JP6333776B2 - ポペット弁、油圧機械および再生エネルギー型発電装置 - Google Patents

ポペット弁、油圧機械および再生エネルギー型発電装置 Download PDF

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Description

本開示は、ポペット弁、油圧機械および再生エネルギー型発電装置に関する。
ポペット弁として、弁座のシート面とバルブケーシングの内壁面との間においてポペットが直線状に移動する構成が知られている。この種のポペット弁においては、ポペット弁の閉弁時、ポペットの一端側がシート面に当接した状態となって流路が塞がれ、開弁時、ポペットの一端側がシート面から離れて他端側がバルブケーシングに当接した状態となって流路が開かれる。
例えば、特許文献1には、ポペットがガイド部材に沿って弁座のシート面とバルブケーシングの内壁面との間で移動するように構成されたポペット弁が記載されている。このポペット弁においては、開弁時、ポペットのシート面に当接する側とは反対側の端面と、バルブケーシングの内壁面とが面接触した状態でポペットが保持される。
また、特許文献2には、油圧機械において高圧弁として用いられるポペット弁が記載されている。このポペット弁においても、ガイド部材として機能するポペットロッドに沿ってポペットが移動するようになっており、開弁時、ソレノイドを収容したバルブケーシングの内壁面とポペットのソレノイド当接面とが面接触した状態でポペットが保持される。
国際公開第2013/118182号 国際公開第2014/024232号
しかしながら、特許文献1及び2に記載されるように、開弁時にバルブケーシングの内壁面とポペットの端面とが面接触した状態でポペットが保持されるポペット弁においては、弁動作の応答性が低下してしまうという問題があった。例えば、ポペットが開いた状態ではバルブケーシングの内壁面とポペットの端面とが面接触により密着しているが、閉弁動作時にポペットの端面がバルブケーシングの内壁面から離れる際に、ポペットの端面とバルブケーシングの内壁面との隙間が開いてこれらの面の間の空間に短時間の膨張が生じて前記空間の圧力が低下し、ポペットの前記端面とポペットの弁座側の面との間に差圧が発生する。この差圧によって閉弁動作の応答性が低下してしまうこととなる。同様に、開弁動作時においては、ポペットの端面がバルブケーシングの内壁面に近づく際に、これらの面の間の空間に短時間の圧縮が生じて前記空間の圧力が上昇し、ポペットの前記端面とポペットの弁座側の面との間に発生した差圧によって開弁動作の応答性が低下する場合がある。
本発明の少なくとも幾つかの実施形態の目的は、ポペット弁の動作時にポペットのバルブケーシング側の端面と弁座側の面との間に発生する差圧に起因した弁動作の応答性の低下を抑制し得るポペット弁、油圧機械および再生エネルギー型発電装置を提供することである。
(1)本発明の少なくとも幾つかの実施形態に係るポペット弁は、
弁座と、
前記弁座に対向して設けられるポペットと、
前記ポペットを駆動するためのアクチュエータと、
前記アクチュエータが収納される第1バルブケーシングと、を備え、
前記ポペットと前記第1バルブケーシングとの間に介在する板部材又は前記第1バルブケーシングは、前記ポペットの前記弁座とは反対側の端面と部分的に当接可能な当接面を有し、
前記当接面又は前記ポペットの前記端面の少なくとも一方は凹凸を有し、前記ポペットの前記端面が前記当接面に部分的に当接した状態で、前記凹凸によって、前記板部材又は前記第1バルブケーシングと前記ポペットの前記端面との間に空間が形成され、
前記ポペットの中心軸を通り半径方向に平行な直線が前記空間と交差する、前記ポペットの周方向における角度範囲の合計値が180度以上である。
なお、本実施形態において、「前記ポペットの前記弁座とは反対側の端面」とは、ポペットの移動方向におけるポペットの2つの端面のうち弁座から遠い側の端面をいう。また、本実施形態において、前記第1バルブケーシングに前記当接面が設けられる場合、すなわち前記第1バルブケーシングが前記ポペットの前記端面に当接する場合、前記ポペット弁は前記板部材を備えていなくてもよい。
上記(1)のポペット弁において、前記板部材又は前記第1バルブケーシングは、前記ポペットの前記弁座とは反対側の端面と部分的に当接可能な当接面を有する。また、前記当接面又は前記ポペットの前記端面の少なくとも一方は凹凸を有し、前記ポペットの前記端面が前記当接面に部分的に当接した状態で、前記凹凸によって、前記板部材又は前記第1バルブケーシングと前記ポペットの前記端面との間に空間が形成される。さらに、前記ポペットの中心軸を通り半径方向に平行な直線が前記空間と交差する、前記ポペットの周方向における角度範囲の合計値が180度以上である。この構成により、ポペット弁の動作時にポペットの前記端面と弁座側の面との間に発生する差圧に起因した弁動作の応答性の低下を抑制できる。すなわち、閉弁動作においては、ポペットの前記端面が板部材又は第1バルブケーシングの前記当接面から離れる際に、前記空間の存在によって、ポペットの前記端面と前記当接面の間の間隙における急激な圧力低下を抑制でき、ポペットの前記端面と弁座側の面との間の差圧を小さくできる。これにより、ポペットの前記端面と弁座側の面との間の差圧に起因した閉弁動作の応答性の低下を抑制できる。また、前記空間によってポペットの前記端面と前記当接面との接触面積を小さくできるので、前記端面と前記当接面とが密着し難い構造とすることができ、このことによっても閉弁動作の応答性低下の抑制が図れる。同様に、開弁動作においては、ポペットの前記端面が前記当接面に近づく際に、前記空間の存在によって、ポペットの前記端面と前記当接面の間の間隙における急激な圧力上昇を抑制でき、ポペットの前記端面と弁座側の面との間の差圧を小さくできる。これにより、ポペットの前記端面と弁座側の面との間の差圧に起因した開弁動作の応答性の低下を抑制できる。なお、ポペットの前記端面と前記当接面とが接触した状態において、前記空間にポペット周囲の流体が流入可能な構成である場合には、ポペットの前記端面と弁座側の面との間の差圧をより小さくでき、弁動作の応答性をより効果的に改善できる。
(2)幾つかの実施形態では、上記(1)の構成において、
前記ポペットを前記弁座に向けて付勢するための付勢部材をさらに備え、
前記ポペット及び前記第1バルブケーシングは、それぞれ少なくとも一部が磁性体で形成され、
前記アクチュエータは、励磁状態において、前記付勢部材による付勢力に抗して前記第1バルブケーシングに向かって前記ポペットを引き付ける電磁力を生成するように構成されたソレノイドを含む。
ポペット弁が上記(2)に記載されるようなノーマルクローズ式の電磁弁の場合、上述したように、閉弁動作時にソレノイドへの通電を停止しても、バルブケーシングの残留磁気に起因した吸着力によって、閉弁応答速度が低下してしまうことがある。
そこで、ノーマルクローズ式の電磁弁に対して上記(1)の構成を適用すれば、開弁位置にあるポペットの前記端面と、第1バルブケーシング又は板部材の磁気吸着面(上記(1)の当接面)との間に前記空間が形成され、また凹凸がない場合に比べてこれらの面の接触面積が低減されることから、残留磁気に起因した吸着力を低減でき、弁動作の応答性(例えば閉弁応答速度)をさらに改善することができる。
(3)一実施形態では、上記(2)の構成において、
前記ポペットの前記端面と前記第1バルブケーシングとの間に設けられる非磁性体部をさらに備え、
前記非磁性体部は、前記ポペットの前記端面を形成する非磁性体層、または、非磁性体の前記板部材である。
上記(3)の構成によれば、開弁位置にあるポペットの前記端面と第1バルブケーシングの前記壁面とは直接接触しておらず、これらの面の間に非磁性体部が介在している。そのため、ソレノイドへの通電を停止した直後における第1バルブケーシングの残留磁気がポペット弁の閉弁動作に与える影響をさらに抑制でき、弁動作の応答性をより一層向上させることができる。
(4)一実施形態では、上記(1)乃至(3)の何れかの構成において、
前記ポペットの前記端面と前記当接面との接触面積Sは、前記ポペットの前記端面のうち前記当接面と非接触である非接触面積Sよりも小さい。
上記(4)の構成においては、前記ポペットの前記端面と前記当接面との接触面積Sが、前記ポペットの前記端面のうち前記当接面と非接触である非接触面積Sよりも小さいので、弁動作時にポペットの前記端面と弁座側の面との間に発生する差圧をより一層小さくでき、弁動作の応答性をより効果的に改善できる。
(5)幾つかの実施形態では、上記(1)乃至(4)の何れかの構成において、
前記凹凸は、複数の第1溝と、該第1溝と交差する複数の第2溝とによってメッシュ状に形成される。
上記(5)の構成によれば、多数の微小な凹凸を容易に形成でき、また一様な凹凸を広範囲に形成することもできるので、弁動作時にポペットの前記端面と弁座側の面との間に発生する差圧を確実に小さくでき、弁動作の応答性を効果的に改善できる。さらに、ポペットの前記端面と、第1バルブケーシングの前記壁面または板部材の前記表面との衝突によっても、凹凸形成面が損傷し難い構造とすることができる。
(6)幾つかの実施形態では、上記(1)乃至(4)の何れかの構成において、
前記凹凸は、前記ポペットの前記端面または前記当接面の少なくとも一つに設けられた突出部によって形成される。
上記(6)の構成によれば、ポペットの前記端面と前記当接面との接触面積を大幅に低減できるため、弁動作の応答性をより効果的に改善できる。また、突出部の高さによって凹凸の深さも容易に調整可能である。
(7)幾つかの実施形態では、上記(2)乃至(4)の何れかの構成において、
前記ポペット弁は、油圧機械の作動室内の圧力を切り替えるように開閉可能に構成され、
前記凹凸は、前記ポペットの前記端面または前記当接面の少なくとも一つに対して設けられた前記油圧機械の作動油のドレン溝によって形成される。
上記(7)の構成によれば、ドレン溝によって、ポペットの前記端面と、第1バルブケーシングの前記壁面または板部材の前記当接面との接触面積を低減でき、また油圧機械の作動油がドレン溝に流れることにより、弁動作時にポペットの前記端面と弁座側の面との間に発生する差圧をより一層小さくでき、弁動作の応答性をより効果的に改善できる。
(8)幾つかの実施形態では、上記(1)乃至(4)の何れかの構成において、
前記凹凸は、前記ポペットの前記端面または前記当接面の少なくとも一つに設けられたクラウニング処理が施された表面によって形成される。
上記(8)の構成によれば、弁動作時にポペットの前記端面と弁座側の面との間に発生する差圧をより一層小さくでき、弁動作の応答性をより効果的に改善できる。また、ポペットの前記端面と、第1バルブケーシングの前記壁面または板部材の前記表面との衝突によっても、凹凸形成面が損傷し難い構造とすることができる。
(9)幾つかの実施形態では、上記(1)乃至(8)の何れかの構成において、
前記弁座を形成する第2バルブケーシングと、
前記第1バルブケーシングと前記第2バルブケーシングとの間において前記ポペットの外周側に設けられ、前記ポペットが収容される内部空間と外部空間とを連通させる少なくとも一つの連通窓が形成された環状スペーサと、をさらに備える。
上記(9)の構成においては、第1バルブケーシングと、弁座を形成する第2バルブケーシングとの間に環状スペーサが設けられ、環状スペーサの内周側にポペットが配置されているので、ポペットが移動する空間を適正に確保できる。また、環状スペーサに形成された連通窓によって、環状スペーサの内部空間と外部空間とを連通する内部流路が形成され、ポペットにより開閉される流路(開口)と、ポペット弁の外部流路との間で流体の円滑な流れを形成できる。
(10)幾つかの実施形態では、上記(9)の構成において、
前記環状スペーサは、前記第2バルブケーシングに向けて延在する複数の脚部を含み、
前記複数の脚部は、前記環状スペーサの周方向において互いに間隔を空けて配置され、
前記少なくとも一つの連通窓は、隣り合う一対の前記脚部間の周方向位置に設けられる。
上記(9)に示した構成においては、ポペットが開弁位置にあるとき、流体は、環状スペーサの連通窓を通った後、ポペットと第2バルブケーシングとの間から流路(開口)に流入する。そして、ポペットが開弁位置から閉弁位置に移動すると、環状スペーサの連通窓がポペットにより閉じられ、流体の流れはポペットの外周面に衝突する。この衝突の衝撃によって、連通窓の第2バルブケーシング側の縁部(以下、ケーシング側縁部と称する)には、第2バルブケーシング側へ向かう応力が作用する。具体的には、ポペットの外周面と連通窓とで形成される空間は上記衝突の衝撃により高圧となり、連通窓のケーシング側縁部と第2バルブケーシングとで形成される空間(隙間)は低圧となり、連通窓のケーシング側縁部を挟む2つの空間の間に圧力差が生じる。この圧力差に起因した応力よって、連通窓のケーシング側縁部が損傷してしまう可能性がある。
そこで、上記(10)の構成では、環状スペーサは、第2バルブケーシングに向けて延在する複数の脚部を含んでおり、連通窓が、隣り合う一対の脚部間の周方向位置に設けられた構成としている。すなわち、連通窓は一対の脚部によって画成され、連通窓の第2バルブケーシング側は縁部(上記ケーシング側縁部)を有さず開放されている。
このように、ケーシング側縁部を設けない構成としたので、ポペットが開弁位置から閉弁位置に移動したとき、流体の流れがポペットの外周面に衝突した衝撃によって、環状スペーサが損傷してしまうことを回避できる。
(11)幾つかの実施形態では、上記(9)又は(10)の構成において、
前記環状スペーサのうち前記連通窓からみて前記第1バルブケーシング側の部位は、前記ポペットの移動方向における厚さtが、前記ポペットのシート外径をDとしたとき、t≧0.03Dを満たす。
上述したように、閉弁動作時におけるポペット外周面への流体の衝突による衝撃の影響は、上記ケーシング側縁部以外の部位にも及ぶことが考えられる。
そこで、上記(11)の構成では、環状スペーサのうち連通窓からみて第1バルブケーシング側の部位の厚さtを、ポペットのシート外径Dの0.03倍以上としている。なお、厚さtはポペットの移動方向における長さである。
これにより、環状スペーサに、上記衝突の衝撃によって生じる応力に耐え得る強度をもたせることができる。
(12)本発明の少なくとも幾つかの実施形態に係る油圧機械は、
シリンダと、
前記シリンダ内を往復動するピストンと、
前記シリンダ及び前記ピストンによって形成される作動室と外部流路との間の連通状態を制御するように構成された上記(1)乃至(11)の何れかに記載のポペット弁と、
を備える。
(13)幾つかの実施形態では、上記(12)の構成において、
前記油圧機械は、高圧油が流れる高圧油流路および低圧油が流れる低圧油流路に接続され、
前記ポペット弁は、前記作動室と前記高圧油流路との間の連通状態を制御するように構成される。
上記(12)又は(13)の油圧機械によれば、上述したように応答性に優れたポペット弁を備えているので、油圧機械の信頼性を向上させることができる。
(14)幾つかの実施形態では、上記(12)又は(13)の構成において、
前記油圧機械は、発電機を駆動するための油圧モータである。
一般に、発電機駆動用の油圧モータは、例えば1000rpm程度の過酷な運転条件下において高い信頼性で動作することが要求される。そのため、上述したように応答性に優れたポペット弁を備えることで、発電機駆動用の油圧モータの要求に応え得る高信頼性を確保することができる。
(15)本発明の少なくとも幾つかの実施形態に係る再生エネルギー型発電装置は、
再生エネルギーを受け取って回転するように構成されたロータと、
前記ロータによって駆動されて作動油を昇圧するように構成された油圧ポンプと、
前記作動油によって駆動されるように構成された油圧モータと、
前記油圧モータによって駆動されるように構成された発電機と、を備え、
前記油圧ポンプ又は油圧モータの少なくとも一方は、上記(12)又は(13)の油圧機械である。
上記(15)の再生エネルギー型発電装置によれば、油圧ポンプ又は油圧モータの少なくとも一方において、上記(12)又は(13)の油圧機械を採用している。上述したように、この油圧機械は信頼性に優れているので、再生エネルギー型発電装置の安定した稼働が可能となる。
本発明の少なくとも一実施形態によれば、ポペット弁の動作時にポペットの前記端面と弁座側の面との間に発生する差圧に起因した弁動作の応答性の低下を抑制できる。
一実施形態に係る風力発電装置の全体構成を示す図である。 一実施形態に係る油圧機械の概略構成を示す断面図である。 一実施形態に係る高圧弁(ポペット弁)および低圧弁とその周辺構造を示す断面図である。 一実施形態に係るポペット弁の断面図である。 他の実施形態に係るポペット弁の断面図である。 第1端面または当接面を示す平面図である。 一実施形態に係るポペットを第1端面側から視た平面図である。 図6Aに示したポペットのA−A線断面図である。 図6Bに示したポペットの第1端面の拡大断面図である。 他の実施形態に係るポペットを第1端面側から視た平面図である。 図7Aに示したポペットのB−B線断面図である。 図7Bに示したポペットのC−C線断面図(第1端面のみを示す部分断面図)である。 さらに他の実施形態に係るポペットを第1端面側から視た平面図である。 図8Aに示したポペットのD−D線断面図である。 図8Bに示したポペットの第1端面の拡大断面図である。 さらに他の実施形態に係るポペットを第1端面側から視た平面図である。 図9Aに示したポペットのE−E線断面図である。 図9Bに示したポペットの第1端面の拡大断面図である。 一実施形態に係る環状スペーサの斜視図である。 他の実施形態に係る環状スペーサの斜視図である。 油撃事象を説明するための図であり、開弁位置のポペット及び環状スペーサの連通路を模式的に示す断面図である。 油撃事象を説明するための図であり、閉弁位置のポペット及び環状スペーサの連通路を模式的に示す断面図である。
以下、添付図面を参照して本発明の幾つかの実施形態について説明する。ただし、実施形態として記載されている又は図面に示されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対的配置等は、本発明の範囲をこれに限定する趣旨ではなく、単なる説明例にすぎない。
図1は、一実施形態に係る風力発電装置1の全体構成を示す図である。
なお、以下の説明では、本実施形態に係るポペット弁の適用対象として、再生エネルギー型発電装置である風力発電装置1を例示している。ただし、本実施形態に係るポペット弁の適用対象はこれに限定されるものではなく、他の種類の再生エネルギー型発電装置であってもよいし、あるいは産業車両や産業機械や舶用装置等の再生エネルギー型発電装置以外の装置であってもよい。
図1に示されるように、一実施形態に係る風力発電装置1は、少なくとも一本のブレード2と、ブレード2が取り付けられたハブ3と、ハブ3に一体的に回転可能に構成された回転シャフト4と、を含むロータ5を備えている。ロータ5は、主軸受を介してナセル12に回転可能に支持されており、ブレード2が風を受けることによって回転するように構成されている。ナセル12は、洋上又は陸上に立設されたタワー13の上端部に取り付けられている。
ロータ5には、回転シャフト4を介して油圧ポンプ6が連結されている。油圧ポンプ6には、高圧油ライン8及び低圧油ライン9を介して油圧モータ7が接続されている。具体的には、油圧ポンプ6の出口が高圧油ライン8を介して油圧モータ7の入口に接続され、油圧ポンプ6の入口が低圧油ライン9を介して油圧モータ7の出口に接続されている。油圧ポンプ6は、ロータ5によって駆動されて作動油を昇圧し、高圧の作動油(圧油)を生成するように構成されている。油圧ポンプ6で生成された圧油は高圧油ライン8を介して油圧モータ7に供給される。油圧モータ7は、油圧ポンプ6で昇圧された圧油によって駆動されるように構成されている。油圧モータ7で仕事をした後の低圧の作動油は、油圧モータ7の出口と油圧ポンプ6の入口との間に設けられた低圧油ライン9を経由して、油圧ポンプ6に再び戻される。また、油圧モータ7には出力軸11を介して発電機10が連結されている。そして、発電機10は、油圧モータ7によって駆動されて、発電を行うように構成されている。
図2は、一実施形態に係る油圧機械7の概略構成を示す断面図である。図3は、一実施形態に係る油圧機械7の高圧弁50および低圧弁40とその周辺構造を示す断面図である。
なお、図2では、油圧機械7として油圧モータを例示しているが、本実施形態が適用される油圧機械はこれに限定されるものではなく、例えば油圧ポンプであってもよい。
幾つかの実施形態において、油圧機械7は、シリンダ22およびピストン24によって形成される作動室26と、油圧ポンプ6及び油圧モータ7間に設けられた外部流路(例えば図1の高圧油ライン8又は低圧油ライン9)と作動室26とを連通可能に構成された内部流路16,18と、内部流路16,18上に設けられ、作動室26と外部流路との連通状態を切り替え可能に構成されたポペット弁(例えば低圧弁40又は高圧弁50)と、を備える。
回転軸14は、油圧モータ7の場合は出力軸11(図1参照)に連結され、油圧ポンプ6の場合は回転シャフト4(図1参照)に連結される。
シリンダブロック20は、回転軸14の全周に亘って環状に延在しており、回転軸14の回転軸線15を中心として半径方向に延在する複数のシリンダ22と、各々のシリンダ22内において往復動可能に設けられた複数のピストン24と、シリンダ22およびピストン24によって形成される作動室26と、を含む。
バルブブロック30は、シリンダ22の位置に対応して、シリンダブロック20の外周側に複数設けられている。バルブブロック30には、低圧弁40および高圧弁50が設けられている。
シリンダブロック20及びバルブブロック30には、高圧油ライン8(図1参照)に接続される高圧油内部流路18と、低圧油ライン9に接続される低圧油内部流路16と、が形成されている。高圧油内部流路18および低圧油内部流路16は、それぞれ、作動室26に接続されている。高圧油内部流路18上に配置された高圧弁50を開閉することによって、高圧油内部流路18と作動室26との連通状態が切り替えられるようになっている。また、低圧油内部流路16上に配置された低圧弁40を開閉することによって、低圧油内部流路16と作動室26との連通状態が切り替えられるようになっている。
油圧機械7では、低圧弁40および高圧弁50の切り替えによって、作動室26内に作動油が流出入し、作動室26内の作動油の圧力エネルギーとピストン24の往復運動エネルギーとが変換されるとともに、ピストン24の往復運動エネルギーと、回転軸14の回転エネルギーとが変換されるようになっている。例えば、油圧ポンプ6においては、低圧弁40および高圧弁50を適宜切り替えることによって、回転シャフト4(図1参照)の回転エネルギーを用いて高圧の作動油を生成し、油圧モータ7においては、低圧弁40および高圧弁50を適宜切り替えることによって、高圧の作動油の圧力エネルギーを用いて出力軸11(図1参照)を回転させるようになっている。
なお、本実施形態では、上記低圧弁40および高圧弁50の少なくとも一方が、後述するポペット弁によって構成される。
ここで、油圧機械の一例として、油圧モータ7について具体的に説明する。
一実施形態において、油圧モータ7は、出力軸11(図1参照)に連結される回転軸14と、回転軸14の外周側に配置されたシリンダブロック20と、シリンダブロック20の外周側に配置されたバルブブロック30と、を備える。
油圧モータ7は、回転軸14として、回転軸線15に沿った方向に複数配列された偏心カムを有するカムシャフト14を備えている。
シリンダブロック20は、カムシャフト14の全周に亘って環状に延在する。なお、シリンダブロック20は、周方向に配列された複数のセクションが互いに接続されて構成されていてもよい。また、シリンダブロック20は、回転軸14の回転軸線15を中心として半径方向に延在する複数のシリンダ22と、各々のシリンダ22内において往復動可能に設けられた複数のピストン24と、シリンダ22およびピストン24によって形成される作動室26と、を含む。図示される例では、周方向に6個のシリンダ22およびピストン24が配列された構成を示している。
バルブブロック30は、シリンダ22の位置に対応して、シリンダブロック20の外周側に複数設けられている。図示される例では、周方向に6個のバルブブロック30が配列された構成を示している。バルブブロック30は、シリンダブロック20に対してボルト等によって固定される。
シリンダブロック20及びバルブブロック30には、それぞれ、高圧油ライン8(図1参照)に接続される高圧油内部流路18と、低圧油ライン9(図1参照)に接続される低圧油内部流路16と、が形成されている。すなわち、シリンダブロック20の内部に形成された高圧油内部流路18aと、バルブブロック30の内部に形成された高圧油内部流路18bとが、シリンダブロック20の高圧ポート18cを介して接続されている。また、シリンダブロック20の内部に形成された低圧油内部流路16aと、バルブブロック30の内部に形成された低圧油内部流路16bとが、シリンダブロック20の低圧ポート16cを介して接続されている。
バルブブロック30には、例えば低圧油の脈動を抑制する目的で、低圧油内部流路16bに接続される低圧油アキュムレータ17が取り付けられていてもよい。
上記構成を有する油圧モータ7においては、高圧弁50を開いて低圧弁40が閉じた状態で、高圧油内部流路18を介して作動室26に高圧の作動油が供給されると、作動油の圧力エネルギーによってピストン24がシリンダ22内で往復運動し、これに伴い回転軸14が回転する。そして、圧力が低下した作動油は、高圧弁50を閉じて低圧弁40を開くことによって作動室26から低圧油内部流路16に排油される。
なお、本実施形態では、上記低圧弁40又は高圧弁50の少なくとも一方が、後述するポペット弁によって構成される。
一構成例において、低圧弁40は、低圧油内部流路16に連通する環状流路36を開閉するように構成される。この低圧弁40は、環状弁座41と、ロッド43と、環状弁体44と、弁体移動ユニット45と、を備える。環状弁座41は、環状流路36の一端側に形成される環状開口34の外周側および内周側に設けられている。ロッド43は、環状弁座41の中心軸に沿って移動可能に構成されている。環状弁体44は、ロッド43に固定されて、ロッド43と共に軸方向に沿って移動可能に構成されている。弁体移動ユニット45は、アーマチュア46と付勢部材47と電磁石48とを含み、ロッド43および環状弁体44を、開弁位置と閉弁位置との間で移動させるように構成されている。
なお、高圧弁50については、図4〜図11を用いて以下で説明する。
図4A、図4Bおよび図5を参照して、高圧弁50として用いられるポペット弁50について詳細に説明する。図4Aは、一実施形態に係るポペット弁50の断面図である。図4Bは、他の実施形態に係るポペット弁50の断面図である。図5は、第1端面61または当接面53を示す平面図である。なお、図4Aおよび図4Bは、ポペット弁50の開弁状態を示している。
また、図示される例では、本実施形態に係るポペット弁50が高圧弁50に適用された構成を示しているが、ポペット弁50の適用先はこれに限定されるものではない。
幾つかの実施形態において、ポペット弁50は、弁座71と、弁座71に対向して設けられるポペット60と、ポペット60を駆動するためのアクチュエータ54と、アクチュエータ54が収納される第1バルブケーシング51と、を備える。
一実施形態では、ポペット弁50は、ポペット60を挟んで第1バルブケーシング51とは反対側に配置され、弁座71が形成される第2バルブケーシング70をさらに備えている。また、ポペット60には、該ポペット60の中心軸に沿って、ロッド貫通穴65が形成されている。ロッド貫通穴65には、ポペット60の移動をガイドするためのロッド58が挿入されている。ロッド58の一端側は第2バルブケーシング70に固定されており、他端側は第1バルブケーシング51内に非固定状態で配置されている。他の構成例では、ロッド58の一端側が第2バルブケーシング70に固定され、他端側が第1バルブケーシング51に固定されていてもよい。
ポペット弁50は、電磁力によってポペット60を駆動するように構成された電磁弁であってもよい。図示される例では、ポペット弁50は、ノーマルクローズ式の電磁弁である。すなわち、ノーマルクローズ式の電磁弁であるポペット弁50は、電磁弁の消磁時(非通電時)には常時閉の状態を保ち、電磁弁の励磁時(通電時)にのみ開の状態となる。なお、不図示の他の構成例では、ポペット弁は、電磁弁の励磁時(通電時)に閉の状態となるノーマルオープン式の電磁弁であってもよい。
一実施形態では、ノーマルクローズ式の電磁弁であるポペット弁50は、ポペット60を弁座71に向けて付勢するための付勢部材56をさらに備える。付勢部材56は、例えばスプリングであってもよい。
ポペット60及び第1バルブケーシング51は磁性体である。
アクチュエータ54は、励磁状態において、付勢部材56による付勢力に抗して第1バルブケーシング51に向かってポペット60を引き付ける電磁力を生成するように構成されたソレノイド55を含む。
このポペット弁50においては、ソレノイド55に通電しない状態では、ポペット60が付勢部材56により弁座71に対して付勢されて閉弁状態となり、第2バルブケーシング70に形成された流路75が閉じられる。
一方、ソレノイド55に通電するとポペット弁50が励磁され、ソレノイド55の電磁力によってポペット60のアーマチュアが吸引されて、ポペット60は、電磁力によって付勢部材56の付勢力に抗して弁座71から離れる方向に移動して開弁状態となり、流路75が開かれる。
上記構成を有するポペット弁50は、以下の特徴的な構成をさらに備えている。
幾つかの実施形態において、ポペット弁50は、ポペット60と第1バルブケーシング51との間に介在する板部材80又は第1バルブケーシング51は、ポペット60の弁座71とは反対側の第1端面61と部分的に当接可能な当接面53を有する。当接面53又はポペット60の第1端面61の少なくとも一方は凹凸100を有し、ポペット60の第1端面61が当接面53に部分的に当接した状態で、凹凸100によって、板部材80又は第1バルブケーシング51とポペット60の第1端面61との間に空間105が形成される。そして、ポペット60の中心軸Oを通り半径方向に平行な直線110が空間105と交差する、ポペット60の周方向における角度範囲θの合計値が180度以上である。また、角度範囲θの合計値は、180度以上360度以下であってもよい。図5に示される例では、ポペット60の周方向において互いに離間して位置するように4つの空間105が形成されており、各空間105の角度範囲θ〜θの合計値が180度以上となる。
なお、本実施形態において、第1バルブケーシング51に当接面53が設けられる場合、すなわち第1バルブケーシング51がポペット60の第1端面61に当接する場合、ポペット弁50は板部材80を備えていなくてもよい(図4B参照)。
上記構成を有するポペット弁50により、ポペット弁50の動作時にポペット60の第1端面61と弁座71側のポペット面63との間に発生する差圧に起因した弁動作の応答性の低下を抑制できる。すなわち、閉弁動作においては、ポペット60の第1端面61が板部材80又は第1バルブケーシング51の当接面53から離れる際に、空間105の存在によって、ポペット60の第1端面61と当接面53の間の間隙における急激な圧力低下を抑制でき、ポペット60の第1端面61と弁座71側のポペット面63との間の差圧を小さくできる。これにより、ポペット60の第1端面61と弁座71側のポペット63との間の差圧に起因した閉弁動作の応答性の低下を抑制できる。また、空間105によってポペット60の第1端面61と当接面53との接触面積を小さくできるので、第1端面61と当接面53とが密着し難い構造とすることができ、このことによっても閉弁動作の応答性低下の抑制が図れる。同様に、開弁動作においては、ポペット60の第1端面61が当接面53に近づく際に、空間105の存在によって、ポペット60の第1端面61と当接面53の間の間隙における急激な圧力上昇を抑制でき、ポペット60の第1端面61と弁座71側のポペット面63との間の差圧を小さくできる。これにより、ポペット60の第1端面61と弁座71側のポペット面63との間の差圧に起因した開弁動作の応答性の低下を抑制できる。また、ポペット60の第1端面61と当接面53とが接触した状態において、空間105にポペット周囲の流体が流入可能な構成である場合には、ポペット60の第1端面61と弁座71側のポペット面63との間の差圧をより小さくでき、弁動作の応答性をより効果的に改善できる。なお、弁座71側のポペット面63とは、ポペット60の面のうち、弁座71に当接する第2端面62と、弁座71に対向して位置するが弁座71に当接しない面とを含み、開弁位置にあるポペット60が流体から圧力(中心軸Oに沿って第2バルブケーシング70から第1バルブケーシング51側へ向く圧力)を受ける面をいう。
また、角度範囲θの合計値が180度以上360度以下であってもよい。
あるいは、角度範囲θの合計値が180度以上360度未満であってもよい。この場合、弁動作の応答性の低下を抑制するとともに、着座時において当接面53と第1端面61の衝撃が大きい場合であってもこれらの面の耐久性を確保できる。
さらに、他の実施形態では、角度範囲θの合計値が270度以上であってもよい。これにより、ポペット弁50の動作時にポペット60の第1端面61と弁座71側のポペット面63との間に発生する差圧に起因した弁動作の応答性の低下をより効果的に抑制できる。
あるいは、角度範囲θの合計値が270度以上360度以下であってもよい。この場合、弁動作の応答性の低下をより一層効果的に抑制できる。あるいは、角度範囲θの合計値が270度以上360度未満であってもよい。この場合、弁動作の応答性の低下を抑制するとともに、着座時において当接面53と第1端面61の衝撃が大きい場合であってもこれらの面の耐久性を確保できる。
また、ノーマルクローズ式の電磁弁に対して上記構成を適用すれば、開弁位置にあるポペット60の第1端面61と、第1バルブケーシング51又は板部材80の磁気吸着面(当接面53)との間に空間105が形成され、また凹凸100がない場合に比べてこれらの面の接触面積が低減されることから、残留磁気に起因した吸着力を低減でき、弁動作の応答性(例えば閉弁応答速度)をさらに改善することができる。
また、ポペット弁50は、ポペット60の第1端面61と第1バルブケーシング51の壁面52との間に設けられる非磁性体部をさらに備えていてもよい。図4Aに示される構成例では、この非磁性体部は、非磁性体の板部材80である。あるいは、不図示の例では、この非磁性体部は、ポペット60の第1端面61を形成する非磁性体層であってもよい。
図4Aに示される構成例において、板部材80は、一面側が第1バルブケーシング51に当接した状態で、クランプ85によって第1バルブケーシング51に固定される。
この構成においては、開弁位置にあるポペット60の第1端面61と第1バルブケーシング51の壁面52とは直接接触しておらず、これらの面の間に非磁性体部(板部材80)が介在している。そのため、ソレノイド55への通電を停止した直後における第1バルブケーシング51の残留磁気がポペット弁50の閉弁動作に与える影響をさらに抑制でき、弁動作の応答性をより一層向上させることができる。
一実施形態では、ポペット60の第1端面61と当接面53との接触面積Sは、ポペットの端面のうち当接面と非接触である非接触面積Sよりも小さい。なお、第1端面61と当接面53との接触面積Sまたは非接触面積Sとは、いずれも合計値をいう。
この構成においては、ポペット60の第1端面61と当接面53との接触面積Sが、ポペット60の第1端面61のうち当接面53と非接触である非接触面積Sよりも小さいので、弁動作時にポペット60の第1端面61と弁座71側のポペット面63との間に発生する差圧をより一層小さくでき、弁動作の応答性をより効果的に改善できる。
一実施形態では、ポペット60の第1端面61または当接面53に線状(例えば図8A参照)またはメッシュ形状(例えば図6A参照)の凸部が設けられており、開弁位置にポペット60があるとき、この凸部によって互いに接触するように構成される。この場合、線状またはメッシュ形状(線状ドット状)の凸部の全面積は、ポペット弁50の操作圧力が20MPa以上35MPa以下において、ポペット60の第1端面61または当接面53のいずれかの全表面上で、非接触領域の全面積よりも小さくてもよい。
この構成によれば、弁動作時にポペット60の第1端面61と弁座71側のポペット面63との間に発生する差圧をより一層小さくでき、弁動作の応答性をより一層効果的に改善できる。
また、図4Aに示す構成例においては、凹凸100は、ポペット60の第1端面61、または、ポペット60の第1端面61に対向する非磁性体の板部材80の表面81の少なくとも一方に設けられている。
ポペット60の第1端面61と板部材80の表面81とは、閉弁動作時に互いに離反する。そのため、ポペット60の第1端面61または板部材80の表面81の少なくとも一方に凹凸100を設けることによって、残留磁気に起因した吸着力を確実に低減でき、弁動作の応答性を効果的に改善することができる。
図4Bに示される構成例では、図4Aに示した板部材80は有しておらず、ポペット60の第1端面61と第1バルブケーシング51の壁面52とが直接接触するようになっている。
この構成例においては、凹凸100は、ポペット60の第1端面61、または、第1バルブケーシング51の壁面52の少なくとも一方に設けられている。
ここで、図6〜図9を参照して、凹凸100の具体的な各実施形態について説明する。
なお、図6〜図9においては、一例として、ポペット60の第1端面61に凹凸100が形成された場合を示しているが、ここで説明する凹凸100の構成は、第1バルブケーシング51の壁面52又は板部材80の表面81にも適用可能である。
図6A〜図6Cは、一実施形態に係るポペット60の第1端面61の構成を示している。図6Aは、一実施形態に係るポペット60を第1端面61側から視た平面図である。図6Bは、図6Aに示したポペット60のA−A線断面図である。図6Cは、図6Bに示したポペット60の第1端面61の拡大断面図である。
これらの図に示されるように、一実施形態において、凹凸100は、複数の第1溝101と、該第1溝101と交差する複数の第2溝102とによってメッシュ状に形成される。
第1溝101および第2溝102は、例えば電子ビーム溶接加工又は化学エッチングによって形成されてもよい。これにより、弁動作の応答性低下の抑制に有効な深さの溝を容易に形成することができる。
第1溝101と第2溝102は、同一の深さ及び幅で形成されていてもよいし、異なる深さ又は幅で形成されていてもよい。
第1溝101および第2溝102は、それぞれ、均等のピッチで複数形成されていてもよい。この場合、隣り合う第1溝101又は第2溝102のピッチは、第1溝101又は第2溝102の幅の3倍以上7倍以下であってもよい。これにより、ポペット60の第1端面61と当接面53との接触面積を適切に低減でき、弁動作の応答性の低下を効果的に抑制できる。
また、凹凸100が形成される面(図示される例ではポペット60の第1端面61、あるいは不図示の例では、第1バルブケーシング51の壁面52又は板部材80の表面81)に、他の部位よりも硬度が大きい硬質層を設けておき、この硬質層に第1溝101および第2溝102が形成されてもよい。例えば、硬質層は、硬質クロムメッキ等のメッキにより構成されてもよい。これにより、ポペット60の第1端面61が当接面53に対して繰り返し衝突しても、ポペット60の第1端面61が損傷することを抑制できる。
上記構成によれば、凹凸100が、複数の第1溝101と、該第1溝101と交差する複数の第2溝102とによってメッシュ状に形成されるので、多数の微小な凹凸100を容易に形成でき、また一様な凹凸100を広範囲に形成することもできる。このため、弁動作時にポペット60の第1端面61と弁座71側のポペット面63との間に発生する差圧を確実に小さくでき、弁動作の応答性を効果的に改善できる。さらに、ポペット60の第1端面61と、第1バルブケーシング51の壁面52または板部材80の表面81との衝突によっても、凹凸形成面が損傷し難い構造とすることができる。
なお、図6A〜図6Cに示す実施形態では、任意の方向に対して角度の異なる第1溝101および第2溝102を交差させてメッシュ状に形成した構成を示しているが、同一角度の第1溝101又は第2溝102のみが形成されていてもよい。あるいは、任意の方向に対して角度の異なる3種類の溝が互いに交差するように形成されていてもよい。
図7A〜図7Cは、他の実施形態に係るポペット60の第1端面61の構成を示している。図7Aは、他の実施形態に係るポペット60を第1端面61側から視た平面図である。図7Bは、図7Aに示したポペット60のB−B線断面図である。図7Cは、図7Bに示したポペット60のC−C線断面図(第1端面61のみを示す部分断面図)である。
これらの図に示されるように、他の実施形態において、凹凸100は、ポペット60の第1端面61または当接面53(第1バルブケーシング51の壁面52または板部材80の表面81)に設けられた突出部104によって形成される。なお、図示される例では、ポペット60の第1端面61に突出部104が設けられた構成を示している。
突出部104は、周方向に複数設けられていてもよい。この場合、複数の突出部104は、等間隔で配置されてもよい。図示される例では、突出部104が周方向に等間隔(90度間隔)で4つ設けられている。
上記構成によれば、ポペット60の第1端面61と、当接面53(第1バルブケーシング51の壁面52または板部材80の表面81)との接触面積を大幅に低減できるため、弁動作の応答性をより効果的に改善できる。また、突出部104の高さによって凹凸100の深さも容易に調整可能である。
図8A〜図8Cは、さらに他の実施形態に係るポペット60の第1端面61の構成を示している。図8Aは、さらに他の実施形態に係るポペット60を第1端面61側から視た平面図である。図8Bは、図8Aに示したポペット60のD−D線断面図である。図8Cは、図8Bに示したポペット60の第1端面61の拡大断面図である。
これらの図に示されるように、さらに他の実施形態において、ポペット弁50は、油圧機械(例えば図1に示す油圧モータ7又は油圧ポンプ6)の作動室(例えば図2及び図3に示す油圧モータ7の作動室26)内の圧力を切り替えるように開閉可能に構成されている。この場合、凹凸100は、ポペット60の第1端面61または当接面53(第1バルブケーシング51の壁面52または板部材80の表面81)に設けられた油圧機械の作動油のドレン溝106によって形成される。ドレン溝106は、作動油の油供給路107に連通していてもよい。
図示される例では、ドレン溝106は、ポペット60の第1端面61において、ロッド貫通穴65を中心として環状に形成されている。
上記構成によれば、ドレン溝106によって、ポペット60の第1端面61と、当接面53(第1バルブケーシング51の壁面52または板部材80の表面81)との接触面積を低減でき、また油圧機械の作動油がドレン溝に流れることにより、弁動作時にポペット60の第1端面61と弁座71側のポペット面63との間に発生する差圧をより一層小さくでき、弁動作の応答性をより効果的に改善できる。
図9A〜図9Cは、さらに他の実施形態に係るポペット60の第1端面61の構成を示している。図9Aは、さらに他の実施形態に係るポペット60を第1端面側から視た平面図である。図9Bは、図9Aに示したポペット60のE−E線断面図である。図9Cは、図9Bに示したポペット60の第1端面の拡大断面図である。
これらの図に示されるように、さらに他の実施形態において、凹凸100は、ポペット60の端面61または当接面53(第1バルブケーシング51の壁面52または板部材80の表面81)に設けられたクラウニング処理が施された表面108によって形成される。
図示される例では、クラウニング処理が施される表面108は、ポペット60の第1端面61の径方向の全領域である。あるいは、不図示の例として、クラウニング処理が施される表面は、ポペット60の第1端面61の径方向における一部の領域であってもよい。
上記構成によれば、弁動作時にポペット60の第1端面61と弁座71側のポペット面63との間に発生する差圧をより一層小さくでき、弁動作の応答性をより効果的に改善できる。また、ポペット60の第1端面61と、当接面53(第1バルブケーシング51の壁面52または板部材80の表面81)との衝突によっても、凹凸形成面が損傷し難い構造とすることができる。
図4A、図4B及び図5に戻り、一実施形態では、第1バルブケーシング51と第2バルブケーシング70との間においてポペット60の外周側に設けられ、ポペット60が収容される内部空間66と外部空間67とを連通させる少なくとも一つの連通窓91,92が形成された環状スペーサ90と、をさらに備える。
図示される例では、環状スペーサ90は、弁座71(第2バルブケーシング70)側に設けられた連通窓91と、第1バルブケーシング51側に設けられた連通窓92と、を有する。
上記構成によれば、第1バルブケーシング51と、弁座71を形成する第2バルブケーシング70との間に環状スペーサ90が設けられ、環状スペーサ90の内周側にポペット60が配置されているので、ポペット60が移動する空間を適正に確保できる。また、環状スペーサ90に形成された連通窓91,92によって、環状スペーサ90の内部空間96と外部空間97とを連通する内部流路が形成され、ポペット60により開閉される流路(開口)75と、ポペット弁50の外部流路(例えば図3に示す高圧油内部流路18)との間で流体の円滑な流れを形成できる。
図10Aは、一実施形態に係る環状スペーサ90の斜視図である。
一実施形態において、環状スペーサ90は、第2バルブケーシング70(図4A、図4B、図5参照)に向けて延在する複数の脚部93を含む。複数の脚部93は、環状スペーサ90の周方向において互いに間隔を空けて配置される。また、少なくとも一つの連通窓91は、隣り合う一対の脚部93間の周方向位置に設けられる。すなわち、第2バルブケーシング70(図4A、図4B、図5参照)の連通窓91は、第2バルブケーシング70側の縁部が開放した状態となっている。これにより、環状スペーサ90が流体の流れによって損傷してしまうことを回避できる。
図10Bは、他の実施形態に係る環状スペーサ90の斜視図である。
他の実施形態において、環状スペーサ90は、図10Aに示した脚部93の代わりに、連通窓91の第2バルブケーシング70(図4A、図4B、図5参照)側に第2バルブケーシング70(図4A、図4B、図5参照)が設けられており、連通窓91はその縁部が全周に亘って閉じた状態となっている。
図11Aは、油撃事象を説明するための図であり、開弁位置のポペット60及び環状スペーサ90の連通路を模式的に示す断面図である。図11Bは、油撃事象を説明するための図であり、閉弁位置のポペット60及び環状スペーサ90の連通路を模式的に示す断面図である。
図11Aに示すように、ポペット60が開弁位置にあるとき、流体(例えば作動油)は、環状スペーサ90の連通窓91を通った後、ポペット60と第2バルブケーシング70との間から流路(開口)75に流入する。そして、ポペット60が開弁位置から閉弁位置に移動すると、環状スペーサ90の連通窓91がポペット60により閉じられ、流体の流れはポペット60の外周面に衝突する。この衝突の衝撃によって、連通窓91の第2バルブケーシング70側の縁部95(以下、ケーシング側縁部95と称する)には、第2バルブケーシング70側へ向かう応力(図中F方向)が作用する。具体的には、ポペット60の外周面と連通窓91とで形成される空間98は上記衝突の衝撃により高圧となり、連通窓91のケーシング側縁部95と第2バルブケーシング70とで形成される空間(隙間)99は低圧となり、連通窓91のケーシング側縁部95を挟む2つの空間98,99の間に圧力差が生じる。この圧力差に起因した応力(図中F方向)によって、連通窓91のケーシング側縁部95が損傷してしまう可能性がある。
そこで、図10Aに示すように、環状スペーサ90は、第2バルブケーシング70に向けて延在する複数の脚部93を含み、連通窓91が、隣り合う一対の脚部93間の周方向位置に設けられた構成とすることによって、ポペット60が開弁位置から閉弁位置に移動したとき、流体の流れがポペット60の外周面に衝突した衝撃によって、環状スペーサ90が損傷してしまうことを回避できる。
また、図10Aに示すように、環状スペーサ90のうち連通窓91からみて第1バルブケーシング51側の部位94は、ポペット60の移動方向における厚さtが、ポペット60のシート外径をD(図8B参照)としたとき、t≧0.03Dを満たすようにしてもよい。
上記したように、閉弁動作時におけるポペット外周面への流体の衝突による衝撃の影響は、上記ケーシング側縁部95以外の部位にも及ぶことが考えられる。
そこで、上記構成では、環状スペーサ90のうち連通窓91からみて第1バルブケーシング51側の部位の厚さtを、ポペット60のシート外径Dの0.03倍以上としている。なお、厚さtはポペット60の移動方向における長さである。
これにより、環状スペーサ90に、上記衝突の衝撃によって生じる応力に耐え得る強度をもたせることができる。
上述したように、本発明の少なくとも幾つかの実施形態によれば、ポペット弁50の動作時にポペット60の第1端面61と弁座71側のポペット面63との間に発生する差圧に起因した弁動作の応答性の低下を抑制できる。
また、油圧機械(例えば図1に示す油圧モータ7又は油圧ポンプ6)が上述のポペット弁50を備えることにより、油圧機械の信頼性を向上させることができる。
この油圧機械は、発電機を駆動するための油圧モータ7(図2、図3参照)であってもよい。
一般に、発電機駆動用の油圧モータ7は、例えば1000rpm程度の過酷な運転条件下において高い信頼性で動作することが要求される。そのため、上述したように応答性に優れたポペット弁50を備えることで、発電機駆動用の油圧モータ7の要求に応え得る高信頼性を確保することができる。
さらに、再生エネルギー型発電装置1(図1参照)が上記油圧機械を備えることにより、再生エネルギー型発電装置の安定した稼働が可能となる。
本発明は上述した実施形態に限定されることはなく、上述した実施形態に変形を加えた形態や、これらの形態を適宜組み合わせた形態も含む。
例えば、「ある方向に」、「ある方向に沿って」、「平行」、「直交」、「中心」、「同心」或いは「同軸」等の相対的或いは絶対的な配置を表す表現は、厳密にそのような配置を表すのみならず、公差、若しくは、同じ機能が得られる程度の角度や距離をもって相対的に変位している状態も表すものとする。
例えば、「同一」、「等しい」及び「均質」等の物事が等しい状態であることを表す表現は、厳密に等しい状態を表すのみならず、公差、若しくは、同じ機能が得られる程度の差が存在している状態も表すものとする。
例えば、四角形状や円筒形状等の形状を表す表現は、幾何学的に厳密な意味での四角形状や円筒形状等の形状を表すのみならず、同じ効果が得られる範囲で、凹凸部や面取り部等を含む形状も表すものとする。
一方、一の構成要素を「備える」、「含む」、又は、「有する」という表現は、他の構成要素の存在を除外する排他的な表現ではない。
1 再生エネルギー型発電装置(風力発電装置)
2 ブレード
3 ハブ
4 回転シャフト
5 ロータ
6 油圧ポンプ
7 油圧機械(油圧モータ)
8 高圧油ライン
9 低圧油ライン
10 発電機
14 回転軸
16(16a,16b) 低圧油内部流路
16c 低圧ポート
17 低圧油アキュムレータ
18(18a,18b,18d) 高圧油内部流路
18c 高圧ポート
20 シリンダブロック
22 シリンダ
24 ピストン
26 作動室
30 バルブブロック
40 低圧弁
50 ポペット弁(高圧弁)
51 第1バルブケーシング
52 壁面
53 当接面
54 アクチュエータ
55 ソレノイド
56 付勢部材
58 ロッド
60 ポペット
61 第1端面
62 第2端面
63 ポペット面
65 ロッド貫通穴
66 内部空間
67 外部空間
70 第2バルブケーシング
71 弁座
75 流路
80 板部材
81 表面
90 環状スペーサ
91,92 連通窓
93 脚部
95 ケーシング側縁部
100 凹凸
101 第1溝
102 第2溝
104 突出部
105 空間
106 ドレン溝
110 直線

Claims (14)

  1. 弁座と、
    前記弁座に対向して設けられるポペットと、
    前記ポペットを駆動するためのアクチュエータと、
    前記アクチュエータが収納される第1バルブケーシングと、を備え、
    前記ポペットと前記第1バルブケーシングとの間に介在する板部材又は前記第1バルブケーシングは、前記ポペットの前記弁座とは反対側の端面と部分的に当接可能な当接面を有し、
    前記当接面又は前記ポペットの前記端面の少なくとも一方は凹凸を有し、前記ポペットの前記端面が前記当接面に部分的に当接した状態で、前記凹凸によって、前記板部材又は前記第1バルブケーシングと前記ポペットの前記端面との間に空間が形成され、
    前記ポペットの中心軸から前記ポペットの半径方向に延ばした直線が前記空間と交差する、前記ポペットの周方向における角度範囲の合計値が180度以上であり、
    前記弁座を形成する第2バルブケーシングと、
    前記第1バルブケーシングと前記第2バルブケーシングとの間において前記ポペットの外周側に設けられ、前記ポペットが収容される内部空間と外部空間とを連通させる少なくとも一つの連通窓が形成された環状スペーサと、をさらに備える
    ことを特徴とするポペット弁。
  2. 前記ポペットを前記弁座に向けて付勢するための付勢部材をさらに備え、
    前記ポペット及び前記第1バルブケーシングは、それぞれ少なくとも一部が磁性体で形成され、
    前記アクチュエータは、励磁状態において、前記付勢部材による付勢力に抗して前記第1バルブケーシングに向かって前記ポペットを引き付ける電磁力を生成するように構成されたソレノイドを含むことを特徴とする請求項1に記載のポペット弁。
  3. 前記ポペットの前記端面と前記第1バルブケーシングとの間に設けられる非磁性体部をさらに備え、
    前記非磁性体部は、前記ポペットの前記端面を形成する非磁性体層、または、非磁性体の前記板部材であることを特徴とする請求項2に記載のポペット弁。
  4. 前記ポペットの前記端面と前記当接面との接触面積Sは、前記ポペットの前記端面のうち前記当接面と非接触である非接触面積Sよりも小さいことを特徴とする請求項1乃至3の何れか一項に記載のポペット弁。
  5. 前記凹凸は、複数の第1溝と、該第1溝と交差する複数の第2溝とによってメッシュ状に形成されることを特徴とする請求項1乃至4の何れか一項に記載のポペット弁。
  6. 前記凹凸は、前記ポペットの前記端面または前記当接面の少なくとも一つに設けられた突出部によって形成されることを特徴とする請求項1乃至4の何れか一項に記載のポペット弁。
  7. 弁座と、
    前記弁座に対向して設けられるポペットと、
    前記ポペットを駆動するためのアクチュエータと、
    前記アクチュエータが収納される第1バルブケーシングと、を備えるポペット弁であって、
    前記ポペットと前記第1バルブケーシングとの間に介在する板部材又は前記第1バルブケーシングは、前記ポペットの前記弁座とは反対側の端面と部分的に当接可能な当接面を有し、
    前記当接面又は前記ポペットの前記端面の少なくとも一方は凹凸を有し、前記ポペットの前記端面が前記当接面に部分的に当接した状態で、前記凹凸によって、前記板部材又は前記第1バルブケーシングと前記ポペットの前記端面との間に空間が形成され、
    前記ポペットの中心軸から前記ポペットの半径方向に延ばした直線が前記空間と交差する、前記ポペットの周方向における角度範囲の合計値が180度以上であり、
    前記ポペット弁は、油圧機械の作動室内の圧力を切り替えるように開閉可能に構成され、
    前記凹凸は、前記ポペットの前記端面または前記当接面の少なくとも一つに対して設けられた前記油圧機械の作動油のドレン溝によって形成されることを特徴とするポペット弁。
  8. 前記凹凸は、前記ポペットの前記端面または前記当接面の少なくとも一つに設けられたクラウニング処理が施された表面によって形成されることを特徴とする請求項1乃至4の何れか一項に記載のポペット弁。
  9. 前記環状スペーサは、前記第2バルブケーシングに向けて延在する複数の脚部を含み、
    前記複数の脚部は、前記環状スペーサの周方向において互いに間隔を空けて配置され、
    前記少なくとも一つの連通窓は、隣り合う一対の前記脚部間の周方向位置に設けられることを特徴とする請求項1乃至6の何れか一項に記載のポペット弁。
  10. 前記環状スペーサのうち前記連通窓からみて前記第1バルブケーシング側の部位は、前記ポペットの移動方向における厚さtが、前記ポペットのシート外径をDとしたとき、t≧0.03Dを満たすことを特徴とする請求項1乃至6の何れか一項に記載のポペット弁。
  11. シリンダと、
    前記シリンダ内を往復動するピストンと、
    前記シリンダ及び前記ピストンによって形成される作動室と外部流路との間の連通状態を制御するように構成された請求項1乃至10の何れか一項に記載のポペット弁と、
    を備えることを特徴とする油圧機械。
  12. 前記油圧機械は、高圧油が流れる高圧油流路および低圧油が流れる低圧油流路に接続され、
    前記ポペット弁は、前記作動室と前記高圧油流路との間の連通状態を制御するように構成されたことを特徴とする請求項11に記載の油圧機械。
  13. 前記油圧機械は、発電機を駆動するための油圧モータであることを特徴とする請求項11又は12に記載の油圧機械。
  14. 再生エネルギーを受け取って回転するように構成されたロータと、
    前記ロータによって駆動されて作動油を昇圧するように構成された油圧ポンプと、
    前記作動油によって駆動されるように構成された油圧モータと、
    前記油圧モータによって駆動されるように構成された発電機と、を備え、
    前記油圧ポンプ又は油圧モータの少なくとも一方は、請求項11又は12の油圧機械であることを特徴とする再生可能エネルギー発電装置。
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