JP6328332B2 - ビーム走査装置、光無線通信システムおよびビーム走査方法 - Google Patents

ビーム走査装置、光無線通信システムおよびビーム走査方法 Download PDF

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Description

本発明は、レーザビームを走査するビーム走査装置、光無線通信システムおよびビーム走査方法に関する。
従来、波長可変光源と部分透過型エタロンとを備えたビーム走査装置がある(例えば、特許文献1参照)。ビーム走査装置は、波長可変光源から出力されたレーザビームを部分透過型エタロンに入射させてレーザビームを走査することにより、機械的な可動部品を用いることなくレーザビームの走査を実現している。
特開2009−145838号公報
しかしながら、上記従来の技術によれば、副次的な回折光が発生し、レーザビームの光強度はピークが複数ある多峰性となる。副次的な回折光はノイズ成分となるため、ビーム走査装置を光無線通信に用いた場合に通信品質が劣化する、という問題があった。光無線通信では、光強度のピークが1つの単峰性のレーザビームで走査することが望まれる。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、副次的な回折光を抑制し、波長を変化させて単峰性のレーザビームを二次元方向に走査することが可能なビーム走査装置を得ることを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明のビーム走査装置は、波長を変えてレーザビームを出射可能な波長可変レーザを備える。また、ビーム走査装置は、レーザビームを平面波のレーザビームに変換する平面波変換部を備える。また、ビーム走査装置は、水平面内でレーザビームの出射方向に対して斜めに傾けて設置された第1の光強度分布変換部、および水平面と垂直かつレーザビームの出射方向と平行な面内でレーザビームの出射方向に対して斜めに傾けて設置された第2の光強度分布変換部を有し、平面波のレーザビームの波長によって平面波のレーザビームの光強度のピーク位置を変換する光強度分布変換部を備える。また、ビーム走査装置は、光強度のピーク位置が変換された平面波のレーザビームを球面波のレーザビームに変換する球面波変換部を備えることを特徴とする。
本発明にかかるビーム走査装置は、副次的な回折光を抑制し、波長を変化させて単峰性のレーザビームを二次元方向に走査することができる、という効果を奏する。
実施の形態1にかかるビーム走査装置を含む光無線通信システムの構成例を示すブロック図 実施の形態1にかかるビーム走査装置の光強度分布変換部の構成例を示すブロック図 実施の形態1にかかるビーム走査装置の各構成の配置の例を示す図 実施の形態1にかかるビーム走査装置の第1の光強度分布変換部に入射される平面波のレーザビームおよび出射される平面波のレーザビームを示す図 実施の形態1にかかるビーム走査装置において、xy平面に平行な第1の光強度分布変換部透過後の観測面における光強度分布のシミュレーション結果を示す図 実施の形態1にかかるビーム走査装置の第2の光強度分布変換部に入射される平面波のレーザビームおよび出射される平面波のレーザビームを示す図 実施の形態1にかかるビーム走査装置において、xy平面に平行な第2の光強度分布変換部透過後の観測面における光強度分布のシミュレーション結果を示す図 実施の形態1にかかるビーム走査装置のビーム走査方法の例を示すフローチャート 実施の形態2にかかるビーム走査装置において、光強度分布変換部内の2つのエタロンが異なるFSRである場合の球面波変換部透過後の観測面におけるビーム走査の軌跡を模式的に示す図 実施の形態2にかかるビーム走査装置において、光強度分布変換部内の2つのエタロンが同一のFSRである場合の球面波変換部透過後の観測面におけるビーム走査の軌跡を模式的に示す図 実施の形態3にかかるビーム走査装置を含む光無線通信システムの構成例を示すブロック図 実施の形態3にかかるビーム走査装置において、xy平面に平行な第1の光強度分布変換部のエタロン透過後の観測面における光強度分布のシミュレーション結果を示す図 実施の形態3にかかるビーム走査装置において、xy平面に平行な第2の光強度分布変換部のエタロン透過後の観測面における、光強度分布のシミュレーション結果を示す図 実施の形態3にかかるビーム走査装置において、光強度分布変換部内の2つのエタロンの温度調整をした場合の球面波変換部透過後の観測面におけるビーム走査の軌跡の例を模式的に示す図 実施の形態4にかかるビーム走査装置を含む光無線通信システムの構成例を示すブロック図 実施の形態4にかかるビーム走査装置の第2の光強度分布変換部に入射される平面波のレーザビーム、第2の光強度分布変換部から出射される平面波のレーザビーム、および光強度受光部の配置の例を示す図
以下に、本発明の実施の形態にかかるビーム走査装置、光無線通信システムおよびビーム走査方法を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。
実施の形態1.
図1は、本発明の実施の形態1にかかるビーム走査装置5を含む光無線通信システム10の構成例を示すブロック図である。光無線通信システム10は、ビーム走査装置5と、受信装置6と、を備える。図1では、ビーム走査装置5においてレーザビームの波長を変化させてレーザビームを走査することにより、ビーム走査装置5から出射されたレーザビームの光信号を受信装置6が受信する様子を示している。
ビーム走査装置5は、波長可変レーザ1と、平面波変換部2と、光強度分布変換部3と、球面波変換部4と、を備える。ビーム走査装置5では、波長可変レーザ1がレーザビームを出射すると、平面波変換部2がレーザビームを平面波のレーザビームに変換する。光強度分布変換部3は、後述するように、波長可変レーザ1から出射されたレーザビームの波長、例えば、波長λ1または波長λ2に従って、波長によって異なる位置に光強度のピークを分布させる光強度分布変換を行う。また、光強度分布変換部3は、光強度分布変換によってレーザビームを単峰性の光強度分布とし、波長可変レーザ1から出射されたレーザビームの波長に従って光強度分布を空間的に変化させる。球面波変換部4は、光強度分布変換部3で光強度分布変換された平面波のレーザビームを球面波のレーザビームに変換し、光強度分布変換部3から入射されたレーザビームの位置に基づいてレーザビームの出射方向を変化させる。受信装置6は、ビーム走査装置5から自装置の方向に出射されたレーザビームを受信する。受信装置6は、レーザビームすなわち光信号を受信する装置であり、移動型または固定型のいずれでも良い。このように、ビーム走査装置5は、波長を変化させてレーザビームを走査することにより、受信装置6の位置にレーザビームを送信することができる。
ビーム走査装置5の各構成について詳細に説明する。
波長可変レーザ1は、DFB(Distributed Feed−Back)レーザまたはDBR(Distributed Bragg Reflector)レーザなどの半導体レーザ素子であり、平面波変換部2へ波長を変えながらレーザビームを出射する。波長可変レーザ1は、規定されたエリアにおいてレーザビームの走査ができるように、波長を変えてレーザビームを生成し、生成したレーザビームを出射する。波長可変レーザ1は、ここでは、球面波のレーザビームを平面波変換部2へ出射する。波長可変レーザ1では、半導体レーザ素子を使用する場合、半導体レーザ素子の温度を変化させることで容易にレーザビームの波長を変化させることができる。半導体レーザ素子の温度を変化させる方法には、例えば、ペルチェ素子上に半導体レーザ素子を配置して温度を変化させる方法、また、半導体レーザ素子周辺に薄膜抵抗などといった抵抗体を配置して電流を流し、温度を変化させる方法などがある。また、波長可変レーザ1では、半導体レーザ素子にキャリア注入を行い、キャリアプラズマ効果によりレーザビームの波長シフトを行っても良い。なお、波長可変レーザ1については、ファイバレーザなどを用いても良い。
平面波変換部2は、コリメートレンズにより構成される。平面波変換部2は、波長可変レーザ1から入射されたレーザビームのスポットサイズに合わせて焦点距離を調整し、波長可変レーザ1から入射されたレーザビームのビーム径を光強度分布変換部3において望まれるビーム径に拡大する。平面波変換部2では、例えば、光強度分布変換部3へ出射するレーザビームのビーム径を0.5mmまで拡大する場合、波長可変レーザ1から入射されたレーザビームの波長を1550nmとすると、レーザビームの広がり角度は約0.094°程度となり、ビーム径が拡大されたレーザビームを疑似的に平面波と見なすことができる。このように、平面波変換部2は、波長可変レーザ1から入射された球面波のレーザビームを平面波のレーザビームに変換して、光強度分布変換部3へ出射する。なお、平面波変換部2では、波長可変レーザ1におけるレーザビームの出射方向を変化させることなく、波長可変レーザ1から入射されたレーザビームを平面波のレーザビームに変換するものとする。
光強度分布変換部3は、一例として、2つの光強度分布変換部によって構成されるものとする。図2は、実施の形態1にかかるビーム走査装置5の光強度分布変換部3の構成例を示すブロック図である。また、図3は、実施の形態1にかかるビーム走査装置5の各構成の配置の例を示す図である。図2に示すように、光強度分布変換部3は、第1の光強度分布変換部31と、第2の光強度分布変換部32と、を備える。また、図3の平面図に示すように、第1の光強度分布変換部31を、水平面(xz平面)内で波長可変レーザ1から出射されたレーザビームの出射方向(z方向)、すなわち平面波変換部2から出射された平面波のレーザビームの出射方向に対して斜めに傾けて設置する。具体的に、平面波のレーザビームの出射方向と入射面311の法線方向との角度が0°よりも大きく90°より小さい角度となる。これにより、第1の光強度分布変換部31の入射面311の法線方向に対して、平面波のレーザビームが傾いて入射面311に入射される。入射面311を第1の入射面とする。また、図3の側面図に示すように、第2の光強度分布変換部32を、水平面と垂直かつ波長可変レーザ1から出射されたレーザビームの出射方向と平行な面(yz面)内で波長可変レーザ1から出射されたレーザビームの出射方向(z方向)、すなわち第1の光強度分布変換部31から出射された平面波のレーザビームの出射方向に対して斜めに傾けて設置する。具体的に、平面波のレーザビームの出射方向と入射面321の法線方向との角度が0°よりも大きく90°より小さい角度となる。これにより、第2の光強度分布変換部32の入射面321の法線方向に対して、平面波のレーザビームが傾いて入射面321に入射される。入射面321を第2の入射面とする。なお、ここでは、図3に示すように、水平面内でレーザビームの出射方向に垂直な方向をx方向、鉛直方向をy方向とし、レーザビームの出射方向をz方向とする。
図4は、実施の形態1にかかるビーム走査装置5の第1の光強度分布変換部31に入射される平面波のレーザビームおよび出射される平面波のレーザビームを示す図である。図4は、第1の光強度分布変換部31としてエタロンを用い、ファブリペロー干渉を利用する様子を示している。第1の光強度分布変換部31の入射面311には、平面波のレーザビームが無反射で入射するようにAR(Anti−Reflection)コートが一部分に施されるとともに、内部で平面波のレーザビームが全反射するように金コートが他の部分に施されている。一方、第1の光強度分布変換部31の出射面312には平面波のレーザビームが部分反射するように部分反射コートが施されている。なお、図4に示すように、平面波変換部2から入射された平面波のレーザビームの進行方向をz方向、紙面に垂直な方向をy方向としている。図4において、実線の矢印で模式的に示すように、第1の光強度分布変換部31に入射された平面波のレーザビームは第1の光強度分布変換部31の内部で多重反射し、複数の平面波のレーザビームが第1の光強度分布変換部31の出射面312から出射される。ここで、ビーム走査装置5では、波長可変レーザ1、または平面波変換部2、または波長可変レーザ1および平面波変換部2の制御により、第1の光強度分布変換部31に入射されるビーム径を、第1の光強度分布変換部31内部で多重反射される複数の平面波のレーザビームについて隣接する平面波のレーザビーム同士が重なるビーム径、すなわち、第1の光強度分布変換部31から第2の光強度分布変換部32へ出射される複数の平面波のレーザビーム間で隙間が発生しないビーム径とする。これにより、第1の光強度分布変換部31では、副次的な回折光を抑制しつつ、単峰性の光強度分布となり、光強度分布をレーザビームの波長に従って二次元方向に空間的に変化させることができる。第1の光強度分布変換部31では、隣接する平面波のレーザビームが重なって干渉することにより、平面波のレーザビームの光強度のピーク位置を、平面波のレーザビームの波長によって異なる位置に分布される単峰性の光強度分布に変換する。
図5は、実施の形態1にかかるビーム走査装置5において、xy平面に平行な第1の光強度分布変換部31透過後の観測面における光強度分布のシミュレーション結果を示す図である。図5において、縦軸は光強度(a.u.(arbitrary.unit.)で示す任意単位)を表し、横軸は図4に示すx軸方向の位置(mm単位)を表す。なお、波長可変レーザ1から出射されたレーザビームのビーム径の中心の位置のx座標をx=0とする。図5に示すように、波長可変レーザ1から出射されたレーザビームの波長λ1=1550.53nmのときの光強度と、波長可変レーザ1から出射されたレーザビームの波長λ2=1550.73nmのときの光強度とを比較すると、第1の光強度分布変換部31透過後では、光強度のピーク位置が0.138mm異なることが分かる。このように、第1の光強度分布変換部31では、波長可変レーザ1から出射されたレーザビームの波長変化によって水平(x軸)方向に光強度分布を変化させることができる。第1の光強度分布変換部31から出射されるレーザビームについて、出射されるレーザビームは平面波に近いため、出射角度は変わらずに光強度分布を維持したまま第2の光強度分布変換部32に伝搬することになる。
図6は、実施の形態1にかかるビーム走査装置5の第2の光強度分布変換部32に入射される平面波のレーザビームおよび出射される平面波のレーザビームを示す図である。図6は、第2の光強度分布変換部32としてエタロンを用い、ファブリペロー干渉を利用する様子を示している。第2の光強度分布変換部32の入射面321には、平面波のレーザビームが無反射で入射するようにARコートが一部分に施されるとともに、内部で平面波のレーザビームが全反射するように金コートが他の部分に施されている。一方、第2の光強度分布変換部32の出射面322には平面波のレーザビームが部分反射するように部分反射コートが施されている。なお、図6で示すように、第1の光強度分布変換部31から入射された平面波のレーザビームの進行方向をz方向、紙面に垂直な方向をx方向としている。図6において、実線の矢印で模式的に示すように、第2の光強度分布変換部32に入射された平面波のレーザビームは第2の光強度分布変換部32の内部で多重反射し、複数の平面波のレーザビームが第2の光強度分布変換部32の出射面322から出射される。ここで、ビーム走査装置5では、波長可変レーザ1、または平面波変換部2、または波長可変レーザ1および平面波変換部2の制御により、第1の光強度分布変換部31から第2の光強度分布変換部32に入射されるビーム径を、第2の光強度分布変換部32内部で多重反射される複数の平面波のレーザビームについて隣接する平面波のレーザビーム同士が重なるビーム径、すなわち、第2の光強度分布変換部32から球面波変換部4へ出射される複数の平面波のレーザビーム間で隙間が発生しないビーム径とする。これにより、第2の光強度分布変換部32では、副次的な回折光を抑制しつつ、単峰性の光強度分布となり、光強度分布をレーザビームの波長に従って二次元方向に空間的に変化させることができる。第2の光強度分布変換部32では、隣接する平面波のレーザビームが重なって干渉することにより、平面波のレーザビームの光強度のピーク位置を、平面波のレーザビームの波長によって異なる位置に分布される単峰性の光強度分布に変換する。
図7は、実施の形態1にかかるビーム走査装置5において、xy平面に平行な第2の光強度分布変換部32透過後の観測面における光強度分布のシミュレーション結果を示す図である。図7において、縦軸は光強度(a.u.で示す任意単位)を表し、横軸は図6に示すy軸方向の位置(mm単位)を表す。なお、波長可変レーザ1から出射されたレーザビームのビーム径の中心の位置のy座標をy=0とする。図7に示すように、波長可変レーザ1から出射されたレーザビームの波長λ1=1550.53nmのときの光強度と、波長可変レーザ1から出射されたレーザビームの波長λ2=1550.73nmのときの光強度とを比較すると、第2の光強度分布変換部32透過後では、光強度のピーク位置が0.138mm異なることが分かる。このように、第2の光強度分布変換部32では、波長可変レーザ1から出射されたレーザビームの波長変化によって鉛直(y軸)方向に光強度分布を変化させることができる。第2の光強度分布変換部32から出射されるレーザビームについて、出射されるレーザビームは平面波に近いため、出射角度は変わらずに光強度分布を維持したまま球面波変換部4に伝搬することになる。
図1の説明に戻って、球面波変換部4は、凸レンズにより構成される。球面波変換部4は、入射された平面波のレーザビームを、球面波のレーザビームに変換する。ここで、光強度分布変換部3によって光強度分布が空間的に変化されたことで、球面波変換部4へ入射される平面波のレーザビームの光強度分布は変化されている。球面波変換部4では、平行に入射する光は出射側の焦点を通過するように直進するため、入射する平面波のレーザビームを、入射する平面波のレーザビームの光強度分布変化に従った出射角度に変換することが可能である。球面波変換部4へ入射される平面波のレーザビームの光強度分布は、光強度分布変換部3において二次元方向に変化されているため、ビーム走査装置5では、球面波変換部4通過後のレーザビームを二次元方向に走査することが可能である。
なお、図1において、ビーム走査装置5から受信装置6の位置までが非常に短距離の場合、球面波変換部4の凸レンズの焦点距離以下で使用することも可能であるが、焦点距離以降の結像後の光を使用しても良い。この場合、球面波変換部4から出射されるレーザビームは球面波となるため、減衰が大きくなる。また、凸レンズの中心位置からずれるため、凸レンズによる収差が発生し易くなる。そのため、凸レンズ中心軸近傍を使用することが好ましい。
ビーム走査装置5におけるビーム走査方法について、フローチャートを用いて説明する説明する。図8は、実施の形態1にかかるビーム走査装置5のビーム走査方法の例を示すフローチャートである。まず、ビーム走査装置5の波長可変レーザ1は、規定されたエリアでレーザビームの走査ができる範囲で波長を変えてレーザビームを出射する(ステップS1)。平面波変換部2は、波長可変レーザ1から出射されたレーザビームを平面波のレーザビームに変換する(ステップS2)。水平面内で前記レーザビームの出射方向に対して斜めに傾けて設置された第1の光強度分布変換部31と、前記水平面と垂直かつ前記レーザビームの出射方向と平行な面内で前記レーザビームの出射方向に対して斜めに傾けて設置された第2の光強度分布変換部32と、を有する光強度分布変換部3は、平面波のレーザビームの波長によって平面波のレーザビームの光強度のピーク位置を変換する(ステップS3)。そして、球面波変換部4は、光強度のピーク位置が変換された平面波のレーザビームを球面波のレーザビームに変換し、光強度のピーク位置によって出射角度を変えてレーザビームを出射する(ステップS4)。
以上説明したように、本実施の形態によれば、ビーム走査装置5では、光強度分布変換部3において、エタロン内部で多重反射される平面波としての複数のレーザビームの隣接レーザビーム同士が重なるビーム径とすることで、副次的な回折光を抑制しつつ、単峰性の光強度分布となり、光強度分布をレーザビームの波長に従って二次元方向に空間的に変化させる。また、球面波変換部4により、光強度分布に従った出射角度に変換してレーザビームを出射することとした。これにより、レーザビームの波長を変化させてレーザビームを走査するビーム走査装置5において、単峰性のレーザビームを機械的な駆動に頼らず二次元方向に走査することができるという作用効果を奏する。
また、ビーム走査装置5を含む光無線通信システム10では、副次的な回折光が抑制されて走査された単峰性のレーザビームの光信号を受信装置6で受信することができる。これにより、光無線通信システム10において、副次的な回折光としてのノイズが抑制され、信号対雑音比といった通信品質に優れた光無線通信を行うことができるという作用効果を奏する。
なお、実施の形態1では、光強度分布変換部3において2つのエタロンを使用する場合について説明したが、これに限定されるものではない。図1に示すビーム走査装置5において、光強度分布変換部3を1つのエタロンで構成しても同様の作用効果を奏する。この場合、光強度分布変換部3である1つのエタロンを水平面(xz平面)内で波長可変レーザ1から出射されたレーザビームの出射方向(z方向)に対して斜めに傾けて設置し、かつ、水平面と垂直かつ波長可変レーザ1から出射されたレーザビームの出射方向と平行な面(yz面)内で波長可変レーザ1から出射されたレーザビームの出射方向(z方向)に対して斜めに傾けて設置する。具体的に、平面波変換部2から出射された平面波のレーザビームの出射方向と1つのエタロンの入射面の法線方向との角度が0°よりも大きく90°より小さい角度となる。これにより、光強度分布変換部3である1つのエタロンの入射面の法線方向に対し、平面波変換部2から平面波のレーザビームが傾いて入射面に入射される。また、ビーム走査装置5では、波長可変レーザ1、または平面波変換部2、または波長可変レーザ1および平面波変換部2の制御により、光強度分布変換部3に入射されるビーム径を、光強度分布変換部3内部で多重反射される複数の平面波のレーザビームについて隣接する平面波のレーザビーム同士が重なるビーム径、すなわち、光強度分布変換部3から球面波変換部4へ出射される複数の平面波のレーザビーム間で隙間が発生しないビーム径とする。これにより、光強度分布変換部3では、副次的な回折光を抑制しつつ、単峰性の光強度分布となり、光強度分布をレーザビームの波長に従って二次元方向に空間的に変化させることができる。また、球面波変換部4により、光強度分布に従った出射角度に変換してレーザビームを出射することとした。これにより、光強度分布変換部3において2つのエタロンを使用する場合と同様、レーザビームの波長を変化させてレーザビームを走査するビーム走査装置5において、単峰性のレーザビームを機械的な駆動に頼らず二次元方向に走査することができるという作用効果を奏する。
実施の形態2.
実施の形態1では、光強度分布変換部3の第1の光強度分布変換部31のエタロンおよび第2の光強度分布変換部32のエタロンについて、フリースペクトルレンジ(以下、FSR(Free Spectral Range)とする)を指定していなかった。実施の形態2では、光強度分布変換部3の第1の光強度分布変換部31および第2の光強度分布変換部32において2つのエタロンが異なるFSRを有する場合について説明する。
実施の形態2における光無線通信システム10の構成は、図1に示す実施の形態1のときの構成と同様である。また、実施の形態2における光強度分布変換部3の構成は、図2に示す実施の形態1のときの構成と同様である。実施の形態2では、第1の光強度分布変換部31のエタロンおよび第2の光強度分布変換部32のエタロンについて、透過特性に周期的な波長依存性を有するエタロンを用いる。すなわち、実施の形態2では、波長可変レーザ1から出射されるレーザビームの波長変化に従って、第1の光強度分布変換部31のエタロンおよび第2の光強度分布変換部32のエタロンを透過する光の強度分布が周期的に変化する。これにより、ビーム走査装置5では、球面波変換部4から出射されるレーザビームの走査方向を周期的に変化することができる。レーザビームの走査方向の変化の周期は各エタロンのFSRに対応し、FSRはエタロンの大きさと屈折率により一意に決定する。
図9は、実施の形態2にかかるビーム走査装置5において、光強度分布変換部3内の2つのエタロンが異なるFSRである場合の球面波変換部4透過後の観測面におけるビーム走査の軌跡を模式的に示す図である。第1の光強度分布変換部31のエタロンのFSRが第2の光強度分布変換部32のエタロンのFSRの1/8倍の場合、xy平面に平行な凸レンズを有する球面波変換部4透過後におけるビーム走査の軌跡は図9のように示すことができる。水平方向のビーム走査周期が鉛直方向のビーム走査周期の1/8倍となるため、ビーム走査装置5では、図9に示すように軌跡の限定されたレーザビームの走査を行う。
図10は、実施の形態2にかかるビーム走査装置5において、光強度分布変換部3内の2つのエタロンが同一のFSRである場合の球面波変換部4透過後の観測面におけるビーム走査の軌跡を模式的に示す図である。第1の光強度分布変換部31のエタロンのFSRが第2の光強度分布変換部32のエタロンのFSRと同一の場合、xy平面に平行な凸レンズを有する球面波変換部4透過後におけるビーム走査の軌跡は図10のように示すことができる。x方向およびy方向において光強度分布の変化が同じため、ビーム走査装置5では、図10に示すように軌跡の限定されたレーザビームの走査を行う。
図9および図10から、ビーム走査装置5では、光強度分布変換部3内の2つのエタロンが各々異なるFSRを有する場合、光強度分布変換部3内の2つのエタロンが同一の場合よりも、ビームの走査範囲を広げることが可能であることが分かる。
以上説明したように、本実施の形態によれば、ビーム走査装置5では、実施の形態1と同様の効果を得るとともに、光強度分布変換部3内の2つのエタロンについて異なるFSRにすることにより、光強度分布変換部3内の2つのエタロンが同一のFSRの場合よりも、レーザビームの走査範囲を広げることができるという作用効果を奏する。
実施の形態3.
実施の形態3では、第1の光強度分布変換部および第2の光強度分布変換部において各々がエタロンの温度を調整する素子である温調素子を備える場合について説明する。
図11は、実施の形態3にかかるビーム走査装置5aを含む光無線通信システム10aの構成例を示すブロック図である。光無線通信システム10aは、ビーム走査装置5aと、受信装置6と、を備える。ビーム走査装置5aは、図1に示すビーム走査装置5に対して、光強度分布変換部3を光強度分布変換部3aに置き換えた構成である。光強度分布変換部3aは、第1の光強度分布変換部31aと、第2の光強度分布変換部32aと、を備える。第1の光強度分布変換部31aは、エタロン33と、温調素子34と、を備える。また、第2の光強度分布変換部32aは、エタロン35と、温調素子36と、を備える。エタロン33,35は、透過特性に温度依存性を有するエタロンである。温調素子34,36は、ペルチェ素子またはヒーターなどの素子である。温調素子34はエタロン33の温度を制御し、温調素子36はエタロン35の温度を制御する。
ビーム走査装置5a内における第1の光強度分布変換部31aのエタロン33の配置は、実施の形態1の第1の光強度分布変換部31であるエタロンのビーム走査装置5内の配置と同様とする。また、エタロン33に入射および出射されるレーザビームは図4と同様とする。同様に、ビーム走査装置5a内における第2の光強度分布変換部32aのエタロン35の配置は、実施の形態1の第2の光強度分布変換部32であるエタロンのビーム走査装置5内の配置と同様とする。また、エタロン35に入射および出射されるレーザビームは図6と同様とする。
図12は、実施の形態3にかかるビーム走査装置5aにおいて、xy平面に平行な第1の光強度分布変換部31aのエタロン33透過後の観測面における光強度分布のシミュレーション結果を示す図である。図12において、縦軸は光強度(a.u.で示す任意単位)を表し、横軸は図4に示すx軸方向の位置(mm単位)を表す。なお、波長可変レーザ1から出射されたレーザビームのビーム径の中心の位置のx座標をx=0とする。図12に示すように、波長可変レーザ1から出射されたレーザビームの波長が1550.53nmで一定の場合、エタロン33の温度が20℃のときの光強度と、エタロン33の温度が35℃のときの光強度を比較すると、光強度のピーク位置が0.122mm異なることが分かる。このように、第1の光強度分布変換部31aでは、平面波変換部2から出射された平面波のレーザビームについて、エタロン33の温度変化によって水平(x軸)方向に光強度分布を変化させることができる。
図13は、実施の形態3にかかるビーム走査装置5aにおいて、xy平面に平行な第2の光強度分布変換部32aのエタロン35透過後の観測面における、光強度分布のシミュレーション結果を示す図である。図13において、縦軸は光強度(a.u.で示す任意単位)を表し、横軸は図6に示すy軸方向の位置(mm単位)を表す。なお、波長可変レーザ1から出射されたレーザビームのビーム径の中心の位置のy座標をy=0とする。図13に示すように、波長可変レーザ1から出射されたレーザビームの波長が1550.53nmで一定の場合、エタロン35の温度が20℃のときの光強度と、エタロン35の温度が35℃のときの光強度を比較すると、光強度のピーク位置が0.122mm異なることが分かる。このように、第2の光強度分布変換部32aでは、第1の光強度分布変換部31aから出射された平面波のレーザビームについて、エタロン35の温度変化によって鉛直(y軸)方向に光強度分布を変化させることができる。
以上説明したように、本実施の形態によれば、ビーム走査装置5aでは、光強度分布変換部31aおよび32aにおいて独立にエタロンを温度変化させることとした。これにより、ビーム走査装置5aは、実施の形態1と同様の効果を得るとともに、光強度分布変換部3a透過後の光強度分布を水平方向および鉛直方向へ独立に変化させることができる。例えば、ビーム走査装置5aは、xy平面に平行な球面波変換部4通過後において、実施の形態1,2と異なり、図14に示すように任意の方向へレーザビームを走査できるという作用効果を奏する。図14は、実施の形態3にかかるビーム走査装置5aにおいて、光強度分布変換部3a内の2つのエタロンの温度調整をした場合の球面波変換部4透過後の観測面におけるビーム走査の軌跡の例を模式的に示す図である。
なお、ビーム走査装置5aでは、光強度分布変換部31a,32aの温度調整によって光強度分布変換部31a,32aを透過する光強度分布を変化させることができる。そのため、最初にレーザビームを出射するレーザについては、出射するレーザビームの波長を可変可能なレーザでなくても良い。
実施の形態4.
実施の形態1のビーム走査装置5では、ファブリペロー干渉を利用するため、波長変化に対応するFSRによってレーザビームの光出力が変動する。実施の形態4では、ビーム走査装置において、レーザビームの光出力を一定の状態でレーザビームの走査を可能とするため、APC(Automatic Power Control)制御を行う場合について説明する。
図15は、実施の形態4にかかるビーム走査装置5bを含む光無線通信システム10bの構成例を示すブロック図である。また、図16は、実施の形態4にかかるビーム走査装置5bの第2の光強度分布変換部32bに入射される平面波のレーザビーム、第2の光強度分布変換部32bから出射される平面波のレーザビーム、および光強度受光部7の配置の例を示す図である。光無線通信システム10bは、ビーム走査装置5bと、受信装置6と、を備える。ビーム走査装置5bは、図1に示すビーム走査装置5に対して、波長可変レーザ1および光強度分布変換部3を波長可変レーザ1bおよび光強度分布変換部3bに置き換え、さらに、光強度受光部7を追加した構成である。
光強度分布変換部3bは、第1の光強度分布変換部31と、第2の光強度分布変換部32bとを備える。第2の光強度分布変換部32bはエタロンにより構成される。第2の光強度分布変換部32bのエタロンは、実施の形態1の第2の光強度分布変換部32のエタロンと異なり、入射面32b1にはレーザビームが無反射で入射するようにARコートが一部分に施されるとともに、内部でレーザビームが部分反射するように部分反射コートが他の部分に施されている。なお、第2の光強度分布変換部32bのエタロンの配置は、実施の形態1の第2の光強度分布変換部32のエタロンと同様である。
光強度受光部7は、第2の光強度分布変換部32bのエタロンの入射面32b1側で、入射面32b1における透過光強度の変動をモニタすることで、第2の光強度分布変換部32bのエタロンの出射面32b2の透過光強度の変動の情報を得る。入射面32b1を第2の入射面とする。光強度受光部7は、モニタした結果得られた第2の光強度分布変換部32bのエタロンの出射面32b2の透過光強度の変動の情報に基づいて、第2の光強度分布変換部32bのエタロンの出射面32b2の透過光強度が一定になるように、すなわち球面波変換部4から出射されるレーザビームの光強度が一定になるように、波長可変レーザ1bに流す電流を制御する。光強度受光部7は、例えば、球面波変換部4から出射されるレーザビームの光強度が一定の光強度より大きい場合は波長可変レーザ1bに流す電流を小さくし、球面波変換部4から出射されるレーザビームの光強度が一定の光強度より小さい場合は波長可変レーザ1bに流す電流を大きくする制御を行う。なお、光強度受光部7は、球面波変換部4から出射されるレーザビームの光強度が規定された範囲内の光強度になるように、波長可変レーザ1bに流す電流を制御しても良い。光強度受光部7は、図16に示すような配置において、第2の光強度分布変換部32bのエタロンの入射面32b1側で、入射面32b1における透過光強度の変動をモニタする。光強度受光部7は、例えば、レーザビームの光強度を測定する素子、および波長可変レーザ1bに流す電流を制御可能な処理回路により構成される。
波長可変レーザ1bは、光強度受光部7の制御によって、球面波変換部4から出射されるレーザビームの光強度が一定になるように、レーザビームの光強度を変化させて出射する。
なお、光強度受光部7が波長可変レーザ1bを制御する場合について説明したが、これに限定されるものではない。光強度受光部7が、第2の光強度分布変換部32bのエタロンの出射面32b2の透過光強度の変動をモニタした結果の情報を波長可変レーザ1bへ通知し、波長可変レーザ1bが、光強度受光部7から取得した光強度受光部7によるモニタの結果、すなわち第2の光強度分布変換部32bのエタロンの出射面32b2の透過光強度の変動の情報に基づいて、出射するレーザビームの光強度を制御しても良い。
以上説明したように、本実施の形態によれば、ビーム走査装置5bは、第2の光強度分布変換部32bのエタロンの入射面32b1側に光強度受光部7を設置して光強度をモニタし、APC制御を行うこととした。これにより、ビーム走査装置5bは、実施の形態1と同様の効果を得るとともに、一定の光強度で球面波変換部4からレーザビームを出射して、レーザビームの走査を行うことができる。
以上の実施の形態に示した構成は、本発明の内容の一例を示すものであり、別の公知の技術と組み合わせることも可能であるし、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、構成の一部を省略、変更することも可能である。
1,1b 波長可変レーザ、2 平面波変換部、3,3a,3b 光強度分布変換部、4 球面波変換部、5,5a,5b ビーム走査装置、6 受信装置、7 光強度受光部、10,10a,10b 光無線通信システム、31,31a 第1の光強度分布変換部、32,32a,32b 第2の光強度分布変換部、33,35 エタロン、34,36 温調素子、311,321,32b1 入射面、312,322,32b2 出射面。

Claims (12)

  1. 波長を変えてレーザビームを出射可能な波長可変レーザと、
    前記レーザビームを平面波のレーザビームに変換する平面波変換部と、
    水平面内で前記レーザビームの出射方向に対して斜めに傾けて設置された第1の光強度分布変換部、および前記水平面と垂直かつ前記レーザビームの出射方向と平行な面内で前記レーザビームの出射方向に対して斜めに傾けて設置された第2の光強度分布変換部を有し、前記平面波のレーザビームの波長によって前記平面波のレーザビームの光強度のピーク位置を変換する光強度分布変換部と、
    前記光強度のピーク位置が変換された平面波のレーザビームを球面波のレーザビームに変換する球面波変換部と、
    を備えることを特徴とするビーム走査装置。
  2. 前記平面波変換部から出射された平面波のレーザビームは、前記第1の光強度分布変換部の第1の入射面の法線方向に対して傾いて入射され、
    前記第1の光強度分布変換部から出射された平面波のレーザビームは、前記第2の光強度分布変換部の第2の入射面の法線方向に対して傾いて入射される、
    ことを特徴とする請求項1に記載のビーム走査装置。
  3. 前記第1の光強度分布変換部および前記第2の光強度分布変換部はエタロンにより構成され、
    前記第1の光強度分布変換部のエタロンに入射される前記平面波のレーザビームのビーム径を、前記第1の光強度分布変換部のエタロン内部で多重反射される複数の平面波のレーザビームについて隣接する平面波のレーザビーム同士が重なるビーム径とし、
    前記第2の光強度分布変換部のエタロンに入射される前記平面波のレーザビームのビーム径を、前記第2の光強度分布変換部のエタロン内部で多重反射される複数の平面波のレーザビームについて隣接する平面波のレーザビーム同士が重なるビーム径とする、
    ことを特徴とする請求項1または2に記載のビーム走査装置。
  4. 前記第1の光強度分布変換部および前記第2の光強度分布変換部はエタロンにより構成され、各エタロンは異なるフリースペクトルレンジを有する、
    ことを特徴とする請求項1,2または3に記載のビーム走査装置。
  5. 前記第1の光強度分布変換部および前記第2の光強度分布変換部の各々は、
    透過特性に温度依存性を有するエタロンと、
    前記エタロンの温度を制御する温調素子と、
    を備えることを特徴とする請求項1,2または3に記載のビーム走査装置。
  6. 前記温調素子はペルチェ素子であることを特徴とする請求項5に記載のビーム走査装置。
  7. 前記温調素子はヒーターであることを特徴とする請求項5に記載のビーム走査装置。
  8. 前記第2の光強度分布変換部の第2の入射面における透過光強度をモニタした結果に基づいて、前記波長可変レーザから出射される前記レーザビームの出力を制御する光強度受光部、
    を備えることを特徴とする請求項1から7のいずれか1つに記載のビーム走査装置。
  9. 前記第2の光強度分布変換部の第2の入射面における透過光強度をモニタする光強度受光部、を備え、
    前記波長可変レーザは、前記光強度受光部から取得したモニタの結果に基づいて、出射する前記レーザビームの出力を制御する、
    ことを特徴とする請求項1から7のいずれか1つに記載のビーム走査装置。
  10. 波長を変えてレーザビームを出射可能な波長可変レーザと、
    前記レーザビームを平面波のレーザビームに変換する平面波変換部と、
    水平面内で前記レーザビームの出射方向に対して斜めに傾けて設置され、かつ、前記水平面と垂直かつ前記レーザビームの出射方向と平行な面内で前記レーザビームの出射方向に対して斜めに傾けて設置され、前記平面波のレーザビームの波長によって前記平面波のレーザビームの光強度のピーク位置を変換する光強度分布変換部と、
    前記光強度のピーク位置が変換された平面波のレーザビームを球面波のレーザビームに変換する球面波変換部と、
    を備え、前記光強度分布変換部の入射面の法線方向に対して、前記平面波のレーザビームが傾いて前記入射面に入射されることを特徴とするビーム走査装置。
  11. 請求項1から10のいずれか1つに記載のビーム走査装置と、
    前記ビーム走査装置から出射されたレーザビームの光信号を受信する受信装置と、
    を備えることを特徴とする光無線通信システム。
  12. 波長可変レーザが、波長を変えてレーザビームを出射する出射ステップと、
    平面波変換部が、前記レーザビームを平面波のレーザビームに変換する平面波変換ステップと、
    水平面内で前記レーザビームの出射方向に対して斜めに傾けて設置された第1の光強度分布変換部、および前記水平面と垂直かつ前記レーザビームの出射方向と平行な面内で前記レーザビームの出射方向に対して斜めに傾けて設置された第2の光強度分布変換部を有する光強度分布変換部が、前記平面波のレーザビームの波長によって前記平面波のレーザビームの光強度のピーク位置を変換する光強度分布変換ステップと、
    球面波変換部が、前記光強度のピーク位置が変換された平面波のレーザビームを球面波のレーザビームに変換し、光強度のピーク位置によって出射角度を変えてレーザビームを出射する球面波変換ステップと、
    を含み、前記光強度分布変換部の入射面の法線方向に対して、前記平面波のレーザビームが傾いて前記入射面に入射されることを特徴とするビーム走査方法。
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