JP6325854B2 - 開閉装置 - Google Patents

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Description

本発明は、開閉移動する開閉体が開口部の少なくとも一部を閉鎖する開閉装置に係り、例えば、開口部からの水の流入を阻止するための止水装置や、トラックの荷台などに設置されるシャッター装置等として利用できるものである。
下記の特許文献1には、開閉移動する開閉体が開口部の少なくとも一部を閉鎖する開閉装置となっていて、開口部からの水の流入を阻止できるようにしている止水装置が示されている。この止水装置は、開閉移動可能となっている開閉体である止水パネルと、この止水パネルに連結され、可撓性を有する紐状部材となっているチェーンと、このチェーンが掛け回されている回転部材となっているスプロケットホイールと、を含んで構成され、このスプロケットホイールの正逆回転によるチェーンの移動により、止水パネルが開口部の一部を開閉するようになっている。
一層詳しく説明すると、この特許文献1に示されている技術では、可撓性を有する紐状部材であるチェーンはループ状の無端部材であり、このため、2つの折り返し箇所においてチェーンはスプロケットホイールに掛け回されており、一方のスプロケットホイールが回転することにより、チェーンが移動して他方のスプロケットホイールも回転し、止水パネルが開閉移動する。
特開平6−316917号公報
特許文献1に示されている技術によると、開閉体である止水パネルを開閉移動させるためには、紐状部材であるチェーンをループ状の無端部材とする必要があり、このチェーンの移動を2個のスプロケットホイールの回転により行うようにしなければならない。
本発明の目的は、紐状部材を、ループ状の無端部材ではなくて、有端部材とすることができ、全体的に構造の簡単化を図ることができる開閉装置を提供するところにある。
本発明に係る開閉装置は、開閉移動可能となっている開閉体と、この開閉体に連結され、可撓性を有する紐状部材と、この紐状部材が掛け回されている回転部材と、を含んで構成され、この回転部材の正逆回転による前記紐状部材の移動により、前記開閉体が開口部の少なくとも一部を開閉する開閉装置において、前記紐状部材は有端部材となっており、この紐状部材には、前記開閉体を移動させるために前記回転部材から圧縮力が作用する領域が存在し、この領域が撓み変形することを阻止するための撓み変形阻止手段を備えていることを特徴とするものである。
この開閉装置によると、紐状部材は有端部材となっていて、ループ状の無端部材となっておらず、このため、紐状部材を掛け回すための回転部材の個数は1個でよくなり、したがって、紐状部材が有端部材であると併せて、全体的に構造の簡単化を図ることができる。
そして、この開閉装置では、有端部材となっている紐状部材が掛け回されている回転部材の正逆回転で紐状部材が移動することにより、開閉体が開口部の少なくとも一部を開閉し、これにより、紐状部材に、開閉体を移動させるために回転部材から圧縮力が作用する領域が存在していても、この領域が撓み変形することを阻止するための撓み変形阻止手段を備えているため、紐状部材のこの領域での圧縮力により、紐状部材を移動させて開閉体も移動させることができる。
以上の本発明において、紐状部材に前記領域を発生させるためには、例えば、紐状部材の長さ方向の両端部の間においてこの紐状部材を回転部材に掛け回し、この回転部材から2つの方向へ延伸している紐状部材のうち、一方の延伸箇所に、回転部材から圧縮力が作用する前記領域が存在するようにしてもよい。
このような構成は、例えば、有端部材である紐状部材を直線状とし、この直線状の紐状部材の長さ方向の両端部の間においてこの紐状部材を回転部材に掛け回し、この回転部材から前後方向へ延伸している紐状部材のうち、一方の延伸箇所に、回転部材から圧縮力が作用する前記領域を存在させることにより実現される。
また、紐状部材に前記領域を発生させるためには、紐状部材の長さ方向の両端部の間においてこの紐状部材を回転部材に掛け回すとともに、この回転部材から2つの方向へ延伸している紐状部材のこれらの延伸方向をこの回転部材により変換し、これらの延伸方向のうち、一方の延伸方向を鉛直方向の成分を有する方向とし、他方の延伸方向を水平方向の成分を有する方向とし、この水平方向の成分を有する延伸方向の箇所に、回転部材から圧縮力が作用する前記領域が存在するようにしてもよい。
また、この後者の例においては、紐状部材を、開閉体の移動方向に離れている2つの箇所においてこの開閉体に連結し、これらの連結部の間の紐状部材の自然長さ寸法を、開閉体についての2つの連結部の間の間隔寸法よりも大きくし、鉛直方向の成分を有する前記延伸箇所にあった2つの連結部のうち、一方の連結部が紐状部材の移動により先に回転部材に達して水平方向の成分を有する前記延伸方向の箇所にも達したときに、紐状部材に、回転部材から圧縮力が作用する前記領域が発生するようにすることができる。
そして、この例においては、2つの連結部が鉛直方向の成分を有する前記延伸箇所に達しているときに、開閉体が開口部の少なくとも一部を閉鎖しているようにすることができる。
さらに、このように開口部の少なくとも一部を閉鎖しているときの開閉体の一部を、開閉体用ガイド部材の内部に収納するようにしてもよい。
また、このように開口部の少なくとも一部を閉鎖しているときの開閉体の一部を、開閉体用ガイド部材の内部に収納するようにする場合には、開閉体用ガイド部材の内部に、前記2つの連結部の間の紐状部材の一部を受けるための受け部を設けてもよい。
これによると、上述したように紐状部材を、開閉体の移動方向に離れている2つの箇所においてこの開閉体に連結し、これらの連結部の間の紐状部材の自然長さ寸法を、開閉体についての2つの連結部の間の間隔寸法より大きくしても、紐状部材が、開閉体用ガイド部材の内部において、大きく下方へ垂れてしまい、例えば、紐状部材の一部が床等に接触してしまうことを有効に防止できる。
また、前記2つの連結部のうち、他方の連結部を、紐状部材の両端部のうちの一方の端部とし、前記一方の連結部と、紐状部材の両端部のうちの他方の端部との間において、紐状部材に少なくとも1個のローラを取り付け、このローラを案内するためのローラ用ガイド部材を本発明に係る開閉装置に設けてもよい。
これによると、回転部材の回転による紐状部材の移動を、ローラがローラ用ガイド部材で案内されることにより、円滑に行わせることができる。
以上の本発明において、紐状部材は、有端部材であって可撓性を有し、そして回転部材の回転により移動するものであれば、任意の部材によるものでよい。
すなわち、本発明に係る紐状部材は、チェーンでもよく、ワイヤーでもよく、ベルトでもよく、合成樹脂製の紐部材等でもよい。
そして、本発明に係る紐状部材をチェーンとする場合には、このチェーンは、このチェーンの長さ方向に互いに隣接しているリンク同士が、ローラが外周に回転自在に嵌合されたピンによって連結されているローラチェーンとしてもよい。
このように本発明に係る紐状部材をローラチェーンとする場合には、前記回転部材をスプロケットホイールとし、また、前述した撓み変形阻止手段を、ピンを中心にローラチェーンが屈曲変形することを阻止するための手段とする。
これにより、ローラチェーンにスプロケットホイールから圧縮力が作用する領域が存在しても、この領域において、ローラチェーンがピンを中心に屈曲変形することを撓み変形阻止手段によって阻止できる。
また、ローラチェーンのピンの軸方向が水平方向又は略水平方向である場合には、撓み変形阻止手段を、ローラチェーンを、このローラチェーンの長さ方向に間隔をあけて配設されている少なくとも3つに渡って水平方向又は略水平方向と直交する方向から挟むための挟み部を有するものとすることにより、ローラチェーンにスプロケットホイールから圧縮力が作用する領域が存在しても、この領域において、ローラチェーンがピンを中心に屈曲変形することを阻止できる。
以上説明した本発明は、開閉移動可能となっている開閉体が開口部の少なくとも一部を開閉する装置であれば、任意の開閉装置に適用することができ、その一例は、開閉体が開口部の一部を閉鎖するための止水パネルとなっていて、この止水パネルにより開口部からの水の流入を阻止するための止水装置であり、また、本発明は、トラックの荷台などに設置されていて、シャッターカーテンが開閉移動するシャッター装置や、建物の出入口に設置され、この出入口をシャッターカーテンが開閉する出入口用シャッター装置、さらには、窓用シャッター装置等にも適用することができる。
本発明によると、紐状部材をループ状の無端部材ではなくて有端部材とすることができ、構造を全体的に簡単化できるという効果を得られる。
図1は、本発明の一実施形態に係る開閉装置である止水装置が適用されている地上構造物を示す斜視図であって、開閉体である止水パネルが開口部である出入口の下部を閉鎖している全閉時を示した図である。 図2は、一部を省略した地上構造物の正面図である。 図3は、止水パネルの一部拡大の正面図である。 図4は、図2のS4−S4線断面図である。 図5は、図4のS5−S5線断面図である。 図6は、図4で示されている撓み変形阻止手段の部分を拡大して示す図である。 図7は、図6のS7−S7線断面図である。 図8は、図2で示されている水平方向又は略水平方向に延びるローラ用ガイド部材を示す正断面図である。 図9は、止水パネルの全閉時を示している図2の模式図である。 図10は、止水パネルが開き移動したときを示す図9と同様の図である。 図11は、止水パネルがさらに開き移動したときを示す図9と同様の図である。 図12は、止水パネルが全開位置の近くまで開き移動したときを示す図9と同様の図である。 図13は、止水パネルが全開位置に達したときを示す図9と同様の図である。 図14は、別実施形態に係る開閉体用ガイド部材である止水パネル用ガイド部材の内部構造と、紐状部材である有端ローラチェーンとを示す正断面図である。 図15は、図14のS15−S15線断面図である。
以下に本発明を実施するための形態を図面に基づいて説明する。本実施形態に係る開閉装置は、地下鉄の駅等へ通じる地上の出入口の下部を、例えば、大雨等のときに水密状態に閉鎖するための止水装置である。図1には、地下鉄の駅や地下街等の地下施設へ通じる出入口2が形成された地上構造物1が示されており、この地上構造物1の開口部である出入口2から地下施設へ行き来するための階段3が延設されている。地上構造物1は、屋根部4と、左右の側壁部5とを有し、屋根部4の先端部と左右の側壁部5の先端部とで囲まれた箇所が、出入口2となっている。
本実施形態に係る開閉体は止水パネル10であり、図1は、大雨等による水が出入口2から地下施設に流入することを阻止するために、この止水パネル10が全閉位置に達しているときを示している。このように止水パネル10が全閉位置に達しているときには、止水パネル10の左右両端部は、左右の側壁部5の内面に取り付けられている止水パネル用ガイド部材11の内部に挿入、収納されている。開閉体用ガイド部材であるこれらの止水パネル用ガイド部材11は、平面視で出入口2の内側に向かって開口しているコ字形状のものであり、止水パネル10の高さ寸法と同じ又は略同じとなっている上下寸法を有する。
図2は、地上構造物1を止水パネル10側から見た一部省略の正面図である。左右の側壁部5の内面には、止水パネル用ガイド部材11の上側において、第1ローラ用ガイド部材12が上下方向に延設されており、図2のS4−S4線断面図である図4から分かるように、それぞれの第1ローラ用ガイド部材12の上端の近くには、水平又は略水平の軸13Aを中心に回転自在となっている回転体13が左右の側壁部5の内面に配設されている。この回転体13は、2個の回転部材である2個のスプロケットホイール14,15を同軸的に結合一体化したものである。これらのスプロケットホイール14,15のうち、一方のスプロケットホイール14は被動スプロケットホイールであり、この被動スプロケットホイール14には、駆動スプロケットホイール16から無端のローラチェーン17を介して回転力が伝達されるようになっている。
駆動スプロケットホイール16とローラチェーン17は、左右の側壁部5ごとに設けられており、駆動スプロケットホイール16の回転中心軸18は、左右の駆動スプロケットホイール16同士を連結している(図2を参照)。また、回転中心軸18には、左右の側壁部5のうち、一方の側壁部5の内面に取り付けられた電動モータ19の駆動力が、スプロケットホイール20、ローラチェーン21及びスプロケットホイール22を介して伝達される。このため、電動モータ19の正逆駆動により、被動スプロケットホイール14は正逆回転し、この被動スプロケットホイール14と同軸的に結合一体化されているスプロケットホイール15も正逆回転する。この電動モータ19を正駆動、逆駆動及び駆動停止させるための操作装置23が、左右の側壁部5のうちの一方の内面に配設されている。
スプロケットホイール15には、可撓性を有する紐状部材となっているローラチェーン24が掛け回されている。このローラチェーン24は有端部材であり、ループ状の無端部材とはなっていない。このため、有端ローラチェーン24のスプロケットホイール15への掛け回しは、有端ローラチェーン24の長さ方向の両端部の間において行われており、そして、スプロケットホイール15は、有端ローラチェーン用スプロケットホイールとなっている。
また、図4に示されているように、スプロケットホイール15の上部と対応する位置において、左右の側壁部5の内面には撓み変形阻止手段25が配設されており、この撓み変形阻止手段25は、駆動スプロケットホイール16側へ水平又は略水平に延びる長さを有している。撓み変形阻止手段25の始端はスプロケットホイール15の近傍にあり、これを言い換えると、撓み変形阻止手段25の始端とスプロケットホイール15との間の距離は、有端ローラチェーン24が下側へ撓み変形することなく水平姿勢又は略水平姿勢を維持したままスプロケットホイール15から撓み変形阻止手段25へ移行できる距離であり、撓み変形阻止手段25の終端の近傍に、第2ローラ用ガイド部材26の始端が配置されており、左右の側壁部5の内面に配設されているこの第2ローラ用ガイド部材26も、撓み変形阻止手段25と同様に、駆動スプロケットホイール16側へ水平又は略水平に延びる長さを有している。左右の側壁部5の内面には、第2ローラ用ガイド部材26の上側において、ローラチェーン端部用ガイド部材27が配設されており、このローラチェーン端部用ガイド部材27は、第2ローラ用ガイド部材26と平行又は略平行の棒状部材で形成されている。
上述したように有端ローラチェーン24のスプロケットホイール15への掛け回しは、有端ローラチェーン24の長さ方向の両端部の間において行われているため、有端ローラチェーン24の延伸方向は、スプロケットホイール15において2つの方向に変換されており、一方の延伸方向は下方向であるため、この延伸方向は、鉛直方向の成分を有する方向となっており、また、他方の延伸方向は、地上構造物1の内側へ侵入する横方向であるため、この延伸方向は、水平方向の成分を有する方向となっている。
止水パネル10が図4の全閉位置に達しているときには、有端ローラチェーン24のうち、鉛直方向の成分を有する延伸箇所24Aは、スプロケットホイール15から前述した第1ローラ用ガイド部材12に沿って下方へ延びており、水平方向の成分を有する延伸箇所24Bは、スプロケットホイール15から地上構造物1の内側へ侵入する水平方向又は略水平方向へ延びている。
鉛直方向の成分を有する延伸箇所24Aのうち、止水パネル10と対向する部分についての構成が、止水パネル10の一部拡大の正面図である図3に示されている。この図3に示されているように、有端ローラチェーン24は、一般のローラチェーンと同様に、有端ローラチェーン24の長さ方向に互いに隣接しているリンク30同士が、ローラ31が外周に回転自在に嵌合されたピン32によって連結された構成となっている。本実施形態では、有端ローラチェーン24の構成部材となっているそれぞれのピン32のうち、有端ローラチェーン24の長さ方向の一方の端部、言い換えると、止水パネル10側の端部に配設されているピン32Aは、止水パネル10の側面10Aまで達する長さを有し、このピン32Aは止水パネル10に連結されている。また、それぞれのピン32のうち、このピン32Aから上方へ離れているピン32Bも、止水パネル10の側面10Aまで達する長さを有し、このピン32Bも止水パネル10に連結されている。
このため、有端ローラチェーン24は、止水パネル10の全閉時における上下方向に離れている2つの部分、言い換えると、止水パネル10の移動方向に離れている2つの部分において、ピン32A,32Bにより止水パネル10に連結されている。これらの連結部のうち、一方の連結部は、有端ローラチェーン24の長さ方向の両端部のうち、止水パネル10側の端部となっている。
そして、ピン32A,32Bによって止水パネル10に連結されている2つの連結部の間の有端ローラチェーン24の自然長さ寸法は、止水パネル10についてのピン32A,32Bの間の間隔寸法よりも大きくなっている。このため、図4に示されているように、止水パネル10の左右両端部が止水パネル用ガイド部材11の内部に挿入、収納されている止水パネル10の全閉時において、有端ローラチェーン24には、2つのピン32A,32Bの間において、弛んでいる弛み部24Cが存在している。
なお、前述した撓み変形阻止手段25の長さ寸法は、止水パネル10についてのピン32A,32Bの間の間隔寸法よりも小さくなっている。
図3に示されているように、2つのピン32A,32Bのうち、ピン32Bは、止水パネル10側とは反対側に延びる長さを有しており、このピン32Bの先端にローラ33が回転自在に取り付けられている。
また、図2及び図4に示されているように、有端ローラチェーン24には、ピン32Bと、有端ローラチェーン24の長さ方向の両端部のうち、止水パネル10側とは反対側の端部との間にも、ローラ34が取り付けられており、本実施形態では、このローラ34は等間隔で合計4個配設されており、これらのローラ34は、有端ローラチェーン24を構成しているピン32のうち、ローラ34が配置される箇所に設けられているピン32Cを止水パネル10側とは反対側へ延出し、この延出端部に回転自在に取り付けたものとなっている。
さらに、有端ローラチェーン24の長さ方向の両端部のうち、止水パネル10側とは反対側の端部には、可撓性を有する連結部材35の一方の端部が連結され、ワイヤー等によるこの連結部材35の他方の端部には、前述した棒状のローラチェーン端部用ガイド部材27の外周にスライド自在に嵌合したリング部材36が取り付けられている。
図5は、図4のS5−S5線断面図である。この図5に示されているように、前述した第1ローラ用ガイド部材12は、ローラ33,34の直径と対応する水平方向の間隔をあけて配置された一対のガイド部12Aを有するものとなっており、これらのガイド部12Aの間にローラ33,34が侵入可能となっており、また、これらのガイド部12Aの先端部には、ローラ33,34が第1ローラ用ガイド部材12から脱出することを防止するためのリップ部12Bが形成されている。
図6は、図4に示されている撓み変形阻止手段25を示し、図7は、図6のS7−S7線断面図である。図7に示されているように、撓み変形阻止手段25は、有端ローラチェーン24のうち、水平方向の成分を有する前述の延伸箇所24Bの上下に配置された一対の挟み部25Aを有するものとなっており、これらの挟み部25Aの先端は、互いに近づく方向へ突出した突出部25Bとなっており、これらの突出部25Bの上下の間隔は、有端ローラチェーン24のローラ31の外周直径と対応する寸法となっている。これにより、ローラ31が上下一対の挟み部25Aの突出部25Bにより上下から挟まれようになっている。
また、図6に示されているように、それぞれの挟み部25A及び突出部25Bは、水平方向又は略水平方向の長さ寸法を有し、この長さ寸法は、有端ローラチェーン24の長さ方向に間隔をあけて配設されている少なくとも3つのピン32に渡る長さ寸法となっている。
このため、それぞれのピン32の軸方向が水平方向又は略水平方向となっている有端ローラチェーン24が、水平方向の成分を有する前述の延伸箇所24Bが達している撓み変形阻止手段25において、ピン32を中心に上下に屈曲変形すること、言い換えると、有端ローラチェーン24が撓み変形することが撓み変形阻止手段25により阻止されるようになっている。
図8は、図4で示されている第2ローラ用ガイド部材26の正断面図である。この第2ローラ用ガイド部材26も、第1ガイド用ガイド部材12と同様に、ローラ33,34の直径と対応する上下方向の間隔をあけて配置された一対のガイド部26Aを有するものであり、これらのガイド部26Aの間にローラ33,34が侵入可能であり、また、これらのガイド部26Aの先端部には、ローラ33,34が第2ローラ用ガイド部材26から脱出することを防止するためのリップ部26Bが形成されている。
次に、本実施形態に係る止水装置の作動について説明する。
図9は、図4のように止水パネル10が全閉位置に達しているときの模式図である。図4で示されている操作装置23の操作により電動モータ19を正駆動させると、有端ローラチェーン用スプロケットホイール15は軸13Aを中心に図4において右回転する。この回転方向は、スプロケットホイール15により、有端ローラチェーン24のうち、鉛直方向の成分を有する延伸箇所24Aが引き上げられる方向であるため、2つのピン32A,32Bで有端ローラチェーン24と連結されている止水パネル10は、止水パネル用ガイド部材11から止水パネル10の左右両端部が脱出して上方へ移動し、これにより、全閉位置まで達していた止水パネル10により下部が閉鎖されていた地上構造物1の出入口2は開き始める。
図10は、以上のように止水パネル10が全閉位置から上方へ移動したときを示す模式図であり、この図10では、有端ローラチェーン24を止水パネル10に連結している2つのピン32A,32Bのうち、ピン32Bが、有端ローラチェーン24の移動によりスプロケットホイール15に達し、かつ、このピン32Bが、スプロケットホイール15の最上部を少し越えることにより、有端ローラチェーン24の前述した水平方向の成分を有する延伸箇所24Bにも達したときが示されている。このように有端ローラチェーン24が図10で示されているときになったときには、有端ローラチェーン24の前述した鉛直方向の成分を有する延伸箇所24Aの全体が、弛み部24Cとなっている。
さらに、止水パネル10が、図9で示されている全閉位置から図10で示されている位置まで移動するときは、有端ローラチェーン24にピン32B,32Cで取り付けられているそれぞれのローラ33,34は、鉛直方向又は略鉛直に延びている第1ローラ用ガイド部材12の一対のガイド部12Aで案内されるとともに、ローラ34が取り付けられているピン32Cがスプロケットホイール15を過ぎ、撓み変形阻止手段25も過ぎた後は、ローラ34は、第2ローラ用ガイド部材26の一対のガイド部26Aまで移動する。そして、それぞれのローラ34の間における有端ローラチェーン24の部分は、図10に示されているように、下方へ垂れた部分24Dとなり、また、有端ローラチェーン24の長さ方向の両端部のうち、止水パネル10側とは反対側の端部は、前述した連結部材35とリング部材36とにより、ローラチェーン端部用ガイド部材27に案内されて移動している。
また、ローラ33が取り付けられているピン32Bが、図10に示されているように、有端ローラチェーン用スプロケットホイール15を少し過ぎた後も、このスプロケットホイール15が軸13Aを中心に図4において右回転し続けていると、有端ローラチェーン24の鉛直方向の成分を有する延伸箇所24Aは弛み部24Cとなっているため、有端ローラチェーン24の水平方向の成分を有する延伸箇所24Bに、スプロケットホイール15から押される荷重により圧縮力が生ずる領域が発生し、この圧縮領域において、有端ローラチェーン24が圧縮力によってピン32を中心に上下に屈曲変形したのでは、言い換えると、有端ローラチェーン24が撓み変形したのでは、この有端ローラチェーン24をさらに移動させることはできず、止水パネル10の開き移動を継続させることはできない。
しかし、本実施形態では、このときの延伸箇所24Bの少なくとも一部は、撓み変形阻止手段25が配置されている箇所にあり、この撓み変形阻止手段25は、図6に示されているように、有端ローラチェーン24のピン32の軸方向である水平方向又は略水平方向と直交する上下方向から有端ローラチェーン24の少なくとも3つのローラ31、言い換えると、少なくとも3つのピン32を挟むための上下一対の挟み部25Aを有しているため、これらの挟み部25Aの挟み作用により、有端ローラチェーン24がピン32を中心に上下に屈曲変形すること、すなわち、有端ローラチェーン24が撓み変形することは阻止されることになる。このため、延伸箇所24Bの少なくとも一部を、スプロケットホイール15から押される荷重により圧縮力が生ずる領域とすることができ、この領域での圧縮力により、有端ローラチェーン24をさらに移動させることができ、そして、止水パネル10の開き移動を継続させることができ、このとき、弛み部24Cは徐々に縮小していく。
なお、止水パネル10及び有端ローラチェーン24が図9の状態から図10の状態になるときも、撓み変形阻止手段25の作用により、有端ローラチェーン24の延伸領域24Bの少なくとも一部にスプロケットホイール15から圧縮力を生じさせることができるため、前述したように、ローラ34が取り付けられているピン32Cがスプロケットホイール15を過ぎ、撓み変形阻止手段25も過ぎた後は、ローラ34を、第2ローラ用ガイド部材26の一対のガイド部26Aへ移動させることができる。
図11〜図13は、これ以後の止水パネル10及び有端ローラチェーン24の状態を示しており、図13は、止水パネル10が全開位置まで達したときを示している。止水パネル10が全開位置に達するまでは、有端ローラチェーン24のうち、2つのピン32A,32Bの間の部分がスプロケットホイール15に噛合しているため、このスプロケットホイール15の図4における右回転により、有端ローラチェーン24の弛み部24Cが縮小して消滅した後に、有端ローラチェーン24の長さ方向の両端部のうち、止水パネル10側の端部に設けられているピン32Aに引き上げ力が作用し、これにより、ピン32Bが連結されている止水パネル10の箇所に水平方向への移動力が生じ、止水パネル10は全開位置に達する。
このように止水パネル10が全体位置に達したときには、ピン32Aは、有端ローラチェーン用スプロケットホイール15の最上部又はこの最上部よりも少し手前まで達しており、また、ピン32Bに取り付けられているローラ33は第2ローラ用ガイド部材26まで達しており、これにより、全開位置に達した止水パネル10の姿勢は、水平状態又は略水平状態となる。
なお、図11は、止水パネル10の姿勢が、全閉時の姿勢と全開時の姿勢との間の中間姿勢となっている状態、すなわち、鉛直方向(又は水平方向)から45度又は略45度傾斜した姿勢となっているときを示している。前述したように、ピン32A,32Bによる止水パネル10との2つの連結部の間の有端ローラチェーン24の自然長さ寸法は、止水パネル10についてのピン32A,32Bの間の間隔寸法よりも大きくなっているが、本実施形態では、止水パネル10の姿勢が、全閉時の姿勢と全開時の姿勢との間の図11の中間姿勢となったときに、有端ローラチェーン24の鉛直方向の成分を有する延伸箇所24Aに弛み部24Cがなくなる、あるいは、この延伸箇所24Aに僅かな弛み部24Cが残るように、ピン32A,32Bによる止水パネル10との2つの連結部の間の有端ローラチェーン24の自然長さ寸法が設定されている。
本実施形態の止水装置には、電動モータ19又は有端ローラチェーン用スプロケットホイール15の回転数を計測する図示しないロータリ式エンコーダが設けられており、このロータリ式エンコーダにより止水パネル10が全開位置に達したことが検出されたときに、このロータリ式エンコーダからの信号が入力する図示しない制御装置の制御により、電動モータ19は正駆動を停止する。
通常時の止水パネル10は、以上のように全開位置で停止しており、このように止水パネル10が全開で停止しているときに、大雨などにより地上構造物1の出入口2から地下施設に水が流入するおそれが発生したときには、操作装置23の操作により電動モータ19が逆駆動される。これにより、有端ローラチェーン用スプロケットホイール15は軸13Aを中心に図4において左回転するため、最初に、止水パネル10と、有端ローラチェーン24の長さ方向の両端部のうち、止水パネル10側の端部とを連結しているピン32Aが、スプロケットホイール15の下側に達し、有端ローラチェーン24の前述した下方へ垂れた部分24Dが少しずつ小さくなる。次いで、有端ローラチェーン24に、ピン32Aが含まれている鉛直方向の成分を有する延伸箇所24Aが生ずるとともに、この延伸箇所24Aに止水パネル10の重量が作用するため、この延伸箇所24Aは正確に鉛直方向に垂れた箇所となる。
このときの延伸箇所24Aには、止水パネル10の重量によって下向きの引っ張り力が作用するが、スプロケットホイール15の回転速度は低速であるため、止水パネル10の重量をこのスプロケットホイール15が支持しながら、このスプロケットホイール15の回転速度に応じた速度によりピン32Aは下降していき、止水パネル10の姿勢は、水平姿勢又は略水平姿勢から鉛直姿勢へと徐々に変化していく。
そして、有端ローラチェーン24と止水パネル10とを連結している2つのピン32A,32Bのうち、ピン32Bが、有端ローラチェーン用スプロケットホイール15を過ぎるまでには、有端ローラチェーン24の延伸箇所24Aは弛み部24Cが発生した箇所となり、ピン32Bがこのスプロケットホイール15を過ぎた後は、止水パネル10の重量は、低速回転するスプロケットホイール15によって支持されるため、有端ローラチェーン24のうち、ピン32Bとスプロケットホイール15との間の箇所は、緊張力が作用した箇所となり、この状態で止水パネル10は全閉位置に近づいていく。この後に、2つのピン32A,33Bが止水パネル用ガイド部材11の内部に入り、止水パネル10の左右両端部が止水パネル用ガイド部材11の内部に挿入、収納されることにより、止水パネル10は、図9に示されている全閉位置に達する。このときには、有端ローラチェーン24のうち、ピン32A,32Bの間の部分は、弛み部24Cとなっている。
また、このように止水パネル10が、全開位置から全閉位置に達するときには、ローラ33は、第2ローラ用ガイド部材26から第1ローラ用ガイド部材12へと移行し、また、合計4個のローラ34のうち、3個のローラ34も第2ローラ用ガイド部材26から第1ローラ用ガイド部材12へと移行し、1個のローラ34は第2ローラ用ガイド部材26から有端ローラチェーン用スプロケットホイール15の近くまで達している。
なお、この実施形態では、前述したロータリ式エンコーダにより止水パネル10が全閉位置に達したことも検知されるため、このロータリ式エンコーダからの信号が入力する前述の制御装置の制御により、電動モータ19の逆駆動は停止する。
本実施形態では、このように止水パネル10の全閉位置及び全開位置の検出をロータリ式エンコーダにより行うようにしたが、止水パネル10の全閉位置及び全開位置の検出を、例えば、止水パネル10の移動経路やこの移動経路の端部に配置したセンサ等により行うようにしてもよい。
また、本実施形態では、図2、図4及び図9に示されているように、止水パネル10には、地上構造物1の出入口2の外側に向いている止水パネル10の外表面の左右両端部の上部において、ローラ40がブラケット部材41を介して回転自在に取り付けており、これらのローラ40と対応する止水パネル用ガイド部材11の内面上部には、地上構造物1の出入口2の内側に向かって下り傾斜した傾斜部11Aが設けられている。このため、止水パネル10が全閉位置に達する直前において、ローラ40が傾斜部11Aに案内されることにより、止水パネル10は出入口2の内側へ移動するようになっている。
このため、ローラ40と傾斜部11A等により、止水パネル10が全閉位置に達する直前に、止水パネル10を出入口2の内側へ移動させるための止水パネル移動手段が構成されている。
そして、本実施形態では、図4に示されているように、出入口2の内側に向いている止水パネル10の内表面には、止水パネル用ガイド部材11の内面と対応する箇所と、前述した階段3の最上段部3Aの外面3Bと対応する箇所と、止水パネル10のうち、全閉位置に達したときの止水パネル10が当接する相手部材となっている路面42に接触する下面とに、水密シール部材43,44,45が取り付けられている。このため、止水パネル移動手段により止水パネル10を出入口2の内側へ移動させながら、止水パネル10が全閉位置に達したときに、これらの水密シール部材43,44,45の作用により、出入口2の下部は止水パネル10により水密にシールされる。
これにより、大雨などによる水が地上構造物1の出入口2から地下施設に流入することを防止することができる。
なお、以上の説明において、出入口2の内側とは、水の浸入を阻止したい側のことである。
以上説明した本実施形態によると、可撓性を有する紐状部材となっているローラチェーン24は、ループ状の無端部材となっておらず、有端の紐状部材となっており、また、この有端ローラチェーン24を移動させて止水パネル10を開閉移動させるための回転部材である有端ローラチェーン用スプロケットホイール15の個数は、1本の有端ローラチェーン24について1個でよいため、止水装置全体の構造を簡単化することができる。
また、このようにローラチェーン24を有端部材とし、これにより、この有端ローラチェーン24を回転部材である有端ローラチェーン用スプロケットホイール15の正逆回転で移動させ、この移動により止水パネル10が出入口2の一部を開閉させるために、有端ローラチェーン24にスプロケットホイール15から圧縮力が作用する領域が発生することになっても、この領域が撓み変形することは、一対の挟み部25Aが、有端ローラチェーン24の長さ方向に並んでいる少なくとも3つのローラ31を挟むようになっている撓み変形阻止手段25により阻止されるため、この領域での圧縮力により、ローラチェーン24を移動させて止水パネル10を開閉移動させることができる。
なお、図6及び図7で示した本実施形態に係る撓み変形阻止手段25は、一対の挟み部25Aが、有端ローラチェーン24の長さ方向に並んでいる少なくとも3つのローラ31を挟むものとなっていたが、撓み変形阻止手段は、有端ローラチェーン24の長さ方向に互いに隣接している少なくとも2つのリンク30を挟むものとしてもよい。
すなわち、撓み変形阻止手段は、有端ローラチェーン24を、この有端ローラチェーン24の長さ方向に間隔をあけて配設されている少なくとも3つのピン32に渡って水平方向又は略水平方向と直交する方向から挟むための挟み部を有するものであればよく、これにより、有端ローラチェーン24がピン32を中心に屈曲変形すること、言い換えれば、有端ローラチェーン24が撓み変形することを阻止できる。
また、本実施形態の有端ローラチェーン24には、ローラ33,34が取り付けられており、これらのローラ33,34は、上下方向に延びる第1ローラ用ガイド部材12と、水平方向又は略水平方向に延びる第2ローラ用ガイド部材26により案内させるため、止水パネル10を開閉移動させるための有端ローラチェーン24の移動を、これらの第1及び第2ローラ用ガイド部材12,26による案内作用により、円滑に行わせることができる。
なお、図8で示した第2ローラ用ガイド部材26は、上下にガイド部26Aを有するものとなっていたが、第2ローラ用ガイド部材は、ローラ33,34を転動自在に載せるための下側のガイド部だけを有するものでもよい。
図14は、別実施形態に係る止水パネル用ガイド部材111の内部構造と有端ローラチェーン124とを示す正断面図であり、図15は、図14のS15−S15線断面図である。これらの図に示されているように、有端ローラチェーン124には、この有端ローラチェーン124を止水パネル10の側面に連結している2つのピン132A,132Bの間において、ローラ135が回転自在に取り付けられている。この取り付けは、有端ローラチェーン124を構成している複数のピンのうち、1つのピン132Dの端部を延出し、この延出端部にローラ135を回転自在に配置することにより行われており、ピン132Dは、止水パネル10に連結されていない。
止水パネル用ガイド部材111の内部には、棚部111Aが設けられている。止水パネル10の左右両端部が止水パネル用ガイド部材111の内部に挿入、収納されて、止水パネル10が全閉位置に達するときに、ローラ135は棚部111Aの上に載るようになっている。このため、棚部111Aは、2つのピン132A,132Bの間の有端ローラチェーン124の一部を受けるための受け部となっている。
ローラ135が取り付けられている有端ローラチェーン124の箇所は、前述の実施形態と同様に弛み部124Cとなっている部分であり、ローラ135が棚部111Aの上に載ることにより、弛み部124Cが大きく下方へ垂れてしまい、例えば、全閉となったときの止水パネル10が接触する相手部材である路面42まで弛み部124Cが達することを有効に防止できる。
また、スプロケットホイール15の回転により有端ローラチェーン124が移動したときには、ローラ135は第1及び第2ローラ用ガイド部材12,26により案内される。
以上説明したそれぞれの実施形態において、止水パネル10に、この止水パネル10の上辺部から下側に切り込まれて上向き開口した開口部を形成し、止水パネル10が全閉となっているときに、この開口部を、地上構造物1の階段3側から開けることができる扉により開閉できるようにしてもよい。これによると、止水パネル10が全閉となっていても、階段3を上がってきた人は、扉を開けることにより、開口部を跨ぐことにより止水パネル10を越えることができるようになる。
また、以上説明したそれぞれの実施形態は、開閉体で少なくとも一部か開閉される開口部が地上構造物1の出入口2となっている場合であったが、この地上構造物は、地下鉄の駅等の地下施設とは無関係の又は地下施設と関係するビル等の建物でもよく、また、地上構造物は、例えば、敷地内への水の浸入を止水パネルで阻止するために、道路等に隣接する敷地等に、開閉扉と共に門や壁等として設置されたものでもよい。また、本発明に係る開閉装置を止水装置とする場合には、この止水装置は、例えば、道路への又は道路からの水の浸入を阻止するためにも用いるものでもよい。
また、それぞれの実施形態は、出入口等の開口部の内側に水が浸入することを抑制すること、すなわち、水が支障がない程度に浸入することを許容する装置にも適用することができる。
本発明は、開口部からの水の流入を阻止するための止水装置や、トラックの荷台などに設置されるシャッター装置等として利用することができる。
1 地上構造物
2 開口部である出入口
10 開閉体である止水パネル
11,111 開閉体用ガイド部材である止水パネル用ガイド部材
12 第1ローラ用ガイド部材
15 回転部材であるスプロケットホイール
24,124 有端の紐状部材である有端ローラチェーン
24A 鉛直方向の成分を有する延伸箇所
24B 水平方向の成分を有する延伸箇所
24C 弛み部
25 撓み変形阻止手段
25A 挟み部
26 第2ローラ用ガイド部材
30 ローラチェーンのリンク
31 ローラチェーンのローラ
32 ローラチェーンのピン
32A,32B 止水パネルとローラチェーンとを連結しているピン
33,34 ローラ
111A 受け部である棚部

Claims (9)

  1. 開閉移動可能となっている開閉体と、この開閉体に連結され、可撓性を有する紐状部材と、この紐状部材が掛け回されている回転部材と、を含んで構成され、この回転部材の正逆回転による前記紐状部材の移動により、前記開閉体が開口部の少なくとも一部を開閉する開閉装置において、
    前記紐状部材は有端部材となっており、この紐状部材には、前記開閉体を移動させるために前記回転部材から圧縮力が作用する領域が存在し、この領域が撓み変形することを阻止するための撓み変形阻止手段を備えており、
    前記紐状部材の長さ方向の両端部の間においてこの紐状部材が前記回転部材に掛け回されているとともに、この回転部材から2つの方向へ延伸している前記紐状部材のこれらの延伸方向は、この回転部材により変換されており、これらの延伸方向のうち、一方の延伸方向は鉛直方向の成分を有する方向であり、他方の延伸方向は水平方向の成分を有する方向であり、この水平方向の成分を有する延伸箇所に、前記回転部材から前記圧縮力が作用する前記領域が存在し、
    前記紐状部材は、前記開閉体の移動方向に離れている2つの部分においてこの開閉体に連結されており、これらの連結部の間の前記紐状部材の自然長さ寸法は、前記開閉体についての前記2つの連結部の間の間隔寸法よりも大きくなっており、前記鉛直方向の成分を有する延伸箇所にあった前記2つの連結部のうち、一方の連結部が前記紐状部材の移動により先に前記回転部材に達して前記水平方向の成分を有する前記延伸箇所にも達したときに、前記紐状部材に、前記回転部材から前記圧縮力が作用する前記領域が発生することを特徴とする開閉装置。
  2. 請求項1に記載の開閉装置において、前記2つの連結部が前記鉛直方向の成分を有する前記延伸箇所に達しているときに、前記開閉体は前記開口部の少なくとも一部を閉鎖していることを特徴とする開閉装置。
  3. 請求項2に記載の開閉装置において、前記開口部の少なくとも一部を閉鎖しているときの前記開閉体の一部は、開閉体用ガイド部材の内部に収納されていることを特徴とする開閉装置。
  4. 請求項3に記載の開閉装置において、前記開閉体用ガイド部材の内部に、前記2つの連結部の間の前記紐状部材の一部を受けるための受け部が設けられていることを特徴とする開閉装置。
  5. 請求項1〜4のいずれかに記載の開閉装置において、前記2つの連結部のうち、他方の連結部は、前記紐状部材の前記両端部のうちの一方の端部であり、前記一方の連結部と、前記紐状部材の前記両端部のうちの他方の端部との間において、紐状部材に少なくとも1個のローラが取り付けられており、このローラを案内するためのローラ用ガイド部材を備えていることを特徴とする開閉装置。
  6. 請求項1〜5のいずれかに記載の開閉装置において、前記紐状部材はチェーンであることを特徴とする開閉装置。
  7. 請求項6に記載の開閉装置において、前記チェーンは、このチェーンの長さ方向に互いに隣接しているリンク同士が、ローラが外周に回転自在に嵌合されたピンによって連結されているローラチェーンであり、前記撓み変形阻止手段は、前記ピンを中心に前記ローラチェーンが屈曲変形することを阻止するための手段となっていることを特徴とする開閉装置。
  8. 請求項7に記載の開閉装置において、前記ピンの軸方向は水平方向又は略水平方向であり、前記撓み変形阻止手段は、前記ローラチェーンを、このローラチェーンの長さ方向に間隔をあけて配設されている少なくとも3つの前記ピンに渡って前記水平方向又は略水平方向と直交する方向から挟むための挟み部を有するものとなっていることを特徴とする開閉装置。
  9. 請求項1〜8のいずれかに記載の開閉装置において、前記開閉体は、前記開口部から水が流入することを防止するための止水パネルであることを特徴とする開閉装置。


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