JP2009181318A - 情報処理装置および携帯端末 - Google Patents

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Abstract

【課題】携帯端末のユーザがあるディスプレイ端末から他のディスプレイ端末に移動した場合にも、携帯端末と同様な操作方法で、大画面かつ高精細な表示部を有するディスプレイ端末を携帯端末の外部ディスプレイ装置として継続利用する技術を提供する。
【解決手段】本発明の移動元ディスプレイ端末200bは、アップロードOSの動作状況に関するデータを携帯端末100の端末IDと対応付けて記憶する記憶部(アップロードOS用データ記憶制御部201g、キャッシュ領域206)と、移動先ディスプレイ端末200bから携帯端末100の端末IDおよびアップロードOSの動作状況に関するデータの送信要求を受けると、前記端末IDに対応する前記記憶部のアップロードOSの動作状況に関するデータを移動先ディスプレイ端末200bに対して送信するように制御する制御部(OS管理部201、通信インターフェース204、認証部205)とを備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、薄型ディスプレイ装置、大画面テレビ等の情報処理装置、および、ポータブルAV(Audio Visual)プレーヤ、携帯ゲーム機、携帯通信端末等の携帯端末に関するものである。
近年、液晶ディスプレイ装置や液晶テレビ等の薄型ディスプレイ装置は、大画面化および低価格化が進んでいる。最近では、有機EL(electro-luminescence)や電子ペーパーといった、より薄く、曲げることも可能な薄型ディスプレイ装置も登場している。
将来的には、現在よりも薄く、大画面かつ高精細なディスプレイ装置を非常に安い価格で製造できるようになると考えられる。そのようになった場合、今までは印刷した紙が用いられていた掲示板や広告ポスターなどの掲示物が、薄型ディスプレイ装置に置き換えられることが予想される。また、家庭やオフィスでも、壁などに安価に大画面で薄型のディスプレイ装置を設置することができるようになる。よって、家やオフィス、街角など、至る所にディスプレイ装置が存在する社会が到来すると予想される。
薄型ディスプレイ装置の利用法として、オフィスの場合には、ホワイトボードのような利用方法が考えられる。具体的には、薄型ディスプレイ装置の表面にタッチセンサを取り付け、また、薄型ディスプレイ装置の中に、CPU、メモリ、GPU(Graphics Processing Unit)およびストレージ装置を用意しておき、さらに、前記ストレージ装置の中にオペレーティングシステム(Operating System;OS)および描画アプリケーション(例えば「お絵かきソフト」)をインストールしておくことで、薄型ディスプレイ装置の画面上に指やタッチペンなどを使って自在に文字や絵を描くことができる。
一方、街角に設置した薄型ディスプレイ装置の場合には、薄型ディスプレイ装置内のストレージ装置に所定のアプリケーションをインストールしておくことで、広告を表示したり、広告に連動したゲームなどをユーザに楽しませることができる。
このように、薄型ディスプレイ装置は、表示装置のみで構成されるのではなく、CPUなどの演算装置やストレージ装置も一緒に内蔵されるものであり、薄型ディスプレイ装置単体でも、表示や描画などの所定の機能を果たすことができるようになるため、情報処理装置の一種であると定義することができる。以下の説明では、上述したようにCPUやストレージ装置等を内蔵したディスプレイ装置のことを「ディスプレイ端末」ということにする。
上述したディスプレイ端末の利用法と異なる利用法としては、携帯端末の外部表示装置としての利用方法が考えられる。現在、携帯端末の1つである携帯通信端末(例えば携帯電話機)は、音声通話機能に加えて、メール、Webアクセス、カメラ、音楽、テレビ、ラジオ、テレビ電話、ナビゲーションシステムなどの機能も搭載され、多機能化および高機能化が進んでいる。しかし、それらの機能を利用するために使用するディスプレイおよび操作インターフェースは、携帯性を求められる携帯端末の性質上、一定サイズ以上に大きくすることはできない。このような携帯端末の大きさに関する制約は、将来においても変わることはなく、携帯端末に携帯性を持たせる必要がある以上、ディスプレイや操作インターフェースの大きさがある程度犠牲になることは避けられない。
そこで、上述したディスプレイ端末を、携帯端末の外部ディスプレイ装置兼操作インターフェースとして利用することが考えられる。
ディスプレイ端末を携帯端末の外部ディスプレイ装置として用いる方法の1つとしては、携帯端末に外部ディスプレイ装置接続用のインターフェースを設け、携帯端末内で生成した描画データをディスプレイ端末に送信して、ディスプレイ端末に表示する方法が考えられる。
また、ディスプレイ端末を携帯端末の外部ディスプレイ装置として利用する別の方法としては、携帯端末とディスプレイ端末とを接続する際に、携帯端末をディスプレイ端末の外部ストレージと見なして、ディスプレイ端末のOS上に携帯端末内のストレージ装置をマウントし、ディスプレイ端末のOS上で携帯端末内のストレージ装置に記憶されたデータの操作を行う方法が考えられる。この方法を用いることにより、ディスプレイ端末上の操作で、携帯端末内のストレージ装置にある必要なデータをディスプレイ端末にダウンロードして、ディスプレイ端末で当該データを閲覧したり、編集したりすることができる。
また、携帯端末の特徴として、消費電力や発熱の問題を考慮しなければならないため、固定的に安定した電源を確保できるデスクトップ型PCなどと比較して、省電力である代わりに性能が低いCPUが搭載されていることが挙げられる。一方、上述したディスプレイ端末は、壁などに設置して利用するため、家庭用コンセントなどから安定した電源を確保できるとともに、自身に搭載されている大画面かつ高精細なディスプレイ装置に対応するため、携帯端末と比較して、高性能なCPUやGPUが搭載されている。
また、コンピューティングデバイスから、プロジェクタなどの代替のディスプレイにコンテンツをワイヤレス方式でプロジェクトするシステムについて下記特許文献1が開示されている。
特開2005−129068号公報
上述したディスプレイ端末を携帯端末の外部ディスプレイ装置として利用する方法には以下の問題がある。
携帯端末に外部ディスプレイ装置接続用のインターフェースを設ける方法は、携帯端末内で描画データを作成することになるが、携帯内で使用されるCPUおよびGPUは省電力ではあるが性能は低いため、携帯端末内のディスプレイの表示用の描画データを生成するには十分な性能を持っている。しかし、大画面かつ高精細な表示部を有するディスプレイ端末用の描画データを生成するには、パフォーマンスが不足している。
一方、携帯端末を外部ストレージと見なし、ディスプレイ端末に予めインストールされたOSで携帯端末内のストレージ装置に記憶されたデータを読み込んで表示すれば、ディスプレイ端末の大画面かつ高精細なディスプレイの描画データを生成するのはディスプレイ端末内のCPUおよびGPUとなるため、上述した問題は解決することができる。この方法を用いる場合、ディスプレイ端末上の操作インターフェースは、ディスプレイ端末に予めインストールされたOSから提供される。しかし、ディスプレイ端末に内蔵されるOSの仕様は、ディスプレイ端末の製造会社や、ディスプレイ端末の機種等によって異なる。そのため、ディスプレイ端末の種類が変わると、操作方法が変わってしまい、ユーザは、その度に操作方法を覚える必要がある。
これらの問題の対策としては、携帯端末からディスプレイ端末へOSイメージファイルを送信し、送信したOSイメージファイルに対応するOSをディスプレイ端末上で起動することにより、携帯端末のCPUやGPUの性能が低くても、高解像度の映像を大型ディスプレイに表示させることを可能にする方法が考えられる。その方法を用いる場合、ユーザは、自身が用意したOSイメージファイルに対応するOSをディスプレイ端末で実行することができるため、使い慣れた操作インターフェースでディスプレイ端末を操作できるようになる。
上記方法において、ディスプレイ端末での作業を終了する場合には、ディスプレイ端末上にて展開しているデータやソフトウェアを閉じて、携帯端末にデータを転送および保存し、その上でOSを終了させるという手続が必要になる。しかしながら、急に席を立つなどの原因で、上記のような終了手続を完了する前に、携帯端末を持ってディスプレイ端末を離れることは、大いに起こり得ることである。この場合、ディスプレイ端末上に展開しているデータは、携帯端末に保存されることなく、前記ディスプレイ端末上に一定期間だけ保持されることが考えられる。その場合、携帯端末を持ってディスプレイ端末を離れたユーザが同一のディスプレイ端末に戻ってきた場合に、先に行っていた作業の続きを行うことが可能になる。
しかしながら、同一のディスプレイ端末ではなく、他のディスプレイ端末に接続して作業を継続しようとした場合には、データは手元(他のディスプレイ端末内)に存在しないため、作業を継続することができないという問題が生じる。
この問題に対して、携帯端末を単なるストレージとして利用し、データのみを携帯端末上に展開する方法が考えられる。この方法を用いる場合、携帯端末上データにディスプレイ端末がアクセスするために、データアクセスを行う度に通信(例えば無線通信)が必要になり、その通信によって携帯端末の電力を消費するという問題が生じる。また、携帯端末のユーザは、データの更新タイミングに関わりなくディスプレイ端末を離れることがあるため、携帯端末のユーザが、データ保存の途中でディスプレイ端末から離れた場合(例えば通信エリア外に外れた場合)、データ保存は途中までしか済んでおらず、データ保存に失敗するという問題が生じる。
本発明は、携帯端末のユーザがある情報処理装置から他の情報処理装置に移動した場合にも、継続して作業を行うとともに、携帯端末と同様な操作方法で、大画面かつ高精細な表示部を有する情報処理装置を携帯端末の外部ディスプレイ装置として継続利用することができる技術(携帯端末および情報処理装置)を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の請求項1に係るディスプレイ端末は、携帯端末が保持しているオペレーティングシステムを情報処理装置で起動させるために、前記携帯端末から該携帯端末の識別情報と、前記オペレーティングシステムの動作状況に関するデータと、を受信する受信部と、前記受信部により受信した前記オペレーティングシステムの動作状況に関するデータを前記携帯端末の識別情報と対応付けて記憶する記憶部と、前記記憶部により記憶した前記オペレーティングシステムの動作状況に関するデータにより当該オペレーティングシステムを起動する起動部と、他の情報処理装置から前記携帯端末の識別情報とともに前記記憶部に記憶されている前記オペレーティングシステムの動作状況に関するデータの送信要求を受けると、前記携帯端末の識別情報に対応する、前記記憶部に記憶されている前記オペレーティングシステムの動作状況に関するデータを当該他の情報処理装置に対して送信するように制御する制御部と、を具備して成ることを特徴とする。
上記本発明の請求項1に係る情報処理装置の好適例としては、前記記憶部は、前記起動部がオペレーティングシステムを起動している場合に前記携帯端末との通信が切断されると、起動していたオペレーティングシステムの動作状況に関するデータを記憶すること、および、前記オペレーティングシステムの動作状況に関するデータは、前記オペレーティングシステムのイメージファイルと、前記オペレーティングシステム上で起動するアプリケーションに関するデータと、該アプリケーションにより作成される作業データとを含むこと、がある。
上記目的を達成するため、本発明の請求項4に係るディスプレイ端末は、携帯端末に対応するオペレーティングシステムを情報処理装置で起動させるために、前記携帯端末から該携帯端末の識別情報と、前記情報処理装置とは異なる他の情報処理装置の識別情報と、を受信する受信部と、前記受信部により受信した前記他の情報処理装置の識別情報に基づいて、該他の情報処理装置に対して当該携帯端末に対応するオペレーティングシステムの動作状況に関するデータを送信するように、前記受信部により受信した前記携帯端末の識別情報を用いて要求する要求部と、前記要求部の要求に応じて前記他の情報処理装置から前記携帯端末に対応するオペレーションシステムの動作状況に関するデータを受信すると、該受信したオペレーションシステムの動作状況に関するデータに対応するオペレーションシステムが前記携帯端末に対応するオペレーションシステムであるか否かを認証する認証部と、前記認証部により正当に認証されると、前記受信したオペレーションシステムの動作状況に関するデータにより当該オペレーティングシステムを起動する起動部と、を具備して成ることを特徴とする。
上記本発明の請求項4に係る情報処理装置の好適例としては、前記認証部は、前記携帯端末が保持する暗号化情報に基づいて、前記受信したオペレーションシステムの動作状況に関するデータに対応するオペレーションシステムが前記携帯端末に対応するオペレーションシステムであるか否かを認証すること、がある。
上記目的を達成するため、本発明の請求項6に係る携帯端末は、複数のオペレーティングシステムのイメージファイルを記憶する記憶部と、前記複数のオペレーティングシステムのイメージファイルの少なくとも1つにより当該オペレーティングシステムを起動可能な情報処理装置から、該情報処理装置のシステム情報を取得する取得部と、前記取得部により取得したシステム情報に基づいて、前記記憶部に記憶されている前記複数のオペレーティングシステムのイメージファイルに対応する複数のオペレーティングシステムの中から、前記情報処理装置に応じたオペレーティングシステムを決定する決定部と、前記決定部により決定したオペレーティングシステムのイメージファイルと、携帯端末の識別情報とを前記情報処理装置に送信する送信部と、前記送信部が送信した前記情報処理装置とは異なる他の情報処理装置への接続処理を行うと、前記送信部が送信したオペレーティングシステムのイメージファイルを前記他の情報処理装置が取得するように該他の情報処理装置に対して前記携帯端末の識別情報を用いて要求する要求部と、を具備して成ることを特徴とする。
本発明によれば、携帯端末の識別情報と対応付けて記憶部に記憶されたオペレーティングシステムの動作状況に関するデータにより当該オペレーティングシステムを起動した情報処理装置上で作業を行っていた前記携帯端末のユーザが、前記情報処理装置とは異なる他の情報処理装置に移動して、前記他の情報処理装置から前記携帯端末の識別情報とともに前記記憶部に記憶されている前記オペレーティングシステムの動作状況に関するデータの送信要求を受けると、前記携帯端末の識別情報に対応する、前記記憶部に記憶されている前記オペレーティングシステムの動作状況に関するデータを当該他の情報処理装置に対して送信するような制御が行われる。したがって、携帯端末のユーザがある情報処理装置から他の情報処理装置に移動した場合にも、継続して作業を行うことができるとともに、携帯端末と同様な操作方法で、大画面かつ高精細な表示部を有する情報処理装置を携帯端末の外部ディスプレイ装置として継続利用することができるようになる。
以下、本発明を実施するための最良の形態を図面に基づき詳細に説明する。
[第1実施形態]
図1は本発明の携帯端末および本発明の情報処理装置としての複数台のディスプレイ端末を連携して使用する際の第1実施形態のシステム構成を示す機能ブロック図である。本実施形態の携帯端末100ならびに本実施形態のディスプレイ端末(以下、移動元ディスプレイ端末ともいう)200aおよびディスプレイ端末(以下、移動先ディスプレイ端末ともいう)200bは、移動元ディスプレイ端末200aおよび移動先ディスプレイ端末200bを携帯端末100の外部ディスプレイ装置として利用する際には、後述するように、携帯端末100および移動元ディスプレイ端末200aの間ならびに携帯端末100および移動先ディスプレイ端末200bの間を無線通信によって接続して使用し、移動元ディスプレイ端末200aおよび移動先ディスプレイ端末200bの間をネットワーク300を介して接続して使用するものとする。なお、以下の説明において、移動元ディスプレイ端末200aおよび移動先ディスプレイ端末200bに共通な事項については、移動元ディスプレイ端末200aおよび移動先ディスプレイ端末200bを総称してディスプレイ端末200という。
なお、以下においては、本発明の携帯端末として携帯通信端末(携帯電話機等)を用いる場合を例に挙げて説明を展開しているが、本発明の携帯端末は、通話機能を有することは必須条件ではないが、無線通信機能を有することは必須条件であり、無線通信機能を有している携帯端末として、ポータブルAV(Audio Visual)プレーヤ、携帯ゲーム機、ノート型パーソナルコンピュータ(ノート型PC)等を用いる場合にも本発明を適用することができる。特に、携帯通信端末(携帯電話機等)と同様に画面の大きさの制約のある携帯端末を用いる場合に本発明を適用すると効果的である。また、以下においては、本発明の情報処理装置として大画面かつ高精細(HD(high definition )品質;解像度1920×1080ピクセルまたは1280×720ピクセル)な表示部を有する操作インターフェースを設けた大画面液晶テレビのようなディスプレイ端末を用いる場合を例に挙げて説明を展開しているが、情報処理装置として、他のディスプレイ端末(SD(Standard Definition )品質;640×480ピクセルの表示部を有するディスプレイ端末)を用いる場合やHDよりもさらに高精細な(例えば、4k2kディスプレイや8k4kディスプレイ)表示部を有するディスプレイ端末にも本発明を適用することができる。
上記携帯端末100は、図1に示すように、携帯端末用オペレーティングシステム(以下、携帯端末用OSという)101と、表示部102と、操作インターフェース103と、通信インターフェース104と、認証部105と、ストレージ106、ネットワークインターフェース107とを具備して成る。
上記携帯端末用OS101は、ディスプレイ端末200との通信の接続、断絶などの制御を行う接続管理部101aと、ディスプレイ端末200の端末識別情報(端末ID)およびハードウェア情報を取得する取得部として機能し、該ハードウェア情報を取得するための要求メッセージをディスプレイ端末200a,200bに送信するハードウェア情報取得要求部101bと、前記ハードウエア情報に基づいて、ストレージ106内に記憶(保存)されている複数のディスプレイ端末用アップロードオペレーティングシステムイメージファイル(以下、ディスプレイ端末用アップロードOSイメージ、アップロードOSイメージともいう)の中から、ディスプレイ端末200に送信するディスプレイ端末用アップロードOSを決定する送信OS決定部(決定部)101cと、ディスプレイ端末200の端末IDおよび該端末IDに対応するOS名を記載した送信OS決定表101dと、自端末の端末IDをディスプレイ端末200に通知する端末ID通知部101eと、後述するディスプレイ端末200のネットワークインターフェース209に割り当てられているIPアドレスを記憶しておくIPアドレス記憶部101fと、ディスプレイ端末200に対してキャッシュ領域206d内のデータを暗号化して保存するように要求するキャッシュ暗号化要求部101gと、公開鍵暗号(RSA暗号など)における公開鍵および秘密鍵を生成する公開鍵・秘密鍵生成部101hと、公開鍵・秘密鍵生成部101hで作成した公開鍵・秘密鍵を記憶しておく公開鍵・秘密鍵記憶部101iと、移動先ディスプレイ端末200bに対して移動元ディスプレイ端末200aからキャッシュ領域206d内のキャッシュデータを取得するように要求するキャッシュ取得要求部101jと、移動元ディスプレイ端末200aから送信されてきたハッシュ値(暗号化情報)を記憶しておくハッシュ値記憶部101kと、ハッシュ値記憶部101kに記憶しておいたハッシュ値と、移動元ディスプレイ端末200aから新たに送信されてきたハッシュ値とを比較するハッシュ値比較部101lと、から成る。
接続管理部101a、端末ID通知部101e、通信インターフェース104および認証部105は、送信OS決定部101cにより決定したディスプレイ端末用アップロードOSに対応するアップロードOSイメージおよび自端末の端末IDをディスプレイ端末200に送信する送信部として機能する。また、接続管理部101a、通信インターフェース104および認証部105は、前記送信部が送信したディスプレイ端末である移動元ディスプレイ端末200aとは異なる他のディスプレイ端末である移動先ディスプレイ端末200bへの接続処理を行うと、前記送信部が送信したアップロードOSのイメージファイルを移動先ディスプレイ端末200bが取得するように移動先ディスプレイ端末200bに対して自端末の端末IDを用いて要求する要求部として機能する。また、送信OS決定部101cは、複数のアップロードOSの中から、ディスプレイ端末200のシステム情報が推奨動作環境条件を満たす最上位のアップロードOSを前記ディスプレイ端末に応じたアップロードOSとして決定する機能も有している。
なお、「イメージファイル」とは、ストレージに記録されたデータを、ファイルやフォルダ構造を保ったまま複製および保存したデータのことである。イメージファイルは、ハードディスク等のストレージ(記憶装置)に記録されたデータ構造を仮想的に再現することで、ファイルシステムのファイル構造を保ったままデータを記録する。これにより、複製した元のデータと全く同じようにファイルやフォルダにアクセスすることができる。
上記表示部102としては、携帯端末には大きさの制約があるため、小型の表示部を用いるものとする。
上記操作インターフェース103は、ユーザが各種操作を行うためのものであり、テンキー、4方向矢印キー、ファンクションキー等の各種キーや、タッチパネルや、画面上の仮想キーボードなどが挙げられる。
上記通信インターフェース104は、ディスプレイ端末200との間で近距離無線通信を行うものであり、「Bluetooth 」や「UWB」のような近距離無線通信を用いることができる。
上記認証部105は、携帯端末100をディスプレイ端末200に接続する際の認証を無線または有線によって行うものであり、本実施形態では、無線認証を用いている。
上記ストレージ106は、ハードディスクやフラッシュメモリ等の、データの記憶および読み出しが可能な記憶装置(記憶部)であり、携帯端末用OSイメージを記憶する領域106aと、ユーザデータを含む各種データを記憶する領域106bと、複数のディスプレイ端末用アップロードOSイメージを記憶する領域106cと、から成る。
上記ネットワークインターフェース107は、社内LANやインターネットなどのネットワーク300と接続するためのインターフェースである。
上記移動元ディスプレイ端末200aおよび移動先ディスプレイ端末200bとしては、同一構成のディスプレイ端末を用いるものとする。上記移動元ディスプレイ端末200aおよび移動先ディスプレイ端末200bは、図1に示すように、OS管理部201と、表示部202と、操作インターフェース203と、通信インターフェース204と、認証部205と、ストレージ206と、ゲストOS207と、仮想マシン208と、ネットワークインターフェース209とを具備して成る。
上記OS管理部201は、ディスプレイ端末用プリインストールOS(以下、プリインストールOSともいう)およびディスプレイ端末用アップロードOS(以下、アップロードOSともいう)から成るゲストOSの管理を行うものであり、自端末のハードウェア情報を携帯端末100に通知(送信)するハードウェア情報通知部201aと、自端末の端末IDを携帯端末100に通知する端末ID通知部201bと、携帯端末100との通信(本実施形態では無線通信を用いる)の接続、断絶などの制御を行う接続管理部201cと、ゲストOSの起動、一時停止、終了などの制御を行うゲストOS制御部201dと、自端末のネットワークインターフェース209に割り当てられたIPアドレスを携帯端末100に通知するIPアドレス通知部201eと、携帯端末100から送信されてきた公開鍵(公開鍵および公開鍵2)を記憶しておく公開鍵記憶制御部201fと、突然の接続切断時に自端末上で実行しているアップロードOSの動作状況に関するデータ(アップロードOSの動作状況に関するデータとは、携帯端末100から送信されたアップロードOSのイメージファイルと、アップロードOS上で動作するアプリケーションに関するデータと、該アプリケーションにより作成済みまたは作成中の作業データとを含む複合化データである)を携帯端末100の端末IDと対応付けて一時記憶するとともに、一時記憶したアップロードOSの動作状況に関するデータをキャッシュデータとしてキャッシュ領域206dに保存させるアップロードOS用データ記憶制御部201gと、キャッシュ領域206dに保存されたキャッシュデータを暗号化するときに使用する暗号鍵を生成する共通鍵生成部201hと、キャッシュデータを暗号化・復号化するキャッシュ暗号化・復号化部201iと、携帯端末100のキャッシュ取得要求部101jから送信されたキャッシュ取得の要求メッセージを受信したときに、当該要求メッセージ内に記述されたIPアドレスを有するディスプレイ端末(移動元ディスプレイ端末200a)に対して、キャッシュデータの送信を要求して当該キャッシュデータを取得するキャッシュ取得部201jと、キャッシュ取得部201jからの要求に応えてキャッシュデータを送信するキャッシュ送信部201kと、携帯端末100に送信するハッシュ値(暗号化情報)の算出や比較を行うハッシュ値算出・比較部201lと、公開鍵暗号(RSA暗号など)における公開鍵2および秘密鍵2(公開鍵2および秘密鍵2は、携帯端末100で生成される公開鍵および暗号鍵とは異なるものである)を生成する公開鍵2・秘密鍵2生成部201mと、キャッシュ送信部201kからの要求によって送信済みのキャッシュデータをキャッシュ領域206dから消去するキャッシュ消去部201nとから成る。上記OS管理部201は、後述するOS管理部イメージ206aをディスプレイ端末200のメモリ上に展開することにより形成される。
移動元ディスプレイ端末200aにおいて、OS管理部201、通信インターフェース204および認証部205は、携帯端末100が保持しているアップロードOSを移動元ディスプレイ端末200aで起動させるために、携帯端末100から携帯端末100の端末IDと、携帯端末100のアップロードOSの動作状況に関するデータとを受信する受信部として機能するとともに、移動先ディスプレイ端末200bから携帯端末100の端末IDとともに前記記憶部に記憶されているアップロードOSの動作状況に関するデータの送信要求を受けると、携帯端末100の端末IDに対応する、前記記憶部に記憶されているアップロードOSの動作状況に関するデータを移動先ディスプレイ端末200bに対して送信するように制御する制御部として機能する。また、移動元ディスプレイ端末200aにおいて、アップロードOS用データ記憶制御部201gは、前記受信部により受信したアップロードOSの動作状況に関するデータを携帯端末100の端末IDと対応付けて記憶させる制御記憶部として機能する。この制御記憶部は、後述する起動部がアップロードOSを起動している場合に携帯端末100との通信が切断されると、起動していたアップロードOSの動作状況に関するデータを記憶(一時記憶)制御する機能も有している。
移動先ディスプレイ端末200bにおいて、OS管理部201、通信インターフェース204および認証部205は、携帯端末100に対応するアップロードOSを移動先ディスプレイ端末200bで起動させるために、携帯端末100から携帯端末100の端末IDと、移動元ディスプレイ端末200aの端末IDとを受信する受信部として機能するとともに、前記受信部により受信した移動元ディスプレイ端末200aの端末IDに基づいて、移動元ディスプレイ端末200aに対して携帯端末100に対応するアップロードOSの動作状況に関するデータを送信するように、前記受信部により受信した携帯端末100の端末IDを用いて要求する要求部として機能する。また、移動先ディスプレイ端末200bにおいて、公開鍵記憶制御部201f、ハッシュ値算出・比較部201lおよび公開鍵2・秘密鍵2生成部201mは、前記要求部の要求に応じて移動元ディスプレイ端末200aから携帯端末100に対応するアップロードOSの動作状況に関するデータを受信すると、受信したアップロードOSの動作状況に関するデータに対応するアップロードOSが携帯端末100に対応するアップロードOSであるか否かを認証する認証部として機能する。この認証部は、携帯端末100が保持するハッシュ値(暗号化情報)に基づいて、受信したアップロードOSの動作状況に関するデータに対応するアップロードOS携帯端末100に対応するアップロードOSであるか否かを認証する機能も有している。
上記表示部202としては、ディスプレイ端末200には大きさの自由度が大きいため、大型の表示部を用いるものとする。上記表示部202としては、大画面かつ高精細(HD(high definition )品質;解像度1920×1080ピクセルまたは1280×720ピクセル)な表示部や、標準品質(SD(Standard Definition )品質;640×480ピクセル)の表示部などを用いることができるが、本実施形態では、大画面かつ高精細(HD(high definition )品質;解像度1920×1080ピクセルまたは1280×720ピクセル)な表示部やさらに高精細な(例えば、4k2kディスプレイや8k4kディスプレイ)表示部などを用いるものとする。
上記操作インターフェース203は、ユーザが各種操作を行うためのものであり、テンキー、4方向矢印キー、ファンクションキー等の各種キーや、タッチパネルなどが挙げられる。
上記通信インターフェース204は、携帯端末100との間で近距離無線通信を行うものであり、「Bluetooth 」や「UWB」のような近距離無線通信を用いることができる。
上記認証部205は、携帯端末100をディスプレイ端末200に接続する際の認証を無線または有線によって行うものであり、本実施形態では、無線認証を用いている。
上記ネットワークインターフェース209は、社内LANやインターネットなどのネットワーク300と接続するためのインターフェースである。
上記ストレージ206は、ハードディスクやフラッシュメモリ等の、データの記憶および読み出しが可能な記憶装置であり、記憶部として機能する。上記ストレージ206は、OS管理部イメージファイル(以下、OS管理部イメージともいう)を記憶する領域206aと、プリインストールOSイメージを記憶する記憶部としての領域206bと、プリインストールOSが使用するユーザデータを記憶する領域206cと、携帯端末100から送信されたアップロードOSイメージやデータを一時保存するキャッシュ領域206dと、から成る。
上記ゲストOS207は、自己のOSであるディスプレイ端末用プリインストールOS(プリインストールOS)207aと、ディスプレイ端末用アップロードOS(アップロードOS)207bと、から成る。上記ゲストOS207は、ストレージ206のキャッシュ領域206dに記憶されたディスプレイ端末用アップロードOSイメージにより当該ディスプレイ端末用アップロードOSを起動する起動部として機能するとともに、上記認証部により正当に認証されると、アップロードOS用データ記憶制御部201gに記憶(一時記憶)制御されたディスプレイ端末用アップロードOSイメージにより当該ディスプレイ端末用アップロードOSを起動する起動部として機能する。上記プリインストールOS207aは、ディスプレイ端末200に予めインストールされたOSであり、携帯端末100がディスプレイ端末200に接続されていないときに使用される。上記プリインストールOS207aは、上記プリインストールOSイメージをディスプレイ端末200のメモリ上に展開することにより形成される。上記アップロードOS207bは、携帯端末100から送信されてキャッシュ領域206dに一時保存されたアップロードOSイメージをディスプレイ端末200のメモリ上に展開することにより形成される。
上記仮想マシン208は、ゲストOS207が使用する入出力デバイスを仮想化して、OS管理部201が制御する入出力デバイスに接続するものである。上記仮想マシン208は、仮想化技術によって物理的なコンピュータを分割し、その上で独立して複数のOSを動作させるためのソフトウェアである。そのために、仮想マシン208は、ゲストOS207に仮想デバイスを提供し、また、OS管理部201からの命令に応じて、ゲストOS207の起動、一時停止、終了を制御する。
上記OS管理部201は、表示部202、通信インターフェース204、ストレージ206等の入出力デバイスを制御および管理している。上記仮想マシン208がゲストOS207に対して提供する仮想デバイスは、仮想マシン208を介してOS管理部201が管理する入出力デバイスに繋がっている。したがって、ゲストOS207は、仮想マシン208が提供する仮想デバイスにアクセスすることにより、OS管理部201が制御および管理している入出力デバイスを使用することができる。
ディスプレイ端末200の入出力デバイスは、ディスプレイ端末のメーカー、種類等により異なるディスプレイ端末の仕様によって異なるものとなるが、それらの入出力デバイスに対応するドライバはOS管理部201が保有しており、ゲストOS207がアクセスするインターフェースは、常に仮想マシン208が提供する仮想デバイスとなる。そのため、ゲストOS207は、仮想マシン208が提供する仮想デバイスに対するドライバさえ持っておけば、ディスプレイ端末200の入出力デバイスを使用できることになる。
次に、本実施形態において携帯端末100および移動元ディスプレイ端末200a,移動先ディスプレイ端末200bを連携して使用する際の使用イメージを図2に基づいて説明する。まず、携帯端末100のユーザ400は、場所1にて携帯端末100と移動元ディスプレイ端末200aとを接続して、移動元ディスプレイ端末200a上で作業を行っている。その後、ユーザ400は、携帯端末100と移動元ディスプレイ端末200aとの接続を終了する操作を行わずに、場所1を離れて、他の場所に移動する。その際、本実施形態では、移動元ディスプレイ端末200a上での作業内容を、アップロードOSの動作状況に関するデータとして移動元ディスプレイ端末200aのキャッシュ領域206dに携帯端末100の端末IDと対応付けて記憶する。
その後、ユーザ400は場所2に到着して、移動先ディスプレイ端末200bと携帯端末100とを接続する。これにより、以下に説明する本発明の動作により、移動先ディスプレイ端末200bは、移動元ディスプレイ端末200aからユーザ400の作業内容を取得する。これにより、ユーザ400は、移動先ディスプレイ端末200b上で、データを保存せずに一端中断した作業を継続することができる。
[携帯端末100および移動元ディスプレイ端末200aの接続]
次に、携帯端末100および移動元ディスプレイ端末200aの接続からディスプレイ端末用アップロードOS207bの起動までの動作を図3のシーケンス図に基づいて説明する。
まず、携帯端末100の認証部105および移動元ディスプレイ端末200aの認証部205は、近距離無線通信による認証手続きを行い、互いの接続先IPアドレスおよび通信インターフェース104,通信インターフェース204間で用いる暗号鍵を決定して入手する。次に、携帯端末100の認証部105および移動元ディスプレイ端末200aの認証部205は、認証手続によって入手した接続先IPアドレスおよび暗号鍵を使用して通信インターフェース104,通信インターフェース204間のコネクションを確立する。
次に、携帯端末用OS101は、通信インターフェース104からコネクション確立通知(接続確立通知)を受け取ると、ハードウェア情報取得要求部101bによってディスプレイ端末側にハードウェア情報取得要求を送信するとともに、端末ID通知部101eによって携帯端末100の端末IDを送信する。
次に、移動元ディスプレイ端末200a内のOS管理部201は、携帯端末100からハードウェア情報取得要求および携帯端末100の端末IDを受信すると、ハードウェア情報通知部201a、端末ID通知部201b、IPアドレス通知部201eによって、ハードウェア情報、移動元ディスプレイ端末200aの端末IDおよびIPアドレスを携帯端末100に送信する。このハードウェア情報には、移動元ディスプレイ端末200aに搭載されているCPUの種類(CPUの型番、CPUの動作クロック周波数など)、アップロードOSが使用可能なメモリ容量、GPUの種類、ディスプレイ画面解像度などが含まれている。
次に、携帯端末用OS101は、移動元ディスプレイ端末200aからハードウェア情報、移動元ディスプレイ端末200aの端末IDおよびIPアドレスを受け取ると、これらの情報を携帯端末用OS101内の送信OS決定部101cに渡す。送信OS決定部101cは、これらの情報に基づいて、ディスプレイ端末200に送信するアップロードOSのアップロードOSイメージを1つ選択し、携帯端末用OS101は、選択されたアップロードOSイメージをディスプレイ端末200に送信する。また、携帯端末用OS101は、IPアドレス記憶部101fに受信したIPアドレスを記憶する。さらに、携帯端末用OS101は、公開鍵・秘密鍵生成部101h、公開鍵・秘密鍵記憶部101iによって、公開鍵および秘密鍵を生成し、それぞれ公開鍵・秘密鍵記憶部に記憶するとともに、選択された公開鍵を移動元ディスプレイ端末200aに送信する。
次に、移動元ディスプレイ端末200aは、携帯端末100から送られてきたアップロードOSイメージを自端末内のストレージ206に保存するとともに、携帯端末100から送られてきた公開鍵を公開鍵記憶制御部201fにより記憶制御する。アップロードOSイメージの受信が完了すると、OS管理部201は、仮想マシン208に対して、ストレージ206のキャッシュ領域206dに保存したアップロードOSイメージによる当該アップロードOSの起動を要求する。仮想マシン208は、OS管理部201の起動要求に応じてアップロードOS207bを起動し、起動の完了を確認したら、OS管理部201にアップロードOS207bの起動確認応答を送信する。その後、OS管理部201は、ディスプレイ上の画面表示をプリインストールOS207aからアップロードOS207bに切り替え、仮想マシン208にプリインストールOSの一時停止要求を送信する。仮想マシン208は、OS管理部201の一時停止要求に応じてプリインストールOS207aを一時停止させ、プリインストールOS207aの一時停止を確認したら、OS管理部201にプリインストールOSの一時停止確認応答を送信する。
その後、移動元ディスプレイ端末200aのアップロードOS207bと携帯端末100の携帯端末用OS101とは、必要なときにデータを交換する。例えば、携帯端末100のストレージ106のユーザデータ106b用の領域に格納されているファイルを移動元ディスプレイ端末200a上で閲覧したいときには、アップロードOS207bは携帯端末用OS101に対してファイル取得要求を出し、携帯端末用OS101は、そのファイル取得要求に応じて、ストレージ106内の所望のファイルを読み出して、移動元ディスプレイ端末200aに送信する。
図4(a),(b)はそれぞれ、本発明の携帯端末内のストレージに用意された複数のアップロードOSイメージを例示する図である。図4(a)の横軸はディスプレイ端末200のCPUの種類を示しており、図4(a)の縦軸はディスプレイ端末200の仕様(ハードウエアスペック)を示しており、アップロードOSイメージは、ディスプレイ端末200のCPUの種類毎およびディスプレイ端末200の仕様毎に複数種類(図示例では15種類)用意されている。図4(a)の横軸には、種類の異なるcpu_a、cpu_b、cpu_cが例示されており、図4(a)の横軸の右側ほどCPUの性能が高く、左側ほどCPUの性能が低くなっている。図4(a)の縦軸に示すディスプレイ端末200の仕様は、上側ほど低く、下側ほど高くなっており、それぞれのディスプレイ端末200の仕様に対応するアップロードOSとしては、「lightest」、「light 」、「normal」、「rich」、「richest 」が例示されている。「lightest」は、ディスプレイ端末200の仕様が最も低い場合に適した「動作の軽いOS」であり、「richest 」は、ディスプレイ端末200の仕様が最も高い場合に適した「機能の豊富なOS」である。
「動作の軽いOS」とは、GUI(Graphical User Interface)の画面が2次元表示のみで、画面上のアイコンやウインドウを操作したときのアニメーションや演出が最小限に抑えられているため、OSイメージのファイルサイズが小さくて済み、かつ、OSを動作させるために必要なCPU性能(CPU動作クロック周波数等)やメモリ容量が少なくて済むOSのことである。一方、「機能の豊富なOS」とは、GUIの画面表示に3次元グラフィックスを積極的に用いており、画面を操作したときのアニメーションや演出が多く、ユーザを楽しませる効果が多い代わりに、OSイメージのファイルサイズが大きく、かつ、OSを動作させるために高いCPU性能(CPU動作クロック周波数等)や大きなメモリ容量が必要となるOSのことである。ただし、「動作の軽いOS」および「機能の豊富なOS」の基本的な操作方法は同一であるものとし、画面内の演出(表現形態)のみが異なるものとする。
アップロード用各OSイメージは、詳細図である図4(b)に示すように、OSバイナリイメージファイルの他に、最低動作環境情報および推奨動作環境情報を含んでいる。「最低動作環境」は、当該OSを動作させるために最低限必要な動作環境である。また、「推奨動作環境」は、当該OSを動作の遅れなどなく、快適に使用するために必要な動作環境である。
図5(a)、(b)はそれぞれ、最低動作環境情報および推奨動作環境情報の具体例を示す図である。最低動作環境情報および推奨動作環境情報を構成するテーブルは、共に、CPUの種類、CPU動作クロック周波数、メモリ容量、GPUの種類、ディスプレイの解像度が記載されている。
次に、携帯端末100において送信OS決定部101cが移動元ディスプレイ端末200aに送信するアップロードOSイメージを決定(選択)する処理を図6のフローチャートに基づいて説明する。
図6は第1実施形態において携帯端末100の携帯端末用OS101が移動元ディスプレイ端末200aの端末IDおよびハードウェア情報を取得した後に、送信OS決定部101cが移動元ディスプレイ端末200aに送信するアップロードOSイメージを決定(選択)する処理を示すフローチャートである。このフローチャートは、図3のシーケンス図における送信OS決定部101cによるアップロードOSイメージの決定処理に対応している。
まず、図6のステップS501では、送信OS決定部101cにより移動元ディスプレイ端末200aの端末IDおよびハードウェア情報を取得し、次のステップS502では、図7に例示する送信OS決定表を読み込む。
図7に例示する送信OS決定表は、ディスプレイ端末200の端末IDとして、「#002347947」、「#000348259」、「#007534907」、「#009023890」、「#005902838」という5個の端末IDが記載されており、端末ID「#002347947」にはアップロードOSイメージ名「Splash_cpu_a_rich 」が関連付けて記載されており、端末ID「#000348259」にはアップロードOSイメージ名「Splash_cpu_b_normal 」が関連付けて記載されており、端末ID「#007534907」にはアップロードOSイメージ名「Splash_cpu_a_normal 」が関連付けて記載されており、端末ID「#009023890」にはアップロードOSイメージ名「Splash_cpu_c_light」が関連付けて記載されており、端末ID「#005902838」にはアップロードOSイメージ名「Splash_cpu_b_richest」が関連付けて記載されている。
次のステップS503では、送信OS決定表の中に、取得したディスプレイ端末の端末IDが存在するか否かを判定し、取得したディスプレイ端末の端末IDが送信OS決定表に存在した場合には、ステップS503のYesからステップS504に進んで、その端末IDに対応するアップロードOSイメージ名を読み込み、移動元ディスプレイ端末200aに送信するアップロードOSとして選択する。一方、上記ステップS503の判定において、取得したディスプレイ端末の端末IDが送信OS決定表に存在しなかった場合には、ステップS505に進んで、取得したディスプレイ端末のハードウェア情報内のCPUの種類に基づいて、対応するアップロードOSイメージ群を選択する。アップロードOSイメージ群とは、図4(a)の例で説明すると、ディスプレイ端末のCPUの種類が「cpu_c」であれば、「cpu_cに対応するアップロードOSイメージの全て(図4(a)の右端の一列の、5個のアップロードOSイメージ)のことを示す。
次のステップS506では、取得したディスプレイ端末のハードウェア情報に基づいて、当該ディスプレイ端末の仕様(ハードウエアスペック)に応じたアップロードOSイメージを選択する。具体的には、ハードウェア情報内のCPU動作クロック周波数、メモリ容量、GPUの種類、ディスプレイ画面解像度を、アップロードOSイメージ群中の各アップロードOSイメージの推奨動作環境情報と比較して、推奨動作環境情報を満たしているアップロードOSの中で最上位の動作環境を要求するアップロードOSのイメージを選択する。
上記ステップS506のアップロードOSイメージの選択の後に進むステップS507では、移動元ディスプレイ端末200aの端末IDおよび選択したアップロードOSイメージ名を送信OS決定表101dに書き込む。そして、ステップS504およびステップS507の次のステップS508では、選択されたアップロードOSイメージを移動元ディスプレイ端末200aに送信する。
[携帯端末100および移動元ディスプレイ端末200aの接続の正常な切断]
次に、携帯端末100および移動元ディスプレイ端末200aの接続が正常に切断された場合の動作を図8のシーケンス図に基づいて説明する。
移動元ディスプレイ端末200a上で何らかの作業をしているときに、携帯端末用OS101上もしくは移動元ディスプレイ端末200aのアップロードOS207b上で接続の切断(接続終了)の操作が行われると、携帯端末100および移動元ディスプレイ端末200aの間では、接続が切断される前に、必要なデータ交換処理を行う。このデータ交換処理は、移動元ディスプレイ端末200a上での作業内容(アップロードOS207の状態、アップロードOS207b上で実行していたアプリケーションの状態および当該アプリケーションにより作成した作業データ)を、アップロードOS用データ記憶制御部201gの指示により、アップロードOSの動作状況に関するデータとして携帯端末100の端末IDと対応付けて移動元ディスプレイ端末200aのキャッシュ領域206dに記憶する処理である。
その後、携帯端末用OS101の接続管理部101aは、移動元ディスプレイ端末200aのOS管理部201に対して、アップロードOSの停止要求を送信する。OS管理部201は、アップロードOSの停止要求を受け取ると、仮想マシン208に対してプリインストールOS207aの起動を要求し、仮想マシン208は、OS管理部201のゲストOS制御部201dから起動要求を受けると、プリインストールOS207aを起動する。次に、プリインストールOS207aの起動を確認したOS管理部201は、仮想マシン208に対してアップロードOSの停止を要求する。仮想マシン208は、OS管理部201の要求を受けて、アップロードOS207bを停止させる。次に、アップロードOS207bの停止を確認したOS管理部201は、移動元ディスプレイ端末200aの表示をアップロードOSからプリインストールOSへ切り換えるとともに、アップロードOSが使用していたキャッシュ領域206d内のキャッシュデータを削除する。
その後、OS管理部201のゲストOS制御部201dにより、携帯端末100に対してアップロードOS停止確認応答が送信される。このアップロードOS停止確認応答が携帯端末100によって受信されると、携帯端末100および移動元ディスプレイ端末200aの間の接続が切断される。
[携帯端末100および移動元ディスプレイ端末200aの接続の突発的な切断]
次に、携帯端末100および移動元ディスプレイ端末200aの接続が突発的に切断された場合の動作を図9のシーケンス図に基づいて説明する。
まず、携帯端末100のユーザが、携帯端末100と移動元ディスプレイ端末200aとの接続終了の操作(この接続終了の操作は、携帯端末100の携帯端末用OS101上もしくは移動元ディスプレイ端末200bのアップロードOS207b上で行うものである)を行わずに、携帯端末100を持って移動元ディスプレイ端末200aから離れた場合には、携帯端末100および移動元ディスプレイ端末200aの接続が突発的に切断される。
このとき、携帯端末用OS101は、接続管理部101aによって通信の切断を検出すると、端末ID通知部101eおよびIPアドレス記憶部101fによって、IPアドレス記憶部101fに記憶しておいた移動元ディスプレイ端末200aのIPアドレスに向かって、ネットワーク300経由で、携帯端末100の端末IDおよびキャッシュ暗号化要求を送信する。
一方、移動元ディスプレイ端末200aのOS管理部201は、接続管理部201cによって通信の切断を検出すると、まず、ゲストOS制御部201dによって、プリインストールOS207aを起動させ、プリインストールOS207aの起動を確認したら、直ちに移動元ディスプレイ端末200aの画面表示をプリンストールOS207aに切り換える。
その後、OS管理部201は、アップロードOS用データ記憶制御部201gによって、一時記憶しているアップロードOSの動作状況に関するデータ(アップロードOSのイメージファイル、アップロードOS上で動作するアプリケーションに関するデータおよび該アプリケーションにより作成済みまたは作成中の作業データを含む複合データ(アップロードOSが使用しているメモリ内のデータも含む))を携帯端末100の端末IDと対応付けてキャッシュ領域206dにキャッシュデータとして保存させる。このアップロードOSの動作状況に関するデータの保存は、プリインストールOSを終了させても、次回接続時に作業を継続して行えるようにするためのものである。また、作業データ(アップロードOSが使用しているメモリ内のデータも含む)も含めて保存することによって、次回接続時のディスプレイ端末200のハードウェアが移動元ディスプレイ端末200aと全く同一である場合、もしくは、仮想マシン208上から見たハードウェア構成が移動元ディスプレイ端末200aと全く同一のディスプレイ端末200である場合、前回のアップロードOSの動作状況に関するデータをそのまま移動先のディスプレイ端末のメモリ上に展開することにより、OS起動時間を短縮することができる。なお、メモリとは、データを一時的に記憶するメモリを示す。
アップロードOS用データ記憶制御部201gによるアップロードOSの動作状況に関するデータの保存の処理が終了すると、OS管理部201は、ゲストOS制御部201dによってアップロードOSを停止させ、アップロードOSの停止を確認したら、共通鍵生成部201hよって共通鍵を生成し、その後、この共通鍵を使ってキャッシュ暗号化・復号化部201iによって前記キャッシュデータを暗号化する。このキャッシュデータには、アップロードOSのイメージや、アプリケーションのデータや、作業データなどが含まていれる。キャッシュデータを暗号化したら、暗号化したキャッシュデータのビット列に対して、ハッシュ値算出・比較部201lを用いてハッシュ値(暗号化情報)を求める。その後、公開鍵記憶制御部201fで記憶制御されている携帯端末100から受け取った公開鍵を用いて、共通鍵を公開鍵で暗号化する。これら一連の作業によって、キャッシュデータは暗号化されるので、前記公開鍵に対応する秘密鍵を持っている携帯端末のみがこの暗号化されたキャッシュデータを復号することができるようになる。
その後、上述した携帯端末100の端末IDおよびキャッシュ暗号化要求の受信に対応して、算出したハッシュ値を携帯端末100に返送する。
なお、携帯端末100から送信されるキャッシュ暗号化要求および携帯端末の端末IDは、OS管理部201によるOS切換やキャッシュ暗号化の処理中に移動元ディスプレイ端末200aへ届く可能性があるが、その場合には、上述した一連の作業を終了して、ハッシュ値を求めた時点で携帯端末100へハッシュ値を返送するものとする(その際、ハッシュ値は公開鍵にて暗号化して携帯端末100へ返送する)。
[携帯端末100および移動先ディスプレイ端末200bの接続]
次に、移動元ディスプレイ端末200aとの接続を切断した携帯端末100ユーザが場所2に設置されている移動先ディスプレイ端末200bと接続するときの動作を図10のシーケンス図に基づいて説明する。
まず、携帯端末100の認証部105および移動先ディスプレイ端末200bの認証部205は、近距離無線による認証手続きを行い、互いのIPアドレスおよび通信インターフェース104,204間で用いる暗号鍵を決定して入手する。次に、携帯端末100の認証部105および移動先ディスプレイ端末200bの認証部205は、認証手続によって入手したIPアドレスおよび暗号鍵を使って通信インターフェース104,204間のコネクションを確立する。
次に、携帯端末用OS101は、通信インターフェース104から接続確立通知を受け取ると、ハードウェア情報取得要求部101b、端末ID通知部101e、キャッシュ取得要求部101jおよびIPアドレス記憶部101fによって、移動先ディスプレイ端末200b側へハードウェア情報取得要求メッセージ、携帯端末100の端末ID、キャッシュ取得要求および移動元ディスプレイ端末200aのIPアドレスを送信する。
一方、通信インターフェース204から接続確立通知を受け取った移動先ディスプレイ端末200b内のOS管理部201は、携帯端末100から送られてきたデータの中に、ハードウェア情報取得要求メッセージおよび端末IDに加えて、キャッシュ取得要求および移動元ディスプレイ端末200aのIPアドレスが含まれているため、移動元ディスプレイ端末200aのデータを引き継ぐ処理を行う必要があることを判断(検出)する。次に、移動先ディスプレイ端末200bは、公開鍵2・秘密鍵2生成部201mによって公開鍵2および秘密鍵2を生成し、携帯端末100から受け取った移動元ディスプレイ端末200aのIPアドレスを使い、ネットワークインターフェース209およびネットワーク300経由で、移動元ディスプレイ端末200aに、キャッシュ取得要求、携帯端末100の端末IDおよび公開鍵2を送信する。
移動元ディスプレイ端末200aのOS管理部201は、ネットワーク300およびネットワークインターフェイス209経由で、キャッシュ取得要求、携帯端末100の端末IDおよび公開鍵2を受け取ると、自身のキャッシュ領域206dに保存してある共通鍵で暗号化されたデータと、公開鍵で暗号化された共通鍵とのセットの中から、携帯端末100の端末IDに対応するものを選択する。そして、選択した共通鍵によって、共通鍵で暗号化されたデータに対してハッシュ値を算出する。さらに、そのハッシュ値を公開鍵2を使って暗号化して、共通鍵で暗号化されたデータおよび公開鍵で暗号化された共通鍵の後ろに付加する。その後、移動先ディスプレイ端末200bに対して、ネットワークインターフェース209およびネットワーク300経由で、共通鍵で暗号化されたデータ、公開鍵で暗号化された共通鍵および公開鍵2で暗号化されたハッシュ値を含むパケットを送信する。以下、このパケットのフォーマットについて説明する。
図11は第1実施形態において移動元ディスプレイ端末200a内のキャッシュデータを暗号化して保存して、移動先ディスプレイ端末200bへ送信する際のパケットのフォーマットおよびその作成方法を説明するための図である。
図9のシーケンス図で説明したように、携帯端末100および移動元ディスプレイ端末200aの接続が突発的に切断された後、移動元ディスプレイ端末200aは、アップロードOS用データ記憶制御部201gによりメモリに一時記憶制御されたアップロードOSの動作状況に関するデータを携帯端末100の端末IDと対応付けてキャッシュ領域206dにキャッシュデータとして保存するので、アップロードOS用データ記憶制御部201gによりメモリに一時記憶制御されたデータ(アップロードOSの動作状況に関するデータ)と切断前にキャッシュ領域206dに保存されていたデータとを、キャッシュ領域データの大きさなどを示したキャッシュ領域用ヘッダを付けて保存する。その後、キャッシュ領域用ヘッダと、アップロードOS用データ記憶制御部201gによりメモリに記憶制御されたデータと、キャッシュ領域206d内のデータとを1つのパケットと見なして、共通鍵を使って丸ごと暗号化する。そして、共通鍵で暗号化したデータに対してハッシュ値を算出し、携帯端末100へハッシュ値を送信する。なお、メモリとは、図示していないが一時的にデータを保持するメモリを示す。
その後、暗号化に使った共通鍵を、携帯端末100から送られてきた公開鍵で暗号化して、暗号化した共通鍵を共通鍵で暗号化されたデータの後ろに付ける。また、暗号化したデータに対応する端末IDや、共通鍵で暗号化されたデータや、公開鍵で暗号化された共通鍵などの大きさを記述した端末IDヘッダを先頭につける。以上のフォーマットで、移動元ディスプレイ端末200aのキャッシュ領域206dに保存する。
次に、図10のシーケンス図で説明したように、暗号化したキャッシュデータを移動先ディスプレイ端末200bへ送信するときに、まず、端末IDヘッダを見て、共通鍵で暗号化されたデータがどこからどこまでであるかを調べる。次に、共通鍵で暗号化されたデータに対してハッシュ値を算出し、算出したハッシュ値を移動先ディスプレイ端末200bから送られてきた公開鍵2で暗号化して、公開鍵2で暗号化したハッシュ値をパケットの後ろに付ける。その後、移動元ディスプレイ端末200aから移動先ディスプレイ端末200bへキャッシュデータを送信するときに必要となる各種情報を書き込んだ送信用ヘッダを先頭に付けたものを移動先ディスプレイ端末200bへ送信する。
なお、図9および図10のシーケンス図の説明では、図11の最上部に記載したパケットに含まれるキャッシュ領域206d内のデータにはOSイメージも含まれるという前提で説明を行った。
一般的に、OSイメージはある程度のファイル容量があり、ディスプレイ端末へ早く送信を完了することにより、ディスプレイ端末が使用可能になるまでの時間を短縮することができる。図1の構成における携帯端末100および移動元ディスプレイ端末200aの通信インターフェース104,204間の帯域と、ネットワークインターフェース107,209間の帯域とを比較したとき、通信インターフェース間の方が高速であれば、図11のフォーマットにおけるキャッシュ領域206d内のデータにOSイメージを含めず、再接続時においても、ハードウェア構成の如何に関わらず、OSイメージを毎回携帯端末から送信した方が、より早くOSのアップロードが完了するので、ディスプレイ端末200を使用可能にするまでの時間を短縮することができる。
図10のシーケンス図において、移動先ディスプレイ端末200bのOS管理部201は、移動元ディスプレイ端末200aから共通鍵によって暗号化されたデータと、公開鍵で暗号化された共通鍵と、公開鍵2で暗号化されたハッシュ値とを受け取ると、まず、共通鍵によって暗号化されたデータと、公開鍵で暗号化された共通鍵と、公開鍵2で暗号化されたハッシュ値とをキャッシュ領域206dに保存し、次に、公開鍵2で暗号化されたハッシュ値を秘密鍵2によって復号する。次に、共通鍵によって暗号化されたデータに対してハッシュ値を算出する。そして、算出したハッシュ値と復号したハッシュ値とを比較して、同じかどうかを確認する。このハッシュ値の確認は、移動元ディスプレイ端末200a内のキャッシュ領域に保存されているキャッシュデータと移動先ディスプレイ端末200bが受信したデータとが完全に同じものであるか否かを確認するために行うものである。2つのハッシュ値が等しいことを確認すると、移動先ディスプレイ端末200bは、ネットワークインターフェース290およびネットワーク300経由で、移動元ディスプレイ端末200aに受信確認応答(ACK)および携帯端末100の端末IDを送信する。移動元ディスプレイ端末200aは、受信確認応答(ACK)および携帯端末100の端末IDを受信すると、キャッシュ消去部201nによって、受信した携帯端末100の端末IDに対応する暗号化されたデータを削除する。
受信確認応答(ACK)および携帯端末100の端末IDを送信した後、移動先ディスプレイ端末200bのOS管理部201は、ハードウエア情報通知部201aおよび端末ID通知部201bによって、携帯端末100に対して、ハードウェア情報および移動先ディスプレイ端末200bの端末IDをハッシュ値とともに送信する。ハードウェア情報には、CPUの種類(CPUの型番、CPUの動作クロック周波数など)、アップロードOSが使用可能なメモリ容量、GPUの種類、ディスプレイ画面解像度などが含まれている。
携帯端末100の携帯端末用OS101は、移動先ディスプレイ端末200bから送信されたハードウェア情報、ディスプレイ端末200bの端末IDおよびハッシュ値を受け取ると、まず、ハッシュ値比較部101lによって、受信したハッシュ値とハッシュ値記憶部101kに記憶しておいたハッシュ値とを比較して、2つのハッシュ値が等しいことを確認する。このハッシュ値の確認は、携帯端末100のユーザが図2に示す場所1から離れたときに移動元ディスプレイ端末200aが保存していたキャッシュ領域206内のデータと、現在、移動先ディスプレイ端末200bが保持しているデータ(場所2の移動先ディスプレイ端末200bから受信したデータ)とが同一のものであるか否かを確認するために行うものである。次に、携帯端末用OS101は、2つのハッシュ値が等しいことを確認すると、ハードウェア情報および移動先ディスプレイ端末200bの端末IDを送信OS決定部101cへ渡す。送信OS決定部101cは、受け取ったハードウェア情報を参照して、前回接続した移動元ディスプレイ端末200aのハードウェア情報との比較を行う。この比較において、移動先ディスプレイ端末200bのハードウェア構成と移動元ディスプレイ端末200aのハードウェア構成とが全く同じであった場合には、送信OS決定部101cは、キャッシュ領域206d内のOSイメージによるOS起動要求を移動先ディスプレイ端末200bへ送信する。上記比較において、移動先ディスプレイ端末200bのハードウェア構成と移動元ディスプレイ端末200aのハードウェア構成とが異なる場合には、移動先ディスプレイ端末200bへ送信するOSイメージを1つ選択して、移動先ディスプレイ端末200bへ選択したOSイメージを送信する。また、携帯端末用OS101は、公開鍵・秘密鍵生成部101hによって新しい公開鍵・秘密鍵を生成する。そして、移動先ディスプレイ端末200bへ、OSイメージもしくはOS起動要求を送信するときに、公開鍵・秘密鍵記憶部101iに記憶しておいた秘密鍵および新しく生成した公開鍵も一緒に送信する。なお、新しく生成した公開鍵は、携帯端末100のユーザが、移動先ディスプレイ端末200bとの接続を終了する操作を行わずに、場所2を離れて、他の場所に移動して、携帯端末100と別のディスプレイ端末200とを接続する際に使うための公開鍵である。
移動先ディスプレイ端末200bのOS管理部201は、携帯端末100から送信されてきた秘密鍵と、新しい公開鍵と、OSイメージもしくはOS起動要求とを受信すると、まず、新しい公開鍵を公開鍵記憶制御部201fにより記憶制御させる。次に、入手した秘密鍵を使って、公開鍵によって暗号化された共通鍵を復号する。さらに、復号された共通鍵を使って、先に受信した、キャッシュ領域206d内に保存されている、共通鍵によって暗号化されたデータを復号する。これにより、移動先ディスプレイ端末200bは、移動元ディスプレイ端末200aから受け取った共通鍵によって暗号化されたデータを使うことができるようになる。その後、OS起動要求を受信した場合には、OS管理部201は、ゲストOS制御部201dによって、仮想マシン208に対して、キャッシュ領域206d内に保存されたOSイメージに対応するアップロードOSの起動を要求する。一方、OSイメージを受信した場合には、OS管理部201は、復号したキャッシュ領域206d内のデータをそのままメモリにコピーして、仮想マシン208に対して、受信したOSイメージに対応するアップロードOSの起動を要求する。仮想マシン208は、OS管理部201のOS起動要求に応じてアップロードOS207bを起動し、アップロードOSの起動の完了を確認したら、OS管理部201へアップロードOSの起動確認応答を送信する。その後、OS管理部201は、ディスプレイ上の画面表示をプリインストールOS207aからアップロードOS207bに切り替え、仮想マシン208にプリインストールOSの一時停止要求を送信する。仮想マシン208は、OS管理部201の一時停止要求に応じてプリインストールOS207aを一時停止させ、プリインストールOS207aの一時停止を確認したら、OS管理部201にプリインストールOSの一時停止確認応答を送信する。
その後、移動先ディスプレイ端末200bは、移動先ディスプレイ端末200b内のキャッシュ領域206dに保存されているデータ(アップロードOSの動作状況に関するデータ;アップロードOSのイメージファイル、アップロードOS上で動作するアプリケーションに関するデータおよび該アプリケーションにより作成済みまたは作成中の作業データを含む)を使うことにより、移動元ディスプレイ端末200aで行っていた作業をそのまま再開することができる。
図12は第1実施形態において、移動先ディスプレイ端末200bと携帯端末100とを接続する際に携帯端末100の送信OS決定部101cが送信するアップロードOSを選択(決定)する処理を示すフローチャートである。このフローチャートは、図10のシーケンス図における送信OS決定部101cによるアップロードOSイメージの決定処理およびハッシュ値比較部101lによるハッシュ値比較処理に対応している。
まず、図12のステップS901では、ハッシュ値比較部101lにより、移動先ディスプレイ端末200bからハッシュ値を取得し、次のステップS902では、ハッシュ値記憶部101kに記憶しておいたハッシュ値と取得したハッシュ値とが一致したか否かを確認する。ここで、ハッシュ値が一致しなかった場合には、何らかの異常が発生した場合であることから、次のステップS903で、携帯端末100のOS上の画面に「移動先ディスプレイ端末200bのキャッシュ領域206dに保存されているデータが壊れているかもしれないこと」を通知し、続いてステップS904では、ユーザに、「キャッシュ領域206dに保存されているデータをどのように扱うか」を問い合わせる。この問い合わせに対し、ユーザから「キャッシュ領域206dに保存されているデータを消す」ように指示があれば、次のステップS905で、送信OS決定部101cにより、キャッシュ領域206dに保存されているデータを消すように移動先ディスプレイ端末200bへメッセージを送信し、その後、ステップS906では、図6のステップS501へ処理を進める。一方、ステップS904の問い合わせに対し、ユーザから「壊れているかもしれないキャッシュ領域206dに保存されているデータを使用する」ように指示された場合には、後述するステップS909へ処理を進める。
ステップS902において、ハッシュ値が一致した場合には、ステップS907で、移動先ディスプレイ端末200bの端末IDおよびハードウェア情報を取得し、次のステップS908では、送信OS決定部101cによって、記憶しておいた移動元ディスプレイ端末200aのハードウェア情報と、今回取得した移動先ディスプレイ端末200bのハードウェア情報とを比較する。なお、この比較時のハードウェア情報とは、図1に示す仮想マシン208上で動作するゲストOS207から見たハードウェア構成のことである。また、2つのハードウェア情報が同一であると判断する場合には、CPUの種類やGPUの種類などは全く同一である必要があるが、メモリの容量に関しては、移動元ディスプレイ端末200aよりも移動先ディスプレイ端末200bの方がメモリ容量が増えている場合には、同一であると見なしてよい。ステップS908において移動元ディスプレイ端末200aのハードウェア情報と移動先ディスプレイ端末200bのハードウェア情報とが一致した(Yes)場合には、移動元ディスプレイ端末200aで使用していたメモリ上のデータをそのまま移動先ディスプレイ端末200b上のメモリに展開して、移動元ディスプレイ端末200aのキャッシュ領域206dに保存されているデータを移動先ディスプレイ端末200bのキャッシュ領域206dに戻せば、直ちにアップロードOSやアプリケーションが動作するため、ステップS916において、送信OS決定部101cによって、移動先ディスプレイ端末200bに対して、キャッシュ領域206d内のOSイメージによるOS起動要求メッセージを移動先ディスプレイ端末200bへ送信する。
携帯端末100から送信されたOS起動要求メッセージを受け取った移動先ディスプレイ端末200bは、キャッシュ領域206d内のOSイメージを自身のメモリに展開してアップロードOSの動作を再開し、キャッシュ領域206dに保存されているデータ(作業データ等)を使って、移動元ディスプレイ端末200aで行っていた作業を復元(再開)する。
一方、ステップS908において移動元ディスプレイ端末200aのハードウェア情報と移動先ディスプレイ端末200bのハードウェア情報とが一致しなかった(No)場合には、ステップS909に進んで送信OS決定表101dを読み込む。次のステップS910では、送信OS決定表の中に、取得した移動先ディスプレイ端末200bの端末IDが存在するか否かを判定し、取得した移動先ディスプレイ端末200bの端末IDが送信OS決定表に存在した場合には、ステップS910のYesからステップS911に進んで、その端末IDに対応するアップロードOSイメージ名を読み込み、移動先ディスプレイ端末200bに送信するアップロードOSとして選択する。一方、上記ステップS910の判定において、取得した移動先ディスプレイ端末200bの端末IDが送信OS決定表に存在しなかった場合には、ステップS912に進んで、取得した移動先ディスプレイ端末200bのハードウェア情報内のCPUの種類に基づいて、対応するアップロードOSイメージ群を選択する。
次のステップS913では、取得した移動先ディスプレイ端末200bのハードウェア情報に基づいて、当該移動先ディスプレイ端末200bの仕様(ハードウエアスペック)に応じたアップロードOSイメージを選択する。具体的には、ハードウェア情報内のCPU動作クロック周波数、メモリ容量、GPUの種類、ディスプレイ画面解像度を、アップロードOSイメージ群中の各アップロードOSイメージの推奨動作環境情報と比較して、推奨動作環境情報を満たしているアップロードOSの中で最上位の動作環境を要求するアップロードOSのイメージを選択する。
上記ステップS913のアップロードOSイメージの選択の後に進むステップS914では、移動先ディスプレイ端末200bの端末IDおよび選択したアップロードOSイメージ名を送信OS決定表101dに書き込む。そして、ステップS911およびステップS914の次のステップS915では、選択されたアップロードOSイメージを移動先ディスプレイ端末200bに送信する。
携帯端末100から送信されたアップロードOSイメージを受け取った移動先ディスプレイ端末200bは、受信したアップロードOSイメージにより対応するアップロードOSを起動し、キャッシュ領域206dに保存されているデータ(作業データ等)を使って、移動元ディスプレイ端末200aで行っていた作業を復元(再開)する。
本実施形態によれば、携帯端末100と場所1の移動元ディスプレイ端末200aとの接続を終了する操作を行わずに場所1を離れたユーザが、場所2の移動先ディスプレイ端末200bと携帯端末100とを接続する際には、移動先ディスプレイ端末200bから携帯端末100の端末IDととともに、移動元ディスプレイ端末200aのキャッシュ領域206dに携帯端末100の端末IDと対応付けて記憶されたアップロードOSの動作状況に関するデータの送信要求を受けて、携帯端末100の端末IDに対応する、移動元ディスプレイ端末200aのキャッシュ領域206dおよびメモリに記憶されているアップロードOSの動作状況に関するデータを移動先ディスプレイ端末200bに対して送信するように制御される。したがって、携帯端末100のユーザが移動元ディスプレイ端末200aから移動先ディスプレイ端末200bに移動した場合にも、継続して作業を行うとともに、携帯端末100と同様な操作方法で、大画面かつ高精細な表示部を有する移動先ディスプレイ端末200bを携帯端末の外部ディスプレイ装置として継続利用することができるようになり、ユーザ400は、移動先ディスプレイ端末200b上で、データを保存せずに一端中断した作業を継続することができるようになる。
本発明の携帯端末および本発明の情報処理装置としての複数台のディスプレイ端末を連携して使用する際の第1実施形態のシステム構成を示す機能ブロック図である。 第1実施形態において、携帯端末および移動元ディスプレイ端末、移動先ディスプレイ端末を連携して使用する際の使用イメージを説明するための図である。 第1実施形態において、携帯端末および移動元ディスプレイ端末の接続からディスプレイ端末用アップロードOSの起動までの動作を示すシーケンス図である。 (a),(b)はそれぞれ、本発明の携帯端末内のストレージに用意された複数のアップロードOSイメージを例示する図である。 (a)、(b)はそれぞれ、本発明のディスプレイ端末における最低動作環境情報および推奨動作環境情報の具体例を示す図である。 第1実施形態の携帯端末において送信OS決定部が移動元ディスプレイ端末に送信するアップロードOSイメージを決定(選択)する処理を示すフローチャートである。 第1実施形態の携帯端末における送信OS決定表を例示する図である。 (a)〜(d)は図6のステップS506においてディスプレイ端末の仕様(ハードウエアスペック)に応じてアップロードOSイメージを選択する具体的な手順を説明するための図である。 第1実施形態において、携帯端末および移動元ディスプレイ端末の接続が突発的に切断された場合の動作を示すシーケンス図である。 第1実施形態において、移動元ディスプレイ端末との接続を切断した携帯端末ユーザが他の場所に設置されている移動先ディスプレイ端末と接続するときの動作を示すシーケンス図である。 第1実施形態において、移動元ディスプレイ端末内のキャッシュデータを暗号化して保存して、移動先ディスプレイ端末へ送信する際のパケットのフォーマットおよびその作成方法を説明するための図である。 第1実施形態において、移動先ディスプレイ端末と携帯端末とを接続する際に携帯端末の送信OS決定部が送信するアップロードOSを選択する処理を示すフローチャートである。
符号の説明
100 携帯端末
101 携帯端末用オペレーティングシステム(携帯端末用OS)
101a 接続管理部
101b ハードウェア情報取得要求部(取得部)
101c 送信OS決定部(決定部)
101d 送信OS決定表
101e 端末ID通知部
101f IPアドレス記憶部
101g キャッシュ暗号化要求部
101h 公開鍵・秘密鍵生成部
101i 公開鍵・秘密鍵記憶部
101j キャッシュ取得要求部
101k ハッシュ値記憶部
101l ハッシュ値比較部
102 表示部
103 操作インターフェース
104 通信インターフェース
105 認証部
106 ストレージ
106a,106b,106c 領域
107 ネットワークインターフェース
200 ディスプレイ端末
200a 移動元ディスプレイ端末
200b 移動先ディスプレイ端末
201 OS管理部
201a ハードウェア情報通知部
201b 端末ID通知部
201c 接続管理部
201d ゲストOS制御部
201e IPアドレス通知部
201f 公開鍵記憶制御部
201g アップロードOS用データ記憶制御部
201h 共通鍵生成部
201i キャッシュ暗号化・復号化部
201j キャッシュ取得部
201k キャッシュ送信部
201l ハッシュ値算出・比較部
201m 公開鍵2・秘密鍵2生成部
201n キャッシュ消去部
202 表示部
203 操作インターフェース
204 通信インターフェース
205 認証部
206 ストレージ
206a,206b,206c 領域
206d キャッシュ領域
207 ゲストOS
207a ディスプレイ端末用プリインストールOS(プリインストールOS)
207b ディスプレイ端末用アップロードOS(アップロードOS)
208 仮想マシン
209 ネットワークインターフェース
300 ネットワーク

Claims (6)

  1. 携帯端末が保持しているオペレーティングシステムを情報処理装置で起動させるために、前記携帯端末から該携帯端末の識別情報と、前記オペレーティングシステムの動作状況に関するデータと、を受信する受信部と、
    前記受信部により受信した前記オペレーティングシステムの動作状況に関するデータを前記携帯端末の識別情報と対応付けて記憶する記憶部と、
    前記記憶部により記憶した前記オペレーティングシステムの動作状況に関するデータにより当該オペレーティングシステムを起動する起動部と、
    他の情報処理装置から前記携帯端末の識別情報とともに前記記憶部に記憶されている前記オペレーティングシステムの動作状況に関するデータの送信要求を受けると、前記携帯端末の識別情報に対応する、前記記憶部に記憶されている前記オペレーティングシステムの動作状況に関するデータを当該他の情報処理装置に対して送信するように制御する制御部と、
    を具備して成ることを特徴とする情報処理装置。
  2. 前記記憶部は、前記起動部がオペレーティングシステムを起動している場合に前記携帯端末との通信が切断されると、起動していたオペレーティングシステムの動作状況に関するデータを記憶することを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
  3. 前記オペレーティングシステムの動作状況に関するデータは、前記オペレーティングシステムのイメージファイルと、前記オペレーティングシステム上で起動するアプリケーションに関するデータと、該アプリケーションにより作成される作業データとを含むことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
  4. 携帯端末に対応するオペレーティングシステムを情報処理装置で起動させるために、前記携帯端末から該携帯端末の識別情報と、前記情報処理装置とは異なる他の情報処理装置の識別情報と、を受信する受信部と、
    前記受信部により受信した前記他の情報処理装置の識別情報に基づいて、該他の情報処理装置に対して当該携帯端末に対応するオペレーティングシステムの動作状況に関するデータを送信するように、前記受信部により受信した前記携帯端末の識別情報を用いて要求する要求部と、
    前記要求部の要求に応じて前記他の情報処理装置から前記携帯端末に対応するオペレーションシステムの動作状況に関するデータを受信すると、該受信したオペレーションシステムの動作状況に関するデータに対応するオペレーションシステムが前記携帯端末に対応するオペレーションシステムであるか否かを認証する認証部と、
    前記認証部により正当に認証されると、前記受信したオペレーションシステムの動作状況に関するデータにより当該オペレーティングシステムを起動する起動部と、
    を具備して成ることを特徴とする情報処理装置。
  5. 前記認証部は、前記携帯端末が保持する暗号化情報に基づいて、前記受信したオペレーションシステムの動作状況に関するデータに対応するオペレーションシステムが前記携帯端末に対応するオペレーションシステムであるか否かを認証することを特徴とする請求項4に記載の情報処理装置。
  6. 複数のオペレーティングシステムのイメージファイルを記憶する記憶部と、
    前記複数のオペレーティングシステムのイメージファイルの少なくとも1つにより当該オペレーティングシステムを起動可能な情報処理装置から、該情報処理装置のシステム情報を取得する取得部と、
    前記取得部により取得したシステム情報に基づいて、前記記憶部に記憶されている前記複数のオペレーティングシステムのイメージファイルに対応する複数のオペレーティングシステムの中から、前記情報処理装置に応じたオペレーティングシステムを決定する決定部と、
    前記決定部により決定したオペレーティングシステムのイメージファイルと、携帯端末の識別情報とを前記情報処理装置に送信する送信部と、
    前記送信部が送信した前記情報処理装置とは異なる他の情報処理装置への接続処理を行うと、前記送信部が送信したオペレーティングシステムのイメージファイルを前記他の情報処理装置が取得するように該他の情報処理装置に対して前記携帯端末の識別情報を用いて要求する要求部と、
    を具備して成ることを特徴とする携帯端末。
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