JP6333778B2 - 車両用開閉体作動システム - Google Patents

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Description

本発明は、車両に接近した利用者の所定動作を検出する人動作検出装置と、該人動作検出装置の検出結果に基づいて車両に設けられた開閉体を開閉する車両用開閉体作動システムとに関する。
たとえば特許文献1や特許文献2のように、車両に接近した利用者の所定動作を人動作検出装置により検出して、車両に設けられた開閉体を開閉する車両用開閉体作動システムがある。
特許文献1では、車両の外側面に設けたセンサユニットにより、利用者の手の開閉ジェスチャ(左右への振り動作)を非接触で検出する。そして、その開閉ジェスチャに基づいてドアの移動動作を決定し、ドア駆動装置を制御して、ドアを開閉させる。
特許文献2では、車両の下部外面に設けた足部検出センサにより、利用者の足が車体と地面との間に挿入されたことを検出する。また、車両に搭載された車載機が、利用者の携帯する携帯機と無線通信を行って、携帯機の認証(IDの照合)を行う。そして、足部検出センサが足の挿入を検出し、かつ携帯機の認証が成功(IDが一致)した場合に、ドアの施解錠とドアの開閉を実行する。これにより、たとえば利用者が荷物を持っているため、両手が使えない場合でも、車両のドアを開閉することができる。
上記のセンサユニットや足部検出センサのような、人動作検出装置としては、たとえば、静電容量式や超音波式の近接センサ、赤外線センサ、モーションセンサ、または撮像カメラなどが用いられる。
一方、特許文献3には、車両のドアの施解錠を指示する利用者の操作を検出するドアハンドルと、該ドアハンドルの検出結果に基づいてドアの施解錠を制御するロッキングシステムとが開示されている。
詳しくは、ドアハンドルは、ドアの外面に設けられていて、電池、操作検出部、およびUHF送信回路などの電気回路を内蔵している。ドアハンドル内の電気回路と、ドアパネル内や車両側に搭載された電気回路との電気的配線をなくすため、ドアハンドルにより検出した利用者の操作状態(ドアハンドルに対する接触、接近、または把持)は、ドアハンドルから車載制御装置へ無線で送信される。車載制御装置は、ドアハンドルから受信した利用者の操作状態を示す無線信号と、携帯機の認証結果とに基づいて、ロックアクチュエータを駆動し、ドアを施解錠する。
ところで、人動作検出装置を車両の外面に設置する場合、人動作検出装置に内蔵された電気回路と、車両側に搭載された電気回路とをハーネスなどの配線で電気的に接続しようとすると、配線を車室外から車室内へ貫通させて引き回す必要があり、構造および作業の点から困難を伴う。また、配線が存在することによって、異物等との接触により配線が断線して、人動作検出装置が動作できなくなるおそれがある。特に、人動作検出装置を車両の外底面に設置した場合は、人動作検出装置から外部へ引き出された配線が、道路の表面や道路上の異物と接触して断線し易い。
また、人動作検出装置をドアパネルなどの車体側に埋設した場合、人動作検出装置が取り外し難くなるため、保守性が悪くなる。特に、人動作検出装置と他の車両側の電気回路とを配線で電気的に接続した場合は、車体に対する人動作検出装置の取り付けや取り外しの際に、その配線の接続や分離を行わなければならないので、煩雑である。
特開2013−28903号公報 特開2005−133529号公報 特開2010−163756号公報
本発明の課題は、人動作検出装置と他の車載装置との配線をなくし、かつ人動作検出装置の保守性を向上させることである。
本発明による車両用開閉体作動システムは、利用者が携帯する携帯機と、車両に搭載され携帯機と無線通信することにより携帯機の認証を行う車載制御装置と、車両に搭載され車両に設けられた開閉体を開閉する開閉体駆動装置と、利用者の所定動作を検出する人動作検出装置とから構成され、車載制御装置で携帯機の認証が成功し、かつ人動作検出装置が利用者の所定動作を検出した場合に、開閉体駆動装置により開閉体を開閉する。人動作検出装置は、車両に接近した利用者が開閉体の開閉を指示するために行う所定動作を検出する動作検出部と、動作検出部の検出結果を無線で送信する無線送信部と、動作検出部と無線送信部とに電力を供給する電池と、動作検出部と無線送信部と電池とを内部に収容し車両の外面に対して着脱可能なケースとを備えている。人動作検出装置は、動作検出部により利用者の所定動作を検出したことを示す動作検出信号を無線送信部により携帯機へ送信する。携帯機は、人動作検出装置から動作検出信号を受信すると、動作要求信号を車載制御装置へ送信する。車載制御装置は、携帯機の認証が成功し、かつ携帯機から動作要求信号を受信した場合に、開閉体駆動装置に開閉指令を送信する。開閉体駆動装置は、車載制御装置から受信した開閉指令に基づいて開閉体を開閉する。
上記によると、人動作検出装置に電池と無線送信部を設けて、電池の電力で動作検出部と無線送信部を駆動し、利用者の所定動作の検出結果を携帯機へ無線信号として送信するので、人動作検出装置と他の車載装置とを電気的に接続する配線をなくすことができる。このため、当該配線の断線によって人動作検出装置が動作不能となる事態を回避することができる。さらに、人動作検出装置のケースが、車両の外面に対して着脱可能であるので、人動作検出装置の取り付けと取り外しを容易に行うことができ、修理や交換などの保守性を向上させることが可能となる。
本発明では、上記車両用開閉体作動システムにおいて、ケースは、車両の下部外面に対して着脱可能であって、動作検出部は、開閉体の開閉を指示するための利用者の足の所定動作を非接触で検出してもよい。
また、本発明では、上記車両用開閉体作動システムにおいて、人動作検出装置は、携帯機が送信して車載制御装置が受信することが可能な無線信号の周波数帯域と同じ周波数帯域の無線信号に、動作検出部の検出結果を含めて、該無線信号を無線送信部により携帯機へ送信してもよい。
また、本発明では、上記車両用開閉体作動システムにおいて、人動作検出装置は、車載制御装置から送信される検出要求信号を無線で受信する無線受信部をさらに備え、該無線受信部により前記検出要求信号を受信した場合に、動作検出部による前記利用者の所定動作の検出を有効にしてもよい。
また、本発明では、上記車両用開閉体作動システムにおいて、動作検出部は、開閉体を開くための利用者による開指示動作を検知する開指示動作検知部と、開閉体を閉じるための利用者による閉指示動作を検知する閉指示動作検知部とを含んでいてもよい。
また、本発明では、上記車両用開閉体作動システムにおいて、人動作検出装置は、前記動作検出信号を無線送信部により携帯機と車載制御装置にそれぞれ送信してもよい。この場合、車載制御装置は、携帯機の認証が成功し、かつ携帯機から前記動作要求信号を受信し、かつ人動作検出装置から前記動作検出信号を受信した場合に、開閉体駆動装置に開閉指令を送信する。
さらに、本発明では、上記車両用開閉体作動システムにおいて、車載制御装置は、人動作検出装置の動作検出部による利用者の所定動作の検出前または検出後に、携帯機の認証を行ってもよい。
本発明によれば、人動作検出装置と他の車載装置との配線をなくし、かつ人動作検出装置の保守性を向上させることができる。
本発明の第1実施形態による車両用開閉体作動システムの構成を示したブロック図である。 車両と人動作検出装置を示した図である。 図1の車両用開閉体作動システムの動作を示したフローチャートである。 本発明の第2実施形態による車両用開閉体作動システムの構成を示したブロック図である。 図4の車両用開閉体作動システムの動作を示したフローチャートである。 本発明の第3実施形態による車両用開閉体作動システムの構成を示したブロック図である。 図6の車両用開閉体作動システムの動作を示したフローチャートである。 本発明の第4実施形態による車両用開閉体作動システムの構成を示したブロック図である。 図8の車両用開閉体作動システムの動作を示したフローチャートである。
以下、本発明の実施形態につき、図面を参照しながら説明する。各図において、同一の部分または対応する部分には、同一符号を付してある。
まず、第1実施形態の構成を、図1および図2を参照しながら説明する。
図1は、第1実施形態による車両用開閉体作動システム100の構成を示したブロック図である。図2は、車両60と人動作検出装置10を示した図である。
なお、図2において、(a)は車両60の側面図を示し、(b)は人動作検出装置10の断面図を示している。図2の車両60と人動作検出装置10は、後述する他の実施形態においても共通である。
図1の車両用開閉体作動システム100は、車両60に搭載されていて、人動作検出装置10、車載制御装置20、携帯機30、開閉体駆動装置40、およびスライドドア61などから構成されている。
車両60は、図2(a)に示すように、自動四輪車から成る。車両60の一側面には、前後へ移動することにより、閉じたり開いたりするスライドドア61が設けられている。スライドドア61は、本発明の「開閉体」の一例である。
図1に示すように、人動作検出装置10は、電気的には、制御部11、動作検出部12、UHF送信部13、UHF送信アンテナ14、および電池15を備えている。制御部11は、CPUとメモリから構成されていて、各部12〜14の動作を制御する。
動作検出部12は、たとえば静電容量式の近接センサから成り、キック動作検知部12aと検出回路12bを有している。キック動作検知部12aは、電極と発振回路などから構成されている。検出回路12bは、キック動作検知部12aの出力から、キック動作検知部12aに対する物体の接近と離脱を検出する。
UHF送信部13は、無線信号であるUHF(Ultra High Frequency;極超短波)信号の送信用回路から成る。UHF送信部13は、UHF信号を生成して、UHF送信アンテナ14により車載制御装置20へ送信する。UHF送信部13とUHF送信アンテナ14は、本発明の「無線送信部」の一例である。
電池15は、制御部11、動作検出部12、UHF送信部13、およびUHF送信アンテナ14に対して電力を供給する。電池15から各部11〜14への給電配線は、図示を省略している。
人動作検出装置10の上記各部11〜15は、図2(b)に示すように、基板16に実装されている。詳しくは、基板16は、板面に垂直な方向(図2(b)で上下方向)から見て横長の長方形状に形成されている。基板16の長手方向の一端部には、制御部11、検出回路12b、UHF送信部13、UHF送信アンテナ14、および電池15が実装されている。基板16のその他の領域には、キック動作検知部12aが実装されている。特に、キック動作検知部12aの電極は、基板16の大部分に広がるように、パターン印刷により形成されている。
各部11〜16は、人動作検出装置10のケース17内に収容されている。ケース17は開閉可能な構造になっている。ケース17から外部には、電気的配線が引き出されていない。ケース17の裏面には、接続スナップ17aが複数設けられている。接続スナップ17aを、図2(a)に示す車両60の底部にあるフレーム62に形成された取り付け孔(図示省略)に嵌合することで、人動作検出装置10のケース17が車両60の下部外面(底面)に取り付けられる。
ねじなどの固定部材でケース17をフレーム62に固定して、固定強度を高めてもよい。また、人動作検出装置10を下方から覆うように、フレーム62にカバーを取り付けて、人動作検出装置10を保護してもよい。
接続スナップ17aとフレーム62の取り付け孔との嵌合を外すことで、人動作検出装置10のケース17を車両60の下部外面から取り外すことができる。つまり、ケース17は、車両60の底面に対して着脱可能である。
図2(a)に示すように、人動作検出装置10はスライドドア61の下部近傍に取り付けられる。この取り付け状態で、基板16の板面が地面Gと平行になり、基板16の長手方向が車両60の前後方向(図2(a)で左右方向)と平行になる。このため、利用者が、人動作検出装置10と地面Gとの間に足を一旦挿入した後抜去する動作、すなわちキック動作を行うことで、動作検出部12が足の接近・離脱を検出する。
利用者は、スライドドア61を開閉したいときに、人動作検出装置10に対して上記のようなキック動作を行う。これにより、動作検出部12は、車両に接近した利用者がスライドドア61の開閉を指示するために行うキック動作を非接触で検出する。
制御部11(図1)は、UHF送信部13を制御して、動作検出部12の検出結果を含んだUHF信号を生成し、該UHF信号をUHF送信アンテナ14により車載制御装置20へ送信する。
車載制御装置20は、車両60の本体(ボディ)に設けられていて、制御部21、LF送信部22、LF送信アンテナ23、UHF受信部24、およびUHF受信アンテナ25を備えている。制御部21は、CPUとメモリから構成されていて、各部22〜25の動作を制御する。
LF送信部22は、無線信号であるLF(Low Frequency;長波)信号の送信用回路から成る。LF送信部22は、LF信号を生成して、LF送信アンテナ23により携帯機30へ送信する。
UHF受信部24は、UHF信号の受信用回路から成る。UHF受信部24は、人動作検出装置10と携帯機30とからそれぞれ送信されたUHF信号を、UHF受信アンテナ25を介して受信する。
制御部21は、LF送信部22とUHF受信部24と各アンテナ23、25により携帯機30と無線通信して、携帯機30の認証(IDコードの照合)を行う。詳しくは、制御部21は、携帯機30からIDコードを受信して、予め記憶された車載制御装置20のIDコードと照合する。そして、制御部21は両IDコードが一致すると、携帯機30の認証が成功したと判断し、両IDコードが一致しなければ、携帯機30の認証が成功しなかったと判断する。
携帯機30は、利用者が携帯するFOBキーから成り、制御部31、LF受信部32、LF受信アンテナ33、UHF送信部34、UHF送信アンテナ35、および電池36を備えている。制御部31は、CPUとメモリから構成されていて、各部32〜35の動作を制御する。
LF受信部32は、LF信号の受信用回路から成る。LF受信部32は、車載制御装置20から送信されたLF信号を、LF受信アンテナ33を介して受信する。
UHF送信部34は、UHF信号の送信用回路から成る。UHF送信部34は、UHF信号を生成して、UHF送信アンテナ35により車載制御装置20へ送信する。
携帯機30のUHF送信部34が車載制御装置20に対して送信可能な無線信号の周波数帯域(UHF)と、前述した人動作検出装置10のUHF送信部13が車載制御装置20に対して送信可能な無線信号の周波数帯域(UHF)とは、同じである。
携帯機30の電池36は、制御部31、LF受信部32、LF受信アンテナ33、UHF送信部34、およびUHF送信アンテナ35に対して電力を供給する。電池36から各部31〜35への給電配線は、図示を省略している。
開閉体駆動装置40は、車両60のスライドドア61に内蔵されていて、制御部41、ドアロック駆動部42、ドア開閉駆動部43、ドア位置検出部44、および障害物センサ45を備えている。制御部41は、CPUとメモリから構成されていて、ドアロック駆動部42とドア開閉駆動部43の動作を制御する。
ドアロック駆動部42は、スライドドア61を施解錠するための機構、アクチュエータ、およびアクチュエータ駆動回路から構成されている。制御部41は、アクチュエータ駆動回路を制御して、アクチュエータを駆動し、スライドドア61を施解錠する。
ドア開閉駆動部43は、スライドドア61を開閉するための機構、モータ、およびモータ駆動回路から構成されている。制御部41は、モータ駆動回路を制御して、モータを駆動し、スライドドア61を開閉させる。
ドア位置検出部44は、エンコーダやセンサから構成されていて、スライドドア61の開閉位置を検出する。障害物センサ45は、スライドドア61の軌道上において障害物を検知する。
車載制御装置20の制御部21と開閉体駆動装置40の制御部41とは、電気的配線で接続されていて、たとえばCAN(Car Area Network)により通信を行う。
車載制御装置20と開閉体駆動装置40は、それぞれバッテリ50と電気的配線で接続されている。バッテリ50は、車両60の電源であり、車載制御装置20、開閉体駆動装置40、およびその他の車載機器(図示省略)に対して電力を供給する。
車載制御装置20の制御部21は、車速センサ51とも電気的配線で接続されている。車速センサ51は、車両60の車速を検出して、制御部21へ出力する。車速センサ51にもバッテリ50から電力が供給される。
前述したように、人動作検出装置10は車両60に対して機械的に着脱可能であるが、車両60に設けられた車載制御装置20や開閉体駆動装置40やバッテリ50などの他の車載機器とは電気的配線で接続されていない。
次に、第1実施形態の車両用開閉体作動システム100の動作を、図1〜図3を参照しながら説明する。
図3は、第1実施形態の車両用開閉体作動システム100の動作を示したフローチャートである。各装置10、20、30、40の動作は、それぞれの制御部11、21、31、41が実行する(他の実施形態も同様)。
まず、人動作検出装置10が、動作検出部12を所定の周期で有効状態にする(図3のステップS1)。これにより、動作検出部12が所定の周期で作動して、利用者のキック動作が検出可能になる。
そして、たとえば、携帯機30を携帯した利用者が車両60に接近して、人動作検出装置10に対してキック動作を行うと、該キック動作が動作検出部12により検出される(図3のステップS2:YES)。すると、人動作検出装置10は、動作検出部12でキック動作を検出したことを示す動作検出信号(UHF信号)を、UHF送信部13とUHF送信アンテナ14により車載制御装置20に送信する(図3のステップS3)。この送信後、動作検出部12は無効状態(非作動状態)になる。
車載制御装置20は、人動作検出装置10から送信された動作検出信号を、車載制御装置20のUHF受信アンテナ25とUHF受信部24により受信する(図3のステップS4:YES)。すると、車載制御装置20は、IDコードの送信を要求するID要求信号(LF信号)を、LF送信部22とLF送信アンテナ23により携帯機30に送信する(図3のステップS5)。このとき、ID要求信号は、所定の周期で所定回数または所定時間送信される。
上述のキック動作を行った利用者が携帯機30を携帯している場合は、携帯機30が、車載制御装置20から送信されたID要求信号を、LF受信アンテナ33とLF受信部32により受信する(図3のステップS6:YES)。すると、制御部31は、内部メモリに記憶された携帯機30のIDコードを含めた応答信号を生成し、該応答信号をUHF送信部34とUHF送信アンテナ35により車載制御装置20へ送信する(図3のステップS7)。
なお、車載制御装置20がID要求信号を所定の周期で所定回数または所定時間送信しても(図3のステップS5)、該ID要求信号が携帯機30で受信されない(図3のステップS6:NO)場合は、スライドドア61が開閉されることなく、終了する。
車載制御装置20は、携帯機30から送信された応答信号を、UHF受信アンテナ25とUHF受信部24により受信する(図3のステップS8:YES)。すると、制御部21は、その応答信号に含まれる携帯機30のIDコードと、予め記憶された車載制御装置20のIDコードとを照合する(図3のステップS9)。
なお、車載制御装置20が、ID要求信号を携帯機30に送信した(図3のステップS5)後、所定時間内に携帯機30から応答信号を受信しない(図3のステップS8:NO)場合は、スライドドア61が開閉されることなく、終了する。
携帯機30のIDコードと車載制御装置20のIDコードとを照合した結果、両IDコードが一致しなければ(図3のステップS9:NO)、車載制御装置20は、携帯機30の認証が不成功であると判断する(図3のステップS11)。この場合、スライドドア61が開閉されることなく、終了する。
一方、携帯機30のIDコードと車載制御装置20のIDコードとが一致すると(図3のステップS9:YES)、車載制御装置20は、携帯機30の認証が成功したと判断する(図3のステップS10)。そして、スライドドア61が開閉可能な状態であるか否かを確認する(図3のステップS12)。
このとき、たとえば、車両60が停車中でない場合や、スライドドア61が開閉中である場合は、スライドドア61が開閉可能な状態でない、と車載制御装置20で判断され(図3のステップS12:NO)、終了となる。
なお、車両60が停車中であるか否かは、車速センサ51の出力に基づいて、制御部21が判断する。また、スライドドア61が開閉中であるか否かは、開閉体駆動装置40の制御部41がドア位置検出部44により検出したスライドドア61の位置の時間変化に基づいて判断して、車載制御装置20の制御部21に通知する。
一方、たとえば、車両60が停車中であって、スライドドア61が停止中である場合は、スライドドア61が開閉可能な状態である、と車載制御装置20で判断される(図3のステップS12:YES)。そして、車載制御装置20は、スライドドア61の開閉を指示する開閉指令をCANにより、開閉体駆動装置40に送信する(図3のステップS13)。
開閉体駆動装置40は、車載制御装置20から送信された開閉指令を受信すると(図3のステップS14:YES)、スライドドア61が全閉状態である否かを確認する(図3のステップS15)。
スライドドア61が全閉状態であることをドア位置検出部44により確認した場合(図3のステップS15:YES)、開閉体駆動装置40は、ドアロック駆動部42によりスライドドア61を解錠して、ドア開閉駆動部43によりスライドドア61を全開位置まで開いて行く(図3のステップS16)。
一方、スライドドア61が全閉状態でないことをドア位置検出部44により確認した場合(図3のステップS15:NO)、開閉体駆動装置40は、スライドドア61の軌道上に障害物が有るか否かを確認する(図3のステップS17)。
スライドドア61の軌道上に障害物が無いことを障害物センサ45により確認した場合(図3のステップS17:NO)、開閉体駆動装置40は、ドア開閉駆動部43によりスライドドア61を全閉位置まで閉じて行き、その後ドアロック駆動部42によりスライドドア61を施錠する(図3のステップS18)。
対して、スライドドア61の軌道上に障害物が有ることを障害物センサ45により確認した場合(図3のステップS17:YES)、開閉体駆動装置40は、スライドドア61の施解錠や開閉を行うことなく、終了する。
上記第1実施形態によると、人動作検出装置10に電池15と、UHF送信部13およびUHF送信アンテナ14を設けて、電池15の電力で人動作検出装置10の各部11〜14を駆動し、利用者のキック動作を検出したり、車載制御装置10に動作検出信号を無線で送信したりする。つまり、人動作検出装置10は独立したユニットとして構成されている。このため、人動作検出装置10と、車載制御装置10やバッテリ50などの他の車載機器とを電気的に接続する配線をなくすことができる。その結果、図2(a)のように人動作検出装置10を車両60の外底面に設置した場合でも、地面Gや異物等との接触による配線の断線が発生せず、人動作検出装置10が動作不能となる事態を回避することができる。
また、上記第1実施形態では、人動作検出装置10の各部11〜15を収容するケース17が、車両60の下部外面に対して着脱可能である。このため、人動作検出装置10の取り付けと取り外しを容易に行うことができ、修理や交換などの保守性を向上させることが可能となる。
また、上記第1実施形態では、人動作検出装置10が車両60の下部外面に対して着脱可能であって、動作検出部12が利用者のキック動作を非接触で検出する。これにより、たとえば、携帯機30を携帯した利用者が荷物を持っているため、両手が使えない場合でも、該利用者が人動作検出装置10に対してキック動作を行うことで、スライドドア61を容易に開閉することができる。また、利用者が人動作検出装置10に接触しなくてもよいので、従来の接触式の人動作検出装置を用いた場合よりも、スライドドア61を速やかに開閉させることができる。さらに、人などの接触によって人動作検出装置10が損傷するのを防止することもできる。
また、上記第1実施形態では、携帯機30が車載制御装置20へ送信可能な無線信号の周波数帯域(UHF)と同じ周波数帯域の無線信号に、動作検出部12の検出結果を含めて、該無線信号をUHF送信部13とUHF送信アンテナ14により車載制御装置20へ送信する。このため、車載制御装置20では、既存の構成(UHF受信アンテナ25とUHF受信部24)によって動作検出部12の検出結果を含む無線信号(動作検出信号)を受信し、開閉体駆動装置40を制御して、スライドドア61を開閉することができる。
また、上記第1実施形態では、車載制御装置20において、人動作検出装置10から動作検出信号を受信しなかった場合、または携帯機の認証が不成功であった場合に、スライドドア61を開閉しないようにすることができる。このため、悪意の第三者による不正行為でスライドドア61が開閉されるのを阻止して、車両60の盗難などの犯罪を防止することが可能となる。
さらに、上記第1実施形態では、人動作検出装置10の動作検出部12で利用者のキック動作を検出してから、車載制御装置20が携帯機30と無線通信して、携帯機30の認証を行う。このため、車載制御装置20から携帯機30に対して常時ID要求信号を送信する必要はなく、車載制御装置20の電源である車両60に搭載されたバッテリ50の消耗を抑えることが可能となる。
次に、第2実施形態の構成と動作を、図4および図5を参照しながら説明する。
図4は、第2実施形態による車両用開閉体作動システム100の構成を示したブロック図である。
第2実施形態では、人動作検出装置10が、動作検出部12の検出結果を含んだUHF信号(動作検出信号)を、UHF送信部13とUHF送信アンテナ14により車載制御装置20と携帯機30へそれぞれ送信する。
携帯機30には、前述した構成31〜34、36に加えて、UHF送受信アンテナ37とUHF受信部38とが備わっている。UHF受信部38は、UHF信号の受信用回路から成り、人動作検出装置10から送信されたUHF信号を、UHF送受信アンテナ37を介して受信する。
図5は、第2実施形態の車両用開閉体作動システム100の動作を示したフローチャートである。
前述したように、人動作検出装置10は、利用者のキック動作を動作検出部12により検出する(図5のステップS2:YES)。そして、人動作検出装置10は、該検出結果を含んだ動作検出信号(UHF信号)を、UHF送信部13とUHF送信アンテナ14により車載制御装置20と携帯機30へそれぞれ送信する(図5のステップS3a)。
携帯機30は、人動作検出装置10から送信された動作検出信号を、UHF送受信アンテナ37とUHF受信部38により受信する(図5のステップS3b:YES)。すると、制御部31は、スライドドア61の開閉を要求する動作要求信号(UHF信号)を、UHF送信部34とUHF送受信アンテナ37により車載制御装置20へ送信する(図5のステップS3c)。上記動作要求信号には、人動作検出装置10でキック動作を検出したことを示す情報が含まれる。
車載制御装置20は、人動作検出装置10から送信された動作検出信号と、携帯機30から送信された動作要求信号とを、それぞれUHF受信アンテナ25とUHF受信部24により受信する(図5のステップS3d:YES)。そして、スライドドア61が開閉可能な状態であるか否かを確認する(図5のステップS12)。
このとき、スライドドア61が開閉可能な状態であれば(図5のステップS12:YES)、前述したように、車載制御装置20が、携帯機30と無線通信して、IDコードの照合を行う(図5のステップS5〜S9)。この照合結果に基づいて携帯機30の認証が成功すると(図5のステップS10)、車載制御装置20が開閉体駆動装置40に開閉指令を送信する(図5のステップS13)。
開閉体駆動装置40は、車載制御装置20から開閉指令を受信すると(図5のステップS14:YES)、前述したようにスライドドア61の全閉状態の当否と障害物の有無とに応じて、スライドドア61の施解錠と開閉を実行する(図5のステップS15〜S18)。
上記第2実施形態によると、人動作検出装置10が、利用者のキック動作を検出したことを示す動作検出信号を、車載制御装置20と携帯機30へそれぞれ無線で送信する。また、携帯機30が動作検出信号を受信すると、動作要求信号を車載制御装置20へ無線で送信する。そして、車載制御装置20において、人動作検出装置10から動作検出信号を受信し、かつ携帯機30から動作要求信号を受信し、かつ携帯機30の認証が成功した場合に、開閉体駆動装置40を制御して、スライドドア61を開閉することができる。
また、上記第2実施形態では、車載制御装置20において、人動作検出装置10からの動作検出信号を受信しなかった場合、携帯機30からの動作要求信号を受信しなかった場合、または携帯機30の認証が不成功であった場合に、スライドドア61を開閉しないようにすることができる。このため、悪意の第三者による不正行為でスライドドア61が開閉されるのをより効果的に阻止して、車両60の盗難などの犯罪を防止することが可能となる。
さらに、上記第2実施形態では、携帯機30において、車載制御装置20に送信する無線信号の周波数帯域(UHF)と同じ周波数帯域の無線信号を受信可能な構成(UHF受信部38とUHF送受信アンテナ37)を設けることで、人動作検出装置10から動作検出信号(UHF信号)を受信することができる。そして、車載制御装置20では、既存の構成(UHF受信部24とUHF受信アンテナ25)によって、人動作検出装置10と携帯機30から動作検出信号(UHF信号)と動作要求信号(UHF信号)とそれぞれ受信して、開閉体駆動装置40を制御し、スライドドア61を開閉することができる。
次に、第3実施形態の構成と動作を、図6および図7を参照しながら説明する。
図6は、第3実施形態による車両用開閉体作動システム100の構成を示したブロック図である。
第3実施形態では、人動作検出装置10の動作検出部12に、開キック動作検知部12cおよび閉キック動作検知部12dが含まれている。各キック動作検知部12c、12dは、電極と発振回路などから構成されていて、図2(b)に示すように基板16に実装されて、ケース17内に収容される。
開キック動作検知部12cは、スライドドア61を開くための利用者による開指示キック動作を検知する。閉キック動作検知部12dは、スライドドア61を閉じるための利用者による閉指示キック動作を検知する。
なお、開指示キック動作とは、たとえば、図2(a)において、利用者が人動作検出装置10の前端部(図2(a)で左端部)と地面Gとの間に足を挿入してから後方(図2(a)で右方向)へずらすように、キック動作を行うことである。また、閉指示キック動作とは、たとえば、図2(a)において、利用者が人動作検出装置10の後端部(図2(a)で右端部)と地面Gとの間に足を挿入してから前方(図2(a)で左方向)へずらすように、キック動作を行うことである。
検出回路12bは、各キック動作検知部12c、12dの出力から、利用者の開指示キック動作と閉指示キック動作のいずれかを検出する。このような開指示キック動作と閉指示キック動作の検出結果は、UHF送信部13とUHF送信アンテナ14によりUHF信号(動作検出信号)に含まれて、車載制御装置20へ送信される。
図7は、第3実施形態の車両用開閉体作動システム100の動作を示したフローチャートである。
まず、人動作検出装置10の動作検出部12を、所定の周期で有効状態にする(図7のステップS1a)。そして、利用者の開指示キック動作または閉指示キック動作が、キック動作検知部12c、12dと検出回路12bにより検出される(図7のステップS2a:YES)。すると、人動作検出装置10は、動作検出部12で開指示キック動作または閉指示キック動作を検出したことを示す動作検出信号(UHF信号)を、UHF送信部13とUHF送信アンテナ14により車載制御装置20へ送信する(図7のステップS3g)。
車載制御装置20は、人動作検出装置10から送信された動作検出信号を受信した(図7のステップS4:YES)後、前述したように、携帯機30と無線通信して、IDコードの照合を行う(図7のステップS5〜S9)。この照合結果に基づいて携帯機30の認証が成功し(図7のステップS10)、かつスライドドア61が開閉可能な状態であれば(図7のステップS12:YES)、開閉体駆動装置40に開指令または閉指令を送信する(図7のステップS13a)。
詳しくは、車載制御装置20は、人動作検出装置10から受信した動作検出信号に、開指示キック動作を検出したことを示す情報が含まれている場合は、開閉体駆動装置40に開指令を送信する。また、動作検出信号に閉指示キック動作を検出したことを示す情報が含まれている場合は、開閉体駆動装置40に閉指令を送信する。
開閉体駆動装置40は、車載制御装置20から開指令を受信すると(図7のステップS14a:YES)、スライドドア61を解錠して、スライドドア61を全開位置まで開いて行く(図7のステップS16)。また、車載制御装置20から閉指令を受信すると(図7のステップS14b:YES)、スライドドア61の軌道上に障害物が無ければ(図7のステップS17:NO)、スライドドア61を全閉位置まで閉じて行き、その後スライドドア61を施錠する(図7のステップS18)。
上記第3実施形態によると、人動作検出装置10の動作検出部12に設けた開キック動作検知部12cと検出回路12bにより、携帯機30を携帯した利用者による開指示キック動作を検出した場合に、スライドドア61を開くことができる。また、閉キック動作検知部12dと検出回路12bにより、携帯機30を携帯した利用者による閉指示キック動作を検出した場合に、スライドドア61を閉じることができる。つまり、スライドドア61を開きたいか閉じたいかという利用者の意志に沿った、スライドドア61の開閉が可能となる。
次に、第4実施形態の構成と動作を、図8および図9を参照しながら説明する。
図8は、第4実施形態による車両用開閉体作動システム100の構成を示したブロック図である。
第4実施形態では、人動作検出装置10に、前述した構成11〜13、15に加えて、UHF送受信アンテナ18とUHF受信部19とが備わっている。また、車載制御装置20に、前述した構成21〜24に加えて、UHF送受信アンテナ26とUHF送信部27とが備わっている。
車載制御装置20は、UHF送信部27とUHF送受信アンテナ26により、UHF信号を人動作検出装置10に送信する。人動作検出装置10は、車載制御装置20から送信されたUHF信号を、UHF送受信アンテナ18とUHF受信部19により受信する。UHF送受信アンテナ18とUHF受信部19は、本発明の「無線受信部」の一例である。
図9は、第4実施形態の車両用開閉体作動システム100の動作を示したフローチャートである。
まず、車載制御装置20が、ID要求信号(LF信号)を携帯機30へ所定の周期で送信する(図9のステップS5a)。携帯機30は、ID要求信号を受信すると(図9のステップS6:YES)、携帯機30のIDコードを含んだ応答信号を車載制御装置20へ送信する(図9のステップS7)。
車載制御装置20は、UHF送受信アンテナ26とUHF受信部24により応答信号を受信すると(図9のステップS8:YES)、該応答信号に含まれる携帯機30のIDコードと車載制御装置20のIDコードとを照合する。このとき、両IDコードが一致すれば(図9のステップS9:YES)、携帯機30の認証が成功する(図9のステップS10)。すると、制御部21は、キック動作の検出有効を要求する検出要求信号(UHF信号)を、UHF送信部27とUHF送受信アンテナ26により人動作検出装置10に送信する(図9のステップS19)。
人動作検出装置10は、車載制御装置20から送信された検出要求信号をUHF送受信アンテナ18とUHF受信部19により受信すると(図9のステップS20:YES)、動作検出部12を所定の周期で有効状態にする(図9のステップS1)。そして、利用者のキック動作を動作検出部12により検出すると(図9のステップS2:YES)、キック動作を検出したことを示す動作検出信号(UHF信号)を、UHF送信部13とUHF送受信アンテナ18により携帯機30へ送信する(図9のステップS3e)。
携帯機30は、人動作検出装置10から送信された動作検出信号を、UHF送受信アンテナ37とUHF受信部38により受信すると(図9のステップS3b:YES)、動作要求信号を車載制御装置20へ送信する(図9のステップS3c)。
車載制御装置20は、携帯機30から送信された動作要求信号を、UHF送受信アンテナ26とUHF受信部24により受信すると(図9のステップS3f:YES)、スライドドア61が開閉可能な状態であるか否かを確認する(図9のステップS12)。そして、スライドドア61が開閉可能な状態であれば(図9のステップS12:YES)、開閉体駆動装置40に開閉指令を送信する(図5のステップS13)。
開閉体駆動装置40は、開閉指令を受信すると(図9のステップS14:YES)、前述したようにスライドドア61の全閉状態の当否と障害物の有無とに応じて、スライドドア61の施解錠と開閉を実行する(図9のステップS15〜S18)。
上記第4実施形態によると、車載制御装置20が携帯機30と無線通信して、携帯機30の認証が成功してから、利用者のキック動作の検出が有効になるように、車載制御装置20が人動作検出装置10に要求する。このため、携帯機30を携帯した利用者が車両60に接近したときに、人動作検出装置10の動作検出部12を駆動し、それ以外のときは動作検出部12を停止させておくことで、電池15の電力が消耗するのを抑えることができる。
また、上記第4実施形態では、人動作検出装置10が、利用者のキック動作を検出したことを示す動作検出信号を携帯機30にだけ送信する。そして、携帯機30が動作検出信号を受信すると、動作要求信号を車載制御装置20へ送信する。このため、車載制御装置20において、携帯機30から動作要求信号を受信し、かつ携帯機30の認証が成功した場合に、開閉体駆動装置40を制御して、スライドドア61を開閉することができる。
さらに、上記第4実施形態では、車載制御装置20において、人動作検出装置10からの動作検出信号を受信しなかった場合、または携帯機30からの動作要求信号を受信しなかった場合に、スライドドア61を開閉しないようにすることができる。このため、悪意の第三者による不正行為でスライドドア61が開閉されるのを阻止して、車両60の盗難などの犯罪を防止することが可能となる。
本発明は、上述した以外にも種々の実施形態を採用することができる。たとえば、第1〜第3実施形態では、図3、図5、図7に示したように、まず人動作検出装置10の動作検出部12を所定の周期で有効状態にした例を示したが、本発明はこれのみに限定するものではない。これ以外に、たとえば、利用者が車両60に対して所定距離まで接近したことを、センサなどの別の検出手段により検出した後、人動作検出装置10の動作検出部12を所定の周期で有効状態にしてもよい。
また、以上の実施形態では、人動作検出装置10の動作検出部12を静電容量式の近接センサで構成した例を示したが、本発明はこれのみに限定するものではない。これ以外に、たとえば、超音波式の近接センサ、赤外線センサ、モーションセンサ、または撮像カメラなどにより動作検出部を構成してもよい。また、動作検出部を車両の底部以外の外面に取り付けて、利用者のキック動作だけでなく、他の身体部分の動作(ジェスチャ)を動作検出部により検出してもよい。また、利用者の接触動作を動作検出部により検出してもよい。つまり、動作検出部は、スライドドアなどの開閉体の開閉を指示するために利用者が行う所定動作を検出すればよい。
さらに、以上の実施形態では、車両60の一側面に設けられたスライドドア61を開閉させるための車両用開閉体作動システム100に本発明を適用した例を挙げたが、これに限るものではない。たとえば車両の複数のスライドドア、跳ね上げ式のバックドア、またはスイング式もしくはガルウィング式のドアを開閉させるための車両用開閉体作動システムに対しても、本発明を適用することは可能である。
10 人動作検出装置
12 動作検出部
12c 開キック動作検知部(開指示動作検知部)
12d 閉キック動作検知部(閉指示動作検知部)
13 UHF送信部(無線送信部)
14 UHF送信アンテナ(無線送信部)
15 電池
17 ケース
18 UHF送受信アンテナ(無線受信部)
19 UHF受信部(無線受信部)
20 車載制御装置
30 携帯機
40 開閉体駆動装置
60 車両
61 スライドドア(開閉体)
100 車両用開閉体作動システム

Claims (7)

  1. 利用者が携帯する携帯機と、
    車両に搭載され、前記携帯機と無線通信することにより前記携帯機の認証を行う車載制御装置と、
    車両に搭載され、車両に設けられた開閉体を開閉する開閉体駆動装置と、
    前記利用者の所定動作を検出する人動作検出装置と、から構成され
    前記車載制御装置で前記携帯機の認証が成功し、かつ前記人動作検出装置が利用者の所定動作を検出した場合に、前記開閉体駆動装置により前記開閉体を開閉する車両用開閉体作動システムであって、
    前記人動作検出装置は、
    前記車両に接近した利用者が前記開閉体の開閉を指示するために行う所定動作を検出する動作検出部と、
    前記動作検出部の検出結果を無線で送信する無線送信部と、
    前記動作検出部と前記無線送信部とに電力を供給する電池と、
    前記動作検出部と前記無線送信部と前記電池とを内部に収容し、前記車両の外面に対して着脱可能なケースと、を備え、
    前記人動作検出装置は、前記動作検出部により前記利用者の所定動作を検出したことを示す動作検出信号を前記無線送信部により前記携帯機へ送信し、
    前記携帯機は、前記人動作検出装置から前記動作検出信号を受信すると、動作要求信号を前記車載制御装置へ送信し、
    前記車載制御装置は、前記携帯機の認証が成功し、かつ前記携帯機から前記動作要求信号を受信した場合に、前記開閉体駆動装置に開閉指令を送信し、
    前記開閉体駆動装置は、前記車載制御装置から受信した前記開閉指令に基づいて前記開閉体を開閉する、ことを特徴とする車両用開閉体作動システム。
  2. 請求項1に記載の車両用開閉体作動システムにおいて、
    前記ケースは、前記車両の下部外面に対して着脱可能であって、
    前記動作検出部は、前記開閉体の開閉を指示するための前記利用者の足の所定動作を非接触で検出する、ことを特徴とする車両用開閉体作動システム
  3. 請求項1または請求項2に記載の車両用開閉体作動システムにおいて、
    前記人動作検出装置は、前記携帯機が送信して前記車載制御装置が受信することが可能な無線信号の周波数帯域と同じ周波数帯域の無線信号に、前記動作検出部の検出結果を含めて、該無線信号を前記無線送信部により前記携帯機へ送信する、ことを特徴とする車両用開閉体作動システム
  4. 請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の車両用開閉体作動システムにおいて、
    前記人動作検出装置は、前記車載制御装置から送信される検出要求信号を無線で受信する無線受信部をさらに備え、前記無線受信部により前記検出要求信号を受信した場合に、前記動作検出部による前記利用者の所定動作の検出を有効にする、ことを特徴とする車両用開閉体作動システム
  5. 請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の車両用開閉体作動システムにおいて、
    前記動作検出部は、
    前記開閉体を開くための前記利用者による開指示動作を検知する開指示動作検知部と、
    前記開閉体を閉じるための前記利用者による閉指示動作を検知する閉指示動作検知部と、を含むことを特徴とする車両用開閉体作動システム
  6. 請求項1ないし請求項5のいずれかに記載の車両用開閉体作動システムにおいて、
    前記人動作検出装置は、前記動作検出信号を前記無線送信部により前記車載制御装置にも送信し、
    前記車載制御装置は、前記携帯機の認証が成功し、かつ前記携帯機から前記動作要求信号を受信し、かつ前記人動作検出装置から前記動作検出信号を受信した場合に、前記開閉体駆動装置に前記開閉指令を送信する、ことを特徴とする車両用開閉体作動システム。
  7. 請求項ないし請求項のいずれかに記載の車両用開閉体作動システムにおいて、
    前記車載制御装置は、前記人動作検出装置の前記動作検出部による前記利用者の所定動作の検出前または検出後に、前記携帯機の認証を行う、ことを特徴とする車両用開閉体作動システム。
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