JP6323441B2 - リチウムイオン電池残容量推定装置 - Google Patents
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Description
ここに開示された技術は、リチウムイオン電池残容量推定装置に関するものである。
近年、車両の燃費性能を改善する観点から、車両の減速時に集中的に発電を行うことによってエンジンの負担を軽減する、いわゆる減速回生システムを採用した車両が増えつつある。
減速回生システムを採用した車両では、減速時に発電される大容量の電力を短時間で充電するために、従来から広く使われてきた鉛バッテリとは別に、鉛バッテリよりも急速な充放電が可能なリチウムイオン電池が搭載されることが多い。特性の異なる2種類の蓄電装置を搭載することにより、減速時に発生する電力を無駄なく回収しつつ、十分に大きな充電容量を確保することが可能となる。
特許文献1には、エンジン始動時に2つのタイミングでリチウムイオン電池の電圧及び電流を計測し、それに基づいてリチウムイオン電池の正極及び負荷のそれぞれの劣化を推定する技術が開示されている。
リチウムイオン電池の容量劣化の進行は一定ではないため、短期的に劣化状態を推定する必要がある。更に、リチウムイオン電池は正極と負極とで経年劣化の進み具合が異なるため、それぞれの電極の容量劣化を推定する必要がある。ここで、リチウムイオン電池の正極及び負極の容量劣化を推定するには、リチウムイオン電池が負荷に電力を供給してから2つのタイミングでリチウムイオン電池の電圧及び電流を検出する必要があるが、リチウムイオン電池からできるだけ大きな電流が流れることが好ましい。この点において、リチウムイオン電池によりエンジンスタータを始動させるときにリチウムイオン電池の電圧及び電流を検出することが好ましいが、エンジン始動が早すぎるとリチウムイオン電池の電圧及び電流が検出できないことがある。この場合、リチウムイオン電池の残容量推定が正確にできなくなるおそれがある。
上記問題に鑑み、ここに開示された技術は、車両に搭載されたリチウムイオン電池の残容量推定の精度を向上させることを課題とする。
ここに開示された技術は、エンジンスタータを始動させるリチウムイオン電池の残容量を推定するリチウムイオン電池残容量推定装置であって、リチウムイオン電池の電圧を検出する電圧センサと、リチウムイオン電池の電流を検出する電流センサと、エンジンスタータが始動してから第1の時間経過時の電圧センサ及び電流センサの検出値並びに第1の時間よりも長い第2の時間経過時の電圧センサ及び電流センサの検出値に基づいてリチウムイオン電池の正極及び負極のそれぞれの抵抗値を算出し、正極及び負極の各抵抗値の経年増加からリチウムイオン電池の残容量を推定する制御部とを備え、制御部は、前回のエンジンスタータの始動時間が第2の時間よりも短い、又は、前回の残容量推定から所定期間が経過しているとき、エンジンスタータの始動時間が長くなるような条件でリチウムイオン電池によりエンジンスタータを始動させることを特徴とするものである。
この構成によれば、前回のエンジンスタータの始動時間が第2の時間よりも短い、又は、前回の残容量推定から所定期間が経過しているとき、エンジンスタータの始動時間が延ばされることで、エンジンスタータが始動してから第2の時間経過時のリチウムイオン電池の電圧及び電流を検出可能になる。これにより、リチウムイオン電池の残容量を精度よく推定することができる。
制御部は、電圧センサの検出値がエンジンスタータを始動させるための基準値よりも低い場合においてもリチウムイオン電池によりエンジンスタータを始動させてエンジンスタータの始動時間を長くするものであってもよい。
また、上記リチウムイオン電池残容量推定装置は、ラジエータの水温を検出する温度センサを備えていてもよく、制御部は、温度センサの検出値がエンジンスタータを始動させるための基準値よりも低い場合においてもリチウムイオン電池によりエンジンスタータを始動させてエンジンスタータの始動時間を長くするものであってもよい。
また、制御部は、エンジンのアイドルストップ後の温間再始動時にリチウムイオン電池によりエンジンスタータを始動させるものであり、更に、エンジンの冷間始動時においてもリチウムイオン電池によりエンジンスタータを始動させてエンジンスタータの始動時間を長くするものであってもよい。
また、制御部は、前回のエンジンスタータの始動時間が第2の時間よりも短く、かつ、前回の残容量推定から所定期間が経過しているとき、エンジンスタータとは別のスタータに発電負荷を作用させてリチウムイオン電池により別のスタータを始動させ、そのときのリチウムイオン電池の電圧値及び電流値からリチウムイオン電池の残容量を推定するものであってもよい。
また、制御部は、リチウムイオン電池によりエンジンスタータを始動させることができない場合、リチウムイオン電池により補機を駆動させ、そのときのリチウムイオン電池の電圧値及び電流値からリチウムイオン電池の残容量を推定するものであってもよい。
また、制御部は、エンジンの点火タイミングを遅らせてエンジンスタータの始動時間を長くするものであってもよい。
ここに開示された技術によると、車両に搭載されたリチウムイオン電池の残容量推定の精度を向上させることができる。
以下、例示的な実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
(1)車両の全体構成
図1は、車両用電源制御装置の電気的構成を示す回路図である。図1に示される車両は、エンジンルームに設けられた図外のガソリンエンジン(以下、単にエンジンともいう)から動力を得て発電するB−ISG(ベルト駆動式インテグレーテッド・スタータ/ジェネレータ)1と、B−ISG1と電気的に接続され、B−ISG1で発電された電力を蓄えるバッテリ2及びリチウムイオン電池(LiB)3と、B−ISG1で発電された電力を降圧するDC/DCコンバータ4と、電力を消費する各種電装品からなる電気負荷5と、エンジンの始動時に駆動されてエンジンをクランキングするスタータ6とを備えている。なお、B−ISG1は請求項にいう「エンジンスタータ」に相当し、スタータ6は請求項にいう「別のスタータ」に相当し、電気負荷5は請求項にいう「補機」に相当する。
図1は、車両用電源制御装置の電気的構成を示す回路図である。図1に示される車両は、エンジンルームに設けられた図外のガソリンエンジン(以下、単にエンジンともいう)から動力を得て発電するB−ISG(ベルト駆動式インテグレーテッド・スタータ/ジェネレータ)1と、B−ISG1と電気的に接続され、B−ISG1で発電された電力を蓄えるバッテリ2及びリチウムイオン電池(LiB)3と、B−ISG1で発電された電力を降圧するDC/DCコンバータ4と、電力を消費する各種電装品からなる電気負荷5と、エンジンの始動時に駆動されてエンジンをクランキングするスタータ6とを備えている。なお、B−ISG1は請求項にいう「エンジンスタータ」に相当し、スタータ6は請求項にいう「別のスタータ」に相当し、電気負荷5は請求項にいう「補機」に相当する。
B−ISG1は、プーリベルト(図示省略)を介してエンジンの出力軸と連結されており、エンジンの出力軸と連動して回転するロータを磁界中で回転させることにより発電を行うもので、磁界を発生されるフィールドコイルへの印加電流の増減に応じて最大25Vまでの範囲で発電電力を調節することが可能である。また、B−ISG1には、発電された交流電力を直流電力に変換する整流器(図示省略)が内蔵されている。つまり、B−ISG1で発電された電力は、この整流器で直流に変換された後に各部に送電される。逆に、B−ISG1は、LiB3から電力の供給を受けることでスタータとして動作してエンジンを始動させることができる。
バッテリ2は、車両用の蓄電装置として一般的な公称電圧12Vの鉛バッテリである。このようなバッテリ2は、化学反応によって電気エネルギを蓄えるものであるため、急速な充放電には不向きであるが、充電容量を確保し易いため、比較的多量の電力を蓄えることができるという特性がある。
LiB3は、基本単位であるリチウムイオンバッテリセルを複数個連結して大容量化したもので、最大25Vまで充電することが可能である。このようなLiB3は、バッテリ2とは異なり、リチウムイオンの物理的な吸着によって電気を蓄えるものであるため、比較的急速な充放電が可能で、内部抵抗も少ないという特性がある。
DC/DCコンバータ4は、内蔵するスイッチング素子のON/OFF(スイッチング動作)によって電圧を変化させるスイッチング方式のものである。なお、本実施形態において、DC/DCコンバータ4は、B−ISG1又はLiB3の側から電気負荷5又はバッテリ2の側に(つまり図中左側から右側に)供給される電力の電圧をスイッチング動作により降圧する機能を有しているが、これ以外の機能、例えば上記とは反対方向への(つまり図中右側から左側への)電力の供給を許容したり、電圧を昇圧したりする機能は有していない。
B−ISG1とLiB3とは給電用の第1ライン7を介して互いに接続されている。第1ライン7からは第2ライン8が分岐しており、この第2ライン8の途中にDC/DCコンバータ4が介設されている。第2ライン8からは第3ライン9が分岐しており、この第3ライン9を介してバッテリ2と第2ライン8とが互いに接続されている。第3ライン9からは第4ライン10が分岐しており、この第4ライン10を介してスタータ6とバッテリ2とが互いに接続されている。
第1ライン7における第2ライン8との分岐点からLiB3までの間の部位には、B−ISG1とLiB3との接続を断続するためのLiB遮断リレー12が設けられている。LiB遮断リレー12は、B−ISG1からLiB3への給電を許可するオン状態(閉:接続状態)と、同給電を遮断するオフ状態(開:遮断状態)とに切り替え可能とされている。
更に、第1ライン7からは第2ライン8と並列にバイパスライン11が分岐しており、このバイパスライン11はDC/DCコンバータ4よりも出力側に位置する第2ライン8の途中部に接続されている。つまり、バイパスライン11は、B−ISG1と電気負荷5とをDC/DCコンバータ4を介さずに接続するとともに、バッテリ2とLiB3とをDC/DCコンバータ4を介さずに接続するものである。これらの接続を断続するために、バイパスライン11にはバイパスリレー13が設けられている。バイパスリレー13は、バイパスライン11を通じた(DC/DCコンバータ4をバイパスした)給電を許可するオン状態(閉:接続状態)と、同給電を遮断するオフ状態(開:遮断状態)とに切り替え可能とされている。
電気負荷5には、ドライバによるステアリング操作を電気モータ等の駆動力を用いてアシストする電動式のパワーステアリング機構(以下、EPASと略称する)21の他、エアコン22、オーディオ23等が含まれている。これらEPAS21、エアコン22、オーディオ23等の電気負荷は、DC/DCコンバータ4が設けられた第2ライン8か、又はDC/DCコンバータ4が設けられていないバイパスライン11を介して、第1ライン7と接続されている。
更に、本実施形態の電気負荷5には、EPAS21等の電気負荷以外に、グロープラグ26も含まれている。グロープラグ26は、エンジン(本実施形態ではガソリンエンジン)の冷間始動時に通電加熱によりエンジンの燃焼室を温めるためのヒータである。グロープラグ26は、スタータ6と並列にバッテリ2に接続されているが、PTCヒータ25は、通電加熱により室内を暖房するためのヒータであり、最大25Vでも安定して作動するので、DC/DCコンバータ4に対してB−ISG1及びLiB3側に配置されている。
(2)制御系統
図2は、制御系統の接続を示すブロック図である。本図に示すように、上述したB−ISG1、DC/DCコンバータ4、スタータ6、LiB遮断リレー12、バイパスリレー13、電気負荷5(EPAS21、エアコン22、オーディオ23、…)等の部品は、各種信号線を介してコントローラ30と接続されており、コントローラ30からの指令に基づき制御される。コントローラ30は、従来周知のCPU、ROM、RAM等からなるマイクロコンピュータであり、請求項にいう「制御部」に相当するものである。
図2は、制御系統の接続を示すブロック図である。本図に示すように、上述したB−ISG1、DC/DCコンバータ4、スタータ6、LiB遮断リレー12、バイパスリレー13、電気負荷5(EPAS21、エアコン22、オーディオ23、…)等の部品は、各種信号線を介してコントローラ30と接続されており、コントローラ30からの指令に基づき制御される。コントローラ30は、従来周知のCPU、ROM、RAM等からなるマイクロコンピュータであり、請求項にいう「制御部」に相当するものである。
また、コントローラ30は、車両に設けられた各種センサ類と信号線を介して接続されている。具体的に、本実施形態の車両には、電圧センサSN1、電流センサSN2、スタートスイッチセンサSN3、及び温度センサSN4等が設けられており、これらのセンサ類により検出された情報がコントローラ30に逐次入力されるようになっている。
電圧センサSN1は、図1にも示すように、LiB3の電圧を検出するセンサである。
電流センサSN2は、図1にも示すように、LiB3の電流を検出するセンサである。
スタートスイッチセンサSN3は、エンジンを始動又は停止する際にドライバにより操作される図外のイグニッションキーがエンジン始動位置に操作されたことを検出するセンサである。
温度センサSN4は、図外のラジエータの水温を検出するセンサである。
コントローラ30は、各センサ類SN1〜SN4からの入力情報に基づいて、B−ISG1による電力発電量及びスタータとしての動作、DC/DCコンバータ4による降圧動作、電気負荷5及びスタータ6の駆動/停止、リレー12,13のオン/オフ操作等を制御するとともに、LiB3の残容量を推定する。
(3)リチウムイオン電池の残容量推定
次に、リチウムイオン電池一般の残容量の推定方法について説明する。図3は、リチウムイオン電池の等価回路図である。このように、リチウムイオン電池において、正極、負極、表面皮膜(SEI:Solid Electrolyte Interface)などは、それぞれ、R−CPE(Constant Phase Element)並列回路で表すことができ、これらR−CPE並列回路は直列接続されている。
次に、リチウムイオン電池一般の残容量の推定方法について説明する。図3は、リチウムイオン電池の等価回路図である。このように、リチウムイオン電池において、正極、負極、表面皮膜(SEI:Solid Electrolyte Interface)などは、それぞれ、R−CPE(Constant Phase Element)並列回路で表すことができ、これらR−CPE並列回路は直列接続されている。
リチウムイオン電池の電池内部状態は交流インピーダンス法により解析することができる。図4は、リチウムイオン電池の交流インピーダンス特性を示すナイキスト図である。図4の交流インピーダンス特性には、図3の等価回路における正極、負極、SEIの各R−CPE並列回路の交流インピーダンス特性が含まれている。したがって、図4の交流インピーダンス特性を図3の等価回路に同定し、その結果を正極及び負極別に解析すると正極及び負極の交流インピーダンス特性が得られる。
図5は、正極及び負極の交流インピーダンス特性を示すナイキスト図である。図5に示すように、正極及び負極のいずれも交流インピーダンス特性は半円状の曲線で表される。ここで、正極及び負極はそれぞれ固有の頂点周波数fca及びfanを有し、これら頂点周波数はリチウムイオン電池が経年劣化しても一定である。したがって、リチウムイオン電池が負荷に電力供給を開始してから時間T1=1/fca経過時のリチウムイオン電池の電圧及び電流から正極抵抗を計算することができ、時間T2=1/fan経過時のリチウムイオン電池の電圧及び電流から負極抵抗を計算することができる。時間T1は請求項にいう「第1の時間」に相当し、時間T2は請求項にいう「第2の時間」に相当する。以下、抵抗を測定すると言うことがあるが、それは電圧及び電流から抵抗を計算するということを意味する。
正極抵抗及び負極抵抗は経年増加し、リチウムイオン電池の容量劣化の原因となる。正極抵抗及び負極抵抗の経年増加率は、これまでの測定値から計算することができる。図6は、正極抵抗及び負極抵抗の経年増加を示すグラフである。図6のグラフは、最初に測定した正極抵抗及び負極抵抗を初期値(原点)として、以後測定した正極抵抗及び負極抵抗を初期値に対する相対値としてプロットしたものである。このように、過去の複数時点において測定した正極抵抗及び負極抵抗について重回帰分析を行うことで、正極抵抗及び負極抵抗の経年増加率を計算することができる。なお、前回の測定値と今回の測定値から正極抵抗及び負極抵抗の経年増加率を計算することもできる。
初期(新品)状態のリチウムイオン電池の残容量をSOH(0)、容量維持率をηとすると、リチウムイオン電池の残容量SOHは、
SOH=η×SOH(0) (1)
と表される。すなわち、リチウムイオン電池の容量劣化は容量維持率ηの減少として捉えることができる。容量維持率ηは、正極及び負極の容量維持率の初期値及び正極抵抗及び負極抵抗の経年増加率から推定することができる。いま、正極及び負極の容量維持率の初期値をηca (0)及びηan (0)、正極及び負極の経年増加率を容量減少率に変換する関数(時間tを引数とする関数)をfca(t)及びfan(t)とすると、リチウムイオン電池の正極及び負極の容量維持率ηca及びηanは、
ηca=fca(t)+ηca (0) (2)
ηan=fan(t)+ηan (0) (3)
と表される。
SOH=η×SOH(0) (1)
と表される。すなわち、リチウムイオン電池の容量劣化は容量維持率ηの減少として捉えることができる。容量維持率ηは、正極及び負極の容量維持率の初期値及び正極抵抗及び負極抵抗の経年増加率から推定することができる。いま、正極及び負極の容量維持率の初期値をηca (0)及びηan (0)、正極及び負極の経年増加率を容量減少率に変換する関数(時間tを引数とする関数)をfca(t)及びfan(t)とすると、リチウムイオン電池の正極及び負極の容量維持率ηca及びηanは、
ηca=fca(t)+ηca (0) (2)
ηan=fan(t)+ηan (0) (3)
と表される。
図7は、正極容量及び負極容量の経年劣化を示すグラフである。一般に、リチウムイオン電池は正極リッチ又は負極リッチのいずれかで製造されていると考えられるため、正極及び負極の容量維持率の初期値ηca (0)及びηan (0)は互いに異なる。また、リチウムイオン電池の正極及び負極の容量維持率は、(2)式及び(3)式に従って互いに独立に経年劣化する。よって、正極及び負極の容量維持率の経年変化を表す2本の直線を引くと、図7に示すように、リチウムイオン電池の使用開始から所定期間が経過した時刻Pで2本の直線が交差することがある。
リチウムイオン電池全体の容量維持率は、正極の容量維持率及び負極の容量維持率のうちの低い方に制限される。したがって、図7の例では、(1)式におけるリチウムイオン電池全体の容量維持率ηは、使用開始から時刻Pまではη=ηanであり、時刻P以降はη=ηcaとなる。すなわち、図7の例では、リチウムイオン電池の容量劣化は、使用開始から時刻Pまでは負極容量の劣化が支配的であり、時刻P以降は正極容量の劣化が支配的となる。
(4)リチウムイオン電池残容量推定装置によるLiB3の残容量推定
次に、本実施形態のリチウムイオン電池残容量推定装置によるLiB3の残容量推定について詳しく説明する。図2のコントローラ30、電圧センサSN1、電流センサSN2、温度センサSN4からなる部分が本実施形態のリチウムイオン電池残容量推定装置に相当する。
次に、本実施形態のリチウムイオン電池残容量推定装置によるLiB3の残容量推定について詳しく説明する。図2のコントローラ30、電圧センサSN1、電流センサSN2、温度センサSN4からなる部分が本実施形態のリチウムイオン電池残容量推定装置に相当する。
本実施形態のリチウムイオン電池残容量推定装置において、コントローラ30は、上記方法に従ってLiB3の残容量を推定する。更に、コントローラ30は、LiB3の残容量を推定してLiB3の容量劣化がカタログスペック以上に進行していると判断した場合、LiB3の異常を判定することもできる。具体的には、リチウムイオン電池製品ではカタログ値として残容量と開回路電圧とを対応付けた特性が公表されている。コントローラ30は、上記方法に従って算出したLiB3の残容量が上記特性から得られる残容量よりも所定値以上又は所定割合以上低ければ、LiB3の異常を判定することができる。
上記方法に従ってLiB3の残容量を推定するにはLiB3の正極抵抗及び負極抵抗を測定する必要があるが、これら抵抗を精度よく測定するにはLiB3が大電流を出力するタイミングでLiB3の電圧及び電流を検出することが好ましい。したがって、エンジンの始動時、すなわち、LiB3によりB−ISG1を始動させるタイミングでLiB3の電圧及び電流を検出することが好ましい。
更に、LiB3がB−ISG1に電力供給を開始してから時間T1(例えば、0.1秒)経過時及び時間T2(例えば、0.5秒)経過時の両時点でのLiB3の電圧及び電流を検出する必要があるが、エンジンの始動が早いと、時間T2経過前にLiB3からB−ISG1への電力供給が終了してしまい、B−ISG1が始動中の時間T2経過時のLiB3の電圧及び電流が検出できなくなる。上述したように、本実施形態のリチウムイオン電池残容量推定装置は、過去の複数時点において測定した正極抵抗及び負極抵抗について重回帰分析を行うことで、正極抵抗及び負極抵抗の経年増加率を計算するため、時間T2経過時のLiB3の電圧及び電流が検出できない事態が所定期間以上続くと、LiB3の残容量推定精度が低下するおそれがある。そこで、そのような事態が所定期間以上続く場合には、コントローラ30は、次回、B−ISG1の始動時間が長くなるような条件でLiB3によりB−ISG1を始動させるようにするか、又は、LiB3によりB−ISG1以外の負荷、例えば、電気負荷5を駆動させるようにして、時間T2経過時のLiB3の電圧及び電流の検出を可能にする。以下、コントローラ30による制御例を説明する。
≪第1の制御例≫
図8は、エンジンの始動時にコントローラ30により行われる制御(第1の制御例)の手順を示すフローチャートである。
図8は、エンジンの始動時にコントローラ30により行われる制御(第1の制御例)の手順を示すフローチャートである。
ステップS1でイグニッションスイッチがオン操作されると、ステップS2で、電圧センサSN1及び電流センサSN2は、LiB3の電圧V及び電流Iの検出を開始し、温度センサSN4は、温度(ラジエータの水温)Tの検出を開始する。
コントローラ30は、ステップS3で、スタートスイッチセンサSN3からの入力情報に基づいて、スタートスイッチがオン操作されたか否か(つまりドライバがエンジンを始動させる操作を行ったか否か)を判定する。その結果、NOの場合、ステップS2に戻り、電圧センサSN1、電流センサSN2、温度センサSN4が電圧V、電流I、温度Tの検出を継続する。一方、YESの場合、ステップS4に進む。
コントローラ30は、ステップS4で、前回のB−ISG1の始動時間が時間T2よりも短い、又は、前回のLiB3の残容量推定から所定期間が経過しているか否かを判定する。前回のB−ISG1の始動時間が時間T2よりも短いということは、前回のエンジン始動時にLiB3の残容量推定ができなかった、あるいは、後述するように、B−ISG1よりも消費電流の少ない電気負荷5をLiB3で駆動したときのLiB3の電圧及び電流からLiB3の残容量推定が行われたことを意味する。
ステップS4でNOの場合、ステップS5で、コントローラ30は、LiB3の電圧V(電圧センサSN1の検出値)と基準値Vaとを比較する。そして、V>Vaの場合(ステップS5でYES)、ステップS6で、コントローラ30は、LiB3によりB−ISG1を始動させる。LiB3の電圧が低すぎるとLiB3によりB−ISG1を始動させることができないため、このようにLiB3によるB−ISG1始動の基準となる基準値Vaを設けている。一方、V≦Vaの場合(ステップS5でNO)、コントローラ30は、LiB3によりB−ISG1を始動させることができないと判断して、ステップS7で、バッテリ2によりスタータ6を始動させる。
一方、ステップS4でYESの場合、ステップS8で、コントローラ30は、LiB3の電圧V(電圧センサSN1の検出値)と別の基準値Vbとを比較する。ここで、基準値Vbは基準値Vaよりも低く設定されている。そして、V>Vbの場合(ステップS8でYES)、ステップS6で、コントローラ30は、LiB3によりB−ISG1を始動させる。すなわち、LiB3によるB−ISG1始動の基準を緩和して、LiB3の電圧Vが多少低くてもLiB3によりB−ISG1を始動させる。一方、V≦Vbの場合(ステップS8でNO)、コントローラ30は、緩和基準を適用してもLiB3によりB−ISG1を始動させることができないと判断して、ステップS7で、バッテリ2によりスタータ6を始動させる。
ステップS6で、LiB3によりB−ISG1を始動させると、ステップS9で、コントローラ30は、B−ISG1の始動時間がT2以上であるか否かを判定する。B−ISG1の始動時間がT2以上である場合(S9でYES)、ステップS10で、コントローラ30は、電圧センサSN1及び電流センサSN2から、LiB3がB−ISG1に電力供給を開始してから時間T1経過時のLiB3の電圧V及び電流Iの検出値、並びに時間T2経過時のLiB3の電圧V及び電流Iの検出値を取得する。
一方、LiB3によりB−ISG1を始動できずに、ステップS7で、バッテリ2によりスタータ6を始動させた場合、又は、LiB3によりB−ISG1を始動させても始動時間が短くて、ステップS9で、B−ISG1の始動時間がT2に満たなかった場合(ステップS9でNO)、ステップS11で、コントローラ30は、LiB3の電力をDC/DCコンバータ4を介して電気負荷5に供給し、LiB3により電気負荷5を駆動させる。LiB3により電気負荷5を駆動させるときのLiB3の電流はB−ISG1を始動させる場合に比べて小さいが、LiB3が負荷に電力を供給する際のLiB3の電圧及び電流が検出可能になる。そこで、ステップS12で、コントローラ30は、電圧センサSN1及び電流センサSN2から、LiB3が電気負荷5に電力供給を開始してから時間T1経過時のLiB3の電圧V及び電流Iの検出値、並びに時間T2経過時のLiB3の電圧V及び電流Iの検出値を取得する。
ステップS13で、コントローラ30は、ステップS10又はステップS12で取得したLiB3の電圧V及び電流Iに基づいてLiB3の正極及び負極のそれぞれの抵抗値を算出し、正極及び負極の各抵抗値の経年増加からLiB3の残容量を推定する。LiB3の残容量が推定できると、コントローラ30は、LiB3の異常判定を行ってドライバに通知することができる。
≪第2の制御例≫
図9は、エンジンの始動時にコントローラ30により行われる制御(第2の制御例)の手順を示すフローチャートである。以下、第1の制御例と同じ点については説明を省略し、第1の制御例と異なる点について説明する。
図9は、エンジンの始動時にコントローラ30により行われる制御(第2の制御例)の手順を示すフローチャートである。以下、第1の制御例と同じ点については説明を省略し、第1の制御例と異なる点について説明する。
第1の制御例では、B−ISG1及びスタータ6のいずれでエンジンを始動させるのかをLiB3の電圧に基づいて決定するが、第2の制御例では、ラジエータの水温に基づいて決定する。すなわち、第2の制御例は、第1の制御例のステップS5及びステップS8をステップS15及びステップS18に置き換えたものである。
ステップS1からステップS4までは第1の制御例と同じである。ステップS4でNOの場合、ステップS15で、コントローラ30は、ラジエータの水温T(温度センサSN4の検出値)と基準値Taとを比較する。そして、T>Taの場合(ステップS15でYES)、ステップS6で、コントローラ30は、LiB3によりB−ISG1を始動させる。エンジン温度が低すぎる場合にB−ISG1を始動させるとB−ISG1のベルト滑りが発生して好ましくないため、このようにLiB3によるB−ISG1始動の基準となる基準値Taを設けている。一方、T≦Taの場合(ステップS15でNO)、コントローラ30は、LiB3によりB−ISG1を始動させることができないと判断して、ステップS7で、バッテリ2によりスタータ6を始動させる。
一方、ステップS4でYESの場合、ステップS18で、コントローラ30は、ラジエータの水温T(温度センサSN4の検出値)と別の基準値Tbとを比較する。ここで、基準値Tbは基準値Taよりも低く設定されている。そして、T>Tbの場合(ステップS18でYES)、ステップS6で、コントローラ30は、LiB3によりB−ISG1を始動させる。すなわち、LiB3によるB−ISG1始動の基準を緩和して、エンジン温度が多少低くてもLiB3によりB−ISG1を始動させる。一方、T≦Tbの場合(ステップS18でNO)、コントローラ30は、緩和基準を適用してもLiB3によりB−ISG1を始動させることができないと判断して、ステップS7で、バッテリ2によりスタータ6を始動させる。以後のステップS9からステップS13は第1の制御例と同じである。
≪第3の制御例≫
図10は、エンジンの始動時にコントローラ30により行われる制御(第3の制御例)の手順を示すフローチャートである。以下、第1の制御例と同じ点については説明を省略し、第1の制御例と異なる点について説明する。
図10は、エンジンの始動時にコントローラ30により行われる制御(第3の制御例)の手順を示すフローチャートである。以下、第1の制御例と同じ点については説明を省略し、第1の制御例と異なる点について説明する。
車両によってはエンジンのアイドルストップ後の温間再始動にB−ISG1を使用することがある。第3の制御例は、そのようなアイドルストップ後の温間再始動にB−ISG1を使用する車両に適用可能な制御例である。第3の制御例は、第1の制御例のステップS8を省略し、ステップS5をステップS25に置き換え、更に、ステップS21を新たに設けたものである。
ステップS1からステップS4は第1の制御例と同じである。また、ステップS1でのイグニッションのオン操作とは別に、ステップS21で、アイドルストップ後の温間再始動が指示されると、ステップS6で、コントローラ30は、LiB3によりB−ISG1を始動させる。
ステップS4でNOの場合、ステップS25で、コントローラ30は、エンジンの冷間始動か否かを判定する。もし冷間始動であれば(ステップS25でYES)、ステップS7で、コントローラ30は、バッテリ2によりスタータ6を始動させてエンジンを始動させる。一方、もし冷間始動でなければ(ステップS25でNO)、ステップS6で、コントローラ30は、LiB3によりB−ISG1を始動させてエンジンを始動させる。
一方、ステップS4でYESの場合、コントローラ30は、エンジンの冷間始動か否かを判定することなく、ステップS6で、LiB3によりB−ISG1を始動させてエンジンを始動させる。すなわち、たとえ冷間始動であったとしても、バッテリ2によりスタータ6を始動させずに、LiB3によりB−ISG1を始動させてエンジンを始動させる。以後のステップS9からステップS13は第1の制御例と同じである。
≪第4の制御例≫
図11は、エンジンの始動時にコントローラ30により行われる制御(第4の制御例)の手順を示すフローチャートである。以下、第1の制御例と同じ点については説明を省略し、第1の制御例と異なる点について説明する。
図11は、エンジンの始動時にコントローラ30により行われる制御(第4の制御例)の手順を示すフローチャートである。以下、第1の制御例と同じ点については説明を省略し、第1の制御例と異なる点について説明する。
LiB3は、B−ISG1を始動させるだけではなく、DC/DCコンバータ4を介してスタータ6に電力を供給してスタータ6を始動させることもできる。そこで、第4の制御例では、LiB3によりB−ISG1を始動させることができない場合でも、LiB3によりスタータ6を始動させてそのときのLiB3の電圧及び電流を検出する。第4の制御例は、第1の制御例のステップS5及びステップS8を省略し、ステップS7、ステップS9、ステップS10を、それぞれ、ステップS17、ステップS19、ステップS20に置き換えたものである。
ステップS1からステップS4は第1の制御例と同じである。ステップS4でNOの場合、ステップS6で、コントローラ30は、LiB3によりB−ISG1を始動させる。一方、ステップS4でYESの場合、ステップS17で、コントローラ30は、LiB3によりスタータ6を始動させる。このとき、スタータ6に発電負荷を作用させてLiB3からより大きな電流が供給されるようにする。
ステップS6で、LiB3によりB−ISG1を始動させる、又は、ステップS17で、LiB3によりスタータ6を始動させると、ステップS19で、コントローラ30は、B−ISG1又はスタータ6の始動時間がT2以上であるか否かを判定する。B−ISG1又はスタータ6の始動時間がT2以上である場合(S19でYES)、ステップS20で、コントローラ30は、電圧センサSN1及び電流センサSN2から、LiB3がB−ISG1又はスタータ6に電力供給を開始してから時間T1経過時のLiB3の電圧V及び電流Iの検出値、並びに時間T2経過時のLiB3の電圧V及び電流Iの検出値を取得する。
一方、ステップS19で、B−ISG1又はスタータ6の始動時間がT2に満たなかった場合(ステップS19でNO)、ステップS11で、コントローラ30は、LiB3の電力をDC/DCコンバータ4を介して電気負荷5に供給し、LiB3により電気負荷5を駆動させる。以後のステップS11からS13は第1の制御例と同じである。
≪第5の制御例≫
図12は、エンジンの始動時にコントローラ30により行われる制御(第5の制御例)の手順を示すフローチャートである。以下、第1の制御例と同じ点については説明を省略し、第1の制御例と異なる点について説明する。
図12は、エンジンの始動時にコントローラ30により行われる制御(第5の制御例)の手順を示すフローチャートである。以下、第1の制御例と同じ点については説明を省略し、第1の制御例と異なる点について説明する。
上述したように、B−ISG1を始動させているときのLiB3の電圧及び電流からLiB3の残容量推定を行うことが好ましい。そこで、第5の制御例では、B−ISG1の始動時間を強制的に延ばすような制御を行う。第5の制御例は、第1の制御例のステップS5、ステップS7、ステップS8を省略し、ステップS16を設けたものである。
ステップS1からステップS4は第1の制御例と同じである。ステップS4でNOの場合、ステップS6で、コントローラ30は、LiB3によりB−ISG1を始動させる。一方、ステップS4でYESの場合、ステップS16で、コントローラ30は、エンジンの点火タイミングを遅らせてLiB3によりB−ISG1を始動させる。以後のステップS9からステップS13は第1の制御例と同じである。
(5)作用
以上説明したとおり、本実施形態では、B−ISG1を始動させるLiB3の残容量を推定するリチウムイオン電池残容量推定装置は、LiB3の電圧を検出する電圧センサSN1と、LiB3の電流を検出する電流センサSN2と、B−ISG1が始動してから時間T1経過時の電圧センサSN1及び電流センサSN2の検出値並びに時間T1よりも長い時間T2経過時の電圧センサSN1及び電流センサSN2の検出値に基づいてLiB3の正極及び負極のそれぞれの抵抗値を算出し、正極及び負極の各抵抗値の経年増加からLiB3の残容量を推定するコントローラ30とを備え、コントローラ30は、前回のB−ISG1の始動時間が時間T2よりも短い、又は、前回の残容量推定から所定期間が経過しているとき、B−ISG1の始動時間が長くなるような条件でLiB3によりB−ISG1を始動させる。
以上説明したとおり、本実施形態では、B−ISG1を始動させるLiB3の残容量を推定するリチウムイオン電池残容量推定装置は、LiB3の電圧を検出する電圧センサSN1と、LiB3の電流を検出する電流センサSN2と、B−ISG1が始動してから時間T1経過時の電圧センサSN1及び電流センサSN2の検出値並びに時間T1よりも長い時間T2経過時の電圧センサSN1及び電流センサSN2の検出値に基づいてLiB3の正極及び負極のそれぞれの抵抗値を算出し、正極及び負極の各抵抗値の経年増加からLiB3の残容量を推定するコントローラ30とを備え、コントローラ30は、前回のB−ISG1の始動時間が時間T2よりも短い、又は、前回の残容量推定から所定期間が経過しているとき、B−ISG1の始動時間が長くなるような条件でLiB3によりB−ISG1を始動させる。
この構成によれば、前回のB−ISG1の始動時間が時間T2よりも短い、又は、前回の残容量推定から所定期間が経過しているとき、B−ISG1の始動時間が延ばされることで、B−ISG1が始動してから時間T2経過時のLiB3の電圧及び電流を検出可能になる。これにより、LiB3の残容量を精度よく推定することができる。
(6)変形例
上記実施形態では、ガソリンエンジンを搭載した車両にここに開示された技術を適用した場合を例に挙げて説明したが、ここに開示された技術は、ガソリンエンジン以外のエンジン(例えばディーゼルエンジン)を搭載した車両にも当然に適用することができる。
上記実施形態では、ガソリンエンジンを搭載した車両にここに開示された技術を適用した場合を例に挙げて説明したが、ここに開示された技術は、ガソリンエンジン以外のエンジン(例えばディーゼルエンジン)を搭載した車両にも当然に適用することができる。
以上説明したように、ここに開示された技術は、リチウムイオン電池残容量推定装置として有用である。
1 B−ISG(エンジンスタータ)
3 LiB(リチウムイオン電池)
5 電気負荷(補機)
6 スタータ(別のスタータ)
SN1 電圧センサ
SN2 電流センサ
SN4 温度センサ
30 コントローラ(制御部)
3 LiB(リチウムイオン電池)
5 電気負荷(補機)
6 スタータ(別のスタータ)
SN1 電圧センサ
SN2 電流センサ
SN4 温度センサ
30 コントローラ(制御部)
Claims (7)
- エンジンスタータを始動させるリチウムイオン電池の残容量を推定するリチウムイオン電池残容量推定装置であって、
前記リチウムイオン電池の電圧を検出する電圧センサと、
前記リチウムイオン電池の電流を検出する電流センサと、
前記エンジンスタータが始動してから第1の時間経過時の前記電圧センサ及び前記電流センサの検出値並びに前記第1の時間よりも長い第2の時間経過時の前記電圧センサ及び前記電流センサの検出値に基づいて前記リチウムイオン電池の正極及び負極のそれぞれの抵抗値を算出し、前記正極及び負極の各抵抗値の経年増加から前記リチウムイオン電池の残容量を推定する制御部とを備え、
前記制御部は、前回の前記エンジンスタータの始動時間が前記第2の時間よりも短い、又は、前回の残容量推定から所定期間が経過しているとき、前記エンジンスタータの始動時間が長くなるような条件で前記リチウムイオン電池により前記エンジンスタータを始動させることを特徴とするリチウムイオン電池残容量推定装置。 - 前記制御部は、前記電圧センサの検出値が前記エンジンスタータを始動させるための基準値よりも低い場合においても前記リチウムイオン電池により前記エンジンスタータを始動させて前記エンジンスタータの始動時間を長くする請求項1に記載のリチウムイオン電池残容量推定装置。
- ラジエータの水温を検出する温度センサを備え、
前記制御部は、前記温度センサの検出値が前記エンジンスタータを始動させるための基準値よりも低い場合においても前記リチウムイオン電池により前記エンジンスタータを始動させて前記エンジンスタータの始動時間を長くする請求項1に記載のリチウムイオン電池残容量推定装置。 - 前記制御部は、前記エンジンのアイドルストップ後の温間再始動時に前記リチウムイオン電池により前記エンジンスタータを始動させるものであり、更に、前記エンジンの冷間始動時においても前記リチウムイオン電池により前記エンジンスタータを始動させて前記エンジンスタータの始動時間を長くする請求項1に記載のリチウムイオン電池残容量推定装置。
- 前記制御部は、前回の前記エンジンスタータの始動時間が前記第2の時間よりも短く、かつ、前回の残容量推定から所定期間が経過しているとき、前記エンジンスタータとは別のスタータに発電負荷を作用させて前記リチウムイオン電池により前記別のスタータを始動させ、そのときの前記リチウムイオン電池の電圧値及び電流値から前記リチウムイオン電池の残容量を推定する請求項1に記載のリチウムイオン電池残容量推定装置。
- 前記制御部は、前記リチウムイオン電池により前記エンジンスタータを始動させることができない場合、前記リチウムイオン電池により補機を駆動させ、そのときの前記リチウムイオン電池の電圧値及び電流値から前記リチウムイオン電池の残容量を推定する請求項1に記載のリチウムイオン電池残容量推定装置。
- 前記制御部は、前記エンジンの点火タイミングを遅らせて前記エンジンスタータの始動時間を長くする請求項1に記載のリチウムイオン電池残容量推定装置。
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