JP6339858B2 - ウェットティッシュの包装用袋 - Google Patents

ウェットティッシュの包装用袋 Download PDF

Info

Publication number
JP6339858B2
JP6339858B2 JP2014105055A JP2014105055A JP6339858B2 JP 6339858 B2 JP6339858 B2 JP 6339858B2 JP 2014105055 A JP2014105055 A JP 2014105055A JP 2014105055 A JP2014105055 A JP 2014105055A JP 6339858 B2 JP6339858 B2 JP 6339858B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
wet tissue
take
hole
packaging bag
film
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2014105055A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2015217979A (ja
Inventor
哲則 国武
哲則 国武
鬼頭 泰史
泰史 鬼頭
石川 卓
卓 石川
Original Assignee
カミ商事株式会社
株式会社 ペーパーテック
株式会社 ペーパーテック
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by カミ商事株式会社, 株式会社 ペーパーテック, 株式会社 ペーパーテック filed Critical カミ商事株式会社
Priority to JP2014105055A priority Critical patent/JP6339858B2/ja
Publication of JP2015217979A publication Critical patent/JP2015217979A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6339858B2 publication Critical patent/JP6339858B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Containers And Packaging Bodies Having A Special Means To Remove Contents (AREA)
  • Bag Frames (AREA)
  • Packages (AREA)

Description

本発明は、ウェットティッシュを収容する包装用袋に関する。
昨今、衛生用品であるウェットティッシュ製品の一種として、多数のウェットティッシュ単位片(以下、単位片と称する)を帯状に連続形成したウェットティッシュを包装用袋に収容してなり、その使用に際してウェットティッシュを単位片ごとに切り離して1枚ずつ取り出し口から取り出すようにしたものが開発されている。
しかしながら従来技術では図10に示すように、フラップ又はストリップ等と称されるフィルム片よりなる内部膜101に三角形状の小孔(隘路)102を設け、この小孔102をウェットティッシュ51が通過するときの抵抗を利用してウェットティッシュ51を単位片ごとに切り離す構造とされているため、以下のような不都合を生じている。
すなわち三角形状の小孔102は、その大きさにもよるが、基本的に、通過するウェットティッシュ51を弾性的に締め付けるものではない。したがってウェットティッシュ51の単位片間に予め切断予定線としてのミシン目が形成されていても、ウェットティッシュ51を小孔102から斜め上方へ向けて引き出すとウェットティッシュ51がミシン目で切り離されずに複数の単位片が連続したままで取り出されてしまうことがある。したがって従来は、ウェットティッシュ51がミシン目で確実に切り離されるようにウェットティッシュ51を小孔102から角度を付けて斜め下方へ向けて引き出す必要があり、よって使用者による取り出し作業が不便なものとなっている。
また、フィルム片よりなる内部膜101に設けられた小孔102は、多数の単位片が通過するうちに経時的に拡大したり塑性変形したりすることがあり、このように小孔102が拡大したりすると、次回取り出し予定の単位片が小孔102から下方へ外れ落下(脱落)してしまうことがある。したがってこの場合、使用者は再度、小孔102にウェットティッシュ51を差し通さなければならず、よってこのような点でも使用者に不便を来している。
特開2011−131904号公報
本発明は以上の点に鑑みて、ウェットティッシュを取り出すときに単位片ごとに切り離しやすく、またウェットティッシュが取り出し穴から外れにくい構造のウェットティッシュの包装用袋を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の請求項1によるウェットティッシュの包装用袋は、多数の単位片を帯状に連続形成したウェットティッシュを収容するとともに前記ウェットティッシュを前記単位片ごとに切り離して1枚ずつ取り出し口から取り出し可能とした包装用袋であって、表フィルム、裏フィルム及び底フィルムの組み合わせよりなり立垂可能であるとともに前記表フィルムに前記取り出し口を設けた袋本体と、前記袋本体の外面側に備えられるとともに前記取り出し口を開閉自在に閉塞する粘着フィルム片よりなる蓋体と、前記袋本体の内面側に備えられるとともに前記ウェットティッシュ及び前記取り出し口間に配置されたフィルム片よりなる内部膜とを有し、前記内部膜に取り付け穴を設けるとともに前記取り付け穴にゴム状弾性体よりなる取り出し部材を取り付け、前記取り出し部材は、前記ウェットティッシュの単位片を通過させる取り出し穴と、前記取り出し穴の周縁部に設けられた少なくとも1本のスリットとを有し、前記スリットを設けたことで前記取り出し穴の周縁部は前記ウェットティッシュの単位片が通過するときに弾性変形し、立垂した状態の前記袋本体における前記表フィルムに対し前記取り出し部材が接触しない位置に配置されることにより、前記表フィルムに設けた前記取り出し口と前記取り出し部材との間に間隔が設けられていることを特徴とする。
また、本発明の請求項2によるウェットティッシュの包装用袋は、上記した請求項1記載の包装用袋において、前記取り出し部材は、前記取り付け穴の周縁部に取り付けられるための取り付け構造を前記取り出し部材の周縁部に有し、前記取り付け構造は、前記取り付け穴の周縁部を嵌め込む溝部と、前記溝部の一方の側面に設けられた抜け止め用の外向きフランジ部とを有し、前記溝部は、その底面における外径寸法を前記取り付け穴の内径対比同等ないし略同等に設定され、前記外向きフランジ部は、その外径寸法を前記取り付け穴の内径対比1.3倍以上に設定されていることを特徴とする。
また、本発明の請求項3によるウェットティッシュの包装用袋は、上記した請求項2記載の包装用袋において、前記外向きフランジ部は、子供による誤飲の防止が可能な大きさに形成されていることを特徴とする。
また、本発明の請求項4によるウェットティッシュの包装用袋は、上記した請求項1乃至3の何れか1項に記載の包装用袋において、前記取り出し部材は、前記内部膜、前記袋本体の内面及び前記ウェットティッシュの何れとも異なる色に着色されていることを特徴とする。
また、本発明の請求項5によるウェットティッシュの包装用袋は、上記した請求項1乃至4の何れか1項に記載の包装用袋において、前記ウェットティッシュは、薬液を含浸した坪量25〜60g/mの不織布よりなるとともに前記単位片間に長さ0.2〜0.6mmの未切断箇所を4〜6箇所残したミシン目を形成したものよりなり、これに対し、前記取り出し部材における前記取り出し穴はその内径寸法を3〜6mmに設定されるとともに前記スリットはその長さを2mm以上に設定されていることを特徴とする。
更にまた、本発明の請求項6によるウェットティッシュの包装用袋は、上記した請求項1乃至5の何れか1項に記載の包装用袋において、前記ウェットティッシュは、前記取り出し部材の前記取り出し穴に対しウェットティッシュ製品の製造出荷時に既に差し通されていることを特徴とする。
上記構成を備える本発明の包装用袋は、多数の単位片を帯状に連続形成したウェットティッシュを収容するとともにこのウェットティッシュを単位片ごとに切り離して1枚ずつ取り出し口から取り出し可能としたものであって、基本的な構成として袋本体、蓋体及び内部膜を有し、そのうえで内部膜に取り付け穴が設けられるとともに取り付け穴に取り出し部材が取り付けられている。そして取り出し部材は、材質としてゴム状弾性体よりなり、ウェットティッシュの単位片を通過させる取り出し穴と、取り出し穴の周縁部に設けられた少なくとも1本のスリットとを有し、スリットを設けたことにより取り出し穴の周縁部はウェットティッシュの単位片が通過するときに弾性変形するものとされている。したがってこの取り出し部材は取り出し穴を通過するウェットティッシュの単位片を弾性的に締め付けることが可能とされ、よってウェットティッシュを単位片ごとに切り離しやすくなる。
また、取り出し穴の周縁部が弾性変形しやすいため、取り出し穴は多数の単位片が通過しても経時的にその内径寸法が拡大しにくいものとされている。したがって取り出し穴の内径寸法が経時的に拡大して取り出し穴からウェットティッシュが外れてしまうのを抑制することが可能とされる。
内部膜に設けた取り付け穴に取り出し部材を取り付ける取り付け構造乃至取り付け手段については特に限定されないが、取り付け穴に取り出し部材を非接着で取り付ける場合には、取り付け後に取り出し部材が脱落しないように工夫を凝らす必要があり、特に取り出し部材はウェットティッシュの取り出し時にウェットティッシュの取り出し方向に引っ張られるので、同方向に脱落しないように工夫を凝らす必要がある。そこでこれに十分に対応するには、取り出し部材における溝部底面の外径寸法を取り付け穴の内径対比で同等ないし略同等に設定するとともに溝部下側の外向きフランジ部の外径寸法を取り付け穴の内径対比で1.3倍以上の大きさに設定するのが好適であり、この構成によれば、取り付け穴に対し十分な大きさを備える外向きフランジ部が取り付け穴の周縁部に係合するため、取り出し部材がウェットティッシュの取り出し方向に脱落するのを抑制することが可能とされる。
また、ウェットティッシュが日常品であることに鑑みて、取り出し部材の大きさがあまりに小さいと、この取り出し部材を子供が誤って飲み込んでしまうことが懸念されるため、取り出し部材はある程度の大きさを備えることが好ましい。したがってこのような観点からしても取り出し部材はその外向きフランジ部の大きさを大きく設定するのが好適であり、例えばその大きさが20mm乃至30mmを越えるようであれば、誤飲事故が発生するのを抑制することが可能とされる。
また、万一取り出し部材が袋内で脱落した場合に備えて、これを見つけやすいように着色しておくのも有効であり、この構成によれば、脱落した取り出し部材を見つけやすいため、取り出し部材を直ちに再装着することが可能とされる。着色する色としては取り出し部材を袋内で見つけやすいことを目的とするため、袋内で目立つように内部膜、袋本体の内面及びウェットティッシュの何れとも異なる色とする。またこのように取り出し部材を着色すれば取り出し部材が袋内で目立つため、ウェットティッシュが取り出し部材から外れてしまったときにも再装着の作業を行ないやすくなる。
また、本発明では上記したようにゴム状弾性体よりなる取り出し部材がウェットティッシュを弾性的に締め付けるためウェットティッシュを単位片ごとに切り離しやすいが、取り出し部材に設ける取り出し穴の大きさやスリットの長さについてはウェットティッシュの構成(仕様)と相関の関係にある。そこでウェットティッシュが、薬液を含浸した坪量25〜60g/mの不織布よりなるとともに単位片間に長さ0.2〜0.6mmの未切断箇所を4〜6箇所残したミシン目を形成したものよりなる場合には、取り出し穴の内径寸法を3〜6mmに設定するとともにスリットの長さを2mm以上に設定するのが好適であり、この構成によれば、ウェットティッシュを確実に単位片ごとに切り離すことが可能とされる。
取り出し部材の取り出し穴にウェットティッシュを差し通す作業は一般に、商品購入後に使用者により行なわれるが、ウェットティッシュ製品の製造出荷時に既に差し通しが完了していれば使用者にとって手間が省かれるため、商品価値を向上することが可能される。また、この作業を使用者が行なうには袋本体の上部にファスナ付きの開口部を設ける必要があるところ、ウェットティッシュ製品の製造出荷時に既に差し通しが完了していればこのようなファスナ付きの開口部を設ける必要がない。したがって袋本体の構成を簡略化することも可能とされる。
本発明は、以下の効果を奏する。
すなわち本発明においては以上説明したように、内部膜に取り付け穴が設けられるとともに取り付け穴にゴム状弾性体よりなる取り出し部材が取り付けられ、取り出し部材は、取り出し穴の周縁部にスリットを設けたことにより取り出し穴の周縁部がウェットティッシュの単位片が通過するときに弾性変形するものとされている。したがってこのように弾性変形する取り出し穴の周縁部によって、取り出し穴を通過するウェットティッシュの単位片を弾性的に締め付けることが可能とされるため、ウェットティッシュを単位片ごとに切り離しやすくなる。したがってウェットティッシュを取り出すときの引き出しの方向性について自由度を増大させることができる。
また、取り出し穴の周縁部が弾性変形するため、取り出し穴は多数の単位片が通過しても経時的にその内径寸法が拡大しにくいものとされている。したがって取り出し口の内径寸法が経時的に拡大してウェットティッシュが外れてしまうのを抑制することが可能とされる。
また、取り出し部材における溝部底面の外径寸法を取り付け穴の内径対比で同等ないし略同等に設定するとともに溝部下側の外向きフランジ部の外径寸法を取り付け穴の内径対比で1.3倍以上に設定することにより、取り出し部材がウェットティッシュの取り出し方向に脱落するのを抑制することが可能とされ、外向きフランジ部を大きく設定することにより、誤飲事故が発生するのを抑制することが可能とされる。また、取り出し部材を着色することにより、その再装着作業を容易化することが可能とされる。
また、取り出し穴の内径寸法やスリットの長さをウェットティッシュの構成対比で上記のとおり特定することにより、ウェットティッシュを確実に単位片ごとに切り離すことが可能とされ、取り出し部材の取り出し穴にウェットティッシュを差し通す作業をウェットティッシュ製品の製造出荷時に既に完了させておくことにより、商品価値を向上することが可能され、袋本体の構成を簡略化することも可能とされる。
本発明の実施例に係るウェットティッシュ包装用袋の外観斜視図 同包装用袋の内部構造説明図 同包装用袋に備えられる取り出し部材の単品図であって、(A)はその平面図、(B)はその断面図 同包装用袋に収容されるウェットティッシュの単品図 同包装用袋の取り扱い説明図であって、(A)はその初期状態の説明図、(B)は袋上辺切断時の状態を示す説明図 同包装用袋の取り扱い説明図であって、(A)はその袋上辺開口時の状態を示す説明図、(B)は取り出し部材にウェットティッシュを通した状態を示す説明図 本発明の他の実施例に係るウェットティッシュ包装用袋の構造説明図 (A)及び(B)とも取り出し部材の他の例を示す単品図であってその正面図及び平面図 (A)及び(B)とも取り出し部材の他の例を示す単品図であってその平面図 従来例に係るウェットティッシュ包装用袋の説明図
本発明には、以下の実施形態が含まれる。
(1)ボトルレスタイプのウェットティッシュの包装用袋である。
(2)ゴム製の専用治具(取り出し部材)を取り出し口に使用することで、シート(ウェットティッシュシート)の落下を防止する。
(3)ゴム製の専用治具を取り出し口に使用することで、シートを上方向に引っ張ってシートを切断することができる。
(4)ウェットティッシュ包装用袋の内側シート(内部膜)の穴部分に柔らかいゴム状の専用治具を設置し、治具先端にある程度の大きさの穴と穴に対して十字に切り欠いた形状とすることで、使用時のシートの落下、シートの詰まり等のトラブルを防止し、かつシートを上方向に引っ張ってもシートが切断可能な仕様とする。また、製造時も容易に手作業での装着が可能となる。
(5)取り出し口にゴム(シリコン)製の凸形状の治具を設置し、穴の大きさと穴の切れ込みを規定することで、シートを上方向に引っ張り出すことが可能となり、かつシートの落下を大幅に軽減する。
つぎに本発明の実施例を図面にしたがって説明する。
図1及び図2に示すように、当該実施例に係るウェットティッシュの包装用袋1は、多数の単位片52(図4参照)を帯状に連続形成してロール状に巻回したウェットティッシュ(ウェットティッシュ連続体とも称する)51を収容するとともにこのウェットティッシュ51を単位片52ごとに切り離して1枚ずつ取り出し口15から取り出し可能としたものであって、その基本的な構成要素として、表フィルム12、裏フィルム13及び底フィルム14の組み合わせよりなり立垂可能であるとともに表フィルム12に取り出し口15を設けた袋本体(包装用フィルム袋とも称する)11と、袋本体11の外面側に備えられるとともに取り出し口15を開閉自在に閉塞する粘着フィルム片よりなる蓋体21と、袋本体11の内面側に備えられるとともにウェットティッシュ51及び取り出し口15間に配置されたフィルム片よりなる内部膜(フラップフィルムとも称する)31とを有している。
袋本体11は、ウェットティッシュ51に含まれる水分が蒸発等により消失しないように気密性を備えている。表フィルム12及び裏フィルム13の組み合わせよりなる袋本体11の上辺部16(図5(A)参照)は接着、溶着又は融着などの接合手段によって封止されているが、その下側に位置して開閉可能なファスナ17が設けられており、よって袋本体11の上部は上辺部16の切断後、開閉可能な開口部18(図6(A)参照)とされている。内部膜31は帯状乃至短冊状を呈し、その長手一辺32をもって裏フィルム13の内面に接合されている。
また、当該実施例では、更に特徴的な構成として、内部膜31の平面中央に取り付け穴33が設けられるとともにこの取り付け穴33に取り出し部材41が取り付けられている。
図3に示すように、取り出し部材41は、シリコン等のゴム又は軟質樹脂等のゴム状弾性体によって成形され、全体として伏せ皿状乃至キャップ状乃至冠状を呈し、筒状部42とこの筒状部42の一端に設けられた天部43とを一体に有し、筒状部42の外周面に取り付け穴33の周縁部に対する取り付け構造が設けられ、この取り付け構造として、取り付け穴33の周縁部を嵌め込み同周縁部に対し係合する環状の溝部44と、溝部44の一方(下方)の側面に設けられた抜け止め用の外向きフランジ部45とが設けられ、天部43の中央にウェットティッシュ51を単位片52ごとに通過させるための平面円形の取り出し穴46が設けられ、取り出し穴46の周りに所要数(図では4本)のスリット47が放射状に設けられ、スリット47が設けられたことで取り出し穴46の周縁部に内向き舌片状の弾性片48が同数(図では4片)設けられ、この弾性片48はウェットティッシュ51の単位片52が通過するときにその抵抗により弾性片48ごとに弾性変形するものとされている。
また、この取り出し部材41における溝部44は、その底面における外径寸法dが内部膜31における取り付け穴33の内径寸法対比で同等ないし略同等に設定され、溝部44下側の外向きフランジ部45は、その外径寸法dが同じく取り付け穴33の内径寸法対比で1.3倍以上の大きさに設定されている。
また、この取り出し部材41は、内部膜31、袋本体11の内面及びウェットティッシュ51の何れとも異なる色(例えば青色)に着色されている。
また、当該実施例では図4に示すように、ウェットティッシュ51として薬液を含浸した坪量30g/mの不織布(幅125mm)よりなるとともに単位片52間に長さ0.4mmの未切断箇所54を5箇所残したミシン目53を形成したものを使用することを想定しているので、このような構成(仕様)のウェットティッシュ51に対して、取り出し部材41における取り出し穴46はその内径寸法を5mmに設定され、スリット47はその長さを2mmに設定されている。
上記構成を備える包装用袋1は、内部にウェットティッシュ51を収容し、袋本体11の上辺部16を封止した状態でウェットティッシュ製品として製造及び出荷され、これを購入した使用者は以下の手順でこれを使用する。
すなわち図5(A)から図5(B)へと示すように袋本体11の上辺部16を切断し、図6(A)に示すように袋本体11上部の開口部18を開いて、図6(B)に示すように取り出し部材41の取り出し穴46にその下方からウェットティッシュ51の先端を差し通し、ファスナ17をもって開口部18を閉じて準備の完了とする。そしてウェットティッシュ51を取り出す際には図1に示すように、蓋体21を開いて取り出し口15を開口し、この取り出し口15からウェットティッシュ51の先端を摘まんで袋外側へ引き出す。引き出されるウェットティッシュ51は1枚目の単位片52が取り出し部材41の取り出し穴46を通過し、更に1枚目の単位片52と2枚目の単位片52の間のミシン目53が取り出し部材41の取り出し穴46を通過した時点で引っ張り力に対する抗力が低下するため、ミシン目53で自動的に切断される。2枚目の単位片52はその先端が取り出し部材41の取り出し穴46から少々突出した状態で残り、次回2枚目の取り出し時に摘まれる。取り出し後、乾燥防止のため蓋体21をもって取り出し口15を閉塞する。
上記のように使用される包装用袋1は、上記構成により以下の作用効果を発揮する点に特徴を有している。
すなわち上記構成を備える包装用袋1においては上記したように、袋内の内部膜31に取り付け穴33が設けられるとともにこの取り付け穴33にゴム状弾性体よりなる取り出し部材41が取り付けられ、取り出し部材41は、取り出し穴46の周縁部にスリット47を設けたことにより取り出し穴46の周縁部に弾性片48が設けられ、この弾性片48がウェットティッシュ51の単位片52が通過するときに弾性変形するものとされている。したがってこのように弾性変形する弾性片48によって取り出し穴46を通過するウェットティッシュ51の単位片52を弾性的に締め付けることが可能とされ、上記使用方法の欄で云うところの引っ張り力に対する引き止め力が増大するため、ウェットティッシュ51を単位片52ごとにミシン目53で切り離しやすくされている。したがってウェットティッシュ51を取り出し口15から斜め下方へ向けて引き出す場合(図1における矢印x方向)に限らず斜め上方へ向けて引き出す場合(図1における矢印y方向)でもウェットティッシュ51を確実に単位片52ごとに切り離すことができる。
また、取り出し穴46の周縁部において弾性片48が弾性変形しやすいために、取り出し穴46は多数の単位片52が順次通過しても経時的にその内径寸法が拡大しにくいものとされている。したがって取り出し穴46の内径寸法が経時的に拡大してこの取り出し穴46から次回取り出し予定の2枚目の単位片52の先端が下方へ外れ落下してしまうのを抑制することができる。
また、取り出し部材41における溝部44底面の外径寸法dが取り付け穴33の内径寸法対比で同等ないし略同等に設定されるとともに溝部44下側の外向きフランジ部45の外径寸法dが取り付け穴33の内径寸法対比で1.3倍以上の大きさに設定されているため、取り出し部材41は取り付け穴33の周縁部に対しウェットティッシュ51の取り出し方向にしっかりと係合したものとされている。したがって取り出し部材41が取り付け穴33に対しウェットティッシュ51の取り出し方向に脱落するのを抑制することができる。
また、取り出し部材41が取り付け穴33から万一脱落することがあっても、取り出し部材41が内部膜31、袋本体11の内面及びウェットティッシュ51の何れとも異なる色に着色されているため、脱落した取り出し部材41を袋内で容易に見つけることが可能とされている。したがって脱落した取り出し部材41を容易に見つけて直ちに再装着することができる。
また、ウェットティッシュ51として薬液を含浸した坪量30g/mの不織布(幅125mm)よりなるとともに単位片52間に長さ0.4mmの未切断箇所54を5箇所残したミシン目53を形成したものを使用するところ、これとの関係において、取り出し部材41における取り出し穴46の内径寸法が5mmに設定され、スリット47の長さが2mmに設定され、これらの数値は何れもウェットティッシュ51を単位片52ごとにミシン目53で切り離すために最適な数値とされている。したがってウェットティッシュ51を確実に単位片52ごとにミシン目53で切り離すことができる。
尚、上記実施例では、取り出し部材41の取り出し穴46にその下方からウェットティッシュ51の先端を差し通す作業を使用者が行なうとしたが、この差し通し作業はこれを当該ウェットティッシュ製品の製造段階でメーカー側が行なっても良く、この場合には使用者にとって使用準備の手間が省かれるために商品価値を向上することが可能される。また、この作業を使用者が行なうには上記したように袋本体11の上部にファスナ17付きの開口部18を設ける必要があるところ、当該ウェットティッシュ製品の製造段階で既にこの作業が完了していればこのようなファスナ17付きの開口部18を省略することが可能とされる。したがって袋本体11の構成を簡略化し、部品コストを低減することができる。取り出し部材41は、接着、溶着又は融着などの接合手段によって内部膜31に取り付けるようにしても良い。また、取り出し部材41をフィルム片よりなる基板(図示せず)に取り付け、この基板を内部膜31に取り付けるようにしても良い。
更に、各構成を以下のように設定することも考えられる。
すなわち、袋本体11の外面側に備えられるとともに取り出し口15を開閉自在に閉塞する粘着フィルム片よりなる蓋体21について、上記実施例では図1及び図2に示したようにこの蓋体21を下から上側へ向けて開く仕様としたが、これを上下反対向きとして図7に示すように上から下側へ向けて開く仕様とする。本発明では上記したようにウェットティッシュ51を取り出し口15から斜め上方へ向けて引き出すこと(図1における矢印y方向)を想定しているので、前者の仕様では、ウェットティッシュ51に含まれる液体で粘着フィルム片の粘着性が低下し、再接着が弱くなることが懸念される。そこでこれに対策するには、再接着箇所を取り出し口15の下方ではなく上方に配置し、蓋体21を上から下側へ向けて開く仕様とするのが好適である。
また、内部膜31の取り付け穴33に取り付けられるゴム状弾性体よりなる取り出し部材41について、この取り出し部材41が小さな部品であるとこの取り出し部材41を子供が誤って飲み込んでしまうことが懸念される。そこでこれに対策するには、取り出し部材41にある程度の大きさを設定することにより物理的に誤飲できないようにするのが好適である。図8(A)の例では筒状部42乃至天部43の外径寸法dは15mm、外向きフランジ部45の外径寸法dは20mmに設定されているところ、図8(B)の例では筒状部42乃至天部43の外径寸法dは15mm、外向きフランジ部45の外径寸法dは24mmに設定されているので、図8(A)の例よりも図8(B)の例のほうが大きく、よって誤飲しにくい。また、誤飲防止の一つの目安として30mm以上の大きさを提示することができ、30mm以上の大きさであれば誤飲をほぼ完全に防止することができる(乳幼児の最大口径:32mm、3歳児の最大口径:39mmとの情報あり、この情報にしたがえば33〜40mm以上)。また、外向きフランジ部45の平面形状を円形以外の形状、例えば図9(A)に示す長方形や、図9(B)に示す菱形などとすることも考えられ、これらの場合にはその長さ(長方形の長辺長さ、菱形の長いほうの対角線長さ)Lを30mm以上の大きさとすることにより誤飲を防止することができる。
1 包装用袋
11 袋本体
12 表フィルム
13 裏フィルム
14 底フィルム
15 取り出し口
16 上辺部
17 ファスナ
18 開口部
21 蓋体
31 内部膜
32 長手一辺
33 取り付け穴
41 取り出し部材
42 筒状部
43 天部
44 溝部
45 外向きフランジ部
46 取り出し穴
47 スリット
48 弾性片
51 ウェットティッシュ
52 単位片
53 ミシン目
54 未切断箇所

Claims (6)

  1. 多数の単位片を帯状に連続形成したウェットティッシュを収容するとともに前記ウェットティッシュを前記単位片ごとに切り離して1枚ずつ取り出し口から取り出し可能とした包装用袋であって、
    表フィルム、裏フィルム及び底フィルムの組み合わせよりなり立垂可能であるとともに前記表フィルムに前記取り出し口を設けた袋本体と、前記袋本体の外面側に備えられるとともに前記取り出し口を開閉自在に閉塞する粘着フィルム片よりなる蓋体と、前記袋本体の内面側に備えられるとともに前記ウェットティッシュ及び前記取り出し口間に配置されたフィルム片よりなる内部膜とを有し、
    前記内部膜に取り付け穴を設けるとともに前記取り付け穴にゴム状弾性体よりなる取り出し部材を取り付け、
    前記取り出し部材は、前記ウェットティッシュの単位片を通過させる取り出し穴と、前記取り出し穴の周縁部に設けられた少なくとも1本のスリットとを有し、前記スリットを設けたことで前記取り出し穴の周縁部は前記ウェットティッシュの単位片が通過するときに弾性変形し、
    立垂した状態の前記袋本体における前記表フィルムに対し前記取り出し部材が接触しない位置に配置されることにより、前記表フィルムに設けた前記取り出し口と前記取り出し部材との間に間隔が設けられていることを特徴とするウェットティッシュの包装用袋。
  2. 請求項1記載の包装用袋において、
    前記取り出し部材は、前記取り付け穴の周縁部に取り付けられるための取り付け構造を前記取り出し部材の周縁部に有し、
    前記取り付け構造は、前記取り付け穴の周縁部を嵌め込む溝部と、前記溝部の一方の側面に設けられた抜け止め用の外向きフランジ部とを有し、
    前記溝部は、その底面における外径寸法を前記取り付け穴の内径対比同等ないし略同等に設定され、
    前記外向きフランジ部は、その外径寸法を前記取り付け穴の内径対比1.3倍以上に設定されていることを特徴とするウェットティッシュの包装用袋。
  3. 請求項2記載の包装用袋において、
    前記外向きフランジ部は、子供による誤飲の防止が可能な大きさに形成されていることを特徴とするウェットティッシュの包装用袋。
  4. 請求項1乃至3の何れか1項に記載の包装用袋において、
    前記取り出し部材は、前記内部膜、前記袋本体の内面及び前記ウェットティッシュの何れとも異なる色に着色されていることを特徴とするウェットティッシュの包装用袋。
  5. 請求項1乃至4の何れか1項に記載の包装用袋において、
    前記ウェットティッシュは、薬液を含浸した坪量25〜60g/mの不織布よりなるとともに前記単位片間に長さ0.2〜0.6mmの未切断箇所を4〜6箇所残したミシン目を形成したものよりなり、
    これに対し、前記取り出し部材における前記取り出し穴はその内径寸法を3〜6mmに設定されるとともに前記スリットはその長さを2mm以上に設定されていることを特徴とするウェットティッシュの包装用袋。
  6. 請求項1乃至5の何れか1項に記載の包装用袋において、
    前記ウェットティッシュは、前記取り出し部材の前記取り出し穴に対しウェットティッシュ製品の製造出荷時に既に差し通されていることを特徴とするウェットティッシュの包装用袋。
JP2014105055A 2014-05-21 2014-05-21 ウェットティッシュの包装用袋 Active JP6339858B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014105055A JP6339858B2 (ja) 2014-05-21 2014-05-21 ウェットティッシュの包装用袋

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014105055A JP6339858B2 (ja) 2014-05-21 2014-05-21 ウェットティッシュの包装用袋

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2015217979A JP2015217979A (ja) 2015-12-07
JP6339858B2 true JP6339858B2 (ja) 2018-06-06

Family

ID=54777698

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014105055A Active JP6339858B2 (ja) 2014-05-21 2014-05-21 ウェットティッシュの包装用袋

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6339858B2 (ja)

Family Cites Families (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3981753B2 (ja) * 1998-03-18 2007-09-26 清志 川崎 ウェットティッシュ容器の取出部構造
JP4253240B2 (ja) * 2003-10-10 2009-04-08 和光堂株式会社 包装ウエットティッシュ及びウエットティッシュ供給キット
JP4922695B2 (ja) * 2006-08-18 2012-04-25 日本製紙クレシア株式会社 ワイパー用バケツ型収納容器
GB2441323A (en) * 2006-08-29 2008-03-05 Michael John Gordon Wipes container with dispensing nozzle
US20100133287A1 (en) * 2008-12-02 2010-06-03 Paul Francis Tramontina Ergonomic Wiper Dispensing System
JP5410867B2 (ja) * 2009-03-27 2014-02-05 大王製紙株式会社 家庭用薄葉紙収納容器
JP2011131904A (ja) * 2009-12-24 2011-07-07 Meiwa Pax Co Ltd ウェットティッシュの包装用袋
JP2013159357A (ja) * 2012-02-03 2013-08-19 Paper Tec:Kk ウェットティッシュの包装袋体

Also Published As

Publication number Publication date
JP2015217979A (ja) 2015-12-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6039185A (en) Hearing aid battery inserter
US20060188180A1 (en) Plastic bags with gripping tabs
WO2017203838A1 (ja) ウエットシート包装体
JP6339858B2 (ja) ウェットティッシュの包装用袋
JP2017517446A (ja) バランスウエイトロールを収容する容器
JP7013188B2 (ja) 収容体、及び薄葉紙製品
US11312556B2 (en) False eyelash packaging
US20080041524A1 (en) Adhesive tape device
CA2866083A1 (en) Support for food articles
JP3146606U (ja) 封筒
JP2018506478A (ja) チューインガム用パッケージ
JP2009166872A (ja) ラップフィルムロール収納ケース
JP6747708B2 (ja) ビニール袋
US20120312867A1 (en) Box with two tearing stages for receiving an element
KR102294041B1 (ko) 테이프 포장용기
KR102182918B1 (ko) 랩어라운드 박스
JP3195957U (ja) 容器用トップカバーフィルム
JP5250120B2 (ja) 梱包構造
KR200478075Y1 (ko) 낱장형 화장지 케이스
JP5554443B1 (ja) ゴルフクラブ用ヘッドカバー
TWM461398U (zh) 濕紙巾的密封結構
US20140069830A1 (en) Package
JP2014019475A (ja) 紙缶容器
JP6410518B2 (ja) 包装袋
JP5927002B2 (ja) 巻回物収容ケース及び切断刃形成方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20170509

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20171213

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20171220

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20180216

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20180411

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20180511

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6339858

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250