JP6165074B2 - 波長モニタ及び波長モニタリング方法 - Google Patents

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Description

本発明は、波長モニタ及び波長モニタリング方法に関する。
近年、光通信の分野において、通信の高速化・大容量化を実現するための光伝送方式が実用化されている。また、このような光伝送方式の中核技術として、波長が異なる複数の光信号を1本の光ファイバで多重に伝送する波長分割多重(WDM、Wavelength Division Multiplexing)方式が普及している。
WDM方式を用いて安定した通信システムを運営するためには、光信号の光源の予期せぬ停止に備えて、予備の光源を確保する必要がある。しかしながら、多重化される光信号の波長各々について予備の光源を確保すると、予備の光源の数が多くなり、これらの光源を保守するためのコストが増加してしまう。そこで、このコストを抑えるために、出射する光の波長を変更可能な光モジュールの需要が高まっている。
このような光モジュールとして代表的なものは、半導体レーザの温度を変化させることで、発振波長を変更する手法を採用している。この手法を採用すると、発振波長の変動幅は、光モジュールの動作温度範囲に応じて、高々2〜3nm程度となる。そのため、複数の半導体レーザを光モジュールに設けることにより、光モジュールが出射可能な光の波長の範囲を広くすることが多い。
また、光通信に用いられる光モジュールには、出射される光の波長が長期に渡って安定していることが要求される。波長を安定させるためには、出射される光の波長をモニタリングして、半導体レーザの温度等を制御する必要がある。そこで、波長モニタの機能を有する光モジュールが開発されている(例えば、特許文献1、2を参照)。
特許文献1に記載の装置は、複数の半導体レーザから前面方向へ出射された光を、光合波器を用いて合波して、光ファイバへ出力する。そして、この装置は、出力された光の一部をビームスプリッタ等で取り出して、波長をモニタリングする。
また、特許文献2に記載の波長モニタは、アレイ状に配置された複数の半導体レーザから後面方向へ出射された光を、レンズでコリメートしてエタロンに入射させることにより、波長をモニタリングする。
特開2002−185074号公報 特開2012−129259号公報
しかしながら、半導体レーザから前面方向へ出射された光は、光ファイバ等へ出力されて光通信に用いられるため、特許文献1に記載の装置では、光通信に用いられる光信号のパワーが低下するおそれがある。また、特許文献1に記載の装置は、ビームスプリッタ等の光学素子を備えるため、装置全体のサイズが大きくなり、製造コストが増大するおそれがある。
一方、特許文献2に記載の波長モニタは、後面方向に出射された光を用いるため、光信号のパワーが低下するおそれがない。また、この波長モニタは、ビームスプリッタ等を備えないため、サイズが大きくなったり製造コストが増大したりするおそれもない。
しかしながら、特許文献2に記載の波長モニタでは、アレイ状に配置された半導体レーザのうち端に位置する半導体レーザが、レンズの中心軸から大きく離れた出射点から光を出射する。このため、端に位置する半導体レーザから出射された光は、大きな入射角でエタロンへ入射し、エタロンの内部において大きな伝搬角度で伝搬することとなる。
エタロンは、その内部で多重反射した光の干渉により、光の周波数に対して周期的な透過特性を有するフィルタとして機能する。そのため、大きな伝搬角度で伝搬する光については、透過率の周波数依存性が小さくなり、波長モニタの感度が低下するおそれがある。
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたもので、波長モニタの感度を向上させることを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の波長モニタは、入射する光の周波数に対して透過率が周期的に変化するフィルタと、順番に並ぶ複数の光源のうちk番目の光源からの光の波長をモニタリングするための基準となる周波数をνとし、k番目の光源に応じた正の値をFとし、νにFを加算して得る和、又はνからFを減算して得る差をfとし、k番目の光源に応じた干渉次数をmとし、光速をcとし、フィルタの屈折率をnとし、フィルタの長さをLとして、k番目の光源からの光がフィルタの内部で伝搬するときの光の伝搬角度が、m、c、n、L及びfを用いる演算により得るθと等しくなるように、複数の光源からの光をフィルタに入射させる入射部と、フィルタを透過した透過光を受光して、透過光の強度を検出する検出部と、を備え、入射部は、少なくとも一の光源についてνとFとの和をfとし、他の少なくとも一の光源についてνとFとの差をfとして、光をフィルタに入射させる。
本発明によれば、フィルタの内部で伝搬する光の伝搬角度を小さくして、波長モニタの感度を向上させることができる。
実施の形態1に係る波長モニタの構成を示す図である。 各光源について、出射点のY座標値、伝搬角度θ及びfを規定するための符号を示す図である。 フィルタの内部で反射する光線を示す図である。 検出部によって検出される透過光の強度と透過光の周波数との関係を示す図である。 比較例に係る各光源について、出射点のY座標値、伝搬角度θ及びfを規定するための符号を示す図である。 比較例に係る各光源について、出射点のY座標値、伝搬角度θ及びfを規定するための符号を示す図である。 比較例に係る検出部によって検出される透過光の強度と透過光の周波数との関係を示す図である。 比較例に係る検出部によって検出される透過光の強度と透過光の周波数との関係を示す図である。 実施の形態2に係る波長モニタの構成を示す図である。 出射点を拡大して示す図である。 実施の形態3に係る各光源について、出射点のY座標値、伝搬角度θ及びfを規定するための符号を示す図である。 検出部によって検出される透過光の強度と透過光の周波数との関係を示す図である。 実施の形態4に係る各光源について、出射点のY座標値、伝搬角度θ及びfを規定するための符号を示す図である。 検出部によって検出される透過光の強度と透過光の周波数との関係を示す図である。 実施の形態5に係る波長モニタの構成を示す図である。 実施の形態6に係る波長モニタの構成を示す図である。 実施の形態7に係る波長モニタの構成を示す図である。 実施の形態8に係る波長モニタの構成を示す図である。 制御回路によって実行される一連の処理を示すフロー図である。 各光源についてフィルタの温度及び波長捕捉範囲を示す図である。 検出部によって検出される透過光の強度と透過光の周波数との関係を示す図である。 制御回路によるフィードバック制御を説明するための図である。 光源の配置を示す図である。 比較例に係るフィルタの透過特性を示す図である。 比較例に係るフィルタの温度及び波長捕捉範囲を示す図である。 比較例に係る検出部によって検出される透過光の強度と透過光の周波数との関係を示す図である。
以下、本発明を実施するための形態について、図面を参照しつつ詳細に説明する。説明にあたっては、相互に直交するX軸及びY軸からなる座標系を用いる。
実施の形態1.
本実施の形態に係る波長モニタ10は、任意の波長のレーザ光を出射可能な光モジュールを構成する。そして、波長モニタ10は、光モジュールから出射されるレーザ光の波長をモニタリングする。以下では、レーザ光を単に光という。波長モニタ10は、図1に示されるように、入射部20、フィルタ30、検出部40を有している。
入射部20は、フィルタ30の内部で伝搬する光の伝搬角度が後述の角度となるように、フィルタ30に光を入射させる。入射部20は、半導体基板21及びレンズ22を有している。
半導体基板21には、Y軸に平行な方向に並列に配置された12個の光源L1〜L12が形成されている。光源L1〜L12各々は、例えば、半導体レーザであって、温度に応じた波長の光を出射する。
また、光源L1〜L12各々は、光を+X方向及び−X方向の2方向へ向けて出射する。−X方向へ出射された光は、光通信等に用いられる。一方、+X方向へ出射された光は、波長のモニタリングに用いられる。図1には、光源L4、L6、L8各々から+X方向へ出射された光の光路が、破線、実線及び一点鎖線各々を用いて模式的に示されている。なお、−X方向を前面方向あるいは前方といい、+X方向を後面方向あるいは後方という。
図2には、光源L1〜L12各々から+X方向へ出射される光の出射点のY座標値が示されている。図2に示されるように、光源L1〜L12の出射点は、不等間隔で並んでいて、Y座標値の大きさはいずれも40μm以下である。また、光源L1〜L6の出射点、及び光源L7〜L12の出射点は、Y座標の原点を基準として対称に配置されている。なお、図2では、光源L1〜L12各々の識別番号として、光源L1〜L12各々の符号と同様の番号を用いている。例えば、光源L1の識別番号を「L1」としている。
レンズ22は、例えば焦点距離が0.7mmのコリメートレンズである。レンズ22は、その中心と光源L1〜L12の出射点とのX軸上における距離D1が0.7mmとなる位置に配置される。また、レンズ22の中心軸(光軸)は、Y座標の原点を通り、X軸に平行な軸となる。そして、レンズ22は、光源L1〜L12各々から出射された拡散光をコリメートして、コリメート光(平行光)とする。
フィルタ30は、入射する光の周波数に対する透過特性が周期的な光学素子であって、例えばエタロンである。フィルタ30の屈折率は、例えば1.52であって、フィルタ30のFSR(Free Spectral Range)は、例えば50GHzである。フィルタ30は、X軸上におけるレンズ22の中心との距離D2が3.0mmとなる位置に配置される。
フィルタ30は、図3に示されるように、ギャップ部31、第1反射面F32、及び第2反射面F33を有している。ギャップ部31は、例えば水晶からなる平板状の部材である。また、第1反射面F32及び第2反射面F33各々は、ギャップ部31の−X側の面上及び+X側の面上の各々に蒸着された誘電体多層膜である。第1反射面F32及び第2反射面F33は、互いに平行となるように対向している。
なお、フィルタ30は、第1反射面F32及び第2反射面F33がX軸と平行な軸に直交するように配置される。また、フィルタ30の屈折率は、第1反射面F32及び第2反射面F33の間におけるギャップ部31の屈折率を意味する。また、フィルタ30の長さLは、第1反射面F32と第2反射面F33との距離を意味する。
図3には、コリメート光を構成する光線R51が、空気中を伝搬してフィルタ30に入射する状態が示されている。光線R51が入射角ψでフィルタ30に入射すると、光線R51の一部は、スネルの法則に従って、屈折角θで屈折してフィルタ30の内部へ伝搬する。フィルタ30の内部で伝搬する光は、第1反射面F32及び第2反射面F33における反射及び透過を繰り返す。
第1反射面F32及び第2反射面F33において反射する光線の入射角及び反射角はいずれも、屈折角θと等しい角度θとなる。以下では、屈折角θと、入射角及び反射角(角度θ)とをまとめて伝搬角度θという。また、伝搬角度θの値は、+X方向を基準とする。例えば、図3に示される伝搬角度θは、+X方向を基準とする負の値となる。
図2には、光源L1〜L12各々からの光がフィルタ30の内部で伝搬するときの光の伝搬角度θが示されている。図2に示されるように、光源L1〜L6からの光の伝搬角度θはいずれも負の値であって、光源L7〜L12からの光の伝搬角度θはいずれも正の値である。また、光源L1〜L6各々からの光の伝搬角度θの大きさは、光源L12〜L7各々からの光の伝搬角度θの大きさに等しい。また、光源L1〜L12からの光の伝搬角度θの大きさはいずれも、0.7度以上である。
光源L1〜L12のうちk番目の光源からの光の伝搬角度θは、下記の式(1)に示される角度θと等しい。なお、k番目の光源は、光源L1〜L12のうち、光源L1から数えてk番目の光源を意味する。例えば、1番目の光源は光源L1であって、2番目の光源は光源L2であって、12番目の光源は光源L12である。
Figure 0006165074
ただし、mは、k番目の光源に応じた干渉次数であって、kの値(1、2、・・・、12)毎に任意の自然数である。また、cは光速を表し、nはフィルタ30の屈折率を表し、Lはフィルタ30の長さを表す。また、fは、下記の式(2)で表される。
Figure 0006165074
ここで、νは、k番目の光源からの光の波長をモニタリングするための基準となる周波数(波長ロック周波数)である。νは、例えばITU−T(International Telecommunication Union-Telecommunication standardization sector)により規定される50GHzの間隔の波長グリッド(以下、ITU−Tグリッド)に対応する。
また、Fは、k番目の光源に応じた正の値であって、フィルタ30の透過特性の半周期より小さい値である。Fの値は、フィルタ30の透過特性の勾配等に基づいて定められる。本実施の形態に係るFはいずれも、kの値に関わらず、7.5GHzである。
式(2)に示されるように、fは、νとFとの和又は差であって、kの値に応じて規定される。具体的には、fは、下記の式(3)の値が偶数であるときにνとFとの和として規定され、式(3)の値が奇数であるときにνとFとの差として規定される。なお、式(3)は、k−(K/2+0.5)の大きさ(絶対値)に対する天井関数の値を示す。式(3)中の最外側の括弧は、括弧内の実数以上の最小の整数を表す天井関数を示す。
Figure 0006165074
ただし、Kは、光源の個数であって、本実施の形態に係るKの値は12となる。上記の式(3)に基づいてfを定めることにより、kの値が6以下で偶数の場合又はkの値が7以上で奇数の場合には、f=ν+Fとなる。また、kの値が6以下で奇数の場合又はkの値が7以上で偶数の場合には、f=ν−Fとなる。
図2には、fを規定するための正負の符号が、k番目の光源に対応して示されている。例えば、1番目の光源L1に対応するfは、正の符号を用いてf=ν+Fとして規定され、2番目の光源L2に対応するfは、負の符号を用いてf=ν−Fとして規定される。
なお、上記の式(1)は、フィルタ30の透過特性がピークとなるための条件を表す式と等価である。このため、fは、透過特性のピークに対応する周波数となる。また、上記の式(2)は、透過特性のピーク周波数(f)が、モニタリングの基準となる周波数(ν)からFだけ離れていることを表している。
また、図2からわかるように、伝搬角度θが大きくなるほど、出射点のY座標値も大きくなり、伝搬角度θはY座標値と一対一に対応している。より正確には、出射点のY座標値は、伝搬角度θの正弦値(sinθ)に比例する。換言すると、光源L1〜L12の出射点は、伝搬角度θが上記の式(1)に示される角度θと等しくなるように配置されている。
図3に戻り、第2反射面F33を透過した光線は、互いに干渉することにより、周波数に応じた強度の透過光となる。
検出部40は、例えばフォトダイオード等から構成され、フィルタ30を透過した透過光を受光するための受光面F41を有している。検出部40は、受光面F41で受光した透過光の強度を検出して、強度に応じた電気信号を波長モニタ10の外部へ出力する。
受光面F41の形状は、例えば、一辺の長さが250μmの正方形である。受光面F41は、フィルタ30から距離D3だけ離れた位置に、X軸と直交するように配置される。距離D3は、例えば1.0mmである。
図4には、検出部40によって検出される透過光の強度と、この透過光の周波数との関係が示されている。なお、透過光の強度は、フィルタ30の透過率に比例するため、図4に示される強度と周波数との関係は、実質的にフィルタ30の透過特性(透過率の周波数特性)に等しい。
また、光源L1〜L12が異なる波長の光を出射するため、横軸が単なる周波数軸である場合には、各光源について検出される透過光の強度が、横軸方向に離れて表示されることとなる。しかしながら、図4においては、各光源について横軸を50GHzの整数倍だけシフトさせることで、透過光の強度とITU−Tグリッドとの相対位置が維持されたままνが50GHzに位置するように、透過光の強度と周波数との関係が表示されている。
図4中の線A1〜A12各々は、光源L1〜L12各々について検出される透過光の強度と周波数との関係、及びフィルタ30の透過特性を示している。νとFとの和又は差をfとしたことで、ν(50GHz)から左右両側にFだけ離れた位置に、線A1〜A12のピークに対応する周波数(f)があることがわかる。また、出射点のY座標値の大きさが大きくなると、伝搬角度θの大きさも大きくなるため、透過特性のピークが小さくなることがわかる。例えば、線A1、A12のピークは、線A6、A7のピークより小さい。
図4に示されるように、νは、透過特性のピーク又はボトムではなく、透過特性のスロープに対応し、νの近傍における周波数は、透過光の強度と一対一に対応する。このため、図4に示される透過光の強度と周波数との関係があらかじめ明らかになっていれば、検出部40から出力される電気信号に基づいて、光源L1〜L12からの光の波長をモニタリングすることが可能となる。
また、図4に示されるように、Fは、フィルタ30の透過率が、透過特性のピークに対応する透過率より小さく透過特性のボトムに対応する透過率より大きいときの周波数(ν)と、透過特性のピークに対応する周波数のうちνに最も近い周波数との差に相当する。Fの値は、例えば、透過特性の勾配の大きさが可能な限り大きくなるときの周波数が、νに相当するように定められる。
以上説明したように、本実施の形態に係る波長モニタ10は、少なくとも一つの光源についてνとFとの和をfとし、他の少なくとも一つの光源についてνとFとの差をfとして、フィルタ30に光を入射した。ここで、本実施の形態に係る波長モニタ10の効果を説明するために、2つの比較例について説明する。
2つの比較例に係る波長モニタはいずれも、本実施の形態に係る波長モニタ10と同様の構成を有しているが、図5、6各々に示されるように、光源L1〜L12の出射点のY座標値が本実施の形態に係るもの(図2参照)と異なっている。
具体的には、図5に示される例において、fを規定するための正負の符号はいずれも、負の符号である。すなわち、fは、kの値に関わらず、νとFとの差(f=ν−F)として規定される。また、図6に示される例において、fを規定するための正負の符号はいずれも、正の符号である。すなわち、fは、kの値に関わらず、νとFとの和(f=ν+F)として規定される。
これらの比較例では、上記の式(1)に示される角度θの値の分布が、本実施の形態と比べて疎なものになる。したがって、比較的大きな大きさの角度θと伝搬角度θとが等しくなるように、光源L1〜L12からの光がフィルタ30に入射する。このため、光源L1、L12の出射点のY座標値の大きさは、55μmを超えることとなる。
図7中の線B1〜B12各々は、図5に示される例において、光源L1〜L12各々について検出される透過光の強度と周波数との関係、及びフィルタ30の透過特性を示している。kの値に関わらずνとFとの差をfとしたため、図7に示されるように、線B1〜B12のピークに対応する周波数はいずれも、νより小さい。
また、図8中の線C1〜C12各々は、図6に示される例において、光源L1〜L12各々について検出される透過光の強度と周波数との関係、及びフィルタ30の透過特性を示している。kの値に関わらずνとFとの和をfとしたため、図8に示されるように、線C1〜C12のピークに対応する周波数はいずれも、νより大きい。
また、図5〜8からわかるように、出射点のY座標値の大きさが大きくなるほど、透過特性のピークが大幅に小さくなり、周波数依存性が大幅に小さくなっている。このため、νの近傍で透過光の周波数が変動したときにおける検出部40からの出力の変動幅も小さくなってしまうと考えられる。ひいては、波長のモニタリングの感度が低くなると考えられる。
これらの比較例に対して、本実施の形態では、kの値に応じてνとFとの和又は差をfとして適宜規定した。このため、Y座標値の大きさが比較的小さい位置に、光源L1〜L12の出射点を配置することが可能となった。これにより、図4に示されるように、透過特性のピークが大幅に小さくなることを抑制し、透過特性の周波数依存性が小さくなることを抑制することができる。ひいては、波長モニタ10の感度を向上させることができる。
また、Fの値は、νにおける透過特性の勾配の大きさが可能な限り大きくなるように定められた。このため、波長モニタ10は、透過特性のうち周波数依存性が大きい領域に基づいて、波長をモニタリングすることができる。これにより、波長モニタ10の感度を向上させることができる。
また、図4に示されたように、光源L1〜L12各々からの光の周波数がνとなったときに検出される透過光の強度は、互いにおおよそ等しい値(約0.2〜0.25)である。これにより、高精度なモニタリングが可能になる。
また、光源L1〜L6からの光の伝搬角度θは負の値であって、光源L7〜L12からの光の伝搬角度θは正の値であった。このため、例えば伝搬角度θがいずれも正(負)の値である場合に比べて、伝搬角度θの大きさを小さくすることができる。これにより、周波数依存性が大きい透過特性に基づいて波長をモニタリングすることができる。
また、光源L1〜L6各々からの光の伝搬角度θの大きさは、光源L12〜L7各々からの光の伝搬角度θの大きさに等しかった。伝搬角度θの大きさが等しくなる1対の光源を駆動して、アクティブにレンズ22の位置を調整すると、この調整作業を容易に行うことができる。特に、1対の光源が最外側にある光源L1、L12であるときに、精度良く位置を調整することができる。
また、光源L1〜L12からの光の伝搬角度θはいずれも0.7度以上であった。このため、フィルタ30の表面で反射して光源L1〜L12へ戻る戻り光の比率を−50dB以下とすることができる。これにより、戻り光による半導体レーザの多モード発振を抑制することができる。
また、fを規定するための符号は、上記の式(3)を用いて定められた。これにより、fを規定するための符号は、このfに対応するk番目の光源の出射点がY座標の原点から遠ざかるにつれて、正の符号と負の符号との交互に定められることとなる。具体的には、本実施の形態に係る光源L6〜L1各々についてfを規定するための符号は、負の符号と正の符号との交互に定められ、光源L7〜L12各々についてfを規定するための符号も、負の符号と正の符号との交互に定められた(図2参照)。このため、光源の出射点が密に配置される結果、伝搬角度θの大きさを小さくして、波長モニタ10の感度を向上させることが可能となる。
実施の形態2.
続いて、実施の形態2について、上述の実施の形態1との相違点を中心に説明する。なお、実施の形態1と同一又は同等の構成については、同等の符号を用いるとともに、その説明を省略又は簡略する。
本実施の形態に係る波長モニタ10は、光導波路を備える点で、実施の形態1に係るものと異なっている。
本実施の形態に係る半導体基板21には、図9に示されるように、光導波路G1〜G12が形成されている。光導波路G1〜G12各々は、光源L1〜L12各々からの光を微小な領域に閉じ込めて、図9中の太線で示される方向へ導波する。そして、光導波路G1〜G12各々は、光源L1〜L12各々からの光を、実施の形態1に係る光源L1〜L12各々の出射点と同様の位置から出射する。
なお、図10の拡大図に示されるように、半導体基板21の端面F211は、光導波路G1〜G12によって光が伝送される方向とのなす角度φが一定の角度となるように形成されている。角度φは、例えば85度以下の角度である。
以上説明したように、本実施の形態に係る光導波路G1〜G12は、光源L1〜L12からの光を導波して、実施の形態1に係る出射点と同様に配置された出射点から光を出射する。光源L1〜L12として半導体レーザを用いる場合には、構造的な制約により、半導体レーザのピッチ間隔を一定距離より長く確保する必要がある。一方、光導波路G1〜G12のピッチ間隔は、半導体レーザ同士のピッチ間隔より小さくすることが可能である。このため、光の出射点の間隔を小さくすることができる。
また、光源L1〜L12を任意の位置に配置することが可能となる。例えば、光源L1〜L12を等間隔に配置することができる。
また、角度φが85度以下であるため、端面F211で反射して光源L1〜L12へ戻る戻り光を低減し、半導体レーザの動作を安定化させることができる。
実施の形態3.
続いて、実施の形態3について、上述の実施の形態1との相違点を中心に説明する。なお、実施の形態1と同一又は同等の構成については、同等の符号を用いるとともに、その説明を省略又は簡略する。
本実施の形態に係る波長モニタ10は、光の出射点同士の間隔として一定以上の距離が確保される点で、実施の形態1に係るものと異なっている。
図11には、光源L1〜L12各々の出射点のY座標値が示されている。図11に示されるように、Y座標値の大きさはいずれも、45μm以下である。また、光源L1〜L12の出射点はいずれも、隣り合う出射点と閾値以上の距離だけ離間している。閾値は、例えば3μmである。
光源L1〜L12の出射点は、光源L1、L2、L4、L6、L7、L9、L11、L12についてνとFとの差をfとし、光源L3、L5、L8、L10についてνとFとの和をfとして、k番目の光源からの光の伝搬角度θが上記の式(1)に示される角度θと等しくなるように配置される。
図12には、検出部40によって検出される透過光の強度と周波数との関係が示されている。図12に示されるように、本実施の形態に係る線A1、A12のピークに対応する周波数は、νより小さい。
以上説明したように、本実施の形態に係る光源L1〜L12の出射点は、隣り合う出射点と3μm以上の間隔をもって配置された。これにより、光源L1〜L12各々から出射された光が、隣り合う光源L1〜L12から出射された光と光学的に結合することを防ぐことができる。
また、図12中の線A1、A12により示される透過特性の周波数依存性は、kの値に関わらずνとFとの和(差)をfとする場合(図7、8を参照)のものより大きい。このため、これらの場合に比して、波長モニタ10の感度を向上させることができる。
なお、半導体基板21に光導波路が形成されない場合について説明したが、実施の形態2と同様に光導波路G1〜G12を半導体基板21に設けた場合にも、本実施の形態と同様の効果を得られると考えられる。具体的には、半導体レーザ同士を閾値以上の距離だけ離間させることで、光導波路G1〜G12各々によって導波される光が、隣り合う光導波路G1〜G12によって導波される光と光学的に結合することを防ぐことができると考えられる。
実施の形態4.
続いて、実施の形態4について、上述の実施の形態3との相違点を中心に説明する。なお、実施の形態3と同一又は同等の構成については、同等の符号を用いるとともに、その説明を省略又は簡略する。
本実施の形態は、kの値に応じてFの値が異なる点で、実施の形態3と異なっている。
図13には、本実施の形態に係る光の出射点のY座標値、伝搬角度θ、及びfを規定するための正負の符号が示されている。この伝搬角度θは、kの値に応じた値をFとした場合において上記の式(1)に示されるθと等しい。
図14には、検出部40によって検出される透過光の強度と周波数との関係が示されている。kの値に応じた値をFとすることで、図14中の線A1〜A12により示される透過光の強度は、周波数がνのときにいずれも基準値(0.2)に等しい値となっている。
以上説明したように、本実施の形態に係るFは、光源L1〜L12各々からの光がフィルタ30を透過したときに、検出部40によって検出される周波数がνの透過光の強度がいずれも基準値に等しくなるような値である。これにより、光源L1〜L12各々からの光の周波数がνとなったときに検出される透過光の強度はいずれも、基準値に等しい値となるため、非常に高精度に波長をモニタリングすることが可能となる。
実施の形態5.
続いて、実施の形態5について、上述の実施の形態1との相違点を中心に説明する。なお、実施の形態1と同一又は同等の構成については、同等の符号を用いるとともに、その説明を省略又は簡略する。
本実施の形態に係る波長モニタ10は、図15に示されるように、フィルタ30の温度を調整するフィルタ温度調整部60を有している。フィルタ温度調整部60は、例えばペルティエ素子である。また、フィルタ温度調整部60上には、フィルタ30が設けられている。
以上説明したように、波長モニタ10は、フィルタ温度調整部60を有している。実施の形態1〜4に係る波長モニタ10を作製する場合には、作製精度に応じてばらつきが生じることが想定される。
しかしながら、フィルタ温度調整部60によりフィルタ30の温度を適切に調整することで、このばらつきを補償することができる。これにより、フィルタ30の透過特性の劣化を抑制することができる。例えば、フィルタ30の温度を−20〜+20℃の範囲で調整することで、レンズ22の位置ずれの許容範囲は、約−2.5μm〜+2.5μmとなる。
実施の形態6.
続いて、実施の形態6について、上述の実施の形態1との相違点を中心に説明する。なお、実施の形態1と同一又は同等の構成については、同等の符号を用いるとともに、その説明を省略又は簡略する。
本実施の形態は、図16に示されるように、検出部40が受光面F42を有している点で、実施の形態1と異なっている。受光面F42は、X軸に平行な軸と直交するように配置される。受光面F42の形状は、Y軸に平行な方向を長手方向とする長方形である。
これにより、伝搬角度θが大きい場合であっても、フィルタ30を透過した透過光を受光して、透過光の強度を検出することが可能となる。例えば、半導体基板21上に形成される半導体レーザの集積数が増加したときに、レンズ22の中心軸から比較的離れた位置にある半導体レーザからの透過光を受光することができる。
実施の形態7.
続いて、実施の形態7について、上述の実施の形態1との相違点を中心に説明する。なお、実施の形態1と同一又は同等の構成については、同等の符号を用いるとともに、その説明を省略又は簡略する。
本実施の形態は、図17に示されるように、検出部40が複数の検出素子43〜46を有している点で、実施の形態1と異なっている。検出素子43〜46は、Y軸と平行な方向にアレイ状に配置されている。また、検出素子43〜46各々は、受光面F43〜F46各々を有している。受光面F43〜F46各々は、X軸に平行な軸と直交するように隣接して配置される。
これにより、伝搬角度θが大きい場合であっても、フィルタ30を透過した透過光を受光して、透過光の強度を検出することが可能となる。
実施の形態8.
続いて、実施の形態8について、上述の実施の形態5との相違点を中心に説明する。なお、実施の形態5と同一又は同等の構成については、同等の符号を用いるとともに、その説明を省略又は簡略する。
実施の形態5に係るフィルタ温度調整部60は、フィルタ30の温度を調整することでレンズ22の位置ずれ等を補償した。このため、光源L1〜L12のうちいずれの光源からの光の波長をモニタリングする場合にも、フィルタ30の温度をおおよそ一定の温度にすることが想定されていた。しかしながら、本実施の形態は、光を出射している光源に応じてフィルタ30の温度を調整する点で、実施の形態5と異なっている。
本実施の形態に係る波長モニタ10は、波長ロック周波数(ν)に等しい周波数の光を出射可能な光モジュールを構成する。波長モニタ10は、図18に示されるように、入射部20、フィルタ30、検出部40、フィルタ温度調整部60、及び制御回路70を有している。
本実施の形態に係る入射部20は、LD温度調整部23を有している。このLD温度調整部23は、例えばペルティエ素子である。LD温度調整部23上には、半導体基板21が設けられている。LD温度調整部23は、制御回路70から入力される電気信号に従って、光源L1〜L12の温度を調整する。LD温度調整部23によって温度を調整された光源L1〜L12は、その温度に応じた波長の光を出射する。
フィルタ30の25℃における屈折率は、約1.52である。また、フィルタ30の屈折率の温度特性dn/dtは、−5.1×10−6である。フィルタ30(水晶エタロン)のC軸に平行な方向の線膨張率は、7.7×10−6−1である。
フィルタ温度調整部60は、制御回路70から入力される電気信号に従って、フィルタ30の温度を調整する。フィルタ温度調整部60によって温度を調整されたフィルタ30の透過特性は、その温度に応じたものとなる。例えば、フィルタ30の温度が上がると、図4において透過特性を示す線A1〜A12は、高周波側へ平行に移動する。
制御回路70は、検出部40から出力された信号に基づいてLD温度調整部23及びフィルタ温度調整部60へ信号を送信することにより、νに等しい周波数の光を光源L1〜L12各々から出射させる。
続いて、制御回路70によって実行される制御について、図19〜23を用いて説明する。
図19には、制御回路70による一連の制御処理が示されている。この制御処理は、光源L1〜L12のいずれかが光の出射を開始したときに実行される。
図19に示されるように、制御回路70は、まず、光源L1〜L12の温度を初期値に設定する(ステップS1)。この初期値は、波長モニタ10の外部から指定されるνに対応する温度である。例えば、光モジュールのユーザが光モジュールに配設されたスイッチを用いてνを選択すると、制御回路70は、LD温度調整部23に電気信号を送信することで、光源L1の温度をあらかじめ定められた初期値に設定する。この初期値は、例えば、周波数がνの光が工場出荷時の光源L1から出射されるときの平均的な温度である。
次に、制御回路70は、光を出射している光源の識別番号が、L2、L4、L6、L7、L9、L11のいずれかに該当するか否かを判定する(ステップS2)。換言すると、制御回路70は、νとFとの差をfとして光の伝搬角度θが実施の形態5に係るθと等しくなるように配設された光源から、光が出射されているか否かを判定する。ただし、光源L1〜L12各々は、フィルタ30の温度が一定の温度(第1の温度T1)であるときに、光源L1〜L12各々からの光の伝搬角度θが実施の形態5に係る角度θに等しくなるように配設されている。したがって、フィルタ30の温度が第1の温度T1とは異なる温度になると、光源L1〜L12各々からの光の伝搬角度θは、実施の形態5に係る角度θとは異なる値になる。
ステップS2の判定が否定された場合(ステップS2;No)、制御回路70は、フィルタ30の温度を第1の温度T1に設定する(ステップS3)。第1の温度T1は、図20において光源L1、L3、L5、L8、L10、L12に対応して示されるように、25.0℃である。これにより、光源L1、L3、L5、L8、L10、L12からの光は、νとFとの和をfとしたときの上記の式(1)で示される角度θと等しい伝搬角度θで、フィルタ30内を伝搬することとなる。
図21中の線E1〜E12各々は、光源L1〜L12各々について検出される透過光の強度と周波数との関係、及びフィルタ30の透過特性を示している。なお、線E1、E3、E5、E8、E10、E12は、実施の形態1に係る線A1、A3、A5、A8、A10、A12(図4参照)により示される透過特性と同様の透過特性を示す。図21からわかるように、線E1、E3、E5、E8、E10、E12により示される透過特性のピーク周波数(f)は、νよりFだけ大きい。
その後、制御回路70は、ステップS5へ処理を移行する。
一方、ステップS2の判定が肯定された場合(ステップS2;Yes)、制御回路70は、フィルタ30の温度を、第1の温度T1とは異なる第2の温度T2に設定する(ステップS4)。この第2の温度T2は、図20において光源L2、L4、L6、L7、L9、L11に対応して示されるように、68.2℃である。第2の温度T2は、光源L2、L4、L6、L7、L9、L11からの光の伝搬角度θが、νとFとの和をfとしたときに上記の式(1)で示される角度θと等しくなるように、あらかじめ定められる。このため、図21からわかるように、線E2、E4、E6、E7、E9、E11により示される透過特性のピーク周波数(f)は、νよりFだけ大きい。その後、制御回路70は、ステップS5へ処理を移行する。
なお、図21に示される線E2、E4、E6、E7、E9、E11は、フィルタ30の温度が第2の温度T2に設定されることにより、実施の形態1に係る線A2、A4、A6、A7、A9、A11(図4参照)が高周波側へ移動したものに相当する。
ステップS5では、制御回路70は、一定時間(例えば1秒間)だけ待機する。
次に、制御回路70は、ステップS1で設定した光源L1〜L12の温度、及びステップS3又はステップS4で設定したフィルタ30の温度が収束したか否かを判定する(ステップS6)。例えば、制御回路70は、光源L1〜L12の温度を計測するセンサ、及びフィルタ30の温度を計測するセンサを用いて、光源L1〜L12及びフィルタ30の温度が収束したか否かを判定する。また、制御回路70は、センサを用いることなく、ステップS3又はステップS4が実行されてから温度が収束するまでの十分な時間が経過したか否かを判定してもよい。
温度が収束していないと判定した場合(ステップS6;No)、制御回路70は、ステップS5以降の処理を繰り返す。一方、温度が収束したと判定した場合(ステップS6;Yes)、制御回路70は、検出部40によって検出された光強度を取得する(ステップS7)。
次に、制御回路70は、ステップS7で取得した光強度の検出値が目標値より大きいか否かを判定する(ステップS8)。この判定について、図22に示される線E13を例として用いて説明する。この線E13は、図23に示されるように配設された光源L13からの光が、フィルタ30を透過したときに検出される光強度と周波数との関係、及びフィルタ30の透過特性の計算結果を示している。
ただし、光源L13は、光の出射点がレンズ22の光軸を通るように半導体基板21上に形成されたものとする。また、図23において、フィルタ30(水晶エタロン)のC軸とレンズ22の光軸とのなす角度は0.78度とした。
また、フィルタ温度調整部60によってフィルタ30の温度が68.2℃に設定されて、フィルタ30の透過特性のピーク周波数が、νよりFだけ大きいものとした。すなわち、図23に示される入射部20は、νとFとの和をfとして光の伝搬角度θが上記の式(1)で示されるθと等しくなるように、光源L13からの光をフィルタ30に入射させる。その他の条件は、本実施の形態に係るものと同一とした。
図23に示される例に係る光強度の目標値は、図22中の点Ptにより示されるように、ν(50GHz)に対応する値(0.2)である。なお、点Ptは、光源L13から周波数がνの光が出射される状態を示している。また、図22において、点P1、P2により示される状態では、検出部40で検出される光強度は約0.4であるため、目標値(0.2)より大きい。点P3、P4により示される状態では、検出部40で検出される光強度は、目標値以下である。
図19に戻り、光強度の検出値が目標値より大きいと判定された場合(ステップS8;Yes)、制御回路70は、LD温度調整部23に電気信号を送信することにより、光を出射している光源の温度を下げる(ステップS9)。これにより、光源から出射される光の周波数は低くなる。例えば、図22中の点P2により示される状態では、光源L13の温度が下げられて、光源L13から出射される光の周波数がνに近づく。ただし、点P1により示される状態では、光源L13の温度が下げられて、光源L13から出射される光の周波数がνから遠ざかってしまう。その後、制御回路70は、ステップS11へ処理を移行する。
一方、光強度の検出値が目標値より大きくないと判定された場合(ステップS8;No)、制御回路70は、LD温度調整部23に電気信号を送信することにより、光を出射している光源の温度を上げる(ステップS10)。これにより、光源から出射される光の周波数は高くなる。例えば、図22中の点P3により示される状態では、光源L13の温度が上げられて、光源L13から出射される光の周波数がνに近づく。ただし、点P4により示される状態では、光源L13の温度が上げられて、光源L13から出射される光の周波数がνから遠ざかってしまう。その後、制御回路70は、ステップS11へ処理を移行する。
ステップS11では、制御回路70は、一定時間(例えば1秒間)だけ待機する。その後、制御回路70は、ステップS7以降の処理を繰り返す。これにより、例えば図22に示されるように、光源L13から出射される光の周波数が、νより低周波側の波長捕捉範囲R11、及びνより高周波側の波長捕捉範囲R12内にある場合には、光源L13から出射される光の周波数がνに近づくように、光源L13の温度が調整される。すなわち、光源L13から出射される光の周波数は、波長捕捉範囲R11、R12からなるキャプチャレンジR1内にあるときに、制御回路70によってνに近づくように制御される。なお、キャプチャレンジR1の幅は、フィルタ30のFSRに等しい50GHzであり、波長捕捉範囲R11の幅は、35.1GHzと算出され、波長捕捉範囲R12の幅は、14.9GHzと算出された。
図22に示されるように、光源L13についての波長捕捉範囲R11は、波長捕捉範囲R12より広い。また、図21に示されたように、光源L1〜L12すべてについて、透過特性のピーク周波数がνよりFだけ大きくなるようにフィルタ30の温度が調整された。このため、図20に示されるように、光源L1〜L12すべてについて、νより低周波側の波長捕捉範囲は、νより高周波側の波長捕捉範囲より広いものとなる。
以上説明したように、制御回路70は、光強度の検出値が目標値と等しくなるようにフィードバック制御を実行する。これにより、波長モニタ10は、波長ロッカとして機能することとなる。ただし、フィルタ30の透過率が周波数に対して周期的に変化するため、光源からの光の周波数がキャプチャレンジ外にあるときには、制御回路70による制御の結果、光源からの光の周波数がνとは異なる値となってしまう。
ここで、本実施の形態に係る波長モニタ10の効果を説明するために、2つの比較例について説明する。
図24には、一の比較例に係る計算結果が線H13で示されている。線H13は、図23に示される例において、フィルタ30の温度が25.0℃に設定されたときに検出される光強度と周波数との関係、及びフィルタ30の透過特性を示す。図24に示されるように、この比較例に係るフィルタ30の透過特性のピーク周波数は、νよりFだけ小さい。すなわち、比較例に係る入射部20は、νとFとの差をfとして光の伝搬角度θが上記の式(1)で示されるθと等しくなるように、光源L13からの光をフィルタ30に入射させる。
この比較例に係るキャプチャレンジR2の幅は、フィルタ30のFSRに等しい50GHzであり、νより低周波側の波長捕捉範囲R21の幅は、14.9GHzと算出され、νより高周波側の波長捕捉範囲R22の幅は、35.1GHzと算出された。この波長捕捉範囲R21は、波長捕捉範囲R22より狭い。ただし、比較例に係る制御回路70は、光強度の検出値が目標値より大きいときに光源の温度を上げて、検出値が目標値以下であるときに光源の温度を下げることで、フィードバック制御を実行する。
光源L1〜L13として用いられる半導体レーザの温度及び半導体レーザに流れる電流値が一定であっても、半導体レーザから出射される光の周波数は、経年劣化により低周波側にシフトすることが知られている。このため、νより低周波側の波長捕捉範囲の方が、νより高周波側の波長捕捉範囲よりも広いと、半導体レーザの経年劣化が進んだ場合にも光源から周波数がνの光を出射させることが可能となり、望ましい。したがって、図22中の線E13により示される透過特性の方が、図24中の線H13により示される透過特性よりも、半導体レーザの経年劣化に対して頑健な制御を実行するために適しているといえる。
図25には、他の比較例に係るフィルタ30の温度、及び波長捕捉範囲の幅が示されている。図25に示されるように、光源L1〜L12すべてについてフィルタ30の温度が25.0℃に設定される場合には、検出部40によって検出される光強度は、図26に示されるものとなる。なお、図26中の線H1〜H12各々は、光源L1〜L12各々から光が出射されるときに検出される光強度と周波数との関係、及びフィルタ30の透過特性を示している。また、線H1〜H12各々は、図4中の線A1〜A12各々により示される透過特性と同様の透過特性を示している。
図26からわかるように、線H1、H3、H5、H8、H10、H12により示される透過特性のピーク周波数は、νよりFだけ大きい。このため、光源L1、L3、L5、L8、L10、L12各々について、νより低周波側の波長捕捉範囲は、νより高周波側の波長捕捉範囲よりも広いものとなる。したがって、光源L1、L3、L5、L8、L10、L12の経年劣化に対して、出射される光の周波数を頑健に制御することができる。
一方、線H2、H4、H6、H7、H9、H11により示される透過特性のピーク周波数は、νよりFだけ小さい。このため、光源L2、L4、L6、L7、L9、L11各々について、νより低周波側の波長捕捉範囲は、νより高周波側の波長捕捉範囲よりも狭いものとなる。したがって、光源L2、L4、L6、L7、L9、L11の経年劣化に対して、出射される光の周波数を頑健に制御することは比較的困難である。
この比較例に対して、本実施の形態では、フィルタ30の温度を調整することにより、光源L1〜L12すべてについて、νより低周波側の波長捕捉範囲がνより高周波側の波長捕捉範囲より広いものとされた。このため、光源L1〜L12すべての経年劣化に対して、出射される光の周波数を頑健に制御することが可能となる。
以上、本発明を実施するための形態について説明したが、本発明は上記実施の形態によって限定されるものではない。
例えば、実施の形態1では、一般的なコリメートレンズをレンズ22として用いて、光の出射点を図2に示された位置に配置することにより、光の伝搬角度θが上記の式(1)を用いて規定される角度となるようにフィルタ30に光が入射した。しかしながら、これに限定されず、例えば、光の出射点を等間隔に配置して、レンズ22の表面形状を適当に形成することにより、光の伝搬角度θが上記の式(1)を用いて規定される角度となるようにフィルタ30に光を入射させてもよい。同様に、レンズ22の屈折率分布を適当なものとすることにより、光の伝搬角度θが上記の式(1)を用いて規定される角度となるようにフィルタ30に光を入射させてもよい。
また、実施の形態1に係るfは、上記の式(3)の値が偶数であるときにνとFとの和として規定され、上記の式(3)の値が奇数であるときにνとFとの差として規定されたが、これには限定されない。例えば、エタロンの長さ及び屈折率等の設計によっては、fを、上記の式(3)の値が偶数であるときにνとFとの差として規定し、上記の式(3)の値が奇数であるときにνとFとの和として規定する方が、波長モニタ10の感度をより向上させることができると考えられる。
また、上記の式(3)の値によらずに、fを規定してもよい。例えば、光源L2、L3、L4、L6、L7、L9、L10、L11についてνとFとの差をfとし、光源L1、L5、L8、L12についてνとFとの和をfとして規定してもよい。少なくとも一つの光源についてνとFとの和をfとし、他の少なくとも一つの光源についてνとFとの差をfとして規定すれば、波長モニタ10の感度を向上させることができる。
また、実施の形態2に係る光導波路G1〜G12は、実施の形態1と同様の位置に配置された出射点から光を出射したが、これには限定されない。例えば、光導波路G1〜G12の出射角度を適当に設計することで、光の伝搬角度θが上記の式(1)を用いて規定される角度となるように、フィルタ30に光を入射させてもよい。
また、実施の形態3において、出射点同士の間隔を3μmの閾値以上とした。しかしながら、半導体レーザ又は光導波路の設計によっては、光が光学的に結合する距離が異なるため、半導体レーザ等の設計値に応じて適切な閾値を選ぶ必要がある。
また、各実施の形態に係るフィルタ30は、水晶からなるギャップ部31を有するエタロンであったが、これには限定されない。例えば、ギャップ部31は、石英からなる部材であってもよい。また、ギャップ部31を有しないエアギャップエタロンをフィルタ30として用いることもできる。また、フィルタ30は、SiやGaAs、InP等の半導体基板又はポリマーやガラス基板上に形成された共振器等であってもよい。
また、上記の各実施の形態においては、説明の理解のため、フィルタ30の屈折率が周波数に関わらず一定の値であると想定して説明したが、屈折率の周波数依存性を考慮して、角度θの値を定めてもよい。
また、上記の各実施の形態において、k番目の光源からの光の伝搬角度θが上記の式(1)に示されるθと等しくなるように、光がフィルタ30に入射した。これに限定されず、上記の式(1)に示されるθに代えて、下記の式(4)に示されるθを用いてもよい。
Figure 0006165074
式(4)は、余弦関数のマクローリン展開により導出される式(1)の近似式である(特許文献2を参照)。このため、光の伝搬角度θが式(4)に示されるθと等しくなる場合には、この伝搬角度θが式(1)に示されたθと実質的に等しくなる。
また、波長モニタ10を構成する各構成要素の形状、素材、配置又は寸法を任意に変更して波長モニタ10を構成することができる。例えば、光源の個数は、12個より少なくてもよいし、12個より多くてもよい。また、レンズ22の焦点距離は、0.7mm以外の値であってもよい。また、受光面F41〜F46の形状は、正方形や長方形に限定されず、円形等であってもよい。また、実施の形態7に係る検出素子の個数は4個に限定されず、伝搬角度θの大きさに応じて適当に変更してもよい。
また、フィルタ30の透過特性のFSR、屈折率、温度特性、線膨張係数は、実施の形態8に係るものとは異なる値であってもよい。実施の形態8では、第1の温度T1が25.0℃であって、第2の温度T2が68.2℃であったが、第1の温度T1及び第2の温度T2は、これらの値に限定されない。光源L1〜L12すべてについて透過特性のピーク周波数がνよりFだけ大きくなるように、第1の温度T1及び第2の温度T2の値が定められればよい。
また、フィルタ温度調整部60及びLD温度調整部23は、ペルティエ素子に限らない。例えば、光モジュールが設置される部屋の室温以上に、フィルタ30の温度及び光源L1〜L12の温度が設定される場合には、フィルタ温度調整部60及びLD温度調整部23としてヒータを用いることができる。
10 波長モニタ、20 入射部、21 半導体基板、22 レンズ、23 LD温度調整部、30 フィルタ、31 ギャップ部、40 検出部、43〜46 検出素子、60 フィルタ温度調整部、70 制御回路、θ 伝搬角度、φ 角度、ψ 入射角、A1〜A12,B1〜B12,C1〜C12,E1〜E13,H1〜H13 線、F211 端面、F32 第1反射面、F33 第2反射面、F41〜F46 受光面、G1〜G12 光導波路、L1〜L12 光源、P1〜P4,Pt 点、R1,R2 キャプチャレンジ、R11,R12,R21,R22 波長捕捉範囲、R51 光線。

Claims (20)

  1. 入射する光の周波数に対して透過率が周期的に変化するフィルタと、
    順番に並ぶ複数の光源のうちk番目の前記光源からの光の波長をモニタリングするための基準となる周波数をνとし、k番目の前記光源に応じた正の値をFとし、νにFを加算して得る和、又はνからFを減算して得る差をfとし、k番目の前記光源に応じた干渉次数をmとし、光速をcとし、前記フィルタの屈折率をnとし、前記フィルタの長さをLとして、k番目の前記光源からの光が前記フィルタの内部で伝搬するときの光の伝搬角度が、m、c、n、L及びfを用いる演算により得るθと等しくなるように、複数の前記光源からの光を前記フィルタに入射させる入射部と、
    前記フィルタを透過した透過光を受光して、透過光の強度を検出する検出部と、を備え、
    前記入射部は、少なくとも一の前記光源についてνとFとの和をfとし、他の少なくとも一の前記光源についてνとFとの差をfとして、光を前記フィルタに入射させる、波長モニタ。
  2. 前記入射部は、k番目の前記光源からの光の伝搬角度が、次式(1)に示されるθと等しくなるように、光を前記フィルタに入射させる、
    請求項1に記載の波長モニタ。
    Figure 0006165074
  3. 前記入射部は、k番目の前記光源からの光に対する前記フィルタの透過率が、透過率と周波数との関係を示す透過特性のピークに対応する透過率より小さく、透過特性のボトムに対応する透過率より大きいときの光の第1周波数と、透過特性のピークに対応する周波数のうち前記第1周波数に最も近い第2周波数との差をFとして、光を前記フィルタに入射させ、
    前記第1周波数は、前記フィルタの透過特性の勾配に基づく値である、
    請求項1又は2に記載の波長モニタ。
  4. 前記入射部は、複数の前記光源各々からの光が前記フィルタを透過したときに、前記検出部によって検出される周波数がνの透過光の強度がいずれも基準値に等しくなるような値をFとして、光を前記フィルタに入射させる、
    請求項1から3のいずれか一項に記載の波長モニタ。
  5. 前記入射部は、前記フィルタの透過特性の半周期より小さい値をFとして、光を前記フィルタに入射させる、
    請求項1から4のいずれか一項に記載の波長モニタ。
  6. 前記入射部は、前記光源の個数をKとし、次式(2)の値が偶数であるときにνとFとの和をfとし、次式(2)の値が奇数であるときにνとFとの差をfとして、k番目の前記光源からの光の伝搬角度がk−1番目の前記光源からの光の伝搬角度より大きくなるように、光を前記フィルタに入射させる、
    請求項1から5のいずれか一項に記載の波長モニタ。
    Figure 0006165074
  7. 前記入射部は、前記光源の個数をKとし、次式(3)の値が奇数であるときにνとFとの和をfとし、次式(3)の値が偶数であるときにνとFとの差をfとして、k番目の前記光源からの光の伝搬角度がk−1番目の前記光源からの光の伝搬角度より大きくなるように、光を前記フィルタに入射させる、
    請求項1から5のいずれか一項に記載の波長モニタ。
    Figure 0006165074
  8. 前記入射部は、
    複数の前記光源として複数の半導体レーザと、
    複数の前記半導体レーザからの光をコリメートするレンズと、を有し、
    k番目の前記半導体レーザから出射される光の出射点は、前記フィルタの内部で伝搬する光の伝搬角度が、m、c、n、L及びfを用いる演算により得るθと等しくなるように配置される、
    請求項1から7のいずれか一項に記載の波長モニタ。
  9. 前記入射部は、
    複数の前記光源として複数の半導体レーザと、
    複数の前記半導体レーザからの光を導波して、前記フィルタの内部で伝搬する光の伝搬角度が、m、c、n、L及びfを用いる演算により得るθと等しくなるように配置された出射点から、k番目の前記半導体レーザからの光を出射する光導波路と、
    前記出射点から出射された光をコリメートするレンズと、を有する、
    請求項1から7のいずれか一項に記載の波長モニタ。
  10. 前記光導波路は、半導体基板に形成され、
    少なくとも一の前記半導体レーザからの光が前記光導波路によって導波される方向と、前記半導体基板の端面とのなす角度は、85度以下である、
    請求項9に記載の波長モニタ。
  11. 前記入射部は、
    複数の前記光源として、等間隔で並列に配置された出射点から光を出射する複数の半導体レーザと、
    前記出射点から出射された光をコリメートするレンズと、を有し、
    前記レンズの形状は、k番目の前記半導体レーザからの光が前記フィルタの内部で伝搬するときの光の伝搬角度が、m、c、n、L及びfを用いる演算により得るθと等しくなるように形成されている、
    請求項1から7のいずれか一項に記載の波長モニタ。
  12. 前記半導体レーザ各々は、隣り合う他の前記半導体レーザと閾値以上の距離だけ離間している、
    請求項8から11のいずれか一項に記載の波長モニタ。
  13. 前記フィルタは、互いに対向する第1反射面及び第2反射面を有し、
    前記フィルタの内部で伝搬する光の伝搬角度は、前記フィルタの内部へ伝搬した光の屈折角、前記第1反射面又は前記第2反射面へ入射する光の入射角、及び前記第1反射面又は前記第2反射面に反射する光の反射角の少なくともいずれか一つであり、
    前記フィルタの屈折率は、前記第1反射面と前記第2反射面との間における屈折率であり、
    前記フィルタの長さは、前記第1反射面と前記第2反射面との距離である、
    請求項1から12のいずれか一項に記載の波長モニタ。
  14. 前記フィルタの内部で伝搬する光の伝搬角度は、前記第1反射面又は前記第2反射面に対して垂直な方向を基準とする角度であって、
    複数の前記光源は、第1光源と、前記第1光源とは異なる第2光源とを含み、
    前記第1光源からの光の伝搬角度は、正の値であり、
    前記第2光源からの光の伝搬角度は、負の値である、
    請求項13に記載の波長モニタ。
  15. 複数の前記光源各々からの光の伝搬角度の大きさはいずれも、0.7度以上である、
    請求項1から14のいずれか一項に記載の波長モニタ。
  16. 複数の前記光源は、一の方向に並列に配置され、
    前記検出部は、複数の前記光源が配置される方向と平行な方向を長手方向とする長方形の受光面で、透過光を受光する、
    請求項1から15のいずれか一項に記載の波長モニタ。
  17. 複数の前記光源は、一の方向に並列に配置され、
    前記検出部は、前記光源が配置される方向と平行な方向に配置される複数の受光面で、透過光を受光する、
    請求項1から15のいずれか一項に記載の波長モニタ。
  18. 前記フィルタの温度を調整する温度調整部、を備え、
    前記入射部は、前記フィルタの温度が第1の温度である場合に、少なくとも一の前記光源についてνとFとの和をfとし、他の少なくとも一の前記光源についてνとFとの差をfとして、k番目の前記光源からの光が前記フィルタの内部で伝搬するときの光の伝搬角度が、m、c、n、L及びfを用いる演算により得るθと等しくなるように、複数の前記光源からの光を前記フィルタに入射させ、
    前記温度調整部は、前記フィルタの温度が前記第1の温度であるときのνとFとの差であるfに対応するk番目の前記光源から光が出射される場合に、前記フィルタの温度を前記第1の温度とは異なる第2の温度に調整する、
    請求項1から17のいずれか一項に記載の波長モニタ。
  19. 前記入射部は、前記フィルタの温度が前記第1の温度であるときのνとFとの差であるfに対応するk番目の前記光源からの光を、前記フィルタの温度が前記温度調整部によって前記第2の温度に調整された場合には、νとFとの和をfとして、前記フィルタの内部で伝搬するときの光の伝搬角度が、m、c、n、L及びfを用いる演算により得るθと等しくなるように前記フィルタに入射させる、
    請求項18に記載の波長モニタ。
  20. 入射する光の周波数に対して透過率が周期的に変化するフィルタを用いて、光をフィルタリングするフィルタリングステップと、
    順番に並ぶ複数の光源のうちk番目の前記光源からの光の波長をモニタリングするための基準となる周波数をνとし、k番目の前記光源に応じた正の値をFとし、νにFを加算して得る和、又はνからFを減算して得る差をfとし、k番目の前記光源に応じた干渉次数をmとし、光速をcとし、前記フィルタの屈折率をnとし、前記フィルタの長さをLとして、k番目の前記光源からの光が前記フィルタの内部で伝搬するときの光の伝搬角度が、m、c、n、L及びfを用いる演算により得るθと等しくなるように、複数の前記光源からの光を前記フィルタに入射させる入射ステップと、
    前記フィルタを透過した透過光を受光して、透過光の強度を検出する検出ステップと、を含み、
    前記入射ステップでは、少なくとも一の前記光源についてνとFとの和をfとし、他の少なくとも一の前記光源についてνとFとの差をfとして、光を前記フィルタに入射させる、波長モニタリング方法。
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