JP6323204B2 - 航空機牽引車 - Google Patents

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Description

本発明は、重量の重い航空機を牽引する航空機牽引車に関するものである。
従来、滑走路周辺で航空機を移動させるために、特許文献1に開示されるような航空機牽引車が用いられている。
このような航空機牽引車は、航空機を牽引するのに必要な牽引力を得るため、高馬力のエンジンを用いるとともに、車両本体の各部にウェイトを搭載し、航空機牽引車の重量を重くしている。具体的には、巨大な航空機を確実に移動させるためには、数十トンもの重量の航空機牽引車が用いられる。
特開2004−255944号公報
しかしながら、このような重量の重い航空機牽引車をトレーラー等によって陸送する際には、陸送可能な重量に制限があるため、陸送可能な制限重量以下になるようウェイトを取り外す必要があり、場合によってはタイヤも取り外す必要があった。そして、タイヤを取り外す場合は、航空機牽引車を持ち上げ、支持することの可能なジャッキ等の工具が必要になるうえ、タイヤを取り外すと自走不可能となるため、運搬用トレーラーと積込み用クレーンの近くで作業を行わなければならず、分解作業を行う場所も限定されていた。
このように、ウェイトやタイヤの取り外しには大きな労力が必要であり、分解作業に数日を費やす必要があった。また、分解した航空機牽引車の組み立て作業も同様に大きな労力が必要であった。
本発明は、上記の問題に鑑みてなされたものであって、その目的は、陸送の際の制限重量超過の防止に資するとともに、ウェイトを着脱する作業効率を向上させることが可能な航空機牽引車を提供することにある。
本発明は、係る目的を達成するために、次のような手段を講じたものである。
すなわち、本発明の航空機牽引車は、複数のウェイトと、前輪及び後輪を有する車両本体と、当該車両本体の前方に設けられる前側収納フレームと、前記車両本体の後方に設けられる後側収納フレームとを備える航空機牽引車であって、前記前側収納フレーム及び前記後側収納フレームは前記車両本体に対してそれぞれ着脱可能であり、前記車両本体、前記前側収納フレーム及び前記後側収納フレームはそれぞれ収納空間を少なくとも1つ有していて、全ての収納空間はウェイトを鉛直方向もしくは水平方向の少なくとも何れかの方向に沿って直線的に出し入れ可能に構成されることを特徴とする。
このように構成すると、前側収納フレームと後側収納フレームとが着脱可能であることから、これらの収納フレームを取り外すことによって、航空機牽引車を陸送する際に車両本体と収納フレームとを分割して別々に陸送することが可能となり、陸送の際の制限重量超過の防止に資することが可能となる。また、車両本体、前側収納フレーム及び後側収納フレームに設けられる収納空間は全てウェイトを鉛直方向もしくは水平方向の少なくとも何れかの方向に沿って直線的に出し入れ可能となっているため、クレーンあるいはフォークリフトを用いて容易にウェイトの積載作業及び取り外し作業を行うことができ、作業効率を向上させることが可能となる。
加えて、分解作業及び組立作業の作業時間をより短縮するためには、前記車両本体、前記前側収納フレーム及び前記後側収納フレームはそれぞれ、上方に向かって開放され上方よりウェイトを直線的に出し入れ可能な第1の収納空間を有し、さらに前記車両本体は、前方又は後方に向かって開放され、前記前側収納フレーム及び前記後側収納フレームを取り外した際に、前方又は後方よりウェイトを直線的に出し入れ可能な第2の収納空間を有していることが望ましい。
さらに、前側収納フレームと後側収納フレームとを容易に取り付けることを可能とし、作業効率をより向上させることも可能とするためには、前記車両本体の前方端に前側係合部を設け、前記前側収納フレームの後方端に前記前側係合部に係合する前側被係合部を設けるとともに、前記車両本体の後方端に後側係合部を設け、前記後側収納フレームの前方端に前記後側係合部に係合する後側被係合部を設けており、前記前側被係合部及び前記後側被係合部は、それぞれ前記前側係合部及び前記後側係合部に対して上方より係合して幅方向及び鉛直方向に位置決めされることが好ましい。
加えて、航空機牽引車を分解して陸送する際に、場所を選ばずに分解作業及び組立作業を行い、作業時間も大幅に短縮することを可能とするためには、前記車両本体は前記前側収納フレーム及び前記後側収納フレームを取り外した状態で走行可能であり、前記前側収納フレームの重量が前記前輪の重量よりも重く、前記後側収納フレームの重量が前記後輪の重量よりも重くなるよう構成されていることが好適である。
以上説明した本発明によれば、陸送の際の制限重量超過の防止に資するとともに、ウェイトを着脱する作業効率を向上させることが可能な航空機牽引車を提供することが可能となる。
本発明の一実施形態に係る航空機牽引車を示す側面図。 同航空機牽引車の平面図。 同航空機牽引車を分解した状態を模式的に示す斜視図。 同航空機牽引車の前側収納フレームを示す図。 同航空機牽引車の後側収納フレームを示す図。 同航空機牽引車の車両本体の前方端及び後方端を示す図。
以下、本発明の一実施形態に係る航空機牽引車を、図面を参照しつつ説明する。
本実施形態の航空機牽引車は、滑走路周辺で航空機を牽引あるいはプッシュバックして移動させるために用いられる特殊車両であり、図1に示すように、車両本体1と、前側収納フレーム4と、後側収納フレーム5と、これらに設けられた第1の収納空間S1〜S6及び第2の収納空間S7に収納される複数のウェイトW1〜W7(図3参照)とを備える。なお、本実施形態の航空機牽引車は、図1〜図3それぞれの左側を前、右側を後ろと称し、前後方向と鉛直方向のそれぞれに垂直な方向を幅方向とする。また、本実施形態の航空機牽引車に設けられる収納空間は、第1の収納空間S1〜S6と第2の収納空間S7の何れかによって構成されている。
車両本体1は、図1〜図3に示すように、本体フレーム10と、前輪11,11と、後輪12,12と、キャビン13とを備えており、本体フレーム10は、キャビン13よりも前方の前側本体フレーム部20と、キャビン13よりも後方の後側本体フレーム部30とを含んで構成されている。前輪11,11及び後輪12,12は、大重量となる航空機牽引車を支持するため大型のものが用いられ、これら四輪が駆動することによって車両本体1は前後方向に自走可能となっており、四輪全てをステアリング可能とすることで、旋回半径を小さくして航空機を移動させる際に小回りが効くようになっている。また、キャビン13は、車両本体1の前後方向中央部に配置され、図2に示すように、航空機の牽引及びプッシュバック操作を容易に行えるよう、前方及び後方を向いた2つの運転席13a,13bが設けられている。
前側本体フレーム部20は、前側収納フレーム4の後方端41aと当接する車両本体1の前方端たる前面21と、キャビン13と接続する水平面24と、前方に向かって下方傾斜し、前面21と水平面24の間を接続する傾斜面23とを有する。
具体的には、前面21は、図1、図3及び前側本体フレーム部20の正面図である図6(a)に示すように、前後方向に対して垂直な矩形面であり、下方中央部の後述する前側係止溝42と対応する位置には、前方に突出する金属製の板状部材である前側係止片22が溶接されている。また、前面21には、前側収納フレーム4を取り付けるボルトを螺入する複数のねじ穴21a〜21aが設けられている。傾斜面23は、幅方向中央部分に矩形状の開口23aを有しており、その下方は前面21と平行に延び、奥行きのある矩形柱状の第1の収納空間S3となっている。水平面24は、図1及び図3に示すように、幅方向中央部分に矩形状の開口24aを有しており、その下方は扁平な矩形柱状の第1の収納空間S4となっている。
一方、後側本体フレーム部30は、図1〜図3に示すように、後側収納フレーム5の前方端51aと当接する車体本体1の後方端たる後面31と、この後面31とキャビン13の間を接続する水平面33とを有する。また、後側本体フレーム部30の中央部分にはエンジンルーム34が設けられており、内部にエンジン等の駆動機器が備えられている。
具体的には、後面31は、図1、図3及び後側本体フレーム部30の正面図である図6(b)に示すように、前後方向に対して垂直であり、下方中央部の後述する後側係止溝52と対応する位置には、後方に突出する金属製の板状部材である後側係止片32が溶接されている。また、後側係止片32の上部には矩形状の開口31aが設けられており、この開口31aの前方は矩形柱状の第2の収納空間S7となっている。また、後面31には、後側収納フレーム5を取り付けるボルトを螺入する複数のねじ穴31b〜31bが設けられている。水平面33は、図2及び図3に示すように、幅方向両端近傍であって平面視においてエンジンルーム34と重ならない位置に、前後2ヶ所、計4ヶ所の開口33a〜33aを有しており、これらの開口33a〜33aの下方は第1の収納空間S5〜S5となっている。なお、4つの開口33a〜33aに対応する4つの第1の収納空間S5〜S5は、後輪12,12の取り付け領域を避けるため、図1に示すように、側面視において前側の2つの第1の収納空間S5,S5の後端が前方に傾斜し、後側の2つの第1の収納空間S5,S5の前端が後方に傾斜している。
次に、図1〜図4を用いて、前側収納フレーム4の構成を示す。なお、図4(a)及び(b)は前側収納フレーム4の平面図及び背面図であり、図4(c)は、図4(a)及び(b)のA−A位置における断面図である。
前側収納フレーム4は、後面を後方端41aとする後板41と、後板41の両端より前方に延びる側板43,43と、側板43,43を前方で連結し、後板41よりも低く形成される前板44と、これらの板材41,43,43,44と下方で当接する底板45とを備え、上方に開放した空間を形成しており、この空間は仕切り板46,46によって第1の収納空間S1,S2,S2の3つに分割されている。そして、これらの板材41,43,43,44,45,46,46は全て鉄板によって形成されている。なお、前板44の前側中央部には航空機と航空機牽引車を接続するためのトーバー(図示せず)を取り付ける接続具47が設けられている。
ここで、後板41の前方には、図4(a)〜(c)に示すように縦リブ41c〜41cが形成されており、図3に示すウェイトW1及びW2,W2を第1の収納空間S1,S2,S2に収納することを容易にするとともに、ウェイトW1,W2,W2の位置ずれを抑制している。また、側板43,43及び仕切り板46,46は、図3に示すように側面視において上端が前下方に傾いた台形形状をなし、車両本体1の傾斜面23が傾斜していることと相まって、キャビン13より航空機牽引車の前方が見やすくなっている。さらに、仕切り板46,46には、図4(a)〜(c)に示すように、水平方向に貫通する貫通孔46a,46aが設けられている。加えて、底板45は、図4(b),(c)に示すようにほぼ同一形状をなす上底板45aと下底板45bとの二重構造になっており、上底板45aは後板41、前板44、側板43,43のそれぞれと当接し、下底板45bは上底板45aの下方に当接していて、図4(a)に破線で示すように、後方の幅方向中央部に平面視コの字状の切り欠き45cを有している。そして、この上底板45aと下底板45bの切り欠き45cとによって、下方及び後方に開口する前側係止溝42が形成される。
このように構成された前側収納フレーム4を車両本体1に取り付ける際には、前側収納フレーム4を、仕切り板46,46に設けられた貫通孔46a,46aにワイヤを取り付けてクレーン等で吊り上げ、車両本体1の前面21に沿って上方より降下させて、前側収納フレーム4の前側係止溝42と車両本体1の前側係止片22とを係合させる。これら前側係止溝42と前側係止片22とが係合することによって、前側収納フレーム4は幅方向及び鉛直方向に位置決めされる。そして、前側収納フレーム4の後板41に設けられた複数の貫通孔41b(図4参照(a)〜(c))にそれぞれ前方よりボルトを通し、車両本体1の前面21の対応する位置に設けられた複数のねじ穴21a〜21a(図6(a)参照)にボルトを螺入することによって、前側収納フレーム4は前後方向にも位置決めされ、車両本体1に固定されるようになっている。なお、この前側収納フレーム4の重量は、前輪11,11の総重量よりも重くなっている。
次に、図1〜図3及び、図5を用いて、後側収納フレーム5の構成を示す。なお、図5(a)及び(b)は後側収納フレーム5の平面図及び背面図であり、図5(c)は、図5(a)及び(b)のB−B位置における断面図である。
後側収納フレーム5は、前面を前方端51aとする前板51と、前板51の両端より後方に延びる側面視台形状の側板53,53と、側板53,53を後方で連結し、前板51よりも低く形成される後板54と、これらの板材51,53,53,54と下方で当接する底板55とを備え、上方に開放した第1の収納空間S6を形成している。また、これらの板材51,53,53,54,55は全て鉄板によって形成されている。さらに、後板54の後側中央部には航空機と航空機牽引車を接続するためのトーバー(図示せず)を取り付ける接続具56が設けられている。
このうち、側板53,53には、図1及び図5(a)〜(c)に示すように、水平方向に貫通する貫通孔53a〜53aが設けられている。また、底板55は、図5(b),(c)に示すように、ほぼ同一形状をなす上底板55aと下底板55bとの二重構造になっており、上底板55aは、前板51、後板54、側板53,53のそれぞれと当接し、下底板55bは上底板55aの下方に当接していて、図5(a)に破線で示すように、後方の幅方向中央部に平面視コの字状の切り欠き55cを有している。そして、この上底板55aと下底板55bの切り欠き55cとによって、下方及び前方に開口する後側係止溝52が形成される。
このように構成された後側収納フレーム5を車両本体1に取り付ける際には、後側収納フレーム5を、側板53,53に設けられた貫通孔53a〜53aにワイヤを取り付けてクレーン等で吊り上げ、車両本体1の後面面31に沿って上方より降下させて、後側収納フレーム5の後側係止溝52と車両本体1の後側係止片32とを係合させる。これら後側係止溝42と後側係止片32とが係合することによって、後側収納フレーム5は幅方向及び鉛直方向に位置決めされる。そして、後側収納フレーム5の前板51に設けられた複数の貫通孔51b(図5(a)〜(c)参照)にそれぞれ後方よりボルトを通し、車両本体1の後面31の対応する位置に設けられた複数のねじ穴31b〜31b(図6(b)参照)にボルトを螺入することによって、後側収納フレーム5は前後方向にも位置決めされ、車両本体1に固定されるようになっている。なお、この後側収納フレーム5の重量は、後輪12,12の総重量よりも重くなっている。
次に、図3を参照して、ウェイトW1〜W7について説明する。
まず、ウェイトW1〜W5及びW7は、鉄板を張り合わせた鉄塊から構成され、図3に示すように、これらが収納される第1の収納空間S1〜S5及び第2の収納空間S7の形状に対応した立体形状となっている。具体的には、ウェイトW1は扁平な矩形柱形状、ウェイトW2は側面視形状が前側収納フレーム4の側板43と略同一である台形柱形状、ウェイトW3は縦長の矩形柱形状をなしている。また、ウェイトW4は扁平な矩形柱形状なし、4つのウェイトW5〜W5はそれぞれ台形柱形状をなしており、ウェイトW7は、段部W7aを有し、断面が略T字型ある角柱形状をなしている。さらに、ウェイトW6は、地上にある航空機に電力を供給するための交流発電機を備えたGPU(Ground Power Unit)によって構成されており、矩形形状をなしている。
これらのウェイトW1〜W7のうち、ウェイトW1〜W5の上面にはそれぞれアイボルト(図示せず)を取り付けるための2つのねじ穴W1a,W1a〜W5a,W5a(図2参照)が設けられており、ウェイトW1〜W5はアイボルトを介してクレーンで吊り上げることが可能となっている。なお、ウェイトW1〜W5を移動させる手段はクレーンに限られるものではない。
そして、これらのウェイトW1〜W5及びウェイトW6は、第1の収納空間S1〜S6に上方より出し入れ可能となっており、これらウェイトW1〜W6の積載作業及び取り外し作業は、前側収納フレーム4及び後側収納フレーム5を車体本体1に取り付けるためのクレーンと同じものを使用することが可能である。
また、ウェイトW7は、後側収納フレーム5が車両本体1から取り外された状態において、フォークリフトの爪が段部W7a支持して搬送することによって、第2の収納空間S7に後方より直線的に収納されるようになっており、ウェイトW1〜W6の収納及び取り外し作業とウェイトW7の収納及び取り外し作業とを並行して行うことができる。このウェイトW7は、車両本体1に後側収納フレーム5が取り付けられることによって、第2の収納空間S7から脱落しないようになっている。
なお、収納空間S1〜S7は、ウェイトW1〜W7を直線的に収納し、取り出すことができるよう、直線状、好ましくは開口に向かって拡開した形状となっている。また、収納空間S1〜S5には図示しない蓋が設けられ、ウェイトを収納した状態で蓋をして、ウェイトを固定することが可能となっている。加えて、ウェイトW1〜W7及びこれらのウェイトを収納する収納空間S1〜S7は、車両本体1、前側収納フレーム4、後側収納フレーム5及びウェイトW1〜W7の重量が前輪11,11及び後輪12,12に適切に分散して加重されるよう配置される。
このように構成された航空機牽引車をトレーラーによって陸送する場合には、陸送可能な重量に制限があるため、陸送可能な制限重量以下になるようウェイトW1〜W7、前側収納フレーム4及び後側収納フレーム5を取り外すことによって航空機牽引車を分解する。
なお、これらウェイトW1〜W7、前側収納フレーム4及び後側収納フレーム5の取り外しは、後側収納フレーム5に搭載されたGPUであるウェイトW6、前側収納フレーム4に搭載されたウェイトW1及びW2、本体フレーム10の後側本体フレーム部30に搭載されたウェイトW5〜W5、本体フレーム10の前側本体フレーム部20に搭載されたウェイトW3及びW4、後側収納フレーム5、前側収納フレーム4、本体フレーム10の後側本体フレーム部30に搭載されたウェイトW6の順に行うという具合に、前後交互に行うのが好ましい。
このように、ウェイトW1〜W7、前側収納フレーム4及び後側収納フレーム5のうちキャビン13の前方のものと後方のものを交互に取り外すことによって、車両本体1の重量に対して多くの重量比を占めるこれらウェイトW1〜W7、前側収納フレーム4及び後側収納フレーム5を取り外す際にも、常に車両本体1のバランスを保つことができ、安定して分解作業を行うことが可能となる。
なお、前側収納フレーム4及び後側収納フレーム5の着脱作業は、ウェイトW1,W2,W2及びウェイトW6を収容した状態で行うことも可能である。
そして、分解されたウェイトW1〜W7、前側収納フレーム4、後側収納フレーム5及び車両本体1は陸送可能な重量となるよう別々に運搬用トレーラーに積み込まれ、搬送される。また、分解したウェイトW1〜W7、前側収納フレーム4及び後側収納フレーム5を取り付ける際には、上記と逆の順番にこれらを取り付ける。
以上のように、本実施形態の航空機牽引車は、複数のウェイトW1〜W7と、前輪11,11及び後輪12,12を有する車両本体1と、車両本体1の前方に設けられる前側収納フレーム4と、車両本体1の後方に設けられる後側収納フレーム5とを備える航空機牽引車であって、前側収納フレーム4及び後側収納フレーム5は車両本体1に対してそれぞれ着脱可能であり、車両本体1は第1の収納空間S3〜S5及び第2の収納空間S7を有し、前側収納フレーム4は第1の収納空間S1及びS2を有し、後側収納フレーム5は第1の収納空間S6を有していて、全ての収納空間S1〜S7はウェイトW1〜W7を鉛直方向もしくは水平方向の少なくとも何れかの方向に沿って直線的に出し入れ可能に構成されることを特徴とする。
このように構成しており、前側収納フレーム4と後側収納フレーム5とが着脱可能であることから、これらの収納フレーム4,5を取り外すことによって、航空機牽引車を陸送する際に車両本体1と収納フレーム4,5とを分割して別々に陸送することが可能となり、陸送の際の制限重量超過の防止に資することが可能となる。また車両本体1、前側収納フレーム4及び後側収納フレーム5に設けられる収納空間S1〜S7は全てウェイトW1〜S7を鉛直方向もしくは水平方向の少なくとも何れかの方向に沿って直線的に出し入れ可能となっているため、クレーンあるいはフォークリフトを用いて容易にウェイトの積載作業及び取り外し作業を行うことができ、作業効率を向上させることが可能となる。
また、車両本体1は上方に向かって開放され上方よりウェイトW3〜W5を直線的に出し入れ可能な第1の収納空間S3〜S5を有し、前側収納フレーム4は上方に向かって開放され上方よりウェイトW1及びW2を直線的に出し入れ可能な第1の収納空間S1及びS2を有し、後側収納フレーム5は上方に向かって開放され上方よりウェイトW6を直線的に出し入れ可能な第1の収納空間S6を有しており、さらに車両本体1は、後方に向かって開放され、後側収納フレーム5を取り外した際に、後方よりウェイトW7を直線的に出し入れ可能な第2の収納空間S7を有しているため、ウェイトW1〜W6の上方からの収納及び取り外し動作とウェイトW7の後方からの収納及び取り外し動作とを並行して行うことができ、分解作業及び組立作業の作業時間をより短縮することが可能である。
さらに、車両本体1の前方端である前面21に前側係合部である前側係止片22を設け、前側収納フレーム4の後方端41aに前側係止片22に係合する前側被係合部である前側係止溝42を設けるとともに、車両本体1の後方端である後面31に後側係合部である後側係止片32を設け、後側収納フレーム5の前方端51aに後側係止片32に係合する後側被係合部である後側係止溝52を設けており、前側係止溝42及び後側係止溝52は、それぞれ前側係止片22及び後側係止片32に対して上方より係合して幅方向及び鉛直方向に位置決めされるよう構成しているため、前側収納フレーム4と後側収納フレーム5とを容易に取り付けることが可能となり、作業効率をより向上させることも可能である。
加えて、車両本体1は前側収納フレーム4及び後側収納フレーム5を取り外した状態で走行可能であり、前側収納フレーム4の重量が前輪11,11の重量よりも重く、後側収納フレーム5の重量が後輪12,12の重量よりも重くなるよう構成されているため、航空機牽引車を分解して陸送する際に、前輪11,11及び後輪12,12を取り外せば制限重量の基準を満たす場合にも、これら前輪11,11及び後輪12,12を取り外す代わりに前側収納フレーム4及び後側収納フレーム5を取り外すことによって陸送することが可能となる。そのため、車両本体1を自走させて運搬用トレーラーに積み込むことができ、重量の重い車両本体を持ち上げるジャッキ等の工具が不要となるため、場所を選ばずに分解作業及び組立作業を行い、作業時間も大幅に短縮することが可能である。
なお、各部の具体的な構成は、上述した実施形態のみに限定されるものではない。
例えば、上述した実施形態において、第1の収納空間S1〜S6はウェイトW1〜W6を上方より出し入れ可能に構成され、第2の収納空間S7はウェイトW7を後方より出し入れ可能に構成されていたが、これらの収納空間S1〜S7の位置及び形状は上述のものに限らず、ウェイトを鉛直方向もしくは水平方向の少なくとも何れかの方向に沿って直線的に出し入れ可能であれば適宜変更が可能である。また、収納空間の個数も、上述のものに限定されない。さらに、ウェイトの形状も、板状や棒状のものなど適宜変更可能である。加えて、収納空間内においてウェイトを固定する手段として、収納空間及びウェイトに凹凸やフックを形成することや、固定のためのバンドを設けることが可能である。
また、上述の実施形態では、車両本体1の前側係止片22と前側収納フレーム4の前側係止溝42とが係止することによって前側収納フレーム4が位置決めされ、車両本体1の後側係止片32と後側収納フレーム5の後側係止溝52とが係止することによって後側収納フレーム5が位置決めされるよう構成されていたが、前側と後側それぞれ、車両本体1側に係止溝を設け、前側及び後側収納フレーム4,5側に係止片を設けるよう構成してもよい。さらに、車両本体1に対して前側及び後側収納フレーム4,5が位置決めされるのであれば、何れか一方の凹部に他方の凸部が係合するような形態など、他の構成を採ることも可能である。
その他の構成も、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形が可能である。
W1〜W7…ウェイト
S1〜S6…第1の収納空間
S7…第2の収納空間
1…車両本体
11…前輪
12…後輪
21…前面(車両本体の前方端)
22…前側係止片(前側係合部)
31…後面(車両本体の後方端)
32…後側係止片(後側係合部)
41a…前側収納フレームの後方端
42…前側係止溝(前側被係合部)
51a…後側収納フレームの前方端
52…後側係止溝(後側被係合部)

Claims (4)

  1. 複数のウェイトと、前輪及び後輪を有する車両本体と、当該車両本体の前方に設けられる前側収納フレームと、前記車両本体の後方に設けられる後側収納フレームとを備える航空機牽引車であって、
    前記前側収納フレーム及び前記後側収納フレームは前記車両本体に対してそれぞれ着脱可能であり、
    前記車両本体、前記前側収納フレーム及び前記後側収納フレームはそれぞれ収納空間を少なくとも1つ有していて、全ての収納空間はウェイトを鉛直方向もしくは水平方向の少なくとも何れかの方向に沿って直線的に出し入れ可能に構成されることを特徴とする航空機牽引車。
  2. 前記車両本体、前記前側収納フレーム及び前記後側収納フレームはそれぞれ、上方に向かって開放され上方よりウェイトを直線的に出し入れ可能な第1の収納空間を有し、さらに前記車両本体は、前方又は後方に向かって開放され、前記前側収納フレーム及び前記後側収納フレームを取り外した際に、前方又は後方よりウェイトを直線的に出し入れ可能な第2の収納空間を有していることを特徴とする請求項1記載の航空機牽引車。
  3. 前記車両本体の前方端に前側係合部を設け、前記前側収納フレームの後方端に前記前側係合部に係合する前側被係合部を設けるとともに、前記車両本体の後方端に後側係合部を設け、前記後側収納フレームの前方端に前記後側係合部に係合する後側被係合部を設けており、前記前側被係合部及び前記後側被係合部は、それぞれ前記前側係合部及び前記後側係合部に対して上方より係合して幅方向及び鉛直方向に位置決めされることを特徴とする請求項1又は2記載の航空機牽引車。
  4. 前記車両本体は前記前側収納フレーム及び前記後側収納フレームを取り外した状態で走行可能であり、前記前側収納フレームの重量が前記前輪の重量よりも重く、前記後側収納フレームの重量が前記後輪の重量よりも重くなるよう構成されていることを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載の航空機牽引車。
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