JP6333776B2 - ポペット弁、油圧機械および再生エネルギー型発電装置 - Google Patents
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Description
また、特許文献2には、油圧機械において高圧弁として用いられるポペット弁が記載されている。このポペット弁においても、ガイド部材として機能するポペットロッドに沿ってポペットが移動するようになっており、開弁時、ソレノイドを収容したバルブケーシングの内壁面とポペットのソレノイド当接面とが面接触した状態でポペットが保持される。
弁座と、
前記弁座に対向して設けられるポペットと、
前記ポペットを駆動するためのアクチュエータと、
前記アクチュエータが収納される第1バルブケーシングと、を備え、
前記ポペットと前記第1バルブケーシングとの間に介在する板部材又は前記第1バルブケーシングは、前記ポペットの前記弁座とは反対側の端面と部分的に当接可能な当接面を有し、
前記当接面又は前記ポペットの前記端面の少なくとも一方は凹凸を有し、前記ポペットの前記端面が前記当接面に部分的に当接した状態で、前記凹凸によって、前記板部材又は前記第1バルブケーシングと前記ポペットの前記端面との間に空間が形成され、
前記ポペットの中心軸を通り半径方向に平行な直線が前記空間と交差する、前記ポペットの周方向における角度範囲の合計値が180度以上である。
なお、本実施形態において、「前記ポペットの前記弁座とは反対側の端面」とは、ポペットの移動方向におけるポペットの2つの端面のうち弁座から遠い側の端面をいう。また、本実施形態において、前記第1バルブケーシングに前記当接面が設けられる場合、すなわち前記第1バルブケーシングが前記ポペットの前記端面に当接する場合、前記ポペット弁は前記板部材を備えていなくてもよい。
前記ポペットを前記弁座に向けて付勢するための付勢部材をさらに備え、
前記ポペット及び前記第1バルブケーシングは、それぞれ少なくとも一部が磁性体で形成され、
前記アクチュエータは、励磁状態において、前記付勢部材による付勢力に抗して前記第1バルブケーシングに向かって前記ポペットを引き付ける電磁力を生成するように構成されたソレノイドを含む。
そこで、ノーマルクローズ式の電磁弁に対して上記(1)の構成を適用すれば、開弁位置にあるポペットの前記端面と、第1バルブケーシング又は板部材の磁気吸着面(上記(1)の当接面)との間に前記空間が形成され、また凹凸がない場合に比べてこれらの面の接触面積が低減されることから、残留磁気に起因した吸着力を低減でき、弁動作の応答性(例えば閉弁応答速度)をさらに改善することができる。
前記ポペットの前記端面と前記第1バルブケーシングとの間に設けられる非磁性体部をさらに備え、
前記非磁性体部は、前記ポペットの前記端面を形成する非磁性体層、または、非磁性体の前記板部材である。
前記ポペットの前記端面と前記当接面との接触面積S1は、前記ポペットの前記端面のうち前記当接面と非接触である非接触面積S2よりも小さい。
前記凹凸は、複数の第1溝と、該第1溝と交差する複数の第2溝とによってメッシュ状に形成される。
前記凹凸は、前記ポペットの前記端面または前記当接面の少なくとも一つに設けられた突出部によって形成される。
前記ポペット弁は、油圧機械の作動室内の圧力を切り替えるように開閉可能に構成され、
前記凹凸は、前記ポペットの前記端面または前記当接面の少なくとも一つに対して設けられた前記油圧機械の作動油のドレン溝によって形成される。
前記凹凸は、前記ポペットの前記端面または前記当接面の少なくとも一つに設けられたクラウニング処理が施された表面によって形成される。
前記弁座を形成する第2バルブケーシングと、
前記第1バルブケーシングと前記第2バルブケーシングとの間において前記ポペットの外周側に設けられ、前記ポペットが収容される内部空間と外部空間とを連通させる少なくとも一つの連通窓が形成された環状スペーサと、をさらに備える。
前記環状スペーサは、前記第2バルブケーシングに向けて延在する複数の脚部を含み、
前記複数の脚部は、前記環状スペーサの周方向において互いに間隔を空けて配置され、
前記少なくとも一つの連通窓は、隣り合う一対の前記脚部間の周方向位置に設けられる。
このように、ケーシング側縁部を設けない構成としたので、ポペットが開弁位置から閉弁位置に移動したとき、流体の流れがポペットの外周面に衝突した衝撃によって、環状スペーサが損傷してしまうことを回避できる。
前記環状スペーサのうち前記連通窓からみて前記第1バルブケーシング側の部位は、前記ポペットの移動方向における厚さtが、前記ポペットのシート外径をDとしたとき、t≧0.03Dを満たす。
そこで、上記(11)の構成では、環状スペーサのうち連通窓からみて第1バルブケーシング側の部位の厚さtを、ポペットのシート外径Dの0.03倍以上としている。なお、厚さtはポペットの移動方向における長さである。
これにより、環状スペーサに、上記衝突の衝撃によって生じる応力に耐え得る強度をもたせることができる。
シリンダと、
前記シリンダ内を往復動するピストンと、
前記シリンダ及び前記ピストンによって形成される作動室と外部流路との間の連通状態を制御するように構成された上記(1)乃至(11)の何れかに記載のポペット弁と、
を備える。
前記油圧機械は、高圧油が流れる高圧油流路および低圧油が流れる低圧油流路に接続され、
前記ポペット弁は、前記作動室と前記高圧油流路との間の連通状態を制御するように構成される。
前記油圧機械は、発電機を駆動するための油圧モータである。
再生エネルギーを受け取って回転するように構成されたロータと、
前記ロータによって駆動されて作動油を昇圧するように構成された油圧ポンプと、
前記作動油によって駆動されるように構成された油圧モータと、
前記油圧モータによって駆動されるように構成された発電機と、を備え、
前記油圧ポンプ又は油圧モータの少なくとも一方は、上記(12)又は(13)の油圧機械である。
なお、以下の説明では、本実施形態に係るポペット弁の適用対象として、再生エネルギー型発電装置である風力発電装置1を例示している。ただし、本実施形態に係るポペット弁の適用対象はこれに限定されるものではなく、他の種類の再生エネルギー型発電装置であってもよいし、あるいは産業車両や産業機械や舶用装置等の再生エネルギー型発電装置以外の装置であってもよい。
なお、図2では、油圧機械7として油圧モータを例示しているが、本実施形態が適用される油圧機械はこれに限定されるものではなく、例えば油圧ポンプであってもよい。
シリンダブロック20は、回転軸14の全周に亘って環状に延在しており、回転軸14の回転軸線15を中心として半径方向に延在する複数のシリンダ22と、各々のシリンダ22内において往復動可能に設けられた複数のピストン24と、シリンダ22およびピストン24によって形成される作動室26と、を含む。
バルブブロック30は、シリンダ22の位置に対応して、シリンダブロック20の外周側に複数設けられている。バルブブロック30には、低圧弁40および高圧弁50が設けられている。
なお、本実施形態では、上記低圧弁40および高圧弁50の少なくとも一方が、後述するポペット弁によって構成される。
一実施形態において、油圧モータ7は、出力軸11(図1参照)に連結される回転軸14と、回転軸14の外周側に配置されたシリンダブロック20と、シリンダブロック20の外周側に配置されたバルブブロック30と、を備える。
シリンダブロック20は、カムシャフト14の全周に亘って環状に延在する。なお、シリンダブロック20は、周方向に配列された複数のセクションが互いに接続されて構成されていてもよい。また、シリンダブロック20は、回転軸14の回転軸線15を中心として半径方向に延在する複数のシリンダ22と、各々のシリンダ22内において往復動可能に設けられた複数のピストン24と、シリンダ22およびピストン24によって形成される作動室26と、を含む。図示される例では、周方向に6個のシリンダ22およびピストン24が配列された構成を示している。
バルブブロック30には、例えば低圧油の脈動を抑制する目的で、低圧油内部流路16bに接続される低圧油アキュムレータ17が取り付けられていてもよい。
なお、本実施形態では、上記低圧弁40又は高圧弁50の少なくとも一方が、後述するポペット弁によって構成される。
なお、高圧弁50については、図4〜図11を用いて以下で説明する。
また、図示される例では、本実施形態に係るポペット弁50が高圧弁50に適用された構成を示しているが、ポペット弁50の適用先はこれに限定されるものではない。
一実施形態では、ポペット弁50は、ポペット60を挟んで第1バルブケーシング51とは反対側に配置され、弁座71が形成される第2バルブケーシング70をさらに備えている。また、ポペット60には、該ポペット60の中心軸に沿って、ロッド貫通穴65が形成されている。ロッド貫通穴65には、ポペット60の移動をガイドするためのロッド58が挿入されている。ロッド58の一端側は第2バルブケーシング70に固定されており、他端側は第1バルブケーシング51内に非固定状態で配置されている。他の構成例では、ロッド58の一端側が第2バルブケーシング70に固定され、他端側が第1バルブケーシング51に固定されていてもよい。
ポペット60及び第1バルブケーシング51は磁性体である。
アクチュエータ54は、励磁状態において、付勢部材56による付勢力に抗して第1バルブケーシング51に向かってポペット60を引き付ける電磁力を生成するように構成されたソレノイド55を含む。
一方、ソレノイド55に通電するとポペット弁50が励磁され、ソレノイド55の電磁力によってポペット60のアーマチュアが吸引されて、ポペット60は、電磁力によって付勢部材56の付勢力に抗して弁座71から離れる方向に移動して開弁状態となり、流路75が開かれる。
幾つかの実施形態において、ポペット弁50は、ポペット60と第1バルブケーシング51との間に介在する板部材80又は第1バルブケーシング51は、ポペット60の弁座71とは反対側の第1端面61と部分的に当接可能な当接面53を有する。当接面53又はポペット60の第1端面61の少なくとも一方は凹凸100を有し、ポペット60の第1端面61が当接面53に部分的に当接した状態で、凹凸100によって、板部材80又は第1バルブケーシング51とポペット60の第1端面61との間に空間105が形成される。そして、ポペット60の中心軸Oを通り半径方向に平行な直線110が空間105と交差する、ポペット60の周方向における角度範囲θの合計値が180度以上である。また、角度範囲θの合計値は、180度以上360度以下であってもよい。図5に示される例では、ポペット60の周方向において互いに離間して位置するように4つの空間105が形成されており、各空間105の角度範囲θ1〜θ4の合計値が180度以上となる。
なお、本実施形態において、第1バルブケーシング51に当接面53が設けられる場合、すなわち第1バルブケーシング51がポペット60の第1端面61に当接する場合、ポペット弁50は板部材80を備えていなくてもよい(図4B参照)。
また、角度範囲θの合計値が180度以上360度以下であってもよい。
あるいは、角度範囲θの合計値が180度以上360度未満であってもよい。この場合、弁動作の応答性の低下を抑制するとともに、着座時において当接面53と第1端面61の衝撃が大きい場合であってもこれらの面の耐久性を確保できる。
あるいは、角度範囲θの合計値が270度以上360度以下であってもよい。この場合、弁動作の応答性の低下をより一層効果的に抑制できる。あるいは、角度範囲θの合計値が270度以上360度未満であってもよい。この場合、弁動作の応答性の低下を抑制するとともに、着座時において当接面53と第1端面61の衝撃が大きい場合であってもこれらの面の耐久性を確保できる。
図4Aに示される構成例において、板部材80は、一面側が第1バルブケーシング51に当接した状態で、クランプ85によって第1バルブケーシング51に固定される。
この構成においては、開弁位置にあるポペット60の第1端面61と第1バルブケーシング51の壁面52とは直接接触しておらず、これらの面の間に非磁性体部(板部材80)が介在している。そのため、ソレノイド55への通電を停止した直後における第1バルブケーシング51の残留磁気がポペット弁50の閉弁動作に与える影響をさらに抑制でき、弁動作の応答性をより一層向上させることができる。
この構成においては、ポペット60の第1端面61と当接面53との接触面積S1が、ポペット60の第1端面61のうち当接面53と非接触である非接触面積S2よりも小さいので、弁動作時にポペット60の第1端面61と弁座71側のポペット面63との間に発生する差圧をより一層小さくでき、弁動作の応答性をより効果的に改善できる。
この構成によれば、弁動作時にポペット60の第1端面61と弁座71側のポペット面63との間に発生する差圧をより一層小さくでき、弁動作の応答性をより一層効果的に改善できる。
ポペット60の第1端面61と板部材80の表面81とは、閉弁動作時に互いに離反する。そのため、ポペット60の第1端面61または板部材80の表面81の少なくとも一方に凹凸100を設けることによって、残留磁気に起因した吸着力を確実に低減でき、弁動作の応答性を効果的に改善することができる。
この構成例においては、凹凸100は、ポペット60の第1端面61、または、第1バルブケーシング51の壁面52の少なくとも一方に設けられている。
なお、図6〜図9においては、一例として、ポペット60の第1端面61に凹凸100が形成された場合を示しているが、ここで説明する凹凸100の構成は、第1バルブケーシング51の壁面52又は板部材80の表面81にも適用可能である。
これらの図に示されるように、一実施形態において、凹凸100は、複数の第1溝101と、該第1溝101と交差する複数の第2溝102とによってメッシュ状に形成される。
第1溝101および第2溝102は、例えば電子ビーム溶接加工又は化学エッチングによって形成されてもよい。これにより、弁動作の応答性低下の抑制に有効な深さの溝を容易に形成することができる。
第1溝101と第2溝102は、同一の深さ及び幅で形成されていてもよいし、異なる深さ又は幅で形成されていてもよい。
第1溝101および第2溝102は、それぞれ、均等のピッチで複数形成されていてもよい。この場合、隣り合う第1溝101又は第2溝102のピッチは、第1溝101又は第2溝102の幅の3倍以上7倍以下であってもよい。これにより、ポペット60の第1端面61と当接面53との接触面積を適切に低減でき、弁動作の応答性の低下を効果的に抑制できる。
これらの図に示されるように、他の実施形態において、凹凸100は、ポペット60の第1端面61または当接面53(第1バルブケーシング51の壁面52または板部材80の表面81)に設けられた突出部104によって形成される。なお、図示される例では、ポペット60の第1端面61に突出部104が設けられた構成を示している。
突出部104は、周方向に複数設けられていてもよい。この場合、複数の突出部104は、等間隔で配置されてもよい。図示される例では、突出部104が周方向に等間隔(90度間隔)で4つ設けられている。
これらの図に示されるように、さらに他の実施形態において、ポペット弁50は、油圧機械(例えば図1に示す油圧モータ7又は油圧ポンプ6)の作動室(例えば図2及び図3に示す油圧モータ7の作動室26)内の圧力を切り替えるように開閉可能に構成されている。この場合、凹凸100は、ポペット60の第1端面61または当接面53(第1バルブケーシング51の壁面52または板部材80の表面81)に設けられた油圧機械の作動油のドレン溝106によって形成される。ドレン溝106は、作動油の油供給路107に連通していてもよい。
図示される例では、ドレン溝106は、ポペット60の第1端面61において、ロッド貫通穴65を中心として環状に形成されている。
これらの図に示されるように、さらに他の実施形態において、凹凸100は、ポペット60の端面61または当接面53(第1バルブケーシング51の壁面52または板部材80の表面81)に設けられたクラウニング処理が施された表面108によって形成される。
図示される例では、クラウニング処理が施される表面108は、ポペット60の第1端面61の径方向の全領域である。あるいは、不図示の例として、クラウニング処理が施される表面は、ポペット60の第1端面61の径方向における一部の領域であってもよい。
図示される例では、環状スペーサ90は、弁座71(第2バルブケーシング70)側に設けられた連通窓91と、第1バルブケーシング51側に設けられた連通窓92と、を有する。
一実施形態において、環状スペーサ90は、第2バルブケーシング70(図4A、図4B、図5参照)に向けて延在する複数の脚部93を含む。複数の脚部93は、環状スペーサ90の周方向において互いに間隔を空けて配置される。また、少なくとも一つの連通窓91は、隣り合う一対の脚部93間の周方向位置に設けられる。すなわち、第2バルブケーシング70(図4A、図4B、図5参照)の連通窓91は、第2バルブケーシング70側の縁部が開放した状態となっている。これにより、環状スペーサ90が流体の流れによって損傷してしまうことを回避できる。
他の実施形態において、環状スペーサ90は、図10Aに示した脚部93の代わりに、連通窓91の第2バルブケーシング70(図4A、図4B、図5参照)側に第2バルブケーシング70(図4A、図4B、図5参照)が設けられており、連通窓91はその縁部が全周に亘って閉じた状態となっている。
図11Aに示すように、ポペット60が開弁位置にあるとき、流体(例えば作動油)は、環状スペーサ90の連通窓91を通った後、ポペット60と第2バルブケーシング70との間から流路(開口)75に流入する。そして、ポペット60が開弁位置から閉弁位置に移動すると、環状スペーサ90の連通窓91がポペット60により閉じられ、流体の流れはポペット60の外周面に衝突する。この衝突の衝撃によって、連通窓91の第2バルブケーシング70側の縁部95(以下、ケーシング側縁部95と称する)には、第2バルブケーシング70側へ向かう応力(図中F方向)が作用する。具体的には、ポペット60の外周面と連通窓91とで形成される空間98は上記衝突の衝撃により高圧となり、連通窓91のケーシング側縁部95と第2バルブケーシング70とで形成される空間(隙間)99は低圧となり、連通窓91のケーシング側縁部95を挟む2つの空間98,99の間に圧力差が生じる。この圧力差に起因した応力(図中F方向)によって、連通窓91のケーシング側縁部95が損傷してしまう可能性がある。
そこで、上記構成では、環状スペーサ90のうち連通窓91からみて第1バルブケーシング51側の部位の厚さtを、ポペット60のシート外径Dの0.03倍以上としている。なお、厚さtはポペット60の移動方向における長さである。
これにより、環状スペーサ90に、上記衝突の衝撃によって生じる応力に耐え得る強度をもたせることができる。
この油圧機械は、発電機を駆動するための油圧モータ7(図2、図3参照)であってもよい。
一般に、発電機駆動用の油圧モータ7は、例えば1000rpm程度の過酷な運転条件下において高い信頼性で動作することが要求される。そのため、上述したように応答性に優れたポペット弁50を備えることで、発電機駆動用の油圧モータ7の要求に応え得る高信頼性を確保することができる。
例えば、「ある方向に」、「ある方向に沿って」、「平行」、「直交」、「中心」、「同心」或いは「同軸」等の相対的或いは絶対的な配置を表す表現は、厳密にそのような配置を表すのみならず、公差、若しくは、同じ機能が得られる程度の角度や距離をもって相対的に変位している状態も表すものとする。
例えば、「同一」、「等しい」及び「均質」等の物事が等しい状態であることを表す表現は、厳密に等しい状態を表すのみならず、公差、若しくは、同じ機能が得られる程度の差が存在している状態も表すものとする。
例えば、四角形状や円筒形状等の形状を表す表現は、幾何学的に厳密な意味での四角形状や円筒形状等の形状を表すのみならず、同じ効果が得られる範囲で、凹凸部や面取り部等を含む形状も表すものとする。
一方、一の構成要素を「備える」、「含む」、又は、「有する」という表現は、他の構成要素の存在を除外する排他的な表現ではない。
2 ブレード
3 ハブ
4 回転シャフト
5 ロータ
6 油圧ポンプ
7 油圧機械(油圧モータ)
8 高圧油ライン
9 低圧油ライン
10 発電機
14 回転軸
16(16a,16b) 低圧油内部流路
16c 低圧ポート
17 低圧油アキュムレータ
18(18a,18b,18d) 高圧油内部流路
18c 高圧ポート
20 シリンダブロック
22 シリンダ
24 ピストン
26 作動室
30 バルブブロック
40 低圧弁
50 ポペット弁(高圧弁)
51 第1バルブケーシング
52 壁面
53 当接面
54 アクチュエータ
55 ソレノイド
56 付勢部材
58 ロッド
60 ポペット
61 第1端面
62 第2端面
63 ポペット面
65 ロッド貫通穴
66 内部空間
67 外部空間
70 第2バルブケーシング
71 弁座
75 流路
80 板部材
81 表面
90 環状スペーサ
91,92 連通窓
93 脚部
95 ケーシング側縁部
100 凹凸
101 第1溝
102 第2溝
104 突出部
105 空間
106 ドレン溝
110 直線
Claims (14)
- 弁座と、
前記弁座に対向して設けられるポペットと、
前記ポペットを駆動するためのアクチュエータと、
前記アクチュエータが収納される第1バルブケーシングと、を備え、
前記ポペットと前記第1バルブケーシングとの間に介在する板部材又は前記第1バルブケーシングは、前記ポペットの前記弁座とは反対側の端面と部分的に当接可能な当接面を有し、
前記当接面又は前記ポペットの前記端面の少なくとも一方は凹凸を有し、前記ポペットの前記端面が前記当接面に部分的に当接した状態で、前記凹凸によって、前記板部材又は前記第1バルブケーシングと前記ポペットの前記端面との間に空間が形成され、
前記ポペットの中心軸から前記ポペットの半径方向に延ばした直線が前記空間と交差する、前記ポペットの周方向における角度範囲の合計値が180度以上であり、
前記弁座を形成する第2バルブケーシングと、
前記第1バルブケーシングと前記第2バルブケーシングとの間において前記ポペットの外周側に設けられ、前記ポペットが収容される内部空間と外部空間とを連通させる少なくとも一つの連通窓が形成された環状スペーサと、をさらに備える
ことを特徴とするポペット弁。 - 前記ポペットを前記弁座に向けて付勢するための付勢部材をさらに備え、
前記ポペット及び前記第1バルブケーシングは、それぞれ少なくとも一部が磁性体で形成され、
前記アクチュエータは、励磁状態において、前記付勢部材による付勢力に抗して前記第1バルブケーシングに向かって前記ポペットを引き付ける電磁力を生成するように構成されたソレノイドを含むことを特徴とする請求項1に記載のポペット弁。 - 前記ポペットの前記端面と前記第1バルブケーシングとの間に設けられる非磁性体部をさらに備え、
前記非磁性体部は、前記ポペットの前記端面を形成する非磁性体層、または、非磁性体の前記板部材であることを特徴とする請求項2に記載のポペット弁。 - 前記ポペットの前記端面と前記当接面との接触面積S1は、前記ポペットの前記端面のうち前記当接面と非接触である非接触面積S2よりも小さいことを特徴とする請求項1乃至3の何れか一項に記載のポペット弁。
- 前記凹凸は、複数の第1溝と、該第1溝と交差する複数の第2溝とによってメッシュ状に形成されることを特徴とする請求項1乃至4の何れか一項に記載のポペット弁。
- 前記凹凸は、前記ポペットの前記端面または前記当接面の少なくとも一つに設けられた突出部によって形成されることを特徴とする請求項1乃至4の何れか一項に記載のポペット弁。
- 弁座と、
前記弁座に対向して設けられるポペットと、
前記ポペットを駆動するためのアクチュエータと、
前記アクチュエータが収納される第1バルブケーシングと、を備えるポペット弁であって、
前記ポペットと前記第1バルブケーシングとの間に介在する板部材又は前記第1バルブケーシングは、前記ポペットの前記弁座とは反対側の端面と部分的に当接可能な当接面を有し、
前記当接面又は前記ポペットの前記端面の少なくとも一方は凹凸を有し、前記ポペットの前記端面が前記当接面に部分的に当接した状態で、前記凹凸によって、前記板部材又は前記第1バルブケーシングと前記ポペットの前記端面との間に空間が形成され、
前記ポペットの中心軸から前記ポペットの半径方向に延ばした直線が前記空間と交差する、前記ポペットの周方向における角度範囲の合計値が180度以上であり、
前記ポペット弁は、油圧機械の作動室内の圧力を切り替えるように開閉可能に構成され、
前記凹凸は、前記ポペットの前記端面または前記当接面の少なくとも一つに対して設けられた前記油圧機械の作動油のドレン溝によって形成されることを特徴とするポペット弁。 - 前記凹凸は、前記ポペットの前記端面または前記当接面の少なくとも一つに設けられたクラウニング処理が施された表面によって形成されることを特徴とする請求項1乃至4の何れか一項に記載のポペット弁。
- 前記環状スペーサは、前記第2バルブケーシングに向けて延在する複数の脚部を含み、
前記複数の脚部は、前記環状スペーサの周方向において互いに間隔を空けて配置され、
前記少なくとも一つの連通窓は、隣り合う一対の前記脚部間の周方向位置に設けられることを特徴とする請求項1乃至6の何れか一項に記載のポペット弁。 - 前記環状スペーサのうち前記連通窓からみて前記第1バルブケーシング側の部位は、前記ポペットの移動方向における厚さtが、前記ポペットのシート外径をDとしたとき、t≧0.03Dを満たすことを特徴とする請求項1乃至6の何れか一項に記載のポペット弁。
- シリンダと、
前記シリンダ内を往復動するピストンと、
前記シリンダ及び前記ピストンによって形成される作動室と外部流路との間の連通状態を制御するように構成された請求項1乃至10の何れか一項に記載のポペット弁と、
を備えることを特徴とする油圧機械。 - 前記油圧機械は、高圧油が流れる高圧油流路および低圧油が流れる低圧油流路に接続され、
前記ポペット弁は、前記作動室と前記高圧油流路との間の連通状態を制御するように構成されたことを特徴とする請求項11に記載の油圧機械。 - 前記油圧機械は、発電機を駆動するための油圧モータであることを特徴とする請求項11又は12に記載の油圧機械。
- 再生エネルギーを受け取って回転するように構成されたロータと、
前記ロータによって駆動されて作動油を昇圧するように構成された油圧ポンプと、
前記作動油によって駆動されるように構成された油圧モータと、
前記油圧モータによって駆動されるように構成された発電機と、を備え、
前記油圧ポンプ又は油圧モータの少なくとも一方は、請求項11又は12の油圧機械であることを特徴とする再生可能エネルギー発電装置。
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