JP6335035B2 - 熱板溶着用熱可塑性樹脂組成物及びランプハウジング成形品 - Google Patents
熱板溶着用熱可塑性樹脂組成物及びランプハウジング成形品 Download PDFInfo
- Publication number
- JP6335035B2 JP6335035B2 JP2014125072A JP2014125072A JP6335035B2 JP 6335035 B2 JP6335035 B2 JP 6335035B2 JP 2014125072 A JP2014125072 A JP 2014125072A JP 2014125072 A JP2014125072 A JP 2014125072A JP 6335035 B2 JP6335035 B2 JP 6335035B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- weight
- parts
- hot plate
- copolymer
- monomer
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Landscapes
- Non-Portable Lighting Devices Or Systems Thereof (AREA)
- Lining Or Joining Of Plastics Or The Like (AREA)
- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
Description
10リットルの耐圧容器の内部を窒素で置換後、1,3−ブタジエン95重量部、スチレン5重量部、n−ドデシルメルカプタン0.5重量部、過硫酸カリウム0.3重量部、不均化ロジン酸ナトリウム1.8重量部、水酸化ナトリウム0.1重量部、脱イオン水145重量部を仕込み、攪拌しつつ70℃で8時間反応させた。その後、不均化ロジン酸ナトリウム0.2重量部、水酸化ナトリウム0.1重量部及び脱イオン水5重量部を添加した。さらに温度を70℃に維持しながら6時間攪拌を継続して反応を終了した。その後、減圧して残存している1,3−ブタジエンを除去し、スチレン−ブタジエンゴムラテックスを得た。得られたスチレン−ブタジエンゴムラテックスの重量平均粒子径は、100nmであった。
10リットルの耐圧容器に、上記で得られたスチレン−ブタジエンゴムラテックス270重量部、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム0.1重量部を添加して10分間攪拌混合した後、5%リン酸水溶液20重量部を10分間にわたり添加した。次いで10%水酸化カリウム水溶液10重量部を添加し、凝集肥大化したスチレン−ブタジエンゴムラテックスを得た。得られた凝集肥大化スチレン−ブタジエンゴムの重量平均粒子径は、330nmであった。
窒素置換したガラスリアクターに、脱イオン水180重量部、アクリル酸ブチル15重量部、メタクリル酸アリル0.1重量部、アルケニルコハク酸ジカリウム0.06重量部(固形分換算) 、過硫酸カリウム0.15重量部を仕込み、65℃で1時間反応させた。その後、アクリル酸ブチル85重量部、メタクリル酸アリル0.53重量部の混合液およびアルケニルコハク酸ジカリウム0.54重量部(固形分換算)を脱イオン水20重量部に溶解した乳化剤水溶液を4時間かけて連続的に添加した。滴下後、1時間保持して、架橋アクリル酸ブチルゴムラテックスを得た。得られた架橋アクリル酸ブチルゴムラテックスの重量平均粒子径は、200nmであった。
グラフト共重合体(A−1)の製造
ガラスリアクターに、凝集肥大化スチレン−ブタジエンゴムラテックスを固形分換算で50重量部仕込み、窒素置換を行った。窒素置換後、槽内を昇温し65℃に到達したところで、ラクトース0.2重量部、無水ピロリン酸ナトリウム0.1重量部及び硫酸第1鉄0.005重量部を脱イオン水10重量部に溶解した水溶液を添加した後に、70℃に昇温した。その後、アクリロニトリル15重量部、スチレン35重量部、ターシャリードデシルメルカプタン0.05部、クメンハイドロパーオキサイド0.3重量部の混合液及びオレイン酸カリウム1.0重量部を脱イオン水20重量部に溶解した乳化剤水溶液を4時間かけて連続的に滴下した。滴下後、3 時間保持してグラフト共重合体ラテックス(A−1)を得た。その後、塩析、脱水、乾燥し、グラフト重合体(A−1)のパウダーを得た。
凝集肥大化スチレン−ブタジエンゴムラテックスから架橋アクリル酸ブチルゴムラテックスに変更した以外はグラフト共重合体(A−1)と同様に製造し、グラフト共重合体(A−2)を得た。その後、塩析、脱水、乾燥し、グラフト重合体(A−2)のパウダーを得た。
攪拌翼を備えた重合反応機に、純水300部、懸濁安定剤としてヒドロキシエチルセルロース0.3部を溶解した後、3mm角に裁断したエチレン− プロピレン− エチリデンノルボルネン共重合体ゴム(エチレン含有量55%、ムーニー粘度(ML1+4121℃)60)50部を仕込み懸濁させた。その後、スチレン37部、アクリロニトリル13部、重合開始剤としてt−ブチルパーオキシピバレート3.0部および分子量調整剤としてt−ドデシルメルカプタン0.1部を添加し、100℃にて1時間重合を行いグラフト共重合体(A−3)のスラリーを得た。その後、脱水、乾燥し、グラフト共重合体(A−3)のパウダーを得た。
共重合体(B−1)の製造
窒素置換したガラスリアクターに、脱イオン水150重量部、スチレン7重量部、アクリロニトリル3重量部、ターシャリードデシルメルカプタン0 .02重量部、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム0.5部(固形分換算)及び過硫酸カリウム0.3重量部を仕込み、65℃で1時間重合した。その後、スチレン63重量部、アクリロニトリル27重量部、ターシャリードデシルメルカプタン0.18重量部及びドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム2.5重量部(固形分換算)を含む乳化剤水溶液30重量部を各々3時間かけて連続的に滴下した。滴下後2時間保持して、共重合体ラテックス(B−1)を得た。その後、塩析、脱水、乾燥し、共重合体(B−1)のパウダーを得た。
スチレンをα−メチルスチレンに変更した以外は、共重合体(B−1)と同様に製造し、共重合体(B−2)を得た。その後、塩析・脱水・乾燥し、共重合体(B−2)のパウダーを得た。
スチレン・N−フェニルマレイミド・無水マレイン酸共重合体(デンカIP MS−NIP:電気化学工業(株)製)
(C−1): エチレン・アクリル酸エステル共重合体のけん化樹脂(PJ−2:三井デュポン・ポリケミカル(株)製)
(C−2):ポリエーテルエステルアミドブロックコポリマー(ペレスタットNC6321:三洋化成工業(株)製)
(C−3):ステアリルジエタノールアミン モノステアレート(エレクトロストリッパーTS−6B:花王(株)製)
(C−4):アルキルベンゼンスルホン酸ナトリウム(STN−401−2:竹本油脂(株)製)
各実施例及び比較例で得られたペレットを用い、シリンダー温度250℃、金型温度60℃の条件で90mm×150mm×3mmの平板を成形し、成形品表面の外観を目視にて判定した。
○:シルバー、デラミが発生しなかった
×:シルバー、デラミが発生した
各実施例及び比較例で得られたペレットを用い、シリンダー温度250℃、金型温度60℃の条件で射出成形して熱板溶着性評価用のASTM1号ダンベルを作成した。280℃に加熱したアルミ製の平板に、射出成形にて得られたASTM1号ダンベルを10kgf/cm2の圧力で30秒間押しつけた後、このダンベルを500mm/minの速度で引き上げた時に溶着面に糸曳きが発生するかどうか判定した。
◎:糸曳きが全く見られなかった
○:糸曳きがほとんど見られなかった
×:糸曳きが明らかに見られた
Claims (3)
- ゴム強化スチレン系樹脂100重量部に対して、共重合体のけん化樹脂(C)0.1〜10重量部配合することを特徴とする熱板溶着用熱可塑性樹脂組成物であって、該共重合体がオレフィン系単量体とエステル結合を有する単量体からなる共重合体であることを特徴とする熱板溶着用熱可塑性樹脂組成物。
- 上記(C)が、エチレン・アクリル酸エステル共重合体のけん化樹脂であることを特徴とする請求項1に記載の熱板溶着用熱可塑性樹脂組成物。
- 請求項1〜2のいずれかに記載の熱板溶着用熱可塑性樹脂組成物を成形して得られる車両用灯具のランプハウジング成形品。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014125072A JP6335035B2 (ja) | 2014-06-18 | 2014-06-18 | 熱板溶着用熱可塑性樹脂組成物及びランプハウジング成形品 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014125072A JP6335035B2 (ja) | 2014-06-18 | 2014-06-18 | 熱板溶着用熱可塑性樹脂組成物及びランプハウジング成形品 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2016003294A JP2016003294A (ja) | 2016-01-12 |
JP6335035B2 true JP6335035B2 (ja) | 2018-05-30 |
Family
ID=55222830
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2014125072A Active JP6335035B2 (ja) | 2014-06-18 | 2014-06-18 | 熱板溶着用熱可塑性樹脂組成物及びランプハウジング成形品 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP6335035B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP6218344B1 (ja) | 2017-01-25 | 2017-10-25 | ユーエムジー・エービーエス株式会社 | 熱板溶着用熱可塑性樹脂組成物及びその成形品、樹脂接合体 |
Family Cites Families (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001043706A (ja) * | 1999-07-28 | 2001-02-16 | Kanegafuchi Chem Ind Co Ltd | 車両灯具ランプボディ用樹脂及びその製造法並びにそれを用いた車両用灯具 |
JP4364540B2 (ja) * | 2003-03-31 | 2009-11-18 | 日本エイアンドエル株式会社 | 振動溶着用樹脂組成物および車両用灯具のランプハウジング成形品 |
JP5352085B2 (ja) * | 2007-12-26 | 2013-11-27 | テクノポリマー株式会社 | ランプハウジング用熱可塑性樹脂組成物及びその成形物 |
EP2308925A4 (en) * | 2008-07-31 | 2012-03-21 | Mitsui Du Pont Polychemical | COMPOSITION WITH STYRENE RESIN AND FORMING |
KR101229338B1 (ko) * | 2010-04-30 | 2013-02-05 | 듀폰-미츠이 폴리케미칼 가부시키가이샤 | 중합체 비누화물 함유 조성물, 고분자형 대전 방지제, 열가소성 스티렌계 수지 조성물, 성형체 및 그 제조 방법 |
-
2014
- 2014-06-18 JP JP2014125072A patent/JP6335035B2/ja active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2016003294A (ja) | 2016-01-12 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US10800913B2 (en) | Thermoplastic resin composition for hot plate welding, molded article thereof, and resin conjugate | |
JP5547793B2 (ja) | 熱可塑性樹脂組成物及び成形品 | |
JP5453511B2 (ja) | グラフト共重合体、熱可塑性樹脂組成物及びグラフト共重合体の製造方法 | |
JP6335035B2 (ja) | 熱板溶着用熱可塑性樹脂組成物及びランプハウジング成形品 | |
JP4777617B2 (ja) | 熱板融着用樹脂組成物および車両用灯具のランプハウジング成形品 | |
JP2008174683A (ja) | ゴム質含有樹脂組成物 | |
JP7267679B2 (ja) | 熱可塑性樹脂組成物及びその成形品 | |
JP5547795B2 (ja) | 熱可塑性樹脂組成物及び成形品 | |
JP3272658B2 (ja) | スチレン系樹脂組成物 | |
JP2008038026A (ja) | 改質材、これを用いた成形品の製造方法および廃スチレン系樹脂の再生方法 | |
JP5457518B2 (ja) | 車両灯具用熱可塑性樹脂組成物及び成形品 | |
JP5457573B2 (ja) | 熱可塑性樹脂組成物及び成形品 | |
JP2007056140A (ja) | 熱融着性に優れる熱可塑性樹脂組成物および成形品 | |
JP2007070547A (ja) | 熱可塑性樹脂組成物 | |
JP6041381B2 (ja) | 車両灯具用熱可塑性樹脂組成物及び成形品 | |
JP2007320994A (ja) | 熱可塑性樹脂組成物および成形品 | |
JP6317713B2 (ja) | 熱可塑性樹脂組成物 | |
JP4117974B2 (ja) | 車両灯具用ランプボディ用樹脂、その製造法およびそれを用いた車両用灯具 | |
JP2022152087A (ja) | 熱可塑性樹脂組成物及びその製造方法 | |
JP2015086305A (ja) | グラフト共重合体、および熱可塑性樹脂組成物 | |
JP2019001911A (ja) | 熱可塑性樹脂組成物およびその成形品 | |
JP2005343946A (ja) | 熱可塑性樹脂組成物の製造方法 | |
JPH08165391A (ja) | 熱可塑性樹脂組成物 | |
JP2023148172A (ja) | 樹脂組成物及び成形品 | |
JP2006045466A (ja) | 熱可塑性樹脂組成物およびその成形品 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20170511 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20180403 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20180330 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20180427 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 6335035 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |