JP6339545B2 - 情報処理装置、情報処理方法及びプログラム - Google Patents

情報処理装置、情報処理方法及びプログラム Download PDF

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Description

本発明は、情報処理装置、情報処理方法及びプログラムに関する。
従来、目的地までの経路探索を行い、探索結果に応じて誘導経路を案内するナビゲーション機能を、車両に搭載された端末装置と協働して実現する情報処理装置が提案されている。上記の情報処理装置は、ユーザにより端末装置上で出発地及び目的地が設定された場合に、その出発地から目的地に至る最適経路を、地図データを用いて探索し、現在地マークとともにその最適経路を端末装置の表示部に表示させる。
ところで、上記の端末装置において、目的地等の設定をユーザとの対話で行う技術が開示されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2003−329477号公報
しかしながら、上記従来の技術では、車外の環境やユーザの体調などの走行状況により適切な対話内容は異なるにもかかわらず、走行状況に応じた対話の制御を行うことができない。ユーザが車内で過ごす時間は長く、走行状況は変化することから、走行状況に応じた対話の制御ができない場合、ユーザにとって快適な車内環境を作り出すことができないという問題がある。
本発明は、ユーザにとって快適な車内環境を作り出すことが可能な情報処理装置、情報処理方法及びプログラムを提供することを目的とする。
請求項1に記載の発明は、上記目的を達成するためになされたものであり、
目的地までの経路探索を行い、探索結果に応じて誘導経路を案内するナビゲーション処理を実行する情報処理装置において、
前記ナビゲーション処理中に、ユーザが乗車中の車両の走行状況に基づいて、音声出力手段により出力される音声における発話上の特徴を制御する発話制御手段を備え、
前記発話制御手段は、前記走行状況に基づいて、前記ユーザに提供するコンテンツの種別である前記発話の種別を制御するとともに、前記発話の量及び前記発話の頻度の少なくとも一方を制御し、
前記走行状況は、車外の環境、車両の状況、ユーザの体調及び同乗者の状況の少なくともいずれか一であることを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の情報処理装置において、
前記発話制御手段は、音声出力手段により質問を発話させ、音声入力手段を介して取得された前記質問に対するユーザの応答に基づいて、発話内容を制御することを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、
目的地までの経路探索を行い、探索結果に応じて誘導経路を案内するナビゲーション処理を実行する情報処理装置において、
前記ナビゲーション処理中に、ユーザが乗車中の車両の走行状況に基づいて、音声出力手段により出力される音声における発話上の特徴を制御する発話制御手段を備え、
前記発話制御手段は、音声出力手段により質問を発話させ、音声入力手段を介して取得された前記質問に対するユーザの応答に基づいて、発話内容を制御するとともに、前記走行状況に基づいて、前記発話の量及び前記発話の頻度の少なくとも一方を制御し、
前記走行状況は、車外の環境、車両の状況、ユーザの体調及び同乗者の状況の少なくともいずれか一であることを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、請求項3に記載の情報処理装置において、
前記発話制御手段は、前記走行状況に基づいて、前記発話の種別を制御することを特徴とする。
請求項5に記載の発明は、請求項1、2、4のいずれか一項に記載の情報処理装置において、
前記発話の種別は、少なくともアンケート、音声広告及びその他のコンテンツを含むことを特徴とする。
請求項に記載の発明は、請求項1〜5のいずれか一項に記載の情報処理装置において、
前記発話制御手段は、音声入力手段を介して取得されたユーザの応答の発話上の特徴に基づいて、前記ユーザの体調を判断することを特徴とする。
請求項に記載の発明は、請求項1〜6のいずれか一項に記載の情報処理装置において、
前記発話制御手段は、音声入力手段を介して取得された音声の特徴に基づいて、前記同乗者の状況を判断することを特徴とする。
請求項に記載の発明は、請求項1〜のいずれか一項に記載の情報処理装置において、
前記音声出力手段により出力される音声を、標準の音声とは別の音声に変更可能な音声変更手段を備え、
前記発話制御手段は、前記音声変更手段により前記別の音声に変更されている場合であって、同乗者が検出された場合には、前記標準の音声に変更することを特徴とする。
請求項に記載の発明は、請求項1〜のいずれか一項に記載の情報処理装置において、
前記発話制御手段は、前記走行状況に基づいて、前記発話上の特徴の形式を制御することを特徴とする。
請求項10に記載の発明は、請求項1〜のいずれか一項に記載の情報処理装置において、
前記発話制御手段は、音声出力手段により質問を発話させ、音声入力手段を介して取得された前記質問に対するユーザの応答に基づいて、前記発話の種別を制御することを特徴とする。
請求項11に記載の発明は、請求項1〜10のいずれか一項に記載の情報処理装置において、
前記発話制御手段は、前記車両が停車中の場合、表示手段に前記発話に係る画像を表示させることを特徴とする。
請求項12に記載の発明は、
目的地までの経路探索を行い、探索結果に応じて誘導経路を案内するナビゲーション処理を実行する情報処理装置の情報処理方法において、
前記ナビゲーション処理中に、ユーザが乗車中の車両の走行状況に基づいて、音声出力手段により出力される音声における発話上の特徴を制御する発話制御ステップを含み、
前記発話制御ステップは、前記走行状況に基づいて、前記ユーザに提供するコンテンツの種別である前記発話の種別を制御するとともに、前記発話の量及び前記発話の頻度の少なくとも一方を制御し、
前記走行状況は、車外の環境、車両の状況、ユーザの体調及び同乗者の状況の少なくともいずれか一であることを特徴とする。
請求項13に記載の発明は、
目的地までの経路探索を行い、探索結果に応じて誘導経路を案内するナビゲーション処理を実行する情報処理装置の情報処理方法において、
前記ナビゲーション処理中に、ユーザが乗車中の車両の走行状況に基づいて、音声出力手段により出力される音声における発話上の特徴を制御する発話制御ステップを含み、
前記発話制御ステップは、音声出力手段により質問を発話させ、音声入力手段を介して取得された前記質問に対するユーザの応答に基づいて、発話内容を制御するとともに、前記走行状況に基づいて、前記発話の量及び前記発話の頻度の少なくとも一方を制御し、
前記走行状況は、車外の環境、車両の状況、ユーザの体調及び同乗者の状況の少なくともいずれか一であることを特徴とする。
請求項14に記載の発明は、
目的地までの経路探索を行い、探索結果に応じて誘導経路を案内するナビゲーション処理を実行する情報処理装置のコンピュータを、
前記ナビゲーション処理中に、ユーザが乗車中の車両の走行状況に基づいて、音声出力手段により出力される音声における発話上の特徴を制御する発話制御手段、
として機能させ、
前記発話制御手段は、前記走行状況に基づいて、前記ユーザに提供するコンテンツの種別である前記発話の種別を制御するとともに、前記発話の量及び前記発話の頻度の少なくとも一方を制御し、
前記走行状況は、車外の環境、車両の状況、ユーザの体調及び同乗者の状況の少なくともいずれか一であることを特徴とするプログラムである。
請求項15に記載の発明は、
目的地までの経路探索を行い、探索結果に応じて誘導経路を案内するナビゲーション処理を実行する情報処理装置のコンピュータを、
前記ナビゲーション処理中に、ユーザが乗車中の車両の走行状況に基づいて、音声出力手段により出力される音声における発話上の特徴を制御する発話制御手段、
として機能させ、
前記発話制御手段は、音声出力手段により質問を発話させ、音声入力手段を介して取得された前記質問に対するユーザの応答に基づいて、発話内容を制御するとともに、前記走行状況に基づいて、前記発話の量及び前記発話の頻度の少なくとも一方を制御し、
前記走行状況は、車外の環境、車両の状況、ユーザの体調及び同乗者の状況の少なくともいずれか一であることを特徴とするプログラムである。
本発明によれば、ユーザにとって快適な車内環境を作り出すことができる。
本実施形態に係る情報処理システムを構成する各装置の主制御構成を示すブロック図である。 本実施形態に係る情報処理システムにおける音声広告又は音声広告に係るアンケートを音声出力させる処理の一例を示すフローチャートである。 図2の処理における対話の一例を示す図である。 本実施形態に係る情報処理システムにおける走行状況に基づいてユーザとの対話時における発話上の特徴を制御する処理の一例を示すフローチャートである。 本実施形態に係る情報処理システムにおける音声出力させた広告を、所定条件を満たす場合に再出力させる処理の一例を示すフローチャートである。 図5の処理における対話の一例を示す図である。 広告に係る地点を経由地として設定する画面の一例を示す図である。 広告を優劣順に表示させた画面の一例を示す図である。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。
[1.構成の説明]
以下、図面を参照しながら、この発明の一実施形態について詳しく説明する。
[1−1.システム構成の説明]
まず、本実施形態に係る情報処理システム1の構成について説明する。
情報処理システム1は、図1に示すように、情報処理装置としてのナビゲーションサーバ(以下ナビサーバと称する)10及び広告配信サーバ20と、車両Cに搭載された端末装置30と、を備えて構成されている。情報処理システム1を構成する各装置は、通信ネットワークNに接続される。通信ネットワークNは、具体的には、インターネットや電気通信事業者等の電話回線網や携帯電話通信網等である。
ナビサーバ10は、例えば、PC、WS(Work Station)等の情報機器であり、端末装置30から通信ネットワークNを介して送信されてきたプローブ情報が集積されるようになっている。ナビサーバ10は、1台で構成されるものとするが、これに限定されるものではなく、複数台の装置から構成されるものとしてもよい。
広告配信サーバ20は、例えば、PC、WS(Work Station)等の情報機器であり、端末装置30に対し、通信ネットワークNを介して音声広告等の広告に係るコンテンツやニュース等のその他のコンテンツを配信する。広告配信サーバ20は、1台で構成されるものとするが、これに限定されるものではなく、複数台の装置から構成されるものとしてもよい。
端末装置30は、スマートフォンやタブレットなどのスマートデバイス、携帯電話機等の各ユーザが所持して使用する携帯型端末機器である。端末装置30には、目的地までの経路探索を行い、探索結果に応じて誘導経路を案内するカーナビの機能を実現するアプリケーション(以下、カーナビアプリと称する)がインストールされている。また、端末装置30は、通信ネットワークN(具体的には、端末装置30の通信回線や無線LAN(Local Area Network)等)を用いて、ナビサーバ10又は広告配信サーバ20との間で相互に通信を行う。
[1−2.ナビサーバの構成の説明]
次に、ナビサーバ10の構成について説明する。
ナビサーバ10は、制御部11と、操作部12と、表示部13と、記憶部14と、通信部15と、を備えて構成されている。
制御部11は、ナビサーバ10の動作を中央制御する。具体的には、制御部11は、CPU、ROM、RAMなどを備えて構成され、RAMの作業領域に展開されたROMや記憶部14に記憶されたプログラムデータとCPUとの協働により、ナビサーバ10の各部を統括制御する。
操作部12は、例えば、文字入力キー、数字入力キー、その他各種機能に対応付けられたキーなどを有するキーボード、マウス等のポインティングデバイスなどを備え、ユーザからの操作入力を受け付けて、操作入力に応じた操作信号を制御部11へと出力する。
表示部13は、例えば、LCD(Liquid Crystal Display)などのディスプレイを備え、制御部11から出力された表示制御信号に基づいた画像を表示画面に表示する。
記憶部14は、例えば、HDD(Hard Disk Drive)、半導体メモリなどにより構成され、プログラムデータや各種設定データ等のデータを制御部11から読み書き可能に記憶する。
また、記憶部14は、地図データ、音声データ等を格納している。地図データには、例えば、広域をカバーした地図情報(複数縮尺に対応)、道路情報、施設、海、川等の各種シンボル情報等が記憶されている。また、音声データには、例えば、経路案内に必要な、単語や文節等からなるメッセージのデータ等が予め記憶されている。
通信部15は、通信用IC(Integrated Circuit)及び通信コネクタなどを有する通信インターフェイスであり、制御部11の制御の下、所定の通信プロトコルを用いて通信ネットワークNを介したデータ通信を行う。例えば、通信部15は、ドライバにより設定された目的地情報及び端末装置30の現在位置検出部37により検出された現在位置情報、並びに端末装置30の制御部31により生成されたプローブ情報等を受信する。また、通信部15は、地図データ及び音声データとともに、経路探索結果等を、端末装置30に送信する。また、通信部15は、受信した目的地情報、現在位置情報及びプローブ情報等を、広告配信サーバ20に送信する。
[1−3.広告配信サーバの構成の説明]
次に、広告配信サーバ20の構成について説明する。
広告配信サーバ20は、制御部21と、操作部22と、表示部23と、記憶部24と、通信部25と、を備えて構成されている。
制御部21は、広告配信サーバ20の動作を中央制御する。具体的には、制御部21は、CPU、ROM、RAMなどを備えて構成され、RAMの作業領域に展開されたROMや記憶部24に記憶されたプログラムデータとCPUとの協働により、広告配信サーバ20の各部を統括制御する。
例えば、制御部21は、ナビサーバ10から送信された目的地情報、現在位置情報及びプローブ情報、或いは端末装置30から送信されたユーザの応答等に基づいて音声広告やニュース等のコンテンツを選択し、通信部25を介して端末装置30に送信する。
また、制御部21は、端末装置30から送信されたユーザの応答を音声認識する処理を行う。なお、音声認識処理については公知の音声認識技術を用いることとし、詳細な説明を省略する。
操作部22は、例えば、文字入力キー、数字入力キー、その他各種機能に対応付けられたキーなどを有するキーボード、マウス等のポインティングデバイスなどを備え、ユーザからの操作入力を受け付けて、操作入力に応じた操作信号を制御部21へと出力する。
表示部23は、例えば、LCDなどのディスプレイを備え、制御部21から出力された表示制御信号に基づいた画像を表示画面に表示する。
記憶部24は、例えば、HDD、半導体メモリなどにより構成され、プログラムデータや各種設定データ等のデータを制御部21から読み書き可能に記憶する。
また、記憶部24は、端末装置30に配信する音声広告やアンケート等の広告に係る各種コンテンツ、及びその他ニュース等のコンテンツを記憶する。また、記憶部24は、端末装置30に配信した広告に対するユーザの応答(操作を含む)を、その広告と関連付けて記憶する。
通信部25は、通信用IC及び通信コネクタなどを有する通信インターフェイスであり、制御部21の制御の下、所定の通信プロトコルを用いて通信ネットワークNを介したデータ通信を行う。例えば、通信部25は、常時、ナビサーバ10から送信された目的地情報、現在位置情報及びプローブ情報等を受信する。また、通信部25は、音声広告等の広告に係る各種コンテンツを、端末装置30に送信する。また、通信部25は、端末装置30から送信されたユーザの応答を受信する。
なお、通信部25は、ナビサーバ10から送信された各種情報を、常時ではなく、適度な間隔毎に受信するようにしてもよい。
[1−4.端末装置の構成の説明]
次に、端末装置30の構成について説明する。
端末装置30は、制御部31と、操作部32と、表示部33と、音声出力部34と、音声入力部35と、記憶部36と、現在位置検出部37と、通信部38と、を備えて構成されている。
制御部31は、端末装置30の動作を中央制御する。具体的には、制御部31は、CPU、ROM、RAMなどを備えて構成され、RAMの作業領域に展開されたROMや記憶部36に記憶されたプログラムデータとCPUとの協働により、端末装置30の各部を統 括制御する。
また、制御部31は、記憶部36に記憶されたカーナビアプリを実行することにより、ナビサーバ10と協働して、カーナビの機能を実現する。具体的には、制御部31は、ドライバによりカーナビアプリが起動され目的地が設定されると、当該目的地情報及び現在位置検出部37により検出された現在位置情報を、通信部38を介してナビサーバ10に送信する。次に、ナビサーバ10の制御部11は、端末装置30から送信された目的地情報及び現在位置情報に基づいて経路探索処理を行い、経路探索結果を地図データ及び音声データとともに、通信部15を介して端末装置30に送信する。次に、端末装置30の制御部31は、経路探索結果を、表示部33に表示させるとともに、音声出力部34から音声出力させる。これにより、カーナビの機能が実現される。
また、制御部31は、実際に車両Cが走行した位置や車速などの走行情報に基づいてプローブ情報を随時生成する。そして、制御部31は、生成したプローブ情報を、通信部38を介して随時ナビサーバ10に送信する。
操作部32は、例えば、ホームボタン等からなるキー入力部と、表示部33と一体的に形成されたタッチパネルと、を備え、ドライバからの操作入力を受け付けて、操作入力に応じた操作信号を制御部31へと出力する。
表示部(表示手段)33は、例えば、LCD、有機EL(Electro Luminescence)素子を用いたFPD(Flat Panel Display)などのディスプレイを備え、制御部31から出力された表示制御信号に基づいた画像を表示画面に表示する。例えば、表示部33は、制御部31から出力された表示用データ(地図データ等)に基づいて、各種情報(例えば、地図画面やアイコン、経路案内等のナビゲーション用の表示情報、自車の現在位置を示す自車マーク等)を表示する。
音声出力部(音声出力手段)34は、D/A変換器、アンプ、スピーカ等を備えて構成され、制御部31から出力された音声データをアナログの音声信号に変換して音声出力する。
音声入力部(音声入力手段)35は、マイク、A/D変換器等を備えて構成され、マイクを介して音声入力を受け付け、アナログの音声信号をデジタルデータに変換して音声データを取得する。音声入力部35は、ユーザが発した音声が入力される。
記憶部36は、例えば、HDD、半導体メモリなどにより構成され、プログラムデータや各種設定データ等のデータを制御部31から読み書き可能に記憶する。
現在位置検出部37は、GPSモジュール、自律航法ユニット等を備えて構成されている。GPSモジュールは、GPSアンテナ等を備えて構成される。このGPSアンテナは、地球低軌道に打ち上げられた複数のGPS衛星から送信されるGPS信号を受信する。GPSアンテナは、少なくとも3個のGPS衛星から送信されるGPS信号を受信し、受信したGPS信号に基づいて車両Cの絶対的な現在位置(緯度、経度)を検出して、制御部31に出力する。
自律航法ユニットは、角度センサ、距離センサ等を備える。角度センサは、車の角速度(単位時間あたりの水平方向への回転角度)を検出して、移動方位の変化量を算出する。距離センサは、車輪の回転に応じて出力されるパルス信号を検出して、車両Cの移動量を算出する。自律航法ユニットは、これら角速度信号および車速パルス信号により、車両Cの相対的な位置変化を算出して制御部31に出力する。
通信部38は、アンテナや通信回路を備え、制御部31による制御の下で外部機器との間の無線通信を行う。具体的には、通信部38は、基地局で中継されることで、通信ネットワークNを介してデータ通信を行う。例えば、通信部38は、ドライバにより設定された目的地情報及び現在位置検出部37により検出された現在位置情報、並びに制御部31により生成されたプローブ情報等を送信する。また、通信部38は、ナビサーバ10の通信部15から送信された経路探索結果、地図データ及び音声データ等を受信する。また、通信部38は、広告配信サーバ20から送信された音声広告等の広告に係る各種コンテンツを受信する。また、通信部38は、音声出力部34により音声出力させた音声広告や音声広告に係るアンケート等に対するユーザの応答を、広告配信サーバ20に送信する。
[2.動作の説明]
次に、本実施形態に係る情報処理システム1の具体的な動作について、図2〜図8を参照して説明する。
まず、広告配信サーバ20の制御部21が、ユーザとの対話に基づいて、音声広告又は音声広告に係るアンケートを、端末装置30の音声出力部34により音声出力させる処理について、図2のフローチャート及び図3の対話例を参照して説明する。ここで、制御部21は、本発明の出力制御手段として機能する。なお、本実施形態において、音声広告には、対象商品の値段を割引可能なクーポンが含まれるものとする。
まず、広告配信サーバ20の制御部21は、図2に示すように、ナビサーバ10から送られてくるプローブ情報やユーザの走行ルートに係る設定情報(目的地や経由地の情報)を参照して、音声広告に係る地点と所定の位置関係にあるか否かを判定する(ステップS101)。
制御部21は、所定の位置関係にあると判定した場合(ステップS101:YES)、ステップS102へと移行する。
一方、制御部21は、所定の位置関係にあると判定した場合(ステップS101:NO)、所定の位置関係にあると判定するまで処理を繰り返す。
ここで、所定の位置関係の一つの例は、現在地、目的地及びその二点を結ぶ経路から所定の距離内であることである。即ち、制御部21は、現在地、目的地及びその二点を結ぶ経路から所定の距離内に、音声広告に係る地点が存在する場合に、所定の位置関係にあると判定する。
また、所定の位置関係の他の例は、ユーザの普段の走行エリアから所定の距離内であることである。即ち、制御部21は、ユーザの普段の走行エリアから所定の距離内に、音声広告に係る地点が存在する場合に、所定の位置関係にあると判定する。
また、所定の位置関係の他の例は、ユーザが普段よく通る場所(地点、道等)から所定の距離内であることである。即ち、制御部21は、ユーザが普段よく通る場所から所定の距離内に、音声広告に係る地点が存在する場合に、所定の位置関係にあると判定する。
次に、広告配信サーバ20の制御部21は、音声広告を音声出力させるための条件をユーザに確認するための質問を、通信部25を介して端末装置30に送信する(ステップS102)。条件確認のための質問は、例えば、ユーザの属性情報を確認するための質問である。例えば、ユーザが喫煙者であるか否かを確認するための「タバコ吸いますか?(図3(C)及び図3(D)のT21)」、ユーザの食の好みを判定するための「中華はお好きですか?」などの質問である。
また、条件確認のための質問の他の例は、車両走行に関する条件(走行状況)を確認するための質問である。車両走行に関する条件とは、例えば、曜日、時間帯、天候、渋滞の有無、路面状態等の「車外の環境」、速度、走行中の道路種別、ガソリンの残量、電気自動車の動力用充電池の残量等の「車両の状況」、「目的地及び経由地」、眠いか否か、空腹、疲労、薬物の影響等の「ユーザの体調」、同乗者の有無、人数、性別、年代、体重等の「同乗者の状況」などである。車両走行に関する条件を確認するための質問としては、例えば、ユーザの体調を確認する「眠いですか?(図3(A)及び図3(B)のT11)」、車外の環境を確認する「混んでいますか?」等が挙げられる。
端末装置30の制御部31は、広告配信サーバ20から送信された質問を、音声出力部34を介して音声出力させる(ステップS103)。
次に、端末装置30の制御部31は、音声入力部35を介して、上記の質問に対するユーザの応答を取得し、通信部38を介して広告配信サーバ20に送信する(ステップS104)。ユーザの応答は、例えば、「うん、眠いよ(図3(A)のT12)」、「いや、眠くないよ(図3(B)のT14)」、「吸うよ(図3(C)のT22)」、「吸わないよ(図3(D)のT24)」などの応答や、無回答などの応答である。
広告配信サーバ20の制御部21は、端末装置30から送信されたユーザの応答に基づいて、音声出力を制御する(ステップS105)。例えば、制御部21は、通信部38を介して、端末装置30に音声広告又は音声広告に係るアンケートを送信する。なお、制御部21は、ユーザの応答を音声認識した結果、音声出力しないと判定した場合には、そのまま処理を終了する。
端末装置30の制御部31は、広告配信サーバ20から送信された音声広告又は音声広告に係るアンケートを、音声出力部34を介して音声出力する(ステップS106)。例えば、ユーザが眠気を訴えた場合(図3(A)のT12)には「ミント菓子○×好評発売中!(図3(A)のT13)」、ユーザが眠気を訴えなかった場合(図3(B)のT14)には「よろしければアンケートにご協力ください(図3(B)のT15)」、ユーザが喫煙者であった場合(図3(C)のT22)には「タバコ△×本日発売開始しました!(図3(C)のT23)」、ユーザが喫煙者でなかった場合(図3(D)のT24)には「甘くて美味しいチョコレート○○△お一ついかがですか?(図3(D)のT25)」などと音声出力する。
次に、端末装置30の制御部31は、音声入力部35を介して、上記の音声出力(音声広告又はアンケート)に対するユーザの応答を取得し、通信部38を介して広告配信サーバ20に送信する(ステップS107)。ユーザの応答は、例えば、「音声広告の効果を示す情報」、「音声広告に基づく行動を示す情報」、アンケートに対する回答、その他無回答などである。音声広告の効果を示す情報とは、例えば、音声広告に続く「ご興味ありますか?」に対する「あるよ(肯定)」、「いらない(否定)」といった回答などである。音声広告に基づく行動を示す情報とは、例えば、店舗を目的地や経由地として登録する行動、停車時に商品ページを表示させるために一時的にブックマークする行動、カーナビアプリのユーザIDと同一のIDでPCサイトにログインしたときに商品ページを自動で表示させるために所定の登録を行う行動などを示す情報である。
次に、広告配信サーバ20の制御部21は、端末装置30から送信されたユーザの応答に基づく処理を行う(ステップS108)。
例えば、制御部21は、取得したユーザの応答がアンケートに対する回答であった場合、その応答に基づく処理として、特典(例えば、特典ポイント)を付与するための特典情報を、通信部25を介して端末装置30に送信する。
端末装置30の制御部31は、広告配信サーバから送信された情報を、音声出力部34を介して音声出力する。例えば、「アンケートの回答を受け付けました。特典ポイントが付与されました。」などと音声出力する。
また、広告配信サーバ20の制御部21は、取得したユーザの応答が音声広告の効果を示す情報又は音声広告に基づく行動を示す情報であった場合、その応答に基づく処理として、これらの情報を解析し、音声広告の効果を測定する。即ち、制御部21は、本発明の効果測定手段として機能する。例えば、音声広告の効果を示す情報であった場合は、回答内容(肯定、否定の程度)を解析して効果を測定する。また、音声広告に基づく行動を示す情報であった場合は、肯定的反応であると見做して効果を測定する。また、無回答であった場合は、否定的反応であると見做して効果を測定する。
なお、広告配信サーバ20の制御部21は、音声認識の際、ユーザの応答の発話上の特徴に基づいて、応答に先立って出力された音声広告に対するユーザの評価(肯定、否定の程度)を応答の要素として取得し、当該音声広告の効果に反映する。ここで、発話上の特徴とは、例えば、発話速度、発話開始までの待ち時間などである。
次に、ユーザが乗車中の車両Cの走行状況に基づいて、端末装置30の音声出力部34により出力される音声における発話上の特徴を制御する処理について、図4のフローチャートを参照して説明する。ここで、制御部21は、本発明の発話制御手段として機能する。なお、この処理は、音声広告や音声広告に係るアンケートに限らず、端末装置30が音声出力する全てのコンテンツ(ナビゲーション情報等も含む)をその対象としている。
まず、広告配信サーバ20の制御部21は、図4に示すように、ナビサーバ10から送られてくるプローブ情報やユーザの走行ルートに係る設定情報(目的地や経由地の情報)を参照して、ユーザが乗車中の車両Cの走行状況を取得する(ステップS201)。そして、制御部21は、取得した走行状況に基づいて、発話上の特徴を制御する。
ここで、走行状況の一つの例は、例えば、車外の環境である。車外の環境とは、例えば、曜日、時間帯、天候、渋滞の有無、路面状態等である。制御部21は、例えば、休日にはカジュアルな口調(声や語り口)で発話したり、雨天時には明るい口調で発話したり、夜間には落ち着いた口調で発話したりする制御を行う。
また、走行状況の他の例は、車両の状況である。車両の状況とは、例えば、速度、走行中の道路種別、ガソリンの残量、電気自動車の動力用充電池の残量等である。制御部21は、例えば、ゆっくり走行している際には落ち着いた口調で発話したり、海沿いの道路を走行中は快活な口調で発話したりする制御を行う。
また、例えば、車両の状況に応じて発話の「内容」を制御するようにしてもよい。例えば、高速道路を走行中には、車間距離への注意を喚起するような発話をしたり、ガソリンの残量が少なくなってきた場合には、次のサービスエリアへの立ち寄りを薦めるような発話をしたりするようにしてもよい。或いは、ガソリンの残量が少なくなってきた場合には、ガソリンに関するニュースや豆知識等を読み上げるようにしてもよい。
また、走行状況の他の例は、目的地、経由地である。制御部21は、例えば、目的地がディズニーランドに設定されている場合に、ミッキーマウスの声で発話する制御を行う。
また、走行状況の他の例は、ユーザの体調である。ユーザの体調とは、例えば、眠いか否か、空腹、疲労、薬物の影響等である。制御部21は、例えば、ユーザが眠い場合や疲れている場合には、発話速度をゆっくりにしたり、眠気を覚まさせるために対話量を増加させたりする制御を行う。或いは、ユーザが眠い場合には、単なる事実確認だけでなく、少し頭を使わせるような質問を含むアンケートを音声出力するようにしてもよい。
なお、ユーザの体調は、ユーザに直接質問する形式の他、応答の発話上の特徴から判断するようにしてもよい。発話上の特徴とは、例えば、発話速度、発話開始までの待ち時間等である。例えば、発話速度がゆっくりである場合や発話開始までの待ち時間が長い場合には、「眠い」、「疲れている」と判断する。この場合、判断時に、夜であるとか夕食後であるといった他の情報を加味するようにしてもよい。
また、走行状況の他の例は、同乗者の状況である。同乗者の状況とは、例えば、同乗者の有無、人数、性別、年代、体重等である。制御部21は、例えば、同乗者の体重が非常に軽い場合には、同乗者が子供であると判断し、子供に人気のあるキャラクターの声で発話するなどの制御を行う。また、同乗者が子供である場合には、トイレ休憩を促す音声を出力するようにしてもよい。
なお、同乗者の状況は、ユーザに直接質問する形式の他、同乗者の音声の特徴から判断するようにしてもよい。同乗者の音声の特徴とは、例えば、同乗者の音声の周波数帯等である。端末装置30の音声入力部35を介して同乗者の音声を取得し、同乗者の音声の周波数帯を解析することで、同乗者の有無、人数、性別、年代等を判別することができる。
ここで、広告配信サーバ20の制御部21が、端末装置30の音声出力部34により出力される音声を、標準(初期設定)の音声とは別の音声に変更可能な制御を行うようにしてもよい。即ち、制御部21は、本発明の音声変更手段として機能する。
また、制御部21は、別の音声に変更されている場合であって、同乗者が検出された場合には、標準の音声に変更する制御を行うようにしてもよい。
次に、広告配信サーバ20の制御部21は、ステップS201で取得した走行状況に基づいて、発話上の特徴の形式を制御する(ステップS202)。発話上の特徴の形式とは、例えば、話す速さ、声のトーン、発話表現や語彙等である。例えば、制御部21は、同乗者に子供の数が多い場合には、子供でもわかるような表現で発話するように制御する。
次に、広告配信サーバ20の制御部21は、ステップS201で取得した走行状況に基づいて、発話の種別を制御する(ステップS203)。発話の種別とは、例えば、アンケート、音声広告、その他のコンテンツ(ニュースなど)のことである。例えば、高速道路を走行中には、周囲に飲食店等の店舗がなく、音声広告を提供する効果がさほど見込めないため、ユーザが興味を持ちそうなニュースを読み上げるようにしてもよい。また、ユーザがニュースを望まない場合には、アンケートを実施するようにしてもよい。一方で、一般道を走行中には、音声広告を提供するようにしてもよい。
次に、広告配信サーバ20の制御部21は、ステップS201で取得した走行状況に基づいて、発話の量及び発話の頻度を制御する(ステップS204)。例えば、渋滞時は暇であり、夜は眠くなりがちであることから、ユーザにとって会話したいという需要が生まれる。従って、例えば、制御部21は、渋滞時や夜間に、発話の量や頻度を相対的に増大させる制御を行う。
上記のステップS202〜ステップS204の処理は、順不同である。
なお、走行状況に基づいて発話上の特徴を制御することに加え、質問を発話し、その質問に対するユーザの応答に基づいて発話内容を制御するようにしてもよい。
例えば、「眠いですか?」との質問に対し「眠くない」旨の応答が取得された場合、ユーザに思考力を期待できるので、アンケートを依頼するようにするとよい。一方、「眠い」旨の応答が取得された場合、眠気覚ましに効果的なミント菓子の広告やニュースを提供するようにするとよい。また、「タバコ吸いますか?」との質問に対し「吸う」旨の応答が取得された場合、タバコへの関心が認められるので、タバコの広告を提供するようにするとよい。
また、走行状況に基づいて発話上の特徴を制御することに加え、質問を発話し、その質問に対するユーザの応答に基づいて発話の種別を制御するようにしてもよい。
例えば、「眠いですか?」との質問に対し「眠くない」旨の応答が取得された場合、ユーザに思考力を期待できるので、アンケートを依頼する。そして、アンケートを終えたら、ニュース等のコンテンツを提供する。一方、「眠い」旨の応答が取得された場合、眠気覚ましに効果的なミント菓子の広告を提供する。また、「タバコ吸いますか?」との質問に対し「吸う」旨の応答が取得された場合、タバコへの関心が認められるので、タバコの広告を提供する。
なお、走行状況に基づいて発話上の特徴を制御するに際し、車両Cが停車中であれば、発話しながら端末装置30の表示部33上に当該発話に係る画像を表示させるようにしてもよい。ここで、発話に係る画像とは、例えば、関連ウィキページや商品の具体的な内容を説明する商品ページ等、発話内容と関連するページや画像などである。
次に、端末装置30の音声出力部34(出力手段)により音声出力させた広告を、所定条件を満たす場合に、再出力させる処理について、図5のフローチャート、図6の対話例、並びに図7及び図8の画面例を参照して説明する。ここで、再出力とは、再度の音声出力に限定されず、音声出力された内容の画像出力等も含まれる。また、音声出力された内容と全く同一の内容を出力する場合に限定されず、類似する或いは関連する内容を出力する場合を含んでいる。即ち、再出力させる処理とは、再び音声出力及び画像出力のうち少なくとも一方を実行させる処理のことである。なお、この処理では、先に音声出力された広告として、対象商品の値段を割引可能なクーポンを例示して説明する。
まず、広告配信サーバ20の制御部21は、図5に示すように、ナビサーバ10から送られてくるプローブ情報やユーザの走行ルートに係る設定情報(目的地や経由地の情報)を参照して、所定条件を満たすか否かを判定する(ステップS301)。
制御部21は、所定条件を満たすと判定した場合(ステップS301:YES)、広告(クーポン)の再出力を制御する(ステップS302)。
一方、制御部21は、所定条件を満たしていないと判定した場合(ステップS301:NO)、所定条件を満たすと判定するまで処理を繰り返す。
ここで、所定条件の一つの例は、広告に係る地点と所定の位置関係にあることである。即ち、制御部21は、広告に係る地点と所定の位置関係にある場合に、所定条件を満たすと判定し、広告の再出力を制御する。
所定の位置関係の一つの例は、広告に係る地点から所定の距離内であることである。例えば、制御部21は、現在地が広告に係る地点から500m以内である場合に、所定の位置関係にあると判定する。
また、所定の位置関係の他の例は、これから向かう経路上であることである。即ち、制御部21は、広告に係る地点がこれから向かう経路上に存在する場合に、所定の位置関係にあると判定する。
また、所定の位置関係の他の例は、これから向かう経路から所定の距離内であることである。例えば、制御部21は、広告に係る地点が、これから向かう経路から100m以内である場合に、所定の位置関係にあると判定する。
また、所定の位置関係の他の例は、現在地から目的地までを結ぶ紡錘形の範囲内であることである。例えば、制御部21は、広告に係る地点が、現在地から目的地までを結ぶ紡錘形(例えば、最大幅が300m以内)の範囲内である場合に、所定の位置関係にあると判定する。
図6(A)に、広告に係る地点から所定の距離内(500m以内)である場合の対話例を示す。図6(A)は、先に牛丼のお店である「△△屋○○店」のクーポンが音声出力された場合の対話例である。
端末装置30の制御部31は、「△△屋○○店」のクーポンを音声出力する際、例えば、「△△屋○○店30%引きクーポンが発行されました(T31)」と音声出力する。
その後、制御部31は、現在地が広告に係る地点(「△△屋○○店」)から500m以内であると判定した場合に、例えば、「△△屋○○店に接近しました(T32)」「寄りますか?(T33)」と音声出力することで、「△△屋○○店」のクーポンを再出力させる。
そして、制御部31は、音声入力部35を介して、例えば、「はい(T34)」という肯定的なユーザの応答を取得した場合に、「△△屋○○店」を経由地として設定する。
また、図6(A)に示す例において、現在地が広告に係る地点(「△△屋○○店」)から500m以内であると判定した場合に、「△△屋○○店に接近しました(T32)」と音声出力してユーザの興味を惹き付けた後、「寄りますか?(T33)」と音声出力する代わりに、図7に示すように、表示部33(出力手段)に「ココを通る」ボタンB1を一つ大きく表示するようにしてもよい。
この場合、制御部31は、ユーザにより「ココを通る」ボタンB1が押下された場合に、「△△屋○○店」を経由地として設定する。
また、所定条件の他の例は、広告に係る地点から所定範囲内(例えば、500m以内)において、ユーザが発話した広告に係る所定のキーワード(語)を取得したことである。ここで、広告に係る所定のキーワードとは、例えば、店名、商品名等である。
図6(B)は、図6(A)と同様、先に牛丼のお店である「△△屋○○店」のクーポンが音声出力された場合の対話例である。
端末装置30の制御部31は、「△△屋○○店」のクーポンを音声出力する際、例えば、「△△屋○○店30%引きクーポンが発行されました(T41)」と音声出力する。
その後、制御部31は、現在地が広告に係る地点(「△△屋○○店」)から500m以内である場合において、ユーザが発話した広告に係る所定の語(例えば、△△屋)を含む発話(例えば、「最近△△屋行ってないなぁ(T42)」)を取得した場合に、「先程発行されたクーポンが使える△△屋○○店が0.4km先です(T43)」「経由地に設定しますか?(T44)」と音声出力することで、「△△屋○○店」のクーポンを再出力させる。
そして、制御部31は、音声入力部35を介して、例えば、「はい(T45)」という肯定的なユーザの応答を取得した場合に、「△△屋○○店」を経由地として設定する。
また、例えば、停車時に、上記のクーポンを自動的に端末装置30の表示部33に表示させるようにしてもよい。また、停車時に、カーナビの案内機能を中断して、メニュー操作できるようにし、メニュー画面からクーポンを表示させる機能を手動で選択可能にしてもよい。
また、所定条件の他の例は、停車時である。即ち、制御部21は、車両Cの停車時に、所定条件を満たすと判定し、広告の再出力を制御する。
例えば、制御部21は、車両Cの停車時に、当該車両Cの走行中に発行されたクーポンを、端末装置30の表示部33に一覧表示させる。このとき、例えば、表示部33に一覧表示されたクーポンの一つをユーザがタッチした場合、このクーポンの具体的な利用条件(利用期限等)を説明する画面を表示させたり、店員に見せるためのバーコードを含む画面を表示させたりするようにしてもよい。
また、所定条件の他の例は、車両C内に端末装置30と関連付けられた別の端末装置30が存在することである。ここで、関連付けられている端末装置30同士は、互いに遠隔でお店の検索や経由地への追加設定等の操作を行うことができる。端末装置30同士の関連付けは、例えば、ナビゲーションのサービスに各端末装置30が各々のユーザIDでログイン中の場合に一の端末装置30から他の端末装置30のユーザIDを指定することや、サーバ装置(例えば、ナビサーバ10や広告配信サーバ20、その他のサーバ装置など)経由ないし近距離無線通信を介し端末装置30間で申し合わせた所定操作を行うことなどによって行う。制御部21は、ドライバの端末装置30に、同乗する家族等が保持する別の端末装置30が関連付けられている場合に、所定条件を満たすと判定し、広告の再出力を制御する。
例えば、制御部21は、車両C内に端末装置30と関連付けられた別の端末装置30が存在する場合に、当該車両Cの走行中に発行されたクーポンを、別の端末装置30の表示部33に一覧表示させる。
従って、車両Cが走行中であっても、ドライバの端末装置30に発行されたクーポンを、同乗者の端末装置30の表示画面に一覧表示させることができる。
なお、同乗者が保持する別の端末装置30からの遠隔操作時には、ナビサーバ10や広告配信サーバ20を介して通信するようにしてもよいし、端末装置30間で直接通信するようにしてもよい。
なお、広告配信サーバ20の制御部21が、音声出力された広告に対するユーザの応答に基づいて、広告の優劣(例えば、肯定、否定の程度)を評価するようにし、評価された優劣に基づいて、広告を優劣順に表示部33に表示させるようにしてもよい。即ち、制御部21は、本発明の優劣評価手段として機能する。例えば、優劣順が「△△屋○○店30%引きクーポンC1」、「○△ドーナツ全品100円クーポンC2」、「アイスクリーム割引クーポンC3」であった場合、図8に示すように、上から「△△屋○○店30%引きクーポンC1」、「○△ドーナツ全品100円クーポンC2」、「アイスクリーム割引クーポンC3」の順に表示させる。広告毎の優劣は、ユーザの興味の程度により判断される。ユーザの興味の程度は、ユーザの発話により判断される。例えば、ユーザの発話が「うん、いいね」「面白そう」等の肯定的な表現であった場合には、優先順位を高くして表示順を前の方に設定する。一方、ユーザの発話が「興味ないね」「いらないよ」等の否定的な表現であった場合には、優先順位を低くして表示順を後ろの方に設定する。
また、出力(再出力を含む)した広告に対するユーザの応答(発話のみではなく操作を含む)を、その広告若しくは広告の属性又はユーザ若しくはユーザの属性の少なくとも一方に反映させるようにしてもよい。ここで、反映とは、広告、広告の属性、ユーザ及びユーザの属性の各々とユーザの応答から導出される評価とを対応付けし、今後の適切な広告配信の指針とすることである。
例えば、30代の男性ユーザAが牛丼のお店である「△△屋○○店」のクーポンに対して肯定的な反応を示したような場合、広告である「△△屋○○店のクーポン」に肯定評価を反映させてもよいし、広告の属性である「牛丼のクーポン」や「外食(飲食店)のクーポン」に肯定評価を反映させてもよい。また、ユーザである「男性ユーザA」が△△屋○○店のクーポンに肯定評価したことを反映させてもよいし、ユーザの属性である「30代男性」が△△屋○○店のクーポンに肯定評価したことを反映させてもよい。
また、牛丼のクーポンが多くのユーザに反応され、フルーツのクーポンがほとんどのユーザに反応されなかったような場合、「牛丼のクーポン」に肯定評価を反映させるようにし、「フルーツのクーポン」に否定評価を反映させるようにしてもよい。
また、ユーザの行動性向をユーザに反映させるようにしてもよい。例えば、ユーザAが、飲食店クーポンに多く反応した場合には、飲食店クーポンを好むユーザとして評価するようにし、全体的にクーポンに反応する場合には、クーポンに反応しやすいユーザとして評価するようにしてもよい。
また、ユーザの属性のうち性別毎の行動性向を当該性別毎に反映させるようにしてもよい。例えば、牛丼のクーポンが男性に多くタッチされるような場合、男性は牛丼のクーポンを肯定評価し易く、女性は牛丼のクーポンを肯定評価しにくい旨を反映させるようにしてもよい。また、男性は全体的にクーポンに応答し、女性は全体的にクーポンに応答しない場合には、男性はクーポンに反応し易く、女性はクーポンに反応しにくい旨を反映させるようにしてもよい。
また、出力(再出力を含む)した広告に対するユーザの応答(発話のみではなく操作を含む)を、走行状況に反映させるようにしてもよい。
例えば、雨が降っているときに、クーポンAが多くのユーザに反応されたような場合、雨の日にはクーポンAがユーザに反応され易い旨を反映させるようにしてもよい。
また、車両Cの走行速度が相対的に速いときに、クーポンBが多くのユーザに反応されたような場合、走行速度が速いときにはクーポンBがユーザに反応され易い旨を反映させるようにしてもよい。
また、眠いと判定されたユーザに、クーポンCが多く反応されたような場合、眠いときにはクーポンCがユーザに反応され易い旨を反映させるようにしてもよい。
また、出力(再出力を含む)した広告に対するユーザの応答(発話のみではなく操作を含む)を、当該ユーザの応答の発話上の特徴に反映させるようにしてもよい。
例えば、安売りで有名な店舗の割引クーポンを、まくし立てるように速く話したときにユーザの反応がよく、ゆっくり落ち着いて話したときにユーザの反応が悪かったような場合、この割引クーポンは、速く話したときにはユーザに反応され易く、ゆっくり話したときにはユーザに反応されにくい旨を反映させるようにしてもよい。
[3.効果]
以上のように、本実施形態に係る情報処理装置(ナビサーバ10及び広告配信サーバ20)は、ナビゲーション処理中に、ユーザとの対話に基づいて、音声広告又は音声広告に係るアンケートを、音声出力手段(音声出力部34)により音声出力させる出力制御手段(制御部21)を備える。
従って、本実施形態に係る情報処理装置によれば、ドライバが端末装置30の表示部33を視認することなく広告の情報を取得することができるので、運転に影響することなく安全、円滑に広告の効果を確保することができる。
また、本実施形態に係る情報処理装置によれば、出力制御手段は、音声広告に係る地点と所定の位置関係にある場合に、当該音声広告を音声出力手段により音声出力させる。
従って、本実施形態に係る情報処理装置によれば、ユーザが関心を持ちやすい位置関係にある場合に音声広告を出力させるので、広告効果をより向上させることができる。
また、本実施形態に係る情報処理装置によれば、出力制御手段は、音声広告を音声出力させるための条件をユーザに確認するための質問を音声出力手段により音声出力させ、音声入力手段(音声入力部35)を介して取得された質問に対するユーザの応答に基づいて、音声広告の音声出力を制御する。
従って、本実施形態に係る情報処理装置によれば、ユーザとの対話によりユーザの情報を取得することができるので、効果的で無駄のない広告出力を実現することができる。
また、本実施形態に係る情報処理装置によれば、条件は、ユーザが乗車中の車両Cの走行状況に関する条件を含む。
従って、本実施形態に係る情報処理装置によれば、走行状況に応じて適切な広告を選択することができるので、より効果的な広告出力を実現することができる。
また、本実施形態に係る情報処理装置は、音声入力手段を介して取得された音声広告に対するユーザの応答に基づいて、音声広告の効果を測定する効果測定手段(制御部21)を備える。
従って、本実施形態に係る情報処理装置によれば、出力した音声広告の効果を取得することができるので、広告主への情報提供や広告料の課金などに活用することができる。
また、本実施形態に係る情報処理装置によれば、効果測定手段は、音声広告に対するユーザの応答の発話上の特徴に基づいて、当該音声広告に対するユーザの評価を取得して、当該音声広告の効果を測定する。
従って、本実施形態に係る情報処理装置によれば、出力した音声広告の効果を精度よく取得することができるので、広告主に対してより正確な情報提供を行うことができる。
また、本実施形態に係る情報処理装置は、ナビゲーション処理中に、ユーザが乗車中の車両Cの走行状況に基づいて、音声出力手段(音声出力部34)により出力される音声における発話上の特徴を制御する発話制御手段(制御部21)を備える。
従って、本実施形態に係る情報処理装置によれば、車両Cの走行状況によって適切な発話上の特徴で音声が出力されるので、ユーザにとって快適な車内環境を作り出すことができる。
また、本実施形態に係る情報処理装置によれば、走行状況は、車外の環境を含む。
従って、本実施形態に係る情報処理装置によれば、車外の環境に即した発話上の特徴で音声が出力されるので、ユーザにとってより快適な車内環境を作り出すことができる。
また、本実施形態に係る情報処理装置によれば、走行状況は、車両Cの状況を含む。
従って、本実施形態に係る情報処理装置によれば、車外の環境に即した発話上の特徴で音声が出力されるので、ユーザにとってより快適な車内環境を作り出すことができる。
また、本実施形態に係る情報処理装置によれば、走行状況は、目的地又は経由地を含む。
従って、本実施形態に係る情報処理装置によれば、目的地又は経由地に即した発話上の特徴で音声が出力されるので、ユーザにとってより快適な車内環境を作り出すことができる。
また、本実施形態に係る情報処理装置によれば、走行状況は、ユーザの体調を含む。
従って、本実施形態に係る情報処理装置によれば、ユーザの体調に即した発話上の特徴で音声が出力されるので、ユーザにとってより快適な車内環境を作り出すことができる。
また、本実施形態に係る情報処理装置によれば、発話制御手段は、音声入力手段を介して取得されたユーザの応答の発話上の特徴に基づいて、ユーザの体調を判断する。
従って、本実施形態に係る情報処理装置によれば、ユーザの体調を自動的に取得することができるので、ユーザに負担を与えることなくユーザの体調を判断して適切な音声出力を行うことができる。
また、本実施形態に係る情報処理装置によれば、走行状況は、同乗者の状況を含む。
従って、本実施形態に係る情報処理装置によれば、同乗者の状況に即した発話上の特徴で音声が出力されるので、ユーザにとってより快適な車内環境を作り出すことができる。
また、本実施形態に係る情報処理装置によれば、発話制御手段は、音声入力手段を介して取得された音声の特徴に基づいて、同乗者の状況を判断する。
従って、本実施形態に係る情報処理装置によれば、同乗者の状況を自動的に取得することができるので、ユーザに負担を与えることなく同乗者の状況を判断して適切な音声出力を行うことができる。
また、本実施形態に係る情報処理装置によれば、音声出力手段により出力される音声を、標準の音声とは別の音声に変更可能な音声変更手段(制御部21)を備える。また、発話制御手段は、音声変更手段により別の音声に変更されている場合であって、同乗者が検出された場合には、標準の音声に変更する。
従って、本実施形態に係る情報処理装置によれば、ユーザの好みの音声出力が行われている状況であっても、同乗者を検出した場合に自動的に標準の音声に変更することができるので、ユーザのプライバシーを確保することができる。
また、本実施形態に係る情報処理装置によれば、発話制御手段は、走行状況に基づいて、発話上の特徴の形式を制御する。
従って、本実施形態に係る情報処理装置によれば、車両Cの走行状況によって適切な発話上の特徴の形式で音声が出力されるので、状況に適合したより快適な車内環境を作り出すことができる。
また、本実施形態に係る情報処理装置によれば、発話制御手段は、音声出力手段により質問を発話させ、音声入力手段を介して取得された質問に対するユーザの応答に基づいて、発話内容を制御する。
従って、本実施形態に係る情報処理装置によれば、ユーザとの対話によりユーザの情報を取得することができるので、ユーザにとってより適切な発話内容で発話してより快適な車内環境を作り出すことができる。
また、本実施形態に係る情報処理装置によれば、発話制御手段は、走行状況に基づいて、発話の種別を制御する。
従って、本実施形態に係る情報処理装置によれば、車両Cの走行状況によって適切な発話の種別で音声が出力されるので、状況に適合したより快適な車内環境を作り出すことができる。
また、本実施形態に係る情報処理装置によれば、発話の種別は、少なくともアンケート、音声広告及びその他のコンテンツを含む。
従って、本実施形態に係る情報処理装置によれば、車両Cの走行状況によって複数のコンテンツの中から適切な発話の種別を選択することができるので、ユーザにとってより快適な車内環境を作り出すことができる。
また、本実施形態に係る情報処理装置によれば、発話制御手段は、音声出力手段により質問を発話させ、音声入力手段を介して取得された質問に対するユーザの応答に基づいて、発話の種別を制御する。
従って、本実施形態に係る情報処理装置によれば、ユーザとの対話によりユーザの情報を取得することができるので、ユーザにとってより適切な発話の種別で発話してより快適な車内環境を作り出すことができる。
また、本実施形態に係る情報処理装置によれば、発話制御手段は、走行状況に基づいて、発話の量及び発話の頻度の少なくとも一方を制御する。
従って、本実施形態に係る情報処理装置によれば、車両Cの走行状況によって適切な発話の量及び発話の頻度で音声が出力されるので、状況に適合したより快適な車内環境を作り出すことができる。
また、本実施形態に係る情報処理装置によれば、発話制御手段は、車両Cが停車中の場合、表示手段(表示部33)に発話に係る画像を表示させる。
従って、本実施形態に係る情報処理装置によれば、車両Cが停車中の場合、音声に加えて画像を出力させることができるので、ユーザが発話の内容を容易に理解することができる。
また、本実施形態に係る情報処理装置は、ナビゲーション処理中に、出力手段(音声出力部34)により音声出力させた広告を、所定条件を満たす場合に、再び音声出力及び画像出力のうち少なくとも一方を実行させる出力制御手段(制御部21)を備える。
従って、本実施形態に係る情報処理装置によれば、音声出力された広告を必要に応じて再度出力させることができるので、音声出力された複数の広告を認識させるために印象付けることができる。
また、本実施形態に係る情報処理装置によれば、所定条件を満たす場合は、広告に係る地点と所定の位置関係のときを含む。
従って、本実施形態に係る情報処理装置によれば、ユーザが関心を持ちやすい位置関係にある場合に広告を再度出力させるので、複数の広告をより適切に認識させることができる。
また、本実施形態に係る情報処理装置によれば、所定条件を満たす場合は、広告に係る地点から所定範囲内において、ユーザが発話した広告に係る所定のキーワードを、音声入力手段を介して取得したときを含む。
従って、本実施形態に係る情報処理装置によれば、ユーザが広告への関心を表出した場合に広告を再度出力させるので、複数の広告をより適切に認識させることができる。
また、本実施形態に係る情報処理装置によれば、所定条件を満たす場合は、停車時を含み、出力制御手段は、停車時に、広告を出力手段(表示部33)に一覧表示させる。
従って、本実施形態に係る情報処理装置によれば、ユーザが広告を視認可能な状態のときに広告を再度出力させるので、複数の広告をより安全に比較させることができる。
また、本実施形態に係る情報処理装置によれば、所定条件を満たす場合は、ユーザが乗車中の車両C内に、広告を音声出力させた出力手段を備える端末装置30と関連付けられた別の端末装置30が存在するときを含み、出力制御手段は、別の端末装置30が存在する場合に、広告を別の端末装置30の出力手段に一覧表示させる。
従って、本実施形態に係る情報処理装置によれば、別のユーザが広告を視認可能な状態のときに広告を再度出力させるので、複数の広告をより安全に比較させることができる。
また、本実施形態に係る情報処理装置によれば、音声入力手段を介して取得された広告に対するユーザの応答に基づいて、広告の優劣を評価する優劣評価手段(制御部21)を備える。また、出力制御手段は、優劣評価手段により評価された優劣に基づいて、広告を優劣順に出力手段に表示させる。
従って、本実施形態に係る情報処理装置によれば、出力した広告の効果を取得して表示時に反映することができるので、複数の広告をより適切に比較させることができる。
また、本実施形態に係る情報処理装置によれば、出力制御手段は、音声入力手段を介して取得された広告に対するユーザの応答を、当該広告若しくは当該広告の属性又は当該ユーザ若しくは当該ユーザの属性の少なくとも一方に反映させ、当該反映結果に基づいて広告を出力手段により音声出力させる。
従って、本実施形態に係る情報処理装置によれば、出力した広告に対する応答を広告又はユーザに反映させることができるので、その後の広告出力をより効果的に行うことができる。
また、本実施形態に係る情報処理装置によれば、出力制御手段は、音声入力手段を介して取得された広告に対するユーザの応答を、当該ユーザが乗車中の車両Cの走行状況に反映させ、当該反映結果に基づいて広告を出力手段により音声出力させる。
従って、本実施形態に係る情報処理装置によれば、出力した広告に対する応答を車両Cの走行状況に反映させることができるので、その後の広告出力をより効果的に行うことができる。
また、本実施形態に係る情報処理装置によれば、出力制御手段は、音声入力手段を介して取得された広告に対するユーザの応答を、当該ユーザの応答の発話上の特徴に反映させ、当該反映結果に基づいて広告を出力手段により音声出力させる。
従って、本実施形態に係る情報処理装置によれば、出力した広告に対する応答を当該応答の発話上の特徴に反映させることができるので、その後の広告出力をより効果的に行うことができる。
以上、本発明に係る実施形態に基づいて具体的に説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で変更可能である。
[4.変形例]
例えば、上記実施形態では、広告配信サーバ20が、音声広告に係るコンテンツを、端末装置30を介してユーザとの対話形式で配信するようにしているが、これに限定されるものではない。例えば、広告配信サーバ20の制御部21が、ユーザの応答を前提とする発話を行うための発話情報と、端末装置30の音声入力部35を介して取得されたユーザの応答に基づく処理を実行させるための処理情報と、を対応付けた対話用情報を、端末装置30に配信して、端末装置30とユーザのみで対話させるようにしてもよい。
この場合、端末装置30の制御部31が、ユーザの応答を音声認識する処理を行う。なお、広告配信サーバ20が配信する対話用情報には、音声認識に利用するための照合用パターンデータが含まれる。制御部31は、この照合用パターンデータを利用して、ユーザの応答を音声認識する処理を行う。
具体的には、端末装置30の制御部31は、広告配信サーバ20から配信された対話用情報を取得する。次いで、制御部31は、取得した対話用情報に含まれる発話情報に基づいて、音声出力部34を介して発話する。次いで、制御部31は、音声入力部35を介して上記の質問に対するユーザの応答を取得し、当該ユーザの応答を、照合用パターンデータを参照して音声認識する。次いで、制御部31は、音声認識の結果と、対話用情報に含まれる処理情報と、に基づいて、ユーザの応答に基づく処理を実行する。
以上のように、出力制御手段(制御部21)が、ユーザの応答を前提とする発話を行うための発話情報と、音声入力手段を介して取得されたユーザの応答に基づく処理を実行させるための処理情報と、を対応付けた対話用情報を、ユーザが乗車中の車両Cに搭載された端末装置30に配信することで、ユーザとの対話時に広告配信サーバ20との通信を不要とすることができるので、対話途中でトンネル等に入り通信圏外になった場合であっても、サービスを提供することができる。
特に、対話用情報に、ユーザの応答を音声認識するための照合用パターンデータを含ませることで、ユーザとの対話時に広告配信サーバ20との通信を不要とすることができるので、対話途中でトンネル等に入り通信圏外になった場合であっても、ユーザとの対話を続行してより質の高いサービスを提供することができる。
対話用情報の一つの例は、発話情報としての「アンケートの発話を行うための情報」と、処理情報としての「特典(例えば、特典ポイントの付与)情報の出力処理を実行させるための情報」と、を対応付けたものである。
即ち、制御部31は、取得した対話用情報に基づいて、音声出力部34を介してアンケートを発話する。次いで、制御部31は、音声入力部35を介して上記のアンケートに対するユーザの回答を取得し、当該ユーザの回答を音声認識する。次いで、制御部31は、音声認識の結果と処理情報とに基づいて、特典情報の出力処理を実行する。
なお、例えば、ユーザの回答の内容を問わず、アンケートに対する回答があったことを特典ポイントの付与の条件とした場合、ユーザの回答を音声認識する必要がなくなるため、対話用情報に照合用パターンデータを含まないようにしてもよい。
以上のように、発話にアンケートを含ませ、ユーザの応答にアンケートへの回答を含ませ、処理に特典情報の出力処理を含ませることで、ナビゲーション機能の利用時以外にもアンケート回答を得ることができるので、アンケート回答の習慣化を期待することができる。
対話用情報の他の例は、発話情報としての「音声広告の発話を行うための情報」と、処理情報としての「音声広告の効果を示す情報を広告配信サーバ20に送信させる処理を実行させるための情報」と、を対応付けたものである。
即ち、制御部31は、取得した対話用情報に基づいて、音声出力部34を介して音声広告を発話する。次いで、制御部31は、音声入力部35を介して上記の音声広告の効果を示す情報を取得し、当該音声広告の効果を示す情報を音声認識する。次いで、制御部31は、音声認識の結果と処理情報とに基づいて、音声広告の効果を示す情報を広告配信サーバ20に送信させる処理を実行する。
以上のように、発話に音声広告を含ませ、ユーザの応答に音声広告の効果を示す情報を含ませ、処理に音声広告の効果を示す情報を情報処理装置(広告配信サーバ20)に送信させる処理を含ませることで、出力した音声広告の効果を取得することができるので、広告主への情報提供や広告料の課金などに活用することができる。
対話用情報の他の例は、発話情報としての「音声広告の発話を行うための情報」と、処理情報としての「音声広告に基づく行動を示す情報を広告配信サーバ20に送信させる処理を実行させるための情報」と、を対応付けたものである。
即ち、制御部31は、取得した対話用情報に基づいて、音声出力部34を介して音声広告を発話する。次いで、制御部31は、上記の音声広告に基づく行動を示す情報を取得し、当該音声広告に基づく行動を示す情報を解析する。次いで、制御部31は、解析の結果と処理情報とに基づいて、音声広告に基づく行動を示す情報を広告配信サーバ20に送信させる処理を実行する。
以上のように、ユーザの応答に、音声広告に基づく行動を示す情報を含ませ、処理に行動を示す情報を情報処理装置に送信させる処理を含ませることで、出力した音声広告の効果を取得することができるので、広告主への情報提供や広告料の課金などに活用することができる。
対話用情報の他の例は、発話情報としての「質問の発話を行うための情報」と、処理情報としての「質問への回答又は無回答に基づいて、一の音声広告若しくは二以上の音声広告のいずれか一を出力する又は音声広告を出力しないことを決定する処理を実行させるための情報」と、を対応付けたものである。
即ち、制御部31は、取得した対話用情報に基づいて、音声出力部34を介して質問を発話する。次いで、制御部31は、上記の質問への回答又は無回答を取得し、音声認識する。次いで、制御部31は、音声認識の結果と処理情報とに基づいて、一の音声広告若しくは二以上の音声広告のいずれか一を出力する又は音声広告を出力しないことを決定する処理を実行する。
以上のように、発話に、音声広告に係る質問を含ませ、ユーザの応答に質問への回答又は無回答を含ませ、処理に、質問への回答又は無回答に基づいて、一の音声広告若しくは二以上の音声広告のいずれか一を出力する又は音声広告を出力しないことを決定する処理を含ませることで、ユーザの応答に基づいて広告出力を制御することができるので、効果的で無駄のない広告出力を実現することができる。
また、上記実施形態では、ナビサーバ10及び広告配信サーバ20を別体の装置として例示して説明しているが、これに限定されるものではない。即ち、ナビサーバ10及び広告配信サーバ20を一体の装置として構成するようにしてもよい。
また、ナビサーバ10及び広告配信サーバ20の機能を、端末装置30に備えるようにすれば、端末装置30のみで本発明を実現することも可能である。
また、本出願に示す各態様は、方法、プログラムなどとしても把握することができる。方法やプログラムのカテゴリについては、装置のカテゴリで示した「手段」を、例えば、「工程」や「ステップ」のように適宜読み替えるものとする。また、処理やステップの順序は、本出願に直接明記のものに限定されず、順序を変更したり、一部の処理をまとめて若しくは随時一部分ずつ実行するよう変更したりすることができる。
その他、ナビサーバ、広告配信サーバ及び端末装置を構成する各装置の細部構成及び各装置の細部動作に関しても、本発明の趣旨を逸脱することのない範囲で適宜変更可能である。
1 情報処理システム
10 ナビサーバ(情報処理装置)
11 制御部
12 操作部
13 表示部
14 記憶部
15 通信部
20 広告配信サーバ(情報処理装置)
21 制御部(出力制御手段、効果測定手段、発話制御手段、音声変更手段、優劣評価手段)
22 操作部
23 表示部
24 記憶部
25 通信部
30 端末装置
31 制御部
32 操作部
33 表示部(表示手段、出力手段)
34 音声出力部(音声出力手段、出力手段)
35 音声入力部(音声入力手段)
36 記憶部
37 現在位置検出部
38 通信部
C 車両

Claims (15)

  1. 目的地までの経路探索を行い、探索結果に応じて誘導経路を案内するナビゲーション処理を実行する情報処理装置において、
    前記ナビゲーション処理中に、ユーザが乗車中の車両の走行状況に基づいて、音声出力手段により出力される音声における発話上の特徴を制御する発話制御手段を備え、
    前記発話制御手段は、前記走行状況に基づいて、前記ユーザに提供するコンテンツの種別である前記発話の種別を制御するとともに、前記発話の量及び前記発話の頻度の少なくとも一方を制御し、
    前記走行状況は、車外の環境、車両の状況、ユーザの体調及び同乗者の状況の少なくともいずれか一であることを特徴とする情報処理装置。
  2. 前記発話制御手段は、音声出力手段により質問を発話させ、音声入力手段を介して取得された前記質問に対するユーザの応答に基づいて、発話内容を制御することを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
  3. 目的地までの経路探索を行い、探索結果に応じて誘導経路を案内するナビゲーション処理を実行する情報処理装置において、
    前記ナビゲーション処理中に、ユーザが乗車中の車両の走行状況に基づいて、音声出力手段により出力される音声における発話上の特徴を制御する発話制御手段を備え、
    前記発話制御手段は、音声出力手段により質問を発話させ、音声入力手段を介して取得された前記質問に対するユーザの応答に基づいて、発話内容を制御するとともに、前記走行状況に基づいて、前記発話の量及び前記発話の頻度の少なくとも一方を制御し、
    前記走行状況は、車外の環境、車両の状況、ユーザの体調及び同乗者の状況の少なくともいずれか一であることを特徴とする情報処理装置。
  4. 前記発話制御手段は、前記走行状況に基づいて、前記発話の種別を制御することを特徴とする請求項3に記載の情報処理装置。
  5. 前記発話の種別は、少なくともアンケート、音声広告及びその他のコンテンツを含むことを特徴とする請求項1、2、4のいずれか一項に記載の情報処理装置。
  6. 前記発話制御手段は、音声入力手段を介して取得されたユーザの応答の発話上の特徴に基づいて、前記ユーザの体調を判断することを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載の情報処理装置。
  7. 前記発話制御手段は、音声入力手段を介して取得された音声の特徴に基づいて、前記同乗者の状況を判断することを特徴とする請求項1〜6のいずれか一項に記載の情報処理装置。
  8. 前記音声出力手段により出力される音声を、標準の音声とは別の音声に変更可能な音声変更手段を備え、
    前記発話制御手段は、前記音声変更手段により前記別の音声に変更されている場合であって、同乗者が検出された場合には、前記標準の音声に変更することを特徴とする請求項1〜のいずれか一項に記載の情報処理装置。
  9. 前記発話制御手段は、前記走行状況に基づいて、前記発話上の特徴の形式を制御することを特徴とする請求項1〜のいずれか一項に記載の情報処理装置。
  10. 前記発話制御手段は、音声出力手段により質問を発話させ、音声入力手段を介して取得された前記質問に対するユーザの応答に基づいて、前記発話の種別を制御することを特徴とする請求項1〜のいずれか一項に記載の情報処理装置。
  11. 前記発話制御手段は、前記車両が停車中の場合、表示手段に前記発話に係る画像を表示させることを特徴とする請求項1〜10のいずれか一項に記載の情報処理装置。
  12. 目的地までの経路探索を行い、探索結果に応じて誘導経路を案内するナビゲーション処理を実行する情報処理装置の情報処理方法において、
    前記ナビゲーション処理中に、ユーザが乗車中の車両の走行状況に基づいて、音声出力手段により出力される音声における発話上の特徴を制御する発話制御ステップを含み、
    前記発話制御ステップは、前記走行状況に基づいて、前記ユーザに提供するコンテンツの種別である前記発話の種別を制御するとともに、前記発話の量及び前記発話の頻度の少なくとも一方を制御し、
    前記走行状況は、車外の環境、車両の状況、ユーザの体調及び同乗者の状況の少なくともいずれか一であることを特徴とする情報処理方法。
  13. 目的地までの経路探索を行い、探索結果に応じて誘導経路を案内するナビゲーション処理を実行する情報処理装置の情報処理方法において、
    前記ナビゲーション処理中に、ユーザが乗車中の車両の走行状況に基づいて、音声出力手段により出力される音声における発話上の特徴を制御する発話制御ステップを含み、
    前記発話制御ステップは、音声出力手段により質問を発話させ、音声入力手段を介して取得された前記質問に対するユーザの応答に基づいて、発話内容を制御するとともに、前記走行状況に基づいて、前記発話の量及び前記発話の頻度の少なくとも一方を制御し、
    前記走行状況は、車外の環境、車両の状況、ユーザの体調及び同乗者の状況の少なくともいずれか一であることを特徴とする情報処理方法。
  14. 目的地までの経路探索を行い、探索結果に応じて誘導経路を案内するナビゲーション処理を実行する情報処理装置のコンピュータを、
    前記ナビゲーション処理中に、ユーザが乗車中の車両の走行状況に基づいて、音声出力手段により出力される音声における発話上の特徴を制御する発話制御手段、
    として機能させ、
    前記発話制御手段は、前記走行状況に基づいて、前記ユーザに提供するコンテンツの種別である前記発話の種別を制御するとともに、前記発話の量及び前記発話の頻度の少なくとも一方を制御し、
    前記走行状況は、車外の環境、車両の状況、ユーザの体調及び同乗者の状況の少なくともいずれか一であることを特徴とするプログラム。
  15. 目的地までの経路探索を行い、探索結果に応じて誘導経路を案内するナビゲーション処理を実行する情報処理装置のコンピュータを、
    前記ナビゲーション処理中に、ユーザが乗車中の車両の走行状況に基づいて、音声出力手段により出力される音声における発話上の特徴を制御する発話制御手段、
    として機能させ、
    前記発話制御手段は、音声出力手段により質問を発話させ、音声入力手段を介して取得された前記質問に対するユーザの応答に基づいて、発話内容を制御するとともに、前記走行状況に基づいて、前記発話の量及び前記発話の頻度の少なくとも一方を制御し、
    前記走行状況は、車外の環境、車両の状況、ユーザの体調及び同乗者の状況の少なくともいずれか一であることを特徴とするプログラム。
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