JP2002277118A - 電解水氷及び電解水の安定化方法 - Google Patents
電解水氷及び電解水の安定化方法Info
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Abstract
ることにより得られる酸性水、アルカリ水及びそれらの
混合水の効能の安定性を高める方法を提供する。 【解決手段】塩化ナトリウムが溶解している水を電気分
解することにより得られる酸性水、アルカリ水及びそれ
らの混合水を製氷して得られることを特徴とする電解水
氷。
Description
溶解している水を電気分解することにより得られる酸性
水、アルカリ水及びそれらの混合水を製氷して得られる
電解水氷、並びに電解水の安定性方法に関する。
分解することにより陽極側に産する酸性水にはアトピー
性皮膚炎や床擦れの治療、微生物からの感染予防や消臭
効果など様々な用途において優れた機能を有しているこ
とが知られてる。また陰極側に産するアルカリ水には優
れた洗浄性や脂質過酸化抑制作用があることも知られて
いる。(食品と開発 第31巻 第7号 17頁(19
96年)、バイオサイエンスとインダストリー 第57
巻 第3号167頁(1999年))。しかしながら、
特に酸性水は保存性に欠けるために必要に応じて水を電
気分解し使用しているのが現状である。この問題を解決
する目的で、一回の使用量を密閉容器に充填することで
保存性を高める方法が提案されているが(特開平5−7
876号公報、特開平9−28761号公報)、長期間
に渡り充分な安定性を維持することができない。以上の
ことからも電解水の安定に保存する方法を改善する方法
が望まれていた。
電気分解して得られる酸性水、アルカリ水及びそれらの
混合水を製氷化した電解水氷については何等検討が為さ
れていなかった。
している水を電気分解することにより得られる酸性水、
アルカリ水及びそれらの混合水の効能の安定性を高める
方法を提供することにある。
に鑑み、電気分解することにより得られる酸性水、アル
カリ水及びそれらの混合水の安定化方法について鋭意検
討した結果、電解水を製氷化することで電解水の安定性
が著しく改善することを見出した。即ち、本発明は、塩
化ナトリウムが溶解している水を電気分解することによ
り得られる酸性水、アルカリ水及びそれらの混合水を製
氷して得られることを特徴とする電解水氷にある。ま
た、本発明は、塩化ナトリウムが溶解している水を電気
分解することにより得られる酸性水、アルカリ水及びそ
れらの混合水を製氷化することを特徴とする電解水の安
定化方法にある。
カリ水及びそれらの混合水としては、通常用いられると
ころの少量の食塩を含んだ水を電気分解することにより
得られる酸性水、アルカリ水及び混合水よりも、海水も
しくは深度200m以深の深海から採取される海洋深層
水など、塩化ナトリウム以外のミネラル成分を含む海水
もしくはその希薄水を電気分解することにより得られる
酸性水、アルカリ水及びそれらの混合水を用いることが
好ましい。特に好ましくはミネラル成分が多く、一般細
菌の少ない海洋深層水である。また、海水もしくは海洋
深層水を逆浸透膜法や電気透析法などを用いて減塩処理
を行った水を電気分解して得られる酸性水、アルカリ水
及び混合水を用いることもできる。
及びそれらの混合水からなる電解水氷は、使用時に溶解
することによって、通常用いるところの電解水と同様に
使用することができるが、必要に応じて氷そのまま、ま
たは粉砕して用いることもできる。
に工業的に用いられる製氷技術を利用できる。また、電
解水を合成樹脂などの特定の容器や袋に充填した後に製
氷化することによって、安定性を高めるだけでなく簡便
性・使用性が著しく改善することができ、この方法は好
ましい製氷方法の一つである。この方法で用いる容器の
形状は特に限定されないが、容器の材質としては、ポリ
エチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィン樹脂、ポ
リエステル樹脂であるエチレングリコールとテレフター
ル酸又はテレフタール酸ジメチルエステルを重縮合した
ポリエチレンテレフタレート樹脂或いは該ポリエチレン
テレフタレート樹脂中に共重合成分として他のジカルボ
ン酸グリコールを共重合したものを使用することができ
る。更にはポリエチレンナフタレート樹脂、1,4−シク
ロヘキサンジメタノールとテレフタール酸との重合体樹
脂等も使用できる。その中でも酸性水中に含有している
塩素イオンが透過しないガスバリヤー性、成形性、耐内
容物性を有する樹脂材質であるポリエチレンテレフタレ
ート樹脂が好ましい。
混合水を製氷化するにおいては通常の氷塊を製造する時
に行う脱気工程を行わずに、フリーザーにて製氷するこ
とにより本発明の電解水氷を得ることができる。また、
特定の容器に充填する場合は、使用目的などによって容
器の容量は大きく異なるために一概に規定することは出
来ないが好ましくは30ミリリットルから5リットル、
特に好ましくは50ミリリットルから2リットルであ
る。
酸性水、アルカリ水及びそれらの混合水を窒素ガスや炭
酸ガスなどの圧縮ガスを噴射剤とした内容物を、ポリエ
チレンテレフタレート等のエアゾール容器に充填した後
に凍結する方法を用いることもできる。この様にするこ
とによって、電解水の安定化ができるとともに、解凍し
たのち噴射することによって、消臭効果、殺菌効果等の
他に、解凍直後に噴霧すれば皮膚等の冷却効果も得られ
る。
より得られる酸性水、アルカリ水及びそれらの混合水を
製氷化することで電解水の安定性かつ簡便に保存方及び
使用時の簡便性を著しく改善した電解水氷及び電解水の
保存方法を提供することが可能となるなどその効果の特
性は著しい。
製氷する以外に、その用途によっては、精製水やアルコ
ール等の溶媒、香料、色素、顔料、油剤、生理活性成分
等の機能性付与剤等の各種成分を配合して製氷化するこ
とができる。電解水の製品への配合量は、製品によって
異なるが、例えば、1〜100質量%である。
そのまま製品として使用する他に、解凍して各種製品の
電解水の効能を有する水原料等に使用される。製品例と
しては、アトピー性皮膚炎、水虫などの皮膚疾患、床擦
れ等の治療、微生物からの感染予防、消臭効果、洗浄効
果、脂質過酸化抑制効果を期待する、化粧料、外用医薬
部外品、外用医薬品が挙げられ、その他では、消臭効
果、殺菌効果、鮮度保持効果、漂白効果等を期待する、
魚介類や野菜等の動植物処理剤、台所用品、トイレ用品
等の家庭雑貨品が挙げられる。これら電解水を含む製品
は、解凍した電解水を使用した製品を再度製氷化して製
品とすることもできるし、また製氷化していない電解水
を配合した製品を製造した後に製氷化して製品とするこ
ともできる。具体的な用途の一つとしては、鮮魚保存用
氷が挙げられる。
に詳しく説明するが、本発明はこれらの実施例に限定さ
れるものではない。
菌性の試験方法を以下に示した。 [微生物に対する殺菌性試験法]滅菌ガラス試験管(1
8Φ×165mm)に試験サンプル10mlと滅菌水に
よって100倍に希釈した供試菌培養液0.1mlを入
れ、3、15、30分後の生存菌数を測定することでサ
ンプルの微生物に対する殺菌活性を評価した。菌数の測
定はSCD寒天培地を用い、32℃において72時間培
養した後にコロニー数を測定することで実施した。ま
た、供試菌としてEscherichia coli、Pseudomonas ae
ruginosa及びBacillus subtilisを用いた。
解し得た酸性水(pH値2.5、酸化還元電位1150
mv)を冷凍庫において製氷化した後、開放下に4週間
冷凍保存した。放置2週間後及び4週間後に解凍した各
サンプルの殺菌活性を上記の微生物に対する殺菌性試験
法を用いて検討した。また、製氷前の電気分解の酸性水
を比較対照として、上記の試験を行った。その結果、表
1に示すように本発明の電解水氷は優れた抗菌活性を十
分に維持しており、その活性安定性が著しく改善されて
いることが確認された。
ことで混合水5000ml(pH値8.3、酸化還元電
位800mv、塩素濃度100ppm)を調製し、速や
かに製氷化した。冷凍保存1ヶ月後に氷塊を粉砕し鮮魚
保存用の氷として使用し、使用前後における鮮魚の鮮度
を比較した。なお比較対照として通常の鮮魚保存に用い
られる真水から得られた氷を用いた。その結果、表2に
示した如く本発明の電解水氷を使用することで鮮度が十
分に維持され、かつ特異な魚臭が緩和されていることが
確認された。
る水を電気分解することにより得られる酸性水、アルカ
リ水及びそれらの混合水である電解水の効能の安定性に
優れた電解水氷、並びに電解水の優れた安定化方法を提
供できる。
Claims (5)
- 【請求項1】 塩化ナトリウムが溶解している水を電気
分解することにより得られる酸性水、アルカリ水及びそ
れらの混合水を製氷して得られることを特徴とする電解
水氷。 - 【請求項2】 塩化ナトリウムが溶解している水を電気
分解することにより得られる酸性水、アルカリ水及びそ
れらの混合水を製氷化することを特徴とする電解水の安
定化方法。 - 【請求項3】 電気分解する水が海水または海洋深層水
であることを特徴とする請求項1記載の電解水氷。 - 【請求項4】 電気分解する水が、海水または海洋深層
水であることを特徴とする請求項2記載の電解水の安定
化方法。 - 【請求項5】 請求項1または請求項3記載の電解水氷
からなる鮮魚保存用氷。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001082132A JP2002277118A (ja) | 2001-03-22 | 2001-03-22 | 電解水氷及び電解水の安定化方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001082132A JP2002277118A (ja) | 2001-03-22 | 2001-03-22 | 電解水氷及び電解水の安定化方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002277118A true JP2002277118A (ja) | 2002-09-25 |
Family
ID=18938120
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001082132A Pending JP2002277118A (ja) | 2001-03-22 | 2001-03-22 | 電解水氷及び電解水の安定化方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2002277118A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007209941A (ja) * | 2006-02-13 | 2007-08-23 | Hoshizaki Electric Co Ltd | 無菌状態の冷海水生成装置 |
KR101079212B1 (ko) | 2009-04-20 | 2011-11-03 | 경동대학교 산학협력단 | 수산물의 신선도 보존용 얼음 및 수산물의 신선도 유지 방법 |
US20120164024A1 (en) * | 2008-05-02 | 2012-06-28 | Han Sup Uhm | Sterilization effects of acidic ozone water |
WO2015141330A1 (ja) * | 2014-03-19 | 2015-09-24 | 株式会社 東芝 | 電解水を用いた多相構造の氷 |
JP2018035074A (ja) * | 2016-08-29 | 2018-03-08 | 茂正 小田 | 縮毛矯正方法及び毛髪改善方法 |
-
2001
- 2001-03-22 JP JP2001082132A patent/JP2002277118A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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US8486331B2 (en) * | 2008-05-02 | 2013-07-16 | Han Sup Uhm | Sterilization effects of acidic ozone water |
KR101079212B1 (ko) | 2009-04-20 | 2011-11-03 | 경동대학교 산학협력단 | 수산물의 신선도 보존용 얼음 및 수산물의 신선도 유지 방법 |
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JP2018035074A (ja) * | 2016-08-29 | 2018-03-08 | 茂正 小田 | 縮毛矯正方法及び毛髪改善方法 |
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