JP6342633B2 - カーテンレール - Google Patents

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Description

本開示の技術は、吸着部材を備えるランナーを備えたカーテンレールに関する。
カーテンレールは、通常、1つの方向に沿って延びる円柱状を有するレールと、レールが通る円環状を有した複数のランナーとを備えている。複数のランナーの各々は、ランナーの下端部にてカーテンを吊り下げ、こうしたランナーがレールを摺動することによってカーテンは開閉する。
複数のランナーのうちカーテンの進行方向の先頭に位置するランナーは、例えば、マグネットなどから構成される吸着部材を備えている(例えば、特許文献1参照)。そして、例えば、両開きのカーテンにおいて左右のカーテンが閉じられるとき、各カーテンの進行方向の先頭のランナーが備える吸着部材が互いに吸着して、左右のカーテンの間に隙間が形成されることが抑えられる。
特許3620676号明細書
ところで、カーテンを操作する人は、通常、カーテンが区画する2つの空間のいずれか一方に位置する。例えば、カーテンが窓際に設置されるとき、カーテンを操作する人は、カーテンに対して室内側に位置する。そして、カーテンを操作する人が、カーテンを開閉するとき、レールの軸方向に沿って、かつ、室内側に向けて、カーテンは引っ張られる。これに伴って、ランナーにおいてカーテンが吊下げられた部位は、それの位置がランナーの中心に対して鉛直方向の下方よりも室内側に位置するように、レールに対し任意の角度だけ回転し、この状態で、ランナーはレールの軸方向に沿って移動する。
ここで、例えば、両開きのカーテンが閉じられる際に、左右のカーテンの進行方向の先頭に位置するランナーでそれの回転角度が互いに異なると、各ランナーが備える吸着部材の位置がレールの周方向においてずれる。結果として、2つの吸着部材が互いに吸着しにくくなる。なお、こうした問題は、両開きのカーテンに限らず、例えば、進行方向の先頭に位置するランナーが備える吸着部材と、壁等に固定された金属板等とが吸着する片開きのカーテンにおいても同様に生じる。
本開示の技術は、レールに対してランナーが回転する場合にも、ランナーが備える吸着部材が吸着対象に容易に吸着できるカーテンレールを提供することを目的とする。
上記課題を解決するためのカーテンレールは、水平方向に沿って延びるレールと、前記レールに沿ってスライドするランナー本体と、吸着対象と吸着する吸着部を備え、前記ランナー本体に組み付けられた吸着部材と、を備える。前記レールは、前記吸着部材の位置を規定する位置決め部を備え、前記ランナー本体は、前記レールに沿って回転可能な形状を有し、前記吸着部材は、前記ランナー本体に対して相対的に移動可能に前記ランナー本体に組み付けられている。
上記カーテンレールにおいて、前記ランナー本体は、前記水平方向から見て環状を有することが好ましい。
上記カーテンレールにおいて、前記レールの前記位置決め部に支持される支持部を備え、前記位置決め部は、前記支持部を当接支持することによって、前記吸着部材の位置を規定することが好ましい。
上記カーテンレールにおいて、前記ランナー本体は、前記水平方向から見て弧状の部分を含む摺接部を備え、前記摺接部にて前記レールと接触し、かつ、前記摺接部の周方向に沿って前記レールに対して回転可能であり、前記吸着部材は、前記ランナー本体に対して相対的に移動可能に前記ランナー本体と係合する係合部を備え、前記係合部は前記ランナー本体の前記摺接部の径方向の外側から前記摺接部を挟む形状を有することが好ましい。
上記カーテンレールにおいて、前記吸着部材は、前記レールの後方にて前記ランナー本体に組み付けられ、前記吸着部材の前記吸着部は、前記水平方向と直交する鉛直面に沿った吸着面を有することが好ましい。
上記カーテンレールにおいて、前記吸着部材は、前記レールの前記位置決め部に支持される支持部を備え、前記支持部に対する前記位置決め部の支持と前記ランナー本体の回転とを通じて前記ランナー本体に対して相対的に移動し、前記レールに対する前記水平方向から見た位置を保った状態で、前記ランナー本体に追従して前記レールに沿ってスライドすることが好ましい。
上記カーテンレールにおいて、前記レールの前記位置決め部は、少なくとも前記レールの後面に設けられていることが好ましい。
上記カーテンレールにおいて、前記レールの前記位置決め部は、少なくとも前記レールの上面に設けられていることが好ましい。
上記カーテンレールにおいて、前記レールの前記位置決め部は、少なくとも前記レールに形成された溝部に設けられていることが好ましい。
本開示の技術によれば、ランナーがレールの周方向に回転する場合にも、ランナーが備える吸着部材が吸着対象に容易に吸着できる。
本開示の技術における一実施形態でのカーテンレールの全体構成を示す正面図。 一実施形態での吸着部材の斜視構造を示す斜視図。 一実施形態での吸着部材の平面構造を示す平面図。 一実施形態での先頭ランナーの斜視構造を示す斜視図。 一実施形態でのカーテンレールの側面構造を示す側面図。 一実施形態での吸着部材が吸着していない状態におけるレールと先頭ランナーとの位置関係を示す図。 一実施形態での吸着部材が吸着している状態におけるレールと先頭ランナーとの位置関係を示す図。 変形例でのカーテンレールの構成を示す平面図。
図1〜図7を参照して、カーテンレールの一実施形態について説明する。
[カーテンレールの構成]
図1に示されるように、カーテンレールは、水平方向に延びるレール10と、レール10に沿ってスライドする複数のランナー20とを備えている。なお、水平方向とは、厳密な意味の水平方向であってもよいし、カーテン70a,70bの吊下げられたランナー20が、レール10において静止することの可能な範囲で、厳密な意味の水平方向に対して一定の範囲を有した方向であってもよい。
ブラケット40は、例えば、窓際の壁等の任意の固定面に固定され、レール10は、ブラケット40を介して、その固定面に固定されている。レール10において水平方向の両端部には、例えば、キャップ50を介して飾り部材60が取り付けられてもよい。
ランナー20は、レール10が通される円環状を有した摺接部21と、摺接部21の下端に組付けられた吊下部22とを備えている。吊下部22には、カーテン70a,70bが備える図示しないフックが引っ掛けられ、これによって、ランナー20は、水平方向に並ぶ2枚のカーテン70a,70bを吊り下げる。例えばカーテンを操作する人がカーテン70a,70bをレール10に沿って引っ張ると、ランナー20の摺接部21がレール10に沿って摺動し、カーテン70a,70bが移動する。
なお、ランナー20の摺接部21は、水平方向から見て少なくとも弧状の部分を含む構成であればよく、その摺接部21にてレール10と接触する構成であればよい。例えば、摺接部21は、円環の一部が欠けた有端の環形状であってもよいし、長円形状であってもよい。
複数のランナー20は、カーテン70aにおけるレール10の水平方向の中央部に近い方の端部を吊り下げる左先頭ランナー20aと、カーテン70bにおけるレール10の水平方向の中央部に近い方の端部を吊り下げる右先頭ランナー20bとを含んでいる。カーテンレールを室内側から見た場合、左先頭ランナー20aはレール10の水平方向の中心よりも左側に位置し、右先頭ランナー20bは同中心よりも右側に位置する。先頭ランナー20a,20bは、カーテン70a,70bがレール10の水平方向の中央部に向かって閉じられるときに、各カーテン70a,70bの進行方向の先頭に位置する。
左先頭ランナー20aは左吸着部材30aを備え、右先頭ランナー20bは右吸着部材30bを備えている。左吸着部材30aと右吸着部材30bとは互いに吸着可能である。吸着部材30a,30bは、レール10の後方にて、先頭ランナー20a,20bに備えられている。なお、レール10の後方とは、レール10よりも上記固定面側の領域であって、カーテン70a,70bに対して固定面側の領域を示す。
[吸着部材30a,30bの構成]
図2に示されるように、左吸着部材30aは、互いに対向する2つの板状の部材である支持板部31a,32aを備えている。支持板部31aと支持板部32aとは、略矩形状であって、支持板部31aが有する辺のうちの鉛直方向に延びる紙面奥側の辺である連結辺31SAと、支持板部32aが有する辺のうちの鉛直方向に延びる紙面奥側の辺である連結辺32SAとが互いに連結している。
支持板部31a,32aにおいて、支持板部31a,32aの各々が有する辺のうちの、連結辺31SA,32SAと対向する辺である係合辺31SB,32SBの上端からは、左先頭ランナー20aの摺接部21と係合する爪を有する上段係合部33a,34aが延設されている。また、係合辺31SB,32SBの中央部には、左先頭ランナー20aの摺接部21と係合する爪である下段係合部35a,36aが形成されている。支持板部31a,32aの面方向において、下段係合部35a,36aは、支持板部31a,32aから突出しておらず、上段係合部33a,34aの下辺と、支持板部31a,32aの係合辺31SB,32SBとは直角を成している。
支持板部31a,32aの下辺からは、水平方向に沿って吸着部37aが突き出ている。吸着部37aは、水平方向の外側の端部に、マグネットが吸着可能な金属板などの吸着体38aを備え、吸着体38aは、水平方向と直交する鉛直面に沿った吸着面を備えている。
右吸着部材30bは、吸着部37bの構成を除いて、左吸着部材30aと右吸着部材30bとの中間を通る鉛直面に対し、左吸着部材30aと左右対称となる構成を有している。すなわち、右吸着部材30bは、上段係合部33bと下段係合部35bとが形成された支持板部31bと、上段係合部34bと下段係合部36bとが形成された支持板部32bとを備えている。そして、支持板部31b,32bの下辺からは、水平方向であって、左吸着部材30aの吸着部37aと対向する向きに、吸着部37bが突き出ている。吸着部37bは、水平方向の端部に、マグネットなどの吸着体38bを備え、水平方向と直交する吸着体38bは、鉛直面に沿った吸着面を備えている。
図3に示されるように、左吸着部材30aにおける上段係合部33a,34aの間、および、下段係合部35a,36aの間には、左先頭ランナー20aの摺接部21が入る隙間があいている。同様に、右吸着部材30bにおける上段係合部33b,34bの間、および、下段係合部35b,36bの間には、右先頭ランナー20bの摺接部21が入る隙間があいている。これらの係合部は、隙間に挿入された先頭ランナー20a,20bの摺接部21が隙間から外れることを係止する。
吸着部材30a,30bが先頭ランナー20a,20bに備えられた状態において、左吸着部材30aの吸着部37aと、右吸着部材30bの吸着部37bとは、水平方向に沿って並ぶ。そして、左吸着部材30aの吸着体38aと、右吸着部材30bの吸着体38bとは、吸着部37a,37bが並ぶ方向に沿って、互いに向かい合う。左吸着部材30aの吸着部37aのうち、支持板部31a,32aから突き出ている部分の水平方向の長さと、右吸着部材30bの吸着部37bのうち、支持板部31b,32bから突き出ている部分の水平方向の長さとの合計の長さは、ブラケット40の水平方向の長さよりも大きい。
なお、左吸着部材30aの吸着体38aと右吸着部材30bの吸着体の38bとは、互いに吸着する構成であればよく、例えば、左吸着部材30aの吸着体38aがマグネットで右吸着部材30bの吸着体の38bが金属板であってもよいし、双方の吸着体38a,38bがマグネットであってもよい。また、磁気的性質とは異なる物性を利用して、吸着体38a,38bが互いに吸着してもよい。
[先頭ランナー20a,20bの構成]
図4に示されるように、左先頭ランナー20aは、ランナー本体25と、上述の左吸着部材30aとから構成されている。ランナー本体25は、径方向の断面が円形となる円環状に形成された摺接部21と、カーテン70aの図示しないフックが通される貫通孔を中央に有する吊下部22とを備えている。吊下部22は、摺接部21の下端から下方に出ている。
ランナー本体25の摺接部21は、左吸着部材30aの上段係合部33a,34a、および、下段係合部35a,36aと係合している。詳しくは、摺接部21の一部は、2つの支持板部31a,32a間に挟まれている。摺接部21が、上段係合部33a,34aと下段係合部35a,36aの爪に引っ掛かることによって、支持板部31a,32a間から摺接部21が抜け出ることが規制されている。一方で、摺接部21と左吸着部材30aとは互いに固定されていないため、ランナー本体25は、左吸着部材30aに対して、それの周方向に沿って相対的に移動できる。
換言すれば、ランナー本体25は、摺接部21の周方向に沿って、レール10に対して相対的に正転可能であり、左吸着部材30aは、ランナー本体25に対して相対的に逆転可能にランナー本体25に組み付けられている。
ランナー本体25に左吸着部材30aを組み付ける際には、まず、摺接部21における径方向の外側から、径方向に沿って上段係合部33a,34aが摺接部21に押し当てられる。これによって、上段係合部33a,34aの間に摺接部21が挿通されて、上段係合部33a,34aの爪に摺接部21が引っ掛けられる。次いで、径方向の外側から、下段係合部35a,36aが摺接部21に押し当てられることによって、下段係合部35a,36aの間に、摺接部21が挿通されて、下段係合部35a,36aの爪に摺接部21が引っ掛けられる。すなわち、左吸着部材30aは、摺接部21における径方向の外側から摺接部21を挟み、径方向の外側から摺接部21に組み付けられる。
なお、右先頭ランナー20bは、ランナー本体25と右吸着部材30bとを備え、左先頭ランナー20aと同様に、ランナー本体25に右吸着部材30bが組み付けられることによって構成される。
[先頭ランナー20a,20bとレール10との位置関係]
図5に示されるように、レール10は、筒形状を有し、水平方向に沿って延びる略半円筒形状を有する曲壁11を備えている。水平方向と直交する鉛直面でのレール10の断面において、曲壁11の外側面である曲面は、固定面WFとは反対側に向いている。例えば、カーテンレールが室内の窓際に設置された場合、曲壁11の外側面は、曲壁11に対して窓とは反対側に面している。なお、曲壁11の外側面は、例えば、木目模様などがあしらわれたシート15を装飾として備えてもよい。こうした構成において、シート15の外表面は、曲壁11の外側面であって、レール10が有する意匠性を高める。
曲壁11の上端からは、水平方向においてレール10の全体に渡り、固定面WFに向かって第1延設壁13aが延設されている。第1延設壁13aの先端からは、上方向に向かって延びる第1突条12aが突き出ている。第1延設壁13aよりも下方にて、曲壁11からは、水平方向においてレール10の全体に渡り、固定面WFに向かって第2延設壁13bが延設されている。
曲壁11の下端からは、水平方向においてレール10の全体に渡り、上方向に向かって第3延設壁13cが延設されている。第3延設壁13cは、第2延設壁13bの先端よりもやや曲壁11に近い位置で、第2延設壁13bの下面と接続している。第2延設壁13bと第3延設壁13cとの接続部分からは、固定面WFに向かって、第2突条12bが突き出ている。第3延設壁13cの基端よりもやや上方にて、第3延設壁13cからは、固定面WFに向かって第3突条12cが突き出ている。
3つの突条12a〜12cの各々は、水平方向においてレール10の全体に渡って延びている。そして、鉛直面でのレール10の断面において、曲壁11の外周面、および、3つの突条12a〜12cの先端は、同一の円周上に位置している。なお、第1延設壁13aと第2延設壁13bの間の隙間と、第2延設壁13bの上面略中央に形成された凹溝14とは、ブラケット40を係止する。
左先頭ランナー20aが静止している状態において、レール10は、第1突条12aの先端と第2突条12bの先端との2点で、ランナー本体25の摺接部21と接触する。
左吸着部材30aにおける上段係合部33a,34aの下辺は、第2延設壁13bの上面と接し、支持板部31a,32aの係合辺31SB,32SBは、第2突条12bの先端と第3突条12cの先端とに接している。左先頭ランナー20aがカーテン70aを吊り下げている状態においては、カーテン70aの重みを受けて、上段係合部33a,34aは、第2延設壁13bに当接支持される。
ランナー本体25がレール10に沿って摺動するとき、左吸着部材30aは、第2延設壁13bの上面、および、第2突条12bの先端と第3突条12cの先端とに沿って、ランナー本体25に追従して摺動する。この際に、例えば、カーテンが室内方向に引っ張られると、ランナー本体25が、固定面WFから離れる方向に向かって、レール10の周方向に回転する。一方で、ランナー本体25は、摺接部21の周方向において、左吸着部材30aから独立して回動可能であるため、ランナー本体25がレール10に対してその周方向に回転しても、左吸着部材30aは周方向の位置を変えずにレール10の第2延設壁13bに支持され続ける。結果として、レール10の延びる方向から見て、左吸着部材30aのレール10に対する位置は変わらない。
すなわち、左吸着部材30aは、左吸着部材30aに対するレール10の支持と、ランナー本体25の正転とを通じて、ランナー本体25に対して逆転し、結果として、レール10に対する水平方向から見た位置を保った状態で、ランナー本体25に追従してレール10に沿って摺動する。
なお、右先頭ランナー20bも、レール10に対して左先頭ランナー20aと同様の位置関係を有する。すなわち、右先頭ランナー20bのランナー本体25がレール10に沿って摺動すると、右吸着部材30bの上段係合部33b,34bが第2延設壁13bの上面に支持され、下段係合部35b,36bが第2突条12bの先端と第3突条12cの先端とに接した状態で、右吸着部材30bはレール10に沿って摺動する。右先頭ランナー20bのランナー本体25がレール10に対してその周方向において回転しても、レール10の延びる方向から見て、右吸着部材30bのレール10に対する位置は変わらない。
[カーテンレールの作用]
図6は、カーテン70a,70bが開いている状態でのレール10に対する先頭ランナー20a,20bの位置を、固定面WF側から示す図である。このとき、左先頭ランナー20aと右先頭ランナー20bとの間には空間があり、左吸着部材30aと右吸着部材30bとは吸着していない。
左先頭ランナー20aと右先頭ランナー20bとの各々がレール10の水平方向の中央に向かって摺動すると、左吸着部材30aと右吸着部材30bとが互いに近づく。このとき、左先頭ランナー20aのランナー本体25がレール10の周方向へ回転しても、レール10の周方向において、左吸着部材30aのレール10に対する位置は保たれる。また、右先頭ランナー20bのランナー本体25がレール10の周方向へ回転しても、レール10の周方向において、右吸着部材30bのレール10に対する位置は保たれる。
そのため、左先頭ランナー20aにおけるランナー本体25の回転角度と、右先頭ランナー20bにおけるランナー本体25の回転角度とが互いに異なったとしても、水平方向から見て、左吸着部材30aと右吸着部材30bとのレール10に対する位置は変わらない。結果として、先頭ランナー20a,20bの各々が有するランナー本体25の回転角度に関わらず、吸着部37aと吸着部37bとが互いに向かい合った状態で、左吸着部材30aと右吸着部材30bとは近づいていく。
図7は、カーテン70a,70bが閉じられた状態でのレール10に対する先頭ランナー20a,20bの位置を、固定面WF側から示す図である。上述のように、先頭ランナー20a,20bの摺動に伴って、吸着部37aと吸着部37bとが互いに向かい合った状態で、左吸着部材30aと右吸着部材30bとは互いに近づいていく。そのため、レール10の周方向において吸着部37aと吸着部37bとの位置がずれている場合と比較して、吸着部37aと吸着部37bとが容易に吸着できる。
このとき、左吸着部材30aの吸着部37aと右吸着部材30bの吸着部37bとは、吸着部材30a,30bの摺動方向である水平方向に沿って互いに向かい合い、水平方向と直交する鉛直面にて、互いに吸着する。したがって、互いに向かい合う吸着部37aと吸着部37bとにおいて、吸着可能な領域が広く確保される。そのため、吸着部37aと吸着部37bとがより容易に吸着できる。
また、左吸着部材30aと右吸着部材30bとが互いに吸着している状態にて、左吸着部材30aの支持板部31a,32aと右吸着部材30bの支持板部31b,32bとの間には、各支持板部から突出する吸着部37a,37bを合わせた長さの分だけ、空間が形成される。上述のように、各支持板部から突出する吸着部37a,37bを合わせた長さは、ブラケット40における水平方向の長さよりも大きい。したがって、レール10の水平方向の中央部にて、左先頭ランナー20aと右先頭ランナー20bとの間にブラケット40が配置される場合であっても、ブラケット40に阻害されることなく、左吸着部材30aと右吸着部材30bとが互いに吸着できる。
なお、水平方向において、吸着部37a,37bは、各支持板部から突出していなくてもよい。こうした構成においては、水平方向において、各先頭ランナー20a,20bにおけるランナー本体25の位置と吸着部37a,37bの位置とがほぼ一致する。したがって、吸着部37aと吸着部37bとが互いに吸着した状態において、左先頭ランナー20aのランナー本体25と右先頭ランナー20bのランナー本体25との間の隙間をより小さくできるため、左右のカーテンの間の隙間をより小さくすることができる。
また、本実施形態では、吸着部材30a,30bは、ランナー本体25の摺接部21における径方向の外側から摺接部21を挟む。したがって、吸着部材30a,30bが径方向の外側から摺接部21に組み付けられるため、レール10がランナー本体25に通された状態にて、吸着部材30a,30bをランナー本体25に係合させることができる。それゆえ、予め吸着部材30a,30bを組み付けた状態でランナー本体25がレール10に通される場合と比較して、複数のランナー20の配列順を考慮する必要がないため、カーテンレールの組み立てが容易になる。また、吸着部材30a,30bが、摺接部21に対してその径方向の外側に配置されるため、例えば吸着部材30a,30bが、水平方向に沿って摺接部21と並ぶ場合と比較して、上述のように、吸着部37aと吸着部37bとが互いに吸着した状態において、各先頭ランナー20a,20bが備えるランナー本体25の間の隙間をより小さくできる。さらに、室内側からカーテンレールを見た場合に、レール10の背後に隠れる位置に吸着部材30a,30bを設置することができる。すなわち、吸着部材30a,30bがレール10の後方にてランナー本体25に組み付けられるため、室内側から見て、吸着部材30a,30bがレール10とカーテン70a,70bの背後に隠れて目立たない。そのため、カーテンレールの意匠性を高めることもできる。
また、本実施形態では、レール10が、第2延設壁13bの上面で吸着部材30a,30bを当接支持する。そのため、レール10に吸着部材30a,30bとの係合構造が形成される場合と比較して、レール10の構成が簡易となり、また、カーテンレールの組み立ても容易となる。
なお、本実施形態では、上段係合部33a,34aと下段係合部35a,36aとが、係合部の一例であり、さらに、上段係合部33a,34aは支持部の一例でもある。また、第2延設壁13bは、吸着部材30a,30bの位置を規定する位置決め部の一例である。
以上説明したように、本実施形態によれば、以下の効果が得られる。
(1)ランナー本体25は、レール10に沿って回転可能である。また、吸着部材30a,30bは、第2延設壁13bによって位置決めされ、ランナー本体25に対して相対的に移動可能である。したがって、ランナー本体25が、レール10に沿って回転しても、吸着部材30a,30bは、レール10に対する周方向の位置を保つ。それゆえ、先頭ランナー20a,20bの各々が有するランナー本体25の回転角度が互いに異なる場合でも、吸着部材30a,30bの各々は、吸着対象である他方の吸着部材に容易に吸着できる。
(2)吸着部材30a,30bは、レール10による支持とランナー本体25の回転とを通じてランナー本体25に対して移動し、レール10に対する水平方向から見た位置を保った状態で、ランナー本体25に追従してスライドする。それゆえ、ランナー本体25が、レール10の周方向に沿って回転しても、吸着部材30a,30bは、レール10に対する周方向の位置を適切に保つことができる。
(3)摺接部21が、水平方向から見て環状を有するとき、ランナー本体25はその周方向に回転しやすい。したがって、こうした構成のカーテンレールでは、(1)の効果が顕著となる。
(4)吸着部材30a,30bは、鉛直方向の下方からレール10が有する第2延設壁13bの上面に当接支持されるため、レール10の構成が簡易となり、また、カーテンレールの組み立ても容易となる。
(5)吸着部材30a,30bは、摺接部21の径方向の外側から、摺接部21を挟むため、レール10がランナー本体25に通された状態にて、吸着部材30a,30bをランナー本体25に組み付けることができる。したがって、カーテンレールの組み立てが容易となる。また、吸着部材30a,30bが互いに吸着した状態において、先頭ランナー20a,20bの隙間をより小さくできるため、左右のカーテンの間の隙間をより小さくすることができる。
(6)吸着部37a,37bが、水平方向と直交する鉛直面に沿った吸着面を有するため、吸着可能な領域が広く確保されて、吸着部37a,37bがより容易に吸着できる。また、吸着部材30a,30bがレール10の後方にてランナー本体25に組み付けられているため、室内側からカーテンレールを見た場合に、吸着部材30a,30bがレール10とカーテン70a,70bの背後に隠れる。これにより、カーテンレールの意匠性を高めることができる。
上記の実施形態は、以下のように変更して実施することが可能である。
・吸着部37a,37bは、水平方向と直交する鉛直面と異なる面に吸着面を有してもよい。例えば、図8に示されるように、摺接部21の径方向にて、左吸着部材30cの吸着部37cと右吸着部材30dの吸着部37dとが隣接し、吸着部37cの固定面WFと反対側の端部に吸着体38cが設けられ、吸着部37dの固定面WF側の端部に吸着体38dが設けられる。吸着体38cと吸着体38dとは、水平方向に沿った吸着面を有する。上記構成では、吸着部37cと吸着部37dとは、吸着部材30c,30dの摺動方向と直交する方向に沿って互いに向かい合い、水平方向と平行な面にて、互いに吸着する。
・ランナー本体25と吸着部材30a,30bの係合構造は、上述の構造に限られない。例えば、ランナー本体25と吸着部材30a,30bとが水平方向に並べられ、吸着部材30a,30bに形成された係合部が摺接部21の軸方向に沿って、摺接部21を挟んでもよい。また、係合部の数は1つであってもよく、3つ以上であってもよい。
・レール10と吸着部材30a,30bの支持構造は、上述の構造に限られない。例えば、レール10が、第2延設壁13bまたは第3延設壁13cに、水平方向に沿って延びる溝を有し、この溝に、吸着部材30a,30bに形成された支持部が嵌められてもよい。この場合、吸着部材30a,30bは、ランナー本体25の摺動に伴って、溝に沿って摺動する。また、上記実施形態では、第2延設壁13bは吸着部材30a,30bの一部を支持しているが、吸着部材30a,30bの全体が第2延設壁13bに載せられて、第2延設壁13bが吸着部材30a,30bの全体を支持してもよい。
・レール10による吸着部材30a,30bの位置決めは、レール10の上面にて行われてもよいし、レール10の後面にて行われてもよいし、上述のようなレール10に形成された溝部にて行われてもよい。また、これらのうちの複数の部位で、吸着部材30a,30bが位置決めされてもよい。こうした部位にて吸着部材30a,30bの位置決めがなされれば、レール10に対する吸着部材30a,30cの位置が適切に規定される。こうした吸着部材30a,30bの位置の規定は、先に例示したように、吸着部材30a,30bがレール10に当接支持されることによって実現されてもよいし、吸着部材30a,30bとレール10とに係合構造が設けられて吸着部材30a,30bとレール10とが係合することによって実現されてもよい。要は、レール10によって、レール10に対する水平方向から見た吸着部材30a,30bの位置が保たれる位置に、吸着部材30a,30bが位置決めされればよい。なお、レール10の上面とは、鉛直方向の上方に向けられた面であり、レール10の後面とは、固定面WFに向けられた面である。
・上述の係合構造や支持構造によっては、吸着部材30a,30bは、ランナー本体25がレール10に通される前に、ランナー本体25に組み付けられてもよい。あるいは、例えば上述のように、吸着部材30a,30bがレールに形成された溝に嵌められる場合には、ランナー本体25がレールに通される前に、吸着部材30a,30bがレール10に組み付けられてもよい。すなわち、吸着部材30a,30bはレール10に通されたランナー本体25に対して着脱可能でなくてもよい。
・吸着部材30a,30bの吸着対象は、吸着部材でなくてもよい。例えば片開きのカーテンにおいて、吸着部材が、壁等に固定された金属板等に吸着する場合には、左吸着部材30aと右吸着部材30bとのいずれか一方のみが用いられてもよい。
10…レール、11…曲壁、12a,12b,12c…突条、13a,13b,13c…延設壁、20a,20b…先頭ランナー、21…摺接部、25…ランナー本体、30a,30b,30c,30d…吸着部材、33a,34a,33b,34b…上段係合部、35a,36a,35b,36b…下段係合部、37a,37b,37c,37d…吸着部、38a,38b,38c,38d…吸着体。

Claims (8)

  1. 水平方向に沿って延びるレールと、
    前記レールに沿ってスライドするランナー本体と、
    吸着対象と吸着する吸着部を備え、前記ランナー本体に組み付けられた吸着部材と、
    を備え、
    前記レールは、前記吸着部材の位置を規定する位置決め部を備え、
    前記ランナー本体は、前記レールに沿って回転可能な形状を有し、
    前記吸着部材は、前記ランナー本体に対して相対的に移動可能に前記ランナー本体に組み付けられている
    カーテンレール。
  2. 前記ランナー本体は、前記水平方向から見て環状を有する
    請求項1に記載のカーテンレール。
  3. 前記吸着部材は、前記レールの前記位置決め部に支持される支持部を備え、
    前記位置決め部は、前記支持部を当接支持することによって、前記吸着部材の位置を規定する
    請求項1または2に記載のカーテンレール。
  4. 前記ランナー本体は、前記水平方向から見て弧状の部分を含む摺接部を備え、前記摺接部にて前記レールと接触し、かつ、前記摺接部の周方向に沿って前記レールに対して回転可能であり、
    前記吸着部材は、前記ランナー本体に対して相対的に移動可能に前記ランナー本体と係合する係合部を備え、
    前記係合部は、前記ランナー本体の前記摺接部の径方向の外側から前記摺接部を挟む形状を有する
    請求項1〜3のいずれか一項に記載のカーテンレール。
  5. 前記吸着部材の前記吸着部は、前記水平方向と直交する鉛直面に沿った吸着面を有する
    請求項1〜4のいずれか一項に記載のカーテンレール。
  6. 前記吸着部材は、前記レールの前記位置決め部に支持される支持部を備え、前記支持部に対する前記位置決め部の支持と前記ランナー本体の回転とを通じて前記ランナー本体に対して相対的に移動し、前記レールに対する前記水平方向から見た位置を保った状態で、前記ランナー本体に追従して前記レールに沿ってスライドする
    請求項1〜5のいずれか一項に記載のカーテンレール。
  7. 前記レールの前記位置決め部は、少なくとも前記レールの上面に設けられている
    請求項1〜のいずれか一項に記載のカーテンレール。
  8. 前記レールの前記位置決め部は、少なくとも前記レールに形成された溝部に設けられている
    請求項1〜のいずれか一項に記載のカーテンレール。
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