JP6324170B2 - 軌陸車用油圧制御装置 - Google Patents

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Description

この発明は、トランスミッションを介してエンジンにより駆動される道路走行用車輪及び油圧モータにより駆動される軌道走行用車輪を備えた軌陸車に適用される油圧制御装置に関するものである。
軌陸車は、道路及び軌道を走行することができる。そのため、軌陸車は、道路を走行する際に駆動される道路走行用車輪及び軌道を走行する際に駆動される軌道走行用車輪(以下、適宜「鉄輪」と称される。)を備えている。軌陸車は、高所作業装置やクレーン作業装置等を搭載している(たとえば特許文献1及び特許文献2参照)。軌陸車の軌道走行用車輪は、一般に油圧モータにより駆動される。
ところで、いわゆる坂道発進では、ブレーキが解除されてから道路走行用車輪や鉄輪に駆動力が伝達されるまでの間に軌陸車が坂道に沿って後退してしまう傾向にある。このような不都合を解消するために、従来の自動車(特にトラック車両)では、坂道発進に際してエンジンの回転数やクラッチのつながり状況、変速機のギアやパーキングブレーキの状況などを勘案して制動力を解除するタイミングが制御されている(たとえば特許文献3及び特許文献4参照)。
特開平11−278267号公報 特許第4989244号公報 特開平10−114262号公報 特開2004−291860号公報
しかし、従来の坂道発進時における後退防止策は、エンジン、クラッチ及び変速機の状況がセンシングされ、これらの信号に基づいてブレーキ解除のタイミングが調整されるものであるので、制御が複雑であった。もっとも、運転者がブレーキペダルの操作を止めた場合(ブレーキを解除した場合)であっても直ちに制動力が解除されることなく一定時間経過後にブレーキが解除されるシンプルな制御も提案されているが、かかる制御を軌道上を走行する軌陸車に適応したときに、上記一定時間が経過した時点で油圧モータが十分なトルク(駆動力)を発揮していない場合には、軌陸車が後退してしまうという問題がある。
さらに、軌陸車の軌道走行用車輪は鉄輪であるから、軌道との間の摩擦係数が小さい。このため、軌道上の坂道発進時に鉄輪と軌道との間の静摩擦力を大きく超える駆動力が鉄輪に作用すると、鉄輪が空転するばかりか却って軌陸車が後退してしまうという問題が生じる。
本発明はかかる背景のもとになされたものであって、その目的は、軌道上の坂道発進時において鉄輪の空転を防止しつつ後退動作を簡単且つ確実に防止することができる軌陸車用油圧制御装置を提供することである。
本願発明者は、軌陸車が軌道上を走行するとき、油圧モータが軌道走行用車輪を駆動するものであるから、当該油圧モータに作用する油圧をセンシングすることにより、上記問題を解決することができると考えた。
(1) 本発明に係る軌陸車用油圧制御装置は、道路走行用車輪、圧油が流入又は流出する一対のポートを有する油圧モータにより駆動される軌道走行用車輪、当該軌道走行用車輪を制動するブレーキ、当該ブレーキが作動状態であることを検知するブレーキセンサ及び車速センサとを備えた軌陸車に適用される油圧制御装置である。当該軌陸車用油圧制御装置は、上記一対のポートのそれぞれの圧力を検出する一対の圧力センサと、当該軌陸車の軌道方向の傾斜角度を検出する角度センサと、上記ブレーキセンサ、車速センサ及び角度センサにより上記ブレーキが作動して当該軌陸車が傾斜した停車状態となったことが検出された後に、上記ブレーキセンサの出力信号の有無にかかわらず当該ブレーキの作動状態を維持すると共に上記角度センサが検知した当該軌陸車の傾斜角度に基づいて当該軌陸車が登坂するために必要な上記油圧モータに供給されるべき必要登坂圧力を決定し、上記一対の圧力センサにより検知された圧力の差が上記必要登坂圧力に等しくなったときに上記ブレーキの作動を解除する制御部とを備える。
この構成によれば、ブレーキセンサ、車速センサ及び角度センサの出力信号に基づいて当該軌陸車がいわゆる坂道で停車したことが検知される。この場合、角度センサの出力信号に応じて当該軌陸車が上り坂での停車状態であることが把握される。このような状況において軌陸車が停車したときは、制御部は、ブレーキ操作の有無にかかわらず当該ブレーキの作動状態を維持する。つまり、運転者がブレーキペダルから足を離したとしても制動力は解除されず、当該軌陸車は、坂道で停車したままとなる。
運転者が坂道発進をするべくアクセル操作をしたときは、油圧モータに圧油が供給され、上記各ポートの圧力が上昇する。各ポートの圧力は、圧力センサにより検知される。制御部は、上記角度センサが検知した当該軌陸車の傾斜角度に基づいて上記必要登坂圧力を決定する。この必要登坂圧力とは、検出された傾斜角度に対応して当該軌陸車が登坂するために必要な上記油圧モータに供給されるべき圧力である。この必要登坂圧力は、軌陸車の車両重量、停車状態から発進するときの出発抵抗及び上記傾斜角度、軌道走行用車輪の外径、油圧モータの容量及び効率から算出される。これらの要素のなかで上記傾斜角度以外については当該軌陸車固有の定数であるから、上記必要登坂圧力は、上記傾斜角度のみにより決定される。
上記各ポートの圧力差が上記必要登坂圧力となったとき、制御部は、上記ブレーキの作動を解除する。これにより、当該軌陸車は、後退動作をすることなく且つ軌道走行用車輪の空転も防止される。
(2) 上記制御部による制御を解除する解除スイッチが設けられていてもよい。
(3) 本発明に係る軌陸車用油圧制御方法は、道路走行用車輪、圧油が流入又は流出する一対のポートを有する油圧モータにより駆動される軌道走行用車輪、当該軌道走行用車輪を制動するブレーキ、当該ブレーキが作動状態であることを検知するブレーキセンサ、上記一対のポートのそれぞれの油圧を検出する一対の圧力センサ、軌道方向の傾斜角度を検出する角度センサ及び車速センサを備えた軌陸車に適用される油圧制御方法である。この油圧制御方法は、上記ブレーキセンサにより上記ブレーキが作動している状態が検知され且つ上記車速センサ及び角度センサにより上記ブレーキが作動して当該軌陸車が傾斜して停車状態となったことが検知される第1ステップと、上記ブレーキセンサの出力信号の有無にかかわらず当該ブレーキの作動状態を維持する第2ステップと、上記角度センサが検知した当該軌陸車の傾斜角度に基づいて当該軌陸車が登坂するために必要な上記油圧モータに供給されるべき必要登坂圧力を決定する第3ステップと、上記一対の圧力センサにより検知された圧力の差が上記必要登坂圧力に等しくなったときに上記ブレーキの作動が解除される第4ステップとを有する。
この構成によれば、ブレーキセンサ、車速センサ及び角度センサの出力信号に基づいて当該軌陸車がいわゆる坂道で停車したことが検知される(第1ステップ)。この場合、角度センサの出力信号に応じて当該軌陸車が上り坂での停車状態であることが把握される。このような状況において軌陸車が停車したときは、制御部は、ブレーキ操作の有無にかかわらず当該ブレーキの作動状態を維持する(第2ステップ)。つまり、運転者がブレーキペダルから足を離したとしても制動力は解除されず、当該軌陸車は、坂道で停車したままとなる。
運転者が坂道発進をするべくアクセル操作をしたときは、油圧モータに圧油が供給され、上記各ポートの圧力が上昇する。各ポートの圧力は、圧力センサにより検知される。制御部は、上記角度センサが検知した当該軌陸車の傾斜角度に基づいて上記必要登坂圧力を決定する(第3ステップ)。この必要登坂圧力とは、検出された傾斜角度に対応して当該軌陸車が登坂するために必要な上記油圧モータに供給されるべき圧力である。この必要登坂圧力は、軌陸車の車両重量、停車状態から発進するときの出発抵抗及び上記傾斜角度、軌道走行用車輪の外径、油圧モータの容量及び効率から算出される。これらの要素のなかで上記傾斜角度以外については当該軌陸車固有の定数であるから、上記必要登坂圧力は、上記傾斜角度のみにより決定される。
上記各ポートの圧力差が上記必要登坂圧力となったとき、上記ブレーキの作動が解除される(第4ステップ)。これにより、当該軌陸車は、後退動作をすることなく且つ軌道走行用車輪の空転も防止される。
この発明によれば、いわゆる軌道走行における坂道発進においてブレーキが解除されたときには、油圧モータの各ポートの圧力差が必要登坂圧力となっているので、当該軌陸車は、後退動作をすることなく且つ軌道走行用車輪の空転もすることなく滑らかな坂道発進をすることができる。
図1は、本発明の一実施形態に係る油圧制御装置が搭載された軌陸車の側面図である。 図2は、図1におけるA−矢視図である。 図3は、本発明の一実施形態に係る軌陸車の軌道走行用油圧回路図である。 図4は、軌陸車のブレーキ用油圧回路図である。 図5は、油圧制御装置の構成を示すブロック図である。 図6は、軌陸車の坂道発進時における動作を示すフローチャートである。
以下、本発明の好ましい実施形態が、適宜図面が参照されつつ説明される。なお、本実施の形態は、本発明に係る油圧制御装置の一態様にすぎず、本発明の要旨を変更しない範囲で実施態様が変更されてもよいことは言うまでもない。
1.軌陸車の概略構成と特徴点
図1は、本発明の一実施形態に係る油圧制御装置が搭載された軌陸車の側面図である。
この軌陸車10は、車両部11と、車両部11の上部に架装された作業装置12とを備えている。車両部11は、道路走行用車輪13と軌道走行用車輪(以下、「鉄輪」と称される。)14とを有し、これらはそれぞれ4個ずつ装備されている。道路走行用車輪13は、軌陸車10が道路を走行する際に、図示されていないトランスミッションを介してエンジン29により駆動される。鉄輪14は、軌陸車10が軌道15を走行する際に駆動される。ただし、鉄輪14は、油圧モータ45により駆動される。この油圧モータ45は、エンジン29を動力源とする油圧ポンプ(不図示)から圧油が供給されることによって駆動される。
同図は、軌陸車10が軌道15上を鉄輪14を介して走行している状態を示している。車両部11は、前側軌道走行装置16及び後側軌道走行装置17とを備えており、これらはそれぞれ上記鉄輪14を備えている。前側軌道走行装置16及び後側軌道走行装置17は、張出姿勢と格納姿勢との間で姿勢変化自在となっている。同図は、前側軌道走行装置16及び後側軌道走行装置17が張り出したときの状態を示している。なお、格納姿勢となったときの前側軌道走行装置16及び後側軌道走行装置17は、同図において二点鎖線で示されている。
本実施形態に係る軌陸車10の特徴とするところは、後に詳述される油圧制御装置30(図5参照)を備えている点である。この油圧制御装置30は、鉄輪14の制動装置としてのブレーキ32(図2参照)を制御する。軌陸車10は、油圧制御装置30によっていわゆる坂道発進を行う場合に、後退動作が防止されつつ滑らかに登坂することができるようになっている。
2.軌陸車の構造
車両部11は、車両フレーム18を備えており、この車両フレーム18の前方に運転室19が設けられ、この運転室19の下方に上記エンジン29が搭載されている。エンジン29は、道路走行用車輪13を駆動するだけでなく、図示されていない油圧ポンプを駆動する。この油圧ポンプは、作業装置12、前側軌道走行装置16及び後側軌道走行装置17の油圧アクチュエータに圧油を供給する。
車両フレーム18の上部にサブフレーム20が設けられている。前側軌道走行装置16及び後側軌道走行装置17は、サブフレーム20の前端及び後端に配置されている。サブフレーム20の前部及び後部にそれぞれ、前側アウトリガ21及び後側アウトリガ22が配置されている。また、また、サブフレーム20の所定位置に角度センサ31(図5参照)が設けられている。この角度センサ31は、軌陸車10の傾斜角度を検出するものであって、特に軌道15上を走行しているときの軌道方向に対する軌陸車10の傾斜角度を検出する。
なお、サブフレーム20の中央部に転車台23が装備されている。この転車台23が作動することにより、当該転車台23を中心として軌陸車10が回動する。
作業装置12は、本実施形態では高所作業装置として構成されている。もっとも、作業装置としてクレーン装置が搭載されていてもよい。すなわち、旋回台25がサブフレーム20の後部上面に旋回ベアリングを介して旋回自在に搭載されている。伸縮ブーム24が旋回台25に連結されており、伸縮ブーム24は旋回動作が可能となっている。伸縮ブーム24と旋回台25との間に起伏シリンダ26が介在している。この起伏シリンダ26が伸縮することによって伸縮ブーム24は起伏動作されるようになっている。伸縮ブーム24の先端にレベリング手段27を介して作業台28が配置されている。同図では、上記作業装置12は、伸縮ブーム24が全縮小されており、伸縮ブーム24は前方に向け最倒伏した姿勢(格納姿勢)となっている。
図2は、図1におけるA−矢視図である。同図は、前側軌道走行装置16の構造を示している。
鉄輪14(車両の左前に配置)は、回転軸44を介して鉄輪フレーム43に回転自在に支持されている。この鉄輪フレーム43に油圧モータ45が取り付けられており、この油圧モータ45は、上記回転軸44と連結されている。したがって、油圧モータ45が駆動されると、回転軸44を介して鉄輪14が駆動される。
なお、鉄輪フレーム43は、上記サブフレーム20に設けられたサポート46に取り付けられている。サポート46は、上記サブフレーム20から下方に延びている。鉄輪フレーム43は、サポート46の下端部にピン47を介して回転自在に連結されている。鉄輪フレーム43とサポート46との間に油圧シリンダ48が介装されている。図1が示すように、油圧シリンダ48の伸縮動作により、鉄輪フレーム43が張出姿勢と格納姿勢との間で姿勢変化をするようになっている。
図2が示すように、車両の右前に配置された鉄輪14及びこれに連結された油圧モータ45、回転軸44並びに鉄輪フレーム43についても同様の構成である。また、左右の鉄輪フレーム43の間に連結ロッド49が介装されており、左右の鉄輪14間の間隔が一定に保たれている。さらに、後側軌道走行装置17(図1参照)も前側軌道走行装置16と同じ構成である。このように本実施形態では、4個の鉄輪14をそれぞれ駆動する4台の油圧モータ45が配置されている。加えて、鉄輪14に車速センサ78(図5参照)が設けられている。この車速センサ78により鉄輪14の回転速度、すなわち軌陸車10の速度が検知される。
図2が示すように、前側軌道走行装置16及び後側軌道走行装置17は、ブレーキ32を備えている。本実施形態では、各鉄輪14にそれぞれ対応してブレーキ32が設けられている。各ブレーキ32は、いわゆるディスクブレーキであって、その構造は既知である。各ブレーキ32は、ロータ33及びキャリパ34を備えている。ロータ33は、円盤状を呈し、回転軸44に設けられ、鉄輪14と共に回転する。キャリパ34は、鉄輪フレーム43に固定されている。キャリパ34は、対向する一対のパッドを有し、当該パッドの間にロータ33が位置するように配置されている。上記パッドは図示されていない油圧ピストンにより駆動され、この油圧ピストンの作動により上記パッドの間隔が広狭する。上記パッドの間隔が狭くなると当該パッドによってロータ33が締め付けられ、鉄輪14の回転が制動される。
ブレーキ32は、運転室19に設けられたブレーキペダルが運転者によって操作されることにより作動する。ブレーキ32はブレーキセンサ79(図5参照)を備えており、ブレーキペダルが踏まれれば、これを検知し、ブレーキ操作信号を出力する。
図3は、軌陸車10の軌道走行用油圧回路図である。なお、同図では、上記ブレーキ32の油圧回路は図示されていない。
同図が示すように、油圧ポンプ50及び油圧モータ45(同図では45a〜45d)を含む軌道走行用油圧回路は、全体として閉回路を構成している。油圧ポンプ50は、エンジン29(図1参照)によって駆動される。閉回路用の油圧ポンプ50は、いわゆる斜板ポンプであって、一定方向に回転されていても斜板の傾点角度が変更されることにより、圧油の吐出方向が変更され得る。本実施形態に係る軌陸車10では、油圧ポンプ50の吐出方向が変更されることにより油圧モータ45a〜45dの回転方向が変更され、軌陸車10の前進あるいは後進が変更されるようになっている。
なお、図3の油圧回路では、鉄輪14a〜14dの配置は、軌陸車10における実際の配置に合わせて記載されており、同図において紙面の左側が軌陸車10の前方側を表している。さらに、理解を助けるため、上記鉄輪14a〜14dの前進および後進方向が白抜きの矢印で示されている。
同図が示すように、第1ポンプ油路51及び第2ポンプ油路52が油圧ポンプ50に接続されている。前述のように、油圧ポンプ50は圧油の吐出方向を変更することができるので、油圧ポンプ50が第1ポンプ油路51から第2ポンプ油路52へ圧油を供給しているときは、第1ポンプ油路51が低圧油路となり、第2ポンプ油路52が高圧油路となる。一方、油圧ポンプ50が第2ポンプ油路52から第1ポンプ油路51へ圧油を供給しているときは、第2ポンプ油路52が低圧油路となり、第1ポンプ油路51が高圧油路となる。
なお、油圧回路の形式は閉回路に限定されず、オープン回路であってもよいことは勿論である。その際には、油圧ポンプが作動油タンクから作動油の供給を受け、低圧油路を経て作動油が直接作動油タンクに戻る。そして、別途方向切換バルブが設けられ、圧油の供給方向が制御されることにより、前進又は後進の切換がなされる。
右側アクチュエータセクション53(二点鎖線で囲まれた部位)は、右前油圧モータ45bと右後油圧モータ45dとを含む。この右側アクチュエータセクション53は、第1ポンプ油路51と第2ポンプ油路52とにより作動油の給排を受ける。同様に、左側アクチュエータセクション54(二点鎖線で囲まれた部位)は、左前油圧モータ45aと左後油圧モータ45cとを含み、第1ポンプ油路51と第2ポンプ油路52とにより作動油の給排を受ける。同図が示すように、右側アクチュエータセクション53と左側アクチュエータセクション54の内部の構成は同じであり、第1ポンプ油路51と第2ポンプ油路52とに対して並列に接続されている。
アクチュエータセクション53、54は、それぞれ、第1切換弁55と第2切換弁56とを備えている。これら第1切換弁55と第2切換弁56は、パイロット圧で切換えられる4ポート2位置型の切換弁である。第1ポンプ油路51は、左右の第1アクチュエータ油路57に分岐されており、左右のアクチュエータセクション53、54に対し作動油が給排される。以下、右側アクチュエータセクション53に含まれる回路の構造が説明される。
第1アクチュエータ油路57は、第2アクチュエータ油路59と第3アクチュエータ油路60とに分岐される。第2アクチュエータ油路59は、右前油圧モータ45bの一方のポート38と接続される。右前油圧モータ45bの他方のポート39に第4アクチュエータ油路61が接続されている。この第4アクチュエータ油路61は、右前油圧モータ45bの他方のポート39と第1切換弁55のPポートとを接続している。なお、第3アクチュエータ油路60に絞り弁68が介装されている。
第3アクチュエータ油路60は、第5アクチュエータ油路62と第6アクチュエータ油路63とに分岐される。第5アクチュエータ油路62は、第1切換弁55のTポートに接続されている。第6アクチュエータ油路63は、前記第2切換弁56のTポートに接続されている。
第7アクチュエータ油路64は、第1切換弁55のAポートと右後油圧モータ45dの一方のポート40を接続している。第8アクチュエータ油路65は、第1切換弁55のBポートと第2切換弁56のBポートとを接続している。第9アクチュエータ油路66は、右後油圧モータ45dの他方のポート41と第2切換弁56のAポートとを接続している。第10アクチュエータ油路67は、第2ポンプ油路52が分岐され左右のアクチュエータセクション53、54の第2切換弁56のPポートを接続している。
第3切換弁70は、ソレノイド駆動の4ポート3位置型の切換弁である。この第3切換弁70は、第1切換弁55及び第2切換弁56にパイロット圧を供給する。第3切換弁70のPポートにパイロット油圧源71が接続されており、Tポートにドレーン油路72が接続されている。第1パイロット油路73は、第3切換弁70のBポートと第1切換弁55のPPポートとを接続している。第2パイロット油路74は、第3切換弁70のAポートと第2切換弁56のPPポートとを接続している。
左側アクチュエータセクション54については、右側アクチュエータセクション53と同様の油圧回路であるので、その説明は省略される。
図4は、軌陸車10のブレーキ用油圧回路図である。このブレーキ用油圧回路は、軌道走行用油圧回路から独立しており、オープン回路である。
前述のように(図2参照)、鉄輪14と共に回転するロータ33に対して一対の油圧ピストン35が対向配置されている。この油圧ピストン35は、上記キャリパ34に備えられている。図4が示していない油圧ポンプから吐出された圧油は、供給ライン36を介して油圧ピストン35に供給される。圧油が供給された油圧ピストン35は伸張し、上記一対のパッドを介してロータ33を挟み込む。この油圧ピストン35は、圧油の供給が絶たれると自動的に縮短する構造となっている。
上記供給ライン36に圧力制御弁37が設けられている。この圧力制御弁37は電磁式切換弁である。運転室19内のブレーキペダルが操作されると、ブレーキセンサ79(図5参照)が作動し、その出力信号に対応して上記圧力制御弁37が作動する。上記ブレーキセンサ79は、上記ブレーキペダルの踏込量に対応した出力信号(ブレーキ操作信号)を発する。したがって、圧力制御弁37は、上記ブレーキペダルの踏込量に応じて油圧ピストン35に供給する作動油圧力を制御することができる。
上記ブレーキペダルが踏み込まれると、圧力制御弁37が切り替わり、供給ライン36に圧油が送られる。ブレーキペダルの踏込量が少ない場合は、油圧ピストン35の出力が小さくなり、制動力も小さい。また、ブレーキペダルの踏込量が多い場合は、油圧ピストン35の出力が大きくなり、大きな制動力が発生する。ブレーキペダルが操作されないときは、圧力制御弁37が図4が示す状態となり、供給ライン36への圧油の供給は絶たれる。これにより、油圧ピストン35が自動的に縮短し、油圧ピストン35内の作動油は、圧力制御弁37を経てドレンされる。
また、図4が示すように、油圧モータ45の一方及び他方のポート38、39に、それぞれ、圧力センサ76、77が設けられている。各圧力センサ76、77は、各ポート38、39の圧力値を検出信号として出力する。
3.油圧制御装置
次に、軌陸車10の油圧制御装置30の構成が説明される。図5は、油圧制御装置30の構成を示すブロック図である。
前述のように本実施形態では、この油圧制御装置30は、鉄輪14の制動を制御するものである。なお、道路走行用車輪13の制動を含む軌陸車10の道路走行時の様々な制御や、旋回台25及び伸縮ブーム24の旋回及び伸縮制御は、他の制御装置により行われる。もっとも、これらの制御を上記油圧制御装置が行うように構成されていても良いことは勿論である。
油圧制御装置30は、鉄輪14(図2参照)の回転速度を検出する車速センサ78(図4参照)と、ブレーキ32の操作を検出するブレーキセンサ79と、油圧モータ45(図4参照)の一方及び他方のポート38、39にそれぞれ設けられた圧力センサ76、77と、角度センサ31と、制御部80とを有する。
図5が示すように、制御部80は、CPU(Central Processing Unit)81、ROM(Read Only Memory)82、RAM(Random Access Memory)83及びEEPROM(Erasable Programmable Read Only Memory)84を主として構成されており、バス85及びASIC(Application Specific Integrated Circuit)86を介して、上記各センサとの間でデータを送受信することができるように接続されている。
ROM82及びEEPROM84は、ブレーキ32の作動を制御するためのプログラム等が格納されている。このプログラムの一つが、油圧ピストン35(図4参照)に供給する圧油の流量及び方向を制御するようになっている。
軌陸車10が斜面に停車している状態から登坂するために必要な力Fは、
F=W・(sinθ+γcosθ)・・・式(1)
で表される。
ここで、Wは軌陸車10の重量、θは斜面の傾斜角度、γは軌陸車10の斜面に対する出発抵抗摩擦係数である。
そして、油圧モータ45が上記力Fを発揮するために必要な油圧Pb(特許請求の範囲に記載された「必要登坂圧力」)は、
Pb=πDF/(q・η)・・・式(2)
で表される。
ここで、πは円周率、Dは鉄輪14の外径、q及びηは油圧モータ45の容量及び効率である。
式(1)及び式(2)において、W、π、D、γ、q、ηは定数であるから、斜面の傾斜角度θが決定されれば、軌陸車10が斜面で停車している状態から発進して登坂する際に必要となる油圧ポンプ45への必要登坂圧力Pbが算出される。上記傾斜角度θは、上記角度センサ31により検出され、出力される。
上記定数W、π、D、γ、q、ηは、当該軌陸車10の固有の値であって、予めEEPROM84に格納されている。もっとも、これら定数W、π、D、γ、q、ηは、機種が変更されれば、これに応じて変更される。
RAM83は、CPU81が上記プログラムを実行する際に用いる各種データを一時的に記録する記憶領域又は作業領域として使用される。
ASIC86は、CPU81からの指令に従い、圧力制御弁37のソレノイド87に通電するための信号を生成して、当該信号を圧力制御弁37の駆動回路88に付与する。駆動回路88を介してソレノイド87に通電されることにより、制御部80による圧力制御弁37の開度が制御される。圧力制御弁37の開度が大きくなるにしたがって、油圧ピストン35に供給される作動油圧力が大きくなる。
4.軌陸車の動作
次に、前述の軌道走行装置16、17を備えた軌陸車10の走行について説明される。
まず、低速走行時の作動油の流れが説明される。
図3が示すように、第3切換弁70に切換信号が伝達されていないときは中立状態であり、第1切換弁55及び第2切換弁56にパイロット圧は導かれていない。そのため、第1切換弁55及び第2切換弁56は、同図が示すように、バネ付勢による切換位置のままである。油圧ポンプ50が駆動されると、第2ポンプ油路52から第1ポンプ油路51に圧油が送られる。圧油の送給方向及び流量は、斜板の傾転角により制御される。この状態では、第2ポンプ油路52が低圧油路となり、第1ポンプ油路51が高圧油路となる。第1ポンプ油路51の作動油は、左右の第1アクチュエータ油路57に分流される。以降は、右側アクチュエータセクション53における作動油の流れについて説明される。
第1アクチュエータ油路57の作動油は、第2アクチュエータ油路59と第3アクチュエータ油路60とに分流される。第1アクチュエータ油路59の作動油は、右前油圧モータ45bに供給され、右前油圧モータ45bは前進回転する。右前油圧モータ45bから排出された作動油は、第4アクチュエータ油路61を通り、第1切換弁55でPポートからBポートに切換えられる。その後、作動油は第8アクチュエータ油路65に流れ、第2切換弁56でBポートからPポートに合流される。
一方、第3アクチュエータ油路60の作動油は、絞り弁68を通過したのち第5アクチュエータ油路62を経て、第1切換弁55に送られる。第1切換弁55では、作動油は、TポートからAポートに切換えられ、第7アクチュエータ油路64に送られる。この作動油は右後油圧モータ45dに供給され、右後油圧モータ45dは前進回転する。右後油圧モータ45dから排出された作動油は、第9アクチュエータ油路66を経て、第2切換弁56に送られる。第2切換弁56では、作動油は、AポートからPポートに合流される。第2切換弁56のPポートを通過した作動油は、第10アクチュエータ油路67を経て、左側アクチュエータセクション54から延びる第10アクチュエータ油路67の作動油と合流し、第2ポンプ油路52に送られる。
このように、作動油は、右前油圧モータ45b及び右後油圧モータ45dに並列に供給される。左側アクチュエータセクション54も全く同じであるので、その説明は省略される。低速駆動時には、4つの油圧モータ45a〜45dに作動油が全て並列に供給される。そのため、すべての鉄輪14がそれぞれ個別の油圧モータ45により駆動されるので、鉄輪14と軌道15間との間に発生する摩擦力により決定される最大駆動力が大きくなる。しかも4個の油圧モータ45を全て並列に接続したので、各油圧モータ45が高トルクを発生する。したがって、軌陸車10は十分な登坂能力を発揮する。
一方、後進時は、油圧ポンプ50の斜板の角度が変更され、作動油は、第1ポンプ油路51から第2ポンプ油路52へ送られる。この場合、第1ポンプ油路51が低圧油路となり、第2ポンプ油路52が高圧油路となる。作動油の流れ方は、前述の前進時と逆となる。
また、高速前進時は、第3切換弁70に切換信号が伝達され、同図において第3切換弁70は、上側のシンボルの位置に切換られる。この場合、パイロット圧源71の圧力が第3切換弁70のPポートからBポートに切換られてパイロットされる。このパイロット圧源71の圧力は、第1パイロット油路73を経て第1切換弁55に伝達される。第2切換弁56は、バネ付勢による切換位置のままであるが、第1切換弁55は切換えられる。
第1アクチュエータ油路57の作動油は、その全量が第2アクチュエータ油路59に流れる。つまり、前後の鉄輪14を駆動する油圧回路は直列となる。このため、油圧モータ45bの他方のポート39と油圧モータ45dの一方のポート40との圧力差はなくなり、駆動力は発生しない。したがって、油圧モータ45bのみが高速前進駆動される。左側アクチュエータセクション54も全く同じであるので、その説明は省略される。
図6は、軌陸車10が斜面で停車した状態において、いわゆる坂道発進をするときの動作を示すフローチャートである。
軌陸車10が軌道15上を走行中に傾斜面に停車し、その後にいわゆる坂道発進をする場合を考える。
軌陸車10が停車した場合には、車速=0となる。このことが車速センサ78によって検出される(ステップS1)。車速センサ78によって車速=0であることが検出されれば、軌陸車10の傾斜角度が検出される。軌陸車10が傾斜面に停車した場合には、角度センサ31によって軌陸車10の軌道方向の傾斜角度θが検出される。このとき、傾斜角度θについてθ≠0であるかどうかが判断される(ステップS2)。さらに、この状態で、ブレーキ32が作動状態であるかどうか、すなわちブレーキペダルが踏み込まれた状態であるかどうかが検知される。具体的には、ブレーキセンサ79がブレーキ操作信号を出力しているかどうかが判断される(ステップS3)。
角度センサ31及び車速センサ78によって軌陸車10が傾斜面(上り坂)で停止しており、且つブレーキセンサ79によりブレーキ32が作動状態であることが検知されれば(特許請求の範囲に記載された「第1ステップ」に相当)、制御部80は、当該軌陸車10が当該傾斜面上でいわゆる坂道発進をする状況にあると判断する。そして、軌陸車10がかかる状況にある場合は、ブレーキペダルの踏み込みの有無にかかわらず、ブレーキ32の作動状態が維持される(ステップS4:特許請求の範囲に記載された「第2ステップ」に相当)。具体的には、圧力制御弁37のソレノイド87に通電するための信号がASIC86から発進され、駆動回路88が動作しつづける。つまり、運転者がブレーキペダルから足を離したとしてもブレーキ32は解除されず、軌陸車10は、傾斜面で停車したままとなる。
運転者が坂道発進をするときは、ブレーキペダルから足を離してアクセル操作をするが、このときブレーキ32は作動したままなので、軌陸車10が傾斜面に沿って後退することはない。運転者がアクセル操作をすることによって油圧モータ45に圧油が供給され、上記各ポート38、40の圧力が上昇する。図4が示すように、各ポート38〜41の圧力は、圧力センサ76、77により検知される。
制御部80は、角度センサ31が検知した軌陸車10の傾斜角度θ、及び上記式(1)(2)に基づいて上記必要登坂圧力Pbを算出する(ステップS5:特許請求の範囲に記載された「第3ステップ」に相当)。また、このとき、上記ポート38の圧力P1とポート39の圧力P2との差圧ΔP(あるいは上記ポート40の圧力P3とポート41の圧力P4との差圧ΔP)と、上記必要登坂圧力Pbとが比較される(ステップS6)。ΔPとPbとが比較された結果、差圧ΔPが必要登坂圧力Pb以上となったとき、上記ブレーキ32の作動が解除される(ステップS7:特許請求の範囲に記載された「第4ステップ」に相当)。
軌陸車10が坂道発進をする際には、前述のようにブレーキ32の作動が制御される。すなわち、軌道走行における坂道発進においてブレーキ32が解除されたときには、油圧モータ45の各ポート38、39(40、41)の差圧ΔPが必要登坂圧力Pbとなっているので、軌陸車10は、後退動作をすることがない。しかも、各ポート38、39(40、41)の差圧ΔPが必要登坂圧力Pbに達したときに直ちにブレーキ32が解除されるので、鉄輪14の空転も防止されて滑らかな坂道発進が実現される。
5.実施形態の変形例
軌陸車10が停車した斜面の状況によっては、運転者は、前述のようなブレーキ32の制御が不要であると考える場合もある。そのような場合は、前述の制御を解除できるのが好ましい。たとえば、油圧制御装置30による上記ステップS1〜S7の制御をキャンセルする解除スイッチが運転室19に設けられていればよい。
また、本実施形態では、軌陸車10が坂道で停車し、ブレーキ32の作動が維持された状態で必要登坂圧力Pbが算出されたが、坂道で停車する以前において必要登坂圧力Pbが算出されるように制御されてもよい。たとえば、減速中の軌陸車が一定速度になったタイミングにおいて検出された軌陸車10の傾斜角度θを、坂道で停車した状態の軌陸車10の傾斜角度θであると仮定し、当該傾斜角度θに基づいて必要登坂圧力Pbが算出され得る。この場合、必要登坂圧力Pbの算出タイミングは、軌陸車10の停車時でなくてもよい。
10・・・軌陸車
11・・・車両部
14・・・鉄輪
15・・・軌道
16・・・前側軌道走行装置
17・・・後側軌道走行装置
19・・・運転室
30・・・油圧制御装置
31・・・角度センサ
32・・・ブレーキ
35・・・油圧ピストン
37・・・圧力制御弁
38・・・一方のポート
39・・・他方のポート
40・・・一方のポート
41・・・他方のポート
45・・・油圧モータ
76・・・圧力センサ
77・・・圧力センサ
78・・・車速センサ
79・・・ブレーキセンサ
80・・・制御部

Claims (3)

  1. 道路走行用車輪、圧油が流入又は流出する一対のポートを有する油圧モータにより駆動される軌道走行用車輪、当該軌道走行用車輪を制動するブレーキ、当該ブレーキが作動状態であることを検知するブレーキセンサ及び車速センサとを備えた軌陸車に適用される油圧制御装置であって、
    上記一対のポートのそれぞれの圧力を検出する一対の圧力センサと、
    当該軌陸車の軌道方向の傾斜角度を検出する角度センサと、
    上記ブレーキセンサ、車速センサ及び角度センサにより上記ブレーキが作動して当該軌陸車が傾斜した停車状態となったことが検出された後に、上記ブレーキセンサの出力信号の有無にかかわらず当該ブレーキの作動状態を維持すると共に上記角度センサが検知した当該軌陸車の傾斜角度に基づいて当該軌陸車が登坂するために必要な上記油圧モータに供給されるべき必要登坂圧力を決定し、上記一対の圧力センサにより検知された圧力の差が上記必要登坂圧力に等しくなったときに上記ブレーキの作動を解除する制御部とを備えた軌陸車用油圧制御装置。
  2. 上記制御部による制御を解除する解除スイッチが設けられている請求項1に記載の軌陸車用油圧制御装置。
  3. 道路走行用車輪、圧油が流入又は流出する一対のポートを有する油圧モータにより駆動される軌道走行用車輪、当該軌道走行用車輪を制動するブレーキ、当該ブレーキが作動状態であることを検知するブレーキセンサ、上記一対のポートのそれぞれの油圧を検出する一対の圧力センサ、軌道方向の傾斜角度を検出する角度センサ及び車速センサを備えた軌陸車に適用される油圧制御方法であって、
    上記ブレーキセンサにより上記ブレーキが作動している状態が検知され且つ上記車速センサ及び角度センサにより上記ブレーキが作動して当該軌陸車が傾斜して停車状態となったことが検知される第1ステップと、
    上記ブレーキセンサの出力信号の有無にかかわらず当該ブレーキの作動状態を維持する第2ステップと、
    上記角度センサが検知した当該軌陸車の傾斜角度に基づいて当該軌陸車が登坂するために必要な上記油圧モータに供給されるべき必要登坂圧力を決定する第3ステップと、
    上記一対の圧力センサにより検知された圧力の差が上記必要登坂圧力に等しくなったときに上記ブレーキの作動が解除される第4ステップとを有する軌陸車用油圧制御方法。



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