JP2014082855A - 電動車両 - Google Patents

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Abstract

【課題】車軸に連結された駆動軸にモータからの動力を変速機を介して出力するものにおいて、そのモータを駆動するインバータのスイッチングによる電磁騒音が大きくなるのを抑制する。
【解決手段】変速機の変速段を現在の変速段で保持しているときにモータの動作点(トルク指令Tm2*,回転数Nm2)が過変調領域に属するときには、モータの動作点を通過する等パワーラインにおいて、正弦波領域に属するモータの動作点に対応する変速段を過変調回避変速段Gsxに設定し(S110)、変速機の変速段が過変調回避変速段Gsxとなるよう変速機を制御する(S120)。
【選択図】図3

Description

本発明は、電動車両に関する。
従来、走行用のエンジンおよびモータジェネレータと、エンジンやモータジェネレータからの動力を変速段の変更を伴って駆動軸に伝達する4速の変速装置とを備え、変速装置の変速時には、モータジェネレータの動作点がPMW制御方式が行なわれる制御領域に入るようにエンジンのトルクを制御するハイブリッド車両が提案されている(例えば、特許文献1参照)。このハイブリッド車両では、変速装置の変速時に、エンジンのトルクを変化させて、モータジェネレータのトルクを変化させることにより、モータジェネレータをPWM制御方式によって適正に制御できるようにして、モータジェネレータの高応答性を適正に確保することを可能とし、変速装置の変速をスムーズに行なうことを可能としている。
特開2009−286203号公報
上述のハイブリッド車両では、変速装置の変速時以外にモータジェネレータの動作点がPMW制御方式の領域から外れて過変調制御方式の領域に入った場合、モータジェネレータを駆動するインバータのスイッチングによる電磁騒音が大きくなり、運転者に不快感を与えることがある。
本発明の電動車両は、車軸に連結された駆動軸にモータからの動力を変速機を介して出力するものにおいて、そのモータを駆動するインバータのスイッチングによる電磁騒音が大きくなるのを抑制することを主目的とする。
本発明の電動車両は、上述の主目的を達成するために以下の手段を採った。
本発明の電動車両は、
モータと、バッテリからの電力を用いて前記モータを駆動するインバータと、前記モータからの動力を変速比の変更を伴って車軸に連結された駆動軸に伝達する変速機と、走行用のトルクによって走行するよう前記インバータと前記変速機を制御する制御手段と、を備える電動車両であって、
前記制御手段は、前記走行用のトルクと前記変速機の変速比とに基づいて前記モータのトルク指令を設定し、前記モータのトルク指令および回転数に基づいて正弦波制御方式,過変調制御方式,矩形波制御方式のいずれかで前記インバータを制御する手段であり、
更に、前記制御手段は、過変調制御方式で前記インバータを制御することになるときには、前記変速機の変速比が、正弦波制御方式または矩形波制御方式で前記インバータを制御することになる変速比に変更されるよう、前記変速機を制御する手段である、
ことを要旨とする。
この本発明の電動車両では、走行用のトルクと変速機の変速比とに基づいてモータのトルク指令を設定し、モータのトルク指令および回転数に基づいて正弦波制御方式,過変調制御方式,矩形波制御方式のいずれかでインバータを制御し、過変調制御方式でインバータを制御することになるときには、変速機の変速比が正弦波制御方式または矩形波制御方式でインバータを制御することになる変速比に変更されるよう変速機を制御する。これにより、過変調制御方式でインバータを制御するのを抑制することができ、インバータのスイッチングによる電磁騒音が大きくなるのを抑制することができる。
こうした本発明の電動車両において、前記制御手段は、正弦波制御方式領域,過変調制御方式領域,矩形波制御方式領域のうち前記モータのトルク指令と回転数とからなる動作点が属する領域の制御方式で前記インバータを制御する手段であり、更に、前記制御手段は、前記モータの動作点が過変調制御方式領域に属するときには、前記変速機の変速比が、前記モータの動作点が正弦波制御方式領域または矩形波制御方式領域に属することになる変速比に変更されるよう、前記変速機を制御する手段である、ものとすることもできる。
また、本発明の電動車両において、前記制御手段は、正弦波制御方式で前記インバータを制御するときには、周波数が周期的に変化する変調波を用いて前記インバータを制御する手段である、ものとすることもできる。こうすれば、正弦波制御方式でインバータを制御するときに、インバータのスイッチングによる電磁騒音が大きくなるのをより抑制することができる。
さらに、本発明の電動車両において、前記制御手段は、所定時間に亘って過変調制御方式で前記インバータを制御することになるときに、前記変速機の変速比が正弦波制御方式または矩形波制御方式で前記インバータを制御することになる変速比に変更されるよう前記変速機を制御する手段である、ものとすることもできる。
さらに、本発明の電動車両において、エンジンと、発電機と、前記駆動軸と前記エンジンの出力軸と前記発電機の回転軸とに3つの回転要素が接続されたプラネタリギヤと、を備えるものとすることもできる。
本発明の変形例の電動車両は、
走行用の動力を出力可能な複数のモータと、バッテリからの動力を用いて前記複数のモータをそれぞれ駆動する複数のインバータと、走行用のトルクによって走行するよう前記複数のインバータを制御する制御手段と、を備える電動車両であって、
前記制御手段は、前記走行用のトルクに基づいて前記複数のモータのそれぞれのトルク指令を設定し、前記複数のモータのそれぞれについて、前記トルク指令および回転数に基づいて正弦波制御方式,過変調制御方式,矩形波制御方式のいずれかで、対応するインバータを制御する手段であり、
更に、前記制御手段は、前記複数のインバータのいずれかを過変調制御方式で制御することになるときには、前記複数のインバータを正弦波制御方式または矩形波制御方式で制御することになるよう前記複数のモータのうち少なくとも一部のトルク指令を変更する手段である、
ことを要旨とする。
この本発明の変形例の電動車両では、走行用のトルクに基づいて複数のモータのそれぞれのトルク指令を設定し、複数のモータのそれぞれについて、トルク指令および回転数に基づいて正弦波制御方式,過変調制御方式,矩形波制御方式のいずれかで、対応するインバータを制御し、更に、複数のインバータのいずれかを過変調制御方式で制御することになるときには、複数のインバータを正弦波制御方式または矩形波制御方式(過変調制御方式以外の制御方式)で制御することになるよう複数のモータのうち少なくとも一部のトルク指令を変更する。これにより、各インバータを過変調制御方式で制御するのを抑制することができ、各インバータのスイッチングによる電磁騒音が大きくなるのを抑制することができる。
本発明の変形例のハイブリッド車両は、
走行用の動力を出力可能なエンジンと、走行用の動力を出力可能なモータと、バッテリからの動力を用いて前記モータを駆動するインバータと、走行用のトルクによって走行するよう前記エンジンと前記インバータとを制御する制御手段と、を備えるハイブリッド車両であって、
前記制御手段は、前記走行用のトルクに基づいて前記モータのトルク指令を設定し、前記モータのトルク指令および回転数に基づいて正弦波制御方式,過変調制御方式,矩形波制御方式のいずれかで前記インバータを制御する手段であり、
更に、前記制御手段は、過変調制御方式で前記インバータを制御することになるときには、前記エンジンからの出力が、正弦波制御方式または矩形波制御方式で前記インバータを制御することになる出力に変更されるよう前記エンジンを制御する手段である、
ことを要旨とする。
この本発明の変形例のハイブリッド車両では、走行用のトルクに基づいてモータのトルク指令を設定し、モータのトルク指令および回転数に基づいて正弦波制御方式,過変調制御方式,矩形波制御方式のいずれかでインバータを制御し、更に、過変調制御方式でインバータを制御することになるときには、エンジンからの出力が正弦波制御方式または矩形波制御方式でインバータを制御することになる出力に変更されるようエンジンを制御する。これにより、過変調制御方式でインバータを制御するのを抑制することができ、インバータのスイッチングによる電磁騒音が大きくなるのを抑制することができる。
本発明の第1実施例としてのハイブリッド自動車20の構成の概略を示す構成図である。 動作点制御方式関係の一例を示す説明図である。 過変調時にHVECU70により実行される過変調時変速制御ルーチンの一例を示すフローチャートである。 過変調回避変速段Gsxを設定する様子の一例を示す説明図である。 変形例のハイブリッド自動車20Bの構成の概略を示す構成図である。 変形例のハイブリッド自動車20Cの構成の概略を示す構成図である。 変形例のハイブリッド自動車20Dの構成の概略を示す構成図である。 変形例のハイブリッド自動車20Eの構成の概略を示す構成図である。 変形例のハイブリッド自動車20Fの構成の概略を示す構成図である。 変形例の電気自動車20Gの構成の概略を示す構成図である。 本発明の第2実施例としてのハイブリッド自動車120の構成の概略を示す構成図である。 過変調時にHVECU70により実行される過変調時トルク再設定処理ルーチンの一例を示すフローチャートである。 モータMG2のトルク指令Tm2*を再設定する様子の一例を示す説明図である。 本発明の第3実施例としてのハイブリッド自動車220の構成の概略を示す構成図である。 過変調時にHVECU70により実行される過変調時トルク再設定処理ルーチンの一例を示すフローチャートである。 モータMG2,MGRのトルク指令Tm2*,Tm3*を再設定する様子の一例を示す説明図である。 変形例の電気自動車220Bの構成の概略を示す構成図である。
次に、本発明を実施するための形態を実施例を用いて説明する。
図1は、本発明の第1実施例としてのハイブリッド自動車20の構成の概略を示す構成図である。第1実施例のハイブリッド自動車20は、図示するように、ガソリンや軽油などを燃料として動力を出力するエンジン22と、エンジン22を駆動制御するエンジン用電子制御ユニット(以下、エンジンECUという)24と、エンジン22のクランクシャフト26にキャリアが接続されると共に駆動輪38a,38bにデファレンシャルギヤ37を介して連結された駆動軸36にリングギヤが接続されたプラネタリギヤ30と、例えば同期発電電動機として構成されて回転子がプラネタリギヤ30のサンギヤに接続されたモータMG1と、例えば同期発電電動機として構成されたモータMG2と、モータMG2からの動力を変速段の変更を伴って駆動軸36に伝達する有段(2段や3段,4段など)の変速機60と、モータMG1,MG2を駆動するためのインバータ41,42と、インバータ41,42の図示しない複数のスイッチング素子をスイッチング制御することによってモータMG1,MG2を駆動制御するモータ用電子制御ユニット(以下、モータECUという)40と、例えばリチウムイオン二次電池として構成されてインバータ41,42を介してモータMG1,MG2と電力をやりとりするバッテリ50と、バッテリ50を管理するバッテリ用電子制御ユニット(以下、バッテリECUという)52と、車両全体を制御するハイブリッド用電子制御ユニット(以下、HVECUという)70と、を備える。
エンジンECU24は、図示しないが、CPUを中心とするマイクロプロセッサとして構成されており、CPUの他に、処理プログラムを記憶するROMやデータを一時的に記憶するRAM,入出力ポート,通信ポートを備える。エンジンECU24には、エンジン22の運転状態を検出する各種センサから信号、例えば、クランクシャフト26の回転位置を検出するクランクポジションセンサからのクランクポジションθcrやエンジン22の冷却水の温度を検出する水温センサからの冷却水温Tw,燃焼室内に取り付けられた圧力センサからの筒内圧力Pin,燃焼室へ吸排気を行なう吸気バルブや排気バルブを開閉するカムシャフトの回転位置を検出するカムポジションセンサからのカムポジションθca,スロットルバルブのポジションを検出するスロットルバルブポジションセンサからのスロットルポジションTP,吸気管に取り付けられたエアフローメータからの吸入空気量Qa,同じく吸気管に取り付けられた温度センサからの吸気温Ta,排気系に取り付けられた空燃比センサからの空燃比AF,同じく排気系に取り付けられた酸素センサからの酸素信号O2などが入力ポートを介して入力されており、エンジンECU24からは、エンジン22を駆動するための種々の制御信号、例えば、燃料噴射弁への駆動信号やスロットルバルブのポジションを調節するスロットルモータへの駆動信号,イグナイタと一体化されたイグニッションコイルへの制御信号,吸気バルブの開閉タイミングの変更可能な可変バルブタイミング機構への制御信号などが出力ポートを介して出力されている。また、エンジンECU24は、HVECU70と通信しており、HVECU70からの制御信号によりエンジン22を運転制御すると共に必要に応じてエンジン22の運転状態に関するデータをHVECU70に出力する。なお、エンジンECU24は、クランクシャフト26に取り付けられた図示しないクランクポジションセンサからの信号に基づいてクランクシャフト26の回転数、即ちエンジン22の回転数Neも演算している。
モータECU40は、図示しないが、CPUを中心とするマイクロプロセッサとして構成されており、CPUの他に、処理プログラムを記憶するROMやデータを一時的に記憶するRAM,入出力ポート,通信ポートを備える。モータECU40には、モータMG1,MG2を駆動制御するために必要な信号、例えばモータMG1,MG2の回転子の回転位置を検出する回転位置検出センサからの回転位置θm1,θm2や図示しない電流センサにより検出されるモータMG1,MG2に印加される相電流などが入力ポートを介して入力されており、モータECU40からは、インバータ41,42の図示しない複数のスイッチング素子へのスイッチング制御信号などが出力ポートを介して出力されている。また、モータECU40は、HVECU70と通信しており、HVECU70からの制御信号によってモータMG1,MG2を駆動制御すると共に必要に応じてモータMG1,MG2の運転状態に関するデータをHVECU70に出力する。なお、モータECU40は、回転位置検出センサからのモータMG1,MG2の回転子の回転位置θm1,θm2に基づいてモータMG1,MG2の電気角θe1,θe2,回転角速度ωm1,ωm2や回転数Nm1,Nm2も演算している。
バッテリECU52は、図示しないが、CPUを中心とするマイクロプロセッサとして構成されており、CPUの他に、処理プログラムを記憶するROMやデータを一時的に記憶するRAM,入出力ポート,通信ポートを備える。バッテリECU52には、バッテリ50を管理するのに必要な信号、例えば、バッテリ50の端子間に設置された電圧センサからの端子間電圧Vbやバッテリ50の出力端子に接続された電力ラインに取り付けられた電流センサからの充放電電流Ib,バッテリ50に取り付けられた温度センサからの電池温度Tbなどが入力されており、必要に応じてバッテリ50の状態に関するデータを通信によりHVECU70に送信する。また、バッテリECU52は、バッテリ50を管理するために、電流センサにより検出された充放電電流Ibの積算値に基づいてそのときのバッテリ50から放電可能な電力の容量の全容量に対する割合である蓄電割合SOCを演算したり、演算した蓄電割合SOCと電池温度Tbとに基づいてバッテリ50を充放電してもよい許容入出力電力である入出力制限Win,Woutを演算したりしている。なお、バッテリ50の入出力制限Win,Woutは、電池温度Tbに基づいて入出力制限Win,Woutの基本値を設定し、バッテリ50の蓄電割合SOCに基づいて出力制限用補正係数と入力制限用補正係数とを設定し、設定した入出力制限Win,Woutの基本値に補正係数を乗じることにより設定することができる。
HVECU70は、図示しないが、CPUを中心とするマイクロプロセッサとして構成されており、CPUの他に、処理プログラムを記憶するROMやデータを一時的に記憶するRAM,入出力ポート,通信ポートを備える。HVECU70には、駆動軸36の回転数を検出する回転数センサ69からの駆動軸36の回転数Nr,イグニッションスイッチ80からのイグニッション信号やシフトレバー81の操作位置を検出するシフトポジションセンサ82からのシフトポジションSP,アクセルペダル83の踏み込み量を検出するアクセルペダルポジションセンサ84からのアクセル開度Acc,ブレーキペダル85の踏み込み量を検出するブレーキペダルポジションセンサ86からのブレーキペダルポジションBP,車速センサ88からの車速Vなどが入力ポートを介して入力されている。HVECU70からは、変速機60への制御信号などが出力ポートを介して出力されている。HVECU70は、前述したように、エンジンECU24やモータECU40,バッテリECU52と通信ポートを介して接続されており、エンジンECU24やモータECU40,バッテリECU52と各種制御信号やデータのやりとりを行なっている。
こうして構成された第1実施例のハイブリッド自動車20では、運転者によるアクセルペダルの踏み込み量に対応するアクセル開度Accと車速Vとに基づいて駆動軸36に出力すべき要求トルクTr*を計算し、この要求トルクTr*に対応する要求動力が駆動軸36に出力されるように、エンジン22とモータMG1とモータMG2とが運転制御される。エンジン22とモータMG1とモータMG2との運転制御としては、要求動力に見合う動力がエンジン22から出力されるようにエンジン22を運転制御すると共にエンジン22から出力される動力のすべてがプラネタリギヤ30とモータMG1とモータMG2とによってトルク変換されて駆動軸36に出力されるようモータMG1およびモータMG2を駆動制御するトルク変換運転モードや、要求動力とバッテリ50の充放電に必要な電力との和に見合う動力がエンジン22から出力されるようにエンジン22を運転制御すると共にバッテリ50の充放電を伴ってエンジン22から出力される動力の全部またはその一部がプラネタリギヤ30とモータMG1とモータMG2とによるトルク変換を伴って要求動力が駆動軸36に出力されるようモータMG1およびモータMG2を駆動制御する充放電運転モード,エンジン22の運転を停止してモータMG2からの要求動力に見合う動力を駆動軸36に出力するよう運転制御するモータ運転モードなどがある。なお、トルク変換運転モードと充放電運転モードとは、いずれもエンジン22の運転を伴って要求動力が駆動軸36に出力されるようエンジン22とモータMG1とモータMG2とを制御するモードであり、実質的な制御における差異はないため、以下、両者を合わせてエンジン運転モードという。
エンジン運転モードでは、HVECU70は、アクセルペダルポジションセンサ84からのアクセル開度Accと車速センサ88からの車速Vとに基づいて走行に要求される(駆動軸36に出力すべき)要求トルクTr*を設定し、設定した要求トルクTr*に回転数センサ69からの駆動軸36の回転数Nrを乗じて走行に要求される(駆動軸36に出力すべき)走行用パワーPdrv*を計算し、計算した走行用パワーPdrv*からバッテリ50の充放電要求パワーPb*(バッテリ50から放電するときが正の値)を減じてエンジン22から出力すべき要求パワーPe*を計算する。そして、要求パワーPe*を効率よくエンジン22から出力することができるエンジン22の回転数NeとトルクTeとの関係としての動作ライン(例えば燃費最適動作ライン)を用いてエンジン22の目標回転数Ne*と目標トルクTe*とを設定する。続いて、エンジン22の目標回転数Ne*とプラネタリギヤ30のギヤ比ρとを用いて次式(1)によりモータMG1の目標回転数Nm1*を計算し、モータMG1の回転数Nm1と目標回転数Nm1*とエンジン22と目標トルクTe*とプラネタリギヤ30のギヤ比ρとを用いて式(2)によりモータMG1から出力すべきトルクとしてのトルク指令Tm1*を計算する。ここで、式(1)は、プラネタリギヤ30の回転要素に対する力学的な関係式である。また、式(2)は、モータMG1の回転数Nm1が目標回転数Nm1*となる(エンジン22の回転数Neが目標回転数Ne*となる)ようにするためのフィードバック制御における関係式であり、式(2)中、右辺第2項の「k1」は比例項のゲインであり、右辺第3項の「k2」は積分項のゲインである。そして、式(3)に示すように、モータMG1をトルク指令Tm1*で駆動したときにモータMG1から出力されてプラネタリギヤ30を介して駆動軸36に伝達されるトルク(−Tm1*/ρ、但し、「ρ」はプラネタリギヤ30のギヤ比)を要求トルクTr*から減じて更に変速機60のギヤ比Grで除してモータMG2から出力すべきトルクの仮の値としての仮トルクTm2tmpを計算し、式(4),(5)に示すように、モータMG1のトルク指令Tm1*に回転数Nm1を乗じて得られるモータMG1の消費電力(発電電力)をバッテリ50の入出力制限Win,Woutから減じて更にモータMG2の回転数Nm2で除してモータMG2から出力してもよいトルクの上下限としてのトルク制限Tm2min,Tm2maxを計算し、式(6)に示すように、設定した仮トルクTm2tmpをトルク制限Tm2min,Tm2maxで制限してモータMG2のトルク指令Tm2*を計算する。そして、目標回転数Ne*と目標トルクTe*とについてはエンジンECU24に送信し、トルク指令Tm1*,Tm2*についてはモータECU40に送信する。目標回転数Ne*と目標トルクTe*とを受信したエンジンECU24は、目標回転数Ne*と目標トルクTe*とによってエンジン22が運転されるようエンジン22の吸入空気量制御や燃料噴射制御,点火制御などを行なう。また、トルク指令Tm1*,Tm2*を受信したモータECU40は、トルク指令Tm1*,Tm2*でモータMG1,MG2が駆動されるようインバータ41,42の複数のスイッチング素子のスイッチング制御を行なう。こうした制御により、エンジン22を効率よく運転しながらバッテリ50の入出力制限Win,Woutの範囲内で要求トルクTr*を駆動軸36に出力して走行することができる。このエンジン運転モードでは、要求パワーPe*がエンジン22を運転停止した方がよい要求パワーPe*の範囲の上限として定められた停止用閾値Pstop以下に至ったときなどエンジン22の停止条件が成立したときに、エンジン22の運転を停止してモータ運転モードに移行する。
Nm1*=Ne*・(1+ρ)/ρ (1)
Tm1*=-ρ・Te*/(1+ρ)+k1・(Nm1*-Nm1)+k2・∫(Nm1*-Nm1)dt (2)
Tm2tmp=(Tr*+Tm1*/ρ)/Gr (3)
Tm2min=(Win-Tm1*・Nm1)/Nm2 (4)
Tm2max=(Wout-Tm1*・Nm1)/Nm2 (5)
Tm2*=max(min(Tm2tmp,Tm2max),Tm2min) (6)
モータ運転モードでは、HVECU70は、アクセル開度Accと車速Vとに基づいて走行に要求される(駆動軸36に出力すべき)要求トルクTr*を設定し、モータMG1のトルク指令Tm1*に値0を設定し、上述の式(3)〜(6)によりモータMG2のトルク指令Tm2*を計算し、モータMG1,MG2のトルク指令をモータECU40に送信する。そして、トルク指令Tm1*,Tm2*を受信したモータECU40は、モータMG1,MG2がトルク指令Tm1*,Tm2*で駆動されるようインバータ41,42の複数のスイッチング素子のスイッチング制御を行なう。こうした制御により、エンジン22を運転停止した状態でバッテリ50の入出力制限Win,Woutの範囲内で要求トルクTr*を駆動軸36に出力して走行することができる。このモータ運転モードでは、要求トルクTr*に駆動軸36の回転数Nrを乗じて得られる走行用パワーPdrv*からバッテリ50の充放電要求パワーPb*を減じて得られる要求パワーPe*がエンジン22を始動した方がよい要求パワーPe*の範囲の下限として定められた始動用閾値Pstart以上に至ったときなどエンジン22の始動条件が成立したときに、エンジン22を始動してエンジン運転モードに移行する。
ここで、インバータ41,42の制御について説明する。インバータ41,42は、第1実施例では、正弦波制御方式,過変調制御方式,矩形波制御方式のいずれかで制御するものとした。正弦波制御方式は、モータMG1,MG2の電圧指令と三角波(搬送波)電圧との比較によって複数のスイッチング素子のオン時間の割合を調節するパルス幅変調(PWM)制御において、三角波電圧の振幅以下の振幅の正弦波状の電圧指令を変換して得られる擬似的三相交流電圧をモータMG1,MG2に供給する制御方式である。また、過変調制御方式は、パルス幅変調制御において、三角波電圧の振幅より大きな振幅の正弦波状の電圧指令を変換して得られる過変調電圧をモータMG1,MG2に供給する制御方式である。さらに、矩形波制御方式は、矩形波電圧をモータMG1,MG2に供給する制御方式である。なお、正弦波制御方式では、インバータ41,42の入力電圧に対する出力電圧(モータMG1,MG2に作用する電圧)の実効値の割合としての変調率(電圧利用率)Rmが値0〜値Rref1(約0.61)の範囲となり、過変調制御方式では、変調率Rmが値Rref1(約0.61)〜値Rref2(約0.78)の範囲となり、矩形波制御方式では、変調率Rmが値Rref2(約0.78)で一定となる。以下、インバータ42の制御について説明する。なお、インバータ41の制御については、インバータ42の制御と同様に考えることができる。
インバータ42の制御方式は、第1実施例では、モータMG2のトルク指令Tm2*および回転数Nm2とインバータ42の制御方式との関係を予め定めて動作点制御方式関係として図示しないROMに記憶しておき、モータMG2のトルク指令Tm2*および回転数Nm2が与えられると記憶した関係から対応する制御方式を導出して設定するものとした。動作点制御方式関係の一例を図2に示す。インバータ42の制御方式は、図示するように、モータMG2のトルク指令Tm2*や回転数Nm2が小さい側から大きい側に向けて、正弦波制御方式,過変調制御方式,矩形波制御方式となるなるよう正弦波制御方式の領域(正弦波領域),過変調制御方式の領域(過変調領域),矩形波制御方式の領域(矩形波領域)の順に定められる。モータMG2やインバータ42は、一般に、矩形波制御方式,過変調制御方式,正弦波波制御方式の順で、モータMG2の出力応答性や制御性が良くなり、出力パワーが小さくなり、インバータ42の複数のスイッチング素子のスイッチング損失などが大きくなる。したがって、低回転数低トルクの領域では、正弦波制御方式でインバータ42を制御することにより、モータMG2の出力応答性や制御性を向上させ、高回転数高トルク領域では、矩形波制御方式でインバータ42を制御することにより、大きな出力パワーの出力を可能とすると共にインバータ42のスイッチング損失などを低減させている。
正弦波制御方式では、まず、モータMG2の3相コイルのU相,V相,W相に流れる相電流Iu2,Iv2,Iw2の総和を値0としてモータMG2の回転子の電気角θe2を用いてU相,V相の相電流Iu2,Iv2をd軸,q軸の電流Id2,Iq2に座標変換(3相−2相変換)する。続いて、モータMG2のトルク指令Tm2*に応じてd軸,q軸の電流指令Id2*,Iq2*を設定し、d軸,q軸の電流Id2,Iq2が電流指令Id2*,Iq2*となるようにするためのフィードバック制御によってd軸,q軸の電圧指令Vd2*,Vq2*を計算する。そして、計算したd軸,q軸の電圧指令Vd2*,Vq2*をモータMG2の回転子の電気角θe2を用いてモータMG2のU相,V相,W相の電圧指令Vu2*,Vv2*,Vw2*に座標変換し、座標変換した電圧指令Vu2*,Vv2*,Vw2*をインバータ42の複数のスイッチング素子をスイッチングするためのPWM信号に変換し、変換したPWM信号をインバータ42に出力して、インバータ42の複数のスイッチング素子のスイッチングを行なう。
この正弦波制御方式では、PWM信号の生成に用いられる正弦波状の電圧指令の振幅が三角波(搬送波)電圧の振幅以下となるから、モータMG2の電気周期(電気角θe2の1周期)の周波数とキャリア周波数(三角波電圧の周波数)とを同期させなくても、高い出力応答性や制御性でモータMG2を駆動制御することができる。したがって、実施例では、周期的に変化する周波数、具体的には、基本キャリア周波数を中心としてプラス側およびマイナス側に拡散周波数だけ広げた周波数範囲内で周期的にランダムに変化する周波数をキャリア周波数として用いるものとした。これにより、インバータ42のスイッチングによる電磁騒音が大きくなるのを抑制することができ、運転者に不快感を与えるのを抑制することができる。なお、正弦波制御方式でインバータ42を制御するときには、周期的に変化する周波数をキャリア周波数として用いるのに代えて、可聴域外の周波数をキャリア周波数として用いるものとしても、運転者に不快感を与えるのを抑制することができると考えられる。
過変調制御方式では、まず、モータMG2の3相コイルのU相,V相,W相に流れる相電流Iu2,Iv2,Iw2の総和を値0としてモータMG2の回転子の電気角θe2を用いてU相,V相の相電流Iu2,Iv2をd軸,q軸の電流Id2,Iq2に座標変換(3相−2相変換)する。続いて、モータMG2のトルク指令Tm2*に応じてd軸,q軸の電流指令Id2*,Iq2*を設定し、d軸,q軸の電流Id2,Iq2が電流指令Id2*,Iq2*となるようにするためのフィードバック制御によってd軸,q軸の電圧指令Vd2*,Vq2*を計算する。そして、d軸の電圧指令Vd2*の2乗とq軸の電圧指令Vq2*の2乗との和の平方根として電圧指令大きさVr2(モータMG2の線間電圧の実効値)を計算し、この電圧指令大きさVr2の交流電圧がモータMG2に印加されるよう、d軸,q軸の電圧指令Vd2*,Vq2*にいわゆるリニア補正処理を補正してリニア補正後電圧指令Vd2li*,Vq2li*を計算し、計算したd軸,q軸のリニア補正後電圧指令Vd2li*,Vq2li*をモータMG2の回転子の電気角θe2を用いてモータMG2のU相,V相,W相の電圧指令Vu2*,Vv2*,Vw2*に座標変換する。そして、座標変換した電圧指令Vu2*,Vv2*,Vw2*をインバータ42の複数のスイッチング素子をスイッチングするためのPWM信号に変換し、変換したPWM信号をインバータ42に出力して、インバータ42の複数のスイッチング素子のスイッチングを行なう。
この過変調制御方式では、PWM信号の生成に用いられる電圧指令の振幅が三角波(搬送波)電圧の振幅より大きくなるから、モータMG2の電気周期(電気角θe2の1周期)とキャリア周波数とを同期させること(例えば、モータMG2の電気角の半周期のn(nは値6や値9,値15など)倍の周波数をキャリア周波数として用いることなど)が行なわれている。この結果、過変調制御方式でインバータ42を制御するときには、キャリア周波数によっては、インバータ42のスイッチングによる電磁騒音が大きくなり、運転者に不快感を与える場合が生じる。
矩形波制御方式では、まず、モータMG2の3相コイルのU相,V相,W相に流れる相電流Iu2,Iv2,Iw2の総和を値0としてモータMG2の回転子の電気角θe2を用いてU相,V相の相電流Iu2,Iv2をd軸,q軸の電流Id2,Iq2に座標変換(3相−2相変換)する。続いて、d軸,q軸の電流Id2,Iq2に応じてモータMG2から出力されると推定される推定トルクTm2estを求め、モータMG2の推定トルクTm2estがトルク指令Tm2*となるようにするためのトルクフィードバック制御によって電圧位相指令θp2*を計算する。そして、計算した電圧位相指令θp2*に基づく矩形波電圧がモータMG2に印加されるよう矩形波信号をインバータ42に出力して、インバータ42の複数のスイッチング素子のスイッチングを行なう。この矩形波制御方式では、三角波(搬送波)を用いないため、キャリア周波数によってインバータ42のスイッチングによる電磁騒音が大きくなる、という問題は生じない。
また、第1実施例のハイブリッド自動車20では、HVECU70は、基本的には、要求トルクTr*と車速Vとに基づいて変速機60の目標変速段Gs*を設定し、変速機60の変速段Gsが目標変速段Gs*となるよう変速機60を制御する基本変速制御を実行する。この基本変速制御は、具体的には、変速機60の現在の変速段Gsnowと目標変速段Gs*とが一致するときには、変速機60の変速段Gsを現在の変速段Gsnowで保持し、変速機60の現在の変速段Gsnowと目標変速段Gs*とが異なるときには、変速機60の変速段Gsを現在の変速段Gsnowから目標変速段Gs*に変更する制御である。
次に、こうして構成された第1実施例のハイブリッド自動車20の動作、特に、基本変速制御を実行しているときにインバータ42の制御方式が過変調制御方式となった過変調時の変速機60の動作について説明する。図3は、過変調時にHVECU70により実行される過変調時変速制御ルーチンの一例を示すフローチャートである。なお、以下の説明では、説明の容易のために、変速機60の現在の変速段Gsnowと目標変速段Gs*とが一致しているとき即ち基本変速制御では変速機60の変速段Gsを現在の変速段Gsnowで保持しているときについて説明する。
過変調時変速制御ルーチンが実行されると、HVECU70は、まず、モータMG2のトルク指令Tm2*や回転数Nm2などを入力する処理を実行する(ステップS100)。ここで、モータMG2のトルク指令Tm2*は、エンジン運転モードやモータ運転モードで走行する際に設定されたものを入力するものとした。また、モータMG2の回転数Nm2は、回転位置検出センサにより検出されたモータMG2の回転子の回転位置θm2に基づいて演算されたものを入力するものとした。
こうしてデータを入力すると、入力したモータMG2のトルク指令Tm2*および回転数Nm2と図2の動作点制御方式関係とを用いて、インバータ42の制御方式が正弦波制御方式または矩形波制御方式となる変速機60の変速段としての過変調回避変速段Gsxを設定し(ステップS110)、変速機60の変速段Gsが過変調回避変速段Gsxとなるよう変速機60を制御する過変調回避変速制御を実行して(ステップS120)、本ルーチンを終了する。なお、いま、変速機60の変速段Gsを現在の変速段Gsnowで保持しているときを考えているから、過変調回避変速段Gsxは現在の変速段Gsnowとは異なる変速段となる。
図4は、過変調回避変速段Gsxを設定する様子の一例を示す説明図である。図中、「OPm2(Gs=Gsnow)」は、変速機60の変速段Gsが現在の変速段Gsnow(例えば1速)のときのモータMG2の動作点(トルク指令Tm2*,回転数Nm2)を示し、「OPm2mo(Gs=Gsnow+α)」は、変速機60の変速段Gsを現在の変速段Gsnowより値αだけ大きな変速段(例えば2速)に変更したときのモータMG2の動作点(トルク指令Tm2mo*,回転数Nm2mo)を示す。図4の例では、変速機60の変速段Gsを現在の変速段Gsnowで保持しているときにモータMG2の動作点OPm2が過変調領域に属する(インバータ42の制御方式が過変調制御方式となる)ときには、モータMG2の動作点OPm2を通過する等パワーラインにおいて、モータMG2の回転数Nm2を小さくする側(値αが正の値となる側)で正弦波領域に属する(インバータ42の制御方式が正弦波制御方式となる)モータMG2の動作点OPm2moに対応する変速段(Gsnow+α)を過変調回避変速段Gsxに設定する。なお、過変調回避変速段Gsxは、モータMG2の回転数Nm2を小さくする(値αが正の値となる)側で正弦波領域に属するモータMG2の動作点OPm2moに対応する変速段(Gsnow+α)ではなく、モータMG2の回転数Nm2を大きくする(値αが負の値となる)側で矩形波領域に属するモータMG2の動作点OPm2moに対応する変速段(Gsnow+α)とするものとしてもよい。上述したように、過変調制御方式でインバータ42を制御するときには、インバータ42のスイッチングによる電磁騒音によって運転者に不快感を与えることがある。第1実施例では、このときに、変速機60の変速段Gsを過変調回避変速段Gsxに変更することにより、モータMG2の動作点が過変調回避変速段Gsxに応じた位置に変更される即ちインバータ42を正弦波制御方式や矩形波制御方式で制御することになり、インバータ42のスイッチングによる電磁騒音が大きくなるのを抑制することができる。この結果、運転者に不快感を与えるのを抑制することができる。
以上、モータMG2を駆動するインバータ42の制御方式が過変調制御方式となる場合の処理について説明した。これに対して、モータMG1を駆動するインバータ41の制御方式が過変調制御方式となる場合には、変速機60の変速段Gsの変更によってはモータMG1の動作点を変更することができない。したがって、この場合には、エンジン22やモータMG1の動作点を変更すると共に必要に応じてモータMG2の動作点を変更して、インバータ41,42の制御方式を正弦波制御方式や矩形波制御方式とすることが考えられる。例えば、要求トルクTr*に対する、エンジン22やモータMG1からプラネタリギヤ30を介して駆動軸36に出力される動力と、モータMG2から変速機60を介して駆動軸36に出力される動力と、の配分を変更するなどして、エンジン22やモータMG1,MG2の動作点を変更してインバータ41,42の制御方式が共に正弦波制御方式や矩形波制御方式となるようにすることにより、インバータ41,42のスイッチングによる電磁騒音が大きくなるのを抑制することができる。
以上説明した第1実施例のハイブリッド自動車20によれば、駆動輪38a,38bに連結された駆動軸36にモータMG2からの動力を変速機60を介して出力するものにおいて、変速機60の変速段Gsを現在の変速段Gsnowで保持しているときにモータMG2の動作点(トルク指令Tm2*,回転数Nm2)が過変調領域に属するときには、モータMG2の動作点を通過する等パワーラインを用いて正弦波領域に属するモータMG2の動作点に対応する変速段(Gsnow+α)を過変調回避変速段Gsxに設定し、変速機60の変速段Gsが過変調回避変速段Gsxとなるよう変速機60を制御するから、モータMG2を駆動するインバータ42のスイッチングによる電磁騒音が大きくなるのを抑制することができる。
第1実施例のハイブリッド自動車20では、変速機60の変速段Gsを現在の変速段Gsnowで保持しているときにモータMG2の動作点(トルク指令Tm2*,回転数Nm2)が過変調領域に属するときには、変速機60の変速段Gsが過変調回避変速段Gsxとなるよう変速機60を制御するものとしたが、変速機60の変速段Gsを現在の変速段Gsnowで保持しているときにモータMG2の動作点が所定時間(例えば、数百msecなど)に亘って過変調領域に属するときに、変速機60の変速段Gsが過変調回避変速段Gsxとなるよう変速機60を制御するものとしてもよい。これは、急加速時などモータMG2の動作点が正弦波領域から過変調領域を経由して矩形波領域に迅速に移動するときや、急減速時などモータMG2の動作点が矩形波領域から過変調領域を経由して正弦波領域に迅速に移動するときには、インバータ42のスイッチングによる電磁騒音が大きくなるという問題がそれほど顕著に生じないと考えられるためである。
第1実施例のハイブリッド自動車20では、モータMG1,MG2の動作点と動作点制御方式関係とを用いてインバータ41,42の制御方式を設定するものとしたが、インバータ41,42の変調率Rm1,Rm2などを用いてインバータ41,42の制御方式を設定するものとしてもよい。なお、インバータ42の変調率Rm2は、正弦波制御方式や過変調制御方式のときに、d軸の電圧指令Vd2*の2乗とq軸の電圧指令Vq2*の2乗との和の平方根として得られる電圧指令大きさVr2をインバータ42に作用する電圧VHで除して求めることができ、インバータ41の変調率Rm1は同様の手法により求めることができる。この場合、例えば、正弦波制御方式と過変調制御方式との切替については、正弦波制御方式でインバータ42を制御している最中に変調率Rm2が値Rref1(約0.61)を超えたときに正弦波制御方式から過変調制御方式に切り替え、過変調制御方式でインバータ42を制御している最中に変調率Rmが値Rref1以下になったときに過変調制御方式から正弦波制御方式に切り替えるものとしてもよい。また、過変調制御方式と矩形波制御方式との切替については、過変調制御方式でインバータ42を制御している最中に変調率Rm2が値Rref2(約0.78)に至ったときに過変調制御方式から矩形波制御方式に切り替え、矩形波制御方式でインバータ42を制御している最中にd軸,q軸の電流Id2,Iq2が所定の切替ラインに至ったときに矩形波制御方式から過変調制御方式に切り替えるものとしてもよい。このように変調率Rm1,Rm2などを用いてインバータ41,42の制御方式を設定する場合、インバータ42の制御方式が過変調制御方式となるときには、インバータ42の変調率Rm2が所定値Rref1以下となるか所定値Rref2に至るよう変速機60の変速段Gsを変更し、インバータ41の制御方式が過変調制御方式となるときには、インバータ41の変調率Rm1が所定値Rref1以下となるか所定値Rref2に至るようエンジン22やモータMG1の動作点,更に必要に応じてモータMG2の動作点を変更すればよい。
第1実施例のハイブリッド自動車20では、モータMG2からの動力を変速段の変更を伴って駆動軸36に伝達する有段(2段や3段,4段など)の変速機60を備えるものとしたが、無段の変速機を備えるものとしてもよい。
第1実施例のハイブリッド自動車20では、駆動輪38a,38bに接続された車軸(駆動軸36が接続された車軸)に変速機60を介してモータMG2を接続するものとしたが、図5の変形例のハイブリッド自動車20Bに例示するように、駆動輪38a,38bに接続された車軸とは異なる車軸(図5における車輪39a,39bに接続された車軸)に変速機60を介してモータMG2を接続するものとしてもよい。
第1実施例のハイブリッド自動車20では、駆動輪38a,38bに接続された駆動軸36にプラネタリギヤ30を介してエンジン22とモータMG1とを接続すると共に駆動軸36に変速機60を介してモータMG2を接続するものとしたが、図6の変形例のハイブリッド自動車20Cに例示するように、駆動輪38a,38bに接続された駆動軸36に変速機60を介して接続された中間軸32Cにプラネタリギヤ30を介してエンジン22とモータMG1とを接続すると共に中間軸32CにモータMG2を接続するものとしてもよい。この場合、変速機60の変速段Gsを変更すると、中間軸32Cの回転数が変化するから、変速機60の変速段Gsを現在の変速段Gsnowから過変調変速段Gsxに変更するときには、モータMG2の動作点を変更するだけでなく、要求トルクTr*が駆動軸36に出力されるようにするために必要に応じてエンジン22やモータMG1の動作点も変更する必要がある。
第1実施例のハイブリッド自動車20では、駆動輪38a,38bに接続された駆動軸36にプラネタリギヤ30を介してエンジン22とモータMG1とを接続すると共に駆動軸36に変速機60を介してモータMG2を接続するものとしたが、図7の変形例のハイブリッド自動車20Dに例示するように、駆動輪38a,38bに接続された駆動軸36に変速機60を介して接続された中間軸32DにクラッチCを介してエンジン22を接続すると共に中間軸32DにモータMGを接続するものとしてもよい。この場合、変速機60の変速段Gsを変更すると、中間軸32Dの回転数が変化することから、クラッチCがオンのときには、モータMGおよびエンジン22の回転数が変化することになる。したがって、変速機60の変速段Gsを現在の変速段Gsnowから過変調変速段Gsxに変更するときには、モータMGの動作点を変更するだけでなく、要求トルクTr*が駆動軸36に出力されるようにするためにエンジン22の動作点も変更する必要がある。
第1実施例のハイブリッド自動車20では、駆動輪38a,38bに接続された駆動軸36にプラネタリギヤ30を介してエンジン22とモータMG1とを接続すると共に駆動軸36に変速機60を介してモータMG2を接続するものとしたが、図8の変形例のハイブリッド自動車20Eに例示するように、駆動輪38a,38bに接続された車軸に変速機59を介してエンジン22を接続すると共に駆動輪38a,38bに接続された車軸とは異なる車軸(図8における車輪39a,39bに接続された車軸)に変速機60を介してモータMGを接続するものとしてもよい。
第1実施例では、駆動輪38a,38bに連結された駆動軸36にプラネタリギヤ30を介して接続されたエンジン22およびモータMG1と、駆動軸36に変速機60を介して接続されたモータMG2と、モータMG1,MG2と電力をやりとりするバッテリ50と、を備えるいわゆるパラレルタイプのハイブリッド自動車20の構成としたが、図9の変形例のハイブリッド自動車20Fに例示するように、エンジン22と、エンジン22からの動力を用いて発電する発電機Gと、駆動輪38a,38bに変速機60を介して接続されたモータMGと、発電機GやモータMGと電力をやりとりするバッテリ50と、を備えるいわゆるシリーズタイプのハイブリッド自動車20Fの構成としてもよい。
第1実施例では、エンジン22からの動力をプラネタリギヤ30を介して駆動輪38a,38bに接続された駆動軸36に出力すると共にモータMG2からの動力を変速機60を介して駆動軸36に出力するハイブリッド自動車20の構成としたが、図10の変形例の電気自動車20Gに例示するように、エンジンを備えずに、モータMGからの動力を変速機60を介して駆動軸36に出力する単純な電気自動車20Gの構成としてもよい。
図11は、本発明の第2実施例としてのハイブリッド自動車120の構成の概略を示す構成図である。第2実施例のハイブリッド自動車120は、図示するように、変速機60や回転数センサ69を備えない点を除いて、図1を用いて説明した第1実施例のハイブリッド自動車20と同一のハード構成をしている。したがって、重複する説明を回避するために、第2実施例のハイブリッド自動車120のうち第1実施例のハイブリッド自動車20のハード構成と同一部分については同一の符号を付し、その詳細な説明は省略する。
この第2実施例のハイブリッド自動車120では、第1実施例のハイブリッド自動車20と同様に、エンジン運転モードやモータ運転モードによって走行する。エンジン運転モードでは、HVECU70は、第1実施例と同様に、要求トルクTr*や走行用パワーPdrv*,要求パワーPe*,エンジン22の目標回転数Ne*や目標トルクTe*,モータMG1のトルク指令Tm1*を設定する。続いて、次式(7)に示すように、モータMG1をトルク指令Tm1*で駆動したときにモータMG1から出力されてプラネタリギヤ30を介して駆動軸36に伝達されるトルク(−Tm1*/ρ)を要求トルクTr*から減じてモータMG2の仮トルクTm2tmpを計算し、上述の式(4)〜(6)によりモータMG2のトルク指令Tm2*を計算する。そして、モータMG2のトルク指令Tm2*および回転数Nm2と図2の動作点制御方式関係とを用いてインバータ42の制御方式を設定し、インバータ42の制御方式が正弦波制御方式や矩形波制御方式となるときには、第1実施例と同様に、エンジン22の目標回転数Ne*や目標トルクTe*,モータMG1,MG2のトルク指令Tm1*,Tm2*をエンジンECU24やモータECU40に送信し、これらを受信したエンジンECU24やモータECU40は、エンジン22やモータMG1,MG2(インバータ41,42)を制御する。一方、インバータ42の制御方式が過変調制御方式となるときには、図12の過変調時トルク再設定処理ルーチンによりモータMG2のトルク指令Tm2*を再設定すると共にエンジン22の目標回転数Ne*や目標トルクTe*,モータMG1のトルク指令Tm1*を再設定してこれらをエンジンECU24やモータECU40に送信し、これらを受信したエンジンECU24やモータECU40は、エンジン22やモータMG1,MG2(インバータ41,42)を制御する。なお、図12の過変調時トルク再設定処理ルーチンについては後述する。
Tm2tmp=Tr*+Tm1*/ρ (7)
また、モータ運転モードで走行する際には、HVECU70は、第1実施例と同様に、要求トルクTr*やモータMG1のトルク指令Tm1*を設定する。続いて、式(7),(4)〜(6)によりモータMG2のトルク指令Tm2*を計算する。そして、モータMG2のトルク指令Tm2*および回転数Nm2と図2の動作点制御方式関係とを用いてインバータ42の制御方式を設定し、インバータ42の制御方式が正弦波制御方式や矩形波制御方式となるときには、モータMG1,MG2のトルク指令Tm1*,Tm2*をモータECU40に送信し、これらを受信したモータECU40は、モータMG1,MG2(インバータ41,42)を制御する。一方、インバータ42の制御方式が過変調制御方式となるときには、モータMG2のトルク指令Tm2*を変更するために、エンジン22を始動してエンジン運転モードに移行する。以下、図12の過変調時トルク再設定処理ルーチンについて説明する。
図12の過変調時トルク再設定処理ルーチンが実行されると、モータMG2のトルク指令Tm2*や回転数Nm2を入力し(ステップS200)、入力したモータMG2のトルク指令Tm2*および回転数Nm2と図2の動作点制御方式関係とを用いて、インバータ42の制御方式が正弦波制御方式または矩形波制御方式となるモータMG2のトルクを新たなトルク指令Tm2*として再設定し(ステップS210)、再設定後のトルク指令Tm2*と要求トルクTr*とを用いて、要求トルクTr*が駆動軸36に出力されるようにエンジン22の目標回転数Ne*や目標トルクTe*,モータMG1のトルク指令Tm1*を再設定して(ステップS220)、本ルーチンを終了する。
図13は、モータMG2のトルク指令Tm2*を再設定する様子の一例を示す説明図である。図中、「Tm2a*」,「OPm2a」は再設定前のモータMG2のトルク指令,動作点を示し、「Tm2b*」,「OPm2b」は再設定後のモータMG2のトルク指令,動作点を示す。図12の例では、モータMG2の動作点OPm2aが過変調領域に属するときには、モータMG2の回転数Nm2において、正弦波領域に属する新たな動作点OPm2bを再設定する。なお、モータMG2の回転数Nm2において、矩形波領域に属する新たな動作点OPm2を再設定するものとしてもよい。こうした処理により、第1実施例と同様に、インバータ42を正弦波制御方式や矩形波制御方式で制御することになり、インバータ42のスイッチングによる電磁騒音が大きくなるのを抑制することができる。
また、エンジン22の目標回転数Ne*や目標トルクTe*,モータMG1のトルク指令Tm1*の再設定処理は、例えば、要求トルクTr*からモータMG2の再設定後のトルク指令Tm2*を減じた値をエンジン22の出力軸に換算してエンジン22の目標トルクTe*を再設定すると共に再設定後の目標トルクTe*を用いて上述の式(2)によりモータMG1のトルク指令Tm1*を再設定することによって行なったり、エンジン22の目標トルクTe*を再設定すると共に再設定したエンジン22の目標トルクTe*と動作ライン(例えば燃費最適動作ライン)とを用いてエンジン22の目標回転数Ne*を再設定し更に再設定したエンジン22の目標回転数Ne*と目標トルクTe*とを用いて式(1),(2)によりモータMG1のトルク指令Tm1*を再設定することによって行なうことができる。これにより、インバータ42の制御方式を過変調制御方式から正弦波制御方式や矩形波制御方式に変更するためにモータMG2の動作点を変更するときでも、要求トルクTr*を駆動軸36に出力することができる。
以上、モータMG2を駆動するインバータ42の制御方式が過変調制御方式となる場合の処理について説明した。これに対して、モータMG1を駆動するインバータ41の制御方式が過変調制御方式となる場合には、エンジン22やモータMG1の動作点を変更すると共に必要に応じてモータMG2の動作点を変更して、インバータ41,42の制御方式を正弦波制御方式や矩形波制御方式とすることが考えられる。例えば、要求トルクTr*に対する、エンジン22やモータMG1からプラネタリギヤ30を介して駆動軸36に出力される動力と、モータMG2から駆動軸36に出力される動力と、の配分を変更するなどして、エンジン22やモータMG1,MG2の動作点を変更して、インバータ41,42の制御方式が共に正弦波制御方式や矩形波制御方式となるようにすることにより、インバータ41,42のスイッチングによる電磁騒音が大きくなるのを抑制することができる。
以上説明した第2実施例のハイブリッド自動車120によれば、モータMG2の動作点(トルク指令Tm2*,回転数Nm2)が過変調領域に属するときには、モータMG2の回転数Nm2において、正弦波領域や矩形波制御領域に属する新たなモータMG2の動作点を再設定し、要求トルクTr*が駆動軸36に出力されるようエンジン22の目標回転数Ne*や目標トルクTe*,モータMG1のトルク指令Tm1*を再設定するから、第1実施例と同様に、インバータ42のスイッチングによる電磁騒音が大きくなるのを抑制することができる。もとより、要求トルクTr*が駆動軸36に出力することができる。
第2実施例のハイブリッド自動車120では、モータMG2の動作点(トルク指令Tm2*,回転数Nm2)が過変調領域に属するときには、モータMG2の動作点が正弦波領域や矩形波制御領域に属するようエンジン22やモータMG1,MG2の動作点を再設定するものとしたが、モータMG2の動作点が所定時間(例えば、数百msecなど)に亘って過変調領域に属するときに、モータMG2の動作点が正弦波領域や矩形波制御領域に属するようエンジン22やモータMG1,MG2の動作点を再設定するものとしてもよい。これは、急加速時などモータMG2の動作点が正弦波領域から過変調領域を経由して矩形波領域に迅速に移動するときや、急減速時などモータMG2の動作点が矩形波領域から過変調領域を経由して正弦波領域に迅速に移動するときには、インバータ42のスイッチングによる電磁騒音が大きくなるという問題がそれほど顕著に生じないと考えられるためである。
第2実施例のハイブリッド自動車120では、モータMG1,MG2の動作点と動作点制御方式関係とを用いてインバータ41,42の制御方式を設定するものとしたが、インバータ41,42の変調率Rm1,Rm2などを用いてインバータ41,42の制御方式を設定するものとしてもよい。
第2実施例のハイブリッド自動車120では、駆動輪38a,38bに接続された駆動軸36にモータMG2を直接接続するものとしたが、駆動軸36に減速ギヤを介してモータMG2を接続するものとしてもよいし、駆動軸36に2段変速や3段変速,4段変速などの変速機を介してモータMG2を接続するものとしてもよい。
第2実施例のハイブリッド自動車120では、駆動輪38a,38bに接続された駆動軸36にプラネタリギヤ30を介してエンジン22とモータMG1とを接続すると共に駆動軸36にモータMG2を接続するものとしたが、走行用のトルクに対するエンジンの分担分とモータの分担分とを変更可能な構成であればよいから、図5のハイブリッド自動車20Bの構成やそのうち変速機60を備えない構成,図6のハイブリッド自動車20Cの構成,図8のハイブリッド自動車20Eの構成やそのうち変速機59や変速機60を備えない構成などとしてもよい。
図14は、本発明の第3実施例としてのハイブリッド自動車220の構成の概略を示す構成図である。第3実施例のハイブリッド自動車220は、図示するように、駆動輪38a,38bとは異なる車輪39a,39bに接続された駆動軸36bに接続されたモータMGRと、モータMGRを駆動するインバータ43とを備え、バッテリ50がインバータ41,42,43を介してモータMG1,MG2,MGRと電力をやりとりするものである点を除いて、図11を用いて説明した第2実施例のハイブリッド自動車120と同一のハード構成をしている。したがって、重複する説明を回避するために、第3実施例のハイブリッド自動車220のうち第2実施例のハイブリッド自動車120のハード構成と同一部分については同一の符号を付し、その詳細な説明は省略する。
第3実施例のハイブリッド自動車220では、モータECU40には、モータMG1,MG2,MGRを駆動制御するために必要な信号、例えば、回転位置検出センサからのモータMG1,MG2,MGRの回転位置θm1,θm2,θm3や電流センサからのモータMG1,MG2,MGRに印加される相電流などが入力ポートを介して入力されており、モータECU40からは、インバータ41,42,43の図示しない複数のスイッチング素子へのスイッチング制御信号などが出力ポートを介して出力されている。また、モータECU40は、回転位置検出センサからのモータMG1,MG2,MGRの回転子の回転位置θm1,θm2,θm3に基づいてモータMG1,MG2,MGRの電気角θe1,θe2,θe3,回転角速度ωm1,ωm2,ωm3や回転数Nm1,Nm2,Nm3を演算している。
こうして構成された第3実施例のハイブリッド自動車220では、第1実施例や第2実施例のハイブリッド自動車20,120と同様に、エンジン運転モードやモータ運転モードによって走行する。エンジン運転モードでは、HVECU70は、第1実施例や第2実施例と同様に、要求トルクTr*や走行用パワーPdrv*,要求パワーPe*,エンジン22の目標回転数Ne*や目標トルクTe*,モータMG1のトルク指令Tm1*を設定する。続いて、次式(8)に示すように、要求トルクTr*に前後輪のトルク配分kf,kr(kf+kr=1)のうち前輪のトルク配分kfを乗じたものからモータMG1をトルク指令Tm1*で駆動したときにモータMG1から出力されてプラネタリギヤ30を介して駆動軸36に伝達されるトルクを減じてモータMG2のトルク指令Tm2*を計算し、式(9)に示すように、要求トルクTr*に後輪のトルク配分krを乗じてモータMGRから出力すべきトルクの仮の値としての仮トルクTm3tmpを計算し、式(10),(11)に示すように、モータMG1のトルク指令Tm1*に回転数Nm1を乗じて得られるモータMG1の消費電力(発電電力)とモータMG2のトルク指令Tm2*に回転数Nm2を乗じて得られるモータMG2の消費電力との和をバッテリ50の入出力制限Win,Woutから減じて更にモータMGRの回転数Nm3で除してモータMGRから出力してもよいトルクの上下限としてのトルク制限Tm3min,Tm3maxを計算し、式(12)に示すように、設定した仮トルクTm3tmpをトルク制限Tm3min,Tm3maxで制限してモータMGRのトルク指令Tm3*を計算する。そして、モータMG2,MGRのトルク指令Tm2*,Tm3*および回転数Nm2,Nm3と図2の動作点制御方式関係とを用いてインバータ42,43の制御方式を設定し、インバータ42,43の制御方式が共に正弦波制御方式や矩形波制御方式となるときには、エンジン22の目標回転数Ne*や目標トルクTe*,モータMG1,MG2,MGRのトルク指令Tm1*,Tm2*,Tm3*をエンジンECU24やモータECU40に送信し、これらを受信したエンジンECU24やモータECU40は、エンジン22やモータMG1,MG2,MGR(インバータ41,42,43)を制御する。一方、インバータ42,43の少なくとも一方の制御方式が過変調制御方式となるときには、図15の過変調時トルク再設定処理ルーチンによりインバータ42,43の制御方式が共に正弦波制御方式や矩形波制御方式となるようモータMG2,MGRのトルク指令Tm2*,Tm3*を再設定し、エンジン22の目標回転数Ne*や目標トルクTe*,モータMG1のトルク指令Tm1*,再設定後のモータMG2,MGRのトルク指令Tm2*,Tm3*をエンジンECU24やモータECU40に送信し、これらを受信したエンジンECU24やモータECU40は、エンジン22やモータMG1,MG2,MGR(インバータ41,42,43)を制御する。なお、図15の過変調時トルク再設定処理ルーチンについては後述する。
Tm2*=Tr*・kf+Tm1*/ρ (8)
Tm3tmp=Tr*・kr (9)
Tm3min=(Win-Tm1*・Nm1-Tm1*・Nm2)/Nm3 (10)
Tm3max=(Wout-Tm1*・Nm1-Tm1*・Nm2)/Nm3 (11)
Tm3*=max(min(Tm3tmp,Tm3max),Tm3min) (12)
また、モータ運転モードで走行する際には、HVECU70は、第1実施例と同様に、要求トルクTr*やモータMG1のトルク指令Tm1*を設定する。続いて、式(8)〜(12)によりモータMG2,MGRのトルク指令Tm2*,Tm3*を設定する。そして、モータMG2のトルク指令Tm2*および回転数Nm2と図2の動作点制御方式関係とを用いてインバータ42の制御方式を設定すると共にモータMGRのトルク指令Tm3*および回転数Nm3と動作点制御方式関係とを用いてインバータ43を制御方式を設定し、インバータ42,43の制御方式が共に正弦波制御方式や矩形波制御方式となるときには、モータMG1,MG2,MGRのトルク指令Tm1*,Tm2*,Tm3*をモータECU40に送信し、これらを受信したモータECU40は、モータMG1,MG2,MGR(インバータ41,42,43)を制御する。一方、インバータ42,43の少なくとも一方の制御方式が過変調制御方式となるときには、図15の過変調時トルク再設定処理ルーチンによりインバータ42,43の制御方式が共に正弦波制御方式や矩形波制御方式となるようモータMG2,MGRのトルク指令Tm2*,Tm3*を再設定し、モータMG1のトルク指令Tm1*や再設定後のモータMG2,MGRのトルク指令Tm2*,Tm3*をモータECU40に送信し、これらを受信したモータECU40は、モータMG1,MG2,MGR(インバータ41,42,43)を制御する。以下、図15の過変調時トルク再設定処理ルーチンについて説明する。
図15の過変調時トルク再設定処理ルーチンが実行されると、モータMG2,MGRのトルク指令Tm2*,Tm3*や回転数Nm2,Nm3を入力し(ステップS300)、入力したモータMG2,MGRのトルク指令Tm2*,Tm3*および回転数Nm2,Nm3と図2の動作点制御方式関係とを用いて、インバータ42,43の制御方式が共に正弦波制御方式や矩形波制御方式となると共に要求トルクTr*によって走行するように、モータMG2,MGRのトルクを新たなトルク指令Tm2*,Tm3*として再設定して(ステップS210)、本ルーチンを終了する。
図16は、モータMG2,MGRのトルク指令Tm2*,Tm3*を再設定する様子の一例を示す説明図である。図中、「Tm2a*」,「OPm2a」は再設定前のモータMG2のトルク指令,動作点を示し、「Tm2b*」,「OPm2b」は再設定後のモータMG2のトルク指令,動作点を示す。また、「Tm3a*」,「OPm3a」は再設定前のモータMGRのトルク指令,動作点を示し、「Tm3b*」,「OPm3b」は再設定後のモータMGRのトルク指令,動作点を示す。図16の例では、モータMG2の動作点OPm2aが過変調領域に属するときには、モータMG2の回転数Nm2において、モータMG2,MGRが共に正弦波領域に属する新たな動作点OPm2b,OPm3bを設定する。ここで、再設定前の動作点OPm2a,OPm2bと再設定後の動作点OPm2b,OPm3bとの関係は、トルク指令Tm2a*とトルク指令Tm3a*との和と、トルク指令Tm2b*とトルクTm3b*との和と、が等しくなる関係(駆動軸36に出力されるトルクが等しくなる関係)である。なお、モータMG2の回転数Nm2において、モータMG2,MGRのうち一方が正弦波領域に属すると共に他方が矩形波領域に属する新たな動作点OPm2,OPm3を再設定するものとしてもよいし、モータMG2,MGRが共に矩形波領域に属する動作点OPm2,OPm3を再設定するものとしてもよい。こうした処理により、インバータ42,43を正弦波制御方式や矩形波制御方式で制御することになり、インバータ42,43のスイッチングによる電磁騒音が大きくなるのを抑制することができる。
以上、モータMG2,MG3を駆動するインバータ42,43の制御方式の少なくとも一方が過変調制御方式となる場合の処理について説明した。これに対して、モータMG1を駆動するインバータ41の制御方式が過変調制御方式となる場合には、エンジン22やモータMG1の動作点を変更すると共に必要に応じてモータMG2,MG3の動作点を変更して、インバータ41,42,43の制御方式を正弦波制御方式や矩形波制御方式とすることが考えられる。例えば、要求トルクTr*に対する、エンジン22やモータMG1からプラネタリギヤ30を介して駆動軸36に出力される動力と、モータMG2から駆動軸36に出力される動力とモータMGRから駆動軸36bに出力される動力との和と、の配分を変更するなどして、エンジン22やモータMG1,MG2,MGRの動作点を変更して、インバータ41,42,43の制御方式が正弦波制御方式や矩形波制御方式となるようにすることにより、インバータ41,42,43のスイッチングによる電磁騒音が大きくなるのを抑制することができる。
以上説明した第3実施例のハイブリッド自動車220によれば、モータMG2の動作点(トルク指令Tm2*,回転数Nm2)やモータMGRの動作点(トルク指令Tm3*,回転数Nm3)が過変調領域に属するときには、モータMG2,MGRが共に正弦波領域や矩形波制御領域に属する新たなモータMG2,MGRの動作点を再設定するから、インバータ42,43のスイッチングによる電磁騒音が大きくなるのを抑制することができる。
第3実施例のハイブリッド自動車220では、モータMG2の動作点(トルク指令Tm2*,回転数Nm2)やモータMGRの動作点(トルク指令Tm3*,回転数Nm3)が過変調領域に属するときには、モータMG2,MGRの動作点が正弦波領域や矩形波制御領域に属するようモータMG2,MGRの動作点を再設定するものとしたが、モータMG2の動作点やモータMGRの動作点が所定時間(例えば、数百smecなど)に亘って過変調領域に属するときに、モータMG2,MGRの動作点が正弦波領域や矩形波制御領域に属するようモータMG2,MGRの動作点を再設定するものとしてもよい。これは、モータMG2やモータMGRの動作点が正弦波領域から過変調領域を経由して矩形波領域に迅速に移動するときや、モータMG2やモータMGRの動作点が矩形波領域から過変調領域を経由して正弦波領域に迅速に移動するときには、インバータ42,43のスイッチングによる電磁騒音が大きくなるという問題がそれほど顕著に生じないと考えられるためである。
第3実施例のハイブリッド自動車220では、モータMG1,MG2,MG3の動作点と動作点制御方式関係とを用いてインバータ41,42,43の制御方式を設定するものとしたが、インバータ41,42,43の変調率Rm1,Rm2,Rm3などを用いてインバータ41,42,43の制御方式を設定するものとしてもよい。
第3実施例のハイブリッド自動車220では、駆動輪38a,38bに接続された駆動軸36にモータMG2を直接接続すると共に車輪39a,39bに接続された駆動軸36bにモータMG3を直接接続するものとしたが、駆動軸36に減速ギヤを介してモータMG2を接続するものとしてもよいし、駆動軸36に2段変速や3段変速,4段変速などの変速機を介してモータMG2を接続するものとしてもよい。また、駆動軸36bに減速ギヤを介してモータMG3を接続するものとしてもよいし、駆動軸36bに2段変速や3段変速,4段変速などの変速機を介してモータMG3を接続するものとしてもよい。
第3実施例のハイブリッド自動車220では、駆動輪38a,38bに接続された駆動軸36にプラネタリギヤ30を介してエンジン22とモータMG1とを接続すると共に駆動軸36にモータMG2を接続し、更に、車輪39a,39bに接続された駆動軸36bにモータMGRを接続するものとしたが、図17の変形例の電気自動車220Bに例示するように、エンジンなどを備えず、駆動輪38a,38bに接続された駆動軸36にモータMGFを接続すると共に車輪39a,39bに接続された駆動軸36bにモータMGRを接続するものとしてもよい。
実施例の主要な要素と課題を解決するための手段の欄に記載した発明の主要な要素との対応関係について説明する。第1実施例では、モータMG2が「モータ」に相当し、インバータ42が「インバータ」に相当し、変速機60が「変速機」に相当し、HVECU70とモータECU40とが「制御手段」に相当する。
ここで、「モータ」としては、同期発電電動機として構成されたモータMG2に限定されるものではなく、誘導電動機など、如何なるタイプのモータであっても構わない。「インバータ」としては、インバータ42に限定されるものではなく、バッテリからの電力を用いてモータを駆動するものであれば如何なるタイプのインバータであっても構わない。「変速機」としては、モータMG2からの動力を変速段の変更を伴って駆動軸36に伝達する有段(2段や3段,4段など)の変速機60に限定されるものではなく、無段変速機など、モータからの動力を変速比の変更を伴って車軸に連結された駆動軸に伝達するものであれば如何なるタイプの変速機であっても構わない。「制御手段」としては、要求トルクTr*と変速機60の変速段Gsとに基づいてモータMG2のトルク指令Tm2*を設定し、設定したモータMG2のトルク指令Tm2*および回転数Nm2に基づいて正弦波制御方式,過変調制御方式,矩形波制御方式のいずれかでインバータ42を制御し、過変調制御方式でインバータ42を制御することになるときには、変速機60の変速段Gsが、正弦波制御方式または矩形波制御方式でインバータ42を制御することになる変速段としての過変調回避変速段Gsxとなるよう変速機60を制御するものに限定されるものではなく、走行用のトルクによって走行するようインバータと変速機を制御し、走行用のトルクと変速機の変速比とに基づいてモータのトルク指令を設定し、モータのトルク指令および回転数に基づいて正弦波制御方式,過変調制御方式,矩形波制御方式のいずれかでインバータを制御し、更に、過変調制御方式でインバータを制御することになるときには、変速機の変速比が、正弦波制御方式または矩形波制御方式でインバータを制御することになる変速比に変更されるよう、変速機を制御するものであれば如何なるものとしても構わない。
なお、実施例の主要な要素と課題を解決するための手段の欄に記載した発明の主要な要素との対応関係は、実施例が課題を解決するための手段の欄に記載した発明を実施するための形態を具体的に説明するための一例であることから、課題を解決するための手段の欄に記載した発明の要素を限定するものではない。即ち、課題を解決するための手段の欄に記載した発明についての解釈はその欄の記載に基づいて行なわれるべきものであり、実施例は課題を解決するための手段の欄に記載した発明の具体的な一例に過ぎないものである。
以上、本発明を実施するための形態について実施例を用いて説明したが、本発明はこうした実施例に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、種々なる形態で実施し得ることは勿論である。
本発明は、電動車両の製造産業などに利用可能である。
20,20B,20C,20D,20E,20F,120,220,220B ハイブリッド自動車、20G,220B 電気自動車、22 エンジン、24 エンジン用電子制御ユニット(エンジンECU)、26 クランクシャフト、30 プラネタリギヤ、32C,32D 中間軸、36,36b 駆動軸、37 デファレンシャルギヤ、38a,38b 駆動輪、39a,39b 車輪、40 モータ用電子制御ユニット(モータECU)、41,42,43 インバータ、50 バッテリ、52 バッテリ用電子制御ユニット(バッテリECU)、59,60 変速機、69 回転数センサ、70 ハイブリッド用電子制御ユニット(HVECU)、80 イグニッションスイッチ、81 シフトレバー、82 シフトポジションセンサ、83 アクセルペダル、84 アクセルペダルポジションセンサ、85 ブレーキペダル、86 ブレーキペダルポジションセンサ、88 車速センサ、C クラッチ、G 発電機、MG,MGF,MGR,MG1,MG2 モータ。

Claims (4)

  1. モータと、バッテリからの電力を用いて前記モータを駆動するインバータと、前記モータからの動力を変速比の変更を伴って車軸に連結された駆動軸に伝達する変速機と、走行用のトルクによって走行するよう前記インバータと前記変速機を制御する制御手段と、を備える電動車両であって、
    前記制御手段は、前記走行用のトルクと前記変速機の変速比とに基づいて前記モータのトルク指令を設定し、前記モータのトルク指令および回転数に基づいて正弦波制御方式,過変調制御方式,矩形波制御方式のいずれかで前記インバータを制御する手段であり、
    更に、前記制御手段は、過変調制御方式で前記インバータを制御することになるときには、前記変速機の変速比が、正弦波制御方式または矩形波制御方式で前記インバータを制御することになる変速比に変更されるよう、前記変速機を制御する手段である、
    電動車両。
  2. 請求項1記載の電動車両であって、
    前記制御手段は、正弦波制御方式領域,過変調制御方式領域,矩形波制御方式領域のうち前記モータのトルク指令と回転数とからなる動作点が属する領域の制御方式で前記インバータを制御する手段であり、
    更に、前記制御手段は、前記モータの動作点が過変調制御方式領域に属するときには、前記変速機の変速比が、前記モータの動作点が正弦波制御方式領域または矩形波制御方式領域に属することになる変速比に変更されるよう、前記変速機を制御する手段である、
    電動車両。
  3. 請求項1または2記載の電動車両であって、
    前記制御手段は、正弦波制御方式で前記インバータを制御するときには、周波数が周期的に変化する変調波を用いて前記インバータを制御する手段である、
    電動車両。
  4. 請求項1ないし3のいずれか1つの請求項に記載の電動車両であって、
    エンジンと、
    発電機と、
    前記駆動軸と前記エンジンの出力軸と前記発電機の回転軸とに3つの回転要素が接続されたプラネタリギヤと、
    を備える電動車両。
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