JP6328496B2 - シート搬送装置、原稿搬送装置、及び画像形成装置 - Google Patents

シート搬送装置、原稿搬送装置、及び画像形成装置 Download PDF

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Description

本発明は、搬送中のシートに対して所定の処理を行うシート搬送装置、シートである原稿の搬送中に原稿画像の読取処理を行う原稿搬送装置、及び原稿搬送装置を備えた画像形成装置に関する。
従来、原稿トレイに積載された原稿を給紙ローラで順番に1枚ずつ繰り出し、読取ローラを経て原稿読取位置に搬送し、原稿画像の読み取り(スキャン)が終了した原稿を排出ローラで排紙トレイに排出する画像搬送装置が知られている。この種の原稿搬送装置では、給紙、搬送及び排紙動作を複数のモータで分担して行わせるものが一般的であった。
特許文献1には、画質等に対応するスキャンモードが設定可能にされ、設定スキャンモードに応じて原稿の給紙速度、搬送速度及び排紙速度が高低調整できるようにした原稿読取装置が提案されている。この原稿読取装置は、原稿の給紙、搬送及び排紙動作を1個のモータで行うようにしたもので、設定された給紙速度、搬送速度及び排紙速度で原稿を搬送する。例えば、300dpi(高速)モードでは、給紙、搬送及び排紙動作をいずれも高速で行う。一方、600dpi(低速)モードでは、給紙、搬送及び排紙動作をいずれも低速で行うか、あるいは給紙と排紙動作のみは高速で行うようにして低速モードでの読取時間の多少の短縮化を図っている。
特開2010−226619号公報
特許文献1に記載された画像読取装置は、高速モードでは給紙ローラ、読取ローラ及び排紙ローラを常に高速で回転させるため、モータに掛かる負荷トルクは大きなものとなり、脱調を生じたりして原稿搬送が適正になされない虞がある。従って、各ローラが高速回転、すなわち全負荷で駆動されてもトルクマージンの確保できる高いトルク性能を持ったモータを準備する必要があり、モータの高額化及び大型化を招く。一方、かかるモータを採用した場合、低速モードでは、相反的にトルクマージンは過大にとることになる。
本発明は、上記課題を解決するもので、高トルク性能を備えない、単一のモータでシートに対する処理を高速搬送中に行わせることができるシート搬送装置、シートである原稿の搬送中に原稿画像の読取処理を行う原稿搬送装置、及び原稿搬送装置を備えた画像形成装置を提供するものである。
本発明は、シート搬送路中に配設されて通過中のシートに所定の処理を施す処理部に対してシートの通過を行わせる第1の搬送ローラ部と、前記第1の搬送ローラ部を挟んで前記シート搬送路の上流側及び下流側の少なくとも一方に配設された第2の搬送ローラ部とを備えたシート搬送装置において、単一のモータと、前記シートが前記第1の搬送ローラ部によって搬送される第1の期間、前記シートの搬送速度を第1の速度とし、前記シートが前記第2の搬送ローラ部によって搬送される第2の期間、前記シートの搬送速度を前記第1の速度より低速の第2の速度とするように、前記モータの回転速度を制御する制御部と、前記第1の期間、前記第2の搬送ローラ部を低負荷に切り替える負荷切替部とを備えたものである。
本発明によれば、シートは、第1の搬送ローラ部で搬送されることにより処理部を通過し、その通過中に所定の処理を施される。シートが第1の搬送ローラ部によって搬送される第1の期間、シートの搬送速度は制御部によって第1の速度に設定され、一方、シートが第2の搬送ローラ部によって搬送される第2の期間、シートの搬送速度は制御部によって第1の速度より低速の第2の速度に設定される。また、第1の速度(第2の速度より高速)でシートを搬送する第1の期間に、第2の搬送ローラ部は負荷切替部によって低負荷状態に切り替えられる。従って、負荷が大きくなる高速の第1の速度時に全体負荷を低減するようにしたので、高トルク性能を備えない、単一のモータであっても、シートは高速で安定して搬送され、高価で大型のモータを採用する必要がない。
また、前記第2の搬送ローラ部は、シートの搬入を行う上流側搬送ローラ部と処理後のシートの搬出を行う下流側搬送ローラ部とを備え、前記負荷切替部は、前記上流側搬送ローラ部及び前記下流側搬送ローラ部の少なくとも一方を前記低負荷に切り替えることを特徴とする。この構成によれば、上流側搬送ローラ部と下流側搬送ローラ部の両方の他、少なくとも一方を低負荷に切り替えることで、全体負荷は低減される。
また、前記負荷切替部は、前記モータと前記上流側搬送ローラ部との間に介設されたクラッチである。この構成によれば、負荷切替部がクラッチという簡易な構成で実現される。
また、前記負荷切替部は、前記下流側搬送ローラ部を構成するローラ対の従動ローラを駆動ローラに対して接離させる接離機構である。この構成によれば、負荷切替部が、例えばソレノイドを利用した切離機構で簡易に実現される。
また、第1の速度で処理を行う第1の処理モードと第2の速度で処理を行う処理モードとが選択的に設定可能にされ、前記制御部は、前記第2の処理モードが選択された場合、第1の搬送ローラ部及び第2の搬送ローラ部を一律に前記第2の速度に設定することを特徴とする。この構成によれば、処理内容に対応して第1、第2の処理モードを有し、第2の処理モードが選択可能にされている場合、一律、低速側の第2の速度で搬送して所要の処理が実現される。
また、前記第1の搬送ローラ部及び前記第2の搬送ローラ部は、原稿用紙を搬送するものであり、前記処理部は、搬送中に前記原稿用紙の画像を読み取る読取部である原稿搬送装置としてもよい。これによれば、原稿画像の読取用の原稿搬送装置を安価かつ小型の、単一のモータで構成することが可能となる。
また、前記原稿搬送装置と、前記処理部で読み取られた原稿用紙の画像を記録紙に印刷する画像形成部とを備えた画像形成装置としてもよい。これによれば、安価で小型の原稿搬送装置を備えた画像形成装置が提供可能となる。
本発明によれば、高トルク性能を備えない、単一のモータで高速搬送中のシートに対して所定の処理を施すことができる。
本発明に係るシート搬送装置が原稿搬送装置に適用された場合の画像形成装置の概略構成の一例を示す側面断面図である。 第1の実施形態に係る原稿搬送装置の構成の一例を示す側面断面図である。 原稿搬送装置の駆動力伝達機構を説明する図で、(A)は図2の手前上方から奥行き方向を俯瞰した概略構成図、(B)は図2の奥側上方から手前方向を俯瞰した概略構成図である。 原稿搬送装置の機能ブロック図の一例を示す構成図である。 原稿搬送動作を示すタイムチャートで、(A)は低速読取モードの場合、(B)は高速読取モードの場合である。
図1に示すように、画像形成装置は、画像形成部10、中間転写部20、二次転写部30、定着部40、給紙部50、用紙搬送路60及びカラー画像読取部70を備えると共に、装置本体の上部に原稿搬送装置80を搭載している。カラー画像読取部70は、光源を含む照明系、結像系及び撮像系を備え、原稿搬送装置80によって所定速度で搬送されるシート状の原稿の表面を、撮像系である各色(RGB)用のCCD71で光学的に走査して各色の画像信号を画素単位で順次取得する。カラー画像読取部70は、本発明における、所定の処理を施す処理部に対応する。画像形成装置は、原稿搬送装置80を介して、搬送中の原稿から読み取った画像信号に基づいて多色のトナーを用いて記録紙上に印字出力する。
画像形成部10は、出力デバイスであるレーザ走査ユニット1及びそれぞれ同様な構造を有する各色の画像形成部10A〜10Dを備えている。レーザ走査ユニット1は、筐体を有し、その内部に色毎に、レーザ発光源、レーザ光走査用のポリゴンミラー等の光学部品が配置されている。レーザ走査ユニット1は、カラー画像読取部70で読み取られたRGB色の画像データを画像データ処理部によって、C(シアン)、M(マゼンタ)、Y(イエロー)、K(ブラック)の各色に変換し、変換後の各色の画像データに対応して変調されたレーザ光で画像形成部10A〜10Dの感光体ドラム2A〜2Dの表面を軸方向(主走査方向)に沿って露光走査して、それぞれの静電潜像を形成する。代表して説明する画像形成部10Aは、感光体ドラム2Aを備え、その周囲に回転方向(副走査方向)に沿って帯電器3A、現像器4A及びクリーナ部5Aを備えている。
中間転写部20は、中間転写ベルト21、駆動ローラ22、従動ローラ23、一次転写ローラ24A〜24Dを備え、感光体ドラム2A〜2Dの周面に形成されたトナー像を中間転写ベルト21の表面に一次転写する。二次転写部30は、中間転写ベルト21の表面のトナー像を記録紙へ二次転写する。定着部40は、記録紙に転写されたトナー像を加熱して定着し、排紙トレイに排出する。給紙部50は、給紙カセットや手差しトレイを備えており、選択された記録紙を、対応する給紙カセットから用紙搬送路60に給紙する。
図2に示す原稿搬送装置80は、本体の右側上部に原稿が複数枚数だけ積載可能な原稿トレイ80Aを備えると共に、その下方に所要の隙間を置いて排紙トレイ80Bが設けられている。原稿搬送装置80は、本体の左部に、原稿の搬送を行う機構部分を備えている。原稿の搬送を行う機構部分は、給紙ローラ部81、読取ローラ部82及び排紙ローラ部83を含む。
給紙ローラ部81は、原稿トレイ80Aの直ぐ下流側に配置されている。給紙ローラ部81は、ローラ対を構成する給紙ローラ811,812、原稿トレイ80Aに臨んで配置されたピックアップローラ813、及びローラ対を構成する搬送ローラ814を備えている。給紙ローラ812は時計回りに回転して、ピックアップされた原稿を1枚ずつ捌いて給紙する。排紙ローラ部83は、排紙トレイ80Bに臨んで配置され、排紙ローラ831、従動ローラ832からなるローラ対を構成している。
読取ローラ部82は、給紙ローラ部81と排紙ローラ部83との間に配置され、本実施形態では画像読取位置840を挟む両側に配置されている。読取ローラ部82は、読取前ローラ821と読取後ローラ822とを含む。読取前ローラ821と読取後ローラ822とはいずれもローラ対を構成している。なお、給紙ローラ部81、読取ローラ部82及び排紙ローラ部83の間には搬送原稿を上下から挟むように板状のガイド部材が所定の隙間を置いて対向配置されて原稿搬送路が形成されている。原稿は、ピックアップローラ813でピックアップされた後、順次各ローラ対に挟持されながら、画像読取位置840、さらに排紙トレイ80Bに向けて搬送される。
原稿センサ8s1,8s2,8s3は、例えば光学式センサで、揺動可能なレバーに通過原稿が当接して位置変位することを検知して、原稿の有無、原稿の先端及び後端の検知を行う。原稿センサ8s1は給紙の有無を検知し、原稿センサ8s2は原稿先端の到着を検知して読取タイミングの設定を行い、原稿センサ8s3は原稿後端の通過を検知する。
原稿搬送装置80の駆動力伝達機構は、図3に示すように、1個(単一)のモータ800からの回転力を伝達するものである。モータ800の回転力は、給紙ローラ部81、読取ローラ部82及び排紙ローラ部83に伝達される。モータ800の出力軸800aは、ベルト820aを介してプーリ820bと連結されている。
まず、給紙ローラ部81への駆動力伝達構造について説明する。プーリ820bは、中継プーリ830aを介して回転軸831aに連結されている。回転軸831aにはクラッチ811aが取り付けられており、このクラッチ811aはベルト811b、さらに中継プーリ811cを介して、回転軸811dに連結されている。回転軸811dには給紙ローラ811が設けられている。なお、図3では見えていないが、捌きローラとして機能する給紙ローラ812は、給紙ローラ811との間に歯車1個を介して回転方向を給紙ローラ812と揃えるようにしている。ピックアップローラ813は給紙ローラ811とベルト掛けされて、回転力が伝達される。以上の構成により、クラッチ811aがオン状態の間、モータ800の回転運動が給紙ローラ811,812及びピックアップローラ813に伝達される。また、クラッチ811aがオフの間は、モータ800の回転運動の給紙ローラ811,812及びピックアップローラ813への伝達が遮断されるので、モータ800からみた負荷が低負荷状態となる。
さらに、プーリ820bは、中継プーリ814a及びクラッチ814bを介して回転軸814cに連結されている。回転軸814cには搬送ローラ814が設けられている。クラッチ814bがクラッチ811aと同期してオン、オフ制御されることで、原稿の給紙、及び低負荷状態にする休止動作が確保される。
次に、読取ローラ部82への駆動力伝達構造について説明する。プーリ820bは、ベルト820cを介して回転軸821a,822aに連結されている。回転軸821aには読取前ローラ821が設けられ、回転軸821aには読取後ローラ822が設けられている。これにより、モータ800の回転運動が、読取前ローラ821及び読取後ローラ822に常時伝達される。
次に、排紙ローラ部83への駆動力伝達構造について説明する。回転軸831aには排紙ローラ831が設けられている。また、回転軸831aと所定距離だけ離れて平行な回動軸832aが備えられている。回動軸832aには回転軸831aの排紙ローラ831と対応する位置に揺動アーム832bが立設され、その先端部に従動ローラ832が回転可能に軸支されている。
図3(B)に示すように、揺動アーム832bは、以下の構成によって、回動軸832a回りに揺動可能にされている。回動軸832aの一方端(図3(B)の手前側)には径方向に延びる揺動棒833cが取り付けられ、揺動棒833cの他端は、ソレノイド833aの駆動部材833bと係合されている。ソレノイド833aがオンの状態(図3の状態)では、駆動部材833bがソレノイド833aの本体に引き込まれて、排紙ローラ831と832とが当接状態となる。一方、ソレノイド833aがオフの状態では、駆動部材833bがソレノイド833aの本体から外方に押し出されて、揺動棒833cを揺動させ、従動ローラ832の排紙ローラ831との当接状態が解除される。以上の構成により、ソレノイド833aがオン状態の間、従動ローラ832が排紙ローラ831と当接して原稿搬送可能状態とされる。一方、ソレノイド833aがオフ状態の間、従動ローラ832が排紙ローラ831から離反して原稿搬送不可状態とされ、この状態では、仮に排紙ローラ831が回転しても、従動ローラ832との関係では空回りとなるので低負荷が維持される。
原稿搬送装置80の制御部は、図4に示すように搬送処理部85を備える。搬送処理部85は、操作部14からの指示内容に応じて、モータ800を所定の回転速度で回転させると共に、原稿センサ8Sの各検知信号に基づいて原稿トレイ80A上の原稿を順次画像読取位置840、さらに排紙トレイ80Bに向けて搬送する処理を行う。例えば、原稿搬送装置80は、原稿画像の読取を低速搬送(第2の速度)中に行う低速読取モードと、高速搬送(第1の速度)中に行う高速読取モードとを備える。例えば、低速読取モードは00dpiの解像度で行われ、高速読取モードは00dpiの解像度で行われる。
図5のタイムチャートに従って原稿の搬送制御動作を説明する。図5では、原稿が2枚の場合を例にして説明するが、制御動作は1枚でも3枚以上でも同様である。
図5(A)低速読取モードの場合
モータ800は低速の回転速度で回転が開始され、これに連動して、(b)読取ローラ部82が低速の搬送速度(第2の速度)に設定される。まず、(c)給紙動作のためのクラッチ811aがオンされて(T11時点)、1枚目の原稿が原稿トレイ80Aから取り出される。原稿の先端が原稿センサ8s2で検知された所定時間後(T12時点)、すなわち原稿の搬送が読取前ローラ821に受け渡されたと判断されて、クラッチ811aがオフにされる。そして、所定時間後(T13時点)から1枚目の原稿に対する読取動作が開始される。なお、1枚目の原稿の後端が給紙ローラ部81を通過して、クラッチ811aがオンされて2枚目の原稿の給紙が行われる(T14〜T15)。
1枚目の原稿に対する読取動作が終了し(T16時点)、1枚目の原稿の後端が画像読取位置840を通過する時点(T17時点)から2枚目の原稿に対する読取動作が開始され、併せて、画像読取位置840を通過した1枚目の原稿に対する(d)排紙動作を行うためにソレノイド833aがオンされ(T18時点)、原稿の後端が原稿センサ8s3を通過したことが検知されると、ソレノイド833aがオフにされる(T19時点)。2枚目の原稿の読取は1枚目と等しい期間が経過して(T20時点)、終了する。その後、2枚目の原稿に対して、同様にソレノイド833aがオンされて(T21〜T22)、排紙が行われる。
図5(B)高速読取モードの場合
モータ800は、まず低速の回転速度で回転が開始され、これに連動して、(b)読取ローラ部82が低速の搬送速度(第2の速度)に設定される。この状態で、(c)給紙動作のためのクラッチ811aがオンされて(T31時点)、1枚目の原稿が低速で原稿トレイ80Aから取り出される。原稿の先端が原稿センサ8s2で検知された所定時間後(T32時点)、すなわち原稿の搬送が読取前ローラ821に受け渡されたと判断されて、クラッチ811aがオフにされる。次いで、モータ800の回転速度が高速に切り替えられ(T33時点)、併せて読取ローラ部82の読取前ローラ821及び読取後ローラ822も高速の搬送速度(第1の速度)に切り替わる。この結果、1枚目の原稿は高速の搬送速度に切り替えられ、高速搬送が安定したと見なせる所定時間後(T34時点)から1枚目の原稿に対する読取動作が開始される。1枚目の原稿に対する読取動作が所定時間後(T35時点)に終了する。原稿に対する所定の読取期間中(T34〜T35)は、給紙動作及び排紙動作の両方が行われない。
1枚目の原稿に対する読取動作が終了すると、モータ800が低速の回転速度に切り替えられ(T36時点)、これに連動して、(b)読取ローラ部82が低速の搬送速度に切り替わる。
次いで、(c)給紙動作のためのクラッチ811aがオンされて(T37時点)、2枚目の原稿が低速で原稿トレイ80Aから取り出される。原稿の先端が原稿センサ8s2で検知された所定時間後(T39時点)、すなわち原稿の搬送が読取前ローラ821に受け渡されたと判断されて、クラッチ811aがオフにされる。一方、モータ800が低速の回転速度に切り替えられた(T36時点)後の所定のタイミング(T38時点)で、1枚目の原稿に対する(d)排紙動作を行うためにソレノイド833aがオンされ、原稿の後端が原稿センサ8s3を通過したことが検知されると、ソレノイド833aがオフにされる(T40時点)。このように、高速読取モードにおいて、新たな原稿に対する低速の給紙動作と読取後の原稿に対する低速の排紙動作とを並行して(同時に)行うことで、搬送時間の短縮化を可能にしている。
1枚目の排紙の終了(T40時点)後、所定時間が経過して、モータ800の回転速度が高速に切り替えられ(T41時点)、併せて読取ローラ部82の読取前ローラ821及び読取後ローラ822も高速の搬送速度(第1の速度)に切り替わる。この結果、2枚目の原稿は高速の搬送速度に切り替えられ、高速搬送が安定したと見なせる所定時間後(T42時点)から2枚目の原稿に対する読取動作が開始される。2枚目の原稿に対する読取動作が所定時間後(T43時点)に終了する。原稿に対する所定の読取期間中(T42〜T43)は、前回同様、給紙及び排紙の各動作は実行されない。
2枚目の原稿に対する読取動作が終了すると、モータ800が低速の回転速度に切り替えられ(T44時点)、これに連動して、(b)読取ローラ部82が低速の搬送速度に切り替わる。この例では、3枚目の原稿はないので、2枚目の原稿に対する排紙動作のみが低速で行われる(T45〜T46)。
以上のように、原稿に対する高速読取期間中(T34〜T35,T42〜T43)は、クラッチ811a及びソレノイド833aの両方をオフにし、モータ800から見て給紙ローラ部81及び排紙ローラ部83を低負荷状態に切り替えているため、モータ800として、特許文献1に記載されているような高トルクのモータではなく、高トルクを備えないものをそのまま採用することが可能となる。
なお、本発明は、モータ800から見た低負荷の形態として、(i)ローラ対を構成する従動ローラを駆動ローラから離反して摩擦回転による負荷分を低減する態様の他、(ii)モータ800の回転駆動力の回転軸への伝達をクラッチで遮断して負荷をほぼゼロにする態様も含み、さらに、給紙ローラ部と排紙ローラ部の両方に低負荷状態への切替部を備える他、いずれか一方のみに対して(i)または(ii)の態様を採用するようにしてもよい。また、シート体へのパンチ処理やステープル等も含む。
また、第1の実施形態では、原稿を搬送し、搬送中の原稿に対する処理として原稿画像の読取を例示したが、第2の実施形態として、搬送動作と連動させてシート体に種々の処理を施すための搬送装置に適用してもよい。処理内容としては、処理対象となるシート体の表面に印刷や描画処理を施したり、また機械的、熱的乃至は化学的な表面加工等を施したりする処理でもよい。
また、第1の実施形態では、搬送装置の動作態様として、処理位置への搬入、処理中における搬送、及び処理位置からの搬出の3つの動作を備えた例で示したが、第3の実施形態として、(i)(第2の搬送ローラ部としての)搬入と処理中の搬送とからなり、搬送が搬出を兼用した態様の搬送装置、または、(ii)処理中の搬送と(第2の搬送ローラ部としての)搬出とからなり、搬入が搬送を兼用した態様の搬送装置に適用してもよい。
また、給紙ローラ部81、読取ローラ部82及び排紙ローラ部83を構成する各ローラ対の配置箇所及び個数は、第1の実施形態のものに限定されず、それぞれ所要数のローラ対を、搬送される原稿のサイズ等に合わせて適宜の位置に配置すればよい。
また、給紙ローラ部81ではクラッチを採用し、排紙ローラ対ではソレノイドを採用したが、逆でもよいし、またそれぞれをクラッチとし、あるいはソレノイドとしてもよい。また他の負荷切替構造を採用してもよい。
また、第1の実施形態では、モータ800の回転駆動力をプーリとベルトを経由してそれぞれのローラ対に所定の順番で伝達するようにしたが、他の伝達経路構造を採用してもよい。
なお、上述の実施形態の説明は、すべての点で例示であって、制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上述の実施形態ではなく、特許請求の範囲によって示される。さらに、本発明の範囲には、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
10 画像形成部
80 原稿搬送装置(シート搬送装置)
800 モータ
81 給紙ローラ部(第2の搬送ローラ部、上流側搬送ローラ部)
82 読取ローラ部(第2の搬送ローラ部)
83 排紙ローラ部(第2の搬送ローラ部、下流側搬送ローラ部)
85 搬送処理部(制御部)
811a クラッチ(負荷切替部)
833a ソレノイド(負荷切替部)

Claims (5)

  1. シート搬送路中に配設されて通過中のシートを読み取る読取部に対してシートの通過を行わせる第1の搬送ローラ部と、前記第1の搬送ローラ部を挟んで前記シート搬送路の上流側及び下流側の少なくとも一方に配設された第2の搬送ローラ部とを備えたシート搬送装置において、
    単一のモータと、
    前記シートが前記第1の搬送ローラ部によって搬送される第1の期間、前記シートの搬送速度を第1の速度とし、前記シートが前記第2の搬送ローラ部によって搬送される第2の期間、前記シートの搬送速度を前記第1の速度より低速の第2の速度とするように、前記モータの回転速度を制御する制御部とを備え、
    前記第2の搬送ローラ部は、前記読取部の読み取り後の前記シートの搬出を行う、前記読取部より下流側に設けた下流側搬送ローラ部を備え、
    前記第1の期間、前記下流側搬送ローラ部を構成するローラ対の従動ローラを駆動ローラに対して離反させるシート搬送装置。
  2. 前記第2の搬送ローラ部は、前記シートの前記読取部への搬入を行う上流側搬送ローラ部を備え、
    前記モータと前記上流側搬送ローラ部との間にはクラッチが介設され、
    前記クラッチは、前記第1の期間、前記モータの回転駆動力を前記上流側搬送ローラ部への伝達を遮断する請求項1に記載のシート搬送装置。
  3. 前記第1の速度で処理を行う第1の処理モードと前記第2の速度で処理を行う第2の処理モードとが選択的に設定可能にされ、
    前記制御部は、前記第2の処理モードが選択された場合、前記第1の搬送ローラ部及び前記第2の搬送ローラ部を一律に前記第2の速度に設定することを特徴とする請求項1又は2に記載のシート搬送装置。
  4. 請求項1〜3のいずれかに記載のシート搬送装置における前記第1の搬送ローラ部及び前記第2の搬送ローラ部は、原稿用紙を搬送するものであり、前記読取部は、搬送中に前記原稿用紙の画像を読み取ることを特徴とする原稿搬送装置
  5. 請求項4に記載の原稿搬送装置と、前記読取部で読み取られた原稿用紙の画像を記録紙に印刷する画像形成部とを備えた画像形成装置。
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