JP6337270B2 - 直流電源装置およびインバータ駆動装置およびこれを用いた空気調和機 - Google Patents

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Description

本発明は、交流電源からの交流電圧を整流する整流回路と、リアクタを介して交流電源からの交流電圧を短絡・開放するスイッチング素子とを備えて直流出力電圧を得る直流電源装置およびインバータ駆動装置およびこれを用いた空気調和機に関するもので、特にリアクタと平滑コンデンサの間に配置される高速ダイオードをサージ電流から保護する保護技術に関するものである。
従来、スイッチング素子を用い、リアクタを介して交流電源からの交流電圧を短絡・開放することにより、交流電源からの交流電圧を所望の直流電圧に変換する直流電源装置がある。
この種の直流電源装置においては、電源周期あたりのスイッチング回数が比較的多い場合には、スイッチング素子をターンオンする際に、ターンオンの直前に順方向に電流が流れていたダイオードを介して、直流電圧が蓄えられた平滑コンデンサからダイオードの逆バイアス方向に流れる逆回復電流がスイッチング素子を流れる際に生じるスイッチングロスの増加を抑制するため、一般整流ダイオードに比べて逆回復時間(trr)の短いファストリカバリダイオード(以下高速ダイオードと記載する)が用いられている。
一般的に、高速ダイオードは、一般整流ダイオードと比較して、逆回復特性(逆回復時間)に優れているものの、サージ電流(IFSM)に対する耐量が低い。
そのため、主回路中に高速ダイオードを有する直流電源装置では、電源投入時や停電から復電時など、平滑コンデンサへの充電に伴う突入電流(サージ電流)が高速ダイオードを通過して流れることを鑑み、サージ電流に対する保護設計が施されている(例えば、特許文献1参照)。
ちなみに、逆回復時間が長い、いわゆる低速ダイオードはサージ電流に対する耐量が高い為、サージ電流が流れても壊れることは少ない。
図8は、復電時に高速ダイオードにサージ電流が流れることを回避することによって高速ダイオードを保護する特許文献1記載の直流電源装置を示すものである。図8に示す直流電源装置は、交流電源200からの交流電圧を直流に変換する整流回路と、整流回路と電源の間にリアクタ203、204とを備えて、二つのリアクタを介し交流電源からの交流電圧を短絡・開放するスイッチング素子205、206と、リアクタをバイパスし、整流回路の直流出力側に接続するバイパス用ダイオード201、202を備えている。
図8において、整流回路を構成するダイオード207、209は高速ダイオードである。電源投入時や停電からの復電時、突入電流は高速ダイオードを経由せず、バイパス用ダイオード201、202を通して流れる。よって、サージ耐量の小さい高速ダイオードを保護することができる。
特開2010−41863号公報 国際公開第2012/004927号
しかしながら、上記従来の直流電源装置において、交流電圧の瞬時電圧の絶対値が直流電圧より高くなると、バイパス用ダイオードは順バイアスされてオンの状態となる為、回路特性上、交流電圧のピーク電圧よりも低い直流電圧で継続して安定動作をさせることはできない。
そのため、交流電圧のピーク位相付近でスイッチング素子のスイッチング動作を停止させ、交流電圧のピーク電圧よりも低い直流電圧となるように制御することで電力変換効率を高める動作を実現する直流電源装置(例えば、特許文献2を参照)には適用できないという課題があった。
本発明は、上記従来の課題を解決するもので、交流電圧のピーク電圧よりも低い直流電圧となるように制御することができると同時に、瞬時停電中に直流電圧が低下して次の復電の際に高速ダイオードに大きな突入電流が流れる恐れがある場合でも、回路中の高速ダイオードを保護することができる直流電源装置を提供することを目的とする。また、この直流電源装置を具備し、インバータを駆動するインバータ駆動装置およびこれを用いた空気調和機を提供することを目的とする。
従来の課題を解決するために、本発明の直流電源装置は、交流電源からの交流電圧を整流する整流回路と、単一もしくは複数のスイッチング素子を用いてリアクタを介して交流電源からの交流電圧を短絡・開放するスイッチング手段と、整流回路の出力側に設けた平滑コンデンサを備えて、スイッチング素子のオン・オフによって負荷へ供給する直流電圧を制御する直流電源装置であって、前記整流回路を構成する整流ダイオードの中、少なくとも一つは高速ダイオードであり、前記交流電源とリアクタとの接続点から、前記平滑コンデンサの正極および負極の間に、開閉手段と一般整流ダイオードが接続され、前記一般整流ダイオードは、前記開閉手段を介し、前記平滑コンデンサに充電電流を流す向きに接続される構成である。
通常の動作時、開閉手段をオフ状態に制御することで、高速ダイオードをバイパスする用の一般整流ダイオードに電流が流れず、交流電圧のピーク電圧よりも低い直流電圧となるように制御することができて、本来の制御に影響を与えない。また、瞬時停電時に直流電圧の低下が原因で復電時の突入電流が流れる際、開閉手段をオン状態に制御することにより、突入電流の大部分をバイパス用の一般整流ダイオードに流す為、高速ダイオードに過大な突入電流が流れることを防止する。
本発明の直流電源装置は、交流電圧のピーク電圧よりも低い直流電圧となるように安定して制御することができる。また、瞬時停電などの時に直流電圧が所定の閾値電圧より低い場合、開閉手段をオン状態に制御することで、瞬時停電から復電の時、突入電流が一般整流ダイオードに流れ、サージ耐量の小さい高速ダイオードに過大な突入電流を流さず、より逆回復時間の短い高速ダイオードを用いることができる。これにより、スイッチング損失を低減し、交直流変換回路の変換効率を向上させることが可能となる。
本発明の実施の形態1に関わる直流電源装置の構成図 本発明の実施の形態1に関わる直流電源装置において、交流電圧、直流電圧、及び入力電流を示す説明図 本発明の実施の形態1に関わる直流電源装置において、瞬時停電発生時の直流電圧を示す説明図 本発明の実施の形態1に関わる直流電源装置において、ゼロクロス検出信号と交流電圧位相を示す説明図 本発明の実施の形態1に関わる直流電源装置において、別の回路構成の構成図 本発明の実施の形態1に関わる直流電源装置において、別の回路構成の構成図 本発明の実施の形態2に関わるインバータ駆動装置の構成を示す図 従来の直流電源装置の構成図
第1の発明は、交流電源からの交流電圧を整流する整流回路と、単一もしくは複数のスイッチング素子を用いてリアクタを介して交流電源からの交流電圧を短絡・開放するスイッチング手段と、整流回路の出力側に設けた平滑コンデンサを備えて、スイッチング素子のオン・オフによって負荷へ供給する直流電圧を制御する直流電源装置であって、前記整流回路を構成する整流ダイオードの中、少なくとも一つは高速ダイオードであり、前記交流電源とリアクタとの接続点から、前記平滑コンデンサの正極および負極の間に、開閉手段と一般整流ダイオードが接続され、前記一般整流ダイオードは、前記開閉手段を介し、前記平滑コンデンサに充電電流を流す向きに接続され、交流電圧のピーク電圧よりも低い直流電圧となるように制御するものである。
上記の回路構成と制御により、動作状況に応じて、開閉手段をオン・オフ状態に制御することができる。通常の動作時、開閉手段をオフ状態に制御することで、一般整流ダイオードに電流が流れず、交流電圧のピーク電圧よりも低い直流電圧となるように制御することができる。一方、瞬時停電時に直流電圧の低下が原因で復電時の突入電流が流れる際、開閉手段をオン状態に制御することで、突入電流の大部分を一般整流ダイオードに流す為、高速ダイオードに過大な突入電流が流れることを防止することができる。
第2の発明は、特に第1の発明において、スイッチング素子のオン・オフを動作させる際は、開閉手段をオフ状態に制御することにより、交流電圧のピーク電圧よりも低い直流電圧となるように制御することができる。
第3の発明は、特に第1、第2のいずれか1つの発明において、直流電圧を検出する直流電圧検出部を設け、直流電圧検出部の出力値が所定値以下である場合、開閉手段をオン状態に制御することにより、突入電流の大部分を一般整流ダイオードに流す為、高速ダイオードに過大な突入電流から保護することができる。
第4の発明は、特に第1〜第3のいずれか1つの発明において、交流電源の瞬時停電を検出する瞬時停電検出手段を設け、瞬時停電検出手段にて交流電源の瞬時停電を検出した際、開閉手段をオン状態に制御することにより、瞬時停電から復電の時に、突入電流の大部分を一般整流ダイオードに流す為、高速ダイオードに過大な突入電流から保護することができる。
第5の発明は、特に第1〜第4のいずれか1つの発明において、交流電源からの交流電圧のゼロクロスを検出するゼロクロス検出部を設け、前記瞬時停電検出手段は、ゼロクロス検出部の出力値か、直流電圧検出部の出力値の少なくとも一方の値に応じて交流電源の瞬時停電を判断した場合、開閉手段をオン状態に制御する。それにより、瞬時停電から復電の時に、突入電流の大部分を一般整流ダイオードに流す為、高速ダイオードに過大な突入電流から保護することができる。
第6の発明は、特に第1〜第5のいずれか1つの発明において、負荷がインバータ負荷であり、インバータ負荷を制御するインバータ制御部を有し、交流電源の瞬時停電を検出
した際、インバータ制御部における駆動周波数を下げる。それにより、瞬時停電時の直流電圧の低下速度が遅くなり、復電時に発生する突入電流が小さくなる為、よりサージ耐量の小さい高速ダイオードを用いることができて、設計自由度が向上する。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1は、本発明の第1の実施の形態における直流電源装置の構成を示す図である。図1に示す様に、本実施の形態1における直流電源装置は、交流電源1の一端に接続されたリアクタ2と、互いに同じ向きに直列接続され、かつ、その直列接続点がリアクタ2の他端と接続された2個のスイッチング素子3aおよび3bと、スイッチング素子3aおよび3bに、それぞれ逆方向に電流が流れる向きに並列接続された高速ダイオード4aおよび4bと、交流電源1の他端に交流入力端子の一端が接続され、かつ、前記高速ダイオード4aおよび4bとともに全波整流回路を形成するように接続された一般整流ダイオード5aおよび5bと、交流電源1からの交流電圧を全波整流した後の電圧を平滑する平滑コンデンサ6を備えて、平滑コンデンサ6の直流電圧を負荷7へ供給する。
また、本実施の形態1における直流電源装置は、交流電圧のゼロクロスを検出するゼロクロス検出部31、負荷へ供給される直流電圧を検出する直流電圧検出部32、制御部100を備える。
次に、実施の形態1における直流電源装置の基本動作を説明する。通常スイッチング動作時、開閉手段10a、10bをオフ状態に制御することで、高速ダイオード4a、4bをバイパスするための一般整流ダイオード11a、11bには電流が流れない。平滑コンデンサ6の直流電圧が所望の目標電圧となるように、交流電源1の瞬時電圧が正となる電源半周期間にはスイッチング素子3bを、交流電源1の瞬時電圧が負となる電源半周期間にはスイッチング素子3aをそれぞれオン・オフする。
スイッチング素子3aおよび3bの具体的な制御方法については、一般にアクティブフィルタと呼ばれる構成で、入力電流の検出手段(図示せず)を備えて、20kHz〜50kHz以上の比較的高い周波数でスイッチング動作を行って、交流電源1からの入力電流を略正弦波状の波形となるように制御しながら、入力電流の振幅を調整することで平滑コンデンサ6の直流出力電圧を所望の電圧に制御する方法が公知でよく知られており、例えば、特開2003−79050号公報に詳しく記載されているので、説明を省略する。
直流電圧検出部32にて検出された直流電圧が制御部100に入力され、制御部100は直流電圧の状況に応じて、開閉手段10a、10bをオン・オフ状態に制御する。また、ゼロクロス検出部31にて検出された交流電圧のゼロクロスが制御部100に入力され、制御部100は交流電圧のゼロクロス状況に応じて、開閉手段10a、10bをオン・オフ状態に制御する。
図2は、本実施形態の直流電源装置において、交流電源1からの交流電圧、直流電圧、入力電流を示す図である。図2に示す様に、直流電圧の目標電圧を交流電源1のピーク値より低く設定することで、交流電源電圧のピーク値付近において、スイッチング素子3a、3bを停止させる。それにより、スイッチング回数を減らし、スイッチングによる損失を低減する効果がある。なお、前述の制御方法は、本発明に直接に関係しない為、制御の詳細の説明を省略する(詳細は例えば、特開昭60−134782号公報を参照)。
次に、高速ダイオード4a、4bの作用を説明する。一般的に、高速ダイオードは、一
般整流ダイオードと比較して、逆回復特性(リカバリ特性)が優れるため、平滑コンデンサからダイオードの逆バイアス方向に流れる逆回復電流を抑制する効果を有する。逆回復特性を表す逆回復時間について、一般整流ダイオードは凡そ10μs以上に対し、高速ダイオードは凡そ100ns以下である。
交流電源1の正の電源半周期間においては、スイッチング素子3bのオン・オフによって、スイッチング素子3bまたは高速ダイオード4aに交互に電流が流れることから、高速ダイオード4aのリカバリ特性によってスイッチング素子3bのターンオン時の逆回復電流が抑制されることから、スイッチングによる損失を低減する。
交流電源1の負の電源半周期間においては、スイッチング素子3aのオン・オフによって、スイッチング素子3aまたは高速ダイオード4bに交互に電流が流れることから、高速ダイオード4bのリカバリ特性によってスイッチング素子3aのターンオン時の逆回復電流が抑制されることから、スイッチングによる損失を低減する。
次に、本実施形態の直流電源装置において、開閉手段10a、10bの制御方法を説明する。まず、検出された直流電圧に応じて、開閉手段10a、10bの制御方法を説明する。図3は瞬時停電発生時の直流電圧と開閉手段10a、10bの駆動信号を示す図である。負荷7の動作中に、交流電源1は瞬時停電が発生する際、負荷7は直流電圧が必要な動作電圧以上である限り、継続的に運転する。一方、交流電源1からの電力供給が無くなり、負荷7が運転必要な電力は全て平滑コンデンサ6から供給される為、平滑コンデンサ6両端の電圧、すなわち直流電圧が低下する。
直流電圧検出部32は、常時に直流電圧を検出し、検出された直流電圧信号が制御部100に入力される。
図3に示す様に、直流電圧が所定の下限閾値VLより低く検知されると、開閉手段10a、10bをオン状態に制御することで、交流電源1の正の電源半周期においては、高速ダイオード4aをバイパスして、一般整流ダイオード11aを通し、平滑コンデンサ6を充電することができる。一方、交流電源1の負の電源半周期においては、高速ダイオード4bをバイパスして、一般整流ダイオード11bを通し、平滑コンデンサ6を充電することができる。
瞬時停電から復電の時に、リアクタ2のインピーダンスにより、交流電源1の正、負の電源半周期にかかわらず、平滑コンデンサ6への充電に伴う突入電流(サージ電流)の大部分は、サージ耐量の大きい一般整流ダイオード11a、11bを通し、平滑コンデンサ6に流れる。高速ダイオード4a、4bには過大な突入電流が流れない為、高速ダイオード4a、4bを保護することができる。
なお、前述の直流電圧下限閾値VLは、交流電源1が復電時に流れ得る最大突入電流が、高速ダイオード4a、4bのサージ電流耐量を上回らない様に設定すれば良い。これにより、直流電圧は下限閾値直流電圧VL以下のタイミングで復電の場合、突入電流は高速ダイオード4a、4bのサージ耐量以下である為、高速ダイオード4a、4bに流れても破壊に至らない。
また、直流電圧復帰閾値VHを設定し、直流電圧が所定の復帰閾値VHより高く検知されると、開閉手段10a、10bをオフ状態に制御する。それにより、一般整流ダイオード11a、11bには電流が流れない。
なお、復帰閾値VHを下限閾値VLより高く設定することで、開閉手段を制御する際の
チャタリングを防止することができる。
次に、交流電源1のゼロクロス信号にて、開閉手段10a、10bの制御方法を説明する。図4は、ゼロクロス検出部31の出力信号と交流電圧位相の関係を示す図である。
ゼロクロス検出部31は抵抗、ダイオード、フォトカプラ等で構成される。図4(a)に示す様に、十分小さな正の比較電圧Vrefを設定し、交流電圧が比較電圧Vrefより大きければ、ゼロクロス検出部31はLの信号を出力する。交流電圧が比較電圧Vrefより小さければ、ゼロクロス検出部31はHの信号を出力する。これにより、ゼロクロス信号を検出する。
制御部100は、ゼロクロス検出部31からのL信号を常に検出し、L信号が所定の期間以上継続する場合、交流電源1が瞬時停電と判断し、開閉手段10a、10bをオン状態に制御する。それにより、瞬時停電から復電の時に、平滑コンデンサ6への充電に伴う突入電流の大部分は、サージ耐量の大きい一般整流ダイオード11a、11bを通し、平滑コンデンサ6に流れる。高速ダイオード4a、4bには過大な突入電流が流れない為、高速ダイオード4a、4bを保護することができる。
さらに、検出された直流電圧、もしくはゼロクロス信号を両方用いて判断し、状況に応じて、開閉手段10a、10bをオン状態に制御することで、高速ダイオード4a、4bを保護しても良い。
本実施の形態では、図1に示す直流電源装置の回路構成で説明するが、図5に示すように、スイッチング素子の配置が異なる回路構成の場合、および図6に示すように、開閉手段の数と配置が異なる回路構成の場合でも同様の効果を奏することができる。
(実施の形態2)
図7は、本発明の第2の実施の形態に関わるインバータ駆動装置の構成を示す図である。図7に示す様に、本発明の第2の実施の形態に関わるインバータ駆動装置は、図1に示した実施の形態1に係る直流電源装置と同様の構成の直流電源装置を備えるとともに、モータ8と、モータを駆動するインバータ9と、インバータを負荷として駆動するインバータ制御部101を有する。
なお、実施の形態2のインバータ駆動装置における直流電源装置は、実施の形態1に係る直流電源装置と同様な構成であるため、直流電源装置の説明は省略する。実施の形態1の直流電源装置と異なる部分のみ説明する。
瞬時停電からの復電時に発生する突入電流の大きさは、瞬時停電から復電する直前の直流電圧と、瞬時停電から復電する際の交流電源1からの交流電圧との差により決定される。この差が大きい程、復電時に発生する突入電流が大きくなる。
交流電源1は瞬時停電が発生する時、インバータ負荷が重い程、直流電圧の低下速度が速くなる。インバータ負荷がモータの場合、モータの周波数が高いほど、インバータ負荷が重くなる。すなわち、直流電圧の低下速度が速くなる。
それにより、実施の形態1に記載の直流電圧、もしくはゼロクロス信号にて、交流電源1が瞬時停電と判断した場合、インバータ制御部101からのインバータ駆動周波数を下げることで、直流電圧の低下速度が遅くなる。それに応じて、復電時に発生する突入電流が小さくなるため、よりサージ耐量の小さい高速ダイオードを用いることができて、設計自由度が向上する。
以上の様に、本発明にかかる直流電源装置は、交流電圧のピーク電圧よりも低い直流電圧となるように安定して制御することができる。また、瞬時停電後の復電の際、突入電流に対する高いサージ耐量を持つ低速ダイオードにバイパスさせることで、高速ダイオードに過大な突入電流が流れず、高速ダイオードを保護することが可能となるので、交流電源からの交流電圧を、リアクタを介してスイッチング素子により短絡・開放することで、直流電圧に変換し負荷に電力を供給するエアコン、冷蔵庫、洗濯機などの機器にも適用できる。
1 交流電源
2 リアクタ
3a、3b、3c スイッチング素子
4a、4b 高速ダイオード
5a、5b 一般整流ダイオード
6 平滑コンデンサ
7 負荷
8 モータ
9 インバータ
10a、10b、10c 開閉手段
11a、11b 一般整流ダイオード
31 ゼロクロス検出部
32 直流電圧検出部
100 制御部
101 インバータ制御部

Claims (9)

  1. 交流電源からの交流電圧を整流する整流回路と、単一もしくは複数のスイッチング素子を用いてリアクタを介して交流電源からの交流電圧を短絡・開放するスイッチング手段と、整流回路の出力側に設けた平滑コンデンサを備えて、
    スイッチング素子のオン・オフによって負荷へ供給する直流電圧を制御する直流電源装置であって、
    前記整流回路を構成する整流ダイオードの中、少なくとも一つは高速ダイオードであり、前記交流電源とリアクタとの接続点から、前記平滑コンデンサの正極および負極の間に、開閉手段と一般整流ダイオードが接続され、
    前記一般整流ダイオードは、前記開閉手段を介し、前記平滑コンデンサに充電電流を流す向きに接続されることを特徴とする直流電源装置。
  2. 前記直流電圧は前記交流電源からの交流電圧の瞬時ピーク電圧の絶対値より低くなるように制御することを特徴とする請求項1記載の直流電源装置。
  3. 前記スイッチング素子のオン・オフを動作させる際は、前記開閉手段をオフ状態に制御することを特徴とする請求項1〜2のいずれかの一項に記載の直流電源装置。
  4. 前記直流電圧を検出する直流電圧検出部を設け、前記直流電圧検出部の出力値が所定値以下である場合、前記開閉手段をオン状態に制御することを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の直流電源装置。
  5. 交流電源の瞬時停電を検出する瞬時停電検出手段を設け、
    瞬時停電検出手段にて交流電源の瞬時停電を検出した際、前記開閉手段をオン状態に制御することを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の直流電源装置。
  6. 交流電源からの交流電圧のゼロクロスを検出するゼロクロス検出部を設け、
    前記瞬時停電検出手段は、前記ゼロクロス検出部の出力値か、前記直流電圧検出部の出力値の少なくとも一方の値に応じて交流電源の瞬時停電を判断することを特徴とする請求項5記載の直流電源装置。
  7. 前記負荷がインバータ負荷である請求項1〜6のいずれか一項に記載の直流電源装置と、前記インバータ負荷を制御するインバータ制御部を備えて、
    前記交流電源の瞬時停電を検出した際、前記インバータ制御部における駆動周波数を下げることを特徴とするインバータ駆動装置。
  8. 前記請求項1〜6のいずれか一項に記載の直流電源装置を備えた空気調和機。
  9. 前記請求項7記載のインバータ駆動装置を備えた空気調和機。
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