JP6333594B2 - ブレーキシステム - Google Patents

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Description

本発明は、車輪ロック時のABS作動中に任意の制動力を与えることが可能なブレーキシステムに関する。
従来、自動二輪車に備える前輪用ブレーキと後輪用ブレーキのために、その系統毎にABS回路を有する、いわゆる、「2チャンネルABS」が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2002−67913号公報
一方で、前後輪連動ブレーキ時に前輪用ブレーキのABSが作用した場合、前輪用ブレーキと連動ブレーキとして前輪を制動しているブレーキ回路のどちらの制動圧が高いからABSが作動したのか圧力センサや操作子の位置等を検出しないと分からない。したがって両回路とも減圧することになるが、減圧が行われると、連動しているためブレーキ回路の一部を共有している後輪ブレーキ回路も減圧されることになるので、後輪側の制動は任意に行いたいという要望があった。そして、そのような要望を満たすには、独立した前後輪連動ブレーキ用のABS回路を備える、いわゆる「3チャンネルABS」を(フロント、リア、連動の3つの回路毎に)設ける必要があり、ABSモジュールのコストが高くなっていた。ここでチャンネルとは、ABSの回路の数である。
本発明の目的は、汎用性の高い2チャンネルABSを用いながらも、前後輪連動ブレーキを採用しつつ、ABSが作動していない側のブレーキには任意に制動力を与えることができるブレーキシステムを提供することにある。
上述した課題を解決するため、本発明は、フロントマスタシリンダ(15)とフロントブレーキ(17)とを接続する第1ブレーキ路(27)と、リアマスタシリンダ(16)とリアブレーキ(18)とを接続する第2ブレーキ路(28)と、前記第1ブレーキ路(27)及び前記第2ブレーキ路(28)の途中にそれぞれ設けられる前・後ABS回路(41,42)と、前記第1ブレーキ路(27)又は前記第2ブレーキ路(28)が、前記前・後ABS回路(41,42)の下流側である前記フロントブレーキ(17)側又は前記リアブレーキ(18)側で分岐して前記フロントブレーキ(17)の場合は前記リアブレーキ(18)に接続し、前記リアブレーキ(18)の場合は前記フロントブレーキ(17)に接続する第3ブレーキ路(62)と、を備え、前記フロントマスタシリンダ(15)又は前記リアマスタシリンダ(16)から前記前・後ABS回路(41,42)を経由せずに、各々前記フロントブレーキ(17)又は前記リアブレーキ(18)に直接繋がるバイパス通路(66)を備え、このバイパス通路(66)に前記ABS作動時に開くバルブ(67)を配置したことを特徴とする。
上記構成において、前記バイパス通路(66)は、前記第1ブレーキ路(27)及び前記第2ブレーキ路(28)の前・後ABS回路(41,42)を含むABS回路ユニット(20A)とは別の回路ユニット(81)に設けられるようにしても良い。
また、上記構成において、前記バイパス通路(66)は、前記リアマスタシリンダ(16)と前記リアブレーキ(18)とに接続されていても良い。
また、上記構成において、リア側の前記バイパス通路(66)から更に分岐して、前記フロントブレーキ(17)に制動力を付与できる連動ブレーキ用バイパス通路(103)を設け、この連動ブレーキ用バイパス通路(103)が前記第3ブレーキ路(62)と合流するようにしても良い。
また、本発明は、フロントマスタシリンダ(15)とフロントブレーキ(17)とを接続する第1ブレーキ路(27)と、リアマスタシリンダ(16)とリアブレーキ(18)とを接続する第2ブレーキ路(28)と、前記第1ブレーキ路(27)上に設けられる前ABS回路(41)と、前記第2ブレーキ路(28)上に設けられる後ABS回路(42)とを備え、前記前ABS回路(41)は、前記第1ブレーキ路(27)に設けられたフロント第1バルブ(43)と、ブレーキ液を貯めるフロントリザーバ(48)と、前輪(11)のロックを解除する際に前記フロントブレーキ(17)から前記フロントリザーバ(48)へブレーキ液を移動させるフロントリザーバ通路(50)と、前記フロントリザーバ通路(50)に設けられたフロント第2バルブ(44)とを備え、前記後ABS回路(42)は、前記第2ブレーキ路(28)に設けられたリア第1バルブ(53)と、ブレーキ液を貯めるリアリザーバ(58)と、後輪(12)のロックを解除する際に前記リアブレーキ(18)から前記リアリザーバ(58)へブレーキ液を移動させるリアリザーバ通路(60)と、前記リアリザーバ通路(60)に設けられたリア第2バルブ(54)とを備え、前記第2ブレーキ路(28)に前記リア第1バルブ(53)よりもリアブレーキ(18)寄りの位置にリア第3バルブ(55)を備え、前記リアマスタシリンダ(16)から前記後ABS回路(42)を経由せずに前記リアブレーキ(18)に直接繋がるバイパス通路(66)が設けられ、前記バイパス通路(66)にバイパスバルブ(67)が配置され、前記リア第2バルブ(54)が接続される前記第2ブレーキ路(28)の接続箇所より下流側で且つ前記リア第3バルブ(55)より上流側の前記第2ブレーキ路(28)に、前記フロントブレーキ(17)に至る第3ブレーキ路(62)が接続され、この第3ブレーキ路(62)に、前記リアマスタシリンダ(16)で発生したブレーキ液圧の前記フロントブレーキ(17)への供給を前記リアブレーキ(18)よりも遅らせるディレイバルブ(63)と、ブレーキ液圧を調整する液圧調整バルブ(64)とが配置されていることを特徴とする。
上記構成において、前記リア第3バルブ(55)、前記バイパスバルブ(67)、前記ディレイバルブ(63)及び前記液圧調整バルブ(64)は、一つの回路ユニット(81,91)を構成するようにしても良い。
また、上記構成において、前記回路ユニット(91)に、前記第3ブレーキ路(62)に設けられたバルブ(96)と、前記バイパス通路(66)から更に分岐して、前記フロントブレーキ(17)に制動力を付与できる連動ブレーキ用バイパス通路(103)に設けられた連動ブレーキ用バイパスバルブ(104)とを備えるようにしても良い。
本発明は、フロントマスタシリンダ又はリアマスタシリンダから前・後ABS回路を経由せずに、各々フロントブレーキ又はリアブレーキに直接繋がるバイパス通路を備え、このバイパス通路にABS作動時に開くバルブを配置したので、汎用性の高い2チャンネルABSを用いながらも、第3ブレーキ路を設けることで前後輪連動ブレーキ構造を採用でき、フロントブレーキ及びリアブレーキのうち、ABS作用をしていない側のブレーキにバイパス通路を介して制動力を付与することができる。
また、バイパス通路は、第1ブレーキ路及び第2ブレーキ路の前・後ABS回路を含むABS回路ユニットとは別の回路ユニットに設けられるので、汎用性の高いABS回路ユニットを使用しながら、別の回路ユニットを追加することで、コストを抑えつつバイパス通路を利用した制動機能を拡張することができる。
また、バイパス通路は、リアマスタシリンダとリアブレーキとに接続されているので、リアブレーキの制動力を確保して前後輪全体の制動力をより高めることができる。
また、リア側のバイパス通路から更に分岐して、フロントブレーキに制動力を付与できる連動ブレーキ用バイパス通路を設け、この連動ブレーキ用バイパス通路が第3ブレーキ路と合流するので、リア側のABS回路が機能しても、リアマスタシリンダから連動ブレーキ用バイパス通路を介してフロントブレーキにブレーキ液圧を作用させて前輪を制動させることができる。
また、フロントマスタシリンダとフロントブレーキとを接続する第1ブレーキ路と、リアマスタシリンダとリアブレーキとを接続する第2ブレーキ路と、第1ブレーキ路上に設けられる前ABS回路(41)と、第2ブレーキ路上に設けられる後ABS回路とを備え、前ABS回路は、第1ブレーキ路に設けられたフロント第1バルブと、ブレーキ液を貯めるフロントリザーバと、前輪のロックを解除する際にフロントブレーキからフロントリザーバへブレーキ液を移動させるフロントリザーバ通路と、フロントリザーバ通路に設けられたフロント第2バルブとを備え、後ABS回路は、第2ブレーキ路に設けられたリア第1バルブと、ブレーキ液を貯めるリアリザーバと、後輪のロックを解除する際にリアブレーキからリアリザーバへブレーキ液を移動させるリアリザーバ通路と、リアリザーバ通路に設けられたリア第2バルブとを備え、第2ブレーキ路にリア第1バルブよりもリアブレーキ寄りの位置にリア第3バルブを備え、リアマスタシリンダから後ABS回路を経由せずにリアブレーキに直接繋がるバイパス通路が設けられ、バイパス通路にバイパスバルブが配置され、リア第2バルブが接続される第2ブレーキ路の接続箇所より下流側で且つリア第3バルブより上流側の第2ブレーキ路に、フロントブレーキに至る第3ブレーキ路が接続され、この第3ブレーキ路に、リアマスタシリンダで発生したブレーキ液圧のフロントブレーキへの供給をリアブレーキよりも遅らせるディレイバルブと、ブレーキ液圧を調整する液圧調整バルブとが配置されている。
この構成によれば、前輪がロックしたときには、フロント第1バルブを閉じるとともにフロント第2バルブを開けてフロントブレーキのブレーキ液をフロントリザーバへ逃がす、あるいは、リア第1バルブを閉じるとともにリア第2バルブを開けてフロントブレーキのブレーキ液を第3ブレーキ路を介してリアリザーバへ逃がす。また、後輪がロックしたときには、リア第1バルブを閉じるとともにリア第2バルブ及びリア第3バルブを開けてリアブレーキのブレーキ液をリアリザーバへ逃がす。
上記構成とすることにより、汎用性の高い2チャンネルABSを用いながらも、第3ブレーキ路を設けることで前後輪連動ブレーキ構造を採用でき、フロントブレーキ及びリアブレーキのうち、ABS作用をしていない側のブレーキにバイパス通路を介して制動力を付与することができる。
また、リア第3バルブ、バイパスバルブ、ディレイバルブ及び液圧調整バルブは、一つの回路ユニットを構成するので、回路ユニットを別に設け、2チャンネルのABS回路ユニットを接続するだけでブレーキシステムの主要部を構成することができる。
また、回路ユニットに、第3ブレーキ路に設けられたバルブと、バイパス通路から更に分岐して、フロントブレーキに制動力を付与できる連動ブレーキ用バイパス通路に設けられた連動ブレーキ用バイパスバルブとを備えるので、リア側のABS回路が機能しても、リアマスタシリンダから連動ブレーキ用バイパス通路を介してフロントブレーキにブレーキ液圧を作用させて制動させることができる。
本発明の第1実施形態のブレーキシステムを示す構成図である。 第1実施形態のブレーキシステムの作用を示す第1作用図である。 第1実施形態のブレーキシステムの作用を示す第2作用図である。 第1実施形態のブレーキシステムの作用を示す第3作用図である。 第1実施形態のブレーキシステムの作用を示す第4作用図である。 第1実施形態のブレーキシステムの作用を示す第5作用図である。 第1実施形態のブレーキシステムの制御装置による制御を示すフローチャートである。 第2実施形態のブレーキシステムを示す構成図である。 第3実施形態のブレーキシステムを示す構成図である。 第3実施形態のブレーキシステムの作用を示す第6作用図である。 第3実施形態のブレーキシステムの作用を示す第7作用図である。 第3実施形態のブレーキシステムの作用を示す第8作用図である。 第3実施形態のブレーキシステムの作用を示す第9作用図である。 第3実施形態のブレーキシステムの作用を示す第10作用図である。 第3実施形態のブレーキシステムの制御装置による制御を示すフローチャートである。 第4実施形態のブレーキシステムを示す構成図である。
以下、図面を参照して本発明の一実施の形態について説明する。
<第1実施形態>
図1は、本発明の第1実施形態のブレーキシステム10を示す構成図である。
ブレーキシステム10は、自動二輪車用の前輪11及び後輪12を制動する制動装置であり、前輪11及び後輪12の制動時のロックを防止するABS(Antilock Brake System)20を備える。
構成として、ブレーキシステム10は、ブレーキレバー13、ブレーキペダル14、前・後マスタシリンダ15,16、前・後ディスクブレーキ17,18、ABS20、後第3電磁弁55、連通部21、バイパス形成部22、制御装置23、前・後車輪速検出装置25,26を備える。なお、ブレーキシステム10の各構成を繋ぐ配管同士の接続部分を黒丸で示している(図2以降の図についても同じ。)。
車両に乗車した運転者がブレーキレバー13を握ることにより、前マスタシリンダ15でブレーキ液圧が発生し、このブレーキ液圧で前ディスクブレーキ17が作動し、前輪11が制動される。前マスタシリンダ15から後述する前ディスクブレーキ17のキャリパ32に至る前ブレーキ液通路27は、ブレーキシステム10の一部を構成する。
また、運転者がブレーキペダル14を踏むことにより、後マスタシリンダ16でブレーキ液圧が発生し、このブレーキ液圧で前ディスクブレーキ17及び後ディスクブレーキ18が作動し、前輪11及び後輪12が制動される。後マスタシリンダ16から後述する後ディスクブレーキ18のキャリパ37に至る後ブレーキ液通路28は、ブレーキシステム10の一部を構成する。
このように、ブレーキシステム10は、ブレーキペダル14により前・後ディスクブレーキ17,18を連動されて作動させる前後輪連動ブレーキシステム(CBS:Combined Brake System)が採用されている。
前ディスクブレーキ17は、ブレーキディスク31と、ブレーキディスク31を挟み込んで制動させるキャリパ32とを備える。ブレーキディスク31は、前輪11に一体的に取付けられている。キャリパ32は、ブレーキディスク31を挟み込むパッドと、パッドを押圧するためにキャリパ本体に形成されたシリンダ内に移動可能に設けられたピストン33,34とを備える。
後ディスクブレーキ18は、ブレーキディスク36と、ブレーキディスク36を挟み込んで制動させるキャリパ37とを備える。ブレーキディスク36は、後輪12に一体的に取付けられている。キャリパ37は、ブレーキディスク36を挟み込むパッドと、パッドを押圧するためにキャリパ本体に形成されたシリンダ内に移動可能に設けられたピストン39とを備える。
ABS20は、前ディスクブレーキ17側に設けられた前ABS41と、後ディスクブレーキ18側に設けられた後ABS42とからなる。
前ABS41は、前第1電磁弁43、前第2電磁弁44、ポンプ46、電動モータ47、リザーバ48、リリーフ弁49を備える。前第1電磁弁43は、前ブレーキ液通路27の途中に設けられ、前第2電磁弁44は、前ブレーキ液通路27と、リザーバ48とを接続するリザーバ通路50の途中に設けられている。ポンプ46は、前ブレーキ液通路27とリザーバ48とを接続するポンプ通路51の途中に設けられ、電動モータ47に駆動されることにより前ABS41用のブレーキ液圧を発生させる。リザーバ48は、ブレーキ液を貯めておく容器である。リリーフ弁49は、設定ブレーキ液圧を越えるブレーキ液圧が作用したときに一方向にブレーキ液を流すために前第1電磁弁43に並列に接続されている。上記のリザーバ通路50及びポンプ通路51は、前ABS41の一部を構成する。
後ABS42は、後第1電磁弁53、後第2電磁弁54、ポンプ56、電動モータ47、リザーバ58、リリーフ弁59を備える。後第1電磁弁53は、後ブレーキ液通路28の途中に設けられ、後第2電磁弁54は、後ブレーキ液通路28とリザーバ58とを接続するリザーバ通路60の途中に設けられている。ポンプ56は、後ブレーキ液通路28とリザーバ58とを接続するポンプ通路61の途中に設けられ、電動モータ47に駆動されることにより後ABS42用のブレーキ液圧を発生させる。リザーバ58は、ブレーキ液を貯めておく容器である。リリーフ弁59は、設定ブレーキ液圧を越えるブレーキ液圧が作用したときに一方向にブレーキ液を流すために後第1電磁弁53に並列に接続されている。上記のリザーバ通路60及びポンプ通路61は、後ABS42の一部を構成する。
後第3電磁弁55は、後ABS42と後ディスクブレーキ18との間に設けられている。
前第1電磁弁43及び後第1電磁弁53、後第3電磁弁55は、ABS20が作動していないときには、ブレーキレバー13及びブレーキペダル14を操作して行う通常のブレーキ時に開かれている。
前電磁弁、前第2電磁弁44と後第2電磁弁54は、ABS20が作動していないときには、ブレーキレバー13及びブレーキペダル14を操作して行う通常のブレーキ時に閉じられている。
連通部21は、後ABS42、詳しくは、後ブレーキ液通路28と前ディスクブレーキ17とを接続する連通路62と、連通路62の途中に設けられたDV(Delay Valve)63及びPCV(Proportional Control Valve)64とからなる。
DV63は、所定の圧力を超えたときに開作動する圧力弁であり、PCV64は、所定の圧力を超えたときに閉作動する比例弁である。
DV63は、後マスタシリンダ16で発生した液圧を前・後ディスクブレーキ17,18に伝える際に、前ディスクブレーキ17側へのブレーキ液圧の供給を後ディスクブレーキ18側より遅らせるバルブである。PCV64は、前ディスクブレーキ17へ供給する液圧を調整するバルブである。ブレーキレバー13及びブレーキペダル14を操作していないときには、DV63は閉じ、PCV64は開いている。
バイパス形成部22は、後マスタシリンダ16側と後ディスクブレーキ18のキャリパ37側とを接続するバイパス通路66と、バイパス通路66の端部とキャリパ37との間に設けられたバイパス電磁弁67とからなる。ブレーキペダル14を操作していないときには、バイパス電磁弁67は閉じている。
制御装置23は、前車輪速センサ71及び後車輪速センサ72から入力される車輪速信号に基づいて、前第1電磁弁43、前第2電磁弁44、後第1電磁弁53、後第2電磁弁54、後第3電磁弁55、バイパス電磁弁67及び電動モータ47の作動を制御する装置である。前車輪速検出装置25は、前輪11側に設けられたロータと、このロータの回転速度を検知する前車輪速センサ71とからなり、前車輪速センサ71によって得られた前輪11の車輪速度信号が制御装置23に出力される。後車輪速検出装置26は、後輪12側に設けられたロータと、このロータの回転速度を検知する後車輪速センサ72とからなり、後車輪速センサ72によって得られた後輪12の車輪速度信号が制御装置23に出力される。
以上に述べたブレーキシステム10の作用を次に説明する。なお、以下の図では図1に示した制御装置23を省いているが、前第1電磁弁43、前第2電磁弁44、後第1電磁弁53、後第2電磁弁54、後第3電磁弁55、バイパス電磁弁67及び電動モータ47は、上記したように制御装置23によって制御されている。
図2は、第1実施形態のブレーキシステム10の作用を示す第1作用図であり、通常ブレーキ時の作用を説明する。
ブレーキレバー13を握った場合には、前マスタシリンダ15でブレーキ液圧が発生し、この液圧が、矢印Aで示すように、常時開の前第1電磁弁43を介して前ディスクブレーキ17のキャリパ32に伝わる。これにより、キャリパ32内のピストン33がブレーキパッドを介してブレーキディスク31を押し付けるので、前輪11が制動される。
また、ブレーキペダル14を踏んだ場合には、後マスタシリンダ16でブレーキ液圧が発生し、この液圧が、矢印Bで示すように、常時開の後第1電磁弁53及び後第3電磁弁55を介して後ディスクブレーキ18のキャリパ37に伝わる。これにより、キャリパ37内のピストン39がブレーキパッドを介してブレーキディスク36を押し付けるので、後輪12が制動される。
これと同時に、後マスタシリンダ14のブレーキ液圧は、連通部21のDV63に作用する。後マスタシリンダ14のブレーキ液圧が上昇して、DV63に作用するブレーキ液圧が所定圧を越えると、DV63が開き、PCV64を経由した後、矢印Cで示すように、前ディスクブレーキ17のキャリパ32に伝わる。これによって、キャリパ32内のピストン34がブレーキパッドを介してブレーキディスク31を押し付けるので、前輪11が制動される。即ち、ブレーキペダル14を踏むことにより、前・後ディスクブレーキ17,18の両方が作動するCBS作動状態となる。
図3は、ブレーキシステム10の作用を示す第2作用図であり、ブレーキレバー13を操作して前輪11がロックした時の動作を説明する。
ブレーキレバー13を握ったときに、前輪11がロックした場合には、前ABS41が作動する。
即ち、制御装置は、前車輪速センサ71、後車輪速センサ72から受ける回転速度信号に基づいて車輪のロック状態の有無の判定を行う。
そして、前ABS41では、前輪11がロックしないようなブレーキ力を前ディスクブレーキ17に与えるために、前第1電磁弁43は閉じ、常閉の前第2電磁弁44は開く。また、電動モータ47は作動し、ポンプ46が駆動される。これによって、キャリパ32からブレーキ液が、矢印D,Eで示すように、前第2電磁弁44を通ってリザーバ48内に流れ込むとともに、ブレーキ液の一部は矢印Fで示すように、ポンプ46で前マスタシリンダ15に戻る。従って、キャリパ32内のブレーキ液圧は減圧し、前輪11のロックが解除される。
上記の前ABS41が作動状態では、後輪がロックしていないので任意に後ディスクブレーキ18を作動させることが望ましい。回路上には圧力センサが設けられていないので、前ブレーキ液通路27又は連通路62のどちらのブレーキ液圧が高くてロックしたのかが不明である。従って、前ディスクブレーキ17側のピストン33,34のいずれも減圧する必要があるが、それでは、後ディスクブレーキ18のピストン39も減圧してしまうことになる。
そこで、後ABS42では、後第1電磁弁53は閉じ、後第2電磁弁54及びバイパス電磁弁67は開く。また、電動モータ47は作動し、ポンプ56が駆動される。また、後第3電磁弁55は閉じる。これにより、ピストン34に作用しているブレーキ液圧を減圧できる(図3の状態ではブレーキ液圧が作用していないが、ピストン33,34のどちらも減圧する。)。即ち、前輪がロックした場合は、前・後輪ABS41,42が作動する。
これにより、ブレーキペダル14を踏んだ時に、後マスタシリンダ16のブレーキ液圧が、矢印Gで示すように、バイパス通路66、バイパス電磁弁67を通って後ディスクブレーキ18のキャリパ37に至り、後輪12を制動させることが可能になる。
図4は、ブレーキシステム10の作用を示す第3作用図であり、ブレーキペダル14を操作して前輪11がロックした時の動作を説明する。
ブレーキペダル14を踏んだときに、前輪11がロックした場合には、前・後ABS41・42が作動する。
即ち、後ABS42では、前輪11がロックしないようなブレーキ力を前ディスクブレーキ17に与えるために、後第1電磁弁53は閉じ、後第2電磁弁54は開く。また、電動モータ47は作動し、ポンプ56が駆動される。また、後第3電磁弁55は閉じる。これによって、キャリパ32からブレーキ液が、矢印H,Jで示すように、後第2電磁弁54を通ってリザーバ58内に流れ込むとともに、ブレーキ液の一部は矢印Kで示すように、ポンプ56で後マスタシリンダ16に戻る。従って、キャリパ32内のブレーキ液圧は減圧し、前輪11のロックが解除される。
この状態で、ブレーキレバー13を握って前マスタシリンダ15のブレーキ液圧を前ディスクブレーキ17に供給しても前輪11がロックするだけなので、前ABS41も作動させる。即ち、前第1電磁弁43を閉じ、前第2電磁弁44を開く。
上記の前ABS41、後ABS42の作動状態においても、前輪はロック状態であるが、後輪はロック状態ではないため、後ディスクブレーキ18を任意に作動させることができるので、バイパス電磁弁67を開くことで、ブレーキペダル14を踏んだ時に、後マスタシリンダ16のブレーキ液圧を、矢印Lで示すように、バイパス電磁弁67を通って後ディスクブレーキ18のキャリパ37に至るようにし、後輪12を制動可能としている。
図3ではブレーキレバー13の操作のみ、図4ではブレーキペダル14の操作のみを説明したが、図3、図4共に、前輪がロックした時の電磁弁の動きとしては同じであり、ブレーキレバー13及びブレーキペダル14を操作中に前輪がロックした場合も同様に作動する。従って、前ディスクブレーキ17のピストン33,34のどちらによって前ABS41が作動したか判定する必要がない。
図5は、ブレーキシステム10の作用を示す第4作用図であり、ブレーキペダル14を操作して後輪12がロックした時の動作を説明する。
ブレーキペダル14を踏んだときに、後輪12がロックした場合には、後ABS42が作動する。
即ち、後ABS42では、後輪12がロックしないようなブレーキ力を後ディスクブレーキ18に与えるために、後第1電磁弁53は閉じ、後第2電磁弁54は開き、電動モータ47は作動してポンプ56が駆動される。これによって、キャリパ37から常時開の後第3電磁弁55を通じて、ブレーキ液が、矢印M,Nで示すように、後第3電磁弁55及び後第2電磁弁54を通ってリザーバ58内に流れ込むとともに、ブレーキ液の一部は矢印Pで示すように、ポンプ56で後マスタシリンダ16に戻る。従って、キャリパ37内のブレーキ液圧は減圧し、後輪12のロックが解除される。また、キャリパ37と同様にキャリパ32内の液圧も減圧される。
この時、ブレーキレバー13を握れば、前マスタシリンダ15から前ディスクブレーキ17のキャリパ32のピストン33にブレーキ液圧が供給されて前輪11が制動可能である。
即ち、前ABS41が作動していない前ディスクブレーキ17には任意に制動力を与えることができる。
図6は、ブレーキシステム10の作用を示す第5作用図であり、ブレーキレバー13及びブレーキペダル14、又はブレーキペダル14のみを操作して前輪11及び後輪12がロックした時の動作を説明する。
前輪11及び後輪12がロックした場合には、前・後ABS41、42が作動する。
即ち、前ABS41では、前第1電磁弁43を閉じ、前第2電磁弁44を開いて、図3の時と同様に、キャリパ32からブレーキ液をリザーバ48内に流れ込むようにし、ブレーキ液の一部をポンプ46で前マスタシリンダ15に戻す。これにより、キャリパ32内のブレーキ液圧は減圧し、前輪11のロックが解除される。
また、後ABS42では、後第1電磁弁53を閉じ、後第2電磁弁54、後第3電磁弁55を開いて、図5の時と同様に、キャリパ37からブレーキ液をリザーバ58内に流れ込むようにし、ブレーキ液の一部をポンプ56で後マスタシリンダ16に戻す。これにより、キャリパ37内のブレーキ液圧は減圧し、後輪12のロックが解除される。この時、バイパス通路66のバイパス電磁弁67は閉じられている。尚、DV63及びPCV64は、前述のように圧力弁であるため、所定のブレーキ液圧になれば開閉するもので、電気的に開閉させるものではない。
以上に述べた第1実施形態のブレーキシステム10における制御装置23による制御を以下に説明する。
図7は、ブレーキシステム10の制御装置23による制御を示すフローチャートである。(なお、以下の説明中の符号は図1を参照。)
まず、ステップS1では、Fr(前輪)がロックしたかどうかを、車両速度及び前車輪速度に基づいて判断する。
Frがロックしていない(NO)場合には、ステップS4に進む。
Frがロックした(YES)場合には、ステップS2において、Rr(後輪)がロックしたかどうかを、車両速度及び後車輪速度に基づいて判断する。
Rrがロックしていない(NO)場合には、ステップS7に進む。
Rrがロックした(YES)場合には、Fr及びRrの両方がロックしているので、ステップS3において前・後ABS41、42を作動させ、Fr及びRrのロックを解除する。(即ち、図6の制御を行う。)
ステップS4では、Rrがロックしたかどうかを、車両速度及び後車輪速度に基づいて判断する。
Rrがロックしていない(NO)場合には、処理を終了する。
Rrがロックした(YES)場合には、ステップS5において、Rrのロックを解除するために後ABS42を作動させる。(即ち、図5の制御を行う。)
ステップS6では、Frのロックを解除するために前ABS41を作動させる。
ステップS7では、Rrのバイパス通路(バイパス通路66)を開通させ、Rrの制動を可能とする。(ステップS6、ステップS7を合わせた制御を図3及び図4のように行う。)
以上の図1に示したように、前マスタシリンダ(フロントマスタシリンダ)15と前ディスクブレーキ(フロントブレーキ)17とを接続する前ブレーキ液通路(第1ブレーキ路)27と、後マスタシリンダ(リアマスタシリンダ)16と後ディスクブレーキ(リアブレーキ)18とを接続する後ブレーキ液通路(第2ブレーキ路)28と、前ブレーキ液通路27及び後ブレーキ液通路28の途中にそれぞれ設けられる前・後ABS(前・後ABS回路)41,42と、前ブレーキ液通路27又は後ブレーキ液通路28が、前・後ABS41,42の下流側である前ディスクブレーキ17側又は後ディスクブレーキ18側で分岐して前ディスクブレーキ17の場合は後ディスクブレーキ18に接続し、後ディスクブレーキ18の場合は前ディスクブレーキ17に接続する連通路(第3ブレーキ路)62と、を備え、前マスタシリンダ15又は後マスタシリンダ16から前・後ABS41,42を経由せずに、各々前ディスクブレーキ17又は後ディスクブレーキ18に直接繋がるバイパス通路66を備え、このバイパス通路66にABS作動時に開くバイパス電磁弁(バルブ)67を配置した。
この構成によれば、汎用性の高い2チャンネルABSを用いながらも、連通路62を設けることで前後輪連動ブレーキ構造を採用でき、前ディスクブレーキ17及び後ディスクブレーキ18のうち、ABS作用をしていない側のブレーキにバイパス通路66を介して制動力を付与することができる。
また、バイパス通路66は、後マスタシリンダ16と後ディスクブレーキ18とに接続されているため、後ディスクブレーキ18を任意に作動させることで、車両全体の減速度を高めることが可能になる。
また、前マスタシリンダ15と前ディスクブレーキ17とを接続する前ブレーキ液通路27と、後マスタシリンダ16と後ディスクブレーキ18とを接続する後ブレーキ液通路28と、前ブレーキ液通路27上に設けられる前ABS41と、後ブレーキ液通路28上に設けられる後ABS42とを備え、前ABS41は、前ブレーキ液通路27に設けられた前第1電磁弁(フロント第1バルブ)43と、ブレーキ液を貯めるリザーバ(フロントリザーバ)48と、前輪11のロックを解除する際に前ディスクブレーキ17からリザーバ48へブレーキ液を移動させるリザーバ通路(フロントリザーバ通路)50と、リザーバ通路50に設けられた前第2電磁弁(フロント第2バルブ)44とを備え、後ABS42は、後ブレーキ液通路28に設けられた後第1電磁弁(リア第1バルブ)53と、ブレーキ液を貯めるリザーバ(リアリザーバ)58と、後輪12のロックを解除する際に後ディスクブレーキ18からリザーバ58へブレーキ液を移動させるリザーバ通路(リアリザーバ通路)60と、リザーバ通路60に設けられた後第2電磁弁(リア第2バルブ)54とを備え、後ブレーキ液通路28に後第1電磁弁53よりも後ディスクブレーキ18寄りの位置に後第3電磁弁(リア第3バルブ)55を備え、後マスタシリンダ16から後ABS42を経由せずに後ディスクブレーキ18に直接繋がるバイパス通路66が設けられ、バイパス通路66にバイパス電磁弁(バイパスバルブ)67が配置され、後第2電磁弁54が接続される後ブレーキ液通路28の接続箇所より下流側で且つ後第3電磁弁55より上流側の後ブレーキ液通路28に、前ディスクブレーキ17に至る連通路(第3ブレーキ路)62が接続され、この連通路62に、後マスタシリンダ16で発生したブレーキ液圧の前ディスクブレーキ17への供給を後ディスクブレーキ18よりも遅らせるDV(ディレイバルブ)63と、ブレーキ液圧を調整するPCV(液圧調整バルブ)64とが配置されている。
この構成によれば、汎用性の高い2チャンネルABSを用いながらも、連通路62を設けることで前後輪連動ブレーキ構造を採用でき、前ディスクブレーキ17及び後ディスクブレーキ18のうち、ABS作用をしていない側のブレーキにバイパス通路66を介して制動力を付与することができる。
<第2実施形態>
図8は、第2実施形態のブレーキシステム80を示す構成図である。
ブレーキシステム80は、その構成部品が、図1に示した第1実施形態のブレーキシステム10と同一であり、ブレーキレバー13、ブレーキペダル14、前・後マスタシリンダ15,16、前・後ディスクブレーキ17,18、ABS20、制御装置23、前・後車輪速検出装置25,26、CBSユニット81を備える。
上記のABS20は、一つのユニットとしてABSユニット20Aに形成されている。
CBSユニット81は、後第3電磁弁55、連通部21及びバイパス形成部22を備える。
ABSユニット20Aと、CBSユニット81とは、別体とされ、汎用性のあるABSユニット20Aを使用しながら、CBSユニット81を追加することで、コストを抑えつつバイパス形成部22を利用した制動機能を拡張することができる。
後マスタシリンダ16とABSユニット20Aとを繋ぐ配管16aに分岐部16bを設け、分岐部16bにバイパス通路(配管)66の一端を接続し、バイパス通路66の他端をCBSユニット81のバイパス接続部81aに接続すれば、汎用性の高いABSユニット20Aを用いつつ、CBSユニット81を追加するだけでよく、ABSユニット20Aのみの仕様を、ABSユニット20AとCBSユニット81とを備える仕様に簡単に造り分けることができる。なお、符号82aは、CBSユニット81に設けられたコンベンション接続部であり、後ブレーキ液通路28に接続される部分である。
以上の図8に示したように、バイパス通路66は、前ブレーキ液通路27及び後ブレーキ液通路28の前・後ABS41,42を含むABSユニット20Aとは別のCBSユニット(回路ユニット)81に設けられるので、汎用性の高いABSユニット(ABS回路ユニット)20Aを使用しながら、別のCBSユニット81を追加することで、コストを抑えつつバイパス通路66を利用した制動機能を拡張することができる。
また、後第3電磁弁55、バイパス電磁弁67、DV63及びPCV64は、一つのCBSユニット(回路ユニット)81を構成するので、CBSユニット81を別に設け、2チャンネルのABSユニット20Aを接続するだけでブレーキシステム80の主要部を構成することができる。
<第3実施形態>
図9は、第3実施形態のブレーキシステム90を示す構成図である。
ブレーキシステム90は、図7に示した第2実施形態のブレーキシステム80に対して、CBSユニット91及び制御装置92が異なる。即ち、ブレーキシステム90は、ブレーキレバー13、ブレーキペダル14、前・後マスタシリンダ15,16、前・後ディスクブレーキ17,18、ABS20、前・後車輪速検出装置25,26、CBSユニット91及び制御装置92を備える。
CBSユニット91は、後第3電磁弁55、連通部94及びバイパス形成部95を備える。
連通部94は、連通路62と、連通路62の途中に設けられたDV63、PCV64、電磁弁96と、リリーフ弁97と、弁開スイッチ98とからなる。電磁弁96は、後輪12だけがロックして後ABS42が作動したときに閉じる弁である。リリーフ弁97は、設定ブレーキ液圧を越えるブレーキ液圧が作用したときに一方向にブレーキ液を流すために電磁弁96に並列に接続されている。弁開スイッチ98は、DV63の近傍に配置されてDV63が開いた時にオンになる。
バイパス形成部95は、バイパス通路66と、バイパス電磁弁67と、リリーフ弁101と、バイパス通路66及び前ディスクブレーキ17のキャリパ32のピストン34にそれぞれを接続する連動ブレーキ用バイパス通路103と、連動ブレーキ用バイパス通路103の途中に設けられた連動ブレーキ用バイパス電磁弁104と、リリーフ弁105とからなる。
リリーフ弁101は、設定ブレーキ液圧を越えるブレーキ液圧が作用したときに一方向にブレーキ液を流すためにバイパス電磁弁67に並列に接続されている。連動ブレーキ用バイパス電磁弁104は、後輪12だけがロックして後ABS42が作動したときに閉じる弁である。リリーフ弁105は、設定ブレーキ液圧を越えるブレーキ液圧が作用したときに一方向にブレーキ液を流すために連動ブレーキ用バイパス電磁弁104に並列に接続されている。
制御装置92は、前車輪速センサ71、後車輪速センサ72及び弁開スイッチ98から入力される信号及び車速信号等に基づいて、前第1電磁弁43、前第2電磁弁44、後第1電磁弁、後第2電磁弁54、後第3電磁弁55、バイパス電磁弁67、電磁弁96、連動ブレーキ用バイパス電磁弁104及び電動モータ47の作動を制御する装置である。
以上に述べたブレーキシステム90の作用を次に説明する。なお、以下の図では図9に示した制御装置92を省いているが、前第1電磁弁43、前第2電磁弁44、後第1電磁弁53、後第2電磁弁54、後第3電磁弁55、バイパス電磁弁67、電磁弁96、連動ブレーキ用バイパス電磁弁104及び電動モータ47は、上記したように制御装置92によって制御されている。
図10は、ブレーキシステム90の作用を示す第6作用図であり、通常ブレーキ時の作用を説明する。
ブレーキレバー13を握った場合には、図2で説明したのと同様に、前マスタシリンダ15でブレーキ液圧が発生し、この液圧が、矢印Aで示すように、前ディスクブレーキ17のキャリパ32に伝わり、ピストン33が作動することにより前輪11が制動される。
また、ブレーキペダル14を踏んだ場合には、図2で説明したのと同様に、後マスタシリンダ14でブレーキ液圧が発生し、この液圧が、矢印Bで示すように、後ディスクブレーキ18のキャリパ37に伝わり、ピストン39が作動することにより後輪12が制動される。これと同時に、後マスタシリンダ14のブレーキ液圧は、連通部94を介して矢印Cで示すように前ディスクブレーキ17のキャリパ32に伝わり、ピストン34が作動することにより前輪11が制動される。
図11は、ブレーキシステム90の作用を示す第7作用図であり、ブレーキレバー13を操作して前輪11がロックした時の動作を説明する。
ブレーキレバー13を握ったときに、図3で説明したのと同様に、前輪11がロックした場合には、前ABS41が作動して、前第1電磁弁43は閉じ、前電磁弁、前第2電磁弁44は開き、電動モータ47は作動し、ポンプ46が駆動される。これによって、キャリパ32からブレーキ液が、矢印D,Eで示すように、リザーバ48内に流れ込むとともに、ブレーキ液の一部は矢印Fで示すように、前マスタシリンダ15に戻るため、キャリパ32内のブレーキ液圧は減圧して前輪11のロックが解除される。
上記の前ABS41の作動状態において、DV63の開閉を検知する弁開スイッチ98がOFFの場合は、CBSユニット91が作動していないため、前ディスクブレーキ17のピストン34は作動しておらず、連通部94の回路のブレーキ液圧を減少させる必要がないので、後ABS42では、後第1電磁弁53、後第3電磁弁55は常時開のままで、後第2電磁弁54及びバイパス電磁弁67は常時閉のまま維持する。これにより、ブレーキペダル14を踏んだ時に、後マスタシリンダ16のブレーキ液圧が、矢印Rで示すように、後ブレーキ液通路28を通って後ディスクブレーキ18のキャリパ37に至り、後輪12を制動させることが可能になる。尚、弁開スイッチ98のON/OFFにかかわらず、図12のように、後ABS42及びバイパス電磁弁67を作動させても良い。
図12は、ブレーキシステム90の作用を示す第8作用図であり、ブレーキペダル14を操作して前輪11がロックした時の動作を説明する。
ブレーキペダル14を踏んだときに、前輪11がロックした場合には、前・後ABS41・42が作動する。
即ち、後ABS42では、後第1電磁弁53は閉じ、後第2電磁弁54は開き、電動モータ47は作動し、ポンプ56が駆動され、後第3電磁弁55は閉じるため、キャリパ32のピストン34側からブレーキ液が、矢印S,Jで示すように、リザーバ58内に流れ込むとともに、ブレーキ液の一部は矢印Kで示すように、後マスタシリンダ16に戻るので、前輪11のロックが解除される。
この状態で、ブレーキレバー13を握って前マスタシリンダ15のブレーキ液圧を前ディスクブレーキ17に供給しても前輪11がロックするだけなので、前ABS41も作動させる。即ち、前第1電磁弁43を閉じ、前第2電磁弁44を開く。
上記の前ABS41,42の作動状態において、バイパス電磁弁67を開くことで、ブレーキペダル14を踏んだ時に、後マスタシリンダ16のブレーキ液圧を、矢印Lで示すように、後ディスクブレーキ18のキャリパ37に至るようにし、後輪12を制動可能とする。本実施形態では、弁開スイッチ98がONで前輪がロックしたら、前輪、後輪共に前ABS41及び後ABS42を作動させるとともにバイパス通路66を開通させ、弁開スイッチ98がOFFで前輪がロックしたら、前輪の前ABS41のみ作動させたが、この場合も、後輪の後ABS42も作動させても良い。
図13は、ブレーキシステム90の作用を示す第9作用図であり、ブレーキペダル14を操作して後輪12がロックした時の動作を説明する。
ブレーキペダル14を踏んだときに、後輪12がロックした場合には、電磁弁96を閉じる。また、図5で説明したのと同様に、後ABS42が作動し、後第1電磁弁53は閉じ、後第2電磁弁54、後第3電磁弁55は開き、電動モータ47は作動してポンプ56が駆動されるため、キャリパ37からブレーキ液が、矢印M,Nで示すように、リザーバ58内に流れ込むとともに、ブレーキ液の一部は矢印Pで示すように、後マスタシリンダ16に戻るため、後輪12のロックが解除される。
この時、制動力の低下を抑えるために前ディスクブレーキ17を作動させることが望ましいので、前第1電磁弁43が常時開の状態で維持されるので、ブレーキレバー13を握れば、矢印Aで示すように、前マスタシリンダ15から前ディスクブレーキ17のキャリパ32のピストン33にブレーキ液圧が供給され、前輪11を制動可能となる。
また、連動ブレーキ用バイパス電磁弁104を開くことで、ブレーキペダル14を踏み続ければ、ブレーキ液圧が、矢印T,Uで示すように、後マスタシリンダ16からバイパス通路66及び連動ブレーキ用バイパス通路103を通って前ディスクブレーキ17のキャリパ32のピストン34に供給され、前輪11を制動可能となる。
図14は、ブレーキシステム90の作用を示す第10作用図であり、ブレーキレバー13及びブレーキペダル14、又はブレーキペダル14のみを操作して前輪11及び後輪12がロックした時の動作を説明する。
前輪11及び後輪12がロックした場合には、前・後ABS41、42が作動する。
即ち、前ABS41では、前第1電磁弁43を閉じ、前第2電磁弁44を開いて、図3の時と同様に、矢印D,Eで示すように、キャリパ32からブレーキ液をリザーバ48内に流れ込むようにし、矢印Fで示すように、ブレーキ液の一部をポンプ46で前マスタシリンダ15に戻すことで、前輪11のロックが解除される。
また、後ABS42では、後第1電磁弁53を閉じ、後第2電磁弁54、後第3電磁弁55を開いて、図5の時と同様に、矢印M,Nで示すように、キャリパ37からブレーキ液をリザーバ58内に流れ込むようにし、矢印Pで示すように、ブレーキ液の一部をポンプ56で後マスタシリンダ16に戻すことで、後輪12のロックが解除される。
以上に述べた第3実施形態のブレーキシステム90における制御装置92による制御を以下に説明する。
図15は、ブレーキシステム90の制御装置92による制御を示すフローチャートである。(なお、以下の説明中の符号は図9を参照。)
まず、ステップS11では、Fr(前輪)がロックしたかどうかを、車両速度及び前車輪速度に基づいて判断する。
Frがロックしていない(NO)場合には、ステップS14に進む。
Frがロックした(YES)場合には、ステップS12において、Rr(後輪)がロックしたかどうかを、車両速度及び後車輪速度に基づいて判断する。
Rrがロックしていない(NO)場合には、ステップS17に進む。
Rrがロックした(YES)場合には、Fr及びRrの両方がロックしているので、ステップS13において前・後ABS41、42を作動させ、Fr及びRrのロックを解除する。
ステップS14では、Rrがロックしたかどうかを、車両速度及び後車輪速度に基づいて判断する。
Rrがロックしていない(NO)場合には、処理を終了する。
Rrがロックした(YES)場合には、ステップS15において、Rrのロックを解除するために後ABS42を作動させる。
ステップS16では、FrからRrに至るバイパス通路(連動ブレーキ用バイパス通路103)を開通させてFrの制動を可能とする。
ステップS17では、Frのロックを解除するために前ABS41を作動させる。
ステップS18では、Rr用のブレーキ液通路(後ブレーキ液通路28)を開いたまま維持するか、又はRrのバイパス通路(バイパス通路66)を開通させ、Rrの制動を可能とする。
以上の図9に示したように、リア側のバイパス通路66から更に分岐して、前ディスクブレーキ17に制動力を付与できる連動ブレーキ用フロントバイパス通路103を設け、この連動ブレーキ用バイパス通路103が連通路(第3ブレーキ路)62と合流するので、リア側の後ABS42が機能しても、後マスタシリンダ16から連動ブレーキ用バイパス通路103を介して前ディスクブレーキ17にブレーキ液圧を作用させて前輪11を制動させることができる。
また、CBSユニット(回路ユニット)91に、連通路62に設けられた電磁弁(バルブ)96と、バイパス通路66から更に分岐して、前ディスクブレーキ17に制動力を付与できる連動ブレーキ用バイパス通路103に設けられた連動ブレーキ用バイパス電磁弁(バルブ)104とを備えるので、リア側の後ABS41が機能しても、後マスタシリンダ16から連動ブレーキ用バイパス通路103を介して前ディスクブレーキ17にブレーキ液圧を作用させて制動させることができる。
<第4実施形態>
図16は、第4実施形態のブレーキシステム100を示す構成図である。
第4実施形態のブレーキシステム100の全体の構成部品は、第3実施形態と同じである。異なる点のみ説明する。リア側のバイパス通路66をABS回路ユニット20Bとして内部に取り込み1つのユニットとして形成されている。また、連動ブレーキ用バイパス通路103は、CBSユニット91B内に形成され、ユニット内部に取り込まれている。各バイパス通路66,103を各ユニット20B,91Bにそれぞれ取り込むことで、外部配管を減らし、車両に搭載した際に配管の配索を容易にすることが可能になる。連動ブレーキを備えない車両にあっては、バイパス通路66の出口に閉止栓をすることで、通常の2チャンネルABSユニットとして用いることが可能である。
上述した実施形態は、あくまでも本発明の一態様を示すものであり、本発明の主旨を逸脱しない範囲で任意に変形及び応用が可能である。
例えば、上記実施形態において、図1及び図9に示したように、第3ブレーキ路としての連通路62を、後ブレーキ液通路28から前ディスクブレーキ17まで設けたが、これに限らず、第3ブレーキ路を、前ブレーキ液通路27から後ディスクブレーキ18まで設けても良い。
10,80,90,100 ブレーキシステム
11 前輪
12 後輪
13 ブレーキレバー
14 ブレーキペダル
15 前マスタシリンダ(フロントマスタシリンダ)
16 後マスタシリンダ(リアマスタシリンダ)
17 前ディスクブレーキ(フロントブレーキ)
18 後ディスクブレーキ(リアブレーキ)
20A,20B ABSユニット(ABS回路ユニット)
27 前ブレーキ液通路(第1ブレーキ路)
28 後ブレーキ液通路(第2ブレーキ路)
41 前ABS(前ABS回路)
42 後ABS(後ABS回路)
43 前第1電磁弁(フロント第1バルブ)
44 前第2電磁弁(フロント第2バルブ)
48 リザーバ(フロントリザーバ)
50 リザーバ通路(フロントリザーバ通路)
53 後第1電磁弁(リア第1バルブ)
54 後第2電磁弁(リア第2バルブ)
55 後第3電磁弁(リア第3バルブ)
58 リザーバ(リアリザーバ)
60 リザーバ通路(リアリザーバ通路)
62 連通路(第3ブレーキ路)
63 DV(ディレイバルブ)
64 PCV(液圧調整バルブ)
66 バイパス通路
67 バイパス電磁弁(バルブ)
81,91,91B CBSユニット(回路ユニット)
96 電磁弁(バルブ)
103 連動ブレーキ用バイパス通路
104 連動ブレーキ用バイパス電磁弁(連動ブレーキ用バイパスバルブ)

Claims (7)

  1. フロントマスタシリンダ(15)とフロントブレーキ(17)とを接続する第1ブレーキ路(27)と、
    リアマスタシリンダ(16)とリアブレーキ(18)とを接続する第2ブレーキ路(28)と、
    前記第1ブレーキ路(27)及び前記第2ブレーキ路(28)の途中にそれぞれ設けられる前・後ABS回路(41,42)と、
    前記第1ブレーキ路(27)又は前記第2ブレーキ路(28)が、前記ABS回路(41,42)の下流側である前記フロントブレーキ(17)側又は前記リアブレーキ(18)側で分岐して前記フロントブレーキ(17)の場合は前記リアブレーキ(18)に接続し、前記リアブレーキ(18)の場合は前記フロントブレーキ(17)に接続する第3ブレーキ路(62)と、を備え、
    前記フロントマスタシリンダ(15)又は前記リアマスタシリンダ(16)から前記前・後ABS回路(41,42)を経由せずに、各々前記フロントブレーキ(17)又は前記リアブレーキ(18)に直接繋がるバイパス通路(66)を備え、このバイパス通路(66)に前記ABS作動時に開くバルブ(67)を配置したことを特徴とするブレーキシステム。
  2. 前記バイパス通路(66)は、前記第1ブレーキ路(27)及び前記第2ブレーキ路(28)の各ABS回路(41,42)を含むABS回路ユニット(20A)とは別の回路ユニット(81)に設けられることを特徴とする請求項1に記載のブレーキシステム。
  3. 前記バイパス通路(66)は、前記リアマスタシリンダ(16)と前記リアブレーキ(18)とに接続されていることを特徴とする請求項1又は2に記載のブレーキシステム。
  4. リア側の前記バイパス通路(66)から更に分岐して、前記フロントブレーキ(17)に制動力を付与できる連動ブレーキ用バイパス通路(103)を設け、この連動ブレーキ用バイパス通路(103)が前記第3ブレーキ路(62)と合流することを特徴とする請求項3に記載のブレーキシステム。
  5. フロントマスタシリンダ(15)とフロントブレーキ(17)とを接続する第1ブレーキ路(27)と、
    リアマスタシリンダ(16)とリアブレーキ(18)とを接続する第2ブレーキ路(28)と、
    前記第1ブレーキ路(27)上に設けられる前ABS回路(41)と、
    前記第2ブレーキ路(28)上に設けられる後ABS回路(42)とを備え、
    前記前ABS回路(41)は、前記第1ブレーキ路(27)に設けられたフロント第1バルブ(43)と、ブレーキ液を貯めるフロントリザーバ(48)と、前輪(11)のロックを解除する際に前記フロントブレーキ(17)から前記フロントリザーバ(48)へブレーキ液を移動させるフロントリザーバ通路(50)と、前記フロントリザーバ通路(50)に設けられたフロント第2バルブ44とを備え、
    前記後ABS回路(42)は、前記第2ブレーキ路(28)に設けられたリア第1バルブ(53)と、ブレーキ液を貯めるリアリザーバ(58)と、後輪(12)のロックを解除する際に前記リアブレーキ(18)から前記リアリザーバ(58)へブレーキ液を移動させるリアリザーバ通路(60)と、前記リアリザーバ通路(60)に設けられたリア第2バルブ(54)とを備え、
    前記第2ブレーキ路(28)に前記リア第1バルブ(53)よりもリアブレーキ(18)寄りの位置にリア第3バルブ(55)を備え、
    前記リアマスタシリンダ(16)から前記後ABS回路(42)を経由せずに前記リアブレーキ(18)に直接繋がるバイパス通路(66)が設けられ、前記バイパス通路(66)にバイパスバルブ(67)が配置され、
    前記リア第2バルブ(54)が接続される前記第2ブレーキ路(28)の接続箇所より下流側で且つ前記リア第3バルブ(55)より上流側の前記第2ブレーキ路(28)に、前記フロントブレーキ(17)に至る第3ブレーキ路(62)が接続され、
    この第3ブレーキ路(62)に、前記リアマスタシリンダ(16)で発生したブレーキ液圧の前記フロントブレーキ(17)への供給を前記リアブレーキ(18)よりも遅らせるディレイバルブ(63)と、ブレーキ液圧を調整する液圧調整バルブ(64)とが配置されていることを特徴とするブレーキシステム。
  6. 前記リア第3バルブ(55)、前記バイパスバルブ(67)、前記ディレイバルブ(63)及び前記液圧調整バルブ(64)は、一つの回路ユニット(81,91)を構成することを特徴とする請求項5に記載のブレーキシステム。
  7. 前記回路ユニット(91)に、前記第3ブレーキ路(62)に設けられたバルブ(96)と、前記バイパス通路(66)から更に分岐して、前記フロントブレーキ(17)に制動力を付与できる連動ブレーキ用バイパス通路(103)に設けられた連動ブレーキ用バイパスバルブ(104)とを備えることを特徴とする請求項6に記載のブレーキシステム。
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