JP6328523B2 - クーラント供給装置 - Google Patents

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Description

本発明は、工作機械に付設され、当該工作機械にクーラントを供給するクーラント供給装置に関する。
従来の一般的なクーラント供給装置は、相互に連通した状態で配設され、それぞれクーラントが貯留されるダーティ槽及びクリーン槽と、ダーティ槽とクリーン槽との連通部に配設されたフィルタと、クリーン槽に配設された供給ポンプと、一端が供給ポンプに接続され、他端が工作機械に接続されて、供給ポンプから吐出されたクーラントを工作機械に供給する供給管とを基本的な構成として備え、クリーン槽に貯留されたクーラントが、供給ポンプにより、供給管を介して工作機械に供給され、供給されたクーラントが、ダーティ槽に還流されるように構成される(特許文献1及び2参照)。
そして、特許文献1に開示されるクーラント供給装置では、ダーティ槽を二分割するとともに、各ダーティ槽にフロートスイッチを設け、まず、工作機械からのクーラントを、一方のダーティ槽に還流させ、当該一方のダーティ槽側のフィルタが目詰まりを起こして、その液位が上限に至ると、これをフロートスイッチにより検出してダーティ槽をスライドさせ、工作機械からのクーラントを他方のダーティ槽に還流させるというように、フィルタの目詰まりが生じたときに、工作機械からクーラントを還流させるダーティ槽を交番的に切り換えるように構成されている。
一方、特許文献2に開示されるクーラント供給装置は、クリーン槽を二分割して、その境界部にバックアップフィルタを設け、更に、ダーティ槽に接続する側のクリーン槽(第1クリーン槽)に液面位センサを設けるとともに、前記バックアップフィルタを洗浄する噴出ノズルを設けた構成を備えており、前記バックアップフィルタが目詰まりを起こして第1クリーン槽の液位が上昇し、前記液面位センサによって、第1クリーン槽の液位が上限に達したことが検出されると、前記噴出ノズルからクーラントを吐出して、前記バックアップフィルタを洗浄するように構成されている。また、この特許文献2のクーラント供給装置では、バックアップフィルタが短時間で目詰まりを起こした場合には、報知手段によって報知されるように構成されている。
このように、特許文献1及び2に開示されるクーラント供給装置では、そのメンテナンスとして、フィルタの目詰まりを検出し、当該フィルタ目詰まり時の措置を行うことができるようになっている。
実開平4−5345号公報 特開2003−266272号公報
ところが、上記従来のクーラント供給装置では、上流側の槽(特許文献1のダーティ槽、及び特許文献2の第1クリーン槽)の液位をフロートスイッチにより検出して、フィルタの目詰まりの有無を判断するようにしているので、当該フィルタの目詰まりを正確には検出することができないという問題があった。
即ち、槽内に貯留されるクーラント量は、その投入時に指定量を投入したとしても、投入後の使用状態に応じて、例えば、切粉等と共に系外に排出される等して、徐々に変動するものであり、槽内のクーラント量と、フィルタの目詰まり状態とは、必ずしも直接的に関係していないのである。例えば、槽内のクーラント量が少ないときに、フィルタの目詰まり状態によって上昇する上流側の槽内のクーラント液位は、槽内のクーラント量が多いときに、フィルタの同じ目詰まり状態によって上昇する同クーラント液位よりも低く、このように、上流側の槽内のクーラント液位だけでは、フィルタの目詰まり状態を正確には判断できないのである。
また、クーラント供給装置におけるメンテナンス項目としては、上述したフィルタの目詰まりの他に、フィルタの欠損の有無、ダーティ槽及びクリーン槽の各液位が適切かどうか、或いはクーラントの劣化状態に関する項目があり、このような項目について適切な管理がなされないと、工作機械に十分な量のクーラントが供給されない、或いはダーティ槽及びクリーン槽からクーラントが溢れる、或いは汚れたクーラントが工作機械に供給されるといった問題を生じる。
ところが、上述した従来のクーラント供給装置では、フィルタの目詰まり以外のメンテナンス項目については、これを自動的に管理することができず、このため、オペレータが日常的な作業の際に、目視等によって行う他はなく、十分な管理がなされていなかった。
本発明は、以上の実情に鑑みなされたものであって、フィルタの目詰まりや、これ以外のメンテナンス項目について、自動的に、しかも正確に管理することが可能なクーラント供給装置の提供を、その目的とする。
上記課題を解決するための本発明は、工作機械に付設されるクーラント供給装置であって、
相互に連通した状態で配設され、それぞれクーラントが貯留されるダーティ槽及びクリーン槽と、
前記ダーティ槽とクリーン槽との連通部に配設されたフィルタと、
前記クリーン槽に配設された供給ポンプと、
一端が前記供給ポンプに接続され、他端が前記工作機械に接続されて、前記供給ポンプから吐出されたクーラントを前記工作機械に供給する供給管とを備え、
前記クリーン槽に貯留されたクーラントが、前記供給ポンプにより、前記供給管を介して前記工作機械に供給され、供給されたクーラントが、前記ダーティ槽に還流されるように構成されたクーラント供給装置において、
前記ダーティ槽に配設され、該ダーティ槽の液位を計測する第1液位計と、
前記クリーン槽に配設され、該クリーン槽の液位を計測する第2液位計と、
前記供給ポンプによって前記工作機械にクーラントを供給している状態で、前記第1液位計及び第2液位計によってそれぞれ計測される前記ダーティ槽の液位と前記クリーン槽の液位との液位差を基に、該クーラント供給装置の状態を判定する状態判定部とを設けたクーラント供給装置に係る。
上記構成を備えた本発明のクーラント供給装置によれば、ダーティ槽の液位が第1液位計によって計測され、クリーン槽の液位が第2液位計によって計測される。そして、クーラント供給装置の各部に異常が無い適正な状態において、前記供給ポンプが停止している場合には、ダーティ槽の液位とクリーン槽の液位は、同じ液位となる。この後、供給ポンプを稼働して、クリーン槽のクーラントを、供給管を介して工作機械に供給し、供給したクーラントをダーティ槽に還流させ、このダーティ槽のクーラントを、フィルタを通してクリーン槽に移行させるように循環させると、クリーン槽の液位は低下し、ダーティ槽の液位は上昇して、両者間に液位差を生じる。
クーラント供給装置が適正な状態にある場合には、前記液位差は、クーラントの工作機械内での滞留分と、フィルタの抵抗による、ダーティ槽からクリーン槽への移行遅れ分とによって生じ、この液位差は、ダーティ槽及びクリーン槽に貯留されるクーラントの量に関わらず略一定となる。したがって、ダーティ槽とクリーン槽との液位差が、定常の液位差に許容範囲を考慮した範囲から逸脱する場合には、クーラント供給装置に、何らかの異常が生じているものと判断することができる。斯くして、本発明に係るクーラント供給装置では、前記状態判定部によって、前記液位差を基に、当該クーラント供給装置の状態を判定する。尚、このようにダーティ槽とクリーン槽との液位差を基に、クーラント供給装置の異常の有無を判断することで、これを正確に判断することができる。
尚、前記状態判定部の参考的な態様としては、前記第1液位計によって計測される前記ダーティ槽の液位と、前記第2液位計によって計測される前記クリーン槽の液位との液位差を監視し、該液位差が第1の基準値を超えたとき、前記フィルタに目詰まりが生じていると判定するように構成された態様を挙げることができる。
前記フィルタに目詰まりを生じると、当該フィルタの抵抗が増大して、ダーティ槽からクリーン槽への移行が更に遅れ、ダーティ槽の液位が上昇する一方、クリーン槽の液位が低下して、前記液位差が、クーラント供給装置が適正な状態にある場合よりも増大することになる。したがって、液位差が第1の基準値を超えたとき、フィルタに目詰まりが生じていると判定することができる。この第1の基準値は、フィルタの清掃又は交換が必要と認められる程度に当該フィルタが目詰まりしたと認められるときの液位差であり、例えば、フィルタの清掃又は交換が必要と認められる程度に目詰まりした状態と前記液位差との関係を経験的に把握し、この目詰まり状態のときの液位差を前記第1の基準値とする。
そして、本発明では、前記状態判定部は、前記第1液位計によって計測される前記ダーティ槽の液位と、前記第2液位計によって計測される前記クリーン槽の液位との液位差を監視し、該液位差と前記第1の基準値との比較によって、前記フィルタに目詰まりが生じる時期を予測するように構成された態様を採ることができる。
フィルタの目詰まりは経時的に進行するため、ダーティ槽とクリーン槽との液位差は徐々に増大する。したがって、前記液位差を監視するとともに、液位差と前記第1の基準値との比較、即ち、例えば、その差分の変化を監視することで、その傾向から前記液位差が第1の基準値を超える時期、即ち、フィルタに目詰まりが生じる時期を予測することができる。そして、このようにして、フィルタに目詰まりが生じる時期を予測することで、フィルタの清掃や交換といったメンテナンスを計画的に行うことができる。
また、本発明において、前記状態判定部は、新たなクーラントの使用直後に、前記第1液位計によって計測される前記ダーティ槽の液位と、前記第2液位計によって計測される前記クリーン槽の液位との差を基に設定される基準液位差を第2の基準値として記憶するとともに、前記フィルタが交換又は清掃されたとき、その直後に前記第1液位計によって計測される前記ダーティ槽の液位と、前記第2液位計によって計測される前記クリーン槽の液位との液位差を算出し、算出した液位差が前記第2の基準値を超えたとき、クーラントが劣化していると判定するように構成された態様を採ることができる。
通常、工作機械の摺動面には潤滑油が供給されている。したがって、工作機械内に供給されたクーラントは、潤滑油が混入されることによって、その粘度が増大する。また、クーラントは、加工によって生じる粉状物であって、フィルタでは除去できない微細な粉状物が混入することによってその粘度が増大し、更には、経時的に水分が蒸発することによっても、その粘度が増大する。そして、クーラントは、一定以上粘度が増大して加工に悪影響を与える状態になると、劣化したと判断される。斯くして、クーラントの粘度が増大すると、フィルタを通過する際の抵抗が増大して、ダーティ槽とクリーン槽との液位差が増大することになる。
そこで、前記状態判定部は、新たなクーラントの使用直後、即ち、初期時のダーティ槽とクリーン槽との液位差を基に設定される基準値であって、クーラントが劣化したと見做せる液位差に対応した第2の基準値を記憶する一方、フィルタの交換又は清掃直後、即ち、フィルタに目詰まりが生じていない状態における、ダーティ槽とクリーン槽との液位差と、前記第2の基準値とを比較し、当該液位差が前記第2の基準値を超えたとき、クーラントが劣化していると判定する。斯くして、このように構成された状態判定部によれば、クーラントの劣化の有無を判別することができる。
また、前記状態判定部は、新品のクーラントを使用直後に、前記第1液位計によって計測される前記ダーティ槽の液位と、前記第2液位計によって計測される前記クリーン槽の液位との差を基に設定される基準液位差を第2の基準値として記憶するとともに、前記フィルタが交換又は清掃される都度、前記第1液位計によって計測される前記ダーティ槽の液位と、前記第2液位計によって計測される前記クリーン槽の液位との液位差を算出し、算出した液位差と前記第2の基準値との比較によって、クーラントが劣化する時期を予測するように構成された態様を採ることができる。
クーラントの劣化は経時的に進行するため、フィルタの交換又は清掃直後のダーティ槽とクリーン槽との液位差は徐々に増大する。したがって、この液位差と前記第2の基準値との比較、即ち、例えば、その差分の変化を監視することで、その傾向から前記液位差が第2の基準値を超える時期、即ち、クーラントが劣化する時期を予測することができる。そして、このようにして、クーラントが劣化する時期を予測することで、その交換を計画的に行うことができる。
また、本発明において、前記状態判定部は、前記第1液位計によって計測される前記ダーティ槽の液位と、前記第2液位計によって計測される前記クリーン槽の液位との液位差を監視し、該液位差が第3の基準値を下回ったとき、前記フィルタに欠損が生じていると判定するように構成された態様を採ることができる。
フィルタに欠損を生じると、クーラントがフィルタを通過する際の抵抗が低下して、ダーティ槽とクリーン槽との液位差が減少する。したがって、交換が必要であると認められる程度にフィルタが欠損した状態のときの、ダーティ槽とクリーン槽との液位差を第3の基準値に設定し、クーラント供給装置が運転状態にあるときの、ダーティ槽とクリーン槽との液位差と、前記第3の基準値とを比較し、当該液位差が第3の基準値を下回ったとき、フィルタに交換が必要な程度の欠損が生じていると判定することができる。
また、本発明において、前記状態判定部は、前記第1液位計によって計測される前記ダーティ槽の液位と、前記第2液位計によって計測される前記クリーン槽の液位との液位差を監視し、該液位差と前記第3の基準値との比較によって、前記フィルタに欠損が生じる時期を予測するように構成された態様を採ることができる。
フィルタの欠損は経時的に進行することが多く、フィルタの欠損に伴ってダーティ槽とクリーン槽との液位差は徐々に減少する。したがって、この液位差と前記第3の基準値との比較、即ち、例えば、その差分の変化を監視することで、その傾向から前記液位差が第3の基準値を下回る時期、即ち、交換が必要な程度にフィルタが欠損する時期を予測することができる。そして、このようにして、フィルタが欠損する時期を予測することで、その交換を計画的に行うことができる。
本発明に係るクーラント供給装置は、前記状態判定部によって判定された判定結果を表示する表示装置を更に備えていても良い。このようにすれば、オペレータがクーラント供給装置の状態を正確に把握することができ、適宜適切な措置を講じることができる。
以上のように、本発明に係るクーラント供給装置によれば、フィルタの目詰まりの有無、フィルタの欠損の有無、及びクーラントの劣化の有無について、正確に、しかも自動的に判別することができる。
また、フィルタに目詰まりを生じる時期、フィルタに欠損が生じる時期、及びクーラントが劣化する時期を予測するようにしているので、フィルタの清掃や交換、或いはクーラントの交換といったメンテナンスを計画的に実行することができる。
本発明の一実施形態に係るクーラント供給装置の概略構成を模式的に示した説明図である。 本実施形態に係るクーラント供給装置の作用を説明するための説明図である。 本実施形態の状態判定部における処理手順を示したフローチャートである。 本実施形態の状態判定部における処理手順を示したフローチャートである。 本発明のクーラント供給装置をチップコンベアに組み合わせて具現化した態様を示す斜視図である。 図5に示した態様のチップコンベアを示す断面図である。
以下、本発明の具体的な実施の形態に係るクーラント供給装置について、図面を参照しながら説明する。
(第1の実施形態)
まず、本発明の基本的な構成に係る第1の実施形態について、図1〜図4に基づき説明する。
図1に示すように、本例のクーラント供給装置10は、相互に連通するダーティ槽12及びクリーン槽13に二分割され、クーラントCが貯留されるクーラントタンク11と、ダーティ槽12とクリーン槽13との連通部(境界部)に配設されたフィルタ14と、クリーン槽13に配設された供給ポンプ17と、一端が供給ポンプ17に接続され、他端が工作機械1に接続された供給管15と、工作機械1に供給されたクーラントCを前記ダーティ槽12に還流させるための還流部16と、ダーティ槽12内に配設され、当該ダーティ槽12内のクーラントCの液位を計測する第1液位計19と、クリーン槽13内に配設され、当該クリーン槽13内のクーラントCの液位を計測する第2液位計20と、第1液位計19及び第2液位計20によってそれぞれ計測されるダーティ槽12の液位とクリーン槽13の液位との液位差を基に、当該クーラント供給装置1の状態を判定する状態判定部25と、状態判定部25に接続される表示装置26及び入力装置27を備える。
尚、前記還流部16は必須の構成ではなく、工作機械1のクーラント排出部に、前記ダーティ槽19を接続するといった構成により、工作機械1に供給されたクーラントを、適宜ダーティ槽12に回収できれば、特に、前記還流部16を設ける必要はない。
また、前記第1液位計19及び第2液位計20は、液位を計測することができるものであればどのようなものでも良く、例えば、フロート式、電極式、超音波式や静電容量式などの各種のものを用いることができる。
このクーラント供給装置1では、その各部に異常が無い適正な状態において、供給ポンプ17が停止している場合には、ダーティ槽12の液位とクリーン槽13の液位は、図1に示すように、同じ液位となる。一方、供給ポンプ17を稼働して、クリーン槽13のクーラントCを、供給管15を介して工作機械1に供給し、供給したクーラントCをダーティ槽12に還流させ、このダーティ槽12のクーラントCを、フィルタ14を通してクリーン槽13に移行させるように循環させると、図2に示すように、クリーン槽13の液位は低下し、ダーティ槽12の液位は上昇して、両者間に液位差Ldを生じる。
クーラント供給装置1が適正な状態にある場合には、この液位差Ldは、クーラントCの工作機械1内での滞留分と、フィルタ14の抵抗による、ダーティ槽12からクリーン槽13への移行遅れ分とによって生じ、この液位差Ldは、ダーティ槽12及びクリーン槽13に貯留されるクーラントCの量に関わらず略一定となる。
本例の状態判定部25は、前記第1液位計19によって計測されるダーティ槽12の液位を当該第1液位計19から受信するとともに、前記第2液位計20によって計測されるクリーン槽13の液位を当該第2液位計20から受信し、図3及び図4に示す処理を実行して、クーラント供給装置10の状態を判定する。
具体的には、状態判定部25は、処理を開始後、上述したように、第1液位計19からダーティ槽12の液位に係るデータを受信するとともに、第2液位計20からクリーン槽13の液位に係るデータを受信して、まず、その液位差Ldを算出する(ステップS1)。そして、供給ポンプ17が稼働状態にあるときには、所定の液位差Ldを生じているので、算出した液位差Ldを基に、供給ポンプ17が稼働状態にあるか否かを判断する(ステップS2)。尚、状態判定部25は、供給ポンプ17の作動を制御する制御装置(図示せず)から、供給ポンプ17の制御信号を受信して、その稼働状態を判別することもできる。
そして、供給ポンプ17が稼働状態にない、即ち、停止中である場合には、クリーン槽(C槽)13の液位が、停止状態において予め設定された下限値Ra以下となっているかどうかを確認し(ステップS22)、下限値Ra以下となっている場合には、前記表示装置26に、クリーン槽13の液位の確認と、クーラントCを追加することを促す表示を行った後(ステップS23)、ステップS24に進む。この表示により、オペレータは、クーラントCの量が不足になっていることを認識することができ、クーラントを追加する措置を適切に行うことができる。なお、供給ポンプ17が停止中である場合には、クリーン槽13の液位とダーティ槽(D槽)12の液位は略同じ液位となるため、ダーティ槽12内の液位を確認するようにしても良いが、供給ポンプ17は、クリーン槽13内のクーラントCを工作機械1に供給するのであるから、クリーン槽13内のクーラントCの量が適量貯留されているかどうかを確認する方が、理に適っている。
一方、クリーン槽13の液位が、下限値Raを超えている場合には、次に、クリーン槽13又はダーティ槽12の液位が、停止状態において予め設定された上限値Rb以上となっているかどうかを確認し(ステップS24)、上限値Rb以上となっている場合には、その液位を確認して、クーラントCを抜き取ることを促す表示を行った後(ステップS25)、後述するステップS26に進み、上限値Rbを超えていない場合も同様にステップS26に進む。クリーン槽13又はダーティ槽12の液位が上限値Rb以上となっている場合には、供給ポンプ17を稼働させた際に、ダーティ槽12の液位上昇が許容範囲を超えて、クーラントCがオーバフローするため、この表示を行うことによって、クーラントCが適量を超えていることをオペレータに認識させることができ、クーラントCを抜き取るなどの措置を促すことができる。
上記ステップS2において、供給ポンプ17が稼働中であると判断された場合、状態判定部25は、前記入力装置27からクーラントCの交換を行った旨の入力があったかどうか、即ち、クーラントCが新規であるか否かを確認し(ステップS3)、クーラントCが新規でない場合には、ステップS5に進み、クーラントCが新規である場合には、クーラントCの劣化の判断基準となる基準値R2を、現在の液位差Ldを基に設定して記憶した後(ステップS4)、ステップS5に進む。
通常、工作機械1の摺動面には潤滑油が供給されており、工作機械1内に供給されたクーラントCは、この潤滑油が混入されることによって、その粘度が増大し、また、クーラントCは、加工によって生じる、フィルタ14では除去できない微細な粉状物が混入することにより、更には、経時的に水分が蒸発することによって、その粘度が増大する。そして、クーラントCは、その粘度が一定以上増大すると、加工に悪影響を与える状態、即ち、劣化した状態と判断される。このように、クーラントCの粘度が増大し、当該クーラントCが劣化した状態になると、フィルタ14を通過する際の抵抗が増大して、ダーティ槽12とクリーン槽13との液位差Ldが増大することになる。状態判定部25は、クーラントCが新規である場合の液位差Ldをまず算出し、これに、クーラントCが劣化状態となったと見做されるときの液位差Ldの増大分を加算することにより、前記基準値R2を設定して、記憶する。尚、クーラントCが劣化状態となったと見做されるときの液位差Ldの増大分は、経験的に設定され、前記入力装置27を通して、予め、状態判定部25に格納されている。
また、状態判定部25には、フィルタ14の目詰まりを判定するための基準値R1、及びフィルタ14の欠損等を判定するための基準値R3が、予め前記入力装置27から入力され、記憶されている。
前記フィルタ14に目詰まりを生じると、当該フィルタ14の抵抗が増大して、ダーティ12槽からクリーン槽13への移行が更に遅れ、ダーティ槽12の液位が上昇する一方、クリーン槽13の液位が低下して、前記液位差Ldが、クーラント供給装置1が適正な状態にある場合よりも増大することになる。前記基準値R1は、フィルタ14の清掃又は交換が必要と認められる程度に当該フィルタ14が目詰まりしたと認められるときの液位差Ldであり、経験的に設定される。
また、フィルタ14に欠損を生じると、クーラントCがフィルタ14を通過する際の抵抗が低下して、ダーティ槽12とクリーン槽13との液位差Ldが、クーラント供給装置1が適正な状態にある場合よりも減少する。前記基準値R3は、交換が必要であると認められる程度にフィルタ14が欠損した状態のときの、ダーティ槽12とクリーン槽13との液位差Ldであり、これも経験的に設定される。
上記ステップS5では、前記状態判定部25は、クリーン槽13の液位が、稼働状態において予め設定された下限値Rc以下となっているかどうかを確認し(ステップS5)、下限値Rc以下となっている場合には、前記ステップS23と同様に、前記表示装置26に、クリーン槽13の液位の確認と、クーラントCを追加することを促す表示を行った後(ステップS6)、ステップS7に進む。この表示により、オペレータは、クーラントCの量が不足になっていることを認識することができ、クーラントを追加する措置を適切に実行することができる。
一方、クリーン槽13の液位が、下限値Rcを超えている場合には、クリーン槽13又はダーティ槽12の液位が、稼働状態において予め設定された上限値Rd以上となっているかどうかを確認し(ステップS7)、上限値Rd以上となっている場合には、上記ステップS25と同様に、その液位を確認して、クーラントCを抜き取ることを促す表示を行った後(ステップS8)、次ステップS9に進む。上限値Rdを超えていない場合にも、同様に次ステップS9に進む。この表示により、クーラントCが適量を超えていることをオペレータに認識させることができ、クーラントCを抜き取るなどの措置を促すことができる。
次に、状態判定部25は、ステップS9において、前記液位差Ldが、フィルタ14の目詰まりの判断基準である基準値R1を超えているかどうかを判定し、液位差Ldが基準値R1を超えている場合には、表示装置26に、フィルタ14の状態を確認して、その清掃又は交換を促す表示を行った後(ステップS10)、次ステップS11に進み、液位差Ldが基準値R1を超えていない場合も同様に、次ステップS11に進む。
ステップS11では、状態判定部25は、フィルタ14の清掃又は交換がなされたことが、前記入力装置27から入力されているかどうかを確認し(ステップS11)、フィルタが清掃又は交換されている場合には、ついで、前記液位差Ldが、クーラントCの劣化を判断するための基準値R2を超えているかどうかを判定し、液位差Ldが基準値R2を超えている場合には、前記表示装置26に、クーラントCが劣化していること、及びクーラントCの交換を促す表示を行った後(ステップS13)、次ステップS11に進む。一方、ステップS11において、フィルタ14の清掃又は交換がなされていないことが確認された場合、ステップS12において、液位差Ldが基準値R2を超えていないと判定された場合にも、ステップS11に進む。
次に、状態判定部25は、ステップS14において、前記液位差Ldが、フィルタ14の欠損の判断基準となる基準値R3を下回っているかどうかを判定し、液位差Ldが基準値R3を下回っている場合には、前記表示装置26に、フィルタ14の状態を確認して、その交換を促す表示を行った後(ステップS15)、次ステップS16に進み、液位差Ldが基準値R3を下回っていない場合も同様に、次ステップS16に進む。尚、液位差Ldが基準値R3を下回る状態は、フィルタ14の欠損の他に、供給ポンプ17の故障、供給管15の詰まり等が原因となっていることがある。このため、上記表示装置26には、フィルタ14の状態の確認と、その交換を促す表示に加えて、供給ポンプ17の確認及び供給管15の確認を促す表示を行うのが好ましい。
ついで、状態判定部25は、ステップS16において、クーラントCの劣化時期を予測した後、予測した劣化時期を前記表示装置26に表示し(ステップS17)、次に、フィルタ14の目詰まり時期を予測して(ステップS18)、予測した目詰まり時期を前記表示装置26に表示した後(ステップS19)、フィルタ14の欠損時期を予測して(ステップS20)、予測した欠損時期を前記表示装置26に表示し、この後、処理終了の命令を受信するまで、所定の時間間隔で、上記ステップS1〜S26の処理を繰り返して実行する(ステップS26)。
クーラントCの劣化は経時的に進行するため、フィルタ14の交換又は清掃直後のダーティ槽12とクリーン槽13との液位差は徐々に増大する。したがって、交換又は清掃直後の液位差Ldと基準値R2との比較、即ち、例えば、その差分の変化を監視することで、その傾向から当該液位差Ldが基準値R2を超える時期、即ち、クーラントCが劣化する時期を予測することができる。そして、このようにして、クーラントCが劣化する時期を予測して前記表示装置26に表示することで、オペレータは、クーラントCの交換を計画的に行うことが可能となる。
また、フィルタ14の目詰まりも経時的に進行する。このため、ダーティ12槽とクリーン槽13との液位差Ldは徐々に増大する。したがって、この液位差Ldを監視するとともに、液位差Ldと基準値R1との比較、即ち、例えば、その差分の変化を監視することで、その傾向から液位差Ldが基準値R1を超える時期、即ち、フィルタ14に目詰まりが生じる時期を予測することができる。そして、このようにして、フィルタに目詰まりが生じる時期を予測して、前記表示装置16に表示することで、オペレータは、フィルタ14の清掃や交換といったメンテナンスを計画的に行うことが可能となる。
また、フィルタ14の欠損も経時的に進行することが多く、フィルタ14の欠損に伴ってダーティ槽12とクリーン槽13との液位差Ldは徐々に減少する。したがって、この液位差Ldと基準値R3との比較、即ち、例えば、その差分の変化を監視することで、その傾向から液位差Ldが基準値R3を下回る時期、即ち、交換が必要な程度にフィルタ14が欠損する時期を予測することができる。そして、このようにして、フィルタ14の欠損時期を予測して、前記表示装置26に表示することで、オペレータは、フィルタ14の交換を計画的に行うことが可能となる。
以上詳述したように、本例のクーラント供給装置10によれば、前記状態判定部25によって、前記供給ポンプ17の停止時及び稼働時における、クリーン槽13(又はダーティ槽12)内のクーラントCの液位が適量であるか否かが判定され、適量でない場合には、表示装置26に、それに応じた表示がなされるので、オペレータは、クーラントCの量が少ない場合には、これを追加する対応を採ることができ、クーラントCの量が多いときには、これを抜き取る等の適切な対応を採ることができる。
また、供給ポンプ17の稼働時には、更に、前記状態判定部25によって、1)フィルタ14に目詰まりが生じているかどうか、2)フィルタ14に目詰まりが生じる予測時期、3)フィルタ14に欠損が生じているかどうか、4)フィルタ14に欠損が生じる予測時期、5)クーラントCが劣化しているかどうか、6)クーラントCが劣化する時期について判定され、その判定結果が表示装置26に表示されるので、オペレータは、フィルタ14の清掃又は交換、クーラントCの交換といったメンテナンス作業を、適宜適切な時期に行うことができる。
また、本例では、フィルタ14の目詰まりや欠損状態、及びクーラントCの劣化状態に関する判定を、第1液位計19によって計測されるダーティ槽12の液位と、第2液位計によって計測されるクリーン層13の液位との液位差Ldを基に行っているので、従来に比べて、正確に行うことができる。
尚、この例において、前記フィルタ14を清掃する清掃機構を設けても良く、この場合、前記状態判定部25は、フィルタ14に目詰まりが生じていると判断される場合に、前記清掃機構にフィルタ14の清掃を行わせるように構成されていても良い。
(第2の実施形態)
次に、本発明に係るクーラント供給装置を、工作機械に設けられるチップコンベアに組み合わせた第2の実施形態について、図5及び図6に基づき説明する。
図5に示すように、本例のクーラント供給装置10’は、相互に連通するダーティ槽12’及びクリーン槽13’からなる、平面視T字状をしたクーラントタンク11’と、クリーン槽13’に設けられる3つの供給ポンプ17’と、図6に示したフィルタ14’と、清掃機構18’とを備えており、この他に、特に図示はしていないが、第1の実施形態と同様の第1液位計、第2液位計、供給管、状態判定部、表示装置及び入力装置とを備えている。
また、前記チップコンベア30は、図6に示すように、カバー体31と、このカバー体31内に配設される駆動プーリ34、従動プーリ36,38、コンベアベルト32、ガイド39,40,41,42などを備えている。
前記駆動プーリ34は、回転軸33の両端に設けられ、同様に、従動プーリ34は回転軸35の両端に設けられ、従動プーリ38は回転軸37の両端に設けられている。そして、駆動プーリ34及び回転軸33は、正面視L字状をしたカバー体31の上部に配設され、従動プーリ36及び回転軸35は、カバー体31の屈曲部に配設され、従動プーリ38及び回転軸37は、従動プーリ36と対向するように、カバー体31の水平辺部に配設されている。これら駆動プーリ34、並びに従動プーリ36,38には、コンベアベルト32の両縁部に設けられたチェーンが掛け回されており、図示しない駆動モータによって駆動プーリ34が駆動されることで、コンベアベルト32は、矢示A−B方向に回動する。尚、矢示A方向が正方向、矢示B方向が逆方向である。また、ガイド39,40,41,42は、コンベアベルト32の走行を案内する。
また、カバー体31の水平辺部の端部(図6における左端部)の上面には、開口31aが形成されており、カバー体31の縦辺部の上端には、下方に向けた開口31bが形成されている。
また、前記回転軸5は、中空の円筒状をした部材からなり、その内部には、同じく中空の円筒状をした前記フィルタ14’が挿入されており、これら回転軸5及びフィルタ14’が一体的に回転する。また、前記回転軸5には、その長手方向に沿った開口が、その周方向に所定ピッチで形成されており、この開口を通して、フィルタ14’が、カバー体31の内部空間に露出している。
このチップコンベア30は、図5に示すように、クーラントタンク11’に組み付けられており、クーラントタンク11’は、その内部が、チップコンベア30が収納されるダーティ槽12’と、これ以外のクリーン槽13’に仕切られている。
前記フィルタ14’の内部には、前記清掃機構18’が収納されており、当該清掃機構18’は、適宜非回転の部材18b’によって支持されている。また、清掃機構18’は、フィルタ14’の長手方向に沿って配設された複数のノズル18a’を備えており、このノズル18a’には、供給ポンプ17’から前記供給管(図示せず)を介して、クリーン槽13’内のクーラントCが供給され、このノズル18a’からフィルタ14’に向けてクーラントCが吐出される。そして、フィルタ14’の両端部は、それぞれ前記クリーン槽13’に連通した状態となっている。また、ダーティ槽12’の上面には、前記カバー体31の開口31aに対応する部分に、開口12a’が形成され、カバー体31の内部が、これら開口31a,12a’を介して外部に接続している。
そして、このように構成されたチップコンベア30及びクーラント供給装置10’は、例えば、前記開口部12aが工作機械の加工領域の下方に位置するように配設される。
斯くして、チップコンベア30及びクーラント供給装置10’によれば、供給ポンプ17’により、供給管(図示せず)を介して適宜工作機械(図示せず)にクーラントCが供給され、供給されたクーラントCは、工作機械(図示せず)の加工領域を介して、その下方の開口部12a’,31aを通してチップコンベア30内に加工屑と共に回収される。
チップコンベア30内に回収された加工屑は、矢示A方向に回動するコンベアベルト32によって、前記開口部31b側に搬送され、当該開口部31bから、その下方に配設されるチップバケット(図示せず)等に回収される。一方、クーラントCは、前記フィルタ14’を通過して、その両端部からクリーン槽13’に還流される。また、フィルタ14’は、前記ノズル18a’から吐出されるクーラントCによって、逆洗浄される。
尚、このクーラント供給装置10’においても、第1の実施形態におけると同様に、状態判定部(図示せず)によって、供給ポンプ17’の停止時及び稼働時における、クリーン槽13’(又はダーティ槽12’)内のクーラントCの液位が適量であるか否かが判定され、適量でない場合には、表示装置26に、それに応じた表示がなされる。また、供給ポンプ17の稼働時には、更に、1)フィルタ14’に目詰まりが生じているかどうか、2)フィルタ14’に目詰まりが生じる予測時期、3)フィルタ14’に欠損が生じているかどうか、4)フィルタ14’に欠損が生じる予測時期、5)クーラントCが劣化しているかどうか、6)クーラントCが劣化する時期について判定され、その判定結果が表示装置(図示せず)に表示される。これにより、オペレータは、クーラントCの量管理や、フィルタ14’の清掃又は交換、クーラントCの交換といったメンテナンス作業を、適宜適切な時期に行うことができ、このような管理を、従来に比べて、正確に行うことができる。
尚、この例では、液位差Ldが、フィルタ14’の目詰まりの判断基準である基準値R1を超えている場合に、当該フィルタ14’の目詰まりが、清掃機構18’の配管の詰まりによって生じている場合もある。そこで、本例のような構成では、液位差Ldが基準値R1を超えている場合には、状態判定部(図示せず)が、表示装置(図整せず)に、フィルタ14’及び清掃機構18’の配管を確認して、その清掃又は交換を促すように表示させるのが好ましい。
1 工作機械
10 クーラント供給装置
11 クーラントタンク
12 ダーティ槽
13 クリーン槽
14 フィルタ
15 供給管
16 還流部
17 供給ポンプ
19 第1液位計
20 第2液位計
25 状態判定部
26 表示装置
27 入力装置

Claims (6)

  1. 工作機械に付設されるクーラント供給装置であって、
    相互に連通した状態で配設され、それぞれクーラントが貯留されるダーティ槽及びクリーン槽と、
    前記ダーティ槽とクリーン槽との連通部に配設されたフィルタと、
    前記クリーン槽に配設された供給ポンプと、
    一端が前記供給ポンプに接続され、他端が前記工作機械に接続されて、前記供給ポンプから吐出されたクーラントを前記工作機械に供給する供給管とを備え、
    前記クリーン槽に貯留されたクーラントが、前記供給ポンプにより、前記供給管を介して前記工作機械に供給され、供給されたクーラントが、前記ダーティ槽に還流されるように構成されたクーラント供給装置において、
    前記ダーティ槽に配設され、該ダーティ槽の液位を計測する第1液位計と、
    前記クリーン槽に配設され、該クリーン槽の液位を計測する第2液位計と、
    前記供給ポンプによって前記工作機械にクーラントを供給している状態で、前記第1液位計及び第2液位計によってそれぞれ計測される前記ダーティ槽の液位と前記クリーン槽の液位との液位差を基に、該クーラント供給装置の状態を判定する状態判定部とを備え、
    前記状態判定部は、前記第1液位計によって計測される前記ダーティ槽の液位と、前記第2液位計によって計測される前記クリーン槽の液位との液位差を監視し、該液位差と、前記フィルタの目詰まりを判別するための第1の基準値との比較によって、前記フィルタに目詰まりが生じる時期を予測するように構成されていることを特徴とするクーラント供給装置。
  2. 工作機械に付設されるクーラント供給装置であって、
    相互に連通した状態で配設され、それぞれクーラントが貯留されるダーティ槽及びクリーン槽と、
    前記ダーティ槽とクリーン槽との連通部に配設されたフィルタと、
    前記クリーン槽に配設された供給ポンプと、
    一端が前記供給ポンプに接続され、他端が前記工作機械に接続されて、前記供給ポンプから吐出されたクーラントを前記工作機械に供給する供給管とを備え、
    前記クリーン槽に貯留されたクーラントが、前記供給ポンプにより、前記供給管を介して前記工作機械に供給され、供給されたクーラントが、前記ダーティ槽に還流されるように構成されたクーラント供給装置において、
    前記ダーティ槽に配設され、該ダーティ槽の液位を計測する第1液位計と、
    前記クリーン槽に配設され、該クリーン槽の液位を計測する第2液位計と、
    前記供給ポンプによって前記工作機械にクーラントを供給している状態で、前記第1液位計及び第2液位計によってそれぞれ計測される前記ダーティ槽の液位と前記クリーン槽の液位との液位差を基に、該クーラント供給装置の状態を判定する状態判定部とを備え、
    前記状態判定部は、新たなクーラントの使用直後に、前記第1液位計によって計測される前記ダーティ槽の液位と、前記第2液位計によって計測される前記クリーン槽の液位との差を基に設定される基準液位差を第2の基準値として記憶するとともに、前記フィルタが交換又は清掃されたとき、その直後に前記第1液位計によって計測される前記ダーティ槽の液位と、前記第2液位計によって計測される前記クリーン槽の液位との液位差を算出し、算出した液位差が前記第2の基準値を超えたとき、クーラントが劣化していると判定するように構成されていることを特徴とするクーラント供給装置。
  3. 工作機械に付設されるクーラント供給装置であって、
    相互に連通した状態で配設され、それぞれクーラントが貯留されるダーティ槽及びクリーン槽と、
    前記ダーティ槽とクリーン槽との連通部に配設されたフィルタと、
    前記クリーン槽に配設された供給ポンプと、
    一端が前記供給ポンプに接続され、他端が前記工作機械に接続されて、前記供給ポンプから吐出されたクーラントを前記工作機械に供給する供給管とを備え、
    前記クリーン槽に貯留されたクーラントが、前記供給ポンプにより、前記供給管を介して前記工作機械に供給され、供給されたクーラントが、前記ダーティ槽に還流されるように構成されたクーラント供給装置において、
    前記ダーティ槽に配設され、該ダーティ槽の液位を計測する第1液位計と、
    前記クリーン槽に配設され、該クリーン槽の液位を計測する第2液位計と、
    前記供給ポンプによって前記工作機械にクーラントを供給している状態で、前記第1液位計及び第2液位計によってそれぞれ計測される前記ダーティ槽の液位と前記クリーン槽の液位との液位差を基に、該クーラント供給装置の状態を判定する状態判定部とを備え、
    前記状態判定部は、新品のクーラントを使用直後に、前記第1液位計によって計測される前記ダーティ槽の液位と、前記第2液位計によって計測される前記クリーン槽の液位との差を基に設定される基準液位差を第2の基準値として記憶するとともに、前記フィルタが交換又は清掃される都度、前記第1液位計によって計測される前記ダーティ槽の液位と、前記第2液位計によって計測される前記クリーン槽の液位との液位差を算出し、算出した液位差と前記第2の基準値との比較によって、クーラントが劣化する時期を予測するように構成されていることを特徴とするクーラント供給装置。
  4. 工作機械に付設されるクーラント供給装置であって、
    相互に連通した状態で配設され、それぞれクーラントが貯留されるダーティ槽及びクリーン槽と、
    前記ダーティ槽とクリーン槽との連通部に配設されたフィルタと、
    前記クリーン槽に配設された供給ポンプと、
    一端が前記供給ポンプに接続され、他端が前記工作機械に接続されて、前記供給ポンプから吐出されたクーラントを前記工作機械に供給する供給管とを備え、
    前記クリーン槽に貯留されたクーラントが、前記供給ポンプにより、前記供給管を介して前記工作機械に供給され、供給されたクーラントが、前記ダーティ槽に還流されるように構成されたクーラント供給装置において、
    前記ダーティ槽に配設され、該ダーティ槽の液位を計測する第1液位計と、
    前記クリーン槽に配設され、該クリーン槽の液位を計測する第2液位計と、
    前記供給ポンプによって前記工作機械にクーラントを供給している状態で、前記第1液位計及び第2液位計によってそれぞれ計測される前記ダーティ槽の液位と前記クリーン槽の液位との液位差を基に、該クーラント供給装置の状態を判定する状態判定部とを備え、
    前記状態判定部は、前記第1液位計によって計測される前記ダーティ槽の液位と、前記第2液位計によって計測される前記クリーン槽の液位との液位差を監視し、該液位差が前記フィルタの欠損を判別するための第3の基準値を下回ったとき、前記フィルタに欠損が生じていると判定するように構成されていることを特徴とするクーラント供給装置。
  5. 工作機械に付設されるクーラント供給装置であって、
    相互に連通した状態で配設され、それぞれクーラントが貯留されるダーティ槽及びクリーン槽と、
    前記ダーティ槽とクリーン槽との連通部に配設されたフィルタと、
    前記クリーン槽に配設された供給ポンプと、
    一端が前記供給ポンプに接続され、他端が前記工作機械に接続されて、前記供給ポンプから吐出されたクーラントを前記工作機械に供給する供給管とを備え、
    前記クリーン槽に貯留されたクーラントが、前記供給ポンプにより、前記供給管を介して前記工作機械に供給され、供給されたクーラントが、前記ダーティ槽に還流されるように構成されたクーラント供給装置において、
    前記ダーティ槽に配設され、該ダーティ槽の液位を計測する第1液位計と、
    前記クリーン槽に配設され、該クリーン槽の液位を計測する第2液位計と、
    前記供給ポンプによって前記工作機械にクーラントを供給している状態で、前記第1液位計及び第2液位計によってそれぞれ計測される前記ダーティ槽の液位と前記クリーン槽の液位との液位差を基に、該クーラント供給装置の状態を判定する状態判定部とを備え、
    前記状態判定部は、前記第1液位計によって計測される前記ダーティ槽の液位と、前記第2液位計によって計測される前記クリーン槽の液位との液位差を監視し、該液位差と、前記フィルタの欠損を判別するための第3の基準値との比較によって、前記フィルタに欠損が生じる時期を予測するように構成されていることを特徴とするクーラント供給装置。
  6. 前記状態判定部によって判定された判定結果を表示する表示装置を更に備えていることを特徴とする請求項1乃至記載のいずれかのクーラント供給装置。
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