JP2006322430A - 燃料噴射装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 ディーゼル燃料噴射装置において、電磁弁上端に設けてある溝をソレノイド端面側に設けることで、アーマチャの強度を上げ且つ加工を容易にする。
【解決手段】 ディーゼルエンジン用燃料噴射装置(50)は、電磁作動弁を具備し、電磁作動弁において、燃料の通路を開閉して燃料の流れを流動又は停止することにより、燃料噴射装置における燃料の噴射又は噴射停止を制御する。電磁作動弁は、電磁作動弁における燃料の通路を開閉するアーマチャ(17)と、通電によりアーマチャ(17)を吸引して電磁作動弁の開閉を行うソレノイド(28)とを具備する。ソレノイド(28)ではそのストッパ部(28a)にリンキング防止溝(28b)を設ける。
【選択図】 図3
【解決手段】 ディーゼルエンジン用燃料噴射装置(50)は、電磁作動弁を具備し、電磁作動弁において、燃料の通路を開閉して燃料の流れを流動又は停止することにより、燃料噴射装置における燃料の噴射又は噴射停止を制御する。電磁作動弁は、電磁作動弁における燃料の通路を開閉するアーマチャ(17)と、通電によりアーマチャ(17)を吸引して電磁作動弁の開閉を行うソレノイド(28)とを具備する。ソレノイド(28)ではそのストッパ部(28a)にリンキング防止溝(28b)を設ける。
【選択図】 図3
Description
本発明は、エンジン用燃料噴射装置(インジェクタ)に係り、より特別にはディーゼル燃料噴射装置の燃料噴射を制御する作動弁に関する。
ディーゼルエンジンにおいて燃料を噴射する装置であるディーゼル燃料噴射装置(インジェクタ)において、燃料の噴射、停止の制御は電磁弁部の開閉によって行っている。図2に電磁弁部の拡大断面図を示すが、電磁弁部はソレノイド28とアーマチャ17を具備する。ソレノイド28が励磁してアーマチャ17を磁気吸引して開弁し、ソレノイド28が消磁してアーマチャ17は第2リターンばねの付勢力により閉弁する。この場合アーマチャ17がソレノイド28端面に磁気吸着された際に、それらの間に形成される真空状態により、ソレノイド28が消磁されてもそれらの間の吸着力が消えず接着している状態が発生する。このような状態をアーマチャリンキング又はリンキングという。そして、リンキング防止溝は、溝を設けることで上記の真空状態の発生を防止するもの、即ちリンキング防止溝とは上記真空部に燃料が入りやすくして,ソレノイド消磁時のアーマチャの吸着状態を解消(防止)するためのものである。
リンキング防止構造又は防止溝の従来例について図13に示す。図13において、(a)にはソレノイド28側のアーマチャに面する下端面の平面図を示し、(c)にアーマチャ17側のソレノイドに面する上端面の平面図を示し、(b)に対面するソレノイド28とアーマチャ17の側断面図を示す。図13(a)のソレノイド28の下端面中央にはソレノイドストッパ部28aが設けられており、他方でアーマチャ17の上端面中央には図13(c)に示すアーマチャストッパ部17aが設けられる。アーマチャ17がソレノイド28に吸着される場合に、ソレノイドストッパ部28aとアーマチャストッパ部17aが接触する。図13(b)に示すように、吸着力の軽減、ソレノイドの摩擦防止等のために、アーマチャ17上端面ではストッパ部17aがアーマチャの周囲部分より高くなっており、この段差は例えば50μmである。アーマチャストッパ部17aには上記で説明したように、リンキングを防止するためのアーマチャリンキング防止溝17bを複数設けている。なお、ディーゼル燃料噴射装置の構成及び作動については、後述する本発明の好適な実施の形態の説明において詳しく説明しているので、本項における説明は省略する。
従来のディーゼル燃料噴射装置(インジェクタ)において、従来のアーマチャ上端の形状として図13(c)に示されるように、上端面に突出部(アーマチャストッパ部)17aを設け、その突出部17aにアーマチャリンキング防止溝17bを設けている。この溝はアーマチャ作動中において、溝の底部に高い応力を発生させアーマチャの強度低下を引き起こしている。
今後、アーマチャの開閉弁速度が速くなる傾向があるため、アーマチャのリンキング防止溝の底部には従来より高い応力が発生し、アーマチャの破壊をもたらす可能性が高くなる。また、上記リンキング防止溝はアーマチャに対する位置が決まっているため、加工が容易ではない。
今後、アーマチャの開閉弁速度が速くなる傾向があるため、アーマチャのリンキング防止溝の底部には従来より高い応力が発生し、アーマチャの破壊をもたらす可能性が高くなる。また、上記リンキング防止溝はアーマチャに対する位置が決まっているため、加工が容易ではない。
本発明は、上述した事情に鑑みなされたもので、ディーゼル燃料噴射装置において,電磁弁上端に設けてある溝をソレノイド端面(固定子)側に設けることで、アーマチャの強度を上げ、アーマチャの加工を容易にすることを目的とする。
本発明の請求項1の形態では、上述した目的を達成するために、エンジンにおいて燃料の噴射及び噴射停止を制御するために、エンジン用燃料噴射装置(50)は作動弁を具備する。作動弁において、燃料の通路を開閉して燃料の流れを流動又は停止することにより、燃料噴射装置における燃料の噴射又は噴射停止が制御される。前記作動弁は、作動弁における燃料の通路を開閉するアーマチャ(17)と、通電されることによりアーマチャ(17)を変位させて前記作動弁の開閉を行う固定子(28)とを具備する。アーマチャ(17)と固定子(28)は、アーマチャ(17)の少なくとも一部と前記固定子(28)の少なくとも一部が接触する接触部をそれぞれ具備しており、固定子側の接触部にリンキング防止溝(28b)を設けることを特徴とする。
この様に構成することにより、アーマチャ上端のリンキング防止溝をなくし、アーマチャの切欠き部で発生する応力を低減でき、アーマチャの強度向上を図ることができる。また、ソレノイド側にリンキング防止溝を設けることで、溝の周方向の位置決めをする必要がなくなり、加工コストを低減することができる。
本発明の請求項2の形態では、上記請求項1の形態において、固定子(28)側の接触部は、アーマチャ(17)に対するストッパとして作用する突出部(28a)として具備されており、前記突出部(28a)に前記リンキング防止溝(28b)を設けることを特徴とする。
本形態によれば、リンキング防止溝の設置場所がより具体化されると共に、ソレノイドストッパ用突出部にリンキング防止溝を設けることで、加工が容易になり加工コストを更に低減することができる。
本形態によれば、リンキング防止溝の設置場所がより具体化されると共に、ソレノイドストッパ用突出部にリンキング防止溝を設けることで、加工が容易になり加工コストを更に低減することができる。
本発明の請求項3の形態では、上記請求項1又は2のいずれかの形態において、固定子(28)とアーマチャ(17)との接触面積は12mm2以下となるように形成されることを特徴とする。
本形態によれば、ソレノイドとアーマチャとの接触部の面積の上限を12mm2に規定して吸着力の上限を規定するため、リンキング防止溝によるリンキング防止効果が有効に発揮できる。
本形態によれば、ソレノイドとアーマチャとの接触部の面積の上限を12mm2に規定して吸着力の上限を規定するため、リンキング防止溝によるリンキング防止効果が有効に発揮できる。
本発明の請求項4の形態では、上記請求項1から3の形態のいずれか一項において、前記接触部の全ての領域において、前記リンキング防止溝(28b)もしくは前記接触部の外縁から前記全ての領域までの距離が0.65mm以下となることを特徴とする。
本形態によれば、リンキング防止溝もしくは接触部外縁から接触部全体に燃料が入り込み易くできるので、リンキング防止効果が一層有効に発揮される。
本形態によれば、リンキング防止溝もしくは接触部外縁から接触部全体に燃料が入り込み易くできるので、リンキング防止効果が一層有効に発揮される。
本発明の請求項5の形態では、上記請求項1から4の形態のいずれか一項において、前記作動弁は電磁作動弁であることを特徴とする。
本形態によれば、作動弁の型式を限定して本発明をより具体化する。
本形態によれば、作動弁の型式を限定して本発明をより具体化する。
以下、図面に基づいて本発明のインジェクタの実施の形態を詳細に説明する。図1及び図2は、本発明に係るインジェクタを模式的に示しており、図1は、本発明の実施の形態に係る高圧液体通路装置としてのディーゼル燃料噴射装置(インジェクタ)を模式的に表した断面図であり、図2は、図1中のA部分の拡大断面図である。
図1及び2を参照すると、図13に開示される従来例のディーゼル燃料噴射装置の要素部分と同じ又は同様である図1及び2の要素部分は、同じ参照符号により指定されている。
図1及び2を参照すると、図13に開示される従来例のディーゼル燃料噴射装置の要素部分と同じ又は同様である図1及び2の要素部分は、同じ参照符号により指定されている。
図1において、ディーゼル燃料噴射装置50は、ノズルボデー1とロアボデー2とアッパーボデー3とを一体化して構成される。ロアボデー2には、高圧燃料を噴射装置内に導入するための流入ポート4が形成されている。流入ポート4は、ロアボデー2に形成された部分通路5、ノズルボデー1に形成された部分通路6を順に介して、ノズルボデー1に形成された燃料溜まり室7に連通している。燃料溜まり室7の先には、ノズルボデー1に形成された噴射孔8が位置しており、燃料溜まり室7と噴射孔8は、ニードル9の先端部の弁部10によって、互いに連通状態又は遮断状態となる。
また、流入ポート4は、ロアボデー2に形成された他の部分通路11、オリフィスボデー12に形成された部分通路13を順に介して、ロアボデー2に形成された制御室14に連通している。制御室14は、オリフィスボデー12に形成されたオリフィス15に連通しており、オリフィス15の先には、低圧室16が位置している。オリフィス15と低圧室16との間にはアーマチャ17の先端部に配された弁部18が位置しており、オリフィス15と低圧室16は、弁部18によって、互いに連通状態又は遮断状態となる。低圧室16は、アッパーボデー3に形成された流出ポート19に連通しており、流出ポート19は、図示しない燃料タンクに連通している。また、低圧室16は、低圧燃料通路20を介して、ロアボデー2に形成されたばね収容室21に連通している。
ロアボデー2の内部空間には、コマンドピストン22が軸方向(図1図示矢印a,b方向)へ移動可能に収容されている。コマンドピストン22の先端部はニードル9と当接し、ニードル9先端部は燃料溜まり室7に配され、最先端部は、噴射孔8を開閉する弁部10を構成している。コマンドピストン22の後端部は制御室14に配されており、コマンドピストン22の軸方向中央部は小径部23で構成されており、この小径部23はばね収容室24に配されている。小径部23には第1リターンばね25が外嵌されており、第1リターンばね25は、ニードル9に対し、ノズルボデー1の弁部10を押し付ける方向(図1図示矢印a方向)の付勢力を常時加えている。
低圧室16にはアーマチャ17が配されている。アーマチャ17は、上記のように先端部に弁部18を有している。アーマチャ17の後面には、第2リターンばね26が配されている。第2リターンばね26は、アーマチャ17に対し、弁部18をオリフィス15の出口に押し付ける方向(図1図示矢印a方向)の付勢力を常時加えている。アッパーボデー3の内部空間には、スイッチ27のオン時に、第2リターンばね26の付勢力に打ち勝ってアーマチャ17を磁気吸引し、弁部18をオリフィス15の出口から離すように動作させるソレノイド28が配されている。
上記のように構成されるディーゼル燃料噴射装置50は、スイッチ27のオフ時には、アーマチャ17の弁部18がオリフィス15を塞いでおり、制御室14及び燃料溜まり室7が高圧燃料で満たされている。そして、ニードル9には、コマンドピストン22を介して伝達される制御室14の高圧燃料による図1図示矢印a方向の力F1と、第1リターンばね25による図1図示矢印a方向の力F2と、燃料溜まり室7の高圧燃料による図1図示矢印b方向の力F3とが働いており、F1+F2>F3が成立しているため、弁部10は噴射孔8を塞いでおり、燃料は噴射されない。
スイッチ27がオンすると、ソレノイド28が通電し、アーマチャ17は矢印b方向へ移動する。このアーマチャ17の移動により、弁部18はオリフィス15の出口から離れ、制御室14の高圧燃料はオリフィス15を経て低圧室16に放出される。このため、制御室14内の圧力が急激に低下し、F1+F2<F3が成立し、弁部10は開き,燃料溜まり室7の高圧燃料が噴射孔8から噴射されるようになる。
その後、スイッチ27がオフすると、第2リターンばね26の付勢力によりアーマチャ17は矢印a方向へ移動し、弁部18はオリフィス15を塞ぐようになる。このため、制御室14内の圧力が急激に上昇し、F1+F2>F3が成立するため、弁部10は噴射孔8を塞ぎ、燃料は噴射されなくなる。
図3から5に本発明の第1の実施の形態のディーゼル燃料噴射装置50におけるソレノイド28及びア−マチャ17を示す。図3にはソレノイド28のアーマチャに面する下端面の平面図を示し、図4にアーマチャ17のソレノイドに面する上端面の平面図を示し、図5に対面するソレノイド28とアーマチャ17の側断面図を示す。アーマチャ上端面には前述の従来例と同様に、アーマチャストッパ部17aが具備されており、更に羽根部17cの上端面に対して凸形状の段差を有している。この段差は例えば50μmであることがことが好ましい。ソレノイド下端面は、やはり従来と同様にソレノイドストッパ部28aを有しており、ソレノイドストッパ部28aはソレノイド下端面と同一面上にある。本実施の形態において、リンキング防止溝28bは、ソレノイドストッパ部28aに設けられている。リンキング防止溝28bは、図3に示すように、6本の細い溝が60度の実質的に等間隔で、やはり6本のより太い溝が細い溝の中央に60度の実質的に等間隔で放射状に設けられることが好ましい。しかし、溝の数量、溝幅寸法、溝の配置、幅寸法の組み合わせ等は上記以外の形態であっても良い。アーマチャ側のストッパ部17aの面は平面である。
図6から8は本発明の第2の実施の形態を示しており、それぞれ図3から5と同様な図面である。本実施の形態は第1の実施の形態において、アーマチャ側のストッパ部の段差(図8参照)をソレノイド側のストッパ部28aに設けたものである。従って、アーマチャストッパ部17aはアーマチャ上端面と同一面上にある。本実施の形態のそれ以外の構成は第1の実施の形態の構成と同様である。
図9は本発明の第3の実施の形態を示しており、(a)にはソレノイド28のアーマチャに面する下端面のストッパ部28a(点線で示す)の平面図を示し、(b)にアーマチャ17のソレノイドに面する上端面のストッパ部17a(実線で示す)の平面図を示し、(c)にソレノイド28の下端面とアーマチャ17の上端面とのストッパ部における接触部分(斜線部)を説明する平面図を示す(ここで、点線はソレノイド側ストッパ部28aを示し、実線はアーマチャ側ストッパ部17aを示す。)。本実施の形態においても、第1及び第2の実施の形態と同様なリンキング防止溝28bがソレノイド側ストッパ部28aに放射状に設けられており、アーマチャストッパ部17aとソレノイドストッパ部28aとの接触部の面積が12mm2以下となるように、リンキング防止溝28bが形成される。ここで、ソレノイドとアーマチャとの接触部の面積の下限は、アーマチャとソレノイドとの衝突で起こる摩耗の程度により規定されるものである。本実施の形態のそれ以外の構成は第1又は第2の実施の形態の構成と同様である。
図10は本発明の第4の実施の形態を示しており、図9と同様な図面である。本実施の形態は前記第3の実施の形態において、図10(c)に示すように、1本の円環状のリンキング防止溝28dをソレノイドストッパ部28aの実質的中央に設けている。ただし、円環状の溝28dは複数本あっても良い。本実施の形態のそれ以外の構成は第3の実施の形態の構成と同様である。
図11は本発明の第5の実施の形態を示しており、図9又は10と同様な図面である。本実施の形態は第1又は第2の実施の形態において、図10(a)に示すように、リンキング溝28bは直交する網目状にソレノイドストッパ部28aに設けられている。網目は直交していなくても良い。本実施の形態のそれ以外の構成は第1又は第2の実施の形態の構成と同様である。
図12は本発明の第6の実施の形態を示しており、図9等と同様な図面である。本実施の形態は第1又は第2の実施の形態において、図12(a)に示すように、凸部28eが実質的に等間隔でソレノイドストッパ部28aに設けられており、凸部28a以外の部分がリンキング防止溝の役目を果たす構成である。本実施の形態において凸部28aは12個設けられるが、これ以外の数量であっても良い。本実施の形態のそれ以外の構成は第1又は第2の実施の形態の構成と同様である。
図6から12を参照すると、図3から5に開示される第1の実施の形態の要素部分と同じ又は同様である図6から12の要素部分は、同じ参照符号により指定されている。
(その他の実施の形態)
上記の第1から第6の実施の形態において、ソレノノイド28とアーマチャ17との接触部の全ての領域において、リンキング防止溝もしくは接触部外縁から前記全ての領域までの距離が0.65mm以下となるようにストッパ部及びリンキング防止溝等の構成が形成されることが好ましい。この様な構成により、リンキング防止溝もしくは接触部外縁から接触部全体に燃料が入り込みやすくする。また、リンキング防止溝の本数は何本でもよいが、本数が多いと接触面積が減少するため、アーマチャとソレノイドの衝突で起こる摩耗の程度によりその数の上限が規定される。
上記の第1から第6の実施の形態において、ソレノノイド28とアーマチャ17との接触部の全ての領域において、リンキング防止溝もしくは接触部外縁から前記全ての領域までの距離が0.65mm以下となるようにストッパ部及びリンキング防止溝等の構成が形成されることが好ましい。この様な構成により、リンキング防止溝もしくは接触部外縁から接触部全体に燃料が入り込みやすくする。また、リンキング防止溝の本数は何本でもよいが、本数が多いと接触面積が減少するため、アーマチャとソレノイドの衝突で起こる摩耗の程度によりその数の上限が規定される。
次に上記実施の形態の効果及び作用について説明する。
本発明の第1の実施の形態のディーゼル燃料噴射装置により以下の効果が期待できる。
・上記構造により、アーマチャ側のリンキング防止溝を解消することで、アーマチャの切欠き部で発生する応力を低減でき、アーマチャの強度向上を図ることができる。また、ソレノイドストッパ側にリンキング防止溝を設けることで、リンキング防止溝の周方向の位置決めをする必要がなくなり、加工コストを低減することができる。
本発明の第1の実施の形態のディーゼル燃料噴射装置により以下の効果が期待できる。
・上記構造により、アーマチャ側のリンキング防止溝を解消することで、アーマチャの切欠き部で発生する応力を低減でき、アーマチャの強度向上を図ることができる。また、ソレノイドストッパ側にリンキング防止溝を設けることで、リンキング防止溝の周方向の位置決めをする必要がなくなり、加工コストを低減することができる。
本発明の第2の実施の形態のディーゼル燃料噴射装置により以下の効果が期待できる。
・加工の容易性を向上し、加工コストを低減することができる。
・加工の容易性を向上し、加工コストを低減することができる。
本発明の第3の実施の形態のディーゼル燃料噴射装置により以下の効果が期待できる。
・ソレノイドとアーマチャとの接触部の面積の上限が12mm2に規定されるため、吸着力の上限も規定され、リンキング防止溝によるリンキング防止効果が有効に発揮できる。
・ソレノイドとアーマチャとの接触部の面積の上限が12mm2に規定されるため、吸着力の上限も規定され、リンキング防止溝によるリンキング防止効果が有効に発揮できる。
本発明の第4から第6の実施の形態のディーゼル燃料噴射装置により、第1の実施の形態と同様な効果が期待できる。
上記の説明において、本発明の燃料噴射装置及びその調整方法はディーゼルエンジン用として記載されたが、ガソリンエンジン等のディーゼルエンジン以外の内燃機関に適用されても良い。
上記の説明において、燃料噴射装置1は電磁作動弁を具備するように記載されたが、電磁作動弁が、例えばピエゾ式作動弁等の別のタイプの作動弁であっても良い。
上記の説明において、燃料噴射装置1は電磁作動弁を具備するように記載されたが、電磁作動弁が、例えばピエゾ式作動弁等の別のタイプの作動弁であっても良い。
上記の実施の形態は本発明の例であり、本発明は、該実施の形態により制限されるものではなく、請求項に記載される事項によってのみ規定されており、上記以外の実施の形態も実施可能である。
1 ノズルボデー
2 ロアボデー
3 アッパーボデー
4 流入ポート
8 噴射孔
9 ニードル
15 オリフィス
16 低圧室
17 アーマチャ
17a アーマチャストッパ部
18 弁部
22 コマンドピストン
26 第2のリターンばね
28 ソレノイド
28a ソレノイドストッパ部
28b リンキング防止溝
50 ディーゼル燃料噴射装置
2 ロアボデー
3 アッパーボデー
4 流入ポート
8 噴射孔
9 ニードル
15 オリフィス
16 低圧室
17 アーマチャ
17a アーマチャストッパ部
18 弁部
22 コマンドピストン
26 第2のリターンばね
28 ソレノイド
28a ソレノイドストッパ部
28b リンキング防止溝
50 ディーゼル燃料噴射装置
Claims (5)
- 燃料の噴射及び噴射停止を制御する作動弁を具備するエンジン用燃料噴射装置(50)において、
前記作動弁の燃料通路を開閉して燃料の流れを流動又は停止することにより、前記燃料噴射装置における燃料の噴射又は噴射停止が制御されており、
前記作動弁は、
前記作動弁における燃料通路を開閉するアーマチャ(17)と、
通電されることにより前記アーマチャ(17)を変位させて前記作動弁の開閉を行う固定子(28)と、
を具備しており、
前記アーマチャ(17)と前記固定子(28)は、前記アーマチャ(17)の少なくとも一部と前記固定子(28)の少なくとも一部が接触する接触部をそれぞれ具備しており、
前記固定子側の接触部にリンキング防止溝(28b)を設けることを特徴とする燃料噴射装置。 - 前記固定子(28)側の前記接触部は、前記アーマチャ(17)に対するストッパとして作用する突出部(28a)として具備されており、前記突出部(28a)に前記リンキング防止溝(28b)を設けることを特徴とする請求項1に記載の燃料噴射装置。
- 前記固定子(28)と前記アーマチャ(17)との接触面積は12mm2以下となるように形成されることを特徴とする請求項1又は2のいずれかに記載の燃料噴射装置。
- 前記接触部の全ての領域において、前記リンキング防止溝(28b)もしくは前記接触部の外縁から前記全ての領域までの距離が0.65mm以下となることを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の燃料噴射装置。
- 前記作動弁は電磁作動弁であることを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の燃料噴射装置。
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- 2005-05-20 JP JP2005148183A patent/JP2006322430A/ja active Pending
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