JP6334038B2 - 自動ドア用駆動取付装置および自動ドア - Google Patents

自動ドア用駆動取付装置および自動ドア Download PDF

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Description

本発明は、自動ドアに係わり、取付収容部に駆動部を取り付ける自動ドア用駆動取付装置および自動ドアに関する。
自動ドアは、人体などの物体を検知する検知部からの検知信号をマイクロコンピュータに入力させてモータを正逆転させ、この際、モータの回転数を計数することによってドアの開閉移動量を測知し、このドアの開閉移動量によってドアの位置を判断し、この判断結果に基づいて開扉減速点及び閉扉減速点の設定された高速開閉扉動によりドアを開閉制御するような構成及び構造になっている。
このような自動ドアの設置に当たっては、一般に、市販の自動ドア用アルミフロント(取付用横向ベース)を予め設置してあり、この市販の自動ドア用アルミフロントに自動ドアを設置する取付収容部と自動ドアを開閉移動する駆動機構を取り付ける内蔵タイプのものと、市販の自動ドア用アルミフロントが設置されておらず、既設あるいは新設の鴨居やフロント無目(取付用横向ベース)に予め取付られた取付収容部に駆動機構を取り付ける後付けタイプのものとがある。
従来の自動ドア400は、図12に示す如く、ドア500と、ドア500を移動させて出入口を開閉するための駆動機構600とを備えて構成されている。駆動機構600は、出入口の上部(取付用横向ベース)に位置する取付収容部610に設けられており、駆動部となるモータマウント部620と、伝達機構630と、マイクロコンピュータ640とを備えて構成されている。そして、モータマウント部620からの駆動力が伝達機構630を介してドア500に伝達されてドア500の開閉が行われるようになっている。
図13に示すように、モータマウント部620は、モータ621と、減速機622と、モータ621および減速機622を載置するマウントベース623とからなる。
モータ621は、ブラシレスDCモータで構成されており、モータ出力軸621aには第1歯付主動プーリ621bが軸着されている。このモータ621には、図14に示すように回転駆動するためのホールIC621cが磁極位置センサとして内蔵されている(なお、図14においては、説明の便宜上、モータ621とは別体のものとして図示されている)。この磁極位置センサとしてのホールIC621cから発生するパルス信号はドア500の移動量に比例しており、モータ出力軸621aとドア500間にすべりのない構造としているので、パルス信号を計数することによりドア500の位置、速度、方向を制御することができるようになっている。なお、このホールIC621cは、マイクロコンピュータ640の出力指示に基づいてモータ621を回転駆動する。
図13および14に示すように、減速機622は、減速機入力軸622aに軸着された小径ギヤ622bと、この小径ギヤ622bと噛み合い、減速機出力軸622cに軸着された大径ギヤ622dとを備えて構成されている。減速機入力軸622a及び減速機出力軸622cは、回動自在に軸支されている。そして、減速機入力軸622aには、第1歯付従動プーリ622eが軸着されており、減速機出力軸622cには、第2歯付主動プーリ622fが軸着されている。これにより、マイクロコンピュータ640の出力指示に基づいて、モータ621が駆動すると、第1歯付主動プーリ621bが回転され、第1歯付ベルト631を介して第1歯付従動プーリ622eに伝達され、第2歯付主動プーリ622fを回転駆動させる。第2歯付主動プーリ622fが回転駆動されると、第2歯付ベルト632を駆動して、第2歯付ベルト632に固定されたドア500を移動させる。
図13に示すように、マウントベース623は、取付収容部610に複数のボルト(不図示)で留められており、取付収容部610に対してモータ621および減速機622を固定する。
図14に示すように、伝達機構630は、第1歯付ベルト631と、第2歯付ベルト632と、第2歯付従動プーリ633とを有する。第1歯付ベルト631は、モータ出力軸621aに軸着された第1歯付主動プーリ621bと減速機入力軸622aに軸着された第1歯付従動プーリ622eに巻き掛けられている。第2歯付ベルト632は、減速機出力軸622cに軸着された第2歯付主動プーリ622fと取付収容部610に取り付けられた第2歯付従動プーリ633とに巻き掛けられている。
ドア500には、2つの連結具510を介してハンガーローラ(不図示)が取り付けられており、この2つの連結具510の内、一方の連結具510には、第2歯付ベルト632が連結されている。
マイクロコンピュータ640は、自動ドア400全体の動作を制御する。具体的には、マイクロコンピュータ640が、検知部(不図示)から検知信号を受信すると、出力指示をホールIC621cに送信し、ホールIC621cを動作させて、モータ621を駆動する。モータ621が駆動すると、第1歯付主動プーリ621bが駆動され、第1歯付ベルト631を介して第1歯付従動プーリ622eに伝達され、第2歯付主動プーリ622fを駆動させる。第2歯付主動プーリ622fが駆動されると、第2歯付ベルト632を介して第2歯付従動プーリ633を駆動させるとともに、第2歯付ベルト632に固定されたドア500を移動させて、出入口を開口する。
ところで、このような自動ドア400において、ドア500を開閉する際にモータ621および減速機622が繰り返し振動することで、マウントベース623を固定するボルトが緩まり、取付収容部610とモータマウント部620との固定が不十分となる問題があった。また、このように取付収容部610に対してモータマウント部620の固定が不十分になると、マウントベース623と取付収容部610とが小刻みに衝突し、不快な音が発生する問題があった。
これらの問題を解決すべく、例えば、図15に示すように、モータマウント部620を挿入して固定するエンジンベース650と、エンジンベース650を保持する取付収容部610とがある。エンジンベース650は、中央部を略板状とし、長手方向の両端部を、コ字状に折り曲げ、内側に弾性体651,652を保持している。このエンジンベース650は、中央部の幅が両端部の幅よりも広く形成されている。エンジンベース650の両端部で保持される弾性体651,652は、対向する面(中央部に面する面)に挿入溝653,654が設けられている。
取付収容部610は、側壁面において、開口端部から長手方向に延び、対向して位置する一対の取付溝611と、この一対の取付溝611の間に位置する螺合溝612とを有する。
エンジンベース650を取付収容部610に固定する際には、一対の取付溝611にエンジンベース650の中央部の幅方向における両端をスライド挿入して、取付収容部610に対してエンジンベース650を所定の位置まで移動させて、螺合溝612にボルト613を螺合して固定する。このように、エンジンベース650を取付溝611に挿入して、ボルト613で固定することで、エンジンベース650を取付収容部610に対して強固に固定することができる。また、エンジンベース650の両端部で保持される弾性体651,652にマウントベース623を挿入して固定することで、回転駆動時のマウントベース623の振動を弾性体651,652で吸収し、マウントベース623を固定したエンジンベース650と取付収容部610が小刻みに衝突することを防ぎ、不快な音の発生をなくすことができる。
実公昭57−29026号公報
しかし、図15に示すように、取付収容部610に対するエンジンベース650の固定方法では、取付収容部610をエンジンベース650から取り外すためには、ボルト613を取り外し、かつ取付収容部610の開口端部までエンジンベース650をスライド移動させる必要があった。すなわち、取付収容部610においてエンジンベース650よりも開口端部側に取り付けられた他の部品(例えば、取付収容部610の側端部を保持する保持金具(不図示)など)を取り付けている場合には、その部品を取り外して、エンジンベース650を開口端部まで移動させて取り外す必要があり、エンジンベース650を取り外す作業が煩雑であった。
また、図15に示すように、駆動時におけるモータ621の振動状態と減速機622の振動状態とは異なるため、モータマウント部620のモータ621側の端部を挿入する挿入溝654の深さと、モータマウント部620の減速機621側の端部を挿入する挿入溝653の深さを異ならせる必要があった。このため、モータマウント部620のモータ621側の端部を挿入して固定する弾性体652とモータマウント部620の減速機622側の端部を挿入して固定する弾性体651とを製造するための金型を別個に制作する必要があった。
本発明の1つの目的は、取付収容部に対して駆動部を任意の位置で着脱可能とする自動ドア用駆動取付装置および自動ドアを提供することにある。
また、本発明の2つの目的は、駆動部の両端を固定する一対の弾性体の形状を共通化する自動ドア用駆動取付装置および自動ドアを提供することにある。
上記課題を解決するためになされた請求項1に記載の発明は、水平方向に延びるスライド溝を有する取付収容部と、モータと、前記モータの回転数を減速する減速機と、前記モータおよび前記減速機を前記スライド溝の延びる方向に並べて載置するマウントベースと、を有するモータマウント部と、第1の挿入溝と前記第1の挿入溝よりも長い第2の挿入溝が形成され、弾性体からなる弾性部材と、前記弾性部材を覆う覆部材とを有するものであって、前記取付収容部に取り付けられ、前記モータ側における前記モータマウント部の一端を固定し、かつ前記減速機側における前記モータマウント部の他端を固定する一対の、固定部材と,
前記スライド溝をスライド可能に把持し、前記スライド溝に対して前記固定部材を着脱可能に固定する位置固定部材、を備え、前記モータマウント部の一端および前記モータマウント部の他端を一対の前記固定部材で固定する際に、前記モータマウント部の一端を固定する前記固定部材は、前記マウントベースの一端を前記第1の挿入溝に挿入して固定し、前記モータマウント部の他端を固定する前記固定部材は、前記マウントベースの他端を前記第2の挿入溝に挿入して固定してなり、前記覆部材は、前記スライド溝に当接する覆部材当接面において、前記スライド溝に把持された位置固定部材によって挿通される複数の挿通孔が形成されてなり、前記減速機の入力軸には、前記モータの回転を伝達する歯付伝達プーリが固定されており、前記取付収容部は、前記スライド溝の延びる方向と直交する方向に並ぶ3つの前記スライド溝を有し、前記覆部材は、断面視コ字形状をしており、前記覆部材当接面における開口端部に両側の各前記スライド溝に対応する位置に形成された第1の挿通孔および第2の挿通孔と、前記覆部材当接面における閉塞端部に中央の前記スライド溝に対応して形成された第3の挿通孔とを有し、前記覆部材当接面における開口端部には、前記歯付伝達プーリの曲率よりも小さな曲率の切欠き部を有することを特徴とする。
請求項1に記載の発明によれば、モータマウント部を固定する位置固定部材をスライド溝に対して着脱可能とすることで、モータマウント部を取付収容部の任意の位置で着脱することができる。また、請求項1に記載の発明によれば、モータマウント部の両端部を固定する一対の固定部材(弾性部材を含むもの)を共通化することで、一対の固定部材を製造するための金型を共通化することができる。
また、請求項1に記載の発明によれば、覆部材に複数の挿通孔が形成されることで、1つの挿通孔が破損しても他の挿通孔に位置固定部材を挿通することで、取付収容部に固定部材を固定することができる。
さらに、請求項1に記載の発明によれば、伝達プーリと覆部材当接面の開口端部を離間させることで、経年劣化により仮に弾性部材の剛性が低下して、覆部材に対して伝達プーリが近づいても、伝達プーリと固定部材を離間させた状態に保持することができる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の構成において、前記モータマウント部の一端および前記モータマウント部の他端を一対の前記固定部材で固定する際に、一対の前記固定部材の外側側面に当接して、前記モータマウント部の一端を固定する前記固定部材と前記モータマウント部の他端を固定する前記固定部材との距離を調整する位置調整部材を、さらに備えることを特徴とする。
請求項2に記載の発明によれば、一対の固定部材の側面に位置調整部材が当接することで、モータマウント部を固定する際の最適な距離に一対の固定部材を設定することができる。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載された自動ドア用駆動取付装置と,出入口の上部に位置する取付用横向ベースと,前記取付用横向ベースに固定された前記取付収容部と,前記取付用横向ベースに固定され、前記取付収容部の下方に位置するレール部と,前記モータマウントが前記固定部材および前記位置固定部材を介して固定された前記取付収容部の一端側の反対側に固定された歯付従動プーリと,前記減速機の出力軸に固定させた歯付駆動プーリと,前記歯付駆動プーリと前記歯付従動プーリに巻き掛けられた歯付ベルトと,前記レール部に係止するとともに前記歯付ベルトに接続し、前記出入口を開閉するドアと、前記出入口における人の有無を検知する検知部と、前記検知部の検知結果に基づいて、前記モータを駆動し、前記減速機および前記歯付ベルトを動作させて、前記ドアに開閉動作をさせるマイクロコンピュータと、を有する。
本発明によれば、取付収容部に対して位置固定部材を着脱可能とすることで、駆動部を取付収容部の任意の位置で着脱自在にする自動ドア用駆動取付装置および自動ドアを提供することができる。本発明によれば、駆動部の両端を固定する一対の弾性部材を共通形状とすることで、一対の弾性部材を製造する金型を共有化する自動ドア用駆動取付装置および自動ドアを提供することができる。
本実施形態の自動ドア用駆動取付装置を用いた自動ドアの概略図である。 図1におけるa部を拡大した展開した斜視図である。 図1の自動ドア用駆動取付装置を構成する弾性部材を示す斜視図である。 図3のb−b断面を示す図である。 図1の自動ドア用駆動取付装置を構成する覆部材の斜視図である。 図1のc−c断面におけるモータマウント部およびハンガーローラ等を省略した際の概略図である。 図1におけるa部を拡大し、モータマウント部およびハンガーローラ等を省略した際の概略図である。 (a)は取付収容部に固定した固定部材にモータマウント部のモータ側の端部を挿入する際の動作説明図であり、(b)は(a)の動作後に、モータマウント部の減速機側の端部を固定部材に挿入する際の動作説明図であり、(c)は(b)の動作後に、取付収容部に固定された一対の固定部材に固定したモータマウント部の取付位置を調整する際の動作説明図であり、(D)は(c)の動作後に、減速機の回転軸に固定した第2歯付主動プーリに第2歯付ベルトを装着する際の動作説明図である。 第2実施形態の自動ドア用駆動取付装置を展開した斜視図である。 第3実施形態の自動ドア用駆動取付装置を展開した斜視図である。 他の実施形態における自動ドア用駆動取付装置の覆部材に関する斜視図である。 従来例の自動ドアの概略図である。 図12の自動ドアにおけるモータマウント部を拡大した断面図である。 図12の自動ドアにおける動作説明図である。 従来例において、エンジンベースを取付収容部に取り付ける際の動作を示す動作説明図である。
以下、本発明を図面に示す実施形態に基づいて説明する。
(第1実施形態)
本発明の自動ドア1の概略を図1に基づいて説明する。
図1には本実施形態の自動ドア用駆動取付装置を用いた自動ドアの概略図が示されている。なお、取付用横向ベース2の長手方向をx軸、取付用横向ベース2の厚さ方向をy軸、取付用横向ベース2の高さ方向をz軸とする。
図1に示すように、本実施形態の自動ドア1は、人などが出入りする出入口21と、出入口21の上部に位置する取付用横向ベース2と、出入口21を開閉するドア28と、自動ドア1全体の動作を制御するマイクロコンピュータ23とを有する。
取付用横向ベース2には、水平方向に延びるスライド溝311を有する取付収容部31と、取付収容部31の下方に位置し、取付収容部31に沿うように水平方向に延びるレール部22とが形成されている。なお、レール部22には、出入口21付近の人体などの物体を検知する検知部24が取り付けられている。
取付収容部31の長手方向の一端側には、モータマウント部32が位置固定部材36および固定部材33により固定されている。駆動部であるモータマウント部32の構成に関する詳細は後述するが、モータ321および減速機322を含み、減速機322の出力軸には第2歯付主動プーリ(歯付駆動プーリ)25が軸着されている。なお、モータ321および減速機322の詳細の構成は、従来例と同じであるため説明を省略する。
取付収容部31の長手方向の他端側(取付収容部31の一端側の反対側)には、第2歯付従動プーリ26が固定されている。この第2歯付従動プーリ26と第2歯付主動プーリ25とに亘って無端状の第2歯付ベルト(歯付ベルト)27が巻き掛けられている。この第2歯付ベルト27には、下側に位置する下側部分27aと上側に位置する上側部分27bがある。
ドア28は、板状のドア本体282と、ドア本体282の上部に固定された2つの連結具283と、各連結具283に保持される2つのハンガーローラ281とを有する。各ハンガーローラ281は、レール部22内に位置されており、2つの連結具283は、このハンガーローラ281を介して、レール部22に連結することで、ドア本体282を開閉方向(図1中のx軸方向)に移動可能な状態で吊下げている。この2つの連結具283の内、一方の連結具283には、第2歯付ベルト27の下側部分27aが連結されている。
マイクロコンピュータ23は、取付収容部31の長手方向の略中央であり、第2歯付ベルト27に干渉しない位置(例えば、第2歯付ベルト27よりもy軸方向の奥側)に形成されている。マイクロコンピュータ23は、モータ321および検知部24に接続されている。
マイクロコンピュータ23は、検知部24から物体を検知する検知信号を受信すると、モータ321を駆動して、減速機322および第2歯付主動プーリ25を動作させる。第2歯付ベルト27が動作すると、第2歯付ベルト27に接続されたドア28を開口方向(図1中のx軸の負方向)に移動させて、出入口21を開口する。また、マイクロコンピュータ23が、出入口21を開口させた後に検知部24から物体を検知信号を受信しなくなると、モータ321を駆動して、減速機322および第2歯付主動プーリ25を動作させる。第2歯付ベルト27が動作すると、第2歯付ベルト27に接続されたドア28を閉口方向(図1中のx軸における正方向)に移動させて、出入口21を閉口する。
次に、本実施形態の自動ドア用駆動取付装置3に関して詳細に説明する。
図2には、図1におけるa部を拡大した展開した斜視図が示されている。
図2に示すように、本実施形態の自動ドア用駆動取付装置3は、取付収容部31と、モータマウント部32と、モータマウント部32の両端部を固定する一対の固定部材33と、位置固定部材36と、一対の固定部材33の位置を調整する位置調整部材37とを有する。
図2に示すように、取付収容部31には、水平方向に延びるスライド溝311が、スライド溝311の延びる方向と直交する方向に例えば3列設けられている。詳細は、後述するが、このスライド溝311には固定部材33の頭部がスライド挿入される。取付収容部31のレール部22側の壁面には、電源、モータマウント部32、マイクロコンピュータ23などを互いに接続する各種配線(不図示)を外へ出すための側壁スライド溝312が形成されている。また、取付収容部31には、開口端部を保持する保持金具311aが固定されている。
図2において、モータマウント部32は、モータ321と、モータ321の回転数を減速する減速機322と、モータ321および減速機322をスライド溝311の延びる方向に並べて載置するマウントベース323とを有している。減速機322は、入力軸に第1歯付従動プーリ(歯付伝達プーリ)29が軸着されており、出力軸に第2歯付主動プーリ(歯付駆動プーリ)25が軸着されている。モータ321の出力軸には第1歯付主動プーリ(不図示)が軸着されている。第1歯付主動プーリと第1歯付従動プーリ29は、第1歯付ベルト(不図示)で巻き掛けられている。この構成により、モータ321からの駆動力は、第1歯付従動プーリ29を介して減速機322へ伝達され、減速機322では、回転数を減速して第2歯付主動プーリ25を回転させる。
図3には図1の自動ドア用駆動取付装置を構成する弾性部材を示す斜視図が示されており、図4には図3のb−b断面を示す図が示されている。
図3に示すように、固定部材33は、ゴムなどの弾性体からなる弾性部材34と、弾性部材34を覆う覆部材35とを有する。
弾性部材34は、図3および4に示すように、略直方体形状をなし、4つの側面のうち一つの側面に第1の挿入溝341が形成され、この側面の裏面に第1の挿入溝341よりも長い第2の挿入溝342が形成されている。その他の2つの側面に関しては、弾性部材34、中央に形成された被係合リブ343を基準にして線対称に第1の挿入溝341が形成された側面および第2の挿入溝342が形成された側面に向かって延びる溝部344が複数形成されている。
図5には、図1の自動ドア用取付装置を構成する覆部材の斜視図が示されている。
図5において、覆部材35は、例えば、断面視コ字形状をしており、弾性部材34を覆う内周面の上部および下部に、弾性部材34の複数の溝部344に係合する複数の爪部351が形成されている。この爪部351は、弾性部材34の被係合リブ343に係合して、弾性部材34を覆部材35で覆った状態で固定する。この構成により、本実施形態の自動ドア用駆動取付装置3は、接着剤などを用いなくても、覆部材35と弾性部材34とを固定することができる。このため、本実施形態の自動ドア用駆動取付装置3においては、覆部材35に弾性部材34を固定した後においても、簡単に覆部材35から弾性部材34を取り外すことができる。
覆部材35のスライド溝311に当接する覆部材当接面352における開口端部353側であり、取付収容部31の両側に形成されたスライド溝311に対応する位置には、後述の位置固定部材36を挿通するための第1の挿通孔354(挿通孔)および第2の挿通孔355(挿通孔)が形成されている。覆部材当接面352における閉塞端部356側であり、取付収容部31の中央に形成されたスライド溝311に対応する位置には、後述の位置固定部材36を挿通するための第3の挿通孔357(挿通孔)が形成されている。覆部材当接面352の開口端部353側の中央には、切欠き部358が形成されている。
取付収容部31に対して、固定部材33を開口端部353側(モータマウント部32の端部が挿入される側)で固定する場合には、取付収容部31の両側に形成されたスライド溝311に固定した複数の固定部材33を第1の挿通孔354および第2の挿通孔355に挿通して固定する。また、取付収容部31に対して、固定部材33の閉塞端部356側で固定する場合には、取付収容部31の中央に形成されたスライド溝311に固定した固定部材33を第3の挿通孔357に挿通して固定する。このように、取付収容部31に対して、固定部材33を、開口端部353側または閉塞端部356側の2つの固定手段を備えることで、一方の固定手段が経年劣化による破損等で用いることができない場合においても、他方の固定手段を用いることで、取付収容部31に固定部材33を固定することができる。
切欠き部358は、第1歯付従動プーリ29の曲率よりも小さい曲率で形成されている。この構成により、経年劣化により、弾性部材34の剛性が低下し、設置時に比べて、固定部材33が第1歯付従動プーリ29側に近づいた場合においても、第1歯付従動プーリ29から固定部材33を離間させることができる。
また、図4に示すように、弾性部材34において、弾性部材34の下端から第1の挿入溝341までの距離(図4中のa間の距離)は、弾性部材34の上端から第2の挿入溝342までの距離(図4中のb間の距離)に比べて長くする。後述の通り、第1の挿入溝341にはモータマウント部32の減速機322側の端部を挿入し、第2の挿入溝342にはモータマウント部32のモータ321側の端部を挿入する。この際、減速機322の出力軸に固定された第2歯付主動プーリ25は、第2歯付ベルト27により常に第2歯付従動プーリ26側に引張られた状態となる。
すなわち、本実施形態の自動ドア用駆動取付装置3を設置した後には、モータマウント部32の減速機322側の端部を固定する固定部材33には、常に第1の挿入溝341にめり込む引張り力が働く。一方、モータマウント部32のモータ321側の端部には、第1の挿入溝341を支点とする引張り力により生じる回転モーメントが発生し、上方(図4中のz方向)へ動く力が作用する。このため、モータマウント部32の減速機322側の端部を挿入する第1の挿入溝341の高さと、モータマウント部32のモータ321側の端部を挿入する第2の挿入溝342の高さを同じにすると、第2の挿入溝342に挿入するモータマウント部32の端部の方が、第1の挿入溝341に挿入するモータマウント部32の端部よりも高くなる。そこで、これを踏まえて、第1の挿入溝341の下端からの距離を第2の挿入溝342の上端からの距離よりも予め長く設定することで、第2歯付ベルト27による引張り力が作用した状態において、モータマウント部32を水平状態に保つことができる。このように、モータマウント部32を水平状態に保つことで、第2歯付主動プーリ25と第2歯付従動プーリ26とを巻き掛ける第2歯付ベルト27の移動を確実に行うことができる。
図6には、図1のc−c断面におけるモータマウント部およびハンガーローラを省略した際の概略図が示されている。
図6において、位置固定部材36は、スライド溝311に対して固定部材33を着脱可能に固定するものである。この位置固定部材36は、スライド挿入部材361(例えばボルトなど)と螺合部材362(例えばナットなど)からなる。スライド挿入部材361の頭部は、断面視T形をしており、この頭部をスライド溝311内に挿入し、スライド可能に固定する。固定部材33を、スライド溝311の所定の位置に固定する場合には、スライド挿入部材361の下部を固定部材33の第1の挿通孔354、第2の挿通孔355、第3の挿通孔357のいずれかに挿通した後に、螺合部材362を螺合して、スライド溝311を把持する。
また、固定部材33をスライド溝311から取り外す場合には、螺合部材362をスライド挿入部材361から取り外して、スライド溝311から離間する方向に引き抜く。すなわち、モータマウント部32を固定する固定部材33をスライド溝311の端部まで移動させることなく、任意の位置から固定部材33を取り外すことができる。このように、本実施形態の自動ドア用駆動取付装置3は、取付収容部31の任意の位置で固定部材33を着脱自在にすることができる。
また、本実施形態の自動ドア用駆動取付装置3は、固定部材33を任意の位置から取り外すことができるため、取付収容部31の端部と固定部材33との間に位置し、取付収容部31に固定された他の部材(例えば保持金具311a)を取り外さなくても、固定部材33を取り外すことができる。
また、スライド挿入部材361の頭部に関しては、角部をテーパ形状として、対角線の長さをスライド溝311の開口部の長さ(図6のc間の距離)よりも短く設定する。この構成により、スライド挿入部材361をスライド溝311の端部からスライドさせて挿入しなくても、スライド挿入部材361の頭部を傾けてスライド溝311に押し付けるだけで、スライド溝311内にスライド挿入部材361の頭部を挿入することができる。すなわち、スライド挿入部材361の頭部の角部にテーパを付けることで、スライド溝311の途中からスライド挿入部材361の頭部を挿入することができる。
位置調整部材37は、図2に示すように、両端部を直立させた板状の部材であり、取付収容部31の底面に設けられたスライド溝311または側壁スライド溝312に収容される。
位置調整部材37は、直立した両端部に一対の固定部材33の側壁面を当接させることで、一対の固定部材33を、モータマウント部32を固定するために最適な距離に設定することができる。また、位置調整部材37を、取付収容部31内に形成されたスライド溝311または側壁スライド溝312に位置調整部材37を収容することで、位置調整部材37を取付収容部31に取り付ける際に特に取付金具などを用いなくて済む。
ここで、位置調整部材37を側壁スライド溝312に収容すると良い。位置調整部材37を側壁スライド溝312に収容することで、モータマウント部32の側面に開口する側壁スライド溝312を位置調整部材37で覆い、側壁スライド溝312からモータマウント部32側へ電源用配線類やホコリ等が侵入することを防ぐことができる。
次に、本実施形態の自動ドア用駆動取付装置3を取付収容部31に取り付ける作業について説明する。初期状態として、取付用横向ベース2内には取付収容部31およびレール部22が形成されており、取付収容部31内には第2歯付従動プーリ26およびマイクロコンピュータ23が取り付けられ、マウントベース323には、モータ321および減速機322が載置され、減速機322には第2歯付主動プーリ25および第1歯付従動プーリ29が取り付けられているものとする。
図7には図1におけるa部を拡大し、モータマウント部、ハンガーローラおよび連結具を省略した際の概略図が示されており、図8、(a)には取付収容部に固定した固定部材にモータマウント部のモータ側の端部を挿入する際の動作説明図が示されており、(b)には(a)の動作後に、モータマウント部の減速機側の端部を固定部材に挿入する際の動作説明図が示されており、(c)には(b)の動作後に、取付収容部に固定された一対の固定部材に固定したモータマウント部の取付位置を調整する際の動作説明図が示されており、(D)には(c)の動作後に、減速機の回転軸に固定した第2歯付主動プーリに第2歯付ベルトを装着する際の動作説明図が示されている。
作業者は、中央のスライド溝311にスライド挿入部材361の頭部を挿入する。作業者は、図7に示すように、一対の固定部材33における開口端部353を互いに対向させ、一対の固定部材33の各第3の挿通孔357をスライド挿入部材361で挿通した後にスライド挿入部材361に螺合部材362を螺合させて、スライド溝311を把持して固定する。
作業者は、図8(a)に示すように、マウントベース323のモータ321側の一端を第2の挿入溝342に挿入する。作業者は、マウントベース323の一端を第2の挿入溝342に深く挿入して、図8(b)に示すように、マウントベース323の減速機322側の端部を他方の固定部材33に挿入する。作業者は、図8(c)に示すように、マウントベース323のモータ321側の一端をさらに深く第1の挿入溝341に挿入して、モータマウント部32の取付位置を調整する。
その後、作業者は、図7(D)に示すように、減速機322の出力軸に固定した第2歯付主動プーリ25に第2歯付ベルト27を巻き掛けて、設置作業を終了する。
このように、固定部材33における弾性部材34の側面に2種類の深さを有する溝(第1の挿入溝341と第2の挿入溝342)を形成することで、取付収容部31に固定した一対の固定部材33に対してモータマウント部32を簡単に取り付けることができる。すなわち、本実施形態の自動ドア用駆動取付装置3を取付収容部31に取り付ける際には、特殊な工具を用いることなく、作業者の手で簡単に取り付けることができる。
また、スライド溝311にスライド挿入部材361の頭部のみを挿入することで、従来例と異なり、固定部材33の側端部を取付収容部31に形成された取付溝(不図示)等にスライド挿入する必要がないため、固定部材33の幅を短くし、固定部材33の大きさをコンパクトにすることができる。これにより、固定部材33を収容するために必要なスペースを小さくして、従来例に比べて多くの固定部材33を収容スペース内に収容することができる。
また、弾性部材34に、モータマウント部32の減速機322側の端部を固定する第1の挿入溝341と、モータマウント部32のモータ321側の端部を固定する第2の挿入溝342との2種類の溝を形成することで、モータマウント部32の左右両端部が異なる形状であっても、挿入する溝を使い分けて、弾性部材34を共通した形状にすることができる。これにより、本実施形態のモータマウント部32を固定する一対の弾性部材34を製造するための金型を共通化することができる。
また、覆部材35に関しても共通した形状とすることで、モータマウント部32の両端部を固定する一対の固定部材33全体を共通した形状にすることができる。この構成により、モータマウント部32の両端を固定する固定部材33(弾性部材34および覆部材35)を製造するために必要な金型を共通化することができる。
また、固定部材33を取付収容部31に取り付ける際の作業を簡略化させるために、モータマウント部32のモータ321側の端部(左側端部)を固定する固定部材33の覆部材35の色とモータマウント部32の減速機322側の端部(右側端部)を固定する覆部材35の色を別々の色に塗装しても良い。例えば、左側端部を固定する覆部材35を金色に塗装し、右側端部を固定する覆部材35を銀色に塗装する。この構成により、本実施形態の自動ドア用駆動取付装置3における覆部材35を取付収容部31に取り付ける際に、作業者は覆部材35のどちらが左側の覆部材35で、どちらが右側の覆部材35かを簡単に把握することができる。
さらに、弾性部材34において、第1の挿入溝341(マウントベース323の右側の端部を挿入する溝)が形成された面と第2の挿入溝342(マウントベース323の左側の端部を挿入する溝)が形成された面を別々の色に塗装しても良い。例えば、第1の挿入溝341が形成された面を白色に塗装し、第2の挿入溝342が形成された面を黄色に塗装する。これにより、作業者は、右側の覆部材35に内接させる弾性部材34に関しては、第1の挿入溝341が形成された面を覆部材35の開口端部353に位置させ、左側の覆部材35に内接させる弾性部材34に関しては、第2の挿入溝342が形成された面を覆部材35の開口端部353に位置させることが簡単にできる。
なお、覆部材35の開口端部353に弾性部材34のどの面を位置させるかを簡単に作業者が把握するために、図3に示すように第1の挿入溝341および第2の挿入溝342が形成された各面に対して右または左などの刻印を付す構成としても良い。
本実施形態の自動ドア用駆動取付装置3に用いられる固定部材33は、従来例と異なり、モータマウント部32のモータ321側の端部およびモータマウント部32の減速機322側の端部をそれぞれ別々の部材としているため、仮にモータマウント部32のモータ321側の端部を固定する固定部材33が経年劣化により曲がった場合においては、単にモータ321側の端部を固定する固定部材33のみを交換するだけで済む。すなわち、本実施形態の自動ドア用駆動取付装置3を交換する際には、交換部品を必要最低限として、交換するために必要な費用を安価にすることができる。
(第2実施形態)
第2実施形態は、第1実施形態における位置調整部材37の構成のみが異なるため、位置調整部材37の構成のみを説明し、他の構成については第1実施形態と同じ構成であるため説明を省略する。なお、座標系は第1実施形態と同じものとする。
図9には、第2実施形態の自動ドア用駆動取付装置を展開した斜視図が示されている。なお、図9においては、位置固定部材36の構成を明確化するため、位置調整部材37を図示していないが、第1実施形態同様に、第2実施形態においても、一対の固定部材33に関して位置決めするために用いられているものとする。
図9に示すように、第2実施形態の位置固定部材36は、スライド螺合部材363(例えば、ネジ孔を有する座金など)および挿入部材364(例えばボルトなど)からなる。具体的には、スライド螺合部材363を、取付収容部31の両側に位置する各スライド溝311にスライド挿入して、固定部材33の第1の挿通孔354および第2の挿通孔355に対応する位置に移動させて、第1の挿通孔354および第2の挿通孔355を挿入部材364で挿通する。挿入部材364の各先端部は、スライド螺合部材363に螺合されて、スライド溝311を把持し、取付収容部31に対して固定部材33を固定する。
このように、第2実施形態の位置固定部材36は、第1実施形態の位置固定部材36のように、スライド溝311に挿入可能な頭部を有するスライド挿入部材361を用いずに、既成のボルトおよび座金を挿入部材364およびスライド螺合部材363として用いるだけで済む。そのため、第2実施形態の駆動部の取付装置3は、第1実施形態の駆動部の取付装置3に比べて製造費用を安価にすることができる。
また、第2実施形態におけるスライド螺合部材363は、第1実施形態のスライド挿入部材361と同様に、角部をテーパ形状にして、対角に位置する距離をスライド溝311の開口部の長さよりも短く設定しても良い。この構成により、スライド螺合部材363を任意の位置からスライド溝311に対して着脱自在にすることができる。すなわち、スライド螺合部材363をスライド溝311に装着するために、スライド溝311の端部を保持する保持金具311aを取り外さなくても、スライド螺合部材363を傾けてスライド溝311に押し付けるだけで、簡単に装着することができる。
(第3実施形態)
第3実施形態は、第1実施形態の取付収容部31および位置固定部材36の構成のみが異なるため、取付収容部31および位置固定部材36の構成のみを説明し、他の構成については第1実施形態と同じ構成であるため説明を省略する。なお、座標系は第1の実施形態と同じものとする。
図10には、第3実施形態の自動ドア用駆動取付装置を展開した斜視図が示されている。
図10に示すように、第3実施形態における取付収容部31は、レール部22の上部に形成されたスライド溝311と、スライド溝311にスライド可能に固定される固定板部材313とを有する。
図10に示すように、固定板部材313は、長手方向の両端部がL字に曲がっており、取付孔313aを有する取付部313bと、一対の固定部材33がモータマウント部32を取り付ける際に最適な位置に形成された螺合孔313cとを有する。固定板部材313は、頭部をスライド溝311に挿入したスライド板挿入部材314によって取付孔313aを挿通し、下端部を板螺合部材315により螺合し、スライド溝311を把持して固定する。このような固定方法により、固定板部材313をスライド溝311に対して任意の位置で固定することができる。
位置固定部材36は、図10に示すように、例えばボルトなどの挿通螺合部材365からなり、固定部材33における挿通孔(例えば第3の挿通孔357)に挿通して、螺合孔313cに螺合する。この構成により、第1実施形態の取付収容部31のように複数のスライド溝311を設けなくても、固定板部材313に対して一対の固定部材33を固定することができる。
また、一対の固定部材33のレール部22に対する位置を変更する場合には、取付部313bおよびスライド溝311を把持する板螺合部材315を緩めるだけで、固定板部材313をスライド溝311の任意の位置に移動させることができる。
さらに、第3実施形態の駆動部の取付装置3では、一対の固定部材33を最適な取付位置にするために、予め固定板部材313に螺合孔313cを形成する構成とすることで、第1実施形態のように位置調整部材37を用いなくても、一対の固定部材33を最適な位置に簡単に固定することができる。
(他の実施形態)
上記第1および第2実施形態において、取付収容部31の底面に対して、3つのスライド溝311を形成するものとして説明したが、特にこれに限られるものではなく、2つ以上のスライド溝311(複数のスライド溝311)が形成されていれば良い。具体的には、覆部材当接面352において、スライド溝311にスライド可能に保持される位置固定部材36により挿通される挿通孔が複数形成されていれば良い。この構成により、仮に固定部材33の挿通孔の一つが経年劣化等により破損しても、他の孔を用いることで、固定部材33を取付収容部31に対して固定することができる。
また、第1および第2実施形態の固定部材33における覆部材35を、図11に示すように、両側端部にエッジ部359を形成し、このエッジ部359を取付収容部31の両側壁面に形成された取付溝にスライド挿入する構成としても良い。この構成においては、取付収容部31の任意の位置から固定部材33を取付可能にするために、固定部材33の覆部材当接面352における開口端部353側の角部をテーパ形状にする。この構成により、固定部材33を取付収容部31の両側壁面に形成された取付溝に挿入する際に、固定部材33を斜めに位置させて押し付けることで、取付収容部31の任意の位置から固定部材33を両側面に形成された取付溝に簡単に挿入することができる。
本発明は、その精神または主要な特徴から逸脱することなく、他の様々な形で実施することができる。そのため、前述の実施の形態はあらゆる点で単なる例示に過ぎず、限定的に解釈してはならない。本発明の範囲は、特許請求の範囲によって示すものであって、明細書本文には、なんら拘束されない。さらに、特許請求の範囲の均等範囲に属する全ての変形、様々な改良、代替および改質は、すべて本発明の範囲内のものである。
1…自動ドア
2…取付用横向ベース
21…出入口 22…レール部 23…マイクロコンピュータ 24…検知部 25…第2歯付主動プーリ(歯付駆動プーリ) 26…第2歯付従動プーリ 27…第2歯付ベルト(歯付ベルト) 27a…下側部分 27b…上側部分 28…ドア 281…ハンガーローラ 282…ドア本体 283…連結具 29…第1歯付従動プーリ(歯付伝達プーリ)
3…自動ドア用駆動取付装置
31…取付収容部 311…スライド溝 311a…保持金具 312…側壁スライド溝 313…固定板部材 313a…取付孔 313b…取付部 313c…螺合孔 314…スライド板挿入部材 315…板螺合部材
32…モータマウント部 321…モータ 322…減速機 323…マウントベース
33…固定部材
34…弾性部材 341…第1の挿入溝 342…第2の挿入溝 343…被係合リブ 344…溝部
35…覆部材 351…爪部 352…覆部材当接面 353…開口端部 354…第1の挿通孔(挿通孔) 355…第2の挿通孔(挿通孔) 356…閉塞端部 357…第3の挿通孔(挿通孔) 358…切欠き部 359…エッジ部
36…位置固定部材 361…スライド挿入部材 362…螺合部材 363…スライド螺合部材 364…挿入部材 365…挿通螺合部材
37…位置調整部材
400…自動ドア 500…ドア 510…連結具
600…駆動機構 610…取付収容部 611…取付溝 612…螺合溝 613…ボルト 620…モータマウント部 621…モータ 621a…モータ出力軸 621b…第1歯付主動プーリ 621c…ホールIC 622…減速機 622a …減速機入力軸 622b…小径ギヤ 622c…減速機出力軸 622d…大径ギヤ 622e…第1歯付従動プーリ 622f…第2歯付主動プーリ 623…マウントベース 630…伝達機構 631…第1歯付ベルト 632…第2歯付ベルト 633…第2歯付従動プーリ 640…マイクロコンピュータ 650…エンジンベース 651、652…弾性体 652,653…挿入溝

Claims (3)

  1. 水平方向に延びるスライド溝を有する取付収容部と,
    モータと、前記モータの回転数を減速する減速機と、前記モータおよび前記減速機を前記スライド溝の延びる方向に並べて載置するマウントベースと、を有するモータマウント部と,
    第1の挿入溝と前記第1の挿入溝よりも長い第2の挿入溝が形成され、弾性体からなる弾性部材と、前記弾性部材を覆う覆部材とを有するものであって、前記取付収容部に取り付けられ、前記モータ側における前記モータマウント部の一端を固定し、かつ前記減速機側における前記モータマウント部の他端を固定する一対の、固定部材と,
    前記スライド溝をスライド可能に把持し、前記スライド溝に対して前記固定部材を着脱可能に固定する位置固定部材、を備え,
    前記モータマウント部の一端および前記モータマウント部の他端を一対の前記固定部材で固定する際に,
    前記モータマウント部の一端を固定する前記固定部材は、前記マウントベースの一端を前記第1の挿入溝に挿入して固定し、前記モータマウント部の他端を固定する前記固定部材は、前記マウントベースの他端を前記第2の挿入溝に挿入して固定してなり、
    前記覆部材は、前記スライド溝に当接する覆部材当接面において、前記スライド溝に把持された位置固定部材によって挿通される複数の挿通孔が形成されてなり、
    前記減速機の入力軸には、前記モータの回転を伝達する歯付伝達プーリが固定されており,
    前記取付収容部は、前記スライド溝の延びる方向と直交する方向に並ぶ3つの前記スライド溝を有し,
    前記覆部材は、断面視コ字形状をしており、前記覆部材当接面における開口端部に両側の各前記スライド溝に対応する位置に形成された第1の挿通孔および第2の挿通孔と、前記覆部材当接面における閉塞端部に中央の前記スライド溝に対応して形成された第3の挿通孔とを有し,
    前記覆部材当接面における開口端部には、前記歯付伝達プーリの曲率よりも小さな曲率の切欠き部を有することを特徴とする自動ドア用駆動取付装置。
  2. 前記モータマウント部の一端および前記モータマウント部の他端を一対の前記固定部材で固定する際に、一対の前記固定部材の外側側面に当接して、前記モータマウント部の一端を固定する前記固定部材と前記モータマウント部の他端を固定する前記固定部材との距離を調整する位置調整部材を、さらに備えることを特徴とする請求項1項に記載の自動ドア用駆動取付装置。
  3. 請求項1又は2項に記載された自動ドア用駆動取付装置と,
    出入口の上部に位置する取付用横向ベースと,
    前記取付用横向ベースに固定された前記取付収容部と,
    前記取付用横向ベースに固定され、前記取付収容部の下方に位置するレール部と,
    前記モータマウント部が前記固定部材および前記位置固定部材を介して固定された前記取付収容部の一端側の反対側に固定された歯付従動プーリと,
    前記減速機の出力軸に固定させた歯付駆動プーリと,
    前記歯付駆動プーリと前記歯付従動プーリに巻き掛けられた歯付ベルトと,
    前記レール部に係止するとともに前記歯付ベルトに接続し、前記出入口を開閉するドアと、
    前記出入口における人の有無を検知する検知部と、
    前記検知部の検知結果に基づいて、前記モータを駆動し、前記減速機および前記歯付ベルトを動作させて、前記ドアに開閉動作をさせるマイクロコンピュータと、を有することを特徴とする自動ドア。
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