JP6339413B2 - ヒータ - Google Patents
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Description
セラミック体1は、発熱抵抗体2を保護するために設けられる部材である。セラミック体1の形状は、棒状または筒状である。棒状としては、例えば円柱状または角柱状等が挙げられる。なお、ここでいう棒状とは、例えば、特定の方向に長く伸びた板状も含んでいる。筒状としては、例えば円筒状または角筒状が挙げられる。図1に示すヒータ10においては、セラミック体1は円筒状である。
発熱抵抗体2は、発熱するための抵抗体であって、電流が流れることによって発熱する。発熱抵抗体2はセラミック体1の内部に設けられている。すなわち、発熱抵抗体2はセラミック体1に埋設されている。また、発熱抵抗体2の形状は線状である。本例のヒータ10における発熱抵抗体2は、一端側と他端側との間で繰り返し折り返した折返し形状を有しており、それぞれの端部がリード7に接続されている。リード7は、セラミック体1の一端側に設けられており、外部に引き出されている。本実施形態においては、発熱抵抗体2の折り返し部がセラミック体1の他端側に設けられている。すなわち、リード7は、セラミック体1のうち発熱抵抗体2の折り返し部とは反対側の領域に設けられている。なお、図1においては、発熱抵抗体2が2本あるように見えるが、実際にはセラミック体1の内部をセラミック体1の外周に沿ってほぼ全周に設けられた1本の線である。
金属筒3は、被加熱物に接触させて用いられる部材である。金属筒3は、筒状の部材である。筒状としては、例えば円筒状または角筒状が挙げられる。図1に示すヒータ10においては、金属筒3は円筒状である。金属筒3には、セラミック体1のうち少なくとも発熱抵抗体2が設けられた部分の全体が挿入されている。本実施形態のヒータ10においては、セラミック体1の全体が金属筒3に挿入されている。すなわち、金属筒3の内径はセラミック体1の外径よりも大きく、金属筒3の内周面とセラミック体1の外周面との間に
は、充填剤4を充填することができる程度の隙間が形成されている。
充填剤4はセラミック体1と金属筒3との間の熱伝導を良好にするための部材である。充填剤4はセラミック体1の外周面および金属筒3の内周面の間に充填されている。充填剤4としては、例えば酸化マグネシウム等の酸化物あるいは銅またはアルミニウム等の金属粉を用いることができる。特に絶縁性、熱伝導性の点から、酸化マグネシウムを用いることが好ましい。酸化マグネシウムを用いた場合には、充填剤4の熱伝導率は、例えば54W/(m・K)程度になる。
板部材5は、セラミック体1の端面から外部に熱が逃げることを抑制するための部材である。板部材5は、板状の部材である。図1に示すヒータ10においては、板部材5は円板状である。板部材5はセラミック体1の端面に接するようにして設けられている。また、板部材5は金属筒3の長さ方向に直交するように設けられている。図1に示すヒータ10においては、板部材5は、セラミック体1の両端面に対応させて設けられている。板部材5のうち一端側に設けられた板部材5は、金属筒3の突出部31とセラミック体1とに挟まれている。ここで、板部材5は、必ずしもセラミック体1の両端面に対応させて設けられる必要はなく、セラミック体1の一端面および他端面の少なくとも一方に設けられていればよい。特に、発熱抵抗体2における最高発熱部となる部位から見て、近い方のセラミック体1の端面に板部材5が設けられていることが好ましい。なお、板部材5をセラミック体1のうちリード7が引き出されている側に設ける際には、板部材5にリード7を通すための貫通孔を設けておく。
る樹脂材料を用いた場合には、板部材5の熱伝導率は、例えば0.25W/(m・K)程度になる。また、フッ素樹脂を主成分とする樹脂材料を用いた場合には、板部材5の耐熱性は350℃程度である。この場合には、例えば、被加熱物として水等を金属筒3の外周面に接触させるようにしてヒータ10を用いることができる。
金属蓋6は、セラミック体1の他端側に設けられた板部材5をセラミック体1に押し当てるように固定するための部材である。金属蓋6は、金属筒3の他端側に、金属筒3の中心軸に対して主面が垂直になるように、設けられている。金属蓋6は、例えば板状の部材である。金属蓋6はセラミック体1との間に板部材5を挟むようにして設けられている。金属蓋6の外周面の形状は金属筒3の内周面の形状に対応している。すなわち、金属筒3が円筒状の場合には、金属蓋6は円板状である。すなわち、金属蓋6は、金属筒3に嵌め込まれている。金属蓋6の外周面と金属筒3の内周面とはねじ止めによって固定されている。さらに、ねじ止めが緩むことを防止するために溶接によっても固定されている。これにより、金属蓋6を金属筒3に強固に固定できる。その結果、金属蓋6が金属筒3から外れてしまう可能性を低減できるので、セラミック体1が金属筒3内から外れてしまう可能性を低減できる。
本発明のヒータ10の変形例1について説明する。前述の実施形態のヒータ10においては、板部材5の主面が平坦であったが、これに限られない。変形例1のヒータ10においては、図2に示すように、板部材5のうち金属蓋6側の面の全体が凹んだ凹状に形成されている。これにより、板部材5と金属蓋6との間に部分的に隙間が生じることから、金属蓋6によって板部材5を固定しつつも板部材5から金属蓋6への熱伝導を低減することができる。その結果、ヒータ10において電力の無駄が生じる可能性をさらに低減することができる。
本発明のヒータ10の変形例2について説明する。前述の実施形態のヒータ10においては、板部材5の外周面の形状が金属筒3の内周面の形状と一致していたが、これに限られない。変形例2のヒータ10においては、金属筒3の長さ方向に直交する断面で見たときに、板部材5の外周面と金属筒3の内周面とが部分的に形状が一致している。そして、図3に示すように、板部材5が外周面に板部材5の中心に向って凹んだ切欠き部50を有している。切欠き部50が設けられることによって、板部材5の外周面の切欠き部50と金属筒3との間には隙間が形成されている。これにより、ヒートサイクル下において、板部材5に熱応力が生じたとしても、板部材5が切欠き部50の内側に撓むように変形することによって、板部材5に生じた熱応力を吸収することができる。これにより、ヒートサイクル下における板部材5の信頼性を向上させることができるので、ヒートサイクル下におけるヒータ10の信頼性を向上させることができる。本変形例においては、切欠き部50は板部材5の両主面に貫通している。
本発明のヒータ10の変形例3について説明する。前述の実施形態のヒータ10においては、板部材5のうちセラミック体1側の面が平坦であったが、これに限られない。図4に示すように、板部材5が、セラミック体1側の面に凹部51を有するとともに、凹部51にセラミック体1の他端が挿入されていてもよい。これにより、セラミック体1と板部材5との位置合わせを容易に行なうことができる。凹部51の寸法は、内径がセラミック体1の外径と等しくなるように設定されるとともに、深さが例えば0.5〜5mmに設定
される。
本発明のヒータ10の変形例4について説明する。前述の実施形態のヒータ10においては、板部材5のうちセラミック体1側の面が平坦であったが、これに限られない。図5に示すように、セラミック体1が筒状であって、板部材5は、セラミック体1側の面に凸部52を有しており、この凸部52がセラミック体1に嵌っていてもよい。すなわち、セラミック体1が円筒状の場合には、凸部52は円柱状に形成される。なお、図5においては、凸部52を透視して示している。これにより、セラミック体1の位置を凸部52を利用して確実に固定することができるので、ヒータ10を振動環境下において用いたときに、振動によってセラミック体1の位置がずれてしまうおそれを低減できる。
また、図6に示すように、板部材5が、セラミック体1側の面に凹部51を有し、この凹部51の内側に凸部52を有しており、この凹部51に筒状のセラミック体1の他端が挿入されるとともにセラミック体1が凸部52に嵌っていることが好ましい。これにより、セラミック体1をより強固に固定することができるので、ヒータ10を振動環境下で用いたときの信頼性をさらに向上させることができる。凸部52の高さは、凹部51の深さと異なっていても良いが、略同一とすることが好ましい。これにより、セラミック体1を保持する際に、板部材5の凹部51からセラミック体1の内周面に働く力と板部材5の凸部52から外周面に働く力とを略均等にすることができるので、セラミック体1の長期信頼性を向上できる。
本発明のヒータ10の変形例6について説明する。前述の実施形態のヒータ10においては、板部材5として、例えば、成型した後に硬化させた樹脂から成る板部材5を金属筒3に挿入したものを用いていたことから、板部材5と充填剤4との境界が明確な面状になっていたが、これに限られない。すなわち、硬化前の板部材5を金属筒3に設けるとともに、粉末状の充填剤4を板部材5に接するように充填した後に、板部材5を硬化させてもよい。この場合には、板部材5の一部が充填剤4に入り込んだ構成にすることができる。
れにより、充填剤4のうち板部材5の近傍に位置する部分が板部材5と金属筒3との隙間から外部に漏れてしまう可能性を低減できる。
次に、本実施形態のヒータ10の製造方法について説明する。
、さらに充填剤4の充填を行なう。充填剤4によってセラミック体1と金属筒3との間の隙間を埋めた後に、他方板部材5を金属筒3に挿入する。さらに、板部材5をセラミック体1に押し付けるようにして、金属蓋6を金属筒3に挿入した後に、金属蓋6と金属筒3とを溶接する。
り、試料2が17秒であった。また、金属蓋6の温度は試料1においては95℃までしか上昇しなかったのに対して、試料2においては160℃にまで上昇した。このことから、本発明の実施例である試料1においては、板部材5が設けられていることによって、金属蓋6に伝わる熱の量が低減されていることが確認できた。
1:セラミック体
2:発熱抵抗体
3:金属筒
31:突出部
4:充填剤
5:板部材
50:切欠き部
51:凹部
52:凸部
6:金属蓋
7:リード
Claims (9)
- 一端および他端を有する棒状または筒状のセラミック体と、該セラミック体の内部に設けられた発熱抵抗体と、該発熱抵抗体と接続するとともに前記一端側に設けられ外部に引き出されているリードと、前記セラミック体のうち少なくとも前記発熱抵抗体が設けられた部分の全体が挿入された金属筒と、前記セラミック体の外周面および前記金属筒の内周面の間に充填された充填剤と、前記セラミック体の他端面に接するようにして前記金属筒内に長さ方向に直交するように設けられた板部材と、前記セラミック体との間に前記板部材を挟むようにして前記金属筒に設けられた金属蓋とを備えており、該板部材は、熱伝導率が前記金属筒の熱伝導率および前記充填剤の熱伝導率よりも小さく、前記金属蓋側の面が凹状に形成されていることを特徴とするヒータ。
- 前記金属筒の長さ方向に直交する断面で見たときに、前記板部材の外周面と前記金属筒の内周面とは部分的に形状が一致して接しているとともに、前記板部材は、外周面に切欠き部を有していることを特徴とする請求項1に記載のヒータ。
- 前記板部材は、ヤング率が前記セラミック体のヤング率および前記金属筒のヤング率よりも小さいことを特徴とする請求項1または請求項2に記載のヒータ。
- 前記切欠き部に前記充填剤が充填されていることを特徴とする請求項2に記載のヒータ。
- 前記板部材は、前記発熱抵抗体の発熱によって前記セラミック体に温度分布が生じた際に、前記セラミック体の前記端面のうち最も高温になる領域に対応するように前記切欠き部が設けられていることを特徴とする請求項4に記載のヒータ。
- 前記板部材は、前記セラミック体側の面に凹部を有するとともに、該凹部に前記セラミック体の一部が挿入されていることを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれかに記載のヒータ。
- 前記セラミック体が筒状であって、前記板部材は、前記セラミック体側の面に凸部を有するとともに該凸部が前記セラミック体に嵌っていることを特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれかに記載のヒータ。
- 前記充填剤は、粉体からなるとともに前記板部材に接しており、前記板部材は、樹脂か
らなるとともに一部が前記充填剤に入り込んでいることを特徴とする請求項1乃至請求項7のいずれかに記載のヒータ。 - 前記充填剤は、粉体からなるとともに前記板部材に接しており、前記板部材は、セラミックスからなるとともに一部が前記充填剤に入り込んでいることを特徴とする請求項1乃至請求項7のいずれかに記載のヒータ。
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