JP6449362B2 - 油圧機械及び再生可能エネルギー型発電装置 - Google Patents
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Description
例えば、特許文献1には、シリンダとピストンとにより形成される油圧室の周期的な容積変化を利用し、作動流体の流体エネルギーと回転シャフトの回転エネルギーとの間で変換するようにした油圧機械が記載されている。
この点、特許文献1〜3には、油圧室の圧力変動に起因する構成部材の疲労破壊を抑制するための具体的な構成は開示されていない。
回転シャフトと、
前記回転シャフトの径方向に沿って設けられたシリンダと、
前記シリンダに案内されて前記シリンダ内を前記径方向に沿って往復運動可能に設けられたピストンと、
前記シリンダおよび前記ピストンによって少なくとも部分的に形成される油圧室に連通可能な高圧油ライン及び低圧油ラインと、
前記油圧室に対して前記径方向の外側に位置する高圧弁体を含み、前記油圧室と前記高圧油ラインとの連通状態を切り替えるための高圧バルブと、
前記高圧弁体に対して前記径方向の内側に位置する低圧弁体を含み、前記油圧室と前記低圧油ラインとの連通状態を切り替えるための低圧バルブと、
前記高圧バルブおよび前記低圧バルブを収容するバルブブロックと、
前記高圧弁体に対して前記径方向の外側に位置して前記バルブブロックに締結され、前記高圧バルブ又は前記低圧バルブの少なくとも一方の1以上の部品を前記径方向の外側から保持する押さえ部材と、
を備え、
前記高圧油ラインは、前記径方向において前記押さえ部材と前記油圧室との間に位置するように前記バルブブロックの内部に少なくとも部分的に形成された高圧内部流路を含み、
前記押さえ部材は、前記1以上の部品を介して作動油の圧力を受けるように構成され、
前記1以上の部品のうち前記高圧油ラインに曝される第1部分の受圧面積A1に対する、前記1以上の部品のうち前記油圧室に曝される第2部分の受圧面積A2の比(A2/A1)は、10%以下である。
よって、上記(1)の構成によれば、第2部分の受圧面積A2に対して第1部分の受圧面積A1が十分に大きくない場合に比べて、押さえ部材に作用する作動油からの力の変動幅(振幅)が低減する。これにより、押さえ部材に生じる応力の振幅が低減されるため、押さえ部材の疲労破壊が生じ難くなる。よって、押さえ部材の寿命を長期化することができ、油圧機械の保守コストを低減することができる。
前記押さえ部材は、前記高圧内部流路内の高圧油からの前記径方向の外側に向かう力を受けるように構成される。
前記高圧バルブは、前記径方向において前記高圧内部流路と前記油圧室との間に位置し、前記高圧弁体のための高圧シートを形成する高圧シート部材を含み、
前記低圧弁体は、前記高圧シート部材に対して前記径方向の内側に位置する。
前記高圧バルブは、
前記高圧弁体を駆動するための磁力を生成するように構成された第1ソレノイドと、
前記第1ソレノイドを収容する第1ソレノイドケーシングと、
前記高圧弁体のための高圧シートを形成する高圧シート部材と、
を含み、
前記高圧内部流路が、前記径方向において前記第1ソレノイドケーシングと前記高圧シート部材との間に位置する。
前記低圧バルブは、
前記低圧弁体を駆動するための磁力を生成するように構成された第2ソレノイドと、
前記第2ソレノイドを収容する第2ソレノイドケーシングと、
を含み、
前記第2ソレノイドケーシングは、前記高圧内部流路に対して前記径方向の外側に位置し、前記押さえ部材によって前記径方向の外側から保持されるように構成される。
前記高圧バルブは、
前記高圧弁体を駆動するための磁力を生成するように構成された第1ソレノイドと、
前記第1ソレノイドを収容する第1ソレノイドケーシングと、
を含み、
前記第1ソレノイドケーシングが、前記高圧内部流路に対して前記径方向の外側に位置し、
前記押さえ部材は、前記第1ソレノイドケーシングおよび前記第2ソレノイドケーシングを介して前記高圧内部流路内の高圧油から伝わる前記径方向の外側に向かう力を受けるように構成される。
前記高圧バルブは、
前記高圧弁体を駆動するための磁力を生成するように構成された第1ソレノイドと、
前記第1ソレノイドを収容する第1ソレノイドケーシングと、
前記高圧弁体のための高圧シートを形成する高圧シート部材と、
を含み、
前記低圧バルブは、
前記低圧弁体を駆動するための磁力を生成するように構成された第2ソレノイドと、
前記第2ソレノイドを収容する第2ソレノイドケーシングと、
前記低圧弁体に対して前記径方向の外側に位置し、前記低圧弁体を覆う第2弁体ケーシングと、
を含み、
前記バルブブロックは、前記第1ソレノイドケーシング、前記第2ソレノイドケーシング、前記高圧シート部材および前記第2弁体ケーシングを収容するように前記径方向に沿って形成された貫通穴を有し、
前記バルブブロックの前記貫通穴は、
前記貫通穴のうち前記径方向の外側の領域であって、前記第1ソレノイドケーシング、前記第2ソレノイドケーシングおよび前記高圧シート部材のそれぞれの外径以上の内径を有する第1領域と、
前記貫通穴のうち前記径方向の内側の領域であって、前記第2弁体ケーシングの外径以上の内径を有する第2領域と、
を含む。
前記高圧バルブは、
前記高圧弁体を駆動するための磁力を生成するように構成された第1ソレノイドと、
前記第1ソレノイドを収容する第1ソレノイドケーシングと、
前記高圧弁体のための高圧シートを形成する高圧シート部材と、
を含み、
前記低圧バルブは、
前記低圧弁体を駆動するための磁力を生成するように構成された第2ソレノイドと、
前記第2ソレノイドを収容する第2ソレノイドケーシングと、
前記低圧弁体に対して前記径方向の外側に位置し、前記低圧弁体を覆う第2弁体ケーシングと、
を含み、
前記バルブブロックは、前記第1ソレノイドケーシング、前記第2ソレノイドケーシング、前記高圧シート部材および前記第2弁体ケーシングを収容するように前記径方向に沿って形成された貫通穴を有し、
前記バルブブロックの前記貫通穴は、前記貫通穴のうち前記径方向の外側の領域であって、前記第1ソレノイドケーシング、前記第2ソレノイドケーシング、前記高圧シート部材および前記第2弁体ケーシングのそれぞれの外径以上の内径を有する第3領域を含み、
前記バルブブロックは、前記貫通穴の前記第3領域よりも前記径方向の内側において前記貫通穴の内壁面に設けられ、前記第2弁体ケーシングを前記径方向の内側から支える内向きフランジ部を含む。
前記バルブブロックに対して前記径方向の内側に位置するシリンダブロックをさらに備え、
前記低圧バルブは、
前記高圧内部流路に対して前記径方向の内側、かつ、前記低圧弁体に対して前記径方向の外側に位置し、前記低圧弁体を覆う第2弁体ケーシングと、
前記シリンダブロックの内部に設けられ、前記低圧弁体のための低圧シートを形成する低圧シート部材と、
を含み、
前記低圧シート部材は、前記高圧内部流路内の高圧油からの前記径方向の内側に向かう力を受けるように構成される。
前記シリンダブロックは、前記低圧シート部材を前記径方向の内側から支えるつば部を有する。
前記高圧バルブは、
前記高圧弁体を駆動するための磁力を生成するように構成された第1ソレノイドと、
前記第1ソレノイドを収容する第1ソレノイドケーシングと、
前記高圧弁体のための高圧シートを形成する高圧シート部材と、
前記径方向において前記第1ソレノイドケーシングと前記高圧シート部材との間に位置するスペーサと、
を含む。
前記高圧バルブは、
前記高圧弁体のための高圧シートを形成する高圧シート部材と、
を含み、
前記低圧バルブは、
前記低圧弁体に対して前記径方向の外側に位置し、前記低圧弁体を覆う第2弁体ケーシングと、
を含み、
前記高圧シート部材および前記第2弁体ケーシングが一体物により形成されている。
前記高圧バルブは、前記径方向に沿って延在し、前項高圧弁体の前記径方向の動きを案内するためのガイド軸を含み、
前記低圧バルブは、前記低圧弁体に結合されるとともに前記径方向に沿って延在する弁棒を含み、
前記低圧バルブの前記弁棒は、前記高圧バルブの前記ガイド軸を前記径方向に貫通する貫通孔に挿通されている。
再生可能エネルギーを受け取って回転するように構成されたロータと、
前記ロータの回転によって駆動されるように構成された油圧ポンプと、
前記油圧ポンプで生成された圧油によって駆動されるように構成された油圧モータと、
前記油圧モータによって駆動されるように構成された発電機と、を備え、
前記油圧ポンプまたは前記油圧モータの少なくとも一方は、上記(1)乃至(13)の何れかに記載の油圧機械である。
よって、上記(14)の構成によれば、第2部分の受圧面積A2に対して第1部分の受圧面積A1が十分に大きくない場合に比べて、押さえ部材に作用する作動油からの力の変動幅(振幅)が低減する。これにより、押さえ部材に生じる応力の振幅が低減されるため、押さえ部材の疲労破壊が生じ難くなる。よって、押さえ部材の寿命を長期化することができ、油圧機械の保守コストを低減することができる。
なお、以下の説明では、再生可能エネルギー型発電装置の一例として風力発電装置について説明するが、油圧機械が適用される再生可能エネルギー型発電装置は、例えば、潮流発電装置、海流発電装置、河流発電装置等の他の再生エネルギー発電装置であってもよい。
また、幾つかの実施形態に係る油圧機械の適用先は、再生可能エネルギー型発電装置に限定されず、例えば建設機械等の他の装置に適用されてもよい。
図1に示すように、風力発電装置1は、再生可能エネルギーとしての風を受けて回転するように構成されたロータ3と、ロータ3の回転エネルギーによって駆動される発電機16と、ロータ3の回転を発電機16に伝達するための油圧トランスミッション7と、を備える。ロータ3は、少なくとも一本のブレード2と、ブレード2が取り付けられるハブ4とを含む。
低圧油ライン14は、油圧モータ10の吐出口と油圧ポンプ8の吸込口とを接続する低圧外部配管13と、油圧機械(油圧ポンプ8又は油圧モータ10)に設けられるカム室70(図2参照;後述する)と、を含む。
なお、油圧ポンプ8及び油圧モータ10や発電機16は、タワー19上に設置されたナセル18の内部に設置されてもよい。
ブレード2が風を受けると、風の力によってロータ3全体が回転し、油圧ポンプ8がロータ3によって駆動されて作動油を加圧し、高圧の作動油(圧油)を生成する。油圧ポンプ8で生成された圧油は高圧油ライン12を介して油圧モータ10に供給され、この圧油によって油圧モータ10が駆動される。そして、出力軸を介して油圧モータ10に接続される発電機16において電力が生成される。油圧モータ10で仕事をした後の低圧の作動油は、低圧油ライン14を経由して油圧ポンプ8に再び流入するようになっている。
油圧ポンプ8及び油圧モータ10は、押しのけ容積が調節可能な可変容量型であってもよい。
図2に示す実施形態では、ピストン24の往復運動と回転シャフト21の回転運動とをスムーズに変換する観点から、ピストン24のカム22側の端部には、カム22のカム曲面に当接するピストンシュー23が取付けられている。
図2に示す実施形態において、カム室70は、油圧機械20のシリンダブロック30によって囲まれる主室72と、シリンダ25の外周側にてシリンダ25とシリンダブロック30との間に形成される副室74と、を含む。カム22は、シリンダ25に対して径方向内側に位置するカム室70の主室72に設けられている。
なお、カム室70の主室72は、シリンダブロック30の内周側において油圧機械20の軸方向に延在していてもよい。
なお、他の実施形態では、カム22は、複数のローブ(凸部)を有する環状のマルチローブドカム(リングカム)であってもよい。この場合、カム22及びカム22が取り付けられた回転シャフト21が一回転する間に、ピストン24は上下動をローブの数だけ行う。
図2に示す油圧機械20において、高圧バルブ44は、シリンダ25と高圧内部流路75(高圧油ライン12)との間に設けられており、低圧バルブ42は、シリンダ25とカム室70(低圧油ライン14)との間に設けられている。
また、図2に示す油圧機械20において、低圧バルブ42及び高圧バルブ44は、シリンダブロック30に取付けられたバルブブロック32に収容されている。
また、高圧バルブ44は、径方向に延在するガイド軸58を有する。そして、このガイド軸58によって、高圧弁体56の径方向の動き(すなわち、弁開閉方向の動き)が案内されるようになっている。
回転シャフト21の径方向において、第1ソレノイドケーシング36と、高圧シート部材37との間には、スペーサ86が設けられている。
すなわち、第1ソレノイド60に電流が供給されていない非励磁状態では、高圧バルブ44は、高圧弁体56が高圧シート55に着座した閉弁状態であり、このとき、油圧室27と第2高圧通路82(高圧油ライン12)とは連通していない。第1ソレノイド60に電流が給されると、スプリング62の付勢力と反対向きの磁力が第1ソレノイド60によって生成され、この磁力によって高圧弁体56が径方向外側に向かって(開弁方向に)吸引される。第1ソレノイド60に生成された磁力によって吸引されて高圧弁体56が高圧シート55から離れているとき、高圧バルブ44は開弁状態であり、油圧室27と第2高圧通路82(高圧油ライン12)とは連通している。
このように、第1ソレノイド60への電流の供給を制御することで、高圧弁体56に作用させる吸引力を調節し、高圧バルブ44の開閉を制御することが可能となっている。
低圧弁体46は、径方向に沿って延在する弁棒48の一端側に結合されているとともに、弁棒48の他端側にはアーマチュア52が固定されている。上述のスプリング54は、アーマチュア52及び弁棒48を介して付勢力を低圧弁体46に与えるようになっている。
すなわち、第2ソレノイド50に電流が供給されていない非励磁状態では、低圧バルブ42は、低圧弁体46が低圧シート45に着座していない開弁状態であり、このとき、油圧室27とカム室70(低圧油ライン14)とは連通している。第2ソレノイド50に電流が給されると、スプリング54の付勢力と反対向きの磁力が第2ソレノイド50によって生成される。そして、この磁力によってアーマチュア52が径方向内側に向かって(閉弁方向に)吸引され、その吸引力に応じて、アーマチュア52、弁棒48及び低圧弁体46が一体的に径方向において移動する。第2ソレノイド50に生成された磁力によってアーマチュア52が吸引されて低圧弁体46が低圧シート45に着座しているとき、低圧バルブ42は閉弁状態であり、油圧室27とカム室(低圧油ライン14)とは連通していない。
このように、第2ソレノイド50への電流の供給を制御することで、低圧弁体46に作用させる吸引力を調節し、低圧バルブ42の開閉を制御することが可能となっている。
また、油圧室27の中心軸Qとは、油圧室27のうち、シリンダブロック30に対して動かない部材によって画定される部分の中心軸をいう。図3及び図4に示す実施形態では、油圧室27の中心軸Qは、油圧室27のうち、シリンダブロック30に対して動かない部材(シリンダ25やピストン24のように揺動しない部材;例えば、スリーブ支持部材28や、第2弁体ケーシング38)によって画定される部分の中心軸である。
このようにして、油圧室27への圧油の導入によってピストン24の往復運動が起こり、この往復運動がカム22の回転運動に変換される結果、カム22とともに油圧機械20の回転シャフト21が回転する。
このようにして、油圧機械20の回転シャフト21とともに回転するカム22の回転運動がピストン24の往復運動に変換され、油圧室27の周期的な容積変化が起こり、油圧室27で高圧の作動油(圧油)が生成される。
上述の部品のうち、第1ソレノイドケーシング36及びスペーサ86は、バルブブロック32内部に形成された高圧連通路78(高圧内部流路75、高圧油ライン12)に面する部材であり、高圧油ライン12に曝される第1部分(すなわち、高圧油ライン12の作動油の径方向外側向きの圧力を受ける受圧面(図3及び図4において網掛けで示す部分A1)を構成する第1部分)を構成する。
また、上述の部品のうち、ガイド軸58は、油圧室27に曝される第2部分(すなわち、油圧室27の作動油の径方向外側向きの圧力を受ける受圧面(図3及び図4において網掛けで示す部分A2)を構成する第2部分)を構成する。
なお、高圧油ライン12又は油圧室27の径方向外側向きの圧力を受ける第1部分又は第2部分の受圧面積A1,A2は、径方向に直交する断面の面積である。
よって、上述した受圧面積の比A2/A1を10%以下又は5%以下とすることにより、第2部分の受圧面積A2に対して第1部分の受圧面積A1が十分に大きくない場合に比べて、押さえ部材40に作用する作動油からの力の変動幅(振幅)が低減する。これにより、押さえ部材40に生じる応力の振幅が低減されるため、押さえ部材40の疲労破壊が生じ難くなる。よって、押さえ部材40の寿命を長期化することができ、油圧機械20の保守コストを低減することができる。
このように、貫通穴94の第1領域96又は第2領域98は、径方向において複数種の異なる内径を有していてもよい。
このように、貫通穴94の第3領域100は、径方向において複数種の異なる内径を有していてもよい。
例えば、「同一」、「等しい」及び「均質」等の物事が等しい状態であることを表す表現は、厳密に等しい状態を表すのみならず、公差、若しくは、同じ機能が得られる程度の差が存在している状態も表すものとする。
また、本明細書において、四角形状や円筒形状等の形状を表す表現は、幾何学的に厳密な意味での四角形状や円筒形状等の形状を表すのみならず、同じ効果が得られる範囲で、凹凸部や面取り部等を含む形状も表すものとする。
また、本明細書において、一の構成要素を「備える」、「含む」、又は、「有する」という表現は、他の構成要素の存在を除外する排他的な表現ではない。
2 ブレード
3 ロータ
4 ハブ
6 回転シャフト
7 油圧トランスミッション
8 油圧ポンプ
10 油圧モータ
11 高圧外部配管
12 高圧油ライン
13 低圧外部配管
14 低圧油ライン
16 発電機
18 ナセル
19 タワー
20 油圧機械
21 回転シャフト
22 カム
23 ピストンシュー
24 ピストン
25 シリンダ
26 シリンダスリーブ
27 油圧室
28 スリーブ支持部材
30 シリンダブロック
31 低圧シート部材
32 バルブブロック
33 内向きフランジ部
34 第2ソレノイドケーシング
35 雌ねじ
36 第1ソレノイドケーシング
37 高圧シート部材
38 第2弁体ケーシング
40 押さえ部材
41 雄ねじ
42 低圧バルブ
44 高圧バルブ
45 低圧シート
46 低圧弁体
48 弁棒
50 第2ソレノイド
52 アーマチュア
54 スプリング
55 高圧シート
56 高圧弁体
58 ガイド軸
59 貫通孔
60 第1ソレノイド
62 スプリング
64 低圧通路
66 環状流路部
68 支流部
70 カム室
72 主室
74 副室
75 高圧内部流路
76 高圧軸方向流路
77 高圧環状流路
78 高圧連通路
80 第1高圧通路
82 第2高圧通路
84 つば部
86 スペーサ
88 ナット部材
89 雄ねじ
90 蓋部材
92 ボルト
93 ボルト穴
94 貫通穴
96 第1領域
98 第2領域
100 第3領域
Claims (13)
- 回転シャフトと、
前記回転シャフトの径方向に沿って設けられたシリンダと、
前記シリンダに案内されて前記シリンダ内を前記径方向に沿って往復運動可能に設けられたピストンと、
前記シリンダおよび前記ピストンによって少なくとも部分的に形成される油圧室に連通可能な高圧油ライン及び低圧油ラインと、
前記油圧室に対して前記径方向の外側に位置する高圧弁体を含み、前記油圧室と前記高圧油ラインとの連通状態を切り替えるための高圧バルブと、
前記高圧弁体に対して前記径方向の内側に位置する低圧弁体を含み、前記油圧室と前記低圧油ラインとの連通状態を切り替えるための低圧バルブと、
前記高圧バルブおよび前記低圧バルブを収容するバルブブロックと、を備え、
前記高圧バルブは、
前記高圧弁体を駆動するための磁力を生成するように構成された第1ソレノイドと、
前記第1ソレノイドを収容する第1ソレノイドケーシングと、
前記高圧弁体のための高圧シートを形成する高圧シート部材と、
前記径方向において前記第1ソレノイドケーシングと前記高圧シート部材との間に位置するスペーサと、
前記径方向に沿って延在し、前記高圧弁体の前記径方向の動きを案内するためのガイド軸と、を含み、
前記高圧弁体に対して前記径方向の外側に位置して前記バルブブロックに締結され、前記高圧バルブの前記第1ソレノイドケーシング、前記スペーサ及び前記ガイド軸を前記径方向の外側から保持する押さえ部材をさらに備え、
前記高圧油ラインは、前記径方向において前記押さえ部材と前記油圧室との間に位置するように前記バルブブロックの内部に少なくとも部分的に形成された高圧内部流路を含み、
前記押さえ部材は、前記第1ソレノイドケーシング、前記スペーサ及び前記ガイド軸を介して作動油の圧力を受けるように構成され、
前記高圧油ラインに曝される前記第1ソレノイドケーシング及び前記スペーサの受圧面積A1に対する、前記油圧室に曝される前記ガイド軸の受圧面積A2の比(A2/A1)は、10%以下である
ことを特徴とする油圧機械。 - 前記押さえ部材は、前記高圧内部流路内の高圧油からの前記径方向の外側に向かう力を受けるように構成されたことを特徴とする請求項1に記載の油圧機械。
- 前記高圧バルブは、前記径方向において前記高圧内部流路と前記油圧室との間に位置し、前記高圧弁体のための高圧シートを形成する高圧シート部材を含み、
前記低圧弁体は、前記高圧シート部材に対して前記径方向の内側に位置する
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の油圧機械。 - 前記高圧内部流路が、前記径方向において前記第1ソレノイドケーシングと前記高圧シート部材との間に位置する
ことを特徴とする請求項1乃至3の何れか一項に記載の油圧機械。 - 前記低圧バルブは、
前記低圧弁体を駆動するための磁力を生成するように構成された第2ソレノイドと、
前記第2ソレノイドを収容する第2ソレノイドケーシングと、
を含み、
前記第2ソレノイドケーシングは、前記高圧内部流路に対して前記径方向の外側に位置し、前記押さえ部材によって前記径方向の外側から保持されるように構成された
ことを特徴とする請求項1乃至4の何れか一項に記載の油圧機械。 - 前記第1ソレノイドケーシングが、前記高圧内部流路に対して前記径方向の外側に位置し、
前記押さえ部材は、前記第1ソレノイドケーシングおよび前記第2ソレノイドケーシングを介して前記高圧内部流路内の高圧油から伝わる前記径方向の外側に向かう力を受けるように構成された
ことを特徴とする請求項5に記載の油圧機械。 - 前記低圧バルブは、
前記低圧弁体を駆動するための磁力を生成するように構成された第2ソレノイドと、
前記第2ソレノイドを収容する第2ソレノイドケーシングと、
前記低圧弁体に対して前記径方向の外側に位置し、前記低圧弁体を覆う第2弁体ケーシングと、
を含み、
前記バルブブロックは、前記第1ソレノイドケーシング、前記第2ソレノイドケーシング、前記高圧シート部材および前記第2弁体ケーシングを収容するように前記径方向に沿って形成された貫通穴を有し、
前記バルブブロックの前記貫通穴は、
前記貫通穴のうち前記径方向の外側の領域であって、前記第1ソレノイドケーシング、前記第2ソレノイドケーシングおよび前記高圧シート部材のそれぞれの外径以上の内径を有する第1領域と、
前記貫通穴のうち前記径方向の内側の領域であって、前記第2弁体ケーシングの外径以上の内径を有する第2領域と、
を含む
ことを特徴とする請求項1乃至6の何れか一項に記載の油圧機械。 - 前記低圧バルブは、
前記低圧弁体を駆動するための磁力を生成するように構成された第2ソレノイドと、
前記第2ソレノイドを収容する第2ソレノイドケーシングと、
前記低圧弁体に対して前記径方向の外側に位置し、前記低圧弁体を覆う第2弁体ケーシングと、
を含み、
前記バルブブロックは、前記第1ソレノイドケーシング、前記第2ソレノイドケーシング、前記高圧シート部材および前記第2弁体ケーシングを収容するように前記径方向に沿って形成された貫通穴を有し、
前記バルブブロックの前記貫通穴は、前記貫通穴のうち前記径方向の外側の領域であって、前記第1ソレノイドケーシング、前記第2ソレノイドケーシング、前記高圧シート部材および前記第2弁体ケーシングのそれぞれの外径以上の内径を有する第3領域を含み、
前記バルブブロックは、前記貫通穴の前記第3領域よりも前記径方向の内側において前記貫通穴の内壁面に設けられ、前記第2弁体ケーシングを前記径方向の内側から支える内向きフランジ部を含む
ことを特徴とする請求項1乃至6の何れか一項に記載の油圧機械。 - 前記バルブブロックに対して前記径方向の内側に位置するシリンダブロックをさらに備え、
前記低圧バルブは、
前記高圧内部流路に対して前記径方向の内側、かつ、前記低圧弁体に対して前記径方向の外側に位置し、前記低圧弁体を覆う第2弁体ケーシングと、
前記シリンダブロックの内部に設けられ、前記低圧弁体のための低圧シートを形成する低圧シート部材と、
を含み、
前記低圧シート部材は、前記高圧内部流路内の高圧油からの前記径方向の内側に向かう力を受けるように構成された
ことを特徴とする請求項1乃至8の何れか一項に記載の油圧機械。 - 前記シリンダブロックは、前記低圧シート部材を前記径方向の内側から支えるつば部を有することを特徴とする請求項9に記載の油圧機械。
- 前記低圧バルブは、
前記低圧弁体に対して前記径方向の外側に位置し、前記低圧弁体を覆う第2弁体ケーシングと、
を含み、
前記高圧シート部材および前記第2弁体ケーシングが一体物により形成されていることを特徴とする請求項1乃至10の何れか一項に記載の油圧機械。 - 前記低圧バルブは、前記低圧弁体に結合されるとともに前記径方向に沿って延在する弁棒を含み、
前記低圧バルブの前記弁棒は、前記高圧バルブの前記ガイド軸を前記径方向に貫通する貫通孔に挿通されている
ことを特徴とする請求項1乃至11の何れか一項に記載の油圧機械。 - 再生可能エネルギーを受け取って回転するように構成されたロータと、
前記ロータの回転によって駆動されるように構成された油圧ポンプと、
前記油圧ポンプで生成された圧油によって駆動されるように構成された油圧モータと、
前記油圧モータによって駆動されるように構成された発電機と、を備え、
前記油圧ポンプまたは前記油圧モータの少なくとも一方は、請求項1乃至12の何れか一項に記載の油圧機械である
ことを特徴とする再生可能エネルギー型発電装置。
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