JP6323416B2 - 定着装置およびこれを備えた画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、定着装置およびこれを備えた画像形成装置に関する。より特定的には、本発明は、均熱回転体とブラシ回転体とを備えた定着装置およびこれを備えた画像形成装置に関する。
電子写真式の画像形成装置には、スキャナー機能、ファクシミリ機能、複写機能、プリンターとしての機能、データ通信機能、およびサーバー機能を備えたMFP(Multi Function Peripheral)、ファクシミリ装置、複写機、プリンターなどがある。
画像形成装置における一般的な画像形成プロセスでは、像担持体表面が帯電装置によって一様に帯電された後、露光装置によって画像情報に従った露光がなされる。これにより、像担持体表面に静電潜像が形成される。静電潜像は、現像装置によってトナーが静電的に付着されてトナー像として現像される。像担持体表面に形成されたトナー像は、中間転写ベルトに転写され、転写部まで搬送される。そして中間転写ベルト上のトナー像は、用紙搬送部によって給紙トレイから搬送されてきた用紙に対して、転写部によって静電的に転写される。続いて用紙は定着装置へと搬送される。定着装置においては、加熱ローラーと加圧ローラーとのニップ部で用紙を加熱および加圧することにより、用紙にトナー像が定着される。トナー像が定着された用紙は、用紙搬送部によって排紙トレイへ排紙される。
定着装置においては、定着時に用紙によって熱が奪われることにより、加熱ローラーおよび加圧ローラーの各々における用紙が通過する部分の温度が低下する。この温度低下により軸方向の温度分布にムラが生じ、画像グロスのムラなどの定着不良が生ずるおそれがある。特に用紙が厚紙などの場合には、用紙が通過する部分と通過しない部分との温度差が大きくなり、定着不良が生じる可能性が高くなる。
たとえば下記特許文献1および2などには、均熱ローラーを設けることで、加熱ローラーおよび加圧ローラーの各々における軸方向の温度分布を均一化する技術が提案されている。
下記特許文献1には、均熱ローラー(均熱化ローラー)の最外層を離型層とするとともに、均熱ローラーの表面を清掃するブラシローラーを設け、均熱ローラーの温度をトナーの溶融温度よりも高くして、ブラシローラーを回転駆動させて均熱ローラーの表面を清掃する技術が開示されている。均熱ローラーは、加圧ローラーに対して圧接位置と離間位置とに移動可能である。ブラシローラーは、均熱ローラーに対して接触位置と離間位置とに移動可能である。
下記特許文献2には、均熱ローラーがベルトと加圧ローラーとに着状態である場合に、均熱ローラーにウェブクリーニング装置を着状態にし、ベルトおよび加圧ローラーを回転させる技術が開示されている。これにより、加圧ローラーの残トナーなどが均熱ローラー側に転移され、ウェブクリーニング装置で除去される。均熱ローラーは移動可能であり、加圧ローラーおよびウェブクリーニング装置の各々に接触した状態と、加圧ローラーおよびウェブクリーニング装置の各々から離間した状態とをとることができる。
トナーや紙粉は、温度の高い方から温度の低い方へ転移しやすい性質を有している。このため、加熱ローラーまたは加圧ローラーに付着したトナーや紙粉は、均熱ローラーに転移しやすく、均熱ローラーは汚れやすい。そこで従来の定着装置には、上述のように均熱ローラーに当接して均熱ローラーの表面を清掃するブラシローラーやウェブクリーニング装置が設けられている。
特開2011−22263号公報 特開2014−48624号公報
特許文献1の技術では、均熱ローラーが加圧ローラーおよびブラシローラーの各々に接触した状態にある場合に、均熱ローラーに付着した汚れが加圧ローラーに再転移しやすいという問題があった。加圧ローラーへの汚れの再転移は、汚れが加圧ローラーに固着して紙しわなどの原因となり、通紙性を悪化させる。
特許文献2の技術では、清掃部材としてウェブクリーニング装置を用いている。ウェブクリーニング装置は、長尺のクリーニングシート、クリーニングローラー、およびクリーニングシート巻き取り機構などの構成を含むため、定着装置の大型化およびコスト増加の要因となっていた。
本発明は、上記課題を解決するためのものであり、その目的は、大型化を抑止しつつ汚れを抑止することのできる定着装置およびこれを備えた画像形成装置を提供することである。
本発明の一の局面に従う定着装置は、加熱部材によって加熱される加熱回転体と、加熱回転体に圧接してニップ部を形成し、トナー像を担持した記録材をニップ部で把持および搬送することにより、トナー像を記録材に定着させる加圧回転体と、加熱回転体および加圧回転体のうち一方の回転体の回転軸方向の温度分布を均一化する均熱回転体と、複数の繊維を含み、均熱回転体の表面を清掃するブラシ回転体と、均熱回転体およびブラシ回転体を接触した状態で、均熱回転体およびブラシ回転体の両方を移動させることにより、均熱回転体が一方の回転体と接触した状態と、均熱回転体が一方の回転体から離間した状態との間で、均熱回転体と一方の回転体との接触状態を切り替える切替手段とを備え、切替手段は、ブラシ回転体の回転軸とは異なる軸である切替回転軸を中心として均熱回転体およびブラシ回転体を一体的に揺動させることにより、または均熱回転体およびブラシ回転体を一体的に平行移動させることにより、均熱回転体と一方の回転体との接触状態を切り替え、均熱回転体の回転軸を回転可能に支持する均熱回転体支持部と、ブラシ回転体の回転軸を回転可能に支持するブラシ回転体支持部と、均熱回転体支持部とブラシ回転体支持部との間に設けられた第1の付勢部材とをさらに備え、第1の付勢部材は、ブラシ回転体を均熱回転体に押し付ける方向に付勢する。
本発明の他の局面に従う定着装置は、加熱部材によって加熱される加熱回転体と、加熱回転体に圧接してニップ部を形成し、トナー像を担持した記録材をニップ部で把持および搬送することにより、トナー像を記録材に定着させる加圧回転体と、加熱回転体および加圧回転体のうち一方の回転体の回転軸方向の温度分布を均一化する均熱回転体と、複数の繊維を含み、均熱回転体の表面を清掃するブラシ回転体と、均熱回転体およびブラシ回転体を接触した状態で、均熱回転体およびブラシ回転体の両方を移動させることにより、均熱回転体が一方の回転体と接触した状態と、均熱回転体が一方の回転体から離間した状態との間で、均熱回転体と一方の回転体との接触状態を切り替える切替手段とを備え、切替手段は、ブラシ回転体の回転軸とは異なる軸である切替回転軸を中心として均熱回転体およびブラシ回転体を一体的に揺動させることにより、または均熱回転体およびブラシ回転体を一体的に平行移動させることにより、均熱回転体と一方の回転体との接触状態を切り替え、均熱回転体の回転軸を回転可能に支持する均熱回転体支持部と、ブラシ回転体の回転軸を回転可能に支持するブラシ回転体支持部とを備え、均熱回転体支持部およびブラシ回転体支持部は同一部材であり、加圧回転体の回転軸を回転可能に支持する加圧回転体支持部と、均熱回転体支持部と加圧回転体支持部との間に設けられた第2の付勢部材とをさらに備え、第2の付勢部材は、均熱回転体を加圧回転体に押し付ける方向に付勢する。
上記定着装置において好ましくは、均熱回転体が一方の回転体から離間した状態において、ブラシ回転体を回転させるブラシ回転手段をさらに備える。
上記定着装置において好ましくは、ブラシ回転体の複数の繊維の各々の直径は、10デニール以上20デニール以下である。
本発明のさらに他の局面に従う画像形成装置は、記録材にトナー像を転写する画像形成部と、上記のいずれかの定着装置とを備える。
本発明によれば、大型化を抑止しつつ汚れを抑止することのできる定着装置およびこれを備えた画像形成装置を提供することができる。
本発明の第1の実施の形態における画像形成装置の構成を示す一部断面図である。 本発明の第1の実施の形態における定着装置20の構成を示す断面図である。 本発明の第1の実施の形態における、加圧ローラー22、均熱ローラー23、およびブラシ24の各々の回転軸を支持する構成を模式的に示す断面図である。 本発明の第1の実施の形態における、加圧ローラー22と均熱ローラー23との接触状態の切替を模式的に説明する図である。 ブラシの引き抜き力と、均熱ローラーおよび加圧ローラーの各々の状態との関係を示す表である。 本発明の第2の実施の形態における、加圧ローラー22、均熱ローラー23、およびブラシ24の各々の回転軸を支持する構成を模式的に示す断面図である。 本発明の第2の実施の形態における、加圧ローラー22と均熱ローラー23との接触状態の切替を模式的に説明する図である。 本発明の第3の実施の形態における、加圧ローラー22と均熱ローラー23との接触状態の切替を模式的に説明する図である。 本発明の第4の実施の形態における、均熱ローラー23およびブラシ24の各々の回転軸を支持する構成を説明する図である。 本発明の第5の実施の形態における、加熱ローラー21と均熱ローラー23との接触状態の切替を模式的に説明する図である。 ブラシ24における繊維242の太さと、ブラシ24の性能との関係を示す表である。
以下、本発明の実施の形態について、図面に基づいて説明する。
以下の実施の形態では、画像形成装置がMFP(Multifunction Peripheral)である場合について説明する。画像形成装置としては、MFPの他、プリンター、複写機、またはファクシミリなどであってもよい。
[第1の実施の形態]
始めに、本実施の形態における画像形成装置の構成について説明する。
図1は、本発明の第1の実施の形態における画像形成装置の構成を示す一部断面図である。
図1を参照して、本実施の形態における画像形成装置は、トナー像形成部10(画像形成部の一例)と、定着装置20と、用紙搬送部40と、スキャナー50と、ADF(Auto Document Feeder)60とを含んでいる。
トナー像形成部10は、いわゆるタンデム方式で4色の画像を合成し、用紙にトナー像を転写する。トナー像形成部10は、感光体11と、現像装置12と、一次転写ローラー13と、中間転写ベルト14と、二次転写ローラー15などを含む。感光体11、現像装置12、および一次転写ローラー13の各々は、C(シアン)、M(マゼンタ)、Y(イエロー)、K(ブラック)の各色について設けられている。現像装置12は、感光体11にトナー像を形成する。一次転写ローラー13は、感光体11から中間転写ベルト14にトナー像を転写(1次転写)する。二次転写ローラー15は、画像形成位置P1において中間転写ベルト14から用紙にトナー像を転写(2次転写)する。
定着装置20は、用紙に付着したトナーを溶融させて用紙に定着させ、用紙に画像を形成する。定着装置20の詳細な構成については後述する。
用紙搬送部40は、給紙カセット41と、分離部42と、搬送ローラー対43と、排出ローラー対44と、排紙トレイ45などを含む。給紙カセット41は、画像を形成するための用紙を収容する。給紙カセット41は複数であってもよい。分離部42は、給紙カセット41に収納された複数の用紙から1枚の用紙を分離して、搬送経路TRに給紙する。搬送ローラー対43は、搬送経路TRに沿って用紙を搬送する。排出ローラー対44は、画像が形成された用紙を排紙トレイ45に排出する。
スキャナー50は、ADF60と排紙トレイ45との間に配置されている。スキャナー50は、IR(Infrared)モジュール51などを含んでいる。IRモジュール51は、原稿に光を照射するためのランプ52と、原稿からの反射光を受光するイメージセンサー53とを含んでいる。IRモジュール51は、原稿の画像を読み取ってその画像データを取得する。
ADF60は、画像形成装置の上部に設けられている。ADF60は、スキャナー50での画像の読み取り対象となる原稿を、スキャナー50の画像読取位置に搬送する。
図2は、本発明の第1の実施の形態における定着装置20の構成を示す断面図である。
図2を参照して、定着装置20は、加熱ローラー21(加熱回転体の一例)と、加圧ローラー22(加圧回転体の一例)と、均熱ローラー23(均熱回転体の一例)と、ブラシ24(ブラシ回転体の一例)と、磁束発生部25(加熱部材の一例)などを含んでいる。定着装置20は、加熱ローラー21と加圧ローラー22とのニップ部により、トナー像TNを担持した用紙SH(記録紙の一例)を把持しながら搬送経路TRに沿って搬送する。これにより、トナー像TNが用紙SHに溶融定着される。加熱ローラー21と加圧ローラー22とのニップ部を用紙SHが通過する際、用紙SH上のトナー像TNは、加熱ローラー21側を向いている。
加熱ローラー21は、たとえばASKER−C硬度で30度〜90度のローラー硬度を有している。加熱ローラー21は、中空円筒状の芯金211と、芯金211の外周に形成された弾性層212と、弾性層212の外周に非接着状態に設けられた無端状ベルト213とを含んでいる。芯金211は、支持層であり、たとえばアルミニウムなどよりなっている。なお、加熱ローラー21が誘導加熱方式のものである場合には、芯金211が電磁誘導によって加熱されるのを防ぐために、芯金211は、アルミニウムなどの非磁性材料よりなることが好ましい。
弾性層212は、シリコンスポンジ材などよりなっている。弾性層212としてシリコンスポンジ材を使用する場合、その厚さは2mm〜10mmの範囲であることが好ましく、3mm〜7mmの範囲であることがより好ましい。また弾性層212の硬度は、アスカーゴム硬度計で20度〜60度の範囲であることが好ましく、30度〜50度の範囲であることがより好ましい。
無端状ベルト213は、図2の部分Xの拡大図に示すように、電磁誘導発熱層214と、弾性層215と、離型層216とを含んでいる。電磁誘導発熱層214、弾性層215、および離型層216の各々は、内周側から外周側に向かってこの順序で積層されている。
電磁誘導発熱層214は、磁束発生部25による励磁によりジュール熱を発生させるものである。電磁誘導発熱層214は、たとえば無端状のニッケル電鋳ベルトなどの磁性金属材料よりなっている。また電磁誘導発熱層214として、磁性金属粒子を樹脂に混入したものを使用してもよい。電磁誘導発熱層214の厚さは、10μm〜100μmの範囲であることが好ましく、20〜50μmの範囲であることがより好ましい。
弾性層215は、用紙SHと無端状ベルト213表面との密着性を高めるものである。弾性層215は、シリコーンゴムまたはフッ素ゴムなどの耐熱性エラストマーなどよりなっている。なお、弾性層215には、熱伝導性や補強などを目的として各種充填剤が混入されていてもよい。弾性層215の厚さは、10μm〜800μmの範囲であることが好ましく、100μm〜300μmの範囲であることがより好ましい。弾性層215の硬度は、JIS硬度でたとえば1度〜80度の範囲であることが好ましく、5度〜30度の範囲であることが好ましい。
離型層216は、無端状ベルト213の表面離型性を高めるものである。離型層216は、たとえばシリコーンゴムまたはフッ素ゴムなどのフッ素樹脂よりなっている。離型層216の厚みは、5μm〜100μmの範囲であることが好ましく、10μm〜50μmの範囲であることが好ましい。なお、離型層216には、導電材、耐磨耗材、良熱伝導材などが充填剤として添加されていてもよい。
加圧ローラー22は、加熱ローラー21に圧接している。加圧ローラー22は加熱ローラー21とともに、用紙SHを把持および搬送するためのニップ部を形成している。加圧ローラー22は、たとえば30〜50mmの直径を有している。加圧ローラー22は、中空円筒状の芯金221と、芯金221の外周に形成された弾性層222と、弾性層222の外周に形成された表層223とを含んでいる。芯金221は、支持層であり、たとえばアルミニウムなどよりなっている。弾性層222は、たとえばシリコーンゴムなどよりなっている。弾性層222の厚さは2mm〜5mm(30° JIS−A)の範囲であることが好ましい。表層223は、たとえばテトラフルオロエチレンバーフルオロアルキル(PFA)チューブなどよりなっている。表層223の厚さは30μm〜50μmの範囲であることが好ましい。
均熱ローラー23は、加圧ローラー22における回転軸方向の温度分布を均一にするものである。均熱ローラー23は、加圧ローラー22との間でニップ部を形成可能である。均熱ローラー23は、たとえば15〜30mmの直径を有している。均熱ローラー23は、中空円筒状の基体231と、基体231の表面に形成された表層232と、基体231の内部に配置されたハロゲンヒーター233とを含んでいる。基体231は、たとえばアルミニウムなどよりなっている。表層232は、たとえばポリテトラフルオロエチレン(PTFE)などよりなっている。ハロゲンヒーター233は、均熱ローラー23の表面が必要な温度に保持されるように、そのオンオフが制御される。
なお、均熱ローラー23は、加熱ローラー21および加圧ローラー22のうちいずれか一方における回転軸方向の温度分布を均一にするものであればよく、ハロゲンヒーターなどの加熱手段を含んでいなくてもよい。
ブラシ24は、回転(自転)することにより均熱ローラー23の表面を清掃する。ブラシ24は、たとえば10〜20mmの直径を有しており、典型的には15.6mmの直径を有している。ブラシ24は、芯金241と、芯金241の表面を覆う複数の繊維242とを含んでいる。芯金241は、たとえば鉄などの金属よりなっている。芯金241は、たとえば10〜15mmの直径を有しており、典型的には11mmの直径を有している。繊維242は、たとえばポリフェニレンサルファイド樹脂(PPS)などよりなっている。繊維242の直径は10d(デニール)以上20d以下であることが好ましく、典型的には15d(デニール)である。繊維242の長さは、たとえば1.6mmである。
磁束発生部25は、加熱ローラー21を加熱する。磁束発生部25は、コイルボビン251と、コイル部252と、コア部253とを含んでいる。コイルボビン251は、加熱ローラー21の外周の一部を覆うように加熱ローラー21に近接して配置されている。コイル部252は、コイルボビン251に巻回されている。コア部253はコイル部252に対向するように設置されている。コイル部252は、銅線などよりなっている。コア部253は、フェライトなどの強磁性体からなっている。コイルボビン251は、耐熱性の高い樹脂材料からなっている。
磁束発生部25のコイル部252には、10kHz〜100kHzの交流電流が印加される。これにより、加熱ローラー21の電磁誘導発熱層214が発熱し、無端状ベルト213の表面は所定温度に維持される。
なお、加熱ローラー21は、上述のように誘導加熱方式で加熱されるものの他、抵抗加熱方式で加熱されるものであってもよい。また加熱回転体および加圧回転体の各々は、ローラーの代わりにベルトを用いた構成のものであってもよい。
定着装置20において、加圧ローラー22は、矢印R22で示す方向に回転駆動される。加熱ローラー21は、加圧ローラー22に従動し、矢印R21で示す方向に回転する。ブラシ24は、矢印R24で示す方向に回転駆動される。均熱ローラー23は、加圧ローラー22から離間している状態では静止しており、加圧ローラー22と接触している状態では加圧ローラー22に従動し、矢印R23で示す方向に回転する。この均熱ローラー23の回転方向は、ブラシ24の回転方向と反対である。
なお、定着装置20における各ローラーの回転駆動および従動についての上述の関係は、一例であり、任意の関係とすることができる。
本実施の形態における定着装置20は、制御部100をさらに含んでいる。制御部100は、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、およびRAM(Random Access Memory)などにより構成されている。制御部100は、ブラシ制御部101(ブラシ回転手段の一例)と、切替制御部102(切替手段の一例)と、加圧ローラー制御部103と、加熱制御部104などを含んでいる。
ブラシ制御部101は、ブラシ24の回転駆動を制御する。切替制御部102は、均熱ローラー23およびブラシ24を互いに接触した状態で一体的に動かすことにより、均熱ローラー23が加圧ローラー22と接触した状態と、均熱ローラー23が加圧ローラー22から離間した状態との間で、均熱ローラー23と加圧ローラー22との接触状態を切り替える。加圧ローラー制御部103は、加圧ローラー22の回転駆動を制御する。加熱制御部104は、磁束発生部25のコイル部252に印加する交流電流を制御することにより、加熱ローラー21の表面の温度を制御する。
図3は、本発明の第1の実施の形態における、加圧ローラー22、均熱ローラー23、およびブラシ24の各々の回転軸を支持する構成を模式的に示す断面図である。なお図3、図6、および図9は、加圧ローラー22、均熱ローラー23、およびブラシ24の回転軸方向の一方の端部における断面図である。図3、図6、および図9では、断面では現れない構造のうち必要なものが点線で示されている。
図3を参照して、定着装置20は、取付板31、32、および33と、バネ34および35とをさらに含んでいる。
取付板31(ブラシ回転体支持部の一例)は、ブラシ24の回転軸24Aを回転可能に支持している。取付板31は、回転軸24Aよりも上部に開口されたバネ用孔311と、切替回転軸AXとを含んでいる。取付板31は、回転軸24Aの軸方向の両端に設けられている。
取付板32(均熱回転体支持部の一例)は、均熱ローラー23の回転軸23Aを回転可能に支持している。取付板32は、回転軸23Aよりも上部に開口されたバネ用孔321および322を含んでいる。取付板32は、回転軸23Aの軸方向の両端に設けられている。
取付板33(加圧回転体支持部の一例)は、加圧ローラー22の回転軸22Aを回転可能に支持する。取付板33は、回転軸22Aよりも上部に開口されたバネ用孔331を含んでいる。取付板33は、回転軸22Aの軸方向の両端に設けられている。
バネ34(第1の付勢部材の一例)は、その一端がバネ用孔311に固定されており、その他端がバネ用孔321に固定されている。バネ34は、取付板31と取付板32との間に、自然長よりも伸びた状態で設けられている。これにより、バネ34は、ブラシ24を均熱ローラー23に押し付ける方向に付勢している。また、均熱ローラー23およびブラシ24(言い換えれば取付板31および32)は、バネ34の作用によって切替回転軸AXを中心として一体的に揺動することが可能である。切替回転軸AXは、回転軸24Aとは異なる軸である。
バネ35(第2の付勢部材の一例)は、その一端がバネ用孔322に固定されており、その他端がバネ用孔331に固定されている。バネ35は、取付板32と取付板33との間に、自然長よりも伸びた状態で設けられている。これにより、バネ35は、均熱ローラー23を加圧ローラー22に押し付ける方向に付勢している。取付板34を加圧ローラー22から離間する向きに揺動させることで、取付板34と取付板31は切替回転軸AXを中心に一体的に揺動することができる。
図4は、本発明の第1の実施の形態における、加圧ローラー22と均熱ローラー23との接触状態の切替を模式的に説明する図である。図4(a)は、均熱ローラー23が加圧ローラー22と接触した状態を示す図である。図4(b)は、均熱ローラー23が加圧ローラー22から離間した状態を示す図である。
図4を参照して、切替制御部102は、加圧ローラー22の軸方向の温度分布を均一化が完了した場合には、図4(a)の状態から図4(b)の状態に均熱ローラー23の接触状態を切り替える。切替制御部102は、均熱ローラー23およびブラシ24を、矢印M1で示すように切替回転軸AXを中心として一体的に揺動(移動)させる。
図4(b)の状態では、均熱ローラー23は加圧ローラー22から離間しているので、均熱ローラー23に付着した汚れは、加圧ローラー22へ再転移することはない。均熱ローラー23が加圧ローラー22から離間した状態で、ブラシ制御部101は、ブラシ24を回転させてもよい。
切替制御部102は、加圧ローラー22の軸方向の温度分布を均一化する場合には、図4(b)の状態から図4(a)の状態に均熱ローラー23の接触状態を切り替える。切替制御部102は、均熱ローラー23およびブラシ24を、矢印M2で示すように切替回転軸AXを中心として一体的に揺動(移動)させる。
図4(a)の状態では、均熱ローラー23は加圧ローラー22に接触しているので、加圧ローラー22の軸方向の温度分布は、均熱ローラー23によって均一化される。均熱ローラー23と加圧ローラー22との接触圧は適切な値に設定される。
また、均熱ローラー23およびブラシ24は常に一体的に揺動するので、ブラシ24と均熱ローラー23との接触圧は所定の範囲内に維持される。これにより、均熱ローラー23が加圧ローラー22に接触している状態でも、後述の理由により、加圧ローラー22への汚れの再付着が抑止される。
なお、加熱ローラー21と加圧ローラー22とのニップ圧は、複数の異なる値に設定可能であってもよく、制御部100は、通紙する用紙の種類に応じた適切な値にニップ圧を設定してもよい。
また、画像形成装置は、プリントモードの一つとして封筒モードを有している場合がある。封筒モードとは、封筒に対してプリントを行う場合に、封筒にしわが寄らないように加熱ローラー21と加圧ローラー22とのニップ圧を、通常のニップ圧よりも小さくして定着を行うモードである。封筒は2枚の重なった紙により構成されているので厚みがあることと、幅の狭い小サイズのものが多いため、加熱ローラー21と加圧ローラー22とのニップ部に封筒を通紙する際には、加熱ローラー21における回転軸方向の温度分布が不均一になりやすい。そこで切替制御部102は、封筒モードでプリントを行う場合に、プリント中に均熱ローラー23を加圧ローラー22に常時接触させる制御を行ってもよい。
本実施の形態によれば、均熱ローラーの表面をブラシによって清掃するので、ウェブクリーニング装置を用いる場合と比較して定着装置の大型化を抑止することができる。また、本実施の形態によれば、均熱回転体およびブラシ回転体を互いに接触した状態で一体的に揺動させるので、加圧ローラーへの汚れの再付着を抑止することができ、通紙の不具合の発生を抑止することができる。
本願発明者らは、特許文献1の技術における、均熱ローラーに付着した汚れが加圧ローラーに再転移する問題の原因を次のように解明した。用紙にトナーを定着させる際に、トナーおよび紙粉の一部が加圧ローラーに付着し、そのうちの一部のトナーおよび紙粉は均熱ローラーに転移する。均熱ローラーに接触するブラシの圧力(ブラシ圧)が大きい場合には、均熱ローラーの表層が摩耗することで離形性が低下しトナーや紙粉が均熱ローラーに固着する。その一部が加圧ローラーにも再転移し固着する。その結果、加圧ローラーが汚染される。
本願発明者らは、前段落で述べたメカニズムから均熱ローラーとブラシとの接触圧を所定の範囲内することで、混合物の発生を抑制することができ、均熱ローラーから加圧ローラーへの汚れの再転移を抑止する効果があることを見出した。
図5は、ブラシの引き抜き力と、均熱ローラーおよび加圧ローラーの各々の状態との関係を示す表である。なお、ブラシの引き抜き力とは、均熱ローラーとブラシとの間に紙を挟み引き抜くときに必要な力である。ブラシの引き抜き力は、均熱ローラーとブラシとの接触圧に比例する数値である。
図5を参照して、ブラシの引き抜き力が5gf以上14gf以下である場合には、均熱ローラーの汚れが十分に除去され、加圧ローラーへの汚れの再転移が抑止されていた。一方、ブラシの引き抜き力が4gf以下である場合には、均熱ローラーの汚れが除去されずに残った。ブラシの引き抜き力が15gf以上である場合には、均熱ローラーの表面のPTFEコーティングが削られ、トナーと紙粉が均熱ローラーに固着し、加圧ローラーへの汚れの再転移が生じた。これらの結果から、ブラシの引き抜き力が5gf以上14gf以下となるような範囲内に、均熱ローラーとブラシとの接触圧を設定することにより、加圧ローラーへの汚れの再転移が抑止されることが分かった。
特許文献1の技術では、均熱ローラーおよびブラシローラーの各々は、独立して移動可能である。このため、特許文献1の技術では、加圧ローラーと均熱ローラーとの接触圧と、均熱ローラーとブラシとの接触圧との両方を好ましい範囲内に維持することが困難である。
一方、本実施の形態では、均熱ローラーおよびブラシは常に互いに接触した状態にあるため、均熱ローラーとブラシとの接触圧を、ブラシによる汚れの清掃に好ましい上述の範囲内に維持することが容易になる。その結果、加圧ローラーへの汚れの再転移を抑止することができる。
加えて、必要なタイミングで均熱ローラーを加圧ローラーから離間することにより、均熱ローラーから加圧ローラーへの汚れの再転移を一層低減することができる。特に、均熱ローラーを加圧ローラーから離間した状態でブラシを回転させる場合には、均熱ローラーを加圧ローラーから離間した状態で均熱ローラーを清掃することができる。その結果、均熱ローラーが加圧ローラーと接触した状態に再び切り替わった際に、均熱ローラーから加圧ローラーへの汚れの再転移を抑止することができる。
さらに、バネ34によってブラシ24を均熱ローラー23に押し付ける方向に付勢することにより、均熱ローラー23の熱膨張に起因する、均熱ローラー23とブラシ24との接触圧の変動を抑止することができる。
[第2の実施の形態]
図6は、本発明の第2の実施の形態における、加圧ローラー22、均熱ローラー23、およびブラシ24の各々の回転軸を支持する構成を模式的に示す断面図である。
図6を参照して、本実施の形態では、均熱ローラー23およびブラシ24が同一部材である取付板36によって回転可能に支持されている。
定着装置20は、取付板33および36と、バネ38とを含んでいる。取付板36は、均熱ローラー23の回転軸23Aおよびブラシ24の回転軸24Aを回転可能に支持している。取付板36は、回転軸23Aおよび24Aよりも上部に開口されたバネ用孔361と、切替回転軸AXとを含んでいる。取付板36は、回転軸23Aおよび24Aの軸方向の両端に設けられている。
取付板33は、加圧ローラー22の回転軸22Aを回転可能に支持する。取付板33は、回転軸22Aよりも上部に開口されたバネ用孔331を含んでいる。取付板33は、回転軸22Aの軸方向の両端に設けられている。
バネ38は、その一端がバネ用孔361に固定されており、その他端がバネ用孔331に固定されている。バネ38は、取付板36と取付板33との間に、自然長よりも伸びた状態で設けられている。これにより、バネ38は、均熱ローラー23を加圧ローラー22に押し付ける方向に付勢している。
図7は、本発明の第2の実施の形態における、加圧ローラー22と均熱ローラー23との接触状態の切替を模式的に説明する図である。図7(a)は、均熱ローラー23が加圧ローラー22と接触した状態を示す図である。図7(b)は、均熱ローラー23が加圧ローラー22から離間した状態を示す図である。
図7を参照して、均熱ローラー23およびブラシ24は、同一部材である取付板36によって回転可能に支持されるので、図4に示す第1の実施の形態の場合と同様に、均熱ローラー23およびブラシ24は、切替回転軸AXを中心として一体的に揺動(移動)する。
すなわち、切替制御部102は、加圧ローラー22の軸方向の温度分布を均一化が完了した場合には、図7(a)の状態から図7(b)の状態に均熱ローラー23の接触状態を切り替える。切替制御部102は、均熱ローラー23およびブラシ24を、矢印M1で示すように切替回転軸AXを中心として一体的に揺動(移動)させる。
切替制御部102は、加圧ローラー22の軸方向の温度分布を均一化する場合には、図7(b)の状態から図7(a)の状態に均熱ローラー23の接触状態を切り替える。切替制御部102は、均熱ローラー23およびブラシ24を、矢印M2で示すように切替回転軸AXを中心として一体的に揺動(移動)させる。
なお、上述以外の画像形成装置および定着装置の構成は、第1の実施の形態の場合と同様であるので、同一の部材には同一の符号を付し、その説明は繰り返さない。
本実施の形態によれば、第1の実施の形態の場合と同様の効果を得ることができる。加えて、均熱ローラー23およびブラシ24が同一部材である取付板36によって回転可能に支持されるので、均熱ローラー23とブラシ24との距離(軸間距離)が維持される。その結果、より簡単な構成で均熱ローラー23とブラシ24の接触状態の切り替えにともなう均熱ローラー23とブラシ24との距離の変動を抑止することができる。
[第3の実施の形態]
図8は、本発明の第3の実施の形態における、加圧ローラー22と均熱ローラー23との接触状態の切替を模式的に説明する図である。図8(a)は、均熱ローラー23が加圧ローラー22と接触した状態を示す図である。図8(b)は、均熱ローラー23が加圧ローラー22から離間した状態を示す図である。
図8を参照して、本実施の形態では、切替回転軸AXとブラシ24の回転軸24Aとは同一軸である。均熱ローラー23およびブラシ24は、切替回転軸AXを中心として一体的に揺動する。この揺動の際、ブラシ24は移動せず、その場で自転する。
すなわち、切替制御部102は、加圧ローラー22の軸方向の温度分布を均一化が完了した場合には、図8(a)の状態から図8(b)の状態に均熱ローラー23の接触状態を切り替える。切替制御部102は、均熱ローラー23を、矢印M1で示すように切替回転軸AXを中心として移動させ、ブラシ24を、矢印M1で示すようにその場で自転させる。
切替制御部102は、加圧ローラー22の軸方向の温度分布を均一化する場合には、図8(b)の状態から図8(a)の状態に均熱ローラー23の接触状態を切り替える。切替制御部102は、均熱ローラー23を、矢印M2で示すように切替回転軸AXを中心として移動させ、ブラシ24を、矢印M2で示すようにその場で自転させる。
なお、上述以外の画像形成装置および定着装置の構成は、第1の実施の形態の場合と同様であるので、同一の部材には同一の符号を付し、その説明は繰り返さない。
本実施の形態によれば、第1の実施の形態の場合と同様の効果を得ることができる。加えて、切替回転軸AXとブラシ24の回転軸24Aとが同一軸であるので、均熱ローラー23およびブラシ24の揺動半径を小さくすることができる。
[第4の実施の形態]
図9は、本発明の第4の実施の形態における、均熱ローラー23およびブラシ24の各々の回転軸を支持する構成を説明する図である。図9(a)は、均熱ローラー23が加圧ローラー22と接触した状態を示す図である。図9(b)は、均熱ローラー23が加圧ローラー22から離間した状態を示す図である。
図9を参照して、本実施の形態では、均熱ローラー23およびブラシ24は、互いに接触した状態で一体的に平行移動する。
定着装置20は、取付板37を含んでいる。取付板37は、均熱ローラー23の回転軸23Aおよびブラシ24の回転軸24Aを回転可能に支持している。取付板37は、回転軸23Aおよび24Aよりも上部に開口された嵌合溝373と、回転軸23Aおよび24Aよりも下部に開口された嵌合溝374とを含んでいる。嵌合溝373は、画像形成装置の筐体に固定された突起371と嵌合している。突起371は、嵌合溝373内でスライド可能であり、嵌合溝373内の任意の位置で嵌合溝373と嵌合することが可能である。嵌合溝374は、画像形成装置の筐体に固定された突起372と嵌合している。突起372は、嵌合溝374内でスライド可能であり、嵌合溝374内の任意の位置で嵌合溝374と嵌合することが可能である。取付板37は、回転軸23Aおよび24Aの軸方向の両端に設けられている。
本実施の形態では、均熱ローラー23およびブラシ24は、図9(a)の状態と図9(b)の状態との間で一体的に平行移動する。
すなわち、切替制御部102は、加圧ローラー22の軸方向の温度分布を均一化が完了した場合には、図9(a)の状態から図9(b)の状態に均熱ローラー23の接触状態を切り替える。切替制御部102は、突起371および372の各々を嵌合溝373および374の各々の内部でスライドさせることにより、均熱ローラー23およびブラシ24を、矢印M1で示すように突起371および372に対して移動させる。
切替制御部102は、加圧ローラー22の軸方向の温度分布を均一化する場合には、図9(b)の状態から図9(a)の状態に均熱ローラー23の接触状態を切り替える。切替制御部102は、突起371および372の各々を嵌合溝373および374の各々の内部でスライドさせることにより、均熱ローラー23およびブラシ24を、矢印M2で示すように突起371および372に対して移動させる。
なお、上述以外の画像形成装置および定着装置の構成は、第1の実施の形態の場合と同様であるので、同一の部材には同一の符号を付し、その説明は繰り返さない。
本実施の形態によれば、第1の実施の形態の場合と同様の効果を得ることができる。
[第5の実施の形態]
図10は、本発明の第5の実施の形態における、加熱ローラー21と均熱ローラー23との接触状態の切替を模式的に説明する図である。図10(a)は、均熱ローラー23が加熱ローラー21と接触した状態を示す図である。図10(b)は、均熱ローラー23が加熱ローラー21から離間した状態を示す図である。
図10を参照して、本実施の形態では、均熱ローラー23が回転軸方向の温度分布を均一にする対象は、加圧ローラー22ではなく加熱ローラー21である。均熱ローラー23は、加熱ローラー21との間でニップ部を形成可能である。切替制御部102は、均熱ローラー23およびブラシ24を互いに接触した状態で一体的に動かすことにより、均熱ローラー23が加熱ローラー21と接触した状態と、均熱ローラー23が加熱ローラー21から離間した状態との間で、均熱ローラー23と加熱ローラー21との接触状態を切り替える。なお、本実施の形態において、加熱ローラー21と加圧ローラー22とのニップ部を用紙SHが通過する際、用紙SH上のトナー像TNは、加熱ローラー21側を向いているものとする。
すなわち、切替制御部102は、加熱ローラー21の軸方向の温度分布を均一化が完了した場合には、図10(a)の状態から図10(b)の状態に均熱ローラー23の接触状態を切り替える。切替制御部102は、均熱ローラー23およびブラシ24を、矢印M1で示すように切替回転軸AXを中心として一体的に揺動(移動)させる。
切替制御部102は、加熱ローラー21の軸方向の温度分布を均一化する場合には、図10(b)の状態から図10(a)の状態に均熱ローラー23の接触状態を切り替える。切替制御部102は、均熱ローラー23およびブラシ24を、矢印M2で示すように切替回転軸AXを中心として一体的に揺動(移動)させる。
なお、上述以外の画像形成装置および定着装置の構成は、第1の実施の形態の場合と同様であるので、同一の部材には同一の符号を付し、その説明は繰り返さない。
本実施の形態によれば、第1の実施の形態の場合と同様の理由により、均熱ローラーから加熱ローラーへの汚れの再転移を抑止することができる。
[第6の実施の形態]
本願発明者らは、図2に示す第1の実施の形態の定着装置20の構成で、ブラシ24における複数の繊維242の各々の太さ(ブラシ径)を所定の範囲で変更し、それぞれの場合でのブラシ24の性能を調査した。この調査の結果を図11に示す。
図11は、ブラシ24におけるブラシ径と、ブラシ24の性能との関係を示す表である。
図11を参照して、ブラシ径が5dである場合には、ブラシのこしが弱くなり、引き抜き力が不安定になった。ブラシ径が75dの場合には、ブラシのこしが強すぎて均熱ローラーの表面のコーティングが摩耗した。一方、ブラシ径が10d、15d、および20dである場合には、均熱ローラーの汚れが十分に除去され、良好な結果となった。以上の結果から、ブラシ24における複数の繊維242の各々の太さは、10d以上20d以下であることが好ましいことが分かった。
[その他]
上述の実施の形態は、適宜組み合わせることができる。たとえば、第5の実施の形態における均熱ローラー23が加熱ローラー21に接触する構成が、第1〜第4および第6の実施の形態の各々の構成に適用されてもよい。
上述の実施の形態における処理は、ソフトウェアにより行っても、ハードウェア回路を用いて行ってもよい。また、上述の実施の形態における処理を実行するプログラムを提供することもできるし、そのプログラムをCD−ROM、フレキシブルディスク、ハードディスク、ROM、RAM、メモリカードなどの記録媒体に記録してユーザーに提供することにしてもよい。プログラムは、CPUなどのコンピューターにより実行される。また、プログラムはインターネットなどの通信回線を介して、装置にダウンロードするようにしてもよい。
上述の実施の形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
10 トナー像形成部
11 感光体
12 現像装置
13 一次転写ローラー
14 中間転写ベルト
15 二次転写ローラー
20 定着装置
21 加熱ローラー
22 加圧ローラー
22A 加圧ローラーの回転軸
23 均熱ローラー
23A 均熱ローラーの回転軸
24 ブラシ
24A ブラシの回転軸
25 磁束発生部
31,32,33,36,37 取付板
34,35,38 バネ
40 用紙搬送部
41 給紙カセット
42 分離部
43 搬送ローラー対
44 排出ローラー対
45 排紙トレイ
50 スキャナー
51 モジュール
52 ランプ
53 イメージセンサー
60 ADF(Auto Document Feeder)
100 制御部
101 ブラシ制御部
102 切替制御部
103 加圧ローラー制御部
104 加熱制御部
211,221,241 芯金
212,215,222 弾性層
213 無端状ベルト
214 電磁誘導発熱層
216 離型層
223,232 表層
231 基体
233 ハロゲンヒーター
242 繊維
251 コイルボビン
252 コイル部
253 コア部
311,321,322,331,361 バネ用孔
371,372 突起
373,374 嵌合溝
AX 切替回転軸
M1,M2 均熱ローラーの移動方向を示す矢印
P1 画像形成位置
R21 加熱ローラーの回転方向を示す矢印
R22 加圧ローラーの回転方向を示す矢印
R23 均熱ローラーの回転方向を示す矢印
R24 ブラシの回転方向を示す矢印
SH 用紙
TN トナー像
TR 搬送経路

Claims (5)

  1. 加熱部材によって加熱される加熱回転体と、
    前記加熱回転体に圧接してニップ部を形成し、トナー像を担持した記録材を前記ニップ部で把持および搬送することにより、前記トナー像を前記記録材に定着させる加圧回転体と、
    前記加熱回転体および前記加圧回転体のうち一方の回転体の回転軸方向の温度分布を均一化する均熱回転体と、
    複数の繊維を含み、前記均熱回転体の表面を清掃するブラシ回転体と、
    前記均熱回転体および前記ブラシ回転体を接触した状態で、前記均熱回転体および前記ブラシ回転体の両方を移動させることにより、前記均熱回転体が前記一方の回転体と接触した状態と、前記均熱回転体が前記一方の回転体から離間した状態との間で、前記均熱回転体と前記一方の回転体との接触状態を切り替える切替手段とを備え、
    前記切替手段は、前記ブラシ回転体の回転軸とは異なる軸である切替回転軸を中心として前記均熱回転体および前記ブラシ回転体を一体的に揺動させることにより、前記均熱回転体と前記一方の回転体との接触状態を切り替え、
    前記均熱回転体の回転軸を回転可能に支持する均熱回転体支持部と、
    前記ブラシ回転体の回転軸を回転可能に支持するブラシ回転体支持部と、
    前記均熱回転体支持部と前記ブラシ回転体支持部との間に設けられた第1の付勢部材とをさらに備え、
    前記第1の付勢部材は、前記ブラシ回転体を前記均熱回転体に押し付ける方向に付勢する、定着装置。
  2. 加熱部材によって加熱される加熱回転体と、
    前記加熱回転体に圧接してニップ部を形成し、トナー像を担持した記録材を前記ニップ部で把持および搬送することにより、前記トナー像を前記記録材に定着させる加圧回転体と、
    前記加熱回転体および前記加圧回転体のうち一方の回転体の回転軸方向の温度分布を均一化する均熱回転体と、
    複数の繊維を含み、前記均熱回転体の表面を清掃するブラシ回転体と、
    前記均熱回転体および前記ブラシ回転体を接触した状態で、前記均熱回転体および前記ブラシ回転体の両方を移動させることにより、前記均熱回転体が前記一方の回転体と接触した状態と、前記均熱回転体が前記一方の回転体から離間した状態との間で、前記均熱回転体と前記一方の回転体との接触状態を切り替える切替手段とを備え、
    前記切替手段は、前記ブラシ回転体の回転軸とは異なる軸である切替回転軸を中心として前記均熱回転体および前記ブラシ回転体を一体的に揺動させることにより、または前記均熱回転体および前記ブラシ回転体を一体的に平行移動させることにより、前記均熱回転体と前記一方の回転体との接触状態を切り替え、
    前記均熱回転体の回転軸を回転可能に支持する均熱回転体支持部と、
    前記ブラシ回転体の回転軸を回転可能に支持するブラシ回転体支持部とを備え、
    前記均熱回転体支持部および前記ブラシ回転体支持部は同一部材であり、
    前記加圧回転体の回転軸を回転可能に支持する加圧回転体支持部と、
    前記均熱回転体支持部と前記加圧回転体支持部との間に設けられた第2の付勢部材とをさらに備え、
    前記第2の付勢部材は、前記均熱回転体を前記加圧回転体に押し付ける方向に付勢する、定着装置。
  3. 前記均熱回転体が前記一方の回転体から離間した状態において、前記ブラシ回転体を回転させるブラシ回転手段をさらに備えた、請求項1または2に記載の定着装置。
  4. 前記ブラシ回転体の前記複数の繊維の各々の直径は、10デニール以上20デニール以下である、請求項1〜のいずれかに記載の定着装置。
  5. 前記記録材に前記トナー像を転写する画像形成部と、
    請求項1〜のいずれかに記載の定着装置とを備えた、画像形成装置。
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