JP6327980B2 - 回転電機の製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、熱硬化性樹脂組成物シートを用いて導線に絶縁処理を施す工程を含む回転電機の製造方法に関する。
回転電機のコイル層間の絶縁処理は、不飽和ポリエステル樹脂組成物、液状エポキシ樹脂組成物等を用いて、滴下含浸法、全含浸法等により行なわれている(例えば特許文献1、2)。しかしながら、このような含浸方法では、必要な部分以外に樹脂が付着し不良品につながるケースがあり、より確実で簡潔な工程を備えた含浸方法が切望されている。また、回転電機のコイルと渡り線、渡り線同士および端末線の間の絶縁性を向上させるために、粉体状エポキシ樹脂組成物、粉体状ポリエステル樹脂組成物を用いての流動浸漬塗装等、または液状エポキシ樹脂組成物等を用いての塗布等の処理も行なわれている。
粉体状樹脂組成物を用いた流動浸漬塗装法では、必要な部分以外に樹脂が付着する煩わしさや、使用されなかった粉体状樹脂成物を回収する手間が必要であり、より確実で簡潔な絶縁方法が切望されている。一方、液状エポキシ樹脂組成物等を用いる塗布方法も広く普及している。この方法では高粘度の液状エポキシ樹脂を利用するため、作業性とリペア性に優れた代替方法が切望されている。
特開平5−255539号公報 特開2012−54363号公報
本発明は、このような事情に鑑みなされたものである。回転電機に使用されるマグネットワイヤの溶接部分を絶縁処理するのに適した熱硬化性樹脂組成物シートを提供することを目的とする。
本発明に係わる回転電機の製造方法は、熱硬化性樹脂組成物シートをドーナツ状に切り出す第1工程と、回転電機の固定子を用意し、前記固定子が有する複数のコイル層の上部に前記ドーナツ状の熱硬化性樹脂組成物シートを載置する第2工程と、前記熱硬化性樹脂組成物シートが載置された複数のコイル層を80〜180℃の温度に加熱して前記熱硬化性樹脂組成物シートを流動状態にし、その後、前記熱硬化性樹脂組成物シートを硬化させる第3工程と、を備えていて、前記第1工程で切り出す熱硬化性樹脂組成物シートは、液状ビスフェノール型エポキシ樹脂、固形状エポキシ樹脂、エポキシ硬化剤、ポリエステル樹脂、および無機フィラーを含む熱硬化性樹脂組成物からなり、前記液状ビスフェノール型エポキシ樹脂の前記固形状エポキシ樹脂に対する質量比は20/80〜80/20であり、前記ポリエステル樹脂は重量平均分子量が20,000〜100,000であり、前記無機フィラーが熱硬化性樹脂組成物全量の10〜50体積%を占めていることを特徴とする
本発明に係わる回転電機の製造方法によれば、熱硬化性樹脂組成物シートを用いてマグネットワイヤに絶縁処理を施す工程を含むため、回転電機の信頼性が向上する。
回転電機の基本構造を示す断面図である。 実施の形態1に係わる回転電機の製造方法を示す図である。 実施の形態2に係わる回転電機の製造方法を示す図である。 熱硬化性樹脂組成物シートの配合組成およびその評価結果を示す図である。
本発明の実施の形態に係る熱硬化性樹脂組成物シートおよび回転電機の製造方法について、図を参照しながら以下に説明する。なお、各図において、同一または同様の構成部分については同じ符号を付しており、対応する各構成部のサイズや縮尺はそれぞれ独立している。例えば構成の一部を変更した断面図の間で、変更されていない同一構成部分を図示する際に、同一構成部分のサイズや縮尺が異なっている場合もある。また、回転電機の製造方法の構成は、実際にはさらに複数の工程を備えているが、説明を簡単にするため、説明に必要な部分のみを記載し、他の部分については省略している。
実施の形態1.
本発明者らは、課題解決の成就を目指して、回転電機の製造方法、特に、熱硬化性樹脂組成物シートを用いるコイルの絶縁処理方法について鋭意研究を重ねた。その結果、絶縁処理に好適に使用できる熱硬化性樹脂組成物シートを工業的に作成することに成功した。本発明ではこの熱硬化性樹脂組成物シートを用いて回転電機の絶縁処理を行う。まず図1に回転電機の基本構造を示す。回転電機100は回転子10と固定子20から構成されている。回転子10は、回転軸11を有し、固定子20の中心部に配置されている。回転電機100にはモータ、発電機、変圧器などが含まれる。固定子20にはマグネットワイヤ2を巻き装してなる複数のコイル層21が固定されている。回転電機100には振動が発生するため、コイル層間およびマグネットワイヤ溶接部分を固定することが必要である。
本実施の形態では、図2(図2A〜図2D)を参照して、回転電機におけるコイル層の絶縁処理方法について詳細に説明する。図2Aは固定子20の断面構造と熱硬化性樹脂組成物シート1の形状を表している。ここでは固定子20には9個のコイル層21が形成されている。それぞれのコイル層21はマグネットワイヤからなる渡り線22で相互に結線されている。固定子20からはマグネットワイヤからなる3本の端末線23が外部に導出されている。まず本発明に係わる熱硬化性樹脂組成物シート1をコイル層21の大きさと形状に合わせてドーナツ状(中央が抜けている円形形状)に切り出す、または、裁断する。次に、図2Bを参照して、この切断された熱硬化性樹脂組成物シート1をコイル層21の上に載置する。次に、図2Cを参照して、固定子20の全体を80〜180℃程度の温度、好ましくは100〜180℃の温度に加熱して同シートを流動化させる。流動状態を一定時間保持すると、熱硬化性樹脂組成物は分断し、回転電機のコイル層間に形成された隙間周辺を浸透する。さらに、図2Dを参照して、固定子20の全体を100〜180℃程度の温度にて、0.5〜5時間程度加熱して流動化した同シートを硬化させる。
熱硬化性樹脂組成物シートは、昇温すると適度な流動性が生じるため、硬化する前にコイル層の数に自動的に分離し、回転電機のコイル層間に形成された隙間周辺を密閉または隙間を充填する。シート硬化物1aはマグネットワイヤを固定しているため各々のコイル層がばらけることを防ぐ。本実施の形態による発明によれば、熱硬化性樹脂組成物シートで回転電機のコイル層間を被覆し、加熱することで容易にコイル層を固着することができるため、コイル層の固着を簡略化して回転電機を製造することができる。さらにコイル層間に形成された隙間への樹脂の充填を行なうにあたり、同部分のボイドの発生もなく、加熱硬化後所望の形状に固着することが出来る。また、大掛かりな設備を必要とせずに固着することができるため、製造コストの低減を図ることができる。
実施の形態2.
本実施の形態では、図3(図3A〜図3D)を参照して、コイルと渡り線、渡り線同士、および、渡り線と端末線の絶縁処理方法を説明する。先ず、コイルと渡り線、渡り線同士または渡り線と端末線を圧着具で固定するために、先端の被覆エネメルを除去された、渡り線、端末線などのマグネットワイヤ2を重ねわせ、圧着具3を挿入する(図3A参照)。次いで圧着具3とマグネットワイヤ2を蝋材を使って接合する(図3B参照)。圧着具3とマグネットワイヤ2は、かしめて、固定するだけでもよい。次いで熱硬化性樹脂組成物シートを圧着具3の幅よりも大きめになるように既定形状に切断する(切り出すまたは裁断する)。既定形状の熱硬化性樹脂組成物シートはマグネットワイヤに固定された圧着具3に被せる(図3C参照)。熱硬化性樹脂組成物シートを圧着具3の全周に粘着させ、その後、80〜180℃程度の温度、好ましくは100〜180℃の温度に加熱して、同シートを流動化させる。流動状態を一定時間保持すると、熱硬化性樹脂組成物は、マグネットワイヤおよび圧着具に形成された隙間周辺を浸透する。さらに100〜180℃程度の温度にて、0.5〜5時間程度加熱して流動化した同シートを硬化させる(図3D参照)。この方法によって回転電機の渡り線に形成された隙間周辺を密閉または隙間を充填することができる。
熱硬化性樹脂組成物シートは適度な流動性があるため、回転電機のマグネットワイヤ間に形成された隙間周辺を密閉または隙間を充填する。シート硬化物1aは圧着具3に固着し、マグネットワイヤ2がばらけることを防ぐ。本実施の形態による発明によれば、熱硬化性樹脂組成物シートで回転電機の溶接部分を被覆し、加熱することで容易に固着することができるため、マグネットワイヤの固定を簡略化して回転電機を製造することができる。さらにマグネットワイヤ間に形成された隙間への樹脂の充填を行なうにあたり、同部分のボイドの発生もなく、加熱硬化後所望の形状に固着することが出来る。また、大掛かりな設備を必要とせずに固着することができるため、製造コストの低減を図ることができる。
実施の形態3.
本実施の形態ではエポキシ樹脂を主成分とする熱硬化性樹脂組成物シートの作製について説明する。本発明で使用する熱硬化性樹脂組成物シートの調製方法に特に制限はないが、例えば下記のようにして調製することができる。まず、液状ビスフェノール型エポキシ樹脂(成分A)、固形状エポキシ樹脂(成分B)、エポキシ硬化剤(成分C)、製膜性付与材(成分D)、無機フィラー(成分E)、溶剤を必須成分とし、並びに必要に応じて用いられる各種任意成分を高速混合機などにより、均一に混合する。このようにして得られた溶剤を含む熱硬化性樹脂組成物をシート塗工機にて基材上に塗布し、80〜140℃程度の温度条件で溶剤を揮発させ、熱硬化性樹脂組成物からなるシートを作製する。熱硬化性樹脂組成物シートの厚さは、通常20〜200μm程度、好ましくは50〜100μmである。厚さがこの範囲であればボイドの発生が起こりにくい。
本発明で用いられる熱硬化性樹脂組成物シートにおいて、成分Aとして用いられる液状ビスフェノール型エポキシ樹脂は、一分子中に2個以上のエポキシ基を有する液状のビスフェノール型化合物であればよい。例えばビスフェノールA型及びビスフェノールF型が好適である。このうち、液状ビスフェノールA型エポキシ樹脂が好ましく用いられ、その具体的例として、三菱化学社製の「jER828(エポキシ当量185)」などを使用する。なお、本発明において、液状ビスフェノール型エポキシ樹脂とは、25℃において液状を呈するビスフェノール型エポキシ樹脂を指す。
成分Bとして用いられる固形状エポキシ樹脂は、軟化点が125℃以下で多官能を有することが必要で、例えば、ビスフェノール型エポキシ樹脂、ビフェニル骨格含有アラルキル型エポキシ樹脂、ジシクロペンタジエン型エポキシ樹脂などが挙げられる。軟化点が125℃以下の固形状多官能エポキシ樹脂の市販品として、旭化成イーマテリアル社製の「AER6071(軟化点64℃)」、「AER6084(軟化点96℃)」、「AER6097(軟化点122℃)」などが好ましく使用される。固形状エポキシ樹脂の軟化点は、JIS K2207に基づいて、測定される温度である。
軟化点の測定にあたっては、規定の環に試料を充填し、水浴またはグリセリン浴中で水平に支え、試料の中央に規定の球を置いて浴温を毎分5℃の速さで上昇させる。球を包み込んだ試料が環台の底板に接触した時に温度を読み取り軟化点とする。熱硬化性樹脂組成物シートの作成にあたって、液状ビスフェノール型エポキシ樹脂と、固形状エポキシ樹脂を併用する。すなわち熱硬化性樹脂組成物に融点の異なる2種類のエポキシ樹脂を配合することで、室温でシート状、高温で液状の挙動を示すシート状の熱硬化性樹脂組成物を得ることができる。
本発明においては、成分Aの成分Bに対する質量比(成分A/成分B)は20/80〜80/20の範囲にあることが好ましい。液状ビスフェノール型エポキシ樹脂が、上記範囲より少ないか又は固形状エポキシ樹脂の軟化点が125℃を超えるとシートに割れまたは欠けが発生し好ましくない。また、液状ビスフェノール型エポキシ樹脂が上記範囲より多いか又は固形状エポキシ樹脂の軟化点が低すぎると、シートが形成されにくくなる。このような観点から、質量比(成分A/成分B)は50/50〜20/80の範囲であることがより好ましい。固形状エポキシ樹脂の軟化点の下限は、通常60℃程度である。
成分Cとして用いられるエポキシ硬化剤としては、特に制限はなく、エポキシ樹脂の硬化剤として公知に使用されているものの中から、任意のものを適宜選択して用いることができる。例えばアミン系、フェノール系、酸無水物系などが挙げられる。アミン系硬化剤としては、ジシアンジアミド、4,4’−ジアミノジフェニルスルホンなどの芳香族ジアミン等が好ましく挙げられる。このエポキシ硬化剤の使用量は、硬化性及び硬化樹脂物性のバランスなどの点から、成分Aおよび成分Bのエポキシ樹脂に対する当量比で、通常0.5〜1.5当量比程度、好ましくは0.7〜1.3当量比の範囲で選定される。
本発明で使用する熱硬化性樹脂組成物シートにおいては、本発明の効果が損なわれない範囲で、必要に応じて、エポキシ樹脂用の硬化促進剤を含有させることができる。このエポキシ樹脂用の硬化促進剤としては、特に制限はなく、エポキシ樹脂の硬化促進剤として公知に使用されているものの中から、任意のものを適宜選択して用いることができる。例えば、3級アミン類、イミダゾール類、アミンアダクト類などを例示することができる。このエポキシ樹脂用の硬化促進剤の使用量は、硬化促進性及び硬化樹脂物性のバランスなどの点から、成分Aおよび成分Bの両エポキシ樹脂の合計量100質量部に対し、通常0.1〜10質量部程度、好ましくは0.4〜5質量部の範囲で選定される。
成分Dとして用いられる製膜性付与材としては、重量平均分子量が20,000〜100,000にある、フェノキシ樹脂およびポリエステル樹脂が挙げられる。その具体的例として、新日鉄住金化学社製フェノキシ樹脂「YP−50(重量平均分子量70,000)」、三菱化学社製フェノキシ樹脂「jER1256(重量平均分子量50,000)」などが好ましく使用される。ポリエステル樹脂は、飽和樹脂および不飽和樹脂のどちらでもよく、公知の方法により製造されるビニルエステル樹脂等などが使用される。
ビニルエステル樹脂については特に限定されるものではなく、例えば、エポキシ化合物と不飽和一塩基酸とをエステル化触媒を用いて反応させることによって得ることができるものであればよい。この製膜性付与材の使用量は、製膜のバランスなどの点から、成分Aおよび成分Bの両エポキシ樹脂の合計量100質量部に対し、通常、5〜40質量部程度、好ましくは10〜30質量部の範囲で選定される。製膜性付与材の付与によって、熱硬化性樹脂組成物シートは途切れにくくなる。
成分Eとして用いられる無機フィラーとしては特に制限はなく、例えば、結晶シリカ、溶融シリカ、アルミナ、炭酸カルシウム、水和アルミナ、窒化ホウ素、窒化アルミなど、通常用いられているものを使用することができる。無機フィラーの質量平均粒子径は、製造時の作業性及び隙間への熱硬化性樹脂組成物の充填効率の観点から、4〜30μmの範囲にあることが好ましい。中でも本願に係わる熱硬化性樹脂組成物シートの無機フィラーとしては、溶融シリカが好ましく、例えば電気化学工業社製の「FB−940(平均粒子径:13μm)」などが好適である。
これらの無機フィラーは表面処理されたものでもよいし、表面処理されていないものでもよい。表面処理には、通常、シラン系カップリング剤やチタネート系カップリング剤などが好ましく用いられる。無機フィラーの含有量は、熱硬化性樹脂組成物全量に対し、10〜50体積%であることが好ましい。この含有量が10体積%未満では、シート状の熱硬化性樹脂組成物を用いて回転電機のコイルを固定する際、溶融した樹脂の流動性が高くなって固定すべき範囲からはみ出しが発生しやすい。一方、含有量が50体積%を超えると、シートに割れや欠けが発生したり、溶融時の流動性が低下し、隙間に未充填箇所が発生したりする。
本発明で使用される熱硬化性樹脂組成物においては、他の任意成分として、本発明の効果を阻害しない範囲で、低応力化剤、粘度降下用希釈剤、ノニオン系界面活性剤、フッ素系界面活性剤、濡れ向上剤、消泡剤等を適宜含有させることができる。低応力化剤には、シリコーンゴムやシリコーンゲルなどの粉末、シリコーン変性エポキシ樹脂、フェノール樹脂、メタクリル酸メチル−ブタジエン−スチレン共重合体のような熱可塑性樹脂などが含まれる。粘度降下用希釈剤には、n−ブチルグリシジルエーテル、フェニルグリシジルエーテル、スチレンオキサイド、t−ブチルフェニルグリシジルエーテル、ジシクロペンタジエンジエポキシド、フェノール、クレゾール、t−ブチルフェノールなどが含まれる。濡れ向上剤には、シリコーンオイルなどが含まれる。
実施の形態4.
本実施の形態では不飽和ポリエステル樹脂を主成分とする熱硬化性樹脂組成物シートの作製について説明する。まず、不飽和ポリエステル樹脂(成分F)、不飽和ポリエステル樹脂の重合開始剤(成分G)、製膜性付与材(成分D)、無機フィラー(成分E)、溶剤を必須成分として、高速混合機などにより、均一に混合する。混合にあたり必要に応じて各種任意成分、例えばラジカル重合性モノマー(成分H)を用いる。このようにして得られた溶剤を含む熱硬化性樹脂組成物をシート塗工機にて基材上に塗布し、80〜140℃程度の温度条件で溶剤を揮発させ、熱硬化性樹脂組成物からなるシートを作製する。熱硬化性樹脂組成物シートの厚さは、通常20〜200μm程度、好ましくは50〜100μmである。厚さがこの範囲であればボイドが発生しにくい。
成分Fとして用いられる不飽和ポリエステル樹脂としては、平均分子量が20,000未満であればよく、例えば、二塩基酸と多価アルコール類とを縮合反応させることによって得ることができる。不飽和ポリエステル樹脂の原料として用いられる二塩基酸としては、例えば、α,β−不飽和二塩基酸および飽和二塩基酸を挙げられるが、特にこれに限定されるものではない。α,β−不飽和二塩基酸には、マレイン酸,無水マレイン酸,フマル酸,イタコン酸などが含まれる。飽和二塩基酸には、フタル酸,無水フタル酸,イソフタル酸,テレフタル酸,テトラヒドロフタル酸,テトラヒドロ無水フタル酸,ヘキサヒドロフタル酸,ヘキサヒドロイソフタル酸,ヘキサヒドロテレフタル酸,コハク酸,マロン酸,アジピン酸,セバシン酸などが含まれる。これら二塩基酸は、一種類のみを用いてもよいし、適宜、二種類以上を混合して用いてもよい。
不飽和ポリエステル樹脂の原料として用いられる多価アルコール類としては、例えば、エチレングリコール類、プロピレングリコール類、グリセリン,トリメチロールプロパン,1,3−プロパンジオール,1,3−シクロヘキサングリコール,トリス(2−ヒドロキシエチル)イソシアヌレートを挙げられるが、特にこれに限定されるものではない。エチレングリコール類にはエチレングリコール,ジエチレングリコール,ポリエチレングリコール等が含まれる。プロピレングリコール類には、プロピレングリコール,ジプロピレングリコール,ポリプロピレングリコール等が含まれる。
これら多価アルコール類は、一種類のみを用いてもよいし、適宜、二種類以上を混合してもよい。また、必要によりエポキシ樹脂,ジシクロペンタジエン等による変性を行ってもよい。エポキシ変性ポリエステルを調整する際には、α,β−不飽和二塩基酸と1以上の水酸基を持つアルコ−ルのみ、または多塩基酸成分、多価アルコール成分を併用し、縮合反応させ、両成分が反応するときに生じる縮合水を系外に除きながら進められる。全酸成分1当量に対して全アルコール成分は1〜2当量の範囲で使用することが好ましい。
合成反応を行うための反応温度は150〜250℃とすることが好ましい。このことから、反応装置としては、ガラス、ステンレス製等のものが選ばれ、撹拌装置、水とアルコール成分の共沸によるアルコール成分の留出を防ぐための分留装置、反応系の温度を高める加熱装置、この加熱装置の温度制御装置等を備えた反応装置が好ましく用いられる。不飽和ポリエステル樹脂と不飽和基を有する反応性希釈剤の使用量は、不飽和ポリエステル樹脂を100重量部に対して、不飽和基を有する反応性希釈剤50〜200重量部の範囲とするのが好ましい。この範囲を50〜100重量部とすればより好ましい。50重量部未満の場合、得られる樹脂組成物の粘度が高くなる。
成分Gとして用いられる不飽和ポリエステル樹脂の重合開始剤として、不飽和ポリエステル樹脂の硬化剤として公知に使用されるものの中から、任意のものを適宜選択して用いることができる。例えば過酸化ベンゾイル、過酸化ラウロイル、ターシャリーブチルペルオキシベンゾエート、ジクミルパーオキサイドなどの有機過酸化物が挙げられる。成分Hとして用いられるラジカル重合性モノマーには、沸点が200℃以上の不飽和結合を有するアクリルモノマーが好ましく、具体例としては日立化成社製のアクリルモノマー「FA-321M」などが使用される。
成分Dとして用いられる製膜性付与材としては、重量平均分子量が20,000〜100,000にある、フェノキシ樹脂およびポリエステル樹脂が挙げられる。その具体的例として、新日鉄住金化学社製フェノキシ樹脂「YP−50(重量平均分子量70,000)」、三菱化学社製フェノキシ樹脂「jER1256(重量平均分子量50,000)」などが好ましく使用される。ポリエステル樹脂としては、飽和樹脂および不飽和樹脂のどちらでもよく、公知の方法により製造されるビニルエステル樹脂等などが使用される。
ビニルエステル樹脂については特に限定されるものではなく、例えば、エポキシ化合物と不飽和一塩基酸とをエステル化触媒を用いて反応させることによって得ることができるものであればよい。この製膜性付与材の使用量は、製膜のバランスなどの点から、不飽和ポリエステル樹脂の合計量100質量部に対し、通常、5〜40質量部程度、好ましくは10〜30質量部の範囲で選定される。製膜性付与材の付与によって、熱硬化性樹脂組成物シートは切れにくくなる。
本発明で使用する熱硬化性樹脂組成物シートにおいては、本発明の効果が損なわれない範囲で、必要に応じて、エポキシ樹脂用の硬化促進剤を含有させることができる。このエポキシ樹脂用の硬化促進剤には、特に制限はなく、エポキシ樹脂の硬化促進剤として公知に使用されているものの中から、任意のものを適宜選択して用いることができる。例えば、3級アミン類、イミダゾール類、アミンアダクト類などを例示することができる。このエポキシ樹脂用の硬化促進剤の使用量は、硬化促進性及び硬化樹脂物性のバランスなどの点から、不飽和ポリエステル樹脂の合計量100質量部に対し、通常0.1〜10質量部程度、好ましくは0.4〜5質量部の範囲で選定される。
成分Eとして用いられる無機フィラーとしては特に制限はなく、例えば、結晶シリカ、溶融シリカ、アルミナ、炭酸カルシウム、水和アルミナ、窒化ホウ素、窒化アルミなど、通常用いられているものを使用することができる。無機フィラーの質量平均粒子径は、製造時の作業性及び隙間への熱硬化性樹脂組成物の充填効率の観点から、4〜30μmの範囲にあることが好ましい。中でも本願に係わる熱硬化性樹脂組成物シートの無機フィラーとしては、溶融シリカが好ましく、例えば電気化学工業社製の「FB−940(平均粒子径:13μm)」などが好適である。
本発明で使用される熱硬化性樹脂組成物においては、他の任意成分として、本発明の効果を阻害しない範囲で、低応力化剤、粘度降下用希釈剤、ノニオン系界面活性剤、フッ素系界面活性剤、濡れ向上剤、消泡剤等を適宜含有させることができる。低応力化剤には、シリコーンゴムやシリコーンゲルなどの粉末、シリコーン変性エポキシ樹脂やフェノール樹脂、メタクリル酸メチル−ブタジエン−スチレン共重合体のような熱可塑性樹脂などが含まれる。粘度降下用希釈剤には、n−ブチルグリシジルエーテル、フェニルグリシジルエーテル、スチレンオキサイド、t−ブチルフェニルグリシジルエーテル、ジシクロペンタジエンジエポキシド、フェノール、クレゾール、t−ブチルフェノールなどが含まれる。濡れ向上剤には、シリコーンオイルなどが含まれる。
実施の形態5.
次に、本発明に係わる実施例と比較例をあげることにより、詳細に本発明の効果を説明するが、本発明は、これらの例によってなんら限定されるものではない。図4は本発明に係わる熱硬化性樹脂組成物シートの実施例1〜10と比較例1〜6を示している。各成分を図に示す配合組成の各原料を撹拌機に仕込み、25℃で1時間撹拌混合して、溶剤を含む熱硬化性樹脂組成物を調製した。このようにして得られた溶剤を含む熱硬化性樹脂組成物をシート塗工機にて基材上に塗布し、120℃の温度条件で溶剤を揮発させ、熱硬化性樹脂組成物からなるシートを作製し、シート特性、離型性、流動性(ゲル化時間および軟化点)を求めた。さらに、この組成物の硬化物について絶縁耐圧、せん断接着強度を測定した。実施例および比較例で使用した各成分は以下の通りである。
エポキシ樹脂:
jER828:三菱化学社製 ビスフェノールA型エポキシ樹脂、
エポキシ当量185、25℃で液状
AER6071:旭化成イーマテリアル社製 ビスフェノールA型エポキシ樹脂、
エポキシ当量475、軟化点64℃
AER6084:旭化成イーマテリアル社製 ビスフェノールA型エポキシ樹脂、
エポキシ当量925、軟化点96℃、
AER6097:旭化成イーマテリアル社製 ビスフェノールA型エポキシ樹脂、
エポキシ当量1975、軟化点122℃
不飽和ポリエステル樹脂:
不飽和ポリエステル樹脂A:自社製 エポキシ変性ポリエステル
エポキシ硬化剤:
DICY7:三菱化学社製 ジシアンジアミド
DDS:三井化学ファイン社製 4,4’−ジアミノジフェニルスルホン
硬化促進剤:
2P4MHZ:四国化成社製 2- フェニル - 4 - メチル - 5- ヒドロキシメチル
イミダゾール(エポキシ樹脂用)
重合開始剤:
パークミルD:日本油脂社製 過酸化物(ジクミルパーオキサイド)
製膜性付与材:
YP−50:新日鐵住金化学社製 フェノキシ樹脂(重量平均分子量70,000)
ポリエステル樹脂B:自社製 ポリエステル樹脂(重量平均分子量30,000)
ポリエステル樹脂C:自社製 ポリエステル樹脂(重量平均分子量5,000)
無機フィラー:
FB−940:電気化学工業社製 球状溶融シリカ(平均粒子径13μm)
VX−S2:龍森社製 結晶シリカ(平均粒子径5μm)
SS#30:日東粉化工業社製 炭酸カルシウム(平均粒子径7μm)
ラジカル重合性モノマー:
FA-321M:日立化成社製 アクリルモノマー
調整した各例は、以下に示す方法に従って、シート特性、離形性、ゲル化時間、軟化点を求めた。シート特性は、次の判定基準で評価した。
○:室温で柔軟であり、180度折り曲げ時、割れ及び欠けが発生しない。
×:室温で柔軟がなく、180度折り曲げ時、割れ及び欠けが発生する。
離型性は、25℃下で離型フィルムからシートを剥がした状態を、次の判定基準で評価した。
○:離型フィルムからシートが剥がせる。
×:離型フィルムからシートが剥がせない。
ゲル化時間は、熱硬化性樹脂組成物からなるシートを採取し、熱板法にて150℃下のゲル化時間を測定した。軟化点は、熱硬化性樹脂組成物からなるシートを採取し、JIS C2161「電気絶縁用粉体塗料試験方法」に準拠し測定した。
硬化した熱硬化性樹脂組成物は絶縁耐圧と接着強度を評価した。絶縁耐圧は、熱硬化性樹脂組成物からなるシートを鋼板片側に貼り付けて硬化させた試験片を、絶縁破壊試験器を用いて絶縁破壊電圧を測定し、以下の判定基準で評価した。
○:絶縁破壊電圧 8kV以上。
×:絶縁破壊電圧 8kV以下。
接着強度の測定に使用する試料を作成するために、圧延鋼板(幅25mm×長さ100mm×厚み1.6mm)にアセトン脱脂の処理表面を施し、12.5mm×25mmに切り出したシートを設置した。2枚の試験片を重ね合わせ、クリップで固定し、180℃×1h条件で硬化させ試料とした。せん断接着強度は、オートグラフを用いて、試験環境25℃、変位速度1min/mmで測定した。
評価結果は図4に示してある。実施例1〜10は軟化点が50℃〜140℃の特長を持ち、接着性および粘着性に優れているため、熱硬化性樹脂組成物シートとして好適に採用することができる。また、施例1〜10は、シート特性、離型性、ゲル化時間を満足し、マグネットワイヤの絶縁処理に適した熱硬化性樹脂組成物シートである。さらに、この組成物の硬化物についての絶縁耐圧とせん断接着強度も満足のいく範囲に収まっている。
なお、本発明は、その発明の範囲内において、実施の形態を自由に組み合わせたり、各実施の形態を適宜、変形、省略することが可能である。
本発明の回転電機のコイル層間およびコイル溶接部分の絶縁処理方法は、簡易な操作により熱硬化性樹脂組成物からなるシートで回転電機のコイル層間およびコイル溶接部分を被覆することにより、加熱溶融時、回転電機のコイルの間に形成された隙間周辺を密閉または隙間を充填することができる。
1 熱硬化性樹脂組成物シート、1a シート硬化物、2 マグネットワイヤ、3 圧着具、10 回転子、11 回転軸、20 固定子、21 コイル層、22 渡り線、23 端末線、100 回転電機

Claims (5)

  1. 熱硬化性樹脂組成物シートをドーナツ状に切り出す第1工程と、
    回転電機の固定子を用意し、前記固定子が有する複数のコイル層の上部に前記ドーナツ状の熱硬化性樹脂組成物シートを載置する第2工程と、
    前記熱硬化性樹脂組成物シートが載置された複数のコイル層を80〜180℃の温度に加熱して前記熱硬化性樹脂組成物シートを流動状態にし、その後、前記熱硬化性樹脂組成物シートを硬化させる第3工程と、を備えていて、
    前記第1工程で切り出す熱硬化性樹脂組成物シートは、
    液状ビスフェノール型エポキシ樹脂、固形状エポキシ樹脂、エポキシ硬化剤、ポリエステル樹脂、および無機フィラーを含む熱硬化性樹脂組成物からなり、
    前記液状ビスフェノール型エポキシ樹脂の前記固形状エポキシ樹脂に対する質量比は20/80〜80/20であり、
    前記ポリエステル樹脂は重量平均分子量が20,000〜100,000であり、
    前記無機フィラーが熱硬化性樹脂組成物全量の10〜50体積%を占めていることを特徴とする回転電機の製造方法。
  2. 熱硬化性樹脂組成物シートを既定形状に切り出す第1工程と、
    回転電機の固定子を用意し、前記固定子が有するマグネットワイヤの接合部を前記既定形状の熱硬化性樹脂組成物シートで被覆する第2工程と、
    前記熱硬化性樹脂組成物シートで被覆されたマグネットワイヤの接合部を80〜180℃の温度に加熱して前記熱硬化性樹脂組成物シートを流動状態にし、その後、前記熱硬化性樹脂組成物シートを硬化させる第3工程と、を備えていて、
    前記第1工程で切り出す熱硬化性樹脂組成物シートは、
    液状ビスフェノール型エポキシ樹脂、固形状エポキシ樹脂、エポキシ硬化剤、フェノキシ樹脂、および無機フィラーを含む熱硬化性樹脂組成物からなり、
    前記液状ビスフェノール型エポキシ樹脂の前記固形状エポキシ樹脂に対する質量比は20/80〜80/20であり、
    前記フェノキシ樹脂は重量平均分子量が20,000〜100,000であり、
    前記無機フィラーが熱硬化性樹脂組成物全量の10〜50体積%を占めていることを特徴とする回転電機の製造方法。
  3. 熱硬化性樹脂組成物シートをドーナツ状に切り出す第1工程と、
    回転電機の固定子を用意し、前記固定子が有する複数のコイル層の上部に前記ドーナツ状の熱硬化性樹脂組成物シートを載置する第2工程と、
    前記熱硬化性樹脂組成物シートが載置された複数のコイル層を80〜180℃の温度に加熱して前記熱硬化性樹脂組成物シートを流動状態にし、その後、前記熱硬化性樹脂組成物シートを硬化させる第3工程と、を備えていて、
    前記第1工程で切り出す熱硬化性樹脂組成物シートは、
    液状ビスフェノール型エポキシ樹脂、固形状エポキシ樹脂、エポキシ硬化剤、フェノキシ樹脂、および無機フィラーを含む熱硬化性樹脂組成物からなり、
    前記液状ビスフェノール型エポキシ樹脂の前記固形状エポキシ樹脂に対する質量比は20/80〜80/20であり、
    前記フェノキシ樹脂は重量平均分子量が20,000〜100,000であり、
    前記無機フィラーが熱硬化性樹脂組成物全量の10〜50体積%を占めていることを特徴とする回転電機の製造方法。
  4. 熱硬化性樹脂組成物シートを既定形状に切り出す第1工程と、
    回転電機の固定子を用意し、前記固定子が有するマグネットワイヤの接合部を前記既定形状の熱硬化性樹脂組成物シートで被覆する第2工程と、
    前記熱硬化性樹脂組成物シートで被覆されたマグネットワイヤの接合部を80〜180℃の温度に加熱して前記熱硬化性樹脂組成物シートを流動状態にし、その後、前記熱硬化性樹脂組成物シートを硬化させる第3工程と、を備えていて、
    前記第1工程で切り出す熱硬化性樹脂組成物シートは、
    液状ビスフェノール型エポキシ樹脂、固形状エポキシ樹脂、エポキシ硬化剤、ポリエステル樹脂、および無機フィラーを含む熱硬化性樹脂組成物からなり、
    前記液状ビスフェノール型エポキシ樹脂の前記固形状エポキシ樹脂に対する質量比は20/80〜80/20であり、
    前記ポリエステル樹脂は重量平均分子量が20,000〜100,000であり、
    前記無機フィラーが熱硬化性樹脂組成物全量の10〜50体積%を占めていることを特徴とする回転電機の製造方法。
  5. 前記第1工程で切り出す熱硬化性樹脂組成物シートは、20〜200μmの厚さを有す
    ることを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の回転電機の製造方法。
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