JP6333901B2

JP6333901B2 - 縮毛矯正方法及び毛髪改善方法

Info

Publication number: JP6333901B2
Application number: JP2016166796A
Authority: JP
Inventors: 茂正小田
Original assignee: 茂正小田
Priority date: 2016-08-29
Filing date: 2016-08-29
Publication date: 2018-05-30
Anticipated expiration: 2036-08-29
Also published as: JP2018035074A

Description

本発明は、美容の技術分野に関し、特に縮毛矯正を含む毛髪改善の技術分野に関する。

従来から、毛髪を矯正する方法として様々な方法が用いられている。

様々な手法が存在するも、その多くは、還元剤（アルカリ剤）を含んだ第１の薬液によって毛髪の内部結合を切断した後、酸化剤を含む第２の薬液によって結合し直すことにより行われている。

特開２０１１−５６０９８号公報

しかしながら、様々な成分を含有した薬液を使用することから、毛髪や地肌へのダメージが少なからず存在することはもちろん、使用する薬剤の廃棄処理の点からも問題がないとは言えない。

そこで本発明は、上記問題点を解決するべく、薬液を使用しない、頭皮にも環境にも影響の少ない縮毛矯正（毛髪改善）方法を提供する事をその課題としている。

上記課題を解決するべく、本願発明は、圧縮炭酸ガスに接続したエアブラシ又はエアスプレーによりアルカリ性電解水を毛髪に噴霧した後、圧縮炭酸ガスに接続したエアブラシ又はエアスプレーにより酸性電解水を毛髪に噴霧する工程により、縮毛矯正（毛髪改善）を行うものである。

本発明の縮毛矯正において使用するのは、所謂「電解水」と「炭酸ガス」のみであり、従来のように薬液を一切使用しない。電解水は毛髪等の有機物に触れることにより普通の水に戻るため残留性はない。また、炭酸ガスは飲用にも広く用いられているものであり、人体に無害であり、事後処理等も一切不要である。

発明者は、偶然の結果として、電解水と炭酸ガスを組合せて毛髪に噴霧することによって、高い縮毛矯正（毛髪改善）効果が発揮されることを知得した。縮毛矯正効果が発揮される詳細なメカニズムは解明できていないものの、電解によって水分子間に働く弱い結合（クーロン力）が弱められ、水分子同士が集まりにくくなった状態で炭酸ガスと共に毛髪に噴霧されることの相互作用によって、毛髪の中心部や細部にまで電解水が浸透することによるものと推察される。また、電解水は毛髪に接触して通常の水となるまでの間はアルカリ性又は酸性の性質を持っているので、一般的なパーマのように、アルカリ性電解水によって、毛髪内の結合が切断された後、酸性電解水によって再結合されるという機序により、毛髪を矯正（改善）する効果が発揮されるものと推察される。

なお、前記アルカリ性電解水は、３室型電解装置のカソード室から得られた電解水を用いることが好ましい。

また、前記酸性電解水は、３室型電解装置のアノード室から得られた電解水を用いることが好ましい。

３室型電解装置は、高い電解効率が実現されているため、少ない噴霧量で高い矯正効果を発揮することができる。

本発明を適用することで、薬液を使用しなくとも十分に効果のある縮毛矯正を行うことが可能となる。

本発明に係る縮毛矯正方法を行うための装置の概略構成図である。本発明に係る縮毛矯正方法の手順の一例を示したフローチャートである。

以下、添付図面を参照しつつ、本発明の実施形態の一例である縮毛矯正（毛髪改善）方法について説明を加える。なお、図面理解容易の為、各部の大きさや寸法を誇張して表現している部分があり、実際の製品等と必ずしも一致しない部分があることを付記しておく。また各図面は符号の向きに見るものとし、当該向きを基本に上下左右、手前、奥と表現する。

〈縮毛矯正を行う際に使用する器具〉
本発明を実施する上で、必要となる器具は非常に少ない。図１に示しているように、エアブラシ（又はエアスプレー）１００、炭酸ガスが封入されたボンベ１３０及びこれらを接続する接続ホース１２０、そしてエアブラシ１００に備わる電解水容器１１０に入れるための電解水（アルカリ性電解水及び酸性電解水）のみである。

なお、上記では、接続ホース１２０によってエアブラシ１００と炭酸ガスボンベ１３０が接続されているが、一体となっていてもよい。また、「エアブラシ」や「エアスプレー」といった器具の名称に関わらず、圧縮された炭酸ガスが噴出する力を利用して、電解水を噴霧することができる器具であるならば、本発明の「エアブラシ」又は「エアスプレー」に含まれるものである。

また、本発明において使用する電解水は、電解効率の高い３室型電解装置により製造された電解水を利用することが望ましい。

また、本発明において使用する電解水は、十分な縮毛矯正効果を得られると共に、人体に対して害の無いｐＨ（例えば、アルカリ性電解水・・・ｐＨ１１．０〜１２．０、酸性電解水・・・ｐＨ５．５〜６．５）のものを利用することが好ましい。

〈縮毛矯正の手順〉
作業手順も極めて単純である。

図２に示しているように、先ず、アルカリ性電解水を炭酸ガスと共に毛髪に対して噴霧する（Ｓ１０１）。

その後、一定時間置いた後（例えば３分程度）、酸性電解水を炭酸ガスと共に毛髪に対して噴霧する（Ｓ１０２）。これだけである。

この手順を、矯正しようとする毛髪の性質（太さ、量、長さ、カラーリングの有無など）に応じて複数回繰り返せばよい。

なお、上記手順を守る限りにおいて、上記手順の間や前後に、その他の工程を加えることも可能である。

例えば、Ｓ１０１の前に、シャンプーを行って汚れを落としておいてもよいし、通常の水で毛髪を湿らせておいてもよい。

また、Ｓ１０１とＳ１０２の間に、タオルドライしたり、一旦ドライヤーを利用して髪を乾かす等の作業を加えても良い。

上記のように、本願発明は、圧縮炭酸ガスに接続したエアブラシ又はエアスプレーによりアルカリ性電解水を毛髪に噴霧した後、圧縮炭酸ガスに接続したエアブラシ又はエアスプレーにより酸性電解水を毛髪に噴霧するという極めて簡単且つ単純な工程により、縮毛矯正（毛髪改善）を行うものである。

使用するのは、所謂「電解水」と「炭酸ガス」のみであり、従来のように薬液を一切使用しない。電解水は毛髪等の有機物に触れることにより普通の水に戻るため残留性はない。また、炭酸ガスは飲用にも広く用いられているものであり、人体に無害であり事後処理等も不要である。即ち、薬液を使用しないので、頭皮にも環境にも影響の少ない縮毛矯正方法を実現している。

なお、上記では縮毛矯正を例に全て説明しているが、縮毛でない毛髪に対しても有効である。上記同様の手順を行うことによって、毛髪がしなやかになったり、しっとり感が出るなど、毛髪の性質自体を改変（改善）する効果も発揮される。

１０・・・施術対象者
１００・・・エアブラシ
１１０・・・電解水容器
１２０・・・接続ホース
１３０・・・炭酸ガス（ボンベ）

Claims

圧縮炭酸ガスに接続したエアブラシ又はエアスプレーにより前記炭酸ガスとは別に保存しているアルカリ性電解水を噴霧する段階で前記炭酸ガスと混合して毛髪に噴霧した後、
圧縮炭酸ガスに接続したエアブラシ又はエアスプレーにより前記炭酸ガスとは別に保存している酸性電解水を噴霧する段階で前記炭酸ガスと混合して毛髪に噴霧する
ことを特徴する縮毛矯正方法。
請求項１において、
前記アルカリ性電解水は、３室型電解装置のカソード室から得られた電解水を用いる
ことを特徴する縮毛矯正方法。
請求項１又は２において、
前記酸性電解水は、３室型電解装置のアノード室から得られた電解水を用いる
ことを特徴する縮毛矯正方法。
圧縮炭酸ガスに接続したエアブラシ又はエアスプレーにより前記炭酸ガスとは別に保存しているアルカリ性電解水を噴霧する段階で前記炭酸ガスと混合して毛髪に噴霧した後、
圧縮炭酸ガスに接続したエアブラシ又はエアスプレーにより前記炭酸ガスとは別に保存している酸性電解水を噴霧する段階で前記炭酸ガスと混合して毛髪に噴霧する
ことを特徴する毛髪改善方法。