JP6339338B2 - ドリッパおよび点滴灌漑用チューブ - Google Patents

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Description

本発明は、ドリッパおよび当該ドリッパを有する点滴灌漑用チューブに関する。
植物の栽培方法の一つに、点滴灌漑法が知られている。点滴灌漑法は、例えば、植物が植えられている土壌上に点滴灌漑用チューブを配置し、当該点滴灌漑用チューブから当該土壌へ、水や液体肥料などの灌漑用の液体をゆっくりと供給する方法である。点滴灌漑法は、当該液体の消費量を最少にすることが可能であり、近年、特に注目されている。
上記点滴灌漑用チューブは、通常、チューブおよびドリッパを有する。ドリッパは、通常、灌漑用の液体が土壌に滴下される程度の設定された速度で、上記チューブ内の空間の灌漑用の液体を土壌に供給する。ドリッパには、チューブに外側から突き刺して使用されるドリッパと、チューブの内壁面に接着されているドリッパとが知られている。
後者のドリッパは、例えば、チューブ内の空間からドリッパに流入した液体をチューブの貫通孔に向けて減圧させながら流すための減圧流路を含む流路と、当該流路の、減圧された灌漑用の液体が流れる部分の容積を上記空間の液体の圧力に応じて変えるダイヤフラム部とを有する。当該ドリッパは、上記チューブの内壁面に接着される部材と、その上に配置される部材と、両部材の間に配置されるダイヤフラム部と、の三部材によって構成される。当該ダイヤフラム部は、シリコーンゴム膜のような、弾性を有する膜で構成される(例えば、特許文献1参照)。
上記ドリッパは、チューブ内の空間の液体の圧力の変動に関わらず、灌漑用の液体の吐出量のばらつきを抑えることができる。よって、上記ドリッパは、複数の植物を均一に成長させる観点から有利である。
特開2010−46094号公報
上記ドリッパは、三部材を組み立てることによって構成される。このため、上記ドリッパでは、組み立ての誤差が生じることがある。特に、ダイヤフラム部に係る組み立ての誤差は、ダイヤフラム部の作動のばらつきを生じることがあり、灌漑用の液体の吐出量のばらつきを生じることがある。
また、上記ドリッパは、通常、ポリエチレンやポリプロピレンなどの安価な樹脂の成形品であるが、上記ダイヤフラム部には、シリコーンゴム膜などの、弾性を有する別のより高価な材料の部材が用いられる。このような別材料の部材の使用は、材料コストを抑える観点から検討の余地が残されている。
さらに、点滴灌漑用チューブでは、一本のチューブに数百個程度のドリッパが配置されることがある。このため、チューブ内壁面に接着されるドリッパが大きいと、チューブ内を流れる液体の圧力損失が大きくなる。このため、長い点滴灌漑用チューブでは、当該チューブへの液体の供給圧力を高くする必要が生じ、ドリッパにおける液体の吐出量が安定しないことがある。したがって、チューブ内の液体の圧力損失を抑制する観点から、ドリッパのさらなる小型化が求められている。
さらには、ドリッパの材料コストおよび製造コストを抑える観点から、単一の安価な材料で、また、より少ない部材数で製造可能なドリッパが求められている。
本発明は、灌漑用の液体の吐出量を安定化することが可能であり、さらに、製造に係るコストのさらなる削減が可能なドリッパおよび当該ドリッパを有する点滴灌漑用チューブを提供することを目的とする。
本発明に係るドリッパは、チューブの壁に形成された貫通孔を覆う位置にチューブの内壁面に接着されることによって、前記チューブ内の空間および前記貫通孔を連通する流路であって、前記空間から流入した液体を前記貫通孔に向けて減圧させながら流すための減圧流路を含む流路を構成する、ドリッパであって、前記チューブの内壁面に接着されることによって、前記空間に対して開放されている開放部を含む前記流路を構成するドリッパ本体と、前記開放部を前記空間側から塞ぐとともに、前記空間内の前記液体の圧力に応じて前記開放部に進退可能に配置され、前記圧力に応じて前記開放部における前記流路の断面積を変化させるための可動部と、を有する。
また、本発明に係る点滴灌漑用チューブは、チューブと、上記ドリッパとを有する。
本発明に係るドリッパは、ドリッパ本体と、チューブ内の液体の圧力を受けて可動する可動部との二部材のみで構成することが可能である。また、本発明に係るドリッパは、可動部を有することから、チューブ内の液体の圧力の変動による液体の吐出量の変動を抑えることが可能である。当該液体の吐出量の変動の抑制には、二つの部材に挟持されるダイヤフラム部を要しないことから、本発明に係るドリッパは、ダイヤフラム部を有するドリッパに比べて、より小型(薄型)化することが可能である。よって、本発明に係るドリッパは、チューブ内の液体の圧力損失の上昇を抑制するのに有利であり、灌漑用の液体の安定した吐出量で吐出するのに有利である。また、本発明に係るドリッパは、三部材で構成されるドリッパに比べて、製造に係るコストをさらに削減することが可能である。
図1Aは、本発明の実施の形態1に係る点滴灌漑用チューブの概略的な平面図であり、図1Bは、当該点滴灌漑用チューブの、図1AのB−B線に沿っての断面図である。 実施の形態1に係る点滴灌漑用チューブにおけるドリッパの断面を拡大して示す図である。 図3Aは、実施の形態1に係るドリッパの平面、正面および側面を示す図であり、図3Bは、当該ドリッパの底面、正面および側面を示す図である。 図4Aは、実施の形態1に係るドリッパの平面図であり、図4Bは、当該ドリッパの正面図であり、図4Cは、当該ドリッパの底面図であり、図4Dは、当該ドリッパの側面図である。 図5Aは、実施の形態1におけるドリッパ本体の平面図であり、図5Bは、当該ドリッパ本体の正面図であり、図5Cは、当該ドリッパ本体の底面図であり、図5Dは、当該ドリッパ本体の側面図である。 図6Aは、実施の形態1における可動部の平面図であり、図6Bは、当該可動部の正面図であり、図6Cは、当該可動部の底面図であり、図6Dは、当該可動部の側面図である。 図7Aは、実施の形態1に係るドリッパの可動部が移動する前の状態を模式的に示す側面図であり、図7Bは、当該ドリッパの可動部が移動した後の状態を模式的に示す側面図である。 図8Aは、可動部が移動する前の実施の形態1に係るドリッパの、図4C中のA−A線に沿っての断面を模式的に示す図であり、図8Bは、可動部が移動した後の当該ドリッパの、図4C中のA−A線に沿っての断面を模式的に示す図である。 図9Aは、実施の形態2に係るドリッパの平面、正面および側面を示す図であり、図9Bは、当該ドリッパの底面、正面および側面を示す図である。 図10Aは、実施の形態2に係るドリッパの平面図であり、図10Bは、当該ドリッパの正面図であり、図10Cは、当該ドリッパの底面図であり、図10Dは、当該ドリッパの側面図である。 図11Aは、可動部が移動する前の実施の形態2に係るドリッパの、図10C中のA−A線に沿っての断面を模式的に示す図であり、図11Bは、可動部が移動した後の当該ドリッパの、図10C中のA−A線に沿っての断面を模式的に示す図である。 図12Aは、実施の形態3に係るドリッパの平面、正面および側面を示す図であり、図12Bは、当該ドリッパの底面、正面および側面を示す図である。 図13Aは、実施の形態3に係るドリッパの底面図であり、図13Bは、当該ドリッパの、図13A中のA−A線に沿っての断面を模式的に示す図である。 図14Aは、実施の形態3におけるドリッパ本体の平面図であり、図14Bは、当該ドリッパ本体の正面図であり、図14Cは、当該ドリッパ本体の底面図であり、図14Dは、当該ドリッパ本体の側面図である。 図15Aは、実施の形態3における可動部の平面図であり、図15Bは、当該可動部の正面図であり、図15Cは、当該可動部の底面図であり、図15Dは、当該可動部の側面図である。 図16Aは、可動部が移動する前の実施の形態3に係るドリッパの、図13A中のA−A線に沿っての断面を模式的に示す図であり、図16Bは、可動部が移動した後の当該ドリッパの、図13A中のA−A線に沿っての断面を模式的に示す図である。
以下、本発明に係る実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。
[実施の形態1]
図1Aは、本発明の実施の形態1に係る点滴灌漑用チューブの概略的な平面図であり、図1Bは、当該点滴灌漑用チューブの、図1AのA−A線に沿っての断面図である。
点滴灌漑用チューブ100は、チューブ110と、ドリッパ120とによって構成されている。チューブ110は、例えばポリエチレン製であり、ドリッパ120は、例えばポリプロピレン製である。ドリッパ120は、チューブ110の軸方向に所定の間隔(例えば200〜500mm)で配置されている。それぞれのドリッパ120は、チューブ110の内壁面に溶着によって固定されている。ドリッパ120は、チューブ110の貫通孔130を覆う位置に配置されている。より詳しくは、ドリッパ120は、後述する吐出部が貫通孔130を覆うように配置されている。貫通孔130の孔径は、例えば1.5mmである。貫通孔130は、通常、ドリッパ120の溶着後に形成される。
図2は、本実施の形態に係る点滴灌漑用チューブにおけるドリッパの断面を拡大して示す図である。図3Aは、本実施の形態に係るドリッパの平面、正面および側面を示す図であり、図3Bは、当該ドリッパの底面、正面および側面を示す図である。図4Aは、本実施の形態に係るドリッパの平面図であり、図4Bは、当該ドリッパの正面図であり、図4Cは、当該ドリッパの底面図であり、図4Dは、当該ドリッパの側面図である。
ドリッパ120は、図2に示されるように、ドリッパ本体121およびドリッパ本体121に係合する可動部122を有する。ドリッパ120は、チューブ110の内部空間とは独立した、チューブ110の内部空間と貫通孔130とを連通する液体の流路を構成している。当該流路は、流入部124、減圧流路125、および吐出部126を含む。流入部124は、流入口123によってチューブ110の内部空間に連通されている。減圧流路125は、ドリッパ本体120の後述する開放部に、可動部122の後述する突起が嵌合することによって構成されている。
ドリッパ120の平面(上面)には、図3Aおよび図4Aに示されるように、窪み(「上面側凹部」とも言う)が形成されており、上面側凹部の中には、複数の凸条1201が配置されている。凸条1201は、ドリッパ120の短手方向Yに延出し、ドリッパ120の長手方向Xに並列している。Y方向において、凸条1201の両端は、いずれも、上面側凹部の側壁から離れている。凸条1201の高さは、例えば0.5mmであり、凸条1201の間隔(凸条1201の中心軸間の距離)は、例えば0.5mmである。
また、図3Bおよび図4Cに示されるように、上面側凹部の底におけるX方向における一端部には、複数の流入口123が配置されている。流入口123は、凸条1201に沿って(Y方向に)一列に配置されている。流入口123は、上面側凹部の底を貫通する孔であり、ドリッパ120の上方と流入部124とを連通する。流入口123の孔径は、例えば0.3mmである。
流入部124および吐出部126は、図3B及び図4Cに示されるように、それぞれ、ドリッパ本体121の端部に配置された、ドリッパ本体121の底面から窪む矩形の窪み(「底面側凹部」とも言う)である。流入部124の高さ(X方向における一端側の底面側凹部の深さ)は、例えば1.0mmであり、吐出部126の高さ(X方向における他端側の底面側凹部の深さ)は、例えば1.0mmである。
減圧流路125は、図4Cに示されるように、流入部124および吐出部126を連通する。減圧流路125の平面形状は、ジグザグ形状である。当該ジグザグ形状は、減圧流路125の側面から突出する略三角柱形状の凸部が減圧流路125の長手方向に沿って交互に配置されてなる。当該凸部は、凸部の突端が減圧流路125の平面形状における中心軸を超えないように形成されている。減圧流路125の両端部は、ドリッパ本体121のみによって構成されており、減圧流路125のそれ以外の部分は、ドリッパ本体121に形成された開放部に可動部122の突起が嵌合することによって構成されている(図4B、図4C)。
図5Aは、本実施の形態におけるドリッパ本体の平面図であり、図5Bは、当該ドリッパ本体の正面図であり、図5Cは、当該ドリッパ本体の底面図であり、図5Dは、当該ドリッパ本体の側面図である。
ドリッパ本体121は、例えばポリプロピレン製である。ドリッパ本体121は、図5Aから図5Cに示されるように、第1端部1211、第2端部1212および連結部1213を有する。第1端部1211は、前述した上面側凹部、凸条1201、流入口123および流入部124を含む。第2端部1212は、上面側凹部、凸条1201および吐出部126を含む。
さらに、第1端部1211および第2端部1212は、いずれも、第1端部1211および第2端部1212の両側部のそれぞれに、弾性支持部1214、1215を有する。弾性支持部1214、1215は、いずれも、ドリッパ本体121の高さ(厚さ)方向における中心よりも平面(上面)側の、比較的高い位置に配置されている。弾性支持部1214は、第1端部1211の第2端部1212側の端面から突出する板状の弾性部材である。弾性支持部1215は、第2端部1212の第1端部1211側の端面から突出する板状の弾性部材である。弾性支持部1214、1215のいずれの平面(上面)も、ドリッパ本体121の上面と平行である。また、弾性支持部1214、1215のいずれの平面(上面)の先端部にも、上面側から底面側に向けて傾斜する傾斜面が形成されている。
連結部1213は、第1端部1211および第2端部1212を連結する。連結部1213の平面形状は、図5Aおよび図5Cに示されるように、矩形の四隅が、弾性支持部1214、1215の平面形状とほぼ同形状の矩形に切り欠かれた略十字形状である。また、図5Bに示されるように、連結部1213は、第1端部1211の底面および第2端面1212の底面と同一平面の底面を有する。連結部1213の厚さ(高さ)は、ドリッパ本体121の高さの半分未満であり、減圧流路125の高さよりもわずかに大きい。たとえば、連結部1213の高さは、減圧流路125の高さの約1.3倍である。
連結部1213は、減圧流路125の両端部を除く部分がチューブ110の内部空間に対して開放された開放部1216を含む。開放部1216の平面形状は、図5Aおよび図5Cに示されるように、減圧流路125のジグザグ形状と同じである。開放部1216は、連結部1213を連結部1213の厚さ方向に貫通する切れ込みによって形成されている。
図6Aは、本実施の形態における可動部の平面図であり、図6Bは、当該可動部の正面図であり、図6Cは、当該可動部の底面図であり、図6Dは、当該可動部の側面図である。
可動部122は、例えばポリプロピレン製である。可動部122は、図6Aから図6Dに示されるように、受圧部1221、スペーサ部1222、係合部1223および突起1224を有する。受圧部1221は、可動部122の上面を構成する。受圧部1221は、前述した窪みおよび凸条1201を含む。受圧部1221の平面形状は、略矩形であるが、その四隅がわずかに矩形に切り欠かれている。この切り欠き部のX方向における長さは数mmであり、Y方向の長さは、弾性支持部1215のY方向の長さとほぼ同じである。また。受圧部1221のY方向における端部には、当該切り欠き部からX方向に沿って、切り欠き部ごとに直線状の切れ込みが形成されている。
スペーサ部1222は、受圧部1221の底面側に配置されている。スペーサ部1222の平面形状は、矩形である。スペーサ部1222のX方向における長さは、ドリッパ本体121の弾性支持部1214、1215の先端縁間の距離よりも短く、スペーサ部1222のY方向における長さは、受圧部1221のY方向における長さとほぼ同じである。スペーサ部1222の厚さは、弾性支持部1214、1215のそれぞれの厚さとほぼ同じである。スペーサ部1222は、可動部122のX方向における中心であって、弾性支持部1214、1215の先端縁にそれぞれ接触しない位置に配置されている。
係合部1223は、スペーサ部1222の底面側に連結する部分である。係合部1223の平面形状は、矩形である。係合部1223のX方向における底面の両端部には、いずれも、底面側から上面側へ傾斜する傾斜面が形成されている。係合部1223のX方向における長さは、受圧部1221の両側部における切り欠かれた部分のX方向における長さとほぼ同じである。係合部1223のY方向における長さは、受圧部1221のY方向における長さとほぼ同じである。
突起1224は、図6Bおよび図6Dに示されるように、係合部1223の底面側に連結する部分である。突起1224の平面形状は、図6Cに示されるように、ドリッパ本体121の開放部1216の平面形状と同じである。突起1224の突出高さは、可動部122の可動距離+αである。当該可動距離は、スペーサ部1222の底面からドリッパ本体121の連結部1213の上面までの距離であり、例えば0.5mmである。上記αは、突起1224の位置を合わせるために、突起1224の先端を開放部1216にわずかに嵌合させるための距離であり、例えば、0.25mm程度である。
ドリッパ120は、可動部122を連結部1213上に配置し、連結部1213に向けて押し込むことによって組み立てられる。当該押し込みによって、弾性支持部1214、1215が撓み、係合部1223の先端部の傾斜面が弾性支持部1214、1215の先端部の傾斜面を滑り、弾性支持部1214、1215が受圧部1221と係合部1223との隙間に嵌まる。その結果、弾性支持部1214、1215は、受圧部1221を支持するとともに係合部1223と係合する。こうして可動部122は、ドリッパ本体121に、弾性支持部1214、1215の弾性によって移動可能に支持される。可動部122の突起1224は、開放部1216を上方から塞ぎ、ドリッパ本体121の開放部1216にわずかに嵌合する。当該嵌合によって、減圧流路125が形成される。
図7Aは、本実施形態に係るドリッパの可動部が移動する前の状態を模式的に示す側面図であり、図7Bは、当該ドリッパの可動部が移動した後の状態を模式的に示す側面図である。また、図8Aは、可動部が移動する前の本実施の形態に係るドリッパの、図4C中のA−A線に沿っての断面を模式的に示す図であり、図8Bは、可動部が移動した後の当該ドリッパの、図4C中のA−A線に沿っての断面を模式的に示す図である。
受圧部1221が十分な圧力を受けていない場合は、図7Aおよび図8Aに示されるように、可動部122は、移動しない。この場合の減圧流路125の高さh(連結部1213の底面から突起1224の先端までの距離)は、例えば0.75mmである。この場合の減圧流路125の断面積は、最も大きい。
受圧部1221が十分な圧力を受けると、図7Bおよび図8Bに示されるように、可動部122は、ドリッパ120の底面側に向けて付勢され、可動部122を指示する弾性支持部1214、1215が撓む。このため、可動部122は、上記底面側に移動し、突起1224は、開放部1216に摺動しながらさらに進出する。よって、この場合の減圧流路125の高さhは、hに比べて小さくなり、例えば0.25mmである。
受圧部1221への圧力が解除されると、弾性支持部1214、1215の弾性によって、可動部122は、開放部1216に摺動しながら上方へ移動し、減圧流路125の高さも高くなる。この場合の減圧流路125の高さは、hである。このように、受圧部1221にかかる圧力に応じて、可動部122が開放部1216に対して摺動しながら進出後退し、減圧流路125の高さ(減圧流路125の断面積)が変動する。
点滴灌漑用チューブ100におけるドリッパ120の動作を説明する。
図2に示される点滴灌漑用チューブ100に液体が供給される。液体の流れる方向は、X方向である。当該液体は、凸条1201間の隙間に満たされる。ドリッパ120の上面には、長手方向(X方向)に沿って凸条1201が並列しており、凸条1201のY方向の両端と上面側凹部の側壁との間には、隙間がある。このため、液体中における落ち葉などの浮遊物がドリッパ120の上面に張り付いても、凸条1201間の隙間の全てが塞がれることはない。よって、凸条1201間における流入口123が開口する隙間には、常に液体で満たされている。このように、凸条1201は、フィルタ機能を有する。
流入口123は、ポリプロピレン製のドリッパ本体121に形成された貫通孔である。このため、流入口123は、ポリプロピレン特有の撥水性を有する。よって、液体の圧力が特定の圧力(例えば、0.005MPa。この圧力を「破壊圧力」とも言う)以上であると、当該隙間を満たす液体は、当該撥水性による液体の表面張力に打ち勝ち、流入口123から流入部124へ流入する。このように、流入口123は、特定の圧力に満たない液体の流入を停止する低圧停止機能を有する。低圧停止機能は、流入口123の孔径、ピッチ、個数、開口形状、長さ(上面側凹部の底の厚さ)などによって調整することが可能である。
破壊圧力以上の圧力を有する液体は、流入部124に流入し、次いで減圧流路125を流れる。減圧流路125を流れる液体は、減圧流路125の平面形状(ジグザグ形状)によってもたらされる圧力損失によって減圧される。減圧された液体は、吐出部126に収容される。吐出部126に収容された液体は、貫通孔130から吐出される。貫通孔130から吐出された液体は、例えば、点滴灌漑用チューブ100から土壌に滴下される。
点滴灌漑用チューブ100中の液体の圧力が、破壊圧力から破壊圧力よりも大きな特定の圧力(例えば、0.05MPa。この圧力を「可動開始圧力」とも言う)までの範囲内である場合では、可動部122は、移動しない。これは、弾性支持部1214、1215の弾性が、受圧部1221にかかる上記圧力に打ち勝っているためである。この間、貫通孔130からの液体の吐出速度は、設定された速度でほぼ一定である。
点滴灌漑用チューブ100中の液体の圧力が可動開始圧力以上になると、受圧部1221にかかる当該圧力は、弾性支持部1214、1215の弾性に打ち勝ち、可動部122は、上記圧力に応じて、0.5mm未満の距離の範囲で、ドリッパ120の底面側に向けて移動する。その結果、減圧流路125の高さは、例えば0.5mmとなり、減圧流路125を流れる液体の量が制限される。このため、上記圧力の上昇による液体の流量の増加が、減圧流路125の断面積の縮小による液体の流量の減少によって相殺され、吐出部126に液体が供給される速度がほぼ一定に維持される。よって、貫通孔130からの液体の吐出速度がほぼ上記の設定された速度に維持される。
点滴灌漑用チューブ100中の液体の圧力が、可動開始圧力よりもさらに大きな特定の圧力(例えば、0.1MPa。この圧力を「最大可動圧力」とも言う)以上になると、可動部122は、当該圧力によってさらに付勢される。その結果、減圧流路125の高さは、最小(前述のh。たとえば0.25mm)となり、減圧流路125を流れる液体の量は、さらに制限される。このため、上記圧力のさらなる上昇による液体の流量の増加が、減圧流路125の断面積のさらなる縮小による液体の流量の減少によって相殺され、吐出部126に液体が供給される速度は、依然としてほぼ一定に維持される。よって、貫通孔130からの液体の吐出速度がほぼ上記の設定された速度に維持される。
本実施の形態に係るドリッパ120は、前述したように、減圧流路125の一部(開放部1216)をチューブ110内部の空間に開放する流路を構成するドリッパ本体121と、開放部1216を上記空間側から塞ぐとともにチューブ110内の液体の圧力に応じて開放部1216に進退可能に配置された可動部122と、を含む。よって、ドリッパ120は、流入する液体の圧力の上昇による吐出量の変化を抑制することができる。このため、ドリッパ120は、当該圧力の変動に関わらず、一定の流量で液体を吐出することが可能である。
また、ドリッパ120は、ドリッパ本体121と可動部122の二部材のみで構成することが可能である。よって、ドリッパ120は、ダイヤフラム部を有する、三部材からなる従来のドリッパに比べて、さらに小型化(薄型化)することが可能である。
さらに、ドリッパ120は、さらなる小型化が可能であることから、上記の従来のドリッパに比べて、チューブ110内の液体の圧力損失の上昇をさらに抑制することが可能である。その結果、点滴灌漑用チューブ100内の液体を低い圧力で遠くまで送ることが可能である。このため、本実施の形態によれば、より長い点滴灌漑用チューブ100でも、安定した量で液体を吐出する効果が得られる。
また、ドリッパ120は、上記の従来のドリッパに比べて、材料コストおよび製造コスト(組み立てコスト)をさらに削減することが可能である。
さらに、ドリッパ本体121が低圧停止機能を有する流入口123をさらに含むことは、点滴灌漑用チューブ100内からドリッパ120に流入する液体の圧力をより低く制御し、当該液体を適切に利用する観点からより一層効果的である。
また、ドリッパ120は、吐出部126にダイヤフラム部を有さない。よって、点滴灌漑用チューブ100の貫通孔130をドリッパ120の溶着後に形成する場合に、ダイヤフラム部を傷つけるおそれがない。このように、ドリッパ120は、貫通孔130をドリッパ120の溶着後に形成しても、ドリッパ120の圧力調整機能が損なわれることがない。よって、本実施の形態によれば、点滴灌漑用チューブ100をより簡易に製造することができ、また、点滴灌漑用チューブ100の信頼性をさらに高めることができる。
また、ドリッパ本体121では、流入部124と吐出部126とが減圧流路125のみによって接続されている。このため、X方向におけるドリッパ本体121の長さを短くすることが可能である。よって、ドリッパ120は、X方向におけるドリッパ120の小型化の観点からも、有利である。
[実施の形態2]
本実施の形態は、ドリッパの構造が異なる以外は、前述した実施の形態1と同じである。本実施の形態に係るドリッパは、減圧流路と吐出部とを接続する連絡流路をさらに有する点、および、可動部が連絡流路の断面積を変化させる点、で実施の形態1と異なる。実施の形態1と同じ構成については、同じ符号を用い、説明を省略する。
図9Aは、本実施の形態に係るドリッパの平面、正面および側面を示す図であり、図9Bは、本実施の形態に係るドリッパの底面、正面および側面を示す図である。図10Aは、本実施の形態に係るドリッパの平面図であり、図10Bは、当該ドリッパの正面図であり、図10Cは、当該ドリッパの底面図であり、図10Dは、当該ドリッパの側面図である。
本実施の形態に係るドリッパ220は、ドリッパ本体221および可動部222によって構成される。ドリッパ本体221は、第1端部2211、第2端部1212および連結部2213を有する。第1端部2211は、流入口123、流入部124および減圧流路225を含む。減圧流路225は、ドリッパ本体221の底面から窪む溝によって形成されている。減圧流路225の平面形状は、減圧流路125の平面形状と同じである。
連結部2213は、平面形状が矩形の連絡流路226における両端部以外の部分であって、チューブ110の内部空間に開放されている開放部2216を有する点、および、連結部2213の底面の平面形状が矩形である点、以外は、連結部1213と同様に構成されている。開放部2216は、連結部2213を連結部2213の厚さ方向に貫通する切れ込み(スリット)によって形成されている。開放部2216の平面形状は、矩形である。連絡流路226および開放部2216の幅(Y方向における長さ)は、例えば0.5mmである。
可動部222は、突起2224以外は、可動部122と同様に構成されている。突起2224の平面形状は、図10Cに示されるように、開放部2216の平面形状と同じである。突起2224が開放部2216を上方から塞ぎ、開放部2216に部分的に嵌合することによって、減圧流路225と吐出部126を接続する連絡流路226が形成される。
図11Aは、可動部が移動する前の本実施の形態に係るドリッパの、図10C中のA−A線に沿っての断面を模式的に示す図であり、図11Bは、可動部が移動した後の当該ドリッパの、図10C中のA−A線に沿っての断面を模式的に示す図である。
可動部222は、実施の形態1における可動部122と同様に、受圧部1221が受ける圧力に応じた移動距離で、開放部2216を摺動してドリッパ220の底面側に対して進出後退し、当該圧力に応じて、連絡流路226の高さ(断面積)をh〜hの範囲、例えば0.25〜0.75mmの範囲、で変える。
本実施の形態は、実施の形態1と同様の効果を奏する。さらに、本実施の形態に係るドリッパ220は、連絡流路をさらに有することから、ドリッパ220が形成する流路のうち、減圧流路に比べてより簡易な形状の部分で、当該流路の断面積を変えることが可能となる。このため、可動部222の突起2224の平面形状をより単純にすることができる。よって、本実施の形態は、可動部222の製造およびドリッパ220の組み立てを簡易化する観点からより一層効果的である。
[実施の形態3]
本実施の形態は、減圧流路が異なる以外は、前述した実施の形態1と同じである。本実施の形態に係るドリッパは、減圧流路の幅方向に可動部が動いて減圧流路の断面積を変化させる点、で実施の形態1と異なる。実施の形態1と同じ構成については、同じ符号を用い、説明を省略する。
図12Aは、本実施の形態に係るドリッパの平面、正面および側面を示す図であり、図12Bは、当該ドリッパの底面、正面および側面を示す図である。図13Aは、実施の形態3に係るドリッパの底面図であり、図13Bは、当該ドリッパの、図13A中のA−A線に沿っての断面を模式的に示す図である。
本実施の形態に係るドリッパ320は、ドリッパ本体321および可動部322によって構成される。ドリッパ320は、減圧流路325を含む。減圧流路325のY方向に見たときの形状(減圧流路325の正面形状)は、ジグザグ形状である。当該ジグザグ形状は、実施の形態1における減圧流路125の平面形状と同じである。
図14Aは、本実施の形態におけるドリッパ本体の平面図であり、図14Bは、当該ドリッパ本体の正面図であり、図14Cは、当該ドリッパ本体の底面図であり、図14Dは、当該ドリッパ本体の側面図である。
ドリッパ本体321は、第1端部1211、第2端部1212および連結部3213を有する。連結部3213は、開放部3216を含む。開放部3216は、平面形状が矩形の、有底の溝である。開放部3216の底面の形状は、略三角柱形状の複数の凸部がX方向に一定の間隔で配置された形状である。開放部3216の幅(Y方向における長さ)は、例えば0.5mmである。
図15Aは、本実施の形態における可動部の平面図であり、図15Bは、当該可動部の正面図であり、図15Cは、当該可動部の底面図であり、図15Dは、当該可動部の側面図である。
可動部322は、突起3224以外は、実施の形態1における可動部122と同様に構成されている。突起3224の平面形状は、図15Cに示されるように、開放部3216の平面形状と同じ、矩形である。また、突起3224の厚さ(Y方向における長さ)は、例えば0.49mmである。突起3224の突端縁の形状は、略三角柱形状の複数の凸部がX方向に一定の間隔で配置された形状である。突起3224における当該凸部は、可動部322をドリッパ本体321に配置したときに、開放部3216における二つの上記凸部のX方向における間に位置するように、形成されている。
可動部322をドリッパ本体321に配置することによって、突起3224が開放部3216を上方から塞ぎ、開放部3216に部分的に嵌合する。こうして、開放部3216における上記凸部と突起3224における上記凸部とが、X方向に互い違いに配置されて上記ジグサグ形状の減圧流路325が形成され、ドリッパ320が構成される(図13B)。
図16Aは、可動部が移動する前の実施の形態3に係るドリッパの、図13C中のA−A線に沿っての断面を模式的に示す図であり、図16Bは、可動部が移動した後の当該ドリッパの、図13C中のA−A線に沿っての断面を模式的に示す図である。
受圧部1221が十分な圧力を受けていない場合は、図16Aに示されるように、可動部322は、移動しない。この場合の減圧流路325の幅wは、例えば0.5mmであり、減圧流路325の断面積は、最も大きい。減圧流路325の幅は、連結部3213の凸部の斜面と可動部322の凸部の斜面とのうち、互いに平行な斜面間の距離である。
受圧部1221が十分な圧力を受けると、図16Bに示されるように、可動部322は、ドリッパ320の底面側に向けて付勢され、上記底面側に移動する。突起3224は、開放部3216に摺動しながらさらに進出する。この場合の減圧流路325の幅wは、wに比べて小さくなり、例えば0.3mmである。この場合の減圧流路325の断面積は、最も小さい。
本実施の形態は、実施の形態1と同様の効果を奏する。また、本実施の形態に係るドリッパ320は、減圧流路325の平面形状が矩形であることから、ドリッパ本体321への可動部322の組み立てがより容易である。
さらに、ドリッパ320は、ジグサグ形状の減圧流路325の幅が変化することから、減圧流路325における優れた自浄作用が期待される。これは、減圧流路325の上記凸部間の窪みにおける液体の流れの乱れが、可動部322の移動(減圧流路325の幅の変化)に伴って変化するため、当該窪みに滞留した浮遊物が当該窪みから流れ出しやすいためである。
さらに、減圧流路325は、ドリッパ320のチューブ110への接着に依らずに、ドリッパ本体321および可動部322のみによって構成されている。このため、減圧流路325の断面積は、ドリッパ320のチューブ110への接着深さやチューブ110の変形のしやすさなどに関わらず一定である。よって、ドリッパ320は、点滴灌漑用チューブ100中のドリッパ320間の減圧流路325の断面積をより一定に揃える観点から、より一層効果的である。
以上、本発明の実施の形態を説明したが、本発明は、前述の実施の形態に限定されない。
たとえば、チューブ110は、シームレスチューブであってもよいし、細長いシートを長手方向に沿って接合してなるチューブであってもよい。
また、前述の実施の形態では、流入部がチューブにおける液体の流れ方向の上流側に位置するように、ドリッパが配置されているが、流入部が下流側に位置するようにドリッパが配置されてもよい。また、複数のドリッパにおいて、ドリッパの上記の向きは、同じでも異なっていてもよい。
さらに、前述の実施の形態では、ドリッパ本体の材料(ポリプロピレン)によってドリッパに低圧停止機能を付与したが、上記低圧停止機能は、流入口の上面側の開口端縁からチューブの内部空間に向けて突出するバリなどの突縁を形成することや、流入口の上記開口端部および流入口の内周壁面を疎水性の皮膜で被覆することなどによっても、ドリッパに付与することが可能である。また、低圧停止機能を付与する方法の複数を併用して、低圧停止機能をさらに高めることも可能である。
また、前述の実施の形態は、ドリッパ本体の材料および可動部の材料は、同じ(ポリプロピレン)であるが、これらの材料は、異なっていてもよい。
また、ドリッパに形成される流路の断面積は、減圧流路や連絡流路の高さを変える以外の方法で変化させることが可能である。たとえば、当該断面積は、減圧流路や連絡流路に対して進退自在な整流板や邪魔板などによって、変化させることも可能である。
また、前述の実施の形態では、ドリッパの側部に形成される板バネ構造によって、チューブ内の液体の圧力に応じて可動部をドリッパ本体の開放部に対して進退させているが、可動部を上記圧力に応じて移動させる手段は、他の手段であってもよい。たとえば、可動部を弾性体で構成し、当該弾性体を上記圧力に応じて膨張、収縮させて当該可動部を上記開放部に進出、後退させることも可能である。
本発明によれば、滴下すべき液体の圧力によって適切な速度での当該液体の滴下が可能なドリッパを簡易に提供することが可能である。したがって、点滴灌漑や耐久試験などの、長期の滴下を要する技術分野への上記ドリッパの普及および当該技術分野のさらなる発展が期待される。
100 点滴灌漑用チューブ
110 チューブ
120、220、320 ドリッパ
121、221、321 ドリッパ本体
122、222、322 可動部
123 流入口
124 流入部
125、225、325 減圧流路
126 吐出部
130 貫通孔
226 連絡流路
1201 凸条
1211、2211 第1端部
1212 第2端部
1213、2213、3213 連結部
1214、1215 弾性支持部
1216、2216、3216 開放部
1221 受圧部
1222 スペーサ部
1223 係合部
1224、2224、3224 突起

Claims (5)

  1. チューブの壁に形成された貫通孔を覆う位置にチューブの内壁面に接着されることによって、前記チューブ内の空間および前記貫通孔を連通する流路であって、前記空間から流入した液体を前記貫通孔に向けて減圧させながら流すための減圧流路を含む流路を構成する、ドリッパであって、
    前記チューブの内壁面に接着されることによって、前記空間に対して開放されている開放部を含む前記流路を構成するドリッパ本体と、
    前記開放部を前記空間側から塞ぐとともに、突起を有し、前記空間内の前記液体の圧力に応じて前記開放部に前記突起が嵌合するように進退可能に配置され、前記圧力に応じて前記開放部における前記流路の断面積を変化させるための可動部と、を有する、
    ドリッパ。
  2. 前記流路は、前記空間から流入した液体が収容される流入部と、前記流入部に接続されている前記減圧流路と、前記減圧流路に接続され、減圧された前記液体が収容される吐出部と、を含み、
    前記開放部は、前記減圧流路に含まれる、
    請求項1に記載のドリッパ。
  3. 前記流路は、前記空間から流入した液体が収容される流入部と、前記流入部に接続されている前記減圧流路と、前記減圧流路に接続され、減圧された前記液体が流れる連絡流路と、前記連絡流路に接続され、減圧された前記液体が収容される吐出部と、を含み、
    前記開放部は、前記連絡流路に含まれる、
    請求項1に記載のドリッパ。
  4. 前記ドリッパ本体は、前記空間と前記流入部を連通する流入口をさらに含み、
    前記流入口は、設定値以上の圧力の前記空間内の前記液体の流入を許容する低圧停止機能を有する、
    請求項2または3に記載のドリッパ。
  5. チューブと、前記チューブの内壁面に接着された請求項1〜4のいずれか一項に記載のドリッパとを有する、点滴灌漑用チューブ。
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