JP6329289B1 - 非常用マシンルームレスエレベータ、及び非常用マシンルームレスエレベータの運転方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】 消火活動中に放水等により巻上機用のモータが浸水した場合にあっても、エレベータの運転に影響を与えることがなく、非常運転を継続する。【解決手段】 エレベータが設置された建屋の昇降路底部側に設置されたメインシーブ6を駆動するメインモータ8と、メインシーブ6とメインモータ8との連結を入り切りする電磁クラッチ16と、建屋の最上階フロアレベルよりも上の昇降路内に設置されたサブシーブ10を駆動するサブモータ12と、昇降路底部側に設置された浸水センサ18と、浸水センサ18により昇降路底部側への浸水が検出された場合には、電磁クラッチ16によるメインシーブ6とメインモータ8との連結を切離し、サブモータ12により乗りかごを運転するサブモータ制御部22とを具備する。【選択図】図1
Description
本発明の実施形態は、非常用マシンルームレスエレベータ、及び非常用マシンルームレスエレベータの運転方法に関する。
通常、所定高さ以上の建築物では、非常用エレベータの設置が義務付けられている。非常用エレベータは、通常時は一般のエレベータとして使用されるが、火災発生時には消火活動に利用される。このため、乗りかごサイズや規格等に様々な規定がされている。特に、従来の非常用エレベータは、機械室を有する場合にのみ認められていた。建築物の最上階に設けられた機械室に制御盤を設置することで、消火時における放水から制御盤が濡れるのを防止して制御盤内部の電子機器を保護している。
最近、建築基準法施行令の一部改正により、機械室を有しないエレベータ(以下、「マシンルームレスエレベータ」と称する)を非常用エレベータとして適用することが可能となった。
ところで、マシンルームレスエレベータには、昇降路の最下部に巻上機用のモータを設置したエレベータシステムがある。
しかし、マシンルームレスエレベータを非常用エレベータとして使用する場合、消火活動において、昇降路の最下部に設置された巻上機用のモータが放水により濡れてしまい故障が発生するという不具合が生じる可能性がある。
上記事情に鑑み本発明の実施形態は、消火活動中に放水等により巻上機用のモータが浸水した場合にあっても、エレベータの運転に影響を与えることがなく、非常運転を継続することができる非常用マシンルームレスエレベータ、及び非常用マシンルームレスエレベータの運転方法を提供することを目的としている。
上記目的を達成するための第1の態様は、エレベータが設置された建屋の昇降路底部側に設置されたメインシーブと、前記メインシーブを駆動するメインモータと、前記メインシーブとメインモータとの連結を入り切りする電磁クラッチと、前記建屋の最上階フロアレベルよりも上の昇降路内に設置され、前記メインシーブとはロープを介して連動するサブシーブと、前記サブシーブを駆動するサブモータと、前記昇降路底部側に設置された浸水センサと、前記浸水センサにより前記昇降路底部側への浸水が検出された場合には、前記電磁クラッチによる前記メインシーブと前記メインモータとの連結を切離し、前記サブモータにより乗りかごを運転する運転制御部と、を具備する非常用マシンルームレスエレベータである。
第2の態様は、エレベータが設置された建屋の昇降路底部側に設置されたメインシーブと、前記メインシーブを駆動するメインモータと、前記メインシーブと前記メインモータとの連結を入り切りする電磁クラッチと、前記建屋の最上階フロアレベルよりも上の昇降路内に設置され、前記メインシーブとはロープを介して連動するサブシーブと、前記サブシーブを駆動するサブモータと、前記昇降路底部側に設置された浸水センサと、を備えた非常用マシンルームレスエレベータの運転方法であって、通常運転時には、前記メインモータ及び前記サブモータとを同時に使用して乗りかごの通常運転を実行するとともに、非常運転には、前記メインモータ及び前記サブモータとを同時に使用して前記乗りかごの非常運転を実行し、前記非常運転時において、前記浸水センサにより前記昇降路底部側への浸水が検出された場合には、前記電磁クラッチによる前記メインシーブと前記メインモータとの連結を切離し、前記サブモータのみによって前記乗りかごの非常運転を実行する非常用マシンルームレスエレベータの運転方法である。
<第1実施形態>
図1は実施形態に係る非常用マシンルームレスエレベータの構成を示すブロック図、図2は第1実施形態を示す構成図である。なお、図1に示す構成は、以下に示す第1実施形態〜第4実施形態において共通である。
図1は実施形態に係る非常用マシンルームレスエレベータの構成を示すブロック図、図2は第1実施形態を示す構成図である。なお、図1に示す構成は、以下に示す第1実施形態〜第4実施形態において共通である。
実施形態に係る非常用マシンルームレスエレベータ2(2A,2B,2C)は、エレベータが設置された建屋の昇降路4の底部側に設置されたメインシーブ6と、メインシーブ6を駆動するメインモータ8と、建屋の最上階フロアレベルよりも上の昇降路4内に設置されたサブシーブ10と、サブシーブ10を駆動するサブモータ12とを備えている。メインシーブ6とサブシーブ10との間には、エレベータかごを牽引するロープ14が懸架されており、通常運転時は、メインモータ8及びサブモータ12とが連動して乗りかごの運転を実行する。
メインシーブ6とメインモータ8とは電磁クラッチ16によって連結されている。また、メインシーブ6及びメインモータ8が設置されている昇降路底部側、例えばピット床面にはフロートスイッチ(浸水センサ)18が配設されており、昇降路底部側への浸水があると冠水信号を生成して出力する。
電磁クラッチ16は、電磁作動形のクラッチであり、メインシーブ6とメインモータ8との連結の入り切りを行う。サブモータ12のみによる非常運転時において、メインシーブ6とメインモータ8との連結を切ることにより、メインモータ8がサブモータ12の回転力を受け発電機として発電モードに移行するのを防止する。
メインモータ8はメインモータ制御部20によって運転制御されている。メインモータ制御部20は、火災等が発生していない通常運転時においてメインモータ8の運転制御部として位置付けられており、例えば、メインモータ8近傍の昇降路4の壁面に設置されている。また、メインモータ制御部20は、メインモータ8に対する通常運転指令、メインモータ8に設置されているメインモータブレーキ30に対するブレーキ指令、及び電磁クラッチ16に対する電磁クラッチ動作指令をそれぞれ出力する。
サブモータ12はサブモータ制御部22によって運転制御されている。サブモータ制御部22は、非常運転制御部として位置づけられており、図1に示すように、運転モード制御部22aと、信号入力部22bと、プログラム部22cとを備えている。
運転モード制御部22aは、メインモータ制御部20に対する動作信号、切替部26に対する切離信号及び接続信号、サブモータ12に対する非常運転速度指令、サブモータ12に設置されているサブモータブレーキ32に対するブレーキ指令等を出力する。
信号入力部22bは、非常運転信号、フロートスイッチ(浸水センサ)18からの冠水信号、絶縁計28からの絶縁測定値信号、復帰スイッチからの復帰信号等を入力する。
プログラム部22cは、予め設定されている制御プログラムが保存されており、信号入力部22bに入力された各種の信号に基づいた制御プログラムを運転モード制御部22aに供給して非常運転時における制御を実行させる。また、エレベータの外部(中央管理センタや防災センタ)に設けられている外部監視装置34に対して監視信号等の各種信号を出力するプログラムが保存されている。
そして、サブモータ制御部22は、非常運転時にはメインモータ8及びサブモータ12とを連動させて乗りかごを運転制御する。また、フロートスイッチ(浸水センサ)18により昇降路底部側(ピット床面)への浸水が検出され、冠水信号が出力されると、電磁クラッチ16を切る切離信号を切替部26に出力してメインシーブ6とメインモータ8とを切離し、サブモータ12のみによって乗りかごの運転を実行する。
次に、第1実施形態の動作を図3のフローチャートに基づいて説明する。
火災等が発生していない通常時においては、メインモータ8及びサブモータ12により通常運転が実行されている(ST2)。通常運転の間、サブモータ制御部22は非常運転信号が入力されるか否かを監視している。火災が発生して非常運転信号がサブモータ制御部22の信号入力部22bに入力されると(ST4YES)、メインモータ8及びサブモータ12による非常運転が実行される(ST6)。非常運転では、乗りかごの運転速度が制限される。また、一次消防運転では乗場呼びが無効になる。二次消防運転では乗場の戸閉検出が無効となり、乗りかご又は乗場の扉が閉まらない状態であっても走行可能になる。
非常運転中、サブモータ制御部22はフロートスイッチ18からの冠水信号の入力を監視している。消火活動の結果、昇降路底部側(ピット床面)に消火で使用された水が溜まり、所定水位以上になるとフロートスイッチ18がONとなる。すると、冠水信号がサブモータ制御部22の信号入力部22bに入力される(ST8YES)。これにより、運転モード制御部22aから切替部26に切離信号が出力される。切替部26は、ON状態にある通常運転速度指令スイッチの接点26aをOFFにしてサブモータ12に対する通常運転速度指令の出力を停止する。また、ON状態にあるメインモータ用スイッチの接点26bをOFFにし、メインモータ8の電源を切る。さらに、ON状態にある電磁クラッチ用スイッチの接点26dをOFFにして電磁クラッチ16の電源をOFFにする。これにより、メインシーブ6とメインモータ8との間の接続が切り離されるとともに、サブモータ12のみによる非常運転が開始される(ST10)。
このように第1実施形態によれば、消火活動中に放水等によりメインモータ8が浸水した場合にあっても、エレベータの運転に影響を与えることがなく、非常運転を継続することが可能になる。また、電磁クラッチ16により、メインシーブ6とメインモータ8との連結を切るので、サブモータ12による非常運転に際してメインモータ8が発電機として発電モードに移行するのを確実に防止することができる。
<第2実施形態>
図4、図5を参照して第2実施形態を説明する。
図4、図5を参照して第2実施形態を説明する。
図4に示すように、エレベータ乗りかご40内のかご内操作盤42には、復帰スイッチ44が設置されている。この復帰スイッチ44は、かご内操作盤42の上方に設置されたキースイッチであり、電磁クラッチ16を動作させてメインシーブ6とメインモータ8とを再連結させる際に使用される。
次に、第2実施形態の動作を図5のフローチャートを用いて説明する。なお、図5のフローチャートにおいて、図3のフローチャートと同一のステップ番号が付されているステップの処理は同一処理であるため、その説明は省略する。
図5のフローチャートに示すように、ステップST2〜ST10までの処理は、図3のフローチャートに示す第1実施形態の動作と同一である。非常運転中、サブモータ制御部22の信号入力部22bは復帰信号が入力されるか否かを監視している(ST12,ST14)。消火活動が終了し、非常運転を解除する際、作業員により、かご内操作盤42に設置された復帰スイッチ44がONされると、復帰信号が出力され、サブモータ制御部22の信号入力部22bにて受信される(ST12YES,ST14YES)。復帰信号が受信された場合、冠水信号の受信の有無によって制御が分かれる。すなわち、フロースイッチ18がONで冠水信号が出力されている間は冠水中と想定されるので、メインモータ8と電磁クラッチ16の電源はOFFのまま、サブモータ12のみによる通常運転が実行される(ST16)。
フロートスイッチ18がOFFになり冠水信号が出力されなくなると(ST8NO)、復帰信号が受信されるまで、非常運転が実行される(ST12NO)。冠水信号が受信されない状態で復帰信号が受信されると(ST12YES)、メインモータ8は冠水しておらず、消火活動も終了したので、ステップST2に戻る。これにより、運転モード制御部22aから電磁クラッチ16を接続する接続信号が切替部26に出力され、メインモータ8とメインシーブとが接続され、メインモータ8及びサブモータ12による通常運転に復帰する。
このように第2実施形態によれば、第1実施形態と同様の効果を奏するとともに、冠水信号が入力されておらず、かつ、復帰信号が入力された場合に通常運転に復帰するようにしたので、非常運転から通常運転への復帰を確実かつ安全に実行させることができる。
なお、サブモータ制御部22は、非常運転解除信号が受信され、かつ、復帰スイッチ44からの復帰信号が受信された場合に、電磁クラッチ16を接続するようにしてもよい。
また、復帰スイッチ44は、エレベータ乗りかご40内のかご内操作盤42に設けるようにしたが、エレベータ乗りかご40内であれば、どこに設置してもよい。また、防災センタ等の外部監視装置34内に設置してもよい。
<第3実施形態>
図6に示すように、第3実施形態では、メインモータ8の絶縁状態を測定する絶縁計28を設け、絶縁状態が正常である場合に限り、通常運転を再開するようにしたものである。
図6に示すように、第3実施形態では、メインモータ8の絶縁状態を測定する絶縁計28を設け、絶縁状態が正常である場合に限り、通常運転を再開するようにしたものである。
図7のフローチャートにおいて、ステップST2〜ST14までの処理は図5のフローチャートと同一である。消火活動が終了してサブモータ制御部22の信号入力部22bにて復帰信号が受信されると(ST12YES,ST14YES)、絶縁計28による絶縁測定が実行される(ステップST18)。
絶縁状態が正常(ステップST20YES)であれば、ステップST2に戻る。すなわち、サブモータ制御部22の運転モード制御部22aから電磁クラッチ16を接続する接続信号が切替部26に出力され、メインモータ8とメインシーブ6とが接続される。これにより、メインモータ8及びサブモータ12による通常運転に復帰する。
絶縁状態が正常でない(ステップST20NO)場合には、メインモータ8に何らかの異常が発生したものとみなして故障モードへ移行する(ステップST22)。故障モードでは、予め設定されている故障診断プログラムに基づいた処理が実行され、故障が発生した旨が外部監視装置34に通知される。
このように第3実施形態によれば、第1、第2実施形態と同様の効果を奏するとともに、メインモータ8の絶縁状態が正常である場合に限り、正常運転に復帰するようにしたので、非常運転から通常運転への復帰を、より一層、確実かつ安全に実行させることができる。
<第4実施形態>
図8に示すように、第4実施形態では、メインモータ8に設けられたメインモータブレーキ30、サブモータ12に設けられたサブモータブレーキ32のブレーキ診断を実行し、メインモータブレーキ30、及びサブモータブレーキ32が正常である場合に限り正常運転に復帰するようにしている。
図8に示すように、第4実施形態では、メインモータ8に設けられたメインモータブレーキ30、サブモータ12に設けられたサブモータブレーキ32のブレーキ診断を実行し、メインモータブレーキ30、及びサブモータブレーキ32が正常である場合に限り正常運転に復帰するようにしている。
図9のフローチャートにおいて、ステップST2〜ST18までの処理は図9のフローチャートと同一である。消火活動が終了してサブモータ制御部22の信号入力部22bにて復帰信号が受信されると(ST12YES,ST14YES)、絶縁計による絶縁測定が実行される(ステップST18)。絶縁状態が正常(ステップST20YES)であれば、次いで、ブレーキ診断モードへ移行する(ST24)。
図10のフローチャートに示すように、ブレーキ診断モードでは、サブモータ12による非常運転速度(例えば、45〜60m/分)によってエレベータを走行し、メインモータブレーキ30の動作を確認する(ST30)。ブレーキ指令スイッチの接点26cをONさせてメインブレーキ30を動作させる。メインモータブレーキ30が正常に動作しない場合(ST32NO)には、サブモータブレーキ32によりエレベータを停止させ、故障モードへ移行する(ST34)。メインモータブレーキ30が正常に動作する場合(ST32YES)には、メインモータ8及びサブモータ12により通常走行を実行し、再度、メインモータブレーキ30が正常に動作するか否かを確認する(ST36)。メインモータブレーキ30が正常に動作しない場合(ST38NO)には、サブモータブレーキ32によりエレベータを停止させ、故障モードへ移行する(ST34)。メインモータブレーキ30が正常に動作する場合(ST38YES)には、ブレーキ診断モードを終了する。
このように第4実施形態によれば、第1〜第3実施形態と同様の効果を奏するとともに、メインモータブレーキ30が正常に動作する場合に限り正常運転に復帰できるようにしたので、非常運転から通常運転への復帰を、より一層、確実かつ安全に実行させることができる。
なお、以上の各実施形態において、サブシーブ10とサブモータ12との間にも電磁クラッチを設け、通常運転時には、サブシーブ10とサブモータ12との接続をOFFにしておき、非常時にはサブシーブ10とサブモータ12との接続をONさせるとともに、メインシーブ6とメインモータ8との接続をOFFさせて、サブモータ12のみによって非常運転を実行するようにしてもよい。
また、上述した各実施形態において、フロートスイッチ(浸水センサ)18は、昇降路底部側(ピット床面)に設置する構成を採用したが、メインモータ8又はメインシーブ6自体に浸水センサ18を固定乃至貼り付けるようにしてもよい。要は、メインモータ8の動作に支障が有るか無いかの情報が入手できれば設置場所には限定されない。
以上、本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
2,2A,2B,2C:非常用マシンルームレスエレベータ、4:昇降路、6:メインシーブ、8:メインモータ、10:サブシーブ、12:サブモータ、14:ロープ、16:電磁クラッチ、18:フロートスイッチ(浸水センサ)、20:メインモータ制御部(運転制御部)、22:サブモータ制御部(運転制御部)、22a:運転モード制御部、22b:信号入力部、22c:プログラム部、26:切替部、26a〜26d:接点、28:絶縁計、30:メインモータブレーキ、32:サブモータブレーキ、34:外部監視装置、40:エレベータ乗りかご、42:かご内操作盤、44:復帰スイッチ。
Claims (7)
- エレベータが設置された建屋の昇降路底部側に設置されたメインシーブと、
前記メインシーブを駆動するメインモータと、
前記メインシーブと前記メインモータとの連結を入り切りする電磁クラッチと、
前記建屋の最上階フロアレベルよりも上の昇降路内に設置され、前記メインシーブとはロープを介して連動するサブシーブと、
前記サブシーブを駆動するサブモータと、
前記昇降路底部側に設置された浸水センサと、
前記浸水センサにより前記昇降路底部側への浸水が検出された場合には、前記電磁クラッチによる前記メインシーブと前記メインモータとの連結を切離し、前記サブモータにより乗りかごを運転する運転制御部と、
を具備することを特徴とする非常用マシンルームレスエレベータ。 - 前記運転制御部は、前記メインモータを運転制御するメインモータ制御部と、前記サブモータを運転制御するサブモータ制御部とを備え、
前記メインモータ制御部及びサブモータ制御部は、通常時には、前記メインモータ及び前記サブモータとを同時に使用して前記乗りかごの通常運転を実行するとともに、非常時には、前記メインモータ及び前記サブモータとを同時に使用して前記乗りかごの非常運転を実行し、
前記サブモータ制御部は、非常運転時において、前記浸水センサにより前記昇降路底部側への浸水が検出された場合には、前記メインモータ制御部に対して前記メインモータの切離指令を出力するとともに、前記電磁クラッチによる前記メインシーブと前記メインモータとの連結を切離し、前記サブモータのみによって乗りかごの非常運転を実行することを特徴とする請求項1に記載の非常用マシンルームレスエレベータ。 - 前記電磁クラッチによって切り離された前記メインシーブとメインモータとの連結を復帰させる復帰スイッチを設け、
前記サブモータ制御部は、前記復帰スイッチからの復帰信号を受信すると、前記メインシーブとメインモータとの連結を復帰させることを特徴とする請求項2に記載の非常用マシンルームレスエレベータ。 - 前記メインモータの絶縁チェックを行う絶縁計を設け、
前記サブモータ制御部は、前記復帰スイッチからの復帰信号を受信し、かつ絶縁計による絶縁チェックの結果、絶縁状態に異常がないと判断した場合には、前記電磁クラッチによる前記メインシーブとメインモータとの連結を復旧させる診断機能を設けたことを特徴とする請求項3に記載の非常用マシンルームレスエレベータ。 - 前記サブモータ制御部は、前記メインモータのブレーキ動作を確認するブレーキ診断機能を有し、
非常運転から通常運転に復帰させる際、メインモータのブレーキが正常に動作することが確認されたとき、通常運転に復帰させることを特徴とする請求項2乃至4の何れか1項に記載の非常用マシンルームレスエレベータ。 - 前記サブモータ制御部は、前記メインモータの絶縁状態に異常有りと判定した場合、または前記メインモータのブレーキに異常有りと判定した場合には、故障発生を外部装置に報知することを特徴とする請求項4または5に記載の非常用マシンルームレスエレベータ。
- エレベータが設置された建屋の昇降路底部側に設置されたメインシーブと、前記メインシーブを駆動するメインモータと、前記メインシーブと前記メインモータとの連結を入り切りする電磁クラッチと、前記建屋の最上階フロアレベルよりも上の昇降路内に設置され、前記メインシーブとはロープを介して連動するサブシーブと、前記サブシーブを駆動するサブモータと、前記昇降路底部側に設置された浸水センサと、を備えた非常用マシンルームレスエレベータの運転方法であって、
通常時には、前記メインモータ及び前記サブモータとを同時に使用して乗りかごの通常運転を実行するとともに、非常時には、前記メインモータ及び前記サブモータとを同時に使用して前記乗りかごの非常運転を実行し、
前記非常運転において、前記浸水センサにより前記昇降路底部側への浸水が検出された場合には、前記電磁クラッチによる前記メインシーブと前記メインモータとの連結を切離し、前記サブモータのみによって前記乗りかごの非常運転を実行することを特徴とする非常用マシンルームレスエレベータの運転方法。
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- 2017-03-07 JP JP2017042546A patent/JP6329289B1/ja active Active
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