JP6339926B2 - 顕微鏡システム - Google Patents

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本発明は、顕微鏡システムに関するものである。
従来、高価なレーザ光源を複数のレーザ顕微鏡間で共用する顕微鏡システムが知られている(例えば、特許文献1参照。)。特許文献1に記載の顕微鏡システムは、単一のレーザ光源に対して複数のレーザ顕微鏡を光ファイバで互いに並列に接続することにより、レーザ光源から出力されるレーザ光を各レーザ顕微鏡に同時に供給可能にしている。
この特許文献1に記載の顕微鏡システムは、レーザ光源に対して全てのレーザ顕微鏡が常に光学的に接続された状態であり、他のレーザ顕微鏡が使用中であるか否かにかかわらず、個々のレーザ顕微鏡に供給されるレーザ光の光量が等分されるようになっている。すなわち、1台のレーザ顕微鏡しか使用していないときであっても、レーザ光源の出力の一部しか観察に使用することができない。したがって、複数のレーザ顕微鏡の使用状況に応じてレーザ光の供給先を変更できるようになっていることが好ましい。
そのためには、レーザ光の光路を制御するビームスプリッタのような光学部材をレーザ光源の出力光軸上に交換可能に設けることが考えられる。適切な反射透過特性を有する光学部材を選択してレーザ光源の出力光軸上に配置することによって、所望のレーザ顕微鏡に選択的にレーザ光を供給することができる。しかしながら、光学部材の交換によるレーザ光の光路の切り替えは、レーザ光の光軸のずれを伴うという不都合がある。
これに対し、レーザ光源から発生させるレーザ光の波長の切り替えに伴って生じるレーザ光の光軸のずれを自動補正する補正機能を備える顕微鏡システムが知られている(例えば、特許文献2参照。)。特許文献2に記載の顕微鏡システムは、レーザ光源からミラーを介してレーザ顕微鏡に入射するレーザ光の位置を位置センサにより検出し、位置センサにより検出されるレーザ光の位置が所定位置となるようにミラーを平行移動および回転させることによって、レーザ光の光軸を補正している。
特開平10−325924号公報 特開2003−322799号公報
しかしながら、特許文献1に記載の顕微鏡システムにおいて、特許文献2の技術のようにレーザ光の光軸のずれを自動補正しようとした場合、以下のような問題がある。すなわち、ビームスプリッタのような光学部材を切り替えると、光学部材の反射透過特性の相違により位置センサに入射するレーザ光の量が大きく変化する。位置センサにおいては、入射するレーザ光の信号レベルが低すぎると分解能が足りなくなり、入射するレーザ光の信号レベルが高すぎると飽和してしまう。そのため、信号レベルが低すぎる場合も高すぎる場合も位置センサによりレーザ光の正確な位置を検出することができず、レーザ光の光軸のずれを精度よく補正することができない。
本発明は上述した事情に鑑みてなされたものであって、ビームスプリッタのような光学部材を切り替えても、レーザ光の光軸補正を実現することができる顕微鏡システムを提供することを目的としている。
上記目的を達成するために、本発明は以下の手段を提供する。
本発明は、レーザ光を発生するレーザ光源と、複数のレーザ顕微鏡と、該複数のレーザ顕微鏡と前記レーザ光源との間に設けられ、該レーザ光源から発せられたレーザ光を各前記レーザ顕微鏡に配分する光配分部とを備え、該光配分部が、前記レーザ光の配分率が互いに異なる複数のビームスプリッタを有し、前記レーザ光源からの前記レーザ光の光路に配置する前記ビームスプリッタを変更することで、前記レーザ光を供給する前記レーザ顕微鏡を切り替え可能であり、前記複数のレーザ顕微鏡が、該レーザ顕微鏡の光軸に対する前記光配分部から供給されたレーザ光の光軸のずれ量を該レーザ光の入射位置に基づいて検出する光軸ずれ検出部と、該光軸ずれ検出部に入射する前記レーザ光の量を調節可能な調光部と、前記光配分部から供給された前記レーザ光の光軸のずれを補正する光軸ずれ補正部と、前記調光部により前記レーザ光の入射量が所定の範囲内に制限されて前記光軸ずれ検出部により検出された前記レーザ光の光軸のずれ量に基づいて、前記光軸ずれ補正部を制御する制御部とを備える顕微鏡システムを提供する。
本発明によれば、レーザ光源から発せられたレーザ光が光配分部により各レーザ顕微鏡に配分される。各レーザ顕微鏡に配分されるレーザ光の量は、レーザ光の光路上に配されるビームスプリッタの配分率に応じて決まる。したがって、適切なビームスプリッタを光路上に配置することにより、所望のレーザ顕微鏡に所望の光量のレーザ光を選択的に供給することができる。
この場合において、光路上に配置するビームスプリッタの変更に伴い、光配分部から各レーザ顕微鏡に供給されるレーザ光の光軸にずれが生じる。各レーザ顕微鏡は、調光部によって光配分部からのレーザ光の入射量が所定の範囲内に制限された光軸ずれ検出部により、光路に配置するビームスプリッタの配分率に関わらず、レーザ光の光軸のずれ量を精度よく検出することができる。
したがって、各レーザ顕微鏡において、光軸ずれ検出部によって高精度に検出されたレーザ光の光軸のずれ量に基づき制御部によって制御された光軸ずれ補正部により、光配分部から供給されたレーザ光の光軸のずれを精度よく補正することができる。よって、レーザ光源から発せられるレーザ光の供給先を複数のレーザ顕微鏡間で切り替えた場合において、各レーザ顕微鏡内でレーザ光の光軸にずれがないように光軸を補正することができる。
上記発明においては、前記調光部が、前記光配分部と前記光軸ずれ検出部との間の光路上に配置された前記レーザ光の量を連続的に変更可能な光学素子であり、前記制御部が、前記レーザ光の光路に配された前記ビームスプリッタの配分率を取得し、取得した該配分率に基づいて、前記光軸ずれ検出部に入射する前記レーザ光の量が前記所定の範囲内に納まるよう前記調光部を制御することとしてもよい。
このように構成することで、光路に配置するビームスプリッタの配分率に関わらず、各レーザ顕微鏡において、光配分部から供給されるレーザ光の量を所定の範囲内に制限して光軸ずれ検出部に入射させることができる。
上記発明においては、前記レーザ光源が前記レーザ光の波長を切り替え可能であり、前記制御部が、前記レーザ光源から発生させる前記レーザ光の波長を制御し、該レーザ光の波長および前記レーザ光の光路に配された前記ビームスプリッタの配分率に基づいて前記調光部を制御することとしてもよい。
レーザ光源の出力は発生するレーザ光の波長により変化する場合がある。また、ビームスプリッタの反射透過特性も波長により変化する場合がある。したがって、このように構成することで、レーザ光源から発生させるレーザ光の波長およびレーザ光の光路に配置するビームスプリッタの反射透過特性に関わらず、光軸ずれ検出部に入射するレーザ光の量を所定の範囲内に納めることができる。
上記発明においては、前記調光部が、前記ビームスプリッタの配分率に対応する所定の量だけ前記レーザ光の通過量を制限するフィルタ部材であり、該フィルタ部材が前記光配分部と前記光軸ずれ検出部との間の光路上に挿脱可能に配置されていることとしてもよい。
このように構成することで、各レーザ顕微鏡において、レーザ光の光路に配置するビームスプリッタの配分率に応じてレーザ光の光路に対して調光部を挿脱するだけで、光配分部から供給されるレーザ光の量を所定の範囲内に制限して光軸ずれ検出部に入射させることができる。
本発明は、レーザ光を発生するレーザ光源と、複数のレーザ顕微鏡と、該複数のレーザ顕微鏡と前記レーザ光源との間に設けられ、該レーザ光源から発せられたレーザ光を各前記レーザ顕微鏡に配分する光配分部とを備え、該光配分部が、前記レーザ光の配分率が互いに異なる複数のビームスプリッタを有し、前記レーザ光源からの前記レーザ光の光路に配置する前記ビームスプリッタを変更することで、前記レーザ光を供給する前記レーザ顕微鏡を切り替え可能であり、前記複数のレーザ顕微鏡が、該レーザ顕微鏡の光軸に対する前記光配分部から供給されたレーザ光の光軸のずれ量を該レーザ光の入射位置に基づいて検出する光軸ずれ検出部と、前記光配分部から供給された前記レーザ光の光軸のずれを補正する光軸ずれ補正部と、前記レーザ光の光路に配された前記ビームスプリッタの配分率を取得し、取得した該配分率に基づいて、前記光軸ずれ検出部に入射した前記レーザ光の信号レベルが所定の範囲内に納まるように該光軸ずれ検出部の感度を制御するとともに、感度を制御した該光軸ずれ検出部により検出された前記レーザ光の光軸のずれ量に基づいて前記光軸ずれ補正部を制御する制御部とを備える顕微鏡システムを提供する。
本発明によれば、各レーザ顕微鏡において、制御部が、光路に配されたビームスプリッタの配分率に基づき、光軸ずれ検出部に入射したレーザ光の信号レベルを感度の制御により所定の範囲内に納めることで、光路に配置するビームスプリッタの配分率に関わらず、光軸ずれ検出部によりレーザ光の光軸のずれ量を精度よく検出することができる。
したがって、レーザ光源から発せられるレーザ光の供給先を複数のレーザ顕微鏡間で切り替えた場合において、光軸ずれ検出部より高精度に検出されたレーザ光の光軸のずれ量に基づき、光軸ずれ補正部により、各レーザ顕微鏡内でレーザ光の光軸にずれがないように光軸を補正することができる。
上記発明においては、前記レーザ光源が前記レーザ光の波長を切り替え可能であり、前記制御部が、前記レーザ光源から発生させる前記レーザ光の波長を制御し、該レーザ光の波長および前記レーザ光の光路に配された前記ビームスプリッタの配分率に基づいて前記光軸ずれ検出部の感度を制御することとしてもよい。
このように構成することで、レーザ光源から発生させるレーザ光の波長およびレーザ光の光路に配置するビームスプリッタの反射透過特性に関わらず、光軸ずれ検出部に入射したレーザ光の信号レベルを所定の範囲内に納めることができる。
本発明によれば、ビームスプリッタのような光学部材を切り替えても、レーザ光の光軸補正を実現することができるという効果を奏する。
本発明の第1実施形態に係る顕微鏡システムを示す概略構成図である。 図1のレーザ顕微鏡の記憶部に記憶されているプリセットテーブルの一例を示す図である。 図1のPCの構成を示すブロック図である。 図3の記憶部に記憶されているCPUのプログラムを示す図である。 本発明の第3実施形態に係る顕微鏡システムを示す概略構成図である。
〔第1実施形態〕
本発明の第1実施形態に係る顕微鏡システムについて図面を参照して以下に説明する。
本実施形態に係る顕微鏡システム100は、図1に示すように、単一のレーザ光源1と、複数のレーザ顕微鏡3A,3B(第1レーザ顕微鏡3A,第2レーザ顕微鏡3Bとする。)、これらレーザ顕微鏡3A,3Bとレーザ光源1との間に設けられ、レーザ光源1から発せられたレーザ光を各レーザ顕微鏡3A,3Bに配分する光配分部5とを備えている。本実施形態においては2台のレーザ顕微鏡3A,3Bを例示して説明するが、レーザ顕微鏡の数は3台以上であってもよい。
レーザ光源1は、例えば、超短パルスレーザ光を出力する超短パルスレーザ光源であり、複数の波長の中からレーザ光の波長を択一的に選択して出射することができるようになっている。このレーザ光源1は、例えば、700nmから1000nmの範囲において、レーザ光の波長を50nm間隔で切り替えることができるようになっている。
光配分部5は、レーザ光に対する反射透過特性(配分率)が互いに異なる3個のビームスプリッタ7A,7B,7C(第1ビームスプリッタ7A,第2ビームスプリッタ7B,第3ビームスプリッタ7Cとする。)を有している。また、光配分部5は、例えば、カセットの挿脱により、レーザ光源1から発せられたレーザ光の光路上にこれらのビームスプリッタ7A,7B,7Cを択一的に配置することができるようになっている。
ビームスプリッタ7A,7B,7Cの反射透過特性を「透過光量:反射光量」で表わすと、例えば、第1ビームスプリッタ7Aの反射透過特性は「100:0」、第2ビームスプリッタ7Bの反射透過特性は「50:50」、第3ビームスプリッタ7Cの反射透過特性は「0:100」となっている。以下、第2ビームスプリッタ7Bを基準のビームスプリッタとする。
これらビームスプリッタ7A,7B,7Cは、レーザ光の光路上に配置されることにより、レーザ光源1からのレーザ光を反射透過特性に応じて反射および/または透過するようになっている。光路上のビームスプリッタ7A,7Bを透過したレーザ光は第1レーザ顕微鏡3Aに供給され、ビームスプリッタ7B,7Cにより反射されたレーザ光は第2レーザ顕微鏡3Bに供給されるようになっている。
したがって、光配分部5は、ビームスプリッタ7Aを光路上に配置した場合は第1レーザ顕微鏡3Aにのみレーザ光を供給し、ビームスプリッタ7Bを光路上に配置した場合はレーザ顕微鏡3A,3Bの両方にレーザ光を供給し、ビームスプリッタ7Cを光路上に配置した場合は第2レーザ顕微鏡3Bにのみレーザ光を供給することができるようになっている。
レーザ顕微鏡3A,3Bは互いに同一の構成を有している。以下、レーザ顕微鏡3A,3Bの各構成部材について同一符号を付して重複する説明は省略する。これらレーザ顕微鏡3A,3Bは、光配分部5から供給されたレーザ光を2次元的に走査させるスキャナ11と、スキャナ11により走査されたレーザ光を標本Sに照射する一方、標本Sにおいて発生する蛍光を集光する対物レンズ13と、対物レンズ13により集光された標本Sからの蛍光の光路をレーザ光の光路から分岐するダイクロイックミラー15と、ダイクロイックミラー15を切り替える切替機構17と、ダイクロイックミラー15により分岐された蛍光に含まれるレーザ光を遮断するバリアフィルタ19と、バリアフィルタ19を通過した蛍光を検出する光検出器21と、スキャナ11とダイクロイックミラー15との間に配されたシャッタ22とを備えている。
また、レーザ顕微鏡3A,3Bは、光配分部5から供給されたレーザ光の光量を調整可能なAOM(Acousto−Optic Modulator、調光部)23と、AOM23を透過したレーザ光の光軸を自動調節するオートアライメント装置25と、オートアライメント装置25内の制御機能を兼ねるとともにレーザ光源1、光配分部5およびAOM23等の制御や画像生成等を行うPC(Personal Computer、制御部)27と、PC27により生成された画像等を表示するモニタ28と、ユーザに観察モードを入力させるマウスやキーボードなどの入力部29とを備えている。
スキャナ11は、例えば、相互に直交する軸線回りに揺動可能に支持された2枚の揺動ミラー12A,12Bを対向配置させたガルバノスキャナである。このスキャナ11は、2枚の揺動ミラー12A,12Bを同期させて互いに軸線回りに揺動させることによって、レーザ光をラスタスキャン方式に2次元的に走査させることができるようになっている。
ダイクロイックミラー15は、使用するレーザ光の波長域に応じて複数種類のものが切替機構17により切り替え可能に設けられている。
切替機構17は、ダイクロイックミラー15を光路上に択一的に配置することができるようになっている。切替機構17としては、ターレットにより回転してダイクロイックミラー15を切り替えるものでもよいし、カセットの挿脱によりダイクロイックミラー15を切り替えるものでもよい。
光検出器21は、例えば、光電子増倍管(Photomultiplier Tube)であり、検出した蛍光の強度情報を出力するようになっている。
AOM23は、光配分部5とオートアライメント装置25との間の光路上に配置されている。このAOM23は、レーザ光の透過率を変更することにより、光配分部5から供給されたレーザ光の透過を制限し、オートアライメント装置25に入射させるレーザ光の光量を調節することができるようになっている。
オートアライメント装置25は、AOM23を透過したレーザ光の光軸に直交する方向に沿うオフセット(光軸ずれ)および光軸の傾き(光軸ずれ)を検出する光軸ずれ検出機構31と、光軸ずれ検出機構31による検出結果に応じてレーザ光の光軸のずれを補正する光軸ずれ補正機構(光軸ずれ補正部)33と、光軸の補正情報やビームスプリッタ7A,7B,7Cの反射透過特性等を記憶する記憶部35とを備えている。また、オートアライメント装置25は、PC27により光軸ずれ補正機構33が制御されるようになっている。
光軸ずれ検出機構31は、例えば、光軸ずれ補正機構33の後段の光路からレーザ光の一部を分岐する2つのビームスプリッタ41D,41Eと、これらビームスプリッタ41D,41Eにより分岐された各レーザ光を異なる光路長を介して検出する2つのPSD(Position Sensitive Detector、光軸ずれ検出部)43A,43Bとを備えている。
ビームスプリッタ41Dは、レーザ光の一部をPSD43Aに向けて反射する一方、残りのレーザ光をビームスプリッタ41Eに向けて透過させるようになっている。ビームスプリッタ41Eは、ビームスプリッタ41Dを透過したレーザ光の一部をPSD43Bに向けて透過させる一方、残りのレーザ光をスキャナ11に向けて反射するようになっている。
各PSD43A,43Bは、例えば、4分割フォトダイオードであり、受光するレーザ光の光量およびスポット位置(入射位置)に応じた4つのセンサ部分(図示略)の出力バランスにより、レーザ光の本来の光軸に対する該光軸に直交する方向に沿うオフセット量を検出することができるようになっている。また、各PSD43A,43Bは、異なる光路長を介した2つのPSD43A,43Bにおけるオフセット量の差に応じて、レーザ光の本来の光軸に対する傾き量を検出することができるようになっている。また、PSD43A,43Bは、検出したオフセット量あるいは傾き量をPC27に送るようになっている。
これらPSD43A,43Bは、レーザ光の入射光量が所定の範囲内である場合にレーザ光のスポット位置を正しく認識することができる。例えば、レーザ光の入射光量が所定の範囲よりも少なすぎたり多すぎたりすると、レーザ光のスポット位置を正しく認識することができない。
光軸ずれ補正機構33は、AOM23を透過してレーザ顕微鏡3A,3Bに入射するレーザ光の光軸に対して傾斜して配置されるミラー45と、ミラー45に入射するレーザ光の光軸に沿う方向にこのミラー45を並進移動させる位置調節部47と、ミラー45の傾斜角度を変化させる傾き調節部49とを備えている。
位置調節部47は、ミラー45を並進移動させることで、ミラー45によって反射したレーザ光の光軸を該光軸に直交する方向に移動させることができるようになっている。
傾き調節部49は、ミラー45の傾斜角度を変化させることで、ミラー45によって反射したレーザ光の光軸の傾きを変化させることができるようになっている。
記憶部35には、光配分部5の3つビームスプリッタ7A,7B,7Cの反射透過特性と、基準となるビームスプリッタ7Bを光路上に配置したときにPSD43A,43Bに入射するレーザ光の光量が所定の範囲内になるように調整されたAOM23の透過率(以下、AOM23の基準透過率という。)とがプリセットデータとして記憶されている。
また、記憶部35には、図2に示されるように、レーザ光源1の波長情報(図2においては波長の値)とビームスプリッタ7A,7B,7Cの識別情報(図2においては反射透過特性)とを横軸および縦軸とするマトリックス状のプリセットテーブルが記憶されている。このプリセットテーブルには、レーザ光の波長情報とビームスプリッタ7A,7B,7Cの識別情報との組み合わせ毎に個別に設定されたミラー45の目標位置Pi(i=1,2,…,21)および目標傾斜角度θi(i=1,2,…,21)が補正値として登録されている。
PC27は、図3に示すように、インターフェース回路27aと、ハードディスク等からなる記憶部27bと、CPU(Central Processing Unit)27cと、RAM(Random Access Memory)27dとを備えている。PC27には、モニタ28と入力部29が接続されている。
インターフェース回路27aは、レーザ光源1、光配分部5、AOM23および光軸ずれ補正部33などと情報の入出力を行うようになっている。
記憶部27bには、図4に示すように、CPU27cが実行するプログラム等が記憶されている。すなわち、記憶部27bには、レーザ光源制御プログラム、光配分部制御プログラム、画像生成プログラム、AOM制御プログラム、光軸ずれ補正機構制御プログラム、透過率算出プログラム、位置調節部制御プログラム、傾き調節部制御プログラム、光検出器制御プログラム、スキャナ制御プログラム、切替機構制御プログラム、および、PSD制御プログラムが記憶されている。また、記憶部27bは、画像生成プログラムによって生成された標本Sの2次元的な画像等を記憶する記憶領域を有している。
CPU27cは、記憶部7bに記憶されている上記の各プログラムを読み込んで、各プログラムを実行する機能を有している。すなわち、PC27は、CPU27cによるレーザ光源制御プログラムの実行により、ユーザが入力部29によって指定するレーザ光の波長に切り替えるよう、レーザ光源1を制御するようになっている。また、PC27は、CPU27cによる光配分部制御プログラムの実行により、ユーザが入力部29によって指定するいずれかのビームスプリッタ7A,7B,7Cをレーザ光の光路上に配置するよう、光配分部5を制御するようになっている。
また、PC27は、CPU27cによるスキャナ制御プログラムの実行により、スキャナ11における揺動ミラー12A,12Bの搖動動作を制御するようになっている。また、PC27は、CPU27cによる光検出器制御プログラムの実行により、光検出器21を制御するようになっている。また、PC27は、CPU27cによる画像生成プログラムの実行により、光検出器21から出力された蛍光の強度情報とその検出時のスキャナ11によるレーザ光の走査位置情報とに基づいて、標本Sの2次元的な蛍光画像を生成するようになっている。また、PC27は、CPU27cによる切替機構制御プログラムの実行により、切替機構17を制御するようになっている。また、PC27は、CPU27cによるPSD制御プログラムの実行により、PSD43A,43Bの感度ゲイン等を制御するようになっている。
また、PC27は、起動時および光配分部5においてレーザ光の光路上に配置するビームスプリッタ7A,7B,7Cを切り替えた場合に、光軸ずれ検出機構31に入射するレーザ光の光量調節とレーザ光の光軸の自動補正とを実行するようになっている。
具体的には、レーザ光を光量調節する場合は、PC27は、レーザ光の光路上に配置されているビームスプリッタ7A,7B,7Cの識別情報を光配分部5から取得するようになっている。また、PC27は、取得した識別情報に対応するプリセットデータを記憶部35から読み出すようになっている。そして、PC27は、CPU27cによる透過率算出プログラムの実行により、下記の式(1)に従い、AOM23に設定する透過率を算出するとともに、CPU27cによるAOM制御プログラムの実行により、算出した透過率をAOM23に設定するようになっている。
AOM23に設定する透過率=AOM23の基準透過率×基準となるビームスプリッタ7Bの反射透過特性÷レーザ光の光路上に配置したいずれかのビームスプリッタ7A,7B,7Cの反射透過特性・・・(1)
また、レーザ光を光軸補正する場合は、PC27は、レーザ光の光路上に配置されているビームスプリッタ7A,7B,7Cの識別情報に加えて、現在設定されているレーザ光の波長情報をレーザ光源1から取得するようになっている。また、PC27は、記憶部35に記憶されているプリセットテーブルを参照し、取得したレーザ光の波長情報といずれかのビームスプリッタ7A,7B,7Cの識別情報との組み合わせに対応する補正値Pi,θiを読み出すようになっている。そして、PC27は、CPU27cによる位置調節部制御プログラムの実行により、ミラー45を目標位置Piへ移動させるための指令信号を位置調節部47へ送信するとともに、CPU27cによる傾き調節部制御プログラムの実行により、ミラー45を目標傾斜角度θiに傾けるための指令信号を傾き調節部49に送信し、位置調節部47および傾き調節部49によりミラー45の位置および傾斜角度を調節させるようになっている。
さらに、PC27は、CPU27cによる光軸ずれ補正機構制御プログラムの実行により、光軸ずれ検出機構31の2つのPSD43A,43Bからの出力を受けて、PSD43A,43Bの位置においてレーザ光の光軸のオフセットおよび傾きが解消されるための光軸ずれ補正機構33への指令信号を算出するようになっている。そして、PC27は、CPU27cによる位置調節部制御プログラムおよび傾き調節部制御プログラムの実行により、算出した指令信号を位置調節部47および傾き調節部49に送信し、位置調節部47および傾き調節部49によりPSD43A,43Bの位置においてレーザ光の光軸ずれが解消するようにミラー45を微調節させるようになっている。
このように構成された顕微鏡システム100の作用について、第2レーザ顕微鏡3Bを使用する場合を例示して説明する。
本実施形態に係る顕微鏡システム100において、例えば、第2レーザ顕微鏡3Bにより標本Sの蛍光観察を行うには、観察に使用するレーザ光の波長とビームスプリッタ7B,7Cの一方をユーザが入力部29により指定する。
例えば、ユーザがビームスプリッタ7Bを指定したこととする。ビームスプリッタ7Bは、レーザ顕微鏡3A,3Bの両方にレーザ光を配分するので、この場合は、レーザ顕微鏡3A,3Bの両方において、PC27の制御により、指定された波長がレーザ光源1に設定されるとともに、シャッタ22が閉じられ、ビームスプリッタ7Bがレーザ光の光路上に配置される。シャッタ22を閉じることにより、レーザ光の光軸の自動補正が行われている間、標本Sに余計な光が当たり退色が発生するのを防ぐことができる。
次に、レーザ顕微鏡3A,3Bにおいて、レーザ光の光量調節が実行される。まず、PC27により、レーザ光の光路上に配置したビームスプリッタ7Bの識別情報が光配分部5から取得され、対応するプリセットデータ、すなわち、AOM23の基準透過率と、基準となるビームスプリッタ7Bの反射透過特性と、取得した識別情報に対応するビームスプリッタ7Bの反射透過特性とが記憶部35から読み出される。
次いで、PC27により、上記式(1)に従い、AOM23に設定する透過率が算出される。例えば、AOM23の基準透過率が10%である場合は、基準となるビームスプリッタ7Bの反射率が50%で、レーザ光の光路上に配置したビームスプリッタ7Bの反射率が50%なので、AOM23に設定する透過率として10%が算出される。
次いで、PC27により、算出した透過率がAOM23に設定され、AOM23によりレーザ光の透過が制限される。これにより、ビームスプリッタ7Bの反射透過特性に関わらず、光軸ずれ検出機構31の2つのPSD43A,43Bに入射するレーザ光の量が所定の範囲内に制限される。
次に、レーザ顕微鏡3A,3Bにおいて、レーザ光の光軸補正が実行される。まず、PC27により、設定したレーザ光の波長情報がレーザ光源1から取得され、記憶部35に記憶されているプリセットテーブルが参照されて、取得したレーザ光の波長情報とビームスプリッタ7Bの識別情報との組み合わせに対応する補正値Pi,θiが読み出される。そして、PC27により、読み出した補正値に基づき、位置調節部47および傾き調節部49が制御されて、ミラー45の位置および傾斜角度が調節される。これにより、ビームスプリッタ7Bに合わせてレーザ光の光軸が補正される。
続いて、レーザ光源1からレーザ光を発生させると、レーザ光は光配分部5においてビームスプリッタ7Bによりレーザ光の半分が反射されて第2レーザ顕微鏡3Bに供給される。第2レーザ顕微鏡3Bに供給されたレーザ光は、AOM23を透過して光軸ずれ補正機構33のミラー45により反射される。そして、レーザ光は、光軸ずれ検出機構31のビームスプリッタ41D,41Eにより分岐され、一部がPSD43A,43Bにより検出される。
ここで、PSD43A,43Bにおいては、所定の範囲内に制限された光量のレーザ光が受光され、レーザ光の光軸のオフセット量および傾き量が検出されてPC27に送られる。これにより、レーザ顕微鏡3A,3Bにおいて、レーザ光の光軸補正が再度実行される。
まず、PC27により、PSD43A,43Bから送られてくるオフセット量および傾き量に基づき、PSD43A,43Bの位置においてレーザ光の光軸のオフセットおよび傾きを解消する指令信号が算出される。そして、PC27により、算出した指令信号に基づき、位置調節部47および傾き調節部49が制御されてミラー45の位置および傾斜角度がさらに調節される。これにより、標本Sに照射されるレーザ光の光軸をさらに正確に補正することができる。
上記動作により光軸の自動補正が終了すると、標本Sの蛍光観察を行う。つまり、PC27により、予め設定されている観察に必要なレーザ光の強度にするためにAOM23が制御されるとともに、シャッタ22が開かれる。スキャナ11に入射したレーザ光は、揺動ミラー12A,12Bにより反射されることによって2次元的に走査され、シャッタ22およびダイクロイックミラー15を介して対物レンズ13により標本Sに照射される。これにより、対物レンズ13の焦点面において多光子励起現象が発生し、蛍光物質が励起されて蛍光が発生する。
レーザ光が照射されることにより標本Sにおいて発生した蛍光は、対物レンズ13により集光されてダイクロイックミラー15を透過し、バリアフィルタ19によりレーザ光が除去されて光検出器21により検出される。そして、PC27により、光検出器21から出力された蛍光の強度情報とその検出時のスキャナ11によるレーザ光の走査位置情報とに基づいて標本Sの2次元的な蛍光画像が生成される。生成された蛍光画像がモニタ28に表示することで、画像上で標本Sを観察することができる。この際、蛍光観察に必要なレーザ光がPSD43A,43Bにも照射されることになるので、PSD43A,43Bの駆動電源をOFFにするか、PSD43A,43Bの前に不図示のシャッタを配置してそれを閉じることで、PSD43A,43Bを保護することとしてもよい。
次に、ユーザの指示に従い、PC27により、光配分部5においてビームスプリッタ7Bからビームスプリッタ7Cに切り替えられたとする。ビームスプリッタ7Cは、レーザ顕微鏡3Bにのみレーザ光を配分するので、この場合は、レーザ顕微鏡3Bにおいて、レーザ光の光量調節とレーザ光の光軸の自動補正が実行される。
まず、PC27によりシャッタ22が閉じられ、レーザ光の光路上に配置したビームスプリッタ7Cの識別情報が光配分部5から取得され、対応するプリセットデータが記憶部35から読み出される。そして、PC27により、上記式(1)に従い、AOM23に設定する透過率が算出される。この場合は、AOM23の基準透過率が10%で、基準となるビームスプリッタ7Bの反射率が50%、切り替え後のビームスプリッタ7Cの反射率が100%なので、AOM23に設定する透過率として5%が算出される。
次いで、PC27により、算出した透過率がAOM23に設定され、AOM23によりレーザ光の透過が制限される。これにより、ビームスプリッタ7Cの反射透過特性に関わらず、光軸ずれ検出機構31の2つのPSD43A,43Bに入射するレーザ光の量が所定の範囲内に制限される。
次に、PC27により、レーザ光の波長情報およびビームスプリッタ7Cの識別情報に基づいて、現在のレーザ光の波長情報とビームスプリッタ7Cの識別情報との組み合わせに対応する補正値Pi,θiが記憶部35から読み出される。そして、PC27により、読み出した補正値に基づき、位置調節部47および傾き調節部49が制御されてミラー45の位置および傾斜角度が調節される。これにより、ビームスプリッタ7Cに合わせてレーザ光の光軸が補正される。
さらに、PSD43A,43Bにおいて、ビームスプリッタ7Cへの切り替えに伴い所定の範囲内に制限された光量のレーザ光が受光され、検出したレーザ光の光軸のオフセット量および傾き量がPC27に送られる。また、PC27により、そのオフセット量および傾き量に基づき、PSD43A,43Bの位置においてレーザ光の光軸のオフセットおよび傾きを解消するための光軸ずれ補正機構33への指令信号が算出される。そして、PC27により、算出した指令信号に基づき、位置調節部47および傾き調節部49が制御されて、ミラー45の位置および傾斜角度が調節される。これにより、ビームスプリッタ7Cへの切り替え後においても、レーザ光の光軸をさらに正確に補正して標本Sに照射させることができる。
なお、第2レーザ顕微鏡3Bに代えて第1レーザ顕微鏡3Aにより標本Sを蛍光観察する場合は、ユーザが入力部29によりビームスプリッタ7A,7Bの一方を指定する。その場合は、レーザ顕微鏡3Aにおいて、上記と同様に、PC27によりビームスプリッタ7A,7Bの識別情報に基づいてAOM23および光軸ずれ補正機構33が制御されて、レーザ光の光量調節とレーザ光の光軸補正が実行される。この場合、ビームスプリッタ7A,7Bの波長透過特性として透過率を用いて同様の処理を行うこととすればよい。透過率は反射率のデータから算出することとしてもよい。
以上説明したように、光路上に配置するビームスプリッタ7A,7B,7Cの変更に伴い、光配分部5から各レーザ顕微鏡3A,3Bに供給されるレーザ光の光量が大きく変化するとともに光軸にずれが生じることがある。本実施形態に係る顕微鏡システム100によれば、各レーザ顕微鏡3A,3Bにおいて、光配分部5からPSD43A,43Bに入射するレーザ光の量をAOM23により所定の範囲内に制限することで、光路に配置するビームスプリッタ7A,7B,7Cの反射透過特性に関わらず、PSD43A,43Bによりレーザ光の光軸のずれ量を精度よく検出することができる。
したがって、PSD43A,43Bによって高精度に検出されたレーザ光の光軸のずれ量に基づき、光軸ずれ補正機構33により、光配分部5から供給されたレーザ光の光軸のずれを本来の光軸に一致するよう精度よく補正することができる。よって、レーザ光源1から発せられるレーザ光の供給先をレーザ顕微鏡3A,3B間で切り替えた場合において、各レーザ顕微鏡3A,3B内でレーザ光の光軸にずれがないように光軸を精度よく補正し、標本Sの同一範囲の高精度な蛍光画像を常に取得することができる。
本実施形態においては、調光部として、AOM23を例示して説明したが、PSD43A,43Bに入射するレーザ光の量を調節可能なものであればよく、例えば、NDフィルタ、AOTF(Acousto−Optic Tunable Filter)または光減衰器等を採用することとしてもよい。
〔第2実施形態〕
次に、本発明の第2実施形態に係る顕微鏡システムについて図1および図2を参照して説明する。
本実施形態に係る顕微鏡システム100は、PC27が、ビームスプリッタ7A,7B,7Cの反射透過特性に加えて、レーザ光源1から発生させるレーザ光の波長情報も考慮してAOM23を制御する点で第1実施形態と異なる。
以下、第1実施形態に係る顕微鏡システム100と構成を共通する箇所には、同一符号を付して説明を省略する。
記憶部35には、光配分部5の3つビームスプリッタ7A,7B,7Cの反射透過特性の他、基準となるビームスプリッタ7Bを光路上に配置するとともに基準となるパワーでレーザ光を出射したときにPSD43A,43Bに入射するレーザ光の光量が所定の範囲内になるように調整されたAOM23の透過率(以下、AOM23の基準透過率という。)と、レーザ光の波長と各ビームスプリッタ7A,7B,7Cの反射透過特性とを対応付けたプリセットテーブルと、レーザ光の波長とレーザ光の出射パワーとを対応付けたプリセットテーブルとがプリセットデータとして記憶されている。
PC27は、レーザ光を光量調節する場合は、ビームスプリッタ7A,7B,7Cの識別情報に加え、レーザ光源1に設定したレーザ光の波長情報を取得し、記憶部35から対応するプリセットデータを読み出すようになっている。そして、PC27は、下記の式(2)に従い、AOM23に設定する透過率を算出して、算出した透過率をAOM23に設定するようになっている。
AOM23に設定する透過率=AOM23の基準透過率×(基準となるビームスプリッタ7Bの反射透過特性×基準となるレーザ光の出射パワー)÷(レーザ光の光路上に配置したいずれかのビームスプリッタ7A,7B,7Cの反射透過特性×変更後のレーザ光の出射パワー)・・・(2)
このように構成されて顕微鏡システム100の作用について説明する。
本実施形態に係る顕微鏡システム100において、レーザ光源1から発生させるレーザ光の波長またはレーザ光の光路上に配置するビームスプリッタ7A,7B,7Cを切り替えると、レーザ顕微鏡3A,3Bにおいて、AOM23の光量調節とレーザ光の光軸の自動補正が実行される。
例えば、第2レーザ顕微鏡3Bにより標本Sを蛍光観察する場合、すなわち、レーザ光の光路上にビームスプリッタ7Bまたはビームスプリッタ7Cを配置した場合は、PC27により、まずシャッタ22が閉じられ、レーザ光源1に設定したレーザ光の波長情報とレーザ光の光路上に配置したビームスプリッタ7Bまたはビームスプリッタ7Cの識別情報が取得され、記憶部35から対応するプリセットデータが読み出される。そして、PC27により、上記式(2)に従い、AOM23に設定する透過率が算出されてAOM23に設定され、AOM23によりレーザ光の透過が制限される。
一方、第1レーザ顕微鏡3Aにより標本Sを蛍光観察する場合、すなわち、レーザ光の光路上にビームスプリッタ7Aまたはビームスプリッタ7Bを配置した場合は、PC27により、レーザ光源1に設定したレーザ光の波長情報とレーザ光の光路上に配置したビームスプリッタ7Aまたはビームスプリッタ7Bの識別情報が取得され、記憶部35から対応するプリセットデータが読み出される。そして、PC27により、上記式(2)に従い、AOM23に設定する透過率が算出されてAOM23に設定され、AOM23によりレーザ光の透過が制限される。
ここで、レーザ光源1の出射パワーは発生するレーザ光の波長により変化する場合がある。また、ビームスプリッタ7A,7B,7Cの反射透過特性も波長により変化する場合がある。本実施形態に係る顕微鏡システム100によれば、PC27が、レーザ光源1に設定したレーザ光の波長情報とビームスプリッタ7A,7B,7Cの識別情報とに基づいてAOM23を制御することで、レーザ光源1から発生するレーザ光の波長およびレーザ光の光路に配置するビームスプリッタ7A,7B,7Cの反射透過特性に関わらず、光軸ずれ検出機構31の2つのPSD43A,43Bに入射するレーザ光の量を所定の範囲内に制限し、レーザ光の光軸のずれ量を精度よく検出することができる。
これにより、各レーザ顕微鏡3A,3Bにおいて、光軸のずれ量が精度よく検出されたPSD43A,43Bの検出結果に基づいて、光軸ずれ補正機構33により、光配分部5から供給されたレーザ光の光軸のずれを本来の光軸に一致するよう高精度に補正することができる。レーザ光の光軸の自動補正については、第1実施形態と同様であるので説明を省略する。
〔第3実施形態〕
次に、本発明の第3実施形態に係る顕微鏡システムについて説明する。
本実施形態に係る顕微鏡システム200は、図5に示すように、AOM23に代えて、ビームスプリッタ7A,7B,7Cの反射透過特性に対応する所定の量だけレーザ光の通過量を制限するNDフィルタ(フィルタ部材)51,53を採用する点で第1実施形態と異なる。
以下、第1実施形態に係る顕微鏡システム100と構成を共通する箇所には、同一符号を付して説明を省略する。
NDフィルタ51は、手動により、ビームスプリッタ41DとPSD43Aとの間の光路上に挿脱可能に配置され、NDフィルタ53は、手動により、ビームスプリッタ41EとPSD43Bとの間の光路上に挿脱可能に配置されている。NDフィルタ51,53におけるレーザ光の通過率は50%とする。これらNDフィルタ51,53は、レーザ光の光路上に配置されることにより、通過させるレーザ光の量を制限し、PSD43AおよびPSD43Bに入射するレーザ光の光量を半分に減らすことができるようになっている。
このように構成された顕微鏡システム200の作用について説明する。
本実施形態に係る顕微鏡システム200において、レーザ光の光路上に配置するビームスプリッタ7A,7B,7Cを切り替えた場合は、まず、シャッタ22が閉じられ、レーザ顕微鏡3A,3Bにおいては、光路上に配置したビームスプリッタ7A,7B,7Cの反射透過特性に応じて、ユーザが手動でNDフィルタ51,53を挿脱する。
例えば、レーザ光の光路上にビームスプリッタ7Aを配置した場合は、レーザ光源1から発せられたレーザ光の内の100%がビームスプリッタ7Aによって第1レーザ顕微鏡3Aに配分されるので、ユーザは第1レーザ顕微鏡3Aにおけるレーザ光の光路にNDフィルタ51,53を挿入する。
一方、レーザ光の光路上にビームスプリッタ7Bを配置した場合は、レーザ光源1から発せられたレーザ光の内の50%ずつがビームスプリッタ7Bによって各レーザ顕微鏡3A,3Bに配分されるので、ユーザはレーザ顕微鏡3A,3Bにおけるレーザ光の光路からNDフィルタ51,53を脱離させる。
また、レーザ光の光路上にビームスプリッタ7Cを配置した場合は、レーザ光源1から発せられたレーザ光の内の100%がビームスプリッタ7Cによって第2レーザ顕微鏡3Bに配分されるので、ユーザは第2レーザ顕微鏡3Bにおけるレーザ光の光路にNDフィルタ51,53を挿入する。
次に、レーザ光源1からレーザ光を発生させる。レーザ光源1から発せられてビームスプリッタ7A,7B,7Cによりレーザ顕微鏡3A,3Bに供給されたレーザ光は、そのままの光量で光軸ずれ補正機構33のミラー45により反射され、光軸ずれ検出機構31のビームスプリッタ41Dにより分岐される。光路上にNDフィルタ51,53が配置されている場合は、分岐された一部のレーザ光はそれぞれNDフィルタ51,53を通過することにより光量が半減されてPSD43AおよびPSD43Bにより検出される。一方、光路上にNDフィルタ51,53が配置されていない場合は、分岐された一部のレーザ光はそれぞれそのままの光量でPSD43AおよびPSD43Bにより検出される。
したがって、本実施形態に係る顕微鏡システム200によれば、ビームスプリッタ7A,7B,7Cを切り替えることによって、レーザ顕微鏡3Bに入射するレーザ光の量が大きく変化する場合であっても、NDフィルタ51,53の挿脱により、PSD43AおよびPSD43Bに入射するレーザ光を所定の範囲内に制限し、レーザ光の光軸のずれ量を精度よく検出することができる。
これにより、各レーザ顕微鏡3A,3Bにおいて、光軸のずれ量が精度よく検出されたPSD43A,43Bの検出結果に基づいて、光軸ずれ補正機構33により、光配分部5から供給されたレーザ光の光軸のずれを本来の光軸に一致するよう高精度に補正することができる。レーザ光の光軸の自動補正については、第1実施形態と同様であるので説明を省略する。なお、NDフィルタ51,53は複数枚で構成されていてもよい。
本実施形態においては、ユーザが手動でNDフィルタ51,53を挿脱させることとしたが、これに代えて、レーザ光の光路上に配置するビームスプリッタ7A,7B,7Cの波長特性に応じて、PC27がNDフィルタ51,53の挿脱を制御することとしてもよい。この場合、PC27において、AOM制御プログラムに代えて、NDフィルタ制御プログラムが記憶部27bに記憶されていることとすればよい。また、PC27が、CPU27cによるNDフィルタ制御プログラムの実行により、NDフィルタ51,53の挿脱を制御することとすればよい。
〔第4実施形態〕
次に、本発明の第4実施形態に係る顕微鏡システムについて図1および図2に参照して説明する。
本実施形態に係る顕微鏡システム100は、PC27が、AOM23の制御に代えて、PSD43A,43Bに入射したレーザ光の信号レベルが所定の範囲内に納まるようPSD43A,43Bの感度(ゲイン)を制御する点で第2実施形態と異なる。
以下、第2実施形態に係る顕微鏡システム100と構成を共通する箇所には、同一符号を付して説明を省略する。
記憶部35には、光配分部5の3つビームスプリッタ7A,7B,7Cの反射透過特性の他、基準となるビームスプリッタ7Bを光路上に配置するとともに基準となるパワーでレーザ光を出射したときにPSD43A,43Bに入射したレーザ光の信号レベルが所定の範囲内になるようなPSD43A,43Bの感度(以下、PSD43A,43Bの基準感度という。)と、レーザ光の波長と各ビームスプリッタ7A,7B,7Cの反射透過特性とを対応付けたプリセットテーブルと、レーザ光の波長とレーザ光の出射パワーとを対応付けたプリセットテーブルとがプリセットデータとして記憶されている。
PC27は、PSD43A,43Bの感度を調節する場合は、ビームスプリッタ7A,7B,7Cの識別情報に加え、レーザ光源1に設定したレーザ光の波長情報を取得し、記憶部35から対応するプリセットデータを読み出すようになっている。そして、PC27は、CPU27cによるPSD制御プログラムの実行により、下記の式(3)に従い、PSD43A,43Bに設定する感度を算出し、算出した感度をPSD43A,43Bに設定するようになっている。
PSD43A,43Bに設定する感度=PSD43A,43Bの基準感度×(基準となるビームスプリッタ7Bの反射透過特性×基準となるレーザ光の出射パワー)÷(レーザ光の光路上に配置したいずれかのビームスプリッタ7A,7B,7Cの反射透過特性×変更後のレーザ光の出射パワー)・・・(3)
このように構成されて顕微鏡システム200の作用について説明する。
本実施形態に係る顕微鏡システム200において、レーザ光源1から発生させるレーザ光の波長またはレーザ光の光路上に配置するビームスプリッタ7A,7B,7Cを切り替えると、レーザ顕微鏡3A,3Bにおいて、AOM23の光量調節とレーザ光の光軸の自動補正が実行される。
例えば、第2レーザ顕微鏡3Bにより標本Sを蛍光観察する場合、すなわち、レーザ光の光路上にビームスプリッタ7Bまたはビームスプリッタ7Cを配置した場合は、PC27により、シャッタ22が閉じられ、レーザ光源1に設定したレーザ光の波長情報とレーザ光の光路上に配置したビームスプリッタ7Bまたはビームスプリッタ7Cの識別情報が取得され、記憶部35から対応するプリセットデータが読み出される。そして、PC27により、レーザ光源1がONされて、上記式(3)に従い、PSD43A,43Bに設定する感度が算出されてPSD43A,43Bに設定される。これにより、PSD43A,43Bにより入射したレーザ光の信号レベルの感度が制限される。
一方、第1レーザ顕微鏡3Aにより標本Sを蛍光観察する場合、すなわち、レーザ光の光路上にビームスプリッタ7Aまたはビームスプリッタ7Bを配置した場合は、PC27により、レーザ光源1に設定したレーザ光の波長情報とレーザ光の光路上に配置したビームスプリッタ7Aまたはビームスプリッタ7Bの識別情報が取得され、記憶部35から対応するプリセットデータが読み出される。そして、PC27により、上記式(3)に従い、PSD43A,43Bに設定する感度が算出されてPSD43A,43Bに設定される。これにより、PSD43A,43Bにより入射したレーザ光の信号レベルの感度が制限される。
したがって、本実施形態に係る顕微鏡システム100によれば、レーザ光源1から発生するレーザ光の波長およびレーザ光の光路に配置するビームスプリッタ7A,7B,7Cの反射透過特性に関わらず、PSD43A,43Bの信号レベルを一定にすることができる。これにより、PSD43A,43Bの検出結果に基づいて、光軸ずれ補正機構33により、光配分部5から供給されたレーザ光の光軸のずれを本来の光軸に一致するよう高精度に補正することができる。レーザ光の光軸の自動補正については、第1実施形態と同様であるので説明を省略する。
以上、本発明の実施形態について図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等も含まれる。例えば、本発明を上記各実施形態および変形例に適用したものに限定されることなく、これらの実施形態および変形例を適宜組み合わせた実施形態に適用してもよく、特に限定されるものではない。また、上記各実施形態においては、ビームスプリッタ7A,7B,7Cを例示して説明したが、複数のビームスプリッタは、波長透過特性が互いに異なればよく、2個でも4個以上でもよい。
また、上記各実施形態においては、AOM23またはNDフィルタ51,53によるレーザ光を光量調節とPSD43A,43Bによる信号レベル調節とを単独で行うこととしたが、例えば、レーザ光の波長による出射パワーの違いはPSD43A,43Bの感度により調節し、ビームスプリッタ7A,7B,7Cによる光量の変化はAOM23またはNDフィルタ51,53により調節するなど、これらの手段を組み合わせることとしてもよい。
また、第1実施形態から第4実施形態においては、各レーザ顕微鏡3A3Bが単一のオートアライメント装置25を備え、レーザ光の光軸を一の方向に補正する構成について述べたが、該一の方向に直交する他の方向にも光軸を補正できるように、複数のオートアライメント装置25を備えてもよい。
上記各実施形態においては、レーザ光を光軸補正する場合は、記憶部35に記憶されているプリセットテーブルを参照し、プリセットテーブル中の補正値Pi,θiを読みだしてミラー45を目標位置Pi、目標角度θiに調節する。そして引き続き、光軸ずれ検出機構31の2つのPSD43A,43Bからの出力を受けて、PSD43A,43Bの位置においてレーザ光の光軸のオフセットおよび傾きが解消されるための光軸ずれ補正機構33への指令信号を算出するようになっている。そして、PC27は、算出した指令信号を位置調節部47および傾き調節部49に送信し、位置調節部47および傾き調節部49によりPSD43A,43Bの位置においてレーザ光の光軸ずれが解消するようにミラー45を微調節させるようになっている。
これらの一連の動作のうち、上記PSD43A,43Bの位置においてレーザ光の光軸ずれが解消するようにミラー45を微調節動作はある程度の時間を要する場合がある。そこで、この微調整動作はユーザが任意のタイミングで行えるようにしてもよい。このようにすることで、プリセットテーブル中の補正値Pi,θiを読み出してミラー45を目標位置Pi、目標角度θiに調節した状態で観察に十分に耐え得る画像が得られる状況であるならば、上記微調節動作の回数を少なくすることで観察の効率を上げることができる。
1 レーザ光源
3A,3B レーザ顕微鏡
5 光配分部
7A,7B,7C ビームスプリッタ
23 AOM(調光部)
27 PC(制御部)
33 光軸ずれ補正機構(光軸ずれ補正部)
43A,43B PSD(光軸ずれ検出部)
51,53 NDフィルタ(調光部)
100,200 顕微鏡システム

Claims (6)

  1. レーザ光を発生するレーザ光源と、
    複数のレーザ顕微鏡と、
    該複数のレーザ顕微鏡と前記レーザ光源との間に設けられ、該レーザ光源から発せられたレーザ光を各前記レーザ顕微鏡に配分する光配分部とを備え、
    該光配分部が、前記レーザ光の配分率が互いに異なる複数のビームスプリッタを有し、前記レーザ光源からの前記レーザ光の光路に配置する前記ビームスプリッタを変更することで、前記レーザ光を供給する前記レーザ顕微鏡を切り替え可能であり、
    前記複数のレーザ顕微鏡が、該レーザ顕微鏡の光軸に対する前記光配分部から供給されたレーザ光の光軸のずれ量を該レーザ光の入射位置に基づいて検出する光軸ずれ検出部と、該光軸ずれ検出部に入射する前記レーザ光の量を調節可能な調光部と、前記光配分部から供給された前記レーザ光の光軸のずれを補正する光軸ずれ補正部と、前記調光部により前記レーザ光の入射量が所定の範囲内に制限されて前記光軸ずれ検出部により検出された前記レーザ光の光軸のずれ量に基づいて、前記光軸ずれ補正部を制御する制御部とを備える顕微鏡システム。
  2. 前記調光部が、前記光配分部と前記光軸ずれ検出部との間の光路上に配置された前記レーザ光の量を連続的に変更可能な光学素子であり、
    前記制御部が、前記レーザ光の光路に配された前記ビームスプリッタの配分率を取得し、取得した該配分率に基づいて、前記光軸ずれ検出部に入射する前記レーザ光の量が前記所定の範囲内に納まるよう前記調光部を制御する請求項1に記載の顕微鏡システム。
  3. 前記レーザ光源が前記レーザ光の波長を切り替え可能であり、
    前記制御部が、前記レーザ光源から発生させる前記レーザ光の波長を制御し、該レーザ光の波長および前記レーザ光の光路に配された前記ビームスプリッタの配分率に基づいて前記調光部を制御する請求項1または請求項2に記載の顕微鏡システム。
  4. 前記調光部が、前記ビームスプリッタの配分率に対応する所定の量だけ前記レーザ光の通過量を制限するフィルタ部材であり、該フィルタ部材が前記光配分部と前記光軸ずれ検出部との間の光路上に挿脱可能に配置されている請求項1に記載の顕微鏡システム。
  5. レーザ光を発生するレーザ光源と、
    複数のレーザ顕微鏡と、
    該複数のレーザ顕微鏡と前記レーザ光源との間に設けられ、該レーザ光源から発せられたレーザ光を各前記レーザ顕微鏡に配分する光配分部とを備え、
    該光配分部が、前記レーザ光の配分率が互いに異なる複数のビームスプリッタを有し、前記レーザ光源からの前記レーザ光の光路に配置する前記ビームスプリッタを変更することで、前記レーザ光を供給する前記レーザ顕微鏡を切り替え可能であり、
    前記複数のレーザ顕微鏡が、該レーザ顕微鏡の光軸に対する前記光配分部から供給されたレーザ光の光軸のずれ量を該レーザ光の入射位置に基づいて検出する光軸ずれ検出部と、前記光配分部から供給された前記レーザ光の光軸のずれを補正する光軸ずれ補正部と、前記レーザ光の光路に配された前記ビームスプリッタの配分率を取得し、取得した該配分率に基づいて、前記光軸ずれ検出部に入射した前記レーザ光の信号レベルが所定の範囲内に納まるように該光軸ずれ検出部の感度を制御するとともに、感度を制御した該光軸ずれ検出部により検出された前記レーザ光の光軸のずれ量に基づいて前記光軸ずれ補正部を制御する制御部とを備える顕微鏡システム。
  6. 前記レーザ光源が前記レーザ光の波長を切り替え可能であり、
    前記制御部が、前記レーザ光源から発生させる前記レーザ光の波長を制御し、該レーザ光の波長および前記レーザ光の光路に配された前記ビームスプリッタの配分率に基づいて前記光軸ずれ検出部の感度を制御する請求項5に記載の顕微鏡システム。
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