JP6323229B2 - コネクタ - Google Patents

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Description

本発明は、コネクタに関する。
特許文献1に開示のコネクタは、相手ハウジングに嵌合可能なハウジングと、ハウジングに対して待機位置と検知位置とに移動可能に組み付けられる検知部材とを備えている。ハウジングには、相手ハウジングを嵌合状態に保持するためのロックアームが設けられている。ロックアームは、ハウジングの前端部から後方へ片持ち状に延出する撓み可能な形態とされている。ロックアームの後端部(自由端部)には、切欠状の収容凹部が設けられている。検知部材は、その本体部から前方へ片持ち状に突出する1つの弾性アーム部(検知片)を有している。
両ハウジングの嵌合過程では、検知片がロックアームの収容凹部に挿入されて係止されることにより、検知部材が検知位置への移動を規制された状態で待機位置に留め置かれる。両ハウジングの正規嵌合時には、検知片とロックアームとの係止が解除され、検知部材が待機位置から検知位置へと移動可能な状態となる。したがって、検知部材の検知位置への移動が可能となることをもって、両ハウジングが正規嵌合状態にあると判断することができる。
特開2013−214495号公報
ところで、上記の場合、コネクタを搬送する途中で待機位置に留め置かれた検知部材の弾性アーム部とロックアームとの係止が外れ、検知部材が不意に移動することがあり、場合によってはハウジングから脱落することもあった。
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、検知部材が誤って移動するのを防止することを目的とする。
本発明のコネクタは、嵌合相手となる相手ハウジングを嵌合状態に保持する撓み可能なロックアームを有するハウジングと、前記ハウジングに対して待機位置と検知位置とに移動可能に組み付けられるものであり、アーム状の検知片を有していて、両ハウジングの嵌合過程では前記検知片が前記ロックアームに係止されることによって前記検知位置への移動を規制された状態で前記待機位置に留め置かれ、前記両ハウジングの正規嵌合時には前記検知片と前記ロックアームとの係止が解除されて前記待機位置から前記検知位置への移動が許容される検知部材とを備え、前記検知片は、前記ロックアームの幅方向両側の部分と係止可能な位置に対をなして配置され、前記検知部材が前記待機位置にあり、前記両ハウジングの嵌合過程の終盤に、互いに独立して動作する構成としたところに特徴を有する。
各検知片が互いに独立して動作可能な形態とされているため、仮に、各検知片のうちの一方の検知片がロックアームとの係止を外す方向に動作しても、他方の検知片がロックアームとの係止を維持する限り、検知部材が不意に移動したりすることがない。したがって、検知部材が誤って移動するのを防止することができる。また、検知片が待機位置にてロックアームの幅方向両側の部分にバランス良く係止されることにより、ロックアームの姿勢の安定化を図ることができる。
本発明の実施例1において、検知部材がハウジングに対して待機位置に留め置かれた状態を示す平面図である。 図1のA−A線断面図である。 ハウジングが相手ハウジングと正対した状態を示すA−A線相当断面図である。 ハウジングが相手ハウジングと嵌合される途中の状態を示すA−A線相当断面図である。 ハウジングが相手ハウジングと正規嵌合された状態を示すA−A線相当断面図である。 検知部材がハウジングに対して検知位置まで押し込まれた状態を示すA−A線相当断面図である。 実施例1のハウジングの平面図である。 実施例1の検知部材の平面図である。 実施例1の検知部材の正面図である。 実施例1の検知部材の側面図である。 本発明の実施例2の図1相当図である。 図11のB−B線断面図である。 ハウジングが相手ハウジングと嵌合される途中の状態を示すB−B線相当断面図である。 ハウジングが相手ハウジングと正規嵌合された状態を示すB−B線相当断面図である。 実施例2のハウジングの平面図である。 実施例2の検知部材の平面図である。 実施例2の検知部材の正面図である。
本発明の好ましい形態を以下に示す。
前記ロックアームは、前記両ハウジングの正規嵌合時に前記相手ハウジングに設けられた誤嵌合防止用のリブが進入する溝部を有し、前記ロックアームにおける前記溝部を挟んだ幅方向両側の部分と係止可能な位置に、前記検知片が対をなして配置されている。ロックアームが、誤嵌合防止用のリブが進入する溝部と、溝部を挟んだ幅方向両側に検知片と係止可能な部分とを有し、幅方向のほぼ全幅に亘って無駄なく利用されるため、スペース効率に優れる。
前記ロックアームには、ロック突部が設けられ、前記ロック突部の後方は、前記両ハウジングの正規嵌合時に、前記相手ハウジングに設けられたロック部が進入する進入空間として開放され、前記検知部材が前記待機位置にある場合には、前記進入空間に前記検知片の係止部が進入して前記ロック突部に係止可能とされており、前記検知片には、前記係止部と幅方向で隣接する位置に、被当接部が設けられ、前記ロックアームには、前記進入空間と隣接する位置に、前記被当接部に当接することで、前記待機位置にて前記係止部の前記進入空間からの抜け出しを規制する当接部が設けられている。ロック突部の後方が進入空間として開放された形態になっているため、待機位置に留め置かれた検知部材に偶発的な外力が作用すると、係止部が進入空間から抜け出て、係止部とロック突部との係止が外れてしまうおそれがある。しかるに上記構成によれば、検知片に被当接部が設けられ、ロックアームに被当接部に当接することで待機位置にて係止部の進入空間からの抜け出しを規制する当接部が設けられているため、係止部とロック突部との係止を良好に維持することができる。
<実施例1>
本発明の実施例1を図1〜図10によって説明する。本実施例1のコネクタは、ハウジング10と、ハウジング10に対して待機位置と検知位置とに移動可能に組み付けられる検知部材60とを備えている。ハウジング10は、相手ハウジング90に嵌合可能とされている。なお、以下の説明において、前後方向は、両ハウジング10、90が嵌合開始時に互いに向き合う面側を前側とし、上下方向は、図2〜図6、図9及び図10を基準とする。幅方向は、図9の左右方向である。
相手ハウジング90は合成樹脂製であって、図3に示すように、前方に開口する筒状のフード部91を有している。フード部91内には、相手端子金具95の雄タブ96が複数突出して配置されている。フード部91の上壁下面の幅方向中央部には、誤嵌合防止用のリブ92が設けられている。リブ92は、フード部91の前後方向の全長に亘って延出する垂下板状をなし、板面を左右に向けて配置されている。フード部91の上壁下面の前端部には、リブ92を挟んだ幅方向両側に、一対のロック部93が突設されている。ロック部93は、爪状をなし、ハウジング10の後述するロックアーム12に係止可能とされている。
ハウジング10は合成樹脂製であって、図2及び図7に示すように、ブロック状のハウジング本体11と、ハウジング本体11の上面に突設されたロックアーム12とを有している。ハウジング本体11には、図示しない複数のキャビティが設けられている。各キャビティには、図示しない端子金具が挿入されるようになっている。各キャビティに正規挿入された端子金具は、ハウジング10に組み付けられるリテーナ20(図2を参照)に係止されることで、キャビティに抜け止め保持される。また、両ハウジング10、90の正規嵌合時には、端子金具が相手端子金具95と電気的に接続される。
図2に示すように、ロックアーム12は、ハウジング本体11の上面の前端部から起立する脚部13と、脚部13の上端から後方へ延出するアーム部14と、アーム部14の後端部から上方に突出する解除操作部15とを有している。図7に示すように、ロックアーム12は、全体として幅広の形態とされている。そして、ロックアーム12は、図2に示すように、脚部13を支点としてアーム部14が傾動する上下方向に撓み変形可能とされている。図2及び図4に示すように、ハウジング本体11の上面とアーム部14との間は、アーム部14の傾動を許容する撓み空間16として開放されている。
図7に示すように、ロックアーム12の幅方向中央部には、溝部17が設けられている。溝部17は、脚部13からアーム部14に跨って前後方向に貫通し、脚部13の前面に開口している。
図7に示すように、脚部13及びアーム部14のうち、溝部17を挟んだ幅方向両側の部分は、一対の分割アーム18として構成される。両分割アーム18は、互いに同形同大とされている。そして、両分割アーム18の後端部間には、解除操作部15が架設されている。解除操作部15の後端縁には、幅方向に一対の凹所19が設けられている。図1に示すように、解除操作部15の両凹所19には、それぞれ、検知部材60の後述する検知片64が進入可能とされている。
図2に示すように、分割アーム18の前後方向途中には、ロック突部21が上方に突出して設けられている。図7に示すように、ロック突部21は、溝部17寄りの位置に配置され、側面が溝部17に臨んでいる。また、分割アーム18には、ロック突部21の位置する側とは反対側の外側端部に、補強壁22が突設されている。補強壁22は、前後方向に延出する突条をなし、後端部が解除操作部15に連結されている。
図7に示すように、分割アーム18には、ロック突部21と解除操作部15との間で且つ補強壁22の内側に、上下方向に貫通するとともに後方に開放された進入空間23が形成されている。進入空間23は、溝部17と連通している。ロック突部21の後面は、進入空間23に臨み、相手ハウジング90のロック部93及び検知部材60の後述する係止部68に係止可能な係止面24とされている(図2及び図5を参照)。
図2に示すように、ロック突部21の後端下縁には、切欠状の挿入凹部25が設けられている。挿入凹部25は、ロック突部21の係止面24及び下面に開口する形態とされ、内部に、検知部材60の後述する係止部68が挿入可能とされている(図6を参照)。
ハウジング本体11の上面の後端部には、図7に示すように、ロックアーム12の解除操作部15を挟んだ幅方向両側に、一対の内側立壁26が立設され、さらに両内側立壁26の外側に、一対の外側立壁27が立設されている。また、両外側立壁27の上端と両内側立壁26の上端とには、幅方向に沿った保護壁28が連結されて架設されている。両内側立壁26の外面(解除操作部15に向き合う面とは反対側の面)の前端部には、一対の内側突起29が設けられている。また、両外側立壁27の内面(内側立壁26に向き合う面)の後端部には、一対の外側突起31が設けられている。
続いて、検知部材60を説明する。検知部材60は合成樹脂製であって、図2に示すように、ロックアーム12の撓み空間16に後方から挿入されて組み付けられる。図8〜図10に示すように、検知部材60は、幅方向に沿った板状の本体部61と、本体部61の幅方向両端部から前方へ突出する縦板状の一対の側部62と、両側部62の前端から前方へ突出する縦板状の一対の弾性アーム片63と、本体部61の前面下端部の幅方向中央を挟んだ両側の位置から前方へ突出する一対の検知片64とを有している。
図8及び図9に示すように、両側部62の外面(両検知片64に向き合う面とは反対側の面)には、一対の抜止突起65が設けられている。弾性アーム片63は、側部62よりも薄肉の形態とされ、側部62の前端を支点として内外に撓み変形可能とされている。両弾性アーム片63の前端部には、一対の係止爪66が内側(検知片64に向き合う面側)に突出して設けられている。
図1に示すように、両検知片64は、それぞれ、両分割アーム18のロック突部21と対応する位置に配置されている。また、図10に示すように、検知片64は、本体部61の前面下端部から斜め上前方へ延出する略角棒状の形態とされている。また、図8及び図9に示すように、両検知片64は、互いに同形同大とされ、所定間隔をあけて幅方向に並列に配置されている。図8に示すように、検知片64の後端部には、本体部61の前面から前方へ次第に幅狭となる基端部67が設けられている。検知片64は、基端部67を支点として上下方向に撓み変形可能とされている。図10に示すように、検知片64の前端部には、係止部68が上方に突出して設けられている。係止部68の上面の幅方向中央部には、前後方向に沿った突条の係止本体部69が設けられている。また、図8及び図10に示すように、検知片64の前端部には、係止部68の前端下縁から前方に突出する引掛片部71が設けられている。
次に、本実施例1の作用効果を説明する。
組み付けに際し、検知部材60がハウジング10に対して待機位置に組み付けられる。検知部材60が待機位置に組み付けられると、両弾性アーム片63の係止爪66がハウジング10の両内側突起29の後面に当接可能に配置されるとともに、両検知片64の係止部68が進入空間23に進入した状態で両分割アーム18のロック突部21の係止面24に当接可能に配置される(図1及び図2を参照)。これにより、検知部材60が前方(検知位置)へ移動するのが規制される。また、両側部62の抜止突起65がハウジング10の両外側突起31の前面に弾性的に係止されることにより、検知部材60がハウジング10から後方へ抜け出るのが規制される(図1を参照)。さらに、両検知片64の引掛片部71が両分割アーム18の挿入凹部25内の段差面33に当接することにより、係止部68がロック突部21との係止を外して進入空間23から上方へ抜け出るのが規制される(図2を参照)。なお、検知部材60が待機位置にある場合に、検知片64は、引掛片部71を介してロック突部21に対しプリロードを付与した状態で弾性的に引っ掛け係止される。
続いて、ハウジング10が相手ハウジング90に正対して配置される(図3を参照)。その状態で、ハウジング10が相手ハウジング90のフード部91内に嵌合される。詳細は図示しないが、両ハウジング10、90の嵌合過程において、誤嵌合防止用のリブ92がロックアーム12の溝部17に嵌合状態で挿入されることにより、両ハウジング10、90の嵌合動作が案内されるとともに、後述するロックアーム12の撓み動作の安定性が担保される。仮に、相手ハウジング90に対するハウジング10の嵌合姿勢が上下反転等の不正姿勢をとっていると、リブ92がハウジング10の前面に干渉して、両ハウジング10、90の嵌合動作が阻止される。このため、両ハウジング10、90が誤嵌合される事態が回避される。
両ハウジング10、90の嵌合過程の終盤において、フード部91の両ロック部93が両分割アーム18のロック突部21の前面を摺動することにより、両分割アーム18が撓み空間16に撓み変形させられる(図4を参照)。このとき、アーム部14が下方へ傾動させられ、それに伴い引掛片部71がロック突部21の段差面33に押圧されて押し下げられる。これにより、検知片64が下方へ傾動して撓み変形させられる。この間、両検知片64は、互いに独立して撓み変形するが、撓み変形するタイミング及び撓み動作自体は互いにほぼ同一とされている。
両ハウジング10、90が正規嵌合されると、両分割アーム18のロック突部21がフード部91の両ロック部93を乗り越えて、両分割アーム18が弾性的に復帰し、ロック突部21がロック部93に係止可能に配置される(図5を参照)。これにより、両ハウジング10、90が嵌合状態に保持される。また、両ハウジング10、90が正規嵌合されると、両検知片64の係止部68の係止本体部69がフード部91の両ロック部93に当接し、両検知片64が両ロック部93に押圧されて撓み変形したままの状態に維持される(図5を参照)。このため、両検知片64の係止部68が両分割アーム18のロック突部21から離間して、係止部68とロック突部21との係止が外れ、検知部材60の前方(検知位置)への移動が許容された状態になる。
次いで、検知部材60に前方への押し込み力が付与される。すると、両弾性アーム片63の係止爪66と両内側突起29との係止が外れ、検知部材60が前方へ移動させられる。検知部材60が検知位置に至るに伴い、両検知片64の係止部68が両分割アーム18の挿入凹部25に挿入されて挿入凹部25内の前面に当接可能に配置される(図6を参照)。これにより、検知部材60のそれ以上の前進が規制される。また、両弾性アーム片63の係止爪66が両内側突起29の前面に弾性的に係止されることにより、検知部材60の待機位置への戻り移動が規制される。
ところで、仮に、両ハウジング10、90が正規嵌合されない半嵌合状態のときに両ハウジング10、90の嵌合動作を中断すると、ロックアーム12の撓み動作が解消されず、ロック突部21と係止部68との係止が維持される。このため、検知部材60に前方(検知位置)への押し込み力が付与されても、係止部68がロック突部21の係止面24に当接していることから、検知部材60が検知位置に至ることがない。したがって、検知部材60が検知位置に移動させることができなければ、両ハウジング10、90が半嵌合状態にあり、検知部材60が検知位置に移動させることが可能であれば、両ハウジング10、90が正規嵌合状態にあると、判断することができる。
一方、両ハウジング10、90の離脱時には、検知位置にある検知部材60に後方への引っ張り力が付与される。すると、両弾性アーム片63の係止爪66と両内側突起29の前面との係止が外れ、検知部材60が待機位置に至らしめられる。その後、ロックアーム12の解除操作部15が押し下げられることにより、ロック突部21とロック部93との係止が外れて、両ハウジング10、90が離脱可能な状態になる。
また、コネクタの搬送時には、検知部材60がハウジング10に対して待機位置に留め置かれる。このとき、検知部材60の検知片64に他のコネクタや異物が干渉する等して何らかの外力F1(図2を参照)が作用すると、検知片64が下方へ撓み変形して、係止部68とロック突部21との係止が外れ、検知部材60が不意に検知位置に移動する可能性があり、場合によってはハウジング10から脱落する可能性もある。しかるに本実施例1の場合、仮に、両検知片64のうち、一方の検知片64が外力F1により下方へ撓み変形させられて、一方の検知片64の係止部68とロック突部21との係止が外れても、他方の検知片64の係止部68とロック突部21との係止が維持されていれば、検知部材60が不意に検知位置に移動することがなく、またハウジング10から脱落することもない。したがって、検知部材60の検知機能の信頼性の向上を図ることができる。
以上説明したように、本実施例1によれば、検知部材60に設けられた両検知片64が互いに独立して動作可能な形態とされているため、仮に、両検知片64のうちの一方の検知片64がロックアーム12との係止を外す方向に撓み変形しても、他方の検知片64がロックアーム12との係止を維持する限り、検知部材60が不意に検知位置へ移動することがない。したがって、検知部材60が誤って移動するのを防止することができる。また、検知片64が待機位置にてロックアーム12の幅方向両側に設けられた一対の分割アーム18にバランス良く係止されるため、ロックアーム12の姿勢及び撓み動作の安定化を図ることができる。
さらに、ロックアーム12が、誤嵌合防止用のリブ92が進入する溝部17を有するとともに、溝部17を挟んだ幅方向両側に検知片64と係止可能な分割アーム18を有するため、スペース効率に優れる。
<実施例2>
図11〜図17は、本発明の実施例2を示す、実施例2は、ロックアーム12Aの両分割アーム18Aの形状及び検知部材60Aの両検知片64Aの形状が実施例1とは異なる。その他は、実施例1と同様であるため、実施例2において、実施例1と同一又は相当する構造には同一符号を付し、重複する説明を省略する。
図15に示すように、両分割アーム18Aには、幅方向に関して補強壁22とロック突部21との間に、一対の当接部34が設けられている。当接部34は、補強壁22に連結された状態で進入空間23Aの前後方向の全長に亘って延出する板壁状の形態とされている。進入空間23Aは、当接部34の存在によって実施例1の進入空間23よりも幅寸法が小さくなっている。
図16及び図17に示すように、両検知片64Aの係止部68Aは、実施例1よりも幅狭の形態とされている。両係止部68Aは、検知片64Aの幅方向中央から内側(幅方向中央側)へ寄った位置に配置されている。
また、図16及び図17に示すように、両検知片64Aには、両係止部68Aとは反対側となる幅方向中央から外側へ寄った位置に、被当接部72が設けられている。被当接部72は、幅方向に関して係止部68Aと隣接して配置されている。そして、被当接部72は、検知片64Aの上面(係止部68Aを除く)とほぼ段差無く連なる平面状の形態とされている。
検知部材60Aがハウジング10に対して待機位置に組み付けられると、実施例1と同様、両検知片64Aの係止部68Aが進入空間23Aに進入して両分割アーム18Aのロック突部21の係止面24に当接可能に配置される(図11を参照)。これにより、検知部材60Aの前方(検知位置)への移動が規制される。また、検知部材60Aが待機位置に組み付けられると、両検知片64Aの被当接部72が、両分割アーム18Aの当接部34の下方に潜り込み、当接部34の下面に当接可能に配置される(図12を参照)。さらに、両検知片64Aの引掛片部71が両分割アーム18Aの挿入凹部25内の内上面36に当接可能に配置される(図12を参照)。
両ハウジング10、90の嵌合過程において、ロックアーム12Aの両分割アーム18A及び検知部材60Aの両検知片64Aがいずれも撓み変形したときに、当接部34が被当接部72に当接した状態となる(図13を参照)。両ハウジング10、90が正規嵌合された際には、両分割アーム18Aの弾性復帰によって、被当接部72が当接部34から離間させられる(図14を参照)。
ところで、コネクタの搬送時に、待機位置に留め置かれた検知部材60Aに対して検知片64Aの前端部を上方へ持ち上げる方向への外力F2(図12を参照)が作用すると、係止部68Aが進入空間23Aから上方へ抜け出て、係止部68Aとロック突部21との係止が外れるおそれがある。しかし、実施例2の場合、検知片64Aに上記外力F2が作用しても、引掛片部71が挿入凹部25内の内上面36に当接することにより、検知片64Aの前端部が上方へ持ち上がるのが一次的に規制される。また、万一、引掛片部71とロック突部21との係止が外れても、被当接部72が当接部34の下面に当接することにより、検知片64Aの前端部が上方へ持ち上がるのが二次的に確実に規制される。
したがって、実施例2によれば、係止部68Aがロックアーム12Aの進入空間23Aから抜け出るのが確実に防止され、係止部68Aとロック突部21との係止が良好に維持される。
<他の実施例>
以下、他の実施例を簡単に説明する。
(1)各検知片は、ロックアームの幅方向両側の部分と係止可能な位置に複数対配置されていてもよい。
(2)各検知片は、弾性力を有さずに変位動作するだけであってもよい。
(3)各検知片は、検知部材の幅方向中央を挟んだ両側に非対称な形態で設けられていてもよい。
(4)溝部は、ロックアームの幅方向中央部から左右いずれかにずれた位置に設けられていてもよい。また、ロックアームに溝部が設けられていなくてもよい。
(5)実施例2の場合、検知片の被当接部がロックアームの当接部に当接して係止部の進入空間からの抜け出しが確実に規制されるのであれば、検知片から引掛片部を省略してもよい。
10…ハウジング
12、12A…ロックアーム
17…溝部
21…ロック突部
23、23A…進入空間
34…当接部
60、60A…検知部材
64、64A…検知片
68、68A…係止部
72…被当接部
90…相手ハウジング
92…誤嵌合防止用のリブ
93…ロック部
F1、F2…外力

Claims (3)

  1. 嵌合相手となる相手ハウジングを嵌合状態に保持する撓み可能なロックアームを有するハウジングと、
    前記ハウジングに対して待機位置と検知位置とに移動可能に組み付けられるものであり、アーム状の検知片を有していて、両ハウジングの嵌合過程では前記検知片が前記ロックアームに係止されることによって前記検知位置への移動を規制された状態で前記待機位置に留め置かれ、前記両ハウジングの正規嵌合時には前記検知片と前記ロックアームとの係止が解除されて前記待機位置から前記検知位置への移動が許容される検知部材とを備え、
    前記検知片は、前記ロックアームの幅方向両側の部分と係止可能な位置に対をなして配置され、前記検知部材が前記待機位置にあり、前記両ハウジングの嵌合過程の終盤に、互いに独立して動作することを特徴とするコネクタ。
  2. 前記ロックアームは、前記両ハウジングの正規嵌合時に前記相手ハウジングに設けられた誤嵌合防止用のリブが進入する溝部を有し、前記ロックアームにおける前記溝部を挟んだ幅方向両側の部分と係止可能な位置に、前記検知片が対をなして配置されていることを特徴とする請求項1記載のコネクタ。
  3. 前記ロックアームには、ロック突部が設けられ、前記ロック突部の後方は、前記両ハウジングの正規嵌合時に、前記相手ハウジングに設けられたロック部が進入する進入空間として開放され、前記検知部材が前記待機位置にある場合には、前記進入空間に前記検知片の係止部が進入して前記ロック突部に係止可能とされており、
    前記検知片には、前記係止部と幅方向で隣接する位置に、被当接部が設けられ、
    前記ロックアームには、前記進入空間と隣接する位置に、前記被当接部に当接することで、前記待機位置にて前記係止部の前記進入空間からの抜け出しを規制する当接部が設けられていることを特徴とする請求項1又は2記載のコネクタ。
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