JP3427998B2 - 携帯型ピンホール検査機 - Google Patents

携帯型ピンホール検査機

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JP3427998B2
JP3427998B2 JP2000140654A JP2000140654A JP3427998B2 JP 3427998 B2 JP3427998 B2 JP 3427998B2 JP 2000140654 A JP2000140654 A JP 2000140654A JP 2000140654 A JP2000140654 A JP 2000140654A JP 3427998 B2 JP3427998 B2 JP 3427998B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、携帯型ピンホール
検査機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】食料品容器のフィルムや薬品アンプルの
ガラスなどにピンホールがあると、その部分から細菌な
どが侵入して内容物の品質を変化させるおそれがある。
そこで食料品や薬品の製造工程においてピンホール検査
が行われている。一般的なピンホール検査は、導電性を
有する内容物を封入した電気絶縁性を有する被検査物を
対象にして、放電筒の先端に取り付けた高圧電極を検知
電極の上に置いた被検査物の表面に接近させ、被検査物
に高電圧を印加する。するとピンホールの存在する部分
で火花放電(以下単に放電という)が発生するので、検
知電極を流れる電流から放電の有無を検出して、ピンホ
ールの有無を判断している。
【0003】このようなピンホール検査は、検査対象物
を搬送するためのコンベアーを備えた大型のピンホール
検査機を、生産ラインに組み込んで実施する場合が多か
った。しかし、製品の種類の多様化によりすべての生産
ラインにピンホール検査機を導入することはコストがか
かり困難である。そこで、多様な種類の製品に対してピ
ンホール検査を行うため、携帯型ピンホール検査機が提
案されている(特開平10−300727号公報参
照)。
【0004】従来の携帯型ピンホール検査機は、制御
部、放電筒および検知電極などを携帯可能なケースに収
納したものである。この箱を生産ラインまで持ち運び、
ケースから放電筒および検知電極を取り出して制御部と
電気的に接続し、生産ライン付近で製品のピンホール検
査を行っていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】食品工場等の生産ライ
ン付近では、衛生上の理由からステンレス製作業机を使
用することが多く、このような導電性を有するステンレ
ス製作業机上でピンホール検査を行うことがある。一
方、携帯型ピンホール検査機はあらゆる形状の被検査物
に対して検査を行うので、検知電極より被検査物が大き
い場合にははみ出した被検査物が垂れ下がって、導電性
を有する作業机に接触することがある。すると放電電流
の一部が作業机の方に流れて、検知電極に流れる電流が
弱くなり、放電を検出できずにピンホールの存在を見逃
す可能性があった。また、高圧電極の種類が固定されて
いたため、被検査物の形状によってはその表面に高圧電
極を接触させることができず、また被検査物の材質によ
っては高電圧を集中して印加させることができず、ピン
ホール部分で放電を発生させることができずにピンホー
ルの存在を見逃す可能性があった。そこで本発明は上記
問題点に着目し、あらゆる形状の被検査物につきピンホ
ールを確実に発見することができる携帯型ピンホール検
査機の提供を目的とする。
【0006】また、導電性を有するステンレス製作業机
上でピンホール検査を行う場合、特に被検査物端部に高
圧電極を接近させるときに作業机との距離が近くなり、
高圧電極から作業机に誤放電して、検査員に危険が及ぶ
可能性があった。また、誤って放電筒の電極に高電圧を
発生させたまま放電筒を放置する場合があり、検査員以
外の人が高電圧の発生を知らずに高圧電極に触れる危険
があった。
【0007】そこで本発明は上記問題点に着目し、検査
中高圧電極から導電性を有する作業机に誤放電すること
がなく、また高電圧が発生したまま放電筒が放置される
ことのない携帯型ピンホール検査機の提供を目的とす
る。加えて、軽量化して携帯しやすく、また操作の簡単
な携帯型ピンホール検査機の提供を目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明に係る携帯型ピンホール検査機は、携帯可能
なケースに、被検査物を載置する検知電極と前記被検査
物に高電圧を印加する高圧電極を備えた放電筒とを取り
出し可能に収納し、高電圧を発生させ放電の有無を検出
して前記被検査物のピンホールの有無を判断する制御部
を収納するとともに、前記検知電極を上部に設置した電
気絶縁性材料からなる検査台を取り出し可能に前記ケー
スに収納する構成とした。
【0009】また前記検知電極は、被検査物の大きさに
対応した検知電極として機能する金属板を載置可能に形
成されている構成とした。さらに、前記検知電極は被検
査物の大きさに対応した検知電極として機能する金属板
を載置可能に形成され、前記検知電極を上部に設置した
電気絶縁性材料からなる検査台を取り出し可能に前記ケ
ースに収納する構成とした。
【0010】一方、前記制御部と前記放電筒とがスイッ
チを押しているときのみ導通して前記高圧電極に高電圧
が発生する高電圧発生スイッチを前記放電筒のグリップ
部に設置した構成とした。また、前記放電筒は前記高圧
電極を交換可能に形成されている構成とした。
【0011】一方、前記検知電極および前記放電筒が、
予め前記制御部と伸縮自在なコードにより電気的に固定
接続されている構成とした。また、前記放電筒と前記制
御部とを接続する前記コード上または前記放電筒のグリ
ップ部に、前記制御部が放電を検出した場合に点灯を保
持する検出ランプと、前記検出ランプの点灯を解消する
リセットスイッチとを設置した構成とした。
【0012】
【作用】検知電極を上部に設置した電気絶縁性材料から
なる検査台を取り出し可能にケースに収納する構成とし
たので、被検査物が作業机に接触することがなくなり、
導電性を有する作業机上でピンホール検査を行った場合
でも、放電電流の一部が作業机に流れることなく検知電
極に充分な電流が流れ、ピンホールを確実に発見するこ
とができる。また検知電極は、被検査物の大きさに対応
した検知電極として機能する金属板を載置可能に形成さ
れている構成としたので、金属板を検知電極上に置けば
大きな被検査物でも作業机に接触することがなくなり、
上記と同様にピンホールを確実に発見することができ
る。
【0013】また、検知電極を上部に設置した電気絶縁
性材料からなる検査台を有する構成としたので、高圧電
極と導電性を有する作業机との距離を確保することがで
き、検査中作業机に誤放電することがない。
【0014】さらに、検知電極は被検査物の大きさに対
応した検知電極として機能する金属板を載置可能に形成
され、検知電極を上部に設置した電気絶縁性材料からな
る検査台を取り出し可能に前記ケースに収納する構成と
したので、検査台の高さを低くおさえることができ、軽
量化して携帯しやすくすることができる。
【0015】一方、スイッチを押しているときのみ制御
部と放電筒とが導通して高圧電極に高電圧が発生する高
電圧発生スイッチを放電筒のグリップ部に設置した構成
としたので、放電筒から手を離せばスイッチが切れて高
電圧状態が解消されるので、高電圧が発生したまま放電
筒が放置されることがない。
【0016】また、放電筒は高圧電極を交換可能に形成
されている構成としたので、被検査物の形状に対応した
高圧電極を選択して使用でき、放電を確実に発生させる
ことによって、あらゆる形状の被検査物につきピンホー
ルを確実に発見することができる。
【0017】一方、検知電極および放電筒が、予め制御
部と伸縮自在なコードにより電気的に固定接続されてい
る構成としたので、あらためて制御部と電気的に接続す
る必要がなく、操作が簡単になる。
【0018】また、放電筒と制御部とを接続する前記コ
ード上または放電筒のグリップ部に、制御部が放電を検
出した場合に点灯を保持する検出ランプと、検出ランプ
の点灯を解消するリセットスイッチとを設置した構成と
したので、検出ランプを手元で確認し、またリセットス
イッチを手元で操作でき、操作が簡単になる。
【0019】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態につき、図面
を参照して詳細に説明する。図1に本発明に係る携帯型
ピンホール検査機の説明図を示す。携帯型ピンホール検
査機1は、携帯可能なケース2の内部に制御部3および
収納部4を設けている。収納部には、被検査物を載置す
る検知電極を上部に設置した検査台34a、被検査物に
高電圧を印加する高圧電極62aおよび高圧電極が取り
付けられる放電筒50aなどを取り出し可能に収納して
いる。一方、高電圧を発生させ放電の有無を検出して被
検査物のピンホールの有無を判断する制御部は、ケース
内に固定収納されている。ケースは携帯が可能なよう
に、ジュラルミン等を材料として軽量化され、なおかつ
アタッシュケース大に形成されている。また、持ち運び
可能なように取っ手5を設ける。
【0020】まず制御部3について説明する。図2に携
帯型ピンホール検査機のブロック図を示す。制御部は高
圧発生部91と検知判定部92に分かれている。高圧発
生部91は、まず商用電源コンセントから電源供給を受
ける電源回路72を有する。さらに高圧調整ボリューム
12により高圧調整を行った後、整流回路74により直
流電圧に変換される。この電圧値は高圧メータ13によ
りモニタリングされる。さらにパルス発振回路75を経
て、放電筒50に接続される。
【0021】一方検知判定部92では、検知電極30に
接続されたピックアップコイル82の両端の電圧値が入
力され、その電圧値は増幅回路83により増幅される
が、増幅回路には任意に増幅率を変えることができる感
度調整ボリューム14が設けられている。放電電流が小
さい場合でも、検知電極からの信号の増幅率を上げるこ
とにより、放電を検知できピンホールを確実に発見する
ことができる。増幅された電圧値はノイズをカットする
フィルタ84を通した後、放電によって発生した電圧か
どうかを判断する判定回路85に入力される。判定回路
では、電圧値を表示するレベルインジケータ15を有
し、被測定物にピンホールがある場合とない場合の信号
差が確認でき、高圧調整、感度調整が簡単にできる。さ
らに放電によって発生した電圧であることが確認された
場合に警告を表示する検出ランプ16およびアラーム1
8を有する。放電は一瞬であるが、検出ランプは一度点
灯すると制御パネル上のリセットスイッチ17を押すま
で点灯を保持するように構成され、ピンホールの検出を
確実にしている。
【0022】次に検知電極について説明する。図1の検
知電極30は導電性を有するステンレス等の金属板によ
り四角形状に形成される。一般に検知電極の大きさは、
高圧電極から検知電極へ直接放電するのを防止するた
め、被検査物の大きさと同じかまたは少し小さくする。
検査を行うたびに検知電極と制御部とを電気的に接続す
るのは煩雑であり、また携帯可能なケース2の置き場所
から少し離れた場所でピンホール検査を行う場合もある
ため、検知電極とケース内に設置された制御部とは伸縮
自在のカールコード32等により予め接続しておく。
【0023】さらにその検知電極は、樹脂等の電気絶縁
性材料によってブロック状に形成された検査台34の上
面上に設置される。検査台の高さは、導電性を有する作
業机上に検査台を載置してピンホール検査を行った場合
に、導電性を有する作業机の影響を受けない高さとす
る。図3に被検査物の大きさに対応した検査台と検知電
極の説明図を示す。同図(1)は検査台の説明図であ
る。導電性を有する作業机36の影響を受けない検査台
の高さ34hとは、第1に、検査台34から被検査物4
1がはみ出して垂れ下がった場合でも、被検査物41と
作業机36とが接触しない検査台の高さであり、同図3
1hが0とならない検査台の高さである。なおかつ第2
に、被検査物41の端部に高圧電極62を接近させる場
合に、高圧電極62から作業机36に対して誤放電が発
生しない検査台の高さであり、同図62hの間に誤放電
が発生しない検査台の高さである。例えば、16kV程
度の電圧まで印加しうる放電筒を用いた場合には、高圧
電極と作業台との距離が10mm程度になると誤放電が
発生するおそれがある。上記第1および第2の条件は、
いずれも被検査物固有の性質に左右されるので、当該携
帯型ピンホール検査機が検査対象とする具体的な被検査
物の性質を考慮して決定する。例えば、16kV程度の
電圧まで印加しうる放電筒を用いて、食品の包装容器一
般を被検査物としてピンホール検査をする場合、検査台
に50mm程度の高さがあれば、導電性を有するステン
レス製作業台の影響を受けることがない。
【0024】一方検査台上面の面積は、載置した被検査
物の端部が垂れ下がることによる作業机への誤放電を防
止するためには、できるだけ大きくする。もっとも検査
台の高さおよび上面の面積は、携帯可能な小型ケースに
収納するための制約を受け、あまり大きくできない。
【0025】そこで検査台の高さおよび上面の面積を格
別大きくするのではなく、検知電極上に載置することに
より被検査物の大きさに対応した検知電極として機能す
る金属板を利用し、検知電極は金属板を載置可能なよう
に形成しておく。図3(2)に金属板の説明図を示す。
ここで被検査物41の大きさに対応した金属板42と
は、具体的には、検査台34上に当該金属板42を載置
しさらにその上に被検査物41を載置した場合に、被検
査物の端部41aが検知電極30の垂直方向高さより低
い位置に垂れ下がることのないような形状を有する金属
板を意味する。図3(1)では被検査物の端部41aは
検知電極30の高さ34hより低い位置41hに垂れ下
がっているが、同図(2)では被検査物の端部41aは
すべて金属板42より上に位置しており、検知電極の高
さより低い位置に垂れ下がることがない。金属板の形状
は、当該携帯型ピンホール検査機が検査対象とする具体
的な被検査物の形状を考慮して、個別に設定する。上記
のように形成した金属板は、直接的にまたは導電性物質
を介して間接的にオリジナルの検知電極30と接触させ
ることにより、検知電極として機能する。オリジナルの
検知電極が金属板を直接載置する場合、両者が常に接触
可能となるように、検知電極を検査台表面より一段高く
形成し、また検知電極上に突起部分を設けておく。被検
査物の安定性を確保するため金属板を検査台上にねじ等
で固定する場合は、検知電極および検査台にねじ穴等を
設ける一方、金属板にも取り付け用の穴を設ける。
【0026】なお検査台と金属板とを併用すれば、検査
台の高さを低くおさえることができる。すなわち図3
(2)において、金属板42を使用すれば、被検査物4
1が検知電極の垂直方向高さより低い位置に垂れ下がる
ことがないので、高圧電極62と導電性を有する作業机
36との距離62hが確保できるから、誤放電を防止す
るために検査台の高さ34hを高くする必要がないので
ある。
【0027】次に放電筒について説明する。図1の放電
筒50は、接続コード51、グリップ部54、トランス
部60および高圧電極62から構成される。接続コード
51は、グリップ部とケース内に設置された制御部とを
接続している。検査を行うたびに検知電極と制御部とを
電気的に接続するのは煩雑であり、ケースの置き場所か
ら少し離れた場所でピンホール検査を行う場合もあるか
ら、放電筒とケース内に設置された制御部とは伸縮自在
のカールコード52等により予め接続しておく。さらに
接続コードのグリップ部54付近には制御パネルと同様
に、制御部が放電を検出した場合に制御部からの信号に
より点灯しその点灯を保持する検出ランプ16aと、そ
の点灯を解消するリセットスイッチ17aなどが取り付
けられ、手元での検出確認およびリセット操作を可能と
している。
【0028】グリップ部54は、高圧電極62を被検査
物各部の表面に接近させるべく放電筒を移動させる際
に、検査員が握持する部分である。そのため、握りやす
い太さおよび扱いやすい長さに形成する。なお、上述し
た接続コード51上に取り付ける検出ランプ16aおよ
びそのリセットスイッチ17aは、グリップ部上に設け
てもよい。また、高圧電極に高電圧を発生させたまま放
電筒を放置する場合があり、検査員以外の人が高電圧の
発生を知らずに高圧電極に触れる危険があるので、グリ
ップ部に高電圧発生スイッチ56を設ける。高電圧発生
スイッチは、スイッチを押しているときのみ制御部と放
電筒とが導通して高圧電極に高電圧が発生し、スイッチ
から手を離せば自動的にスイッチが戻り高電圧が解消さ
れるものである。スイッチを設ける位置は、検査員がグ
リップを握りながら簡単にスイッチを押し続けることが
でき、なおかつ放置する場合には確実にスイッチが切れ
るように、グリップ部の中央部付近の位置とする。さら
に安全のため、高電圧が発生している場合に点灯する高
電圧発生表示ランプ57を設ける。
【0029】高圧電極62は、高圧電極本体と、その先
端に形成されたブラシ型電極や針型電極等の特殊形状電
極からなり、被検査物に接近して高電圧を印加するもの
である。図4に高圧電極の取り付け構造の説明図を示
す。被検査物の性質に対応した高圧電極を選択して使用
するために、高圧電極を交換可能とする場合には、本体
および特殊形状電極の全体を交換可能とする場合と、特
殊形状電極のみを交換可能とする場合とが含まれる。高
圧電極62は、本体61の雄ねじ部分61aをトランス
部60の先端に設けられた雌ねじ部分60bに螺合して
取り付けられ、取り外して交換可能に形成されている。
さらに特殊形状電極63も、雄ねじ部分63aを高圧電
極本体61に設けられた雌ねじ部分61bに螺合して取
り付けられ、取り外して交換可能に形成されている。
【0030】図5に様々な特殊形状電極の説明図を示
す。被検査物が傷つきやすい包装容器の場合や、表面に
凹凸のある容器の場合には、自在に変形しうる金属製の
ブラシで形成されるブラシ型電極64を使用する。自在
に変形しうるものであれば、ブラシに限らず微細なチェ
ーンでもよく、また金属球が連続的に形成されている玉
鎖と称されるものでもよい。さらに同じブラシ型電極で
も毛の長さや本数が異なるものを用意して、被検査物表
面の性質に対応するとともに、ピンホール部分で確実に
放電が発生するものを選択して使用する。また、被検査
物がガラス製であるなど、高電圧を集中して印加する必
要がある場合には、針型電極65を使用する。さらに薬
品アンプルの首部分のように、傷を防止すべきガラス製
容器の場合には、スプリング型電極66を使用する。一
方、高電圧の集中より検査効率を重視する場合には、板
型電極67を使用する。
【0031】次に、本発明に係る携帯型ピンホール検査
機を用いたピンホール検査方法について説明する。最初
に一般的な手順について説明する。まず制御部、検査台
および放電筒などを収納したケースを、ピンホール検査
を行う場所に持ち運び、ケースから検査台および放電筒
を取り出す。次に検知電極が上になるようにして検査台
を設置し、被検査物を検知電極の上に載置する。次に電
源をONにして、高圧調整ボリュームで被検査物に合わ
せた電圧を設定する。次に放電筒のグリップを握り高電
圧発生スイッチを押して高圧電極に高電圧を発生させ、
高圧電極を被検査物の表面に接近させて、被検査物に高
電圧を印加する。
【0032】次に放電作用について説明する。図6にピ
ンホール検査装置の等価回路図を示す。図6において、
C1は放電筒の高圧電極と被検査物内の導電性を有する
内容物との間に形成されるコンデンサ、Rは内容物の電
気抵抗、C2は内容物と検知電極との間に形成されるコ
ンデンサを示す。被検査物は電気絶縁性を有する材料か
ら構成されるので、C1部分におけるピンホールがない
場合の火花電圧Vsaとピンホールがある場合の火花電
圧Vsbとが異なる。ここで、火花電圧とは火花放電を
発生させることができる最小電圧である。そこで被検査
物に印加する電圧をVsaとVsbとの間の電圧値に設
定することによって、ピンホールが存在する部分でのみ
火花放電を発生させることができる。なおVsaおよび
Vsbの値は被検査物によって異なるので、意図的にピ
ンホールを設けた被検査物のサンプルを使って、予め実
験により設定すべき電圧を調査しておくのが望ましい
が、検査を開始する際にピンホールのない被検査物を使
って、高圧調整を行いながらVsbを見いだし、それよ
り少し小さい電圧に設定してもよい。
【0033】次にピンホールの検出作用について説明す
る。放電が発生してC1部分が短絡すると、C1部分に
比べて火花電圧が非常に小さいC2部分も短絡して、検
知電極に電流が流れる。さらに電流は検知電極に接続し
たピックアップコイルを流れるので、コイルの両端にお
ける電位差を検出することにより、電流値を電圧値に変
換する。なおコイルの代わりに抵抗器を使用してもよ
い。このように検出した電圧値が放電によるものかどう
かを、判定回路で判定する。その電圧値が放電によるも
のかどうかは、上記の意図的にピンホールを設けた被検
査物のサンプルを使った実験において、放電を発生させ
た場合に同様に検出した電圧値を記録しておき、これと
比較して判断する。電圧値は制御部に設けられたレベル
インジケータに段階的に表示された上、放電を確認して
ピンホールが検出された場合には検出ランプが点灯す
る。放電は一瞬であるが、検出ランプはリセットスイッ
チが押されるまで点灯を続けるので、検査員はピンホー
ルの検出を確認することができる。上記検出ランプおよ
びリセットスイッチは、放電筒と制御部とを接続するコ
ード上にも設置されているため、検査員は手元で放電を
確認することができる。
【0034】なお上記は直流電圧を印加する場合につい
て述べたが、交流電圧を印加した上でC1部分のインピ
ーダンスの低下を測定して、ピンホールを検出してもよ
い。また判定回路で判定するまでもなく、火花放電によ
り発生する火花を目視で検知してピンホールの存在を判
断してもよいし、高圧メータ13で放電による電圧変動
を確認してピンホールの存在を判断してもよい。
【0035】次に、検査台による検出漏れの防止作用お
よび誤放電の防止作用について説明する。検知電極より
大きい被検査物に対してステンレス製作業机上でピンホ
ール検査を行う場合には、検知電極からはみ出した被検
査物が導電性を有するステンレス製作業机に接触するこ
とがある。この場合放電電流の一部が作業机の方に流れ
て検知電極に流れる電流が弱くなり、放電を検出できず
にピンホールの存在を見逃す可能性があった。また、ス
テンレスが導電性を有するため高圧電極から作業机に誤
放電して、検査員に危険が及ぶ可能性があった。特に、
被検査物に印可する電圧が高い場合であって、被検査物
の端部に高圧電極を接近させる場合には、高圧電極と導
電性を有する作業机との距離が近くなり、誤放電が発生
する可能性があった。そこで検知電極を電気絶縁性を有
する検査台上に載置し、さらにその検査台の高さを高く
することによって、被検査物が作業机に接触しなくな
り、なおかつ高圧電極と作業机との距離が確保される。
すると内容物と作業机との間の火花電圧が内容物と検知
電極との間の火花電圧より高くなり、放電が発生した場
合に内容物と検知電極との間が短絡して、放電電流が検
知電極に流れる。従って放電を確実に検出できピンホー
ルを確実に発見できる。また、火花電圧は電極間の距離
が大きいほど大きくなるので、誤放電の発生を低減する
ことができる。
【0036】次に、金属板による検出漏れの防止作用に
ついて説明する。検知電極は金属板を載置可能に形成さ
れているので、被検査物の大きさに対応した金属板を検
知電極の上に載置して使用することにより、被検査物の
端部が検知電極からはみ出して、検知電極の垂直方向高
さより低い位置に垂れ下がることがなくなる。すると被
検査物が作業机に接触しなくなり、放電電流の一部が作
業机の方に流れることなく検知電極に充分な電流が流
れ、放電を検出して確実にピンホールを発見できる。
【0037】なお検査台と金属板とを併用すれば、検査
台の高さをそれほど高くすることなく、誤放電を防止す
ることができる。すなわち金属板を使用すれば、被検査
物の端部が検知電極からはみ出して、検知電極の垂直方
向高さより低い位置に垂れ下がることがないので、検査
台の高さをそれほど高くしなくても、高圧電極と導電性
を有する作業机との距離が確保されるから、誤放電を防
止することができる。さらに検査台が低くなれば軽量化
することができ、ケースに収納しやすくなると同時に携
帯しやすくなる。
【0038】次に、高電圧発生スイッチの作用について
説明する。誤って放電筒の高圧電極に高電圧を発生させ
たまま放電筒を放置する場合があり、検査員以外の人が
高電圧の発生を知らずに高圧電極に触れる危険があっ
た。そこで、スイッチを押しているときのみ制御部と放
電筒とが導通して高圧電極に高電圧が発生し、スイッチ
から手を離せば自動的にスイッチが戻り高電圧が解消さ
れる、高電圧発生スイッチを設ける。これにより、放電
筒から手を離せばスイッチが切れ、高電圧状態が解消さ
れるので、高電圧が発生したまま放電筒が放置されるこ
とがない。
【0039】次に高圧電極を取り替え可能とすることに
よる検出漏れの防止作用について説明する。高圧電極の
種類が固定されていると、被検査物の形状によってはそ
の表面に高圧電極を接触させることができず、また被検
査物の材質によっては高電圧を集中して印加させること
ができずに、当初設定した電圧ではピンホール部分で放
電を発生させることができない場合があった。そこで高
圧電極を取り替え可能とし、表面に凹凸のある被検査物
の場合には、自在に変形しうる金属製のブラシで形成さ
れるブラシ型電極を使用する。すると被検査物の凹凸表
面に対してまんべんなく電極の先端を接触させることが
でき、放電を発生させてピンホールを確実に発見するこ
とができる。また自在に変形するブラシ型電極を使用す
ることにより、被検査物表面を傷つけることなくピンホ
ール検査が実施できる。なおスプリング型電極も自在に
変形し傷を防止しうることから、被検査物の表面に接触
させて使用することができる。一方、被検査物がガラス
製の場合など火花電圧が高い場合には、高電圧を集中し
て印加する必要があるから、針型電極を使用する。これ
により被検査物がガラス製などの場合でも、放電を発生
させてピンホールを確実に発見することができる。なお
針型電極や板型電極は、被検査物に傷をつけないように
接触させないで使用する。
【0040】以上述べたように、携帯可能なケースに、
被検査物を載置する検知電極と前記被検査物に高電圧を
印加する高圧電極を備えた放電筒とを取り出し可能に収
納し、高電圧を発生させ放電の有無を検出して前記被検
査物のピンホールの有無を判断する制御部を収納すると
ともに、検知電極を上部に設置した電気絶縁性材料から
なる検査台を取り出し可能に前記ケースに収納する構成
としたので、あらゆる形状の被検査物につきピンホール
を確実に発見することができる。また検知電極は、被検
査物の大きさに対応した検知電極として機能する金属板
を載置可能に形成されている構成とした場合にも、あら
ゆる形状の被検査物につきピンホールを確実に発見する
ことができる。また、検知電極を上部に設置した電気絶
縁性材料からなる検査台を有する構成としたので、検査
中誤放電することがない。
【0041】さらに、検知電極は被検査物の大きさに対
応した検知電極として機能する金属板を載置可能に形成
され、検知電極を上部に設置した電気絶縁性材料からな
る検査台を取り出し可能に前記ケースに収納する構成と
したので、軽量化して携帯しやすくすることができる。
【0042】一方、スイッチを押しているときのみ制御
部と放電筒とが導通して高圧電極に高電圧が発生する高
電圧発生スイッチを前記放電筒のグリップ部に設置した
構成としたので、高電圧が発生したまま放電筒が放置さ
れることがない。また、放電筒は高圧電極を交換可能に
形成されている構成としたので、あらゆる形状の被検査
物につきピンホールを確実に発見することができる。
【0043】一方、検知電極および放電筒が、予め制御
部と伸縮自在なコードにより電気的に固定接続されてい
る構成としたので、操作が簡単になる。また、放電筒と
制御部とを接続する前記コード上または放電筒のグリッ
プ部に、制御部が放電を検出した場合に点灯を保持する
検出ランプと、検出ランプの点灯を解消するリセットス
イッチとを設置した構成としたので、操作が簡単にな
る。
【0044】
【発明の効果】携帯可能なケースに、被検査物を載置す
る検知電極と前記被検査物に高電圧を印加する高圧電極
を備えた放電筒とを取り出し可能に収納し、高電圧を発
生させ放電の有無を検出して前記被検査物のピンホール
の有無を判断する制御部を収納するとともに、検知電極
を上部に設置した電気絶縁性材料からなる検査台を取り
出し可能に前記ケースに収納する構成としたので、あら
ゆる形状の被検査物につきピンホールを確実に発見する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る携帯型ピンホール検査機の説明図
である。
【図2】携帯型ピンホール検査機のブロック図である。
【図3】被検査物とその大きさに対応した金属板の説明
図である。
【図4】高圧電極の取り付け構造の説明図である。
【図5】様々な特殊形状電極の説明図である。
【図6】ピンホール検査装置の等価回路図である。
【符号の説明】
1………携帯型ピンホール検査機、2………ケース、3
………制御部、4………収納部、5………取っ手、12
………高圧調整ボリューム、13………高圧メータ、1
4………感度調整ボリューム、15………レベルインジ
ケータ、16,16a………検出ランプ、17,17a
………リセットスイッチ、30………検知電極、32…
……カールコード、34,34a………検査台、34h
………高さ、36………作業机、41………被検査物、
41h………高さ、42………金属板、50,50a…
……放電筒、51………接続コード、52………カール
コード、54………グリップ部、56………高電圧発生
スイッチ、57………高電圧発生ランプ、60………ト
ランス部、60b………雌ねじ部分、61………高圧電
極本体、61a………雄ねじ部分、61b………雌ねじ
部分、62,62a………高圧電極、62h………高
さ、63………特殊形状電極、63a………雄ねじ部
分、64………ブラシ型電極、65………針型電極、6
6………スプリング型電極、67………板型電極、91
………高圧発生部、92………検知判定部

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 携帯可能なケースに、被検査物を載置す
    る検知電極と前記被検査物に高電圧を印加する高圧電極
    を備えた放電筒とを取り出し可能に収納し、高電圧を発
    生させ放電の有無を検出して前記被検査物のピンホール
    の有無を判断する制御部を収納するとともに、前記検知
    電極を上部に設置した電気絶縁性材料からなる検査台を
    取り出し可能に前記ケースに収納することを特徴とする
    携帯型ピンホール検査機。
  2. 【請求項2】 前記検知電極は被検査物の大きさに対応
    した検知電極として機能する金属板を載置可能に形成さ
    れていることを特徴とする請求項1に記載の携帯型ピン
    ホール検査機。
  3. 【請求項3】 携帯可能なケースに、被検査物を載置す
    る検知電極と前記被検査物に高電圧を印加する高圧電極
    を備えた放電筒とを取り出し可能に収納し、高電圧を発
    生させ放電の有無を検出して前記被検査物のピンホール
    の有無を判断する制御部を収納するとともに、前記検知
    電極は被検査物の大きさに対応した検知電極として機能
    する金属板を載置可能に形成され、前記検知電極を上部
    に設置した電気絶縁性材料からなる検査台を取り出し可
    能に前記ケースに収納することを特徴とする携帯型ピン
    ホール検査機。
  4. 【請求項4】 前記制御部と前記放電筒とがスイッチを
    押しているときのみ導通して前記高圧電極に高電圧が発
    生する高電圧発生スイッチを前記放電筒のグリップ部に
    設置したことを特徴とする請求項1または請求項3に記
    載の携帯型ピンホール検査機。
  5. 【請求項5】 前記放電筒は前記高圧電極を交換可能に
    形成されていることを特徴とする請求項1または請求項
    3に記載の携帯型ピンホール検査機。
  6. 【請求項6】 前記検知電極および前記放電筒が、予め
    前記制御部と伸縮自在なコードにより電気的に固定接続
    されていることを特徴とする請求項1または請求項3
    記載の携帯型ピンホール検査機。
  7. 【請求項7】 前記制御部と前記放電筒とを接続する前
    記コード上または前記放電筒のグリップ部に、前記制御
    部が放電を検出した場合に点灯を保持する検出ランプ
    と、前記検出ランプの点灯を解消するリセットスイッチ
    とを設置したことを特徴とする請求項6に記載の携帯型
    ピンホール検査機。
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