JP6321390B2 - 再生エネルギー型発電装置及び再生エネルギー型発電装置の組み立て方法 - Google Patents

再生エネルギー型発電装置及び再生エネルギー型発電装置の組み立て方法 Download PDF

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Description

本開示は、再生可能エネルギー型発電装置に関する。なお、再生可能エネルギー型発電装置は、風、潮流、海流、河流等の再生可能なエネルギーを利用した発電装置であり、例えば、風力発電装置、潮流発電装置、海流発電装置、河流発電装置等を挙げることができる。
近年、環境意識の高まりから、再生可能エネルギー型発電装置として風力発電装置が注目されている。風力発電装置は、一般に、複数のブレードがハブに取り付けられたロータを有する。ロータは、陸上又は洋上に立設されたタワー上に位置するナセルに搭載される。この種の風力発電装置では、ブレードが風を受けてロータが回転し、ロータの回転がドライブトレインによってナセル内に収納された発電機に伝達され、発電機において電力が生成されるようになっている。
特許文献1には、ドライブトレインとして油圧ポンプ及び油圧モータを用いた風力発電装置が開示されている。この風力発電装置では、ハブによって油圧ポンプを駆動して圧油を生成し、該圧油によって油圧モータを駆動するようになっている。そして、油圧モータに連結された発電機において、油圧モータから入力された回転エネルギーを電気エネルギーに変換して発電している。また、ドライブトレインの軸系の具体例として、特許文献1には、ハブと油圧ポンプ間に設けられたロータシャフトが2つの軸受によって軸支され、ロータシャフトの一端が油圧ポンプのロータ部に連結している構成が開示されている。また、ロータシャフトを短縮し油圧ポンプのロータ部がハブに固定され、ロータ部が2つの軸受によって軸支されている構成も特許文献1に開示されている。
米国特許出願公開2010/0032959号明細書
ところで、風力発電装置に代表される再生可能エネルギー型発電装置は発電量向上の観点から大型化が進んでおり、再生可能エネルギー型発電装置のドライブトレインは、大トルクを伝達するためにサイズ及び重量が大きくなる傾向にある。そのため、ドライブトレインを支持するナセル台板が大型化し、ナセル重量増加に伴い、再生可能エネルギー型発電装置の製造コストが嵩むという問題が生じる。ナセル重量を軽減しうるナセル台板を含めたドライブトレインの支持構造の開発が望まれる。
この点、特許文献1では、油圧ポンプをナセル台板に支持する構造が開示されていない。
本発明の少なくとも一実施形態の目的は、ナセルの重量を軽減しうる再生可能エネルギー型発電装置を提供することである。
本発明の少なくとも一実施形態に係る再生エネルギー型発電装置は、
少なくとも一枚のブレードと、
前記少なくとも一枚のブレードが取り付けられるハブと、
前記ハブによって駆動されるように構成された油圧ポンプと、
前記油圧ポンプからの圧油によって駆動されるように構成された油圧モータと、
前記油圧モータによって駆動されるように構成された発電機と、
前記ハブが貫通する貫通穴が形成された前方壁を有し、前記ハブを支持するためのナセル台板と、
前記前方壁の前記貫通穴に設けられ、前記ナセル台板に対して前記ハブの回転を許容するための主軸受と、を備え、
前記油圧ポンプは、
前記前方壁の前記貫通穴を貫通する前記ハブに連結されるポンプロータと、
前記ポンプロータの外周側に設けられ、前記貫通穴の周囲において前記前方壁の前記ハブから遠い壁面に固定されて前記ナセル台板によって支持されるポンプステータと、を含み、
前記ポンプロータは、前記主軸受によって、前記ポンプステータに対する回転が許容されている。
上記再生エネルギー型発電装置では、ナセル台板の前方壁の貫通穴の周囲において前方壁のハブから遠い壁面にポンプステータを固定し、ポンプステータをナセル台板によって支持するようにしたので、ハブから油圧ポンプに至る動力伝達用の軸系を短縮できる。
すなわち、ポンプステータがポンプロータの外周側に設けられるので、ナセル台板の前方壁の貫通穴の周囲にポンプステータを直接固定することができる。このため、油圧ポンプがナセル台板の前方壁から離れて配置されてポンプステータをナセルの前方壁に直接固定しない場合に比べ、別途支持構造を設ける必要がなく、そのためのスペースを必要としないため、ナセルを小型化及び軽量化することができる。なお、ナセル台板は、元々、ドライブトレインを支持可能な程度の強度を有するから、油圧ポンプをナセル台板に支持させるようにしてもナセル台板が極端に大型化することはない。
なお、油圧ポンプのメンテナンス対象部品(ピストン、バルブ等)が通常搭載されるのはポンプステータであるから、上述のように内周側がポンプロータで外周側がポンプステータという油圧ポンプの構造を採用すれば、外周側がポンプロータである場合に比べて油圧ポンプのメンテナンスが容易になる。
幾つかの実施形態では、前記ポンプロータと前記ポンプステータとの間には軸受が存在せず、前記ポンプロータの前記ポンプステータに対する回転は、前記主軸受のみによって許容されている。
この場合、ポンプロータとポンプステータとの間にポンプロータの回転を許容する軸受を主軸受とは別に設ける場合に比べて、軸受の数を低減することができる。したがって、ナセルをより小型化及び軽量化することができる。
幾つかの実施形態では、前記再生エネルギー型発電装置は、前記ポンプステータの前記前方壁から遠い端面に一端が接続され、他端が前記油圧モータに接続される少なくとも一つの作動油ラインをさらに備える。
ポンプステータは、ナセル台板の前方壁に固定されてナセル台板に支持されるので、油圧ポンプの支持構造の設置スペースを油圧ポンプの後方側(油圧ポンプを挟んでハブとは反対側)に設ける必要がない。そのため、油圧ポンプの後方側では、作動油ラインの設置スペースを確保しやすい。そこで、上述のように、ポンプステータの前方壁から遠い端面に作動油ラインの一端を接続することで、油圧ポンプ後方側のスペースを有効活用して、油圧ポンプと油圧モータとを接続する作動油ラインを設置することができる。
また、ポンプステータの端面に作動油ラインを接続するため、ポンプステータの外周側に作動油ラインを敷設する必要がない。このため、ポンプステータの外周側からポンプステータにアクセスすることが容易となり、ポンプステータを外周側に有する油圧ポンプのメンテナンス性を向上させることができる。
一実施形態では、前記ポンプステータは、前記ポンプロータの回転によって往復運動するように構成された複数のピストンと、前記複数のピストンとともに作動室をそれぞれ形成するシリンダと、を含み、前記ポンプステータの前記前方壁から遠い前記端面には、前記複数のシリンダに連通する少なくとも一つのマニホールドが形成されており、前記作動油ラインの各々が、何れかの前記マニホールドに接続される。
このように、油圧ポンプの複数のピストンに連通するマニホールドをポンプステータの前方壁から遠い端面に設けることで、該マニホールドを介して、油圧ポンプ後方側に設置される作動油ラインを容易に複数のピストンに連通させることができる。
一実施形態では、
前記複数のシリンダは、
前記油圧ポンプの周方向に配列されて、前記油圧ポンプの軸方向における第1位置に第1バンクを形成する複数の第1シリンダと、
前記油圧ポンプの周方向に配列されて、前記油圧ポンプの軸方向における前記第1位置とは異なる第2位置に第2バンクを形成する複数の第2シリンダと、を含み、
前記第1シリンダの各々は、前記第2シリンダの何れかとともに、前記油圧ポンプの軸方向に沿って並ぶシリンダ列を形成しており、
前記ポンプステータの内部には、前記シリンダ列に対応して設けられて前記油圧ポンプの軸方向に沿って延在するとともに、前記シリンダ列を構成する前記第1シリンダ及び前記第2シリンダに連通する内部流路が形成されており、
前記内部流路の各々が、前記少なくとも一つのマニホールドに連通する。
この場合、内部流路は油圧ポンプの軸方向に沿って延在しているので、軸方向に沿って並ぶシリンダ列を形成する第1シリンダ及び第2シリンダを一本の内部流路を介してマニホールドに連通させることができる。このため、油圧ポンプ内部における流路のレイアウトを効率化することができ、ポンプステータを小型化することができる。
したがって、ナセルを小型化及び軽量化することができる。
幾つかの実施形態では、
前記少なくとも一つの作動油ラインは、
前記油圧ポンプから前記油圧モータに供給される高圧油が流れる高圧ラインと、
前記油圧モータから前記油圧ポンプに戻される低圧油が流れる低圧ラインと、を含み、
前記少なくとも一つのマニホールドは、
前記高圧ラインに接続される高圧マニホールドと、
前記低圧ラインに接続される低圧マニホールドと、を含む。
この場合、高圧マニホールドが高圧ラインに接続され、低圧マニホールドが低圧ラインに接続されるので、高圧マニホールドと低圧マニホールドを介して各シリンダが高圧ライン及び低圧ラインと連通可能となる。したがって、簡素な流路構造で各シリンダを高圧ライン及び低圧ラインに連通させることができるため、ナセルを小型化及び軽量化することができる。
一実施形態では、
前記高圧マニホールドは、前記ポンプステータの前記前方壁から遠い前記端面に沿って周方向に連続して設けられ、
前記低圧マニホールドは、前記高圧マニホールドの内周側又は外周側において、前記ポンプステータの前記前方壁から遠い前記端面に沿って周方向に連続して設けられる。
幾つかの実施形態では、
前記油圧モータは、前記ハブの回転中心軸の軸方向に関して、前記油圧ポンプと前記発電機との間に位置し、
前記少なくとも一つの作動油ラインが、前記ポンプステータの前記前方壁から遠い前記端面から、該端面よりも後方に位置する前記油圧モータまで延びている。
この場合、油圧モータは、油圧ポンプよりも後方であって油圧ポンプと発電機との間に位置し、ポンプステータの前方壁から遠い端面から伸びる作動油ラインと接続されるので、作動油ラインの長さを低減することができる。したがって、ナセルを小型化及び軽量化することができる。
幾つかの実施形態では、前記再生エネルギー型発電装置は、
前記ハブの回転中心軸の軸方向に関して前記前方壁を挟んで前記油圧ポンプの反対側において、前記ハブに設けられたブレーキディスクと、
前記ブレーキディスクを挟圧することで前記ハブを制動するように構成されたブレーキキャリパと、をさらに備える。
この場合、ブレーキディスク及びブレーキキャリパは、ハブの回転中心軸の軸方向に関して前方壁を挟んで油圧ポンプの反対側に存在するので、前記前方壁を挟んで油圧ポンプ側には、ブレーキディスク及びブレーキキャリパを設けるためのスペースが必要ない。したがって、ナセルを小型化及び軽量化することができる。
幾つかの実施形態では、前記再生エネルギー型発電装置は、
前記少なくとも一本のブレードが再生エネルギー源としての風から受け取った風力エネルギーを利用して前記発電機にて電力を生成する風力発電装置である。
本発明の少なくとも一実施形態に係る上記再生エネルギー型発電装置の組み立て方法は、
前記ハブに前記ポンプロータ及び前記主軸受を組み付ける第1ステップと、
前記ポンプステータを前記ナセル台板の前記前方壁に固定する第2ステップと、
前記ポンプロータ及び前記主軸受が組み付けられた前記ハブを、前記前方壁の前記貫通穴に挿入する第3ステップと、
を備える。
本発明の少なくとも一実施形態に係る上記再生エネルギー型発電装置の組み立て方法は、
前記ナセル台板の前記貫通穴に前記主軸受を介して前記ハブを挿入する第4ステップと、
前記ポンプステータ及び前記ポンプロータを治具に組み付ける第5ステップと、
前記主軸受を介して前記貫通穴に挿入された前記ハブに、前記治具に組み付けられた前記ポンプステータ及び前記ポンプロータを取り付ける第6ステップと、
前記第6ステップの後、前記ポンプステータ及び前記ポンプロータから前記治具を取り外す第7ステップと、
を備える。
上記再生エネルギー型発電装置の組み立て方法では、ポンプステータ及びポンプロータを治具に組みつけて仮組しておき、油圧ポンプを組み立てた状態でハブに取り付けるため、再生エネルギー型発電装置の組立てが容易である。
幾つかの実施形態では、前記第5ステップでは、前記治具を用いて、前記ポンプステータと前記ポンプロータとの間の隙間を規定の範囲内に維持する。
この場合、治具を用いることで、ポンプステータとポンプロータとの間の隙間を規定の範囲内に維持することで、第6ステップにおいて、主軸受を介して貫通穴に挿入されたハブに、ポンプステータ及びポンプロータを取り付けやすい。
幾つかの実施形態では、各部品の組み立てが、ボルト及び/又は嵌合により行われる。
この場合、各部品の組み立ては、ボルト及び/又は嵌合により容易に行うことができる。
本発明の少なくとも一実施形態によれば、再生エネルギー型発電装置のナセルの重量を軽減しうる。
本発明の一実施形態に係る風力発電装置の全体構成を示す概略図である。 一実施形態に係る風力発電装置のハブ、油圧ポンプ及びナセルのナセル台板の断面図である。 一実施形態に係るナセル台板及びポンプステータの構成例を示す図である。 図2に示す風力発電装置のポンプロータの回転軸方向に沿った油圧ポンプ周辺の断面図である。 図2に示す風力発電装置のポンプロータの半径方向に沿った油圧ポンプ周辺の断面図である。 図2に示す風力発電装置のポンプロータの半径方向に沿ったナセル台板の前方壁周辺の断面図である。
以下、添付図面に従って本発明の実施形態について説明する。ただし、この実施形態に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対的配置等は、本発明の範囲をこれに限定する趣旨ではなく、単なる説明例にすぎない。
なお、本明細書において、例えば、“ある方向に沿って延在する”とは、正確に該方向に延在する場合のみならず、該方向と多少ずれた方向(例えば該方向との交角が0〜30°程度である方向)に延在する場合も含む。“ある方向に沿って並ぶ”や“ある方向に沿って設けられる”についても、同様である。
一実施形態に係る再生エネルギー型発電装置について説明する。なお、ここでは、再生エネルギー型発電装置の一例として風力発電装置について述べるが、本発明は、潮流発電装置、海流発電装置、河流発電装置等の他の再生エネルギー型発電装置にも適用できる。
図1は、本発明の一実施形態に係る風力発電装置2の全体構成を示す概略図である。同図に示すように、風力発電装置2は、少なくとも一枚のブレード4と、少なくとも一枚のブレード4が取り付けられるハブ6と、ナセル10と、ナセル10を支持するためのタワー12を含む。
さらに、風力発電装置2は、ハブ6によって駆動される油圧ポンプ8と、油圧ポンプ8からの圧油によって駆動される油圧モータ14と、油圧ポンプ8と油圧モータ14との間に設けられた作動油ライン15と、油圧モータ14の回転軸14Aに接続し、油圧モータ14によって駆動される発電機16とを含む。油圧ポンプ8、油圧モータ14及び発電機16は、ナセル10に収容される。
作動油ライン15は、油圧モータ8から油圧モータ14に供給される高圧油が流れる高圧ライン15Aと、油圧モータ14から油圧ポンプ8に戻される低圧油が流れる低圧ライン15Bとを含む。
図2は、一実施形態に係る風力発電装置2のハブ6、油圧ポンプ8及びナセル10のナセル台板の断面図であり、図3は、一実施形態に係るナセル台板及びポンプステータの構成例を示す図である。
図2に示すように、一実施形態に係る風力発電装置2は、さらに、ハブ6を支持するためのナセル台板10Aと、ナセル台板10Aに対するハブ6の回転を許容するための主軸受18を備える。
ハブ6は、ブレード4が取り付けられる部分である本体部6Aと、後述するポンプロータと連結される部分である、円筒状のシャフト部6Bとを含む。
ナセル台板10Aは前方壁10Bを有しており、前方壁10Bにはハブ6が貫通する貫通穴10Cが形成されている。すなわち、貫通穴10Cには、ハブ6のシャフト部6Bが貫通するようになっている。
ここで、「前方」とは、ハブ6の回転中心軸Pの軸方向において、ナセル台板10Aからハブ6の本体部6Aに向かう方向を意味する。 前方壁10Bは、ナセル台板10Aの前方側に、鉛直上向き方向に沿って(より詳細には、回転中心軸Pの軸方向に直交する方向に沿って)延在して設けられる、ハブ6の回転中心軸Pの方向に厚みを有する壁状の部分である。前方壁10Bは、ハブ6を支持し、ハブ6の回転を許容するために、十分な厚みを有する。
主軸受18は、前方壁10Bの貫通穴10Cに設けられる。なお、「主軸受」との名称は、ポンプ等に設けられる可能性のある軸受(例えばポンプ軸受)と区別するための名称である。主軸受18は、ブレード4及びハブ6を含む風車ロータの主軸に相当するハブ6のシャフト部6Bを支持し、シャフト部6Bの回転を許容する機能を有するものであるが、「主軸受」という名称は、必ずしも、主軸を支持し回転を許容するための軸受という主旨ではない。
油圧ポンプ8は、ポンプロータ20と、ポンプロータ20の外周側に設けられるポンプステータ22とを含む。
ポンプロータ20は、前方壁10Bの貫通穴10Cを貫通するハブ6に連結され、ハブ6とともに回転する。
ポンプステータ22は、貫通穴10Cの周囲において前方壁10Bのハブ6から遠い壁面11に固定されてナセル台板10Aによって支持される。ここで、「ハブ6から遠い」とは、“ハブ6の本体部6Aから遠い”という意味であり、「前方壁10Bのハブ6から遠い壁面11」とは、ハブ6の回転中心軸Pに略直交する前方壁10Bの2つの壁面のうち、ハブ6の本体部6Aから遠い壁面のことである。
一実施形態では、図3に示すように、ナセル台板10Aの前方壁10Bに設けられる貫通穴10Cの周囲には、貫通穴10Cの周方向にボルト穴54が複数設けられる。そして、ポンプステータ22は、前方壁10Bのハブ6から遠い壁面11に、ボルト穴54を通してボルト52で固定される。
ポンプロータ20は、主軸受18によって、ポンプステータ22に対する回転が許容される。
すなわち、主軸受18は、ナセル台板10Aに対するハブ6の回転を許容するとともに、ポンプステータ22に対するポンプロータ20の回転をも許容する。
上述のように、図2に示す再生エネルギー型発電装置2では、ナセル台板10Aの前方壁10Bの貫通穴10Cの周囲において前方壁10Bのハブ6から遠い壁面11にポンプステータ22を固定し、ポンプステータ22をナセル台板10Aによって支持するようにしたので、ハブ6から油圧ポンプ8に至る動力伝達用の軸系を短縮できる。
また、この構成では、油圧ポンプ8が前方壁10の壁面11に固定されており、前方壁10Bの貫通穴10Cに設けられた主軸受18と油圧ポンプ8との距離が近くなる。このことは、油圧ポンプ8のポンプロータ20の回転軸と、ポンプロータ20の回転を許容する主軸受18の軸心を一致させる(アラインメント)うえで好都合である。
また、油圧ポンプ8のメンテナンス対象部品(ピストン、バルブ等)が通常搭載されるのはポンプステータ22であるから、上述のように内周側がポンプロータ20で外周側がポンプステータ22という油圧ポンプ8の構造であれば、ポンプステータ22やポンプロータ20を取り外すことなくメンテナンスが可能である。したがって、外周側がポンプロータ20である場合に比べて油圧ポンプ8のメンテナンスが容易になる。
なお、ポンプステータ20は、一体成型により成形されてもよい。この場合、油圧ポンプ8から、油圧ポンプ内部に存在するオイル(例えば、作動油、潤滑油、冷却油等)が漏洩するリスクを低減できる。ポンプステータ20は、鋳造または鍛造により製造されてもよい。
図2に示す実施形態に係る風力発電装置2では、ナセル台板10Aの前方壁10Bは中実の壁である。
他の実施形態では、前方壁10Bは、フレーム構造によって形成される平面状の壁であってもよい。この場合、フレーム構造を採用することにより前方壁10Bを軽量化することができるため、ナセル10をより軽量化することができる。
なお、図2に示すように、一実施形態に係る風力発電装置2は、さらに、ナセル10のナセル台板10Aをタワー12に旋回自在に支持するヨー旋回座軸受28をさらに備える。一実施形態に係る風力発電装置2は、図2に示すように、油圧ポンプ8がヨー旋回座軸受28の中心軸Oとハブ6との間に位置するように構成される。
一実施形態では、主軸受18として、1個の複列外輪と2組のころ付内輪から構成される複列円錐ころ軸受(テーパ軸受)を用いる。複列円錐ころ軸受は、ラジアル荷重、スラスト荷重及びモーメント荷重を単独で負担できる。
主軸受18には、ナセル台板10Aに対するハブ6の回転を許容するとともにポンプステータ22に対するポンプロータ20の回転をも許容するという役割が要求される。このため、主軸受18として、ラジアル荷重、スラスト荷重及びモーメント荷重を単独で負担できる複列円錐ころ軸受を好適に用いることができる。
図2に示すように、一実施形態では、ポンプロータ20とポンプステータ22との間には軸受が存在せず、ポンプロータ20のポンプステータ22に対する回転は、主軸受18のみによって許容されている。
他の実施形態では、風力発電装置2は、主軸受18とは別に、ポンプロータ20のポンプステータ22に対する回転を許容するためのポンプ軸受を有してもよい。
図2に示すように、一実施形態では、ポンプステータ22の前方壁10Bから遠い端面23に作動油ライン15(高圧ライン15A及び低圧ライン15B)の一端が接続され、作動油ライン15(高圧ライン15A及び低圧ライン15B)の他端が油圧モータ14に接続される。
また、ポンプステータ22の前方壁10Bから遠い端面23には、作動油ライン15が接続されるマニホールド30が形成されている。なお、高圧ライン15Aは高圧マニホールド30Aに、低圧ライン15Bは低圧マニホールド30Bにそれぞれ接続されている。
図2に示すように、一実施形態では、油圧モータ14は、ハブ6の回転中心軸Pの軸方向に関して、油圧ポンプ8と発電機16との間に位置し、少なくとも一つの作動油ライン15(高圧ライン15A及び低圧ライン15B)が、ポンプステータ22の前方壁10Bから遠い端面23から、端面23よりも後方に位置する油圧モータ16まで延びている。なお、ここでいう「後方」とは、ハブ6の回転中心軸Pの軸方向において、前方壁10Bを挟んで、ハブ6の本体部6Aとは反対側のこと(すなわち、ハブ6の回転中心軸Pの軸方向において、前述した「前方」とは反対の方向)を指す。
この場合、油圧モータ14は、油圧ポンプ8よりも後方であって油圧ポンプ8と発電機16との間に位置し、ポンプステータ22の前方壁10Bから遠い端面11から伸びる作動油ライン15(15A,15B)と接続されるので、作動油ライン15(15A,15B)の長さを低減することができる。したがって、ナセル10を小型化及び軽量化することができる。
図2に示すように、一実施形態では、再生エネルギー型発電装置2は、ブレーキディスク48及びブレーキキャリパ(不図示)をさらに備える。
ブレーキディスク48は、ハブ6の回転中心軸Pの軸方向に関して前方壁10Bを挟んで油圧ポンプ8の反対側において、ハブ6に設けられる。なお、ブレーキディスクは、回転直径が大きいほど制動力が高まるので、ブレーキディスク48の径を大きくすることが好ましい。
ブレーキキャリパは、ブレーキディスク48を挟圧することでハブ6を制動する。ブレーキキャリパは、回転するブレーキディスク48を挟圧して制動するために、静止系に取り付けられる。ブレーキキャリパは、例えばナセル台板10Aや、ナセル台板10Aの前方壁10Bに取り付けることができる。
図4は、図2に示す風力発電装置2のポンプロータ20の回転軸方向に沿った油圧ポンプ8周辺の断面図であり、図5は、図2に示す風力発電装置2のポンプロータ20の半径方向に沿った油圧ポンプ8周辺の断面図である。なお、図5は、油圧ポンプ8の軸方向における、第1位置41(後述する)における断面図である。
図4に示すように、ポンプステータ22は、複数のピストン32と、複数のシリンダ34とを含む。複数のピストン32は、ポンプロータ20の回転によって往復運動するように構成される。また、複数のシリンダ34は、複数のピストン32とともに作動室36をそれぞれ形成する。
そして、ポンプステータ22の前方壁10Bから遠い端面23に形成される少なくとも1つのマニホールド30(高圧マニホールド30A及び低圧マニホールド30B)は、複数のシリンダ34に連通する。
図4及び図5に示すように、一実施形態では、ポンプステータ22は、油圧ポンプ8の軸方向における第1位置41に複数の第1シリンダ34Aを有し、これらの第1シリンダ34Aは、第1位置41において油圧ポンプ8の周方向に配列されて第1バンク38Aを形成する。さらに、ポンプステータ22は、油圧ポンプ8の軸方向における第1位置41とは異なる第2位置42に複数の第2シリンダ34Bを有し、これらの第2シリンダ34Bは、第2位置42において油圧ポンプ8の周方向に配列されて第2バンク38Bを形成する。
そして、第1シリンダ34Aの各々は、第2シリンダ34Bの何れかとともに、前記油圧ポンプ8の軸方向に沿って並ぶシリンダ列39を形成する。すなわち、シリンダ列39は、第1バンク38Aを構成する第1シリンダ34Aの数と同じ数だけ形成される。
ポンプステータ22には、第1バンク38A及び第2バンク38Bの2つのバンクに加えて、さらに別のバンクが形成されてもよい。
図4に示す実施形態では、ポンプステータには第1バンク38A及び第2バンク38Bに加え、油圧ポンプ8の軸方向における第1位置41及び第2位置42とはそれぞれ異なる位置において、油圧ポンプ8の周方向に配列される第3シリンダ34Cによって形成される第3バンク38C及び油圧ポンプ8の周方向に配列される第4シリンダ34Dによって形成される第4バンク38Dが形成されており、合計4バンクが存在する。
ポンプステータ22の内部には、油圧ポンプ8の軸方向に沿って延在する内部流路44(44A,44B)が形成される。
内部流路44(44A,44B)は、シリンダ列39に対応して設けられる。すなわち、内部流路44(44A,44B)は、シリンダ列39の数と同じ数だけ設けられる。
そして、内部流路44(44A,44B)は、シリンダ列39を構成する第1シリンダ34A及び第2シリンダ34Bに連通する。なお、図4に示す実施形態では、内部流路44(44A,44B)は、それぞれ、第1〜第4バンク38A〜38Dを構成する第1〜第4シリンダ34A〜34Dに連通する。
内部流路44の各々は、少なくとも一つのマニホールド30に連通する。ここで、内部流路44Aは、高圧マニホールド30Aに連通する高圧内部流路であり、内部流路44Bは、低圧マニホールド30Bに連通する低圧内部流路である。すなわち、高圧マニホールド30Aは、複数の高圧内部流路44Aをまとめて高圧ライン15Aに接続させ、低圧マニホールド30Bは、複数の低圧内部流路44Bをまとめて低圧ライン15Bに接続させる。
図4に示すように、内部流路44は、バルブを介して各シリンダ34(34A〜34D)に連通するようになっている。高圧内部流路44Aは、高圧バルブ46を介して各シリンダ34(34A〜34D)に連通し、低圧内部流路44Bは低圧バルブ47を介して各シリンダ34(34A〜34D)に連通するようになっている。高圧バルブ46及び低圧バルブ47は、それぞれ、高圧内部流路44A及び低圧内部流路44Bと、各シリンダ34(34A〜34D)との間の連通状態を切替え可能に構成される。
また、図4に示すように、油圧ポンプ8はシール部45を有する。
シール部45は、油圧ポンプ8の内部に存在するオイル(例えば、作動油、潤滑油、冷却油等)をシールする役割を有する。
図2及び図4に示すように、一実施形態では、高圧マニホールド30Aは、ポンプステータ22の前方壁10Bから遠い端面23に沿って周方向に連続して設けられる。また、低圧マニホールド30Bは、高圧マニホールド30Aの外周側において、ポンプステータ22の前方壁10Bから遠い端面23に沿って周方向に連続して設けられる。
他の実施形態では、低圧マニホールド30Bは、高圧マニホールド30Aの内周側において、ポンプステータ22の前方壁10Bから遠い端面23に沿って周方向に連続して設けられる。
一実施形態では、図4に示すように、高圧マニホールド30A及び低圧マニホールド30Bは、溶接により形成される。
高圧マニホールド30Aは、ポンプステータ22に形成された溝と、部材58に形成された溝とで構成され、部材58とポンプステータ22とを溶接部56において溶接することで形成される。ポンプステータ22に形成される溝は、高圧内部流路44Aのそれぞれと繋がるように形成され、高圧内部流路44Aの各々が高圧マニホールド30Aに連通するようになっている。
低圧マニホールド30Bは、部材59と、ポンプステータ22とを溶接部57において溶接することで形成される。
このように、マニホールド30(30A,30B)を溶接により形成することで、高圧油が集中して流入するマニホールドの耐圧性及び耐久性をより高めることができる。
一実施形態では、図5に示すように、ポンプロータ20の外周面上には、周方向に並ぶ多数の凹凸(ローブ)を有するリングカム24が設けられ、ポンプロータ20とともに回転するように構成されている。ポンプステータ22に設けられる複数のシリンダ34(34A)は、リングカム24の外周側に放射状に配置されている。なお、図5は第1位置41における断面図であり、図5に示されるシリンダ34は、全て第1バンク38Aを構成する第1シリンダ34Aである。
複数のピストン32は、リングカム24の凹凸によって駆動されて各シリンダ34内に摺動するように構成されている。ピストン32はローラ26とピストン本体25とを含む。低圧バルブ47および高圧バルブ46は、各シリンダ34と該シリンダ34内に設けられるピストン32とで画定される油圧室36に対して作動油を供給および排出する作用をする。油圧室36は、高圧内部油路44Aを介して高圧ライン15Aに接続されるとともに、低圧内部油路44Bを介して低圧ライン15Bに接続されている。
風がブレード4に当たると、ブレード4が回転し、さらにブレード4が取り付けられたハブ6も回転する。ハブ6が回転すると、ハブ6に取り付けられた油圧ポンプ8のポンプロータ20が回転し、ポンプロータ20の回転によりポンプロータ20の外周面に取り付けられたリングカム24が回転する。
リングカム24が回転することにより、リングカム24の多数の凹凸によってローラ26が押圧され、ピストン本体25がシリンダ34の軸方向に往復運動を繰り返す。
ピストン本体25の往復運動により、油圧室36の容積が周期的に変化する。油圧室36の容積が減少するとき、油圧室36の中の作動油が圧縮され、圧縮された作動油が高圧油になって、高圧ライン15Aに吐出され、油圧室36の容積が増大するとき、油圧室36の中に作動油が吸入される。
高圧ライン15Aに高圧油が吐出されると、高圧油は高圧ライン15Aを介して、油圧モータ14に供給される。高圧油の油圧により油圧モータ14が駆動されて、油圧モータ14の回転軸14Aは回転する。油圧モータ14の回転軸14Aの回転が発電機16の回転シャフト(不図示)に伝達され、発電機16の回転シャフトが回転する。発電機16は回転シャフトの運動エネルギーを電気エネルギーに変換して、電力を生成する。
高圧油は油圧モータ14に対して仕事をすると、油圧が低下し低圧油となる。低圧油は低圧ライン15Bを介して、油圧モータ14から油圧ポンプ8に供給される。油圧ポンプ8に供給された低圧油は油圧ポンプ8により、再度油圧が高められ高圧油となって、再び油圧モータ14に供給される。
図6は、図2に示す風力発電装置2のポンプロータ20の半径方向に沿ったナセル台板10Aの前方壁10B周辺の断面図である。
以下では、図6を用いて、図2に示す風力発電装置2の組み立て方法を説明する。
一実施形態に係る風力発電装置2の組み立て方法は、ハブ6にポンプロータ20及び主軸受18を組み付ける第1ステップと、ポンプステータ22をナセル台板10Aの前方壁10Bに固定する第2ステップと、ポンプロータ20及び主軸受18が組み付けられたハブ6を、前方壁10Bの貫通穴10Cに挿入する第3ステップと、を備える。
第1ステップでは、ボルト60を用いてハブ6にポンプロータ20を組み付けるとともに、ボルト58を用いてハブ6に主軸受18の内側ケーシング17を組み付ける。
第2ステップでは、ボルト52を用いてポンプステータ22をナセル台板10Aの前方壁10Bに固定する。
第3ステップでは、第1ステップにおいてポンプロータ20及び主軸受18が組み付けられたハブ6を、前方壁10Bの貫通穴10Cに挿入する。
図6に示すように、第3ステップでハブ6とともに前方壁10Bの貫通穴10Cに挿入された主軸受18の外側ケーシング16と、前方壁10Bとは、ボルト62で固定されてもよい。
別の実施形態に係る風力発電装置2の組み立て方法は、以下の第4〜第7ステップを備える。
第4ステップでは、ナセル台板10Aの貫通穴10Cに主軸受18を介してハブ6を挿入する。この際、ボルト62でナセル台板10Aの前方壁10Bと主軸受18の外側ケーシング16とを固定し、ボルト58でハブ6と主軸受18の内側ケーシング17とを固定してもよい。
第5ステップでは、ポンプステータ22及びポンプロータ20を治具に組み付ける。
第6ステップでは、第4ステップにおいて主軸受18を介して貫通穴10Cに挿入されたハブ6に、第5ステップにおいて治具に組み付けられたポンプステータ22及びポンプロータ20を、ボルト60を用いて取り付ける。
第6ステップの後、第7ステップでは、ポンプステータ22及びポンプロータ20から治具を取り外す。
図6に示すように、第6ステップでハブ6に取り付けられたポンプステータ22と、ナセル台板10Aの前方壁10Bとを、ボルト52を用いて固定してもよい。
上記第5ステップでは、ポンプステータ22及びポンプロータ20を組み付ける治具を用いて、ポンプステータ22とポンプロータ20との間の隙間を規定の範囲内に維持してもよい。
上述の第1ステップから第3ステップを備える風力発電装置2の組み立て方法及び第4ステップから第7ステップを備える風力発電装置2の組み立て方法においては、各部品の組み立てはボルトにより行われる。他の実施形態に係る風力発電装置2の組み立て方法においては、各部品の組み立てを、締まり嵌め等の嵌合により行ってもよいし、ボルト及び嵌合の両方で行ってもよい。
2 風力発電装置(再生エネルギー型発電装置)
4 ブレード
6 ハブ
8 油圧ポンプ
10 ナセル
10A ナセル台板
10B 前方壁
11 壁面
12 タワー
14 油圧モータ
14A 回転軸
15 作動油ライン
15A 高圧ライン
15B 低圧ライン
16 外側ケーシング
17 内側ケーシング
18 主軸受
20 ポンプロータ
22 ポンプステータ
23 端面
24 リングカム
28 ヨー旋回座軸受
30 マニホールド
30A 高圧マニホールド
30B 低圧マニホールド
32 ピストン
34 シリンダ
36 作動室
38 バンク
39 シリンダ列
41 第1位置
42 第2位置
44 内部流路
45 シール
46 高圧バルブ
47 低圧バルブ
48 ブレーキディスク
52 ボルト
54 ボルト穴
56 溶接部
57 溶接部

Claims (14)

  1. 少なくとも一枚のブレードと、
    前記少なくとも一枚のブレードが取り付けられるハブと、
    前記ハブによって駆動されるように構成された油圧ポンプと、
    前記油圧ポンプからの圧油によって駆動されるように構成された油圧モータと、
    前記油圧モータによって駆動されるように構成された発電機と、
    前記ハブが貫通する貫通穴が形成された前方壁を有し、前記ハブを支持するためのナセル台板と、
    前記前方壁の前記貫通穴に設けられ、前記ナセル台板に対して前記ハブの回転を許容するための主軸受と、を備え、
    前記油圧ポンプは、
    前記前方壁の前記貫通穴を貫通する前記ハブに連結されるポンプロータと、
    前記ポンプロータの外周側に設けられ、前記貫通穴の周囲において前記前方壁の前記ハブから遠い壁面に固定されて前記ナセル台板によって支持されるポンプステータと、を含み、
    前記ポンプロータは、前記主軸受によって、前記ポンプステータに対する回転が許容されており、
    前記ポンプステータは、前記ポンプステータの前方側の端面が、前記ハブの回転中心軸に直交する平面に沿って延在する前記壁面に接するように、前記壁面を挟んで前記主軸受とは反対側において前記前方壁に固定された
    ことを特徴とする再生エネルギー型発電装置。
  2. 少なくとも一枚のブレードと、
    前記少なくとも一枚のブレードが取り付けられるハブと、
    前記ハブによって駆動されるように構成された油圧ポンプと、
    前記油圧ポンプからの圧油によって駆動されるように構成された油圧モータと、
    前記油圧モータによって駆動されるように構成された発電機と、
    前記ハブが貫通する貫通穴が形成された前方壁を有し、前記ハブを支持するためのナセル台板と、
    前記前方壁の前記貫通穴に設けられ、前記ナセル台板に対して前記ハブの回転を許容するための主軸受と、を備え、
    前記油圧ポンプは、
    前記前方壁の前記貫通穴を貫通する前記ハブに連結されるポンプロータと、
    前記ポンプロータの外周側に設けられ、前記貫通穴の周囲において前記前方壁の前記ハブから遠い壁面に固定されて前記ナセル台板によって支持されるポンプステータと、を含み、
    前記ポンプロータと前記ポンプステータとの間には軸受が存在せず、
    前記ポンプロータの前記ポンプステータに対する回転は、前記主軸受のみによって許容されている再生エネルギー型発電装置。
  3. 前記ポンプステータの前記前方壁から遠い端面に一端が接続され、他端が前記油圧モータに接続される少なくとも一つの作動油ラインをさらに備える請求項1又は2に記載の再生エネルギー型発電装置。
  4. 前記ポンプステータは、
    前記ポンプロータの回転によって往復運動するように構成された複数のピストンと、
    前記複数のピストンとともに作動室をそれぞれ形成する複数のシリンダと、を含み、
    前記ポンプステータの前記前方壁から遠い前記端面には、前記複数のシリンダに連通する少なくとも一つのマニホールドが形成されており、
    前記作動油ラインの各々が、何れかの前記マニホールドに接続された請求項3に記載の再生エネルギー型発電装置。
  5. 前記複数のシリンダは、
    前記油圧ポンプの周方向に配列されて、前記油圧ポンプの軸方向における第1位置に第1バンクを形成する複数の第1シリンダと、
    前記油圧ポンプの周方向に配列されて、前記油圧ポンプの軸方向における前記第1位置とは異なる第2位置に第2バンクを形成する複数の第2シリンダとを含み、
    前記第1シリンダの各々は、前記第2シリンダの何れかとともに、前記油圧ポンプの軸方向に沿って並ぶシリンダ列を形成しており、
    前記ポンプステータの内部には、前記シリンダ列に対応して設けられて前記油圧ポンプの軸方向に沿って延在するとともに、前記シリンダ列を構成する前記第1シリンダ及び前記第2シリンダに連通する内部流路が形成されており、
    前記内部流路の各々が、前記少なくとも一つのマニホールドに連通した請求項4に記載の再生エネルギー型発電装置。
  6. 前記少なくとも一つの作動油ラインは、
    前記油圧ポンプから前記油圧モータに供給される高圧油が流れる高圧ラインと、
    前記油圧モータから前記油圧ポンプに戻される低圧油が流れる低圧ラインと、を含み、
    前記少なくとも一つのマニホールドは、
    前記高圧ラインに接続される高圧マニホールドと、
    前記低圧ラインに接続される低圧マニホールドと、を含む
    請求項4又は5に記載の再生エネルギー型発電装置。
  7. 前記高圧マニホールドは、前記ポンプステータの前記前方壁から遠い前記端面に沿って周方向に連続して設けられ、
    前記低圧マニホールドは、前記高圧マニホールドの内周側又は外周側において、前記ポンプステータの前記前方壁から遠い前記端面に沿って周方向に連続して設けられた請求項6に記載の再生エネルギー型発電装置。
  8. 前記油圧モータは、前記ハブの回転中心軸の軸方向に関して、前記油圧ポンプと前記発電機との間に位置し、
    前記少なくとも一つの作動油ラインが、前記ポンプステータの前記前方壁から遠い前記端面から、該端面よりも後方に位置する前記油圧モータまで延びている請求項3乃至7の何れか一項に記載の再生エネルギー型発電装置。
  9. 前記ハブの回転中心軸の軸方向に関して前記前方壁を挟んで前記油圧ポンプの反対側において、前記ハブに設けられたブレーキディスクと、
    前記ブレーキディスクを挟圧することで前記ハブを制動するように構成されたブレーキキャリパと、をさらに備える請求項1乃至8の何れか一項に記載の再生エネルギー型発電装置。
  10. 前記少なくとも一枚のブレードが再生エネルギー源としての風から受け取った風力エネルギーを利用して前記発電機にて電力を生成する風力発電装置であることを特徴とする請求項1乃至9の何れか一項に記載の再生エネルギー型発電装置。
  11. 請求項1乃至8の何れか一項に記載の再生エネルギー型発電装置の組立て方法であって、
    前記ハブに前記ポンプロータ及び前記主軸受を組み付ける第1ステップと、
    前記ポンプステータを前記ナセル台板の前記前方壁に固定する第2ステップと、
    前記ポンプロータ及び前記主軸受が組み付けられた前記ハブを、前記前方壁の前記貫通穴に挿入する第3ステップと、
    を備える再生エネルギー型発電装置の組立て方法。
  12. 請求項1乃至8の何れか一項に記載の再生エネルギー型発電装置の組立て方法であって、
    前記ナセル台板の前記貫通穴に前記主軸受を介して前記ハブを挿入する第4ステップと、
    前記ポンプステータ及び前記ポンプロータを治具に組み付ける第5ステップと、
    前記主軸受を介して前記貫通穴に挿入された前記ハブに、前記治具に組み付けられた前記ポンプステータ及び前記ポンプロータを取り付ける第6ステップと、
    前記第6ステップの後、前記ポンプステータ及び前記ポンプロータから前記治具を取り外す第7ステップと、
    を備える再生エネルギー型発電装置の組立て方法。
  13. 前記第5ステップでは、前記治具を用いて、前記ポンプステータと前記ポンプロータとの間の隙間を規定の範囲内に維持する請求項12に記載の再生エネルギー型発電装置の組立て方法。
  14. 各部品の組み立てが、ボルト又は嵌合の少なくとも一方により行われる請求項11乃至13の何れか一項に記載の再生エネルギー型発電装置の組立て方法。
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