JP6333549B2 - 光誘導による風味劣化の抑制された飲料 - Google Patents

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Description

本発明は、光誘導による風味劣化の抑制された飲料、その製造方法、飲料の光誘導による風味劣化の抑制方法、およびそれに用いられる光誘導による風味劣化の抑制剤に関する。
光誘導による風味劣化は、飲食品業界における周知の問題であり、特に、光に暴露することにより誘発または加速される種々の異臭の発生現象が報告されている。
ビールや発泡酒等の発酵麦芽飲料に関しても、日光に曝したり、長時間照明下に放置したりすると、いわゆる日光臭の発生することが問題となっている。日光臭は、けもの臭とよばれる不快なオフフレーバーであり、原因物質は3-メチル-2-ブテン-1-チオール(3-methyl-2-butene-1-thiol; 3MBT)であることが報告されている(非特許文献1)。また、この原因物質3MBTの生成メカニズムとして、ホップ中のα酸が熱によって異性化してイソα酸生成し、次いでイソα酸の4-メチル-3-ペンテノイル(4-methyl-3-pentenoyl)側鎖が光分解を受けて2-メチル-2-ブテニル(2-methyl-2-butenyl)ラジカルが発生し、さらにこの2-メチル-2-ブテニルラジカルと、飲料中のタンパク質等の含硫成分の光変性によって生成したSラジカルとが反応して、3MBTを生成するプロセスが報告されている(非特許文献1)。
このような日光臭の発生を抑制する観点から、市場においては、発酵麦芽飲料は遮光容器に充填された形態で一般的に販売されている。
また、日射による問題を解決するため、添加剤を用いる種々の方法が検討されている。例えば、カラメル麦芽由来のピラジン類等を用いて日光臭の発生を抑制したことが報告されている(特許文献1)。しかしながら、この方法では、カラメル麦芽由来のピラジン類等をイオン交換により精製する必要があり、多大な労力を要するため工業化ベースでの利用は困難である。
また、日光臭を低減する別の方法として、還元型イソα酸を用いる方法が報告されている(非特許文献1)。この方法では、3MBTの生成に関与するイソα酸中の4-メチル-3-ペンテノイル基が還元される結果、イソα酸からの3MBTの生成が抑制されるといわれている。
しかしながら、飲料における日光臭に関連する光誘導による風味劣化を効果的に抑制する方法は未だ報告されていない。したがって、飲料分野において日光臭に関連する光誘導による風味劣化を簡易かつ効果的に抑制する手段が依然として求められている。
「醸造物の成分」(財団法人日本醸造協会:平成11年12月10日発行)、p.254
特表2007−507220号公報
本発明は、飲料における日光臭に関連する光誘導による風味劣化を簡易かつ効果的に抑制することを目的としている。
本発明者らは、今般、3MBTの前駆物質を含有する飲料に、ホップ成分のオキシダーゼ反応産物を含有させたところ、日光臭に関連する光誘導による風味劣化を簡易かつ顕著に抑制しうることを見出した。本発明は、かかる知見に基づくものである。
本発明には、以下の発明が包含される。
(1)ホップ成分のオキシダーゼ反応産物と、イソα酸およびα酸から選択される少なくとも一つの風味成分とを含んでなる、光誘導による風味劣化の抑制された飲料。
(2)3−メチル−2−ブテン−1−チオールの含有量が30ppt未満である、(1)に記載の飲料。
(3)前記3−メチル−2−ブテン−1−チオールの含有量が、上記飲料を50000ルクスの日照条件下で10時間保管した後の含有量である、(2)に記載の飲料。
(4)光誘導による風味劣化の抑制された飲料が、光透過性容器充填飲料である、(1)〜(3)のいずれかに記載の飲料。
(5)上記オキシダーゼがポリフェノールオキシダーゼである、(1)〜(4)のいずれかに記載の飲料。
(6)上記ホップ成分が、ホップまたはその一部、ホップ破砕物、ホップペレット、ホップエキスおよびα酸含有画分から選択される少なくとも一つの原料から調製されるものである、(1)〜(5)のいずれかに記載の飲料。
(7)ビールテイスト飲料である、(1)〜(6)のいずれかに記載の飲料。
(8)上記光誘導による風味劣化の抑制が日光臭の抑制である、(1)〜(7)のいずれかに記載の飲料。
(9)ホップ成分のオキシダーゼ反応産物を含んでなる、飲料における光誘導による風味劣化の抑制剤。
(10)3−メチル−2−ブテン−1−チオールの発生を抑制するための、(9)に記載の抑制剤。
(11)日光臭抑制剤である、(9)または(10)に記載の抑制剤。
(12)ホップ成分のオキシダーゼ反応産物を飲料中に含有させる工程を含んでなる、(1)〜(8)のいずれかに記載の飲料の製造方法。
(13)ホップ成分のオキシダーゼ反応産物を飲料中に含有させる工程を含んでなる、光誘導による飲料の風味劣化の抑制方法。
本発明によれば、ホップ成分のオキシダーゼ反応産物を用いて、日光臭に関連する光誘導による風味劣化を簡易にかつ顕著に抑制することができる。また、本発明によれば、光誘導による風味劣化を抑制しうることから、飲料に光透過性容器を適用して、良好な美観を付与する上で有利である。また、本発明によれば、ホップ成分のオキシダーゼ反応産物を飲料に含有させるという簡易な手段によって光誘導による風味劣化を抑制しうることから、工業スケールでの飲料の製造において有利である。
参考例の飲料中の3MBT量を測定した結果を示すグラフである。 試験例1の飲料中の3MBT量を測定した結果を示すグラフである。 試験例2の飲料中の3MBTの相対量を測定した結果を示すグラフである。 試験例3の飲料中の3MBT量を測定した結果を示すグラフである。
発明の具体的説明
光誘導による風味劣化の抑制された飲料
本発明の光誘導による風味劣化の抑制された飲料は、ホップ成分のオキシダーゼ反応産物を含んでなることを特徴としている。
本発明に用いられるホップ(Humulus lupulus L.)は、クワ科に属する多年生植物である。ホップの種類は多く、例えば、ブリオン(Bullion)、ブリューワーズゴールド(Brewers Gold)、カスケード(Cascade)、チヌーク(Chinook)、クラスター(Cluster)、イーストケントゴールディング(East Kent Golding)、ファグルス(Fuggles)、ハレトウ(Hallertau)、マウントフッド(Mount Hood)、ノーザンブリューワー(Northan Brewer)、ペルレ(Perle)、ザーツ(Saaz)、スティリアン(Styrian)、テットナンガー(Tettnanger)、ウィラメット(Willamette)、ヘルスブルッカー(Hersbrucker)、ハラタウトラディション(Hallertau Tradition)、日本産キリン2号等が挙げられる。本発明に用いられるホップの種類は、本発明の効果を妨げない限り特に限定されず、上記のいずれの品種も好ましく用いることができる。また、これらのホップ品種は、二種以上を混合して用いてもよい。
また、本発明のホップ成分は、本発明の効果を妨げない限り特に限定されず、ホップまたはそれらの加工物を原料として調製することができる。ホップ成分の原料の好適な例としては、ホップまたはその一部、ホップ破砕物、ホップペレット、ホップエキスまたはα酸含有画分等が挙げられる。
本発明のホップまたはその一部は、ホップの毬花(雌花)、毬果(未受精の雌花が成熟したもの)、葉、茎および苞等の各部位(好ましくはルプリンを含む毬花)またはそれらの混合物をそのまま使用することができる。
本発明のホップ破砕物、ホップペレット、ホップエキスおよびα酸含有画分は、ホップまたはその一部(好ましくはホップ毬花またはルプリン部分等)から公知手法を用いて調製してもよく、市販品を使用してもよい。
上記記原料は、二種以上を混合して用いてもよい。また、上記原料の形態は、特に限定されず、固形状または液状のいずれであってもよい。また、上記原料は乾燥形態として用いてもよい。
本発明のホップ成分の調製は、本発明の効果を妨げない限り特に限定されないが、溶媒を用いて上記原料から抽出することが好ましい。したがって、ホップ成分は、好ましくは上記原料の抽出成分である。
また、ホップ成分の調製は、オキシダーゼを用いた酵素反応と別々に行ってもよいが、酵素反応と一体的に行うことができる。したがって、本発明の好ましい態様によれば、上記原料とオキシダーゼとを含有する溶媒を用意し、上記原料から溶媒によりホップ成分を抽出してそのまま酵素反応させ、本発明のオキシダーゼ反応産物を生成することができる。
本発明のオキシダーゼ(酸化酵素)は、本発明の効果を妨げない限り特に限定されず、例えば、カテコールオキシダーゼ(catechol oxidase)、ポリフェノールオキシダーゼまたはラッカーゼ(E.C. 1.10.3.2)等が挙げられるが、好ましくはポリフェノールオキシダーゼである。
また、本発明の酵素反応の具体的な条件は、本発明の効果を妨げない限り特に限定されず、当業者が適宜決定することができる。本発明の酵素反応に用いられる溶媒は、本発明の効果を妨げない限り特に限定されないが、好ましくは水または水性有機溶媒(例えば、エタノール等)の水性媒体を挙げることができる。これら溶媒は、単独で用いてもよく、二種以上を組み合わせて使用することもできる。
また、酵素反応の温度は、酵素が失活しないように低温で行われることが好ましい。かかる酵素反応の温度としては、例えば、室温(例えば、20℃)〜65℃であり、好ましくは40〜60℃である。
また、本発明において、酵素反応の時間の上限は、好ましくは24時間であり、より好ましくは12時間であり、さらに好ましくは4時間である。酵素反応の時間の下限は、好ましくは5分であり、より好ましくは1時間である。
なお、上記酵素反応の具体的な条件は、ホップ成分の抽出条件に適用することができる。
また、オキシダーゼの使用量は、本発明の効果を妨げない限り特に限定されず、原料および反応条件等を考慮して適宜決定できるが、工業規模での材料コスト抑制を勘案すれば、少量であることが好ましい。かかるオキシダーゼの使用量としては、原料としてホップまたはその一部、ホップ破砕物およびホップペレットを用いる場合には、原料の全質量に対して、例えば、0.001〜0.5%(w/w)とすることできる。また、原料としてα酸含有画分またはホップエキスを用いる場合には、原料の全質量に対して、例えば、0.0001〜0.05%(w/w)である。
本発明の酵素反応は、例えば、70〜100℃程度の高温で反応液を加熱して酵素を失活させることにより停止することができる。
また、本発明のオキシダーゼ反応産物は、酵素反応液をろ過等により精製して、液体として取得することができる。
本発明のオキシダーゼ反応産物は、液状のまま用いてもよいが、固形状、半固形状または粉状の乾燥物の形態にして用いることもできる。
本発明の飲料におけるオキシダーゼ反応産物の含有量は、本発明の効果を妨げない限り特に限定されないが、例えば、飲料全量に対して、乾燥物換算で、例えば、0.0001〜0.06重量%であり、好ましくは0.0004〜0.001重量%である。
また、本発明の飲料には、ホップ由来のα酸(フムロン類)、β酸(ルプロン類)およびイソα酸(イソフムロン類)などの成分が含まれていてよいが、イソα酸およびα酸から選択される少なくとも一つの風味成分が含まれていることが好ましい。また、上記風味成分は、好ましくはイソα酸である。かかる3MBT発生メカニズムに関与する風味成分を含有する飲料に、ホップ成分のオキシダーゼ反応産物を含有させることは、3MBTおよびそれに起因する日光臭を顕著に抑制する上で有利である。
ここで、本発明において「α酸、フムロン類」は、フムロン、アドフムロン、コフムロン、ポストフムロン、およびプレフムロンを含む意味で用いられる。また、本発明において「β酸、ルプロン類」はルプロン、アドルプロン、コルプロン、ポストルプロン及びプレルプロンを含む意味で用いられる。さらに、本発明において「イソα酸、イソフムロン類」は、イソフムロン、イソアドフムロン、イソコフムロン、イソポストフムロン、イソプレフムロンを含む意味で用いられる。なお、イソフムロン類にはシスおよびトランス立体異性体が存在するが、特に断りがない限りその両者を含む意味で用いられる。また本発明において上記の成分を総称して苦味成分と呼ぶことがある。
また、本発明の飲料において、イソα酸およびα酸から選択される少なくとも一つの風味成分の含有量は、光誘導による風味劣化のための有効量であれば特に限定されるものではないが、例えば、飲料全量に対して、乾燥物換算で0.0015〜0.003重量%であり、好ましくは0.0018〜0.0025重量%である。
また、本発明の飲料におけるオキシダーゼ反応産物と、上記風味成分との組合せ比率は、特に限定されるものではなく、所望の飲料の3MBT濃度を勘案して適宜調節することができる。一般的には、本発明の飲料において、上記風味成分1重量部に対し、乾燥物換算で0.005〜3重量部のオキシダーゼ反応産物を配合することができ、好ましくは0.02〜0.3重量部のオキシダーゼ反応産物を配合することができる。
また、本発明の飲料における3MBT濃度は、日光臭を抑制することを勘案すれば低レベルであることが好ましい。本発明の飲料における3MBTの濃度としては、例えば、30ppt未満であり、好ましくは0〜20pptであり、さらに好ましくは0〜6pptである。ここで、3MBTの濃度は、後述する本明細書の参考例に記載の方法により得られる方法により決定することができる。
また、本発明の飲料は、上述の通り、苦味成分を含有していてもよい。本発明の飲料有する苦味価は、特に限定されないが、例えば、15〜30であり、好ましくは18〜25である。
また、本発明の飲料は、好ましくはビールテイスト飲料である。本発明において「ビールテイスト飲料」とは、通常にビールを製造した場合、すなわち、酵母等による発酵に基づいてビールを製造した場合に得られるビール特有の味わい、香りを有する飲料をいい、例えば、ビール、発泡酒、リキュール等の発酵麦芽飲料や、完全無アルコール麦芽飲料等の非発酵麦芽飲料が挙げられる。
本発明の飲料は発酵飲料の形態で提供することができる。本発明において「発酵飲料」とは酵母により発酵させた飲料を意味する。
本発明の飲料はアルコールを含有したアルコール含有飲料の形態で提供することができる。本発明において「アルコール含有飲料」は、酵母により発酵させて得られた発酵飲料とアルコールが添加された飲料を含む意味で用いられる。
本発明の飲料は麦芽飲料の形態で提供することができる。本発明において「麦芽飲料」とは、麦および/または麦芽から得られた麦汁を主体とする飲料を意味し、炭酸ガス等により清涼感が付与された麦芽清涼飲料も含まれるものとする。麦芽飲料としては、アルコール含量が0重量%である完全無アルコール麦芽飲料のような非発酵麦芽飲料や、アルコールを含有するアルコール含有麦芽飲料が挙げられる。このアルコール含有麦芽飲料としては、発酵して得られた発酵麦芽飲料とアルコールが添加された麦芽飲料が挙げられる。麦芽飲料としては、また、発酵して得られた発酵麦芽飲料からアルコール、その他の低沸点成分や低分子成分を除去して得られた非アルコール発酵麦芽飲料が挙げられる。
本発明において「発酵麦芽飲料」とは、炭素源、窒素源および水などを原料として酵母により発酵させた飲料であって、原料として少なくとも麦芽を使用した飲料を意味する。このような発酵麦芽飲料としては、ビール、発泡酒、リキュール(例えば、酒税法上、「リキュール(発泡性)(1)」に分類される飲料)などが挙げられる。本発明による飲料は、好ましくは、原料として少なくとも水、ホップ、および麦芽を使用した発酵麦芽飲料の形態で提供することができる。なお、本発明による飲料には、発酵麦芽飲料等の発酵飲料と非発酵飲料とを混合して得られた飲料も含まれる。
本発明の飲料はビールテイスト飲料である限り特に麦芽飲料に限定されるものではなく、麦や麦芽を使用しない非麦飲料の形態で提供することもできる。本発明において「非麦飲料」は炭酸ガス等により清涼感が付与された清涼飲料も含まれるものとする。非麦飲料としては、アルコール含量が0重量%である完全無アルコール飲料のような非発酵飲料や、アルコールを含有するアルコール含有飲料が挙げられる。このアルコール含有非麦飲料としては、発酵して得られた発酵飲料とアルコールが添加された飲料が挙げられる。非麦飲料としては、また、発酵して得られた発酵飲料からアルコール、その他の低沸点成分や低分子成分を除去して得られた非アルコール発酵飲料が挙げられる。
また、本発明の飲料は、好ましくは日光臭が抑制されてなる。本発明においては、例えば、後述する試験例1に記載と同様の手法により飲料の官能評価を行って「スコア3」以下である場合、「日光臭が抑制されている」と判定することができる。
また、一つの態様によれば、本発明の日光臭が抑制されてなる飲料は、光照射を30000〜50000ルクスで10〜20時間行った場合、飲料における3MBT濃度は、オキシダーゼ反応差産物を含有しない以外は同様の飲料と比較して、好ましくは1/2以下であり、より好ましくは1/3以下であり、さらに好ましくは1/10以下である。
また、本発明の飲料は、好ましくは光透過性容器に充填されてなる。光透過性容器に充填された本発明の飲料は、遮光容器に充填された通常のビールテイスト飲料と異なり内容物自体を目視できることから、美観または安心感を消費者に与える上で好ましい。
ここで、「光透過性」とは、容器を介して、直接内容物が看視できることをいい、少なくとも可視光領域である380nm以上750nm以下の光を透過することが好ましい。この波長領域における容器の光透過率としては50%以上であり、好ましくは70%以上、さらに好ましくは80%以上である。
また、本発明の光透過性容器はその全体が透明である必要はなく、一部が透明である容器も本発明に含まれる。例えば、内容表示用のラベル・印刷部分は不透明あるいは半透明でそれ以外の部分が透明な容器、意匠性を有する光透過性部分・光不透過性部分が複数箇所で異なるように組み合わされている容器、看視窓程度の大きさの光透過性部分のみを有する容器など、その光透過性領域については限定されない。
また、その容器形状については特に限定されず、一般的な壜形状、カップ形状、グラス形状などが挙げられる。また包装の形態としては各種の流通過程に対応可能とした形態を採用することができ、例えばこれらには限定されないが、無菌充填包装品、要冷蔵保存可能状態の充填包装品、冷凍包装品などの形態も含まれる。
本発明における容器を形成する材料としては、一般的な飲料用・食品用容器として用いられる材料を適用することができ、これらに限定されないが、ガラスや、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート、エチレン・1−アルケン共重合体、ナイロン、ポリスチレン、塩化ビニル等の合成樹脂等を用いることができる。本発明では特に、コスト、流通性、成形性、強度等の点から、合成樹脂製が好ましく、特に透明性にも優れるポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリエチレンナフタレート(PEN)が好ましい。
飲料の製造方法
本発明の飲料は、ホップ成分のオキシダーゼ反応産物を飲料中に含有させることにより製造することができる。
本発明に用いられる飲料は、日光臭の効果的に抑制を勘案すれば、好ましくは、ホップ由来のイソα酸を含有する飲料であることが好ましい。
本発明に用いられる飲料が発酵麦芽飲料である場合には、少なくとも水、麦芽、およびホップを含んでなる発酵前液を発酵させることにより製造することができる。すなわち、麦芽、ホップ等の醸造原料から調製された麦汁(発酵前液)に発酵用ビール酵母を添加して発酵を行い、所望により発酵液を低温にて貯蔵した後、ろ過工程により酵母を除去することにより、発酵麦芽飲料を製造することができる。
上記製造手順において麦汁の作製は常法に従って行うことができる。例えば、醸造原料と水の混合物を糖化し、濾過して、麦汁を得、その麦汁を煮沸し、煮沸した麦汁を冷却することにより麦汁を調製することができる。ホップは、麦汁を煮沸した後、あるいは麦汁を煮沸中に添加することができる。
本発明の一つの好ましい態様によれば、本発明に用いられる飲料の製造において、発酵前液の煮沸前、あるいは発酵前液の煮沸後に、ホップを添加することができる。
本発明に用いられる発酵麦芽飲料の製造方法では、ホップ、麦芽以外に、米、とうもろこし、こうりゃん、馬鈴薯、でんぷん、糖類(例えば、液糖)等の酒税法で定める副原料や、タンパク質分解物や酵母エキス等の窒素源、香料、色素、起泡・泡持ち向上剤、水質調整剤、発酵助成剤等のその他の添加物を醸造原料として使用することができる。また、未発芽の麦類(例えば、未発芽大麦(エキス化したものを含む)、未発芽小麦(エキス化したものを含む))を醸造原料として使用してもよい。得られた発酵麦芽飲料は、(i)減圧若しくは常圧で蒸留してアルコールおよび低沸点成分を除去するか、あるいは(ii)逆浸透(RO)膜にてアルコールおよび低分子成分を除去することによって、非アルコール発酵麦芽飲料とすることもできる。
本発明に用いられる飲料が麦や麦芽を使用しないビールテイスト発酵飲料である場合には、発酵麦芽飲料の製造手順に準じて、少なくとも水およびホップを含んでなる発酵前液を発酵させることにより製造することができる。発酵前液には、水、ホップの他に炭素源(例えば、液糖などの糖類)、窒素源(例えば、タンパク質分解物や酵母エキスなどのアミノ酸供給源)を添加することができ、必要に応じて、香料、色素、起泡・泡持ち向上剤、水質調整剤、発酵助成剤等のその他の添加物等を添加することができる。得られたビールテイスト発酵飲料は、(i)減圧若しくは常圧で蒸留してアルコールおよび低沸点成分を除去するか、あるいは(ii)逆浸透(RO)膜にてアルコールおよび低分子成分を除去することによって、非アルコール・ビールテイスト発酵飲料とすることもできる。
本発明のホップ成分のオキシダーゼ反応産物は、本発明の効果を妨げない限り、上記飲料製造工程中の飲料の製造工程のいずれの時点で含有させてもよいが、好ましくは上記飲料の製造後に含有させることが好ましい。ここで、本発明において、「ホップ成分のオキシダーゼ反応産物を飲料中に含有させる」とは、飲料にオキシダーゼ反応産物を含有させる態様であればどのような態様であっても含まれるが、飲料にオキシダーゼ反応産物を添加してもよく、オキシダーゼ反応産物に飲料を添加してもよく、オキシダーゼ反応産物が含有された素材、またはオキシダーゼ反応産物と飲食品に適用可能な添加成分との混合物を用いて、同様の操作を行ってもよい。また、オキシダーゼ反応産物および飲料を共に容器に添加する態様も含まれる。
また、本発明の製造方法は、上記のようにして得られる光誘導による風味劣化の抑制された飲料を公知手法により透明容器へ充填する工程をさらに含んでいてもよい。また、風味劣化のより効果的な抑制を勘案すれば、飲料に対して公知の溶存酸素濃度低下処理等をさらに行ってもよく、本発明にはかかる態様も包含される。
光誘導による風味劣化の抑制剤/風味劣化の抑制方法
また、本発明において、ホップ成分のオキシダーゼ反応産物は、上述の通り、光誘導による飲料の風味劣化の抑制するための有効成分として用いられる。したがって、本発明の別の態様によれば、ホップ成分のオキシダーゼ反応産物を有効成分として含有する、光誘導による風味劣化の抑制剤が提供される。また、本発明の別の好ましい態様によれば、光誘導による風味劣化の抑制剤は、3−メチル−2−ブテン−1−チオールの発生を抑制するために用いられる。また、本発明の別のより好ましい態様によれば、光誘導による風味劣化の抑制剤は、日光臭の抑制剤である。また、本発明の別の態様によれば、光誘導による風味劣化の抑制剤としての、ホップ成分のオキシダーゼ反応産物の使用が提供される。また、本発明のさらに別の態様によれば、光誘導による風味劣化の抑制剤の製造における、ホップ成分のオキシダーゼ反応産物の使用が提供される。
本発明において、光誘導による風味劣化の抑制剤は、ホップ成分のオキシダーゼ反応産物からなってもよく、ホップ成分のオキシダーゼ反応産物を有効成分として含有する組成物であってもよい。また、本発明の光誘導による風味劣化の抑制剤は、ホップ成分のオキシダーゼ反応産物以外の飲食品に適用可能な添加成分を含有していてもよい。
本発明の光誘導による風味劣化の抑制剤は、光誘導による風味劣化の抑制された飲料およびその製造方法に関する上記記載に基づいて使用することができる。すなわち、本発明の光誘導による風味劣化の抑制剤において、各成分の種類および量、添加する方法および時期は、本発明の飲料およびその製造方法と同じあってもよい。
また、本発明の別の態様によれば、ホップ成分のオキシダーゼ反応産物を飲料中に含有させる工程を含んでなる、飲料における光誘導による風味劣化の抑制方法が提供される。
本発明の飲料における光誘導による風味劣化の抑制方法は、光誘導による風味劣化の抑制された飲料、およびその製造方法に関する上記記載に基づいて実施することができる。すなわち、本発明の光誘導による風味劣化の抑制方法において、各成分の種類および量、添加する方法および時期は、本発明の飲料およびその製造方法と同じあってもよい。
以下、本発明を実施例により具体的に説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
参考例:3−メチル−2−ブテン−1−チオール(3−MBT)の発生原因の確認
麦汁(仕込時の麦芽使用比率100%:糖度12度〜14度)を、煮沸強度一定でかつ60分間での蒸発率が10%となるように電気ヒーターを用いて加温煮沸した。次に、加熱煮沸した麦汁を90℃で60分静置させた(ワールプール(沈殿物除去槽)静置を想定した)。次に、得られた麦汁をろ紙でろ過し、氷水で冷却させた。次に、冷却した麦汁(酵母添加前原料液)にビール酵母を添加し、12℃で1週間主発酵を行い、さらに4日間後発酵を行なって試飲用サンプル(ビール)を得た。
なお、試飲用サンプルの製造工程ではホップを添加した。ここで、ホップは、ドイツ産ハラタウトラディション種(ドイツHVG社より購入)およびチェコザーツ種(チェコBHC社より購入)を各1g/Lづつ使用した。
また、ホップは、煮沸開始時の麦汁、または、煮沸後に冷却した12℃の酵母添加前原料液のいずれかに添加した。その結果、試飲用サンプルとして、ホップ煮沸処理のあるサンプルと、ホップ煮沸処理のないサンプルの2種類を得た。
次に、試飲用サンプルに対して50000ルクスの日照条件下で10時間光照射を行った。
光照射した試飲用サンプルにおける日光臭の指標成分濃度の算出は、質量分析計付きガスクロマトグラフィー(GC/MS)に基づく3−メチル−2−ブテン−1−チオール(3-methyl-2-butene-1-thiol;3MBT)の測定により行った。具体的には、試飲用サンプルに内部標準としてd2-3MBTを加え、P&T法で3MBTとともにTenax TAに捕集し、TCT付GC/MSで3MBT濃度(ng/L)を定量した(例えば、Determination of 3-methyl-2-butene-1-thiol in beer, Journal of the American Society of Brewing Chemists, 1993, vol. 51, no2, pp. 70-74およびDetermination of lightstruck character in beer by gas chromatography-mass spectroscopy, Journal of the American Society of Brewing Chemists, 2000, vol. 58, no4, pp. 152-154等を参照されたい)。
3MBTの分析結果は、図1に示される通りであった。
ホップ煮沸処理のあるサンプルでは、高い濃度の3MBTを検出された。ホップ煮沸処理のあるサンプルでは、非特許文献1に記載のように、ホップ中のα酸が煮沸により異性化してイソα酸が生成され、さらに光照射によってイソα酸から3MBTが生成されたものと考えられる。
一方、α酸からイソα酸への異性化を伴わない、ホップ煮沸処理のないサンプルにおいても、35ng/L(35ppt)の3MBTが検出された。このことから、3MBTは、α酸自体からも生成される可能性のあることが示唆された。
試験例1:ホップ成分オキシダーゼ反応産物の効果の確認
ホップとして日本産キリン2号種(岩手県遠野ホップ農協産)またはドイツ産ペルレ種(ドイツHVG社より購入)を用意した。次に、ホップに10〜50倍の水を加えた後、ホップ重量当り0.05%になるようポリフェノールオキシダーゼ(ラッカーゼY120;アマノエンザイム社製)を加えた。次に、得られた混合液を40〜60℃で60〜240分加熱処理し、さらに70〜100℃で加熱して酵素を失活させた。得られた酵素処理液をろ紙でろ過し、液状の「ホップ成分オキシダーゼ反応産物」を得た。
次に、ホップ成分オキシダーゼ反応産物を市販のビール製品(苦味価20)に対し100μL/製品100mLの濃度で添加し、50000ルクスの日照条件下で10時間、光照射処理を行い、参考例と同様の手法により日光臭の指標成分3MBTの濃度を測定した。
また、比較対照として、市販のビール製品(ホップ成分オキシダーゼ反応産物なし)についても光照射を行ったサンプルおよび光照射を行わなかったサンプルを用意し、3MBTの濃度を測定した。
なお、上記ビール製品の苦味価はASBC(American Society of Brewing Chemists)公定法により測定されるものであり、具体的には下記の方法により算出した。
ビール製品10mlに1mlの3N塩酸を加え、さらに20mlのイソオクタンを加えて振とうした。得られた溶液を静置し、水溶層とイソクタン有機溶媒層の2層に分離させ、イソオクタン有機溶媒層から10mlを採取した。次に、イソオクタン有機溶媒層における275nmの吸光度を測定し、これに50を乗じたものを苦味価とした。
3MBTの分析結果は、図2および表1に示される通りであった。
ホップ成分オキシダーゼ反応産物を添加したサンプルでは、ホップ成分オキシダーゼ反応産物なしのサンプルに比べ、ホップ品種によらず3MBTの生成が大幅に抑制されていた。
また、各サンプルの日光臭について訓練されたパネラー4名により以下の基準に従い官能評価を行った。
5:非常に強い日光臭を感じる
4:日光臭を感じる
3:やや日光臭を感じる
2:日光臭をほとんど感じない
1:日光臭を全く感じない
結果は、表1に示される通りであった。評価結果は各パネラーのスコアの平均値を示す。
試験例2:ホップ成分オキシダーゼ反応産物の添加量と3MBTの発生量との関係の確認
試験例2に記載の方法により得られたホップオキシダーゼ反応産物(ホップ:ドイツ産ペルレ種)100μLまたは400μLを市販のビール製品(苦味価20)に対して添加した。次に、得られたサンプルに対して30000ルクスの日照条件下で20時間光照射を行った。
その結果は、図3に示される通りであった。
ホップ成分オキシダーゼ反応産物なしの試料の3MBTを1とした時、ホップオキシダーゼ反応産物の添加量が100μLの場合には0.26、400μLの場合には0.12であった。ホップ成分オキシダーゼ反応産物の添加量の低下に伴い、日光臭原因物質3MBTの低下が確認された。
試験例3:α酸画分オキシダーゼ反応産物の効果の確認
3MBT低減効果の有するホップ成分同定のため以下の実験を行った。
ホップのα酸画分(「Alpha Foam」:スタイナー社製)に100倍量の水を加え、さらに、α酸画分重量当り0.005%になるようポリフェノールオキシダーゼ(ラッカーゼY120;アマノエンザイム社製)を加えた。得られた混合液を室温で12時間攪拌し酵素処理を行った。得られた反応液を100℃3分で処理して酵素を失活させたのち、室温まで冷却した。次に、得られた飯能駅をポアサイズ0.8μmのメンブランフィルターでろ過し、「α酸画分オキシダーゼ反応産物」を得た。
また、比較対照として、ホップ成分オキシダーゼ反応産物を以下の手法により調製した。
ホップドイツ産ポラリス種(ドイツHVG社より購入)に25倍量の水を加えて65℃で30分抽出し、得られた抽出液をろ紙でろ過した。得られたろ液にホップ重量当り0.05%になるようポリフェノールオキシダーゼ(ラッカーゼY120;アマノエンザイム社製)を加えた。次に、得られた混合液を室温で12時間攪拌し酵素処理を行った。得られた反応液を100℃3分で加熱して酵素を失活させた。得られた酵素処理液を室温まで冷却し、ポアサイズ0.8μmのメンブランフィルター(DISMIC−25CS;ADVANTEC社製)でろ過し、「ホップ成分オキシダーゼ反応産物」を得た。
次に、市販のビール製品(苦味価20)100mLに対し各オキシダーゼ反応産物1000μLを添加し、得られたサンプルに光照射を行った。光照射は、20℃で3000ルクスの蛍光灯下で14日間行った。
結果は図4に示される通りであった。
α酸画分オキシダーゼ反応産物を添加したサンプル、およびホップ成分オキシダーゼ反応産物を添加したサンプルはいずれも、オキシダーゼ反応産物なしのサンプルと比較して、著しく低い3MBT濃度を示した。
また、試験例1と同様の官能試験を行ったところ、官能評価の結果は、3MBT濃度測定試験の結果と整合したものであった。α酸画分オキシダーゼ反応産物またはホップ成分オキシダーゼ反応産物を添加したサンプルではいずれも、日光臭を感じたパネラーはいなかったのに対し、オキシダーゼ反応産物なしのサンプルでは、いずれのパネラーも非常に強い日光臭を感じた結果となった。

Claims (11)

  1. ホップ成分のポリフェノールオキシダーゼ反応産物と、イソα酸およびα酸から選択される少なくとも一つの風味成分とを含んでなる、光透過性容器充填飲料
  2. 3−メチル−2−ブテン−1−チオールの濃度が30ppt未満である、請求項1に記載の飲料。
  3. 3−メチル−2−ブテン−1−チオールの濃度が20ppt以下である、請求項1に記載の飲料。
  4. 光誘導による風味劣化の抑制のための、請求項1〜3に記載の飲料。
  5. 前記光透過性容器充填飲料が、380nm以上750nm以下の光を透過する容器である、請求項1〜4のいずれか一項に記載の飲料。
  6. 前記光透過性容器充填飲料が、380nm以上750nm以下の光を50%以上透過する容器である、請求項1〜5のいずれか一項に記載の飲料。
  7. 前記ホップ成分が、ホップまたはその一部、ホップ破砕物、ホップペレット、ホップエキスおよびα酸含有画分から選択される少なくとも一つの原料から調製されるものである、請求項1〜のいずれか一項に記載の飲料。
  8. ビールテイスト飲料である、請求項1〜のいずれか一項に記載の飲料。
  9. ホップ成分のポリフェノールオキシダーゼ反応産物を含んでなる、飲料における光誘導による風味劣化の抑制剤であって、
    前記飲料が、イソα酸およびα酸から選択される少なくとも一つの風味成分を含んでなる、剤
  10. 3−メチル−2−ブテン−1−チオールの発生を抑制するための、請求項に記載の抑制剤。
  11. ホップ成分のポリフェノールオキシダーゼ反応産物を飲料中に含有させる工程を含んでなる、飲料における光誘導による風味劣化の抑制方法であって、
    前記飲料が、イソα酸およびα酸から選択される少なくとも一つの風味成分を含んでなる、方法
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