JP6228173B2 - 情報処理装置、情報処理方法、及びプログラム - Google Patents
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Description
目的地までの経路探索を行い、探索結果に応じて誘導経路を案内するナビゲーション処理を実行する情報処理装置において、
前記目的地へ移動する際に出力される音声案内の出力タイミングと抵触しない所定のタイミングにおいて、音声広告を出力手段により出力させる出力制御手段と、
前記経路探索の結果に基づいて、前記目的地に到達するまでの経路上に設置された信号機での信号待ち時間に関する信号待ち時間情報を取得する取得手段と、
を備え、
前記出力制御手段は、前記取得手段によって取得された前記信号待ち時間情報に基づく信号待ち時間が所定時間以上である場合、当該信号待ち時間の間において、前記音声広告を出力手段により出力させることを特徴とする。
前記信号機での信号待ち時間を、当該信号機が設置された交差点を通過する車両の走行情報に基づき、当該交差点の進入方向と離脱方向との少なくとも何れか一方のパターンごとに算出する信号待ち時間算出手段を備えることを特徴とする。
前記信号待ち時間算出手段は、前記信号待ち時間を、所定の時期ごとと所定の時間帯ごととの少なくとも何れか一方のパターンで算出することを特徴とする。
前記信号待ち時間算出手段は、前記信号待ち時間を、前記信号機における停止線から当該信号機で停止したときの車両の停止位置までの距離に応じて算出することを特徴とする。
前記音声広告には、発話時間が異なる複数種類の音声広告があり、
前記出力制御手段は、前記取得手段によって取得された前記信号待ち時間情報に基づく信号待ち時間以内で収まる前記発話時間の音声広告を出力手段により出力させることを特徴とする。
前記出力制御手段は、前記音声案内により進行方向を案内する交差点では、前記音声広告を出力手段により出力させないことを特徴とする。
目的地までの経路探索を行い、探索結果に応じて誘導経路を案内するナビゲーション処理を実行する情報処理装置の情報処理方法であって、
前記目的地へ移動する際に出力される音声案内の出力タイミングと抵触しない所定のタイミングにおいて、音声広告を出力手段により出力させる出力制御ステップと、
前記経路探索の結果に基づいて、前記目的地に到達するまでの経路上に設置された信号機での信号待ち時間に関する信号待ち時間情報を取得する取得ステップと、
を含み、
前記出力制御ステップは、前記取得ステップで取得された前記信号待ち時間情報に基づく信号待ち時間が所定時間以上である場合、当該信号待ち時間の間において、前記音声広告を出力手段により出力させることを特徴とする。
目的地までの経路探索を行い、探索結果に応じて誘導経路を案内するナビゲーション処理を実行する情報処理装置のコンピュータを、
前記目的地へ移動する際に出力される音声案内の出力タイミングと抵触しない所定のタイミングにおいて、音声広告を出力手段により出力させる出力制御手段、
前記経路探索の結果に基づいて、前記目的地に到達するまでの経路上に設置された信号機での信号待ち時間に関する信号待ち時間情報を取得する取得手段、
として機能させ、
前記出力制御手段は、前記取得手段によって取得された前記信号待ち時間情報に基づく信号待ち時間が所定時間以上である場合、当該信号待ち時間の間において、前記音声広告を出力手段により出力させることを特徴とするプログラムである。
以下、図面を参照しながら、本発明の一実施形態について詳しく説明する。
[1−1.システム構成の説明]
まず、本実施形態に係る情報処理システム1の構成について説明する。
情報処理システム1は、図1に示すように、情報処理装置としてのナビサーバ装置10と、音声広告を配信する広告サーバ装置20と、車両Cに搭載された端末装置30と、を備えて構成されている。情報処理システム1の各装置は、通信ネットワークNに接続される。通信ネットワークNは、具体的には、インターネット、電気通信事業者等の電話回線網や携帯電話通信網等である。
広告サーバ装置20は、ナビサーバ装置10と同様に、1台で構成されるものとするが、これに限定されるものではなく、複数台の装置から構成されるものとしてもよい。
次に、ナビサーバ装置10の構成について説明する。
ナビサーバ装置10は、制御部11と、操作部12と、表示部13と、記憶部14と、通信部15と、を備えて構成されている。
また、制御部11は、目的地に到達するまでの経路上に設置された信号機での信号待ち時間に関する信号待ち時間情報を取得する。具体的には、制御部11は、記憶部14に格納されている信号待ち時間情報から、実際に経路探索処理がなされた経路上の信号機での信号待ち時間に関する信号待ち時間情報を選択して取得する。そして、制御部11は、経路探索処理がなされた経路上の信号機のうち信号待ち時間が所定時間以上である信号機がある場合、信号待ち時間が所定時間以上である信号機がある旨を示す音声広告出力タイミング情報を広告サーバ装置20及び端末装置30に送信する。ただし、制御部11は、信号待ち時間が所定時間以上である信号機であっても、当該信号機が設置された交差点での音声案内がある場合(例えば、当該交差点で右左折の音声案内がある場合等)は、当該信号機が設置された交差点については音声広告出力タイミング情報から除外するようにする。
ここで、上記信号待ち時間は、制御部11により算出され、当該信号待ち時間に関する信号待ち時間情報は記憶部14に格納されるようになっている。以下、制御部11による信号待ち時間の算出方法について説明する。
なお、外部システム(例えば、高度交通システム等)により信号待ち時間情報を提供可能である場合には、制御部11は、当該外部システムから信号待ち時間情報を取得するようにしてもよい。
具体的には、制御部11は、上記プローブ情報から、信号機が設置された交差点の進入方向と離脱方向との組合せ数分のパターンごとに信号待ち時間を集計し、それぞれの平均値を算出する。例えば、十字形の交差点では、図4に示すように、南方向から進入した後、北方向に離脱する場合(直進する場合)と、東方向に離脱する場合(右折する場合)と、西方向に離脱する場合(左折する場合)の3つの信号待ちパターンがある。また、図示は省略するが、北方向から進入した場合と、東方向から進入した場合と、西方向から進入した場合とで、それぞれ離脱する方向が3方向あるので、制御部11は、合計12パターンの信号待ち時間を集計し、それぞれの平均値を算出することとなる。
なお、制御部11は、所定の時期(例えば、季節や曜日)ごと、所定の時間帯(例えば、午前と午後)ごとに上記12パターンの信号待ち時間を細分化して集計し、それぞれの平均値を算出してもよい。この場合、より正確かつ詳細な信号待ち時間情報を得ることができるようになる。また、制御部11は、信号機が設置された交差点の停止線から当該信号機で停止したときの車両Cの停止位置までの距離に応じて信号待ち時間を算出するようにしてもよい。例えば、図4に示すように、停止線Lの位置(0m)から10m未満の範囲で停止した場合と、10m以上、20m未満の範囲で停止した場合と、20m以上、30m未満の範囲で停止した場合とでそれぞれ信号待ち時間を集計し、それぞれの平均値を算出するようにする。この場合、より一層正確かつ詳細な信号待ち時間情報を得ることができるようになる。
表示部13は、例えば、LCD(Liquid Crystal Display)などのディスプレイを備え、制御部11から出力された表示制御信号に基づいた画像を表示画面に表示する。
また、記憶部14は、地図データ、音声データ、信号待ち時間情報等を格納している。地図データは、例えば、広域をカバーした地図情報(複数縮尺に対応)、道路情報、施設、海、川等の各種シンボル情報等である。また、音声データは、例えば、経路案内に必要な、単語や文節等からなるメッセージ(音声案内)のデータ等である。また、信号待ち時間情報は、例えば、上述のように制御部11によって算出された各信号機での信号待ち時間(平均信号待ち時間)を示す情報である。この信号待ち時間情報は、制御部11によって信号待ち時間が算出される度に順次更新されるようになっている。
次に、広告サーバ装置20の構成について説明する。
広告サーバ装置20は、制御部21と、操作部22と、表示部23と、記憶部24と、通信部25と、を備えて構成されている。
また、制御部21は、ナビサーバ装置10から通信ネットワークNを介して送信されてきた上記信号待ち時間が所定時間以上である信号機がある旨を示す音声広告出力タイミング情報から、当該信号機での信号待ち時間の間において出力可能な音声広告を、記憶部24に格納されている音声広告データから決定する。そして、制御部21は、決定された音声広告に関する音声広告データを端末装置30に送信する。
具体的には、制御部21は、発話時間が異なる音声広告の中から音声広告出力タイミング情報に含まれる発話時間を示す情報に合致する音声広告を選択する。また、例えば、合致する音声広告が複数ある場合は、制御部21は、予め定められた優先順位に従って音声広告を選択する。ここで、優先順位の基準としては、例えば、音声広告と対応付けられて記憶されている位置情報が示す位置が、音声広告の出力対象である交差点の位置に最も近いことや、端末装置30でカーナビアプリを実行するユーザの属性(例えば、年齢や性別等)と合致すること等が挙げられる。また、例えば、出力したい音声広告が予め選択されており、当該音声広告についてロングバージョンとショートバージョンのものが記憶部24に記憶されている場合には、音声広告出力タイミング情報に含まれる発話時間を示す情報に合致するバージョンの音声広告を選択する。一例として、同じ商品、サービス、訴求内容に係る音声広告であって、例えば、ロングバージョンは商品名と特徴の説明、ショートバージョンは商品名のみ、などが考えられる。
表示部23は、例えば、LCD(Liquid Crystal Display)などのディスプレイを備え、制御部21から出力された表示制御信号に基づいた画像を表示画面に表示する。
また、記憶部24は、音声広告データ等を格納している。音声広告データは、例えば、音声広告ごとに広告ID、広告名称、音声データ、時間、カテゴリ等の項目が関連付けられて1つのレコードとして記憶部24に記憶されている。広告名称は、広告する商品の商品名やキャッチフレーズなどである。音声データは、音声が録音されたデータ等であり、一の音声広告に対して、例えば、ロングバージョンとショートバージョン等、種類の異なるデータを設定可能である。時間は、音声データを音声として再生させたときの再生時間(発話時間)である。カテゴリは、広告する商品が分類されるカテゴリや、対象年齢、対象性別、対象地域等である。1つのレコードに対して、複数のカテゴリが含まれていてもよい。
なお、項目はここに列挙したもの以外でも、音声広告に関する情報であれば適宜追加されてもよい。
次に、端末装置30の構成について説明する。
端末装置30は、制御部31と、操作部32と、表示部33と、音声出力部34と、記憶部35と、現在位置検出部36と、通信部37と、を備えて構成されている。
また、制御部31は、記憶部35に記憶されたカーナビアプリを実行することにより、ナビサーバ装置10と協働して、カーナビの機能を実現する。具体的には、制御部31は、ドライバによりカーナビアプリが起動され目的地が設定されると、当該目的地情報及び現在位置検出部36により検出された現在位置情報を、通信部37を介してナビサーバ装置10に送信する。次に、ナビサーバ装置10の制御部11は、端末装置30から送信された目的地情報及び現在位置情報に基づいて経路探索処理を行い、経路探索結果を地図データ及び音声データとともに、通信部15を介して端末装置30に送信する。次に、端末装置30の制御部31は、経路探索結果を、表示部33に表示させるとともに、音声出力部34から音声案内を出力させる。また、制御部31は、ナビサーバ装置10から送信された音声広告出力タイミング情報に基づき、音声出力部34から出力される音声案内の出力タイミングと抵触しないタイミング、すなわち探索経路上に設置された信号機のうち信号待ち時間が所定時間以上である信号機での信号待ち時間の間において、広告サーバ装置20から送信(配信)された音声広告を音声出力部34により出力させる。これにより、カーナビの機能が実現される。なお、音声広告の出力対象となった信号機において、車両Cが停止しなかった場合、すなわち信号待ちをしなかった場合には、当該信号機が設置された交差点を通過する際に音声広告を音声出力部34により出力させないようにする。
また、制御部31は、実際に車両Cが走行した位置や車速などの走行情報に基づいてプローブ情報を随時生成する。そして、制御部31は、生成したプローブ情報を、通信部37を介して随時ナビサーバ装置10に送信する。
表示部33は、例えば、LCD、有機EL(Electro Luminescence)素子を用いたFPD(Flat Panel Display)などのディスプレイを備え、制御部31から出力された表示制御信号に基づいた画像を表示画面に表示する。例えば、表示部33は、制御部31から出力された表示用データ(地図データ等)に基づいて、各種情報(例えば、地図画面やアイコン、経路案内等のナビゲーション用の表示情報、自車の現在位置を示す自車マーク等)を表示する。
自律航法ユニットは、角度センサ、距離センサ等を備える。角度センサは、車の角速度(単位時間あたりの水平方向への回転角度)を検出して、移動方位の変化量を算出する。距離センサは、車輪の回転に応じて出力されるパルス信号を検出して、車両Cの移動量を算出する。自律航法ユニットは、これら角速度信号および車速パルス信号により、車両Cの相対的な位置変化を算出して制御部31に出力する。
次に、本実施形態に係るナビサーバ装置10の具体的な動作について、図2及び図3のフローチャートを参照して説明する。図2は、音声広告出力制御処理を示すフローチャートである。図3は、信号待ち時間算出処理を示すフローチャートである。
ステップS1において、目的地情報及び現在位置情報を受信していないと判定した場合(ステップS1;NO)は、目的地情報及び現在位置情報を受信するまで、ステップS1の処理を繰り返し実行する。
一方、ステップS1において、目的地情報及び現在位置情報を受信したと判定した場合(ステップS1;YES)は、次のステップS2へと移行する。
即ち、制御部11は、本発明の取得手段として機能する。
ステップS4において、信号待ち時間が所定時間以上である信号機があると判定した場合(ステップS4;YES)は、次のステップS5へと移行する。
一方、ステップS4において、信号待ち時間が所定時間以上である信号機がないと判定した場合(ステップS4;NO)は、音声広告出力制御処理を終了する。
ステップS5において、音声案内がないと判定した場合(ステップS5;NO)は、次のステップS6へと移行する。
一方、ステップS5において、音声案内があると判定した場合(ステップS5;YES)は、音声広告出力制御処理を終了する。
即ち、制御部11は、本発明の出力制御手段として機能する。
即ち、制御部11は、本発明の信号待ち時間算出手段として機能する。
なお、具体的な信号待ち時間の算出方法については、上記のナビサーバ装置の構成の説明の項目で説明しているため、その説明は割愛する。
以上のように、本実施形態に係る情報処理装置としてのナビサーバ装置10は、目的地へ移動する際に出力される音声案内の出力タイミングと抵触しない所定のタイミングにおいて、音声広告を出力手段(音声出力部34)により出力させる出力制御手段(制御部11)を備える。
従って、本実施形態に係るナビサーバ装置10によれば、車両で移動しているときも音声案内の出力タイミングと抵触しない所定のタイミングにおいて、音声広告を音声出力部34により出力させるようにすることができるので、車両での移動が順調な場合でも音声広告の提供機会を確保することができる。
従って、本実施形態に係るナビサーバ装置10によれば、音声案内の出力タイミングと抵触しない信号待ち時間を有効活用し、当該信号待ち時間が所定時間以上であれば当該信号待ち時間の間において、音声広告を音声出力部34により出力させるので、車両での移動が順調な場合でも音声広告の提供機会を確保することができる。
従って、本実施形態に係るナビサーバ装置10によれば、交差点の進入方向と離脱方向とのパターンごとに信号待ち時間を実測しているので、正確かつ詳細な信号待ち時間情報を得ることができる。
従って、本実施形態に係るナビサーバ装置10によれば、信号待ち時間の長さに応じて、音声広告の出力に関して柔軟な対応をすることができるようになるので、音声広告の提供機会を確保し易くなる。
従って、本実施形態に係るナビサーバ装置10によれば、音声案内により進行方向を案内する交差点において、当該音声案内の出力タイミングと音声広告の出力タイミングとが重なってしまうことを防止することができるので、音声広告が音声案内の妨げとならないようにすることができる。
図5〜図7を参照して、上記実施の形態の変形例1を説明する。上記実施の形態では、経路探索処理がなされた経路上に設置された信号機での信号待ち時間が所定時間以上である場合、ナビサーバ装置10の制御部11が当該信号機での信号待ち時間の間において、音声広告を端末装置30の音声出力部34により出力させる構成であった。本変形例1では、音声案内を出力する次のポイントに到達するまでの予想所要時間が所定時間以上である場合、ナビサーバ装置10Aの制御部11Aが当該次のポイントに到達するまでの間において、音声広告を端末装置30の音声出力部34により出力させる構成である。
図5を参照して、本変形例1の情報処理システム2の構成について説明する。図5は、本変形例1の情報処理システム2を示すブロック図である。情報処理システム2において、上記実施の形態の情報処理システム1と同様の構成部分には、同じ符号を付し、その説明を省略する。
次に、ナビサーバ装置10Aの構成について説明する。
ナビサーバ装置10Aは、制御部11Aと、操作部12と、表示部13と、記憶部14Aと、通信部15と、を備えて構成されている。
なお、制御部11Aは、音声案内を出力する各ポイントから次の音声案内を出力するポイントまでの各区間の距離から、当該距離の値が所定値以上である区間がある場合、距離の値が所定値以上である区間がある旨を示す音声広告出力タイミング情報を広告サーバ装置20A及び端末装置30Aに送信するようにしてもよい。
なお、制御部11Aは、上記予想所要時間が所定時間以上であると判断した当該予想所要時間そのものを示す情報を上記音声広告出力タイミング情報に含めて広告サーバ装置20A及び端末装置30Aに送信するようにしてもよい。
記憶部14Aは、上記実施の形態の記憶部14と同様であるが、信号待ち時間情報を記憶していない点で記憶部14とは異なる。
次に、広告サーバ装置20Aの構成について説明する。
広告サーバ装置20Aは、制御部21Aと、操作部22と、表示部23と、記憶部24と、通信部25と、を備えて構成されている。
具体的には、制御部21Aは、発話時間が異なる音声広告の中から音声広告出力タイミング情報に含まれる発話時間を示す情報に合致する音声広告を選択する。また、例えば、合致する音声広告が複数ある場合は、制御部21Aは、予め定められた優先順位に従って音声広告を選択する。ここで、優先順位の基準としては、例えば、音声広告と対応付けられて記憶されている位置情報が示す位置が、音声案内を出力する次のポイントに最も近いことや、端末装置30Aでカーナビアプリを実行するユーザの属性(例えば、年齢や性別等)と合致すること等が挙げられる。
次に、端末装置30Aの構成について説明する。
端末装置30Aは、制御部31Aと、操作部32と、表示部33と、音声出力部34と、記憶部35と、現在位置検出部36と、通信部37と、を備えて構成されている。
次に、本変形例1のナビサーバ装置10Aの具体的な動作について、図6を参照して説明する。図6は、音声広告出力制御処理を示すフローチャートである。この音声広告出力制御処理は、上記実施の形態の音声広告出力制御処理と同様に、ドライバが、端末装置30Aの操作部32に対して所定の操作を行うことで、カーナビアプリを起動する処理が実行されていることが前提となる。
ステップS21において、目的地情報及び現在位置情報を受信していないと判定した場合(ステップS21;NO)は、目的地情報及び現在位置情報を受信するまで、ステップS21の処理を繰り返し実行する。
一方、ステップS21において、目的地情報及び現在位置情報を受信したと判定した場合(ステップS21;YES)は、次のステップS22へと移行する。
ステップS25において、予想所要時間が所定時間以上となる区間があると判定した場合(ステップS25;YES)は、次のステップS26へと移行する。
一方、ステップS25において、予想所要時間が所定時間以上となる区間がないと判定した場合(ステップS25;NO)は、音声広告出力制御処理を終了する。
即ち、制御部11Aは、本発明の出力制御手段として機能する。
以上、本変形例1に係る情報処理装置としてのナビサーバ装置10Aは、出力制御手段(制御部11A)は、音声案内を出力する次のポイントに到達するまでの予想所要時間の値が所定値以上である場合、当該次のポイントに到達するまでの間において、音声広告を出力手段(音声出力部34)により出力させる。
従って、本変形例1に係るナビサーバ装置10Aによれば、音声案内の出力タイミングと抵触しない所定のタイミングとして、音声案内を出力する次のポイントに到達するまでの予想所要時間が所定時間以上である当該予想所要時間を有効活用し、当該次のポイントに到達するまでの間において、音声広告を音声出力部34により出力させるので、車両での移動が順調な場合でも音声広告の提供機会を確保することができる。
従って、本変形例1に係るナビサーバ装置10Aによれば、音声案内を出力する次のポイントに到達するまでの予想所要時間の長さに応じて、音声広告の出力に関して柔軟な対応をすることができるようになるので、音声広告の提供機会を確保し易くなる。
図8及び図9を参照して、上記実施の形態の変形例2を説明する。本変形例2では、車両Cが自動車専用道路を走行している場合、音声広告を端末装置30の音声出力部34により出力させる構成である。
図8を参照して、本変形例2の情報処理システム3の構成について説明する。図8は、本変形例2の情報処理システム3を示すブロック図である。情報処理システム3において、上記実施の形態の情報処理システム1と同様の構成部分には、同じ符号を付し、その説明を省略する。
次に、ナビサーバ装置10Bの構成について説明する。
ナビサーバ装置10Bは、制御部11Bと、操作部12と、表示部13と、記憶部14Bと、通信部15と、を備えて構成されている。
記憶部14Bは、上記実施の形態の記憶部14と同様であるが、信号待ち時間情報を記憶していない点で記憶部14とは異なる。
次に、広告サーバ装置20Bの構成について説明する。
広告サーバ装置20Bは、制御部21Bと、操作部22と、表示部23と、記憶部24と、通信部25と、を備えて構成されている。
次に、端末装置30Bの構成について説明する。
端末装置30Bは、制御部31Bと、操作部32と、表示部33と、音声出力部34と、記憶部35と、現在位置検出部36と、通信部37と、を備えて構成されている。
次に、本変形例2のナビサーバ装置10Bの具体的な動作について、図9を参照して説明する。図9は、音声広告出力制御処理を示すフローチャートである。この音声広告出力制御処理は、上記実施の形態の音声広告出力制御処理と同様に、ドライバが、端末装置30Bの操作部32に対して所定の操作を行うことで、カーナビアプリを起動する処理が実行されていることが前提となる。
ステップS31において、目的地情報及び現在位置情報を受信していないと判定した場合(ステップS31;NO)は、目的地情報及び現在位置情報を受信するまで、ステップS31の処理を繰り返し実行する。
一方、ステップS31において、目的地情報及び現在位置情報を受信したと判定した場合(ステップS31;YES)は、次のステップS32へと移行する。
ステップS33において、高規格幹線道路を走行中であると判定した場合(ステップS33;YES)は、次のステップS34へと移行する。
一方、ステップS33において、高規格幹線道路を走行中でないと判定した場合(ステップS33;NO)は、ステップS34をスキップして、その次のステップS35へと移行する。
即ち、制御部11Bは、本発明の出力制御手段として機能する。
ステップS35において、目的地に到着していないと判定した場合(ステップS35;No)は、ステップS33へ戻り、目的地に到着したと判定されるまで、それ以降の処理を繰り返し実行する。
一方、ステップS35において、目的地に到着したと判定した場合(ステップS35;Yes)は、音声広告出力制御処理を終了する。
以上、本変形例2に係る情報処理装置としてのナビサーバ装置10Bでは、出力制御手段(制御部11B)は、自動車専用の道路である高規格幹線道路を走行している場合、当該高規格幹線道路を走行している間において、音声広告を出力手段(音声出力部34)により出力させる。
従って、本変形例2に係るナビサーバ装置10Bによれば、音声案内の出力タイミングと抵触しない所定のタイミングとして、高規格幹線道路を走行している時間を有効活用し、当該高規格幹線道路を走行している間において、音声広告を音声出力部34により出力させるので、車両での移動が順調な場合でも音声広告の提供機会を確保することができる。
この場合、端末装置30の制御部31は、目的地へ移動する際に出力される音声案内の出力タイミングと抵触しない所定のタイミングにおいて、音声広告を出力手段(音声出力部34)により出力させる本発明の出力制御手段として機能する。
また、記憶部35は、目的地に到達するまでの経路上に設置された信号機での信号待ち時間に関する信号待ち時間情報を記憶し、制御部31は、記憶部35から当該信号待ち時間情報を取得することで、本発明の取得手段として機能する。
また、制御部31は、信号待ち時間情報に基づく信号待ち時間が所定時間以上である場合、当該信号待ち時間の間において、音声広告を出力手段(音声出力部34)により出力させることで、本発明の出力制御手段として機能する。
また、制御部31は、信号機での信号待ち時間を、当該信号機が設置された交差点を通過する車両Cの走行情報(プローブ情報)に基づき、当該交差点の進入方向と離脱方向との少なくとも何れか一方のパターンごとに算出する信号待ち時間算出手段として機能する。ここで、算出された信号待ち時間に関する信号待ち時間情報は、記憶部35に記憶するようにする。なお、各車両Cの走行情報はナビサーバ装置10から受信するようにする。
また、制御部31は、信号待ち時間情報に基づく信号待ち時間以内で収まる発話時間の音声広告を出力手段(音声出力部34)により出力させることで、本発明の出力制御手段として機能する。
また、制御部31は、音声案内により進行方向を案内する交差点では、音声広告を出力手段(音声出力部34)により出力させないことで、本発明の出力制御手段として機能する。
この場合、端末装置30Aの制御部31Aは、目的地へ移動する際に出力される音声案内の出力タイミングと抵触しない所定のタイミングにおいて、音声広告を出力手段(音声出力部34)により出力させる本発明の出力制御手段として機能する。
また、制御部31Aは、音声案内を出力する次のポイントに到達するまでの予想所要時間の値が所定値以上である場合、当該次のポイントに到達するまでの間において、音声広告を出力手段(音声出力部34)により出力させる本発明の出力制御手段として機能する。
また、制御部31Aは、音声案内を出力する次のポイントに到達するまでの予想所要時間と、音声広告の発話時間と、に基づいて、音声案内を出力する次のポイントに到達するまでの間に適した発話時間の音声広告を出力手段(音声出力部34)により出力させる本発明の出力制御手段として機能する。
この場合、端末装置30Bの制御部31Bは、目的地へ移動する際に出力される音声案内の出力タイミングと抵触しない所定のタイミングにおいて、音声広告を出力手段(音声出力部34)により出力させる本発明の出力制御手段として機能する。
また、制御部31Bは、自動車専用の道路である高規格幹線道路を走行している場合、音声広告を出力手段(音声出力部34)により出力させる本発明の出力制御手段として機能する。
10,10A,10B ナビサーバ装置(情報処理装置)
11 制御部(出力制御手段、取得手段、信号待ち時間算出手段)
11A 制御部(出力制御手段)
11B 制御部(出力制御手段)
12 操作部
13 表示部
14,14A,14B 記憶部
15 通信部
20,20A,20B 広告サーバ装置
21,21A,21B 制御部
22 操作部
23 表示部
24 記憶部
25 通信部
30,30A,30B 端末装置
31,31A,31B 制御部
32 操作部
33 表示部
34 音声出力部(出力手段)
35 記憶部
36 現在位置検出部
37 通信部
C 車両
L 停止線
Claims (8)
- 目的地までの経路探索を行い、探索結果に応じて誘導経路を案内するナビゲーション処理を実行する情報処理装置において、
前記目的地へ移動する際に出力される音声案内の出力タイミングと抵触しない所定のタイミングにおいて、音声広告を出力手段により出力させる出力制御手段と、
前記経路探索の結果に基づいて、前記目的地に到達するまでの経路上に設置された信号機での信号待ち時間に関する信号待ち時間情報を取得する取得手段と、
を備え、
前記出力制御手段は、前記取得手段によって取得された前記信号待ち時間情報に基づく信号待ち時間が所定時間以上である場合、当該信号待ち時間の間において、前記音声広告を出力手段により出力させることを特徴とする情報処理装置。 - 前記信号機での信号待ち時間を、当該信号機が設置された交差点を通過する車両の走行情報に基づき、当該交差点の進入方向と離脱方向との少なくとも何れか一方のパターンごとに算出する信号待ち時間算出手段を備えることを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
- 前記信号待ち時間算出手段は、前記信号待ち時間を、所定の時期ごとと所定の時間帯ごととの少なくとも何れか一方のパターンで算出することを特徴とする請求項2に記載の情報処理装置。
- 前記信号待ち時間算出手段は、前記信号待ち時間を、前記信号機における停止線から当該信号機で停止したときの車両の停止位置までの距離に応じて算出することを特徴とする請求項2又は3に記載の情報処理装置。
- 前記音声広告には、発話時間が異なる複数種類の音声広告があり、
前記出力制御手段は、前記取得手段によって取得された前記信号待ち時間情報に基づく信号待ち時間以内で収まる前記発話時間の音声広告を出力手段により出力させることを特徴とする請求項1〜4の何れか一項に記載の情報処理装置。 - 前記出力制御手段は、前記音声案内により進行方向を案内する交差点では、前記音声広告を出力手段により出力させないことを特徴とする請求項1〜5の何れか一項に記載の情報処理装置。
- 目的地までの経路探索を行い、探索結果に応じて誘導経路を案内するナビゲーション処理を実行する情報処理装置の情報処理方法であって、
前記目的地へ移動する際に出力される音声案内の出力タイミングと抵触しない所定のタイミングにおいて、音声広告を出力手段により出力させる出力制御ステップと、
前記経路探索の結果に基づいて、前記目的地に到達するまでの経路上に設置された信号機での信号待ち時間に関する信号待ち時間情報を取得する取得ステップと、
を含み、
前記出力制御ステップは、前記取得ステップで取得された前記信号待ち時間情報に基づく信号待ち時間が所定時間以上である場合、当該信号待ち時間の間において、前記音声広告を出力手段により出力させることを特徴とする情報処理方法。 - 目的地までの経路探索を行い、探索結果に応じて誘導経路を案内するナビゲーション処理を実行する情報処理装置のコンピュータを、
前記目的地へ移動する際に出力される音声案内の出力タイミングと抵触しない所定のタイミングにおいて、音声広告を出力手段により出力させる出力制御手段、
前記経路探索の結果に基づいて、前記目的地に到達するまでの経路上に設置された信号機での信号待ち時間に関する信号待ち時間情報を取得する取得手段、
として機能させ、
前記出力制御手段は、前記取得手段によって取得された前記信号待ち時間情報に基づく信号待ち時間が所定時間以上である場合、当該信号待ち時間の間において、前記音声広告を出力手段により出力させることを特徴とするプログラム。
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