JP6327534B2 - 溶接トーチ - Google Patents
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Description
そして、ガス通路の径方向幅が変化しないので、溶接トーチの先端から流出するまでシールドガスの流速の変化を抑えることができ、従来の溶接条件を変更することなくシールドガス流が溶接トーチの径方向外方へ広がるようにして、溶接部に届く大気中の酸素を低減することができる。
図1に示すように、溶接トーチ1は、トーチ本体2と、基端部がトーチ本体2に支持された円筒状のノズル3と、基端部がトーチ本体2に支持されノズル3の内部に配置された棒状体のコンタクトチップ4を備え、ノズル3の内周面とコンタクトチップ4の外周面の間にトーチ本体2側から供給されるシールドガスをノズル3の先端から流出させることができるガス通路が形成されている。シールドガスは図示しないガス供給装置から流量を調節して供給される。溶接トーチ本体2は、ロボットアームに装着可能に構成されていてもよく、作業者が手に持って溶接可能なように構成されていてもよい。
コンタクトチップ4は棒状体であり、図示は省略するが、その基端側がトーチ本体2に例えば螺合により着脱可能なように形成されている。コンタクトチップ4の内部には、電極と溶接材を兼ねるワイヤを挿通させ摺動可能に支持するワイヤ通路5が設けられている。溶接時には、図示しないワイヤ送給装置から送られるワイヤがトーチ本体側からワイヤ通路5に挿通され、図示しない電源から供給される電流がコンタクトチップ4を介してワイヤ通路5に支持したワイヤに伝導可能に構成されている。
ノズル3は円筒状であり、図示は省略するが、その基端側がトーチ本体2に例えば螺合により着脱可能なように形成されている。ノズル3の先端部分には、先端に近づくほど内径が拡大する内径拡大部7が形成されている。内径拡大部7の先端の内径は、内径拡大部7が無い場合のノズル3の先端の内径より例えば0.6mm〜1.2mm大きく、内径拡大部7の基端は先端から1.0mm〜2.6mmの距離に位置し、コンタクトチップ4の外径拡大部6に対応してこれらの寸法が決定される。
ガス通路は、トーチ本体2側から供給されるシールドガスがノズル3の先端から流出可能なように形成されている。また、ガス通路の先端部分は、ノズル3の内径拡大部5とコンタクトチップ4の外径拡大部7が径方向幅を一定に維持するように形成され、この先端部分でガスの流速の変動が少なくなるように構成されている。
図2に示すように、従来の溶接トーチ11は、トーチ本体12、ノズル13、コンタクトチップ14を備え、本発明の溶接トーチ1の外径拡大部6、及び内径拡大部7を備えていないものに相当する。コンタクトチップ14の先端の外径は6mm、基端の外径は9mm、ノズル13の先端の内径は13mm、基端の内径は16mmである。コンタクトチップ14の外周面とノズル13の内周面の間に径方向幅が一定のガス通路が形成され、コンタクトチップ14には、ワイヤ通路15が設けられている。
図3は、板厚2mmの母材9aを板厚2mmの母材9bに重ねて母材9aの端部と母材9bを溶接する重ね継手のすみ肉溶接において、シールドガス流の解析結果に基づいてシールドガス流を模式的に表した要部断面図である。ワイヤ21のコンタクトチップ14先端からの突出長は10mm、トーチ角は30°、シールドガスの流量は20L/秒(流速5m/秒に相当する)、アーク長は10mmである。
従来の溶接トーチ11の場合と同様に、図4は板厚2mmの母材9aを板厚2mmの母材9bに重ねて母材9aの端部と母材9bを溶接する重ね継手のすみ肉溶接において、シールドガス流の解析結果に基づいてシールドガス流を模式的に表した要部断面図である。ワイヤ21のコンタクトチップ4先端からの突出長は10mm、トーチ角は30°、シールドガスの流量は20L/秒(流速5m/秒に相当する)、アーク長は10mmである。また、外径拡大部6の先端の外径は7mm(外径拡大長1mm)、外径拡大部6の先端と基端の距離は2mm、内径拡大部7の先端の内径は14mm、内径拡大部7の先端と基端の距離は2mm、コンタクトチップ4の基端の外径は9mm、ノズル基端の内径は16mmである。即ち、従来の溶接トーチ11と比べて、コンタクトチップ4の先端の外径が1mm大きくなるように外径拡大部6が形成され、ノズル3の先端の内径が1mm大きくなるように内径拡大部7が形成されている。
本発明の溶接トーチ1は、作業性を良好にするためにノズル3を細く形成した場合でも、ノズル3の内径拡大部7及びコンタクトチップ4の外径拡大部6によりシールドガス流が溶接トーチ1の径方向外方に向かって広がるようにすることによって、シールドガスにより大気から取り込まれ溶接部10に到達する酸素を低減可能であり、溶接部10に生成するスラグを低減することができる。従って、本発明の溶接トーチ1により溶接した母材を被覆する電着塗膜の欠陥を低減することができ、電着塗膜の欠陥を起点とした発錆を低減することができる。
2 トーチ本体
3 ノズル
4 コンタクトチップ
5 ワイヤ通路
6 外径拡大部
7 内径拡大部
8 滞留部
9a,9b 母材
10 溶接部
11 従来の溶接トーチ
12 トーチ本体
13 ノズル
14 コンタクトチップ
15 ワイヤ通路
21 ワイヤ
G1〜G5,G11〜G15 シールドガス流
A1,A2,A11,A12 大気流
Claims (2)
- トーチ本体と、このトーチ本体に基端側が支持された円筒状のノズルと、このノズルの内部に配置され且つ前記トーチ本体に基端側が支持されたコンタクトチップと、前記ノズルと前記コンタクトチップの間にシールドガスを流す為のガス通路を備えた溶接トーチであって、
前記ノズルの先端部は先端に近づくほど内径が拡大する内径拡大部を備え、
前記コンタクトチップは、溶接材であるワイヤを摺動可能に支持するワイヤ通路と、コンタクトチップの先端部に形成され且つ先端に近づくほど外径が拡大する外径拡大部とを備え、
前記内径拡大部は、前記ガス通路の径方向幅を一定に維持するように形成されたことを特徴とする溶接トーチ。 - 前記外径拡大部の基端から先端までの長さが1.0mm〜2.6mmであって、前記外径拡大部の先端の外径と前記外径拡大部が無い場合のコンタクトチップの先端の外径の差に相当する外径拡大長が0.6mm〜1.2mmであることを特徴とする請求項1に記載の溶接トーチ。
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