JP6323803B2 - 流量調整でき、液垂れしない注出ノズル付き容器のヒンジキャップ - Google Patents

流量調整でき、液垂れしない注出ノズル付き容器のヒンジキャップ Download PDF

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本発明は、酢、醤油等液体調味料の注出の流量を調整することができ、しかも液垂れしない注出ノズル付き容器におけるピールプルーフ(いたずら開封防止)機能及びタンパーエビデント(不正開封防止)機能を有するヒンジキャップに関するものである。
従来の酢、醤油等液体調味料容器のピールプルーフ(いたずら開封防止)機能及びタンパーエビデント(不正開封防止)機能を有するキャップは、キャップ本体と、該キャップ本体の下端に環状に形成された剥取帯と、該剥取帯の下端に形成され、容器の首部のアンダーカット溝部で係合する係合部とを備え、酢、醤油等液体調味料を注出するには、被蓋されたキャップの剥取帯を剥取った上で、キャップ本体を開蓋され、そして、容器を傾けることによって行われている。
前記剥取帯を剥取り易くするために、前記キャップ本体と剥取帯との間、該剥取帯と係合部との間には、薄肉スリットが刻設されているものである(特許文献1)。
また、酢、醤油等の液体調味料の注出を仕易くするために、また、ピールプルーフ機能及びタンパーエビデント機能を持たせるために、容器の首部先端の注出口部分には、切欠き状の注ぎ口を形成し、該首部の内面には、環状の段部を形成し、該環状の段部にはフィルム状の密封片が剥離可能に接着されて密封し、そして、首部の外側周面には、アウターリング及びネックリングを形成し、該アウターリングにキャップのアンダーカット溝部を係合させ、ネックリングにキャップの側壁下端を係止させ、キャップを閉蓋する。よって、該キャップにより前記密封片を保護し、前記注ぎ口に塵等が付着しないようにし、その防止をしている。
従って、該キャップには、内周側壁面に首部の外側周面のアウターリングと係合するアンダーカット溝部を形成し、そのアンダーカット溝部への係止と共に、キャップの側壁下端縁部が前記首部のネックリングで係止されて前記首部に閉蓋されることになる(特許文献2)。
特開2007−030945 特開平11−292049
従来の剥取帯を備えたキャップは、該剥取帯を剥取らなければ開蓋されないので、ピールプルーフ機能及びタンパーエビデント機能が一応あったとしても、容器の首部の広口の注出口の注出では、流量の調整が仕難く、まして、液垂れ防止さえも出来ないものであった。
そこで、容器の首部先端の注出口部分に切欠き状の注ぎ口を設け、且つ、該首部の内面に形成された環状の段部にはフィルム状の密封片を剥離可能に接着させて密封し、該密封片、及び該切欠き状注ぎ口を保護するためのキャップが被蓋されることによって、一応は、ピールプルーフ機能及びタンパーエビデント機能を有するかのようにしたとしても、単なるキャップの被蓋では、不正開封されていても一見だけでは見つけ出せず、不都合である。
更に、容器の首部先端の注出口部分に切欠き状の注ぎ口を設けただけでは、酢、醤油等の液体調味料を注ぎ難く、良好な液切れをも出来ず、しかも、正確に流量の調整も仕難く、液垂れ防止も出来ないものである。
本発明の流量調整でき、液垂れしない、注出ノズル付き容器のヒンジキャップは、注出ノズルを被蓋するキャップ本体と、該キャップ本体の下端に一部をヒンジ部として残して剥取り出来る環状の帯体でなる剥取帯と、該剥取帯の下端に形成された注出ノズル付き容器の首部のアンダーカット溝部に係合する係合部とからなり、前記剥取帯を剥取り易くするために、剥取帯とキャップ本体、及び係合部との間には薄肉スリットが刻設され、キャップ本体には、その頂壁面より垂下し、首部内周面とのシールがされるシールリングを備えたインナーリングが設けられ、また、そのキャップ本体の側周壁下端内側面には、注出ノズル付き容器の首部の外側周面の上方アウターリングと係合する開閉アウターリングを形成し、また、該開閉アウターリングは、前記ヒンジ部による前記首部にある注出ノズルを顕出するようなキャップ本体の開度に開蓋される際には、首部先端外周縁にキャップ本体を位置決めするため形成された位置決めアウターリングに当接されるものである。
本発明の流量調整でき、液垂れしない、注出ノズル付き容器のヒンジキャップは、キャップ本体の頂壁面より垂下するインナーリングの外周面には、キャップ本体の開閉の際、首部内周面との間のシールがされるシールリングを備え、該シールリングによって、首部の注出ノズルの注出口を塞がないうちには、首部の注出ノズルとの相対位置にある空気抜き孔が前記シールリングによって閉じられないようにするものである。
本発明の流量調整でき、液垂れしない、注出ノズル付き容器のヒンジキャップは、ヒンジ部を注出ノズル付き容器の首部の注出ノズルとは相対位置にあるよう位置決めして被蓋され、キャップ本体には、その側周壁面の注出ノズルの位置する部分に、注出ノズルの注出口をシールするシール面を隆起し、且つ、該シール面が注出ノズルの注出口位置に位置する係止がされる突起部を形成するものである。
本発明の流量調整でき、液垂れしない、注出ノズル付き容器のヒンジキャップは、キャップ本体と、一部をヒンジ部として残して剥取り出来る環状の帯体でなる剥取帯と、注出ノズル付き容器の首部のアンダーカット溝部に係合する係合部とでなっているので、剥取帯の剥取りで単純に開封されていることを容易に見抜くことができ、ピールプルーフ機能及びタンパーエビデント機能を齎すことになる。
そして、注出ノズル付き容器は、注出ノズルが首部に付設されているので、該注出ノズルで流量調整することが出来、また、注出口が注出ノズルであるので液垂れ防止ができ、且つ液切れがよい。
また、キャップ本体には、その頂壁面にインナーリングが垂下され、該インナーリングには、注出ノズル付き容器の首部内周面とのシールがされるシールリングを備えているので、ヒンジ部によるキャップ本体の回動で、シールリングが首部内周面をシール摺動され、液体調味料を注出するために注出ノズル付き容器を傾けても洩れ出すことなく出来る。
更に、キャップ本体の側周壁下端内側面には、開閉アウターリングが形成され、閉蓋の際には、該開閉アウターリングが注出ノズル容器の首部の外側周面にある上方アウターリングと係合し、閉蓋状態を保つことが出来、開蓋の際には、前記首部にある注出ノズルが顕出される開蓋状態を得るために、前記開閉アウターリングが前記首部の先端外周縁に形成された位置決めアウターリングに当接させる。よって、キャップ本体の良好な開閉をすることができることになり、使い勝手が非常に良い。
本発明の流量調整でき、液垂れしない、注出ノズル付き容器のヒンジキャップは、注出ノズル付き容器の首部の注出ノズルとの相対位置にある空気抜き孔が、注出ノズルの注出口をヒンジキャップの頂壁面より垂下するインナーリングに備えられたシールリングで塞がらないうちには閉じられないようにし、このような、注出ノズル、空気抜き孔に対するシールリングの位置関係にすることによって、キャップ本体の閉蓋の際には、ポンプ作用をして液体調味料の噴出をさせてしまうようなことがない。
本発明の流量調整でき、液垂れしない、注出ノズル付き容器のヒンジキャップは、ヒンジ部が首部の注出ノズルとの相対位置にあるように被蓋され、キャップ本体には、注出ノズルの位置するその内側周壁面に、注出ノズルの注出口をシールするシール面が隆起され、且つ、該シール面を首部のアウターリングで位置決めする突起部が形成されることによって、閉蓋時に、注出ノズル付き容器を転がしても液洩れすることがなく、しかも、キャップ本体を開蓋させてしまうことがなく、好都合である。
流量調整でき、液垂れしない、注出ノズル付き容器のヒンジキャップの側面図である。 流量調整でき、液垂れしない、注出ノズル付き容器のヒンジキャップの上面図である。 流量調整でき、液垂れしない、注出ノズル付き容器のヒンジキャップのヒンジ部側より視た側面図である。 流量調整でき、液垂れしない、注出ノズル付き容器の首部にヒンジキャップを被蓋し、剥取帯を剥取った状態の断面図である。 流量調整でき、液垂れしない、注出ノズル付き容器の首部にヒンジキャップを被蓋し、剥取帯を剥取って開蓋し、注出可能な状態にした断面図である。 流量調整でき、液垂れしない、注出ノズル付き容器の注出ノズル側より視た首部の側面図である。 流量調整でき、液垂れしない、注出ノズル付き容器に被蓋したヒンジキャップの注出ノズルの注出口がシールされる状態を示す一部断面図である。
本発明の流量調整でき、液垂れしない、注出ノズル付き容器のヒンジキャップAは、図1、図2、及び図3で示すが如く、キャップ本体1と、該キャップ本体の下端に一部をヒンジ部2として残して剥取ることの出来る環状の帯体でなる剥取帯3と該剥取帯の下端に形成された係合部4とでなる。
前記キャップ本体と剥取帯3との間、該剥取帯と係合部4との間には、薄肉スリット31が刻設され、剥取帯3の一端に剥取り摘み32を設け、該剥取り摘みを摘み剥取ることによって剥取帯3が剥取られ、ヒンジ部2を残す。該ヒンジ部によるキャップ本体1の回動でヒンジキャップAのキャップ本体1の開閉が出来ることになる。
以上のように、キャップ本体1と剥取帯3と係合部4とでなるヒンジキャップAは、剥取帯3が剥取られることによってキャップ本体1の開蓋可能状態になり、この剥取帯3の剥取り行為過程がピールプルーフ機能及びタンパーエビデント機能を備え得ることになる。
ヒンジキャップAが首部Bに被蓋された際には、係合部4が、図4、図5に示す如く、注出ノズル付き容器の首部Bのネックリング7と下方アウターリング9とでなるアンダーカット溝部91に係合され、破断しない限りは、首部Bより外すことができない。そして、剥取帯3を剥取らなければ、キャップ本体1のヒンジ部2による開蓋が出来ないことになる。
キャップ本体1には、その頂壁面11より垂下し、首部内周面52とのシールがされるシールリング13を備えたインナーリング12が設けられ、また、そのキャップ本体1の側周壁10下端内側面には、注出ノズル付き容器の首部Bの周壁外面の上方アウターリング8と係合する開閉アウターリング101を形成する。
注出ノズル付き容器は、図6に示すが如く、その首部Bに流量調整でき、液垂れしない注出ノズル5が付設され、その首部Bの周壁の注出ノズル5との相対位置に空気抜き孔51が穿設され、この首部Bの周壁外面には、先端縁に、ヒンジキャップAのキャップ本体1が首部Bの注出ノズル5の顕出状態で位置決めされる位置決めアウターリング6を形成し、下方に、ネックリング7を、そして、これら位置決めアウターリング6、ネックリング7の間には、キャップ本体1の閉蓋状態を維持する上方アウターリング8と、前記ネックリング7の間とでアンダーカット溝部91を形成する下方アウターリング9が設けられる。
そして、ヒンジキャップAの係合部4が下方アンダーリング9に係合される。
キャップ本体1がヒンジ部2による回動をして開蓋されるに当って、開閉アウターリング101による首部Bの上方アウターリング8との係合が外され、該開閉アウターリングが首部Bの側周壁先端縁の位置決めアウターリング6に当接され、該開閉アウターリング101は、首部Bにある注出ノズル5を顕出するキャップ本体1の開度に位置決めされる。
このキャップ本体1のヒンジ部2による回動で、その頂壁面11に垂下するインナーリング12も追従して回動し、これに備えられたシールリング13も首部B内周面52をシール摺動する。
そして、キャップ本体1のヒンジ部2による回動の際、インナーリング12のヒンジ部2側部分が首部Bの周壁先端縁で押圧され、その撓みで首部Bの注出ノズル5側内周面52のシールを向上し、更に、強く押圧されると、シールリング13のヒンジ部2側部分に隙間を生じ、空気抜き孔51とで首部B内の空気を導通させることになる。
キャップ本体1の開蓋がされて、首部Bの内周面52にインナーリング12のシールリング13をシール摺動させて注出ノズル5位置の上方に至らしめたものが、閉蓋する際には、該シールリング13を首部Bの内周面52にシール摺動させて注出ノズル5位置を越えるまでは、シールリング13のヒンジ部2側部分に形成された隙間を塞がないようにし、且つ、空気抜き孔51を塞がないようにした位置にすることにある。
注出ノズル付き容器のヒンジキャップAは、ヒンジ部2を注出ノズル付き容器の首部Bの注出ノズルとは相対位置にあるように位置決めして被蓋され、キャップ本体1には、図6、図7で示す如く、その側周壁内面の注出ノズル5の位置する部分に、注出ノズル5の注出口をシールするシール面102を隆起し、且つ、該シール面が注出ノズル5の注出口位置に位置する係止がされる突起部103を形成する。
以上によって、頂壁面11より垂下するシールリング13を備えたインナーリング12が設けられたキャップ本体1と、一部をヒンジ部2として残して剥取られる帯体の剥取帯3と、注出ノズル付き容器の首部Bのアンダーカット溝部91に係合させる係合部4とでなるヒンジキャップAが、注出ノズル付き容器の首部Bに被蓋される。
剥取帯3の剥取る行為過程がピールプルーフ機能及びタンパーエビデント機能を呈し、剥取帯3が剥取り摘み32を摘み剥取り除かれることによってキャップ本体1は開蓋可能になる。
キャップ本体1を開蓋するに当って、指掛け14を押すことによって、閉蓋状態では、キャップ本体1の開閉アウターリング101を首部Bの上方アウターリング8に係合していたのが外されて、開閉アウターリング101を首部Bの周壁先端縁の位置決めアウターリング6に当接させ、首部Bにある注出ノズル1が顕出されるキャップ本体1の開度に位置決めさせる。
そして、ヒンジ部2によるキャップ本体1の回動で、その頂壁面11に垂下するシールリング13を備えたインナーリング12も回動され、該シールリング13が首部B内周面52をシール摺動させられる。
ヒンジ部2によるキャップ本体1の回動に追従してインナーリング12が回動されると、首部Bの周壁先端縁で押圧されて撓み、首部Bの注出ノズル5側内周面のシールを向上し、シールリング13のヒンジ部2側部分に隙間を生じ、空気抜き孔51を介して首部B内の空気が導通されることになる。
よって、注出ノズル付き容器を傾けることにより液体調味料を洩らさずに、注出ノズル5で流量調整をし、液垂れなしに注出することができることになる。
キャップ本体1を閉蓋するに際して、インナーリング12に備えたシールリング13が首部Bの内周面52をシール摺動されて注出ノズル5の注出口を塞ぐまでは首部Bの空気抜き孔51を塞がないようにする。
A ヒンジキャップ
B 首部
1 キャップ本体
10 側周壁
101 開閉アウターリング
102 シール面
103 突起部
11 頂壁面
12 インナーリング
13 シールリング
14 指掛け
2 ヒンジ部
3 剥取帯
31 薄肉スリット
32 剥取り摘み
4 係合部
5 注出ノズル
51 空気抜き孔
52 内周面
6 位置決めアウターリング
7 ネックリング
8 上方アウターリング
9 下方アウターリング
91 アンダーカット溝部

Claims (3)

  1. 注出ノズルを被蓋するキャップ本体と、該キャップ本体の下端に一部をヒンジ部として残し、剥取り出来る環状の帯体でなる剥取帯と、該剥取帯の下端に形成された注出ノズル付き容器の首部のアンダーカット溝部に係合する係合部とからなり、前記剥取帯を剥取り易くするために、剥取帯とキャップ本体、及び係合部との間には薄肉スリットが刻設され、キャップ本体には、その頂壁面より垂下し、首部内周面とのシールがされるシールリングを備えたインナーリングが設けられ、また、そのキャップ本体の側周壁下端内側面には、注出ノズル付き容器の首部の外側周面の上方アウターリングと係合する開閉アウターリングを形成し、また、該開閉アウターリングは、前記ヒンジ部による前記首部にある注出ノズルを顕出するようなキャップ本体の開度に開蓋がされる際には、首部先端外周縁に、キャップ本体を位置決めするため形成された位置決めアウターリングに当接させることを特徴とする流量調整でき、液垂れしない、注出ノズル付き容器のヒンジキャップ。
  2. キャップ本体の頂壁面より垂下するインナーリングの外周面には、キャップ本体の開閉の際、首部内周面との間のシールがされるシールリングを備え、該シールリングによって、首部の注出ノズルの注出口を塞がないうちには、首部の注出ノズルとの相対位置にある空気抜き孔が前記シールリングによって閉じられないようにすることを特徴とする請求項1記載の流量調整でき、液垂れしない、注出ノズル付き容器のヒンジキャップ。
  3. ヒンジ部を注出ノズル付き容器の首部の注出ノズルとは相対位置にあるよう位置決めして被蓋されるキャップ本体には、その側周壁内側の注出ノズルの位置する部分に、注出ノズルの注出口をシールするシール面を隆起し、且つ、該シール面が注出ノズルの注出口位置に位置する係止がされる突起部を形成することを特徴とする請求項1乃至2のいずれか1項記載の流量調整でき、液垂れしない、注出ノズル付き容器のヒンジキャップ。
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