JP6332203B2 - 燃料噴射制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、ディーゼルエンジンに適用される燃料噴射制御装置に関する。
ディーゼルエンジンは、燃料噴射弁から噴射された燃料を燃焼室の圧縮により自着火させるため、ガソリンエンジンに比べて圧縮比が高く、燃料の燃焼により発生する燃焼室内の筒内圧のピークが高くなる。筒内圧のピークがその許容上限値を超えると、エンジンの信頼性が低下する懸念がある。このため、エンジンの強度を向上させることにより許容上限値を高くすることも考えられる。しかしながら、エンジンの強度を向上させると、エンジンの重量及びコストが増加する懸念がある。
そこで、下記特許文献1に見られるように、燃料噴射弁の燃料噴射開始直後から噴射率を徐々に増加させるように噴射制御を行う燃料噴射装置が知られている。これにより、筒内圧のピークを低下させる。
特許第4188539号公報
上記特許文献1に記載された燃料噴射装置においては、燃料噴射弁の噴射初期に噴射された燃料の運動量が低いと、噴射燃料と吸気との混合が不十分となるおそれがある。この場合、燃料の燃焼により発生するスモークが増加するおそれがある。
本発明は、ディーゼルエンジンにおいて発生するスモークを低減できる燃料噴射制御装置を提供することを主たる目的とする。
以下、上記課題を解決するための手段、及びその作用効果について記載する。
本発明は、燃焼室(10a)内に燃料噴霧を直接噴射する燃料噴射弁(18)を備えるディーゼルエンジン(10)に適用され、前記燃焼室内での自着火開始位置における前記燃料噴霧及び吸気の混合度合いと相関を有するパラメータが噴霧特性値と定義されており、前記エンジンの運転状態に基づいて、前記噴霧特性値の目標値を設定する目標値設定部(44;50)と、実際の前記噴霧特性値を前記目標値とすべく前記燃料噴射弁の噴射開始タイミングにおける開始時噴射率を設定する噴射率設定部(46)と、前記燃料噴射弁の噴射率を前記開始時噴射率から徐々に増加させる噴射率時系列を含む指令噴射率に実際の噴射率を制御する噴射制御を行う噴射制御部(30)と、を備える。
燃料噴射弁から噴射された燃料噴霧と吸気との混合が不十分なまま燃料噴霧が自着火し始めると、燃料の燃焼により発生するスモークが増加する。ここで、燃焼室内での自着火開始位置における燃料噴霧及び吸気の混合度合いと相関を有するパラメータを噴霧特性値と定義する。噴霧特性値を、エンジンの運転状態に応じた適正な値とすることにより、燃料の燃焼により発生するスモークを低減することができる。
そこで上記発明では、エンジンの運転状態に基づいて、噴霧特性値の目標値を設定し、実際の噴霧特性値を目標値とすべく燃料噴射弁の噴射開始タイミングにおける開始時噴射率を設定する。これにより、開始時噴射率に従って噴射された燃料噴霧、及び開始時噴射率に続く噴射率に従って噴射された燃料噴霧を吸気と十分に混合させることができ、燃料の燃焼により発生するスモークを低減することができる。
第1実施形態に係る車載エンジンシステムの全体構成図。 等圧燃焼モードを判定するフローチャート。 燃料噴射制御処理のブロック図。 噴霧角の定義を示す図。 噴霧角の設定手法を示す図。 目標移動距離の定義を示す図。 目標移動距離の設定手法を示す図。 収縮係数の設定手法を示す図。 噴射率と熱発生率との関係を示す図。 噴射率の設定手法を示す図。 第2実施形態に係る燃料噴射制御処理のブロック図。 目標当量比の設定手法を示す図。
(第1実施形態)
以下、本発明に係る燃料噴射制御装置をコモンレール式燃料噴射装置が備えられる多気筒ディーゼルエンジンに適用した第1実施形態について、図面を参照しつつ説明する。
本実施形態において、図1に示すエンジン10は、車載主機として車両に搭載されており、吸気、圧縮、膨張及び排気行程からなる4サイクルエンジンである。エンジン10の吸気通路11には、上流側から順に、吸入される空気量を検出するエアフローメータ12、後述するターボチャージャ16によって過給された吸気を冷却するインタークーラ13、更にはスロットルバルブ装置14が設けられている。スロットルバルブ装置14は、DCモータ等のアクチュエータにより、スロットルバルブ14aの開度を調節する。
吸気通路11においてスロットルバルブ装置14の下流側には、サージタンク15を介してエンジン10の各気筒の燃焼室10aが接続されている。燃焼室10aは、エンジン10のシリンダ10b及びピストン17にて区画されている。エンジン10には、燃焼室10a内に先端部が突出した燃料噴射弁18が設けられている。燃料噴射弁18には、蓄圧容器としてのコモンレール19から高圧の燃料(具体的には軽油)が供給される。コモンレール19には、燃料ポンプ20から燃料が圧送される。なお、図1では、1つの気筒のみを示している。
燃料噴射弁18は、ニードルと、燃料を噴射する円形の噴孔が先端部に複数形成され、内部にニードルが収容されるボディとを備えている。ボディの内面とニードルの外面との間には、ボディの軸方向に延びてかつコモンレール19から供給された燃料が通過する環状の燃料通路が形成されている。ボディ先端部の内面には、ニードルの先端部が着座する着座面が形成されている。この構成において、ニードルを着座面に着座させることにより、上記燃料通路と噴孔との間が遮断され、燃料噴射が停止される。一方、通電操作によってニードルを着座面から離座させることにより、上記燃料通路と噴孔との間が連通される。その結果、燃料通路の燃料は、噴孔から燃焼室10aへと直接噴射供給される。
燃料噴射弁18は、噴射率を自在に制御できる構成とされている。本実施形態において、燃料噴射弁18は、噴射率を自在に制御すべく、ニードルのリフト量を自在に制御できる構成とされている。
エンジン10の各気筒の吸気ポート及び排気ポートのそれぞれは、吸気バルブ21及び排気バルブ22のそれぞれにより開閉される。ここでは、吸気バルブ21の開弁によってインタークーラ13で冷却された吸気や、後述する外部EGRガスが燃焼室10aに導入される。吸気等が導入された状態で燃料噴射弁18から燃焼室10aに燃料が噴射されると、燃焼室10aの圧縮によって燃料が自己着火し、燃焼によってエネルギが発生する。このエネルギは、ピストン17を介して、ディーゼルエンジン10のクランク軸23の回転エネルギとして取り出される。燃焼に供されたガスは、排気バルブ22の開弁によって、排気通路24に排気として排出される。なお、クランク軸23付近には、クランク軸23の回転角度を検出するクランク角度センサ25が設けられている。
車両には、ターボチャージャ16が設けられている。ターボチャージャ16は、吸気通路11に設けられた吸気コンプレッサ16aと、排気通路24に設けられた排気タービン16bと、これらを連結する回転軸16cとを備えている。詳しくは、排気通路24を流れる排気のエネルギによって排気タービン16bが回転し、その回転エネルギが回転軸16cを介して吸気コンプレッサ16aに伝達され、吸気コンプレッサ16aによって吸気が圧縮される。すなわち、ターボチャージャ16によって吸気が過給される。なお本実施形態では、ターボチャージャ16として、通電操作によって吸気の過給圧を調節可能なものを想定している。
なお、排気通路24のうちターボチャージャ16の下流側には、排気を浄化する浄化装置26が設けられている。
排気通路24に排出された排気の一部は、EGR通路27を介して吸気通路11に還流される。詳しくは、排気通路24のうち排気タービン16bの上流側は、EGR通路27を介してサージタンク15に接続されている。EGR通路27には、EGRバルブ装置28が設けられている。EGRバルブ装置28は、DCモータ等のアクチュエータにより、EGRバルブ28aの開度を調節する。EGRバルブ28aの開度に応じて、排気通路24に排出された排気の一部が、EGRクーラ29によって冷却された後に外部EGRガスとしてサージタンク15に供給される。
エンジンシステムを制御対象とする電子制御装置であるECU30は、周知のCPU、ROM、RAM等よりなるマイクロコンピュータを主体として構成されている。ECU30には、吸気圧センサ31、吸気温センサ32、排気温センサ33、圧力検出部としての筒内圧センサ34、燃圧センサ35、水温センサ36、アクセルセンサ37、エアフローメータ12、及びクランク角度センサ25の検出値が入力される。吸気圧センサ31は、サージタンク15内のガス圧力を検出し、吸気温センサ32は、サージタンク15内のガス温度を検出する。排気温センサ33は、燃焼室10aから排出された排気の温度を検出し、筒内圧センサ34は、燃焼室10a内の圧力である筒内圧を検出する。燃圧センサ35は、コモンレール19内の燃料圧力を検出し、水温センサ36は、エンジン10の冷却水温を検出する。アクセルセンサ37は、ドライバのアクセル操作部材のアクセル操作量を検出し、具体的にはアクセルペダルの踏み込み量を検出する。
ECU30は、上述した各種センサの検出値に基づいて、燃料噴射弁18の燃料噴射制御、燃料ポンプ20の駆動制御、EGRバルブ装置28の駆動制御、及びターボチャージャ16による過給圧制御を含むエンジン10の燃焼制御を行う。
特にECU30は、エンジン10の高負荷領域において、等圧燃焼を実現するための燃料噴射制御を行う。等圧燃焼は、燃焼開始後における筒内圧のピークを略一定に保つようにしたものである。
図2に、本実施形態に係る燃料噴射制御処理の手順を示す。この処理は、ECU30によって例えば所定周期で繰り返し実行される。
この一連の処理では、まずステップS10において、エンジン10の運転状態を取得する。本実施形態において、運転状態には、エンジン回転速度NE、アクセルセンサ37によって検出されたアクセル操作量Acc、吸気圧センサ31によって検出されたガス圧力Pim、及び吸気温センサ32によって検出されたガス温度Timが含まれる。なお、エンジン回転速度NEは、クランク角度センサ25の検出値に基づいて算出されればよい。
続くステップS11では、ステップS10で取得したエンジン10の運転状態に基づいて、等圧燃焼モードで燃料噴射制御を行う状況であるか否かを判定する。具体的には例えば、運転状態から把握されるエンジン10の要求出力が所定出力以上であるか否か、又はエンジン10の要求出力がエンジン回転速度NEから定まる最高出力であるか否かを判定する。
ステップS11で肯定判定した場合には、ステップS12に進み、等圧燃焼モードで燃料噴射制御を行う。
図3に、等圧燃焼モードにおける燃料噴射制御処理のブロック図を示す。図3に示す各部の処理は、ECU30によって実行される。
噴射設定部40は、アクセル操作量Acc及びエンジン回転速度NEに基づいて、燃料噴射量Qinj、燃料噴射弁18の噴射開始タイミングtinj、及び燃料噴射弁18の燃料噴射圧Pinjを設定する。ここで、燃料噴射量Qinjは、1燃焼サイクルあたりに要求されるエンジン10の出力トルク生成に寄与する燃料噴射量である。
ガス密度推定部41は、ガス圧力Pim及びガス温度Timに基づいて、噴射開始タイミングtinjにおける燃焼室10a内のガス密度ρaを算出する。詳しくは、下式(eq1),(eq2)に基づいて、ガス密度ρaを算出する。
Figure 0006332203
Figure 0006332203
上式(eq1)において、Mcylは燃焼室10a内に吸気行程で吸入される総ガス量[mg]を示し、V(tinj)は噴射開始タイミングtinj[deg]における燃焼室10aの容積[L]を示す。また、上式(eq2)において、Rは気体定数[J/K/mol]を示し、Mairは空気の分子量[mg/mol]を示し、V(tcls)は吸気行程終了タイミング[deg]、すなわち吸気バルブ21の全閉タイミングにおける燃焼室10aの容積を示す。容積V(tcls)は、シリンダ10bの設計値及び吸気バルブ21の全閉タイミングに基づいて算出され、容積V(tinj)はシリンダ10bの設計値及び噴射開始タイミングtinjに基づいて算出される。なお、上式(eq2)において、Pimの単位は[kPa]を想定しており、Timの単位は[K]を想定している。
ちなみに、EGRガスの再循環を行っている場合等は、空気の分子量に代えてガスの組成を考慮した分子量を用いてもよい。
角度算出部42は、噴射設定部40で設定された噴射圧Pinjと、ガス密度推定部41で推定されたガス密度ρaとに基づいて、燃料噴射弁18から噴射された燃料噴霧の噴霧角θspを算出する。本実施形態では、図4に示すように、噴霧角θspは、燃料噴射弁18の噴孔18aからの噴射方向Cに対する燃料噴霧Aの広がり角として定義される。
本実施形態では、図5に示すように、噴射圧Pinj及びガス密度ρaに基づいて、噴霧角θspを算出する。詳しくは、噴射圧Pinjが高いほど、噴霧角θspを大きく算出する。これは、噴射圧Pinjが高いほど、噴孔18aから噴射される燃料の平均運動量が大きくなり、噴霧角θspが大きくなるためである。また、ガス密度ρaが大きいほど、噴霧角θspを大きく算出する。これは、ガス密度ρaが大きいほど、噴孔18aから噴射された燃料が燃焼室10a内のガスに当たって拡散する度合いが強くなるためである。ちなみに、噴霧角θspは、噴射圧Pinj及びガス密度ρaと噴霧角θspとが関係付けられたマップ又は実験式に基づいて算出されればよい。
遅れ時間設定部43は、着火遅れ時間tdを設定する。本実施形態において、着火遅れ時間tdは、噴射開始タイミングtinjから、噴射された燃料噴霧が自着火し始めるまでの時間として定義される。なお、着火遅れ時間tdは、一定値に設定されてもよいし、エンジン10の運転状態及び着火遅れ時間tdが関係付けられたマップ又は実験式に基づいて可変設定されてもよい。
目標値設定部44は、噴射設定部40で設定された燃料噴射量Qinjと、エンジン回転速度NEとに基づいて、目標移動距離Ligを設定する。本実施形態において、目標移動距離Ligは、図6に示すように、噴射開始タイミングtinjから着火遅れ時間tdが経過したタイミングにおける燃料噴霧の噴射方向Cの先端と、噴孔18aとの間の距離として定義される。なお図6に、噴孔18aから噴射された燃料噴霧が未だ燃焼していない未燃焼噴霧と、噴射された燃料噴霧の燃焼により生じた火炎とを示す。
目標移動距離Ligは、燃料の燃焼により発生するスモークを低減するために設定される噴霧特性値である。つまり、噴射開始タイミングtinjから着火遅れ時間tdが経過するタイミングにおける燃料噴霧の噴孔18aからの移動距離が短いと、燃焼室10a内における燃料噴霧と吸気との混合が不十分となり得る。この場合、噴射初期の燃料の燃焼により発生するスモークが増加するのみならず、噴射初期以降の燃料の燃焼により発生するスモークも増加する。ここで、噴射開始タイミングtinjから着火遅れ時間tdが経過したタイミングにおける燃料噴霧先端の噴孔18aからの移動距離を、エンジン10の運転状態に応じた適正な値とする。これにより、自着火開始位置における燃料噴霧及び吸気の混合度合いを、スモークを低減できる適正な混合度合いとすることができる。上記混合度合いは、上記移動距離と正の相関を有する。
本実施形態では、図7に示すように、燃料噴射量Qinj及びエンジン回転速度NEに基づいて、目標移動距離Ligを設定する。詳しくは、燃料噴射量Qinjが多かったり、エンジン回転速度NEが高かったりするほど、目標移動距離Ligを大きく設定する。これは、燃料噴射量Qinjが多かったり、エンジン回転速度NEが高かったりするほど、燃料噴霧と吸気との混合を促進させるために必要な噴射方向Cの空間が大きくなるためである。ちなみに、目標移動距離Ligは、燃料噴射量Qinj及びエンジン回転速度NEと目標移動距離Ligとが関係付けられたマップ又は実験式に基づいて算出されればよい。
速度設定部45は、ガス密度推定部41で推定されたガス密度ρa、遅れ時間設定部43で設定された着火遅れ時間td、目標値設定部44で設定された目標移動距離Lig、及び角度算出部42で算出された噴霧角θspに基づいて、噴射開始タイミングtinjにおける噴孔18aからの燃料噴霧の噴射速度Viniを設定する。本実施形態では、下式(eq3)に基づいて噴射速度Viniを設定する。
Figure 0006332203
上式(eq3)において、ρfは燃料密度を示し、dは噴孔18aの直径を示し、cは収縮係数を示す。収縮係数cは、噴射圧Pinjを用いて、図8のマップを参照して算出される。図8は、噴射圧Pinjと収縮係数cとの関係を示すマップであり、実験等に基づいて予め設定されている。図8に示すように、噴射圧Pinjが高いほど、収縮係数cが小さくなる。
ちなみに、上式(eq3)は、「ディーゼル機関燃料噴霧の到達距離に関する研究 和栗雄太郎、他3名、日本機械学会論文集、1959年、第25巻、第156号、p.820−826」の記載事項に基づいて導かれる。詳しくは、燃焼室10a内における噴孔18aと、噴孔18aから目標移動距離Lig離れた位置との差圧ΔPを用いて、噴射速度Viniを下式(eq4)のように表すことができる。
Figure 0006332203
また、目標移動距離Ligを下式(eq5)のように表すことができる。
Figure 0006332203
上式(eq5)をΔPについて変形すると、下式(eq6)が導かれる。
Figure 0006332203
上式(eq6)を上式(eq4)に代入することにより、上式(eq3)が導かれる。
第1噴射算出部46は、速度設定部45で設定された噴射速度Viniに基づいて、噴射開始タイミングtinjにおける噴射率である開始時噴射率Qstを算出する。本実施形態では、下式(eq7)に基づいて、開始時噴射率Qstを算出する。
Figure 0006332203
上式(eq7)において、Nhは燃料噴射弁18の噴孔18aの数を示し、Sは燃料噴射弁18の総噴孔面積を示す。開始時噴射率Qstを大きくすることで、噴射開始タイミングにおける燃料噴射弁18の燃料噴射速度が高くなり、ひいては目標移動距離Ligが大きくなる。本実施形態において、第1噴射算出部46が噴射率設定部を構成する。
ちなみに本実施形態では、噴射率を、燃料噴射弁18から単位時間あたりに噴射される燃料の体積とした。噴射率を、燃料噴射弁18から単位時間あたりに噴射される燃料の質量とする場合、上式(eq7)の右辺に燃料密度ρfを乗算すればよい。
第1熱推定部47は、第1噴射算出部46で算出された開始時噴射率Qstに基づいて、自着火開始タイミング「tinj+td」における開始時熱発生率Jstを算出する。詳しくは、下式(eq8)に基づいて、開始時熱発生率Jstを算出する。
Figure 0006332203
上式(eq8)において、Juは単位体積あたりの燃料が燃焼した時の発熱量を示す。なお図9に、噴射開始タイミングtinjにおける開始時噴射率Qstと、開始時噴射率Qstに基づいて推定された開始時熱発生率Jstとを示す。
第2熱推定部48は、筒内圧をその閾値Pmax以下にすることを条件として、エンジン10の図示平均有効圧を最大とする自着火開始タイミング以降における熱発生率の上昇速度θHRRを算出する。なお、上記閾値Pmaxは、例えば、エンジン10の信頼性を維持可能な筒内圧の許容上限値以下の値に設定される。
本実施形態において、第2熱推定部48は、上昇速度θHRRを算出するための処理部として、熱発生率推定部と、筒内圧推定部と、熱勾配算出部とを含む。
熱発生率推定部は、開始時熱発生率Jstと、熱発生率の上昇速度の仮設定値θHmとに基づいて、図9(b)に示すように、自着火開始タイミング「tinj+td」から、熱発生率が総発生率Jqに到達するまでの期間における都度の熱発生率を推定する。ここで、総発生率Jqは、燃料噴射量Qinjを入力として、下式(eq9)に基づいて算出される。
Figure 0006332203
筒内圧推定部は、熱発生率推定部により推定された熱発生率に基づいて、規定期間における都度の筒内圧Pcylを推定する。本実施形態において、規定時間は、自着火開始タイミングから、このタイミングを起点とする熱発生率の積分値が総発生率Jqに到達するまでの期間である。ここで、あるクランク角度αrにおける筒内圧Pcyl(αr)は、下式(eq10)に示す関数fに基づいて算出されればよい。
Figure 0006332203
上式(eq10)において、Δαは筒内圧を算出するクランク角度の間隔を示し、V(αr)はあるクランク角度αrにおける燃焼室10aの容積を示し、HRR(αr)はあるクランク角度αrにおける熱発生率を示す。上式(eq10)に示す関数fは、熱力学方程式及び気体の状態方程式から導かれる下式(eq11)を変形することにより得られる。
Figure 0006332203
上式(eq11)において、Cvは定積モル比熱[J/mol/K]を示し、Rは気体定数[J/K/mol]を示す。ちなみに、筒内圧Pcylの初期値、すなわち自着火タイミング直前の筒内圧Pcylは、例えばガス圧力Pimとすればよい。
熱勾配算出部は、上昇速度の仮設定値θHmを様々な値に設定した場合において、熱発生率が総発生率Jqとなるタイミングにおける筒内圧Pcylが閾値Pmax以下となって、かつ、図示平均有効圧が最大となる仮設定値θHmを上昇速度θHRRとして算出する。
第2噴射算出部49は、開始時噴射率Qst、開始時熱発生率Jst、噴射開始タイミングtinj及び着火遅れ時間tdに基づいて、開始時噴射率Qst以降における噴射率の上昇速度θinjを算出する。本実施形態において、第2熱推定部48及び第2噴射算出部49が上昇設定部を構成する。以下、図10を用いて、上昇速度θinjの算出手法について説明する。ここで、図10(a)は筒内圧の推移を示し、図10(b)は熱発生率の推移を示し、図10(c)は噴射率の推移を示す。なお図10(a)では、等圧燃焼が実施される場合の筒内圧波形を実線にて示し、燃焼室10a内で燃料の燃焼が行われない場合の筒内圧波形を破線にて示す。また図10では、便宜上、着火遅れ時間tdを0として各波形を記載している。
図10に示すように、自着火開始タイミングt1よりも後の規定タイミングtmedにおける熱発生率Jmedを、開始時熱発生率Jst及び熱発生率の上昇速度θHRRに基づいて算出する。そして、単位体積あたりの燃料が燃焼した時の発熱量Juを用いて、算出した熱発生率Jmedを噴射率Qmedに換算する。そして、開始時噴射率Qst、換算した噴射率Qmed、噴射開始タイミングtinj、及び規定タイミングtmedに基づいて、噴射率の上昇速度θinjを算出する。
上述した手法で算出された開始時噴射率Qst及び噴射率の上昇速度θinjに基づいて、図10(c)に示すような指令噴射率の時系列が設定される。指令噴射率は、開始時噴射率Qstと、噴射開始タイミングtinj以降において一定の上昇速度θinjで上昇する上昇噴射率とからなる。上昇噴射率のうち噴射終了タイミングの噴射率は、1燃焼サイクルにおいて最大の噴射率となる。図10(c)では、上昇噴射率が設定される期間がTDCを跨いでいる例を示した。ECU30は、燃料噴射弁18の噴射率を上記指令噴射率に制御するように燃料噴射弁18と通電操作する噴射制御部として機能する。
以上説明した本実施形態によれば、以下の効果を奏することができる。
エンジン10の運転状態に基づいて、目標移動距離Ligを設定した。そして、噴射開始タイミングtinjから着火遅れ時間tdが経過したタイミングにおける燃料噴霧先端の噴孔18aからの移動距離を目標移動距離Ligとするための開始時噴射率Qstを設定した。これにより、開始時噴射率Qstに従って噴射された燃料噴霧、及び開始時噴射率Qstに続く噴射率に従って噴射された燃料噴霧を吸気と十分に混合させることができ、燃料の燃焼により発生するスモークを低減することができる。
また、開始時噴射率Qstに従って噴射された燃料噴霧の燃焼により発生するスモークを低減できるため、開始時噴射率Qst以降の噴射率を大きくでき、エンジン10の出力トルクを向上できる。
開始時噴射率Qstの算出に噴射速度Viniを用いた。これにより、スモークを低減すべく、自着火開始タイミングにおける燃料噴霧の運動量を加味した燃料噴射制御を行うことができる。
筒内圧をその閾値Pmax以下にすることを条件として、エンジン10の図示平均有効圧を最大とする開始時噴射率Qst以降における噴射率の上昇速度θinjを設定した。これにより、エンジンの強度を向上させることなく、エンジン10の出力トルクを向上させることができる。
(第2実施形態)
以下、第2実施形態について、上記第1実施形態との相違点を中心に図面を参照しつつ説明する。本実施形態では、目標移動距離Ligに代えて、目標当量比φigを用いて噴射率を設定する。目標当量比φigは、燃焼室10a内において、燃料噴射弁18から噴射された燃料噴霧の自着火開始位置での燃料噴霧及び吸気の当量比の目標値である。
図11に、本実施形態に係る等圧燃焼モードにおける燃料噴射制御処理のブロック図を示す。図11に示す各部の処理は、ECU30によって実行される。なお図11において、先の図3に示した処理と同一の処理については、便宜上、同一の符号を付している。
本実施形態に係る目標値設定部50は、燃料噴射量Qinjと、エンジン回転速度NEとに基づいて、目標当量比φigを設定する。目標当量比φigは、燃料の燃焼により発生するスモークを低減するために設定される噴霧特性値である。噴射開始タイミングtinjから着火遅れ時間tdが経過したタイミングにおける自着火開始位置における当量比を、エンジン10の運転状態に応じた適正な値とすることにより、燃料の燃焼により発生するスモークを低減することができる。自着火開始位置における当量比と、その位置における燃料噴霧及び吸気の混合度合いとは、負の相関を有する。この点に鑑み、目標値設定部50は、目標当量比φigを設定する。
本実施形態では、図12に示すように、燃料噴射量Qinj及びエンジン回転速度NEに基づいて、目標当量比φigを設定する。詳しくは、燃料噴射量Qinjが多かったり、エンジン回転速度NEが低かったりするほど、目標当量比φigを大きく設定する。
速度設定部51は、ガス密度ρa、着火遅れ時間td、噴霧角θsp、及び目標値設定部50で設定された目標当量比φigに基づいて、噴射開始タイミングtinjにおける噴孔18aからの燃料噴霧の噴射速度Viniを設定する。本実施形態では、下式(eq12)に基づいて噴射速度Viniを設定する。
Figure 0006332203
上式(eq12)において、φthは理論当量比を示し、酸素過剰率の逆数である。
ちなみに、上式(eq12)は、上述した「ディーゼル機関燃料噴霧の到達距離に関する研究」の記載事項に基づいて導かれる。詳しくは、この記載事項に基づいて、下式(eq13)が導かれる。
Figure 0006332203
上式(eq13)を上式(eq4)に代入することにより、上式(eq12)が導かれる。
噴射速度Viniの算出の後、上記第1実施形態と同様の処理により、指令噴射率が設定される。このように本実施形態では、エンジン10の運転状態に基づいて、目標当量比φigを設定した。そして、自着火開始位置における実際の当量比を目標当量比φigとするための開始時噴射率Qstを設定した。これにより、上記第1実施形態と同様の効果を奏することができる。
(その他の実施形態)
なお、上記各実施形態を、以下のように変更して実施してもよい。
・上記各実施形態では、開始時噴射率Qst以降の噴射率の上昇態様を、一定の上昇速度で上昇する噴射率波形としたがこれに限らない。例えば、開始時噴射率Qst以降の噴射率の上昇態様を、段階的に上昇させる波形としたり、円弧状に上昇させる波形としてもよい。この場合であっても、開始時噴射率Qstがスモークを低減できる適正な値に設定されているため、スモークを低減できる。また、上記各実施形態において、一定の上昇速度で上昇する噴射率波形の後に続けて、噴射率が一定となる噴射率波形を含む指令噴射率を設定してもよい。
・上記第1実施形態において、目標移動距離Ligの設定に、燃料噴射量Qinj及びエンジン回転速度NEのうちいずれか一方のみを用いてもよい。また、上記第2実施形態において、目標当量比φigの設定に、燃料噴射量Qinj及びエンジン回転速度NEのうちいずれか一方のみを用いてもよい。
・噴射率を自在に設定可能な燃料噴射弁としては、上記第1実施形態で説明したものに限らない。例えば、特開2008−163799号公報に記載されているように、増圧機構付きの燃料噴射弁であってもよい。
10…エンジン、10a…燃焼室、18…燃料噴射弁、30…ECU、44…目標値設定部、46…第1噴射算出部。

Claims (11)

  1. 燃焼室(10a)内に燃料噴霧を直接噴射する燃料噴射弁(18)を備えるディーゼルエンジン(10)に適用され、
    前記燃焼室内での自着火開始位置における前記燃料噴霧及び吸気の混合度合いと相関を有するパラメータが噴霧特性値と定義されており、
    前記エンジンの運転状態に基づいて、前記噴霧特性値の目標値を設定する目標値設定部(44;50)と、
    実際の前記噴霧特性値を前記目標値とすべく前記燃料噴射弁の噴射開始タイミングにおける開始時噴射率を設定する噴射率設定部(46)と、
    前記燃料噴射弁の噴射率を前記開始時噴射率から徐々に増加させる噴射率時系列を含む指令噴射率に実際の噴射率を制御する噴射制御を行う噴射制御部(30)と、を備える燃料噴射制御装置。
  2. 前記燃料噴射弁の噴射開始タイミングから、噴射された燃料噴霧が自着火し始めるまでの時間が着火遅れ時間と定義されており、
    前記噴霧特性値は、前記噴射開始タイミングから前記着火遅れ時間が経過するタイミングにおける前記燃料噴霧の先端と前記燃料噴射弁の噴孔(18a)との距離である請求項1に記載の燃料噴射制御装置。
  3. 前記噴射率設定部は、前記目標値が大きいほど、前記開始時噴射率を大きく設定する請求項2に記載の燃料噴射制御装置。
  4. 前記噴射率設定部は、前記目標値が大きいほど、前記噴射開始タイミングにおける前記燃料噴射弁の燃料噴射速度を高く設定する速度設定部(45)を含み、前記速度設定部により設定された前記燃料噴射速度が高いほど、前記開始時噴射率を大きく設定する請求項3に記載の燃料噴射制御装置。
  5. 前記噴霧特性値は、前記燃焼室内での自着火開始位置における前記燃料噴霧及び吸気の当量比である請求項1に記載の燃料噴射制御装置。
  6. 前記噴射率設定部は、前記目標値が小さいほど、前記開始時噴射率を大きく設定する請求項5に記載の燃料噴射制御装置。
  7. 前記噴射率設定部は、前記目標値が小さいほど、前記噴射開始タイミングにおける前記燃料噴射弁の燃料噴射速度を高く設定する速度設定部(51)を含み、前記速度設定部により設定された前記燃料噴射速度が高いほど、前記開始時噴射率を大きく設定する請求項6に記載の燃料噴射制御装置。
  8. 前記エンジンの1燃焼サイクルあたりに要求される燃料噴射量を設定する噴射量設定部(40)を備え、
    前記目標値設定部は、前記噴射量設定部により設定された前記燃料噴射量が多いほど前記目標値を大きく設定する処理、及び前記エンジンの回転速度に基づいて前記目標値を設定する処理のうち少なくとも一方を行う請求項1〜7のいずれか1項に記載の燃料噴射制御装置。
  9. 前記エンジンの1燃焼サイクルあたりに要求される燃料噴射量を設定する噴射量設定部(40)と、
    前記燃焼室内の圧力をその閾値以下にすることを条件として、前記エンジンの1燃焼サイクルあたりに前記エンジンから出力する仕事を最大化する前記開始時噴射率以降における噴射率の上昇態様を設定する上昇設定部(48,49)と、を備え、
    前記噴射制御部は、前記開始時噴射率と、前記上昇設定部により設定された前記上昇態様とに基づいて、前記指令噴射率を設定する請求項1〜8のいずれか1項に記載の燃料噴射制御装置。
  10. 前記上昇設定部は、前記燃料噴射弁の噴射率に基づいて、熱発生率を推定する熱発生率推定部と、前記熱発生率推定部により推定された前記開始時噴射率に対応する熱発生率、及び前記燃料噴射量を熱発生率に換算した総発生率に基づいて、前記燃焼室内の圧力を推定する筒内圧推定部と、を含み、前記筒内圧推定部により推定された圧力を前記閾値以下にすることを条件として、前記開始時噴射率以降における噴射率の上昇速度を設定する請求項9に記載の燃料噴射制御装置。
  11. 前記噴射制御部は、前記燃料噴射弁の噴射率を前記開始時噴射率から一定の上昇速度で増加させるとともに、前記エンジンの1燃焼サイクルにおいて前記燃料噴射弁の噴射終了タイミングの噴射率が最大となる噴射率時系列を前記指令噴射率に設定する請求項1〜10のいずれか1項に記載の燃料噴射制御装置。
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