JP6337320B2 - 遊技機 - Google Patents
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例えばパチンコ機は、四角く枠組みされた枠体の前面に、遊技者に対向する前面側を構成する前面部材が設けられており、その前面部材の後側に配設された本体部に遊技盤が装着され、該遊技盤の前面に遊技球を転動落下させる遊技領域が設けられている。周知のようにパチンコ機の遊技領域には、演出表示装置・入賞装置・始動入賞口・風車・障害釘等が設けられている。
一方、スロットマシンは、前面が開放された四角い箱状の筐体前面に前面側を構成する前面部材が設けられており、前記筐体内に回転表示装置たるリールや液晶等の演出表示装置で構成される遊技領域が設けられている。
前面側を構成する前面部材を備え、遊技媒体を用いて遊技を行う遊技機であって、
前記前面部材は、
遊技領域に対応する位置に設けられる窓部と、
前記窓部の少なくとも上方及び側方を装飾する周辺装飾部と、を備えており、
前記周辺装飾部は、前記窓部の上方を装飾する部分を左右方向に移動可能に形成し、且つ、前記窓部の側方を装飾する部分を左右方向に傾動可能に形成してなり、正面視で、上方が左右に振れ同時に側方が傾動する略横揺れ状態に変化し得る遊技機を提供する。
遊技機1は、遊技球(パチンコ球)を遊技媒体とするパチンコ機であり、図5に示したように、遊技場の島設備に木ねじ等で取り付けられる四角く枠組みされた枠体2(一般的に「外枠」とも称される。)と、該枠体2の前面一側(正面向かって左側)に片開きの扉状に回動自在に軸着された前面部材3と、同じく枠体2の前面一側に片開きの扉状に回動自在に軸着され且つ前記前面部材3の後面に重なり得る本体部4と、該本体部4に交換(着脱)可能に装着された遊技盤5と、を備えている。
遊技盤5は、主として木製又は合成樹脂製の板で構成され、その前面にガイドレール6で略円形に囲われた遊技領域7が形成されている。該遊技領域7は、ガイドレール6に沿って打ち込まれた遊技球を上方から下方に転動落下させるものであり、その領域内に液晶等の演出表示装置8や入賞しなかった遊技球を回収するアウト球口9が設けられ、さらに図示を省略するが、入賞口を備えた入賞装置や、始動入賞口、遊技球の落下に不規則な変化を与える風車や障害釘等が設けられている。
また、遊技盤5は、前記入賞装置の入賞口や始動入賞口に入賞した遊技球を検出する入賞球センサ等を備えると共に、後面側(遊技領域7の反対側)に該入賞球センサの各検出信号や遊技機1に設けられる各種のスイッチからの入力信号を受けて処理する一つあるいは複数の制御装置が設けられている。なお、この制御装置は、前記入力信号を受けると共に遊技の当り外れを決める抽選、可変入賞装置の動作処理等の遊技の進行を司る遊技進行制御や、後述する周辺装飾部10の駆動部21等を司る演出制御等を行うものである。
遊技機1は、後述の操作ハンドル15の操作に基づき駆動する所定の打球発射装置から発射された遊技球が遊技領域7に設けられる始動入賞口に入球すると、始動入賞口に対応して設けられた入賞球センサにより始動入賞口への入球が検知される。そして、上述の制御装置に入賞球センサの入球検知情報が入力されることにより、制御装置にて当り外れを決定する抽選(たとえば1/300で当りとなる抽選)が行なわれる。この抽選結果は、特別図柄表示装置(7セグ等)にて特別図柄を所定の変動時間に亘り変動表示して停止表示されることで示される。特別図柄は、所定時間の変動表示を経て「外れ」に対応する外れ特別図柄(たとえば「−」のセグ表示)、または、「当り」に対応する当り特別図柄(たとえば「7」のセグ表示)で停止表示される。また、特別図柄の変動表示中に、遊技を盛り上げるために、前記演出表示装置8にて抽選結果を示唆する画像表示演出(キャラクタ画像や装飾用図柄画像等を用いた予告演出、リーチ演出など)を行なったり、各種の可動装飾体にて抽選結果を示唆する可動演出が行なわれる。特別図柄表示装置に当り特別図柄が停止表示されると「大当り」となり、閉鎖状態にある可変入賞装置が所定期間に亘り開放状態となる大当り状態に制御される。打球発射装置から発射された遊技球が開放状態となった可変入賞装置に入球すると、所定数の賞球(本形態では15個)が払い出される。その後、大当り状態の終了条件が成立することで、大当り状態が終了し、再び始動入賞口への入球に基づく抽選を行う状態(通常の遊技状態あるいは通常遊技状態と称す)に制御される。このように、実施形態の遊技機1では、打球発射装置によって遊技球が遊技領域7に向けて発射されることによって、制御装置により遊技を進行させるための種々の制御が行われて遊技が進行する。
前面部材3は、前記枠体2の前面に整合する形状で遊技盤5の遊技領域7に対応する位置に透明板11付きの窓部12を設けた略額縁状のベース板13と、そのベース板13の前面にあって前記窓部12の上方及び側方を装飾する周辺装飾部10と、同じくベース板13の前面にあって前記窓部12の下方を装飾し且つ遊技球を貯める1つ又は複数の球皿14や、遊技球の発射勢を調節する操作ハンドル15、さらには、遊技進行過程で行われる画像表示演出や可動演出に変化を与えるために遊技者によって操作される演出用の操作部である第1演出スイッチボタン16、等の遊技者が遊技に直接使用する部品類を設けた前面パネル部17と、を備えている。
前記周辺装飾部10は、窓部12の上方を装飾する上装飾部10uと、窓部12の左右両側方を装飾する二つの縦装飾部10sとからなり、遊技進行過程で行われる画像表示演出や可動演出に合わせた効果音を出力するための遊技演出用のスピーカ18、電飾用の発光体19などを適宜備えている。また、周辺装飾部10には、遊技進行過程で行われる画像表示演出や可動演出に変化を与えるために遊技者によって操作される演出用の操作部である第2演出スイッチボタン160も設けられている。この第2演出スイッチボタン160は、前述した第1演出スイッチボタン16を操作受付可能とする遊技進行時期と異なる時期に操作受付可能になるように構成してもよいし、前述した第1演出スイッチボタン16を操作受付可能とする遊技進行時期と同じ時期に操作受付可能になるように構成してもよい。なお、実施形態の第2演出スイッチボタン160は、周辺装飾部10の上装飾部10uに二つ設けられており、いずれも同じ機能及び作用を有するものであり、第2演出スイッチボタン160が操作受付可能となった際には、遊技者は自身の操作しやすい位置にある第2演出スイッチボタン160を選択して操作すればよい構成となっている。
したがって周辺装飾部10は、図3に示したように、上装飾部10uを左右方向に往復移動させると、その動きに連れて縦装飾部10sが下部軸20bを中心として逆振り子状に往復傾動し、周辺装飾部10全体が正面視で、あたかも地震の横揺れで高層ビルが横揺れするかのような略横揺れ状態に変化し得る。なお、縦装飾部10sは、傾動するときの上部軸20aと下部軸20bの距離の変化に対し、前記した摺動自在な継ぎ合わせによる伸縮自在構造で対応する。
かかる周辺装飾部10の通常状態と略横揺れ状態の相互の切替は、駆動部21を電動駆動することによって行われる。この駆動部21の詳細は以下のとおりである。
駆動部21は、上装飾部10uの動きを水平な直線方向にするための前記レール部材21aと摺動溝21bの組み合わせと、図2、図3に示したように、ベース体13側に設けられた垂直長孔状の固定溝21cと、上装飾部10u側に取り付けられたモータ21dと、そのモータ21dの出力軸に一体的に取り付けられた回転アーム21eと、該回転アーム21eの先端に回転自在に取り付けられ且つ前記固定溝21cに摺動可能に遊嵌されたローラ21dと、からなり、前記回転アーム21eを回転させることによって固定溝21c内でローラ21dを昇降させ、その際、回転アーム21eに生ずる反力でモータ21d自身及びそれと一体の上装飾部10uが左右方向に往復移動するようになっている。
なお、駆動部21は、上装飾部10uの横移動を電動制御させ得るものならソレノイドや液圧シリンダーなど、どのような手段であってもよい。
この駆動部21は、遊技盤5裏面の前記制御装置に接続されていて、該制御装置で適宜作動制御されるようになっている。また、図示しないが前面部材3には周辺装飾部10の通常状態と略横揺れ状態(傾いて静止している状態)とを検知するセンサーが設けられており、その情報が前記制御装置に送られる。
まず、通常の遊技時では図1、図2に示したように、周辺装飾部10が窓部12に整合してその周りを囲う状態にあることを主として遊技が進行する。そして、従来と同様に、遊技の進行状況に応じて周辺装飾部10のスピーカ18から効果音が流れ、また、発光体19が発光或は点滅する。
なお、周辺装飾部10の略横揺れ状態には、駆動部21の回転アーム21eが1/4回転して上装飾部10uが通常状態から片方に移動し、それに連れて縦装飾部10sが傾いてそのまま静止する場合も含まれるのであり、そのような態様を最短の変化として動作パターンに組み入れるようにしてもよい。
しかして、このように周辺装飾部10そのものを遊技用入力手段として使用することで、例えば、遊技進行過程で周辺装飾部10を通常状態から略横揺れ状態に変化させて遊技者に驚きを与えた後、傾いたまま静止状態となった周辺装飾部10を通常状態に戻すように音声あるいは演出画像で指示して、傾き状態となった周辺装飾部10を遊技者が通常状態に戻す楽しさを有する新たな態様の遊技者参加型演出を実現できる。
また、実施形態では、縦装飾部10sの下端を下部軸20bで軸着して回転可能に形成したが、そのような下部軸20bを板バネに変えて弾性的に曲がるヒンジ部を形成し、該板バネの弾性で周辺装飾部10が常に通常状態に戻る方向に付勢されるようにしてもよい。
また、実施形態では、縦装飾部10sの上端を上部軸20aで上装飾部10sに軸着し、同じく下端を下部軸20bでベース体13に軸着し、そうして上装飾部10uの横移動に伴う上部軸20aと下部軸20bの距離の変化を縦装飾部10sの伸縮で対応するようにしたが、これに代えて上部軸20a又は下部軸20bを通す軸孔を長孔にしてもよい。
3 …前面部材
7 …遊技領域
10 …周辺装飾部
12 …窓部
Claims (1)
- 前面側を構成する前面部材を備え、遊技媒体を用いて遊技を行う遊技機であって、
前記前面部材は、
遊技領域に対応する位置に設けられる窓部と、
前記窓部の少なくとも上方及び側方を装飾する周辺装飾部と、を備えており、
前記周辺装飾部は、前記窓部の上方を装飾する部分を左右方向に移動可能に形成し、且つ、前記窓部の側方を装飾する部分を左右方向に傾動可能に形成してなり、正面視で、上方が左右に振れ同時に側方が傾動する略横揺れ状態に変化し得ることを特徴とする遊技機。
Priority Applications (1)
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JP2015169437A JP6337320B2 (ja) | 2015-08-28 | 2015-08-28 | 遊技機 |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2015169437A JP6337320B2 (ja) | 2015-08-28 | 2015-08-28 | 遊技機 |
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---|---|---|---|
JP2015169437A Active JP6337320B2 (ja) | 2015-08-28 | 2015-08-28 | 遊技機 |
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2015
- 2015-08-28 JP JP2015169437A patent/JP6337320B2/ja active Active
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