JP2007135123A - 光空間伝送装置及び光空間伝送方法 - Google Patents

光空間伝送装置及び光空間伝送方法 Download PDF

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Abstract

【課題】光空間伝送装置が光信号を送信する際に、近距離から遠距離までいずれの場所でも、他の光空間伝送装置との高速データ通信が実現できる光空間伝送装置を提供すること。
【解決手段】光送信部100は、複数の光源5a、5b、5cと、ハーフミラー6a、6b、6cを含み、各光源5a、5b、5cはそれぞれ同じデータ信号で変調された異なる指向角の透過ビーム9a、9b、9cを放射し、それぞれがハーフミラーによって反射され、光路を変換される。このとき、図1のように反射された光ビーム7a、7b、7cの光軸がそれぞれ一致するように、光源5a、5b、5cの位置とハーフミラー6a、6b、6cの角度を調整する。
【選択図】図1

Description

本発明は空間へ光信号を直接放射してデータ通信を行う光空間伝送装置に関し、より特定的には光空間伝送装置が光信号を送信する際に、近距離から遠距離までいずれの場所でも他の光空間伝送装置との光軸調整が容易で、かつ高速データ通信が実現できる光空間伝送装置に関するものである。
従来の光空間伝送システムにおいて、一般的に、高速伝送を実現するため、光空間伝送装置の光受信器では、低速伝送時に比べ、大きな信号電力を必要とする。この条件を満たすため、光送信器から送信される光ビームの指向特性を狭指向化することにより、受光電力を大きくする方法が用いられる。しかしながら、光ビームの指向性を狭指向化すると受信器の可動範囲は狭く、光軸調整が困難になるというデメリットがあった。一方、受光器の可動範囲を広くとるために、光ビームを広指向化すると、伝送距離に応じて急速に光電力密度が低下し、受信器で受光できる受光電力が小さくなる。このように、一般的に光空間伝送システムにおいて、データ伝送の高速化と、光軸調整の容易さはトレードオフの関係にある。
この関係を利用して、所望のデータ伝送速度、すなわち所望の受光電力を得らえるように光ビームの指向角を変化させ適切な受信範囲を確保することが考えられている(例えば、特許文献1参照)。
図16は、前記特許文献1に記載された従来の光空間伝送装置の構成を示す図である。
図16に示す光空間伝送装置は光源30から光ビーム32を空間に直接放射してデータを伝送する構成である。従来の光空間伝送装置においては、レンズ31を可動させることにより、光ビーム32の指向角を変化させることができる。例えば、レンズ31を光源30に近づけることにより、指向角は広がり、光ビーム32aの放射パターンとなる。一方、レンズ31を光源30から離すことにより、指向角は狭くなり、光ビーム32bの放射パターンとなる。従って、高速データ伝送を行う場合は、光ビーム32aのように指向角を狭帯化し、一方、通信速度がある程度低速で、所要受光電力が比較的小さい場合は、光ビーム32bのように広指向化することで、受信器が受光できる範囲を通信エリア33bのように広範囲化することができる。
以上のように、従来の光空間伝送装置は所定の条件によって光ビームの指向性を変化させることにより、受光電力と受信範囲を制御しているが、データ伝送の高速化と、光軸調整の容易さは依然トレードオフの関係にある。
一方、第2の従来の光空間伝送装置として、指向性の狭い光源と、指向性の広い高原を用いて光送信器を形成するものがある(例えば、特許文献2参照)。図17は、前記特許文献2の光空間伝送装置の構成を示す図である。
以下、図17を参照して第2の従来の光空間伝送装置の動作について説明する。
図17に示す光空間伝送装置は、複数個の光源35〜38を基板34の同一平面上にとりつけたものである。このうち、光源35、38は図18の指向特性39に示すように指向性が狭く、光源36、37は図18の指向特性40に示すように指向性が広い。この結果、光源4個からなる光空間伝送装置の指向特性は図18の指向特性41のようになる。したがって近距離では指向性が広く、また遠距離では指向性は狭いが伝送距離が長くなり有利である。
特開2002−319901号公報(図1) 特開昭60−117834号公報(図4)
しかしながら、第2の従来の光空間伝送装置は、基板34の同一平面上に複数の光源35〜38を設置しているため、遠方に光受信器を設置した場合、これら複数光源はほぼ点光源として見なせ、各光源からの光ビームは同一光軸のビームと考えることができるが、近距離、例えば、基板の大きさ以下から基板の大きさの数倍程度の距離付近では、各光源の設置位置が影響し、各光源からの光ビームの光軸は一致せず、ビームプロファイルが不均一になる。具体的には、光ビームの同一断面上で、受光強度に極小値や極大値が複数出現し、さらには光受信器を設置する際の最適角度も場所によって変化し、必ずしも光送受信器が完全に対向した場合が最大受光電力を得られるとは限らない。これらの理由により、光軸調整がより複雑化する。また、光源の個数や配置によっては、上述したように、光ビームの同一断面上で受信強度に極小値が存在し、特に顕著な場合は、十分な受光電力を得られない可能性もある。
例えば、光空間伝送システムの一例として、コンテンツサーバーからテレビやパソコン、あるいは携帯電話などの端末へ配線を行うことなく光の広帯域性を利用し、高速データ伝送を行うことができる。一例として図15に光空間伝送システムの構成を示す。図15に示す光空間伝送システムにおいて、光送信器1では、送信する信号を光信号に変換し、その光信号を直接空間へ光ビーム4として放射する。一方、データを受信する端末2では、端末2に内蔵、あるいは接続されている光受信部3で空間に放射された光ビーム4を受信することで、データ伝送を行うことができる。このとき、例えば端末2が携帯電話やPDA(Personal Digital Assistant)など端末を人の手で保持しながらデータ伝送を行う場合、高精度な光軸調整を行うことは困難である。更に、上記のような端末へのデータ伝送を考える場合、光受信部3は端末2のどの場所に位置するかは機種によって異なり、また光送信器1と端末2の距離は比較的近いことが想定されるため、図15に示すx軸方向、y軸方向は端末自身の大きさ程度の範囲で、かつz軸方向に対してはある程度近距離から遠距離までといった、x、y、z全ての方向に対し広い範囲で一定以上の光強度密度が必要となり、第2の従来の光空間伝送装置では、所要条件を満たすことができない。
それゆえに、本発明の目的は、光空間伝送装置が光信号を送信する際に、近距離から遠距離までいずれの場所でも、他の光空間伝送装置との高速データ通信が実現できる光空間伝送装置を提供することである。
上記課題を解決するために、本発明は、以下のような特徴を有する。本発明は、光送信器が空間へ直接光信号を放射してデータ通信を行う光空間伝送装置であって、前記光送信器は、複数の光源と、複数の半透過ミラーを備え、前記各光源は、それぞれ異なる指向性特性を有した光ビームを送信し、前記各光ビームは、各光ビームに対応する前記半透過ミラーにより反射され、各々光軸方向が変換された後、各光ビームの光軸が略一致することを特徴とする。本発明によれば、広指向角の光源から出射され、反射された光ビームは比較的短い光路長でも広範囲に広がるため、光送信部から近端でも所望の通信エリア範囲である通信エリアを得ることができる。一方、狭指向角の光源から出射され、反射された光ビームは、光源の近端では、ビーム半径が小さいものの、光路長が長くなるにつれ、ビーム径は広がるため、ある程度の距離で、所望の通信エリア範囲である通信エリアを得ることができる。また、これら各光源から放射される光ビームの光軸を一致させることにより、光ビームの光路長方向及び、断面方向に対しても連続的な光ビームプロファイルを得ることができる。このように本発明によれば、本発明の光空間伝送装置とデータ通信を行う受信端末は広範囲で光軸調整が容易となる利便の高い光空間伝送を行うことができる。
好ましくは、前記各光源はそれぞれ発振波長が異なり、更に前記半透過ミラーはそれぞれ対応する光ビームの波長光は反射し、その波長以外の光ビームは透過させるとよい。これにより、各波長多重用光源からの光ビームが他の光ビームと合波される際にも、損失が軽減され、より高密度の光ビームを送信することができる。
好ましくは、前記光送信器は、前記各光源の位置から、全ての光ビームが合波される位置までの光路長の差によって生じる遅延時間を補償するための遅延補償制御手段を有するとよい。これにより、それぞれの光源から放射された各光ビームが合波される時点で生じる遅延時間を、予め各光源を変調するデータに逆の遅延を持たせることによって各光ビームが合波する時点での遅延差を低減することができる。
好ましくは、前記光送信器は、前記各光源を、全ての光ビームが合波される位置までの光路長を変化できる光源可動手段と、前記光源可動手段の変動情報を前記遅延補償制御手段に伝達する手段を含み、前記遅延補償制御手段は、前記変動情報に応じて、補償する遅延時間を可変できるとよい。これにより、通信エリアの範囲及び到達距離を可変とでき、更に、その光路長の変動分を反映して遅延補償を行うことにより、光路長差による遅延誤差を低減することができる。
好ましくは、前記光送信器は、前記各光源を、全ての光ビームが合波される位置までの光路長を変化できる光源可動手段と、前記半透過ミラーを透過した各光ビームを受信する複数の受信素子と、前記各受信素子で受信した信号に応じて各光ビームの遅延時間を検知する手段を含み、前記遅延補償制御手段は、前記変動情報に応じて、補償する遅延時間を可変できるとよい。これにより、モーター等で光源位置を駆動した際、光源の位置制御量に対し、モーターの遊び等で正確に光源が移動しない場合でも、各受光素子で受光した光ビームにより正確な変動量を検知することができるため、より高い精度で遅延補償を行うことができる。
好ましくは、前記光送信器は、前記各光源を、全ての光ビームが合波される位置までの光路長を変化できる光源可動手段と、前記各光源が予め決められた所定の送信タイミングチャートに従い光ビームを放射する手段と、前記半透過ミラーを介し各光ビームを受信する1つの受信素子と、予め決められた所定の受信タイミングチャートと比較することにより前記受信素子で受信した信号に応じて各光ビームの遅延時間を検知する手段を含み、前記遅延補償制御手段は、前記変動情報に応じて、補償する遅延時間を可変できるとよい。これにより、受信素子の数を低減することができ、光空間伝送装置の低コスト化が図れる。
また、本発明は、光送信器が空間へ直接光信号を放射してデータ通信を行う光空間伝送装置であって、前記光送信器は、複数の光源と、複数の半透過ミラーと、少なくとも一つのレンズを備え、前記各光源は、前記レンズまでの距離がそれぞれ異なる場所に配置され、前記各光源から放射される光ビームは、各光ビームに対応する前記半透過ミラーにより反射され、各々光軸方向が変換された後、各光ビームの光軸が略一致し、さらに前記レンズを介し異なる指向角の光ビームとして放射されることを特徴とする。本発明によれば、各光源から出射される光ビームの指向角が一定であっても、レンズまでの距離を変化させることによってそれぞれの指向角を制御でき、所望の通信エリア範囲が得られる。
好ましくは、前記各光源はそれぞれ発振波長が異なり、更に前記半透過ミラーはそれぞれ対応する光ビームの波長光は反射し、その波長以外の光ビームは透過させるとよい。
好ましくは、前記光送信器は、前記各光源の位置から、全ての光ビームが合波される位置までの光路長の差によって生じる遅延時間を補償するための遅延補償制御手段を有するとよい。
好ましくは、前記光送信器は、前記各光源を、全ての光ビームが合波される位置までの光路長を変化できる光源可動手段と、前記光源可動手段の変動情報を前記遅延補償制御手段に伝達する手段を含み、前記遅延補償制御手段は、前記変動情報に応じて、補償する遅延時間を可変できるとよい。
好ましくは、前記光送信器は、前記各光源を、全ての光ビームが合波される位置までの光路長を変化できる光源可動手段と、前記半透過ミラーを透過した各光ビームを受信する複数の受信素子と、前記各受信素子で受信した信号に応じて各光ビームの遅延時間を検知する手段を含み、前記遅延補償制御手段は、前記変動情報に応じて、補償する遅延時間を可変できるとよい。
好ましくは、前記光送信器は、前記各光源を、全ての光ビームが合波される位置までの光路長を変化できる光源可動手段と、前記各光源が予め決められた所定の送信タイミングチャートに従い光ビームを放射する手段と、前記半透過ミラーを介し各光ビームを受信する1つの受信素子と、予め決められた所定の受信タイミングチャートと比較することにより前記受信素子で受信した信号に応じて各光ビームの遅延時間を検知する手段を含み、前記遅延補償制御手段は、前記変動情報に応じて、補償する遅延時間を可変できるとよい。
また、本発明は、光送信器が空間へ直接光信号を放射してデータ通信を行う光空間伝送装置であって、前記光送信器は、複数の光源と、前記各光源に接続された複数の光ファイバと、少なくとも一つのレンズを備え、前記各光ファイバの端面の位置は、前記レンズまでの距離がそれぞれ異なる場所に配置され、前記各光源から放射される光ビームは、前記レンズを介し異なる指向角の光ビームとして放射されることを特徴とする。本発明によれば、ハーフミラーを用いることなく、各光源からの光ビームの光軸を略一致させることができる。
また、本発明は、光送信器が空間へ直接光信号を放射してデータ通信を行う光空間伝送装置であって、前記光送信器は、複数の光源と、前記各光源に接続され端部に傾斜状の反射面を有した複数の光ファイバと、少なくとも一つのレンズを備え、前記各光ファイバの反射面の位置は、前記レンズまでの距離がそれぞれ異なる場所に配置され、前記各光源から放射される光ビームは、前記各光ファイバの反射面により反射され、各々光軸方向が変換された後、各光ビームの光軸が略一致し、さらに前記レンズを介し異なる指向角の光ビームとして放射されることを特徴とする。本発明によれば、ハーフミラーを用いることなく各光ビームの光軸が一致した通信エリア範囲を得ることができる。
また、本発明は、光送信器が空間へ直接光信号を放射してデータ通信を行う光空間伝送装置において、前記光送信器は、複数の光源からそれぞれ光軸が略一致し、かつ異なる指向性特性を有した光ビームを送信し、前記各光ビームが形成する通信エリアは互いに連続することを特徴とする。
本発明によれば、複数の異なる指向性光ビームを各光ビームの光軸を略一致させ空間に放射させることにより、近距離から遠距離までいずれの場所でも広範囲で高密度の光ビームを形成できるため、光受信器の光軸調整が容易となる利便の高い光空間伝送装置を提供できる。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1に係わる光空間伝送装置における光送信部の構成を示す図である。図1において、光送信部100は、複数の光源5a、5b、5cと、ハーフミラー6a、6b、6cを含む。なお、図1では3つの光源及びハーフミラーを用いているが、2つでもよいし、4つ以上でもよい。
各光源5a、5b、5cはそれぞれ同じデータ信号で変調された異なる指向角の透過ビーム9a、9b、9cを放射し、それぞれがハーフミラー6a、6b、6cによって反射され、光路を変換される。このとき、図1のように反射された光ビーム7a、7b、7cの光軸がそれぞれ一致するように、光源5a、5b、5cの位置とハーフミラー6a、6b、6cの角度を調整する。また、図のように、各ビームを合波する際には、光空間伝送装置の出射口に対し、指向角の広い光源(図1では光源5a)から順に、近端に位置するように光源を配置し、指向角の最も狭い光源(図1では光源5c)を最も遠端に配置する。
この構成により、広指向角の光源5aから出射され、ハーフミラー6aによって反射された光ビーム7aは比較的短い光路長でも広範囲に広がるため、光送信部100から近端でも所望の通信エリア範囲である通信エリア8aを得ることができる。一方、狭指向角の光源5cから出射され、反射された光ビーム7cは、光源5cの近端では、ビーム径が小さいものが、光路長が長くなるにつれ、ビーム径は増加し、ある程度の距離で、所望の通信エリア範囲である通信エリア8cを得ることができる。また、これら各光源から放射される光ビームの光軸を一致させることにより、光ビームの光路長方向及び、断面方向に対しても連続的な光ビームプロファイルを得ることができる。
また、図2に、実施の形態1に係わる光空間伝送装置における光送信部の別の構成を示す。図2は、図1における光源5cから放射させる光を、直接他の光ビームと合波させる場合である。
図1に示す実施の形態では、光源5a、5b、5cを基板へ実装する際、電気回路との配線が容易になり、また基板の小型化が図れることから、光源5cに関してもハーフミラー6cによって反射させ、他の光ビームと合波させているが、実装上、問題ない場合は、図2に示すように、光源5cから放射させる透過ビーム9cはハーフミラー6cを介することなく、直接他の光ビームと合波させる。これにより、ハーフミラーの数を軽減することができる。
図3及び図4は、本発明の実施の形態1に係わる光送信部の設計例を示すグラフである。これらグラフは、各光源の指向角をパラメータとしたとき、距離Lでの光ビーム広がり(図3、4における右肩上がりの直線)と、受信器での受光電力(図3、4における右肩下がりの直線)を示している。光ビーム広がりは、光源波長が1310nmのガウシアンビームを用いた場合について計算し、受光電力は、受光半径200μmの受信部を用いた時、光ビームの中心軸上で受光できる値を計算している。
図3では、3つの光源の指向角をそれぞれ、30°、40°、50°としたときの計算結果を示している。図3に示すように、広指向角光源の方が、狭指向角光源に比べ、同じ距離では光ビーム広がりが大きくなり受光電力は小さくなる。ここで、図3には、受信部として、変換効率0.9、増倍率20のアバランシェフォトダイオード(APD)を用いた場合、1Gbpsのデータ伝送を実現するための所要受光電力−37dBmを合わせて示した。また、図15で示した携帯電話を用いた光空間伝送システムを想定した場合、所要通信エリアの直径は折りたたみ時の携帯電話程度と考え、10cmとし、同じく図3に示した。
図3より、距離4.2cm以上で、指向角50°の光ビームはビーム径の所要値を満たすが、距離6.4cm付近で受光電力が所要値を満たさなくなる。しかしながら、距離6cm〜8.8cmでは次に指向角の広い指向角40°の光ビームが所要受光電力及び所要ビーム径を満たし、同じように距離8.6cm〜10cmでは指向角30°の光ビームが各所要値を満たす。つまり、距離4.2cm〜10cmの間で常にいずれかの光ビームが受光電力及びビーム径を満たすことがわかる。
これにより、携帯電話を手に保持したままでも十分に光軸調整を行うことができ、容易に高速光空間伝送が実現できる。
また、別の計算例を図4に示す。図4では、3つの光源の指向角をそれぞれ、7°、10°、15°としたときの計算結果を示している。ここで、図4では、受信部として、図3と同じく変換効率0.9、増倍率20のAPDと、更にレンズ利得5dBのレンズを用いた場合の、1Gbpsに対する所要受光電力−42dBm、及び、ここでは、所要通信エリアの直径を20cmとし、合わせて図4に示している。
図4より、距離38cm〜65cmでは指向角15°の光ビームが、距離58cm〜82cmでは指向角10°の光ビームが、距離82cm〜92cmでは指向角7°の光ビームがそれぞれ所要受光電力及び所要ビーム径を満たすことから、従って、距離38cm〜92cmのいずれの距離でも直径20cmの通信エリアを確保することができる。この場合、例えば、光空間伝送装置を数十cm離して設置し、映像情報を光空間伝送するといったアプリケーションを想定した場合でも大まかに装置同士を対向して設置すればよく、厳密な光軸調整が不要となる。
通常、数cm〜数10cm以上の光路長間を、直径数十cmの高密度光ビームを形成するには、その所要直径以上のコリメートレンズ、もしくは、パラボラ型凹面反射鏡を使用することが考えられるが、本発明の構成では、これらの大きな部品を用いることなく、近距離から遠距離までいずれの場所でも直径数十cmの高密度な光ビーム径を得ることができるため、光送信器の小型化を実現できる。
(実施の形態2)
本発明の実施の形態2について、図5を用いて説明する。図5は、本発明の実施の形態2に係わる光送信部の構成を示す図である。図5に示すように、光送信部102は、複数の波長が異なる波長多重用光源11a、11b、11cと、波長多重フィルタ12a、12b、12cを含む。このとき、波長多重用光源11a、11b、11cの発振波長をそれぞれλa、λb、λcとすると、波長多重フィルタ12aは、λaに対しては全反射し、λb及びλcに対しては透過する特徴を有するものを使用する。同じく、波長多重フィルタ12bには、λbに対しては全反射し、λcに対しては透過するものを、波長多重フィルタ12cには、λcに対し全反射するものを使用する。波長多重用光源11a、11b、11cはそれぞれ同じデータ信号で変調された異なる指向角の光ビーム13a、13b、13cを放射し、それぞれが波長多重フィルタ12a、12b、12cによって反射され、光路を変換される。また、図5のように反射された光ビーム13a、13b、13cの光軸がそれぞれ一致するように、光源5a、5b、5cの位置とハーフミラー6a、6b、6cの角度を調整する。更に実施の形態1と同様に、各光ビームを合波する際には、光空間伝送装置の出射口に対し、指向角の広い光源(図5では波長多重用光源11a)から順に、近端に位置するように光源を配置し、指向角の最も狭い光源(図5では波長多重用光源11c)を最も遠端に配置する。
図1に示す実施の形態1では、光空間伝送装置の出射口に対し、遠方にある光源は、各ハーフミラーを透過する度に所望の光軸方向以外に、左手方向にも反射されるため、損失が生じる。一方、図5に示す実施の形態2では、このように波長多重フィルタを用いることによって、光空間伝送装置の出射口に対し、遠方にある波長多重用光源11cからの光ビームも損失なく、波長多重フィルタ12a、12bを透過することができる。この構成により、ハーフミラーを用いた場合に比べ、波長多重用光源11bや11cからの光ビームが他の光ビームと合波される際にも、損失が軽減され、より高密度の光ビームを送信することができる。
なお、図5では、図1と同様に波長多重用光源11cに対しても波長多重フィルタ12cを用いて他の光源の光軸と一致するように光路変換させているが、図2と同様の構成とし、波長多重用光源11cに対しては光路変換用の波長多重フィルタ12cを介さず、直接他の光ビームと合波させてもよい。
(実施の形態3)
本発明の実施の形態3について、図6を用いて説明する。図6は、本発明の実施の形態3に係わる光空間伝送装置の構成を示す図である。図6において、図5に示す部分と同様の機能を有する部分については、同一の参照符号を付し、詳しい説明を省略する。図6の光空間伝送装置103は、実施の形態1もしくは2で示した光送信部(図6に示した構成は2つの実施の形態のうち、実施の形態2で示した光送信部を記載)に更に遅延補償制御部14及びデータ送信部15を備える。
実施の形態1及び2では、それぞれの光源から放射された光ビームをハーフミラーもしくは波長多重フィルタで光路変換した後、合波するため、全ての光ビームが合波される時点で、各光源からの光路長差によってそれぞれの遅延に時間差が生じる。図6に示す光送信部の場合、出射口から最も遠端にある波長多重用光源11cから出射後、反射された光ビーム13cが最も合波までの光路長が長く、遅延時間も大きくなる。この遅延時間の影響は伝送速度が大きくなるにつれ、問題となる。例えば10Gbpsのベースバンド伝送の場合、ビット長が10−10秒であることから、2つの光ビームが同じデータで変調された場合、その光路長差が3cmで完全に1ビット分ずれ、正確なデータ伝送が不能になる。しかしながら、光源やハーフミラーもしくは波長多重フィルタの実装を考慮すると、光路長差を短くするには限界がある。そこで、送信データで光源を変調する際、遅延補償制御部14によって予め光路長差によって発生する遅延差を、各光源を変調するデータに遅延を持たせることによって各光ビームが合波する時点での遅延差を低減することができる。例えば波長多重フィルタ12aと12cの距離差が3cmであれば、波長多重光源11aに対する変調信号を波長多重光源11cに対する変調信号に比べ1ビット分遅らせればよい。
(実施の形態4)
本発明の実施の形態4について、図7を用いて説明する。図7は、本発明の第4の実施形態に係わる光空間伝送装置の構成を示す図である。図7において、図5に示す部分と同様の機能を有する部分については、同一の参照符号を付し、詳しい説明を省略する。図7の光空間伝送装置104は、実施の形態3で示した光伝送装置のうち、各光源(図7では、実施の形態2で示した光送信部を用いているため、波長多重用光源)を可動できる光源用可動部16a、16b、16cがそれぞれ備えられ、これら光源用可動部16の変動情報を遅延補償制御部14に伝達する機能を含む。なお、光源用可動部16a、16b、16cは、モーターや、MEMSを用いて実現することができる。
光空間伝送システムにおいては、通信速度によって必要な受光電力が異なる。高速伝送を行う際には、所要受光電力が大きいため、光送信器からの指向角を狭くし、受光電力を集中させる必要があり、逆に低速で伝送を行う場合は、所要受光電力は小さいため、光送信器からの指向角を広くし、通信エリアを拡大することができる。したがって、光空間伝送システムの通信速度を変化させる際には、通信エリアの範囲を最適化することが好ましい。これを実現するためには、図7に示すように、各光源の光路長を変化させることで、通信エリアの範囲及び到達距離を可変とできるが、その際に更に、光路長の変動分を反映して遅延補償を行うことにより、光路長差による遅延誤差を低減することができる。
(実施の形態5)
本発明の実施の形態5について、図8を用いて説明する。図8は、本発明の実施の形態5に係わる光空間伝送装置の構成を示す図である。図8において、図1および図7に示す部分と同様の機能を有する部分については、同一の参照符号を付し、詳しい説明を省略する。なお、図8の光空間伝送装置105は、図1で示した光送信部100を使用し、更に、各光源5a、5b、5cから放射され、ハーフミラー6a、6b、6cを透過した透過ビーム9a、9b、9cを受光する受光素子17a、17b、17c及び、遅延検知部18を備え、この遅延検知部18で検知された遅延の変動情報を遅延補償制御部14に伝達する機能を含む。
このようにハーフミラーを介して透過された光ビームを検知することにより、各光源5a、5b、5cが、光源用可動部16によって位置が変動した場合も、その光路長の変動分を反映して遅延補償を行うことにより、光路長差による遅延誤差を低減することができる。これにより、モーター等で光源位置を駆動した際、光源の位置制御量に対し、モーターの遊び等で正確に光源が移動しない場合でも、各受光素子で受光した光ビームにより正確な変動量を検知することができるため、より高い精度で遅延補償を行うことができる。なお、遅延検知を行うことで、光源が所望の移動量を正確に実施できているかを確認することもでき、所望の移動量に対し、誤差がある場合は、その差異情報を光源可動部に情報を伝達して、所望の移動量となるようにフィードバック制御をしてもよい。
(実施の形態6)
本発明の実施の形態6について、図9及び図10を用いて説明する。図9は、本発明の実施の形態6に係わる光空間伝送装置の構成を示す図で、図10は、本発明の第6の実施形態に係わる遅延検出部の検知用タイミングチャートを示す図である。図9において、図8に示す部分と同様の機能を有する部分については、同一の参照符号を付し、詳しい説明を省略する。図9に示す光空間伝送装置106は、図8に示す光空間伝送装置105に比べ、ハーフミラーを通過した光ビームを検知する受光素子が、光空間伝送装置の出射口から最も近い場所に位置する受光素子17aのみとした構成になっている。以下、図9及び図10を用いて、各光源の遅延を検知する方法を示す。始めに、図9の光空間伝送装置106において、光空間伝送装置の出射口から最も近い場所に位置する光源5aに対し、データ送信部15から遅延検知用の信号s11を送信する。信号s11は光源5aで透過ビーム9aに変調され、ハーフミラー6aを介した後、受光素子17aに入射される。一方、光空間伝送装置の出射口に対し、次に近い場所に位置する光源5bに対し、データ送信部15から時間T1tだけ遅延させて遅延検知用信号s21を送信する。同様に信号s21は光源5bで透過ビーム9bに変調され、ハーフミラー6bに反射された光が次にハーフミラー6aによって受光素子17aの方向に反射された光ビームとなって受光素子17aに入射される。このとき、始めに受信された遅延検知用信号s12の受信時刻に対し、次に受信された遅延検知用信号s22の受信時刻は、予めデータ送信部15で遅延を持たせたT1tと、光源5aと光源5bの光路長差による遅延時間T1dが加わる。従って、同様の作業を全ての光源に対し順に行い、予め遅延検知部18では、それぞれの設定された遅延検知用信号の送信遅延時間T1tやT2tがわかれば、光路長差による遅延時間T1dやT2dを求めることができる。よって、図9に示す光空間伝送装置106の場合、遅延補償制御部14では、光源5bに対しては光源5cとの遅延時間差であるT2d−T1dだけデータ送信タイミングを遅らせ、光源5aに対しては光源5cとの遅延時間差であるT2dだけデータ送信タイミングを遅らせればよい。また、逆に、光空間伝送装置の出射口から最も遠い場所に位置する光源5cから順番に、データ送信部15から遅延検知用の信号を送信し、最後に、最も出射口から近い場所に位置する光源5aに対し、遅延検波用信号を送信することによっても、同様に各光源間の遅延時間差を算出することもできるが、遅延検波用信号の送信タイミングと、各光源の遅延時間差によっては、光源5cから送信された信号が光源5aからの信号に重なり合うことがある。したがって、図9に示すように出射口から最も近い場所に位置する光源5aから順に遅延検波用信号を送信し、各光源の遅延時間差を算出方法が好ましい。
これらの手順により、受信素子の数を低減することができ、光空間伝送装置の低コスト化が図れる。
ここで、図11に実施の形態1〜6における光空間伝送装置の筐体模式図を示す。図11では、図8に示す光空間伝送装置105を実現するための筐体例を示しているが、図9に示す光空間伝送装置106など、光空間伝送装置105に比べ、部品点数が少ない場合は、不要な部品の実装用スペースは省いてもよい。
図11に示す筐体19には、光ビームが出射するための複数の光源用スリット21a、21b、22cと、遅延検知用の光ビームが入射するための複数の受光素子用スリット22a、22b、22cと、ハーフミラーや波長多重フィルタを保持するための保持部23が設けられ、更に光源5a、5b、5c、光源用可動部16、遅延補償制御部14やデータ送信部15の実装基板を設置するための光源実装基板用スリット24や、受信素子17a、17b、17cや遅延検知部18の実装基板を設置するための受光素子実装基板用スリット26、及び遅延検知部18からの遅延情報を伝達するための配線基板(もしくは同軸線)を設置するためのスリット25が含まれる。図8に示す各部品はそれぞれ筐体19に設置され、多重された送信用光ビームは光ビームの波長に対して透明なガラスやプラスチック等の透明な保護カバー20を介して外部に放射される。
(実施の形態7)
本発明の実施の形態7について、図12を用いて説明する。図12は、本発明の実施の形態7に係わる光空間伝送装置を示す図である。また図12では、基本構成に関しては図6に示す光空間伝送装置103と同様の構成とし、同様の機能を有する部分については、同一の参照符号を付し、詳しい説明を省略するが、実施の形態1〜6に記載した他の実施の形態と同様の構成としてもよい。
図12において、光空間伝送装置107は図6に対して、出射口付近にレンズ27を追加した構成である。これにより波長多重用光源11a、11b、11cはそれぞれこのレンズ27までの距離の差に応じ、レンズ27を介した後、指向角が変化される。例えば、レンズ27として凸型のコリメートレンズを用いた場合、レンズ27の焦点距離より各波長多重用光源を近接して設置することにより、光ビームは平行光ではなく、ある程度の指向角を持って放射される。このとき、各波長多重用光源からレンズ27までの距離の差に応じて指向角に差が生じる。図12に示すように、レンズ27から最も近端に位置する波長多重用光源11aの集光効果は最も小さく、レンズ27から最も遠端に位置する波長多重用光源11cの集光効果は最も大きくなる。これにより、各光源から出射される光ビームの指向角が一定であっても、レンズまでの距離を変化させることによってそれぞれの指向角を制御でき、所望の通信エリア範囲が得られる。
(実施の形態8)
本発明の実施の形態8について、図13を用いて説明する。図13は、本発明の実施の形態8に係わる光空間伝送装置を示す図である。図13において、図12に示す部分と同様の機能を有する部分については、同一の参照符号を付し、詳しい説明を省略する。
図13において、光空間伝送装置108は、複数の光源5a、5b、5cを備え、各光源はそれぞれ光ファイバ29a、29b、29cを介して、光ビーム7a、7b、7cを放射する。各光ファイバは、それぞれの端面からレンズ27までの距離が異なり、また側面はほぼ密着するようにV溝基板28に固定される(図13では図面説明の都合上、各光ファイバは分離して記載している)。これにより、各光ファイバの端面から放射された光ビームは同じ指向角にはなるが、実施の形態7と同様に、レンズ27までの距離の差によって異なる指向角の光ビームとして放射される。また、図13に示す構成では、各光ビームの光軸は一致していないが、一般的に被覆を施されていない芯線の光ファイバの断面は直径125ミクロンであるため、各光源に接続する光ファイバは被覆のない芯線のみの光ファイバとし、それら光ファイバを密着して設置することにより、ハーフミラーを用いることなく、各光源からの光ビームの光軸を略一致させることができ、図17に示す第2の従来の光空間伝送装置に比べ、各光ビームの光軸ずれが軽減できる。
(実施の形態9)
本発明の実施の形態9について、図14を用いて説明する。図14は、本発明の第9の実施形態に係わる光空間伝送装置を示す図である。図14において、図13に示す部分と同様の機能を有する部分については、同一の参照符号を付し、詳しい説明を省略する。
図14において、光空間伝送装置109は、複数の光源5a、5b、5cを備え、各光源はそれぞれ光ファイバ29a、29b、29cを介して、光ビーム7a、7b、7cを放射する。各光ファイバ29a、29b、29cは、それぞれの端面を傾斜状に研磨することによりその面で光ビームが反射する機能を備える。ここで、光ファイバの端面を垂直断面に対し45°に研磨すると図14に示すように光ファイバ中を伝搬する光ビームは光ファイバの端面で全反射され、効率よく光軸方向を90°変換され空間に放射される。なお、光ファイバの端面は研磨後、表面に反射フィルタを設けてもよい。各光ファイバ29a、29b、29cは放射される光ビーム7a、7b、7cの光軸が一致し、かつ各光ファイバ29a、29b、29cの反射面からレンズ27までの距離が異なるようにV溝基板28に固定される。これにより、ハーフミラーを用いることなく各光ビームの光軸が一致した通信エリア範囲を得ることができる。
本発明は、近距離から遠距離までいずれの場所でも広範囲で高密度の光ビームを形成できることから、光受信器の光軸調整が容易となる利便の高い光空間伝送装置として有用である。
本発明の実施の形態1における光送信部の構成を示す図 本発明の実施の形態1における光送信部の構成を示す図 本発明の実施の形態1における光送信部の設計例を示すグラフ 本発明の実施の形態1における光送信部の設計例を示すグラフ 本発明の実施の形態2における光送信部の構成を示す図 本発明の実施の形態3における光空間伝送装置の構成を示す図 本発明の実施の形態4における光空間伝送装置の構成を示す図 本発明の実施の形態5における光空間伝送装置の構成を示す図 本発明の実施の形態6における光空間伝送装置の構成を示す図 本発明の実施の形態6における遅延検出部の検知用タイミングチャート 本発明の実施の形態1〜6における光空間伝送装置の筐体模式図 本発明の実施の形態7における光空間伝送装置の構成を示す図 本発明の実施の形態8における光空間伝送装置の構成を示す図 本発明の実施の形態9における光空間伝送装置の構成を示す図 本発明に係わる光空間伝送システムの構成を示す図 第1の従来の光空間伝送装置の構成を示す図 第2の従来の光空間伝送装置の構成を示す図 第2の従来の光空間伝送装置における指向特性を示す図
符号の説明
1 光送信器
2 端末
3 光受信部
4,7,13,32 光ビーム
5,30 光源
6 ハーフミラー
8,33 通信エリア
9 透過ビーム
11 波長多重用光源
12 波長多重フィルタ
14 遅延補償制御部
15 データ送信部
16 光源用可動部
17 受光素子
18 遅延検知部
19 筐体
20 保護カバー
21 光源用スリット
22 受信素子用スリット
23 ハーフミラー保持部
24 光源実装基板用スリット
25 スリット
26 受信素子実装基板用スリット
27,31 レンズ
28 V溝基板
29 光ファイバ
34 基板
35,38 狭指向性光源
36,37 広指向性光源
39 狭指向性光源の指向特性
40 広指向性光源の指向特性
41 第二の従来例における光空間伝送装置の指向特性
100〜102 光送信部
103〜109 光空間伝送装置
s11,s12,s21,s22,s31,s32 遅延検知用信号

Claims (15)

  1. 光送信器が空間へ直接光信号を放射してデータ通信を行う光空間伝送装置であって、
    前記光送信器は、複数の光源と、複数の半透過ミラーを備え、
    前記各光源は、それぞれ異なる指向性特性を有した光ビームを送信し、
    前記各光ビームは、各光ビームに対応する前記半透過ミラーにより反射され、各々光軸方向が変換された後、各光ビームの光軸が略一致することを特徴とする光空間伝送装置。
  2. 前記各光源はそれぞれ発振波長が異なり、更に前記半透過ミラーはそれぞれ対応する光ビームの波長光は反射し、その波長以外の光ビームは透過させることを特徴とする請求項1に記載の光空間伝送装置。
  3. 前記光送信器は、前記各光源の位置から、全ての光ビームが合波される位置までの光路長の差によって生じる遅延時間を補償するための遅延補償制御手段を有することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の光空間伝送装置。
  4. 前記光送信器は、前記各光源を、全ての光ビームが合波される位置までの光路長を変化できる光源可動手段と、前記光源可動手段の変動情報を前記遅延補償制御手段に伝達する手段を含み、
    前記遅延補償制御手段は、前記変動情報に応じて、補償する遅延時間を可変できることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の光空間伝送装置。
  5. 前記光送信器は、前記各光源を、全ての光ビームが合波される位置までの光路長を変化できる光源可動手段と、前記半透過ミラーを透過した各光ビームを受信する複数の受信素子と、前記各受信素子で受信した信号に応じて各光ビームの遅延時間を検知する手段を含み、
    前記遅延補償制御手段は、前記変動情報に応じて、補償する遅延時間を可変できることを特徴とする請求項4に記載の光空間伝送装置。
  6. 前記光送信器は、前記各光源を、全ての光ビームが合波される位置までの光路長を変化できる光源可動手段と、前記各光源が予め決められた所定の送信タイミングチャートに従い光ビームを放射する手段と、前記半透過ミラーを介し各光ビームを受信する1つの受信素子と、予め決められた所定の受信タイミングチャートと比較することにより前記受信素子で受信した信号に応じて各光ビームの遅延時間を検知する手段を含み、
    前記遅延補償制御手段は、前記変動情報に応じて、補償する遅延時間を可変できることを特徴とする請求項4に記載の光空間伝送装置。
  7. 光送信器が空間へ直接光信号を放射してデータ通信を行う光空間伝送装置であって、前記光送信器は、複数の光源と、複数の半透過ミラーと、少なくとも一つのレンズを備え、
    前記各光源は、前記レンズまでの距離がそれぞれ異なる場所に配置され、前記各光源から放射される光ビームは、各光ビームに対応する前記半透過ミラーにより反射され、各々光軸方向が変換された後、各光ビームの光軸が略一致し、さらに前記レンズを介し異なる指向角の光ビームとして放射されることを特徴とする光空間伝送装置。
  8. 前記各光源はそれぞれ発振波長が異なり、更に前記半透過ミラーはそれぞれ対応する光ビームの波長光は反射し、その波長以外の光ビームは透過させることを特徴とする請求項7に記載の光空間伝送装置。
  9. 前記光送信器は、前記各光源の位置から、全ての光ビームが合波される位置までの光路長の差によって生じる遅延時間を補償するための遅延補償制御手段を有することを特徴とする請求項7または請求項8に記載の光空間伝送装置。
  10. 前記光送信器は、前記各光源を、全ての光ビームが合波される位置までの光路長を変化できる光源可動手段と、前記光源可動手段の変動情報を前記遅延補償制御手段に伝達する手段を含み、
    前記遅延補償制御手段は、前記変動情報に応じて、補償する遅延時間を可変できることを特徴とする請求項7〜9のいずれか一項に記載の光空間伝送装置。
  11. 前記光送信器は、前記各光源を、全ての光ビームが合波される位置までの光路長を変化できる光源可動手段と、前記半透過ミラーを透過した各光ビームを受信する複数の受信素子と、前記各受信素子で受信した信号に応じて各光ビームの遅延時間を検知する手段を含み、
    前記遅延補償制御手段は、前記変動情報に応じて、補償する遅延時間を可変できることを特徴とする請求項10に記載の光空間伝送装置。
  12. 前記光送信器は、前記各光源を、全ての光ビームが合波される位置までの光路長を変化できる光源可動手段と、前記各光源が予め決められた所定の送信タイミングチャートに従い光ビームを放射する手段と、前記半透過ミラーを介し各光ビームを受信する1つの受信素子と、予め決められた所定の受信タイミングチャートと比較することにより前記受信素子で受信した信号に応じて各光ビームの遅延時間を検知する手段を含み、
    前記遅延補償制御手段は、前記変動情報に応じて、補償する遅延時間を可変できることを特徴とする請求項10に記載の光空間伝送装置。
  13. 光送信器が空間へ直接光信号を放射してデータ通信を行う光空間伝送装置であって、前記光送信器は、複数の光源と、前記各光源に接続された複数の光ファイバと、少なくとも一つのレンズを備え、
    前記各光ファイバの端面の位置は、前記レンズまでの距離がそれぞれ異なる場所に配置され、前記各光源から放射される光ビームは、前記レンズを介し異なる指向角の光ビームとして放射されることを特徴とする光空間伝送装置。
  14. 光送信器が空間へ直接光信号を放射してデータ通信を行う光空間伝送装置であって、前記光送信器は、複数の光源と、前記各光源に接続され端部に傾斜状の反射面を有した複数の光ファイバと、少なくとも一つのレンズを備え、
    前記各光ファイバの反射面の位置は、前記レンズまでの距離がそれぞれ異なる場所に配置され、前記各光源から放射される光ビームは、前記各光ファイバの反射面により反射され、各々光軸方向が変換された後、各光ビームの光軸が略一致し、さらに前記レンズを介し異なる指向角の光ビームとして放射されることを特徴とする光空間伝送装置。
  15. 光送信器が空間へ直接光信号を放射してデータ通信を行う光空間伝送装置において、前記光送信器は、複数の光源からそれぞれ光軸が略一致し、かつ異なる指向性特性を有した光ビームを送信し、前記各光ビームが形成する通信エリアは互いに連続することを特徴とする光空間伝送方法。
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