JP6340754B2 - 電子デバイス、電子機器、移動体、電子デバイスの製造方法 - Google Patents

電子デバイス、電子機器、移動体、電子デバイスの製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、電子デバイス、電子機器、移動体、電子デバイスの製造方法に関するものである。
圧電振動子を備えた圧電発振器の例として水晶振動子を備えた水晶発振器があり、当該水晶発振器の温度に対する周波数安定性を得るための代表的な構成としては、TCXO(温度補償水晶発振器:Temperature Compensated Crystal Oscillator)とOCXO(恒温槽付水晶発振器:Oven Controlled Crystal Oscillator)とが知られている。TCXOは、感温素子を用いた温度補償回路が内蔵され当該感温素子の温度検出値に基づいて発振周波数が補正されるように構成されたものであり、後述のOCXOに比べて消費電力が少なく一般に小型軽量であるという利点がある。しかしTCXOは、OCXOと比べると周囲温度の影響を受けやすく、高い周波数安定性が要求される場合には適用しがたい。
一方、OCXOは、例えばヒータなどの発熱体により加温されることで水晶振動子が恒温となり、前記水晶振動子の周囲温度が一定に保たれる構造になっている。しかし、水晶振動子の熱を外部に逃がさないようにしてヒータの消費電力を低減する構造が必要になる。
特許文献1では、抵抗発熱体と感温素子を取り付けた水晶振動子を、リードフレームを介して基板に接続することにより、リードフレームが水晶振動子を基板から浮かせた状態で支持する構成が開示されている。特許文献2では、パッケージ内に収容された水晶振動子の電極をパッケージに形成された貫通電極に接続し、パッケージの貫通電極が露出した部分にリードフレームを接続している。そして、このリードフレームを介してパッケージを基板に接続することにより、パッケージを基板から浮かせた状態で支持する構成が開示されている。特許文献1の構成であれば、水晶振動子の熱の基板側への伝達を低減することができ、特許文献2の構成であれば、水晶振動子を有するパッケージの熱の基板側への伝達を低減することができる。
特許第4804813号公報 特開2010−199678号公報
しかし、従来の技術では、水晶振動子の電極とリードフレームとの間の接続、及び基板上の電極とリードフレームとの間の接続において、リードフレームが接合する面積は最大でもリードフレーム自体の太さであるため、接続強度が不十分になる虞があった。また、水晶振動子とリードフレームに接続強度を上げるために、水晶振動子にキャスタレーションを設けることで水晶振動子とリードフレームの接続部にフィレットを形成する方法もある。しかし、この方法では水晶振動子とリードフレームの接続強度を上げることはできるが、キャスタレーションを設けることで水晶振動子、すなわちパッケージにくぼみを設けるため、水晶振動子自体の強度の低下を招く虞があった。
そこで、本発明は、上記問題点に着目し、電子部品の機械的強度を低下させずに電子部品と金属部材の接合強度を高くできる電子デバイス、及びこれを用いた電子機器、移動体、そして電子デバイスの製造方法を提供することを目的とする。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態もしくは適用例として実現することが可能である。
第1の形態に係る電子デバイスは、外部接続端子を有する電子部品と、前記外部接続端子に接続される金属部材とを備えた電子デバイスであって、前記金属部材にはパッドが設けられ、前記パッドは、平面視で、前記外部接続端子と重なっているとともに、少なくとも前記パッドの一部が前記電子部品の外形の外側にあり、前記パッドと前記外部接続端子とは導電性接合部材により接続され、前記パッドと前記電子部品とが樹脂で接合されているとともに、前記樹脂は、前記電子部品と前記パッドの表面間に形成されたフィレットを有し、前記フィレットの外縁が、平面視で、前記パッドと前記電子部品とが重なっている領域よりも外側に延出し、かつ前記パッドの、前記電子部品と平面視で重なる部分の外形に沿って配設されていることを特徴とする電子デバイス。
第2の形態に係る電子デバイスは、前記パッドは、平面視で前記外部接続端子を覆っていることを特徴とする第1の形態に記載の電子デバイス。
第3の形態に係る電子デバイスは、前記樹脂は、少なくとも前記電子部品の側面の一部を覆っていることを特徴とする第1または第2の形態に記載の電子デバイス。
第4の形態に係る電子デバイスは、前記樹脂は、熱硬化性樹脂であることを特徴とする第1乃至第3のいずれか1形態に記載の電子デバイス。
第5の形態に係る電子デバイスは、第1乃至第4のいずれか1形態に記載の電子デバイスを搭載したことを特徴とする電子機器。
第6の形態に係る電子デバイスは、第1乃至第4のいずれか1形態に記載の電子デバイスを搭載したことを特徴とする移動体。
第7の形態に係る電子デバイスの製造方法は、電子部品の外部接続端子に金属部材が接続された電子デバイスの製造方法であって、前記金属部材にパッドを形成する工程、平面視で、前記パッドと前記外部接続端子とが重なっているとともに、少なくとも前記パッドの一部が前記電子部品の外形の外側にあるように導電性接合部材により接続する工程、および前記電子部品の外形の外側にある前記パッドの一部をガイドとして利用して、前記パッドと前記外部接続端子との隙間に樹脂を導入し、前記パッドと前記電子部品とを樹脂で接合するとともに、前記樹脂を、平面視で、前記パッドと前記電子部品が重なる領域よりも外側に延出させつつ前記パッドの、前記電子部品と平面視で重なる部分の外形に沿って配設する工程、を備えることを特徴とする電子デバイスの製造方法。
第8の形態に係る電子デバイスの製造方法は、第7の形態に記載の工程の後に、平面視で、前記金属部材を前記樹脂の外形線と重なる位置で折り曲げる工程を有することを特徴とする第7の形態に記載の電子デバイスの製造方法。
[適用例1]外部接続端子を有する電子部品と、前記外部接続端子に接続される金属部材とを備えた電子デバイスであって、前記金属部材にはパッドが設けられ、前記パッドは、平面視で、前記外部接続端子と重なっているとともに、少なくとも前記パッドの一部が前記電子部品の外形の外側にあり、前記パッドと前記外部接続端子とは導電性接合部材により接続され、前記パッドと前記電子部品とが樹脂で接合されているとともに、前記樹脂は、平面視で、前記パッドと前記電子部品とが重なっている領域よりも外側に延出していることを特徴とする電子デバイス。
硬化前の液状の樹脂は、電子部品(外部接続端子)とパッドとの間の隙間に毛細管現象により導入される。よって、上記構成により、平面視でパッドの電子部品の外形からはみ出た部分を、樹脂を外部接続端子とパッドとの間の隙間に導入するためのガイドとして利用することができ、樹脂を容易にその隙間に導入することが可能な電子デバイスとなる。
また、樹脂が電子部品とパッドとの接続を補強するとともに、樹脂が導電性接合部材の周囲に存在することになる。また、樹脂はパッドと電子部品が重なっている領域よりも外側にあるため、樹脂のパッドに対する接合面積を増やすことができる。したがって、電子部品とパッドとの機械的強度をより強固にすることができ、電子部品と金属部材の接合を高い信頼性で実現可能な電子デバイスとなる。
[適用例2]前記パッドは、平面視で前記外部接続端子を覆っていることを特徴とする適用例1に記載の電子デバイス。
上記構成により、電子部品とパッドとの機械的接続を強固に保ったまま、導電性接合部材による外部接続端子とパッドとの接合面積を確保して、外部接続端子とパッドとの電気的接続をより強固にすることができる。
[適用例3]前記樹脂は、少なくとも前記電子部品の側面の一部を覆っていることを特徴とする適用例1または2に記載の電子デバイス。
上記構成により、樹脂のパッドに対する接合面積、及び樹脂の電子部品に対する接合面積を増やして電子部品とパッドとの機械的接続をより強固にすることができる。
[適用例4]前記樹脂は、熱硬化性樹脂であることを特徴とする適用例1乃至3のいずれか1例に記載の電子デバイス。
上記構成により、電子部品とパッドとを容易に樹脂で接合することができる。
[適用例5]適用例1乃至4のいずれか1例に記載の電子デバイスを搭載したことを特徴とする電子機器。
上記構成により、電子部品と金属部材の接合を高い強度で実現した電子機器となる。
[適用例6]適用例1乃至4のいずれか1例に記載の電子デバイスを搭載したことを特徴とする移動体。
上記構成により、電子部品と金属部材の接合を高い強度で実現した移動体となる。
[適用例7]電子部品の外部接続端子に金属部材が接続された電子デバイスの製造方法であって、前記金属部材にパッドを形成する工程、平面視で、前記パッドと前記外部接続端子とが重なっているとともに、少なくとも前記パッドの一部が前記電子部品の外形の外側にあるように導電性接合部材により接続する工程、および前記パッドと前記電子部品とを樹脂で接合するとともに、前記樹脂を、平面視で、前記パッドと前記電子部品が重なる領域よりも外側に延出させる工程、を備えることを特徴とする電子デバイスの製造方法。
硬化前の液状の樹脂は、電子部品(外部接続端子)とパッドとの間の隙間に毛細管現象により導入される。よって、上記構成により、平面視でパッドの電子部品の外形からはみ出た部分を、樹脂を外部接続端子とパッドとの間の隙間に流し込むためのガイドとして利用することができ、樹脂を容易にその隙間に導入することが可能となる。
また、樹脂が電子部品とパッドとの接続を補強するとともに、樹脂が導電性接合部材の周囲に存在することになる。また、樹脂はパッドと電子部品が重なっている領域よりも外側にあるため、樹脂のパッドに対する接合面積を増やすことができる。したがって、電子部品とパッドとの機械的強度をより強固にすることができ、電子部品と金属部材の接合を高い信頼性で実現可能となる。
[適用例8]適用例7に記載の工程の後に、平面視で、前記金属部材を前記樹脂の外形線と重なる位置で折り曲げる工程を有することを特徴とする適用例7に記載の電子デバイスの製造方法。
上記方法により、導電性接合部材に機械的な負荷を掛けることなく、金属部材を容易に折り曲げることができる。
第1実施形態の電子デバイスの側面図である。 第1実施形態の電子デバイスの平面図である。 第1実施形態の電子デバイスの底面図である。 第1実施形態の電子デバイスの製造工程(はんだ付け前)を示す図である。 第1実施形態の電子デバイスの製造工程(樹脂の導入)を示す図である。 第1実施形態の電子デバイスの製造工程(熱硬化後)を示す図である。 第1実施形態の電子デバイスの製造工程(ヒータ等の取り付け)を示す図である。 第1実施形態の電子デバイスの製造工程(金型への配置)を示す図である。 第1実施形態の電子デバイスの製造工程(リードフレームの折り曲げ)を示す図である。 第2実施形態の電子デバイスの側面図である。 第2実施形態の電子デバイスの平面図である。 第2実施形態の電子デバイスの製造工程(金型への設置)を示す図である。 第2実施形態の電子デバイスの製造工程(リードフレームの折り曲げ)を示す図である。 本実施形態の電子デバイスを搭載した電子機器の模式図である。 本実施形態の電子デバイスを搭載した移動体の模式図である。
以下、本発明を図に示した実施形態を用いて詳細に説明する。但し、この実施形態に記載される構成要素、種類、組み合わせ、形状、その相対配置などは特定的な記載がない限り、この発明の範囲をそれのみに限定する主旨ではなく単なる説明例に過ぎない。
(第1実施形態)
図1に、第1実施形態の電子デバイスの側面図、図2に、第1実施形態の電子デバイスの平面図、そして、図3に、第1実施形態の電子デバイスの底面図を示す。なお図3では基板34を透視している。図1に示すように、本実施形態の電子デバイス10は、実装先の基板34上に実装されるものであり、主に電子部品12と、電子部品12に取り付けられた金属部材の一例であるリードフレーム22と、から構成される。
(第1実施形態の特徴)
本実施形態の電子デバイス10では、リードフレーム22の一端にパッド26が設けられている。また、パッド26と外部接続端子20とは導電性接合部材30により接続されている。そして、パッド26は、平面視で外部接続端子20に重なるとともに、その外形の一部が電子部品12の外形の外側にあり、パッド26と外部接続端子20とが樹脂32により接合されているとともに、樹脂32は、平面視で、パッド26と電子部品12とが重なっている領域よりも外側に延出していることが特徴となっている。
硬化前の液状の樹脂32は、電子部品12(外部接続端子20)とパッド26との間の隙間に毛細管現象により導入される。よって、上記構成により、平面視でパッド26の電子部品12の外形からはみ出た部分を、樹脂32を外部接続端子20とパッド26との間の隙間に導入するためのガイドとして利用することができ、樹脂32を容易にその隙間に導入することが可能となる。
また、樹脂32が電子部品12とパッド26との接続を補強するとともに、樹脂32が導電性接合部材30の周囲に存在することになる。また、樹脂32はパッド26と電子部品12が重なっている領域よりも外側にあるため、樹脂32のパッド26に対する接合面積を増やすことができる。したがって、電子部品12とパッド26との機械的強度をより強固にすることができ、電子部品12とリードフレーム22の接合を高い信頼性で実現可能となる。
(電子部品)
電子部品12は、その外形がパッケージ14により形成され、パッケージ14の内部に例えば振動片(不図示)が収容されている。振動片としては、水晶を本体とした音叉型圧電振動片、双音叉型圧電振動片、ATカット振動片、WT型ジャイロセンサー等を適用することができ、またシリコン等を本体とし、その表面に圧電材料を配置した音叉型の振動片等を適用することができる。本実施形態では、電子部品12は、前述のOCXOを前提として説明するが、前述のTCXOやジャイロセンサー等も適用することもできる。電子部品12の上面にはOCXO用のヒータ16及びサーミスタ18(図2、図3)が取り付けられている。同じく、電子部品12の上面には、振動片(不図示)、ヒータ16、サーミスタ18に電気的に接続された外部接続端子20が設けられている。外部接続端子20は、振動片(不図示)、ヒータ16、サーミスタ18など、搭載される素子が必要とする電極に対応した個数(本実施形態では4つ)設けられる。
(リードフレーム)
リードフレーム22は、高さ方向に屈曲した形状を有した導電性の部材である。リードフレーム22は、細長いリード部24と、リード部24の外部接続端子20側の端部に接続され、リード部24よりも幅広なパッド26と、から構成されている。パッド26は、平面視で、その外形が電子部品12の外部接続端子20の外形を内側に包含するとともに、その外形の一部が電子部品12の外形からはみ出るように配置されている。
そして、リードフレーム22は、リードフレーム22のパッド26とリード部24との境界で山折りとなっており、リード部24の先端付近で谷折りとなっている。そして、リード部24の先端部分が基板34上の実装電極36に接続され、パッド26が電子部品12の外部接続端子20に接続される。本実施形態では、図1の左側にあるリードフレーム22と右側にあるリードフレーム22により、基板34の高さ方向に「ハ」の字型の形態を有している。これにより、電子部品12は、リードフレーム22に吊り下げられ、基板34から浮いた態様となる。なお、上述の山折り及び谷折りは、一定の曲率を維持した形で形成されているため、山折り部分及び谷折り部分に対する応力の集中を回避している。
リードフレーム22の材料は、電子部品12がOCXOである場合、導電性を有するとともに熱伝導率が低い材料、例えば42Alloy、コバール等が好適である。これにより、ヒータ16から電子部品12(内部の振動片)に供給された熱のリードフレーム22を通じた放熱を低減することができる。もちろん上述の材料以外の材料(例えば銅)も用いることができる。また、リード部24の幅はパッド26の幅よりも十分小さいことが好適で、例えばパッド26の幅を1〜2mmに形成する場合は、リード部24の幅を、0.3〜0.6mm程度にすることが好適である。
(導電性接合部材、樹脂)
リード部24の先端部分と実装電極36とは導電性接合部材28(例えば半田)で接合され、同様に、パッド26と外部接続端子20とは導電性接合部材30(例えば半田)により接合されている。さらに、導電性接合部材30により形成された電子部品12とパッド26との間の隙間が、樹脂32により封止され、導電性接合部材30の周囲に樹脂32が存在することになる。なお、図1等では、視認しやすくするために、外部接続端子20と導電性接合部材30を樹脂32から露出させて記載している。
樹脂32は、硬化前の状態であれば、毛細管現象によりパッド26と電子部品12との間の隙間に侵入していく。一方、上述のように、パッド26は、その一部が平面視で電子部品12の外形からはみ出るように配置されている。よって、そのはみ出た部分が樹脂32を上記隙間に導入するためのガイドとなるので、樹脂32の導入を容易に行うことができる。また、樹脂32は、上記隙間のみならず、平面視でパッド26の電子部品12の外形の縁取り部分に重なる位置に延出し(図2、図3)、その部分が図1に示すように曲面形状を有するフィレット32aを形成している。フィレット32aは、その表面が凹型の曲面となっている。これにより、樹脂32のパッド26に対する接合面積を増やして電子部品12とパッド26との機械的接続をより強固にすることができる。なお、フィレット32aは、互いに異なるパッド26同士の互いに対向する縁辺側にも形成される。
ところで、導電性接合部材30に融点の低い半田を用いた場合、リフロー工程(電子デバイス10を基板34に接続する工程、電子デバイスを電子機器(後述の高機能携帯100等)に配置する工程等)で半田が溶融する場合があるが、半田の周囲を樹脂32で接合しておくことにより、半田が溶融しても、リードフレーム22と外部接続端子20との接合を維持することができる。また、樹脂32は、エポキシ系樹脂等の熱硬化性樹脂を用いることが好適である。そして、熱硬化性樹脂は、その硬化温度が導電性接合部材30の融点よりも低いものを用いることが好適である。
(製造工程)
図4乃至図9に、第1実施形態の電子デバイスの製造工程を示す。図4に示すように、電子部品12と、曲げる前のリードフレーム22を形成するとともに、リードフレーム22のパッド26に印刷技術等を用いて導電性接合部材30(半田)を塗布し、図5に示すように、導電性接合部材30によりパッド26と外部接続端子20とを接続する。そして、図5に示すように、導電性接合部材30により形成されたパッド26と外部接続端子20との間に樹脂32を導入する。このとき、樹脂32は、パッド26の平面視で電子部品12の外形からはみ出た部分にめがけて導入しても、上記隙間に到達した樹脂32が、毛細管現象により隙間に導入されることになる。
図6に示すように、全てのパッド26と外部接続端子20との間に樹脂32を導入したのちに加熱して樹脂32を硬化させる。図7に示すように、電子部品12の上面にヒータ16及びサーミスタ18(図2参照)を取り付ける。これにより、リードフレーム22を曲げる前の電子デバイス10が形成される。
次に、図8に示すように、リードフレーム22の曲げ形状に倣った合わせ面をそれぞれ有する金型38と金型40の間に電子デバイス10を配置するとともに、押え部材42で電子デバイス10(電子部品12を)金型40側に固定する。そして、図9に示すように押え部材42により電子デバイス10を押えながら金型38と金型40を互いに合わせる方向に力を印加してリードフレーム22を変形させる。これにより図1、図2、図3に示す電子デバイス10が形成される。なお、図9に示すように、第1実施形態では、リードフレーム22の樹脂32が塗布された側が鋭角となるように曲げられる。また、リードフレーム22は、図9に示すように、パッド26とリーダ部24との境界で折り曲げることも可能であるが、平面視で樹脂32(フィレット32a)の外形線に重なる部分で折り曲げることもできる。この場合、パッド26の樹脂32(フィレット32a)の境界に対向する位置に応力が集中させることができ、パッド26を容易に折り曲げることができる。しかし、いずれの場合であっても、導電性接合部材30に機械的な負荷を掛けることなく、リードフレーム22を容易に折り曲げることができる。
(第2実施形態)
図10に、第2実施形態の電子デバイスの側面図、図11に、第2実施形態の電子デバイスの平面図を示す。なお、本実施形態において、第1実施形態と共通する構成要素については同一番号を付し、必要な場合を除いてその説明を省略する。第2実施形態の電子デバイス10aの基本構成は第1実施形態に類似するが、電子部品12がパッド26の上面に接続されている。そして、樹脂32は、パッド26と外部接続端子20との間及び導電性接合部材30の周囲に存在し、平面視でパッド26上の電子部品12の外形の縁取り部分に重なる位置に延出するとともに、少なくとも電子部品12の側面の一部を覆っている。さらに、樹脂32は、電子部品12の角部の周囲の側面と上面の一部を覆うように形成されている。これにより、樹脂32のパッド26に対する接合面積、及び樹脂32の電子部品12に対する接合面積を増やして電子部品12とパッドとの機械的接続をより強固にすることができる。
(製造工程)
図12、図13に第2実施形態の電子デバイスの製造工程を示す。第2実施形態の電子デバイス10aの製造工程は、まず図4乃至図7同様に電子部品12とリードフレーム22との接続等を行なうが、樹脂32は、電子部品12とパッド26との間のみならず、電子部品12の角部の周囲の側面と上面の一部にまで一体で塗布し、この状態で熱硬化を行なう。
そして、図13に示すように、前述同様に金型38と金型40の間に配置し、図14に示すように金型38と金型40を合わせる方向に力を印加させてリードフレーム22を変形させることにより電子デバイス10aが形成される。しかし、第1実施形態とは逆にリードフレーム22の樹脂32が塗布された側が鈍角となるように曲げられる。ここでも、リードフレーム22は、パッド26とリーダ部24との境界で折り曲げることが可能であるが、第1実施形態と同様に平面視で樹脂32の外形線に重なる部分で折り曲げることができる。この折り曲げ方であっても、導電性接合部材30に機械的な負荷を掛けることなく、リードフレーム22を容易に折り曲げることができる。
いずれの実施形態でも、電子部品12の上にさらに本実施形態の電子デバイス10と同じタイプの電子デバイスを積み上げて多段型の電子デバイスを構築することも可能である。なお、本実施形態では、パッド26は、平面視でその外形が外部接続端子20の外形を内側に包含するように配置される旨説明した。しかし、外部接続端子20が、平面視でその外形の一部がパッド26の外形からはみ出るように配置されてもよい。さらに、いずれの実施形態でも、金属部材の例としてリードフレーム22を用いて説明したが、リードフレーム22に限らず、棒状、板状、棒状と板状の構造が複合した部材等を用いて構成してもよい。
(電子機器、移動体)
図14に、本実施形態の電子デバイスを搭載した電子機器(高機能携帯)の模式図、図15に、本実施形態の電子デバイスを搭載した移動体(自動車)の模式図である。図14に示すように、高機能携帯100には、例えば、高機能携帯100の姿勢を検知する角速度センサー(不図示)が内蔵されているが、この角速度センサーの制御機構を動かすためのクロック源として本実施形態の電子デバイス10,10aを用いることができる。本実施形態の電子デバイス10は、このほかにも、デジタルスチルカメラ、携帯電話機、携帯型ゲーム機、ゲームコントローラー、カーナビゲーションシステム、ポインティングデバイス、ヘッドマウンティングディスプレイ、タブレットパソコン等の電子機器のクロック源として利用することができる。図15に示すように、自動車200には、例えば、車体の姿勢を安定化させるための制御機構(不図示)を有するが、この制御機構を動かすためのクロック源として本実施形態の電子デバイス10,10aを利用することができる。
10………電子デバイス、12………電子部品、14………パッケージ、16………ヒータ、18………サーミスタ、20………外部接続端子、22………リードフレーム、24………リード部、26………パッド、28………導電性接合部材、30………導電性接合部材、32………樹脂、32a………フィレット、34………基板、36………実装電極、38………金型、40………金型、42………押え部材、100………高機能携帯、200………自動車。

Claims (8)

  1. 外部接続端子を有する電子部品と、前記外部接続端子に接続される金属部材とを備えた電子デバイスであって、
    前記金属部材にはパッドが設けられ、
    前記パッドは、平面視で、前記外部接続端子と重なっているとともに、少なくとも前記パッドの一部が前記電子部品の外形の外側にあり、
    前記パッドと前記外部接続端子とは導電性接合部材により接続され、
    前記パッドと前記電子部品とが樹脂で接合されているとともに、前記樹脂は、前記電子部品と前記パッドの表面間に形成されたフィレットを有し、
    前記フィレットの外縁が、平面視で、前記パッドと前記電子部品とが重なっている領域よりも外側に延出し、かつ前記パッドの、前記電子部品と平面視で重なる部分の外形に沿って配設されていることを特徴とする電子デバイス。
  2. 前記パッドは、平面視で前記外部接続端子を覆っていることを特徴とする請求項1に記載の電子デバイス。
  3. 前記樹脂は、少なくとも前記電子部品の側面の一部を覆っていることを特徴とする請求項1または2に記載の電子デバイス。
  4. 前記樹脂は、熱硬化性樹脂であることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の電子デバイス。
  5. 請求項1乃至4のいずれか1項に記載の電子デバイスを搭載したことを特徴とする電子機器。
  6. 請求項1乃至4のいずれか1項に記載の電子デバイスを搭載したことを特徴とする移動体。
  7. 電子部品の外部接続端子に金属部材が接続された電子デバイスの製造方法であって、
    前記金属部材にパッドを形成する工程、
    平面視で、前記パッドと前記外部接続端子とが重なっているとともに、少なくとも前記パッドの一部が前記電子部品の外形の外側にあるように導電性接合部材により接続する工程、および前記電子部品の外形の外側にある前記パッドの一部をガイドとして利用して、前記パッドと前記外部接続端子との隙間に樹脂を導入し、前記パッドと前記電子部品とを前記樹脂で接合するとともに、前記樹脂を、平面視で、前記パッドと前記電子部品が重なる領域よりも外側に延出させつつ前記パッドの、前記電子部品と平面視で重なる部分の外形に沿って配設する工程、を備えることを特徴とする電子デバイスの製造方法。
  8. 請求項7に記載の工程の後に、平面視で、前記金属部材を前記樹脂の外形線と重なる位置で折り曲げる工程を有することを特徴とする請求項7に記載の電子デバイスの製造方法。
JP2013071660A 2013-03-27 2013-03-29 電子デバイス、電子機器、移動体、電子デバイスの製造方法 Expired - Fee Related JP6340754B2 (ja)

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