JPH09281160A - 瞬時停電の検出装置及びその方法 - Google Patents

瞬時停電の検出装置及びその方法

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JPH09281160A
JPH09281160A JP8095291A JP9529196A JPH09281160A JP H09281160 A JPH09281160 A JP H09281160A JP 8095291 A JP8095291 A JP 8095291A JP 9529196 A JP9529196 A JP 9529196A JP H09281160 A JPH09281160 A JP H09281160A
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zero
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Tomohiro Iwata
友宏 岩田
Masafumi Hashimoto
雅文 橋本
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Daikin Industries Ltd
Original Assignee
Daikin Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 交流からなる入力電源PSの電圧が零レベル
を横切るゼロクロス点ZCがゼロクロス検出回路51に
より所定の検出時間T1の間、検出されないときに入力
電源PSの瞬時停電と検出する場合、電源PSの外乱の
影響を受けることなく、その瞬時停電の検出精度の向上
を図る。また、入力電源PSの瞬時停電に伴ってインバ
ータ回路23に過電流が流れた状態を瞬時停電によるも
のと正確に判別して、インバータ回路23の保護機能の
誤作動を防止する。 【解決手段】 電源PSのゼロクロス点ZCの有無を検
出する検出時間T1を電源周波数に応じて可変とし、電
源周波数が50Hzのときに22ミリ秒とし、60Hz
のときに18ミリ秒として、電源周波数が高いほど短く
なるようにする。このことで、検出時間T1を電源周波
数に合わせて適正に保つ。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、入力交流電源が瞬
時停電したことを検出する検出装置及び方法の技術分野
に属する。
【0002】
【従来の技術】従来より、この種の瞬時停電の検出装置
として、例えば特開平7−280319号公報等に示さ
れているように、入力電源からの電力供給状態を監視
し、マイコンにおいて、停電時にマイコンの制御内容を
所定時間保持して、その間に停電が解消されると制御を
復帰させる一方、所定時間経過しても停電が解消されな
いときには、制御内容をリセットするようにしたものは
知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記入力電
源の瞬時停電を検出する場合、交流電源の電圧又は電流
が一定の周期で零レベルを横切ることを利用すれば、そ
の電圧又は電流のゼロクロス点の有無をゼロクロス検出
回路で検出して、このゼロクロス点が所定の検出時間の
間、検出されないときに入力電源の瞬時停電が生じた状
態と判断することができる。
【0004】しかし、このように電圧又は電流のゼロク
ロス点に基づいて電源の瞬時停電を検出する場合、ゼロ
クロス点の有無を検出する検出時間が長いと、それより
も短時間の瞬時停電を確実に検出することはできない。
そして、入力電源が電動機の運転周波数を変えるインバ
ータに接続されているものである場合、上記瞬時停電に
よりインバータに瞬時過電流が流れるが、この瞬時過電
流を、本来は瞬時停電に起因するにも拘らず、他の何等
かの異常状態が発生したと誤検出することがあり、その
結果としてインバータの保護機能が働いてしまうという
問題がある。
【0005】上記の問題を避けるには、上記ゼロクロス
点の有無を検出する検出時間を短くすればよい。が、そ
の場合には、今度はノイズ等の外乱の影響を受け易くな
り、その外乱を瞬時停電と誤検出する虞れがある。
【0006】本発明は斯かる点に鑑みてなされたもので
あり、その目的は、上記のように、電源のゼロクロス点
を基に瞬時停電を検出する場合に、そのゼロクロス点の
有無を検出する検出時間を考慮することで、電源の瞬時
停電を外乱の影響を受けることなく確実に検出できるよ
うにすることにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成すべ
く、この発明では、入力電源のゼロクロス点の有無を検
出する検出時間を電源周波数に応じて可変とし、電源周
波数が高いほど短くなるようにした。
【0008】具体的には、図1に示すように、請求項1
の発明では、交流からなる入力電源(PS)の電圧又は
電流が零レベルを横切るゼロクロス点(ZC)の有無を
検出するゼロクロス検出手段(51)と、このゼロクロ
ス検出手段(51)によりゼロクロス点(ZC)が所定
の検出時間(T1)の間、検出されないときに入力電源
(PS)の瞬時停電と判断する停電検出手段(43)と
を備えた瞬時停電の検出装置が対象である。
【0009】そして、上記検出時間(T1)を入力電源
(PS)の周波数に応じて周波数が高いほど短くなるよ
うに可変とする検出時間可変手段(44)を設けたこと
を特徴としている。
【0010】また、請求項4の発明では、交流からなる
入力電源(PS)の電圧又は電流が零レベルを横切るゼ
ロクロス点(ZC)が所定の検出時間(T1)の間、検
出されないときに入力電源(PS)の瞬時停電と判断す
る瞬時停電の検出方法であって、上記検出時間(T1)
を入力電源(PS)の周波数に応じて周波数が高いほど
短くなるように可変とするものである。
【0011】これらの発明では、入力電源(PS)のゼ
ロクロス点(ZC)の有無を検出する検出時間(T1)
が電源周波数に応じて可変とされ、電源周波数が高いほ
ど短くなるので、その検出時間(T1)を電源周波数に
合わせて適正に調整することができ、検出時間(T1)
内に確実にゼロクロス点(ZC)の有無を判定して瞬時
停電の検出精度を高めることができる。その結果、電源
(PS)の瞬時停電を外乱の影響を受けることなく確実
に検出することができる。
【0012】請求項2の発明では、上記入力電源(P
S)は、電動機(CM)の運転周波数を変えるインバー
タ(23)に接続されているものとする。このことで、
電源(PS)の瞬時停電によりインバータ(23)に過
電流が流れたとき、それを瞬時停電に起因するものと正
確に判別することができ、インバータ(23)の保護機
能が誤って作動するのを防止することができる。
【0013】請求項3の発明では、上記検出時間可変手
段(44)の検出時間(T1)は、入力電源(PS)の
周波数が50Hzのときに22ミリ秒とし、60Hzの
ときに18ミリ秒とする。こうすれば、入力電源(P
S)が商用電源である場合に、その周波数の変動や誤差
の影響を大きく受けることなく、その瞬時停電を確実に
検出することができる。
【0014】
【発明の実施の形態】図7は、本発明の実施形態におい
て空気調和機の室外ユニットに設けられる圧縮機の誘導
電動機(CM)の制御システムを示す。(20)は電源
(PS)から供給される200Vの商用3相交流電力を
制御された3相交流電力に変換する電力変換回路であっ
て、この電力変換回路(20)は整流回路(21)、平
滑回路(22)及びインバータ回路(23)を備えてい
る。上記整流回路(21)は、6個のダイオード(d
1),(d1),…を備えていて、スイッチング回路
(11)を介して電源(PS)に接続されたダイオード
モジュールであって、電源(PS)からの交流を全波整
流する。
【0015】また、平滑回路(22)は、上記整流回路
(21)によって全波整流された直流を平滑するもの
で、リアクトル(2L)が設けられるとともに、平滑コ
ンデンサ(2C)を有するコンデンサ回路(2a)と、
放電用抵抗(2R)を有する抵抗回路(2b)とが電源
ライン(2P),(2N)の間に接続されて構成されて
いる。また、平滑回路(22)の電源ライン(2N)に
は、直流部電流、つまり誘導電動機(CM)の電流であ
るモータ電流を検出する電流検出器であるカレントトラ
ンス(CT)が設けられている。
【0016】さらに、上記インバータ回路(23)は、
6個のパワートランジスタ(Tr),(Tr),…を備
えたトランジスタブリッジ回路よりなっていて、平滑回
路(22)が平滑した直流を交流に変換するトランジス
タモジュールであり、3相交流の制御電力を誘導電動機
(CM)に供給している。そして、上記パワートランジ
スタ(Tr),(Tr),…には、エミッタ及びコレク
タ間に還流ダイオード(d2),(d2),…が接続さ
れており、これらパワートランジスタ(Tr),(T
r),…は、電力制御回路(30)の駆動信号によって
ON/OFFするようになっている。
【0017】上記電力制御回路(30)は上記カレント
トランス(CT)より電流信号が入力されるもので、駆
動回路(31)、マイコン(40)及びゼロクロス検出
回路(51)を備えている。上記駆動回路(31)は、
平滑回路(22)が平滑した直流部電圧をパワートラン
ジスタ(Tr),(Tr),…がPWM変調するように
該パワートランジスタ(Tr),(Tr),…に駆動信
号を出力する。
【0018】また、上記マイコン(40)には、速度制
御手段(41)と最適制御手段(42)とが設けられて
いる。上記速度制御手段(41)には室内温度等の空調
負荷信号が入力されており、速度制御手段(41)にお
いて空調負荷信号に対応して圧縮機の運転周波数である
誘導電動機(CM)の供給周波数を導出し、この供給周
波数になるように駆動回路(31)に制御信号を出力す
る。すなわち、速度制御手段(41)は、誘導電動機
(CM)の供給周波数と供給電圧とが予め設定された基
準電圧周波数特性に基づいて変化するようにインバータ
回路(23)を駆動制御する制御信号、つまり誘導電動
機(CM)の供給周波数を制御して誘導電動機(CM)
を可変速制御する制御信号を駆動回路(31)に出力す
るようにしている。そして、この駆動回路(31)は、
上記制御信号に基づいて駆動信号を電力変換回路(2
0)のインバータ回路(23)に出力する。
【0019】一方、最適制御手段(42)は、誘導電動
機(CM)の供給電圧を所定の変動量でもって微小変動
させてモータ電流が最小となるように供給電圧を調整す
るための調整信号を駆動回路(31)に出力する。そし
て、駆動回路(31)は、上記調整信号に基づいて駆動
信号を電力変換回路(20)のインバータ回路(23)
に出力するようにしている。
【0020】さらに、上記ゼロクロス検出回路(51)
は、交流からなる入力電源(PS)の電圧波形が零レベ
ルを横切るゼロクロス点(ZC)の有無を検出するゼロ
クロス検出手段を構成するもので、図5に示すように、
3相交流電源(PS)のうちの2相(例えばS相及びT
相)間に互いに逆向きに並列に接続された1対のフォト
ダイオード(DP),(DP)と、これらフォトダイオ
ード(DP),(DP)からの発光を受けてON動作す
るフォトトランジスタ(TrP)とからなるフォトカプ
ラ(CP)を備えており、図4に示す如く、電源(P
S)の電圧波形が零レベルを横切るゼロクロス点(Z
C)の有無を検出して、そのゼロクロス点(ZC)があ
るときにフォトトランジスタ(TrP)からゼロクロス
検出信号をマイコン(40)に出力するようになってい
る。
【0021】図6に示すように、上記マイコン(40)
は、駆動回路(31)の他に各種機器との間で信号の送
受信を可能とされている。具体的に、マイコン(40)
に対して信号を送信する機器として、空気調和機の各部
の温度を検出するフィンサーミスタ(Th−f)、熱交
サーミスタ(Th−e)、外気サーミスタ(Th−a)
及び吐出管サーミスタ(Th−1)、過電流保護等のた
めの保護装置入力回路(52)、室内ユニット(53)
との間での制御信号の送受信を行う内外伝送回路(5
4)、空調運転停止時等にリセット信号を発するリセッ
ト回路(55)、マイコン(40)の動作タイミングを
設定するためのクロック信号を発する発振子(56)等
がマイコン(40)に接続されている。
【0022】一方、マイコン(40)からの制御信号を
受信する機器として、上記圧縮機(COMP)の他に、
室外ファン(F)、冷媒回路に備えられた電磁弁(S
V)及び電動膨張弁(EV)、上記内外伝送回路(5
4)等がマイコン(40)に接続されている。
【0023】上記マイコン(40)には、上記ゼロクロ
ス検出回路(51)により電源電圧のゼロクロス点(Z
C)が所定の検出時間(T1)の間、検出されないとき
に入力電源(PS)の瞬時停電と判断する停電検出手段
(43)と、その検出時間(T1)を電源周波数に応じ
て周波数が高いほど短くなるように可変とする検出時間
可変手段(44)とが設けられている(図7参照)。
【0024】すなわち、マイコン(40)において本発
明に係る信号処理動作について図2及び図3により説明
すると、図2は、上記ゼロクロス検出回路(51)によ
り電源電圧のゼロクロス点(ZC)が検出されて該検出
回路(51)からゼロクロス検出信号が出力される都度
に割込処理されるゼロクロス割込処理ルーチンを示す。
このルーチンでは、ゼロクロス点(ZC)が検出されて
割込処理が開始された後のステップS1で、瞬時停電検
出カウンタ(t)をセットした後、割込処理を終了す
る。
【0025】上記瞬時停電検出カウンタ(t)は上記検
出時間(T1)を計数するもので、電源(PS)の周波
数に応じて異なり、電源周波数が60Hzのときにはt
=18に、また50Hzのときにはt=22にそれぞれ
設定されている。すなわち、瞬時停電検出カウンタ
(t)は、基本的に、電源(PS)の電圧周期(T)を
1ミリ秒で割った回数として設定されている。上記電圧
周期(T)は、電源周波数が60Hzであるときには約
16.6ミリ秒(=1000÷60)であり、電源周波
数が50Hzであるときには20ミリ秒(=1000÷
50)であるが、カウンタ(t)の値は電源周波数の多
少の変動や誤差を見込んで電圧周期(T)から求められ
る値よりも10%程度大きい数値に設定されている。
【0026】一方、図3は、上記発振子(56)からの
クロック信号に基づいて1ミリ秒毎に割込処理される1
msec割込処理ルーチンを示す。このルーチンでは、
割込処理が開始された後のステップS11で、上記瞬時
停電検出カウンタ(t)についてそれから「1」を引い
た値に更新し、次のステップS12でその瞬時停電検出
カウンタ(t)がt=0になったかどうかを判定する。
この判定がt≠0のNOのときには、そのまま割込処理
を終了するが、判定がt=0のYESのときには、ステ
ップS13で瞬時停電が検出された状態とした後に割込
処理を終了する。
【0027】すなわち、図4に示すように(尚、この図
4は電源周波数が60Hzのときを例示している)、上
記瞬時停電検出カウンタ(t)がt=0になるまでの検
出時間(T1)は、電源(PS)の電圧波形の周期
(T)と略同じ時間(詳しくは周期(T)よりも10%
程度大きい)であるので、電源(PS)に瞬時停電がな
ければ、常に、その検出時間(1)の経過前に多くとも
2回の電圧のゼロクロス点(ZC)が検出されて、その
度毎に上記ゼロクロス割込処理ルーチンが繰り返され、
瞬時停電検出カウンタ(t)が初期値から略半分になる
までに1msec割込処理ルーチンが反復されて、その
1msec割込処理ルーチンのステップS12でt=0
のYESと判定されることはない。しかし、電源(P
S)の瞬時停電があると、上記1msec割込処理ルー
チンで瞬時停電検出カウンタ(t)がt=0となる前で
もゼロクロス割込処理ルーチンの割込みが生じないの
で、この状態を瞬時停電が発生したと検出するようにし
ている。
【0028】この実施形態では、上記ステップS1,S
11〜S13により、ゼロクロス検出回路(51)によ
り電源(PS)の電圧のゼロクロス点(ZC)が所定の
検出時間(T1)の間、検出されないときに入力電源
(PS)の瞬時停電と判断するようにした停電検出手段
(43)が構成されている。
【0029】また、上記ステップS1により、上記検出
時間(T1)を入力電源(PS)の周波数に応じて周波
数が高いほど短くなるように可変とし、入力電源(P
S)の周波数が50Hzのときに22ミリ秒とし、60
Hzのときに18ミリ秒とするようにした検出時間可変
手段(44)が構成されている。
【0030】したがって、この実施形態においては、誘
導電動機(CM)の制御動作は以下のように行われる。
すなわち、電源(PS)の投入によりスイッチング回路
(11)がONした状態において、図外のリモコンより
冷房運転等の運転指令が出力されると、この運転指令を
マイコン(40)が受信して速度制御手段(41)が制
御信号を出力する。この制御信号を駆動回路(31)が
受信して駆動信号をインバータ回路(23)に出力し、
パワートランジスタ(Tr),(Tr),…がON/O
FFする。
【0031】一方、上記電源(PS)からの3相交流電
力は、整流回路(21)によって全波整流されて直流に
変換された後、平滑回路(22)によって平滑され、そ
の後、インバータ回路(23)に出力される。そして、
このインバータ回路(23)の6個のパワートランジス
タ(Tr),(Tr),…により、直流が交流に変換さ
れるとともに、PWM変調されて所定の供給電圧が誘導
電動機(CM)に印加される。
【0032】また、上記マイコン(40)には室内温度
等の空調負荷信号が入力され、速度制御手段(41)に
おいて、この空調負荷信号に対応して圧縮機の運転周波
数である誘導電動機(CM)の供給周波数が導出される
とともに、この供給周波数になるように駆動回路(3
1)に制御信号が出力される。つまり、上記速度制御手
段(41)により、誘導電動機(CM)の供給周波数と
供給電圧とが予め設定された基準電圧周波数特性に基づ
いて変化するようにインバータ回路(23)を駆動制御
する制御信号が出力され、この制御信号に基づいて駆動
回路(31)から駆動信号がインバータ回路(23)に
出力される。その結果、誘導電動機(CM)が空気調和
負荷に対応して回転する。
【0033】また、上記誘導電動機(CM)の回転時に
おいて、誘導電動機(CM)の供給電圧を所定の変動量
でもって微小変動させてモータ電流が最小となるよう
に、最適制御手段(42)から調整信号が駆動回路(3
1)に出力され、この調整信号に基づいて駆動回路(3
1)から駆動信号がインバータ回路(23)に出力され
る。よって、誘導電動機(CM)が最も効率の良い最小
電流値で回転するようになる。
【0034】このような制御の間、ゼロクロス検出回路
(51)において電源電圧のゼロクロス点(ZC)の有
無が検出され、その検出の都度、ゼロクロス検出信号が
マイコン(40)に出力されてゼロクロス割込処理ルー
チンが割込処理され、瞬時停電検出カウンタ(t)が初
期値にセットされる。また、これと並行して、1ミリ秒
毎に1msec割込処理ルーチンが割込処理され、上記
初期値にセットされた瞬時停電検出カウンタ(t)が1
ミリ秒毎に「1」だけ減っていく。そして、電源(P
S)に瞬時停電がない正常時には、上記ゼロクロス検出
回路(51)により常に電圧のゼロクロス点(ZC)が
検出されて上記ゼロクロス割込処理ルーチンが繰り返さ
れるので、1msec割込処理ルーチンで上記瞬時停電
検出カウンタ(t)がt=0と判定されることはない。
【0035】これに対し、電源(PS)の瞬時停電があ
ると、上記1msec割込処理ルーチンで瞬時停電検出
カウンタ(t)がt=0となる前であってもゼロクロス
検出回路(51)によって電圧のゼロクロス点(ZC)
は検出されない、つまりゼロクロス割込処理ルーチンの
割込処理が行われないので、このときが瞬時停電状態と
して検出される。尚、このようにマイコン(40)によ
って電源(PS)の瞬時停電が検出されたとき、上記イ
ンバータ回路(23)へ電流カット信号が出力されると
ともに、誘導電動機(CM)(圧縮機)が強制的に停止
される。この電動機(CM)は、その後に所定時間経過
すると再起動される。
【0036】そのとき、電源電圧のゼロクロス点(Z
C)の有無を検出する検出時間(T1)を設定する瞬時
停電検出カウンタ(t)は電源周波数に応じて可変とさ
れ、電源周波数が高いほど小さい値となるので、上記ゼ
ロクロス点(ZC)の有無の検出時間(T1)は電源周
波数に対応した適正値になる。その結果、検出時間(T
1)内、つまり瞬時停電検出カウンタ(t)がカウント
アップする前に確実にゼロクロス点(ZC)の有無を判
定して瞬時停電の検出精度を高めることができる。しか
も、上記検出時間(T1)は、入力電源(PS)の周波
数が50Hzのときに22ミリ秒で、60Hzのときに
18ミリ秒であるので、入力電源(PS)が商用電源で
あっても、その周波数の変動や誤差の影響をさほど受け
ずに瞬時停電を検出できる。よって、電源(PS)の瞬
時停電を、上記検出時間(T1)を短い一定値に固定し
た場合のように電源(PS)でのノイズ等の外乱の影響
を受けることなく確実に検出することができる。
【0037】しかも、上記電源(PS)は、誘導電動機
(CM)の運転周波数を変えるインバータ回路(23)
に接続されているので、電源(PS)の瞬時停電により
インバータ回路(23)に過電流が流れたとき、それを
瞬時停電に起因するものと正確に判別することができ、
インバータ回路(23)の保護機能が誤って作動するの
を防止することができる。
【0038】尚、上記実施形態では、電源電圧のゼロク
ロス点(ZC)の有無の検出時間(T1)は、入力電源
(PS)の周波数が50Hzのときに22ミリ秒で、6
0Hzのときに18ミリ秒としているが、電源(PS)
が変わったときには、その他の値に変更してもよいのは
勿論であり、また電源周波数に応じて比例的に変えるよ
うにすることもできる。さらに、ゼロクロス点(ZC)
は、電源(PS)の電圧以外に電流で検出してもよい。
【0039】また、上記実施形態では、電源(PS)が
電動機(CM)用のインバータ回路(23)に接続され
ている場合を説明したが、この実施形態の構成に本発明
は限定されず、電源がインバータ以外の他の機器に接続
されていてもよい。また、本発明は例えば単に交流電源
の瞬時停電を検出する場合等にも適用することができ
る。
【0040】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1又は4の
発明によると、交流からなる入力電源の電圧又は電流が
零レベルを横切るゼロクロス点が所定の検出時間の間、
検出されないときに入力電源の瞬時停電と検出する場合
に、電源のゼロクロス点の有無を検出する検出時間を電
源周波数に応じて可変とし、電源周波数が高いほど短く
なるようにしたことにより、その検出時間を電源周波数
に合わせて適正にでき、電源の外乱の影響を受けること
なく、その瞬時停電の検出精度の向上を図ることができ
る。
【0041】請求項2の発明によると、入力電源が、電
動機の運転周波数を変えるインバータに接続されている
ものとしたことにより、電源の瞬時停電に伴ってインバ
ータに過電流が流れた状態を瞬時停電によるものと正確
に判別して、インバータの保護機能の誤作動を防止する
ことができる。
【0042】請求項3の発明によると、電源のゼロクロ
ス点の有無を検出する検出時間を、電源の周波数が50
Hzのときに22ミリ秒とし、60Hzのときに18ミ
リ秒としたことにより、電源が商用電源である場合の瞬
時停電の検出精度を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の構成を示す図である。
【図2】本発明の実施形態のマイコンにおけるゼロクロ
ス割込処理ルーチンを示すフローチャート図である。
【図3】マイコンにおける1msec割込処理ルーチン
を示すフローチャート図である。
【図4】電源の瞬時停電の検出を説明するための概念を
示す電圧波形図である。
【図5】ゼロクロス検出回路の構成を示す電気回路図で
ある。
【図6】マイコンに接続される機器を示すブロック図で
ある。
【図7】空気調和機における圧縮機用誘導電動機の制御
回路図である。
【符号の説明】
(23) インバータ回路 (40) マイコン (43) 停電検出手段 (44) 検出時間可変手段 (51) ゼロクロス検出回路(ゼロクロス検出手段) (PS) 入力電源 (ZC) ゼロクロス点 (T1) 検出時間 (t) 瞬時停電検出カウンタ (CM) 誘導電動機
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H02P 7/63 302 H02P 7/63 302H // H02M 7/48 9181−5H H02M 7/48 M

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 交流からなる入力電源(PS)の電圧又
    は電流が零レベルを横切るゼロクロス点(ZC)の有無
    を検出するゼロクロス検出手段(51)と、 上記ゼロクロス検出手段(51)によりゼロクロス点
    (ZC)が所定の検出時間(T1)の間、検出されない
    ときに入力電源(PS)の瞬時停電と判断する停電検出
    手段(43)とを備えた瞬時停電の検出装置であって、 上記検出時間(T1)を入力電源(PS)の周波数に応
    じて周波数が高いほど短くなるように可変とする検出時
    間可変手段(44)を備えたことを特徴とする瞬時停電
    の検出装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の瞬時停電の検出装置にお
    いて、 入力電源(PS)は、電動機(CM)の運転周波数を変
    えるインバータ(23)に接続されているものであるこ
    とを特徴とする瞬時停電の検出装置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2記載の瞬時停電の検出装
    置において、 検出時間可変手段(44)は、検出時間(T1)を入力
    電源(PS)の周波数が50Hzのときに22ミリ秒と
    し、60Hzのときに18ミリ秒とするように構成され
    ていることを特徴とする瞬時停電の検出装置。
  4. 【請求項4】 交流からなる入力電源(PS)の電圧又
    は電流が零レベルを横切るゼロクロス点(ZC)が所定
    の検出時間(T1)の間、検出されないときに入力電源
    (PS)の瞬時停電と判断する瞬時停電の検出方法であ
    って、 上記検出時間(T1)を入力電源(PS)の周波数に応
    じて周波数が高いほど短くなるように可変とすることを
    特徴とする瞬時停電の検出方法。
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