JP6330609B2 - 絶縁検査装置 - Google Patents

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本発明は、被検体の絶縁状態を検出する絶縁検査装置に関する。
従来より、絶縁体から形成された被検体にピンホール、又は、絶縁被膜の傷・剥がれ等の絶縁不良箇所が存在するか否かの絶縁状態を、イオンにより検出する絶縁検査装置が知られている。
特許文献1に記載の検査装置は、電源装置に電気的に接続された針状の電極を備えている。この電極の針先に対向する位置に、被検体である絶縁体によって被覆された電線が設置されている。その電線は、電流測定器を経由し、グランドに電気的に接続されている。
この構成により、電源装置から電極に高電圧を印加すると、電極の針先の周りにイオンが発生する。そのため、絶縁体に絶縁不良箇所としてピンホール等が形成されている場合、そのイオンは、そのピンホール等から電線を経由してグランドへ流れる。したがって、特許文献1の検査装置は、電流測定器の出力の変化により、絶縁体にピンホール等の絶縁不良箇所が形成されているか否かを検出することが可能である。
特開2009−204511号公報
ところで、特許文献1に記載の検査装置を用いてシート状の被検体の絶縁状態を検出する場合、そのシート状の被検体が延びる面の一方向に針状の電極を複数個並べて設置することが考えられる。
しかしながら、特許文献1に記載の検査装置は、電極の針先を中心としてほぼ球状に形成されたイオンの密度の高い領域が絶縁状態を検出可能な検出範囲となる。そのため、針状の電極を複数個設置すると、電極と電極との間にイオンの密度が低い領域が形成される。この領域では、絶縁不良箇所の検出が困難である。したがって、特許文献1の検査装置を用いてシート状の被検体の絶縁状態を検出する場合、検出精度が低下するおそれがある。
また、特許文献1の検査装置を用いて複数の被検体の絶縁状態を検出する場合、その複数の被検体に対応した位置に複数の電極を配置することが考えられる。
しかしながら、複数の被検体の位置が製造公差などにより変わると、電極と電極との間のイオンの密度が低い領域に被検体が位置することが懸念される。したがって、特許文献1の検査装置を用いて複数の被検体の絶縁状態を検出する場合、検出精度が低下するおそれがある。
一方、イオンの密度が低い領域が形成されないように電極と電極との間隔を狭くすると、電極の数が増加すると共に、検査装置の構成が複雑になる。
本発明は、上述した課題に鑑みてなされたものであり、簡素な構成で検出精度を高めることの可能な絶縁検査装置を提供することを目的とする。
本発明は、絶縁体から形成された被検体の絶縁状態を検出し、複数の被検体が複数の列に並ぶものに用いられる絶縁検査装置において、電源回路から電圧を印加される第1電極が有するイオン発生部は、複数の被検体が並ぶ方向に連続して延びており、電極本体の被検体側で、被検体が並ぶ複数の列に対応して複数列設けられることを特徴とする。
これにより、第1電極は、複数の被検体が並ぶ方向又はシート状の被検体が延びる面の一方向に、イオン発生部から均一な密度でイオンを発生させることが可能である。そのため、従来の針状の電極を複数個備えた検査装置と比べて、本発明の絶縁検査装置は、検出範囲にイオンの密度のばらつきが生じることが低減される。したがって、本発明の絶縁検査装置は、複数個が並ぶ被検体又はシート状の被検体に対し、絶縁状態の検出の精度を高めることができる。
また、従来の針状の電極を複数個備えた検査装置と比べて、本発明の絶縁検査装置は、第1電極の数を少なくすることで、その構成を簡素にすることができる。
本発明の第1実施形態による絶縁検査装置の構成図である。 (A)は図1のIIA方向における第1電極の側面図であり、(B)は図2(A)のIIB方向における第1電極の要部拡大図である。 第1実施形態による絶縁検査装置のイオン発生時の模式図である。 第1実施形態による絶縁検査装置の検出時の模式図である。 第1実施形態による絶縁検査装置の電圧変化を示すグラフである。 本発明の第2実施形態による絶縁検査装置の構成図である。 第2実施形態による絶縁検査装置のイオン発生時の模式図である。 本発明の第3実施形態による絶縁検査装置の構成図である。 (A)は図8のIXA方向における第1電極の側面図であり、(B)は図9(A)のIXB方向における第1電極の要部拡大図である。 本発明の第4実施形態による絶縁検査装置の構成図である。 本発明の第5実施形態による絶縁検査装置の構成図である。 本発明の第6実施形態による絶縁検査装置の電極の模式図である。 図12のXIII−XIII線の断面図である。 本発明の第7実施形態による絶縁検査装置の電極の側面図である。 図14のXV方向の外観図である。 第1比較例の絶縁検査装置の構成図である。 第2比較例の絶縁検査装置の構成図である。
以下、本発明の複数の実施形態を図面に基づき説明する。なお、複数の実施形態において、実質的に同一の構成には同一の符号を付して説明を省略する。また、図面において、同一の構成が複数個記載されている場合には、その一部のみに符号を付すこととする。
(第1実施形態)
本発明の第1実施形態を図1〜図5に示す。第1実施形態の絶縁検査装置1は、絶縁体からシート状に形成された被検体2の絶縁状態をイオンにより検出するものである。絶縁検査装置1は、被検体2の絶縁状態の検出として、被検体2がピンホールを有する、又は、被検体2の絶縁被膜に傷または剥がれがある等、被検体2の種々の絶縁不良を検出することが可能である。
まず、絶縁検査装置1の構成について説明する。
図1及び図2に示すように、絶縁検査装置1は、電源回路10、第1電極20、第2電極30、及び検出手段としての電圧センサ40を備えている。
電源回路10は、一方の配線11が電圧センサ40を経由して第1電極20に電気的に接続され、他方の配線12が第2電極30に電気的に接続されている。電源回路10は、第1電極20に対し、高電圧を印加することが可能である。
第1電極20は、電極本体21、及び、その電極本体21の被検体2側に設けられたイオン発生部22を一体に有する。
電極本体21は、板状に形成され、電源回路10から延びる配線11が接続されている。
イオン発生部22は、電極本体21の板厚方向の一方の面23と他方の面24とを接続する面221及び辺222であり、シート状の被検体2が延びる面の一方向に連続して形成されている。イオン発生部22は、電極本体21に電圧が印加されることによりイオンを発生させることが可能である。
図2では、電極本体21に電圧が印加された際に、イオン発生部22の周りに発生したイオンの密度が高い領域を概念的に破線Sで示している。イオンの密度が高い領域は、イオン発生部22が延びる方向に、均一な密度で形成される。この領域が、被検体2の絶縁状態を検出することの可能な検出範囲に相当する。したがって、第1実施形態の絶縁検査装置1の検出範囲は、イオン発生部22が延びる方向に平行に形成される。
なお、イオンの密度が高い領域、即ち検出範囲は、電極本体21に印加する電圧の大きさによって変化するものである。
図1に示すように、第2電極30は、シート状の被検体2を載置することの可能な平面状の載置面31を有する。第2電極30は、上述した検出範囲内に載置面31が位置するように設けられている。第2電極30は、電源回路10又はグランド13に電気的に接続されている。そのため、第2電極30は、被検体2に例えばピンホール又は絶縁体の傷・剥がれ等の絶縁不良箇所が形成されていた場合、その絶縁不良箇所を通過するイオンを吸収可能である。
図1の矢印Mに示すように、第2電極30は、イオン発生部22が連続して形成された方向に対し、交差する方向に移動することが可能な構成である。この第2電極30の移動と共に、第2電極30に載置された被検体2も一緒に矢印Mの方向に移動する。そのため、第1電極20のイオン発生部22は、被検体2の全ての面に向き合うことが可能である。
なお、第2電極30を矢印Mの方向に移動することに代えて、第1電極20を矢印Mの方向に移動する構成としてもよい。
電圧センサ40は、第1電極20の電位を検出する。イオン発生部22の周りに発生したイオンが被検体2の絶縁不良箇所を通り第2電極30に流れた場合(図4参照)、電圧センサ40が検出する電圧が低下する。これにより、絶縁検査装置1は、被検体2が絶縁不良箇所を有するか否かを検出することが可能である。
次に、絶縁検査装置1の作動について説明する。
図3に示すように、第1電極20に高電圧を印加すると、イオン発生部22の周りにイオン5が生成される。この状態で、第2電極30または第1電極20は、図1で示した矢印Mの方向に移動する。
図4の一点鎖線の矢印Lに示すように、被検体2が絶縁不良箇所としてピンホール4を有する場合、イオン発生部22の周りに発生したイオン5は、被検体2のピンホール4を通り第2電極30に流れる。
図5では、絶縁検査装置1が検査を行う際の電圧センサ40による出力の変化を示している。図5において、時刻t0から時刻t1の間、電圧センサ40は、電源回路10から第1電極20に印加している電圧V2を検出している。
時刻t1以降、電圧センサ40の検出する電圧がV2からV1に低下している。このことは、第1電極20の検出範囲に位置する被検体2が絶縁不良箇所を有しており、その絶縁不良箇所を通りイオンが第2電極30に流れたことを示している。これにより、絶縁検査装置1は、この被検体2が絶縁不良箇所を有していることを検出する。
ここで、第1比較例の絶縁検査装置100について、図16を参照して説明する。
第1比較例の絶縁検査装置100は、電源回路10から電圧を印加される電極200が針状に形成され、シート状の被検体2が延びる面の一方向に複数個並べて設置されている。針状の電極200に電圧を印加すると、破線S1に示すように、イオンの密度の高い領域が電極200の針先201を中心としてほぼ球状に形成される。そのため、第1比較例では、複数の電極200が並ぶ方向に球状の検出範囲が複数配置されることになる。
しかし、第1比較例では、個々の電極200と電極200との間にイオンの密度が低い領域S2が形成される。この領域S2では、絶縁状態の検出が困難である。したがって、第1比較例の絶縁検査装置100を用いてシート状の被検体2の絶縁状態を検出する場合、検出範囲の外側において、検出精度が低下するおそれがある。
一方、第1比較例の構成において、イオンの密度が低い領域S2が形成されないように電極200と電極200との間隔を狭くすると、電極200の数が増加すると共に、絶縁検査装置100の構成が複雑になる。
これに対し、第1実施形態の絶縁検査装置1は、次の作用効果を奏する。
(1)第1実施形態では、第1電極20が有するイオン発生部22は、シート状の被検体2が延びる面の一方向に連続して延びている。
これにより、イオン発生部22は、シート状の被検体2が延びる面の一方向に、均一な密度でイオンを発生させることが可能である。そのため、第1実施形態の絶縁検査装置1は、上述した第1比較例の絶縁検査装置100と比べて、検出範囲にイオンの密度のばらつきが生じることが低減される。したがって、第1実施形態の絶縁検査装置1は、シート状の被検体2に対し、絶縁状態の検出の精度を高めることができる。
また、第1実施形態の絶縁検査装置1は、第1比較例の絶縁検査装置100と比べて、第1電極20の数を少なくすることで、その構成を簡素にすることができる。
(2)第1実施形態では、第1電極20は、板状の電極本体21を有する。これにより、第1電極20に高電圧を印加した際の第1電極20の耐久性を向上することが可能である。
また、第1実施形態では、イオン発生部22は、板厚方向の一方の面23と他方の面24とを接続する面221及び辺222である。これにより、検出範囲を板厚方向に広くすることが可能である。
(第2実施形態)
本発明の第2実施形態を図6及び図7に示す。第2実施形態の絶縁検査装置1は、複数の被検体3の絶縁状態を検出するものである。
複数の被検体3は、複数本の導体32の端部を被覆する絶縁体である。この被検体3は、複数本の導体32の端部を例えば粉体塗装することにより形成される。
複数本の導体32は、例えばモータのステータ又はロータに形成されたスロットに挿入されるコイルとして使用されるものである。絶縁体からなる被検体3は、モータを駆動する際にコイルからの放電を防ぐものである。
第2実施形態では、第1電極20が有するイオン発生部22は、複数の被検体3が並ぶ方向に連続して延びている。図7の破線Sに示すように、第2実施形態においても、絶縁検査装置1の検出範囲は、イオン発生部22が延びる方向に平行に形成される。したがって、この検出範囲は、複数の被検体3が並ぶ方向に均一に形成される。
第2実施形態では、電源回路10は、一方の配線11が電圧センサ40を経由して第1電極20に電気的に接続され、他方の配線12が複数の導体32に電気的に接続されている。
第2実施形態では、複数の導体32が、特許請求の範囲に記載の「第2電極」の一例に相当する。
電源回路10から第1電極20に高電圧が印加されると、イオン発生部22の周りにイオン5が生成される。このとき、被検体3が絶縁不良箇所を有する場合、イオン発生部22の周りに発生したイオン5は、その絶縁不良箇所を通り導体32に流れる。絶縁検査装置1は、そのときの第1電極20の電圧降下を検出することにより、被検体3が絶縁不良箇所を有することを検出することが可能である。
ここで、第2比較例の絶縁検査装置101について、図17を参照して説明する。
第2比較例の絶縁検査装置101は、複数の針状の電極200がそれぞれ、複数の被検体3に対応した位置に配置されている。破線S1に示すように、第2比較例では、複数の針状の電極200の針先201を中心とした球状の検出範囲が複数配置されることになる。
しかし、第2比較例では、製造公差などにより複数の被検体3の位置が変わると、電極200と電極200との間のイオンの密度が低い領域S2に被検体3が位置することが懸念される。この場合、検出範囲を外れた被検体3の絶縁検査の検出精度が低下するおそれがある。
一方、第2比較例の構成においても、イオンの密度が低い領域S2が形成されないように電極200と電極200との間隔を狭くすると、電極200の数が増加すると共に、絶縁検査装置101の構成が複雑になる。
これに対し、第2実施形態の絶縁検査装置1は、次の作用効果を奏する。
第2実施形態では、第1電極20が有するイオン発生部22は、複数の被検体3が並ぶ方向に連続して延びている。
これにより、イオン発生部22は、複数の被検体3が並ぶ方向に、均一な密度でイオンを発生させることが可能である。そのため、第2実施形態の絶縁検査装置1は、上述した第2比較例の絶縁検査装置101と比べて、検出範囲にイオンの密度のばらつきが生じることが低減される。したがって、第2実施形態の絶縁検査装置1は、複数個が並ぶ被検体3に対し、絶縁状態の検出の精度を高めることができる。
また、第2実施形態の絶縁検査装置1は、第2比較例の絶縁検査装置101と比べて、第1電極20の数を少なくすることで、その構成を簡素にすることができる。
(第3実施形態)
本発明の第3実施形態を図8及び図9に示す。第3実施形態の絶縁検査装置1は、シート状に形成された被検体2の絶縁状態を検出するものである。
第3実施形態では、第1電極20は、板厚方向の一方の面23と他方の面24とが鋭角に接続された刃状の電極本体21、及び、その電極本体21の被検体2側に設けられたイオン発生部22を一体に有する。イオン発生部22は、電極本体21の板厚方向の一方の面23と他方の面24とを接続する辺222であり、シート状の被検体2が延びる面の一方向に連続して形成されている。
図9(A)及び(B)では、電極本体21に電圧が印加された際に、イオン発生部22の周りに発生したイオンの密度が高い領域を概念的に破線Sで示している。イオンの密度が高い領域は、イオン発生部22が延びる方向に、均一な密度で形成されている。したがって、第2実施形態の絶縁検査装置1の検出範囲は、イオン発生部22が延びる方向に平行に形成される。
第3実施形態では、第1電極20の電極本体21は刃状であり、イオン発生部22は第1電極20の板厚方向の一方の面23と他方の面24とを接続する辺222である。
これにより、第3実施形態の絶縁検査装置1は、第1実施形態の絶縁検査装置1よりもイオンの生成量を増加させることが可能である。したがって、第3実施形態の絶縁検査装置1は、絶縁状態の検出の精度を高めることができる。
(第4実施形態)
本発明の第4実施形態を図10に示す。第4実施形態の絶縁検査装置1は、複数の被検体2の絶縁状態を検出するものである。
第4実施形態においても、第3実施形態と同様に、第1電極20の電極本体21は刃状である。また、イオン発生部22は、第1電極20の板厚方向の一方の面23と他方の面24とを接続する辺222である。
第4実施形態は、上述した第1〜第3実施形態と同一の作用効果を奏することが可能である。
(第5実施形態)
本発明の第5実施形態を図11に示す。第5実施形態の絶縁検査装置1は、複数の列に並ぶ複数の被検体2の絶縁状態を検出するものである。
第5実施形態では、電極本体21の被検体2側は、複数の山形に形成されている。その複数の山形の稜線がそれぞれイオン発生部22となる。イオン発生部22は、電極本体21の被検体2側で、被検体2が並ぶ複数の列に対応して複数列設けられている。
第5実施形態では、複数の被検体2が複数の列に並ぶ場合にも、第1電極20の数を少なくすることが可能である。したがって、絶縁検査装置1の構成を簡素にすることができる。
(第6実施形態)
本発明の第6実施形態による絶縁検査装置1の第1電極20を図12及び図13に示す。第6実施形態の絶縁検査装置1の第1電極20は、刃状の電極本体21、その電極本体21の被検体側に設けられたイオン発生部22、及び、そのイオン発生部22を除く箇所に設けられた曲面部25を一体に有する。曲面部25は、電極本体21の板厚方向の一方の面23と他方の面24とを曲面状に接続する箇所である。図12では、電極本体21の板厚方向の一方の面と曲面部25との境界、及び、曲面部25とイオン発生部22との境界を概念的に破線26、27で示しているが、これらは段差無く、なだらかに接続されている。
第6実施形態では、第1電極20の近傍に電気伝導体からなる部材8が設置されている場合、その部材8側に曲面部25を形成することで、第1電極20からその部材8へイオンが流れることを抑制することが可能である。したがって、第6実施形態の絶縁検査装置1は、第1電極20の近傍に電気伝導体からなる部材8が設置されている場合にも、絶縁状態の検出の精度を高めることができる。
なお、第6実施形態の第1電極20が有する電極本体21は、刃状のものに限らず、板状のものであってもよい。
(第7実施形態)
本発明の第7実施形態による絶縁検査装置1の第1電極20を図14及び図15に示す。第7実施形態の絶縁検査装置1の第1電極20は、円筒状に形成された電極本体21、及び、その電極本体21の被検体側で、放射状に設けられたイオン発生部22を有する。
この絶縁検査装置1は、図示していない複数の被検体が複数の列に並び、その複数の列が放射状に配置されている場合、その被検体の絶縁状態を検出することに好適なものである。このような形状の被検体として、例えばモータのステータ又はロータのスロットに挿入された複数の導体の端部を被覆する絶縁体が挙げられる。この場合、第1電極20の有するイオン発生部22は、複数の被検体が並ぶ複数の列に対応して放射状に設けられる。
第7実施形態では、複数の被検体が複数の列に並び、その複数の列が放射状に配置されている場合にも、第1電極20の数を少なくすることが可能である。したがって、絶縁検査装置1の構成を簡素にすることができる。
なお、第7実施形態の第1電極20が有する電極本体21は、円筒状に限らず、円柱状であってもよい。
(他の実施形態)
上述した実施形態では、電圧センサにより第1電極の電位を検出した。これに対し、他の実施形態では、電流センサにより第1電極または第2電極に流れる電流を検出してもよい。
このように、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、上述した複数の実施形態を組み合わせることに加え、発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の形態で実施可能である。
1 ・・・絶縁検査装置
2,3・・・被検体
10 ・・・電源回路
13 ・・・グランド
20 ・・・第1電極
21 ・・・電極本体
22 ・・・イオン発生部
30 ・・・第2電極
40 ・・・電圧センサ(検出手段)

Claims (4)

  1. 絶縁体から形成された被検体(2,3)の絶縁状態を検出し、複数の前記被検体が複数の列に並ぶものに用いられる絶縁検査装置(1)であって、
    電源回路(10)と、
    前記電源回路から電圧を印加される電極本体(21)、及び、その電極本体に電圧が印加されることによりイオン(5)を発生させるイオン発生部(22,221,222)を一体に有する第1電極(20)と、
    前記電源回路又はグランド(13)に電気的に接続し、前記イオン発生部により発生したイオンを吸収可能な第2電極(30、32)と、
    前記第1電極の電位、又は前記第1電極と前記第2電極に流れる電流を検出する検出手段(40)と、を備え、
    前記イオン発生部は、複数の前記被検体(3)が並ぶ方向に連続して延びており、前記電極本体の前記被検体側で、前記被検体が並ぶ複数の列に対応して複数列設けられることを特徴とする絶縁検査装置。
  2. 前記電極本体は、板状であり、
    前記イオン発生部は、前記電極本体の板厚方向の一方の面(23)と他方の面(24)とを接続する辺(222)及び面(221)であることを特徴とする請求項1に記載の絶縁検査装置。
  3. 前記第1電極は、前記電極本体が板状または刃状であり、
    前記イオン発生部を除く箇所に、前記電極本体の板厚方向の一方の面と他方の面とを接続する曲面部(25)をさらに有することを特徴とする請求項1または2に記載の絶縁検査装置。
  4. 複数の前記被検体が複数の列に並び、その複数の列が放射状に配置されている場合、
    前記電極本体は、円筒状又は円柱状に形成され、
    前記イオン発生部は、前記電極本体の前記被検体側で、前記被検体が並ぶ複数の列に対応して放射状に設けられることを特徴とする請求項に記載の絶縁検査装置。
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