JP2018193896A - 油圧ポンプ異常診断装置 - Google Patents
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Abstract
Description
油圧ポンプ異常診断装置1の作動は以下の通りである。上記の油圧ポンプ異常診断装置1を構成する機器および配管については図1を参照して説明する。図2〜図4に、油圧ポンプ異常診断装置1の作動のフローチャートを示す。なお、各ステップの順序は変更されてもよい。
金属センサ77を通る作動油の流量が、適正流量範囲内の場合(S21でYESの場合)は、金属センサ77で適正な精度で金属の量を検出できる。図3を参照して、この場合の処理を説明する。
Kn=W検出n/(P×V×T×t) (式1)
Kn=W検出n/(P×V×T) (式1’)
所定時間Tあたりの油圧ポンプ11の吐出量V
=油圧ポンプ11の容量×所定時間Tあたりの油圧ポンプ11の回転数 (式2)
摩耗係数Kは、例えば油圧ポンプ11が経年劣化していく過程などで、変化する。そこで、このステップS31では、過去に算出された摩耗係数Kが、新たに算出された摩耗係数Kに更新される(摩耗係数更新処理)。さらに詳しくは、図5に示すように、ある時刻を時刻T1(第1時刻)とし、時刻T1よりも後の、ある時刻を時刻T2(第2時刻)とする。このとき、時刻T1に(過去に)摩耗係数算出処理(S31、図3参照)で算出した摩耗係数K1が、時刻T2に(新たに)摩耗係数算出処理(S31)で算出した摩耗係数K2に更新される。
金属センサ77を通る作動油の流量が、適正流量範囲内でない場合(図2のS21でNOの場合)は、金属センサ77で適正な精度で金属の量を検出できない場合がある。この場合の処理について、図4を参照して説明する。
W演算n=Kn-1×P×V×T×t (式3)
W演算n=Kn-1×P×V×T (式3’)
W合算n=W合算n-1+W検出n+W演算n (式4)
補正処理(S40)について、図5を参照して説明する。時刻T0から時刻Ta(第3時刻)まで、適正流量範囲内(図2のS21でYES)であるとする。時刻T0から時刻Taまでの時間は、検出摩耗量W検出(図3のS50)が、合算摩耗量W合算に合算される(図2のS70)。時刻Taに、摩耗係数算出処理(図3のS31)で摩耗係数Kaが算出される。
摩耗係数差=Kn−Kn-1 (式5)
K補正n=(Kn+Kn-1)/2 (式6)
W補正n=W演算n-1/Kn-1×K補正n (式7)
補正後のW合算n-1
=補正前のW合算n-1−W演算n-1+W補正n (式8)
図1に示す油圧ポンプ異常診断装置1による効果は次の通りである。なお、油圧ポンプ異常診断装置1を構成する機器および配管については図1を参照して説明する。油圧ポンプ異常診断装置1は、油圧ポンプ11と、吐出圧力センサ73と、吐出量取得手段M1と、ドレン管23と、金属センサ77と、金属センサ通過流量取得手段M2と、コントローラ50(演算手段M3)と、を備える。吐出圧力センサ73は、油圧ポンプ11の吐出圧力Pを検出する。吐出量取得手段M1は、油圧ポンプ11の吐出量Vを取得する。ドレン管23は、油圧ポンプ11からリークする作動油が流入するものである。金属センサ77は、ドレン管23に接続され、ドレン管23を流れる作動油中の金属の量を検出する。金属センサ通過流量取得手段M2は、金属センサ77を通る作動油の流量を取得する。
[構成1−2]合算摩耗量算出処理(図2のS70)は、検出摩耗量W検出および演算摩耗量W演算を合算した合算摩耗量W合算を算出する処理である。異常判定処理(S90)は、合算摩耗量W合算が、予め設定された異常判定閾値を超えたか否かを判定することで、油圧ポンプ11が異常であるか否かを判定する処理である。
[構成2]コントローラ50は、摩耗係数更新処理(図3のS31)を実行する。摩耗係数更新処理(S31)は、図5に示す時刻T1に摩耗係数算出処理(図3のS31)で算出した摩耗係数K1を、時刻T1よりも後の時刻T2に摩耗係数算出処理(図3のS31)で算出した摩耗係数K2に更新する処理である。
コントローラ50は、摩耗係数差算出処理(図3のS41の一部)と、演算摩耗量補正処理(図3のS45)と、を実行する。摩耗係数差算出処理は、時刻Taよりも後の時刻Tbに摩耗係数算出処理(図3のS31)で算出された摩耗係数Kbと、時刻Taに摩耗係数算出処理(S31)で算出された摩耗係数Kaと、の差を算出する処理である。
[構成3]摩耗係数差算出処理(図3のS31)で算出された差が、予め設定された摩耗係数閾値を超えた場合(図3のS41でYESの場合)、演算摩耗量カウント処理(図4のS63)でカウントした演算摩耗量W演算を補正する処理である。
[構成4]演算摩耗量補正処理(図3のS45)では、時刻Taに摩耗係数算出処理(図3のS31)で算出された摩耗係数Kaと、時刻Tbに摩耗係数算出処理(図3のS31)で算出された摩耗係数Kbと、を用いて、演算摩耗量W演算が補正される。
[構成5]油圧ポンプ異常診断装置1は、金属センサ77を通る作動油の温度tを検出する温度センサ75を備える。
[構成6]摩耗係数算出処理(図3のS31)では、温度センサ75に検出された温度tが、摩耗係数Kの算出に用いられる。
[構成7]金属センサ77の上流と下流との差圧を検出する差圧センサ79を備える。金属センサ通過流量取得手段M2は、温度センサ75に検出された温度tと、金属センサ77の開口面積と、差圧センサ79された差圧と、に基づいてドレン管23を流れる作動油の流量を算出する。
上記実施形態の構成は様々に変形されてもよい。図1に示す構成要素の数が変更されてもよく、構成要素の一部が設けられなくてもよい。回路の接続は変更されてもよい。金属センサ77は、図1に示す例では、作動油タンク30に取り付けられるが、作動油タンク30に取り付けられなくてもよい(差圧センサ79も同様)。
11 油圧ポンプ
23 ドレン管
73 吐出圧力センサ
75 温度センサ
77 金属センサ
79 差圧センサ
M1 吐出量取得手段
M2 金属センサ通過流量取得手段
M3 演算手段
S21 金属センサ通過流量判定処理
S31 摩耗係数算出処理、摩耗係数更新処理
S41 摩耗係数差算出処理および差の判定
S45 演算摩耗量補正処理
S50 検出摩耗量カウント処理
S63 演算摩耗量カウント処理
S70 合算摩耗量算出処理
S80 異常判定処理
T1 時刻(第1時刻)
T2 時刻(第2時刻)
Ta 時刻(第3時刻)
Tb 時刻(第4時刻)
Claims (7)
- 油圧ポンプと、
前記油圧ポンプの吐出圧力を検出する吐出圧力センサと、
前記油圧ポンプの吐出量を取得する吐出量取得手段と、
前記油圧ポンプからリークする作動油が流入するドレン管と、
前記ドレン管に接続され、前記ドレン管を流れる作動油中の金属の量を検出する金属センサと、
前記金属センサを通る作動油の流量を取得する金属センサ通過流量取得手段と、
演算手段と、
を備え、
前記演算手段は、
前記金属センサ通過流量取得手段に取得された流量が、予め設定された適正流量範囲内であるか否かを判定する金属センサ通過流量判定処理と、
前記金属センサ通過流量判定処理で適正流量範囲内であると判定された場合、前記吐出圧力センサに検出された吐出圧力と、前記吐出量取得手段に取得された吐出量と、前記金属センサに検出された金属の量と、を用いて摩耗係数を算出する摩耗係数算出処理と、
前記金属センサ通過流量判定処理で適正流量範囲内であると判定された場合、前記金属センサに検出された金属の量を検出摩耗量としてカウントする検出摩耗量カウント処理と、
前記金属センサ通過流量判定処理で適正流量範囲内でないと判定された場合、前記摩耗係数を用いて算出した金属の量を演算摩耗量としてカウントする演算摩耗量カウント処理と、
前記検出摩耗量および前記演算摩耗量を合算した合算摩耗量を算出する合算摩耗量算出処理と、
前記合算摩耗量が、予め設定された異常判定閾値を超えたか否かを判定することで、前記油圧ポンプが異常であるか否かを判定する異常判定処理と、
を実行する、
油圧ポンプ異常診断装置。 - 請求項1に記載の油圧ポンプ異常診断装置であって、
前記演算手段は、第1時刻に前記摩耗係数算出処理で算出した前記摩耗係数を、前記第1時刻よりも後の第2時刻に前記摩耗係数算出処理で算出した前記摩耗係数に更新する摩耗係数更新処理を実行する、
油圧ポンプ異常診断装置。 - 請求項1または2に記載の油圧ポンプ異常診断装置であって、
前記演算手段は、
第3時刻よりも後の第4時刻に前記摩耗係数算出処理で算出された前記摩耗係数と、前記第3時刻に前記摩耗係数算出処理で算出された前記摩耗係数と、の差を算出する摩耗係数差算出処理と、
前記摩耗係数差算出処理で算出された差が、予め設定された摩耗係数閾値を超えた場合、前記演算摩耗量カウント処理でカウントした前記演算摩耗量を補正する演算摩耗量補正処理と、
を実行する、
油圧ポンプ異常診断装置。 - 請求項3に記載の油圧ポンプ異常診断装置であって、
前記演算摩耗量補正処理では、前記第3時刻に前記摩耗係数算出処理で算出された前記摩耗係数と、前記第4時刻に前記摩耗係数算出処理で算出された前記摩耗係数と、を用いて前記演算摩耗量が補正される、
油圧ポンプ異常診断装置。 - 請求項1〜4のいずれか1項に記載の油圧ポンプ異常診断装置であって、
前記金属センサを通る作動油の温度を検出する温度センサを備える、
油圧ポンプ異常診断装置。 - 請求項5に記載の油圧ポンプ異常診断装置であって、
前記摩耗係数算出処理では、前記温度センサに検出された温度が、前記摩耗係数の算出に用いられる、
油圧ポンプ異常診断装置。 - 請求項5または6に記載の油圧ポンプ異常診断装置であって、
前記金属センサの上流と下流との差圧を検出する差圧センサを備え、
前記金属センサ通過流量取得手段は、前記温度センサに検出された温度と、前記金属センサの開口面積と、前記差圧センサに検出された差圧と、に基づいて前記ドレン管を流れる作動油の流量を算出する、
油圧ポンプ異常診断装置。
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2017
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