JP6324415B2 - 励起光源装置及び光伝送システム - Google Patents

励起光源装置及び光伝送システム Download PDF

Info

Publication number
JP6324415B2
JP6324415B2 JP2015557640A JP2015557640A JP6324415B2 JP 6324415 B2 JP6324415 B2 JP 6324415B2 JP 2015557640 A JP2015557640 A JP 2015557640A JP 2015557640 A JP2015557640 A JP 2015557640A JP 6324415 B2 JP6324415 B2 JP 6324415B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
light source
excitation light
raman
transmission path
transmission line
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2015557640A
Other languages
English (en)
Other versions
JPWO2015107658A1 (ja
Inventor
克憲 今西
克憲 今西
十倉 俊之
俊之 十倉
英樹 末岡
英樹 末岡
賢吾 高田
賢吾 高田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
Publication of JPWO2015107658A1 publication Critical patent/JPWO2015107658A1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6324415B2 publication Critical patent/JP6324415B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04BTRANSMISSION
    • H04B10/00Transmission systems employing electromagnetic waves other than radio-waves, e.g. infrared, visible or ultraviolet light, or employing corpuscular radiation, e.g. quantum communication
    • H04B10/29Repeaters
    • H04B10/291Repeaters in which processing or amplification is carried out without conversion of the main signal from optical form
    • H04B10/2912Repeaters in which processing or amplification is carried out without conversion of the main signal from optical form characterised by the medium used for amplification or processing
    • H04B10/2916Repeaters in which processing or amplification is carried out without conversion of the main signal from optical form characterised by the medium used for amplification or processing using Raman or Brillouin amplifiers
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04BTRANSMISSION
    • H04B10/00Transmission systems employing electromagnetic waves other than radio-waves, e.g. infrared, visible or ultraviolet light, or employing corpuscular radiation, e.g. quantum communication
    • H04B10/07Arrangements for monitoring or testing transmission systems; Arrangements for fault measurement of transmission systems
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04BTRANSMISSION
    • H04B10/00Transmission systems employing electromagnetic waves other than radio-waves, e.g. infrared, visible or ultraviolet light, or employing corpuscular radiation, e.g. quantum communication
    • H04B10/07Arrangements for monitoring or testing transmission systems; Arrangements for fault measurement of transmission systems
    • H04B10/071Arrangements for monitoring or testing transmission systems; Arrangements for fault measurement of transmission systems using a reflected signal, e.g. using optical time domain reflectometers [OTDR]
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04BTRANSMISSION
    • H04B10/00Transmission systems employing electromagnetic waves other than radio-waves, e.g. infrared, visible or ultraviolet light, or employing corpuscular radiation, e.g. quantum communication
    • H04B10/07Arrangements for monitoring or testing transmission systems; Arrangements for fault measurement of transmission systems
    • H04B10/075Arrangements for monitoring or testing transmission systems; Arrangements for fault measurement of transmission systems using an in-service signal
    • H04B10/077Arrangements for monitoring or testing transmission systems; Arrangements for fault measurement of transmission systems using an in-service signal using a supervisory or additional signal
    • H04B10/0775Performance monitoring and measurement of transmission parameters
    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B6/00Light guides; Structural details of arrangements comprising light guides and other optical elements, e.g. couplings
    • G02B6/24Coupling light guides
    • G02B6/26Optical coupling means
    • G02B6/264Optical coupling means with optical elements between opposed fibre ends which perform a function other than beam splitting
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04BTRANSMISSION
    • H04B10/00Transmission systems employing electromagnetic waves other than radio-waves, e.g. infrared, visible or ultraviolet light, or employing corpuscular radiation, e.g. quantum communication
    • H04B10/07Arrangements for monitoring or testing transmission systems; Arrangements for fault measurement of transmission systems
    • H04B10/075Arrangements for monitoring or testing transmission systems; Arrangements for fault measurement of transmission systems using an in-service signal
    • H04B10/079Arrangements for monitoring or testing transmission systems; Arrangements for fault measurement of transmission systems using an in-service signal using measurements of the data signal
    • H04B10/0791Fault location on the transmission path

Description

この発明は、信号光を増幅するラマン励起光を、当該信号光が伝送される伝送路に出力する励起光源装置、及び当該励起光源装置を備えた光伝送システムに関するものである。
波長分割多重(WDM:Wavelength Division Multiplexing)した光信号を長距離伝送する波長分割多重光伝送システムでは、ラマン増幅を利用して光信号を増幅する増幅装置が導入される。この増幅装置は、伝送路に特定波長のラマン励起光を出力することで信号光を増幅し、伝送に伴うレベル低下を補償することで、中継距離の延伸化を可能にするものである。なお、ここで言うレベル低下とは、信号光の強度が伝送距離に応じて低下することを指す。また、伝送路は、信号光を伝送するための光ファイバで実現されており、光コネクタ等による接続点を含む。伝送路に出力されるラマン増幅用の励起光は、典型的には数百mWのレベルであり、伝送路に汚れや傷等の異常がある場合には、伝送路損傷が懸念されるレベルである。具体的には、光コネクタの端面に不純物が付着している場合、不純物が光コネクタを通過する光の吸収体となり、その光の吸収により光コネクタの温度が上昇して伝送路が破壊される場合等がある。伝送路に損傷が発生した場合、伝送路の交換や融着作業が必要となり、大きな労力を伴う。また、一般に伝送路と装置の保有者が同一であるとは限らず、伝送路側の光コネクタが損傷した場合には、光コネクタの交換が容易でないといった課題がある。
このような課題を解決するために、OTDR(Optical Time-Domain Reflectometer)装置という伝送路中の反射状態をモニタする測定機を用いる手法が推奨されている。この手法では、OTDR装置を用いて、装置接続前に予め光コネクタにおいて異常な反射が生じていないことを測定し、汚れが付着していないことを確認する。
しかしながら、一般にOTDR装置は高価であるため、全ての励起光源装置に1台ずつ設置することはシステムのトータルコストの観点から事実上不可能であり、増幅器毎に順次測定する方法が現実的である。よって、OTDR装置は、常時接続でなく、光コネクタ接続点でラマン増幅器とOTDR装置をつなぎ換えて接続する形態となる。そのような測定形態となるため、OTDR装置で異常反射の有無の測定をした後、ラマン増幅器につなぎ換える際に光コネクタにゴミが付着する恐れがある。
これらの課題に対する技術が、特許文献1に提示されている。特許文献1には、上述の伝送路障害を検出する方式を具備した光増幅器が記載されている。この光増幅器では、伝送路に対してラマン励起光の他に測定光を入射し、伝送路内で発生する当該測定光の反射光及び後方散乱光に基づいて接続損失を測定し、その接続損失に応じてラマン励起光の出力レベルを制御する。
特開2004−279557号公報 特開2012−185235号公報
しかしながら、特許文献1に記載の光増幅では、伝送路の異常状態を検出するために、測定用光源を備える必要があり、光増幅器のサイズの大型化及び高コスト化を引き起こすという課題があった。また、測定用光源が故障したときに、伝送路の異常状態が測定できなくなるという課題があった。
一方、特許文献2には上述の伝送路の異常状態を、専用の光源等の追加を必要とせず、検出する方式を具備した光通信用モジュールが記載されている。この光通信用モジュールでは、自然放出光雑音強度の損失情報に基づいて、伝送路の異常状態を測定し、その測定結果に応じてラマン励起光の出力レベルを制御する。
しかしながら、特許文献2に記載の光通信用モジュールは、通常運用時における伝送路異常状態の検出のみを想定したものであり、異常判定は通常運用時の自然放出光雑音強度に対してなされる。そのため、伝送路の異常状態を検出するときには、ラマン励起光源が伝送路損傷を引き起こす出力レベルに達しており、既に伝送路の損傷が発生しているという課題があった。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたもので、追加機器を必要とせず、伝送路の異常状態を伝送路の損傷が発生する前に検出でき、伝送路の異常を検出した場合にはラマン励起光の強度を低下させることができる励起光源装置及び光伝送システムを提供することを目的としている。
この発明に係る励起光源装置は、ラマン励起光を生成する励起光源と、励起光源により生成されるラマン励起光の強度を制御する光源制御部と、励起光源により生成されたラマン励起光に伴い発生した自然放出光雑音の強度を測定する自然放出光雑音測定部と、光源制御部による制御状態及び自然放出光雑音測定部による測定結果に基づいて、伝送路の異常を検出する伝送路異常解析部とを備え、光源制御部は、伝送路異常解析部により異常が検出されていない状態では励起光源により生成されるラマン励起光の強度を設定値まで段階的に上げ、伝送路異常解析部により異常が検出された場合には励起光源によるラマン励起光の生成を停止又は低減させ、伝送路異常解析部は、段階的なラマン励起光の強度毎に設定された閾値に基づいて、光源制御部により制御されたラマン励起光の強度に対応する閾値を、その際に自然放出光雑音測定部により測定された自然放出光雑音の強度が超えていない場合に、伝送路が異常であると判定するものである。
また、この発明に係る励起光源装置は、ラマン励起光を生成する励起光源と、励起光源により生成されるラマン励起光の強度を制御する光源制御部と、励起光源により生成されたラマン励起光に伴い信号光が受けるラマン利得を測定するラマン利得測定部と、光源制御部による制御状態及びラマン利得測定部による測定結果に基づいて、伝送路の異常を検出する伝送路異常解析部とを備え、光源制御部は、伝送路異常解析部により異常が検出されていない状態では励起光源により生成されるラマン励起光の強度を設定値まで段階的に上げ、伝送路異常解析部により異常が検出された場合には励起光源によるラマン励起光の生成を停止又は低減させ、伝送路異常解析部は、段階的なラマン励起光の強度毎に設定された閾値に基づいて、光源制御部により制御されたラマン励起光の強度に対応する閾値を、その際にラマン利得測定部により測定されたラマン利得が超えていない場合に、伝送路が異常であると判定するものである。
また、この発明に係る励起光源装置は、ラマン励起光を生成する励起光源と、励起光源により生成されたラマン励起光に伴い信号光が受けるラマン利得を測定するラマン利得測定部と、ラマン利得測定部による測定結果に基づいて、励起光源により生成されるラマン励起光の強度を制御する光源制御部と、光源制御部による制御状態及びラマン利得測定部による測定結果に基づいて、伝送路の異常を検出する伝送路異常解析部とを備え、光源制御部は、伝送路異常解析部により異常が検出されていない状態ではラマン利得を設定値まで段階的に上げるよう励起光源により生成されるラマン励起光の強度を上げ、伝送路異常解析部により異常が検出された場合には励起光源によるラマン励起光の生成を停止又は低減させ、伝送路異常解析部は、段階的なラマン利得毎に設定された閾値に基づいて、ラマン利得測定部により測定されたラマン利得に対応する閾値を、その際に光源制御部により制御されたラマン励起光の強度が超えてい場合に、伝送路が異常であると判定するものである。
この発明によれば、上記のように構成したので、追加機器を必要とせず、伝送路の異常状態を伝送路の損傷が発生する前に検出でき、伝送路の異常を検出した場合にはラマン励起光の強度を低下させることができる。
この発明の実施の形態1に係る励起光源装置の構成を示す図である。 この発明の実施の形態1に係る励起光源装置で使用する参照用テーブルの一例を示す図である。 この発明の実施の形態1に係る励起光源装置の動作を示すフローチャートである。 光ファイバの種別毎の励起光強度と自然放出光雑音強度の関係を示す図である。 (a)は伝送路正常時及び異常時における励起光強度と自然放出光雑音強度の関係を示す図である。(b)は自然放出光雑音強度と伝送路異常損失の関係を示す図である。 この発明の実施の形態2に係る励起光源装置の構成を示す図である。 この発明の実施の形態2に係る励起光源装置で使用する参照用テーブルの一例を示す図である。 この発明の実施の形態2に係る励起光源装置の動作を示すフローチャートである。 励起光強度とラマン利得の関係を示す図である。 (a)は伝送路正常時及び異常時における励起光強度とラマン利得の関係を示す図である。(b)はラマン利得と伝送路異常損失の関係を示す図である。 この発明の実施の形態3に係る励起光源装置の構成を示す図である。 この発明の実施の形態3に係る励起光源装置で使用する参照用テーブルの一例を示す図である。 この発明の実施の形態3に係る励起光源装置の動作を示すフローチャートである。
以下、この発明の実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。
実施の形態1.
実施の形態1では、ラマン励起光(以下、単に励起光と呼ぶ)の供給状態、及び励起光に伴い発生する自然放出光雑音の強度に基づいて、伝送路の異常を検出する方式について説明する。
図1はこの発明の実施の形態1に係る励起光源装置1の構成を示す図である。
励起光源装置1は、信号光を増幅する励起光を、当該信号光が伝送される伝送路に出力するものである。この励起光源装置1は、図1に示すように、励起光源11、光源制御部12、合波器13、分岐器14、自然放出光雑音測定部15及び伝送路異常解析部16を備えている。
なお、伝送路は光ファイバで実現されている。そして、伝送路上を流れる信号光(主信号光)は励起光源装置1のポート17から入力(受信)され、ポート18から出力される。また、励起光源装置1は、生成した励起光をポート17から伝送路に対して出力(送信)する。
なお図1では、伝送路と励起光源装置1からなる光伝送システムにおいて、当該励起光源装置1を伝送路の下流側に配置した場合を示している(後方励起方式)。しかしながら、これに限るものではなく、本発明の励起光源装置1を伝送路の上流側に配置し、励起光を下流側に向けて出力するようにしてもよい(前方励起方式)。また、本発明の励起光源装置1を伝送路の上流側と下流側の両方に配置するようにしてもよい(双方向励起方式)。
次に、励起光源装置1の各構成要素について説明する。
励起光源11は、伝送路上の信号光を増幅する励起光を生成するものである。
光源制御部12は、伝送路異常解析部16による解析結果に基づいて、励起光源11により生成される励起光の強度を制御するものである。ここで、光源制御部12は、伝送路異常解析部16により異常が検出されていない状態では励起光源11により生成される励起光の強度を設定値まで段階的に上げ、伝送路異常解析部16により異常が検出された場合には励起光源11による励起光の生成を停止又は低減させる。この光源制御部12は、例えばマイコンやFPGA(Field Programmable Gate Array)を用いて実現可能である。
合波器13は、2系統からの入力光を合波するものである。
分岐器14は、入力光の一部を分岐させ、2系統へ出力するものである。
自然放出光雑音測定部15は、励起光源11により生成された励起光に伴い発生した自然放出光雑音の強度を測定するものである。ここで、自然放出光雑音測定部15は、励起光源11からの励起光によって伝送路中に発生する、当該励起光の進行方向とは逆方向に伝播する自然放出光雑音の強度を測定する。
伝送路異常解析部16は、光源制御部12による制御状態(励起光の供給状態)、及び自然放出光雑音測定部15による測定結果に基づいて、伝送路の異常を検出するものである。この伝送路異常解析部16は、伝送路の異常を検出するための参照用テーブル161を有している。参照用テーブル161は、図2に示すように、励起光の強度の設定値までの段階的な値[mW]と、伝送路として使用されている光ファイバの種別毎に、自然放出光雑音強度に対する伝送路異常判定閾値(以下、単に閾値と呼ぶ)[dBm]を格納する記憶領域である。なお、伝送路異常解析部16は、伝送路として使用されている光ファイバの種別に関する情報を、事前の管理通信等を通じて知っているものとする。
図2に示す参照用テーブル161では、行が励起光の強度の設定値Xnまでの各段階の値Xi(i=1〜n)を示し、列が光ファイバの種別(SMF(Single-Mode Fiber),DSF(Dispersion Shifted Fiber))を示している。そして、それらに対応した閾値Yij(i=1〜n,j=1,2)をそれぞれ示している。なお図2では、光ファイバが2種類の場合を示しているが、3種類以上であってもよい。
そして、伝送路異常解析部16は、参照用テーブル161の行と列を参照し、使用されている光ファイバの種別と光源制御部12により制御された励起光の強度に対応する閾値を、その際に自然放出光雑音測定部15により測定された自然放出光雑音の強度が超えていない場合に、伝送路が異常であると判定する。なお、参照用テーブル161は図2に示すものに限られるものではなく、参照用テーブルとしての機能を逸脱しない範囲内であればよく、各種の参照用テーブルを用い得る。
次に、上記のように構成された励起光源装置1による伝送路の異常検出及び励起光源11の停止/低減動作について、図3を参照しながら説明する。なお、励起光源装置1は、図3に示す処理を常に実行する。また、伝送路異常解析部16は、伝送路として使用されている光ファイバの種別に関する情報を、事前の管理通信等を通じて知っているものとする。
励起光源装置1による伝送路の異常検出及び励起光源11の停止/低減動作では、図3に示すように、まず、光源制御部12は、励起光源11により生成される励起光の強度Xを指定された値だけ上げる(ステップST31)。そして、光源制御部12は、制御した励起光の強度Xを示す情報を伝送路異常解析部16に伝達する。
次いで、自然放出光雑音測定部15は、励起光源11により生成された励起光に伴い発生した自然放出光雑音の強度Yを測定する(ステップST32)。そして、自然放出光雑音測定部15は、測定した自然放出光雑音の強度Yを示す情報を伝送路異常解析部16に伝達する。
次いで、伝送路異常解析部16は、参照用テーブル161を参照し、使用されている光ファイバの種別と光源制御部12により制御された励起光の強度Xに対応する閾値Yijを、その際に自然放出光雑音測定部15により測定された自然放出光雑音の強度Yが超えているかを判定する(ステップST33)。
このステップST33において、伝送路異常解析部16は、自然放出光雑音の強度Yが閾値Yijを超えていると判定した場合には、伝送路に異常は無いと判定して、参照用テーブル161を参照し、光源制御部12により制御された励起光の強度Xが、設定値Xnを超えているかを判定する(ステップST34)。このステップST34において、伝送路異常解析部16が励起光の強度Xが設定値Xnを超えていると判定した場合には、シーケンスは終了する。
一方、ステップST34において、伝送路異常解析部16が励起光の強度Xが設定値Xnを超えていないと判定した場合には、シーケンスはステップST31に戻る。その後、ステップST31〜33までの処理を繰り返す。
一方、ステップST33において、伝送路異常解析部16が自然放出光雑音の強度Yが閾値Yijを超えていないと判定した場合には、伝送路に異常が有ると判定して、光源制御部12は、励起光源11による励起光の生成を停止又は低減する(ステップST35)。その後、作業者は伝送路の清掃を実施し、伝送路の汚れが解消したら光通信の運用を再開する。
また、伝送路異常解析部16は、伝送路の異常を検出した場合には、例えば警報を発出して、光伝送システム全体のネットワーク機器やネットワーク管理者に伝送路の異常の発生を通知する。
なお図2に示す参照用テーブル161では、ファイバ種別毎に閾値を設定した場合について示した。しかしながら、これに限るものではなく、例えば、光コネクタ接続による損失分を閾値の計算に入れ、光コネクタの接続数毎に閾値を設定するようにしてもよい。この場合、伝送路異常解析部16は、伝送路における光コネクタの接続数に関する情報を、事前の管理通信等を通じて知っているものとする。
以下、自然放出光雑音の強度を監視することにより伝送路の異常が検出できる理由について、図4,5を参照しながら説明する。
図4に示すように、伝送路が正常な場合では、ラマン増幅により発生する自然放出光雑音の強度は、励起光の強度及び光ファイバの断面積により決定される。しかしながら、図5(a)に示すように、伝送路に光コネクタ端面汚れ等による損失が存在する場合(伝送路異常時)には、伝送路中の励起光の強度が減少し、それに伴い自然放出光雑音の強度も減少する。すなわち、図5(b)に示すように、励起光の強度及び光ファイバの種別が事前情報として入力されている場合、自然放出光雑音の強度は伝送路の異常による損失に依存することがわかる。
実施の形態1では、この現象に着目し、伝送路の異常を検出する。例えば伝送路に光コネクタ汚れによる損失が存在する場合、その損失の大きさに応じて自然放出光雑音の強度は小さくなる。つまり、励起光の強度及び光ファイバの種別が事前情報として入力されている場合には、自然放出光雑音の強度を測定することで、伝送路の異常を検出することができる。
なお、本発明が対象とする光ラマン増幅器の増幅原理は、光ファイバの非線形光学効果である誘導ラマン散乱を利用するものである。すなわち、伝送路を通過する光信号のトータルパワーが特定の閾値を超えると、光信号から100nm程度長波長側に誘導ラマン散乱光(自然放出光雑音)が発生する現象を利用する。
以上のように、この実施の形態1によれば、励起光源11により生成される励起光の強度を、伝送路異常が生じない低い値から段階的に上げ、その際に発生する自然放出光雑音の強度に基づいて伝送路に異常があるかどうかを判定し、異常を検出した場合には励起光源11による励起光の生成を停止又は低減するように構成したので、追加機器を必要とせず、伝送路の異常状態を伝送路の損傷が発生する前に検出でき、伝送路の異常を検出した場合には励起光の強度を低下させることができる。
その結果、励起光源装置1から伝送路異常検出用の光源を無くすことができる。このため、従来構成に対して、励起光源装置1の小型化と低コスト化を実現できる。また、励起光源装置1単体で伝送路異常を検出できるため、必要とされる制御の内容や調整の内容を従来構成に対して簡易化できる。
なお、励起光源装置1を前方励起方式又は双方向励起方式に適用する場合、伝送路の上流側に配置される励起光源装置1の自然放出光雑音測定部15は、主信号光と同じ方向(順方向)に伝播する自然放出光雑音の損失を測定する。
実施の形態2.
実施の形態2では、励起光の供給状態、及び励起光に伴い信号光が受けるラマン利得に基づいて、伝送路の異常を検出する方式について説明する。
図6はこの発明の実施の形態2に係る励起光源装置1bの構成を示す図である。図6に示す実施の形態2に係る励起光源装置1bは、図1に示す実施の形態1に係る励起光源装置1の自然放出光雑音測定部15を削除してラマン利得測定部19を追加し、光源制御部12及び伝送路異常解析部16を光源制御部12b及び伝送路異常解析部16bに変更したものである。その他の構成は同様であり、同一の符号を付してその説明を省略する。
光源制御部12bは、伝送路異常解析部16bによる解析結果に基づいて、励起光源11により生成される励起光の強度を制御するものである。ここで、光源制御部12bは、伝送路異常解析部16bにより異常が検出されていない状態では励起光源11により生成される励起光の強度を設定値まで段階的に上げ、伝送路異常解析部16bにより異常が検出された場合には励起光源11による励起光の生成を停止又は低減させる。この光源制御部12bは、例えばマイコンやFPGA(Field Programmable Gate Array)を用いて実現可能である。
ラマン利得測定部19は、励起光源11により生成された励起光に伴い信号光が受けるラマン利得を測定するものである。ここで、ラマン利得測定部19は、励起光源11からの励起光によって伝送路中に発生するラマン増幅効果により、主信号光が受けるラマン利得を測定する。なお、ラマン利得は、入力光パワーと出力光パワーの比で表される一般的な利得ではなく、非励起時の出力光パワーと励起時の出力光パワーの比で表される。
伝送路異常解析部16bは、光源制御部12bによる制御状態(励起光の供給状態)、及びラマン利得測定部19による測定結果に基づいて、伝送路の異常を検出するものである。この伝送路異常解析部16bは、伝送路の異常を検出するための参照用テーブル161bを有している。参照用テーブル161bは、図7に示すように、励起光の強度の設定値までの段階的な値[mW]と光ファイバの種別毎に、ラマン利得に対する閾値[dB]を格納する記憶領域である。なお、伝送路異常解析部16bは、伝送路として使用されている光ファイバの種別に関する情報を、事前の管理通信等を通じて知っているものとする。
図7に示す参照用テーブル161bでは、行が励起光の強度の設定値Xnまでの各段階の値Xi(i=1〜n)を示し、列が光ファイバの種別(SMF,DSF)を示している。そして、それらに対応した閾値Zij(i=1〜n,j=1,2)をそれぞれ示している。なお図7では、光ファイバが2種類の場合を示しているが、3種類以上であってもよい。
そして、伝送路異常解析部16bは、参照用テーブル161bの行と列を参照し、使用されている光ファイバの種別と光源制御部12bにより制御された励起光の強度に対応する閾値を、その際にラマン利得測定部19により測定されたラマン利得が超えていない場合に、伝送路が異常であると判定する。なお、参照用テーブル161bは図7に示すものに限られるものではなく、参照用テーブルとしての機能を逸脱しない範囲内であればよく、各種の参照用テーブルを用い得る。
次に、上記のように構成された励起光源装置1bによる伝送路の異常検出及び励起光源11の停止/低減動作について、図8を参照しながら説明する。なお、励起光源装置1bは、図8に示す処理を常に実行する。また、伝送路異常解析部16bは、伝送路として使用されている光ファイバの種別に関する情報を、事前の管理通信等を通じて知っているものとする。
励起光源装置1bによる伝送路の異常検出及び励起光源11の停止/低減動作では、図8に示すように、まず、光源制御部12bは、励起光源11により生成される励起光の強度Xを指定された値だけ上げる(ステップST81)。そして、光源制御部12bは、制御した励起光の強度Xを示す情報を伝送路異常解析部16bに伝達する。
次いで、ラマン利得測定部19は、励起光源11により生成された励起光に伴い信号光が受けるラマン利得Zを測定する(ステップST82)。そして、ラマン利得測定部19は、測定したラマン利得Zを示す情報を伝送路異常解析部16bに伝達する。
次いで、伝送路異常解析部16bは、参照用テーブル161bを参照し、使用されている光ファイバの種別と光源制御部12bにより制御された励起光の強度Xに対応する閾値Zijを、その際にラマン利得測定部19により測定されたラマン利得Zが超えているかを判定する(ステップST83)。
このステップST83において、伝送路異常解析部16bは、ラマン利得Zが閾値Zijを超えていると判定した場合には、伝送路に異常は無いと判定して、参照用テーブル161bを参照し、光源制御部12bにより制御された励起光の強度Xが、設定値Xnを超えているかを判定する(ステップST84)。このステップST84において、伝送路異常解析部16bが励起光の強度Xが設定値Xnを超えていると判定した場合には、シーケンスは終了する。
一方、ステップST84において、伝送路異常解析部16bが励起光の強度Xが設定値Xnを超えていないと判定した場合には、シーケンスはステップST81に戻る。その後、ステップST81〜83までの処理を繰り返す。
一方、ステップST83において、伝送路異常解析部16bがラマン利得Zが閾値Zijを超えていないと判定した場合には、伝送路に異常が有ると判定して、光源制御部12bは、励起光源11による励起光の生成を停止又は低減する(ステップST85)。その後、作業者は伝送路の清掃を実施し、伝送路の汚れが解消したら光通信の運用を再開する。
また、伝送路異常解析部16bは、伝送路の異常を検出した場合には、例えば警報を発出して、光伝送システム全体のネットワーク機器やネットワーク管理者に伝送路の異常の発生を通知する。
なお図7に示す参照用テーブル161bでは、光ファイバの種別毎に閾値を設定した場合について示した。しかしながら、これに限るものではなく、例えば、光コネクタ接続による損失分を閾値の計算に入れ、光コネクタの接続数毎に閾値を設定するようにしてもよい。この場合、伝送路異常解析部16bは、伝送路における光コネクタの接続数に関する情報を、事前の管理通信等を通じて知っているものとする。
以下、ラマン利得を監視することにより伝送路の異常が検出できる理由について、図9,10を参照しながら説明する。
図9に示すように、伝送路が正常な場合では、ラマン増幅により発生するラマン利得は、励起光の強度及び光ファイバの断面積により決定される。しかしながら、図10(a)に示すように、伝送路に光コネクタ端面汚れ等による損失が存在する場合(伝送路異常時)には、伝送路中の励起光の強度が減少し、それに伴いラマン利得も減少する。すなわち、図10(b)に示すように、励起光の強度及び光ファイバの種別が事前情報として入力されている場合、ラマン利得は伝送路の異常による損失に依存することがわかる。
実施の形態2では、この現象に着目し、伝送路の異常を検出する。例えば伝送路に光コネクタ汚れによる損失が存在する場合、その損失の大きさに応じてラマン利得は小さくなる。つまり、励起光の強度及び光ファイバの種別が事前情報として入力されている場合には、ラマン利得を測定することで、伝送路の異常を検出することができる。
なお、ラマン利得測定部19では、主信号光ではなく、監視制御用の光が受けるラマン利得を測定しても構わない。
以上のように、この実施の形態2によれば、励起光の供給状態、及び励起光に伴い信号光が受けるラマン利得に基づいて、伝送路の異常を検出するように構成しても、実施の形態1と同様の効果を得ることができる。
実施の形態3.
実施の形態3では、ラマン利得が目標値となるよう励起光の強度を制御し、その際の励起光の強度に基づいて伝送路の異常を検出する方式について説明する。
図11はこの発明の実施の形態3に係る励起光源装置1cを示す構成図である。図11に示す実施の形態3に係る励起光源装置1cは、図6に示す実施の形態2に係る励起光源装置1bの光源制御部12b及び伝送路異常解析部16bを光源制御部12c及び伝送路異常解析部16cに変更したものである。その他の構成は同様であり、同一の符号を付してその説明を省略する。
光源制御部12cは、ラマン利得測定部19による測定結果及び伝送路異常解析部16cによる解析結果に基づいて、励起光源11により生成される励起光の強度を制御するものである。ここで、光源制御部12cは、伝送路異常解析部16cにより異常が検出されていない状態ではラマン利得測定部19により測定されたラマン利得を目標値まで段階的に上げるよう励起光源11により生成される励起光の強度を上げ、伝送路異常解析部16cにより異常が検出された場合には励起光源11による励起光の生成を停止又は低減させる。この光源制御部12cは、例えばマイコンやFPGA(Field Programmable Gate Array)を用いて実現可能である。
伝送路異常解析部16cは、光源制御部12cによる制御状態(励起光の供給状態)、及びラマン利得測定部19による測定結果に基づいて、伝送路の異常を検出するものである。この伝送路異常解析部16cは、伝送路の異常を検出するための参照用テーブル161cを有している。参照用テーブル161cは、図12に示すように、ラマン利得の目標値までの段階的な値[dB]と光ファイバの種別毎に、励起光の強度に対する閾値[mW]を格納する記憶領域である。なお、伝送路異常解析部16cは、伝送路として使用されている光ファイバの種別に関する情報を、事前の管理通信等を通じて知っているものとする。
図12に示す参照用テーブル161cでは、行がラマン利得の目標値Znまでの各段階の値Zi(i=1〜n)を示し、列が光ファイバの種別(SMF,DSF)を示している。そして、それらに対応した閾値Xij(i=1〜n,j=1,2)をそれぞれ示している。なお図12では、光ファイバが2種類の場合を示しているが、3種類以上であってもよい。
そして、伝送路異常解析部16cは、参照用テーブル161cの行と列を参照し、使用されている光ファイバの種別とラマン利得測定部19により測定されたラマン利得に対応する閾値を、その際に光源制御部12cにより制御された励起光の強度が超えてい場合に、伝送路が異常であると判定する。なお、参照用テーブル161cは図12に示すものに限られるものではなく、参照用テーブルとしての機能を逸脱しない範囲内であればよく、各種の参照用テーブルを用い得る。
ここで、光源制御部12cによる励起光源11の駆動電流を制御する方式としては、利得一定制御(AGC:Auto Gain Control)方式を用いるのが好ましい。利得一定制御の場合における最も簡単な制御形態は、ラマン利得測定部19で監視しているラマン利得が目標値となるように、励起光源11出力の強度を変化させる方法である。
次に、上記のように構成された励起光源装置1cによる伝送路の異常検出及び励起光源11の停止/低減動作について、図13を参照しながら説明する。なお、励起光源装置1cは、図13に示す処理を常に実行する。また、伝送路異常解析部16cは、伝送路として使用されている光ファイバの種別に関する情報を、事前の管理通信等を通じて知っているものとする。
励起光源装置1cによる伝送路の異常検出及び励起光源11の停止/低減動作では、図13に示すように、まず、光源制御部12cは、利得一定制御方式に従い、ラマン利得Zを指定した値だけ上げて目標値Ziとするよう励起光源11により生成される励起光の強度Xを上げる(ステップST131)。
次いで、光源制御部12cは、制御した励起光の強度Xを測定する(ステップST132)。そして、光源制御部12cは、制御した励起光の強度Xを示す情報を伝送路異常解析部16cに伝達する。
次いで、ラマン利得測定部19は、励起光源11により生成された励起光に伴い信号光が受けるラマン利得Zを測定する(ステップST133)。そして、ラマン利得測定部19は、測定したラマン利得Zを示す情報を伝送路異常解析部16cに伝達する。
次いで、伝送路異常解析部16cは、参照用テーブル161cを参照し、使用されている光ファイバの種別とラマン利得測定部19により測定されたラマン利得Zに対応する閾値Xijを、その際に光源制御部12により制御された励起光の強度Xが超えているかを判定する(ステップST134)。
このステップST134において、伝送路異常解析部16cは、励起光の強度Xが閾値Xijを超えていないと判定した場合には、参照用テーブル161cを参照し、ラマン利得測定部19により測定されたラマン利得Zが、ステップST131で定めた目標値Ziに達しているかを判定する(ステップST135)。
このステップST135において、伝送路異常解析部16cは、ラマン利得ZがステップST131で定めた目標値Ziに達していると判定した場合には、参照用テーブル161cを参照し、ラマン利得測定部19により測定されたラマン利得Zが、目標値(通常運用時の値)Znを超えているかを判定する(ステップST136)。このステップST136において、伝送路異常解析部16cがラマン利得Zが目標値Znを超えていると判定した場合には、シーケンスは終了する。
一方、ステップST136において、伝送路異常解析部16cがラマン利得Zが目標値Znを超えていないと判定した場合には、シーケンスはステップST131に戻る。
また、ステップST135において、伝送路異常解析部16cがラマン利得Zが目標値Ziに達していないと判定した場合には、シーケンスはステップST132,133に戻る。
また、ステップST134において、伝送路異常解析部16cが励起光の強度Xが閾値Xijを超えていと判定した場合には、伝送路に異常が有ると判定して、光源制御部12cは、励起光源11による励起光の生成を停止又は低減する(ステップST137)。 その後、作業者は伝送路の清掃を実施し、伝送路の汚れが解消したら光通信の運用を再開する。
また、伝送路異常解析部16cは、伝送路の異常を検出した場合には、例えば警報を発出して、光伝送システム全体のネットワーク機器やネットワーク管理者に伝送路の異常の発生を通知する。
以上のように、この実施の形態3によれば、ラマン利得が目標値となるよう励起光の強度を制御し、その際の励起光の強度に基づいて伝送路の異常を検出するように構成しても、実施の形態2と同様の効果を得ることができる。
なお、本願発明はその発明の範囲内において、各実施の形態の自由な組み合わせ、あるいは各実施の形態の任意の構成要素の変形、もしくは各実施の形態において任意の構成要素の省略が可能である。
この発明に係る励起光源装置及び光伝送システムは、追加機器を必要とせず、伝送路の異常状態を伝送路の損傷が発生する前に検出でき、伝送路の異常を検出した場合にはラマン励起光の出力レベルを低下させることができ、信号光を増幅するラマン励起光を、当該信号光が伝送される伝送路に出力する励起光源装置、及び当該励起光源装置を備えた光伝送システム等に用いるのに適している。
1,1b,1c 励起光源装置、11 励起光源、12,12b,12c 光源制御部、13 合波器、14 分岐器、15 自然放出光雑音測定部、16,16b,16c 伝送路異常解析部、17,18 ポート、19 ラマン利得測定部、161,161b,161c 参照用テーブル。

Claims (15)

  1. 信号光を増幅するラマン励起光を、当該信号光が伝送される伝送路に出力する励起光源装置において、
    前記ラマン励起光を生成する励起光源と、
    前記励起光源により生成されるラマン励起光の強度を制御する光源制御部と、
    前記励起光源により生成されたラマン励起光に伴い発生した自然放出光雑音の強度を測定する自然放出光雑音測定部と、
    前記光源制御部による制御状態及び前記自然放出光雑音測定部による測定結果に基づいて、前記伝送路の異常を検出する伝送路異常解析部とを備え、
    前記光源制御部は、前記伝送路異常解析部により異常が検出されていない状態では前記励起光源により生成されるラマン励起光の強度を設定値まで段階的に上げ、前記伝送路異常解析部により異常が検出された場合には前記励起光源によるラマン励起光の生成を停止又は低減させ、
    前記伝送路異常解析部は、前記段階的なラマン励起光の強度毎に設定された閾値に基づいて、前記光源制御部により制御されたラマン励起光の強度に対応する閾値を、その際に前記自然放出光雑音測定部により測定された自然放出光雑音の強度が超えていない場合に、前記伝送路が異常であると判定する
    ことを特徴とする励起光源装置。
  2. 前記閾値は、前記伝送路を構成する光ファイバの種別毎に設定される
    ことを特徴とする請求項1記載の励起光源装置。
  3. 前記閾値は、前記伝送路における光コネクタの接続数毎に設定される
    ことを特徴とする請求項1記載の励起光源装置。
  4. 信号光を増幅するラマン励起光を、当該信号光が伝送される伝送路に出力する励起光源装置において、
    前記ラマン励起光を生成する励起光源と、
    前記励起光源により生成されるラマン励起光の強度を制御する光源制御部と、
    前記励起光源により生成されたラマン励起光に伴い前記信号光が受けるラマン利得を測定するラマン利得測定部と、
    前記光源制御部による制御状態及び前記ラマン利得測定部による測定結果に基づいて、前記伝送路の異常を検出する伝送路異常解析部とを備え、
    前記光源制御部は、前記伝送路異常解析部により異常が検出されていない状態では前記励起光源により生成されるラマン励起光の強度を設定値まで段階的に上げ、前記伝送路異常解析部により異常が検出された場合には前記励起光源によるラマン励起光の生成を停止又は低減させ、
    前記伝送路異常解析部は、前記段階的なラマン励起光の強度毎に設定された閾値に基づいて、前記光源制御部により制御されたラマン励起光の強度に対応する閾値を、その際に前記ラマン利得測定部により測定されたラマン利得が超えていない場合に、前記伝送路が異常であると判定する
    ことを特徴とする励起光源装置。
  5. 前記閾値は、前記伝送路を構成する光ファイバの種別毎に設定される
    ことを特徴とする請求項4記載の励起光源装置。
  6. 前記閾値は、前記伝送路における光コネクタの接続数毎に設定される
    ことを特徴とする請求項4記載の励起光源装置。
  7. 信号光を増幅するラマン励起光を、当該信号光が伝送される伝送路に出力する励起光源装置において、
    前記ラマン励起光を生成する励起光源と、
    前記励起光源により生成されたラマン励起光に伴い前記信号光が受けるラマン利得を測定するラマン利得測定部と、
    前記ラマン利得測定部による測定結果に基づいて、前記励起光源により生成されるラマン励起光の強度を制御する光源制御部と、
    前記光源制御部による制御状態及び前記ラマン利得測定部による測定結果に基づいて、前記伝送路の異常を検出する伝送路異常解析部とを備え、
    前記光源制御部は、前記伝送路異常解析部により異常が検出されていない状態では前記ラマン利得を設定値まで段階的に上げるよう前記励起光源により生成されるラマン励起光の強度を上げ、前記伝送路異常解析部により異常が検出された場合には前記励起光源によるラマン励起光の生成を停止又は低減させ、
    前記伝送路異常解析部は、前記段階的なラマン利得毎に設定された閾値に基づいて、前記ラマン利得測定部により測定されたラマン利得に対応する閾値を、その際に前記光源制御部により制御されたラマン励起光の強度が超えてい場合に、前記伝送路が異常であると判定する
    ことを特徴とする励起光源装置。
  8. 前記光源制御部は、前記ラマン利得測定部により測定されたラマン利得に従い、利得一定制御方式で前記励起光源を制御する
    ことを特徴とする請求項7記載の励起光源装置。
  9. 前記閾値は、前記伝送路を構成する光ファイバの種別毎に設定される
    ことを特徴とする請求項7記載の励起光源装置。
  10. 前記閾値は、前記伝送路における光コネクタの接続数毎に設定される
    ことを特徴とする請求項7記載の励起光源装置。
  11. 信号光が伝送される伝送路と、
    前記伝送路の上流側に配置された請求項1記載の励起光源装置と
    を備えた光伝送システム。
  12. 信号光が伝送される伝送路と、
    前記伝送路の下流側に配置された請求項1記載の励起光源装置と
    を備えた光伝送システム。
  13. 信号光が伝送される伝送路と、
    前記伝送路の上流側及び下流側に配置された請求項1記載の励起光源装置と
    を備えた光伝送システム。
  14. 信号光が伝送される伝送路と、
    前記伝送路の下流側に配置された請求項4記載の励起光源装置と
    を備えた光伝送システム。
  15. 信号光が伝送される伝送路と、
    前記伝送路の下流側に配置された請求項7記載の励起光源装置と
    を備えた光伝送システム。
JP2015557640A 2014-01-16 2014-01-16 励起光源装置及び光伝送システム Active JP6324415B2 (ja)

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
PCT/JP2014/050697 WO2015107658A1 (ja) 2014-01-16 2014-01-16 励起光源装置及び光伝送システム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPWO2015107658A1 JPWO2015107658A1 (ja) 2017-03-23
JP6324415B2 true JP6324415B2 (ja) 2018-05-16

Family

ID=53542577

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015557640A Active JP6324415B2 (ja) 2014-01-16 2014-01-16 励起光源装置及び光伝送システム

Country Status (5)

Country Link
US (1) US9831953B2 (ja)
EP (1) EP3096181B1 (ja)
JP (1) JP6324415B2 (ja)
CN (1) CN106415384B (ja)
WO (1) WO2015107658A1 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6908511B2 (ja) * 2017-12-07 2021-07-28 三菱パワー株式会社 ラマン散乱光取得装置、これを備える組成分析装置、及びガスタービンプラント

Family Cites Families (24)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4671478B2 (ja) * 2000-08-08 2011-04-20 富士通株式会社 波長多重光通信システムおよび波長多重光通信方法
WO2002021204A1 (en) * 2000-09-07 2002-03-14 Fujitsu Limited Optical amplifier using raman amplification
JP3904835B2 (ja) * 2001-01-29 2007-04-11 株式会社日立製作所 光増幅器、光ファイバラマン光増幅器、及び光システム
JP3587176B2 (ja) * 2001-04-02 2004-11-10 日本電気株式会社 ラマン増幅器及びラマン増幅方法
US6807001B1 (en) * 2001-04-17 2004-10-19 Sycamore Networks, Inc. Auto shutdown for distributed raman amplifiers on optical communication systems
US6660990B2 (en) * 2001-06-01 2003-12-09 Nortel Networks Limited Optical amplification and receiving system and method
JP3992565B2 (ja) * 2002-08-27 2007-10-17 富士通株式会社 光伝送システム
JP4101024B2 (ja) * 2002-11-06 2008-06-11 富士通株式会社 ロスポイント有無判定方法及びそれを用いた分布型ラマン増幅装置
JP4046602B2 (ja) * 2002-12-06 2008-02-13 三菱電機株式会社 ラマン増幅器および光中継伝送システム
DE602004001078T2 (de) * 2003-03-13 2007-01-25 Fujitsu Ltd., Kawasaki Optischer Verstärker mit Kontrollfunktionen des Pumplichts, und optisches Übertragungssystem das diesen Verstärker verwendet
JP4318938B2 (ja) 2003-03-13 2009-08-26 富士通株式会社 接続損失検出機能を備えた光増幅器
JP4478489B2 (ja) * 2003-08-01 2010-06-09 富士通株式会社 ラマン光増幅器およびラマン光増幅器の調整方法
JP4093937B2 (ja) * 2003-08-21 2008-06-04 富士通株式会社 光伝送システム
EP1522840A1 (en) 2003-11-13 2005-04-13 Alcatel Method and apparatus for determining the gain characteristic of a distributed raman amplifier
JP4101202B2 (ja) * 2004-04-05 2008-06-18 古河電気工業株式会社 ラマン増幅器
JP4298570B2 (ja) 2004-04-13 2009-07-22 富士通株式会社 光ファイバ増幅器の制御方法および光伝送システム
US7116471B2 (en) * 2004-12-02 2006-10-03 Redc Optical Networking Ltd. Method and system for improved eye protection safety of distributed Raman amplifiers
US7916384B2 (en) * 2006-05-02 2011-03-29 At&T Intellectual Property Ii, L.P. Feedback dynamic gain control for a WDM system employing multi wavelength pumped Raman fiber amplifiers
JP5277528B2 (ja) * 2006-10-11 2013-08-28 日本電気株式会社 監視システム、光伝送装置、光伝送システム及び監視レベル設定方法
JP4601676B2 (ja) 2008-01-25 2010-12-22 富士通株式会社 分布ラマン増幅を用いた波長多重光通信システム
JP2011059424A (ja) * 2009-09-10 2011-03-24 Fujitsu Ltd 光伝送装置、光伝送システムおよび光伝送方法
US8576481B2 (en) * 2010-08-03 2013-11-05 Finisar Israel Ltd. Method and apparatus of detecting an opening in an optical transmission fiber of a ROPA system
JP5595307B2 (ja) * 2011-03-03 2014-09-24 株式会社日立製作所 光通信用モジュール及び光ファイバ通信システム
JP6330500B2 (ja) * 2014-06-12 2018-05-30 富士通株式会社 増幅装置、受信装置、及び増幅方法

Also Published As

Publication number Publication date
US20160218809A1 (en) 2016-07-28
CN106415384B (zh) 2019-06-07
CN106415384A (zh) 2017-02-15
WO2015107658A1 (ja) 2015-07-23
EP3096181B1 (en) 2018-12-05
US9831953B2 (en) 2017-11-28
JPWO2015107658A1 (ja) 2017-03-23
EP3096181A4 (en) 2017-08-30
EP3096181A1 (en) 2016-11-23

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10374704B2 (en) Raman amplifier system and method with integrated optical time domain reflectometer
EP2701248B1 (en) Safety system for a high-power fiber laser
JP5595307B2 (ja) 光通信用モジュール及び光ファイバ通信システム
US8681419B2 (en) Optical amplifier and transmission loss measurement method
JP4710357B2 (ja) 光増幅装置及びその動作制御方法並びにプログラム
JP2009229784A (ja) ラマン増幅による雑音光のモニタ方法および装置、並びに、それを用いた光通信システム
JP6324415B2 (ja) 励起光源装置及び光伝送システム
US9264134B2 (en) Automatic laser shutdown and recovery in response to a link break
JP4322714B2 (ja) 光ファイバ増幅器とそれに接続された伝送用光ファイバのコネクタ外れ検出方法、光ファイバ増幅器及び光ファイバ増幅器とそれに接続された伝送用光ファイバ
US11824581B2 (en) Turn-up procedure for local and remote amplifiers in an optical system
WO2014087505A1 (ja) 光増幅器、波長多重光伝送システム及びプログラム
JP2009182030A (ja) 光増幅器およびシステム、並びに、励起光モニタ方法
JP6366257B2 (ja) 光増幅装置、光通信システムおよび光増幅方法
US11462882B2 (en) Distributed Raman amplifier systems
JP2015115675A (ja) 光伝送システム、光伝送方法、及び光伝送装置
JP2009068877A (ja) 単一モード光ファイバ伝送路のラマン利得効率分布の評価方法及び評価装置
CN113726423B (zh) 拉曼双向泵浦协同双向otdr检测恢复系统及光网络
US20220255282A1 (en) Powering up an optical amplifier in an optical line system
CN108204858B (zh) 振动信号检测系统及检测方法
JP2006114628A (ja) 光増幅装置およびその制御用プログラム
WO2016009638A1 (ja) 光伝送装置及び光伝送方法
JP2013105940A (ja) 光増幅装置および光伝送システム
JPH07177089A (ja) 光増幅器の監視回路

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20161108

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20161227

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20170606

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20170906

A911 Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20170913

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20171128

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20180122

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20180403

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20180410

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6324415

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250