JP6335068B2 - 遠心圧縮機 - Google Patents

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Description

本発明は、遠心圧縮機に関するものである。
従来、この分野の技術として、下記特許文献1に記載の遠心圧縮機が知られている。この遠心圧縮機のコンプレッサ翼車は、フルブレードと、フルブレード同士の間に配設された第1スプリッタブレード及び第2スプリッタブレードと、を備えている。特許文献1では、第1スプリッタブレード及び第2スプリッタブレードのシュラウド側の前縁を、フルブレードの負圧面側に寄せる旨が提案されている。
特開2012−140899号公報
この種のコンプレッサ翼車のブレードは複雑な形状でありブレード同士の間隔も狭いので、切削加工時の加工性を良くするために、ブレード同士の間隔を可能な限り大きくすることが望まれる。その一方、安易にブレードの間隔を広げる設計をすれば、コンプレッサ翼車の性能低下を招く場合がある。
この課題に鑑み、本発明は、性能を維持しながら加工性を向上したコンプレッサ翼車を備える遠心圧縮機を提供することを目的とする。
本発明の遠心圧縮機は、切削加工で製作され所定の回転軸線周りに回転可能に設けられたコンプレッサ翼車を備える遠心圧縮機であって、コンプレッサ翼車は、回転軸線周りに回転可能に設けられたハブと、ハブの外周面に回転周方向に沿って配設された複数のフルブレードと、フルブレード同士の間に配設され、第1スプリッタブレードと第1スプリッタブレードよりも回転方向の後方に位置する第2スプリッタブレードとからなるスプリッタブレード群と、を備え、第1スプリッタブレードは第2スプリッタブレードよりも回転軸線方向の寸法が短く、第2スプリッタブレードはフルブレードよりも回転軸線方向の寸法が短く、第1スプリッタブレードの後縁ハブ側は、フルブレードの後縁ハブ側同士の間を回転周方向に3等分する位置であるか、当該3等分する位置よりも第2スプリッタブレード側に寄って位置し、第2スプリッタブレードの後縁ハブ側は、フルブレードの後縁ハブ側同士の間を回転周方向に3等分する位置よりも第1スプリッタブレード側に寄って位置し、第2スプリッタブレードと当該第2スプリッタブレードに隣接するフルブレードとの間の第1スロート幅が、コンプレッサ翼車のインペラ径の2.17%以上である。
この遠心圧縮機によれば、コンプレッサ翼車の第2スプリッタブレードとフルブレードとの間隔が一定量確保される。これにより、コンプレッサ翼車の切削加工時に、第2スプリッタブレードとフルブレードとの間に適切なサイズの工具が入り易く、第2スプリッタブレード及びフルブレードの付け根の加工が容易になる。また、第1スプリッタブレード及び第2スプリッタブレードの上記の配置によれば、従来のコンプレッサ翼車と同等の性能が得られる。
また、第1スプリッタブレードと当該第1スプリッタブレードに隣接するフルブレードとの間の第2スロート幅が、インペラ径の2.47%以上であり、第1スプリッタブレードと当該第1スプリッタブレードに隣接する第2スプリッタブレードとの間の第3スロート幅が、インペラ径の2.17%以上且つ3.70%未満であることとしてもよい。
この構成によれば、コンプレッサ翼車の切削加工時に、フルブレード、第1スプリッタブレード、及び第2スプリッタブレードのそれぞれの間に適切なサイズの工具が入り易い。
本発明によれば、性能を維持しながら加工性を向上したコンプレッサ翼車を備える遠心圧縮機を提供することができる。
本発明の遠心圧縮機が適用される過給機の一例を示す断面図である。 過給機のコンプレッサ翼車を示す斜視図である。 過給機のコンプレッサ翼車を示す正面図である。 過給機のコンプレッサ翼車を示す側面図である。 過給機のコンプレッサ翼車の第1及び第2スプリッタブレードの前縁ハブ側の近傍を拡大して示す側面図である。 (a),(b)は、本発明者らによるCFDの結果を示すグラフである。 (a),(b)は、本発明者らによる他のCFDの結果を示すグラフである。
以下、図面を参照しながら、本発明の遠心圧縮機が適用される過給機の一例について説明する。
図1に示されるように、過給機1は、タービン2とコンプレッサ3(遠心圧縮機)とを備えている。タービン2は、タービンハウジング4と、タービンハウジング4に収納されたタービン翼車6と、を備えている。コンプレッサ3は、コンプレッサハウジング5と、コンプレッサハウジング5に収納されたコンプレッサ翼車7と、を備えている。タービン翼車6は回転軸14の一端に設けられており、コンプレッサ翼車7は回転軸14の他端に設けられている。タービンハウジング4とコンプレッサハウジング5との間には、軸受ハウジング13が設けられている。回転軸14は、軸受15を介して軸受ハウジング13に回転可能に支持されており、回転軸14、タービン翼車6及びコンプレッサ翼車7が一体の回転体12として回転する。
タービンハウジング4には、排気ガス流入口8及び排気ガス流出口10が設けられている。内燃機関(図示せず)から排出された排気ガスが、排気ガス流入口8を通じてタービンハウジング4内に流入し、タービン翼車6を回転させ、その後、排気ガス流出口10を通じてタービンハウジング4外に流出する。
コンプレッサハウジング5には、吸入口9及び吐出口11が設けられている。上記のようにタービン翼車6が回転すると、回転軸14を介してコンプレッサ翼車7が回転する。回転するコンプレッサ翼車7は、吸入口9を通じて外部の空気を吸入し、圧縮して吐出口11から吐出する。吐出口11から吐出された圧縮空気は、前述の内燃機関に供給される。
続いて、図2〜図5を参照しながら、コンプレッサ翼車7について更に説明する。なお、各図に示されるコンプレッサ翼車7は、以下で説明する各部位の寸法を必ずしも正確に反映するものではない。
コンプレッサ翼車7は、回転軸線A周りに矢印B方向に回転する。コンプレッサ翼車7は、例えばアルミ合金製であり、「マルチスプリッタインペラ」と呼ばれるタイプのコンプレッサ翼車である。具体的には、コンプレッサ翼車7は、回転軸14(図1)に取り付けられ回転軸線A周りに回転するハブ20と、ハブ20の外周面に回転周方向に沿って配設された複数(図の例では6枚)のフルブレード23と、を備えている。ハブ20は、先端側に行くに従って小径となる形状をなし、回転軸線A側を凸にして湾曲する外側面を有している。フルブレード23はハブ20の外周面上において回転周方向に等間隔に配置されている。フルブレード23同士の間には、スプリッタブレード群24が設けられている。各スプリッタブレード群24は、2枚のスプリッタブレードからなる。2枚のスプリッタブレードのうち、回転方向前方に位置するものを第1スプリッタブレード21と呼び、回転方向後方に位置するものを第2スプリッタブレード22と呼ぶ。フルブレード23の軸長(回転軸線方向の寸法)をLf、第1スプリッタブレード21の軸長をLs1、第2スプリッタブレード22の軸長をLs2とすれば、Lf>Ls2>Ls1の関係がある(図4参照)。
複数(図の例では6枚)の第1スプリッタブレード21は、それぞれ、ハブ20の外周面において回転周方向に沿って等間隔に配置されている。また、複数(図の例では6枚)の第2スプリッタブレード22は、それぞれ、ハブ20の外周面において回転周方向に沿って等間隔に配置されている。なお以下では、フルブレード23、第1スプリッタブレード21及び第2スプリッタブレード22の3種類を総称して単に「ブレード」と呼ぶ場合がある。上述のようなコンプレッサ翼車7は、例えば同時5軸制御による切削加工で製作される。
ハブ20は、先端側に行くほど小径になる形状をなすので、ブレード同士の間隔は、コンプレッサ翼車7の前縁側に行くほど狭くなる。従って、第2スプリッタブレード22の前縁(リーディングエッジ)ハブ側22jと、フルブレード23の付け根23hとの間隙29は特に狭い。コンプレッサ翼車7の製作時において、この間隙29に切削工具が入らない場合、第2スプリッタブレード22の付け根22hやフルブレード23の付け根23hの丸み(R)が1回で加工できない。そうすると、当該付け根22h,23hの近傍を小さい工具で複数回切削する必要があり、加工時間が増大してしまう。その一方、安易に上記間隙29を広げる設計をすれば、コンプレッサ翼車7の性能低下を招く場合がある。
そこで、この問題に鑑み、コンプレッサ翼車7では、各ブレードの配置を次のようなものとする。
互いに隣り合うフルブレード23及びフルブレード23’(図3参照)と、そのフルブレード23,23’の間に位置する第1スプリッタブレード21及び第2スプリッタブレード22とを考える。各ブレードの後縁(トレーリングエッジ)において、第1スプリッタブレード21の後縁ハブ側21kは、フルブレード23の後縁ハブ側23kとフルブレード23’の後縁ハブ側23k’との間を回転周方向に3等分する位置に位置するか、又は、当該3等分する位置よりも第2スプリッタブレード22側に寄って位置する。また、第2スプリッタブレード22の後縁ハブ側22kは、フルブレード23の後縁ハブ側23kとフルブレード23’の後縁ハブ側23k’との間を回転周方向に3等分する位置よりも第1スプリッタブレード21側に寄って位置する。
すなわち、図3に示されるように、フルブレード23’の後縁ハブ側23k’と第1スプリッタブレード21の後縁ハブ側21kとの中心間距離をa1、第1スプリッタブレード21の後縁ハブ側21kと第2スプリッタブレード22の後縁ハブ側22kとの中心間距離をb1、第2スプリッタブレード22の後縁ハブ側22kとフルブレード23の後縁ハブ側23kとの中心間距離をc1、とすれば、
a1≧(a1+b1+c1)/3かつc1>(a1+b1+c1)/3の関係がある。なお、a1,b1,c1は、すべて各ブレードの後縁ハブ側21k,22k,23k,23k’が位置する円周上で測った円弧の長さである。
また、前述の通り、ハブ20が先端側に行くほど小径になる形状をなすことから、幾何学的に、第2スプリッタブレード22の前縁ハブ側22jと当該第2スプリッタブレード22に隣接するフルブレード23の付け根23hとの間隙29が特に狭くなり易く、切削加工を困難にする場合がある。そこで、図5に示されるように、第2スプリッタブレード22と当該第2スプリッタブレード22に隣接するフルブレード23との間のスロート幅(以下「寸法c2」とする)は、コンプレッサ翼車7のインペラ径Dの2.17%以上とする。なお、スロート幅は、互いに隣接するブレードの付け根同士を結ぶ直線のうち最短の直線の長さに該当する。本実施形態の場合、寸法c2(第1のスロート幅)は、第2スプリッタブレード22の前縁ハブ側22jに対向する付け根23h上の点のうち前縁ハブ側22jに最も近い点と、前縁ハブ側22jとの直線距離である。厳密には、寸法c2には、前縁ハブ側22jの丸み部分の長さ及び付け根23hの丸み部分の長さは含まれない。
この構成によれば、第2スプリッタブレード22とフルブレード23との間隙29が一定量確保される。これにより、コンプレッサ翼車7の切削加工時に、第2スプリッタブレード22とフルブレード23との間に適切なサイズの工具が入り、第2スプリッタブレード22の付け根22hやフルブレード23の付け根23hの丸みを1回で加工することが可能になる。よって、コンプレッサ翼車7の加工性が良くなる。また、詳細は後述するが、第1スプリッタブレード21及び第2スプリッタブレード22の上記の配置によれば、コンプレッサ翼車7の極端な性能低下も発生しない。よって、性能を維持しながら加工性を向上させたコンプレッサ翼車7及びこれを備えるコンプレッサ3が得られる。
更に、図5に示されるように、第1スプリッタブレード21と当該第1スプリッタブレード21に隣接するフルブレード23’との間のスロート幅を「寸法a2」とする。また、第1スプリッタブレード21と当該第1スプリッタブレード21に隣接する第2スプリッタブレード22との間のスロート幅を「寸法b2」とする。このとき、寸法a2(第2のスロート幅)がインペラ径Dの2.47%以上であり、寸法b2(第3のスロート幅)がインペラ径Dの2.17%以上且つ3.70%未満であると更に好ましい。具体的には、寸法b2は、インペラ径Dの2.17%以上且つ3.70%未満の値であって寸法c2及び寸法a2に基づいて定まる値となる。
本実施形態の場合、寸法a2は、第1スプリッタブレード21の前縁ハブ側21jに対向する付け根23h’上の点のうち前縁ハブ側21jに最も近い点と、前縁ハブ側21jとの直線距離である。厳密には、寸法a2には、前縁ハブ側21jの丸み部分の長さ及び付け根23h’の丸み部分の長さは含まれない。同様に、本実施形態の場合、寸法b2は、前縁ハブ側21jに対向する付け根22h上の点のうち前縁ハブ側21jに最も近い点と、前縁ハブ側21jとの直線距離である。厳密には、寸法b2には、前縁ハブ側21jの丸み部分の長さ及び付け根22hの丸み部分の長さは含まれない。
ここで、前述の寸法c2の条件と同様に、寸法a2がインペラ径Dの2.17%以上であれば、コンプレッサ翼車7の切削加工時に、フルブレード23’と第1スプリッタブレード21との間に適切なサイズの工具が入り、これらのブレード23’,21の付け根23h’,21hの丸みを1回で加工することが可能になる。同様に、寸法b2がインペラ径Dの2.17%以上であれば、第1スプリッタブレード21と第2スプリッタブレード22との間に適切なサイズの工具が入り、これらのブレードの付け根の丸みを1回で加工することが可能になる。
よって、上述した寸法a2,b2,c2の条件が満たされた場合、コンプレッサ翼車7の切削加工時に、フルブレード23,23’、第1スプリッタブレード21、及び第2スプリッタブレード22のそれぞれの間に適切なサイズの工具が入る。その結果、各ブレードの付け根の丸みを1回で加工することが可能であるので、コンプレッサ翼車7の加工性が更に良い。
続いて、上述したブレードの配置による上述の作用効果を確認するために本発明者らが実行した数値流体解析(CFD)について説明する。
(数値流体解析(1))
下表1に示されるように、まずベースとなるコンプレッサ翼車のモデルM3を作成した。モデルM3は、フルブレード23、第1スプリッタブレード21、第2スプリッタブレード22を6枚ずつ備えるものである。モデルM3では、各ブレードの後縁ハブ側21k,22k,23kが等間隔に配置され寸法a1,b1,c1はすべて等しい。また、モデルM3では、寸法a2はインペラ径Dの2.47%、寸法b2はインペラ径Dの3.70%、寸法c2はインペラ径Dの1.74%であった。
表1に示されるモデルM1〜M5は、フルブレード23及び第2スプリッタブレード22の位置を固定し、第1スプリッタブレード21のみをコンプレッサ翼車7の回転周方向へ回転移動させたものである。具体的には、モデルM2は、モデルM3に対して第1スプリッタブレード21を第2スプリッタブレード22に近づけるように移動させたモデルであり、モデルM1は第1スプリッタブレード21を第2スプリッタブレード22に更に近づけるように移動させたモデルである。また、モデルM4は、モデルM3に対して第1スプリッタブレード21を第2スプリッタブレード22から遠ざけるように移動させたモデルであり、モデルM5は第1スプリッタブレード21を第2スプリッタブレード22から更に遠ざけるように移動させたモデルである。各モデルM1〜M5における寸法a2,b2,c2が、インペラ径Dに対するパーセント表示として表1に示されている。
Figure 0006335068
各モデルM1〜M5によるCFDの結果は、図6に示される。図6(a)は、各モデルM1〜M5の流量−圧力比の関係を示すグラフであり、図6(b)は、各モデルM1〜M5の流量−効率の関係を示すグラフである。グラフから理解される通り、モデルM4,M5はベースのモデルM3に対して圧力比及び効率が低下したが、モデルM1,M2はモデルM3に対して遜色ない圧力比及び効率を示すことが判った。よって、第1スプリッタブレード21を第2スプリッタブレード22に近づける変更は、コンプレッサ翼車7の極端な性能低下の原因にならないことが確認された。
ここで、前述の通り、各寸法a2,b2,c2が、すべてインペラ径Dの2.17%以上であれば、コンプレッサ翼車7の良好な加工性が得られる。よって、この条件を加え、寸法a2がインペラ径Dの2.47%以上、かつ寸法b2がインペラ径Dの2.17%以上かつ3.70%未満の条件を満足すれば、コンプレッサ翼車7における、ベースのモデルM3と同等の性能と良好な加工性が両立される。
なお、グラフに示される圧力比とは、コンプレッサ翼車7の入口(図1の吸入口9に相当)に対する出口(図1の吐出口11に相当)の気体の圧力比である。また、グラフに示される効率とは、コンプレッサ翼車7に付与された仕事に対するコンプレッサ翼車7がした仕事の比である。
(数値流体解析(2))
表2に示されるモデルM6〜M10は、フルブレード23及び第1スプリッタブレード21の位置を固定し、第2スプリッタブレード22のみをコンプレッサ翼車7の回転周方向へ回転移動させたものである。ベースとなるモデルM8は、前述のモデルM3と同じものである。モデルM7は、モデルM8に対して第2スプリッタブレード22を第1スプリッタブレード21から遠ざけるように移動させたモデルであり、モデルM6は第2スプリッタブレード22を第1スプリッタブレード21から更に遠ざけるように移動させたモデルである。また、モデルM9は、モデルM8に対して第2スプリッタブレード22を第1スプリッタブレード21に近づけるように移動させたモデルであり、モデルM10は第2スプリッタブレード22を第1スプリッタブレード21に更に近づけるように移動させたモデルである。各モデルM6〜M10における寸法a2,b2,c2が、インペラ径Dに対するパーセント表示として表2に示されている。
Figure 0006335068
各モデルM6〜M10によるCFDの結果は、図7に示される。図7(a)は、各モデルM6〜M10の流量−圧力比の関係を示すグラフであり、図7(b)は、各モデルM6〜M10の流量−効率の関係を示すグラフである。グラフから理解される通り、例えばモデルM6はベースのモデルM8に対して圧力比が低下したが、モデルM9,M10はモデルM8に対して遜色ない圧力比及び効率を示すことが判った。すなわち、第2スプリッタブレード22を第1スプリッタブレード21に近づける変更は、コンプレッサ翼車7の極端な性能低下の原因にならないことが確認された。
ここで、前述の通り、各寸法a2,b2,c2が、すべてインペラ径Dの2.17%以上であれば、コンプレッサ翼車7の良好な加工性が得られる。よって、この条件を加え、寸法b2がインペラ径Dの2.17%以上かつ3.70%未満、かつ寸法c2がインペラ径Dの2.17%以上の条件で、コンプレッサ翼車7における、ベースのモデルM3(M8)と同等の性能と良好な加工性が両立される。
以上の数値流体解析(1),(2)の結果をまとめると、寸法a2がインペラ径Dの2.47%以上、かつ寸法b2がインペラ径Dの2.17%以上かつ3.70%未満、かつ寸法c2がインペラ径Dの2.17%以上であると、コンプレッサ翼車7の性能を維持しながら加工性を向上する上で最も好ましいことが確認された。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は、上記実施形態に限られるものではなく、各請求項に記載した要旨を変更しない範囲で変形したものであってもよい。例えば、実施形態ではブレード21,22,23のセットを6セット備えるコンプレッサ翼車7を例示して説明しているが、本発明は、ブレードのセット数が異なるコンプレッサ翼車にも適用することができる。
3 コンプレッサ(遠心圧縮機)
7 コンプレッサ翼車
20 ハブ
21 第1スプリッタブレード
21j 前縁ハブ側
21k 後縁ハブ側
22 第2スプリッタブレード
22j 前縁ハブ側
22k 後縁ハブ側
22h 付け根
23、23’ フルブレード
23k、23k’ 後縁ハブ側
23h、23h’ 付け根
24 スプリッタブレード群
A 回転軸線
D インペラ径
a2 第2のスロート幅
b2 第3のスロート幅
c2 第1のスロート幅

Claims (2)

  1. 切削加工で製作され所定の回転軸線周りに回転可能に設けられたコンプレッサ翼車を備える遠心圧縮機であって、
    前記コンプレッサ翼車は、
    前記回転軸線周りに回転可能に設けられたハブと、
    前記ハブの外周面に回転周方向に沿って配設された複数のフルブレードと、
    前記フルブレード同士の間に配設され、第1スプリッタブレードと前記第1スプリッタブレードよりも回転方向の後方に位置する第2スプリッタブレードとからなるスプリッタブレード群と、を備え、
    前記第1スプリッタブレードは前記第2スプリッタブレードよりも前記回転軸線方向の寸法が短く、前記第2スプリッタブレードは前記フルブレードよりも前記回転軸線方向の寸法が短く、
    前記第1スプリッタブレードの後縁ハブ側は、前記フルブレードの後縁ハブ側同士の間を回転周方向に3等分する位置であるか、当該3等分する位置よりも前記第2スプリッタブレード側に寄って位置し、
    前記第2スプリッタブレードの後縁ハブ側は、前記フルブレードの後縁ハブ側同士の間を回転周方向に3等分する位置よりも前記第1スプリッタブレード側に寄って位置し、
    前記第2スプリッタブレードと当該第2スプリッタブレードに隣接する前記フルブレードとの間の第1スロート幅が、前記コンプレッサ翼車のインペラ径の2.17%以上である、遠心圧縮機。
  2. 前記第1スプリッタブレードと当該第1スプリッタブレードに隣接する前記フルブレードとの間の第2スロート幅が、前記インペラ径の2.47%以上であり、
    前記第1スプリッタブレードと当該第1スプリッタブレードに隣接する前記第2スプリッタブレードとの間の第3スロート幅が、前記インペラ径の2.17%以上且つ3.70%未満である、請求項1に記載の遠心圧縮機。
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