JP4936017B2 - バッテリの昇温制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、車両に搭載したバッテリの充電及び/又は放電を周期的に繰り返すことで該バッテリを昇温させる昇温制御を実行するバッテリの昇温制御装置に関する発明である。
一般に、バッテリ(二次電池)は、低温状態にある場合、常温時と比べて内部の活性化レベルが低下して内部抵抗が大きくなる(図2参照)。そのため、バッテリ放電時の電流が同一の場合でも、内部抵抗により両端電圧の低下幅が大きくなる。バッテリは、その両端電圧により性能が制約されるため、バッテリ温度が低温になるほど、連続放電可能時間が短くなり、バッテリから取り出せる電力量が減少する。反対に、充電時は、バッテリ温度が低温になるほど、両端電圧の上昇幅が大きくなり、連続充電可能時間も短くなる。
そこで、近年、バッテリの低温時にバッテリを強制的に昇温して早期に充放電性能を確保するために、バッテリの充放電を強制的に実行してバッテリ内部でジュール熱の発生を促進することで、バッテリを内部から昇温させる技術が幾つか提案されている。
例えば、特許文献1(特開2007−28702号公報)、特許文献2(特開2007−12568号公報)には、バッテリの温度を温度センサで検出して、バッテリの検出温度が低温のときに、バッテリの充電と放電を交互に周期的に繰り返すことで、バッテリ内部でジュール熱の発生を促進してバッテリを昇温させる昇温制御を実行することが開示されている。
特開2007−28702号公報 特開2007−12568号公報
上記特許文献1,2には、昇温制御に用いる電気装置として、モータや昇圧コンバータを用いることが開示されているが、昇温制御に用いる電気装置の種類によっては、最適な昇温を実現する充放電の繰り返し周期や振幅(電流振幅又は電力振幅)を実現できない場合がある。例えば、充放電の繰り返し周期が電気装置の性能限界以上に小さい場合や、振幅が電気装置の性能限界以上に大きい場合には、電気装置の電流が許容電流を越えるため、最適な繰り返し周期・振幅を実現できない場合があり、その結果、昇温制御の性能が低下してバッテリの昇温が遅くなるという問題がある。
本発明はこのような事情を考慮してなされたものであり、従ってその目的は、昇温制御の性能を上記従来技術よりも高めてバッテリの速やかな昇温を実現できるバッテリの昇温制御装置を提供することにある。
上記目的を達成するために、請求項1に係る発明は、車両に搭載したバッテリの充電及び/又は放電を周期的に繰り返すことで該バッテリを昇温させる昇温制御を実行するバッテリの昇温制御装置において、前記バッテリの充電及び/又は放電を操作可能な複数の電気装置と、前記バッテリの充電及び/又は放電の繰り返し周期と振幅の少なくとも1つに基づいて前記複数の電気装置の中から前記バッテリの充電及び/又は放電を操作する電気装置を選択して前記昇温制御を実行する選択手段とを備えた構成としたものである。
ところで、昇温制御の実行中に充電又は放電のいずれか一方のみを連続して長時間行うと、バッテリの分極効果が大きくなり、顕著な電圧変化が発生する。この対策として、昇温制御の実行中に充電と放電を交互に周期的に繰り返すことが効果的であるが、最適な昇温を実現するための充放電の繰り返し周期と振幅は、残存容量やバッテリ温度のみならず、内部抵抗、製造ばらつき、劣化など、時々刻々と変化するバッテリの内部状態に応じて変化する。従って、最大限の昇温性能を発揮するための充放電の繰り返し周期と振幅は、バッテリの内部状態に応じて変化させることが望ましい。しかし、昇温制御に用いる電気装置の種類によっては、最適な昇温を実現する充放電の繰り返し周期や振幅を実現できない場合がある。
このような事情を考慮して、本発明では、バッテリの充電及び/又は放電の繰り返し周期と振幅の少なくとも1つに基づいて複数の電気装置の中からバッテリの充電及び/又は放電を操作する電気装置を選択して昇温制御を実行するようにしたものであり、これにより、複数の電気装置の中から、最も好ましい昇温を実現する繰り返し周期や振幅(又はこれに最も近い繰り返し周期や振幅)を実現可能な電気装置を選択して昇温制御を実行することができ、昇温制御の性能を前記従来技術よりも高めてバッテリの速やかな昇温を実現できる。尚、本発明は、バッテリの充電と放電を周期的に繰り返すようにしても良いし、充電と放電のいずれか一方のみを周期的(間欠的)に繰り返すようにしても良い。
この場合、請求項2のように、複数の電気装置の少なくとも1つの性能が制限又は停止される異常状態を検出する異常検出手段を備え、前記異常検出手段の検出結果も考慮してバッテリの充電及び/又は放電を操作する電気装置を選択するようにしても良い。このようにすれば、最も好ましい昇温を実現する繰り返し周期や振幅(又はこれに最も近い繰り返し周期や振幅)を実現可能な電気装置の動作が異常になった場合でも、他の電気装置の中から、バッテリの充電及び/又は放電を操作する電気装置を選択して昇温制御を実行することが可能となり、電気装置の異常によりバッテリの昇温が妨げられる事態を回避することができる。
この場合、請求項3のように、異常検出対象となる電気装置の温度、電流、電圧のうちの少なくとも1つを検出手段により検出し、その検出結果に基づいて異常状態を前記異常検出手段により検出するようにすれば良い。このようにすれば、異常検出対象となる電気装置の異常状態を精度良く検出することができる。
また、請求項4のように、昇温制御に用いる複数の電気装置としては、モータ、昇圧コンバータ、DC/DCコンバータのうちの少なくとも2つを含むようにすると良い。ここで、モータは、発電機兼用のモータを用いるのが望ましく、また、DC/DCコンバータは、双方向DC/DCコンバータを用いるのが望ましい。これらを用いれば、バッテリの充電と放電を周期的に繰り返すことができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態を電気自動車に適用して具体化した2つの実施例1,2を説明する。
本発明の実施例1を図1乃至図4に基づいて説明する。
まず、図1に基づいて電気自動車全体のシステム構成を説明する。
本実施例1の電気自動車には、車両駆動源となるモータ11と、該モータ11の電源となる高電圧バッテリ12と、車両の各種電装品(電気負荷)の電源となる低電圧バッテリ17とが搭載されている。モータ11は、発電機兼用の電動機である同期発電電動機により構成され、高電圧バッテリ12は、例えば200〜300Vの高電圧を出力するLiイオン電池、ニッケル水素電池等の二次電池により構成されている。
高電圧バッテリ12とモータ11との間には、昇圧コンバータ13とインバータ14が設けられ、モータ11の駆動時には、高電圧バッテリ12から出力される直流電圧が昇圧コンバータ13で昇圧されてインバータ14で交流電圧に変換されてモータ11に供給される。これにより、モータ11が回転して車両の駆動輪15が駆動される。また、モータ11の発電時には、駆動輪15の回転力によりモータ11が回転されて交流電力が発電され、その交流電力がインバータ14で直流電力に変換されて昇圧コンバータ13で降圧されて高電圧バッテリ12に充電される。
低電圧バッテリ17は、高電圧バッテリ12の出力電圧よりも低い直流電圧(例えば、12V)を出力する鉛蓄電池等の二次電池により構成されている。低電圧バッテリ17は、双方向DC/DCコンバータ18を介して高電圧バッテリ12の電源ラインに接続されている。低電圧バッテリ17の充電時には、高電圧バッテリ12の出力電圧を双方向DC/DCコンバータ18で降圧して低電圧バッテリ17に充電する。
一方、イグニッションスイッチ(図示せず)のオン操作直後に、低電圧バッテリ17の出力電圧を双方向DC/DCコンバータ18で昇圧して高電圧バッテリ12の電源ラインに供給することで、昇圧コンバータ13の平滑コンデンサ(図示せず)にプリチャージする。
昇圧コンバータ13、インバータ14及び双方向DC/DCコンバータ18の動作は、電子制御ユニット(以下「ECU」と表記する)20によって制御される。このECU20は、CPU21を主体とするマイクロコンピュータにより構成され、CPU21の他に、各種のプログラムやイニシャル値等のデータを記憶するROM22と、各種データを一時的に記憶するRAM23等により構成されている。
このECU20には、高電圧バッテリ12の充放電を管理するのに必要な信号、例えば、電流センサ24で検出した高電圧バッテリ12の充放電電流と、電圧センサ25で検出した高電圧バッテリ12の電圧と、温度センサ26で検出した高電圧バッテリ12の温度等の信号が入力される。その他、ECU20には、シフトレバー27の操作位置を検出するシフトポジションセンサ28からのシフトポジション信号、アクセルペダル29の踏み込み量を検出するアクセル開度センサ30からのアクセル開度信号、ブレーキペダル31の踏み込み量を検出するブレーキペダルポジションセンサ32からのブレーキペダルポジション信号、車速センサ33からの車速信号、モータ11の回転角を検出する回転角センサ34からの回転角信号等が入力される。
以上のように構成された本実施例1では、ECU20は、アクセル開度センサ30からのアクセル開度信号と車速センサ33からの車速信号等に基づいて要求トルクを算出し、この要求トルクを実現するようにモータ11の運転を制御する。
更に、ECU20は、後述する図3の昇温制御ルーチンを実行することで、温度センサ26で検出した高電圧バッテリ12の温度が所定温度よりも低いときに、高電圧バッテリ12をその充放電を周期的に繰り返して昇温させる昇温制御を実行する。この昇温制御の実行中に、高電圧バッテリ12の内部で発生するジュール熱は、電流の2乗に比例することが分かっている。従って、電流が流れる方向(充電か放電か)とは関係なく、より大きな電流を高電圧バッテリ12に流した方が高電圧バッテリ12の昇温を促進できる。
しかし、昇温制御の実行中に充電又は放電のいずれか一方のみを連続して長時間行うと、高電圧バッテリ12の分極効果が大きくなり、顕著な電圧変化が発生する。この対策として、昇温制御の実行中に充電と放電を交互に周期的に繰り返すことが効果的であるが、最適な昇温を実現するための充放電の繰り返し周期と振幅は、残存容量SOCやバッテリ温度のみならず、内部抵抗、製造ばらつき、劣化など、時々刻々と変化する高電圧バッテリ12の内部状態に応じて変化する。従って、最大限の昇温性能を発揮するための充放電の繰り返し周期と振幅は、高電圧バッテリ12の内部状態に応じて変化させることが望ましい。しかし、昇温制御に用いる電気装置(本実施例1では双方向DC/DCコンバータ18、昇圧コンバータ13、モータ11)の種類によっては、最適な昇温を実現する充放電の繰り返し周期や振幅を実現できない場合がある。
そこで、本実施例1では、図3の昇温制御ルーチンによって、高電圧バッテリ12の充放電の繰り返し周期と振幅に基づいて複数の電気装置の中から高電圧バッテリ12の充放電を操作するのに最も好ましい電気装置を1つ選択して昇温制御を実行するようにしている。
例えば、昇温制御を実行する電気装置として双方向DC/DCコンバータ18を選択する場合は、双方向DC/DCコンバータ18の昇圧動作と降圧動作を周期的に切り替えることで、高電圧バッテリ12と低電圧バッテリ17との間で充電と放電を交互に周期的に切り換える。また、昇温制御を実行する電気装置として昇圧コンバータ13を選択する場合は、高電圧バッテリ12と昇圧コンバータ13の平滑コンデンサ(図示せず)との間で充電と放電を交互に周期的に切り換える。また、昇温制御を実行する電気装置としてモータ11を選択する場合は、高電圧バッテリ12からの放電電力でモータ11を回転駆動する電動機モードと、モータ11を発電機として動作させて高電圧バッテリ12に充電する発電機モードとを交互に周期的に切り換える。
図3の昇温制御ルーチンは、ECU20の電源オン期間中に所定周期で繰り返し実行される。本ルーチンが起動されると、まずステップ101で、温度センサ26で検出した高電圧バッテリ12の温度(以下「バッテリ温度」という)Tb を読み込む。この後、ステップ102に進み、検出したバッテリ温度Tb が所定温度よりも低いか否かで、昇温制御の実行領域であるか否かを判定し、バッテリ温度Tb が所定温度以上であれば、昇温制御を行う必要がないと判断して、以降の処理を行うことなく、本ルーチンを終了する。
これに対して、上記ステップ102で、バッテリ温度Tb が所定温度よりも低いと判定されれば、ステップ103以降の昇温制御の処理を次のようにして実行する。まず、ステップ103で、バッテリ温度Tb をパラメータとして充放電電流の振幅Ibampを算出するマップMap1を参照して、現在のバッテリ温度Tb に応じた充放電電流の振幅Ibampを算出する。そして、バッテリ温度Tb と振幅Ibampをパラメータとして充放電電流の周期τchg を算出するマップMap2を参照して、現在のバッテリ温度Tb と振幅Ibampに応じた周期τchg を算出する。
Ibamp=Map1(Tb )
τchg =Map2(Tb ,Ibamp)
これらのマップMap1、Map2は、予め、実験データ、設計データ、シミュレーション結果等に基づいて作成されている。
この後、ステップ104に進み、図4の昇温制御用電気装置選択マップを参照して、上記ステップ103で算出した充放電電流の振幅Ibampと周期τchg に基づいて、昇温制御に用いる3つの電気装置(双方向DC/DCコンバータ18、昇圧コンバータ13、モータ11)の中から、高電圧バッテリ12の充放電を操作するのに最も好ましい電気装置を1つ選択する。上記図4の昇温制御用電気装置選択マップは、予め、実験データ、設計データ、シミュレーション結果等に基づいて作成され、例えば、振幅Ibampと周期τchg が小さい方の領域Aでは、双方向DC/DCコンバータ18が選択され、振幅Ibampと周期τchg が大きい方の領域Cでは、モータ11が選択され、これらの中間の領域Bでは、昇圧コンバータ13が選択されるように設定されている。このステップ104の処理が特許請求の範囲でいう選択手段としての役割を果たす。
そして、次のステップ105で、充放電電流の振幅Ibampと周期τchg を用いて、次式により指令電流Ib を算出する。
Ib =Ibamp×sin(2π・t/τchg )
上式において、tは、昇温制御開始からの経過時間である。
この後、ステップ106に進み、上記ステップ104で選択した電気装置を、上記ステップ105で算出した指令電流Ib に応じて制御することで、高電圧バッテリ12の充電と放電とを周期τchg 、振幅Ibampで繰り返して高電圧バッテリ12を昇温させる。
尚、充放電電流の振幅Ibamp、周期τchg に加え、電圧センサ25で検出した高電圧バッテリ12の電圧Vpresを用いて、下記式により指令電力Pb を算出して、この指令電力Pb に応じて上記ステップ104で選択した電気装置を制御することで、高電圧バッテリ12の充電と放電とを周期τchg 、電流振幅Ibampで繰り返して高電圧バッテリ12を昇温させるようにしても良い。
Pb =Vpres×Ibamp×sin(2π・t/τchg )
以上説明した本実施例1では、高電圧バッテリ12の充放電の繰り返し周期と振幅に基づいて複数の電気装置(例えば双方向DC/DCコンバータ18、昇圧コンバータ13、モータ11)の中から高電圧バッテリ12の充放電を操作するのに最も好ましい電気装置を1つ選択して昇温制御を実行するようにしたので、複数の電気装置の中から、最も好ましい昇温を実現する繰り返し周期や振幅(又はこれに最も近い繰り返し周期や振幅)を実現可能な電気装置を選択して昇温制御を実行することができ、昇温制御の性能を前記従来技術よりも高めて高電圧バッテリ12の速やかな昇温を実現できる。
ところで、最適な昇温を実現する繰り返し周期や振幅(又はこれに最も近い繰り返し周期や振幅)を実現可能な電気装置の動作が異常になった場合には、昇温制御による高電圧バッテリ12の昇温が妨げられてしまう。
この対策として、本発明の実施例2では、図5の昇温制御ルーチンを実行することで、複数の電気装置の少なくとも1つ(本実施例2では双方向DC/DCコンバータ18)の動作状態(例えば温度)を監視して、その性能が制限又は停止される異常状態が検出されたときに、他の電気装置の中から、高電圧バッテリ12の充放電を操作する電気装置を選択して昇温制御を実行するようにしている。
図5の昇温制御ルーチンは、ECU20の電源オン期間中に所定周期で繰り返し実行される。本ルーチンが起動されると、まず、ステップ201〜203で、前記実施例1で説明した図3の昇温制御ルーチンのステップ101〜103と同様の方法で、バッテリ温度Tb が所定温度よりも低いときに、昇温制御の実行領域であると判断して、高電圧バッテリ12の充放電電流の振幅Ibampと周期τchg を算出する。
この後、ステップ204に進み、双方向DC/DCコンバータ18に設けられた温度センサ(図示せず)により検出した双方向DC/DCコンバータ18の温度Td を読み込む。この後、ステップ205に進み、双方向DC/DCコンバータ18の温度Td を所定の異常判定温度と比較して、双方向DC/DCコンバータ18の温度Td が異常判定温度よりも低いと判定されれば、双方向DC/DCコンバータ18が正常に動作していると判断して、ステップ206に進み、図6(a)のDC/DCコンバータ正常時の選択マップを参照して、上記ステップ203で算出した充放電電流の振幅Ibampと周期τchg に基づいて、昇温制御に用いる3つの電気装置(双方向DC/DCコンバータ18、昇圧コンバータ13、モータ11)の中から、高電圧バッテリ12の充放電を操作するのに最も好ましい電気装置を1つ選択する。図6(a)のDC/DCコンバータ正常時の選択マップは、前記実施例1で用いた図4の昇温制御用電気装置選択マップと同じものを用いれば良い。
これに対して、上記ステップ205で、双方向DC/DCコンバータ18の温度Td が異常判定温度以上と判定されれば、双方向DC/DCコンバータ18の電圧変換動作が制限又は停止される異常状態になっていると判断して、ステップ207に進み、図6(b)のDC/DCコンバータ異常時の選択マップを参照して、上記ステップ203で算出した充放電電流の振幅Ibampと周期τchg に基づいて、双方向DC/DCコンバータ18を除く他の2つの昇温制御用の電気装置(昇圧コンバータ13、モータ11)の中から、高電圧バッテリ12の充放電を操作するのに最も好ましい電気装置を1つ選択する。図6(b)のDC/DCコンバータ異常時の選択マップは、振幅Ibampと周期τchg が小さい方の領域も昇圧コンバータ13が選択される領域Bとなっている。従って、双方向DC/DCコンバータ18の異常時には、昇圧コンバータ13が選択される領域Bが双方向DC/DCコンバータ18の正常時に双方向DC/DCコンバータ18が選択される領域Aまで拡大されている。尚、上記ステップ204、205の処理が特許請求の範囲でいう異常検出手段としての役割を果たし、上記ステップ205〜207の処理が特許請求の範囲でいう選択手段としての役割を果たす。
以上のようにして、双方向DC/DCコンバータ18の異常の有無に応じて選択マップを切り換えて、高電圧バッテリ12の充放電を操作するのに最も好ましい電気装置を1つ選択した後、ステップ208、209で、前記実施例1で説明した図3の昇温制御ルーチンのステップ105、106と同様の方法で、充放電電流の振幅Ibampと周期τchg を用いて指令電流Ib を算出した後、上記ステップ206又は207で選択した電気装置を、上記ステップ208で算出した指令電流Ib に応じて制御することで、高電圧バッテリ12の充電と放電とを周期τchg 、振幅Ibampで繰り返して高電圧バッテリ12を昇温させる。
以上説明した本実施例2によれば、双方向DC/DCコンバータ18の動作状態(例えば温度)を監視して、その性能が制限又は停止される異常状態が検出されたときに、他の電気装置の中から、高電圧バッテリ12の充放電を操作する電気装置を選択して昇温制御を実行するようにしたので、双方向DC/DCコンバータ18の動作状態が異常になった場合でも、他の電気装置の中から、高電圧バッテリ12の充放電を操作する電気装置を選択して昇温制御を実行することが可能となり、双方向DC/DCコンバータ18の異常により高電圧バッテリ12の昇温が妨げられる事態を回避することができる。
尚、本実施例2では、双方向DC/DCコンバータ18の異常状態を検出するようにしたが、他の電気装置(昇圧コンバータ13、モータ11)の異常状態を検出するようにしても良く、また、2つ以上の電気装置の異常状態を検出するようにしても良い。
また、本実施例2では、昇温制御用の電気装置の温度(双方向DC/DCコンバータ18の温度Td)を監視して異常状態を検出するようにしたが、電流や電圧を監視して異常状態を検出するようにしたり、或は、温度、電流、電圧のうちの2つ以上を監視して異常状態を検出するようにしても良い。
また、本実施例1,2では、昇温制御用の電気装置として、3つの電気装置を用いるようにしたが、2つの電気装置又は4つ以上の電気装置を用いるようにしても良い。
また、昇温制御用の電気装置は、双方向DC/DCコンバータ18、昇圧コンバータ13、モータ11に限定されず、例えば、オルタネータ、電動式エアコン、電動式パワーステアリング装置、一方向のみの電圧変換を行うDC/DCコンバータ等を用いても良い。この場合、オルタネータ(発電機)と他の電気装置とを組み合わせて充電と放電を周期的に繰り返すようにしても良いし、いずれか1つの電気装置で充電と放電のいずれか一方のみを周期的(間欠的)に繰り返すようにしても良い。
尚、本発明は、高電圧バッテリ12の昇温制御に限定されず、低電圧バッテリ17の昇温制御に適用して実施しても良い。
その他、本発明は、図1に示すような電気自動車に限定されず、モータとエンジンの両方を駆動源とするハイブリッド電気自動車にも適用して実施でき、更には、エンジンのみを駆動源とする車両に搭載されたバッテリの昇温制御にも本発明を適用して実施できる等、要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施できる。
本発明の実施例1の電気自動車のシステム構成を概略的に示す構成図である。 高電圧バッテリの温度と内部抵抗との関係を説明する図である。 実施例1の昇温制御ルーチンの処理の流れを示すフローチャートである。 実施例1の昇温制御用電気装置選択マップの一例を概念的に示す図である。 実施例2の昇温制御ルーチンの処理の流れを示すフローチャートである。 (a)はDC/DCコンバータ正常時の選択マップの一例を概念的に示す図、(b)はDC/DCコンバータ異常時の選択マップの一例を概念的に示す図である。
符号の説明
11…モータ(電気装置)、12…高電圧バッテリ、13…昇圧コンバータ(電気装置)、14…インバータ、17…低電圧バッテリ、18…双方向DC/DCコンバータ(電気装置)、20…ECU(選択手段,異常検出手段)、24…電流センサ、25…電圧センサ、26…温度センサ、28…シフトポジションセンサ、30…アクセル開度センサ、32…ブレーキペダルポジションセンサ

Claims (4)

  1. 車両に搭載したバッテリの充電及び/又は放電を周期的に繰り返すことで該バッテリを昇温させる昇温制御を実行するバッテリの昇温制御装置において、
    前記バッテリの充電及び/又は放電を操作可能な複数の電気装置と、
    前記バッテリの充電及び/又は放電の繰り返し周期と振幅の少なくとも1つに基づいて前記複数の電気装置の中から前記バッテリの充電及び/又は放電を操作する電気装置を選択して前記昇温制御を実行する選択手段と
    を備えていることを特徴とするバッテリの昇温制御装置。
  2. 前記複数の電気装置の少なくとも1つの性能が制限又は停止される異常状態を検出する異常検出手段を備え、
    前記選択手段は、前記異常検出手段の検出結果も考慮して前記バッテリの充電及び/又は放電を操作する電気装置を選択することを特徴とする請求項1に記載のバッテリの昇温制御装置。
  3. 異常検出対象となる電気装置の温度、電流、電圧のうちの少なくとも1つを検出する検出手段を備え、
    前記異常検出手段は、前記検出手段の検出結果に基づいて異常状態を検出することを特徴とする請求項2に記載のバッテリの昇温制御装置。
  4. 前記複数の電気装置は、モータ、昇圧コンバータ、DC/DCコンバータのうちの少なくとも2つを含むことを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載のバッテリの昇温制御装置。
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