JP2016163903A - 狭開先用トーチノズルおよび溶接方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】狭開先において雰囲気の巻き込みを防ぐとともに、開先内へパージガスを確実に供給して溶接の品質を向上させる狭開先用トーチノズルおよび溶接方法を提供する。
【解決手段】狭開先用トーチノズル1は、被溶接物5、6の開先8を溶接する電極13の周囲にパージガスGを供給するガス流路31を有して溶接トーチ2に装着される。狭開先用トーチノズル1は、溶接トーチ2に装着されて電極13を囲む筒状のノズル本体32と、電極13の先端を突出させ、かつパージガスGを放出させる長穴33と、被溶接物5、6の開先8の周囲の非溶接表面5b、6bに対向する対向面36aと、を有してノズル本体32を塞ぐノズル板36と、を備えている。
【選択図】 図1

Description

本発明に係る実施形態は狭開先用トーチノズルおよび溶接方法に関する。
ガスノズルの先端部分に扁平部を有して、開先の外側から開先へパージガスを集中的に供給したり、扁平部を開先へ挿入した状態でパージガスを開先内へ供給したりするトーチノズルが知られている。
特開平5−337647号公報
開先幅寸法に対して開先深さ寸法の方が大幅に大きい狭開先では、開先幅よりも大径の円形開口からパージガスを噴出させても、パージガスの大部分が開先の周囲の非溶接表面にぶつかってしまい、開先内の溶接箇所へパージガスが届かずに溶接の品質を低下させてしまう恐れがある。
また、扁平な先端部を有する従来のトーチノズルでは、先端部を開先の内部へ挿入する場合、開先とトーチノズルの先端部との干渉の恐れがあったり、開先とトーチノズルの先端部との隙間を通じてパージガスの流れに雰囲気を巻き込んでしまったりして溶接の品質を低下させる恐れがある。特に狭開先の場合には、開先とトーチノズルの先端部との干渉の恐れが高まる。他方、扁平な先端部を開先の外側に配置する場合であっても、ノズル先端の幅寸法と開先の幅寸法との大小関係によっては、開先とトーチノズルの先端部との隙間を通じてパージガスの流れに雰囲気を巻き込んでしまって溶接の品質を低下させる恐れがある。
そこで、本発明は、狭開先において雰囲気の巻き込みを防ぐとともに、開先内へパージガスを確実に供給して溶接の品質を向上させる狭開先用トーチノズルおよび溶接方法を提供することを目的とする。
前記の課題を解決するため本発明の実施形態に係る狭開先用トーチノズルは、被溶接物の狭開先を溶接する電極の周囲にパージガスを供給するガス流路を有して溶接トーチに装着される狭開先用トーチノズルにおいて、前記溶接トーチに装着されて前記電極を囲む筒状のノズル本体と、前記電極の先端を突出させ、かつ前記パージガスを放出させる長穴と、前記被溶接物の前記狭開先の周囲の非溶接表面に対向する対向面と、を有して前記ノズル本体を塞ぐノズル板と、を備えている。
また、本発明の実施形態に係る溶接方法は、電極の周囲にパージガスを供給して被溶接物の狭開先を溶接する溶接方法において、前記狭開先の周囲の非溶接表面をノズル板で覆って隙間を形成し、前記パージガスを前記狭開先よりも幅広く放出し、かつ前記隙間を通じて前記パージガスを前記狭開先から離れる方向へ流出させる。
本発明の実施形態に係る狭開先用トーチノズルを溶接トーチに装着した状態の正面図。 本発明の実施形態に係る狭開先用トーチノズルおよび溶接トーチの分解図。 本発明の実施形態に係る狭開先用トーチノズルの底面図。 本発明の実施形態に係る狭開先用トーチノズルを溶接トーチから取り外した状態の正面図。 本発明の実施形態に係る狭開先用トーチノズルと被溶接物との関係を示す平断面図。 本発明の実施形態に係る狭開先用トーチノズルと被溶接物との関係を示す平断面図。
本発明に係る狭開先用トーチノズルおよび溶接方法の実施形態について図1から図5を参照して説明する。
図1は、本発明の実施形態に係る狭開先用トーチノズルを溶接トーチに装着した状態の正面図である。
図2は、本発明の実施形態に係る狭開先用トーチノズルおよび溶接トーチの分解図である。
図3は、本発明の実施形態に係る狭開先用トーチノズルの底面図である。
図4は、本発明の実施形態に係る狭開先用トーチノズルを溶接トーチから取り外した状態の正面図である。
図1から図4に示すように、本実施形態に係る狭開先用トーチノズル1は、溶接トーチ2に装着されて溶接工程に適用される。
溶接トーチ2は、一対の被溶接物5、6、例えば一対の配管の溶接に使用される。一対の被溶接物5、6は、溶接可能な金属材料製である。一対の被溶接物5、6それぞれの端部には、突き合わせ継手5a、6aが設けられている。突き合わせ継手5a、6aの間には、溶接金属によって塞がれる隙間、いわゆる開先8が形成されている。開先8は、開先幅寸法GWに対して開先深さ寸法GHの方が大幅に大きい狭開先を想定しているが、これに限られない。
溶接トーチ2は、被溶接物5、6の突き合わせ継手5a、6aをアーク溶接で接合する。具体的には、ティグ溶接(TIG溶接:Tungsten Inert Gas welding)、マグ溶接(MAG溶接:Metal Active Gas welding)、ミグ溶接(MIG溶接:Metal Inert Gas welding)など各種のアーク溶接に好適な溶接トーチ2が適宜に選択される。
溶接トーチ2は、パージガスGのガス流路11を有する中空なトーチボディ12と、トーチボディ12に装着されて電極13を着脱自在に保持する電極コレット15と、トーチボディ12の下端部に着脱自在に装着されてトーチボディ12内のガス流路11を通じて流入するパージガスGを均質に拡散させて層流化するガスレンズ16と、を備えている。
また、溶接トーチ2は、ガスレンズ16との間に電極コレット15を挟み込んでトーチボディ12に装着されて電極13を固定するキャップ17と、トーチボディ12の天面と3つの側面とを囲んでトーチボディ12の電気的絶縁を図る絶縁カバー18と、トーチボディ12、絶縁カバー18およびキャップ17の間に挟み込まれてトーチボディ12内を流れるパージガスGの漏洩を防ぐガスケット19と、トーチボディ12の下面を覆ってトーチボディ12の電気的絶縁を図るインシュレーター21と、トーチボディ12にパージガスGと電力とを導くプラグ22と、を備えている。
さらに、溶接トーチ2には、絶縁体製で円筒形の既設ノズル23が設けられている。既設ノズル23は、ガスレンズ16の周囲を囲んでガスレンズ16から吹き出すパージガスGを狭開先用トーチノズル1へ導く。
パージガスGは、アルゴンガスやヘリウムガスなどの不活性ガスである。
トーチボディ12は、アルミ合金などの金属材料製であって導電性を有している。四角形状のトーチボディ12は、天面に設けられてキャップ17をねじ止めする雌ねじ部12aと、底面に設けられて電極コレット15をねじ止めする雌ねじ部12bと、側面に設けられてプラグ22をねじ止めする雌ねじ部12cと、を備えている。
細長い棒状の電極13は、ティグ溶接の場合の例示であり、タングステン電極が用いられている。マグ溶接及びミグ溶接の場合の電極13は、溶接ワイヤ送給装置(図示省略)から送給されるワイヤである。
細長い筒形状の電極コレット15は、トーチボディ12の底面から被溶接物5、6の方向へ延びている。
ガスレンズ16は、トーチボディ12に着脱自在に取り付けられる筒状のホルダー25と、ホルダー25に設けられて金属製のフィルター(図示省略)を収容するフィルター部26と、を備えている。
ホルダー25には、トーチボディ12の雌ねじ部12cにガスレンズ16をねじ止めする雄ねじ部25aが設けられている。
筒状のフィルター部26には、積層された複数の環状の金網を含むフィルター(図示省略)が納められている。フィルター部26の外周部には、既設ノズル23をねじ止めする雄ネジ26aが設けられている。
プラグ22は、ガス供給管(図示省略)および電力線(図示省略)に接続されている。
円筒形状の既設ノズル23は絶縁体である。既設ノズル23の内周面の一部には、ガスレンズ16のフィルター部26の雄ネジ26aにねじ止めされる雌ネジ23aが設けられている。既設ノズル23は、雌ネジ23aをガスレンズ16の雌ネジ23aにねじ止めすることによってガスレンズ16の外周面に保持されている。既設ノズル23は、ガスレンズ16のフィルターを通過して層流化されたパージガスGを狭開先用トーチノズル1へ導いている。
そして、狭開先用トーチノズル1は、被溶接物5、6の開先8を溶接する電極13の周囲にパージガスGを供給するガス流路31を有して溶接トーチ2に装着されている。
狭開先用トーチノズル1は、溶接トーチ2に装着されて電極13を囲む筒状のノズル本体32と、電極13の先端を突出させ、かつパージガスGを放出させる長穴33と、被溶接物5、6の開先8の周囲の非溶接表面5b、6bに対向する対向面36aと、を有してノズル本体32を塞ぐノズル板36と、を備えている。
ノズル本体32は、溶接トーチ2に設けられる既設ノズル23の外周に嵌め込まれて保持されている。ノズル本体32の一方の端部は開放されており、既設ノズル23を抜き差しして着脱できる。ノズル本体32の内面には、既設ノズル23にノズル本体32を保持させるOリング37が設けられている。
ノズル本体32の他方の端部には、ノズル板36を固定するフランジ部38が設けられている。
ノズル板36は、ノズル本体32のフランジ部38にネジ39で固定されている。ノズル板36は、ノズル本体32の他方の端部を塞いでパージガスGを長穴33から流出させる。
ノズル板36の対向面36aは、被溶接物5、6の非溶接表面5b、6bとの間に開先8よりも幅広い隙間gを形成している。隙間gは、パージガスGが拡散することなく開先に流入するように5mm以内に設定されることが好ましく、接触する直前まで近づけるとなお良い。また、隙間gの幅寸法gWは、開先幅寸法GWよりも広い幅寸法gWで拡がっており、開先幅寸法GWの2倍以上であることが好ましい。長穴33から流出して開先8および隙間gを流動するパージガスGを図1中に実線矢印で示している。
また、狭開先用トーチノズル1は、ノズル板36の対向面36aの裏面36b、かつ長穴33の長手方向中央部の側方に設けられて長穴33の側方へ流れ込むパージガスGを長穴33の端部側へ導く案内板41を備えている。
なお、狭開先用トーチノズル1は、ノズル板36と既設ノズル23との間に挟み込まれて既設ノズル23から長穴33へ流れ込むパージガスGを均質に拡散させて層流化する第二フィルター42(二点鎖線で示される第二フィルタ42)を備えていても良い。第二フィルター42は、ガスレンズ16のフィルター同様に積層された複数の環状の金網を含んでいる。
図5および図6は、図1のV−V線において、本発明の実施形態に係る狭開先用トーチノズルと被溶接物との関係を示す平断面図である。
図5および図6に示すように、本実施形態に係る狭開先用トーチノズル1は、長穴33の長手方向を開先8が延びる方向へ実質的に一致させた状態で使用される。
ノズル本体32のフランジ部38は、円形の外周と、平行な一対の線分Lで円弧Cを切り取った形状の内周と、を有している。フランジ部38の中心部には、電極13が配置されて長穴33から開先8内へ突出している。線分Lは円弧C部分の半径よりもフランジ部38の中心側に寄っており、狭開先用トーチノズル1は、この部分を既設ノズル23に突き当てることで位置決めされている。
長穴33は、ノズル本体32の内周面を画定する一対の線分Lの平行方向へ延びており、円弧Cに接している。長穴33は開先8よりも幅広く、長穴33から吹き出すパージガスGが被溶接物5、6の非溶接表面5b、6bにも吹き掛かる。
案内板41は、長穴33の長手方向の縁に沿って延びる縦板部43と、縦板部43に突き当たって長穴33の中央部から側方に延びる横板部45と、を有するT字形を有している。
縦板部43は、長穴33の全長よりも短く、ガスレンズ16のノズル板36への投影領域Aに実質的に重なって、投影領域Aの外側に若干はみ出ている。横板部45は、長穴33の長手方向に直交するように延びており、フランジ部38の内周面のうち線分Lに対しても直交して長穴33の縁からフランジ部38の内周面へ達している。また、案内板41の突出端は山形に先細っており、パージガスGの流れを妨げることなく円滑に分流させる。
パージガスGを溶接トーチ2から流出させるガスレンズ16のノズル板36への投影領域Aのうち案内板41よりも外側の部分(領域B、ここでいう外側とは長穴33の中心、つまり電極13から遠ざかる側)は、長穴33のうち投影領域Aよりも外側の部分(領域C)と実質的に同じ面積である。
つまり、ガスレンズ16から吹き出すパージガスGは、投影領域Aのうち長穴33に重なる部分(領域D)では直進して開先8へ流れ込む一方、投影領域Aのうち領域Bでは案内板41によって領域Cへと案内される。この案内板41の働きによって、パージガスGは長穴33の全面(領域Cおよび領域D)から、実質的に一様に吹き出す。
このように構成される狭開先用トーチノズル1を使用する溶接方法では、電極13の周囲にパージガスGを供給して被溶接物5、6の開先8を溶接する。具体的には、開先8の周囲の非溶接表面5b、6bをノズル板36で覆って隙間gを形成し、パージガスGを開先8よりも幅広く放出し、かつ隙間gを通じてパージガスGを開先8から離れる方向へ流出させて開先8への雰囲気の流入を阻害しながら被溶接物5、6を溶接する。
換言すると、本実施形態に係る溶接方法は、長穴33からパージガスGを開先8よりも幅広く放出することによって、開先8へパージガスGを送り込むのと同時に、長穴33から吹き出すパージガスGの一部を被溶接物5、6の非溶接表面5b、6bにも吹き掛ける。
従来の溶接トーチや、従来の溶接トーチを用いた溶接方法とは異なり、本実施形態に係る溶接方法は、被溶接物5、6の非溶接表面5b、6bにパージガスGを吹きかけ、これを被溶接物5、6とノズル板36との隙間gから雰囲気へ流出させることによって、従来の溶接トーチや、従来の溶接トーチを用いた溶接方法にようなパージガスGへの雰囲気の巻き込みを防いで、溶接の品質を向上させる。
本実施形態に係る狭開先用トーチノズル1は、電極13の先端を突出させ、かつパージガスGを放出させる長穴33と、被溶接物5、6の開先8の周囲の非溶接表面5b、6bに対向する対向面36aと、を有するノズル板36を備えることによって、開先8内およびノズル板36と被溶接物5、6との隙間gにパージガスGを流し込んで雰囲気の巻き込みを確実に防ぎ、溶接の品質を向上させることができる。
また、本実施形態に係る狭開先用トーチノズル1は、電極13の先端を突出させ、かつパージガスGを放出させる長穴33と、被溶接物5、6の開先8の周囲の非溶接表面5b、6bに対向する対向面36aと、を有するノズル板36を備えることによって、開先8内へ電極13のみを差し込んで溶接を施すことが可能であり、ノズルと開先8とが干渉して溶接の品質を低下させることを防ぐことができる。
さらに、本実施形態に係る狭開先用トーチノズル1は、長穴33の側方へ流れ込むパージガスGを長穴33の端部側へ導く案内板41を備えることによって、長穴33の全面にパージガスGを行き渡らせて、電極13周囲のパージガスGの不均一(ムラ)を抑制できる。
さらにまた、本実施形態に係る狭開先用トーチノズル1は、T字形の案内板41を備えることによって、簡易な構造でパージガスGの確実な拡散を図ることができる。
また、本実施形態に係る狭開先用トーチノズル1は、ガスレンズ16のノズル板36への投影領域Aのうち案内板41よりも外側の部分(領域B)は、長穴33のうち投影領域Aよりも外側の部分(領域C)と実質的に同じ面積であることによって、長穴33から吹き出すパージガスGを長穴33の全面(領域Cおよび領域D)から実質的に一様に吹き出させて電極13の周囲をパージガスGで確実に満たして雰囲気の侵入を阻み、溶接の品質を安定させられる。
さらに、本実施形態に係る狭開先用トーチノズル1は、開先8よりも幅広い長穴33を有することによって、開先8の周囲、つまり被溶接物5、6とノズル板36との隙間gにもパージガスGを流動させて開先8への雰囲気の侵入を阻み、溶接の品質をさらに安定させられる。
また、本実施形態に係る狭開先用トーチノズル1は、溶接トーチ2に設けられる絶縁体製で円筒形の既設ノズル23の外周に嵌め込まれて保持されることによって、容易な着脱が可能であり、例えば、開先8を溶接金属で埋めた工程の終末期に狭開先用トーチノズル1を取り外し、既設ノズル23からパージガスGを吹き出させながら仕上げ溶接を行うことができる。
さらに、本実施形態に係る狭開先用トーチノズル1は、ノズル本体32の内面に設けられて既設ノズル23にノズル本体32を保持させるOリング37を備えることによって、着脱の容易性と、既設ノズル23へ装着した際の保持の確実性を高めることができる。
また、本実施形態に係る溶接方法は、開先8の周囲の非溶接表面5b、6bをノズル板36で覆って隙間gを形成し、パージガスGを開先8よりも幅広く放出し、かつ隙間gを通じてパージガスGを開先8から離れる方向へ流出させることによって、雰囲気の巻き込みを確実に防ぎ、溶接の品質を向上させることができる。
したがって、本実施形態に係る狭開先用トーチノズル1および溶接方法によれば、開先8への雰囲気の巻き込みを防ぐとともに、開先8内へパージガスGを確実に供給して溶接の品質を向上させることができる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
1 狭開先用トーチノズル
2 溶接トーチ
5、6 被溶接物
5a、6a 継手
5b、6b 非溶接表面
8 開先
11 ガス流路
12 トーチボディ
12a、12b、12c 雌ねじ部
13 電極
15 電極コレット
16 ガスレンズ
17 キャップ
18 絶縁カバー
19 ガスケット
21 インシュレーター
22 プラグ
23 既設ノズル
23a 雌ネジ
25 ホルダー
25a 雄ねじ部
26 フィルター部
26a 雄ネジ
31 ガス流路
32 ノズル本体
33 長穴
36 ノズル板
36a 対向面
36b 裏面
37 Oリング
38 フランジ部
39 ネジ
41 案内板
42 第二フィルター
43 縦板部
45 横板部

Claims (8)

  1. 被溶接物の狭開先を溶接する電極の周囲にパージガスを供給するガス流路を有して溶接トーチに装着される狭開先用トーチノズルにおいて、
    前記溶接トーチに装着されて前記電極を囲む筒状のノズル本体と、
    前記電極の先端を突出させ、かつ前記パージガスを放出させる長穴と、前記被溶接物の前記狭開先の周囲の非溶接表面に対向する対向面と、を有して前記ノズル本体を塞ぐノズル板と、を備える狭開先用トーチノズル。
  2. 前記ノズル板の前記対向面の裏面、かつ前記長穴の長手方向中央部の側方に設けられて前記長穴の側方へ流れ込む前記パージガスを前記長穴の端部側へ導く案内板を備える請求項1に記載の狭開先用トーチノズル。
  3. 前記案内板は、前記長穴の長手方向の縁に沿って延びる縦板部と、前記縦板部に突き当たって前記長穴の中央部から側方に延びる横板部と、を有するT字形である請求項2に記載の狭開先用トーチノズル。
  4. 前記パージガスを前記溶接トーチから流出させるガスレンズの前記ノズル板への投影領域のうち前記案内板よりも外側の部分は、前記長穴のうち前記投影領域よりも外側の部分と実質的に同じ面積である請求項2に記載の狭開先用トーチノズル。
  5. 前記長穴は、前記狭開先よりも幅広い請求項1から4のいずれか1項に記載の狭開先用トーチノズル。
  6. 前記ノズル本体は、前記溶接トーチに設けられる絶縁体製で円筒形の既設ノズルの外周に嵌め込まれて保持される請求項1から5のいずれか1項に記載の狭開先用トーチノズル。
  7. 前記ノズル本体の内面には、前記既設ノズルに前記ノズル本体を保持させるOリングが設けられている請求項6に記載の狭開先用トーチノズル。
  8. 電極の周囲にパージガスを供給して被溶接物の狭開先を溶接する溶接方法において、
    前記狭開先の周囲の非溶接表面をノズル板で覆って隙間を形成し、
    前記パージガスを前記狭開先よりも幅広く放出し、かつ前記隙間を通じて前記パージガスを前記狭開先から離れる方向へ流出させる溶接方法。
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