JP6327944B2 - 情報処理装置、その制御方法及びプログラム - Google Patents
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Description
画像転送システムにおいては、一台のPCの画像を複数台のプロジェクタに対して同時投影する機能や、複数台のPCからの画像を一台のプロジェクタで多画面レイアウト表示する機能等が実現されている。
また、複数台のPCから複数台のプロジェクタでネットワークグループ(以下、セッションと呼ぶ)を構築し、各PCから各プロジェクタに対して自由なレイアウトで投影表示をするといった形態も可能である。
このように少なくとも一台のPCと、少なくとも一台のプロジェクタとでセッションを構成する場合には、各PCと各プロジェクタとの間で相互に通信可能な状態になっている必要がある。これを実現する技術として、特許文献1が開示されている。特許文献1では、複数の情報端末間でセッション情報を管理して、全端末で通信可能となるようにしている。
(第1の実施形態)
図3は、実施形態に係る画像転送システムの構成を示す図である。
画像転送システムにおいては、情報処理装置の一例である2台のPC100a、100bと、表示装置の一例である2台のプロジェクタ(PJ)200a、200bとがネットワーク150を介して接続する。PC100a、100bは、そのディスプレイに表示中の画像をキャプチャして、ネットワーク150に接続するプロジェクタ200a、200bに画像データとして送信することができる。一方、プロジェクタ200a、200bは、PC100a、100bから画像データを受信して、これを投影することができる。図3に示すように、例えばPC100aの画像をプロジェクタ200aに投影し、同時に、PC100aの画像及びPC100bの画像を2画面レイアウトでプロジェクタ200bに投影するといったような、自由なレイアウトでの投影表示が可能となる。
まず、図1を参照して、PC100a、100bの主要な構成を説明する。
101は中央演算装置(以下、CPUという)であり、PCの全体の制御を行う。
102はRAMであり、データの格納を行うメインメモリである。RAM102は、主に、CPU101が実行するプログラムを格納、或いは展開する領域、プログラム実行中のワーク領域等、様々なデータの格納領域として使用される。
103はVRAMであり、後述する表示部106に表示する画像データを格納するための領域として使用される。なお、RAM102の速度が十分高速であれば、VRAM103は、RAM102と同じであってもよい。
104はROMであり、CPU101が初期化時に実行するブートプログラムが格納されている。なお、ブートプログラムでは、後述するHDD105に記録されているOSをRAM102に展開して起動する処理が行われる。本実施形態においては、ROM104に画像用プログラムであるグラフィカルユーザインタフェース用アプリケーション(以下、GUIアプリという)も格納されている。
105はハードディスクドライブ(以下、HDDと記す)であり、アプリケーションプログラムやOS等の各種プログラムとデータを格納するために使用される。
106は表示部であり、後述する表示制御部107より指示された画像の表示を行う。表示部106は、例えば液晶パネル、或いは有機ELパネル等で構成される。
107は表示制御部であり、VRAM103に格納された画像を読み出し、これを表示部106に表示する処理を行う。
108は操作部であり、ユーザからの入力を受け付ける。操作部108は、例えばキーボード、マウス、タッチパネル等で構成され、これらの入力操作はCPU101に送信される。
109は通信部であり、ネットワーク150を介して外部機器、具体的にはプロジェクタ200a、200bと通信を行う。通信部109は、例えば1ギガビットイーサネット(登録商標)等のインタフェースによって構成される。
110は内部バスであり、上述の各処理ブロック間を接続する。
なお、通信対象のプロジェクタ選択、投影時レイアウト設定、画像転送の開始、停止等の各種指示は、該プログラムが提供するグラフィカルユーザインタフェース(以下、GUIと記す)を介してユーザが指示するものとする。
201はCPUであり、プロジェクタの全体の制御を行う。
202はRAMであり、データの格納を行うメインメモリである。RAM202は、主に、CPU201が実行するプログラムを格納、或いは展開する領域、プログラム実行中のワーク領域等、様々なデータの格納領域として使用される。
203はROMであり、プロジェクタが動作するためのプログラムやパラメータ等のデータが予め書き込まれている。CPU201は、ROM203の内容に従って動作する。本実施形態においては、ROM203に画像用プログラムであるGUIアプリも格納されている。
204はVRAMであり、後述する投影部206で投影する画像データを格納するための領域として使用される。
205はデコーダであり、PC100a、100bから受信した画像データが例えばJpeg等の符号化方式によってエンコードされていた場合にこれをデコードする。
206は投影部であり、後述する投影制御部207により指示された画像の表示を行う。投影部206は、例えば液晶パネル、レンズ、光源で構成される。
207は投影制御部であり、VRAM204に格納された画像を読み出し、これを投影部206に投影する処理を行う。
208は操作部であり、ユーザからの入力を受け付ける。操作部208は、筐体に付随するボタンや、不図示のリモコンからのユーザ操作を受け付けるリモコン受信部等で構成され、これらの入力操作はCPU201に送信される。
209は通信部であり、ネットワーク150を介して外部機器、具体的にはPC100a、100bと通信を行う。通信部209は、例えば1ギガビットイーサネット等のインタフェースによって構成される。
210は内部バスであり、上述の各処理ブロック間を接続する。
ステップS401で、CPU101は、GUIアプリが起動する旨を通知する不図示の画面を表示する。
図9(a)に、プロジェクタ情報コマンドのパケット構造を示す。
900はcommand IDタグであり、プロジェクタ情報コマンドであることを示す。
901はIP Addressタグであり、該コマンドの発行元であるプロジェクタのIPアドレスを示す。
902はPJ Nameタグであり、該プロジェクタに設定されているプロジェクタ名称を示す。
930はApplication Versionタグであり、該プロジェクタが格納するGUIアプリのバージョンを示す。
931はProtocol Versionタグであり、通信プロトコルのバージョンを示す。
また、図9(b)に、PC情報コマンドのパケット構造を示す。
903はCommand IDタグであり、PC情報コマンドであることを示す。
904はPC Nameタグであり、PCに割り当てられている名称を示す。
932はApplication Versionタグであり、PCが格納するGUIアプリのバージョンを示す。
933はProtocol Versionタグであり、通信プロトコルのバージョンを示す。
ステップS404で、CPU101は、本処理フローを実行中の自身のGUIアプリのバージョンと、ステップS402で収集した各プロジェクタのGUIアプリのバージョンとを比較する。その結果、PC100aで実行中のGUIアプリのバージョンよりも新しいバージョンのGUIアプリを格納するプロジェクタがあると判定したら、ステップS405に遷移し、図8(g)に示すGUIアプリアップデート用のUIを表示する。
図9(a)、(b)の例では、プロジェクタから受信したパケットの中のタグ930にあるプロジェクタのGUIアプリのバージョンが1.1で、ROM104に格納されたPC100aのGUIアプリのバージョンが1.0である。このときは、プロジェクタのGUIアプリのバージョンの方が新しいと判定される。
図8(g)において、ユーザがGUIアプリのアップデートを選択する場合は、ボタン840を押下し、アップデートを選択しない場合は、ボタン841をそれぞれ押下する。
ステップS407で、CPU101は、ステップS404で検索した新しいバージョンのGUIアプリを格納するプロジェクタから、ネットワーク150、通信部109を介してGUIアプリをダウンロードし、RAM102に格納する。
また、本実施形態では、GUIアプリのバージョンを比較して、自身のバージョンが古い場合、新しいバージョンのGUIアプリを持つプロジェクタからGUIアプリをダウンロードする例を示したが、これに限ったものではない。タグ931、933に記述された通信プロトコルのバージョンを比較し、自身のバージョンが古い場合、新しいバージョンの通信プロトコルを持つプロジェクタからGUIアプリをダウンロードするようにしてもよい。これによって、プロジェクタと通信プロトコルが異なるときだけ、GUIアプリを更新する、といった制御が可能となる。
第2の実施形態は、セッション作成時に、セッション化対象のプロジェクタが新しいバージョンのGUIアプリを格納する場合に、GUIアプリのアップデートをユーザに促す点で第1の実施形態と異なる。なお、画像転送システムの構成、並びにPC及びプロジェクタの構成は第1の実施形態と同様であり、以下では、第1の実施形態との相違点を中心に説明する。
図6のセッション状態の概念図、図7の通信シーケンスを示す図を参照して、PC100aがセッションを作成する際の典型的なシーケンスについて説明する。
タイミング700で、ユーザaはPC100aのGUIアプリを操作して、新しいセッションの作成を指示する。
タイミング701で、PC100aのGUIアプリは、セッションを構成するプロジェクタを選択するためのプロジェクタリストを表示する。このプロジェクタリストは、ネットワーク150を介してプロジェクタからブロードキャストされるプロジェクタ情報コマンドに基づいて構成される。本実施形態においては、ネットワーク上にプロジェクタ200a、200bが存在しているので、タイミング702、704で、各プロジェクタ200a、200bはプロジェクタ情報コマンドをネットワーク上にブロードキャストしている。プロジェクタ情報コマンドには、少なくとも該プロジェクタのIPアドレスが含まれる。なお、タイミング702、704でのプロジェクタ情報コマンドの送信は一回に限ったものではなく、セッション化される前は一定時間毎に送信してもよい。
PC100aは、タイミング702、704でプロジェクタ情報コマンドを受信しているので、タイミング703、705で、プロジェクタリストを更新する。本実施形態においては、セッション作成時に選択可能なプロジェクタとして、プロジェクタ200a、200bの情報がそれぞれ表示される。
タイミング706で、ユーザaは、GUIアプリのプロジェクタリストからプロジェクタ200a、200bを選択してセッションの作成を指示する。
タイミング708で、PC100aがプロジェクタ200aに対して、サポートしている通信プロトコルのバージョンの問い合わせを行う。タイミング709で、プロジェクタ200aがサポートしている通信プロトコルのバージョンを返信する。本実施形態では、プロジェクタ200aはプロトコルバージョン1.6に対応していることを返信する。
同様にタイミング710で、PC100aのGUIアプリが接続要求をして、作成するセッションを構成するプロジェクタであるところの、プロジェクタ200bと、PC100a自身との論理的な接続を確立する。
タイミング711で、PC100aがプロジェクタ200bに対して、サポートしている通信プロトコルのバージョンの問い合わせを行う。タイミング712で、プロジェクタ200bがサポートしている通信プロトコルのバージョンを返信する。本実施形態では、プロジェクタ200bはプロトコルバージョン1.6に対応していることを返信する。
タイミング717で、PC100aは、セッション化したプロジェクタ200a、200bに対して投影制御を実施するための投射用GUIを表示する。
以上の処理によって、セッションの作成処理が完了する。すなわち、プロジェクタ200a、200bは共にPC100aとの通信路が確立されている。また、同一の情報を含むセッション化要求コマンドが各プロジェクタ200a、200bに送信されているので、プロジェクタ200a、200bは共通のセッション情報を保持する。このように接続を確立したPC100aと、セッション化済みのプロジェクタ200a、200bとの間では画像転送処理が可能になる。
図4Bは、第2の実施形態におけるPCの処理を示すフローチャートである。図4Bのフローチャートは、PCで実行されるGUIアプリのプロセスとして実行される。
説明の簡単化のために、図6(a)に示す状況を具体例とし、PC100a(PC名称“PC−A”)のGUIアプリから、プロジェクタ200a(プロジェクタ名称“Projector 1”、IPアドレス“192.168.1.10”)、プロジェクタ200b(プロジェクタ名称“Projecotr 2”、IPアドレス“192.168.1.20”)でセッションを作成する例を説明する。
PC100aでGUIアプリを起動すると、GUIアプリは図8(a)に示す選択UIを表示する。選択UIは、セッションを新たに作成するか、作成済みのセッションに参加するかを選択させるためのUIであり、ユーザがセッション作成ボタン800を押下すると、図4Bに示す処理が開始される。
ここで、プロジェクタがブロードキャストするプロジェクタ情報コマンドだけでは、サブネット外のプロジェクタから該コマンドを受信できないため、サブネット外のプロジェクタをプロジェクタリストUIに表示できない。この課題に対応するため、サブネット外のプロジェクタのIPアドレスを直接打ち込んで、プロジェクタ情報を直接プロジェクタから取得するための検索UIを、図8(b)のプロジェクタリストUIに組み込んでもよい。
なお、セッション化対象のプロジェクタとの接続にはパスワード認証が必須であるとして、図8(b)の領域802にパスワード入力欄を設けてもよい。この場合、接続要求に先立ってパスワード認証のための通信を実施する。
ステップS428で、CPU101は、本処理フローを実行中の自身のGUIアプリのバージョンと、セッション化した各プロジェクタのGUIアプリのバージョンとを比較する。その結果、PC100aで実行中のGUIアプリのバージョンよりも新しいバージョンのGUIアプリを格納するプロジェクタがあると判定したら、ステップS429に遷移し、図8(g)に示すGUIアプリアップデート用のUIを表示する。
図9(a)、(b)の例では、プロジェクタから受信したパケットの中のタグ930にあるプロジェクタのGUIアプリのバージョンが1.1で、ROM104に格納されたPC100aのGUIアプリのバージョンが1.0である。このときは、プロジェクタのGUIアプリのバージョンの方が新しいと判定される。
ステップS431で、CPU101は、ステップS428で検索した新しいバージョンのGUIアプリを格納するプロジェクタから、ネットワーク150、通信部109を介してGUIアプリをダウンロードし、RAM102に格納し、ステップS432に遷移する。
ステップS433で、CPU101は、セッション化対象のプロジェクタ情報と、ステップS432のセッション設定でユーザが入力した情報からセッション化要求コマンドを作成する。そして、ステップS425で通信路を確立した全プロジェクタに対してセッション化要求コマンドを送信して、ステップS434に遷移する。セッション化要求コマンドとは、図7のタイミング715、716でPCがセッション化対象のプロジェクタに対して送信するコマンドである。
図9(c)に、PCがセッション化対象のプロジェクタに対して送信するコマンドのパケット構造を示す。
905はcommand IDタグであり、セッション化要求コマンドであることを示す。
906はSession Nameタグであり、作成するセッションの名称を示す。
907はnumOfPJタグであり、セッション化対象のプロジェクタ数を示す。
940はProtocol Versionタグであり、作成するセッションで使用する通信プロトコルのバージョンを示す。
908、909はセッション化対象のプロジェクタ毎に確保するプロジェクタ情報フィールドである。プロジェクタ情報フィールド908、909は、セッション化対象のプロジェクタのIPアドレスを示すIPAddressタグ910、プロジェクタ名称を示すPJNameタグ911を含む。
図8(b)、図8(c)を具体例にとって、セッション化要求コマンドの構成を説明すると、図8(c)のUIでユーザは、セッション名を“ミーティングX”としているので、Session Nameタグ906にはこれが格納される。そして、図8(b)のUIでセッション化対象のプロジェクタとしての2台をユーザが選択しているため、numOfPJタグ907には「2」が格納される。また、2つのプロジェクタ情報フィールド908、909には、ステップS422で受信したプロジェクタ情報コマンドに基づいて、それぞれのプロジェクタのIPアドレス(192.168.1.10と192.168.1.20)をIP Addressタグ910に、それぞれのプロジェクタ名称(“Projector 1”と“Projecotr 2”)をPJ Nameタグ911に格納する。このようにして作成したセッション化要求コマンドを“Projector 1”と“Projector 2”に対してそれぞれ同一の内容で送信する。
以上が新たにセッションを作成するときのPCの処理である。
まずセッション化前のプロジェクタの処理を説明する。セッション化前のプロジェクタでは、図5に示す処理が開始される。
ステップS501で、CPU201は、図7のタイミング702、703のようにプロジェクタ情報コマンドをネットワーク上にブロードキャストして、ステップS502に遷移する。プロジェクタ情報コマンドはステップS422で説明したように、図9(a)に示すようなパケット構造からなり、該コマンドの発行元のプロジェクタ情報を格納する。本コマンドの生成方法を詳細に説明する。セッション化前のプロジェクタは、プロジェクタ情報コマンドを生成するために、自身のRAM202もしくはROM203に格納するIPアドレス、プロジェクタ名称、GUIアプリのバージョン、及び通信プロトコルのバージョンを取得する。取得したそれぞれの値を、図9(a)のIPA dressタグ901、PJ Nameタグ902、Application Versionタグ930、Protocol Versionタグ931に格納することで、プロジェクタ情報コマンドを作成する。
ステップS503で、CPU201は、ステップS502で接続要求のあったPCとの論理的な接続を確立し、ステップS504に遷移する。
ステップS504で、CPU201は、PCから送信される図9(b)に示すPC情報コマンドを待ち受け、該コマンドの受信を検知すると、ステップS505に遷移する。なお、PCが接続を確立した直後にPC情報コマンドを送信するのは、ステップS425で説明した通りである。
ステップS506で、CPU201は、自身の状態をセッション化済みとする。このとき、ステップS505で受信したセッション作成要求コマンドの内容を、自身が所属するセッション情報としてRAM202に格納する。さらに、ステップS503〜S505の処理を行った際の通信相手であるPCを、ステップS504で受信したPC情報と関連付けてRAM202の接続PCリストに追加する。接続PCリストとは、該プロジェクタに接続中のPCを管理するためのリストである。
以上が、セッション化前のプロジェクタの処理である。このようにセッション化前のプロジェクタの処理は、ステップS502におけるPCからの接続要求をトリガとして処理が進み、PCからの要求が正常に終了すれば該プロジェクタはセッション化済みとなる。
第3の実施形態は、PCが、既存の作成済みのセッションに参加する際、自身の通信プロトコルのバージョンが、セッションで使用している通信プロトコルのバージョンよりも古い場合、GUIアプリのアップデートをユーザに促す点で第2の実施形態と異なる。なお、画像転送システムの構成、並びにPC及びプロジェクタの構成は第1、2の実施形態と同様であり、以下では、第1、2の実施形態との相違点を中心に説明する。
図6のセッション状態の概念図、図7の通信シーケンスを示す図を参照して、PC100bがセッションに参加する際の典型的なシーケンスについて説明する。
タイミング718で、ユーザbはPC100bのGUIアプリを操作して、セッションへの参加を指示する。
タイミング719で、PC100bのGUIアプリは、参加可能なセッションを選択するためのセッションリストを表示する。このセッションリストは、ネットワーク150を介してセッション化されたプロジェクタからブロードキャストされるセッション情報コマンドに基づいて構成される。本実施形態においては、第2の実施形態で説明したように、プロジェクタ200a、200bが同一セッションに属するプロジェクタとしてセッション化されている。したがって、両プロジェクタはそれぞれタイミング720、722でセッション情報コマンドをブロードキャストする。セッション情報コマンドは、タイミング715、716でセッションを作成するPCから送信されたセッション要求コマンドに基づいて構成されており、セッションの名称、セッションを構成するプロジェクタ数、及びセッションを構成するプロジェクタに関する情報等が含まれる。なお、タイミング720、722でのセッション情報コマンドの送信は一回に限ったものではなく、セッション化された後は一定時間毎に送信してもよい。
PC100bは、タイミング720、722でセッション情報コマンドを受信しているので、タイミング721、723で、セッションリストを更新する。本実施形態においては、参加可能なセッションとして、ユーザaが作成したセッションに関する情報(例えばセッション名)が表示される。タイミング720、722でプロジェクタが送信するセッション情報コマンドは、同一のセッションであり、かつセッションに属しているプロジェクタ情報は一致する。したがって、実際にはタイミング723の時点ではセッションリストに表示するセッション一覧に変化は生じない。
タイミング724で、PC100bのGUIアプリは、プロジェクタ200bに対してセッションの詳細情報の取得要求を送信する。
タイミング725で、プロジェクタ200bは、セッションの詳細情報をPC100bに返信する。
タイミング726で、セッションの詳細情報を受信したPC100bは、セッション情報を更新する。本実施形態においては、セッションの詳細情報をプロジェクタ200bに問い合わせるとしたが、前述した通り、同一セッションに参加しているプロジェクタは全て同じ情報を保有しているため、プロジェクタ200aに情報を問い合わせてもよい。
タイミング728、729で、PC100bのGUIアプリが接続要求をして、参加対象のセッションを構成するプロジェクタであるところの、プロジェクタ200a、200bと、PC100b自身との論理的な接続を確立する。これにより、タイミング707、710で説明したのと同様に、接続を確立したPCとプロジェクタ間では画像転送処理が可能となる。
タイミング730で、PC100bは、セッション化したプロジェクタ200a、200bに対して投影制御を実施するための投射用GUIを表示する。
説明の簡単化のために、図6(b)に示す状況を具体例とし、PC100b(PC名称“PC−B”)のGUIアプリから、PC100a(PC名称“PC−A”)、プロジェクタ200a(プロジェクタ名称“Projector 1”、IPアドレス“192.168.1.10”)、プロジェクタ200b(プロジェクタ名称“Projecotr 2”、IPアドレス“192.168.1.20”)で作成済のセッションに参加する例を説明する。
PC100bでGUIアプリを起動すると、GUIアプリは図8(a)に示す選択UIを表示する。ユーザがセッション参加ボタン801を押下すると、図4Cに示す処理が開始される。
912はcommand IDタグであり、セッション情報コマンドであることを示す。
913はSession Nameタグであり、セッション名称を示す。
914はNumOfPJタグであり、セッションを構成するプロジェクタ数を示す。
950はProtocol Versionタグであり、セッションで使用する通信プロトコルのバージョンを示す。
915、916はセッションに属するプロジェクタ毎に確保するプロジェクタ情報フィールドである。プロジェクタ情報フィールド915、916は、セッションに属するプロジェクタのIPアドレスを示すIPAddressタグ917、プロジェクタ名称を示すPJNameタグ918を含む。
ステップS456で、CPU101は、図8(h)に示すGUIアプリのアップデートを促すUIを所定の時間(3秒程度)表示した後、図8(g)に示すGUIアプリアップデート用のUIを表示する。
図9(a)、(b)の例では、タグ931にあるプロジェクタの通信プロトコル(セッションで使用している通信プロトコル)のバージョンが1.6で、PC100bの通信プロトコルのバージョンが1.5である。このときは、プロジェクタの通信プロトコルのバージョンの方が新しいと判定される。
なお、PC100bの通信プロトコルのバージョンが、セッションで使用している通信プロトコルのバージョンよりも古くないと判定された場合は、仮にPC100bのGUIアプリのバージョンがセッションで使用しているものより古いとしても、GUIアプリのアップデートは行わず、ステップS459に遷移する。
ステップS458で、CPU101は、ステップS455で検索した新しいバージョンの通信プロトコルを格納するプロジェクタから、ネットワーク150、通信部109を介してGUIアプリをダウンロードし、RAM102に格納し、ステップS459に遷移する。
本発明は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサーがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
200a、200b:プロジェクタ
150:ネットワーク
101、201:CPU
102、202:RAM
104、203:ROM
109、209:通信部
Claims (9)
- 複数の表示装置とネットワークを介して通信可能な情報処理装置であって、
前記表示装置の表示処理のための第1のプログラムを格納する格納手段と、
前記複数の表示装置との論理的な接続を確立した後、前記複数の表示装置とのセッション作成前に、前記複数の表示装置のうち少なくとも一つの表示装置が格納する、表示処理のための第2のプログラムのバージョンの情報を取得する第1の取得手段と、
前記第1の取得手段により取得した前記第2のプログラムのバージョンの情報に、前記格納手段が格納する前記第1のプログラムのバージョンよりも新しいバージョンが存在する場合に、前記複数の表示装置の中から前記第2のプログラムを取得する表示装置を決定する決定手段と、
前記格納手段が格納する前記第1のプログラムを、前記決定手段により決定した前記表示装置から取得した前記第2のプログラムにアップデートした後に、前記複数の表示装置にセッション化要求コマンドを送信する送信手段と、を備えたことを特徴とする情報処理装置。 - 前記決定手段は、前記第1の取得手段により取得した前記第2のプログラムのバージョンの情報が表わすバージョンのうち、前記格納手段が格納する前記第1のプログラムのバージョンよりも新しいバージョンの前記第2のプログラムを格納する、前記複数の表示装置のうち少なくとも一つの表示装置から前記第2のプログラムを取得することを決定することを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
- 前記送信手段によりセッション化要求コマンドを送信した後、前記第2のプログラムに基づいた表示制御ユーザインタフェースを表示部に表示する表示制御手段を備えたことを特徴とする請求項1又は2に記載の情報処理装置。
- 前記情報処理装置が作成済みのセッションに参加する際に、前記作成済みのセッションで使用される、表示処理のための第3のプログラムのバージョンの情報を取得する第2の取得手段を備え、
前記第2の取得手段により前記第3のプログラムのバージョンの情報を取得したとき、前記決定手段は、前記第2の取得手段により取得した前記第3のプログラムのバージョンの情報、及び前記格納手段が格納する第1のプログラムのバージョンの情報に従って、前記表示装置が格納するプログラムの中から取得する前記第3のプログラムを決定することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の情報処理装置。 - 前記決定手段は、前記第2の取得手段により取得した前記第3のプログラムのバージョンの情報が表わすバージョンと同じバージョンの前記第3のプログラムを格納する一つの表示装置から前記第3のプログラムを取得することを決定することを特徴とする請求項4に記載の情報処理装置。
- 前記表示装置での表示のレイアウトを制御するためのユーザインタフェースを提供することを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の情報処理装置。
- 前記情報処理装置からセッション中の前記表示装置への画像の送信又は送信の停止を制御するためのユーザインタフェースを提供することを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の情報処理装置。
- 複数の表示装置とネットワークを介して通信可能であり、前記表示装置の表示処理のための第1のプログラムを格納する情報処理装置を制御する情報処理装置の制御方法であって、
前記複数の表示装置との論理的な接続を確立した後、前記複数の表示装置とのセッション作成前に、前記複数の表示装置のうち少なくとも一つの表示装置が格納する、表示処理のための第2のプログラムのバージョンの情報を取得するステップと、
前記取得した前記第2のプログラムのバージョンの情報に、前記情報処理装置が格納する前記第1のプログラムのバージョンよりも新しいバージョンが存在する場合に、前記複数の表示装置の中から前記第2のプログラムを取得する表示装置を決定するステップと、
前記情報処理装置が格納する前記第1のプログラムを、前記決定した前記表示装置から取得した前記第2のプログラムにアップデートした後に、前記複数の表示装置にセッション化要求コマンドを送信するステップと、を有することを特徴とする情報処理装置の制御方法。 - 複数の表示装置とネットワークを介して通信可能な情報処理装置を制御するためのプログラムであって、
前記表示装置の表示処理のための第1のプログラムを格納する格納手段と、
前記複数の表示装置との論理的な接続を確立した後、前記複数の表示装置とのセッション作成前に、前記複数の表示装置のうち少なくとも一つの表示装置が格納する、表示処理のための第2のプログラムのバージョンの情報を取得する第1の取得手段と、
前記第1の取得手段により取得した前記第2のプログラムのバージョンの情報に、前記格納手段が格納する前記第1のプログラムのバージョンよりも新しいバージョンが存在する場合に、前記複数の表示装置の中から前記第2のプログラムを取得する表示装置を決定する決定手段と、
前記格納手段が格納する前記第1のプログラムを、前記決定手段により決定した前記表示装置から取得した前記第2のプログラムにアップデートした後に、前記複数の表示装置にセッション化要求コマンドを送信する送信手段としてコンピュータを機能させるためのプログラム。
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