JP2010097017A - クリーニング方法および装置並びに画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ローラやベルトの表面に付着したトナーを十分に掻き落とすことができ、しかもローラやベルトの摩耗が少なくメンテナンスが容易であること。
【解決手段】回収ローラ66の表面に付着したトナーをクリーニングするクリーニング装置であって、回収ローラ66の表面に接触して回収ローラ66の回転する方向と逆の方向に回転し、かつ回収ローラ66の周速度よりも遅く回転するブラシローラ67を有する。
【選択図】図9

Description

本発明は、ローラまたはベルトの表面に付着したトナーや紙粉などの付着物をクリーニングするためのクリーニング方法および装置、並びにそのクリーニング装置を備えた画像形成装置に関する。
従来より、電子写真プロセスを有した複写機、プリンタ、ファクシミリ、複合機またはMFP(Multi Function Peripherals)と呼称される多機能機などの画像形成装置が用いられている。画像形成装置では、感光体ドラム上に形成された静電潜像を現像してトナー像を形成し、そのトナー像を中間転写ベルトなどの中間転写体に一次転写し、それをさらに記録紙に二次転写し、これを定着することにより画像形成を行う。
このような画像形成装置においては、中間転写ベルトや定着装置などに用いられるローラやベルトに付着したトナーなどの付着物を除去するために、クリーニング装置が設けられる。
つまり、例えば定着装置においては、トナー像が転写された記録紙が大量に通紙され定着が行われるため、定着ローラなどにトナーや紙粉などの付着物が蓄積してしまう。それを放置した場合には、それが固まりとなり、記録紙にも付着して画像不良が発生してしまう。
そのような定着装置の加熱定着ローラまたは加圧ローラの表面をクリーニングする装置として、スクレーパ方式、パット方式、またはウエブ方式などの種々の方式のクリーニング装置が用いられる。しかし、スクレーパ方式やパット方式では、回収したトナーなどの付着物のすり抜けが発生してしまう。ウエブ方式では、すり抜けが発生しないが、構造が大掛かりであり、コストが高くなってしまう。
具体的なクリーニング装置として、定着ローラの表面にブラシローラを当接させ、定着ローラの表面の走行方向とは逆の方向にブラシローラの表面を走行させる構成のクリーニング装置が、従来より提案されている(特許文献1)。特許文献1のクリーニング装置によると、定着ローラの表面に付着したトナーなどを周速差の大きいブラシローラで掻き取り、さらに、ブラシローラの表面に蓄積したトナーなどをスクレーパにより掻き落とす。
また、ブラシローラを用紙搬送経路に設け、用紙の搬送速度よりも速い速度でブラシローラを回転させて、用紙上に付着したトナーを除去するクリーニング装置も提案されている(特許文献2)。
特開平5−323822 特開平8−83029
しかし、上に述べた特許文献1のクリーニング装置では、定着ローラとブラシローラの周速差が大きいので、定着ローラの摩耗が激しいという問題がある。そのため、定着ローラを頻繁に交換する必要があり、メンテナンスが容易ではない。
また、上に述べた特許文献2のクリーニング装置では、ブラシローラを相手である用紙の搬送速度よりも速い速度で回転させるので、やはりそれだけブラシローラの摩耗が激しいという問題があり、メンテナンスが容易ではない。
本発明は、上述の問題に鑑みてなされたもので、ローラやベルトの表面に付着したトナーを十分に掻き落とすことができ、しかもローラやベルトの摩耗が少なくメンテナンスが容易なクリーニング方法および装置を提供することを目的とする。
本発明の一実施形態の装置は、ローラまたはベルトの表面に付着したトナーをクリーニングするクリーニング装置であって、前記ローラまたは前記ベルトの表面に接触して前記ローラまたは前記ベルトの回転する方向と逆の方向に回転し、かつ前記ローラまたは前記ベルトの周速度よりも遅く回転するブラシローラを有する。
好ましくは、前記ブラシローラは、前記ローラまたは前記ベルトの周速度に対する比が70%以上から100%未満の範囲内の周速度で回転する。
これによって、ローラやベルトの表面に付着したトナーが十分に掻き落とされ、しかも、ローラやベルトの摩耗が少なくなる。
本発明によると、ローラやベルトの表面に付着したトナーを十分に掻き落とすことができ、しかもローラやベルトの摩耗が少なくメンテナンスが容易である。
本発明の実施形態においては、回収ローラの表面に接触するブラシローラを設けておき、ブラシローラを、回収ローラの回転する方向と逆の方向に回転させ、かつ回収ローラの周速度よりも遅く回転させる。
これにより、ローラやベルトの表面に付着したトナーを十分に掻き落とすことができ、しかも、回収ローラとブラシローラとの周速度の差が小さいので、ブラシローラの摩耗が少なくメンテナンスが容易となる。以下、詳しく説明する。
〔第一の実施形態のクリーニング装置〕
図1は本発明の一実施形態の画像形成装置1の概略の構成を示す図、図2は図1の定着装置29を拡大して示す図、図3は第一の実施形態のクリーニング装置KS1を含む定着装置29の動力伝達機構の例を示す斜視図、図4は図3における定着装置29の動力伝達機構の例を示す側面図、図5はブラシローラ67を拡大して示す図、図6はブラシローラ67の断面図、図7はブラシローラ67の回収ローラ66に対する周速度比とトナーの掻き落とし能力との関係を示す図、図8はブラシローラ67の回収ローラ66に対する周速度比と回収ローラ66の表面の摩耗量との関係を示す図である。
なお、図3に示す定着装置29は、図2に示す定着装置29の側面に対して反対側の部分を見た図であり、図4は図3に示す定着装置29の右奥側から見た側面を示す図である。
図1に示すように、画像形成装置1は、電子写真方式のプリンタであり、タンデム方式のプリントエンジンを内蔵し、中間転写ベルト23上に各色の画像を形成し、記録紙PAに転写してフルカラーの画像を出力する。
なお、本実施形態では、画像形成装置1がプリンタである場合について説明するが、種々の機能を集約した複合機またはMFP(Multi Function Peripherals)などと呼ばれる装置であってもよい。
画像形成装置1には、Y(イエロー),M(マジェンタ),C(シアン),K(ブラック)の各色の作像ユニット24Y,M,C,Kがタンデム形式で一列に配置されている。各作像ユニット24Y,M,C,Kは、それぞれ、感光体ドラム41、感光体ドラム41の表面を均一に帯電させる帯電チャージャ42、各色の画像データに応じて感光体ドラム41の表面を露光することにより静電潜像を形成する露光部43、静電潜像を各色のトナーで現像してトナー像を形成する現像部44、中間転写ベルト23を挟んで各感光体ドラム41に対向する位置に配置された転写ローラ22、および、感光体ドラム41の表面に付着したトナーを回収してクリーニングするクリーナ45などからなる。
中間転写ベルト23は、各感光体ドラム42Y,M,C,Kの上部に沿うように、ローラ35,36の間に張りわたされ、ローラ35の回転によって図1の矢印M1方向に走行する。ローラ36の近傍には、中間転写ベルト23上に付着したトナーをクリーニングするためのベルトクリーナ31および廃トナーボックス32が設けられている。
各転写ローラ22Y,M,C,Kは、各感光体ドラム42Y,M,C,Kに対して中間転写ベルト23を圧接させる圧接位置と、各感光体ドラム42Y,M,C,Kから中間転写ベルト23を離隔させる離隔位置との間で、移動可能となっている。中間転写ベルト23が感光体ドラム42Y,M,C,Kに圧接することによって、感光体ドラム42の各色のトナー像が中間転写ベルト23に順次一次転写される。その結果、中間転写ベルト23上には、Y,M,C,Kの4色のトナー像が重畳したフルカラーのトナー像が形成される。
中間転写ベルト23に一次転写されたトナー像は、二次転写ローラ28によって、給紙カセット27から給紙された記録紙PAに二次転写される。その後、記録紙PAは定着部29で定着され、用紙搬送経路を通過して用紙排出ローラによって排紙トレイ30に排出される。
定着部29において、加熱定着ローラ61と加圧ローラ62とが互いに接触して回転する。回収ローラ66は、加圧ローラ62に接触して回転し、加圧ローラ62に付着したトナーや紙粉などの付着物を回収する。回収された付着物は、ブラシローラ67によって掻き落とされる。本実施形態におけるクリーニング装置KS1は、回収ローラ66およびブラシローラ67で構成される。
制御部21は、CPU、メモリ、制御用回路、通信インタフェース、および磁気記憶装置などによって構成され、原稿読取装置で読み取った画像データ、または図示しないパーソナルコンピュータなどから出力された画像データに対して画像処理を行うとともに、画像形成装置1の各部の動作を制御する。
本実施形態の定着装置29は、誘導加熱方式によって加熱を行うものである。
すなわち、図2に示すように、定着装置29は、加熱定着ローラ61、加圧ローラ62、外部誘導加熱装置63、回収ローラ66、およびブラシローラ67などから構成される。
加熱定着ローラ61には、その外周面にNi電鋳スリーブが設けられており、外部誘導加熱装置63による誘導加熱によってNi電鋳スリーブが発熱する構成になっている。なお、加熱定着ローラ61の外側の近傍に配置された磁束発生部64には、磁束を加熱定着ローラ61の表面に導くための磁性体コア65が配置されている。磁束発生部64から発生した磁束が、磁性体コア65を伝って加熱定着ローラ61の表面に導かれ、そこで発熱するようになっている。
加圧ローラ62は、図示しない押圧バネによって加熱定着ローラ61に圧接されるように配置されている。加圧ローラ62が加熱定着ローラ61に圧接されることによって、加熱定着ローラ61との間にニップ部が形成される。加熱定着ローラ61に付着したトナーや紙粉などは、加圧ローラ62に転移する。
加圧ローラ62の軸心に設けられたギア71が、画像形成装置1の本体に設けられた図示しないモータなどの駆動源からの回転駆動力を受け、加圧ローラ62を回転駆動する。また、ギア71の回転駆動力に基づいて、図示しないギヤなどを介して加熱定着ローラ61が回転する。
加圧ローラ62には、回収ローラ66が圧接しており、加圧ローラ62の回転によって回収ローラ66が従動回転する。回収ローラ66は、アルミニウム合金などの金属製のパイプの表面に、PFA粉体樹脂などのフッ素系樹脂による20〜50μmの厚さの離型層が、表面材として設けられたものである。回収ローラ66にはヒータが内蔵されており、加熱定着ローラ61の熱源に対して補助的な加熱を行う。
回収ローラ66は、加圧ローラ62の表面に接触して回転することにより、加圧ローラ62に付着したトナーや紙粉などの付着物を回収する。
回収ローラ66の表面には、ブラシローラ67が接触するように配置されている。ブラシローラ67は、回収ローラ66の回転する方向と逆の方向に回転する。つまり、ブラシローラ67は、その表面が回収ローラ66の表面の走行方向と同じ方向に走行するように回転する。また、ブラシローラ67の表面の走行速度つまり周速度は、回収ローラ66の周速度よりも遅くなるように、その回転速度が決められている。
ブラシローラ67は、回収ローラ66の表面に接触して回転することにより、回収ローラ66により回収されたトナーや紙粉などの付着物を掻き落とす。
図3および図4において、ギヤ71が回転駆動されることにより、加圧ローラ62が回転するとともに、その回転駆動力は、ギヤ72,73,74,75,76,77などを介して、ブラシローラ67に伝達される。
図5および図6に示すように、ブラシローラ67は、断面が円形で金属製の軸心(芯金)68の表面に接着層83が設けられ、その上にベルト状のブラシシートBSが螺旋状に巻き付けられている。ブラシシートBSは、ベルト状の基布82の表面に、耐熱性を有した繊維からなるブラシ81が植付けられたものである。
ブラシ81の繊維として、ポリフェニレンサルファイド繊維が用いられるが、これ以外に、ステンレス繊維、炭素繊維、アラミド繊維、またはポリイミド繊維などを用いることも可能である。
具体的には、例えば、太さ(線径)が10〜20デニール、繊維密度が50〜100本/束で、80〜120束/cm2 の範囲のポリフェニレンサルファイド繊維が、基布82の表面に設けられて、ブラシシートBSが形成される。
また、ブラシシートBSは、太さ(線径)が14〜17デニール、繊維密度が60〜80本/束で、90〜110束/cm2 の範囲のポリフェニレンサルファイド繊維を基布82の表面に設けて形成してもよい。
なお、ポリフェニレンサルファイド繊維の耐熱温度は、160〜190度Cである。繊維は、長さが2〜3mm程度であり、その先端部は、その長手方向に対してほぼ垂直に切断された端面を有する。
さて、ブラシローラ67の回転速度は、上に述べたように、その周速度が回収ローラ66の周速度の70%から100%未満となるように決定されている。
図7において、ブラシローラ67の回収ローラ66に対する周速度比とトナーの掻き落とし能力との関係が示されている。図7は、回収ローラ66の表面に10g/mの量のトナーを付着させ、これをブラシローラ67で掻き落とすに要した時間を測定した結果を示す。したがって、時間が大きいほどトナーの掻き落とし能力が低い。
図7において、周速度比が1のとき、つまりブラシローラ67の周速度と回収ローラ66の周速度が同じとき、トナーの掻き落とし能力は最低である。周速度比が1よりも小さくなっても大きくなっても、トナーの掻き落とし能力は急に増大する。しかし、周速度比を1よりも小さくしたときの方が、1よりも大きくしたときよりも、トナーの掻き落とし能力が大きい。特に、周速度比を0.9とし、ブラシローラ67の周速度を回収ローラ66の周速度よりも僅かに遅くしただけでも、トナーの掻き落とし能力は十分に大きい。周速度比を、0.7、0.5と、さらに小さくすることによって、トナーの掻き落とし能力はさらに増大する。
これは、ブラシローラ67の周速度を回収ローラ66の周速度よりも僅かに遅くしただけでも、それらの表面間に相対速度が生じ、かつ、ブラシローラ67が回収ローラ66の表面を掻き落とす関係になることによると考えられる。
これとは逆に、ブラシローラ67の周速度を回収ローラ66の周速度よりも早くした場合には、それらの表面間に相対速度が生じるものの、回収ローラ66がブラシローラ67の表面を掻き落とす関係が生じ、これによってトナーの掻き落とし能力がそれほど大きくならないものと考えられる。
図8において、ブラシローラ67の回収ローラ66に対する周速度比と回収ローラ66の表面の摩耗量との関係が示されている。図8は、定着装置29に記録紙PAを30万枚通紙したときの回収ローラ66の表層部の摩耗量を、種々の周速度比について測定した結果を示す。
図8において、周速度比が1のとき、摩耗量は最小である。周速度比が1よりも小さくなっても大きくなっても、摩耗量は増大する。周速度比を1よりも小さくしたときの方が、1よりも大きくしたときよりも、摩耗量は若干大きいが、許容範囲である6μm以内である。例えば、周速度比が、0.9または0.7の場合に、摩耗量は許容範囲内である。しかし、周速度比が0.5まで小さくなると、摩耗量は許容範囲を越えて大きくなる。つまり、周速度比が0.5まで小さくなると、回収ローラ66の表面に傷が発生することがある。
これらのことから、ブラシローラ67の回収ローラ66に対する周速度比は、0.7から1未満が適正範囲であると考えられる。具体的には、例えば周速度比を0.98、0.96、0.95、0.93などに設定することでもよい。また、周速度比を0.9に設定することでもよい。また、周速度比を0.8または0.7に設定してもよい。また、周速度比を0.65に設定することでもよい。また、これらの値以外の周速度比に設定してもよい。
〔第二の実施形態のクリーニング装置〕
図3および図4に示された動力伝達機構の場合には、ブラシローラ67の回収ローラ66に対する周速度比は固定的に設定されることとなるが、速度可変装置を設けることにより、ブラシローラ67の周速度比を種々の値または任意の値に可変設定することが可能である。
図9は第二の実施形態のクリーニング装置KS2を含む定着装置29Bの要部を示す図である。
図9において、定着装置29Bは、加熱定着ローラ61、加圧ローラ62、回収ローラ66、ブラシローラ67、およびブラシローラ駆動源69を有する。ブラシローラ駆動源69は、速度可変制御部218によって速度が任意の値に可変制御される。
すなわち、定着装置29Bにおいては、ブラシローラ67の専用の駆動源であるブラシローラ駆動源69が設けられる。ブラシローラ駆動源69として、ACサーボモータ、DCサーボモータ、パルスモータなどの速度可変モータが用いられる。また、これらの速度可変モータと、適当な減速機構または動力伝達機構のとの組み合わせが用いられる。
速度可変制御部218は、ブラシローラ駆動源69の回転方向および回転速度を制御する。つまり、ブラシローラ駆動源69の回転速度を制御することにより、ブラシローラ67の周速度が回収ローラ66の周速度に対して適切な比率、例えば回収ローラ66の周速度の70%以上から100%未満の範囲内となるように制御する。
速度可変制御部218は、ブラシローラ駆動源69の種類に応じて、インバータ制御、電圧制御、電流制御、または種々のパルス変調制御などを行う。速度可変制御部218は、制御部21の一部として、または制御用回路213の一部として設けることができる。
速度可変制御部218によって、次のような制御を行うことも可能である。すなわち、ブラシローラ67の周速度を、定着装置29Bにおいて定着される記録紙PAに転写されている画像の状態に基づいて可変する。
例えば、記録紙PAに転写されている画像が写真画像である場合には、トナーの量が多いので、ブラシローラ67の周速度をより小さくし、トナーの掻き落とし能力を増大する。画像が文字画像である場合には、トナーの量が少ないので、ブラシローラ67の周速度を1に近くし、回収ローラ66の摩耗量を低減する。
その場合に、記録紙PAへのトナーの付着量が特に多い画像の場合には、周速度比の適正下限と考えられる0.7を越えて、例えば0.5とするようにしてもよい。また、記録紙PAへのトナーの付着量が特に少ない画像の場合に、周速度比を1以上、つまりブラシローラ67の周速度を回収ローラ66の周速度よりも大きくし、回収ローラ66の摩耗量を抑えるようにしてもよい。
また、ブラシローラ駆動源69に代えて、図3および図4に示すブラシローラ67に駆動力を伝達するギヤ77の中、またはギヤ77とブラシローラ67の軸心68との間などに、速度変換装置を設けてもよい。そのような速度変換装置を速度可変制御部218によって制御し、ブラシローラ67の周速度を任意に可変することができる。
このように、本実施形態のクリーニング装置KS1,2によると、回収ローラ66の表面に付着したトナーを十分に掻き落とすことができ、汚れのないコピーが可能である。しかも、回収ローラ66の摩耗が少なく、メンテナンスが容易である。
上に述べた実施形態において、回収ローラ66として、筒状体の中にヒータが収納されたヒートパイプを用いることも可能である。
上に述べた実施形態においては、クリーニング装置KS1,2は、回収ローラ66に対して設けたが、加熱定着ローラ61、加圧ローラ62、その他のローラに対して設けることが可能である。また、クリーニング装置KS1,2は、定着装置29,29B以外の装置においても適用することができる。例えば、中間転写ベルト23に対して設けられたベルトクリーナ31に代えて、上に述べたクリーニング装置KS1,2を用いることができる。
また、クリーニング装置KS1,2を、ローラではなく、ベルトに対して直接的に設けてもよい。例えば、中間転写ベルト23に接触するように設け、中間転写ベルト23に付着したトナーなどをかき落としてクリーニングを行うようにしてもよい。
上に述べた実施形態において、加熱定着ローラ61、加圧ローラ62、回収ローラ66、ブラシローラ67の回転駆動の駆動源をどこから得るか、または動力伝達機構をどのようにするかについては、上に述べた実施形態にとらわれることなく、種々の機構または形態を採用することができる。また、いずれかのローラを他のローラに従動させることにより、コスト的およびスペース的に有利となる。
上に述べた実施形態において、加熱定着ローラ61、加圧ローラ62、回収ローラ66、ブラシローラ67、ブラシローラ駆動源69、定着装置29,29B、速度可変制御部218、制御部21、または画像形成装置1の各部又は全体の構成、構造、形状、寸法、材質、個数、配置、回路、制御方法、数値などは、本発明の主旨に沿って適宜変更することができる。
本発明の一実施形態の画像形成装置の概略の構成を示す図である。 図1の定着装置を拡大して示す図である。 第一の実施形態のクリーニング装置を含む定着装置の動力伝達機構の例を示す斜視図である。 図3における定着装置の動力伝達機構の例を示す側面図である。 ブラシローラを拡大して示す図である。 ブラシローラの断面図である。 ブラシローラの周速度比とトナーの掻き落とし能力との関係を示す図である。 ブラシローラ67の周速度比と摩耗量との関係を示す図である。 第二の実施形態のクリーニング装置を含む定着装置の要部を示す図である。
符号の説明
1 画像形成装置
21 制御部(可変手段)
23 中間転写ベルト(ベルト)
29,29B 定着装置
61 加熱定着ローラ(ローラ)
62 加圧ローラ(ローラ)
66 回収ローラ(ローラ)
67 ブラシローラ
68 軸心
69 ブラシローラ駆動源(可変手段)
81 ブラシ
82 基布
218 速度可変制御部(可変手段)

Claims (14)

  1. ローラまたはベルトの表面に付着したトナーをクリーニングするクリーニング装置であって、
    前記ローラまたは前記ベルトの表面に接触して前記ローラまたは前記ベルトの回転する方向と逆の方向に回転し、かつ前記ローラまたは前記ベルトの周速度よりも遅く回転するブラシローラ、
    を有することを特徴とするクリーニング装置。
  2. 前記ブラシローラは、前記ローラまたは前記ベルトの周速度に対する比が70%以上から100%未満の範囲内の周速度で回転する、
    請求項1記載のクリーニング装置。
  3. 前記ローラは、定着装置に設けられた加熱定着ローラまたは加圧ローラの表面に付着したトナーを回収するために設けられた回収ローラであり、
    前記回収ローラは、前記加熱定着ローラまたは前記加圧ローラの少なくとも一方のローラの表面に接触して従動回転する。
    請求項2記載のクリーニング装置。
  4. 前記ブラシローラは、前記加熱定着ローラまたは前記加圧ローラを回転駆動する駆動源からの回転駆動力によって回転駆動される、
    請求項3記載のクリーニング装置。
  5. 前記ブラシローラは、専用の駆動源であるブラシローラ駆動源によって回転駆動される、
    請求項3記載のクリーニング装置。
  6. 前記ブラシローラ駆動源は、前記ブラシローラの周速度を可変するための可変手段を有する、
    請求項5記載のクリーニング装置。
  7. 前記可変手段は、前記定着装置において定着される記録媒体に転写されている画像の状態に基づいて、前記ブラシローラの周速度を可変する、
    請求項6記載のクリーニング装置。
  8. 前記ブラシローラのブラシは、耐熱性を有した繊維からなり、
    前記ブラシの先端部は、その長手方向に対してほぼ垂直に切断された端面を有する、
    請求項2ないし7のいずれかに記載のクリーニング装置。
  9. 前記繊維は、ステンレス繊維、炭素繊維、アラミド繊維、またはポリイミド繊維のいずれかである、
    請求項8記載のクリーニング装置。
  10. 前記繊維はポリフェニレンサルファイド繊維であり、
    前記ブラシは、太さが10〜20デニール、繊維密度が50〜100本/束で、80〜120束/cm2 の範囲の繊維が基布上に設けられて形成されている、
    請求項8記載のクリーニング装置。
  11. 前記ブラシローラは、断面が円形の軸心の表面に前記基布が螺旋状に巻き付けられて構成されている、
    請求項10記載のクリーニング装置。
  12. 前記回収ローラには、その表面材として、厚さが20〜50μmの離型層が設けられている、
    請求項3記載のクリーニング装置。
  13. 請求項1ないし12のいずれかに記載のクリーニング装置を備えた画像形成装置。
  14. ローラまたはベルトの表面に付着したトナーをクリーニングするクリーニング方法であって、
    前記ローラまたは前記ベルトの表面に接触するブラシローラを設けておき、
    前記ブラシローラを、前記ローラまたは前記ベルトの回転する方向と逆の方向に回転させ、かつ前記ローラまたは前記ベルトの周速度よりも遅く回転させる、
    ことを特徴とするクリーニング方法。
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