JP6325356B2 - ハイブリッド車両の制御装置及び制御方法 - Google Patents

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Description

本発明は、車両の駆動源又は発電機として用いられる電動機とエンジンとを備えたハイブリッド車両の制御装置及び制御方法に関する。特に、電動機を制御するインバータ回路のスイッチング周波数の切り替え制御が実行されるハイブリッド車両を制御するためのハイブリッド車両の制御装置及び制御方法に関する。
従来、エンジンと併せて、車両の駆動源としての電動機を備えたハイブリッド車両(HEV)が知られている。係るハイブリッド車両の一態様として、車両の駆動軸に接続されて少なくとも車両の駆動源として用いられる電動機である駆動用モータと、エンジンの駆動トルクによって発電可能な電動機であるジェネレータとを備えたハイブリッド車両がある。
係る駆動用モータやジェネレータは、バッテリから供給され、昇圧コンバータにより増圧される直流電圧をインバータ回路によって交流電圧に変換して印可することによって駆動される。インバータ回路において直流電圧を交流電圧に変換する際には、スイッチング素子のオンオフを所定の周波数でスイッチングする制御(以下、「スイッチング制御」ともいう。)が行われる。係るスイッチング制御を行う際の周波数(以下、「スイッチング周波数」ともいう。)は、電力効率が良好になることを考慮して、駆動モータ又はジェネレータの駆動トルクや回転数に応じて可変とされている。
ここで、駆動モータやジェネレータの駆動時においては、スイッチング周波数に応じたノイズが発生することが知られている。駆動モータやジェネレータのスイッチング制御により発生する電磁ノイズの周波数の変動が車速の変化に連動していないと、運転者に違和感あるいは不快感を与えやすい。そのため、特許文献1には、車速変化量ΔV及びジェネレータの回転数変化量ΔNm1に応じて、同期キャリアPWM制御方式と固定キャリアPWM制御方式とを使い分けるようにした技術が提案されている。
特開2012−162113号公報
ところで、近年、運転者のアクセル操作に拠らないで、自車両と先行車両との車間距離や自車両の車速を目標値に追従させる追従制御(ACC:Adaptive Cruise Control)を実行可能な車両が実用化されている。係る追従制御を上述したハイブリッド車両で実行する場合、駆動用モータやジェネレータのスイッチング周波数の変動が、車速の変化に連動しないだけでなく、運転者による自車両の操作にも依存しないことになる。したがって、運転者は、違和感あるいは不快感をより受けやすくなる。
例えば、ジェネレータの回転数は、車両の駆動軸の回転数からエンジンの回転数を減算した差分に相当するため、車速が一定であってもエンジンの回転数の変動に伴ってジェネレータの回転数が変化する場合がある。あるいは、坂道走行時等においては、車速の変化割合以上の変化割合でジェネレータの回転数が変化する場合がある。追従制御中において、このような状況になると、運転者自身が運転操作をしておらず、かつ、運転者が自車両の加速感を受けていないにもかかわらず電磁ノイズの周波数が変化するため、運転者は違和感や不快感を受けやすくなる。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、本発明の目的とするところは、ハイブリッド車両の走行中に、スイッチング周波数の変更によって運転者が受ける違和感や不快感を低減することができる、新規かつ改良されたハイブリッド車両の制御装置及び制御方法を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明のある観点によれば、少なくともエンジンと前記エンジンの駆動トルクを利用して発電可能なジェネレータとを備えたハイブリッド車両を制御するためのハイブリッド車両の制御装置において、前記ジェネレータの要求トルク及び前記エンジンの要求トルクを算出する要求トルク算出部と、前記ジェネレータに供給する電流を制御するためのインバータ回路に備えられたスイッチング素子のオンオフを交互にスイッチングする際のスイッチング周波数の変更を予測する周波数変更予測部と、前記スイッチング周波数の変更が予測された場合に、前記ジェネレータの駆動トルクを前記要求トルク算出部により算出された要求トルクよりも増大させるトルク増大制御部と、前記ジェネレータの駆動トルクの増大分が吸収されるように前記エンジンの要求トルクを補正するエンジントルク補正部と、を備え、前記トルク増大制御部は、前記ジェネレータの駆動トルクを増大させる制御が終了し、かつ、前記エンジントルク補正部による前記エンジンの要求トルクを補正する制御が終了した後に前記スイッチング周波数の変更を許可する、ハイブリッド車両の制御装置が提供される。
また、前記トルク増大制御部は、前記要求トルク算出部により算出された前記ジェネレータの要求トルクに対する増大幅を徐々に大きくしてもよい。
また、前記トルク増大制御部は、前記要求トルク算出部で用いる演算マップとは異なる演算マップを用いて、前記要求トルク算出部により算出された前記ジェネレータの要求トルクよりも大きい値の前記ジェネレータの補正要求トルクを算出してもよい。
また、前記トルク増大制御部は、前記要求トルク算出部により算出された前記ジェネレータの要求トルクに加算する補正トルク値を算出して前記要求トルク算出部により算出された前記ジェネレータの要求トルクに加算してもよい。
また、前記スイッチング周波数は、前記ジェネレータの駆動トルク及び回転数の少なくとも一方に応じて変更されてもよい。
また、前記周波数変更予測部は、前記要求トルク算出部により算出される前記ジェネレータの要求トルクに基づいて、前記スイッチング周波数の変更を予測してもよい。
また、前記スイッチング周波数の予測及び前記ジェネレータの駆動トルクを増大させる制御は、先行車両との車間距離又は自車両の車速を目標値に追従させる追従制御中に実行されてもよい。
また、前記要求トルク算出部は、撮像カメラによる撮像情報又は電磁波センサのセンサ情報に基づいて前記ジェネレータの要求トルク及び前記エンジンの要求トルクを算出してもよい。
また、上記課題を解決するために、本発明の別の観点によれば、少なくともエンジンとエンジンの駆動トルクを利用して発電可能なジェネレータとを備えたハイブリッド車両を制御するためのハイブリッド車両の制御方法において、ジェネレータの要求トルク及びエンジンの要求トルクを算出するステップと、ジェネレータに供給する電流を制御するインバータ回路に備えられたスイッチング素子のオンオフを交互にスイッチングする際のスイッチング周波数の変更を予測するステップと、スイッチング周波数の変更が予測された場合に、ジェネレータの駆動トルクを算出された要求トルクよりも増大させ、かつ、ジェネレータの駆動トルクの増大分が吸収されるようにエンジンの要求トルクを補正するステップと、ジェネレータの駆動トルクを増大させる制御が終了し、かつ、エンジンの要求トルクを補正する制御が終了した後にスイッチング周波数の変更を許可するステップと、を備えることを特徴とするハイブリッド車両の制御方法が提供される。
本発明によれば、ハイブリッド車両の走行中に、スイッチング周波数の変更によって運転者が受ける違和感や不快感を低減することが可能となる。
本発明の一実施形態にかかるハイブリッド車両のシステムの概略構成を示す模式図である。 モータ・ジェネレータを駆動制御する回路構成を示す説明図である。 モータ・ジェネレータの駆動トルクと回転数とスイッチング周波数との関係を示す説明図である。 ハイブリッド制御部の構成例を示すブロック図である。 本発明を適用しない場合の追従制御時の様子を示す説明図である。 本発明を適用しない場合の電磁ノイズの状態を示す説明図である。 本実施形態に係る車両の追従制御時の様子を示す説明図である。 本実施形態に係る電磁ノイズの状態を示す説明図である。 本実施形態に係るハイブリッド車両の制御方法を示すフローチャートである。 変動感抑制制御処理を示すフローチャートである。
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
<<1.システムの概略構成>>
まず、本発明の一実施形態にかかるハイブリッド車両の概略構成の一例について説明する。図1は、本実施形態にかかる、ハイブリッド制御システム500を示す模式図である。係るハイブリッド制御システム500は、駆動系及び電子制御系により構成されている。駆動系は、主として、高電圧バッテリ10、インバータ20、モータ・ジェネレータ30、エンジンENG、プラネタリギヤ60、デファレンシャルギヤ50を備えている。また、電子制御系は、主として、車間距離検出部110、モータ・ジェネレータ制御部(以下、「MG制御部」ともいう。)130、エンジン制御部150、ACC設定部170、ハイブリッド制御部(以下、「HEV制御部」ともいう。)200を備えている。
<1.1.駆動系の構成>
はじめに、ハイブリッド制御システム500を構成する駆動系について説明する。
モータ・ジェネレータ30は、エンジンENGの駆動力を用いて発電を行うジェネレータMG1と、デファレンシャルギヤ50を介して駆動軸70に対して駆動力を付与する駆動モータMG2とが一体となったユニットとして構成されている。ジェネレータMG1及び駆動モータMG2は、インバータ20を介して高電圧バッテリ10に接続されている。
ジェネレータMG1は、エンジンENGの駆動力を用いて発電し、駆動モータMG2に対して電力を供給するとともに、高電圧バッテリ10を充電する。また、ジェネレータMG1は、エンジンENGの始動時においては、高電圧バッテリ10からの電力によって、スタータとして駆動可能に構成されている。
駆動モータMG2は、インバータ20によって供給される電流により発生する電磁力と、駆動モータMG2内に設けられたマグネットの磁力とによって、駆動軸70に付与する駆動力を発生させる。また、駆動モータMG2は、減速時に熱エネルギとして捨てられる減速エネルギを電力に変換して高電圧バッテリ10に充電する回生機能も有している。
ジェネレータMG1及び駆動モータMG2は、いずれも三相交流式のモータとして構成されている。係るモータは、ステータコイルの三相巻線に三相交流電流を供給することによってモータ内に回転磁界が発生し、ロータに設けられた永久磁石が回転磁界に引かれてトルクが発生する。このとき発生するトルクは、モータに供給される電流の大きさに比例する。また、モータに供給される交流電流の周波数は、モータの出力トルク及び回転数に応じて設定される。
高電圧バッテリ10は、例えば、充放電可能な蓄電池等の二次電池により構成される。本実施形態のハイブリッド制御システム500では、バッテリ電圧が200Vの高電圧バッテリ10が用いられている。インバータ20は、高電圧バッテリ10の電圧をジェネレータMG1及び駆動モータMG2にそれぞれ印可することで、ジェネレータMG1及び駆動モータMG2のモータ巻き線に電流を供給する。本実施形態に係るインバータ20は、昇圧コンバータ付のインバータとして構成され、昇圧コンバータによって昇圧された高圧の直流電流を交流電流に変換してジェネレータMG1及び駆動モータMG2に供給する。ジェネレータMG1及び駆動モータMG2に供給する交流電流の大きさや、交流電流の周波数は、MG制御部130によって制御される。ジェネレータMG1及び駆動モータMG2は、モータ巻き線に電流を流すことでモータトルクを発生させているため、印加する電圧を大きくすることでより大きな電流を流すことが可能となる。
図2は、モータ・ジェネレータ30を駆動するための、高電圧バッテリ10、昇圧コンバータ90及びインバータ20の回路構成を示す説明図である。昇圧コンバータ90は、MG制御部130による昇圧指令にしたがって高電圧バッテリ10の出力電圧を昇圧し、インバータ20に対して昇圧電圧を印可する。また、インバータ20は、ジェネレータMG1に供給する電流を制御するインバータ回路22と、駆動モータMG2に供給する電流を制御するインバータ回路24を備えている。
係るインバータ20では、MG制御部130から送信されるスイッチング信号に基づいて、それぞれのインバータ回路22,24に設けられたスイッチング素子Q11〜Q16,Q21〜Q26のオンオフが実行される。スイッチング素子Q11〜Q16,Q21〜Q26は、IGBT素子(Insultated Gate Bipolar Transistor)により構成することができる。本実施形態では、インバータ回路22,24に設けられたスイッチング素子Q11〜Q16,Q21〜Q26のオンオフを交互にスイッチングする際の周波数(以下、「スイッチング周波数」ともいう。)は、ジェネレータMG1及び駆動モータMG2の回転数及び出力トルクに応じて決定される。
エンジンENGは、駆動軸70に付与する駆動力を発生するとともに、ジェネレータMG1による発電のための駆動力を発生する。エンジンENGは、例えばガソリンエンジンやディーゼルエンジンとすることができるが、これに限られない。プラネタリギヤ60は、エンジンENGで発生した駆動力を、駆動輪40とジェネレータMG1とに伝達する。プラネタリギヤ60のリングギヤには、デファレンシャルギヤ50を介して駆動輪40に連結された駆動軸70が接続され、サンギヤにはジェネレータMG1のロータが接続されている。
<1.2.電子制御系の構成>
次に、ハイブリッド制御システム500を構成する電子制御系について説明する。なお、本実施形態に係るハイブリッド制御システム500では、電子制御系が、それぞれ独立した複数の制御部を含む構成となっているが、これらの制御部の全部あるいは一部が一つの制御部として構成されていてもよい。
[1.2.1.車間距離検知部]
車間距離検出部110は、自車両と先行車両との車間距離を検知する。本実施形態において、車間距離検出部110は、マイクロコンピュータを備えて構成され、ステレオカメラ100a,100bから出力される撮像に基づいて車間距離を算出する撮像処理機能を実行可能となっている。ステレオカメラ100a,100bは、例えば電荷結合素子(CDD)等の固体撮像素子を備えた左右一組のCCDカメラにより構成することができる。係るCCDカメラは、車室内の天井前方に所定の間隔を空けて取り付けられ、車外の対象を異なる視点からステレオ撮像する。ステレオカメラ100a,100b及び車間距離検出部110は、一体化されたユニットとして構成され、車室内に備えられていてもよい。
車間距離検出部110は、ステレオカメラ100a,100bで自車両の進行方向を撮影した一組のステレオ画像対に対し、対応する位置のずれ量から三角測量の原理によって距離情報を生成する。車間距離検出部110は、例えば、係る距離情報に対して周知のグルーピング処理を行い、グルーピング処理した距離情報をあらかじめ設定しておいた三次元的な立体データ等と比較することにより、先行車両や信号機等を検出する。車間距離検出部110は、先行車両や信号機等を検出した場合には、自車両と先行車両等との相対距離Dや、先行車両の移動速度(相対距離の変化割合+自車両の車速)等を算出するよう構成されている。
[1.2.2.ACC設定部]
ACC設定部170は、運転者によって操作される操作スイッチ等により構成され、運転者が選択した追従制御のオン又はオフの情報をHEV制御部200へ送信する。また、ACC設定部170は、運転者により設定された追従制御中の目標車速をHEV制御部200へ送信する。
追従制御は、運転者により設定される目標車速に基づく車速追従制御と、自車両と先行車両との車間距離の目標値(以下「目標車間距離」と称する。)に基づく車間追従制御を実行する制御である。例えば、車間距離が所定範囲内にある場合には車間追従制御が実行され、車間距離が所定範囲以上の場合には車速追従制御が実行されるようにすることができる。車速追従制御では、自車両の実車速が目標車速となるように車両の駆動力が制御される。また、車間追従制御では、車間距離が目標車間距離となるように自車両の駆動力が制御される。係る追従制御は、ジェネレータMG1の駆動トルク又は回転数の変化が、車速の変化に連動しない駆動制御の一例であり、ジェネレータMG1を制御するインバータ回路22のスイッチング周波数の変更が、車速の変化に連動しない状況が起こり得る。
[1.2.3.エンジン制御部]
エンジン制御部150は、マイクロコンピュータを備えて構成され、HEV制御部200により算出されるエンジンENGの要求トルクに基づいて燃料噴射量を算出して、エンジンENGの駆動制御を実行する。エンジン制御部150は、既知のエンジン制御装置により構成することができる。
[1.2.4.MG制御部]
MG制御部130は、マイクロコンピュータを備えて構成され、HEV制御部200により算出されるジェネレータMG1及び駆動モータMG2の要求トルクに基づいて、昇圧コンバータ90の昇圧制御を実行する。また、MG制御部130は、HEV制御部200により算出されるジェネレータMG1及び駆動モータMG2それぞれの要求トルクに基づいて、インバータ回路22,24のスイッチング周波数の制御を実行する。本実施形態に係るMG制御部130は、ジェネレータMG1及び駆動モータMG2それぞれ、要求トルクとモータ回転数とに応じて、スイッチング周波数が決定されるようになっている。
図3は、ジェネレータMG1及び駆動モータMG2の駆動トルクと回転数とスイッチング周波数との関係を示す周波数マップである。本実施形態においては、ジェネレータMG1又は駆動モータMG2それぞれ、駆動トルクが大きくなるにしたがって、又は、回転数が大きくなるにしたがって、スイッチング周波数が大きくなるように設定されている。係るスイッチング周波数に応じて、ジェネレータMG1あるいは駆動モータMG2からは当該周波数の電磁ノイズが発生する。
また、本実施形態に係るMG制御部130は、HEV制御部200によって実行される変動感抑制制御に伴ってジェネレータMG1の駆動トルクを増大させる指令を受けると、駆動トルクを増大する制御を実行するよう構成されている。例えば、MG制御部130は、スイッチング素子をオンオフさせる単位周期中のオンの時間の比率(以下、単に「デューティ比」ともいう。)を大きくすることにより、ジェネレータMG1の駆動トルクを増大させるよう構成することができる。
[1.2.5.HEV制御部]
HEV制御部200は、マイクロコンピュータを備えて構成され、追従制御の非実行時においては、運転者によるアクセルペダルの操作量に基づいてエンジンENG、ジェネレータMG1及び駆動モータMG2それぞれの要求トルクを算出する。また、HEV制御部200は、追従制御の実行時においては、自車両の車速を目標車速とするため、あるいは、先行車両との車間距離を目標車間距離とするために必要な、エンジンENG、ジェネレータMG1及び駆動モータMG2それぞれの要求トルクを算出する。HEV制御部200は、基本的には、算出した要求トルクを、エンジン制御部150及びMG制御部130に対して送信する。
ここで、本実施形態に係るHEV制御部200は、追従制御の実行時において、ジェネレータMG1のスイッチング周波数の変更が予測された場合には、所定期間、ジェネレータMG1の駆動トルクを、算出される要求トルクよりも増大させるよう構成されている。また、HEV制御部200は、所定期間、ジェネレータMG1の駆動トルクを増大させた後にMG制御部130によるスイッチング周波数の変更を許可するよう構成されている。
図4は、本実施形態に係るHEV制御部200の構成のうち、追従制御中におけるエンジンENG及びモータ・ジェネレータ30の駆動制御に関連する部分を機能的なブロックで示している。係るHEV制御部200は、要求トルク算出部210と、周波数変更予測部230と、トルク増大制御部250と、エンジントルク補正部270とを備えている。これらの各部は、具体的には、マイクロコンピュータによるプログラムの実行により実現される機能である。
(1.2.5.1.要求トルク算出部)
要求トルク算出部210は、追従制御中において、目標加速度を算出する。例えば、車速追従制御時において、要求トルク算出部210は、目標車速Vtgtと自車両の車速Vとの差分に基づいて、目標加速度を算出する。また、車間追従制御時において、要求トルク算出部210は、目標車間距離Dtgtと検出車間距離Dとの差分に基づいて、目標加速度を算出する。要求トルク算出部210は、算出した目標加速度と、自車両の車速V、高電圧バッテリ10の充電状態SOC等に基づいて、エンジンENG、ジェネレータMG1及び駆動モータMG2それぞれの要求トルクTe,Tmg1,Tmg2を算出する。
例えば、要求トルク算出部210は、図示しない記憶素子等に記憶されたトルクマップ情報を参照して、各要求トルクTe,Tmg1,Tmg2を算出するようにしてもよい。要求トルク算出部210は、算出した駆動モータ要求トルクTmg2をMG制御部130に送信する。また、要求トルク算出部210は、算出したジェネレータ要求トルクTmg1を周波数変更予測部230に送る。また、要求トルク算出部210は、算出したエンジン要求トルクTeをエンジントルク補正部270に送る。
(1.2.5.2.周波数変更予測部)
周波数変更予測部230は、要求トルク算出部210で算出されたジェネレータMG1の要求トルクTmg1(n)に基づいて、ジェネレータMG1駆動用のインバータ回路22のスイッチング周波数Fmg1の変更を予測する。例えば、周波数変更予測部230は、算出された要求トルクTmg1(n)と前回の要求トルク(現在の駆動トルク)Tmg1(n−1)とを比較し、図3に示す周波数マップを参照して、スイッチング周波数Fmg1が変更されるか否かを予測する。また、周波数変更予測部230は、算出された要求トルクTmg1(n)と前回の要求トルクTmg1(n−1)とを比較して、ジェネレータMG1の回転数の上昇を推定し、図3に示す周波数マップに基づいて、スイッチング周波数Fmg1が変更されるか否かを予測する。
ただし、周波数変更予測部230は、前回の要求トルクTmg1(n−1)に対する算出された要求トルクTmg1(n)の上昇幅が所定値以下の場合に限って、スイッチング周波数Fmg1が変更される予測結果を出すようにしてもよい。要求トルクTmg1(n)が所定以上に上昇する状態では運転者は加速感を受け、スイッチング周波数が変更されても違和感や不快感を受けにくい。したがって、要求トルクTmg1(n)の上昇幅が所定値以下の場合に限ってスイッチング周波数Fmg1の変更を予測することにより、エネルギ効率の無駄な低下を抑えることができる。周波数変更予測部230は、予測結果を、トルク増大制御部250及びエンジントルク補正部270に送るとともに、ジェネレータ要求トルクTmg1を、トルク増大制御部250に送る。
(1.2.5.3.トルク増大制御部)
トルク増大制御部250は、インバータ回路22のスイッチング周波数Fmg1が変更されないと予測されている場合には、ジェネレータ要求トルクTmg1をそのままMG制御部130に送信する。一方、トルク増大制御部250は、インバータ回路22のスイッチング周波数Fmg1が変更されると予測されている場合には、変動感抑制制御を実行する。変動感抑制制御は、運転者が加速感を感じていないにもかかわらず、ジェネレータMG1のスイッチング周波数Fmg1が変更されて、運転者が違和感や不快感を受けることを防ぐために実行される制御である。
具体的に、トルク増大制御部250は、所定期間、MG制御部130によるスイッチング周波数Fmg1の変更を禁止するとともに、MG制御部130に送る要求トルクTmg1´を要求トルク算出部210により算出された要求トルクTmg1よりも増大させる。そして、トルク増大制御部250は、所定期間、要求トルクTmg1を増大させた後、要求トルクTmg1を増大させる制御を終了し、MG制御部130によるスイッチング周波数Fmg1の変更を許可する。これにより、スイッチング周波数Fmg1が切り替わる以前に、ジェネレータMG1の電磁ノイズの音量が大きくされ、スイッチング周波数Fmg1が切り替わった後の電磁ノイズが、時間マスキング効果によって低減される。時間マスキング効果とは、大きな音がしたときに、その前後の音が聞こえにくくなる事象をいう。
所定期間は、電磁ノイズの音量の増大幅を考慮して設定してもよい。また、所定期間は、スイッチング周波数Fmg1が切り替わると予測される時点までの時間としてもよい。あるいは、所定期間は、これ以外の観点から適切な値に適宜設定してもよいし、あらかじめ設定される一定の時間としてもよい。さらには、これらの期間のうちの最も長い時間を所定期間として選択するようにしてもよい。
また、本実施形態においては、トルク増大制御部250は、所定期間、要求トルク算出部210で算出されたジェネレータ要求トルクTmg1に対する増大幅を徐々に大きくするように構成されている。したがって、変動感抑制制御を実行する際に、電磁ノイズが急激に大きくなることを避けることができる。
MG制御部130に対して送信するジェネレータ要求トルクTmg´を、要求トルク算出部210で算出されたジェネレータ要求トルクTmg1よりも増大させるための演算は、例えば、以下のように実行することができる。一つの例としては、要求トルク算出部210による演算時に参照するトルクマップ情報とは異なる変動感抑制制御用トルクマップ情報を参照する例が挙げられる。係る変動感抑制制御用トルクマップ情報は、あらかじめ記憶素子等に記憶される。また、別の例としては、要求トルク算出部210により算出されたジェネレータ要求トルクTmg1に対して加算する補正トルク値を計算により、あるいは、補正トルク値算出用の補正トルクマップ情報を参照して求め、要求トルクTmg1に加算する例が挙げられる。ただし、他の方法により、ジェネレータ要求トルクTmg´を算出するようにしてもよい。
(1.2.5.4.エンジントルク補正部)
エンジントルク補正部150は、インバータ回路22のスイッチング周波数が変更されないと予測されている場合には、エンジン要求トルクTeをそのままエンジン制御部150に送信する。一方、エンジントルク補正部270は、インバータ回路22のスイッチング周波数が変更されると予測されている場合には、変動感抑制制御により増大されるジェネレータMG1の駆動トルクの増大分が吸収されるように、エンジン要求トルクTeを補正する。例えば、トルク増大制御部250から、ジェネレータ要求トルクTmg1の増大幅の情報を受け取り、係る増大幅に基づいてエンジントルク補正値を求めることができる。ただし、他の方法により、エンジントルク補正値を求めるようにしてもよい。
<<2.時間マスキング>>
次に、図5〜図8を参照して、本実施形態のトルク増大制御部250の変動感抑制制御による時間マスキング効果について説明する。図5は、変動感抑制制御を実行しない場合のエンジンENG、ジェネレータMG1及び駆動モータMG2の駆動トルク及び回転数の変化を模式的に示している。また、図6は、変動感抑制制御を実行しない場合の電磁ノイズの音量を示す説明図である。また、図7は、変動感抑制制御を実行した場合のエンジンENG、ジェネレータMG1及び駆動モータMG2のトルク及び回転数の変化を模式的に示している。また、図8は、変動感抑制制御を実行した場合の電磁ノイズの音量を示す説明図である。なお、図5及び図7において、駆動モータMG2の回転数は車速に比例する。
まず、図5に示す例では、時間t1において、車両を加速させるべく、駆動モータトルクTmg2、エンジントルクTe及びジェネレータトルクTmg1が増大する。これに伴って、駆動モータ回転数Nmg2、エンジン回転数Ne及びジェネレータ回転数Nmg1が徐々に増大する。その結果、時間t2において、スイッチング周波数が切り替えられる。このとき、図6に示すように、電磁ノイズの周波数がXHzからYHzに変わるが、周波数が変わる前後においてジェネレータMG1から発生している電磁ノイズの音量は変わらない。したがって、周波数がXHzの電磁ノイズの時間マスキング効果は小さく、周波数が変わった直後から周波数YHzの電磁ノイズが運転者に聞こえることとなる。
一方、図7に示す例では、時間t1において、車両を加速させるべく、駆動モータトルクTmg2、エンジントルクTe及びジェネレータトルクTmg1が増大する。これに伴って、駆動モータ回転数Nmg2、エンジン回転数Ne及びジェネレータ回転数Nmg1が徐々に増大する。本実施形態に係る変動感抑制制御では、車両を加速しはじめる時間t1から、スイッチング周波数が切り替わる時間t2までの期間において、ジェネレータトルクTmg1を、要求トルク(破線)に対して徐々に増大させる。同時に、ジェネレータトルクTmg1の増大分を吸収するために、エンジントルクTeを徐々に増大させる。
このとき、図8に示すように、時間t1から時間t2までの期間は、スイッチング周波数の切り替えが禁止される。そして、時間t2において、スイッチング周波数の切り替えを許可するとともに、ジェネレータ駆動トルクTmg1の増大を終了し、通常の要求トルクに戻す。その結果、時間t2において電磁ノイズの周波数がXHzからYHzに変わるが、周波数が変わるまでに、ジェネレータMG1から発生する周波数XHzの電磁ノイズの音量が大きくされている。したがって、周波数がXHzからYHzに変わった直後において、周波数XHzの電磁ノイズの時間マスキング効果が大きく作用し、運転者に聞こえる周波数YHzの電磁ノイズは小さくなる。
本実施形態に係るハイブリッド制御システム500は、このような時間マスキング効果を利用して、スイッチング周波数が切り替わることによって運転者が受ける違和感や不快感を低減することができる。特に、坂道走行時等、駆動モータ回転数Nmg2(車速V)の変化とジェネレータMG1のスイッチング周波数の変更とが連動していない状態において、運転者がスイッチング周波数の変化によって違和感や不快感を受けることを低減することができる。
<<3.ハイブリッド車両の制御処理>>
次に、本実施形態に係るハイブリッド制御システム500において実行される制御処理の一例について説明する。図9は、本実施形態に係るハイブリッド車両の制御処理を示すフローチャートである。なお、以下に説明する各ステップにおける処理は、すでにHEV制御部200の構成において説明した手順で実行することができる。
まず、ステップS10において、HEV制御部200は、追従制御がオンの状態か否かを判別する。追従制御がオフの状態であれば(S10:No)ステップS22に進む。この場合、HEV制御部200は、運転者のアクセル操作や高電圧バッテリ10の充電状態SOCに基づいてエンジンENG、ジェネレータMG1及び駆動モータMG2の要求トルクTe,Tmg1,Tmg2を求め、エンジン制御部150及びMG制御部130に駆動指令を送信する。
一方、ステップS10において追従制御がオンの状態であれば(S10:Yes)、HEV制御部200はステップS12に進み、車間距離検出部110から送信される車間距離Dの情報を取得する。次いで、HEV制御部200は、ステップS14において、車間距離Dと目標車間距離Dtgtとの差分、又は、車速Vと目標車速Vtgtとの差分、及び車速V等に基づいて、車両の要求トルクを算出する。次いで、HEV制御部200は、ステップS16において、車両の要求トルク、高電圧バッテリ10の充電状態SOC等に基づいて、トルクマップ情報を参照する等して、エンジンENG、ジェネレータMG1及び駆動モータMG2の要求トルクTe,Tmg1,Tmg2を算出する。
次いで、HEV制御部200は、ステップS18において、ジェネレータMG1を制御するインバータ回路22のスイッチング周波数Fmg1が変更されるか否かを予測する。スイッチング周波数Fmg1が変更されないと予測される場合には(S18:No)、ステップS22に進む。この場合、HEV制御部200は、ステップS16で算出した要求トルクTe,Tmg1,Tmg2に基づき、エンジン制御部150及びMG制御部130に駆動指令を送信する。一方、スイッチング周波数Fmg1が変更されると予測される場合には(S18:Yes)、ステップS20に進み、HEV制御部200は変動感抑制制御を実行する。
図10は、変動感抑制制御処理の例を示すフローチャートである。変動感抑制制御は、まず、ステップS40において、MG制御部130による、ジェネレータMG1を制御するインバータ回路22のスイッチング周波数Fmg1の切り替えを禁止する。次いで、HEV制御部200は、ステップS42に進み、上述のステップS14と同様の手順で車両の要求トルクを算出した後、ステップS44において、上述のステップS16と同様の手順でエンジンENG、ジェネレータMG1及び駆動モータMG2の要求トルクTe,Tmg1,Tmg2を算出する。
次いで、HEV制御部200は、ステップS46に進み、ジェネレータMG1の回転数Nmg1を検出する。次いで、HEV制御部200は、ステップS48に進み、増大していないジェネレータMG1の要求トルクTmg1、及び現在のジェネレータMG1の回転数Nmg1から、インバータ回路22のスイッチング周波数Fmg1の切り替えが必要か否かを判別する。要求トルクTmg1及び回転数Nmg1から、未だスイッチング周波数Fmg1の切り替えが必要ではない場合には(S48:No)、ステップS54に進む。HEV制御部200は、ステップS54において、ステップS44で算出した要求トルクTmg1よりも増大させた、ジェネレータMG1の要求トルクTmg1´を算出する。また、HEV制御部200は、ステップS54において、増大させたジェネレータMG1の要求トルクを吸収するよう補正したエンジンENGの要求トルクTe´を算出する。
次いで、HEV制御部200は、ステップS56において、ステップS44で算出した駆動モータMG2の要求トルクTmg2と、ステップS54で算出したジェネレータMG1の要求トルクTmg1´に基づき、MG制御部130に駆動指令を送信する。また、HEV制御部200は、ステップS54で算出したエンジンENGの要求トルクTeに基づき、エンジン制御部150に駆動指令を送信する。ステップS56でエンジン制御部150及びMG制御部130に駆動指令を送信した後は、ステップS42に戻り、これまで説明した手順に沿って各ステップの処理を繰り返す。係るステップS54及びステップS56により、インバータ回路22のスイッチング周波数Fmg1の切り替えが必要になる時点までの期間、ジェネレータMG1の要求トルクTmg1´が増大させられることになる。
一方、ステップS48において、要求トルクTmg1及び回転数Nmg1から、スイッチング周波数Fmg1の切り替えが必要と判定された場合には(S48:Yes)、ステップS50に進む。HEV制御部200は、ステップS50において、MG制御部130による、ジェネレータMG1を制御するインバータ回路22のスイッチング周波数Fmg1の切り替え禁止を解除する。次いで、HEV制御部200は、ステップS52において、ステップS44で算出した要求トルクTe,Tmg1、Tmg2に基づき、エンジン制御部150及びMG制御部130に対して駆動指令を送信する。その結果、インバータ回路22のスイッチング周波数Fmg1は変更されることになるが、ジェネレータMG1の要求トルクTmg1´が増大させられて、切り替え前の周波数の電磁ノイズの音量が大きくなっている。したがって、運転者は、時間マスキング効果によって、切り替え後の周波数の電磁ノイズの音量が小さく聞こえるようになり、違和感や不快感を受けづらくなる。
以上説明したように本実施形態によれば、ジェネレータMG1を制御するインバータ回路22のスイッチング周波数Fmg1が切り替えられると予測されたときに、所定期間、スイッチング周波数Fmg1の切り替えが禁止されつつ、ジェネレータMG1の要求トルクTmg1が増大させられる。したがって、電磁ノイズの音量を大きくした状態で、スイッチング周波数Fmg1が切り替えられるようになる。その結果、時間マスキング効果によって、切り替え後の周波数の電磁ノイズが運転者に聞こえづらくなり、運転者が違和感や不快感を受けにくくなる。
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について詳細に説明したが、本発明はかかる例に限定されない。本発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において、各種の変更例又は応用例に想到し得ることは明らかであり、これらについても、当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
例えば、上記の実施の形態では、追従制御の実行時に変動感抑制制御を実行することとしていたが、本発明は係る例に限られない。本発明は、追従制御に限らず、スイッチング周波数の切り替えが車速の変化に連動しない状態が起こり得る状況において適用することができる。
また、上記の実施の形態では、ジェネレータMG1のスイッチング周波数Fmg1の切り替えが予測されたときに、ジェネレータMG1の駆動トルクTmg1を増大させるようにしていたが、本発明は係る例に限られない。例えば、駆動モータの回転数の変化が車速の変化に連動しない状態になり得るハイブリッド車両であれば、駆動モータの駆動トルクの制御においても、本発明を適用することができる。
10 高電圧バッテリ
20 インバータ
22 インバータ回路(MG1用)
24 インバータ回路(MG2用)
30 モータ・ジェネレータ
40 駆動輪
50 デファレンシャルギヤ
60 プラネタリギヤ
70 駆動軸
90 昇圧コンバータ
100a,100b ステレオカメラ
110 車間距離検出部
130 MG制御部
150 エンジン制御部
170 ACC設定部
200 HEV制御部
210 要求トルク算出部
230 周波数変更予測部
250 トルク増大制御部
270 エンジントルク補正部
500 ハイブリッド制御システム
MG1 ジェネレータ
MG2 駆動モータ
ENG エンジン

Claims (9)

  1. 少なくともエンジンと前記エンジンの駆動トルクを利用して発電可能なジェネレータとを備えたハイブリッド車両を制御するためのハイブリッド車両の制御装置において、
    前記ジェネレータの要求トルク及び前記エンジンの要求トルクを算出する要求トルク算出部と、
    前記ジェネレータに供給する電流を制御するためのインバータ回路に備えられたスイッチング素子のオンオフを交互にスイッチングする際のスイッチング周波数の変更を予測する周波数変更予測部と、
    前記スイッチング周波数の変更が予測された場合に、前記ジェネレータの駆動トルクを前記要求トルク算出部により算出された要求トルクよりも増大させるトルク増大制御部と、
    前記ジェネレータの駆動トルクの増大分が吸収されるように前記エンジンの要求トルクを補正するエンジントルク補正部と、を備え、
    前記トルク増大制御部は、前記ジェネレータの駆動トルクを増大させる制御が終了し、かつ、前記エンジントルク補正部による前記エンジンの要求トルクを補正する制御が終了した後に前記スイッチング周波数の変更を許可する、ハイブリッド車両の制御装置。
  2. 前記トルク増大制御部は、前記要求トルク算出部により算出された前記ジェネレータの要求トルクに対する増大幅を徐々に大きくするよう構成される、請求項1に記載のハイブリッド車両の制御装置。
  3. 前記トルク増大制御部は、前記要求トルク算出部で用いる演算マップとは異なる演算マップを用いて、前記要求トルク算出部により算出された前記ジェネレータの要求トルクよりも大きい値の前記ジェネレータの補正要求トルクを算出するよう構成される、請求項1又は2に記載のハイブリッド車両の制御装置。
  4. 前記トルク増大制御部は、前記要求トルク算出部により算出された前記ジェネレータの要求トルクに加算する補正トルク値を算出して前記要求トルク算出部により算出された前記ジェネレータの要求トルクに加算するよう構成される、請求項1又は2に記載のハイブリッド車両の制御装置。
  5. 前記スイッチング周波数は、前記ジェネレータの駆動トルク及び回転数の少なくとも一方に応じて変更される、請求項1〜のいずれか一項に記載のハイブリッド車両の制御装置。
  6. 前記周波数変更予測部は、前記要求トルク算出部により算出される前記ジェネレータの要求トルクに基づいて、前記スイッチング周波数の変更を予測するよう構成される、請求項1〜のいずれか一項に記載のハイブリッド車両の制御装置。
  7. 前記スイッチング周波数の予測及び前記ジェネレータの駆動トルクを増大させる制御は、先行車両との車間距離又は自車両の車速を目標値に追従させる追従制御中に実行される、請求項1〜のいずれか一項に記載のハイブリッド車両の制御装置。
  8. 前記要求トルク算出部は、撮像カメラによる撮像情報又は電磁波センサのセンサ情報に基づいて前記ジェネレータの要求トルク及び前記エンジンの要求トルクを算出するよう構成される、請求項1〜のいずれか一項に記載のハイブリッド車両の制御装置。
  9. 少なくともエンジンと前記エンジンの駆動トルクを利用して発電可能なジェネレータとを備えたハイブリッド車両を制御するためのハイブリッド車両の制御方法において、
    前記ジェネレータの要求トルク及び前記エンジンの要求トルクを算出するステップと、
    前記ジェネレータに供給する電流を制御するインバータ回路に備えられたスイッチング素子のオンオフを交互にスイッチングする際のスイッチング周波数の変更を予測するステップと、
    前記スイッチング周波数の変更が予測された場合に、前記ジェネレータの駆動トルクを算出された前記要求トルクよりも増大させ、かつ、前記ジェネレータの駆動トルクの増大分が吸収されるように前記エンジンの要求トルクを補正するステップと、
    前記ジェネレータの駆動トルクを増大させる制御が終了し、かつ、前記エンジンの要求トルクを補正する制御が終了した後に前記スイッチング周波数の変更を許可するステップと、
    を備えることを特徴とするハイブリッド車両の制御方法。
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